JPH09143231A - ゴム強化スチレン系共重合体ラテックスの製造方法 - Google Patents

ゴム強化スチレン系共重合体ラテックスの製造方法

Info

Publication number
JPH09143231A
JPH09143231A JP30881695A JP30881695A JPH09143231A JP H09143231 A JPH09143231 A JP H09143231A JP 30881695 A JP30881695 A JP 30881695A JP 30881695 A JP30881695 A JP 30881695A JP H09143231 A JPH09143231 A JP H09143231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
polymerization
latex
copolymer latex
reinforced styrene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30881695A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Hotta
幸紀 堀田
Makoto Ota
誠 太田
Hajime Takamura
元 高村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP30881695A priority Critical patent/JPH09143231A/ja
Publication of JPH09143231A publication Critical patent/JPH09143231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の重合方法に比較し、重合時の凝集物やス
ケーリングの発生を抑制し、重合制御性、生産性の優れ
たゴム強化スチレン系共重合体ラテックスの製造方法を
提供する。 【解決手段】ゴムラテックスの存在下、スチレン系単量
体を必須成分とする2種以上のビニル単量体を、特定の
撹拌装置を有する重合槽を使用して特定の撹拌回転数範
囲で乳化共重合を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム強化スチレン
系共重合体ラテックスの製造方法に関するものである。
さらに詳しくは、ゴムラテックスの存在下、スチレン系
単量体を必須成分とする2種以上のビニル単量体の乳化
重合を行うに際し、特定の撹拌装置を有する重合槽を使
用して、特定の撹拌回転数範囲で共重合を行うことによ
り、重合時の凝集物、スケーリングの発生を抑制し、重
合制御性、生産性に優れるゴム強化スチレン系共重合体
ラテックスを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乳化重合方法は、反応熱の除去が容易な
ため重合制御性に優れ、要求される共重合組成比率に応
じた柔軟なポリマー設計が構築可能なことから、スチレ
ン系共重合体をはじめとする多くのエチレン性共重合体
の製造に用いられている。乳化重合を行う際のポイント
としては、使用する各単量体の組成、重合温度等それぞ
れの重合処方に適した撹拌条件を選定することが必要で
あり、これが不適であると重合時に多量の凝集物、スケ
ーリングが発生し、共重合体ラテックスの品質及び収率
の低下ならびに重合装置の洗浄頻度が増加する等生産性
低下をもたらすことになる。これら凝集物及びスケーリ
ングの原因としては、重合系内が局部的に撹拌不足ある
いは撹拌過度になる結果、単量体成分の合着に伴う塊状
重合物あるいは乳化破壊による分散粒子同士の凝集が発
生するためと推定される。さらにスチレン系共重合体ラ
テックスが、ゴム状重合体を含有するゴム強化スチレン
系共重合体ラテックスの場合には、特に機械的剪断力に
対して不安定であると思料され、局部的剪断が生じない
ように十分注意することが必要である。これらを抑制す
る目的で、特定の撹拌翼を装備した重合槽を用いて重合
体ラテックスを製造する方法として、特開平6−167
08が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特定の
撹拌翼を装備した重合槽を用いただけでは、不十分であ
る。例えば、図2の重合装置を用い、パドル、タービン
翼等とほぼ同等の撹拌回転数で重合を行うと、凝集物削
