JPH09143224A - 第1級アミノ基を分子末端に有するポリマーの製造方法 - Google Patents
第1級アミノ基を分子末端に有するポリマーの製造方法Info
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- JPH09143224A JPH09143224A JP32957795A JP32957795A JPH09143224A JP H09143224 A JPH09143224 A JP H09143224A JP 32957795 A JP32957795 A JP 32957795A JP 32957795 A JP32957795 A JP 32957795A JP H09143224 A JPH09143224 A JP H09143224A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/04—Reduction, e.g. hydrogenation
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F8/00—Chemical modification by after-treatment
- C08F8/30—Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 工業的に汎用な化合物を使用して、ポリマー
の分子末端に第1級アミノ基を確実に導入することの可
能な、第1級アミノ基を分子末端に有するポリマーの製
造方法を提供する。 【解決手段】 カルボアニオンを分子末端に有するポリ
マーをニトリルと反応させたのち活性水素原子含有化合
物で処理する。次いで、得られた反応生成物を水素添加
反応条件で処理する。
の分子末端に第1級アミノ基を確実に導入することの可
能な、第1級アミノ基を分子末端に有するポリマーの製
造方法を提供する。 【解決手段】 カルボアニオンを分子末端に有するポリ
マーをニトリルと反応させたのち活性水素原子含有化合
物で処理する。次いで、得られた反応生成物を水素添加
反応条件で処理する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1級アミノ基
(−NH2)を分子末端に有するポリマーの新規な製造
方法および該方法によって好適に製造し得る第2級炭素
原子と結合した第1級アミノ基を分子末端に有し、かつ
分子量分布の狭いポリマーに関する。
(−NH2)を分子末端に有するポリマーの新規な製造
方法および該方法によって好適に製造し得る第2級炭素
原子と結合した第1級アミノ基を分子末端に有し、かつ
分子量分布の狭いポリマーに関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックは、電気・電子部品、自動
車、輸送機器部品、建築素材、機械部品を始め生活のす
べての領域で使用されている。現在は、プラスチックに
おいて一層の高性能化を図るために、複数のポリマーの
混合(ポリマーブレンド)についての検討が精力的に進
められている。しかしながら一般に、混合した際に相溶
するポリマーの組み合わせはごく一部のものに限られ、
大多数の場合は相分離を引き起こし、その結果、伸び、
耐衝撃性等の力学的物性が低下したり、均一な成形物が
得られないなどの問題を生じる。
車、輸送機器部品、建築素材、機械部品を始め生活のす
べての領域で使用されている。現在は、プラスチックに
おいて一層の高性能化を図るために、複数のポリマーの
混合(ポリマーブレンド)についての検討が精力的に進
められている。しかしながら一般に、混合した際に相溶
するポリマーの組み合わせはごく一部のものに限られ、
大多数の場合は相分離を引き起こし、その結果、伸び、
耐衝撃性等の力学的物性が低下したり、均一な成形物が
得られないなどの問題を生じる。
【0003】この問題を解決するために、相互に反応性
を有する官能基を導入した2種のポリマーを溶融混練
し、その際に、それらの一部を反応、結合させて相溶化
剤成分を生成させることによって、両ポリマーが相溶し
ているか、または一方のポリマーが他方のポリマーのマ
トリックス中に微分散しているポリマー組成物を製造す
る方法が試みられている。この方法によれば、上記のよ
うな物性の低下を防ぎ、かつそれぞれのポリマーの特長
を活かしたポリマー組成物を得ることが可能となる。こ
の方法に使用するうえで好適な反応性を有する官能基を
導入したポリマーとしては、高い反応性を有する第1級
アミノ基を分子末端に導入したポリマーを挙げることが
できる。
を有する官能基を導入した2種のポリマーを溶融混練
し、その際に、それらの一部を反応、結合させて相溶化
剤成分を生成させることによって、両ポリマーが相溶し
ているか、または一方のポリマーが他方のポリマーのマ
トリックス中に微分散しているポリマー組成物を製造す
る方法が試みられている。この方法によれば、上記のよ
うな物性の低下を防ぎ、かつそれぞれのポリマーの特長
を活かしたポリマー組成物を得ることが可能となる。こ
の方法に使用するうえで好適な反応性を有する官能基を
導入したポリマーとしては、高い反応性を有する第1級
アミノ基を分子末端に導入したポリマーを挙げることが
できる。
【0004】ポリマーの分子末端に第1級アミノ基を導
入する方法としては、アニオンリビングポリマーに、ア
ルキルシリル基で保護されたハロゲノアルキルアミンま
たはアルキルシリル基で保護されたイミンを反応させて
末端停止し、次いで加水分解によりアミノ基の脱保護を
行う方法[特開昭58-136604号公報、マクロモレキュラ
ー・ヘミー(Makromolekulare Chemie)第184巻、第135
5〜1362頁(1983年)、マクロモレキュールス(Macromo
lecules)第23巻、第939〜945頁(1990年)]、スチレ
ンから合成したアニオンリビングポリマーに、メトキシ
アミンとメチルリチウムから調製した試薬を反応させる
方法[マクロモレキュールス(Macromolecules)第19
巻、第1291〜1294頁(1986年)]などが提案されてい
る。また、別の方法として、第1級アミノ基を有する連
鎖移動剤を用いてラジカル重合を行う方法が知られてい
る。
入する方法としては、アニオンリビングポリマーに、ア
ルキルシリル基で保護されたハロゲノアルキルアミンま
たはアルキルシリル基で保護されたイミンを反応させて
末端停止し、次いで加水分解によりアミノ基の脱保護を
行う方法[特開昭58-136604号公報、マクロモレキュラ
ー・ヘミー(Makromolekulare Chemie)第184巻、第135
5〜1362頁(1983年)、マクロモレキュールス(Macromo
lecules)第23巻、第939〜945頁(1990年)]、スチレ
ンから合成したアニオンリビングポリマーに、メトキシ
アミンとメチルリチウムから調製した試薬を反応させる
方法[マクロモレキュールス(Macromolecules)第19
巻、第1291〜1294頁(1986年)]などが提案されてい
る。また、別の方法として、第1級アミノ基を有する連
鎖移動剤を用いてラジカル重合を行う方法が知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
アニオンリビングポリマーに、保護されたハロゲノアル
キルアミン、保護されたイミン、またはメトキシアミン
とメチルリチウムとから調製した試薬を反応させる方法
は、その反応で使用する上記の保護された化合物または
上記の試薬が工業的に汎用なものではなく、その調製の
ために、高価な原料の使用と冷却条件下での余分な工程
を要するために、工業化に適しているとは言い難い。
アニオンリビングポリマーに、保護されたハロゲノアル
キルアミン、保護されたイミン、またはメトキシアミン
とメチルリチウムとから調製した試薬を反応させる方法
は、その反応で使用する上記の保護された化合物または
上記の試薬が工業的に汎用なものではなく、その調製の
ために、高価な原料の使用と冷却条件下での余分な工程
を要するために、工業化に適しているとは言い難い。
【0006】また、上記のラジカル重合による方法で
は、得られるポリマーの重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)は、小さくできた
場合でも、せいぜい1.6程度である。このような分子
量分布の比較的大きいポリマーを上記のポリマー組成物
の製造に使用すると、他のポリマーとの反応による生成
物における分子量等の不均一性が大きくなるため、所望
の諸物性、熱特性等を再現性よく実現することが難し
い。
は、得られるポリマーの重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)は、小さくできた
場合でも、せいぜい1.6程度である。このような分子
量分布の比較的大きいポリマーを上記のポリマー組成物
の製造に使用すると、他のポリマーとの反応による生成
