JPH09137746A - 盗難防止装置 - Google Patents

盗難防止装置

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JPH09137746A
JPH09137746A JP29855895A JP29855895A JPH09137746A JP H09137746 A JPH09137746 A JP H09137746A JP 29855895 A JP29855895 A JP 29855895A JP 29855895 A JP29855895 A JP 29855895A JP H09137746 A JPH09137746 A JP H09137746A
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fuel injection
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closing
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JP29855895A
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Shinichi Maeda
真一 前田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体の盗難を確実に防止する。 【解決手段】 CPU6a、スイッチ手段6d等を樹脂
モールドしてなるポンプ搭載制御装置6を、燃料噴射ポ
ンプ14の電磁スピル弁15と一体的に設ける。そし
て、暗証コード照合装置7におけるキー1との照合結果
が「不一致」のときには、スイッチ手段6dを開けて電
磁スピル弁15を非通電状態とする。これによって、盗
難者が電源ライン4を無理矢理グランドレベルに落とし
たり、あるいはバッテリを直結しても、スイッチ手段6
dがオフしているので、電磁スピル弁15は通電状態と
ならない。つまり、車両の盗難を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンが駆動したときに移動する移動体の盗難防止装置に関
し、特には車両用盗難防止装置として有効なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】盗難防止装置として例えば車両用盗難防
止装置が従来から良く知られている。このような車両用
盗難防止装置においては、エンジンの始動を指示する指
示部材としてのキーによって、イグニッションスイッチ
がオンされると、暗証コード照合装置が、キーからの暗
証コードと車両側の暗証コードとを照合し、この照合結
果をエンジン制御装置に送信する。そして、このエンジ
ン制御装置が、上記照合結果に応じてエンジンの始動を
許可または禁止する、というのが一般的な方法である。
【0003】また、ディーゼルエンジンの電子制御分配
型燃料噴射ポンプには、通常、電磁スピル弁が設けられ
ている。この電磁スピル弁は、電力が供給状態となると
閉弁して、エンジンの燃焼室への燃料噴射が許容され、
エンジンが作動可能な状態となる。逆に、上記電磁スピ
ル弁は、電力が非供給状態となると開弁して、上記燃焼
室への燃料供給が禁止され、エンジンが作動不可能な状
態となる。
【0004】そして、上記のようなディーゼルエンジン
を搭載した移動体を、上記のような盗難防止装置の考え
方で盗難防止しようとした場合、その構成は例えば図8
のようになる。ここで、図中、2はイグニッションスイ
ッチ、3はバッテリ、4は電源ライン、14は燃料噴射
ポンプ、および15は電磁スピル弁である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8の構成
の場合、盗難者が不正のキーを用いてイグニッションス
イッチ2をオンした場合、暗証コード照合装置7におけ
る照合結果は、当然、「不一致」となり、エンジン制御
装置5は、電磁スピル弁15を電力非供給状態とするよ
うに制御する。
【0006】しかし、この盗難者によって、例えば図8
の電源ライン4が無理矢理グランドレベルに落とされて
しまうと、エンジン制御装置5が上記のように制御して
いるのにも係わらず、電磁スピル弁15は電力供給状態
となってしまう。その結果、電磁スピル弁15が閉弁
し、エンジンが作動可能な状態となってしまう、といっ
た問題があった。
