JPH09143200A - 111−Inで標識された大凝集性ヒト血清アルブミン、その調製方法及びその用途 - Google Patents

111−Inで標識された大凝集性ヒト血清アルブミン、その調製方法及びその用途

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JPH09143200A
JPH09143200A JP7326406A JP32640695A JPH09143200A JP H09143200 A JPH09143200 A JP H09143200A JP 7326406 A JP7326406 A JP 7326406A JP 32640695 A JP32640695 A JP 32640695A JP H09143200 A JPH09143200 A JP H09143200A
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human serum
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maa
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JP7326406A
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Naoyuki Watanabe
直行 渡辺
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Nihon Medi Physics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 99m−Tc標識物を用いた肺換気剤ととも
に、二核種投与法に適用可能な111−Inで標識した
肺血流放射性診断剤を提供する。 【解決手段】 111−Inで標識された大凝集性ヒト
血清アルブミン、酢酸ナトリウム緩衝液の存在下、大凝
集性ヒト血清アルブミンと111−Inの塩化物を混合
し、インキュベーションする標識方法、酢酸ナトリウム
緩衝液又はクエン酸緩衝液の存在下、DTPA等のキレ
ート剤を介し、111−Inと大凝集性ヒト血清アルブ
ミンを混合し、インキュベーションする標識方法、該方
法から調製される111−Inで標識された大凝集性ヒ
ト血清アルブミン及び該111−Inで標識された大凝
集性ヒト血清アルブミンを含有する肺血流放射性診断
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肺塞栓症等の肺血
流イメージングに用いられる111−Inで標識された
大凝集性ヒト血清アルブミン、その調製方法、該方法か
ら調製される111−Inで標識された大凝集性ヒト血
清アルブミン及び該111−Inで標識された大凝集性
ヒト血清アルブミンを含有する肺血流放射性診断剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、臨床の場において、肺塞栓症等が
疑われる患者に対し、131−Iで標識された大凝集性
ヒト血清アルブミン(以下、131−I−MAAとい
う)を用いた肺血流診断が実施されてきたが、近年で
は、ガンマ線放出エネルギーが140KeVで、その半
減期が6時間であり、主要なベータ線放出が存在しない
等の物理的特性から131−I−MAAにかわり99m
−Tcで標識された大凝集性ヒト血清アルブミン〔以
下、99m−Tc−MAAという(大柳光正ら,核医
学,16,927,1979)〕が汎用的に肺血流診断
剤として用いられている。
【0003】実際、臨床の場では、初診の肺塞栓症等の
疾患の疑いがある患者に対し、的確な病巣部位、及び病
巣範囲等を診断することを目的に、99m−Tc−MA
Aを用いた肺血流診断、及び81m−Kr等の肺換気診
断の二核種投与法による診断が一般的に実施されてい
る。
【0004】肺換気剤として使用されている81m−K
rは、その半減期が13秒と短いため、輸送範囲の制限
等の問題を有していた。それゆえ、適当な物理的特性を
有する99m−Tc−DTPAエアロゾル、99m−T
c−ガス等が肺換気剤として研究されている。
【0005】しかしながら、その好ましい物理特性を有
する99m−Tcで標識した肺血流剤及び肺換気剤は、
その放出エネルギーが同じであることから、連続的に肺
血流及び肺換気の診断を行う二核種投与法に用いること
は不可能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如
き、肺換気剤として使用されている81m−Krの輸送
範囲の問題による肺換気剤の99m−Tc標識物へ移行
する傾向に鑑み、99m−Tcで標識された肺換気剤と
ともに、二核種投与法の肺血流剤に使用し得る111−
Inで標識された大凝集性ヒト血清アルブミン、その調
