JPH09143195A - 新規化合物a−74259 - Google Patents

新規化合物a−74259

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JPH09143195A
JPH09143195A JP29956195A JP29956195A JPH09143195A JP H09143195 A JPH09143195 A JP H09143195A JP 29956195 A JP29956195 A JP 29956195A JP 29956195 A JP29956195 A JP 29956195A JP H09143195 A JPH09143195 A JP H09143195A
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Japan
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novel compound
spectrum
streptomyces
measured
active ingredient
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Withdrawn
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JP29956195A
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English (en)
Inventor
Akira Takatsuki
昭 高月
Mutsuo Nakajima
睦男 中島
Osamu Ando
治 安東
Naoki Kuraya
奈穂樹 倉屋
Takeshi Kinoshita
武 木下
Ryuzo Enokida
竜三 榎田
Makoto Yamashita
誠 山下
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顕著なα−グルコシダーゼ阻害活性を有する
化合物の提供。 【解決手段】 下記式(I): 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小胞体α−グルコ
シダーゼ阻害活性および抗ウイルス活性を有する新規化
合物A−74259に関する。
【0002】
【従来の技術】生体内に分布するα−グルコシダーゼの
うち小胞体に存在するα−グルコシダーゼ、すなわちα
−グルコシダーゼI,IIは、分泌糖蛋白質、細胞表層
糖蛋白質、及びウイルス表層糖蛋白質上のN結合型糖鎖
の成熟過程においてプロセシングに関わる酵素である。
具体的には、未成熟のN結合型糖鎖の末端部分に存在す
る3分子のグルコースを切り出す活性を有している。そ
の後、更に別の酵素が働き糖鎖が成熟する。HIVをは
じめとするウイルス感染細胞において本酵素を阻害した
場合、生成するウイルス粒子の表層糖蛋白質の糖鎖は未
成熟な状態にとどまり、生成ウイルスの感染性が抑制さ
れる結果となる。実際に、小胞体α−グルコシダーゼ阻
害物質として知られる、1−デオキシノジリマイシン、
カスタノスペルミン及びその誘導体は、in vitroにおい
てHIVの伝翻、増殖を阻害することが報告されており
(H. Shimizu et al.、 AIDS、 4、 975-979 (1990);B.
D. Walker et al.、 Proc. Natl. Acad. Sci. USA、 84
8120-8124 (1987) 等)、ブロモコンジュリトール(bro
moconduritol )がウイルス生成を抑制することが報告
されている(R. Datema et al.、 Proc. Natl. Acad. Sc
i. USA、 79、 6787-6791(1982))。
【0003】また、小胞体α−グルコシダーゼ阻害剤は
悪性腫瘍細胞の転移、浸潤を阻害することが報告されて
いる(M. J. Humphries et al.、 Cancer Research、 46
5215-5222 (1986); G. Pulverer et al.、 J. Cancer R
es. Clin. Oncol.、 114、 217-220(1988) )。
【0004】従って、小胞体α−グルコシダーゼ阻害活
性を有する化合物は、抗ウイルス剤、抗AIDS剤また
は抗腫瘍剤として有用である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは微生物二
次代謝産物中より小胞体α−グルコシダーゼ阻害活性を
有する物質を検索した結果、土壌より分離したストレプ
トマイセス(Streptomyces)属に属するS
ANK62695株(FERM BP−5259)の培
養液中に、小胞体α−グルコシダーゼ阻害活性を有する
新規化合物A−74259が生産されることを見出して
本発明を完成した。
【0006】更に、本発明の他の目的は、新規化合物A
−74259を有効成分とするα−グルコシダーゼ阻害
剤、特に抗ウイルス剤、抗AIDS剤、抗腫瘍剤を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)下記式
(I)で表わされる新規化合物A−74259、:
【0008】
【化2】