減は達成できず、かえって増加する傾向となる。従っ
て、撹拌条件も特定化することが必要である。さらに撹
拌条件は、乳化重合する単量体等の組成によって異なる
ことが予想されるため、ゴム強化スチレン系共重合体ラ
テックスの製造に適した撹拌条件を見い出す必要があっ
た。すなわち、本発明の目的は乳化重合時の凝集物やス
ケーリングの発生を抑制し、重合制御性、生産性に優れ
たゴム強化スチレン系共重合体ラテックスの製造方法の
提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、ゴムラテックスの存在下、スチレン系単量体を必須
成分とする2種以上のビニル単量体を共重合して得られ
るゴム強化スチレン系共重合体ラテックスを製造するに
際し、翼先端部分に30〜60度の角度を有する後退翼
を採用した下段パドル翼を設け、上段に下段主翼部との
対角が30〜60度であるフラットパドル翼が接合され
た撹拌軸を重合槽中心部に配し、さらに重合槽壁近傍に
1〜4枚の平板型邪魔板を設けた構造を有する重合装置
を使用し、かつ重合槽容量対撹拌回転数の両対数グラフ
である図1において、点S,Tを通る直線と点Y,Zを
通る直線で挟まれた領域の撹拌条件で重合することを特
徴とするゴム強化スチレン系共重合体ラテックスの製造
方法によって達成することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明におけるゴム強化スチレン系共重合体ラテ
ックスは、ゴムラテックスの存在下、スチレン系単量体
を必須成分する2種以上のビニル単量体を乳化状態で共
重合して得られるものである。
【0006】ゴムラテックスの例としては、ブタジエ
ン、イソプレン等の共役ジエン系単量体を単独またはス
チレン、ビニルトルエン、アクリロニトリル等のビニル
化合物とともに乳化重合して得られるジエン系ゴムラテ
ックス、エチレン、プロピレン及びジビニルベンゼン、
シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン等の共重合
体であるオレフィン系ゴムラテックス、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステルを主体と
し、これと共重合可能なアクリロニトリル、メタクリル
酸メチル等の共重合体であるアクリルゴム系ラテックス
が挙げられ、特にジエン系ゴムラテックスが好ましい。
該ゴムラテックスの平均粒子径、ゲル含有率は、特に制
限はないが、平均粒子径は50〜1000nm、ゲル含
有率は20〜95重量%のラテックスが一般的に用いら
れる。
【0007】スチレン系単量体としては、スチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニ
ル化合物が例示され、特にスチレンが好ましい。
【0008】該スチレン系単量体と共重合させる他の単
量体成分として、アクリロニトリル、メタアクリロニト
リル等のシアン化ビニル化合物が例示され、なかでもア
クリロニトリルが好ましい。さらに必要に応じて、これ
らにアクリル酸またはメタクリル酸のメチル、エチル、
n−プロピル、n−ブチル等のアルキルエステル類とい
った不飽和アルキルエステル化合物、アクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸化合物、無
水マレイン酸等の不飽和ジカルボン酸水物、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイ
ミド、N−フェニルマレイミド等のマレイミド化合物、
およびアクリルアミド等の不飽和アミド化合物に代表さ
れる共重合可能な1種以上のビニル化合物を使用するこ
とができる。なお、不飽和カルボン酸化合物は重合系内
のpH値を低下させるので、乳化重合を不安定にする虞
があり、不飽和ジカルボン酸無水物、不飽和アミド及び
イミド化合物は、加水分解や他の薬剤との反応を生じる
可能性があるので、乳化重合の反応条件に注意する必要
がある。
【0009】上記単量体混合物の使用比率としては、芳
香族ビニル化合物/シアン化ビニル化合物/他の共重合
可能な1種以上の単量体=10〜95/2〜40/0〜
80%が重合安定性と最終製品の物性、成形加工性、外
観のバランスの点で好ましい。 本発明のゴム強化スチ
レン系共重合体ラテックス中のゴムラテックスと上記単
量体混合物の使用比率は、ゴムラテックス固形分/単量