【0007】そこで、本発明は上記問題を解決すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜5記載の発明では、電源と燃料噴射制御
手段とを結ぶ電源ライン上に設けられ、この電源ライン
を開閉する開閉手段と、照合結果送信装置が送信した照
合結果が通信ラインを介して入力されるとともに、この
照合結果が一致のとき、上記電源ラインを閉じるように
上記開閉手段を制御し、上記照合結果が不一致のとき、
上記電源ラインを開くように上記開閉手段を制御する第
1開閉制御手段とを備え、上記開閉手段および上記第1
開閉制御手段が、上記燃料噴射制御手段と一体的に設け
られたことを特徴としている。
【0009】これによると、盗難者が不正な指示部材を
用いてディーゼルエンジンを始動させようとしたときに
は、照合結果送信装置は、「不一致」なる照合結果を第
1開閉制御手段に送信する。そして、この照合結果が入
力された第1開閉制御手段は、上記電源ラインを開くよ
うに開閉手段を制御する。従って、燃料噴射制御手段
は、エンジンの燃焼室への燃料噴射を禁止し、その結
果、エンジンは作動不可能な状態となる。
【0010】ここで、盗難者が、上記電源ラインまたは
通信ラインを、無理矢理グランドレベルに落としたり、
あるいはバッテリを直結したとしても、第1開閉制御手
段および開閉手段が、燃料噴射制御手段と一体的に設け
られているため、上記のように電源ラインを開いている
開閉手段の状態を無理矢理変えることはできない。その
理由は以下の通りである。
【0011】開閉手段および第1開閉制御手段が、上記
のように燃料噴射制御手段と一体的に設けられているた
め、盗難者がいじくることのできる電源ラインおよび通
信ラインは、上記一体的に設けられた部分の外に出たラ
インとなる。ここで、盗難者が、上記外に出た電源ライ
ンを、無理矢理グランドレベルに落としたり、あるいは
バッテリを直結しても、既に開閉手段が電源ラインを開
いているので、燃料噴射制御手段を電力供給状態とする
ことはできない。
【0012】また、盗難者が、上記外に出た通信ライン
を、無理矢理グランドレベルに落としたり、あるいはバ
ッテリを直結した場合、通信ラインを介して第1開閉制
御手段に入力される信号は、単なるローレベル信号かあ
るいは単なるハイレベル信号となる。ここで、通信ライ
ンを介して第1開閉制御手段に入力される上記照合結果
は、通常、例えば8ビットデータといったように、複雑
な信号からなるものである。従って、上記のように単な
るローレベル信号かあるいは単なるハイレベル信号が入
力された第1開閉制御手段は、この単なるローレベルま
たはハイレベルの信号を入力したとき、「不一致」なる
照合結果を入力したとみなすので、電源ラインを開くよ
うに制御し、燃料噴射制御手段を電力非供給状態とす
る。
【0013】このように、本発明では、盗難者が、上記
電源ラインや通信ラインを無理矢理いじくって、電力非
供給状態となっている燃料噴射制御手段を、無理矢理、
電力供給状態とすることを防止できるので、確実に移動
体の盗難を防止することができる。特に、請求項3記載
の発明では、燃料噴射ポンプ側に設けられた第1データ
加工手段が、この燃料噴射ポンプの機差データを、燃料
噴射ポンプの識別データに基づいて加工して第1加工デ
ータとする。また、エンジン制御装置側に設けられた第
2データ加工手段が、燃料噴射ポンプ側の機差データ送
信手段が送信した上記機差データを、エンジン制御装置
の識別データに基づいて加工して第2加工データとす
る。
【0014】そして、加工データ照合手段が、上記第1
加工データと第2加工データとを照合し、この照合結果
が一致のとき、上記電源ラインを閉じるように開閉手段
を制御し、上記照合結果が不一致のとき、上記電源ライ
ンを開くように開閉手段を制御することを特徴としてい
る。ところで、通常の燃料噴射ポンプは、機械誤差や組
付誤差等があるために、各燃料噴射ポンプ毎に燃料噴射
量の特性ばらつきがある。従って、燃料噴射ポンプは、
この特性のばらつきを補正するために、自分特有の機差
データを記憶しておき、さらにこの機差データをエンジ
ン制御装置に送信し、エンジン制御装置が、この機差デ
ータに基づいて上記燃料噴射量を補正することが必要と
なる。
【0015】本発明では、上記のように、燃料噴射ポン
プが機差データをエンジン制御装置に送信する必要性が
あることを利用して、エンジン制御装置が、燃料噴射ポ
