JPH09136332A - 発泡体の製造方法 - Google Patents

発泡体の製造方法

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JPH09136332A
JPH09136332A JP7298226A JP29822695A JPH09136332A JP H09136332 A JPH09136332 A JP H09136332A JP 7298226 A JP7298226 A JP 7298226A JP 29822695 A JP29822695 A JP 29822695A JP H09136332 A JPH09136332 A JP H09136332A
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JP
Japan
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thermoplastic resin
foam
resin composition
space
composition particles
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Withdrawn
Application number
JP7298226A
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English (en)
Inventor
Hidefumi Nagara
英史 長良
Satoyuki Kobayashi
智行 小林
Michiaki Sasayama
道章 笹山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種建築用断熱材や車両用内装材に使用され
る発泡体の製造方法であって、高い圧縮強度と凹凸追従
性(柔軟性)とを兼ね備えかつ長手方向だけでなく幅方
向にも厚みの均一な発泡体を、単一工程で非常に簡単に
かつ連続して製造し得る方法を提供する。 【解決手段】 熱分解型発泡剤を含む発泡性熱可塑性樹
脂組成物粒子1 を、移動する搬送面11上にのせ、搬送面
11の左右両側と上側とに搬送面11と共に移動しかつ発泡
圧によっても外方に膨出しないように移動側面12,13,14
を配置して、上下左右面が拘束された成形用空間部24を
形成する。該空間部24内に発泡性熱可塑性樹脂組成物粒
子1 を通過させつゝ加熱し、樹脂組成物粒子1 を発泡せ
しめて、空間部24の内面に沿う発泡成形物2 を形成し、
引き続き該空間部24内において発泡成形物2 を冷却して
固化せしめることにより、発泡体3 を連続して製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種建築用
断熱材や車両用内装材に使用される発泡体の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱可塑性樹脂発泡体は軽量であ
り、かつ断熱性に優れているため、建築用断熱材や車両
用内装材などに広く用いられているが、例えば屋上断熱
材および床用断熱材の用途では、凹凸を有するコンクリ
ート壁面上に発泡体を敷き詰め、かつ敷設された発泡体
の上面に重量物が載せられることから、発泡体は高い圧
縮強度と凹凸追従性(柔軟性)とを兼ね備えている必要
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発泡体の圧縮
強度と凹凸追従性を両立させることは容易ではなく、例
えば従来のビーズ発泡成形法による発泡体の製造方法で
は、個々の発泡ビーズの表面に気泡の無い薄膜層が形成
されるため、高い圧縮強度が期待できるものゝ、この従
来法では、予備発泡を行なった発泡性ビーズを型内に充
填し、二次発泡と融着を行なうことにより発泡体を製造
するため、発泡ビーズ同士の融着力が低く、発泡体に外
的負荷が加えられると、発泡ビーズ同士の融着界面が剥
離して、発泡体が破壊されるおそれがあるという問題点
があった。
【0004】また発泡ビーズは、その表面に気泡の無い
すなわち柔軟性のない薄膜層を有するため、発泡体はコ
ンクリート壁面の凹凸に対する追従性にも欠けるという
問題があり、加えて、従来のビーズ発泡成形法では、予