製方法、該方法から調製される111−Inで標識され
た大凝集性ヒト血清アルブミン、及び該111−Inで
標識された大凝集性ヒト血清アルブミンを含有する肺血
流放射性診断剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明者らは、99m−Tcで標識されたDTPA
のエアロゾル、もしくは99m−Tcのガス等の肺換気
剤とともに、二核種投与法による肺塞栓症等の肺疾患の
診断を、99m−Tcに近似した物理的、化学的特性を
有する111−Inで標識された大凝集性ヒト血清アル
ブミンが可能とすることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、111−Inで標識された大凝集性ヒ
ト血清アルブミンである。大凝集性ヒト血清アルブミン
は、キレート剤を介して111−Inで標識されるか、
又は111−Inで直接標識されている。直接111−
Inで標識された大凝集性ヒト血清アルブミンは、酢酸
ナトリウム緩衝液の存在下、大凝集性ヒト血清アルブミ
ンと111−Inの塩化物とを混合し、インキュベーシ
ョンする標識方法によって得られる。又、キレート剤を
介して111−Inで標識された大凝集性ヒト血清アル
ブミンは、キレート剤が結合した大凝集性ヒト血清アル
ブミンと111−Inの塩化物を、酢酸ナトリウム緩衝
液又はクエン酸緩衝液等の存在下、混合し、インキュベ
ーションする標識方法によって得られる。該111−I
nで標識された大凝集性ヒト血清アルブミンを含有する
放射性診断剤は、肺血流放射性診断剤として有効に用い
られる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で使用する大凝集性ヒト血
清アルブミン(以下、MAAという)は、当業者に周知
の方法(特開昭48−10218号)等でヒト血清アル
ブミンから製造するか、もしくは市販のMAA等を用い
ても適用可能である。
【0009】MAAの111−Inによる標識は、MA
A又はMAAがキレート剤と結合した複合体を、111
−Inイオンを含む弱酸性水溶性溶液中で混合すること
で、直接的、又は間接的に111−Inで標識すること
が可能である。直接的にMAAを111−Inにて標識
する場合は、所定量のMAAをpH5から6に調整した
酢酸ナトリウム緩衝液と混合する。次いで、111−I
nの塩化物を混合し、室温で10分から200分インキ
ュベートすることで、111−Inで標識されたMAA
を調製することが可能である。好ましくは、10分から
20分間でインキュベートは完了する。緩衝液として
は、酢酸ナトリウム−酢酸緩衝液が好適に用いられる。
該調製方法の酢酸ナトリウム緩衝液の好ましいpHは4
から6であり、特に好ましくはpH5から6である。
【0010】MAAを間接的に111−Inで標識する
場合のキレート剤としては、薬学的に許容されるポリア
ミノカルボン酸であれば良く、好ましくはエチレンジア
ミン四酢酸(以下、EDTAという)、ジエチレントリ
アミン五酢酸(以下、DTPAという)、1,4,7,
10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−
テトラ酢酸(以下、DOTAという)、1,4,8,1
1−テトラアザシクロテトラデカン−1,4,8,11
−テトラ酢酸(以下、TETAという)、又はそれらの
誘導体であり、特に好ましくはDTPA又はその誘導体
をあげることができる。
【0011】キレート剤を用いてMAAを111−In
で標識する方法は、例えば、以下の通りである。所定量
のMAAを0.1M炭酸水素ナトリウムに溶解する。次
いで、ジメチルスルホキシドに分散したキレート剤を先
に溶解したMAAの0.1M炭酸水素ナトリウム水溶液
とキレート剤/MAA=200/1〜50/1の比率に
なるようキレート剤大過剰の割合で混合し、5分から1
0分間、室温でインキュベートする。インキュベート
後、未反応のキレート剤は遠心分離を行い、キレート剤
−MAAを取り出す。この場合、キレート剤は酸無水物
の形で用いると、より有効にキレート剤が結合する。そ
の後、キレート剤−MAAと111−Inの塩化物を、
酢酸ナトリウム−酢酸緩衝液、クエン酸ナトリウム−水
酸化ナトリウム緩衝液、又はクエン酸二水素カリウム−
水酸化ナトリウム緩衝液等の緩衝液中において室温で1
0分から200分インキュベートすることにより、11
1−In−DTPA−MAAの調製が可能である。好ま
しくは、10分から20分間でインキュベートは完了す
る。該調製方法の緩衝液の好ましいpHは、4から6で
あり、特に好ましくは5から6である。
【0012】本発明の111−Inで標識されたMAA
を、肺血流放射性診断剤として供する場合には、フィル
ター、限外濾過等により不純物、及び未反応の111−
Inイオンを取り除き使用する。