【0009】(2)ストレプトマイセス属に属する新規
化合物A−74259の生産菌を培養し、その培養物よ
り新規化合物A−74259を採取することを特徴とす
る新規化合物A−74259の製造法、(3)ストレプ
トマイセス属に属する新規化合物A−74259生産菌
がストレプトマイセス エスピー(Streptomy
ces sp.)SANK62695株である、(2)
に記載の製造法、(4)ストレプトマイセス エスピー
SANK62695株、および(5)新規化合物A−7
4259を有効成分として含有する「医薬」、「α−グ
ルコシダーゼ阻害剤」、「抗ウイルス剤」、「抗AID
S剤」、「抗腫瘍剤」に関する。
【0010】本発明の新規化合物A−74259は下記
の物理化学的性状を有する。
【0011】1)性質; 白色粉末。 2)溶解性; ジメチルスルホキシド、水、メタノール
に可溶。酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 3)分子式; C7126 (高分解能マススペクトル
により測定) 4)分子量; 192(FAB−MSスペクトルにより
測定) 5)比旋光度 [α]25 D +70゜ (c 0.82
5、H2 O) 6)紫外線吸収スペクトル; λnm 1mg/mlの水溶液中での測定で紫外線吸収を示さな
い。
【0012】7)赤外線吸収スペクトル(KBr);ν
max cm-1 KBrディスクで測定した赤外線吸収スペクトルは、次
の通りである。
【0013】3375、2937、1634、108
8、1040 8) 1H−核磁気共鳴スペクトル; δ (ppm) 重水溶液中(内部基準:TSP−d4、0ppm)で測
定した 1H−核磁気共鳴スペクトル(400MHz)
は、次の通りである。 2.90(1H, d, J=4.3Hz), 3.20(1H, d, J=4.3Hz), 3.57(1
H, dd, J=9.7, 9.7Hz),3.82(1H, dd, J=5.2, 12.3Hz),
3.89(1H, dd, J=2.5, 12.3Hz),4.03(1H, ddd, J=2.5,
5.2, 9.7Hz), 4.19(1H, d, J=9.7Hz), 4.84(1H, s) 9)13C−核磁気共鳴スペクトル; δ (ppm) 重ジメチルスルホキシド溶液中(内部基準:重ジメチル
スルホキシド、39.5ppm)で測定した13C−核磁
気共鳴スペクトル(100MHz)は、次の通りであ
る。 46.6、 60.1、 61.1、 67.4、 71.4、 72.7、 94.0。
【0014】本発明の新規化合物A−74259は、そ
の分子中に5つの不斉炭素原子を有しているため、種々
の光学異性体を有する。前記式(I)は、これらの異性
体およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式、即
ち式(I)で示されている。従って、本発明はこれらの
異性体およびこれらの異性体の混合物をもすべて含むも
のである。更に、上記式(I)を有する化合物は、例え
ば、水溶液中では下記のような平衡状態が考えられる。
【0015】
【化3】
【0016】本発明の新規化合物A−74259は上記
式(II)の鎖状構造を有する化合物をも包含する。
【0017】本発明の式(I)を有する化合物は、大気
中に放置したり、又は、再結晶をすることにより、水分
を吸収し、吸着水が付いたり、水和物となる場合があ
り、そのような水和物も本発明に包含される。
【0018】本発明の化合物新規化合物A−74259
の製造法において用いられるストレプトマイセス属に属
する菌株としては、例えばストレプトマイセス エスピ
ーSANK62695株を挙げることができる。SAN
K62695株は愛知県名古屋市で採集した土壌から土
壌希釈法によって分離された。
【0019】SANK62695株の菌学的特徴は、次
のとおりである。
【0020】1.形態学的特徴 SANK62695株は、ISP〔インターナショナル
・ストレプトマイセス・プロジェクト(International
Streptomyces Project)〕規定の寒天培地上28℃、1
4日間培養後、顕微鏡下観察では、SANK62695
株の基生菌糸は良好に伸長、分岐し、黄味灰ないし薄オ
リーブ色を示すが、ノカルディア(Nocardia)属菌株様
の菌糸断裂やジグザグ伸長は観察されない。気菌糸は単
純分岐である。気菌糸の先端に10ないし50個または
それ以上の胞子連鎖を形成し、胞子連鎖の形態はゆるや
かな螺旋状を示す。走査型電子顕微鏡による観察では、
胞子の表面構造はとげ(Spiny )状を示す。胞子は楕円
形で、その大きさは0.6〜0.8×0.8〜1.2μ
mである。また、気菌糸の車軸分岐、菌核や胞子のうな
どの特殊器官は観察されない。
【0021】2.各種培養基上の諸性質 各種培養基上で28℃、14日間培養後の性状は表1に
示したとおりである。色調の表示はマンセル方式による
日本色彩研究所版「標準色票」のカラーチップ・ナンバ
ーをあらわす。
【0022】