体混合物=5〜80/20〜95重量%が好ましく、さ
らにゴムラテックス固形分/単量体混合物=30〜60
/40〜70重量%が生産性及び重合安定性の点でより
好ましい。
【0010】これらの添加方法としては、特に制限はな
く、一括添加、分割添加、連続添加することが可能であ
り、重合の途中段階で、好適な範囲内で混合比率、組成
を変更してもなんら問題ない。また、多段階重合の採用
も可能である。
【0011】本発明のゴム強化スチレン系共重合体ラテ
ックスの製造に用いられる重合装置は、翼先端部分に3
0〜60度の角度を有する後退翼を採用した下段パドル
翼を設け、上段に下段主翼部との対角が30〜60度で
あるフラットパドル翼が接合された撹拌軸を重合槽中心
部に配し、さらに重合槽壁近傍に1〜4枚の平板型邪魔
板を設けた図2の構造を有する重合装置である。
【0012】前記下段パドル翼の後退翼の角度が30度
未満では、翼先端部の抵抗が大きくなり内容物への剪断
負荷も大きくなるという問題があり、また該角度が60
度を超えると、翼先端部の抵抗が小さすぎて翼径を大き
くした効果が低減されるという問題がある。
【0013】またフラットパドル翼の下段主翼部との対
角については、本発明で製造するラテックスの粘度(約
0.1〜0.5P程度)に適するように30〜60度と
する必要があり、この範囲外では剪断を抑制しつつ撹拌
効率の向上が実現できないという欠点がある。
【0014】さらに前記平板型邪魔板の枚数が1未満で
は邪魔板効果が発現されず、均一混合ができないという
問題があり、また枚数が4を超えると邪魔板裏側の混合
が悪くなり、かつスケール付着場所が増加するという問
題がある。
【0015】該重合槽の容量については、工業的観点か
ら、5〜100m3 が好ましい。5m3 未満では生産の
効率性、経済性から好ましくなく、100m3 を超える
と除熱等の重合制御性が困難になるため好ましくない。
重合槽の形状については、特に規制されないが、円筒状
で、槽高さ/槽径の比が0.8〜2.5のものが一般的
に用いられている。
【0016】本発明の撹拌条件は、重合槽容量対撹拌回
転数の両対数グラフ図1上で、点S,Tを通る直線と点
Y,Zを通る直線で挟まれた領域の撹拌条件であること
が特徴である。より好ましい条件は、重合槽容量対撹拌
回転数の両対数グラフである図1において、点U,Vを
通る直線と点W,Xを通る直線で挟まれた領域の撹拌条
件である。点S,Tを通る直線より上側の領域で重合す
ると、過度の機械的剪断力により乳化破壊が生じるので
好ましくなく、一方点Y,Zを通る直線より下側の領域
では、単量体の均一分散が不十分となるので好ましくな
い。
【0017】本発明のゴム強化スチレン系共重合体ラテ
ックスの乳化重合に際しては、通常の乳化剤、重合開始
剤、連鎖移動剤が使用可能である。さらに必要に応じて
レドックス触媒、pH緩衝剤、電解質等を併用すること
もできる。
【0018】乳化剤としては、ロジン酸塩類、ステアリ
ン酸カリウム等の脂肪酸金属塩、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等の脂肪族アルコール硫酸エステル塩、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホ
ン酸塩などに代表されるアニオン系界面活性剤、ポリオ
ールのアルキルエステル、アルキルエーテル等の非イオ
ン系界面活性剤を使用することができ、その添加量は、
単量体混合物100重量部に対し、0.05〜3.0重
量部であることが、製品品質/重合安定性のバランスの
点で好ましい。0.05重量部未満では、重合安定性が
低下するので好ましくなく、一方3.0重量部を越える
と、製品中の乳化剤残渣量が多くなる結果、特に耐熱
性、熱安定性が低下するので好ましくない。
【0019】重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキ
サイド、ラウロイルパーオキサイド、クメンハイドロパ
ーオキサイド、過酸化水素、過酸化カリウム、過硫酸カ
リウム、過酸化サクシン等の過酸化物系開始剤、アゾイ
ソブチロニトリル、γ,γ’−アゾビス(γ−シアノバ
レイン酸)等のアゾ系開始剤が挙げられる。
【0020】連鎖移動剤としては、n−オクチルメルカ
プタン、t−ドデシルメルカプタン、4−メルカプト安
息香酸、メルカプトメチルアミン、ビスフェニルジスル
フィド等の硫黄化合物、リモネン等のテルペン類、フェ