【0013】又、本発明の111−Inで標識されたM
AA及びキレートとMAAの複合体は、薬学的に許容さ
れるアスコルビン酸、p−アミノ安息香酸等の安定化
剤、水性緩衝液等のpH調整剤、D−マンニトール等の
賦形剤、及び放射化学的純度を改良するのに役立つクエ
ン酸、酒石酸、マロン酸等とともに注射剤及び用時調製
用キットの形態でも提供が可能である。
【0014】111−Inで標識されたMAA、もしく
は111−Inで標識されたDTPA等のキレート剤を
含むMAA複合体を含有してなる肺血流放射性診断剤
は、静脈内投与等の一般的に用いられる非経口手段によ
り投与でき、その投与量は患者の体重、年齢、適当な放
射線イメージング装置等を考慮し、イメージングが可能
と考えられる放射能が決定される。
【0015】通常、正常人へは37MBq〜111MB
qの範囲であり、好ましくは55MBq〜74MBqが
適用される。以下に、本発明を実施例を用いて、本発明
を更に具体的に説明する。尚、本明細書においては、M
AAを直接的に111−Inにより標識したものを11
1−In−MAA、MAAをDTPAを介し標識したも
のを111−In−DTPA−MAAと記載する。又、
二核種投与法への本発明の111−Inで標識された大
凝集性ヒト血清アルブミンの有効性を立証するため、9
9m−Tcで標識された肺換気剤を使用することが好ま
しいところであるが、本実施例はマウスを用い行ってい
ることから肺換気剤に変え、肝臓診断剤として用いられ
ている99m−Tcで標識されたフチン酸を用い実施し
た。
【0016】
【実施例】
(実施例1) 111−In−MAAの調製 2.0mgのMAA、0.23mgの塩化第一スズ、及
び9mg/mlのベンジルアルコールを含有させたマク
ロキットTM(ダイナボット社製)の1.0mlを一分
間、遠心分離(4℃、3000rpm)し、遠心管の上
澄液と底部の固体を分離した。次いで、分離した固体を
1.4mMのリン酸二水素カリウム、4.3mMのリン
酸水素二ナトリウム、2.7mMの塩化カリウム、及び
137mMの塩化ナトリウムからなるリン酸緩衝溶液
(以下、PBSという)で、三回洗浄し二分した。この
MAA1.0mgを含む一方を、136gの酢酸ナトリ
ウム三水和物を1000mlの精製水に溶解し、1.0
Mの酢酸でpHを5.8に調整した0.1M酢酸ナトリ
ウムの500μlと混合した。又、MAA1.0mgを
含む他方をネガティブコントロールとしてPBSの50
0μlと混合した。次いで、この二つのMAA混合液
に、それぞれ塩化インジウム(111−In)の500
μlを混合し、室温で15分、30分、60分及び18
0分間インキュベートした後、室温で10分間、150
00rpmの条件で遠心分離し、111−Inを含む上
澄液、及び111−In−MAAを含む底部の固体の放
射活性をウェルタイプガンマカウンターにて測定し、1
11−In−MAAの標識率の評価を行った。標識率
(%)は、{(固体のカウント/分)/〔(固体のカウ
ント/分)+(上澄液のカウント/分)〕}×100に
て算出した。以下にpH5.8の0.1M酢酸ナトリウ
ム緩衝液中のMAAとPBS中のMAAの15分、30
分、60分及び180分間の標識率を表1に示す。
【0017】表1から、MAAを含むpH5.8の0.
1M酢酸ナトリウム緩衝液中で塩化インジウム(111
−In)をインキュベーションし標識した111−In
−MAAは、インキュベーション開始後、15分で9
6.0%以上の高い標識率を示した。又、インキュベー
ション開始後180分時点においても96.0%以上の
標識率を維持した。以上から、本発明のpH5.8の
0.1M酢酸ナトリウム緩衝液中でMAAと塩化インジ
ウム(111−In)をインキュベーションする本発明
の111−In−MAAの調製方法の有効性が示され
た。
【0018】
【表1】 * pH 5.8、0.1M酢酸ナトリウム緩衝液 ** PBS
【0019】(実施例2) MAAへの二官能性架橋剤(DTPA)の導入 2.0mgのMAA、0.23mgの塩化第一スズ、及
び9.0mg/mlのベンジルアルコールを含むマクロ
キットTM(ダイナボット社製)溶液を一分間、遠心分離
(4℃、3000rpm)し、上澄液と底部の固体を分
離し、得られた固体を0.1Mの炭酸水素ナトリウムの
1000μlに溶解した。次いで、50μlのジメチル
スルホン酸(以下、DMSOという)に溶解したDTP
A酸無水物と先に得られたMAA溶液をDTPA:MA
A=100:1のモル比で混合し、室温で5分間、イン
キュベーションした。MAAの導入されていないDTP
AとDTPAがキレートしたMAA(以下、DTPA−
MAAという)の分離は、一分間の遠心分離(4℃、3
000rpm)により行い、DTPA−MAAを含む底
部の固体を、93.5mMのクエン酸三ナトリウム二水
和物と6.5mMのクエン酸一水和物からなるpH5.
