JPH09142104A - 乗用車用空気入りタイヤ - Google Patents

乗用車用空気入りタイヤ

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JPH09142104A
JPH09142104A JP7304818A JP30481895A JPH09142104A JP H09142104 A JPH09142104 A JP H09142104A JP 7304818 A JP7304818 A JP 7304818A JP 30481895 A JP30481895 A JP 30481895A JP H09142104 A JPH09142104 A JP H09142104A
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JP
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belt
belt layer
cord
tire
carcass
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JP7304818A
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Inventor
Katsunori Tanaka
克則 田中
Yoshiyuki Yamamoto
義之 山本
Hiroshi Iizuka
洋 飯塚
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗用車用空気入りタイヤにおいて、ロードノ
イズの悪化を伴うことなく、ベルト層間の耐セパレーシ
ョン性とプライステアを改善する。 【解決手段】 ベルト層8をそのベルトコードWがタイ
ヤ周方向に対して左右非対称となるように配置し、外側
の2番ベルト層8BのベルトコードWのタイヤ周方向に
対する配向角度αを15〜25°、2番ベルト層8Bの
ベルトコードWに対する内側の1番ベルト層8Aのベル
トコードWの交差角度βを53〜57°に設定したこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車に用いられ
る空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、ロードノイズ
を悪化させることなく、プライステアとベルト層間の耐
セパレーション性を改善するようにした乗用車用空気入
りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】ベルト層の構造特性は、タイヤの性能上
極めて重要である。ベルト層は、比較的小さいバイアス
角をもって積層された帯板であり、その構成は一方向繊
維強化ゴム層からなっている。このようなベルト層にお
いて、タイヤ周方向に沿った引張りの状態を考えると、
タイヤ周方向伸び及びタイヤ幅方向収縮の他に、剪断歪
を生じる。このような現象を内面カップリングと言う。
タイヤ周方向の引張りによるカップリング剪断変形は、
ベルトコードのタイヤ周方向に対する傾斜角度が0°、
90°の他に、54.7°で消えることが判っている。
また、積層されたベルト層間に剪断変形を発生させない
ために、その交差するベルトコードの交差角度を特異角
と呼称される54.7°に近づけることがよいことも知
られている。
【0003】ところで、従来、一般に、乗用車に用いら
れる空気入りタイヤは、2層のベルト層が配置される
が、そのベルトコードは、トレッド部の剛性を確保する
ため、タイヤ周方向に対する配向角度を低い角度にして
配設されると共に左右対称となるように配置されてい
る。そのため、相互のベルトコードの交差角度が特異角
よりも大幅に小さくなるため、ベルト層間に剪断応力が
発生し、ベルト層間のセパレーションを引起し易くなる
と言う問題があった。
【0004】そこで、上記解決策として、ベルトコード
の配向角度を大きくして、その交差角度を特異角に近づ
けるようにした乗用車用空気入りタイヤの提案がある。
しかし、このように配向角度を大きくすると、ベルト層
間のセパレーションの発生を抑制することができる反
面、トレッド部剛性の減少により、断面2次共振周波数
が低くなるため、300Hz付近において外力の振動数
とタイヤの固有振動数とが一致した共振現象を起こし、
300Hz付近のロードノイズが悪化すると言う問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ロー