ンプ側から送信されてくる上記機差データを加工して第
2加工データとし、燃料噴射ポンプ側も、上記機差デー
タを加工して第1加工データとする。そして、上記加工
データ照合手段における照合結果が一致のときは上記電
源ラインが閉じ、不一致のときは電源ラインが開く。
【0016】これによって、燃料噴射ポンプとエンジン
制御装置側がともに正規であれば、電源ラインが閉じる
ので、燃料噴射制御手段が燃焼室への燃料噴射を許容し
て、エンジンが作動可能な状態となる。また、燃料噴射
ポンプとエンジン制御装置側の少なくともいずれか一方
が不正であれば、電源ラインが開くので、燃料噴射制御
手段が燃焼室への燃料噴射を禁止して、エンジンが作動
不可能な状態となる。
【0017】このように、本発明では、特別な盗難防止
コードを設けることなく、既存の機差データを用いて上
記照合を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明を自動車用盗難防止
装置として適用した一実施形態について、図1〜7を用
いて説明する。図1は、本実施形態の全体構成図であ
り、キー1(指示部材)の内部には暗証コードが格納さ
れている。そして、このキー1が車両のステアリングコ
ラム部分に設けられた図示しないキーシリンダに差し込
まれ、さらに所定位置まで回動されると、イグニッショ
ンスイッチ2が機械的に閉じ、バッテリ3(電源)から
の電源が、電源ライン4を介して、エンジン制御装置5
およびポンプ搭載制御装置6に供給される。また、暗証
コード照合装置7には、電源ライン8を介して、常時電
源が供給されている。
【0019】上記暗証コード照合装置7は、図示しない
CPU、EEPROM、、通信手段等からなるマイクロ
コンピュータを備えている。このうち、上記EEPRO
M内には、暗証コード照合装置7の暗証コード(車両側
の暗証コード)が記憶されており、上記CPUは、キー
1が上記キーシリンダに差し込まれたときに、キー1内
の暗証コードを読み出し、このキー1内の暗証コードと
上記EEPROM内の暗証コードとを照合し、この照合
結果をエンジン制御装置5に送信する。
【0020】エンジン制御装置5は、CPU5a、RO
M5b、RAM5c、EEPROM5d、入力バッファ
・ADC(A/D変換回路)5e、電源回路5f、通信
手段5g、アクチュエータ駆動回路5h等からなるマイ
クロコンピュータを備えている。このうち、上記入力バ
ッファ・ADC5eには、アクセル開度センサ9からの
アクセル開度信号、エンジン回転数センサ10(クラン
ク角センサ)からのエンジン回転数信号、吸気圧センサ
11からの吸気圧信号、吸気温センサ12からの吸気温
信号、およびエンジン冷却水温センサ13からの水温信
号等が取り込まれるようになっている。
【0021】上記CPU5aは、上記各センサ9〜13
からの信号、および後述する機差データ1〜n(図2参
照)に基づいて、図7を用いて後述する燃料噴射ポンプ
14の燃料噴射量および燃料噴射時期についての演算を
行い、この演算結果に基づいて、アクチュエータ駆動回
路5hを介して、後述する電磁スピル弁15(燃料噴射
制御手段)およびタイミングコントロールバルブ16を
制御する。
【0022】また、CPU5aは、暗証コード照合装置
7からの照合結果に基づいて、上記電磁スピル弁15、
タイミングコントロールバルブ16の通電状態を制御す
る。なお、このCPU5aの制御処理については、図6
を用いて後述する。上記ROM5bには、エンジン機種
毎の適合データ(燃料噴射ポンプ14の機差がないもの
としたときの制御データ)が格納されている。つまり、
ROM5bは、中心値制御データ保存用記憶手段として
機能する。
【0023】上記EEPROM5dには、盗難防止判定
係数データを格納する第2識別データ記憶手段としての
領域が形成されている。この盗難防止判定係数データ
は、エンジン制御装置5を車両に搭載する時、または燃
料噴射ポンプ14との組み合わせが決定した時に書き込
まれるものであり、後述する第2加工データを作るのに
用いられるデータである。なお、ポンプ搭載制御装置6
のEEPROM6bにも、これと同じ盗難防止判定係数
データが格納されている(図2参照)。
【0024】ポンプ搭載制御装置6は、CPU6a、E
EPROM6b、通信手段6c等からなるマイクロコン
ピュータ、およびスイッチ手段6d(開閉手段)等を備
えており、電磁スピル弁15と一体的に設けられてい
る。このうち、上記EEPROM6bには、図2に示す
