JPH09138366A - 光走査装置 - Google Patents
光走査装置Info
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- JPH09138366A JPH09138366A JP29678895A JP29678895A JPH09138366A JP H09138366 A JPH09138366 A JP H09138366A JP 29678895 A JP29678895 A JP 29678895A JP 29678895 A JP29678895 A JP 29678895A JP H09138366 A JPH09138366 A JP H09138366A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光走査方式を用いた事務機器あるいは測定器
においては、携帯化が進む中、高機能を保ちつつ低コス
ト化および小型軽量化することが課題となっている。 【解決手段】上記課題を解決するため、疲労限の高い超
弾性合金をトーションバネ5に採用し、そのバネ中央に
鏡面加工された小磁石3を取り付ける。その外部にコイ
ル7を置き、交番電流を流すことにより交番磁界を発生
させ、鏡面加工された小磁石3を共振振動をさせる。そ
の結果、光走査装置の小型軽量化が実現した。
においては、携帯化が進む中、高機能を保ちつつ低コス
ト化および小型軽量化することが課題となっている。 【解決手段】上記課題を解決するため、疲労限の高い超
弾性合金をトーションバネ5に採用し、そのバネ中央に
鏡面加工された小磁石3を取り付ける。その外部にコイ
ル7を置き、交番電流を流すことにより交番磁界を発生
させ、鏡面加工された小磁石3を共振振動をさせる。そ
の結果、光走査装置の小型軽量化が実現した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ、
バーコードリーダ、レーザスキャンマイクロメータ等の
事務機器、計測機に使用される光走査装置に関するもの
である。
バーコードリーダ、レーザスキャンマイクロメータ等の
事務機器、計測機に使用される光走査装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ミラー付き小磁石と交流磁場を発
生させるためのコイルを備えた光走査装置としては、特
開平5−249402号公報、あるいは特開平5−26
4917号公報に記載された装置がある。
生させるためのコイルを備えた光走査装置としては、特
開平5−249402号公報、あるいは特開平5−26
4917号公報に記載された装置がある。
【0003】例えば、特開平5−249402号公報に
記載の装置では、図8に示すように、光線反射用のミラ
ー60に駆動用磁石62が接着固定され、かつ該ミラー
60は磁石挿入体78を介して二組のリーフバネ70に
よって支えられている。さらに、駆動用磁石62の周囲
を囲うようにしてコイル64が設置されている。そし
て、このコイル64に交番電流を流すと、コイル64の
周りにには、交番電流に対応した交番磁界が発生する。
この交番磁界は、上記駆動用磁石62にトルクを発生さ
せ、駆動用磁石62およびその磁石62に接着固定され
たミラー60を非共振振動させるものである。その結
果、該ミラー60に反射された光線は該ミラー60の振
動軸と直交する方向に走査されるのである。
記載の装置では、図8に示すように、光線反射用のミラ
ー60に駆動用磁石62が接着固定され、かつ該ミラー
60は磁石挿入体78を介して二組のリーフバネ70に
よって支えられている。さらに、駆動用磁石62の周囲
を囲うようにしてコイル64が設置されている。そし
て、このコイル64に交番電流を流すと、コイル64の
周りにには、交番電流に対応した交番磁界が発生する。
この交番磁界は、上記駆動用磁石62にトルクを発生さ
せ、駆動用磁石62およびその磁石62に接着固定され
たミラー60を非共振振動させるものである。その結
果、該ミラー60に反射された光線は該ミラー60の振
動軸と直交する方向に走査されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の装置では部品点数が多くなり、また、その構
造も複雑であるため、重量が重くなり、慣性モーメント
が大きくなっていた。そのため、ミラー60及び磁石6
2を振動させるために必要な磁界を与えられるだけの電
流をコイル64に流す必要があり、駆動電力が大きくな
っていた。さらに、この装置では得られる振動周波数は
高々50Hz〜120Hz止まりであり、たとえば80
0Hz程度の振動周波数を必要とするレーザプリンタ、
イメージスキャナなどには適用できなかった。
報に記載の装置では部品点数が多くなり、また、その構
造も複雑であるため、重量が重くなり、慣性モーメント
が大きくなっていた。そのため、ミラー60及び磁石6
2を振動させるために必要な磁界を与えられるだけの電
流をコイル64に流す必要があり、駆動電力が大きくな
っていた。さらに、この装置では得られる振動周波数は
高々50Hz〜120Hz止まりであり、たとえば80
0Hz程度の振動周波数を必要とするレーザプリンタ、
イメージスキャナなどには適用できなかった。
【0005】さらに、リーフバネ70の構造上、十分な
偏向角度を得ることができないため、上記公報に記載の
装置構成では35mmフィルムを走査することが限界で
あり、レーザビームプリンタ等の光走査装置への応用は
困難であった。
偏向角度を得ることができないため、上記公報に記載の
装置構成では35mmフィルムを走査することが限界で
あり、レーザビームプリンタ等の光走査装置への応用は
困難であった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、十分な偏向角度及び振動周波数
を得られると共に、小型軽量でかつ低価格な光走査装置
を提供することを目的とするものである。
になされたものであり、十分な偏向角度及び振動周波数
を得られると共に、小型軽量でかつ低価格な光走査装置