【表1】 培地の種類 項目*1:SANK62695株の性状 ──────────────────────────────────── シュークロース・ G:良くない、平坦、黄味灰(5Y 9/1)*2 硝酸塩寒天 AM:良好、ビロード状、明るい茶味灰(10YR 7/2) R:茶味白(2.5Y 9/1) SP:産生せず ──────────────────────────────────── グルコース・ G:良好、平坦、茶味白(2.5Y 9/1) アスパラギン寒天 AM:余り良くない、ビロード状、白 R:黄味灰(5Y 9/1) SP:産生せず ──────────────────────────────────── グリセリン・ G:良好、平坦、黄味灰(5Y 9/1) アスパラギン寒天 AM:余り良くない、ビロード状、白 (ISP 5) R:黄味灰(7.5Y 9/2) SP:産生せず ──────────────────────────────────── 澱粉・無機塩寒天 G:良好、平坦、黄味灰(5Y 9/1) (ISP 4) AM:豊富に形成、ビロード状、茶味灰(10YR 6/2) R:黄味灰(7.5Y 9/3) SP:産生せず ──────────────────────────────────── チロシン寒天 G:余り良くない、平坦、黄味灰(5Y 9/1) (ISP 7) AM:余り良くない、ビロード状、白 R:黄味灰(7.5Y 9/2) SP:産生せず ──────────────────────────────────── 栄養寒天 G:非常に良好、平坦、黄味灰(5Y 9/2) (Difco) AM:豊富に形成、ビロード状、白ないし薄茶(2.5Y 8/2) R:薄黄(5Y 9/3) SP:産生せず ──────────────────────────────────── イーストエキス・ G:非常に良好、平坦、薄オリーブ(5Y 8/3) 麦芽エキス寒天 AM:豊富に形成、綿毛状、薄黄味茶(2.5Y 7/2) (ISP 2) R:薄黄(5Y 9/6) SP:産生せず ──────────────────────────────────── オートミール寒天 G:非常に良好、平坦、黄味灰(5Y 8/2) (ISP 3) AM:豊富に形成、ビロード状、明るい茶味灰(10YR
7/2) R:黄味灰(7.5Y 9/3) SP:産生せず ──────────────────────────────────── 水寒天 G:余り良くない、平坦、黄味灰(5Y 9/1) AM:良好、ビロード状、薄茶(2.5Y 8/2) R:黄味灰(5Y 9/1) SP:産生せず ──────────────────────────────────── ポテトエキス・ G:良くない、平坦、黄味灰(5Y 9/1) 人参エキス寒天 AM:良好、ビロード状、薄茶(2.5Y 8/2) R:黄味灰(5Y 9/1) SP:産生せず ──────────────────────────────────── *1 G:生育、 AM:気菌糸、 R:裏面、 SP:可溶性色素 *2 性状の欄の( )内はマンセル方式による色調表示。
【0023】3.生理学的性質 28℃で培養後、2ないし21日間に観察したSANK
62695株の生理学的性質は表2に示したとおりであ
る。
【0024】
【表2】 ─────────────────────────── 澱粉の水解 陽性 ゼラチンの液化 陽性 硝酸塩の還元 陽性 ミルクのペプトン化 陽性 ミルクの凝固 陽性 メラニン様色素の生産性(培地1)*陰性 (培地2)*陰性 (培地3)*陰性 基質分解性 カゼイン 陽性 チロシン 陰性 キサンチン 陰性 生育温度範囲(培地4)* 13〜35℃ 生育適正温度(培地4) 21〜30℃ 食塩耐性 7% ─────────────────────────── *:培地1;トリプトン・イーストエキス・ブロス(ISP 1) 2;ペプトン・イーストエキス・鉄寒天(ISP 6) 3;チロシン寒天(ISP 7) 4;イーストエキス・麦芽エキス寒天(ISP 2)。
【0025】また、プリドハム・ゴトリーブ寒天培地
(ISP 9)を使用して、28℃、14日間培養後に
観察したSANK62695株の炭素源の資化性は表3
に示すとおりである。
【0026】
【表3】 ───────────────────────────── D−グルコース + D−フルクトース ± D−アラビノース − L−ラムノース − D−キシロース − シュークロース − イノシトール + ラフィノース − D−マンニトール + 対照 − ───────────────────────────── +:利用する、 ±:弱く利用する、 −:利用しない。
【0027】4.菌体成分 SANK62695株の細胞壁はビー・ベッカーらの方
法〔B. Becker et al., Applied Microbiology, 12巻,
421〜423 頁 (1984年) 〕に従い検討した結果、LL−
ジアミノピメリン酸が検出されたことから細胞壁タイプ
Iであることが確認された。また、SANK62695
株の全細胞中の糖成分をエム・ピー・レシェバリエの方
法〔M. P. Lechevalier, Journal of Laboratory & Cli
nical Medicine, 71巻, 834 頁 (1968年) 〕に従い検討
した結果、特徴的なパターンは認められなかった。
【0028】ISP〔インターナショナル・ストレプト
マイセス・プロジェクト(International Streptomyces
Project)〕基準、ワックスマン著、ジ・アクチノミセ
テス(S. A. Waksman, The Actinomycetes)第2巻、ブ
キャナンとギボンズ編、バージーズ・マニュアル(R.