ように、機差データ1〜nを格納する機差データ記憶手
段としての領域、サムチェックデータを格納する領域、
盗難防止送信補正データNo.を格納する領域、および
上記盗難防止判定係数データを格納する第1識別データ
記憶手段としての領域が形成されている。
【0025】ここで、上記機差データ1〜nとは、燃料
噴射ポンプ14を工場から出荷する工程時に、実際に燃
料を噴射させて噴射特性を調べ、標準的なポンプの噴射
特性とのズレに関するデータを機差データとして記憶さ
れたデータであり、燃料噴射ポンプ毎に異なる。また、
サムチェックデータとは、エンジン制御装置5との間の
通信に異常があったか否かを判断するためのデータであ
る。
【0026】また、盗難防止送信補正データNo.と
は、上記機差データ1〜nのうちのいずれを、この燃料
噴射ポンプ14の盗難防止コードとして用いているのか
を、エンジン制御装置5に分からせるためのNo.であ
る。また、盗難防止判定係数データとは、例えば制御シ
ステムと燃料噴射ポンプ14の製造No.との組み合わ
せによるデータであり、後述する第1加工データを作る
のに用いられるデータである。
【0027】そして、上記CPU6aは、車両の盗難行
為があったか否かに基づいて、スイッチ手段6dの状態
を制御して、電磁スピル弁15への通電制御を行う。な
お、このCPU6aの制御処理については後述する。ま
た、上記通信手段5gと通信手段6cとは、通信ライン
17を介して、クロック信号による同期式シリアル通信
ができるように構成されている。
【0028】そして、ポンプ搭載制御装置6には、コネ
クタ18(図4参照)が設けられており、上記通信手段
5gと通信手段6cとを結ぶ通信ライン17、バッテリ
3とスイッチ手段6dとを結ぶ電源ライン4、およびア
クチュエータ駆動回路5hと電磁スピル弁15とを結ぶ
電源ライン4は、このコネクタ18を介して接続され
る。
【0029】燃料噴射ポンプ14は、一般的に電子制御
分配型噴射ポンプと呼ばれるもので、図示しないディー
ゼルエンジンの燃焼室に、適時に適量の燃料を霧化状態
で噴射するためのものである。そして、このポンプ14
での燃料噴射量は電磁スピル弁15によって制御され、
このポンプ14における燃料噴射時期はタイミングコン
トロールバルブ16によって制御される。なお、上記電
磁スピル弁15は、通電状態となったときに閉弁して、
上記燃焼室への燃料供給を許容し、非通電状態となった
ときに開弁して、上記燃焼室への燃料供給を禁止する弁
である。
【0030】ところで、上記CPU6aとスイッチ手段
6dと電磁スピル弁15とは、図3に示す接続関係とな
っている。つまり、概略的に説明すると、バッテリ3と
電磁スピル弁15とを結ぶ電源ライン4上(電磁スピル
弁15よりも上流側)に、nチャネルのMOSFET1
9が設けられ、さらにこのMOSFET19のゲートと
CPU6aとの間にトランジスタ20が設けられた構成
となっている。
【0031】そして、CPUのポート60aからハイレ
ベル信号が出力されたときには、トランジスタ20が導
通状態となり、これによってMOSFET19が導通状
態となる。反対に、上記ポート60aからローレベル信
号が出力されたときには、トランジスタ20が非導通状
態となり、これによってMOSFET19が非導通状態
となる。
【0032】次に、上記ポンプ搭載制御装置6と電磁ス
ピル弁15との組付状態について、図4を用いて説明す
る。図4に示すように、ポンプ搭載制御装置6は、図1
に示すCPU6a、EEPROM6b、通信手段6c、
スイッチ手段6d等を一体的に樹脂モールドすることに
よって成形されたものであり、これによって、CPU6
a、EEPROM6b、通信手段6c、スイッチ手段6
dの外部が樹脂で完全に覆われた状態となっている。
【0033】また、この樹脂モールド体には上記コネク
タ18も一緒に成形されている。そして、電磁スピル弁
15のコイル15aおよび弁体15bが、この樹脂モー
ルドされたポンプ搭載制御装置6と一体的に組付けられ
ており、このコイル15aおよび弁体15bが、燃料噴
射ポンプ14に組付けられている。次に、ポンプ搭載制
御装置6のCPU6aの制御処理について、図5を用い
て説明する。
【0034】CPU6aは、イグニッションスイッチ2
がオンしてバッテリー3から電源が供給されると、図5
に示すメインルーチンを起動する。このルーチンのステ
ップ500では、前回の盗難防止送信補正データNo.
