JPH103055A - 光走査装置 - Google Patents
光走査装置Info
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- JPH103055A JPH103055A JP8156648A JP15664896A JPH103055A JP H103055 A JPH103055 A JP H103055A JP 8156648 A JP8156648 A JP 8156648A JP 15664896 A JP15664896 A JP 15664896A JP H103055 A JPH103055 A JP H103055A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成で、繰返しかかる回転力にも長期
間耐えうる振動系を有する光走査装置を提供する。 【解決手段】 ハウジング1に対して小磁石3を支持す
ると共に、前記小磁石3の振動の支点となるためのトー
ションバネ5と、前記トーションバネ5の一部を固定す
るための固定部材55とを備え、前記固定部材55は、
前記トーションバネ5の外径よりも僅かに小さい幅の切
欠き部55aを有し、且つその切欠き部55aに前記ト
ーションバネ5を圧入することによって固定している。
間耐えうる振動系を有する光走査装置を提供する。 【解決手段】 ハウジング1に対して小磁石3を支持す
ると共に、前記小磁石3の振動の支点となるためのトー
ションバネ5と、前記トーションバネ5の一部を固定す
るための固定部材55とを備え、前記固定部材55は、
前記トーションバネ5の外径よりも僅かに小さい幅の切
欠き部55aを有し、且つその切欠き部55aに前記ト
ーションバネ5を圧入することによって固定している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ、
バーコードリーダ、レーザスキャンマイクロメータ等の
事務機器、計測機に使用される光走査装置に関するもの
である。
バーコードリーダ、レーザスキャンマイクロメータ等の
事務機器、計測機に使用される光走査装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ミラー付き小磁石と交流磁場を発
生させるためのコイルを備えた光走査装置としては、本
出願人により特願平7ー296788号の光走査装置が
提案されている。
生させるためのコイルを備えた光走査装置としては、本
出願人により特願平7ー296788号の光走査装置が
提案されている。
【0003】これは、図7に示すように、コア6に巻回
してなるコイル7にパルス電流発生器9を接続して磁界
発生手段を構成し、前記磁界発生手段により形成される
磁界の作用により小磁石3及びその小磁石3に固定され
た鏡面3aを振動させて、光源より発せられる光ビーム
10を前記鏡面3aに入射させることにより、前記鏡面
3aの振動に基づいて前記光ビーム10を走査させる光
走査装置である。そして、前記光走査装置のハウジング
1に対して前記小磁石3を支持すると共に、前記小磁石
3の振動の支点となるために、形状記憶合金からなるト
ーションバネ5を有している。
してなるコイル7にパルス電流発生器9を接続して磁界
発生手段を構成し、前記磁界発生手段により形成される
磁界の作用により小磁石3及びその小磁石3に固定され
た鏡面3aを振動させて、光源より発せられる光ビーム
10を前記鏡面3aに入射させることにより、前記鏡面
3aの振動に基づいて前記光ビーム10を走査させる光
走査装置である。そして、前記光走査装置のハウジング
1に対して前記小磁石3を支持すると共に、前記小磁石
3の振動の支点となるために、形状記憶合金からなるト
ーションバネ5を有している。
【0004】磁界発生手段により磁界が発生すると、こ
の磁界は小磁石3に前記トーションバネ5を中心とした
トルクを与えるが、一方、形状記憶合金からなるトーシ
ョンバネ5より復元力を受けるので、周期的な磁界が加
えられることにより振動させることができる。特に、そ
のトーションバネ5及び小磁石3からなる振動系の機械
的固有振動数と発生する磁界の周波数とが一致した場合
には共振が起こり、振幅を最大にさせる。そして、小磁
石3の表面には鏡面3aが固定されているので、鏡面3
aに入射された光ビーム10は反射されて、振動の軸で
あるトーションバネ5と直交する方向に光ビーム10が
走査される。
の磁界は小磁石3に前記トーションバネ5を中心とした
トルクを与えるが、一方、形状記憶合金からなるトーシ
ョンバネ5より復元力を受けるので、周期的な磁界が加
えられることにより振動させることができる。特に、そ
のトーションバネ5及び小磁石3からなる振動系の機械
的固有振動数と発生する磁界の周波数とが一致した場合