備発泡工程と二次発泡工程の少なくとも2つの工程を必
要とし、生産性に劣るという問題があった。
【0005】ところで、特開平7−16856号公報に
は、発泡体の製造方法が開示されており、この従来法に
よれば、発泡剤含有熱可塑性樹脂組成物のペレットもし
くは環状タブレットを、熱可塑性樹脂製下部シート上に
散布し、その上に熱可塑性樹脂製上部シートを積み重
ね、この積層体を発泡剤の分解温度以上の温度に加熱し
て樹脂組成物を発泡させて、熱可塑性樹脂製上下シート
と中間の発泡成形物とを一体化することにより、発泡体
を製造する方法が示されている。
【0006】しかしながら、このような従来法では、発
泡剤含有熱可塑性樹脂組成物は、その発泡成形のさい、
上下の熱可塑性樹脂製シートにより拘束されるだけであ
るため、発泡圧により発泡熱可塑性樹脂組成物が幅方向
(左右方向)に流れ出てしまい、従って幅全体に厚みの
均一な発泡体を製造することができず、また得られた発
泡体より製品を得るためには、厚みの不揃いな左右両側
縁部を切断しなければならず、これでは、非常に面倒で
手間がかゝるとともに、生産効率が良くないという問題
があった。
【0007】本発明の目的は、高い圧縮強度と凹凸追従
性(柔軟性)とを兼ね備えかつ長手方向だけでなく幅方
向にも厚みの均一な発泡体を、単一工程で非常に簡単に
かつ連続して製造し得る方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、熱分解型発泡剤を含む発泡性熱可塑性
樹脂組成物粒子を、移動する搬送面上にのせ、搬送面の
左右両側と上側とに搬送面と共に移動しかつ発泡圧によ
っても外方に膨出しないように移動側面を配置して、上
下左右面が拘束された成形用空間部を形成し、該空間部
内に発泡性熱可塑性樹脂組成物粒子を通過させつゝ加熱
し、樹脂組成物粒子を発泡せしめて、空間部の内面に沿
う発泡成形物を形成し、引き続き該空間部内において発
泡成形物を冷却して固化せしめることにより、発泡体を
連続して製造することを特徴としている。
【0009】上記において、本発明に用いられる熱可塑
性樹脂は、特に限定されず、例えば低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
ランダムポリプロピレン、ホモポリプロピレン、ブロッ
ク状ポリプロピレン(通常5%重量部以下のエチレンと
ポリプロピレンとのブロック体)、またはこれらの樹脂
の混合物等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩素
化ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリスルホン、ポリエーテル
ケトン、またはこれらの共重合体等が挙げられ、これら
は、単独でもしくは数種組み合わせて用いても良い。な
お、高倍率に発泡可能で、発泡安定性が高いことから、
ポリエチレン、またはポリスチレンを使用するのが好ま
しい。
【0010】本発明で用いられる熱分解型発泡剤として
は、発泡体の製造に一般的に用いられるものであれば、
特に限定されず、例えばアゾジカルボンアミド、アゾビ
スイソブチロニトリル、N,N´−ジニトロソペンタメ
チレンテトラミン、P、P´−オキシビスベンゼンスル
ホニルヒドラジド、アゾジカルボン酸バリウム、トリヒ
ドラジノトリアジンなどが挙げられ、分解ピーク温度が
鋭敏であることから、アゾジカルボンアミドが好まし
い。
【0011】熱分解型発泡剤の添加量は、熱可塑性樹脂
100重量部に対して1〜20重量部、好ましくは5〜
15重量部である。ここで、発泡剤の添加量は、熱可塑
性樹脂100重量部に対して20重量部を越えると破泡
し、均一な発泡セルを有する発泡体が得られないので、
好ましくない。また発泡剤の添加量が、熱可塑性樹脂1
00重量部に対して1重量部未満であれば、発泡性が低
下するので、好ましくない。
【0012】そして、上記熱分解型発泡剤を含む発泡性
熱可塑性樹脂組成物粒子は、例えばつぎの2通りの方法
により製造される。
【0013】まず第1に、熱可塑性樹脂と熱分解型発泡
剤とを一般的な方法で溶融混練し、例えば断面円形のス
トランドを押し出し、冷却した後、このストランドを短
く切断し、水中に浸漬後に、乾燥することによりつくら
れる。
【0014】また第2に、発泡性熱可塑性樹脂組成物粒
