JPH09137382A - 撥水性繊維布帛 - Google Patents
撥水性繊維布帛Info
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- JPH09137382A JPH09137382A JP7292681A JP29268195A JPH09137382A JP H09137382 A JPH09137382 A JP H09137382A JP 7292681 A JP7292681 A JP 7292681A JP 29268195 A JP29268195 A JP 29268195A JP H09137382 A JPH09137382 A JP H09137382A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 洗濯耐久性および摩耗耐久性に優れた撥水性
能を有する繊維布帛を提供する。 【解決手段】 パーフルオロアルキル基含有アクリレー
トまたはメタクリレートまたはこれらに共重合し得る化
合物との共重合体,トリアジン化合物,ブロックイソシ
アネート系化合物およびポリオレフィンの構成単位中に
フッ素原子が2個以上含まれるポリフルオロオレフィン
からなる重合体で構成された樹脂皮膜で布帛の構成繊維
が被覆されている撥水性繊維布帛。
能を有する繊維布帛を提供する。 【解決手段】 パーフルオロアルキル基含有アクリレー
トまたはメタクリレートまたはこれらに共重合し得る化
合物との共重合体,トリアジン化合物,ブロックイソシ
アネート系化合物およびポリオレフィンの構成単位中に
フッ素原子が2個以上含まれるポリフルオロオレフィン
からなる重合体で構成された樹脂皮膜で布帛の構成繊維
が被覆されている撥水性繊維布帛。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,洗濯耐久性および
摩耗耐久性に優れた撥水性能を有する繊維布帛に関する
ものである。
摩耗耐久性に優れた撥水性能を有する繊維布帛に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から,合成繊維,天然繊維を問わ
ず,各種繊維製品の機能化を図る目的で撥水加工が実施
されている。布帛の撥水加工は,通常,既存の布帛に対
して最終仕上げ工程でフッ素系撥水剤やシリコーン系撥
水剤等の撥水剤を含浸後,乾燥熱処理を行う方法で加工
されており,特に洗濯耐久性に優れているフッ素系撥水
剤を使用した撥水加工が数多く行われている。
ず,各種繊維製品の機能化を図る目的で撥水加工が実施
されている。布帛の撥水加工は,通常,既存の布帛に対
して最終仕上げ工程でフッ素系撥水剤やシリコーン系撥
水剤等の撥水剤を含浸後,乾燥熱処理を行う方法で加工
されており,特に洗濯耐久性に優れているフッ素系撥水
剤を使用した撥水加工が数多く行われている。
【0003】近年,消費者から撥水性能の洗濯耐久性に
対する要求が一段と高くなり,特にスキーウェア,ウィ
ンドブレーカー,マウンテンウェア等のスポーツ衣料の
分野においては,このような洗濯耐久性の向上を図る目
的で,エポキシ樹脂,エチレン系重合体,トリアジン化
合物等をフッ素系撥水剤と混合して布帛に付与後,乾燥
熱処理を行う方法により洗濯耐久性の向上が試みられて
いる。
対する要求が一段と高くなり,特にスキーウェア,ウィ
ンドブレーカー,マウンテンウェア等のスポーツ衣料の
分野においては,このような洗濯耐久性の向上を図る目
的で,エポキシ樹脂,エチレン系重合体,トリアジン化
合物等をフッ素系撥水剤と混合して布帛に付与後,乾燥
熱処理を行う方法により洗濯耐久性の向上が試みられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記の
従来法で得られた撥水加工布帛は,撥水性の洗濯耐久性
は良好であるが,使用時の摩耗により撥水性能の低下を
起こし,特に湿潤摩耗時の低下が大きく,スキーウェア
やフィッシングウェア等は,雪や雨等により濡れやす
く,消費者からの改善要求が強い。本発明はこのような
現状に鑑みて行われたものであり,洗濯耐久性および摩
耗耐久性の良好な撥水性能を有する繊維布帛を得ること
を目的とするものである。
従来法で得られた撥水加工布帛は,撥水性の洗濯耐久性
は良好であるが,使用時の摩耗により撥水性能の低下を
起こし,特に湿潤摩耗時の低下が大きく,スキーウェア
やフィッシングウェア等は,雪や雨等により濡れやす