ドノイズの悪化を伴うことなく、ベルト層間の耐セパレ
ーション性とプライステアを改善することが可能な乗用
車用空気入りタイヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の乗用車用空気入りタイヤは、補強コードを有するカ
ーカス外側のトレッド部にそれぞれベルトコードを配列
した2層のベルト層を埋設すると共に、該2層のベルト
層をそのベルトコードが交差するように配設した乗用車
用空気入りタイヤにおいて、前記ベルト層のベルトコー
ドがタイヤ周方向に対して左右非対称となるように前記
ベルト層を配置すると共に、外側の2番ベルト層のベル
トコードのタイヤ周方向に対する配向角度を15〜25
°の範囲にし、かつ該2番ベルト層のベルトコードに対
する内側の1番ベルト層のベルトコードの交差角度を5
3〜57°に設定したことを特徴とする。
【0007】このように2層のベルト層のベルトコード
をタイヤ周方向に対して左右非対称となるように配置
し、その1番ベルト層と2番ベルト層のベルトコードを
上記角度範囲で交差させることにより、その交差角度を
ベルト層間に剪断変形が発生しない特異角度(54.7
°)に近づけるようにしたので、ベルト層間に発生する
剪断応力を抑制して、ベルト層間の耐セパレーション性
を改善することができる一方、外側の2番ベルト層のベ
ルトコードの配向角度を上記のようにタイヤ周方向に対
して低く設定することにより、その2番ベルト層でベル
ト全体の撓み量を従来の低くした場合と同様に抑制する
ことができ、それによって、トレッド部の剛性を確保す
ることが可能となる。そのため、トレッド部剛性の減少
に起因した300Hz付近のロードノイズが悪くなるの
を避けることができる。また、ベルトコードの交差角を
特異角度(54.7°)に近づけたため、剪断変形が原
因で発生するプライステアを低減することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
乗用車用空気入りタイヤの一例を示し、1はトレッド
部、2はビード部、3はサイドウォール部である。左右
のビード部2に連接してタイヤ外径側に左右のサイドウ
ォール部3が延設され、この左右のサイドウォール部3
間にタイヤ周方向に延在するトレッド部1が設けられて
いる。
【0009】補強コードfを有するカーカス4がタイヤ
の内側に1層配設され、そのカーカス4の両端部4aが
それぞれ左右の両ビード部2に埋設された環状のビード
コア5の周りにタイヤ内側から外側へ折り返されると共
に、そのエッジ端4bがビードコア5の外周に配設され
たビードフィラー6の外周端6aを越えるように延設さ
れている。カーカス4外周側のトレッド部1には、それ
ぞれベルトコードwを配列した2層のベルト層8が、そ
のベルトコードwを配向方向を逆向きで交差するように
して埋設されている。
【0010】本発明では、上記のような構成の乗用車用
空気入りタイヤにおいて、内側の1番ベルト層8Aに配
設されたベルトコードwと、外側の2番ベルト層8Bに
配設されたベルトコードwとが、タイヤ周方向Tに対し
て左右非対称な構成になっている。本発明者等は、従来
の良好な生産性を享受する目的で左右対称にするという
常識を覆して、2層配置したベルト層におけるベルトコ
ードの配向を左右非対称にしても、従来と同レベルの良
好なユニフォーミティを確保することが可能であること
を判明したのである。
【0011】上記2番ベルト層8Bのベルトコードwの
タイヤ周方向Tに対する配向角度αは15〜25°の範
囲にあり、かつその2番ベルト層8Bのベルトコードw
に対するタイヤ周方向を挟んだ1番ベルト層8Aのベル
トコードwとの交差角度βが53〜57°に設定され、
1番ベルト層8Aのベルトコードwのタイヤ周方向Tに
対する配向角度θは、28〜42°の範囲となり、左右
非対称構造になっている。
【0012】このように本発明は、タイヤ周方向に対し
て傾斜配向した2層のベルト層8のベルトコードwを左
右非対称となるようにし、その1番ベルト層8Aと2番
ベルト層8Bのベルトコードwの交差角度βを上記のよ
うに設定することにより、その交差角度を層間に剪断変
形が発生しない特異角度(54.7°)に近づけること
ができるため、ベルト層間に発生する剪断応力を抑制
し、ベルト層間の耐セパレーション性の改善を可能にす
る一方、外側の2番ベルト層8Bのベルトコードwの配
向角度αを上記のようにタイヤ周方向に対して低い範囲
で設定することにより、その外側の2番ベルト層8Bで
ベルト全体の撓み量を従来の低くした場合と同様に抑制