8の0.1Mクエン酸緩衝液1.0mlに溶解した。
【0020】(実施例3) 111−In−DTPA−MAAの調製 実施例2にて得られたDTPA−MAAを、93.5m
Mのクエン酸三ナトリウム二水和物と6.5mMのクエ
ン酸一水和物からなるpH5.8の0.1Mクエン酸緩
衝液1.0mlに溶解し、キャリアーフリーの塩化イン
ジウム(111−In)1.0mlと混合した後、室温
で30分及び180分間インキュベーションした。次い
で、室温で10分間、15000rpmの条件で遠心分
離し、111−In、111−In−DTPAを含む上
澄液、及び111−In−DTPA−MAAを含む底部
の固体の放射活性をウェルタイプガンマカウンターにて
測定し、111−In−DTPA−MAAの標識率の評
価を行った。標識率(%)は、{(固体のカウント/
分)/〔(固体のカウント/分)+(上澄液のカウント
/分)〕}×100にて算出した。その結果を表2に示
す。表2から、クエン酸緩衝液の存在下、DTPA−M
AAと塩化インジウム(111−In)を混合しインキ
ュベートして得られた111−In−DTPA−MAA
は、インキュベーション開始後30分で97.0%以上
の標識率を示した。又、インキュベーション開始後18
0分点においても、96.0%以上の標識率を維持し
た。以上から、本発明のクエン酸緩衝液の存在下、キレ
ート剤が結合した大凝集性ヒト血清アルブミンの複合体
と111−Inの塩化物を混合し、インキュベートする
111−In−DTPA−MAAの調製方法の有効性が
示された。
【0021】
【表2】 * pH5.8、0.1Mクエン酸緩衝液
【0022】(実施例4) 111−In−MAAのインビトロ安定性 実施例1で得られた111−In−MAAをヒトノーマ
ル血清アルブミン(以下、HSAという)、又はPBS
と混合し、室温で15分間及び180分間インキュベー
ションした後、10分間、15000rpmの条件で遠
心分離し、111−In、MAA及びHSA等を含む上
澄液、111−In−MAAを含む底部の固体の放射活
性をウェルタイプガンマカウンターにて測定し、111
−In−MAAの安定性の評価を実施した。111−I
n−MAAの安定性(%)は、{(固体のカウント/
分)/〔(固体のカウント/分)+(上澄液のカウント
/分)〕}×100にて算出した。その結果を表3に示
す。表3から、本発明の111−Inの直接標識方法に
より調製された111−In−MAAは、HSA又はP
BSとともに180分間インキュベーションした場合に
も93.0%以上の高い標識率を維持し、111−In
のHSA又はPBSへの移行をほとんど認めないことが
示唆され、本発明の111−In−MAAの高い安定性
が確認された。
【0023】
【表3】
【0024】(実施例5) 111−In−DTPA−MAAのインビトロ安定性 実施例3で得られた111−In−DTPA−MAAを
HSA、又はPBSと混合し、室温で15分間及び18
0分間インキュベーションした後、10分間、1500
0rpmの条件で遠心分離し、111−In、111−
In−DTPAMAA及びHSA等を含む上澄液、11
1−In−DTPA−MAAを含む底部の固体の放射活
性をウェルタイプガンマカウンターにて測定し、111
−In−DTPA−MAAの安定性の評価を実施した。
111−In−DTPA−MAAの安定性(%)は、
{(固体のカウント/分)/〔(固体のカウント/分)
+(上澄液のカウント/分)〕}×100にて算出し
た。その結果を表4に示す。表4から本発明のキレート
剤を介する間接標識方法により調製された111−In
−DTPA−MAAは、HSA又はPBSとともに18
0分間インキュベーションした場合にも94.0%以上
の高い標識率を維持し、111−InのHSA又はPB
Sへの移行をほとんど認めないことが示唆され、本発明
の111−In−DTPA−MAAの高い安定性が確認
された。
【0025】
【表4】
【0026】(実施例6) ノーマルマウスを用いた111−In−MAAの体内動
態 実施例1で得られた111−In−MAA(37MBq
/mg/ml、インキュベーション時間:30分)の7
0μlを6週齢の雌Balb/cマウス(n=8)に尾
静脈から投与した。一つのグループ(n=4)は、投与
後15分後に一般的な麻酔を施し、心臓から放血し屠殺
した。又、他のグループ(n=4)は、投与180分後
に先のグループ同様に屠殺した。次いで、二つのグルー
プとも臓器別に重量測定とウェルタイプガンマカウンタ
ーによる放射能の測定を行った。体内動態の評価は、標
準体重20gに換算した臓器の%ID/g(表5)及び
臓器/血液比(表6)を求め評価した。
【0027】表5において、投与後15分点及び180
分点の臓器の%ID/gは、各々653.1%ID/
g、及び645.5%ID/gであり、高い肺特異性が
示された。又、表6において、投与後15分点及び18
0分点の臓器/血液比は、各々728.8、及び51
1.1であり、肺のバックグランドとなる投与後15分
点及び180分点の肝臓/血液比の0.41、及び0.