物における分子量等の不均一性が大きくなるため、所望
の諸物性、熱特性等を再現性よく実現することが難し
い。
【0007】本発明の第1の目的は、工業的に汎用な化
合物を、保護等の余分の工程を経由することなく使用し
て、ポリマーの分子末端に第1級アミノ基を確実に導入
することの可能な、第1級アミノ基を分子末端に有する
ポリマーの新規な製造方法を提供することにある。ま
た、本発明の第2の目的は、その方法によって製造可能
な、反応性の高い第1級アミノ基を分子末端に有し、か
つ分子量分布の狭いポリマーを提供することにある。
合物を、保護等の余分の工程を経由することなく使用し
て、ポリマーの分子末端に第1級アミノ基を確実に導入
することの可能な、第1級アミノ基を分子末端に有する
ポリマーの新規な製造方法を提供することにある。ま
た、本発明の第2の目的は、その方法によって製造可能
な、反応性の高い第1級アミノ基を分子末端に有し、か
つ分子量分布の狭いポリマーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、アニオンリビングポリマーをアセトニトリル等
のニトリルで末端停止したものを水素添加反応条件で処
理することにより、ポリマー末端に第1級アミノ基が容
易かつ確実に形成されることを見いだし、さらに検討を
重ねることによって本発明に到達した。
の結果、アニオンリビングポリマーをアセトニトリル等
のニトリルで末端停止したものを水素添加反応条件で処
理することにより、ポリマー末端に第1級アミノ基が容
易かつ確実に形成されることを見いだし、さらに検討を
重ねることによって本発明に到達した。
【0009】本発明によれば、上記の第1の目的は、カ
ルボアニオンを分子末端に有するポリマーをニトリルと
反応させたのち活性水素原子含有化合物で処理し、次い
で、得られた反応生成物を水素添加反応条件で処理する
ことを特徴とする、第1級アミノ基を分子末端に有する
ポリマーの製造方法を提供することにより達成される。
ルボアニオンを分子末端に有するポリマーをニトリルと
反応させたのち活性水素原子含有化合物で処理し、次い
で、得られた反応生成物を水素添加反応条件で処理する
ことを特徴とする、第1級アミノ基を分子末端に有する
ポリマーの製造方法を提供することにより達成される。
【0010】また、本発明によれば、上記の第2の目的
は、第2級炭素原子と結合した第1級アミノ基を分子末
端に有し、かつ重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比(Mw/Mn)が1.0〜1.3の範囲内
であることを特徴とするポリマーを提供することにより
達成される。
は、第2級炭素原子と結合した第1級アミノ基を分子末
端に有し、かつ重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)の比(Mw/Mn)が1.0〜1.3の範囲内
であることを特徴とするポリマーを提供することにより
達成される。
【0011】
【発明の実施の態様】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明の製造方法で使用するカルボアニオ
ンを分子末端に有するポリマーは、線状のものであって
も分岐状のものでもあってもよい。また、カルボアニオ
ンは該ポリマーの分子末端のうち、第1級アミノ基を導
入したい分子末端に存在していればよく、すべての分子
末端であっても、一部の分子末端であってもよい。
ンを分子末端に有するポリマーは、線状のものであって
も分岐状のものでもあってもよい。また、カルボアニオ
ンは該ポリマーの分子末端のうち、第1級アミノ基を導
入したい分子末端に存在していればよく、すべての分子
末端であっても、一部の分子末端であってもよい。
【0013】上記のカルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーを構成するモノマーは特に限定されないが、例
えば、スチレン、α−メチルスチレン、3−メチルスチ
レン、4−プロピルスチレン、1−ビニルナフタレン、
2−ビニルナフタレン等のビニル芳香族化合物;イソプ
レン、ブタジエンなどの共役ジエン;メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレー
ト、フェニルメタクリレート等のメタクリレート;エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド等のアルキレンオキ
シドなどのアニオン重合性モノマーなどの1種または2
種以上が使用可能である。
ポリマーを構成するモノマーは特に限定されないが、例
えば、スチレン、α−メチルスチレン、3−メチルスチ
レン、4−プロピルスチレン、1−ビニルナフタレン、
2−ビニルナフタレン等のビニル芳香族化合物;イソプ
レン、ブタジエンなどの共役ジエン;メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレー
ト、フェニルメタクリレート等のメタクリレート;エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド等のアルキレンオキ
シドなどのアニオン重合性モノマーなどの1種または2
種以上が使用可能である。
【0014】ポリマー鎖中におけるモノマーの配列様式
も特に限定されず、ホモ重合体、ランダム共重合体、ブ
ロック共重合体等の様式から、目的に応じて適宜選択す
ることができる。なお、該ブロック共重合体の様式の場
合、それを構成するブロックは、ランダム共重合体ブロ
ック、ホモ重合体ブロック等のブロックの1種または2
種以上から任意に選ばれる。
も特に限定されず、ホモ重合体、ランダム共重合体、ブ
ロック共重合体等の様式から、目的に応じて適宜選択す
ることができる。なお、該ブロック共重合体の様式の場
合、それを構成するブロックは、ランダム共重合体ブロ
ック、ホモ重合体ブロック等のブロックの1種または2
種以上から任意に選ばれる。
【0015】上記のカルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーの分子量について特に制限はないが、最終的に
得られる末端アミノ基含有ポリマーにおける成形加工性
および他のポリマーとの組成物を製造するに適した末端
アミノ基の濃度を考慮に入れると、数平均分子量で10
00〜1000000の範囲内であることが好ましく、
3000〜300000の範囲内であることがより好ま
しい。
ポリマーの分子量について特に制限はないが、最終的に
得られる末端アミノ基含有ポリマーにおける成形加工性
および他のポリマーとの組成物を製造するに適した末端
アミノ基の濃度を考慮に入れると、数平均分子量で10
00〜1000000の範囲内であることが好ましく、
3000〜300000の範囲内であることがより好ま
しい。
【0016】上記のカルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーの製造方法は特に限定されないが、アニオンリ
ビング重合法によって容易に合成することができる。す
なわち、上記例示の如きビニル芳香族化合物、共役ジエ
ン、メタクリレート等のモノマーは、アニオン重合によ
って、カルボアニオンを分子末端に有するアニオンリビ
ングポリマーを生成する。該アニオン重合では、常法に
従って条件を適宜選択することによって、得られるアニ
オンリビングポリマーの重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)を1.0〜1.3
の範囲内にすることが可能である。かかる範囲内のMw
/Mnの値を有するカルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーを使用した場合には、得られるアミノ基含有ポ
リマーもMw/Mnが1.0〜1.3の範囲内となり
(すなわち、分子量分布の狭いものとなり)、それをポ
リマー組成物の製造に使用すると、他のポリマーとの反
応による生成物における分子量等の均一性が高くなるた
め、所望の諸物性、熱特性等を再現性よく実現すること
が可能となるので好ましい。
ポリマーの製造方法は特に限定されないが、アニオンリ
ビング重合法によって容易に合成することができる。す
なわち、上記例示の如きビニル芳香族化合物、共役ジエ
ン、メタクリレート等のモノマーは、アニオン重合によ
って、カルボアニオンを分子末端に有するアニオンリビ
ングポリマーを生成する。該アニオン重合では、常法に
従って条件を適宜選択することによって、得られるアニ
オンリビングポリマーの重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)を1.0〜1.3
の範囲内にすることが可能である。かかる範囲内のMw
/Mnの値を有するカルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーを使用した場合には、得られるアミノ基含有ポ
