JPH09144571A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JPH09144571A
JPH09144571A JP30597495A JP30597495A JPH09144571A JP H09144571 A JPH09144571 A JP H09144571A JP 30597495 A JP30597495 A JP 30597495A JP 30597495 A JP30597495 A JP 30597495A JP H09144571 A JPH09144571 A JP H09144571A
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JP
Japan
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camshaft
torque
displacement angle
angle
internal combustion
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Application number
JP30597495A
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English (en)
Inventor
Yasuji Ezaki
保司 江崎
Sukenori Ban
典則 伴
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カムシャフトに生じるトルク変動に起因した
制御性の悪化を防止することが可能な内燃機関のバルブ
タイミング制御装置を提供する。 【解決手段】 電子制御装置(ECU)80は、カム角
とカムシャフト10に生じるトルク値との関係に基づい
て決定された補正用データを記憶している。ECU80
はエンジン1の運転状態に適合する目標変位角を算出す
る。ECU80は、リニアソレノイドバルブ(LSV)
55を所定のデューティ比に基づきデューティ制御す
る。可変バルブタイミング機構25はLSV55を介し
て供給される油圧により作動し、カムシャフト10の変
位角が目標変位角となるように変更する。ECU80は
補正用データに基づいて、カムシャフト10のトルク変
動に起因した制御性の悪化を抑制するための補正をデュ
ーティ比に対して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関に設けら
れた吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバル
ブタイミングを内燃機関の運転状態に応じて制御するバ
ルブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バルブタイミング制御装置を備えたエン
ジンでは、その運転状態に応じてバルブタイミングを変
更することができる。即ち、吸気バルブ、或いは排気バ
ルブの少なくとも一方のバルブタイミングを、エンジン
の低回転領域に適した低速タイミングから、高速回転領
域に適した高速タイミングまで選択的に変更することが
できる。
【0003】この種のバルブタイミング制御装置として
は、特開昭63−131808号公報に開示されるもの
が公知である。このバルブタイミング制御装置では、エ
ンジンのカムシャフトにおける一端部にタイミングプー
リが回転可能に設けられており、このタイミングプーリ
とカムシャフトの間には筒状のピストンギヤが設けられ
ている。そして、このピストンギヤと、タイミングプー
リ及びカムシャフトとはそれぞれに形成されたヘリカル
歯により噛合されている。従って、タイミングプーリの
回転駆動力はピストンギヤを介してカムシャフトに伝達
される。また、ピストンギヤがカムシャフトの軸方向に
移動した場合には、カムシャフトの変位角がその移動に
伴って変更される。
【0004】また、上記バルブタイミング制御装置で
は、カムシャフトの軸方向において、ピストンギヤの前
後側に第1圧力室及び第2圧力室がそれぞれ設けられて
いる。これら第1圧力室及び第2圧力室に供給される油
圧を調整することにより、前記ピストンギヤをカムシャ
フトの軸方向において所定の位置へと移動させることが
できる。そして、このバルブタイミング制御装置では、
ピストンギヤを移動させることにより、カムシャフトの
変位角を変更し、カムシャフトによって開閉弁駆動され
る吸気或いは排気バルブのバルブタイミングを制御する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術におけるバルブタイミング装置には次のような問
題があった。
【0006】即ち、吸気・排気バルブはカムシャフトに
よって開閉弁駆動されるが、この際、カムシャフトには
バルブスプリングのバネ力、或いはバルブ自身の慣性力