することができるため、トレッド部の剛性を確保するこ
とができ、それによって、トレッド部剛性の減少に起因
した300Hz付近のロードノイズ悪化を回避すること
ができる。しかも、ベルトコードw相互を非対称構造に
することで、車輛の直進性に影響を与えるプライステア
が低減できる。
【0013】上記配向角度αが15°より小さいと、ベ
ルトコードwが立ち過ぎるため、トレッド部1の剛性が
高くなり過ぎて、乗り心地性が低下する。25°より大
きいと、逆にトレッド部1の剛性が低くなって、ロード
ノイズが悪化する。上記交差角度βが53°未満であっ
ても57°を越えても、ベルト層間における耐セパレー
ション性の改善効果を得ることができない。
【0014】上記実施例において、カーカス4の補強コ
ードfがタイヤ周方向Tに対して直交するタイヤ径方向
に配列されたラジアルタイヤの場合には、配向角度αを
18〜22°に設定するのがよく、これにより、上記効
果に加えて、1番ベルト層8Aのベルトコードwとカー
カス4の補強コードfとの交差角度γも層間に剪断変形
が発生しない特異角度に近づけることができるので、プ
ライステアの低減が可能となる。
【0015】図3は、本発明の乗用車用空気入りタイヤ
の他の例を示す。上述した実施例において、更に、上記
カーカス4は、その補強コードfが、複数本の有機繊維
(モノフィラメント)を撚り合わせた繊維コードから構
成されると共に、その撚り数Tと繊維コードの総デニー
ル数Dcとの関係において、K=T(Dc)1/2 で表さ
れる撚り係数Kが1000〜2000の範囲に設定さ
れ、撚り数Tを従来よりも小さくしている。また、繊維
コードにおける2.25g/d 荷重時の伸びが6%以下に
なっている。
【0016】また、ビードフィラー外周端6aを越えて
折り返したカーカス両端部4aが、そのエッジ端4bを
ビードフィラー6の外周端6aと同じかそれよりもタイ
ヤ内径側で、ビードフィラー6の外周端6aと内周端6
bとの間に位置するようにした、所謂ローターンアップ
構造になっている。従って、この実施例では、上記効果
に加えて、更に、有機繊維を撚り合わせて形成したカー
カス4の繊維コードにおいて、撚り数T(回/10cm)と
繊維コードの総デニール数Dcとの関係で表される撚り
係数Kを1000〜2000にして、その撚り数を低く
し、かつ2.25g/d 荷重時の伸びを6%以下とするこ
とにより、カーカス4の剛性を増加させて、トレッド部
1の剛性を高めることができるため、300Hz付近の
ロードノイズ改善を図ることができる。
【0017】また、カーカス4の補強コードfに用いら
れる繊維コードの撚り数を少なくするため、そのコード
径が従来よりも小さくなり、その分、繊維コードを構成
する有機繊維の使用量を減少して、タイヤを軽量化する
ことができる。また、カーカス4をローターンアップ構
造とすることにより、カーカス両端部4aの長さが短く
なる分だけ、タイヤの軽量化に一層寄与することがで
き、しかも、カーカス両端部4aがビードフィラー6と
当接し、サイドウォール部3に延在するカーカス4とは
接触しない構成となるため、カーカス4が引張られた際
に、図1のように、そのカーカス4に両端部4aが当接
している場合にその両者間で発生する剪断応力を回避す
ることができるので、カーカス間のセパレーションの発
生を防止することができると共に、サイドウォール部3
の剛性を低くして100Hz付近のロードノイズの改善
も可能となる。
【0018】上記カーカス4における繊維コードの撚り
係数Kが1000よりも小さいと、繊維コードの耐疲労
性が悪化し、タイヤ耐久性が低下する。撚り係数Kが2
000を越えると、撚り数が大きくなってカーカス剛性
が低下し、300Hz付近のロードノイズが悪化する。
好ましくは、撚り係数Kの範囲を1300〜1700に
するのがよい。
【0019】また、繊維コードの2.25g/d 荷重時の
伸びが6%を越えると、伸びが大きくなりすぎて操縦安
定性が悪くなる。この2.25g/d 荷重時の伸びの下限
値としては、伸びが低すぎると耐疲労性が低下してくる
ため、3.0%以上にするのがよい。上限値は、好まし
くは、5%以下にするのがよい。上記繊維コードの総デ
ニール数Dcとしては、2000〜3000dの範囲が
好ましい。2000d未満の場合、カーカス剛性を高め
るためにコード打込み本数が多くなりすぎ、生産性が悪
化する。一方、3000d超の場合には、コードが太く
なり過ぎて、カーカス層厚みが増加し、タイヤ重量の増
加を招く。
【0020】上記繊維コードに用いられる有機繊維とし