リマーもMw/Mnが1.0〜1.3の範囲内となり
(すなわち、分子量分布の狭いものとなり)、それをポ
リマー組成物の製造に使用すると、他のポリマーとの反
応による生成物における分子量等の均一性が高くなるた
め、所望の諸物性、熱特性等を再現性よく実現すること
が可能となるので好ましい。
【0017】アニオンリビングポリマーを得るためのア
ニオン重合は、通常の方法に従って、例えば、有機アル
カリ金属化合物等の重合開始剤を用いて、有機溶媒中で
モノマーを重合することによって行うことができる。該
重合開始剤として、n−ブチルリチウム、s−ブチルリ
チウム等の単官能性の重合開始剤を使用した場合には、
片方の分子鎖末端にカルボアニオンを有する線状のアニ
オンリビングポリマーを得ることができ、また、リチウ
ム、ナトリウム等のアルカリ金属とナフタレン、ジビニ
ルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン等の芳香族また
は不飽和の炭化水素化合物とを組み合わせた二官能性の
重合開始剤を使用した場合には、両方の分子鎖末端にカ
ルボアニオンを有する線状のアニオンリビングポリマー
を得ることができる。上記の有機溶媒としては、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン等の飽和脂肪族炭化水素
化合物;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素化合
物;テトラヒドロフラン等のエーテル化合物などを使用
することができる。また、アニオン重合の温度として
は、−100℃〜+70℃の範囲内の温度が一般的であ
る。このようにしてアニオン重合を行うことによって調
製されたアニオンリビングポリマーを含有する有機溶媒
の溶液は、特に濃縮、希釈等の操作を付することなく、
そのまま、ニトリルとの反応に使用することができる。
ニオン重合は、通常の方法に従って、例えば、有機アル
カリ金属化合物等の重合開始剤を用いて、有機溶媒中で
モノマーを重合することによって行うことができる。該
重合開始剤として、n−ブチルリチウム、s−ブチルリ
チウム等の単官能性の重合開始剤を使用した場合には、
片方の分子鎖末端にカルボアニオンを有する線状のアニ
オンリビングポリマーを得ることができ、また、リチウ
ム、ナトリウム等のアルカリ金属とナフタレン、ジビニ
ルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン等の芳香族また
は不飽和の炭化水素化合物とを組み合わせた二官能性の
重合開始剤を使用した場合には、両方の分子鎖末端にカ
ルボアニオンを有する線状のアニオンリビングポリマー
を得ることができる。上記の有機溶媒としては、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン等の飽和脂肪族炭化水素
化合物;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素化合
物;テトラヒドロフラン等のエーテル化合物などを使用
することができる。また、アニオン重合の温度として
は、−100℃〜+70℃の範囲内の温度が一般的であ
る。このようにしてアニオン重合を行うことによって調
製されたアニオンリビングポリマーを含有する有機溶媒
の溶液は、特に濃縮、希釈等の操作を付することなく、
そのまま、ニトリルとの反応に使用することができる。
【0018】本発明の製造方法において使用するニトリ
ルとは、シアノ基(−CN)を有する有機化合物であ
り、その例としては、アセトニトリル、プロピオノニト
リル、イソブチロニトリル、イソバレロニトリル、トリ
メチルアセトニトリルなどのアルカンニトリル;アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、シアン化アリルなど
のアルケンニトリル;シクロヘキサンニトリルなどのシ
クロアルカンニトリル;フェニルアセトニトリル、3−
フェニルプロピオノニトリルなどのアリールアルカンニ
トリル;3−クロロプロピオノニトリルなどのハロゲン
原子、アシル基、アルコキシル基、アシロキシル基、ア
ルコキシカルボニル基などの置換基を有するニトリル;
サクシノニトリル、1,4−ジシアノブタン、2−メチ
ルグルタロニトリルなどのジニトリルなどが挙げられ
る。これらのニトリルの中でも、ポリマー末端に導入さ
れた場合に形成される末端構造の均一性の高さの点で、
上記例示の如き、アルカンニトリル、アルケンニトリ
ル、シクロアルカンニトリル、アリールアルカンニトリ
ルなどの1個のシアノ基によって置換された形の炭化水
素化合物が好ましく、さらに、汎用性の高さ、ポリマー
末端への導入率の高さ、および形成された第1級アミノ
基の反応性の高さ(電離度の高さ、立体障害の低さ)の
点も併せて総合的に考慮すれば、アセトニトリル、プロ
ピオノニトリルなどの低級アルカンニトリルがより好ま
しく、アセトニトリルが特に好ましい。
ルとは、シアノ基(−CN)を有する有機化合物であ
り、その例としては、アセトニトリル、プロピオノニト
リル、イソブチロニトリル、イソバレロニトリル、トリ
メチルアセトニトリルなどのアルカンニトリル;アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、シアン化アリルなど
のアルケンニトリル;シクロヘキサンニトリルなどのシ
クロアルカンニトリル;フェニルアセトニトリル、3−
フェニルプロピオノニトリルなどのアリールアルカンニ
トリル;3−クロロプロピオノニトリルなどのハロゲン
原子、アシル基、アルコキシル基、アシロキシル基、ア
ルコキシカルボニル基などの置換基を有するニトリル;
サクシノニトリル、1,4−ジシアノブタン、2−メチ
ルグルタロニトリルなどのジニトリルなどが挙げられ
る。これらのニトリルの中でも、ポリマー末端に導入さ
れた場合に形成される末端構造の均一性の高さの点で、
上記例示の如き、アルカンニトリル、アルケンニトリ
ル、シクロアルカンニトリル、アリールアルカンニトリ
ルなどの1個のシアノ基によって置換された形の炭化水
素化合物が好ましく、さらに、汎用性の高さ、ポリマー
末端への導入率の高さ、および形成された第1級アミノ
基の反応性の高さ(電離度の高さ、立体障害の低さ)の
点も併せて総合的に考慮すれば、アセトニトリル、プロ
ピオノニトリルなどの低級アルカンニトリルがより好ま
しく、アセトニトリルが特に好ましい。
【0019】上記のニトリルのうち、ハロゲン原子等の
置換基を有するニトリルを用いた場合には、該ニトリル
の一部において、カルボアニオンを分子末端に有するポ
リマーとの反応が該置換基の内部または置換部位で起こ
る可能性があるが、本発明の方法によれば、そのような
副反応生成物もその後に水素添加反応条件を経由するた
めに、第1級アミノ基を分子末端に有するポリマーに変
換され得る。また、上記のニトリルのうち、ジニトリル
を用いた場合には、カルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーとの反応において一方のシアノ基は未反応の形
で保持されると推定されるが、本発明の方法によれば、
その後に水素添加反応条件を経由するために、少なくと
も一方の分子末端に2個の第1級アミノ基を有するポリ
マーに変換され得る。
置換基を有するニトリルを用いた場合には、該ニトリル
の一部において、カルボアニオンを分子末端に有するポ
リマーとの反応が該置換基の内部または置換部位で起こ
る可能性があるが、本発明の方法によれば、そのような
副反応生成物もその後に水素添加反応条件を経由するた
めに、第1級アミノ基を分子末端に有するポリマーに変
換され得る。また、上記のニトリルのうち、ジニトリル
を用いた場合には、カルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーとの反応において一方のシアノ基は未反応の形
で保持されると推定されるが、本発明の方法によれば、
その後に水素添加反応条件を経由するために、少なくと
も一方の分子末端に2個の第1級アミノ基を有するポリ
マーに変換され得る。
【0020】カルボアニオンを分子末端に有するポリマ
ーとニトリルとの反応は、該カルボアニオンを分子末端
に有するポリマーが安定に存在し得る温度において行う
ことができ、一般に、−100℃〜+70℃の範囲内か
ら反応温度を適宜選ぶことができる。ニトリルの使用量
は、カルボアニオンを分子末端に有するポリマーが有す
るカルボアニオンの1モルに対して、1モル以上となる
ような量であることが好ましく、1〜10モルの範囲内
となるような量であることがより好ましい。このように
ニトリルの使用量をカルボアニオンに対して過剰モル数
となるように設定することは、ニトリルとしてジニトリ
ルを使用する場合において、カルボアニオンを分子末端
に有するポリマー同士のカップリング反応を抑制できる
ことから特に有効である。