には共振が起こり、振幅を最大にさせる。そして、小磁
石3の表面には鏡面3aが固定されているので、鏡面3
aに入射された光ビーム10は反射されて、振動の軸で
あるトーションバネ5と直交する方向に光ビーム10が
走査される。
【0005】前記従来の光走査装置は、トーションバネ
と磁石とからなる振動系の共振を利用して、小さな電力
で大振幅の光走査を行うようにした画期的な発明であ
る。前記トーションバネ5は入手が容易な円形断面のワ
イヤで構成され、直径100〜500μmのものが用い
られていた。また、駆動部の軽量化を図るため、トーシ
ョンバネ5と小磁石3とは接着によって固定されてい
た。
と磁石とからなる振動系の共振を利用して、小さな電力
で大振幅の光走査を行うようにした画期的な発明であ
る。前記トーションバネ5は入手が容易な円形断面のワ
イヤで構成され、直径100〜500μmのものが用い
られていた。また、駆動部の軽量化を図るため、トーシ
ョンバネ5と小磁石3とは接着によって固定されてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようにトーションバネの直径は細く、一方、磁石は3〜
6mm程度の高さしかないので、接着面積は極めて小さ
く、接着強度は低い。しかも、円形断面のワイヤでは、
磁石の振動による回転方向の力に対して接着力以外に拘
束力が作用しないので、回転方向の繰返し力がかかると
接着部がゆるんで磁石がはずれたり、空回りするという
問題点があった。
ようにトーションバネの直径は細く、一方、磁石は3〜
6mm程度の高さしかないので、接着面積は極めて小さ
く、接着強度は低い。しかも、円形断面のワイヤでは、
磁石の振動による回転方向の力に対して接着力以外に拘
束力が作用しないので、回転方向の繰返し力がかかると
接着部がゆるんで磁石がはずれたり、空回りするという
問題点があった。
【0007】図8に示すように、小磁石3のトーション
バネ5を取付ける面が平面の場合、トーションバネ5と
小磁石3とは1点で接し、接着剤15で保持されている
だけなので、矢印CD方向の繰返し力に対して非常に弱
い。図9或いは図10に示すように磁石に切欠き部3b
或いは3cを設けて接触面積を増やしても、大振幅で高
速に駆動する場合には、高性能な接着剤を使用しても長
期間の使用には耐えなかった。
バネ5を取付ける面が平面の場合、トーションバネ5と
小磁石3とは1点で接し、接着剤15で保持されている
だけなので、矢印CD方向の繰返し力に対して非常に弱
い。図9或いは図10に示すように磁石に切欠き部3b
或いは3cを設けて接触面積を増やしても、大振幅で高
速に駆動する場合には、高性能な接着剤を使用しても長
期間の使用には耐えなかった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、簡単な構成で、繰返しかかる回
転力にも長期間耐えうる振動系を有する光走査装置を提
供することを目的とするものである。
になされたものであり、簡単な構成で、繰返しかかる回
転力にも長期間耐えうる振動系を有する光走査装置を提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の光走査装置は、磁界発生
手段により形成される磁界の作用により磁石を振動さ
せ、その磁石と共に固定された鏡面部分を振動させて、
光源より発せられる光ビームを前記鏡面部分に入射させ
ることにより、前記鏡面部分の振動に基づいて前記光ビ
ームを走査させるものを対象として、特に、前記磁石を
支持すると共に、前記磁石の振動の支点となるための弾
性ワイヤと、前記磁石及び前記鏡面部分を前記弾性ワイ
ヤに固定するための固定部材とを備え、前記固定部材
は、前記弾性ワイヤの外径よりも僅かに小さい幅の切欠
き部を有し、その切欠き部に前記弾性ワイヤを圧入する
ことによってその弾性ワイヤに固定している。従って、
前記弾性ワイヤの外径と前記固定部材に設けた切欠き部
の幅を適当な値に設定することにより、接着に比べては
るかに強固に固定することができる。また、接着と違っ
て固まるまでの時間を必要としないので、生産効率が高
い。
に、本発明の請求項1に記載の光走査装置は、磁界発生
手段により形成される磁界の作用により磁石を振動さ
せ、その磁石と共に固定された鏡面部分を振動させて、
光源より発せられる光ビームを前記鏡面部分に入射させ
ることにより、前記鏡面部分の振動に基づいて前記光ビ
ームを走査させるものを対象として、特に、前記磁石を
支持すると共に、前記磁石の振動の支点となるための弾
性ワイヤと、前記磁石及び前記鏡面部分を前記弾性ワイ
ヤに固定するための固定部材とを備え、前記固定部材
は、前記弾性ワイヤの外径よりも僅かに小さい幅の切欠
き部を有し、その切欠き部に前記弾性ワイヤを圧入する