ノール類、α−メチルスチレンダイマー等の炭化水素化
合物、ジクロロメタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化
水素化合物が挙げられる。
【0021】レドックス触媒としては、ホルムアルデヒ
ドスルホキシル酸塩、L−アスコルビン酸、D−グルコ
ース等の還元剤と硫酸第1鉄、塩化コバルト等の金属塩
及びピロリン酸塩またはエチレンジアミン四酢酸ナトリ
ウム等のキレート剤を前記開始剤に併用する方法が一般
的である。pH緩衝剤としては、酢酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム等の弱酸のアルカリ金属塩が挙げられ、
これらは乳化重合時の系内pH変化を小さくする目的
で、必要に応じて添加される。
【0022】重合時の温度条件については、特に限定さ
れないが、温度制御性、乳化安定性、省エネルギーを考
慮すると30〜90℃が好ましい。また本発明の目的を
損なわない範囲で、必要に応じて酸化防止剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤等の各種安定剤や顔料、染料、滑剤お
よび可塑剤、難燃剤、ガラス繊維、タルク等の無機充填
剤などを微分散させた状態で、重合時あるいは重合終了
後に該ラテックスへ添加することも可能である。
【0023】なお、本発明の方法にて得られるゴム強化
スチレン系共重合体ラテックスの品質の特徴としては、
撹拌効率が向上するためか、従来の重合装置、撹拌条件
で重合した製品と比べ、グラフト率(ゴム状重合体へビ
ニル単量体成分がグラフト共重合する割合)の上昇、共
重合体の還元粘度:ηsp/cの低下、重合率の向上等の
現象が認められる。
【0024】本発明のゴム強化スチレン系共重合体ラテ
ックスは、電解質等により凝固した後、乾燥させて粉粒
体とし、ABS、AES、MBSの原料として用いられ
るのが一般的であり、塩化ビニル、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリフェ
ニレンエーテル等の樹脂改質剤として用いることもでき
る。
【0025】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するため、以下
実施例及び比較例を挙げて説明する。以下に記載した部
数や%は、特にことわらない限りすべて重量基準、純分
換算値である。なお、実施例の記述に先立ち、諸物性・
特性の測定方法について以下に記す。
【0026】(1) ゴム平均粒子径:電子顕微鏡写真を画
像解析して、数平均粒子径を求めた。 (2) ゲル含有率:ゴム状重合体を1%トルエン分散液と
し、これを300メッシュの金網で濾過後、乾燥させて
重量測定し、トルエン不溶分の割合(重量%)を求め
た。 (3) 凝集物量:得られた共重合体ラテックスの全量を1
00メッシュの金網にて振動させながら濾過し、重量測
定してラテックス中のポリマーに対する割合(重量%)
を算出した。重合槽のスケール付着状況を目視観察し、
下記基準にてランク付けした。 ◎・・・・・・スケール付着がほとんどない ○・・・・・・スケール付着が少ない ×・・・・・・部分的にスケール付着が多いところがあ
る ××・・・・・全面に渡ってスケール付着が多い (4) 重合率:得られた共重合体ラテックス中の未反応単
量体をガスクロマトグラフにて定量し、下式より求め
た。 重合率(%)={1−(未反応単量体量)/(全仕込み
単量体量)}×100 (5) グラフト率:共重合体ラテックスを硫酸マグネシウ
ム等により凝固後、洗浄ろ過、乾燥させて得られた粉粒
体1gに対し、ゴム状重合体を溶解させずにグラフト共
重合していない成分のみを溶解する溶媒(例えばABS
の場合はアセトン)100mlを加えて可溶成分を溶出さ
せた後、不溶分を遠心分離して乾燥後、その重量を測定
し、下式から求めた。
【数1】 (6) 共重合体の還元粘度:ηsp/c(dl/g)は、上記の
溶媒可溶成分を乾燥して精秤後、溶媒に溶解して濃度c
(g/dl)の溶液を調製し、下式より比粘度ηspを算出し
て求めた。 ηsp=t/t0 −1(tは試料溶液の流下時間、t0
溶媒のみの流下時間)
【0027】実施例1 重合装置は、容量が30m3 である図2に示される装置
を用いた。この中へゴム平均粒子径が280nm、ゲル
含率が78%である(A)ポリブタジエンラテックス5
0部、イオン交換水100部、オレイン酸カリウム1.