ーとニトリルとの反応は、該カルボアニオンを分子末端
に有するポリマーが安定に存在し得る温度において行う
ことができ、一般に、−100℃〜+70℃の範囲内か
ら反応温度を適宜選ぶことができる。ニトリルの使用量
は、カルボアニオンを分子末端に有するポリマーが有す
るカルボアニオンの1モルに対して、1モル以上となる
ような量であることが好ましく、1〜10モルの範囲内
となるような量であることがより好ましい。このように
ニトリルの使用量をカルボアニオンに対して過剰モル数
となるように設定することは、ニトリルとしてジニトリ
ルを使用する場合において、カルボアニオンを分子末端
に有するポリマー同士のカップリング反応を抑制できる
ことから特に有効である。
【0021】カルボアニオンを分子末端に有するポリマ
ーとニトリルとの反応は、有機溶媒中で行うのが好まし
い。好ましい有機溶媒の例としては、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン等の飽和脂肪族炭化水素化合物;ベ
ンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素化合物;テトラヒ
ドロフラン等のエーテル化合物などを挙げることができ
る。反応時間は特に限定されるものではないが、一般
に、1分〜1時間程度の範囲内である。
ーとニトリルとの反応は、有機溶媒中で行うのが好まし
い。好ましい有機溶媒の例としては、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン等の飽和脂肪族炭化水素化合物;ベ
ンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素化合物;テトラヒ
ドロフラン等のエーテル化合物などを挙げることができ
る。反応時間は特に限定されるものではないが、一般
に、1分〜1時間程度の範囲内である。
【0022】上記のカルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーとニトリルとの反応を行った後、得られた反応
混合物を活性水素原子含有化合物で処理する。
ポリマーとニトリルとの反応を行った後、得られた反応
混合物を活性水素原子含有化合物で処理する。
【0023】上記の活性水素原子含有化合物は、通常の
アニオン重合において重合停止剤として使用されるよう
なものであればよく、その好適な例として、メタノー
ル、エタノール等のアルコール;酢酸等のカルボン酸な
どを挙げることができる。カルボアニオンを分子末端に
有するポリマーとニトリルとの反応により得られた反応
混合物の、活性水素原子含有化合物による処理は、通常
のアニオン重合における反応終了時の操作と同様にし
て、該反応混合物に活性水素原子含有化合物を添加する
ことによって容易に行うことができる。反応温度は、一
般に、−100℃〜+70℃の範囲内から適宜選ぶこと
ができる。活性水素原子含有化合物の使用量は、使用し
たカルボアニオンを分子末端に有するポリマーが有する
カルボアニオンの1モルに対して、一般に1モル以上と
なるような量であり、1〜10モルの範囲内となるよう
な量であることが好ましい。処理時間は特に限定される
ものではないが、一般に、1分〜1時間程度の範囲内で
ある。
アニオン重合において重合停止剤として使用されるよう
なものであればよく、その好適な例として、メタノー
ル、エタノール等のアルコール;酢酸等のカルボン酸な
どを挙げることができる。カルボアニオンを分子末端に
有するポリマーとニトリルとの反応により得られた反応
混合物の、活性水素原子含有化合物による処理は、通常
のアニオン重合における反応終了時の操作と同様にし
て、該反応混合物に活性水素原子含有化合物を添加する
ことによって容易に行うことができる。反応温度は、一
般に、−100℃〜+70℃の範囲内から適宜選ぶこと
ができる。活性水素原子含有化合物の使用量は、使用し
たカルボアニオンを分子末端に有するポリマーが有する
カルボアニオンの1モルに対して、一般に1モル以上と
なるような量であり、1〜10モルの範囲内となるよう
な量であることが好ましい。処理時間は特に限定される
ものではないが、一般に、1分〜1時間程度の範囲内で
ある。
【0024】本発明の製造方法においては、上記の活性
水素原子含有化合物を使用した処理によって得られた反
応生成物を、次に、水素添加反応条件で処理する。該反
応生成物としては、上記の活性水素原子含有化合物での
処理によって得られた反応混合物から蒸留等の方法で分
離取得されたものを使用することが可能である。しかし
ながら、所望の反応生成物が、その分離操作中などにお
いて水分によって加水分解を受けることがある。それを
防止するために、該反応生成物としては、上記の活性水
素原子含有化合物での処理によって得られた反応混合物
の形態のものをそのまま使用し、それを速やかに、水素
添加反応条件に供するのが好ましい。
水素原子含有化合物を使用した処理によって得られた反
応生成物を、次に、水素添加反応条件で処理する。該反
応生成物としては、上記の活性水素原子含有化合物での
処理によって得られた反応混合物から蒸留等の方法で分
離取得されたものを使用することが可能である。しかし
ながら、所望の反応生成物が、その分離操作中などにお
いて水分によって加水分解を受けることがある。それを
防止するために、該反応生成物としては、上記の活性水
素原子含有化合物での処理によって得られた反応混合物
の形態のものをそのまま使用し、それを速やかに、水素
添加反応条件に供するのが好ましい。
【0025】反応生成物を水素添加反応条件で処理する
場合においては、通常のイミンまたはニトリルの水素添
加によるアミンへの変換反応に準じた条件を採用するこ
とができ、その処理方法としては、例えば、水素化リチ
ウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウムなどの水素
化合物を還元剤として用いて還元処理する方法;水素添
加触媒の存在下に水素ガスと接触させる方法などを採用
することができる。
場合においては、通常のイミンまたはニトリルの水素添
加によるアミンへの変換反応に準じた条件を採用するこ
とができ、その処理方法としては、例えば、水素化リチ
ウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウムなどの水素
化合物を還元剤として用いて還元処理する方法;水素添
加触媒の存在下に水素ガスと接触させる方法などを採用
することができる。
【0026】上記の水素化合物を還元剤として用いて還
元処理する方法は、例えば、次のようにして行うことが
できる。すなわち、水素化リチウムアルミニウムを、当
初使用したカルボアニオンを分子末端に有するポリマー
中のカルボアニオンに対するモル比で3〜20倍程度の
範囲内の割合で使用し、これを無水ジエチルエーテル等
の脱水処理した有機溶媒中に懸濁した懸濁液に、該水素
化リチウムアルミニウムと同重量程度の濃硫酸を加えた
後、このものに、上記の活性水素原子含有化合物での処
理による反応生成物の有機溶媒溶液(好ましくは、有機
溶媒中での該処理によって得られた反応混合液)を徐々
に加えて、1〜10時間程度還流する。このようにして
水素添加反応条件での処理を終えた後、得られた反応混
合物を0℃程度の温度まで冷却し、撹拌しながらこれに
水を滴下し、次いで水酸化ナトリウム水溶液を滴下す
る。析出した水酸化アルミニウムとともに水層を除去
し、有機溶媒を留去することで、目的とする第1級アミ
ノ基を分子末端に有するポリマーが得られる。
元処理する方法は、例えば、次のようにして行うことが
できる。すなわち、水素化リチウムアルミニウムを、当
初使用したカルボアニオンを分子末端に有するポリマー
中のカルボアニオンに対するモル比で3〜20倍程度の
範囲内の割合で使用し、これを無水ジエチルエーテル等
の脱水処理した有機溶媒中に懸濁した懸濁液に、該水素
化リチウムアルミニウムと同重量程度の濃硫酸を加えた
後、このものに、上記の活性水素原子含有化合物での処
理による反応生成物の有機溶媒溶液(好ましくは、有機
溶媒中での該処理によって得られた反応混合液)を徐々
に加えて、1〜10時間程度還流する。このようにして
水素添加反応条件での処理を終えた後、得られた反応混
合物を0℃程度の温度まで冷却し、撹拌しながらこれに
水を滴下し、次いで水酸化ナトリウム水溶液を滴下す
る。析出した水酸化アルミニウムとともに水層を除去
し、有機溶媒を留去することで、目的とする第1級アミ
ノ基を分子末端に有するポリマーが得られる。
【0027】上記の水素添加触媒の存在下に水素ガスと
接触させる方法においては、該水素添加触媒として、均
一系または不均一系の水素添加触媒を用いることができ
る。均一系触媒としては、有機遷移金属触媒(例えば、
ニッケルアセチルアセトナート、コバルトアセチルアセ
トナート、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルトな