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の光走査装置は、磁界発生手段により
形成される磁界の作用により磁石を振動させ、その磁石
と一体に形成される鏡面を振動させて、光源より発せら
れる光ビームを前記鏡面に入射させることにより、前記
鏡面の振動に基づいて前記光ビームを走査させる光走査
装置であって、前記光走査装置のハウジングに対して前
記磁石を支持すると共に、前記磁石の振動の支点となる
ためのトーションバネを有し、そのトーションバネは超
弾性合金からなるものであり、磁界発生手段により磁界
が発生すると、この磁界は、超弾性合金に支持された磁
石によるトルクを与えるが、一方、超弾性合金からなる
トーションバネより復元力を受けるので、周期的な磁界
が加えられることにより振動させることができる。特
に、該トーションバネ及び磁石からなる振動系の機械的
固有振動数と発生する磁界の周波数とが一致した場合に
は共振が起こり、振幅を最大にさせる。そして、磁石の
表面には鏡面が一体に形成されているので、鏡面に入射
された光ビームは反射されて、振動軸と直交する方向に
光ビームが走査される。
に、請求項1記載の光走査装置は、磁界発生手段により
形成される磁界の作用により磁石を振動させ、その磁石
と一体に形成される鏡面を振動させて、光源より発せら
れる光ビームを前記鏡面に入射させることにより、前記
鏡面の振動に基づいて前記光ビームを走査させる光走査
装置であって、前記光走査装置のハウジングに対して前
記磁石を支持すると共に、前記磁石の振動の支点となる
ためのトーションバネを有し、そのトーションバネは超
弾性合金からなるものであり、磁界発生手段により磁界
が発生すると、この磁界は、超弾性合金に支持された磁
石によるトルクを与えるが、一方、超弾性合金からなる
トーションバネより復元力を受けるので、周期的な磁界
が加えられることにより振動させることができる。特
に、該トーションバネ及び磁石からなる振動系の機械的
固有振動数と発生する磁界の周波数とが一致した場合に
は共振が起こり、振幅を最大にさせる。そして、磁石の
表面には鏡面が一体に形成されているので、鏡面に入射
された光ビームは反射されて、振動軸と直交する方向に
光ビームが走査される。
【0008】また、請求項2記載の光走査装置は、さら
に、前記トーションバネを構成する超弾性合金が、Ni
_Ti系、Cu_Zn系、Ag_Cd系、Au_Cd
系、Cu_Sn系、Cu_Al_Ni系、Ni_Al
系、Fe_Pt系のいずれかからなり、その逆変態温度
を室温以下としたものであり、これら超弾性合金は疲労
限が高い。そして、比較的小さい張力でオーステナイト
相およびマルテンサイト相を選択でき、且つ、両相にお
ける該トーションバネの弾性係数が室温の温度変化に対
して、ほぼ影響を受けないように設計されている。従っ
て、該トーションバネを使用した光走査装置は、室温の
変化に対して安定した共振振動数で光ビームを走査す
る。
に、前記トーションバネを構成する超弾性合金が、Ni
_Ti系、Cu_Zn系、Ag_Cd系、Au_Cd
系、Cu_Sn系、Cu_Al_Ni系、Ni_Al
系、Fe_Pt系のいずれかからなり、その逆変態温度
を室温以下としたものであり、これら超弾性合金は疲労
限が高い。そして、比較的小さい張力でオーステナイト
相およびマルテンサイト相を選択でき、且つ、両相にお
ける該トーションバネの弾性係数が室温の温度変化に対
して、ほぼ影響を受けないように設計されている。従っ
て、該トーションバネを使用した光走査装置は、室温の
変化に対して安定した共振振動数で光ビームを走査す
る。
【0009】また、請求項3記載の光走査装置は、前記
トーションバネを構成する前記超弾性合金にほぼオース
テナイト相にとどまる所定の張力を与え、その張力を与
えた状態で前記ハウジングに固定したものであり、室温
の変化にも大きく左右されず、安定した周波数で光ビー
ムを走査する。
トーションバネを構成する前記超弾性合金にほぼオース
テナイト相にとどまる所定の張力を与え、その張力を与
えた状態で前記ハウジングに固定したものであり、室温
の変化にも大きく左右されず、安定した周波数で光ビー
ムを走査する。
【0010】また、請求項4記載の光走査装置は、前記
張力は前記超弾性合金に応力−歪み率曲線の勾配がゼロ
になる張力、すなわち応力誘起マルテンサイト相を引き
起こす張力である。すなわち応力誘起マルテンサイト相
が発生した状態で、トーションバネがハウジングに固定
される構成であり、オーステナイト相が発生した状態よ
りも弾性率が低く、且つ、室温が変化してもその弾性率
はほぼ一定に保たれる構成となっている。したがって、
同じ大きさの磁界がかけられても、上記応力誘起マルテ
ンサイト相ではより大きな磁石の偏向角を得ることがで
き、また室温変化によっても弾性率がほぼ一定であるの
で、該光走査装置は、安定した共振周波数でより大きな
走査角で光ビームを走査する。
張力は前記超弾性合金に応力−歪み率曲線の勾配がゼロ
になる張力、すなわち応力誘起マルテンサイト相を引き
起こす張力である。すなわち応力誘起マルテンサイト相
が発生した状態で、トーションバネがハウジングに固定
される構成であり、オーステナイト相が発生した状態よ
りも弾性率が低く、且つ、室温が変化してもその弾性率
はほぼ一定に保たれる構成となっている。したがって、
同じ大きさの磁界がかけられても、上記応力誘起マルテ
ンサイト相ではより大きな磁石の偏向角を得ることがで
き、また室温変化によっても弾性率がほぼ一定であるの
で、該光走査装置は、安定した共振周波数でより大きな
走査角で光ビームを走査する。
【0011】また、請求項5記載の光走査装置は、前記
トーションバネ及び磁石が支持されている前記ハウジン
グと前記磁界発生手段とは着脱分離可能であり、限られ
た空間内であっても両者を自由に配置でき、外部に置か
れた磁界発生手段の磁界を磁石及びトーションバネから
なる振動系に対して、空間の制限を受けずに所望の共振
周波数で共振振動を起こさせ、光ビームを走査すること
ができる。