0部、L−アスコルビン酸0.4部、硫酸第1鉄0.0
05部、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム0.01部
を仕込み、窒素置換後、ジャケットにより加熱しなが
ら、撹拌回転数12rpmで撹拌した。槽内を70℃ま
で昇温後、(b−1)スチレン70%、(b−2)アク
リロニトリル30%からなる(B)単量体混合物50部
とt−ドデシルメルカプタン0.20部及びクメンハイ
ドロパーオキサイド0.30部をそれぞれ4時間等速添
加し、更に2時間撹拌してゴム強化スチレン系共重合体
ラテックスを得た。ラテックス中の凝集物量、重合槽の
スケール付着状況の観察結果は、表1に示した。なお、
重合率は98.2%で、該グラフト共重合体のグラフト
率は55%、2−ブタノン溶液でのηsp/cは0.30
(dl/g)であった。
【0028】実施例2 重合装置は、容量が30m3 である図2に示される装置
を用いた。この中へ(A)ポリブタジエンラテックス
(ゴム平均粒子径190nm、ゲル含率78%)40
部、イオン交換水120部、オレイン酸カリウム1.2
部、D−グルコース0.4部、ピロリン酸ナトリウム
0.3部、硫酸第1鉄0.004部を仕込み、窒素置換
後、ジャケットにより加熱しながら、撹拌回転数12r
pmで撹拌した。槽内を70℃まで昇温後、(b−1)
スチレン27%、(b−2)アクリロニトリル3%(b
−3)メタクリル酸メチル70%からなる(B)単量体
混合物60部とt−ドデシルメルカプタン0.25部及
びクメンハイドロパーオキサイド0.20部をそれぞれ
5時間等速添加し、更に2時間撹拌してゴム強化スチレ
ン系共重合体ラテックスを得た。ラテックス中の凝集物
量、重合槽のスケール付着状況の観察結果は、表1に示
した。
【0029】実施例3 重合装置は、容量が30m3 である図2に示される装置
を用いた。この中へアクリル酸エチル95%、エチレン
グリコールジメタクリレート5%からなる単量体混合物
を乳化重合して得られたゴム平均粒子径が120nm、
ゲル含率が86%である(A)アクリルゴム系ラテック
ス50部、イオン交換水140部、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム0.2部、ホルムアルデヒドスルホ
キシル酸ナトリウム0.12部、硫酸第1鉄0.004
部及びエチレンジアミン四酢酸ナトリウム0.008部
を仕込み、窒素置換後、ジャケットにより加熱しなが
ら、撹拌回転数12rpmで撹拌した。槽内を50℃ま
で昇温後、(b−1)スチレン75%、(b−2)アク
リロニトリル25%からなる(B)単量体混合物50部
とt−ドデシルメルカプタン0.10部及びt−ブチル
パーオキシアセテート0.10部をそれぞれ5時間等速
添加した。その後、70℃に昇温して、t−ブチルパー
オキシアセテート0.03部を2時間等速添加後、更に
1時間撹拌してゴム強化スチレン系共重合体ラテックス
を得た。ラテックス中の凝集物量、重合槽のスケール付
着状況の観察結果は、表1に示した。
【0030】実施例4 撹拌回転数を9.5rpmとした以外は、実施例1と同
様の方法にてゴム強化スチレン系共重合体ラテックスを
得た。ラテックス中の凝集物量、重合槽のスケール付着
状況の観察結果は、表1に示した。
【0031】実施例5 撹拌回転数を18rpmとした以外は、実施例1と同様
の方法にてゴム強化スチレン系共重合体ラテックスを得
た。ラテックス中の凝集物量、重合槽のスケール付着状
況の観察結果は、表1に示した。
【0032】実施例6 容量が5m3 である重合装置を用い、撹拌回転数を20
rpmとした以外は、実施例1と同様の方法にてゴム強
化スチレン系共重合体ラテックスを得た。ラテックス中
の凝集物量、重合槽のスケール付着状況の観察結果は、
表1に示した。 実施例7 容量が10m3 である重合装置を用いた以外は、実施例
1と同様の方法にてゴム強化スチレン系共重合体ラテッ
クスを得た。ラテックス中の凝集物量、重合槽のスケー
ル付着状況の観察結果は、表1に示した。
【0033】実施例8 容量が10m3 である重合装置を用い、撹拌回転数を1
7rpmとした以外は、実施例1と同様の方法にてゴム
強化スチレン系共重合体ラテックスを得た。ラテックス
中の凝集物量、重合槽のスケール付着状況の観察結果
は、表1に示した。
【0034】実施例9 容量が10m3 である重合装置を用い、撹拌回転数を2
2rpmとした以外は、実施例1と同様の方法にてゴム
強化スチレン系共重合体ラテックスを得た。ラテックス
中の凝集物量、重合槽のスケール付着状況の観察結果
は、表1に示した。 実施例10 容量が45m3 である重合装置を用いた以外は、実施例
1と同様の方法にてゴム強化スチレン系共重合体ラテッ
クスを得た。ラテックス中の凝集物量、重合槽のスケー
ル付着状況の観察結果は、表1に示した。
【0035】比較例1 図3に示される重合装置を用い、撹拌回転数を30rp
mとした以外は、実施例1と同様の方法にてゴム強化ス
チレン系共重合体ラテックスを得た。ラテックス中の凝
集物量、重合槽のスケール付着状況の観察結果は、表1