78と比較し、極めて高い臓器/血液比を示した。以上
から本発明の111−In−MAAの肺血流剤としての
有効性が示された。尚、臓器/血液比は、(臓器の%I
D/g)/(血液の%ID/g)により算出した。
【0028】
【表5】
【0029】
【表6】
【0030】(実施例7) ノーマルマウスを用いた111−In−DTPA−MA
Aの体内動態 実施例3で得られた111−In−DTPA−MAA
(37MBq/mg/ml、インキュベーション時間:
30分)の100μlを6週齢の雌Balb/cマウス
(n=8)に尾静脈から投与した。一つのグループ(n
=4)は、投与後15分後に一般的な麻酔を施し、心臓
から放血し屠殺した。又、他のグループ(n=4)は、
投与180分後に先のグループ同様に屠殺した。次い
で、二つのグループとも臓器別に重量測定とウェルタイ
プガンマカウンターによる放射能の測定を行った。体内
動態の評価は、標準体重20gに換算した臓器の%ID
/g(表7)及び臓器/血液比(表8)を求め評価し
た。
【0031】表7において、投与後15分点及び180
分点の臓器の%ID/gは、各々727.0%ID/
g、及び753.0%ID/gであり、高い肺特異性が
示された。又、表7において投与後15分点及び180
分点の臓器/血液比は、各々1153.9及び876.
4であり、肺のバックグランドとなる投与後15分点及
び180分点の肝臓/血液比の0.49及び0.56と
比較し、極めて高い臓器/血液比を示した。以上から本
発明の111−In−DTPA−MAAの肺血流剤とし
ての有効性が示された。尚、臓器/血液比は、(臓器の
%ID/g)/(血液の%ID/g)により算出した。
【0032】
【表7】
【0033】
【表8】
【0034】(実施例8) 111−In−MAAによるノーマルマウスのイメージ
ング 実施例1で得られた111−In−MAA(37MBq
/mg/ml、インキュベーション時間:30分)の7
0μlを6週齢の雌Balb/cマウスの尾静脈から投
与した。投与15分後にミディアムエナジーコリメータ
ーを備えたZLC7500ガンマカメラ(シーメンス社
製)にて全身イメージングを行い、128×128マト
リックスを備えたシンティパック700(島津社製)に
て処理した。更に、マウスの肺の位置を補正するため
に、肝臓イメージング用の99m−Tc−フチン酸(3
7MBq/ml)溶液の50μlを同マウスに投与し、
前述の装置にて全身イメージングを実施した。次いで、
111−In−MAAと99m−Tc−フチン酸の重複
しているイメージから99m−Tc−フチン酸のイメー
ジを差引き、イメージの補正を行った結果、111−I
n−MAAが、投与後15分点でマウス肺を鮮明にイメ
ージングすることが確認された。尚、エナジーウィンド
ウは、111−In(245keV)及び99m−Tc
(141keV)とも10%で実施した。
【0035】(実施例9) 111−In−DTPA−MAAによるノーマルマウス
のイメージング 実施例3で得られた111−In−DTPA−MAA
(37MBq/mg/ml)の100μlを6週齢の雌
Balb/cマウスの尾静脈から投与した。投与15分
後にミディアムエナジーコリメーターを備えたZLC7
500ガンマカメラ(シーメンス社製)にて全身イメー
ジングを行い、128×128マトリックスを備えたシ
ンティパック700(島津社製)にて処理した。更に、
マウスの肺の位置を補正するために、肝臓イメージング
用の99m−Tc−フチン酸(37MBq/ml)溶液
の100μlを該マウスに投与し、前述の装置にて全身
イメージングを実施した。次いで、111−In−DT
PA−MAAと99m−Tc−フチン酸の重複している
イメージから99m−Tc−フチン酸のイメージを差引
き、イメージの補正を行った結果、111−In−DT
PA−MAAが、投与後15分点でマウス肺を鮮明にイ
メージングすることが確認された。尚、エナジーウィン
ドウは、111−In(245keV)及び99m−T
c(141keV)の10%で実施した。
【0036】