トーションバネ及び磁石が支持されている前記ハウジン
グと前記磁界発生手段とは着脱分離可能であり、限られ
た空間内であっても両者を自由に配置でき、外部に置か
れた磁界発生手段の磁界を磁石及びトーションバネから
なる振動系に対して、空間の制限を受けずに所望の共振
周波数で共振振動を起こさせ、光ビームを走査すること
ができる。
【0012】また、請求項6記載の光走査装置は、前記
磁界発生手段はコア部材に電線を巻き付けて構成された
コイルとそのコイルに所定の電流を流すための電源とか
らなり、前記コイルに流す周期電流波形を矩形波とした
ものであり、トーションバネの復元力が最大になるまで
磁石にトルクを与えることができるので、走査幅が最大
になる。
磁界発生手段はコア部材に電線を巻き付けて構成された
コイルとそのコイルに所定の電流を流すための電源とか
らなり、前記コイルに流す周期電流波形を矩形波とした
ものであり、トーションバネの復元力が最大になるまで
磁石にトルクを与えることができるので、走査幅が最大
になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明を具体化した光走査装置の
構造を示すものである。小磁石3は、縦が3mm、横が
6mmで厚さ0.3mmのNi_Co(ニッケルコバル
ト)またはSm_Co(サマリュウムコバルト)からな
る小磁石であり、その表面3aは後述するレーザビーム
を反射させるために鏡面加工されている。なお、小磁石
3の表面を鏡面加工する代わりに、小磁石3の表面に鏡
を接着等により貼り付けてもよい。この小磁石3は約1
0000ガウスの残留磁束密度を有している。小磁石3
における鏡面3aの裏面には、本発明の機能を保証する
ためのNi_Ti合金からなるトーションバネが取り付
けられている。また、このトーションバネ5の線径は約
140μmであり、長さは約10mmである。このトー
ションバネ5はその上下端を治具2にて中央を矩形にく
り貫かれた矩形状のハウジング1に固定されている。
構造を示すものである。小磁石3は、縦が3mm、横が
6mmで厚さ0.3mmのNi_Co(ニッケルコバル
ト)またはSm_Co(サマリュウムコバルト)からな
る小磁石であり、その表面3aは後述するレーザビーム
を反射させるために鏡面加工されている。なお、小磁石
3の表面を鏡面加工する代わりに、小磁石3の表面に鏡
を接着等により貼り付けてもよい。この小磁石3は約1
0000ガウスの残留磁束密度を有している。小磁石3
における鏡面3aの裏面には、本発明の機能を保証する
ためのNi_Ti合金からなるトーションバネが取り付
けられている。また、このトーションバネ5の線径は約
140μmであり、長さは約10mmである。このトー
ションバネ5はその上下端を治具2にて中央を矩形にく
り貫かれた矩形状のハウジング1に固定されている。
【0015】ハウジング1に対してトーションバネ5及
び小磁石3を支持する際の方法について説明する。
び小磁石3を支持する際の方法について説明する。
【0016】まず、トーションバネ5は所定の張力で引
っ張られた状態にて治具2によりネジ留めでハウジング
1に固定される。そして、このように固定されたトーシ
ョンバネ5に上述した小磁石3がトーションバネ5ほぼ
中央付近に接着剤にて固定される。ところで、上記トー
ションバネ5は、図3に矢印aまたはbで示す張力にて
引っ張られた状態でハウジング1に固定されている。こ
こで、矢印aで示す状態とはトーションバネ5がオース
テナイト相にある状態であり、矢印bで示す状態とは引
張り張力によりトーションバネ5にマルテンサイト相が
発生した状態である。
っ張られた状態にて治具2によりネジ留めでハウジング
1に固定される。そして、このように固定されたトーシ
ョンバネ5に上述した小磁石3がトーションバネ5ほぼ
中央付近に接着剤にて固定される。ところで、上記トー
ションバネ5は、図3に矢印aまたはbで示す張力にて
引っ張られた状態でハウジング1に固定されている。こ
こで、矢印aで示す状態とはトーションバネ5がオース
テナイト相にある状態であり、矢印bで示す状態とは引
張り張力によりトーションバネ5にマルテンサイト相が
発生した状態である。
【0017】また、ハウジング1の後面には本発明の磁
界発生手段としてのコイル7が設けられている。このコ
イル7は円筒状のコア6の周囲に300ターン/cmの
密度の巻き線を設けたものであり、コア6に形成された
ネジ穴8及びハウジング1に形成された穴4を介してハ
ウジング1にネジ止めされている。このコイル7の巻き
線の両端にはパルス電流発生器9が接続されており、3
Vで100mA程度の電流をコイル7に流すことができ
る。つまり、このコイルに上記電流を流すことにより、
300[ターン/cm]×100[mA]=3000
[A/m]の交番磁界を与えることができる。そして、
パルス電流発生器9により所定の矩形波電流をコイル7
に印加することにより後述するメカニズムにて磁石3が
共振し、図示しない光源から発せられて磁石3の鏡面3
aに入射したレーザビーム10が所定の走査角にて走査
されるのである。
界発生手段としてのコイル7が設けられている。このコ
イル7は円筒状のコア6の周囲に300ターン/cmの
密度の巻き線を設けたものであり、コア6に形成された
ネジ穴8及びハウジング1に形成された穴4を介してハ
ウジング1にネジ止めされている。このコイル7の巻き
線の両端にはパルス電流発生器9が接続されており、3
Vで100mA程度の電流をコイル7に流すことができ
る。つまり、このコイルに上記電流を流すことにより、
300[ターン/cm]×100[mA]=3000
[A/m]の交番磁界を与えることができる。そして、
パルス電流発生器9により所定の矩形波電流をコイル7
に印加することにより後述するメカニズムにて磁石3が
共振し、図示しない光源から発せられて磁石3の鏡面3
aに入射したレーザビーム10が所定の走査角にて走査
されるのである。
【0018】ところで、本実施の形態におけるトーショ
ンバネ5の材質は、本発明の超弾性合金であるNi_T
i合金である。このNi_Ti合金は、いわゆる形状記