ことによってその弾性ワイヤに固定している。従って、
前記弾性ワイヤの外径と前記固定部材に設けた切欠き部
の幅を適当な値に設定することにより、接着に比べては
るかに強固に固定することができる。また、接着と違っ
て固まるまでの時間を必要としないので、生産効率が高
い。
【0010】また、請求項2に記載の光走査装置は、前
記固定部材が、前記鏡面部分と一体に形成され、且つ前
記鏡面部分の鏡面とは反対側の面に前記切欠き部を設け
ている。従って、前記弾性ワイヤに支持される被駆動部
が軽量化され、駆動するための電力が少なくなる。ま
た、部品点数が減るのでコストも低減される。
記固定部材が、前記鏡面部分と一体に形成され、且つ前
記鏡面部分の鏡面とは反対側の面に前記切欠き部を設け
ている。従って、前記弾性ワイヤに支持される被駆動部
が軽量化され、駆動するための電力が少なくなる。ま
た、部品点数が減るのでコストも低減される。
【0011】また、請求項3に記載の光走査装置は、前
記固定部材が、アルミニウム、ステンレス等の非磁性体
によって構成される。従って、前記磁界発生手段により
形成される磁界に不要な乱れを及ぼすことなく、前記弾
性ワイヤの強固な固定が可能である。
記固定部材が、アルミニウム、ステンレス等の非磁性体
によって構成される。従って、前記磁界発生手段により
形成される磁界に不要な乱れを及ぼすことなく、前記弾
性ワイヤの強固な固定が可能である。
【0012】また、請求項4に記載の光走査装置は、前
記固定部材が、前記磁石と一体に形成されている。従っ
て、前記弾性ワイヤに支持される被駆動部が軽量化さ
れ、駆動するための電力が少なくなる。また、部品点数
が減るのでコストも低減される。
記固定部材が、前記磁石と一体に形成されている。従っ
て、前記弾性ワイヤに支持される被駆動部が軽量化さ
れ、駆動するための電力が少なくなる。また、部品点数
が減るのでコストも低減される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光走査装置を具体
化した実施の形態について図面を参照して説明する。
化した実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】図1は、第1の実施の形態の光走査装置の
構造を示すものである。小磁石3は、縦が約3mm、横
が約6mmで厚さ約0.3mmのNd−Fe(ネオジウ
ム鉄)からなる小磁石であり、その表面には防錆のため
にニッケルメッキが施されている。また、前記小磁石3
の片面3aは後述するレーザビームを反射させるために
鏡面加工されている。なお、小磁石3の表面を鏡面加工
する代わりに、小磁石3の表面に鏡を接着等により貼付
けてもよい。この小磁石3は約10000ガウスの残留
磁束密度を有している。小磁石3における鏡面3aの裏
面には、一部に切欠き部を設けられた固定部材55が取
付けられている。また、この固定部材55は、切欠き部
において、Ni−Ti合金からなるトーションバネ5に
取付けられている。このトーションバネ5の線径は約3
00μmであり、長さは約10mmである。このトーシ
ョンバネ5はその上下端をアルミ合金からなる治具2に
て、中央を矩形にくり抜かれた矩形状のハウジング1に
ネジ止めされている。尚、トーションバネ5は本発明の
弾性部材を、小磁石3は磁石を、鏡面3aは鏡面部分を
それぞれ構成するものである。
構造を示すものである。小磁石3は、縦が約3mm、横
が約6mmで厚さ約0.3mmのNd−Fe(ネオジウ
ム鉄)からなる小磁石であり、その表面には防錆のため
にニッケルメッキが施されている。また、前記小磁石3
の片面3aは後述するレーザビームを反射させるために
鏡面加工されている。なお、小磁石3の表面を鏡面加工
する代わりに、小磁石3の表面に鏡を接着等により貼付
けてもよい。この小磁石3は約10000ガウスの残留
磁束密度を有している。小磁石3における鏡面3aの裏
面には、一部に切欠き部を設けられた固定部材55が取
付けられている。また、この固定部材55は、切欠き部
において、Ni−Ti合金からなるトーションバネ5に
取付けられている。このトーションバネ5の線径は約3
00μmであり、長さは約10mmである。このトーシ
ョンバネ5はその上下端をアルミ合金からなる治具2に
て、中央を矩形にくり抜かれた矩形状のハウジング1に
ネジ止めされている。尚、トーションバネ5は本発明の
弾性部材を、小磁石3は磁石を、鏡面3aは鏡面部分を
それぞれ構成するものである。
【0015】また、ハウジング1の後面にはコイル7が
設けられている。このコイル7は円筒状のコア6の周囲
に300ターン/cmの密度の巻き線を設けたものであ
り、コア6に形成されたネジ穴8及びハウジング1に形
成された穴4を介してハウジング1にネジ止めされてい