に示した。なお、重合率は97.7%で、該グラフト共
重合体のグラフト率は42%、ηsp/cは0.36(dl/
g)であった。
【0036】比較例2 図3に示される重合装置を用いた以外は、実施例1と同
様の方法にてゴム強化スチレン系共重合体ラテックスを
得た。ラテックス中の凝集物量、重合槽のスケール付着
状況の観察結果は、表1に示した。
【0037】比較例3 撹拌回転数を30rpmとした以外は、実施例7と同様
の方法にてゴム強化スチレン系共重合体ラテックスを得
た。ラテックス中の凝集物量、重合槽のスケール付着状
況の観察結果は、表1に示した。
【0038】比較例4 撹拌回転数を7rpmとした以外は、実施例1と同様の
方法にてゴム強化スチレン系共重合体ラテックスを得
た。ラテックス中の凝集物量、重合槽のスケール付着状
況の観察結果は、表1に示した。
【0039】比較例5 撹拌回転数を25rpmとした以外は、実施例1と同様
の方法にてゴム強化スチレン系共重合体ラテックスを得
た。ラテックス中の凝集物量、重合槽のスケール付着状
況の観察結果は、表1に示した。
【0040】比較例6 撹拌回転数を20rpmとした以外は、実施例10と同
様の方法にてゴム強化スチレン系共重合体ラテックスを
得た。ラテックス中の凝集物量、重合槽のスケール付着
状況の観察結果は、表1に示した。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の製造方法は従来の重合方法に比
べ、重合時の凝集物発生量ならびに撹拌翼、邪魔板、槽
壁等の重合槽内のスケール付着量を低減でき、乳化重合
時の操業性改善、収率向上の効果が大きい。加えて、乳
化剤使用量の削減化にも寄与するので、経済性も有利で
あり、製品中の乳化剤残渣量減少につながるため、耐熱
性等の製品品質向上も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 重合槽容量 対 撹拌回転数の両対数グラフ
を示す。
【図2】 本発明で使用する好適な重合装置の縦断面図
を示す。
【図3】 従来の重合装置の縦断面図を示す。
【符号の説明】
1,5 撹拌軸 2・・・・・・・・上段フラットパドル翼 3・・・・・・・・下段後退パドル翼 4・・・・・・・・平板型邪魔板 6・・・・・・・・ファウドラー翼 7・・・・・・・・フィンガー型邪魔板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムラテックスの存在下、スチレン系単
    量体を必須成分とする2種以上のビニル単量体を乳化重
    合して得られるゴム強化スチレン系共重合体ラテックス
    を製造するに際し、翼先端部分に30〜60度の角度を
    有する後退翼を採用した下段パドル翼を設け、上段に下
    段主翼部との対角が30〜60度であるフラットパドル
    翼が接合された撹拌軸を重合槽中心部に配し、さらに重
    合槽壁近傍に1〜4枚の平板型邪魔板を設けた構造を有
    する重合装置を使用し、かつ重合槽容量対撹拌回転数の
    両対数グラフである図1において、点S,Tを通る直線
    と点Y,Zを通る直線で挟まれた領域の撹拌条件で重合
    することを特徴とするゴム強化スチレン系共重合体ラテ
    ックスの製造方法。
  2. 【請求項2】 撹拌条件が、重合槽容量対撹拌回転数の
    両対数グラフである図1において、点U,Vを通る直線
    と点W,Xを通る直線で挟まれた領域であり、重合槽の
    容量が5〜100m3 である請求項1記載のゴム強化ス
    チレン系共重合体ラテックスの製造方法。
  3. 【請求項3】 ゴム強化スチレン系共重合体が、(A)
    ゴム状重合体の存在下、(B)(b−1)芳香族ビニル
    化合物と(b−2)シアン化ビニル化合物及び(b−
    3)これらと共重合可能な他のビニル化合物を乳化重合
    してなる共重合体であって、それらの比率が(A)5〜
    80重量%、(B)20〜95重量%で、かつ(B)成
    分中の(b−1)/(b−2)/(b−3)の比率が1
    0〜95/2〜40/0〜80重量%である請求項1ま
    たは請求項2記載のゴム強化スチレン系共重合体ラテッ
    クスの製造方法。
  4. 【請求項4】 ゴム強化スチレン系共重合体が、(A)
    ゴム状重合体の存在下、共重合せしめる(B)(b−
    1)芳香族ビニル化合物がスチレンまたはα−メチルス
    チレンであり、(b−2)シアン化ビニル化合物がアク
    リロニトリルである請求項3記載のゴム強化スチレン系
    共重合体ラテックスの製造方法。
  5. 【請求項5】 ゴム強化スチレン系共重合体中の(A)
    ゴム状重合体が共役ジエン系ゴムである請求項3または
    請求項4記載のゴム強化スチレン系共重合体ラテックス
    の製造方法。