憶合金の一種であり、応力および温度に応じて様々な状
態をとる。この実施の形態では上述した通り、図3に矢
印aで示すオーステナイト相にある状態、または、矢印
bで示すマルテンサイト相が発生した状態でトーション
バネ5をハウジング1に取り付けている。いずれの状態
で取り付けた場合でも、形状記憶合金の相変態のメカニ
ズムに関係しているので、以下、図2及び図4を参照し
て形状記憶合金の相変態を中心に説明する。
ンバネ5の材質は、本発明の超弾性合金であるNi_T
i合金である。このNi_Ti合金は、いわゆる形状記
憶合金の一種であり、応力および温度に応じて様々な状
態をとる。この実施の形態では上述した通り、図3に矢
印aで示すオーステナイト相にある状態、または、矢印
bで示すマルテンサイト相が発生した状態でトーション
バネ5をハウジング1に取り付けている。いずれの状態
で取り付けた場合でも、形状記憶合金の相変態のメカニ
ズムに関係しているので、以下、図2及び図4を参照し
て形状記憶合金の相変態を中心に説明する。
【0019】図2は形状記憶合金の温度及び応力に対す
る相変態を表す図である。一般に形状記憶合金は、図2
に示す逆変態開始温度As点及び逆変態終了温度Af点
を境に形状記憶領域と超弾性領域に分かれる。逆変態開
始温度As以下で使用する場合は、いわゆる形状記憶効
果を示し、逆変態終了温度Af点以上の温度では超弾性
効果を示すものである。変態温度とは、合金のオーステ
ナイト相(図4(b)の(1)の状態及び図2のγの状
態)からマルテンサイト相(図4の(b)の(2),
(3)の状態及び図2のα,βの状態)へ変化する温度
のことで、逆変態温度とは逆にマルテンサイト相からオ
ーステナイト相へ変化するときの温度である。形状記憶
合金におけるマルテンサイト変態は、図2及び図4に示
す様に温度でも応力でも起こりうるものである。本発明
では、特に応力で引き起こされる応力誘起変態を利用し
ている。
る相変態を表す図である。一般に形状記憶合金は、図2
に示す逆変態開始温度As点及び逆変態終了温度Af点
を境に形状記憶領域と超弾性領域に分かれる。逆変態開
始温度As以下で使用する場合は、いわゆる形状記憶効
果を示し、逆変態終了温度Af点以上の温度では超弾性
効果を示すものである。変態温度とは、合金のオーステ
ナイト相(図4(b)の(1)の状態及び図2のγの状
態)からマルテンサイト相(図4の(b)の(2),
(3)の状態及び図2のα,βの状態)へ変化する温度
のことで、逆変態温度とは逆にマルテンサイト相からオ
ーステナイト相へ変化するときの温度である。形状記憶
合金におけるマルテンサイト変態は、図2及び図4に示
す様に温度でも応力でも起こりうるものである。本発明
では、特に応力で引き起こされる応力誘起変態を利用し
ている。
【0020】通常の金属材料と超弾性合金のせん断応力
負荷時の変形における差異を図4の模式図に従って説明
する。
負荷時の変形における差異を図4の模式図に従って説明
する。
【0021】通常の金属材料の場合、外力としてのせん
断応力が限界以上にかかった場合、図4(a)に示すよ
うに原子が隣接にすべり、せん断歪みが発生する。この
場合は、外力を除去しても、エネルギー的に安定してい
るため歪みが元の状態に戻ることはない。つまり、応力
が繰り返して付加されることにより、この歪みは蓄積さ
れ、最後には一般に金属疲労と呼ばれる破壊に至るので
ある。
断応力が限界以上にかかった場合、図4(a)に示すよ
うに原子が隣接にすべり、せん断歪みが発生する。この
場合は、外力を除去しても、エネルギー的に安定してい
るため歪みが元の状態に戻ることはない。つまり、応力
が繰り返して付加されることにより、この歪みは蓄積さ
れ、最後には一般に金属疲労と呼ばれる破壊に至るので
ある。
【0022】一方、超弾性合金に外力がかかった場合
は、図4(b)に示すように、外力によって相変態がお
こり、応力誘起マルテンサイト相、すなわち超弾性領域
へと移行する。このとき、超弾性合金の結晶構造は変形
するが上述した通常金属の原子のように隣接にすべるこ
とはない。また、外力が除去された場合、逆変態温度以
上のマルテンサイト相(図2のβ)はエネルギー的に不
安定なため、再びオーステナイト相(図2のγ)に戻ろ
うとするのである。したがって、上記通常金属が破壊に
至る程度の繰り返し応力が加わったとしても、超弾性合
金の場合は結晶構造が変わる相変化を起こすだけで破壊
に至ることはないのである。
は、図4(b)に示すように、外力によって相変態がお
こり、応力誘起マルテンサイト相、すなわち超弾性領域
へと移行する。このとき、超弾性合金の結晶構造は変形
するが上述した通常金属の原子のように隣接にすべるこ
とはない。また、外力が除去された場合、逆変態温度以
上のマルテンサイト相(図2のβ)はエネルギー的に不
安定なため、再びオーステナイト相(図2のγ)に戻ろ
うとするのである。したがって、上記通常金属が破壊に
至る程度の繰り返し応力が加わったとしても、超弾性合
金の場合は結晶構造が変わる相変化を起こすだけで破壊
に至ることはないのである。
【0023】本発明は超弾性合金のこのような性質を巧
みに利用したものである。つまり、図3の矢印aで示す
張力にてトーションバネ5をハウジング1に固定した場
合は、トーションバネにほぼオーステナイト相にとどま
る張力が与えられていることになり、その状態で繰り返
しトーションを与えているのである。つまり、トーショ
ンバネ5に繰り返しトーションが与えられるときに、図
4(b)の(1),(2)の状態を繰り返し往復してい
るのである。
みに利用したものである。つまり、図3の矢印aで示す
張力にてトーションバネ5をハウジング1に固定した場
合は、トーションバネにほぼオーステナイト相にとどま
る張力が与えられていることになり、その状態で繰り返
しトーションを与えているのである。つまり、トーショ
ンバネ5に繰り返しトーションが与えられるときに、図
4(b)の(1),(2)の状態を繰り返し往復してい
るのである。
【0024】さらに、図3の矢印bで示す張力にてトー