ては、従来公知のものであれば特に限定されず、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート繊維、またはポリエチ
レン−4.6−ナフタレート繊維、或いは両者を撚り合
わせた、少なくとも一方からなるものが好ましく使用で
きる。ベルト層8のベルトコードwは、3本以下の素線
からなるワイヤーから構成され、そのワイヤーの面積重
量率Mwを6.6×10-6kg/mm2以下、それを用いた各
ベルト層8の曲げ剛性Dwを220kg・mm以上にするの
がよい。好ましくは、これにより、ベルト剛性を確保し
ながらベルトコードwの使用量を低減し、より軽量化を
図ることができる。但し、上記面積重量率Mw、曲げ剛
性Dwは、以下の式で定義される。
【0021】
【数1】
【0022】なお、式におけるSi は素線1本の断面積
(mm2) 、γi は素線1本の比重(kg/mm3)、Ei は素線1
本の弾性率(kg/mm2)、nはワイヤー1本当たりの素線本
数、ENDは単位幅(50mm)当たりのワイヤー本数、Ii
は素線の重心を通りベルト層厚さ方向に伸びる軸まわり
の、素線1本の断面2次モーメント(円形断面の場合
は、Ii =πd4 /64:但し、dは直径)である。
【0023】上記面積重量率Mwが6.6×10-6kg/m
m2を越えると、ベルト層を軽量化することが困難とな
る。面積重量率Mwの下限値としては、従来公知の範囲
で適宜選択することが可能で、好ましくは、耐久性の点
から、3.0×10-6kg/mm2以上にするのがよい。ま
た、曲げ剛性Dwが220kg・mm未満であると、ベルト
剛性を確保することが困難となる。この曲げ剛性Dwの
上限値としても、従来同様に、公知の範囲で適宜選択す
ることができるが、好ましくは、乗り心地の点から、1
500kg・mm以下とするのがよい。
【0024】上記ワイヤーの素線数が3本を越えると、
撚り本数が多くなるため、素線1本の弾性率Et が低下
する。好ましくは、単線にするのがよく、また、ワイヤ
ーとしてはスチールワイヤーを好ましく使用することが
できる。図4は、本発明の乗用車用空気入りタイヤの更
に他の例を示す。上述した図1の実施例において、更
に、1番ベルト層8Aの両端部8aがタイヤ外側に折り
返されて、2番ベルト層8Bの両端部8bを1番ベルト
層8A間で包み込むようにした被覆構造にしている。
【0025】また、そのベルト層8のベルトコードw
は、上述と同様に、3本以下、好ましくは単線の素線か
らなるワイヤーから構成され、そのワイヤーの面積重量
率Mwが6.6×10-6kg/mm2以下、それを用いた各ベ
ルト層8の曲げ剛性Dwが220kg・mm以上になってい
る。これにより、上述した図1の実施例における効果に
加えて、更に、1番ベルト層8Aの両端部8aで2番ベ
ルト層8Bの両端部8bのエッジ端8b’を被覆するた
め、ベルト層間の剪断応力ピーク値を低減してベルト層
間における耐セパレーション性をより改善することがで
きると共に、1番ベルト層8Aを折り返した構成にする
ので、ベルト層8の剛性を高めて、300Hz付近のロ
ードノイズの改善を図ることができる。
【0026】また、1番ベルト層8Aを折り返した分だ
けベルト容積が増加するが、軽量化したベルトコードw
をベルト層に使用しているので、ベルト重量が増加する
ことがない。図5は、本発明の乗用車用空気入りタイヤ
の更に他の例を示す。上記図4の実施例において、更
に、カーカス4を上述したローターンアップ構造にした
ものである。これによりタイヤの軽量化を図ることがで
きると共に、カーカス間のセパレーションの発生を防止
し、かつ100Hz付近のロードノイズの改善もでき
る。
【0027】また、上述した図3の実施例では、更に、
1番ベルト層8Aの両端部8aを折り返して2番ベルト
層8Bの両端部8bを包み込む構成にしてもよく、それ
により、ベルト層間における耐セパレーション性をより
改善すると共に、300Hz付近のロードノイズを改善
することができる。本発明では、上記ベルト層8に用い
られるベルトコードwとしては、従来公知のものが使用
可能で、特に限定されるものではなく、例えば、スチー
ルコードを好ましく使用することができる。また、上記
実施例では、カーカス4を1層設けた例を示している
が、2層設けるようにしてもよい。
【0028】
【実施例】タイヤサイズを185/70R14で共通に
し、図1のタイヤ構成において、ベルト層のベルトコー
ドを左右非対称にした本発明タイヤと、ベルトコードの
配向角度を低くした従来タイヤ1、及びベルトコードの