く,消費者からの改善要求が強い。本発明はこのような
現状に鑑みて行われたものであり,洗濯耐久性および摩
耗耐久性の良好な撥水性能を有する繊維布帛を得ること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,このよう
な課題を解決するために鋭意検討の結果,フッ素系撥水
剤,トリアジン化合物,ブロックイソシアネート系化合
物からなる洗濯耐久性に優れた撥水性樹脂皮膜中にポリ
テトラフルオロエチレンに代表されるポリフルオロオレ
フィンを存在せしめておくと,洗濯耐久性と摩耗耐久性
を兼ね備えた撥水性樹脂皮膜が得られるという事実を見
出し,本発明に到達した。
な課題を解決するために鋭意検討の結果,フッ素系撥水
剤,トリアジン化合物,ブロックイソシアネート系化合
物からなる洗濯耐久性に優れた撥水性樹脂皮膜中にポリ
テトラフルオロエチレンに代表されるポリフルオロオレ
フィンを存在せしめておくと,洗濯耐久性と摩耗耐久性
を兼ね備えた撥水性樹脂皮膜が得られるという事実を見
出し,本発明に到達した。
【0006】すなわち,本発明は,パーフルオロアルキ
ル基含有アクリレートまたはメタクリレートまたはこれ
らに共重合し得る化合物との共重合体,トリアジン化合
物,ブロックイソシアネート系化合物およびポリオレフ
ィンの構成単位中にフッ素原子が2個以上含まれるポリ
フルオロオレフィンからなる重合体で構成された樹脂皮
膜で布帛の構成繊維を被覆してなることを特徴とする優
れた耐久性を有する撥水性繊維布帛を要旨とするもので
ある。
ル基含有アクリレートまたはメタクリレートまたはこれ
らに共重合し得る化合物との共重合体,トリアジン化合
物,ブロックイソシアネート系化合物およびポリオレフ
ィンの構成単位中にフッ素原子が2個以上含まれるポリ
フルオロオレフィンからなる重合体で構成された樹脂皮
膜で布帛の構成繊維を被覆してなることを特徴とする優
れた耐久性を有する撥水性繊維布帛を要旨とするもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下,本発明を詳細に説明する。
本発明でいう繊維布帛とは,ポリアミド系,ポリエステ
ル系,ポリアクリル系等の一般の合成繊維やセルロース
系の半合成繊維,木綿,絹,羊毛等の天然繊維あるいは
これらの混合繊維からなる織物,編物,不織布等のシー
ト状繊維構造物を意味するものである。
本発明でいう繊維布帛とは,ポリアミド系,ポリエステ
ル系,ポリアクリル系等の一般の合成繊維やセルロース
系の半合成繊維,木綿,絹,羊毛等の天然繊維あるいは
これらの混合繊維からなる織物,編物,不織布等のシー
ト状繊維構造物を意味するものである。
【0008】本発明の繊維布帛は,その構成繊維がパー
フルオロアルキル基含有アクリレートまたはメタクリレ
ートまたはこれらに共重合し得る化合物との共重合体,
トリアジン化合物,ブロックイソシアネート系化合物お
よびポリオレフィンの構成単位中にフッ素原子が2個以
上含まれるポリフルオロオレフィンの1種または2種以
上からなる重合体で構成された樹脂皮膜で被覆されてい
る。
フルオロアルキル基含有アクリレートまたはメタクリレ
ートまたはこれらに共重合し得る化合物との共重合体,
トリアジン化合物,ブロックイソシアネート系化合物お
よびポリオレフィンの構成単位中にフッ素原子が2個以
上含まれるポリフルオロオレフィンの1種または2種以
上からなる重合体で構成された樹脂皮膜で被覆されてい
る。
【0009】ここでいうパーフルオロアルキル基含有ア
クリレートまたはメタクリレートとは,下記〔化1〕の
一般式(1)で示され,繊維に撥水性を付与する化合物
である。
クリレートまたはメタクリレートとは,下記〔化1〕の
一般式(1)で示され,繊維に撥水性を付与する化合物
である。
【0010】
【化1】
【0011】(ただし,R1 は水素または低級アルキル
基,Rf はCm F2m+1(ただし,mは2〜21の整数)
で表されるパーフルオロアルキル基をもち,かつ水酸
基,アミノ基,不飽和基から選ばれた少なくとも1種の
基を含む基,nは10〜200の整数である。)
基,Rf はCm F2m+1(ただし,mは2〜21の整数)
で表されるパーフルオロアルキル基をもち,かつ水酸
基,アミノ基,不飽和基から選ばれた少なくとも1種の
基を含む基,nは10〜200の整数である。)
【0012】また,上記一般式(1)で示される化合物