ションバネ5をハウジング1に固定した場合は、上記矢
印aで示す張力よりも大きい引っ張り張力を与え、完全
にマルテンサイト相(超弾性領域)へと応力誘起変態を
起こさせ、その状態でトーションバネ5をハウジング1
に固定して、繰り返しトーションを与えている。つま
り、トーションバネ5に繰り返しトーションが与えられ
るときに、図4(b)の(2),(3)の状態を繰り返
し往復させているのである。この場合、図6に示すよう
に、マルテンサイト相での弾性率はオーステナイト相の
それより小さいため、小磁石3は同じ強さの交番磁界を
与えた場合でもより大きく振動するのである。
ションバネ5をハウジング1に固定した場合は、上記矢
印aで示す張力よりも大きい引っ張り張力を与え、完全
にマルテンサイト相(超弾性領域)へと応力誘起変態を
起こさせ、その状態でトーションバネ5をハウジング1
に固定して、繰り返しトーションを与えている。つま
り、トーションバネ5に繰り返しトーションが与えられ
るときに、図4(b)の(2),(3)の状態を繰り返
し往復させているのである。この場合、図6に示すよう
に、マルテンサイト相での弾性率はオーステナイト相の
それより小さいため、小磁石3は同じ強さの交番磁界を
与えた場合でもより大きく振動するのである。
【0025】また、図5に示すように、例えばNi_T
i系合金の逆変態温度はNi濃度や不純物の混入で自由
に設計できる。これは、他の超弾性合金においても同様
のことがいえる。Ni_Ti系合金の場合は、Ni濃度
を50.6%程度にすると逆変態温度がほぼ0℃の超弾
性合金ができる。また、不純物としてCoを微少量混入
しても逆変態温度がほぼ0℃の超弾性合金ができるので
ある。つまり、Af点を0℃に設計して室温で所定の張
力を与えれば、比較的簡単に超弾性領域に入り、図2に
両矢印で示すように多少の室温の変化があっても、その
超弾性領域(β)からはずれることはないのである。
i系合金の逆変態温度はNi濃度や不純物の混入で自由
に設計できる。これは、他の超弾性合金においても同様
のことがいえる。Ni_Ti系合金の場合は、Ni濃度
を50.6%程度にすると逆変態温度がほぼ0℃の超弾
性合金ができる。また、不純物としてCoを微少量混入
しても逆変態温度がほぼ0℃の超弾性合金ができるので
ある。つまり、Af点を0℃に設計して室温で所定の張
力を与えれば、比較的簡単に超弾性領域に入り、図2に
両矢印で示すように多少の室温の変化があっても、その
超弾性領域(β)からはずれることはないのである。
【0026】さらに、その領域の温度変化における弾性
率の安定性を示すため、図6にこの合金の弾性率と温度
との関係を示す。
率の安定性を示すため、図6にこの合金の弾性率と温度
との関係を示す。
【0027】図6(a)に実線で示すグラフは、無負荷
時つまり張力0の時の弾性率と温度との関係であり、図
6(b)に破線で示すグラフは、所定の張力が負荷され
た場合の弾性率と温度との関係である。変態点では、弾
性率は急激に変化するが、マルテンサイト相、及びオー
ステナイト相では、安定したほぼ一定値をとる。つま
り、超弾性領域で繰り返しトーションがかかった場合で
も、その時の弾性率が周囲温度(主として室温)の温度
変化に対して安定なため、トーションバネ5の振動によ
って生じる磁石3の共振周波数の安定性も保証されるの
である。
時つまり張力0の時の弾性率と温度との関係であり、図
6(b)に破線で示すグラフは、所定の張力が負荷され
た場合の弾性率と温度との関係である。変態点では、弾
性率は急激に変化するが、マルテンサイト相、及びオー
ステナイト相では、安定したほぼ一定値をとる。つま
り、超弾性領域で繰り返しトーションがかかった場合で
も、その時の弾性率が周囲温度(主として室温)の温度
変化に対して安定なため、トーションバネ5の振動によ
って生じる磁石3の共振周波数の安定性も保証されるの
である。
【0028】次に、上記構成の光走査装置の動作につい
て説明する。
て説明する。
【0029】図1に示すように、コイル7にパルス電流
を流すと、コイル7の前方および後方には、図7(a)
および(b)に示す様にいわゆる交番磁界Hが形成され
る。そして中心がトーションバネ5に固定されて、かつ
該コイル7の前方に設置されている小磁石3は、交番磁
界によりMHcosθのトルクを受ける(ただし、Mは
小磁石3の磁気モーメント、Hは磁界の強さ、±m0、
θはふれ角である)。また、ねじれ角θのときに、トー
ションバネ5による復元力kθも同時にうける(ただ
し、kはトーションバネ5のバネ定数である)。さら
に、小磁石3が高速に振動する場合、空気との摩擦抵抗
およびトーションバネ5内部の摩擦抵抗などによって、
dθ/dtに比例した減衰力も受けることになる。そし
て上記トルクが周期的(角振動数ω)に加わると、小磁
石3はねじり振動をはじめる。この振動系を方程式で表
すと下に示す式となる。
を流すと、コイル7の前方および後方には、図7(a)
および(b)に示す様にいわゆる交番磁界Hが形成され
る。そして中心がトーションバネ5に固定されて、かつ
該コイル7の前方に設置されている小磁石3は、交番磁
界によりMHcosθのトルクを受ける(ただし、Mは
小磁石3の磁気モーメント、Hは磁界の強さ、±m0、
θはふれ角である)。また、ねじれ角θのときに、トー
ションバネ5による復元力kθも同時にうける(ただ
し、kはトーションバネ5のバネ定数である)。さら
に、小磁石3が高速に振動する場合、空気との摩擦抵抗
およびトーションバネ5内部の摩擦抵抗などによって、
dθ/dtに比例した減衰力も受けることになる。そし
て上記トルクが周期的(角振動数ω)に加わると、小磁
石3はねじり振動をはじめる。この振動系を方程式で表
すと下に示す式となる。
【0030】I・d2θ/dt2+C・dθ/dt+k・
θ=M・H・cosωt ただし θ:ねじれ角 I:小磁石の慣性モーメント C:減衰係数 k:バネ定数 M:磁気モーメント H:磁界の強さ ω:交番電流または交番磁界の周波数 t:時間 これは、減衰振動系に強制力が加わった場合の方程式
で、その一般解は下に示す式で表される。