E. Buchanan and N. E. Gibbons, Bergey's Manual ofD
eterminative Bacteriology )第8版(1974年)、バー
ジーズ・マニュアル(Bergey's Manual of Systematic
Bacteriology)第4巻(1989年)、およびストレプトマ
イセス属放線菌に関する最近の文献によって同定を行
い、本菌株が放線菌の中でもストレプトマイセス属に属
すると判断した。そこで、本菌株をストレプトマイセス
エスピーSANK62695株と命名した。なお、本
菌株は1995年10月12日に通商産業省工業技術院
生命工学工業技術研究所に寄託され、寄託番号FERM
BP−5259を付与された。
【0029】周知のとおり、放線菌は自然界において、
または人工的な操作(例えば、紫外線照射、放射線照
射、化学薬品処理等)により、変異を起こし易く、本発
明のSANK62695株もこの点は同じである。本発
明にいうSANK62695株はそのすべての変異株を
包含する。
【0030】また、これらの変異株の中には、遺伝学的
方法、例えば組み換え、形質導入、形質転換等により得
られたものも包含される。即ち、新規化合物A−742
59を生産する、SANK62695株およびその変異
株およびそれらと明確に区別されない菌株は、すべてS
ANK62695株に包含されるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
1.培養 新規化合物A−74259を得るため、これらの微生物
の培養は、他の醗酵生成物を生産するために用いられる
ような培地中で行う。このような培地中には、微生物が
同化できる炭素源、窒素源及び無機塩を含有する。一般
に、炭素源としてグルコース、フルクトース、マルトー
ス、シュークロース、マンニトール、グリセリン、デキ
ストリン、オート麦、ライ麦、トウモロコシデンプン、
ジャガイモ、トウモロコシ粉、綿実油、糖蜜、クエン
酸、酒石酸等を単一に、あるいは併用して用いる事がで
きる。一般には、培地量の1〜10重量%の範囲で用い
られる。
【0032】窒素源としては、一般に蛋白質およびその
加水分解物を含有する物質または無機塩を醗酵工程に用
いる。適当な窒素源としては、例えば大豆粉、フスマ、
落花生粉、綿実粉、カゼイン加水分解物、ファーマミ
ン、魚粉、コーンスチープリカー、ペプトン、肉エキ
ス、イースト、イーストエキス、マルトエキス、硝酸ナ
トリウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウム等をあ
げることができる。これらの窒素源は、一般に、単一ま
たは併用して培地量の0.2〜10重量%の範囲で用い
られる。
【0033】培地中にとり入れる栄養無機塩は、ナトリ
ウム、アンモニウム、カルシウム、フォスフェート、サ
ルフェート、クロライド、カーボネート等のイオンを得
ることのできる通常の塩類である。また、カリウム、カ
ルシウム、コバルト、マンガン、鉄、マグネシウム等の
微量の金属も含む。
【0034】液体培養に際しては、シリコン油、植物
油、界面活性剤等が、消泡剤として使用される。SAN
K62695株を培養し、新規化合物A−74259を
生産する培地のpHは、5.0〜8.0の範囲で変化で
きる。
【0035】本菌株は14℃乃至35℃の範囲で生育
し、特に21℃乃至30℃の範囲で良好である。更に新
規化合物A−74259の生産には22℃乃至28℃が
好適である。新規化合物A−74259は、好気的に培
養して得られるが、通常用いられる好気的培養法、例え
ば固体培養法、振盪培養法、通気撹拌培養法等が用いら
れる。
【0036】小規模な培養においては、28℃で数日間
振盪培養を行うのが良好である。培養は、三角フラスコ
中で一段階または複数段階の種培養の発育工程により開
始する。種培養フラスコは定温インキュベーター中で数
日間、または充分に成長するまで振盪する。成長した種
培養液は、その一部または全部を次段階の種培地または
生産培地に接種するのに使用される。接種した生産培地
を含むフラスコを一定温度で数日間振盪し、培養終了
後、フラスコの含有物を遠心分離またはろ過により分別
する。
【0037】大量培養の場合には、撹拌機、通気装置を
付けた適当なタンクで培養するのが好ましい。この方法
によれば栄養培地をタンクの中で作製することができ
る。栄養培地を121℃まで加熱して滅菌し、冷却後こ
の滅菌培地にあらかじめ成長させてあった種培養液を接
種する。培養は28℃で通気撹拌して行う。この方法は
多量の化合物を得るのに適している。
【0038】培養の経過に伴って生産される新規化合物
A−74259の量の経時変化を知るには、例えば培養
液をろ過して得たろ液を小胞体α−グルコシダーゼ阻害
試験(I)または(II)に付して小胞体α−グルコシ
ダーゼ阻害活性を測定する。通常は96時間から168
時間の培養で新規化合物A−74259の生産量は最高
値に達する。
【0039】2.抽出精製 培養終了後、培養液中の液体部分に存在する新規化合物
A−74259は、菌体、その他の固形部分を珪藻土を
ろ過助剤とするろ過操作または遠心分離によって分別
し、そのろ液または上清中に存在する新規化合物A−7
4259をその物理化学的性状を利用し抽出精製するこ