子は、熱可塑性樹脂と熱分解型発泡剤とを一般的な方法
で溶融混練してシート化し、ついでペレタイザーにより
ペレット化することによりつくられる。ここで、ペレッ
ト化粒子の形状は、特に限定されない。
【0015】本発明の方法においては、上記発泡性熱可
塑性樹脂組成物粒子を、移動する搬送面上にのせ、搬送
面の左右両側と上側とに搬送面と共に移動しかつ発泡圧
によっても外方に膨出しないように移動側面を配置し
て、上下左右面が拘束された成形用空間部を形成し、該
空間部内に発泡性樹脂組成物粒子を通過させる。
【0016】ここで、上下左右面が拘束された成形用空
間部を形成するには、下側の搬送面、上側の移動側面、
および左右両側の移動側面を、いずれもエンドレスベル
トによって構成するのが、好ましい。そして、加熱発泡
のさいの発泡性樹脂組成物粒子の発泡圧によるベルトの
外方への膨出を阻止するために、各エンドレスベルトの
所要箇所の外側に拘束板を沿設したり、エンドレスベル
トによって形成された成形用空間部を囲むように金型を
配置して、該金型の内壁面により、エンドレスベルト
を、発泡圧力に耐え得るようにバックアップするのが、
好ましい。
【0017】また、発泡性熱可塑性樹脂組成物粒子は、
搬送面上に略均一に散布する。その後、空間部内に発泡
性熱可塑性樹脂組成物粒子を通過させつゝ、熱分解型発
泡剤の分解温度以上で加熱発泡させ、樹脂組成物粒子同
士を融着させて、空間部の内面に沿う発泡成形物を形成
し、引き続き該空間部内において発泡成形物を冷却して
固化せしめることにより、発泡体を連続して製造する。
【0018】本発明の方法において使用する発泡性熱可
塑性樹脂組成物は、発泡安定性の観点から、一部架橋さ
れていることが好ましい。
【0019】架橋の方法は特に限定されず、例えば電子
線などの電離性放射線を照射する照射架橋法、有機過酸
化物を用いた化学架橋法や、シラン変性樹脂を用いたシ
ラン架橋法などが挙げられる。
【0020】一部架橋されている発泡性熱可塑性樹脂組
成物粒子の素材としての熱可塑性樹脂は、例えば相溶性
をほとんど有しない2種類の無架橋熱可塑性樹脂を重量
比で3:7〜7:3の範囲で混合してなる熱可塑性樹脂
混合物100重量部と、2種類の無架橋熱可塑性樹脂の
うち一方の無架橋熱可塑性樹脂と同種の熱可塑性樹脂を
シラン変性してなるシラン変性熱可塑性樹脂1〜50重
量部と、シラン架橋触媒とを含むものである。
【0021】上記2種類の熱可塑性樹脂の混合比は3:
7〜7:3の範囲とするが、これはいわゆる海島構造
中、海と島の面積を略同様にして、一方の熱可塑性樹脂
を他方の熱可塑性樹脂中に均一に分散させ、無架橋部を
均一にし、加熱溶融時の流動性を高めて発泡セルをつぶ
し易くするためである。2種類の熱可塑性樹脂の混合比
は4:6〜6:4が好ましく、5:5が望ましい。
【0022】2種類以上の樹脂のうち、1種類に優先的
に架橋が架かっていることは、樹脂混合物の流動性の観
点から望ましい。
【0023】2種類の熱可塑性樹脂のうち一方のみに優
先的に架橋を架ける手段としては、例えばシラン架橋さ
せる場合、2種類の熱可塑性樹脂のうちどちらか一方と
同種のシラン変性熱可塑性樹脂を2種類の熱可塑性樹脂
と共に溶融混練してシート化し、次いでペレット化した
後、水処理により架橋反応させる。
【0024】架橋性シラン変性樹脂は、例えば熱可塑性
樹脂を不飽和シラン化合物でグラフト変性してつくられ
る。
【0025】ここで、不飽和シラン化合物としては、一
般式R1 −Si−R2 m 3-m で表される化合物が挙げ
られる。
【0026】上記式中、R1 は、ビニル基、アリル基、
プロペニル基、シクロヘキセニル基等のアルケニル基、
グリシジル基、アミノ基、メタクリル基、γ−クロロエ
チル基、γ−ブロモエチル基等のハロゲン化アルキル基
等の有機官能基を示す。
【0027】R2 は、脂肪族飽和水素基または芳香族炭
化水素基を示し、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、デシル基、フェニル基等が挙げられる。
【0028】Yは、加水分解可能な有機基を示し、例え
ばメトキシ基、エトキシ基、ホルミルオキシ基、アセト
キシ基、プロピオノキシアリールアミノ基が挙げられ
る。
【0029】また式中、m は0、1または2であり、m
が0または1ときは、2つのYは、同一もしくは異なっ