に共重合し得る化合物としては,アクリル酸,メタクリ
ル酸,スチレン,塩化ビニル等のビニル系化合物が挙げ
られる。
に共重合し得る化合物としては,アクリル酸,メタクリ
ル酸,スチレン,塩化ビニル等のビニル系化合物が挙げ
られる。
【0013】パーフルオロアルキル基含有アクリレート
又はメタクリレート又はこれらに共重合し得る化合物と
の共重合体の付着量は,布帛重量に対して1.0〜6.0重
量%の範囲にあることが好ましい。ここで付着量が1.0
重量%未満であれば,本発明で目的とする耐久撥水性が
得られにくく,好ましくない。また,付着量が6.0重量
%を超えると,本発明で目的とする耐久撥水性が飽和に
達するだけでなく,風合が硬くなるので好ましくない。
又はメタクリレート又はこれらに共重合し得る化合物と
の共重合体の付着量は,布帛重量に対して1.0〜6.0重
量%の範囲にあることが好ましい。ここで付着量が1.0
重量%未満であれば,本発明で目的とする耐久撥水性が
得られにくく,好ましくない。また,付着量が6.0重量
%を超えると,本発明で目的とする耐久撥水性が飽和に
達するだけでなく,風合が硬くなるので好ましくない。
【0014】本発明で用いるトリアジン化合物は,下記
〔化2〕の一般式(2)で示される化合物であり,前述
のパーフルオロアルキル基含有アクリレートやメタクリ
レートまたはこれらに共重合し得る化合物との共重合体
と繊維との間の密着性を向上せしめるものである。
〔化2〕の一般式(2)で示される化合物であり,前述
のパーフルオロアルキル基含有アクリレートやメタクリ
レートまたはこれらに共重合し得る化合物との共重合体
と繊維との間の密着性を向上せしめるものである。
【0015】
【化2】
【0016】(ただし,R1 〜R6 はいずれも−H,−
OH,−CH2 OCH3 ,−CH2 OC2 H5 ,−CH
2 OH,−CH2 CH2 OHまたは−CH2 CH2 CH
2 OHである。)
OH,−CH2 OCH3 ,−CH2 OC2 H5 ,−CH
2 OH,−CH2 CH2 OHまたは−CH2 CH2 CH
2 OHである。)
【0017】上記一般式(2)で示される化合物の中
で,特にトリメチロールメラミン,ヘキサメチロールメ
ラミン等が好ましく用いられる。
で,特にトリメチロールメラミン,ヘキサメチロールメ
ラミン等が好ましく用いられる。
【0018】このようなトリアジン化合物の付着量は,
布帛重量に対して0.01〜1.0重量%の範囲にあること
が好ましい。付着量が0.01重量%未満では,本発明で
目的とする耐久撥水性が得られにくく,また,付着量が
1.0重量%を超えても,耐久撥水性が飽和に達するだけ
でなく,風合が硬くなるため好ましくない。
布帛重量に対して0.01〜1.0重量%の範囲にあること
が好ましい。付着量が0.01重量%未満では,本発明で
目的とする耐久撥水性が得られにくく,また,付着量が
1.0重量%を超えても,耐久撥水性が飽和に達するだけ
でなく,風合が硬くなるため好ましくない。
【0019】本発明でいうブロックイソシアネート系化
合物とは,一般にイソシアネート基をアセトキシム,フ
ェノール,カプロラクタム等でブロックし,適度の熱処
理でブロックが外れ,フリーのイソシアネート基が現れ
るものであればよく,前述のパーフルオロアルキル基含
有アクリレートまたはメタクリレートまたはこれらに共
重合し得る化合物との共重合体同士またはこの共重合体
とトリアジン化合物とを架橋し,撥水性樹脂皮膜の強度
を向上させるものである。
合物とは,一般にイソシアネート基をアセトキシム,フ
ェノール,カプロラクタム等でブロックし,適度の熱処
理でブロックが外れ,フリーのイソシアネート基が現れ
るものであればよく,前述のパーフルオロアルキル基含
有アクリレートまたはメタクリレートまたはこれらに共
重合し得る化合物との共重合体同士またはこの共重合体
とトリアジン化合物とを架橋し,撥水性樹脂皮膜の強度
を向上させるものである。
【0020】このようなブロックイソシアネート系化合
物の付着量については,布帛重量に対して0.01〜1.0
重量%の範囲にあることが好ましい。付着量が0.01重
量%未満では,本発明で目的とする耐久撥水性が得られ
にくく,また,付着量が1.0重量%を超えても,耐久撥
水性が飽和に達するだけでなく,風合が硬くなるため好
ましくない。
物の付着量については,布帛重量に対して0.01〜1.0
重量%の範囲にあることが好ましい。付着量が0.01重