をインクリメントして、今回の盗難防止送信補正データ
No.を新たに決定する。ここで、インクリメントした
結果、上記No.がnを越えた場合は、このNo.を1
とする。
【0035】そして、次のステップ510にて、図2に
示す機差データ1〜n、サムチェックデータ、および上
記ステップ500にて決定した今回の盗難防止送信補正
データNo.を、エンジン制御装置5に送信する。ま
た、このステップ500では、自分がエンジン制御装置
5に送信した盗難防止送信補正データNo.を記憶して
おくために、この盗難防止送信補正データNo.をEE
PROM6bに書き込む。
【0036】そして、次のステップ520にて、エンジ
ン制御装置5からの後述する第2加工データ(ステップ
630参照)の受信待ちを所定時間行う。ここで、この
所定時間の間に上記第2加工データを受信したと判定さ
れたときは、後述するように、暗証コード照合装置7に
て、キー1は正規であるとみなされたということなので
(ステップ640参照)、ステップ530に進む。逆
に、受信しなかったと判定されたときは、暗証コード照
合装置7にて、キー1は不正であるとみなされたという
ことなので、ステップ560にジャンプする。
【0037】ステップ530では、EEPROM6bに
記憶されている機差データ1〜nのうち、上記ステップ
510にてEEPROM6bに書き込んだ盗難防止送信
補正データNo.に対応する機差データを読み出すとと
もに、この読み出した機差データを、図2に示す盗難防
止判定係数データを用いて加工して、第1加工データを
作成する。
【0038】そして、次のステップ540にて、上記ス
テップ530で作成した第1加工データと、上記ステッ
プ520で受信した第2加工データとを照合する。ここ
で、この照合結果が「一致」であれば、燃料噴射ポンプ
14もエンジン制御装置5もともに正規である、すわな
ち全てが正規状態でエンジン始動がなされたということ
なので、ステップ550に進む。また、照合結果が「不
一致」であれば、正規でない状態でエンジン始動がなさ
れたということなので、ステップ560に進む。
【0039】ステップ550では、図3のポート60a
からハイレベル信号を出力することによって、電源ライ
ン4を閉じるようにスイッチ手段6dを制御する。ま
た、ステップ560では、上記ポート60aからローレ
ベル信号を出力することによって、電源ライン4を開く
ようにスイッチ手段6dを制御する。これによって、電
磁スピル弁15は非通電状態となり、ディーゼルエンジ
ンは作動不可能な状態となる。
【0040】次に、エンジン制御装置5のCPU5aの
制御処理について、図6を用いて説明する。CPU5a
は、イグニッションスイッチ2がオンしてバッテリー3
から電源が供給されると、図6に示すメインルーチンを
起動する。このルーチンのステップ600では、暗証コ
ード照合装置7における、キー1内の暗証コードと暗証
コード照合装置7内の暗証コードとの照合結果を入力す
る。そして、次のステップ610にて、この照合結果が
「一致」であればステップ620に進む。
【0041】ステップ620では、ポンプ搭載制御装置
6から送信されてきた機差データ1〜nおよびサムチェ
ックデータを受信する(ステップ510参照)ととも
に、これらのデータをRAM5cに格納する。そして、
上記機差データ1〜nが正しく送信されてきたか否か
を、上記サムチェックデータで確認する。このように、
RAM5cに機差データ1〜nを格納することによっ
て、CPU5aが、RAM5cに格納された機差データ
1〜nを用いて、ROM5bに記憶されたエンジン機種
毎の適合データを補正し、この補正したデータに基づい
て電磁スピル弁15およびタイミングコントロールバル
ブ16を制御することができる。この制御については、
図7を用いて後述する。
【0042】ここで、上記サムチェックの結果が異常で
あれば、ROM5bに予め記憶された標準値に基づい
て、電磁スピル弁15およびタイミングコントロールバ
ルブ16を制御する。また、ステップ620では、盗難
防止送信補正データNo.を受信する(ステップ510
参照)とともに、このデータNo.をRAM5cに格納
する。
【0043】そして、次のステップ630では、上記ス
テップ620にてRAM5bに格納した機差データ1〜
nの中から、上記ステップ620にてRAM5bに格納
した盗難防止送信補正データNo.に対応した機差デー
タを呼び出し、この呼び出した機差データを、EEPR
OM5dに予め格納された上記盗難防止判定係数データ
を用いて加工して、第2加工データを作成する。
【0044】そして、次のステップ640にて、この第
2加工データをポンプ搭載制御装置6に送信した後、ス
テップ650にて、電磁スピル弁15およびタイミング
コントロールバルブ16を通電可能状態とするように、
アクチュエータ駆動回路5hを制御する。その後、この
ルーチンを抜ける。一方、上記ステップ610にて、上
記照合結果が「不一致」であれば、ステップ660にジ
ャンプして、電磁スピル弁15およびタイミングコント
ロールバルブ16をともに非通電状態とするように、ア
クチュエータ駆動回路5hを制御する。
【0045】ここで、上記ステップ660ではポンプ搭