る。このコイル7の巻き線の両端にはパルス電流発生器
9が接続されており、3Vで100mA程度の交流電流
をコイル7に流すことができる。尚、コイル7及びパル
ス電流発生器9は、本発明の磁界発生手段を構成するも
のである。つまり、このコイルに前記電流を流すことに
より、300[ターン/cm]×100[mA]=30
00[A/m]の交番磁界を与えることができる。そし
て、パルス電流発生器9により所定の矩形波電流をコイ
ル7に印加することにより後述するメカニズムにて磁石
3が共振し、図示しない光源から発せられて磁石3の鏡
面3aに入射したレーザビーム10が所定の走査角にて
走査される。
設けられている。このコイル7は円筒状のコア6の周囲
に300ターン/cmの密度の巻き線を設けたものであ
り、コア6に形成されたネジ穴8及びハウジング1に形
成された穴4を介してハウジング1にネジ止めされてい
る。このコイル7の巻き線の両端にはパルス電流発生器
9が接続されており、3Vで100mA程度の交流電流
をコイル7に流すことができる。尚、コイル7及びパル
ス電流発生器9は、本発明の磁界発生手段を構成するも
のである。つまり、このコイルに前記電流を流すことに
より、300[ターン/cm]×100[mA]=30
00[A/m]の交番磁界を与えることができる。そし
て、パルス電流発生器9により所定の矩形波電流をコイ
ル7に印加することにより後述するメカニズムにて磁石
3が共振し、図示しない光源から発せられて磁石3の鏡
面3aに入射したレーザビーム10が所定の走査角にて
走査される。
【0016】次に、ハウジング1に対してトーションバ
ネ5及び小磁石3を支持する際の方法について図2を参
照して説明する。
ネ5及び小磁石3を支持する際の方法について図2を参
照して説明する。
【0017】まず、トーションバネ5は所定の張力で引
っ張られた状態にて固定治具2によりネジ止めでハウジ
ング1に固定される。そして、このように固定されたト
ーションバネ5のほぼ中央付近に上述した固定部材55
が固定される。その際、図3の分解断面図に示すよう
に、固定部材55に設けられた切欠き部55aは、その
幅wがトーションバネ5の外径dより僅かに小さく設定
されており、トーションバネ5が固定部材55の切欠き
部55aに圧入されることによって強固に固定される。
例えば、トーションバネ5の外径dが約300μmの場
合、切欠き部55aの幅wは約270〜280μmとす
る。
っ張られた状態にて固定治具2によりネジ止めでハウジ
ング1に固定される。そして、このように固定されたト
ーションバネ5のほぼ中央付近に上述した固定部材55
が固定される。その際、図3の分解断面図に示すよう
に、固定部材55に設けられた切欠き部55aは、その
幅wがトーションバネ5の外径dより僅かに小さく設定
されており、トーションバネ5が固定部材55の切欠き
部55aに圧入されることによって強固に固定される。
例えば、トーションバネ5の外径dが約300μmの場
合、切欠き部55aの幅wは約270〜280μmとす
る。
【0018】次に、小磁石3が前記固定部材55に接着
剤にて固定される。小磁石3と固定部材55とは十分な
接触面積を有しているので、小磁石3は前記トーション
バネ5のほぼ中央付近に十分な強度をもって支持され
る。
剤にて固定される。小磁石3と固定部材55とは十分な
接触面積を有しているので、小磁石3は前記トーション
バネ5のほぼ中央付近に十分な強度をもって支持され
る。
【0019】次に、前記構成の光走査装置の動作につい
て説明する。コイル7にパルス電流を流すと、コイル7
の前方および後方には、図6(a)および(b)に示す
ようにいわゆる交番磁界Hが形成される。中心がトーシ
ョンバネ5に固定され、かつそのコイル7の前方に設置
されている小磁石3は、交番磁界によりMHcosθの
トルクを受ける(ただし、Mは小磁石3の磁気モーメン
ト、Hは磁界の強さ、θはふれ角である)。また、ねじ
れ角θのときに、トーションバネ5による復元力kθも
同時にうける(ただし、kはトーションバネ5のバネ定
数である)。さらに、小磁石3が高速に振動する場合、
空気との摩擦抵抗およびトーションバネ5内部の摩擦抵
抗などによって、dθ/dtに比例した減衰力も受ける
ことになる。そして前記トルクが周期的(角振動数ω)
に加わると、小磁石3はねじり振動を行う。この振動系
を方程式で表すと下に示す式となる。
て説明する。コイル7にパルス電流を流すと、コイル7
の前方および後方には、図6(a)および(b)に示す
ようにいわゆる交番磁界Hが形成される。中心がトーシ
ョンバネ5に固定され、かつそのコイル7の前方に設置
されている小磁石3は、交番磁界によりMHcosθの
トルクを受ける(ただし、Mは小磁石3の磁気モーメン