とにより得られる。例えば、吸着剤として活性炭または
吸着用樹脂であるアンバーライトXAD−2、XAD−
4(ローム・アンド・ハース社製)等や、ダイヤイオン
HP−10、HP−20、HP−50、CHP20P
(三菱化成(株)社製)等を使用して新規化合物A−7
4259を精製することができる。即ち、新規化合物A
−74259を含む液を上記のごとき吸着剤の層を通過
させて不純物を吸着させて取り除くか、あるいは新規化
合物A−74259を吸着させた後、メタノール水、ア
セトン水等の水と有機溶剤との混合溶剤を用いて溶出さ
せることにより得られる。
【0040】このようにして得られた新規化合物A−7
4259は、更にシリカゲル、フロリジルのような担体
を用いた吸着カラムクロマトグラフィー、アビセル(旭
化成工業(株)社製)、セファデックス LH−20
(ファルマシア社製)等を用いた分配カラムクロマトグ
ラフィーおよび順相、逆相カラム、イオン交換カラムを
用いた高速液体クロマトグラフィー等で精製することが
できる。
【0041】さらに、新規化合物A−74259を含む
溶液をイオン交換樹脂、例えばアンバーライト IRC
−50、CG−50(ローム・アンド・ハース社製)、
ダウエックス 50WX4、ダウエックス SBR−P
(ダウケミカル社製)の層を通過させて不純物を吸着さ
せて取り除くか、あるいは、水と混和しない有機溶剤、
たとえば、n−ブタノール、酢酸エチル、メチレンクロ
ライド等の単独またはそれらの組み合わせにより、不純
物を抽出、除去することによって新規化合物A−742
59を精製することもできる。
【0042】本発明の新規化合物A−74259の精製
における所在は次に挙げる各々の方法によって測定する
ことができる。
【0043】1)小胞体α−グルコシダーゼ阻害試験
(1) ラット肝臓ミクロソーム画分のトリトンX−100可溶
化処理液を酵素液とし、トリチウム標識グルコースを含
む水疱性口内炎ウイルス糖蛋白質を基質として、各被検
試料存在下でα−グルコシダーゼ反応を進行させる。ト
リクロロ酢酸水溶液を添加して反応を停止させ、蛋白質
を不溶化した後、ポアサイズ0.65μmのメンブラン
フィルターでろ過したろ液中の遊離グルコースの放射活
性を液体シンチレーションカウンターを用いて計測す
る。阻害剤を含まない反応液の放射活性と比較して、被
検試料の酵素活性の阻害率を算出する。
【0044】2)小胞体α−グルコシダーゼ阻害試験
(2) ラット肝臓ミクロソーム画分のトリトンX−100可溶
化処理液を酵素液とし、パラニトロフェニルα−D−グ
ルコピラノシドを基質として各被検試料存在下でα−グ
ルコシダーゼ反応を進行させる。pH10の緩衝液を加
えて反応を停止させ、415nmの吸光度を計測して遊
離パラニトロフェノールの量を求める。阻害剤を含まな
い反応液の遊離パラニトロフェノール量と比較して、試
料の酵素活性の阻害率を算出する。
【0045】本発明の新規化合物A−74259の投与
形態としては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤
もしくはシロップ剤等による経口投与、または注射剤も
しくは座剤等による非経口投与をあげることができる。
これらの製剤は賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、安定
剤、矯味矯臭剤、希釈剤などの添加剤を用いて周知の方
法で製造される。ここに、賦形剤としては、例えば乳
糖、白糖、ぶどう糖、マンニット、ソルビットのような
糖誘導体;トウモロコシデンプン、バレイショデンプ
ン、α−デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデ
ンプンのような澱粉誘導体;結晶セルロース、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシ
メチルセルロースナトリウムのようなセルロース誘導
体;アラビアゴム;デキストラン;プルラン;などの有
機系賦形剤;および軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウ
ム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘
導体;燐酸カルシウムのような燐酸塩;炭酸カルシウム
のような炭酸塩;硫酸カルシウムのような硫酸塩;など
の無機系賦形剤をあげることができる。滑沢剤として
は、例えばステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金属塩;
タルク;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイ蝋のようなワ
ックス類;硼酸:アジピン酸;硫酸ナトリウムのような
硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;
DL−ロイシン;脂肪酸ナトリウム塩;ラウリル硫酸ナ
トリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル
硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;およ
び、上記澱粉誘導体などをあげることができる。結合剤