ていても良い。
【0030】このように、一部架橋されている発泡性熱
可塑性樹脂組成物は、樹脂の剪断流動が起こり易いた
め、上下左右面が拘束された空間を通して長手方向に搬
送し、加熱発泡と冷却固化とを連続して行なうことによ
り、所期の形状を有する発泡体が好適に得られる。
【0031】また、一部架橋されている発泡性熱可塑性
樹脂組成物は、樹脂の剪断流動が起こりやすいため、長
手方向に連続した異形形状の発泡体を製造するのに好ま
しい。
【0032】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。
【0033】図1〜図4を参照すると、本発明の発泡体
の製造方法は、熱分解型発泡剤を含む発泡性熱可塑性樹
脂組成物粒子(1) を、移動する搬送面(11)上にのせ、搬
送面(11)の上側と左右両側とに搬送面(11)と共に移動し
かつ発泡圧によっても外方に膨出しないように移動側面
(12)(13)(14)を配置して、上下左右面が拘束された成形
用空間部(24)を形成し、該空間部(24)内に発泡性熱可塑
性樹脂組成物粒子(1)を通過させつゝ加熱し、樹脂組成
物粒子(1) を発泡せしめて、空間部(24)の内面に沿う発
泡成形物(2) を形成する。
【0034】ここで、上下左右面が拘束された成形用空
間部(24)を形成するのに、下側の搬送面(11)、上側の移
動側面(12)、および左右両側の移動側面(13)(14)を、例
えばいずれもエンドレスベルトによって構成する。
【0035】そして、加熱発泡のさいの発泡性樹脂組成
物粒子(1) の発泡圧によるベルトの外方への膨出を阻止
するために、各エンドレスベルトの所要箇所の外側に拘
束板(23a) 〜(23d) を沿設する。横断面略方形に組み合
わせられたこれらの拘束板(23a) 〜(23d) により金型(2
3)が構成されている。
【0036】下側の搬送面(11)を構成する第1エンドレ
スベルトは、図1に示すように、側面よりみて略方形の
4つのコーナー部に配置されたローラ(15a) 〜(15d) 間
に巻き掛けられており、4つのローラ(15a) 〜(15d) の
うちのいずれかに、図示しないモータなどの回転駆動源
が動力伝達機構を介して連絡せられていて、モータの駆
動により、側面よりみて時計回りの方向に回動せしめら
れるようになされている。
【0037】これに対し、上側の移動側面(12)を構成す
る第2エンドレスベルトは、同様に側面よりみて小さい
目の略方形の4つのコーナー部に配置されたローラ(16
a) 〜(16d) 間に巻き掛けられており、4つのローラ(16
a) 〜(16d) のうちのいずれかに、図示しないモータな
どの回転駆動源が動力伝達機構を介して連絡せられてい
て、モータの駆動により、側面よりみて反時計回りの方
向に回動せしめられるようになされている。
【0038】また、左右両側の移動側面(13)(14)を構成
する第3および第4エンドレスベルトは、それぞれ前後
一対のローラ(17a)(17b)間、それぞれローラ(18a)(18b)
間に巻き掛けられて、図2に示すように、平面よりみて
時計回りおよび反時計回りの方向に回動せしめられるよ
うになされている。
【0039】なお、上下左右面が拘束された図3と図4
に示す成形用空間部(24)は、具体的には下側の搬送面(1
1)を構成する第1エンドレスベルトの上部直線部(11a)
、上側の移動側面(12)を構成する第2エンドレスベル
トの下部直線部(12a) 、左側の移動側面(13)を構成する
第3エンドレスベルトの内側直線部(13a) 、および右側
の移動側面(14)を構成する第4エンドレスベルトの内側
直線部(14a) に囲まれて形成されている。
【0040】上記搬送面(11)、および上側、左右両側の
移動側面(12)(13)(14)をそれぞれ構成するエンドレスベ
ルトは、合成樹脂やゴムなどの適宜の材料で製作し得る
が、発泡体(3) との離型性に優れた材料を用いるのが好
ましく、従って、とくにフッ化エチレン樹脂よりなるベ
ルト、あるいはシリコン樹脂よりなるベルトを好適に用
い得る。
【0041】そして、成形用空間部(24)を構成する上記
第1エンドレスベルトの上部直線部(11a) 、第2エンド
レスベルトの下部直線部(12a) 、第3エンドレスベルト
の内側直線部(13a) 、および第4エンドレスベルトの内