ト、Hは磁界の強さ、θはふれ角である)。また、ねじ
れ角θのときに、トーションバネ5による復元力kθも
同時にうける(ただし、kはトーションバネ5のバネ定
数である)。さらに、小磁石3が高速に振動する場合、
空気との摩擦抵抗およびトーションバネ5内部の摩擦抵
抗などによって、dθ/dtに比例した減衰力も受ける
ことになる。そして前記トルクが周期的(角振動数ω)
に加わると、小磁石3はねじり振動を行う。この振動系
を方程式で表すと下に示す式となる。
【0020】
【数1】
【0021】これは、減衰振動系に強制力が加わった場
合の方程式で、その一般解は下に示す式で表される。
合の方程式で、その一般解は下に示す式で表される。
【0022】
【数2】
【0023】つまり、電流の周波数ωと、小磁石3とト
ーションバネ5とからなる機械系の固有振動数ω0とが
一致した場合にいわゆる共振状態となり、最大のふれ角
になるのである。本実施の形態の場合、コイル7にかけ
る電圧を3Vとし、巻き線に流れる電流を約100mA
とすると振動周波数約800Hzで共振し、小磁石3の
ふれ角は約50度となる。すなわち、小磁石3の表面に
形成されている鏡面3aで反射されたレーザビーム10
は走査角約100度で走査されるのである。
ーションバネ5とからなる機械系の固有振動数ω0とが
一致した場合にいわゆる共振状態となり、最大のふれ角
になるのである。本実施の形態の場合、コイル7にかけ
る電圧を3Vとし、巻き線に流れる電流を約100mA
とすると振動周波数約800Hzで共振し、小磁石3の
ふれ角は約50度となる。すなわち、小磁石3の表面に
形成されている鏡面3aで反射されたレーザビーム10
は走査角約100度で走査されるのである。
【0024】前述のように、トーションバネ5は固定部
材55の切欠き部55aに圧入され、小磁石3と固定部
材55とは十分な接着面積で接着されているので、小磁
石3は従来の光走査装置に比べてはるかに強固に支持さ
れている。従って、大振幅で高速に駆動しても、長期間
の使用が可能である。
材55の切欠き部55aに圧入され、小磁石3と固定部
材55とは十分な接着面積で接着されているので、小磁
石3は従来の光走査装置に比べてはるかに強固に支持さ
れている。従って、大振幅で高速に駆動しても、長期間
の使用が可能である。
【0025】次に、本発明を具体化した光走査装置の第
2の実施の形態を図4を用いて説明する。本実施形態で
は、アルミ合金からなる固定部材56の切欠き部56a
が設けられた面と反対の面56bが鏡面加工されてい
る。固定部材56の切欠き部56aには、その幅wより
も僅かに大きな外径dを有するトーションバネ5が圧入
される。また、固定部材56の切欠き部56aが設けら
れた面には、切欠き部56aに蓋をするように小磁石3
1が接着される。さらに、この面は、トーションバネ5
を軸とする被駆動部の慣性モーメントが小さくなるよう
に、端部へ向かうほど薄く加工されている。
2の実施の形態を図4を用いて説明する。本実施形態で
は、アルミ合金からなる固定部材56の切欠き部56a
が設けられた面と反対の面56bが鏡面加工されてい
る。固定部材56の切欠き部56aには、その幅wより
も僅かに大きな外径dを有するトーションバネ5が圧入
される。また、固定部材56の切欠き部56aが設けら
れた面には、切欠き部56aに蓋をするように小磁石3
1が接着される。さらに、この面は、トーションバネ5
を軸とする被駆動部の慣性モーメントが小さくなるよう
に、端部へ向かうほど薄く加工されている。
【0026】前記実施形態では、小磁石3の大きさは必
要な鏡面の大きさによって決められていたが、本実施形
態ではより小さくできる。また、比重が小さく、形状の
自由度が大きいアルミ合金で鏡面を形成したので、前述
のように、トーションバネ5に支持される被駆動部の軸
回りの慣性モーメントが小さいので、駆動するための電
力が少なくなる。また、固定部材56は非磁性体で構成
されているので、前記コイル7により形成される磁界に
不要な乱れを及ぼすことがない。
要な鏡面の大きさによって決められていたが、本実施形
態ではより小さくできる。また、比重が小さく、形状の
自由度が大きいアルミ合金で鏡面を形成したので、前述
のように、トーションバネ5に支持される被駆動部の軸
回りの慣性モーメントが小さいので、駆動するための電
力が少なくなる。また、固定部材56は非磁性体で構成
されているので、前記コイル7により形成される磁界に
不要な乱れを及ぼすことがない。
【0027】次に、本発明を具体化した光走査装置の第
3の実施の形態を図5を用いて説明する。本実施形態で
は、幅wの切欠き部35aを有する小磁石35の切欠き
部35aと反対の面35bが鏡面加工されている。小磁
石35の切欠き部35aには、その幅wよりも僅かに大