ど)とアルミニウム、アルカリ金属、アルカリ土類金属
などの金属のアルキル化物との組み合わせによるチーグ
ラー触媒等を使用することができる。また、不均一系触
媒として、ニッケル、コバルト、パラジウム、ロジウ
ム、ルテニウム、白金などの金属を、単独で、もしくは
これらをシリカ、ケイソウ土、アルミナ、活性炭等の担
体に担持した形態で使用することができる。
接触させる方法においては、該水素添加触媒として、均
一系または不均一系の水素添加触媒を用いることができ
る。均一系触媒としては、有機遷移金属触媒(例えば、
ニッケルアセチルアセトナート、コバルトアセチルアセ
トナート、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルトな
ど)とアルミニウム、アルカリ金属、アルカリ土類金属
などの金属のアルキル化物との組み合わせによるチーグ
ラー触媒等を使用することができる。また、不均一系触
媒として、ニッケル、コバルト、パラジウム、ロジウ
ム、ルテニウム、白金などの金属を、単独で、もしくは
これらをシリカ、ケイソウ土、アルミナ、活性炭等の担
体に担持した形態で使用することができる。
【0028】均一系水素添加触媒の存在下に水素ガスと
接触させる方法は、例えば、次のようにして行うことが
できる。すなわち、均一系水素添加触媒を、当初使用し
たカルボアニオンを分子末端に有するポリマー中のカル
ボアニオンに対して1〜50倍モル程度の範囲内の割合
で使用し、これを上記の活性水素原子含有化合物での処
理による反応生成物の有機溶媒溶液(好ましくは、有機
溶媒中での該処理によって得られた反応混合液)に加え
て得られる混合液を、常温〜150℃の範囲内の温度、
常圧〜50kg/cm2の範囲内の水素ガス圧の条件下
で、約1〜50時間、水素ガスと接触させる。このよう
にして水素添加反応条件での処理を終えた後、得られた
反応混合物に酸性の水を加え、激しく撹拌することで水
素添加触媒を水中に溶解させる。相分離している2相の
うち水相を除去し、有機相から有機溶媒を留去すること
で、目的とする第1級アミノ基を分子末端に有するポリ
マーが得られる。
接触させる方法は、例えば、次のようにして行うことが
できる。すなわち、均一系水素添加触媒を、当初使用し
たカルボアニオンを分子末端に有するポリマー中のカル
ボアニオンに対して1〜50倍モル程度の範囲内の割合
で使用し、これを上記の活性水素原子含有化合物での処
理による反応生成物の有機溶媒溶液(好ましくは、有機
溶媒中での該処理によって得られた反応混合液)に加え
て得られる混合液を、常温〜150℃の範囲内の温度、
常圧〜50kg/cm2の範囲内の水素ガス圧の条件下
で、約1〜50時間、水素ガスと接触させる。このよう
にして水素添加反応条件での処理を終えた後、得られた
反応混合物に酸性の水を加え、激しく撹拌することで水
素添加触媒を水中に溶解させる。相分離している2相の
うち水相を除去し、有機相から有機溶媒を留去すること
で、目的とする第1級アミノ基を分子末端に有するポリ
マーが得られる。
【0029】また、不均一系水素添加触媒の存在下に水
素ガスと接触させる方法は、例えば、次のようにして行
うことができる。すなわち、不均一系水素添加触媒を、
処理に供するポリマーに対して0.5〜10重量%程度
の範囲内の割合で使用し、これを上記の活性水素原子含
有化合物での処理による反応生成物の有機溶媒溶液(好
ましくは、有機溶媒中での該処理によって得られた反応
混合液)に加えて得られる混合物を、常温〜250℃の
範囲内の温度、常圧〜200kg/cm2の範囲内の水
素ガス圧の条件下で、約1〜50時間、水素ガスと接触
させる。このようにして水素添加反応条件での処理を終
えた後、得られた反応混合物から触媒をろ別し、得られ
たろ液から有機溶媒を留去することで、目的とする第1
級アミノ基を分子末端に有するポリマーが得られる。
素ガスと接触させる方法は、例えば、次のようにして行
うことができる。すなわち、不均一系水素添加触媒を、
処理に供するポリマーに対して0.5〜10重量%程度
の範囲内の割合で使用し、これを上記の活性水素原子含
有化合物での処理による反応生成物の有機溶媒溶液(好
ましくは、有機溶媒中での該処理によって得られた反応
混合液)に加えて得られる混合物を、常温〜250℃の
範囲内の温度、常圧〜200kg/cm2の範囲内の水
素ガス圧の条件下で、約1〜50時間、水素ガスと接触
させる。このようにして水素添加反応条件での処理を終
えた後、得られた反応混合物から触媒をろ別し、得られ
たろ液から有機溶媒を留去することで、目的とする第1
級アミノ基を分子末端に有するポリマーが得られる。
【0030】上記の如く各種の方法によって水素添加反
応条件での処理を行うことができるが、処理に供するポ
リマーが炭素−炭素二重結合を有するものである場合に
は、条件の選択によって、第1級アミノ基を分子末端に
有するポリマーを、少なくとも一部の炭素−炭素二重結
合が水素添加された形態で製造することも可能である。
なお、本発明の方法における原料であるカルボアニオン
を分子末端に有するポリマーが構成モノマーの少なくと
も一部として共役ジエンを使用して得られたものである
場合には、そのポリマーは分子中に炭素−炭素二重結合
を有するために、ニトリルとの反応および活性水素原子
含有化合物での処理によって得られた反応生成物も分子
中に炭素−炭素二重結合を有するポリマーとなる。
応条件での処理を行うことができるが、処理に供するポ
リマーが炭素−炭素二重結合を有するものである場合に
は、条件の選択によって、第1級アミノ基を分子末端に
有するポリマーを、少なくとも一部の炭素−炭素二重結
合が水素添加された形態で製造することも可能である。
なお、本発明の方法における原料であるカルボアニオン
を分子末端に有するポリマーが構成モノマーの少なくと
も一部として共役ジエンを使用して得られたものである
場合には、そのポリマーは分子中に炭素−炭素二重結合
を有するために、ニトリルとの反応および活性水素原子
含有化合物での処理によって得られた反応生成物も分子
中に炭素−炭素二重結合を有するポリマーとなる。
【0031】水素添加反応条件での処理に供する反応生
成物が炭素−炭素二重結合を有するものである場合、第
1級アミノ基の形成が炭素−炭素二重結合部分の水素添
加反応よりも優先的に起こるため、該処理を反応系に存
在する生成物の化学構造を確認しながら行い、適時に終
了することによって、得られる第1級アミノ基を分子末
端に有するポリマーにおける炭素−炭素二重結合の水素
添加率を0〜100%の範囲内で任意に調節することが
できる。第1級アミノ基を分子末端に有するポリマー
を、少なくとも一部の炭素−炭素二重結合が水素添加さ
れた形態で得る目的においては、水素添加反応条件での
処理を、上記の如き均一系または不均一系の水素添加触
媒の存在下に水素ガスと接触させる方法によって行うの
が好ましい。使用する水素添加触媒の種類に応じては、
処理中に、形成された第1級アミノ基によって失活する
ため、触媒の使用量によって炭素−炭素二重結合の水素
添加の程度を制御することも可能である。
成物が炭素−炭素二重結合を有するものである場合、第
1級アミノ基の形成が炭素−炭素二重結合部分の水素添
加反応よりも優先的に起こるため、該処理を反応系に存
在する生成物の化学構造を確認しながら行い、適時に終
了することによって、得られる第1級アミノ基を分子末
端に有するポリマーにおける炭素−炭素二重結合の水素
添加率を0〜100%の範囲内で任意に調節することが
できる。第1級アミノ基を分子末端に有するポリマー
を、少なくとも一部の炭素−炭素二重結合が水素添加さ
れた形態で得る目的においては、水素添加反応条件での
処理を、上記の如き均一系または不均一系の水素添加触
媒の存在下に水素ガスと接触させる方法によって行うの
が好ましい。使用する水素添加触媒の種類に応じては、
処理中に、形成された第1級アミノ基によって失活する
ため、触媒の使用量によって炭素−炭素二重結合の水素
添加の程度を制御することも可能である。
【0032】なお、得られる第1級アミノ基を分子末端
に有するポリマーが分子中に炭素−炭素二重結合を有す
る場合には、耐候性が不十分となることがある。したが
って、耐候性を向上させるためには、水素添加反応条件
での処理を、当初の炭素−炭素二重結合に対する水素添
加率が50%以上となるように設定することが好まし
く、70%以上となるようにすることがより好ましく、
85%以上となるようにすることが特に好ましい。
に有するポリマーが分子中に炭素−炭素二重結合を有す
る場合には、耐候性が不十分となることがある。したが
って、耐候性を向上させるためには、水素添加反応条件
での処理を、当初の炭素−炭素二重結合に対する水素添
加率が50%以上となるように設定することが好まし
く、70%以上となるようにすることがより好ましく、
85%以上となるようにすることが特に好ましい。
【0033】上記のようにして水素添加反応条件での処
理により得られた反応混合物から分離取得された第1級