量%未満では,本発明で目的とする耐久撥水性が得られ
にくく,また,付着量が1.0重量%を超えても,耐久撥
水性が飽和に達するだけでなく,風合が硬くなるため好
ましくない。
【0021】ポリオレフィンの構成単位中にフッ素原子
が2個以上含まれるポリフルオロオレフィンからなる共
重合体とは,下記〔化3〕の一般式(3)を構成単位と
するものであり,繊維布帛を被覆している樹脂皮膜表面
の摩擦係数を低下させ,撥水性の摩耗耐久性を向上させ
るものである。
が2個以上含まれるポリフルオロオレフィンからなる共
重合体とは,下記〔化3〕の一般式(3)を構成単位と
するものであり,繊維布帛を被覆している樹脂皮膜表面
の摩擦係数を低下させ,撥水性の摩耗耐久性を向上させ
るものである。
【0022】
【化3】
【0023】(但し,R1 〜R3 は少なくとも1つはフ
ッ素原子であり,その他は水素原子,ハロゲン原子また
は低級アルキル基,nは整数である。)
ッ素原子であり,その他は水素原子,ハロゲン原子また
は低級アルキル基,nは整数である。)
【0024】このようなポリオレフィンの構成単位中に
フッ素原子が2個以上含まれるポリフルオロオレフィン
からなる重合体の付着量は,布帛重量に対して0.1〜1
0重量%の範囲にあることが好ましい。ここで付着量が
0.1重量%未満であれば,摩耗耐久性のある撥水性が得
られにくく,また,付着量が10重量%を超えると,布
帛表面の摩擦係数が飽和に達するだけでなく,撥水性樹
脂皮膜の強度を低下させ,撥水性の洗濯耐久性,摩耗耐
久性を低下させるため好ましくない。
フッ素原子が2個以上含まれるポリフルオロオレフィン
からなる重合体の付着量は,布帛重量に対して0.1〜1
0重量%の範囲にあることが好ましい。ここで付着量が
0.1重量%未満であれば,摩耗耐久性のある撥水性が得
られにくく,また,付着量が10重量%を超えると,布
帛表面の摩擦係数が飽和に達するだけでなく,撥水性樹
脂皮膜の強度を低下させ,撥水性の洗濯耐久性,摩耗耐
久性を低下させるため好ましくない。
【0025】繊維布帛にこれらの撥水性樹脂を付与する
方法としては,前述のパーフルオロアルキル基含有アク
リレートまたはメタクリレートまたはこれらに共重合し
得る化合物との共重合体,トリアジン化合物,トリアジ
ン化合物の触媒,ブロックイソシアネート系化合物,ブ
ロックイソシアネート系化合物の触媒,ポリオレフィン
の構成単位中にフッ素原子が2個以上含まれるポリフル
オロオレフィンからなる重合体をエマルジョン,有機溶
剤溶液,水溶液等の混合処理液とし,公知のパッド法や
スプレー法等を用いて繊維布帛に付与すればよい。本発
明は,以上の構成よりなるものである。
方法としては,前述のパーフルオロアルキル基含有アク
リレートまたはメタクリレートまたはこれらに共重合し
得る化合物との共重合体,トリアジン化合物,トリアジ
ン化合物の触媒,ブロックイソシアネート系化合物,ブ
ロックイソシアネート系化合物の触媒,ポリオレフィン
の構成単位中にフッ素原子が2個以上含まれるポリフル
オロオレフィンからなる重合体をエマルジョン,有機溶
剤溶液,水溶液等の混合処理液とし,公知のパッド法や
スプレー法等を用いて繊維布帛に付与すればよい。本発
明は,以上の構成よりなるものである。
【0026】
【作用】本発明の耐久撥水性繊維布帛のごとく,パーフ
ルオロアルキル基含有アクリレートまたはメタクリレー
トまたはこれらに共重合し得る化合物との共重合体,ト
リアジン化合物,ブロックイソシアネート系化合物から
なる洗濯耐久性に優れた撥水性樹脂皮膜にポリオレフィ
ンの構成単位中にフッ素原子が2個以上含まれるポリフ
ルオロオレフィンからなる重合体を存在せしめておく
と,撥水性樹脂皮膜表面の摩擦係数が低下するので,撥
水性樹脂皮膜単独よりも使用時の摩耗が少なくなり,そ
の結果,撥水性能の低下を防ぐことができるようにな
り,洗濯耐久性および摩耗耐久性に優れた高度の耐久撥
水性布帛が得られるようになると考えている。
ルオロアルキル基含有アクリレートまたはメタクリレー
トまたはこれらに共重合し得る化合物との共重合体,ト
リアジン化合物,ブロックイソシアネート系化合物から
なる洗濯耐久性に優れた撥水性樹脂皮膜にポリオレフィ
ンの構成単位中にフッ素原子が2個以上含まれるポリフ
ルオロオレフィンからなる重合体を存在せしめておく
と,撥水性樹脂皮膜表面の摩擦係数が低下するので,撥
水性樹脂皮膜単独よりも使用時の摩耗が少なくなり,そ
の結果,撥水性能の低下を防ぐことができるようにな