側直線部(14a) のそれぞれ外側に、拘束板(23a) 〜(23
d) を沿設され、横断面略方形に組み合わせられたこれ
らの拘束板(23a) 〜(23d) により、金型(23)が構成され
ている。
【0042】図1に示した装置では、下側の搬送面(11)
を構成する第1エンドレスベルトの上部直線部(11a) の
方が、上側の移動側面(12)を構成する第2エンドレスベ
ルトの下部直線部(12a) よりも、発泡性樹脂組成物粒子
(1) の導入側で延長されており、この延長部分の搬送面
(11)上に、発泡性樹脂組成物粒子(1) を散布装置(図示
略)により均一に散布する。
【0043】そして、上記金型(23)を囲むように、かつ
発泡性樹脂組成物粒子(1) の流れ方向に沿って、加熱装
置(21)と冷却装置(22)とが配置されている。なお、加熱
装置(21)は、上部加熱装置(21a) と下部加熱装置(21b)
とに分割され、冷却装置(22)も、上部冷却装置(22a) と
下部冷却装置(22b) とに分割されている。
【0044】なお、成形用空間部(24)の上下および左右
の間隔は自由に設定することができ、該間隔を設定する
ことにより、得られる発泡体(3) の厚みおよび幅を自由
に調整することができる。
【0045】なお、金型(23)を構成する4つの拘束板(2
3a) 〜(23d) の長さは、発泡性樹脂組成物粒子(1) の発
泡開始以前から冷却装置(22)内で樹脂が冷却固化するま
での長さとするのが好ましい。
【0046】発泡性樹脂組成物粒子(1) の発泡開始より
後に金型(23)が配置されると、金型(23)の端部すなわち
拘束板(23a) 〜(23d) の端部で発泡成形物(2) がこすら
れて破泡し易くなり、また金型(23)の終端部すなわち拘
束板(23a) 〜(23d) の終端部が短いと、発泡成形物(2)
中の樹脂が冷却固化する前に変形し、所期の形状を有す
る発泡体(3) が得られないので、好ましくない。
【0047】上記において、発泡性樹脂組成物粒子(1)
導入側の第1エンドレスベルト延長部分の搬送面(11)上
に均一に散布された発泡性樹脂組成物粒子(1) を、成形
用空間部(24)内に導入し、加熱装置(21)内において加熱
する。この加熱は発泡性樹脂組成物粒子(1) に含有され
る熱分解型発泡剤の分解温度以上まで行なう。これによ
って発泡性樹脂組成物粒子(1) が発泡して、粒子(1) 同
士が融着することにより、空間部(24)の内面に沿うよう
にして発泡成形物(2) が形成され、該発泡成形物(2)
は、成形用空間部(24)の内面の高さおよび幅に応じた厚
みおよび幅を有するものとなる。
【0048】引き続き、該空間部(24)内において発泡成
形物(2) を冷却して固化せしめることにより、発泡体
(3) を連続して製造するものである。
【0049】ここで、上記加熱装置(21)による加熱方法
は、適宜の方法で行ない得るが、発泡性樹脂組成物粒子
(1) が、成形用空間部(24)内において、4つのエンドレ
スベルトの直線部(11a)(12a)(13a)(14a)に囲まれた状態
にあるため、赤外線加熱よりは、熱風加熱によることが
好ましい。
【0050】また、発泡性樹脂組成物粒子(1) の導入側
において、下側の搬送面(11)を構成する第1エンドレス
ベルト上で、発泡樹脂組成物粒子(1) を予め赤外線で加
熱したり、加熱ロールを用いてエンドレスベルト(11)(1
2)を加熱したりして、発泡性樹脂組成物粒子(1) の加熱
をより効果的に行なうのが、好ましい。
【0051】上記冷却装置(22)は、例えば空冷式もしく
は水冷式または冷却板を接触させる構造などの適宜の冷
却装置により構成することができる。
【0052】なお、発泡体(3) は、これに含まれる樹脂
の融点および軟化温度以下まで冷却すれば良いが、発泡
体(3) を常温付近まで冷却すると、下側の搬送面(11)お
よび上側の移動側面(12)を構成する2つのエンドレスベ
ルトから発泡体(3) を容易に剥離することができるの
で、好ましい。
【0053】また場合によっては、加熱装置(21)および
冷却装置(22)を、金型(23)の内部に設けることもある。
【0054】なお、上記装置により製造した発泡体(3)
は横断面略方形を有するもの(図4参照)であるが、上
側の移動側面(12)を構成する第2エンドレスベルトとし
て、該ベルトの中央部に断面蟻形凸部を設けたもの(図