アミノ基を分子末端に有するポリマーは、純度が十分に
は高くない場合には、再沈精製等の方法で適宜精製処理
に供することができる。
理により得られた反応混合物から分離取得された第1級
アミノ基を分子末端に有するポリマーは、純度が十分に
は高くない場合には、再沈精製等の方法で適宜精製処理
に供することができる。
【0034】本発明の製造方法によって得られる第1級
アミノ基を分子末端に有するポリマーにおいては、該第
1級アミノ基が第2級炭素原子と結合した構造を有する
ことができる。第1級アミノ基は電離度が高く、かつ立
体障害が低い方が反応性が高くなる傾向がある。したが
って、第1級アミノ基を分子末端に有するポリマーを他
のポリマーと反応させたい場合には、該第1級アミノ基
が結合している炭素原子は第2級であること、すなわち
該分子末端が一般式
アミノ基を分子末端に有するポリマーにおいては、該第
1級アミノ基が第2級炭素原子と結合した構造を有する
ことができる。第1級アミノ基は電離度が高く、かつ立
体障害が低い方が反応性が高くなる傾向がある。したが
って、第1級アミノ基を分子末端に有するポリマーを他
のポリマーと反応させたい場合には、該第1級アミノ基
が結合している炭素原子は第2級であること、すなわち
該分子末端が一般式
【0035】
【化1】−CH(R1)−NH2
【0036】(式中、R1は炭化水素基を表す。)
【0037】で示される構造を有していることが有利で
あり、該分子末端が一般式
あり、該分子末端が一般式
【0038】
【化2】−CH(R2)−NH2
【0039】(式中、R2はメチル基、エチル基、プロ
ピル基等の低級アルキル基を表す。)
ピル基等の低級アルキル基を表す。)
【0040】で示される構造を有していることがより有
利であり、該分子末端が式
利であり、該分子末端が式
【0041】
【化3】−CH(CH3)−NH2
【0042】で示される構造を有していることが特に有
利である。
利である。
【0043】上記のように、本発明の方法によれば、カ
ルボアニオンを分子末端に有するポリマーとしてアニオ
ンリビング重合により得られたアニオンリビングポリマ
ーを使用することによって、該アニオンリビングポリマ
ーにおける高い単分散性に由来して、第2級炭素原子と
結合した第1級アミノ基を分子末端に有し、かつ重量平
均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/
Mn)が1.0〜1.3の範囲内であるポリマーを製造
することが可能である。かかる第2級炭素原子と結合し
た第1級アミノ基を分子末端に有し、かつMw/Mnが
1.0〜1.3の範囲内であるポリマーの代表的な一例
としては、第2級炭素原子と結合した第1級アミノ基を
分子末端に有し、かつMw/Mnが1.0〜1.3の範
囲内であるメタクリレート系ポリマーを挙げることがで
き、また、他の例としては、分子鎖が、主として、
(1)オレフィン化合物重合体ブロックならびに(2)
他のオレフィン化合物重合体ブロックおよびビニル芳香
族化合物重合体ブロックからなる群から選ばれる少なく
とも1種以上の重合体ブロックからなり、第2級炭素原
子と結合した第1級アミノ基を分子末端に有し、かつM
w/Mnが1.0〜1.3の範囲内であるブロックポリ
マーを挙げることができる。上記メタクリレート系ポリ
マーは、分子鎖が主としてメタクリレートから誘導され
る単位によって構成される。また、上記の2種のオレフ
ィン化合物重合体ブロックは、それぞれ、例えば、主と
して共役ジエンから誘導される単位から構成される不飽
和重合体ブロック、該不飽和重合体ブロック中の炭素−
炭素二重結合部分の一部が水素添加された形態の部分水
素添加不飽和重合体ブロック、該不飽和重合体ブロック
中の炭素−炭素二重結合部分の実質的にすべてが水素添
加された形態の飽和重合体ブロックなどを例示すること
ができる。上記のビニル芳香族化合物重合体ブロック
は、主としてビニル芳香族化合物から誘導される単位か
ら構成される重合体ブロックである。なお、上記のブロ
ックポリマーが、オレフィン化合物重合体ブロックと他
のオレフィン化合物重合体ブロックとを有する場合、両
ブロックの間の相違点としては、例えば、モノマー単位
の種類、コモノマー単位の量的割合、共役ジエン単位に
おける1,2−結合率または3,4−結合率等の中の1
点以上を挙げることができる。
ルボアニオンを分子末端に有するポリマーとしてアニオ
ンリビング重合により得られたアニオンリビングポリマ
ーを使用することによって、該アニオンリビングポリマ
ーにおける高い単分散性に由来して、第2級炭素原子と
結合した第1級アミノ基を分子末端に有し、かつ重量平
均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/
Mn)が1.0〜1.3の範囲内であるポリマーを製造
することが可能である。かかる第2級炭素原子と結合し
た第1級アミノ基を分子末端に有し、かつMw/Mnが
1.0〜1.3の範囲内であるポリマーの代表的な一例
としては、第2級炭素原子と結合した第1級アミノ基を
分子末端に有し、かつMw/Mnが1.0〜1.3の範
囲内であるメタクリレート系ポリマーを挙げることがで
き、また、他の例としては、分子鎖が、主として、
(1)オレフィン化合物重合体ブロックならびに(2)
他のオレフィン化合物重合体ブロックおよびビニル芳香
族化合物重合体ブロックからなる群から選ばれる少なく
とも1種以上の重合体ブロックからなり、第2級炭素原
子と結合した第1級アミノ基を分子末端に有し、かつM
w/Mnが1.0〜1.3の範囲内であるブロックポリ
マーを挙げることができる。上記メタクリレート系ポリ
マーは、分子鎖が主としてメタクリレートから誘導され
る単位によって構成される。また、上記の2種のオレフ
ィン化合物重合体ブロックは、それぞれ、例えば、主と
して共役ジエンから誘導される単位から構成される不飽
和重合体ブロック、該不飽和重合体ブロック中の炭素−
炭素二重結合部分の一部が水素添加された形態の部分水
素添加不飽和重合体ブロック、該不飽和重合体ブロック
中の炭素−炭素二重結合部分の実質的にすべてが水素添
加された形態の飽和重合体ブロックなどを例示すること
ができる。上記のビニル芳香族化合物重合体ブロック
は、主としてビニル芳香族化合物から誘導される単位か
ら構成される重合体ブロックである。なお、上記のブロ
ックポリマーが、オレフィン化合物重合体ブロックと他
のオレフィン化合物重合体ブロックとを有する場合、両
ブロックの間の相違点としては、例えば、モノマー単位
の種類、コモノマー単位の量的割合、共役ジエン単位に
おける1,2−結合率または3,4−結合率等の中の1
点以上を挙げることができる。
【0044】本発明の製造方法について推定される反応
工程を、その一例を挙げて、次に模式的に示す。なお、
本発明はこれによって限定されるものではない。
工程を、その一例を挙げて、次に模式的に示す。なお、
本発明はこれによって限定されるものではない。
【0045】1.カルボアニオンを分子末端に有するポ
リマーとニトリルとの反応による、付加反応生成物の生
成工程:
リマーとニトリルとの反応による、付加反応生成物の生
成工程:
【0046】
【化4】 P−M + R−CN → P−C(R)=N−M
【0047】(式中、Pはポリマー鎖を表し、Mは金属
原子を表し、Rは有機基を表す。)
原子を表し、Rは有機基を表す。)
【0048】2.上記付加反応生成物の活性水素原子含
有化合物での処理による、イミノ基を分子末端に有する
ポリマーの生成工程:
有化合物での処理による、イミノ基を分子末端に有する
ポリマーの生成工程:
【0049】
【化5】P−C(R)=N−M + R'−H → P−
C(R)=NH + R'−M
C(R)=NH + R'−M
【0050】(式中、R'は活性水素原子含有化合物か
ら1個の活性水素原子を除いた残基を表し、P、Mおよ
びRは前記定義のとおりである。)
ら1個の活性水素原子を除いた残基を表し、P、Mおよ
びRは前記定義のとおりである。)
【0051】3.上記イミノ基を分子末端に有するポリ
マーの水素添加反応条件での処理による、第1級アミノ
基を分子末端に有するポリマーの生成工程:
マーの水素添加反応条件での処理による、第1級アミノ
基を分子末端に有するポリマーの生成工程:
【0052】
【化6】 P−C(R)=NH + H2 → P−CH(R)−NH2
【0053】(式中、PおよびRは前記定義のとおりで
ある。)
ある。)
【0054】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はそれにより限定されない。
るが、本発明はそれにより限定されない。
【0055】《実施例1》(分子鎖の片末端に第1級ア
ミノ基を有するポリメチルメタクリレートの合成) 十分に脱水処理したシクロヘキサン30重量部の入った
撹拌装置付き容器中で、s−ブチルリチウム0.2重量
部と1,1−ジフェニルエチレン0.57重量部を1時