載制御装置6との通信は行われないので、これによって
ポンプ制御装置6は、ステップ520にてNOと判定さ
れ、スイッチ手段6dがオフとなる。つまり、ステップ
660では、スイッチ手段6dとアクチュエータ駆動回
路5hとで、電磁スピル弁14についての電源ライン4
を開くように制御する。
【0046】次に、エンジン制御装置5のCPU5aに
おける燃料噴射量算出までの処理について、図7のデー
タフローチャートを用いて説明する。まず、基本噴射量
演算部21は、アクセル開度センサ9からのアクセル開
度信号、およびエンジン回転数センサ10からのエンジ
ン回転数信号に基づいて基本噴射量Qaを算出する。
【0047】一方、基本最大噴射量演算部22は、エン
ジン回転数センサ10からのエンジン回転数信号、およ
び吸気圧センサ11からの吸気圧信号に基づいて基本最
大噴射量Qbを算出する。さらに、補正演算部23は、
吸気温センサ12からの吸気温信号に応じた補正係数K
1 と、エンジン冷却水温13からの水温信号に応じた補
正係数K2 とに基づいて、基本最大噴射量Qbを補正
し、補正後基本最大噴射量Qb′(=Qb×K1 ×K2
)を算出する。
【0048】そして、セレクタ24は、基本噴射量Qa
と補正後基本最大噴射量Qb′のうちの小さい方を選択
し、加算部25は、その最小値に対して、アクセル開度
信号による加速補正を行う。一方、機差補正演算部26
は、ポンプ搭載制御装置6から送信されてRAM5cに
格納された機差データ1〜nと、エンジン回転数と、ア
クセル開度(負荷:%)とから、機差ばらつき補正値Δ
Qを演算する。そして、加減算部27は、加算部25の
出力値に対して、機差補正演算部26からの機差ばらつ
き補正量ΔQを加算または減算して、燃料噴射ポンプ毎
の機差ばらつきに応じた補正を行う。
【0049】さらに、加減算部28は、加減算部27の
出力値に対して各種補正値を加減算した後、最終噴射量
として演算結果を出力する。このように、ポンプ搭載制
御装置6によりシリアル通信データとして受信した特性
ばらつき補正データによる、燃料噴射ポンプ毎の機差ば
らつきに応じた補正を行い、最終噴射量に反映させる。
【0050】以上説明した本実施形態によると、盗難者
が不正のキー1を用いてイグニッションスイッチ3をオ
ンしたときには、暗証コード照合装置7における照合結
果が「不一致」となる。従って、エンジン制御装置5
は、ステップ610にてNOと判定し、その結果、ポン
プ搭載制御装置6へ第2加工データを送信しない。従っ
て、ポンプ搭載制御装置6は、ステップ520にてNO
と判定するので、ステップ560にてスイッチ手段6d
をオフする。つまり、電磁スピル弁15が非通電状態と
なって、エンジンが作動不可能な状態となる。
【0051】また、盗難者が、エンジン制御装置5を、
不正のキー1を用いたときもポンプ搭載制御装置6へ第
2加工データを送信するようなエンジン制御装置に取り
替えた場合、ポンプ搭載制御装置6は、第2加工データ
を受信するが、このときはステップ540にてNOと判
定するので、ステップ560にてスイッチ手段6dをオ
フする。つまり、電磁スピル弁15が非通電状態となっ
て、エンジンが作動不可能な状態となる。
【0052】ここで、CPU6a、EEPROM6b、
通信手段6c、スイッチ6dは、一体的に樹脂モールド
された上で、電磁スピル弁15と一体的に設けられてい
るため、電磁スピル弁15への電源ライン4、および通
信手段6cへの通信ライン17のうち、人間が外部から
いじくることのできるラインは、図4に示すコネクタ1
8の外の部分のみとなる。
【0053】従って、盗難者が、コネクタ18部分から
電源ライン4を無理矢理グランドレベルに落としたり、
あるいはバッテリを直結して、上記作動不可能な状態と
なっているエンジンを、無理矢理作動可能な状態にしよ
うとしても、このとき、既にスイッチ手段6dがオフと
なっているので、盗難者は、電磁スピル弁15を通電状
態としてエンジンを作動可能な状態にすることはできな
い。
【0054】また、盗難者が、コネクタ18部分から通
信ライン17を無理矢理グランドレベルに落としたり、
あるいはバッテリを直結したとしても、通信手段6cに
は、単なるローレベル信号かあるいは単なるハイレベル
信号が入力される。つまり、通信手段6cには、エンジ
ン制御装置5からの第2加工データのような複雑な信号
は入力されない。
【0055】従って、ポンプ搭載制御装置6は、ステッ
プ520にてNOと判定するので、ステップ560にて
スイッチ手段6dをオフし続ける。つまり、盗難者は、
電磁スピル弁15を通電状態としてエンジンを作動可能
な状態にすることはできない。このように、本実施形態
では、盗難者が、コネクタ18部分から電源ライン4や
通信ライン17を無理矢理いじくって、非通電状態とな
っている電磁スピル弁15を、無理矢理通電状態とする
ことを防止できるので、確実に車両の盗難を防止するこ
とができる。
【0056】また、本実施形態では、燃料噴射量を精度
良く算出するために元来用いている機差データ1〜n
を、上記第1加工データおよび第2加工データを作るた
めの盗難防止コードとして用いたので、特別に盗難防止