り,洗濯耐久性および摩耗耐久性に優れた高度の耐久撥
水性布帛が得られるようになると考えている。
【0027】
【実施例】次に,本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが,実施例における布帛の性能の測定は,下
記の方法で行った。 (1)撥水性 JIS L−1092(スプレー法) (2)洗濯耐久性 洗濯前の試料およびJIS L−1027(103法)
にて洗濯10回実施後,風乾を一昼夜行った試料につい
て,撥水性を測定し,評価した。
に説明するが,実施例における布帛の性能の測定は,下
記の方法で行った。 (1)撥水性 JIS L−1092(スプレー法) (2)洗濯耐久性 洗濯前の試料およびJIS L−1027(103法)
にて洗濯10回実施後,風乾を一昼夜行った試料につい
て,撥水性を測定し,評価した。
【0028】(3)摩擦係数 フリクションテスターにて,傾斜板に15cm×15cmの
試料を,スレッドに6.4cm×18cmの試料を各々取りつ
け,スレッドがストッパーの位置まで滑り降りたときの
傾斜角度θを布帛のタテ,ヨコ各々の方向において測定
した。その傾斜角度θより三角関数のtan θを算出し
た。
試料を,スレッドに6.4cm×18cmの試料を各々取りつ
け,スレッドがストッパーの位置まで滑り降りたときの
傾斜角度θを布帛のタテ,ヨコ各々の方向において測定
した。その傾斜角度θより三角関数のtan θを算出し
た。
【0029】(4)摩耗耐久性 試料を直径14.5cmの円形に切り抜き,同じ大きさの濾
紙2枚と重ねてホッチキスで対角に8か所止めたものを
シーファー型摩耗試験機の摩擦子ホルダーに取りつけ,
次に,試料ホルダーに直径9.8cmの円形に切り抜いた試
料を取りつけ,引張荷重2.26kg,押圧荷重4.54kgで
700回摩耗した。この際,摩耗初めおよび100回ご
とに計7回,0.3ccの水を試料ホルダー側の試料表面に
与えて摩耗し,その後,摩擦子ホルダー側の試料を一昼
夜風乾し,撥水性を評価した。
紙2枚と重ねてホッチキスで対角に8か所止めたものを
シーファー型摩耗試験機の摩擦子ホルダーに取りつけ,
次に,試料ホルダーに直径9.8cmの円形に切り抜いた試
料を取りつけ,引張荷重2.26kg,押圧荷重4.54kgで
700回摩耗した。この際,摩耗初めおよび100回ご
とに計7回,0.3ccの水を試料ホルダー側の試料表面に
与えて摩耗し,その後,摩擦子ホルダー側の試料を一昼
夜風乾し,撥水性を評価した。
【0030】実施例1 ポリエステルフィラメント糸105デニール/216フ
ィラメント(50デニール/48フィラメント・55デ
ニール/168フィラメントのスタークル糸)を経糸お
よび緯糸に用いて,経糸密度164本/インチ,緯糸密
度86本/インチの綾織物を製織し,その生機を用いて
常法により精練,プレセット後,ForonNavy S−CT
L(サンド株式会社製,分散染料)4%owf にて染色
し,ネイビーに染色されたポリエステル繊維布帛を得
た。
ィラメント(50デニール/48フィラメント・55デ
ニール/168フィラメントのスタークル糸)を経糸お
よび緯糸に用いて,経糸密度164本/インチ,緯糸密
度86本/インチの綾織物を製織し,その生機を用いて
常法により精練,プレセット後,ForonNavy S−CT
L(サンド株式会社製,分散染料)4%owf にて染色
し,ネイビーに染色されたポリエステル繊維布帛を得
た。
【0031】次に,得られたポリエステル繊維布帛を下
記処方1の撥水処理液中に浸漬し,マングルにて絞り率
60%で絞液後,温度110℃,時間90秒の条件で乾
燥した。
記処方1の撥水処理液中に浸漬し,マングルにて絞り率
60%で絞液後,温度110℃,時間90秒の条件で乾
燥した。
【0032】 処方1 アサヒガード LS−317 6重量% 〔布帛重量に対して3.6重量%に相当〕 (明成化学工業株式会社製,有機含フッ素化合物系撥水撥油剤) スミテックスレジン M−3 0.3重量% 〔布帛重量に対して0.18重量%に相当〕 (住友化学工業株式会社製,トリメチロールメラミン) スミテックスアクセレーター ACX 0.3重量% (住友化学工業株式会社製,トリメチロールメラミン用触媒) BP−10M 0.1重量% 〔布帛重量に対して0.06重量%に相当〕 (明成化学工業株式会社製,脂肪族系ブロックイソシアネート) パスアクセル V−2 0.1重量% (明成化学工業株式会社製,脂肪族系ブロックイソシアネート用触媒) フルオン AD−1 2.0重量% 〔布帛重量に対して1.2重量%に相当〕 (旭アイシーアイフロロポリマーズ株式会社製,ポリテトラフルオロエチ レンエマルジョン) 水 91.2重量%