θ=M・H・cosωt ただし θ:ねじれ角 I:小磁石の慣性モーメント C:減衰係数 k:バネ定数 M:磁気モーメント H:磁界の強さ ω:交番電流または交番磁界の周波数 t:時間 これは、減衰振動系に強制力が加わった場合の方程式
で、その一般解は下に示す式で表される。
【0031】θ=MH/I[(ω0 2−ω2)2+4μ
2ω2]-1/2・cos(ωt−α) tanα=2μω/ω0 2−ω2 μ=C/2I ただし I:小磁石の慣性モーメント M:磁気モーメント H:磁界の強さ C:減衰係数 ω0:振動系の固有振動数 α:位相遅れ角 つまり電流の周波数ωと、小磁石3とトーションバネ5
とからなる機械系の固有振動数ω0とが一致した場合に
いわゆる共振状態となり、最大のふれ角になるのであ
る。本実施の形態の場合、コイル7にかける電圧を3V
とし、巻き線に流れる電流を約100mAとすると振動
周波数約800Hzで共振し、小磁石3のふれ角は約5
0度となる。すなわち、小磁石3の表面に形成されてい
る鏡面3aで反射されたレーザビーム10は走査角約1
00度で走査されるのである。
2ω2]-1/2・cos(ωt−α) tanα=2μω/ω0 2−ω2 μ=C/2I ただし I:小磁石の慣性モーメント M:磁気モーメント H:磁界の強さ C:減衰係数 ω0:振動系の固有振動数 α:位相遅れ角 つまり電流の周波数ωと、小磁石3とトーションバネ5
とからなる機械系の固有振動数ω0とが一致した場合に
いわゆる共振状態となり、最大のふれ角になるのであ
る。本実施の形態の場合、コイル7にかける電圧を3V
とし、巻き線に流れる電流を約100mAとすると振動
周波数約800Hzで共振し、小磁石3のふれ角は約5
0度となる。すなわち、小磁石3の表面に形成されてい
る鏡面3aで反射されたレーザビーム10は走査角約1
00度で走査されるのである。
【0032】よって、このような簡単な構成により走査
角が大きく、動作の安定した光走査装置を提供すること
が可能となった。
角が大きく、動作の安定した光走査装置を提供すること
が可能となった。
【0033】上記実施例は、光走査装置を実現した一例
であり当業者は本発明の趣旨を逸脱しない限り、様々な
変形を行うことができる。
であり当業者は本発明の趣旨を逸脱しない限り、様々な
変形を行うことができる。
【0034】例えば、本発明では超弾性合金であるNi
_Ti合金を用いて実現したが、Ag_Cd、Au_C
d、Cu_Sn、Cu_Al_Ni、Ni_Al、Fe
_Ptなど応力誘起相変態を起こす超弾性合金ならば、
いずれを使用しても実施できるのである。
_Ti合金を用いて実現したが、Ag_Cd、Au_C
d、Cu_Sn、Cu_Al_Ni、Ni_Al、Fe
_Ptなど応力誘起相変態を起こす超弾性合金ならば、
いずれを使用しても実施できるのである。
【0035】また、本実施例では、走査角100度、振
動周波数800Hzを例にとって説明したが、上記合金
の線径、長さ、小磁石の質量m等を変えることによって
さまざまな周波数の光走査装置を実現することができ
る。例えば、振動周波数400Hzの走査装置を制作す
る場合を考える。一般に振動周波数fが(k/m)1/2
に比例し、kがφ4(φ:線径)に比例することから、
φの2乗が周波数に比例することになる。上述の例では
φ=140μmで共振周波数800Hzであったことを
考慮に入れれば、おおよそφ=100μmの超弾性合金
を上述した実施の形態と同様な条件で用いれば、およそ
400Hzの光走査装置を制作することができる。
動周波数800Hzを例にとって説明したが、上記合金
の線径、長さ、小磁石の質量m等を変えることによって
さまざまな周波数の光走査装置を実現することができ
る。例えば、振動周波数400Hzの走査装置を制作す
る場合を考える。一般に振動周波数fが(k/m)1/2
に比例し、kがφ4(φ:線径)に比例することから、
φの2乗が周波数に比例することになる。上述の例では
φ=140μmで共振周波数800Hzであったことを
考慮に入れれば、おおよそφ=100μmの超弾性合金
を上述した実施の形態と同様な条件で用いれば、およそ
400Hzの光走査装置を制作することができる。
【0036】また、本実施の形態では約10000ガウ
スの残留磁束密度をもつ小磁石に3000A/mの交番
磁界(300ターン/cm×100mA)を与え、走査
角100度の光走査装置を実現した。つまり、レーザビ
ームプリンタの光走査装置として使用する際には、数百
mA程度の電流、数千ガウス程度の磁束密度が最も実用
的である。ところで、上述した式によれば、振れ角θの
大きさは係数(MH/I)に大きく依存しており、様々
な強さ(磁気モーメントM)の小磁石3を用いること
で、あるいは様々な振幅の磁界(H=ni;nはコイル
7の巻き数,iは電流)を与えることにより、光走査装
置を適用する製品に応じた所望の振れ角θを有する光走
査装置を実現することが可能となる。具体的には、コイ
ル7に流す電流値あるいはコイル7の巻き数を変化させ
ることにより、容易に磁界の強さを変化させることがで
き、それにより振れ角θを変化させることができる。
スの残留磁束密度をもつ小磁石に3000A/mの交番
磁界(300ターン/cm×100mA)を与え、走査
角100度の光走査装置を実現した。つまり、レーザビ
ームプリンタの光走査装置として使用する際には、数百
mA程度の電流、数千ガウス程度の磁束密度が最も実用
的である。ところで、上述した式によれば、振れ角θの
大きさは係数(MH/I)に大きく依存しており、様々
な強さ(磁気モーメントM)の小磁石3を用いること
で、あるいは様々な振幅の磁界(H=ni;nはコイル
7の巻き数,iは電流)を与えることにより、光走査装
置を適用する製品に応じた所望の振れ角θを有する光走
査装置を実現することが可能となる。具体的には、コイ
ル7に流す電流値あるいはコイル7の巻き数を変化させ
ることにより、容易に磁界の強さを変化させることがで
き、それにより振れ角θを変化させることができる。
【0037】また、本実施の形態では、便宜上、コイル