示略)を用いて、本発明の方法を実施することにより、
図5に示すような表面に蟻溝(4) を有する発泡体(3)を
連続して容易に製造することができ、このため従来のよ
うに、発泡体の端部を切断したり、いわゆるサネ加工な
どの別工程での加工をする必要が無くなった。
【0055】図6は、成形用空間部(24)の上下および左
右の間隔を調整する金型(23)の具体例を示すものであ
る。
【0056】同図において、成形用空間部(24)を構成す
る下側搬送面(11)の第1エンドレスベルトの上部直線部
(11a) の外側に沿設された第1拘束板(23a) 、および上
側移動側面(12)の第2エンドレスベルトの下部直線部(1
2a) の外側に沿設された第2拘束板(23b) は、それぞれ
上下方向に移動可能であり、下側の第1エンドレスベル
トの上部直線部(11a) および上側の第2エンドレスベル
トの下部直線部(12a)同士の間隔、並びにこれに伴う第
1および第2拘束板(23a) (23b) 同士の間隔すなわち成
形用空間部(24)の上下の間隔を調整することにより、発
泡体(3) の厚みを調整することができる。
【0057】また、成形用空間部(24)を構成する左側移
動側面(13)の第3エンドレスベルトの内側直線部(13a)
の外側に沿設された第3拘束板(23c) 、および右側移動
側面(14)の第4エンドレスベルトの内側直線部(14a) の
外側に沿設された第4拘束板(23d) は、それぞれ流体圧
シリンダ(25)(26)の作動により、左右方向に移動可能で
あり、左側の第3エンドレスベルトの内側直線部(13a)
および右側の第4エンドレスベルトの内側直線部(14a)
同士の間隔、並びにこれに伴う第3および第4拘束板(2
3c) (23d) 同士の間隔すなわち成形用空間部(24)の左右
の間隔を調整することにより、発泡体(3) の幅を調整す
ることができる。
【0058】なお、成形用空間部(24)の上下の間隔を調
整して、発泡体(3) の厚みを調整する場合には、成形用
空間部(24)の左右両側の移動側面(13)(14)を構成する第
3および第4エンドレスベルト、並びにこれらの外側に
沿設された第3拘束板(23c)および第4拘束板(23d)
を、それぞれ所定の高さを有するものに取り替える必要
がある。
【0059】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0060】実施例1 本発明の方法により、図1〜図4に示す装置を用いい
て、発泡体(3) を製造した。該発泡体(3) の原料である
発泡性熱可塑性樹脂組成物粒子(1) の素材は、下記の通
りである。
【0061】発泡性熱可塑性樹脂組成物粒子(1) の素材
として、高密度ポリエチレン(三菱化学社製、商品名:
HY340)60重量部、ポリプロピレン(三菱化学社
製、商品名:MA3)40重量部、シラングラフトポリ
プロピレン(三菱化学社製、商品名:XPM800H
M)35重量部、アゾジカルボンアミド(大塚化学社
製、商品名:SO−20)7重量部および架橋触媒とし
てのジブチル錫ラウレート0.3重量部とを含むものを
使用した。
【0062】この発泡性熱可塑性樹脂組成物を、スクリ
ュー径50mmの単軸押出機に供給し、180℃の温度
で溶融混練し、直径5mmの円形断面を有するストラン
ドを押し出し、冷却した。この樹脂組成物のストランド
を、長さ25mmとなるように切断し、98℃の水中
に、1時間浸漬した後、放置し、ついで乾燥して、発泡
性熱可塑性樹脂組成物粒子(1) を得た。
【0063】この粒子(1) を構成する発泡性熱可塑性樹
脂組成物中の樹脂は、一部架橋されており、架橋部分の
樹脂のゲル分率は、80%であった。
【0064】ついで、上記装置の下側搬送面(11)を構成
する第1エンドレスベルトの上部直線部(11a) の粒子導
入側の延長部分上に、発泡性樹脂組成物粒子(1) を散布
装置(図示略)により1500mmの幅で、1m2 あた
り1250gの割合で均一に散布した。
【0065】なお、下側の搬送面(11)を構成する第1エ
ンドレスベルト、上側の移動側面(12)を構成する第2エ
ンドレスベルト、並びに左右両側の移動側面(13)(14)を
構成する第3および第4エンドレスベルトとしては、ガ
ラス繊維補強フッ素樹脂フッ化エチレン樹脂よりなるベ