【0033】この後,テンターにて温度180℃,処理
時間40秒の乾熱処理を行い,本発明の耐久撥水性を有
するポリエステル繊維布帛を得た。
時間40秒の乾熱処理を行い,本発明の耐久撥水性を有
するポリエステル繊維布帛を得た。
【0034】本発明との比較のため,本実施例において
撥水処理液の組成をアサヒガードLS−317が6重量
%,水が94重量%のみとする他は,本実施例とまった
く同一の方法により比較用の撥水布帛(比較例1)を得
た。また,本発明との比較のため,本実施例において撥
水処理液へのフルオンAD−1の添加を省く他は,本実
施例とまったく同一の方法により比較用の撥水布帛(比
較例2)を得た。
撥水処理液の組成をアサヒガードLS−317が6重量
%,水が94重量%のみとする他は,本実施例とまった
く同一の方法により比較用の撥水布帛(比較例1)を得
た。また,本発明との比較のため,本実施例において撥
水処理液へのフルオンAD−1の添加を省く他は,本実
施例とまったく同一の方法により比較用の撥水布帛(比
較例2)を得た。
【0035】さらに,本発明との比較のため,本実施例
において撥水処理液中のフルオンAD−1の濃度を0.1
重量%(布帛重量に対して0.06重量%に相当)に変更
する他は,本実施例とまったく同一の方法により比較用
の撥水布帛(比較例3)を得た。上述の比較例の他に,
さらに本実施例において撥水処理液中のフルオンAD−
1の濃度を20重量%(布帛重量に対して12重量%に
相当)に変更する他は,本実施例とまったく同一の方法
により比較用の撥水布帛(比較例4)を得た。
において撥水処理液中のフルオンAD−1の濃度を0.1
重量%(布帛重量に対して0.06重量%に相当)に変更
する他は,本実施例とまったく同一の方法により比較用
の撥水布帛(比較例3)を得た。上述の比較例の他に,
さらに本実施例において撥水処理液中のフルオンAD−
1の濃度を20重量%(布帛重量に対して12重量%に
相当)に変更する他は,本実施例とまったく同一の方法
により比較用の撥水布帛(比較例4)を得た。
【0036】上述のごとくして得られた本発明および比
較用の耐久撥水性繊維布帛の性能を測定し,その結果を
合わせて表1に示した。
較用の耐久撥水性繊維布帛の性能を測定し,その結果を
合わせて表1に示した。
【0037】
【表1】
【0038】表1より明らかなごとく,本発明の耐久撥
水性繊維布帛は,洗濯耐久性テストにおいて洗濯10洗
後で90点,摩耗耐久性テストにおいて摩耗700回後
にて100点であり,良好な耐久撥水性を有していた。
本発明の耐久撥水性繊維布帛に比べ,比較例1および4
は洗濯耐久性,摩耗耐久性ともにはるかに低く,比較例
2および3は摩耗耐久性がはるかに低かった。
水性繊維布帛は,洗濯耐久性テストにおいて洗濯10洗
後で90点,摩耗耐久性テストにおいて摩耗700回後
にて100点であり,良好な耐久撥水性を有していた。
本発明の耐久撥水性繊維布帛に比べ,比較例1および4
は洗濯耐久性,摩耗耐久性ともにはるかに低く,比較例
2および3は摩耗耐久性がはるかに低かった。
【0039】
【発明の効果】本発明の耐久撥水性繊維布帛は,洗濯耐
久性および摩耗耐久性に優れた撥水性を有している。本
発明の耐久撥水性繊維布帛は,その性能から,高度の耐
久撥水性が必要とされるウィンドブレーカー,スキーウ
ェア,フィッシングウェア,マウンテンウェア等のスポ
ーツ衣料に使用することができる。さらに,スポーツ衣
料以外のコート,ブルゾン等のカジュアル衣料に利用す
ることもできる。
久性および摩耗耐久性に優れた撥水性を有している。本
発明の耐久撥水性繊維布帛は,その性能から,高度の耐
久撥水性が必要とされるウィンドブレーカー,スキーウ
ェア,フィッシングウェア,マウンテンウェア等のスポ
ーツ衣料に使用することができる。さらに,スポーツ衣
料以外のコート,ブルゾン等のカジュアル衣料に利用す
ることもできる。
Claims (1)
- 【請求項1】 パーフルオロアルキル基含有アクリレー
トまたはメタクリレートまたはこれらに共重合し得る化
合物との共重合体,トリアジン化合物,ブロックイソシ
アネート系化合物およびポリオレフィンの構成単位中に