としては、例えばポリビニルピロリドン、マクロゴール
および前記賦形剤と同様の化合物をあげることができ
る。崩壊剤としては、例えば前記賦形剤と同様の化合物
およびクロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチ
ルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのよ
うな化学修飾されたデンプン・セルロース類をあげるこ
とができる。安定剤としては、例えばメチルパラベン、
プロピルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル
類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニル
エチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベンザル
コニウム;フェノール、クレゾールのようなフェエノー
ル類;チメロサール;デヒドロ酢酸;およびソルビン酸
をあげることができる。矯味矯臭剤としては、例えば通
常使用される、甘味料、酸味料、香料等をあげることが
できる。
【0046】本発明の新規化合物A−74259の使用
量は症状、年齢、投与方法等によって異なるが、例えば
経口投与の場合には、成人に対して1日あたり、下限と
して0.1mg(好ましくは1mg)、上限として、1
000mg(好ましくは100mg)を1回または数回
に分けて、症状に応じて投与することが望ましい。静脈
内投与の場合には、成人に対して1日当たり、下限とし
て0.01mg(好ましくは0.1mg)、上限とし
て、100mg(好ましくは10mg)を1回または数
回に分けて、症状に応じて投与することが望ましい。
【0047】本発明の新規化合物A−74259を含有
するカプセル剤を製造する場合は、例えば以下のように
製造することができる。 製剤例1.新規化合物A−74259 10g、乳糖
10g、トウモロコシ澱粉 15.8gおよびステアリ
ン酸マグネシウム 0.2gをV型混合機を用いて混合
した後、3号カプセルに180mgずつ充填すると、カ
プセル剤が得られる。該カプセル剤は1カプセル当たり
新規化合物A−74259 50mgを含有する。
【0048】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されない。
【0049】実施例 1. (A)培養 培地組成−1で示される培地80mlを入れた500m
l容三角フラスコ37本を121℃で45分間加熱滅菌
し28℃に冷却した。それに、ストレプトマイセス エ
スピ−SANK62695株(FERM BP−525
9)をスラントより1白金耳接種し、210rpmの回
転振盪培養機において28℃で144時間培養した。
【0050】 培地組成−1 グルコース 5% ポリペプトン 0.4% 大豆粉 1.0% 肉エキス 0.4% イーストエキス 0.1% NaCl 0.25% CaCO3 0.5% CB−442(消泡剤) 0.01% ─────────────────────────── 滅菌前 pH 7.2。
【0051】(B)単離 得られた培養液 2.96リットルにろ過助剤としてセ
ライト545( セライトコーポレーション製)150g
を加えてろ過し、その洗浄液と併せてろ液 2.25リ
ットルを得た。低温室において、4℃に冷却したクロマ
トグラフィー用カ−ボン695mlを充填し、脱イオン
水で平衡化したカラム(φ56×290mm)に4℃に
冷却した濾液を供与してA−74259を吸着させ、脱
イオン水で溶出した。A−74259は溶出液 520
mlより2.3リットルの間に溶出された。これらのフ
ラクションを集めて濃縮し58mlとした。
【0052】濃縮液にアビセル 40gを加えてよく混
合した後、アセトニトリル 780mlを加え懸濁し
た。この懸濁液を、予め570mlのアビセルを充填し
て93%アセトニトリル−水で平衡化したカラム(φ5
6×230mm)に供与した。93%アセトニトリル−
水 1.3リットルで洗浄した後、90%アセトニトリ
ル−水 2.2リットルで溶出を行い溶出液を20ml
ずつ分画した。α−グルコシダーゼ阻害活性を示したフ
ラクション26〜53を集め、減圧下で濃縮してアセト
ニトリルを留去した。次いで1N水酸化ナトリウムを用
いてpHを6.7に調整し、更に8.3mlまで濃縮し
た。この濃縮液を4℃の低温室において、予め1リット
ルのダイヤイオンCHP20Pを充填して脱イオン水で
平衡化したカラム(φ48×560mm)に供与し、脱
イオン水 1.2リットルで溶出し、10mlずつ分画
した。α−グルコシダーゼ阻害活性を示したフラクショ
ン86〜100を集め、減圧下で濃縮した後、凍結乾燥
をおこなって、白色粉末のA−74259を200mg
得た。
【0053】
【発明の効果】
試験例 1. 小胞体α−グルコシダーゼ阻害試験(そ
の1) トリチウム標識グルコースを含む糖鎖を有するウイルス
蛋白質を基質とし、遊離した標識グルコースの放射活性
を測定することで酵素活性を求めた。
【0054】ウィスター系ラットの肝臓15gを細切
し、0.25Mシュークロース、0.5mMジチオスレ
イトールを含むリン酸カリウム緩衝液(pH 7.0)