7の前面にトーションバネ5および小磁石3を配置した
が、コイル7の周辺であって交番磁界が小磁石3の磁気
モーメントMと略直交する方向に発生する箇所ならば、
どこに配置してもよいのである。
7の前面にトーションバネ5および小磁石3を配置した
が、コイル7の周辺であって交番磁界が小磁石3の磁気
モーメントMと略直交する方向に発生する箇所ならば、
どこに配置してもよいのである。
【0038】また、本実施の形態では走査幅を最大にす
るためコイル7に流す電流波形を矩形波としたが、走査
幅に余裕があれば、SIN波、三角波などの周期波形で
もよい。
るためコイル7に流す電流波形を矩形波としたが、走査
幅に余裕があれば、SIN波、三角波などの周期波形で
もよい。
【0039】また、本実施の形態ではコイル7に流す電
流を最小限に止めるために共振現象を利用して光走査装
置を構成したが、電力に余裕があるならば共振点をはず
して光走査装置を駆動しても機能上問題はないのであ
る。
流を最小限に止めるために共振現象を利用して光走査装
置を構成したが、電力に余裕があるならば共振点をはず
して光走査装置を駆動しても機能上問題はないのであ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1記載の光走査装置によれば、表面に鏡面が形成さ
れた磁石を超弾性合金からなるトーションバネに支持し
つつ、その磁石の近傍に磁界を発生させる磁界発生手段
を配置することにより、磁界の作用に伴って磁石に共振
ねじれ振動を発生させ、その振動により鏡面にて反射さ
れた光ビームを走査させているので、極めて簡単な構造
で走査角の広い光走査装置を低コストで製作することが
できる。また、特に本発明ではこのトーションバネに超
弾性合金を用いており、疲労破壊することがないので、
極めて長寿命な光走査装置を提供することができる。
求項1記載の光走査装置によれば、表面に鏡面が形成さ
れた磁石を超弾性合金からなるトーションバネに支持し
つつ、その磁石の近傍に磁界を発生させる磁界発生手段
を配置することにより、磁界の作用に伴って磁石に共振
ねじれ振動を発生させ、その振動により鏡面にて反射さ
れた光ビームを走査させているので、極めて簡単な構造
で走査角の広い光走査装置を低コストで製作することが
できる。また、特に本発明ではこのトーションバネに超
弾性合金を用いており、疲労破壊することがないので、
極めて長寿命な光走査装置を提供することができる。
【0041】また、請求項2記載の光走査装置によれ
ば、トーションバネとして用いる超弾性合金の弾性率が
室温の変化を受けないように、超弾性合金の逆変態温度
を室温以下に設定してあるので、比較的小さい張力で簡
単にマルテンサイト相あるいはオーステナイト相が選択
でき、光走査装置の製作が容易になるという効果があ
る。
ば、トーションバネとして用いる超弾性合金の弾性率が
室温の変化を受けないように、超弾性合金の逆変態温度
を室温以下に設定してあるので、比較的小さい張力で簡
単にマルテンサイト相あるいはオーステナイト相が選択
でき、光走査装置の製作が容易になるという効果があ
る。
【0042】また、請求項3記載の光走査装置によれ
ば、トーションバネとしての超弾性合金に所定の張力を
与えているので、共振周波数が安定し、光ビームの走査
の精度を向上させることができる。従って、安定して光
ビームを走査させることができる。
ば、トーションバネとしての超弾性合金に所定の張力を
与えているので、共振周波数が安定し、光ビームの走査
の精度を向上させることができる。従って、安定して光
ビームを走査させることができる。
【0043】また、請求項4記載の光走査装置によれ
ば、超弾性合金に応力−歪み率曲線の勾配がゼロになる
張力、すなわち完全にマルテンサイト相に変態する張力
を与え、弾性率をより小さくしているので、より大きい
走査角でかつ安定して光ビームを走査し得るた光走査装
置を提供することができる。
ば、超弾性合金に応力−歪み率曲線の勾配がゼロになる
張力、すなわち完全にマルテンサイト相に変態する張力
を与え、弾性率をより小さくしているので、より大きい
走査角でかつ安定して光ビームを走査し得るた光走査装
置を提供することができる。
【0044】また、請求項5記載の光走査装置によれ
ば、トーションバネと磁石とが支持されている前記ハウ
ジングと、前記磁界発生手段とを着脱分離可能としたの
で、両者を自由な位置関係で配置することができる。し
たがって、この光走査装置を搭載する事務機器等をより
コンパクトに製作することができる。
ば、トーションバネと磁石とが支持されている前記ハウ
ジングと、前記磁界発生手段とを着脱分離可能としたの
で、両者を自由な位置関係で配置することができる。し
たがって、この光走査装置を搭載する事務機器等をより
コンパクトに製作することができる。
【0045】また、請求項6記載の光走査装置によれ
ば、磁界発生手段がコイルを有しており、また、そのコ
イルに加えられる電流波形を矩形派としたので、トーシ
ョンバネの復元力が最大になるまで小磁石にトルクを与
えることができ、走査幅を最大限に大きくすることがで
きるという効果がある。また、コイルに流す電流値に応
じて磁界の大きさを変えることができるので、電流値を
変化させることにより走査角が可変となり、多様な種類
の装置に対して光走査装置を適用することができる。
ば、磁界発生手段がコイルを有しており、また、そのコ
イルに加えられる電流波形を矩形派としたので、トーシ
ョンバネの復元力が最大になるまで小磁石にトルクを与
えることができ、走査幅を最大限に大きくすることがで
きるという効果がある。また、コイルに流す電流値に応
じて磁界の大きさを変えることができるので、電流値を
変化させることにより走査角が可変となり、多様な種類
の装置に対して光走査装置を適用することができる。
【図1】図1は、トーションバネとしての超弾性合金
と、小磁石とを利用した光走査装置の構成を示す斜視図
である。
と、小磁石とを利用した光走査装置の構成を示す斜視図
である。
【図2】本発明の実施の形態にて用いた超弾性合金の温
度および応力に対する相変態を表す図である。