きな外径dを有するトーションバネ5が圧入される。従
って、前記実施形態と同様、トーションバネ5に支持さ
れる被駆動部が軽量化され、駆動するための電力が少な
くなる。また、部品点数が減るのでコストも低減され
る。
3の実施の形態を図5を用いて説明する。本実施形態で
は、幅wの切欠き部35aを有する小磁石35の切欠き
部35aと反対の面35bが鏡面加工されている。小磁
石35の切欠き部35aには、その幅wよりも僅かに大
きな外径dを有するトーションバネ5が圧入される。従
って、前記実施形態と同様、トーションバネ5に支持さ
れる被駆動部が軽量化され、駆動するための電力が少な
くなる。また、部品点数が減るのでコストも低減され
る。
【0028】前記の各実施の形態は、光走査装置を実現
した一例であり当業者は本発明の要旨を逸脱しない限
り、様々な変形を行うことができる。
した一例であり当業者は本発明の要旨を逸脱しない限
り、様々な変形を行うことができる。
【0029】例えば、第1の実施の形態では走査角10
0度、振動周波数800Hzを例にとって説明したが、
トーションバネ5の外径、長さ、小磁石の質量等を変え
ることによって、任意の周波数の光走査装置を実現する
ことができる。
0度、振動周波数800Hzを例にとって説明したが、
トーションバネ5の外径、長さ、小磁石の質量等を変え
ることによって、任意の周波数の光走査装置を実現する
ことができる。
【0030】また、便宜上、コイル7の前面にトーショ
ンバネ5の何れかおよび小磁石3を配置したが、コイル
7の周辺であって交番磁界が小磁石3の磁気モーメント
Mと略直交する方向に発生する箇所ならば、どこに配置
してもよいのである。
ンバネ5の何れかおよび小磁石3を配置したが、コイル
7の周辺であって交番磁界が小磁石3の磁気モーメント
Mと略直交する方向に発生する箇所ならば、どこに配置
してもよいのである。
【0031】また、前記各実施の形態では走査幅を最大
にするためコイル7に流す電流波形を矩形波としたが、
走査幅に余裕があれば、SIN波、三角波などの周期波
形でもよい。
にするためコイル7に流す電流波形を矩形波としたが、
走査幅に余裕があれば、SIN波、三角波などの周期波
形でもよい。
【0032】また、コイル7に流す電流を最小限に止め
るために共振現象を利用して光走査装置を構成したが、
電力に余裕があるならば共振点をはずして光走査装置を
駆動しても機能上問題はないのである。
るために共振現象を利用して光走査装置を構成したが、
電力に余裕があるならば共振点をはずして光走査装置を
駆動しても機能上問題はないのである。
【0033】また、トーションバネ5の材質をNi−T
i合金としたが、Cu−Zn系、Ag−Cd系、Au−
Cd系、Cu−Sn系、Cu−Al−Ni系、Fe−P
t系等の形状記憶合金を使用してもよい。また、弾性を
有する他の金属を使用しても構わない。
i合金としたが、Cu−Zn系、Ag−Cd系、Au−
Cd系、Cu−Sn系、Cu−Al−Ni系、Fe−P
t系等の形状記憶合金を使用してもよい。また、弾性を
有する他の金属を使用しても構わない。
【0034】また、前記第2の実施の形態では、固定部
材56をアルミ合金により構成したが、非磁性体の他の
物質、例えばステンレス等で構成することも可能であ
る。
材56をアルミ合金により構成したが、非磁性体の他の
物質、例えばステンレス等で構成することも可能であ
る。
【0035】また、前記第3の実施の形態では、前記小
磁石35の切欠き部35aと反対側の面35bを鏡面加
工して鏡面部分としたが、別体で鏡を作製して前記小磁
石35に接着して構成してもよい。
磁石35の切欠き部35aと反対側の面35bを鏡面加
工して鏡面部分としたが、別体で鏡を作製して前記小磁
石35に接着して構成してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の請求項1に記載の光走査装置は、磁界発生手段に
より形成される磁界の作用により磁石を振動させ、その
磁石と共に固定された鏡面部分を振動させて、光源より
発せられる光ビームを前記鏡面部分に入射させることに
より、前記鏡面部分の振動に基づいて前記光ビームを走
査させるものを対象として、特に、前記磁石を支持する
と共に、前記磁石の振動の支点となるための弾性ワイヤ
と、前記磁石及び前記鏡面部分を前記弾性ワイヤに固定
するための固定部材とを備え、前記固定部材は、前記弾
性ワイヤの外径よりも僅かに小さい幅の切欠き部を有
し、その切欠き部に前記弾性ワイヤを圧入することによ
ってその弾性ワイヤに固定している。従って、前記弾性
ワイヤの外径と前記固定部材に設けた切欠き部の幅を適
当な値に設定することにより、接着に比べてはるかに強
固に固定することができる。また、接着と違って固まる
までの時間を必要としないので、生産効率が高い。