コードを設けることなく、上記第1加工データと第2加
工データとの照合を行うことができる。特に、本実施形
態では、ポンプ搭載制御装置6が上記盗難防止コードと
してエンジン制御装置5に送信する機差データを、その
都度変えているので、盗難者に、第1加工データおよび
第2加工データの解読をしにくくすることができる。
【0057】(他の実施形態)上記実施形態では、ポン
プ搭載制御装置6は、暗証コード照合装置7における照
合結果を、エンジン制御装置5を介して入力するように
したが、エンジン制御装置5を介さずに、暗証コード照
合装置7から直接入力するようにしても良い。また、上
記実施形態では、ポンプ搭載制御装置6は、エンジン制
御装置5に、機差データ1〜nとともに盗難防止送信補
正データNo.を送信し、この盗難防止送信補正データ
No.にて、上記機差データ1〜nのいずれを上記盗難
防止コードとして用いたかを分からせるようにしたが、
機差データ1〜nを送信する前あるいは後に、このうち
のいずれか1つの機差データを送信し、この1つの機差
データを上記盗難防止コードとするようにしても良い。
【0058】また、上記実施形態のように、エンジン制
御装置5に送信する機差データの持ち方を、補正位置お
よび補正量の両方を持つようにすれば、機差データ1〜
nの送信順序をランダムすることが可能であるので、こ
のように機差データ1〜nをランダムに送信するように
し、このうちの所定の順番の機差データを盗難防止デー
タとして用いるようにしても良い。
【0059】また、上記実施形態では、スイッチ手段6
dを電磁スピル弁15の上流側に設けたが、下流側に設
けても良い。また、上記実施形態では、請求項1記載の
発明でいう燃料噴射制御手段を、通電状態となったとき
に閉弁して、非通電状態となったときに開弁する電磁ス
ピル弁15にて構成したが、非通電状態となったときに
無噴射状態となり、通電電流が多くなるに応じて噴射量
の度合いが多くなるリニアソレノイドを用いたもの等、
噴射量を制御するアクチュエータのいずれにて構成して
も良い。
【0060】また、上記実施形態では、ROM5bをC
PU5aの内蔵ROMとしたが、外部ROMとしても良
い。また、上記実施形態では、ステップ620にて、サ
ムチェックの結果が異常のときに、ROM5bに予め記
憶された標準値に基づいて、電磁スピル弁15およびタ
イミングコントロールバルブ16を制御するようにした
が、RAM5cに格納されている機差データ1〜nを、
定期的にEEPROM5dに書き込むようにし、サムチ
ェックの異常時には、このEEPROM5dに待避され
たデータに基づいて制御するようにしても良い。また、
上記EEPROM5dの機能を、バックアップRAMに
て実現するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態の全体構成図である。
【図2】上記実施形態のEEPROM6bに格納された
データを示すテーブルである。
【図3】上記実施形態のCPU6aとスイッチ手段6d
と電磁スピル弁15との接続関係を示す概略図である。
【図4】上記実施形態のポンプ搭載制御装置6と電磁ス
ピル弁15との組付状態図である。
【図5】上記実施形態のCPU6aにおける制御処理を
示すフローチャートである。
【図6】上記実施形態のCPU5aにおける制御処理を
示すフローチャートである。
【図7】上記実施形態のCPU5aにおける燃料噴射量
算出までの処理を示すデータフローチャートである。
【図8】従来の盗難防止装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1…キー(指示部材)、3…バッテリ(電源)、4…電
源ライン、5…エンジン制御装置(照合結果送信装
置)、6…ポンプ搭載制御装置、6d…スイッチ手段
(開閉手段)、7…エンジン制御装置(照合結果送信装
置)、14…燃料噴射ポンプ、15…電磁スピル弁(燃
料噴射制御手段)、17…通信ライン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 17/04 F02D 17/04 V G08B 13/00 9419−2E G08B 13/00 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンが駆動したときに移
    動する移動体に用いられ、 前記ディーゼルエンジンへ燃料を供給する燃料噴射ポン
    プ(14)に設けられ、電源(3)からの電力が供給状
    態となったときに、前記ディーゼルエンジンの燃焼室へ
    の燃料噴射を許容し、前記電源(3)からの電力が非供
    給状態となったときに、前記燃焼室への燃料噴射を禁止
    する燃料噴射制御手段(15)と、 前記ディーゼルエンジンの始動を指示する指示部材
    (1)からの暗証コードと、前記移動体側の暗証コード
    とを照合し、この照合結果を送信する照合結果送信装置
    (5、7)と、 前記電源(3)と前記燃料噴射制御手段(15)とを結
    ぶ電源ライン(4)上に設けられ、この電源ライン
    (4)を開閉する開閉手段(6d)と、 前記照合結果送信装置(5、7)が送信した前記照合結