ルト(中興化成工業株式会社製、商品名:チューコーフ
ローGタイプベルト)を使用した。
【0066】ここで、下側搬送面(11)を構成する第1エ
ンドレスベルト、および上側移動側面(12)を構成する第
2エンドレスベルトの幅は、共に1500mmであり、
左右両側の移動側面(13)(14)を構成する第3および第4
エンドレスベルト幅は、共に25mmであり、上下両側
の第1および第2拘束板(23a)(23b)の厚み方向の間隔を
27mm、左右両側の第3拘束板(23c) および第4拘束
板(23d) の幅方向の間隔を1502mmとした。
【0067】そして、下側の搬送面(11)を構成する第1
エンドレスベルト上にのせた発泡性熱可塑性樹脂組成物
粒子(1) を、該ベルトの回動により、上下左右面が拘束
された成形用空間部(24)内に通過させつゝ加熱して、樹
脂組成物粒子(1) を発泡せしめ、空間部(24)の内面に沿
う発泡成形物(2) を形成した。
【0068】加熱装置(21)内の空気の温度は220℃に
設定し、樹脂組成物粒子(1) が該加熱装置(21)に入って
から出ていくまで、4分間加熱した。なお、この加熱時
間4分間のうち、後半2分については、4つの拘束板(2
3a) 〜(23d) 間で加熱した。発泡性樹脂組成物粒子(1)
は、加熱装置(21)に入ってからほぼ2分経過後に発泡を
開始し、成形用空間部(24)内において充満した状態まで
発泡し、空間部(24)の内面に沿うようにして発泡成形物
(2) が形成された。
【0069】引き続き、該空間部(24)内において発泡成
形物(2) を冷却して固化せしめることにより、発泡体
(3) を連続して製造した。
【0070】ここで、冷却装置(22)としては、水冷板2
枚を備えたものを使用し、該水冷板2枚の間隔がエンド
レスベルト(11)(12)の厚みを除いて25mmとなるよう
に定めた。冷却時間は4分間とした。
【0071】このようにして本発明の方法により製造さ
れた発泡体(3) の幅方向の厚みは、図7の曲線図示すよ
うに、均一であり、勿論、該発泡体(3) の長手方向の厚
みも均一であった。
【0072】本発明の方法により製造された発泡体(3)
全体のゲル分率を測定したところ、28%であり、発泡
成形のさいの流動性に優れているものであった。
【0073】実施例2 発泡性熱可塑性樹脂組成物粒子(1) として、上記実施例
1の場合と同じものを使用した。発泡体(3) の製造に際
しては、図1に示す装置を使用したが、上側の移動側面
(12)を構成する第2エンドレスベルトとして、該ベルト
の中央部に断面蟻形を有しかつ幅10mmおよび高さ5
mmを有する凸部を設けたもの(図示略)を用いて、本
発明の方法を実施したところ、表面にいわゆる蟻溝(4)
を有する図5に示す連続な発泡体(3) を容易に製造する
ことができた。
【0074】この発泡体(3) は、例えば屋上断熱材や床
用断熱材などに好適に用いられるものであった。
【0075】比較例 比較のために、発泡性樹脂組成物粒子として、上記実施
例1の場合と同じものを使用した。発泡体の製造に際し
ては、図1に示す装置と同様の装置を使用したが、成形
用空間部(24)の左右両側の移動側面(13)(14)を構成する
第3および第4エンドレスベルト、並びにこれらの外側
に沿設された第3拘束板(23c) および第4拘束板(23d)
を省略したものを用いた。
【0076】その結果、幅方向の厚みに均一性がなく、
かつ端面が平面でない発泡体が製造された。
【0077】
【発明の効果】本発明による発泡体の製造方法は、上述
のように、熱分解型発泡剤を含む発泡性熱可塑性樹脂組
成物粒子を、移動する搬送面上にのせ、搬送面の左右両
側と上側とに搬送面と共に移動しかつ発泡圧によっても
外方に膨出しないように移動側面を配置して、上下左右
面が拘束された成形用空間部を形成し、該空間部内に発
泡性熱可塑性樹脂組成物粒子を通過させつゝ加熱し、樹
脂組成物粒子を発泡せしめて、空間部の内面に沿う発泡
成形物を形成し、引き続き該空間部内において発泡成形
物を冷却して固化せしめることにより、発泡体を連続し
て製造するものであるから、高い圧縮強度と凹凸追従性
(柔軟性)とを兼ね備えかつ長手方向だけでなく幅方向
にも厚みの均一な発泡体を、単一工程で非常に簡単にか
つ連続して製造し得るという効果を奏する。
【0078】本発明の方法により得られた発泡体は、熱