発明の請求項1に記載の光走査装置は、磁界発生手段に
より形成される磁界の作用により磁石を振動させ、その
磁石と共に固定された鏡面部分を振動させて、光源より
発せられる光ビームを前記鏡面部分に入射させることに
より、前記鏡面部分の振動に基づいて前記光ビームを走
査させるものを対象として、特に、前記磁石を支持する
と共に、前記磁石の振動の支点となるための弾性ワイヤ
と、前記磁石及び前記鏡面部分を前記弾性ワイヤに固定
するための固定部材とを備え、前記固定部材は、前記弾
性ワイヤの外径よりも僅かに小さい幅の切欠き部を有
し、その切欠き部に前記弾性ワイヤを圧入することによ
ってその弾性ワイヤに固定している。従って、前記弾性
ワイヤの外径と前記固定部材に設けた切欠き部の幅を適
当な値に設定することにより、接着に比べてはるかに強
固に固定することができる。また、接着と違って固まる
までの時間を必要としないので、生産効率が高い。
【0037】また、請求項2に記載の光走査装置は、前
記固定部材が、前記鏡面部分と一体に形成され、且つ前
記鏡面部分の鏡面とは反対側の面に前記切欠き部を設け
ている。従って、前記弾性ワイヤに支持される被駆動部
が軽量化され、駆動するための電力が少なくなる。ま
た、部品点数が減るのでコストも低減される。
記固定部材が、前記鏡面部分と一体に形成され、且つ前
記鏡面部分の鏡面とは反対側の面に前記切欠き部を設け
ている。従って、前記弾性ワイヤに支持される被駆動部
が軽量化され、駆動するための電力が少なくなる。ま
た、部品点数が減るのでコストも低減される。
【0038】また、請求項3に記載の光走査装置は、前
記固定部材が、アルミニウム、ステンレス等の非磁性体
によって構成される。従って、前記磁界発生手段により
形成される磁界に不要な乱れを及ぼすことなく、前記弾
性ワイヤの強固な固定が可能である。
記固定部材が、アルミニウム、ステンレス等の非磁性体
によって構成される。従って、前記磁界発生手段により
形成される磁界に不要な乱れを及ぼすことなく、前記弾
性ワイヤの強固な固定が可能である。
【0039】また、請求項4に記載の光走査装置は、前
記固定部材が、前記磁石と一体に形成されている。従っ
て、前記弾性ワイヤに支持される被駆動部が軽量化さ
れ、駆動するための電力が少なくなる。また、部品点数
が減るのでコストも低減される。
記固定部材が、前記磁石と一体に形成されている。従っ
て、前記弾性ワイヤに支持される被駆動部が軽量化さ
れ、駆動するための電力が少なくなる。また、部品点数
が減るのでコストも低減される。
【図1】本発明の第1の実施の形態の光走査装置の主要
な構成を示す斜視図である。
な構成を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態の光走査装置の主要部の分解
斜視図である。
斜視図である。
【図3】第1の実施の形態の光走査装置の被駆動部の分
解断面図である。
解断面図である。
【図4】第2の実施の形態の光走査装置の被駆動部の分
解断面図である。
解断面図である。
【図5】第3の実施の形態の光走査装置の被駆動部の分
解断面図である。
解断面図である。
【図6】本発明の各実施の形態において、小磁石が交番
磁界からトルクを受ける模式図である。
磁界からトルクを受ける模式図である。
【図7】従来の光走査装置の主要な構成を示す斜視図で
ある。
ある。
【図8】従来の光走査装置のトーションバネと小磁石の
接着方法の一例を示す断面図である。
接着方法の一例を示す断面図である。
【図9】従来の光走査装置のトーションバネと小磁石の
接着方法の他の例を示す断面図である。
接着方法の他の例を示す断面図である。
【図10】従来の光走査装置のトーションバネと小磁石
の接着方法の他の例を示す断面図である。
の接着方法の他の例を示す断面図である。
1 ハウジング 3 小磁石 3a 鏡面 5 トーションバネ 7 コイル 9 パルス電流発生器 10 レーザビーム 31 小磁石 35 小磁石 35a 切欠き部 35b 鏡面 55 固定部材 55a 切欠き部 56 固定部材 56a 切欠き部 56b 鏡面
Claims (4)
- 【請求項1】 磁界発生手段により形成される磁界の作
用により磁石を振動させ、その磁石と共に固定された鏡
面部分を振動させて、光源より発せられる光ビームを前
記鏡面部分に入射させることにより、前記鏡面部分の振
動に基づいて前記光ビームを走査させる光走査装置にお
いて、 前記磁石を支持すると共に、前記磁石の振動の支点とな
るための弾性ワイヤと、 前記磁石及び前記鏡面部分を前記弾性ワイヤに固定する
ための固定部材とを備え、 前記固定部材は、前記弾性ワイヤの外径よりも僅かに小
さい幅の切欠き部を有し、その切欠き部に前記弾性ワイ
ヤを圧入することによってその弾性ワイヤに固定したこ