    果が通信ライン(17)を介して入力されるとともに、
    この照合結果が一致のとき、前記電源ライン(4)を閉
    じるように前記開閉手段(6d)を制御し、前記照合結
    果が不一致のとき、前記電源ライン(4)を開くように
    前記開閉手段(6d)を制御する第1開閉制御手段(6
    a)とを備え、 前記開閉手段(6d)および前記第1開閉制御手段(6
    a)は、前記燃料噴射制御手段(15)と一体的に設け
    られたことを特徴とする盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 前記照合結果送信装置(5、7)は、 前記指示部材(1)からの暗証コードと前記移動体側の
    暗証コードとを照合する暗証コード照合装置(7)と、 前記ディーゼルエンジンを制御するとともに、前記暗証
    コード照合装置(7)における照合結果が入力され、こ
    の照合結果を前記第1開閉制御手段(6a)に送信する
    エンジン制御装置(5)とを備えることを特徴とする請
    求項1記載の盗難防止装置。
  3. 【請求項3】前記燃料噴射ポンプ(14)には、 前記燃料噴射ポンプ(14)の機差データを記憶する機
    差データ記憶手段(6b)、 前記燃料噴射ポンプ(14)の識別データを記憶する第
    1識別データ記憶手段(6b)、 前記機差データを前記エンジン制御装置(5)に送信す
    る機差データ送信手段(6a)、および前記機差データ
    記憶手段(6b)が記憶している機差データを、前記第
    1識別データ記憶手段(6b)が記憶している識別デー
    タに基づいて加工し、第1加工データとする第1データ
    加工手段(6a)が設けられ、 前記エンジン制御装置(5)には、 前記エンジン制御装置(8)の識別データを記憶する第
    2識別データ記憶手段(5d)、および前記機差データ
    送信手段(6a)が送信した機差データを、前記第2識
    別データ記憶手段(5d)が記憶している識別データに
    基づいて加工し、第2加工データとする第2データ加工
    手段(5a)が設けられ、 前記第1加工データと前記第2加工データとを照合する
    加工データ照合手段(6a)と、 この加工データ照合手段(ステップ540)における照
    合結果が一致のとき、前記電源ライン(4)を閉じるよ
    うに前記開閉手段(6d)を制御し、前記加工データ照
    合手段(ステップ540)における照合結果が不一致の
    とき、前記電源ライン(4)を開くように前記開閉手段
    (6d)を制御する第2開閉制御手段(6a)とを備え
    ることを特徴とする請求項2記載の盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 前記機差データ記憶手段(6b)、前記
    第1識別データ記憶手段(6b)、前記機差データ送信
    手段(6a)、前記第1データ加工手段(6a)、およ
    び前記第2開閉制御手段(6a)は、前記開閉手段(6
    d)および前記第1開閉制御手段(6a)とともに、前
    記燃料噴射制御手段(15)と一体的に設けられたこと
    を特徴とする請求項3記載の盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 前記燃料噴射制御手段(15)は、前記
    電源(3)からの電力が供給状態となったときに閉弁
    し、前記電源(3)からの電力が非供給状態となったと
    きに開弁する電磁スピル弁(15)であることを特徴と
    する請求項1ないし4いずれか1つ記載の盗難防止装
    置。
JP29855895A 1995-11-16 1995-11-16 盗難防止装置 Pending JPH09137746A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997039238A1 (en) * 1996-04-16 1997-10-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Engine start controlling apparatus
US6614361B1 (en) 1998-08-31 2003-09-02 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Management system for construction machines

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US7019668B2 (en) 1998-08-31 2006-03-28 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Management system for construction machines

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