間反応させ、これを、十分に脱水処理したテトラヒドロ
フラン1000重量部の入った撹拌装置付き耐圧容器中
に移した。ドライアイス/メタノール浴で該耐圧容器を
冷却することによって容器内の溶液の温度を−78℃と
した後、メチルメタクリレート100重量部を徐々に滴
下し、次いで、さらにその温度で1時間撹拌することに
よってアニオン重合反応を行った。
ミノ基を有するポリメチルメタクリレートの合成) 十分に脱水処理したシクロヘキサン30重量部の入った
撹拌装置付き容器中で、s−ブチルリチウム0.2重量
部と1,1−ジフェニルエチレン0.57重量部を1時
間反応させ、これを、十分に脱水処理したテトラヒドロ
フラン1000重量部の入った撹拌装置付き耐圧容器中
に移した。ドライアイス/メタノール浴で該耐圧容器を
冷却することによって容器内の溶液の温度を−78℃と
した後、メチルメタクリレート100重量部を徐々に滴
下し、次いで、さらにその温度で1時間撹拌することに
よってアニオン重合反応を行った。
【0056】このようにして調製したメチルメタクリレ
ートのアニオンリビングポリマーのテトラヒドロフラン
溶液に、−78℃で、アセトニトリル0.13重量部を
加えて30分間撹拌を継続し、次いで、同温度でメタノ
ール0.1重量部を加えて30分間撹拌した。このよう
にして、反応混合液(A)を得た。
ートのアニオンリビングポリマーのテトラヒドロフラン
溶液に、−78℃で、アセトニトリル0.13重量部を
加えて30分間撹拌を継続し、次いで、同温度でメタノ
ール0.1重量部を加えて30分間撹拌した。このよう
にして、反応混合液(A)を得た。
【0057】水素化リチウムアルミニウム4.0重量部
を無水ジエチルエーテル100重量部中に懸濁させた懸
濁液に、0℃で濃硫酸5.0重量部をゆっくり滴下した
後、室温下で1時間撹拌した。これを撹拌しながら、室
温下で上記の反応混合液(A)を加え、徐々に昇温し、
3時間還流を行った。得られた反応混合液を0℃に冷却
して水500重量部を加えた後、撹拌下に、水酸化ナト
リウム20重量部を含む水溶液100重量部を滴下し
た。析出した水酸化アルミニウムをろ別し、ろ液を大量
のメタノール中に注ぎ、ポリマーを再沈した。沈殿物を
70℃で真空乾燥し、97重量部のポリマーの粗製物を
得た。
を無水ジエチルエーテル100重量部中に懸濁させた懸
濁液に、0℃で濃硫酸5.0重量部をゆっくり滴下した
後、室温下で1時間撹拌した。これを撹拌しながら、室
温下で上記の反応混合液(A)を加え、徐々に昇温し、
3時間還流を行った。得られた反応混合液を0℃に冷却
して水500重量部を加えた後、撹拌下に、水酸化ナト
リウム20重量部を含む水溶液100重量部を滴下し
た。析出した水酸化アルミニウムをろ別し、ろ液を大量
のメタノール中に注ぎ、ポリマーを再沈した。沈殿物を
70℃で真空乾燥し、97重量部のポリマーの粗製物を
得た。
【0058】得られた粗製物をトルエンに溶解し、蒸留
水で、水相のpHが8に到達するまで3回洗浄した。得
られたトルエン相を大量のメタノール中に注ぎ、ポリマ
ーを再沈した。得られた沈殿物を70℃で真空乾燥した
後、トルエンへの溶解、メタノール中への再沈および沈
殿物の真空乾燥の一連の操作をさらに2回繰り返した。
このようにしてポリマーの精製物を得た。
水で、水相のpHが8に到達するまで3回洗浄した。得
られたトルエン相を大量のメタノール中に注ぎ、ポリマ
ーを再沈した。得られた沈殿物を70℃で真空乾燥した
後、トルエンへの溶解、メタノール中への再沈および沈
殿物の真空乾燥の一連の操作をさらに2回繰り返した。
このようにしてポリマーの精製物を得た。
【0059】上記のポリマーの精製物は、ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー(GPC)測定により単峰
性のピークを示し、数平均分子量30000、重量平均
分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/M
n)が1.08であることが判明した。
ーションクロマトグラフィー(GPC)測定により単峰
性のピークを示し、数平均分子量30000、重量平均
分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/M
n)が1.08であることが判明した。
【0060】さらに該精製物のアセトン飽和溶液にキン
ヒドリン試薬を滴下し、こげ茶色〜紫色の呈色を確認し
た。また該精製物の300mgをメチルオレンジのアセ
トン飽和溶液20mlに溶解し、0.01モル/lの過
塩素酸の酢酸溶液で滴定を行った。これらの結果から、
第1級アミノ基が0.88個/分子の割合でポリマー分
子に導入されていることが確認された。
ヒドリン試薬を滴下し、こげ茶色〜紫色の呈色を確認し
た。また該精製物の300mgをメチルオレンジのアセ
トン飽和溶液20mlに溶解し、0.01モル/lの過
塩素酸の酢酸溶液で滴定を行った。これらの結果から、
第1級アミノ基が0.88個/分子の割合でポリマー分
子に導入されていることが確認された。
【0061】なお、該精製物の10gを完全に焼却し、
灰分を元素分析した結果、金属成分としてアルミニウム
が1ppm検出されたのみであった。
灰分を元素分析した結果、金属成分としてアルミニウム
が1ppm検出されたのみであった。
【0062】《実施例2》(分子鎖の片末端に第1級ア
ミノ基を有する線状のポリスチレン−水添ポリイソプレ
ン−ポリスチレントリブロック共重合体の合成) 撹拌装置付き耐圧容器中に、十分に脱水処理したシクロ
ヘキサン1000重量部、スチレン15重量部およびn
−ブチルリチウム0.2重量部を加え、40℃で1時間
重合し、次いでイソプレン70重量部を加えて同温度で
1時間重合し、さらにスチレン15重量部を加えて同温
度で1時間重合した。
ミノ基を有する線状のポリスチレン−水添ポリイソプレ
ン−ポリスチレントリブロック共重合体の合成) 撹拌装置付き耐圧容器中に、十分に脱水処理したシクロ
ヘキサン1000重量部、スチレン15重量部およびn
−ブチルリチウム0.2重量部を加え、40℃で1時間
重合し、次いでイソプレン70重量部を加えて同温度で
1時間重合し、さらにスチレン15重量部を加えて同温
度で1時間重合した。
【0063】このようにして調製したポリスチレン−ポ
リイソプレン−ポリスチレントリブロック共重合体の形
態のアニオンリビングポリマーのシクロヘキサン溶液
に、40℃で、アセトニトリル0.13重量部を加えて
30分間撹拌を継続し、次いで、同温度でメタノール
0.1重量部を加えて30分間撹拌した。
リイソプレン−ポリスチレントリブロック共重合体の形
態のアニオンリビングポリマーのシクロヘキサン溶液
に、40℃で、アセトニトリル0.13重量部を加えて
30分間撹拌を継続し、次いで、同温度でメタノール
0.1重量部を加えて30分間撹拌した。
【0064】得られた反応混合液に、水素ガス雰囲気下
でケイソウ土担持ニッケル触媒を10重量部加え、15
kg/cm2の水素ガス圧において、150℃で5時間
水素添加反応を行った。得られた反応混合物をシクロヘ
キサンで希釈した後、触媒をろ別し、ろ液を減圧下で濃
縮・乾燥し、ポリマーの粗製物を89重量部得た。
でケイソウ土担持ニッケル触媒を10重量部加え、15
kg/cm2の水素ガス圧において、150℃で5時間
水素添加反応を行った。得られた反応混合物をシクロヘ
キサンで希釈した後、触媒をろ別し、ろ液を減圧下で濃
縮・乾燥し、ポリマーの粗製物を89重量部得た。
【0065】得られた粗製物をトルエンに溶解し、5%
希塩酸で洗浄することによって残留金属成分を除去した
後、5%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、さらに、蒸
留水で水相のpHが8に到達するまで7回洗浄した。得
られたトルエン相を大量のメタノール中に注いでポリマ
ーを再沈した。得られた沈殿物を70℃で真空乾燥した
後、トルエンへの溶解、メタノール中への再沈および沈
殿物の真空乾燥の一連の操作をさらに2回繰り返した。
このようにしてポリマーの精製物を得た。
希塩酸で洗浄することによって残留金属成分を除去した
後、5%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、さらに、蒸
留水で水相のpHが8に到達するまで7回洗浄した。得
られたトルエン相を大量のメタノール中に注いでポリマ
ーを再沈した。得られた沈殿物を70℃で真空乾燥した
後、トルエンへの溶解、メタノール中への再沈および沈
殿物の真空乾燥の一連の操作をさらに2回繰り返した。
このようにしてポリマーの精製物を得た。
【0066】上記のポリマーの精製物は、GPC測定に
より単峰性のピークを示し、数平均分子量82000
(ポリスチレン換算値)、重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が1.10であ
ることが判明した。
より単峰性のピークを示し、数平均分子量82000