60ml中で、テフロンホモゲナイザーを用いてホモゲ
ナイズした。これを1,800×g、10分間の遠心分
離に供して上清を得た。この上清を、15,000×
g、30分間の遠心分離に供して上清を得た。
【0055】この上清を120,000×g、60分間
の遠心分離に供して沈渣を得た。この沈渣に10%グリ
セロール、2mM MgCl2 、0.5μMジチオスレ
イトールを含む10mMリン酸カリウム緩衝液(pH
7.0) 60mlを加えてホモゲナイズし、再度12
0,000×g、60分間の遠心分離に供した。得られ
た沈渣に10%グリセロール、2mM MgCl2
0.5μMジチオスレイトールを含む10mMリン酸カ
リウム緩衝液pH 7.0) 60mlを加えてホモゲ
ナイズしたものを肝臓ミクロソーム画分とした。
【0056】この肝臓ミクロソーム画分を、2%トリト
ンX−100存在下で、テフロンホモゲナイザーを用い
てホモゲナイズした。バイオラッド社プロテインアッセ
イにより牛血清アルブミンを標準試料として換算し、蛋
白質濃度4.7mg/mlになるように20mMエチレ
ンジアミン四酢酸を含んだ100mMリン酸カリウム緩
衝液(pH 6.8)で希釈したものを酵素液とした。
【0057】カングらの方法(M. S. Kang et al., Ana
lytical Biochemistry, 184 巻,109 〜112 頁 (1989年)
)に従いトリチウム化ガラクトースを培養上清中に添
加することで水疱性口内炎ウイルスをラベルした。すな
わち、BHK細胞を、培養面積150cm2 の培養ボト
ル18個に培養し、これに水疱性口内炎ウイルスを感染
させて24時間培養した。これら18個の培養ボトルか
ら回収した培養上清を100,000×g、2時間の遠
心分離処理に供し、ウイルスを含む沈渣を得た。これを
蒸留水に溶解後、トリクロロ酢酸で沈殿させた。この沈
殿を0.5%ドデシル硫酸ナトリウム、5mMジチオス
レイトール存在下で、pH 7で可溶化し、得た溶液
7mlを基質液とした。
【0058】以下、希釈等の操作には、20mMエチレ
ンジアミン四酢酸を含んだ100mMリン酸カリウム緩
衝液(pH 6.8)を使用した。96穴マイクロタイ
タープレートの各ウェルに、被検試料溶液10μl、酵
素液10μl、基質液の5倍希釈液10μlと上記緩衝
液70μlを加え、総計100μlとして、反応を開始
した。37℃で60分静置して反応を進行させた後、1
0mg/ml牛血清アルブミン水溶液と50%トリクロ
ロ酢酸水溶液をそれぞれ25μlずつ分注し、α−グル
コシダーゼ反応を停止した。4℃で60分静置した後、
ミリポア社マルチスクリーンアッセイシステムを用い
て、ポアサイズ0.65μmのグラスファイバー付きメ
ンブレンフィルターでろ過した。ろ液100μl中に含
まれる放射活性を液体シンチレーションカウンターを用
いて計測した。阻害剤を含まない反応液の放射活性と比
較し、被検試料の酵素活性の阻害率を算出した。
【0059】この方法においてA−74259が小胞体
α−グルコシダーゼを50%阻害する濃度は1.7μg
/mlであった。
【0060】試験例2.小胞体α−グルコシダーゼ阻害
活性(その2) 試験例 1.で調製した、ラット肝臓ミクロソーム画分
を、2%トリトンX−100存在下で、テフロンホモゲ
ナイザ−を用いてホモゲナイズした。プロテインアッセ
イ(バイオラッド社製)により牛血清アルブミンを標準
試料として換算し、蛋白質濃度4.7mg/mlになる
ように20mMエチレンジアミン四酢酸を含む100m
Mリン酸カリウム緩衝液(pH 6.8)で希釈したも
のを酵素液とした。
【0061】希釈等の操作には、20mMエチレンジア
ミン四酢酸を含む100mMリン酸カリウム緩衝液(p
H 6.8)を使用した。96穴マイクロタイタープレ
ートの各ウエルに、被検試料溶液 10μl、酵素液
10μl、緩衝液 80μlを加え37℃で15分静置
でプレインキュベイションを行い、それに10mMパラ
ニトロフェニルα−D−グルコピラノシド溶液 50μ
lを加え、総計150μlとして、反応を開始した。3
7℃で20分静置して反応を進行させた後、4Mグリシ
ンナトリウム緩衝液(pH 10)を20μl分注して
反応を停止させた。415nmの吸光度を計測して遊離
パラニトロフェノールの量を求め、阻害剤を含まない反
応液の遊離パラニトロフェノールの量と比較し、試料の
酵素活性の阻害率を算出した。
【0062】この方法においてA−74259が小胞体
α−グルコシダーゼを50%阻害する濃度は1.0μg
/mlであった。
【0063】試験例3.抗ウイルス活性 抗ウイルス活性は、発育鶏卵に感染させて増殖させたイ
ンフルエンザウイルスA/山形/32/89(H1N
1)株(以下単に「ウイルス」という。)をイヌ腎臓由
来細胞(MDCK細胞)に感染させ、ウイルスの増殖に
より生ずるプラークを計数することにより測定した。
【0064】具体的な操作法を以下にしめす。MDCK
細胞を、アールMEM培地(Gibco BRL社製)
を含む35mmシャーレ中で、5%炭酸ガス中、37℃
で培養し、シャーレの底一面に単層に増殖させた。シャ
ーレ中の培地のみを除き、次いで、ウイルスを感染させ
た発育鶏卵の漿尿液を希釈して調製したウイルス液を加
えた。希釈液としては、ダルベッコリン酸緩衝液(IC