【発明の効果】本発明により、99m−Tc−標識物を
用いた肺換気剤とともに、二核種投与法に有効に使用し
得る111−Inで標識された大凝集性ヒト血清アルブ
ミン、酢酸ナトリウム緩衝液の存在下、111−Inの
塩化物と大凝集性ヒト血清アルブミンを混合しインキュ
ベーションする標識方法、酢酸ナトリウム緩衝液又はク
エン酸緩衝液の存在下、DTPA等のキレート剤を介
し、大凝集性ヒト血清アルブミンと111−Inの塩化
物を混合しインキュベーションする標識方法、該方法か
ら調製される111−Inで標識された大凝集性ヒト血
清アルブミン及び該111−Inで標識された大凝集性
ヒト血清アルブミンを含有する肺血流放射性診断剤を提
供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ノーマルマウスを用いた111−In−MA
A、及び99m−Tc−フチン酸の二核種投与法によ
る、投与後15分点における111−In−MAAの全
身シンチグラム(生物の形態)である。
【図2】 ノーマルマウスを用いた111−In−MA
A、及び99m−Tc−フチン酸の二核種投与法によ
る、投与後15分点におけるTc−99m−フチン酸の
全身シンチグラム(生物の形態)である。
【図3】 ノーマルマウスを用いた111−In−DT
PA−MAA、及び99m−Tc−フチン酸の二核種投
与法による、投与後15分点における111−In−D
TPA−MAAの全身シンチグラム(生物の形態)であ
る。
【図4】 ノーマルマウスを用いた111−In−DT
PA−MAA、及び99m−Tc−フチン酸の二核種投
与法による、投与後15分点における99m−Tc−フ
チン酸の全身シンチグラム(生物の形態)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07M 5:00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】111−Inで標識された大凝集性ヒト血
    清アルブミン。
  2. 【請求項2】111−Inがキレート剤を介して大凝集
    性ヒト血清アルブミンに結合してなる請求項1記載の1
    11−Inで標識された大凝集性ヒト血清アルブミン。
  3. 【請求項3】キレート剤が、ジエチレントリアミン五酢
    酸である請求項2記載の111−Inで標識された大凝
    集性ヒト血清アルブミン。
  4. 【請求項4】酢酸ナトリウム緩衝液の存在下、大凝集性
    ヒト血清アルブミンと111−Inの塩化物を混合し、
    インキュベートすることを特徴とする請求項1記載の1
    11−Inで標識された大凝集性ヒト血清アルブミンの
    調製方法。
  5. 【請求項5】酢酸ナトリウム緩衝液のpHが、4から6
    の範囲である請求項4記載の111−Inで標識された
    大凝集性ヒト血清アルブミンの調製方法。
  6. 【請求項6】酢酸ナトリウム緩衝液又はクエン酸緩衝液
    の存在下、キレート剤が結合した大凝集性ヒト血清アル
    ブミンの複合体と111−Inの塩化物を混合し、イン
    キュベートすることを特徴とする請求項1、2又は3記
    載の111−Inで標識された大凝集性ヒト血清アルブ
    ミンの調製方法。
  7. 【請求項7】酢酸ナトリウム緩衝液又はクエン酸緩衝液
    のpHが、4から6の範囲である請求項6記載の111
    −Inで標識された大凝集性ヒト血清アルブミンの調製
    方法。
  8. 【請求項8】請求項4、5、6又は7記載の方法により
    調製された111−Inで標識された大凝集性ヒト血清
    アルブミン。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3又は8記載の111−I
    nで標識された大凝集性ヒト血清アルブミンを含有する
    肺血流放射性診断剤。
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