とを特徴とする光走査装置。 - 【請求項2】 前記固定部材は、前記鏡面部分と一体に
形成され、且つ前記鏡面部分の鏡面とは反対側の面に前
記切欠き部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の
光走査装置。 - 【請求項3】 前記固定部材は、アルミニウム、ステン
レス等の非磁性体によって構成されることを特徴とする
請求項1若しくは2に記載の光走査装置。 - 【請求項4】 前記固定部材は、前記磁石と一体に形成
されたことを特徴とする請求項1若しくは2に記載の光
走査装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8156648A JPH103055A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 光走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8156648A JPH103055A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 光走査装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH103055A true JPH103055A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15632259
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8156648A Pending JPH103055A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 光走査装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH103055A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007272139A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Citizen Miyota Co Ltd | プレーナー型アクチュエータ |
| JP2008191513A (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-21 | Seiko Epson Corp | アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置 |
| JP2013225158A (ja) * | 2013-07-22 | 2013-10-31 | Nec Corp | ミラーチルトアクチュエーター |
| US9024992B2 (en) | 2011-01-07 | 2015-05-05 | Canon Denshi Kabushiki Kaisha | Vibrating element, optical scanning device, and image forming device and image projection device using same |
-
1996
- 1996-06-18 JP JP8156648A patent/JPH103055A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007272139A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Citizen Miyota Co Ltd | プレーナー型アクチュエータ |
| JP2008191513A (ja) * | 2007-02-06 | 2008-08-21 | Seiko Epson Corp | アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置 |
| US9024992B2 (en) | 2011-01-07 | 2015-05-05 | Canon Denshi Kabushiki Kaisha | Vibrating element, optical scanning device, and image forming device and image projection device using same |
| JP2013225158A (ja) * | 2013-07-22 | 2013-10-31 | Nec Corp | ミラーチルトアクチュエーター |
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