配向角度を高くした従来タイヤ2とをそれぞれ製作し
た。ベルト層のベルトコードの配向角度は表1に示す通
りである。
【0029】これら各試験タイヤを以下に示す測定条件
により、ベルト層の耐セパレーション性、騒音性能、及
びプライステア性能の評価試験を行ったところ、表1に
示す結果を得た。 耐セパレーション性 各試験タイヤをリムサイズ14×5Jのリムに装着し、
空気圧200kPa にしてドラム試験機に取付け、負荷荷
重を440kgf 加えた状態にして、走行速度を上げてい
き、ベルト層がセパレーションを発生する速度を測定
し、その結果を従来タイヤ1を100とする指数値で評
価した。この数値が大きい程ベルト層の耐セパレーショ
ン性が優れている。 騒音性能 舗装路面を時速60km/hで走行し、運転席窓側位置に取
付けたマイクにより300Hz付近の音圧レベルを測定
し、従来タイヤ1を基準(0)にして評価した。この値
が小さい(−)程音圧レベルが低く、騒音性能(ロード
ノイズ)が優れている。 プライステア 各試験タイヤをリムサイズ14×5Jのリムに装着し、
JASOC607に準拠し、ユニフォーミティ測定試験
機に取付け、そのプライステアを測定した結果を従来タ
イヤ1を100とする指数値で評価した。この数値が小
さい程プライステアが優れている。
【0030】
【表1】
【0031】表1から明らかなように、本発明タイヤ
は、ロードノイズの悪化を伴うことなく、プライステア
を低減し、ベルト層間の耐セパレーション性を改善する
ことができるのが判る。また、図6に、2番ベルト層の
ベルトコードのタイヤ周方向に対する配向角度とベルト
剛性との関係(1,2番のベルトコードの交差角を55
°に固定)、及び2番ベルト層のベルトコードに対する
内側の1番ベルト層のベルトコードの交差角度とベルト
層間の耐セパレーション性の指標であるベルト層間層間
剪断応力との関係を表すグラフ図を示す。図6(a)か
ら、2番ベルト層のベルトコードのタイヤ周方向に対す
る配向角度を15〜25°、図6(b)から、1番ベル
ト層のベルトコードの交差角度を53〜57°(層間剪
断応力が0に近づき、ベルト耐久性が良好)にするのが
よいことが判る。
【0032】また、表2に示すような構成を用いて製作
した本発明タイヤと従来タイヤ(従来タイヤ1と同じ構
造)とにおいて、上記に示す測定条件により、ベルト層
の耐セパレーション性、騒音性能、及びプライステア性
能の評価試験を行ったところ、表3に示す結果を得た。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】表3から、ベルトコードの配向角度を規定
した本発明タイヤに、更に、他の構成要件、即ち、カー
カスのローターンアップ構造、カーカスの撚り数を小さ
くした低撚りカーカス構造、ベルトコードの面積重量率
(ワイヤー)と曲げ剛性とを規定して軽量化したベルト
層構造、ベルト端部を折り返したベルト層折り返し構造
を組み合わせた本発明タイヤにおいても、ロードノイズ
を改善しながら、ベルト層間の耐セパレーション性とプ
ライステアの改善が可能になることが判る。
【0036】
【発明の効果】上記のように本発明は、補強コードを有
するカーカス外側のトレッド部にそれぞれベルトコード
を配列した2層のベルト層を埋設すると共に、該2層の
ベルト層をそのベルトコードが交差するように配設した
乗用車用空気入りタイヤにおいて、前記ベルト層のベル
トコードがタイヤ周方向に対して左右非対称となるよう
に前記ベルト層を配置すると共に、外側の2番ベルト層
のベルトコードのタイヤ周方向に対する配向角度を15
〜25°の範囲にし、かつ該2番ベルト層のベルトコー
ドに対する内側の1番ベルト層のベルトコードの交差角
度を53〜57°に設定したので、ロードノイズを悪化
させることなく、ユニフォーミティを良好に維持しなが
ら、ベルト層間における耐セパレーション性を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乗用車用空気入りタイヤの一例を示す
子午線半断面図である。
【図2】図1のカーカスとベルト層の展開要部説明図で
ある。
【図3】本発明の乗用車用空気入りタイヤの他の例を示
す子午線半断面図である。
【図4】本発明の乗用車用空気入りタイヤの更に他の例
を示す子午線半断面図である。
【図5】本発明の乗用車用空気入りタイヤの更に他の例
を示す子午線半断面図である。
【図6】(a)は、2番ベルト層のベルトコードのタイ
ヤ周方向に対する配向角度とトレッド剛性との関係を示
すグラフ図、(b)は、2番ベルト層のベルトコードに