JP30881695A 1995-11-28 1995-11-28 ゴム強化スチレン系共重合体ラテックスの製造方法 Pending JPH09143231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30881695A JPH09143231A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 ゴム強化スチレン系共重合体ラテックスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30881695A JPH09143231A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 ゴム強化スチレン系共重合体ラテックスの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09143231A true JPH09143231A (ja) 1997-06-03

Family

ID=17985664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30881695A Pending JPH09143231A (ja) 1995-11-28 1995-11-28 ゴム強化スチレン系共重合体ラテックスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09143231A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001048081A1 (en) * 1999-12-24 2001-07-05 Kaneka Corporation Processing aid and vinyl chloride resin compositions containing the same
JP4907814B2 (ja) * 1999-09-27 2012-04-04 ユーエムジー・エービーエス株式会社 グラフト共重合体およびこれを含む熱可塑性樹脂組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4907814B2 (ja) * 1999-09-27 2012-04-04 ユーエムジー・エービーエス株式会社 グラフト共重合体およびこれを含む熱可塑性樹脂組成物
WO2001048081A1 (en) * 1999-12-24 2001-07-05 Kaneka Corporation Processing aid and vinyl chloride resin compositions containing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02261813A (ja) グラフト共重合樹脂
JP3191942B2 (ja) 高衝撃強度を有する熱可塑性樹脂の製造方法
US5352728A (en) Process for preparation of impact resistance and high gloss thermoplastic resin
JPH08259777A (ja) 肥大化ゴムラテックスおよびそれを用いたabs系樹脂組成物
JP2853987B2 (ja) スチレン系樹脂の製造方法
JP2005509702A6 (ja) 熱可塑性樹脂及びその製造方法
JP2005509702A (ja) 熱可塑性樹脂及びその製造方法
JPH09143231A (ja) ゴム強化スチレン系共重合体ラテックスの製造方法
JP3353844B2 (ja) ゴム変性共重合樹脂の製法およびゴム変性共重合樹脂組成物
JPH09143206A (ja) スチレン系共重合体ラテックスの製造方法
JPH08319327A (ja) ゴム状重合体およびそれを用いたabs系樹脂
US4308355A (en) Process for terpolymer polyblends having high gloss and ductility
WO2003033560A1 (en) Transparent rubber-modified copolymer resin and resin composition containing the same
JP3181691B2 (ja) グラフト共重合体の製造法
KR940010341B1 (ko) 고무라텍스의 제조방법
JPS61179253A (ja) 耐衝撃性改良ポリマ−組成物
JP3499710B2 (ja) グラフト共重合体及びゴム変性熱可塑性樹脂組成物
JP3181690B2 (ja) グラフト共重合体の製造法
JPS6037807B2 (ja) タ−ポリマ−ポリブレンドの製法
JPS61268749A (ja) ポリマ−ポリブレンド組成物
JPS595609B2 (ja) 耐衝撃性熱可塑性樹脂の製造法
JPH0465451A (ja) スチレン系樹脂組成物
JP3112849B2 (ja) スチレン系樹脂組成物
JPS6044326B2 (ja) Absポリブレンドの重合方法
KR960000854B1 (ko) 고형분 함량이 높은 라텍스의 제조방법 및 그 방법에 의해 제조된 생성물