N Biomedicals社製)を用いて調製した、
0.4%牛血清アルブミン(Miles Labs社
製)を含むリン酸緩衝液(pH 7.2)を用いた。こ
れを37℃で1時間培養して、ウイルスをMDCK細胞
に感染させた。ウイルス液を除いた後、最終濃度として
1μg/mlトリプシン(Cooper Biomed
ical社製)、0.01%DEAEデキストラン(P
harmacia LKB社製)、0.6%寒天(Si
gma社製)および0.56乃至56μg/mlの種々
の濃度のA−74259を含むアールMEM培地(Gi
bco BRL社製)を加えて固化させた。5%炭酸ガ
ス中、37℃で40時間培養したあと、寒天培地をはが
した。0.01%クリスタルバイオレット(Merck
社製)−19%メタノール溶液を添加し、MDCK細胞
を固定、染色して、プラーク数を計数した。(ここで、
A−74259非存在下におけるプラーク数が50乃至
100個となるように、前記行程において加えるウイル
スの量を調整した。) A−74259非存在下におけるプラーク数を100%
としたときに、50%のプラーク数を与えるA−742
59の濃度は13μg/mlであった。
【0065】以上のように本発明のA−74259は顕
著な小胞体α−グルコシダーゼ阻害活性および抗ウイル
ス活性を有していることから、α−グルコシダーゼ阻害
剤、特に抗AIDS剤、抗ウイルス剤、抗腫瘍剤等とし
て有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 19/44 C12R 1:465) (72)発明者 倉屋 奈穂樹 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 木下 武 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 榎田 竜三 茨城県つくば市御幸が丘33 三共株式会社 内 (72)発明者 山下 誠 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)で表わされる新規化合物A
    −74259。: 【化1】
  2. 【請求項2】 下記の物理化学的性状を有する新規化合
    物A−74259。 1)性質; 白色粉末。 2)溶解性; ジメチルスルホキシド、水、メタノール
    に可溶。酢酸エチル、クロロホルムに不溶。 3)分子式; C7126 (高分解能マススペクトル
    により測定) 4)分子量; 192(FAB−MSスペクトルにより
    測定) 5)比旋光度; [α]25 D +70゜ (c 0.8
    25、H2 O) 6)紫外線吸収スペクトル; λnm 1mg/mlの水溶液中での測定で紫外線吸収を示さな
    い。 7)赤外線吸収スペクトル(KBr); νmax cm-1 KBrディスクで測定した赤外線吸収スペクトルは、次
    の通りである。 3375、2937、1634、1088、1040 8) 1H−核磁気共鳴スペクトル; δ (ppm) 重水溶液中(内部基準:TSP−d4、0ppm)で測
    定した 1H−核磁気共鳴スペクトル(400MHz)
    は、次の通りである。 2.90(1H, d, J=4.3Hz), 3.20(1H, d, J=4.3Hz), 3.57(1
    H, dd, J=9.7, 9.7Hz),3.82(1H, dd, J=5.2, 12.3Hz),
    3.89(1H, dd, J=2.5, 12.3Hz),4.03(1H, ddd, J=2.5,
    5.2, 9.7Hz), 4.19(1H, d, J=9.7Hz), 4.84(1H, s) 9)13C−核磁気共鳴スペクトル; δ (ppm) 重ジメチルスルホキシド溶液中(内部基準:重ジメチル
    スルホキシド、39.5ppm)で測定した13C−核
    磁気共鳴スペクトル(100MHz)は、次の通りであ
    る。 46.6、 60.1、 61.1、 67.4、 71.4、 72.7、 94.0。
  3. 【請求項3】 ストレプトマイセス属に属する新規化合
    物A−74259の生産菌を培養し、その培養物より新
    規化合物A−74259を採取することを特徴とする新
    規化合物A−74259の製造法。
  4. 【請求項4】 ストレプトマイセス属に属する新規化合
    物A−74259生産菌がストレプトマイセス エスピ
    ーSANK62695株である、請求項3に記載の製造
    法。
  5. 【請求項5】 ストレプトマイセス エスピーSANK
    62695株。
  6. 【請求項6】 新規化合物A−74259を有効成分と
    して含有する医薬。
  7. 【請求項7】 新規化合物A−74259を有効成分と
    して含有するα−グルコシダーゼ阻害剤。
  8. 【請求項8】 新規化合物A−74259を有効成分と
    して含有する抗ウイルス剤。
  9. 【請求項9】 新規化合物A−74259を有効成分と
    して含有する抗AIDS剤。
  10. 【請求項10】 新規化合物A−74259を有効成分
    として含有する抗腫瘍剤。
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