(ポリスチレン換算値)、重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が1.10であ
ることが判明した。
【0067】また、該精製物のNMR分析の結果、ポリ
イソプレンブロック中の炭素−炭素二重結合は、ほぼす
べてが水素添加されていることが判明した。
イソプレンブロック中の炭素−炭素二重結合は、ほぼす
べてが水素添加されていることが判明した。
【0068】さらに、該精製物のトルエン飽和溶液に1
0体積%のメタノールを加えた後、キンヒドリン試薬を
滴下し、こげ茶色〜紫色の呈色を確認した。また該精製
物の300mgをメチルオレンジのトルエン飽和溶液2
0mlに溶解し、0.01モル/lの過塩素酸の酢酸溶
液で滴定を行った。これらの結果から、第1級アミノ基
が0.91個/分子の割合でポリマー分子に導入されて
いることが確認された。
0体積%のメタノールを加えた後、キンヒドリン試薬を
滴下し、こげ茶色〜紫色の呈色を確認した。また該精製
物の300mgをメチルオレンジのトルエン飽和溶液2
0mlに溶解し、0.01モル/lの過塩素酸の酢酸溶
液で滴定を行った。これらの結果から、第1級アミノ基
が0.91個/分子の割合でポリマー分子に導入されて
いることが確認された。
【0069】なお、該精製物の10gを完全に焼却し、
灰分を元素分析した結果、金属成分としてニッケルが3
ppm検出されたのみであった。
灰分を元素分析した結果、金属成分としてニッケルが3
ppm検出されたのみであった。
【0070】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、工業的に汎
用なニトリルを、保護等の余分の工程を経由することな
く使用して、ポリマーの分子末端に第1級アミノ基を確
実に導入することが可能であるために、第1級アミノ基
を分子末端に有するポリマーを工業的に有利に製造する
ことができる。また該製造方法によれば、第2級炭素原
子と結合した高い反応性を有する第1級アミノ基を分子
末端に有し、かつ分子量分布の狭いポリマーを製造する
ことが可能である。
用なニトリルを、保護等の余分の工程を経由することな
く使用して、ポリマーの分子末端に第1級アミノ基を確
実に導入することが可能であるために、第1級アミノ基
を分子末端に有するポリマーを工業的に有利に製造する
ことができる。また該製造方法によれば、第2級炭素原
子と結合した高い反応性を有する第1級アミノ基を分子
末端に有し、かつ分子量分布の狭いポリマーを製造する
ことが可能である。
Claims (5)
- 【請求項1】 カルボアニオンを分子末端に有するポリ
マーをニトリルと反応させたのち活性水素原子含有化合
物で処理し、次いで、得られた反応生成物を水素添加反
応条件で処理することを特徴とする、第1級アミノ基を
分子末端に有するポリマーの製造方法。 - 【請求項2】 カルボアニオンを分子末端に有するポリ
マーがアニオンリビング重合により得られたアニオンリ
ビングポリマーである請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 第2級炭素原子と結合した第1級アミノ
基を分子末端に有し、かつ重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が1.0〜1.
3の範囲内であることを特徴とするポリマー。 - 【請求項4】 第2級炭素原子と結合した第1級アミノ
基を分子末端に有し、かつ重量平均分子量(Mw)と数
平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が1.0〜1.
3の範囲内であることを特徴とするメタクリレート系ポ
リマー。 - 【請求項5】 分子鎖が、主として、(1)オレフィン
化合物重合体ブロックならびに(2)他のオレフィン化
合物重合体ブロックおよびビニル芳香族化合物重合体ブ
ロックからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の重
合体ブロックからなり、第2級炭素原子と結合した第1
級アミノ基を分子末端に有し、かつ重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が1.
0〜1.3の範囲内であることを特徴とするブロックポ
リマー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32957795A JPH09143224A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 第1級アミノ基を分子末端に有するポリマーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32957795A JPH09143224A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 第1級アミノ基を分子末端に有するポリマーの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09143224A true JPH09143224A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=18222912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32957795A Pending JPH09143224A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 第1級アミノ基を分子末端に有するポリマーの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09143224A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1314744A2 (en) | 2001-11-21 | 2003-05-28 | Sartomer Technology Co., Inc. | Amino-terminated polybutadienes |
| JP2006299280A (ja) * | 2001-03-26 | 2006-11-02 | Jsr Corp | 水添変性重合体及びその製造方法並びにそれを含む組成物 |
| JP2006328410A (ja) * | 2001-03-26 | 2006-12-07 | Jsr Corp | 水添変性重合体及びその製造方法並びにそれを含む組成物 |
| JP2014077043A (ja) * | 2012-10-10 | 2014-05-01 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 着色の少ない核水素化ポリマーの製造方法 |
| WO2016104650A1 (ja) * | 2014-12-24 | 2016-06-30 | 株式会社クラレ | ポリメタアリルアルコール系共重合体及びそれを用いた成形体、並びにポリメタアリルアルコール系共重合体の製造方法 |
-
1995
- 1995-11-24 JP JP32957795A patent/JPH09143224A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006299280A (ja) * | 2001-03-26 | 2006-11-02 | Jsr Corp | 水添変性重合体及びその製造方法並びにそれを含む組成物 |
| JP2006328410A (ja) * | 2001-03-26 | 2006-12-07 | Jsr Corp | 水添変性重合体及びその製造方法並びにそれを含む組成物 |
| EP1314744A2 (en) | 2001-11-21 | 2003-05-28 | Sartomer Technology Co., Inc. | Amino-terminated polybutadienes |
| EP1314744B1 (en) * | 2001-11-21 | 2013-09-18 | Cray Valley USA, LLC | Amino-terminated polybutadienes |
| JP2014077043A (ja) * | 2012-10-10 | 2014-05-01 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 着色の少ない核水素化ポリマーの製造方法 |
| WO2016104650A1 (ja) * | 2014-12-24 | 2016-06-30 | 株式会社クラレ | ポリメタアリルアルコール系共重合体及びそれを用いた成形体、並びにポリメタアリルアルコール系共重合体の製造方法 |
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