可塑性樹脂製であるため、熱成形性にも優れており、例
えば屋上用断熱材、床用断熱材、または内装材のような
各種建築用断熱材、あるいはまた車両用内装材等に使用
可能である。
【0079】またとくに、本発明の方法において、発泡
性熱可塑性樹脂組成物粒子として、相溶性をほとんど有
しない2種類の無架橋熱可塑性樹脂を重量比で3:7〜
7:3の範囲で混合してなる熱可塑性樹脂100重量部
と、2種類の無架橋熱可塑性樹脂のうち一方の無架橋熱
可塑性樹脂と同種の熱可塑性樹脂をシラン変性してなる
シラン変性熱可塑性樹脂1〜50重量部と、シラン架橋
触媒とを含むものを用いることにより、粒子中の樹脂が
一部架橋されているために、発泡性熱可塑性樹脂組成物
粒子の加熱成形時の流動性が良く、発泡安定性にすぐれ
ているという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する装置の一例を示す概略
側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図2のBーB線に沿う概略断面図である。
【図4】図1のAーA線に沿う拡大断面図である。
【図5】本発明の方法により製造された蟻溝を有する発
泡体の概略斜視図である。
【図6】本発明の方法を実施する装置のいま1つの例を
示す金型部分の拡大断面図で、これは図4に対応するも
のである。
【図7】本発明の方法により製造された実施例1の発泡
体の厚みを示す曲線図である。
【符号の説明】
1 発泡剤含有熱可塑性樹脂組成物粒子 2 発泡成形物 3 発泡体 11 搬送面(第1エンドレスベルト) 12 上側の移動側面(第2エンドレスベ
ルト) 13 左側の移動側面(第3エンドレスベ
ルト) 14 右側の移動側面(第4エンドレスベ
ルト) 15a〜15d ローラ 16a〜16d ローラ 17a、17b ローラ 18a、18b ローラ 21 加熱装置 22 冷却装置 23 金型 24 成形用空間部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱分解型発泡剤を含む発泡性熱可塑性樹
    脂組成物粒子を、移動する搬送面上にのせ、搬送面の左
    右両側と上側とに搬送面と共に移動しかつ発泡圧によっ
    ても外方に膨出しないように移動側面を配置して、上下
    左右面が拘束された成形用空間部を形成し、該空間部内
    に発泡性熱可塑性樹脂組成物粒子を通過させつゝ加熱
    し、樹脂組成物粒子を発泡せしめて、空間部の内面に沿
    う発泡成形物を形成し、引き続き該空間部内において発
    泡成形物を冷却して固化せしめることにより、発泡体を
    連続して製造することを特徴とする発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 搬送面と左右および上側移動側面とがい
    ずれも移動ベルトによって構成され、各移動ベルトの外
    側に発泡圧によるベルトの外方への膨出を阻止する拘束
    板が沿設されている請求項1記載の発泡体の製造方法。
  3. 【請求項3】 発泡性熱可塑性樹脂組成物粒子の素材と
    しての熱可塑性樹脂が、相溶性をほとんど有しない2種
    類の無架橋熱可塑性樹脂を重量比で3:7〜7:3の範
    囲で混合してなる熱可塑性樹脂混合物100重量部と、
    2種類の無架橋熱可塑性樹脂のうち一方の無架橋熱可塑
    性樹脂と同種の熱可塑性樹脂をシラン変性してなるシラ
    ン変性熱可塑性樹脂1〜50重量部と、シラン架橋触媒
    とを含むものである請求項1記載の発泡体の製造方法。
JP7298226A 1995-11-16 1995-11-16 発泡体の製造方法 Withdrawn JPH09136332A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115923105A (zh) * 2023-02-21 2023-04-07 杭州方圆塑机股份有限公司 一种板材机双挤压结构
CN119348061A (zh) * 2024-09-30 2025-01-24 茂泰(福建)新材料科技有限公司 一种爆米花鞋底成型的可变容积模具及成型流水线及方法

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