対する内側の1番ベルト層のベルトコードの交差角度と
ベルト層間剪断応力との関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 トレッド部 2 ビード部 3 サイドウォール部 4 カーカス 4a カーカス両端部 4b エッジ端 5 ビードコア 6 ビードフィラー 6a 外周端 8 ベルト層 8A 1番ベルト層 8a 1番ベルト層
の両端部 8B 2番ベルト層 8b 2番ベルト層
の両端部 T タイヤ周方向 f 補強コード w ベルトコード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強コードを有するカーカス外側のトレ
    ッド部にそれぞれベルトコードを配列した2層のベルト
    層を埋設すると共に、該2層のベルト層をそのベルトコ
    ードが交差するように配設した乗用車用空気入りタイヤ
    において、前記ベルト層のベルトコードがタイヤ周方向
    に対して左右非対称となるように前記ベルト層を配置す
    ると共に、外側の2番ベルト層のベルトコードのタイヤ
    周方向に対する配向角度を15〜25°の範囲にし、か
    つ該2番ベルト層のベルトコードに対する内側の1番ベ
    ルト層のベルトコードの交差角度を53〜57°に設定
    した乗用車用空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記カーカスの補強コードがタイヤ周方
    向と直交する方向に配列され、前記2番ベルト層のベル
    トコードの配向角度を18〜22°にした請求項1に記
    載の乗用車用空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記カーカスの補強コードを有機繊維を
    撚り合わせた繊維コードから構成すると共に、その撚り
    数Tと前記繊維コードの総デニール数Dcとの関係にお
    いて、K=T(Dc)1/2 で表される撚り係数Kを10
    00〜2000の範囲に設定し、かつ前記繊維コードに
    おける2.25g/d 荷重時の伸びを6%以下にし、前記
    カーカスの両端部をビードコアを介してタイヤ内側から
    外側に折り返すと共に、その折り返した両端部のエッジ
    端を前記ビードコアの外周に配設されたビードフィラー
    の外周端と同じかそれよりもタイヤ内径側となるように
    した請求項1または2に記載の乗用車用空気入りタイ
    ヤ。
  4. 【請求項4】 前記ベルト層のベルトコードを3本以下
    の素線からなるワイヤーから構成すると共に、該ワイヤ
    ーの面積重量率Mwを6.6×10-6kg/mm2以下にし、
    かつ前記ベルト層の曲げ剛性Dwを220kg・mm以上に
    した請求項3に記載の乗用車用空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記1番ベルト層の両端部を折り返して
    前記2番ベルト層の両端部を該1番ベルト層で包み込む
    構成にした請求項3に記載の乗用車用空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記ベルト層のベルトコードを3本以下
    の素線からなるワイヤーから構成すると共に、該ワイヤ
    ーの面積重量率Mwを6.6×10-6kg/mm2以下、その
    ベルト層の曲げ剛性Dwを220kg・mm以上にし、前記
    1番ベルト層の両端部を折り返して前記2番ベルト層の
    両端部を該1番ベルト層で包み込む構成にした請求項1
    または2に記載の乗用車用空気入りタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記カーカスの両端部をビードコアを介
    してタイヤ内側から外側に折り返すと共に、その折り返
    した両端部のエッジ端を前記ビードコアの外周に配設さ
    れたビードフィラーの外周端と同じかそれよりもタイヤ
    内径側となるようにした請求項6に記載の乗用車用空気
    入りタイヤ。
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WO2012172778A1 (ja) * 2011-06-17 2012-12-20 横浜ゴム株式会社 空気入りラジアルタイヤ
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