度および応力に対する相変態を表す図である。
【図3】本発明の実施の形態にて用いた超弾性合金の応
力−歪み特性を表す図である。
力−歪み特性を表す図である。
【図4】本発明の実施の形態にて用いた超弾性合金の相
変態によるせん断歪みと、一般金属のせん断歪みを表す
模式図である。
変態によるせん断歪みと、一般金属のせん断歪みを表す
模式図である。
【図5】本発明の実施の形態にて用いた超弾性合金の変
態点とNi濃度との関係を表す図である。
態点とNi濃度との関係を表す図である。
【図6】本発明の実施の形態にて用いた超弾性合金の弾
性係数の温度特性を表す図である。
性係数の温度特性を表す図である。
【図7】本発明の実施の形態にて用いた小磁石が交番磁
界からトルクを受ける模式図である。
界からトルクを受ける模式図である。
【図8】従来の光走査装置の構成を示す斜視図である。
1 ハウジング 3 小磁石 3a 鏡面 5 トーションバネ 7 コイル 9 パルス電流発生器 10 レーザビーム
Claims (6)
- 【請求項1】 磁界発生手段により形成される磁界の作
用により磁石を振動させ、その磁石と一体に形成される
鏡面を振動させて、光源より発せられる光ビームを前記
鏡面に入射させることにより、前記鏡面の振動に基づい
て前記光ビームを走査させる光走査装置において、 前記光走査装置のハウジングに対して前記磁石を支持す
ると共に、前記磁石の振動の支点となるためのトーショ
ンバネを有し、 そのトーションバネは超弾性合金からなることを特徴と
する光走査装置。 - 【請求項2】 前記トーションバネを構成する超弾性合
金が、Ni_Ti系、Cu_Zn系、Ag_Cd系、A
u_Cd系、Cu_Sn系、Cu_Al_Ni系、Ni
_Al系、Fe_Pt系のいずれかからなり、その逆変
態温度を室温以下としたことを特徴とする請求項1に記
載の光走査装置。 - 【請求項3】 前記トーションバネを構成する前記超弾
性合金に所定の張力を与え、その張力を与えた状態で前
記ハウジングに固定したことを特徴とする請求項1に記
載の光走査装置。 - 【請求項4】 前記張力は前記超弾性合金に応力−歪み
率曲線の勾配がゼロになる張力、すなわち応力誘起マル
テンサイト相を引き起こす張力であることを特徴とする
請求項3に記載の光走査装置。 - 【請求項5】 前記トーションバネ及び磁石が支持され
ている前記ハウジングと前記磁界発生手段とは着脱分離
可能であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装
置。 - 【請求項6】 前記磁界発生手段はコア部材に電線を巻
き付けて構成されたコイルとそのコイルに所定の電流を
流すための電源とからなり、前記コイルに流す周期電流
波形を矩形波としたことを特徴とする請求項1に記載の
光走査装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29678895A JPH09138366A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 光走査装置 |
| US08/751,077 US5982521A (en) | 1995-11-15 | 1996-11-15 | Optical scanner |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29678895A JPH09138366A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 光走査装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09138366A true JPH09138366A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17838144
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29678895A Pending JPH09138366A (ja) | 1995-11-15 | 1995-11-15 | 光走査装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09138366A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1081528A1 (de) * | 1999-08-31 | 2001-03-07 | Fraunhofer-Gesellschaft Zur Förderung Der Angewandten Forschung E.V. | Kippbarer Mikrospiegel und Verfahren zur Herstellung |
| US6486995B2 (en) | 2000-04-28 | 2002-11-26 | Denso Corporation | Vibration-resisting structure of optical scanner |
| US7872789B2 (en) | 2006-08-09 | 2011-01-18 | Seiko Epson Corporation | Optical device, optical scanner, and image forming apparatus |
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| CN115060960A (zh) * | 2022-07-25 | 2022-09-16 | 广东电网有限责任公司 | 一种无源非接触式直流电流检测装置 |
-
1995
- 1995-11-15 JP JP29678895A patent/JPH09138366A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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