フッ素原子が2個以上含まれるポリフルオロオレフィン
からなる重合体で構成された樹脂皮膜で布帛の構成繊維
を被覆してなることを特徴とする優れた耐久性を有する
撥水性繊維布帛。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7292681A JPH09137382A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 撥水性繊維布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7292681A JPH09137382A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 撥水性繊維布帛 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09137382A true JPH09137382A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17784928
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7292681A Pending JPH09137382A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 撥水性繊維布帛 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09137382A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007083596A1 (ja) | 2006-01-18 | 2007-07-26 | Toray Industries, Inc. | 繊維構造物 |
| JP2008163475A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Toray Ind Inc | 繊維構造物 |
| WO2012020806A1 (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-16 | 旭硝子株式会社 | 撥水撥油剤組成物および物品 |
| JP2020063535A (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | 東レ株式会社 | ベルトおよび安全帯 |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP7292681A patent/JPH09137382A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007083596A1 (ja) | 2006-01-18 | 2007-07-26 | Toray Industries, Inc. | 繊維構造物 |
| EP1978151A4 (en) * | 2006-01-18 | 2011-03-30 | Toray Industries | FIBROUS STRUCTURE |
| JP2008163475A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Toray Ind Inc | 繊維構造物 |
| WO2012020806A1 (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-16 | 旭硝子株式会社 | 撥水撥油剤組成物および物品 |
| CN103080267A (zh) * | 2010-08-11 | 2013-05-01 | 旭硝子株式会社 | 拒水拒油剂组合物和物品 |
| US8853337B2 (en) | 2010-08-11 | 2014-10-07 | Asahi Glass Company, Limited | Water/oil repellent composition and article |
| JP2020063535A (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | 東レ株式会社 | ベルトおよび安全帯 |
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