が作用してトルク変動が常に生じている。トルク変動が
カムシャフトに生じると、同シャフトの軸方向における
ピストンギヤの位置が変化し、カムシャフトの変位角が
変化する。その結果、バルブタイミングを目標値に対し
て安定した状態で保持できなくなる虞があった。
【0007】また、バルブタイミングを変更するために
ピストンギヤを所定位置へと移動させる際、カムシャフ
トにトルク変動が生じていると、ピストンギヤの円滑な
移動が行われず、同ギヤは脈動しながら移動するように
なる。従って、ピストンギヤを安定して所定位置まで移
動させることが困難となることがあった。
【0008】以上のように、従来のバルブタイミング装
置では、カムシャフトに生じたトルク変動により、バル
ブタイミングを目標値に対して安定して保持できず、或
いは、ピストンギヤを安定して所定位置まで移動させる
ことが困難となる結果、同装置における制御性が悪化し
てしまうという問題があった。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、カムシャフトに生じるトルク変
動に起因した制御性の悪化を防止することが可能な内燃
機関のバルブタイミング制御装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、内燃機関の機関本体に
回動可能に支持されたバルブ駆動用カムシャフトと、前
記カムシャフトの一端部に設けられ、前記内燃機関のク
ランクシャフトに駆動連結された回転体と、前記カムシ
ャフトと前記回転体との間に介在され、内周に設けられ
た歯が前記カムシャフト側の外歯に噛合されるとともに
外周に設けられた歯が前記回転体側の内歯に噛合され、
且つ、内外周に設けられた歯の少なくとも一方がヘリカ
ル歯であるピストンギヤと、前記カムシャフトの変位角
を変更すべく前記ピストンギヤをカムシャフトの軸方向
に移動させる駆動手段と、前記内燃機関の運転状態を検
出する運転状態検出手段と、前記変位角が前記運転状態
検出手段により検出された運転状態に適合する目標変位
角となるように前記駆動手段を制御する制御手段とを備
えた内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前
記制御手段は、予め求められた、内燃機関の運転状態と
その状態においてカムシャフトに生じるトルクとの関係
に基づいて、そのトルクの変動に起因した前記ピストン
ギヤの位置変化を抑制しつつ前記駆動手段を制御するこ
とを要旨とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1に記載し
た内燃機関のバルブタイミング装置において、前記運転
状態検出手段は、少なくともカムシャフトの回転角を検
出するカム角検出手段を有し、前記制御手段は、前記変
位角が内燃機関の運転状態に適合する目標変位角となる
位置に前記ピストンギヤを配置するための制御指令値を
生成する指令値生成手段と、少なくとも前記回転角と前
記トルクとの関係に基づいて予め決定された補正用デー
タが記憶されている第1の記憶手段と、前記カム角検出
手段によって検出された回転角に対応する補正用データ
を前記第1の記憶手段から取得し、その補正用データに
基づいて、前記指令値生成手段によって生成された制御
指令値に対して前記トルク変動に起因したピストンギヤ
の位置変化を抑制するための補正を行う補正手段と、前
記補正手段により補正された制御指令値に基づいて前記
駆動手段を駆動制御する第1の駆動制御手段とを含むこ
とをその要旨とするものである。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項1に記載
した内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前
記運転状態検出手段は、少なくともカムシャフトの回転
角を検出するカム角検出手段を有し、前記制御手段は、
前記回転角と、カムシャフトにおけるトルクの状態とを
対応させて示す判別データが記憶された第2の記憶手段
と、カムシャフトにおけるトルクの状態が、カムシャフ
トの回転方向と逆方向のトルクが生じる正トルク領域、
及び前記回転方向と同方向のトルクが生じる負トルク領
域のいずれの領域に属するかを、前記カム角検出手段に
よって検出された回転角と、前記第2の記憶手段に記憶
された判別データとに基づいて判断する判断手段と、前
記変位角を前記運転状態検出手段により検出された運転
状態に適合する目標変位角に変更する際、前記判断手段
による判断結果に基づいて、カムシャフトのトルク状態
が前記両領域のいずれか一方の領域に属する場合にのみ
前記ピストンギヤの移動動作が行われるように前記駆動
手段を駆動制御する第2の駆動制御手段とを含むことを
その要旨とするものである。
【0013】(作用)上記構成を備えた請求項1記載の
発明によれば、運転状態検出手段により内燃機関の運転
状態が検出される。そして、制御手段は、カムシャフト
の変位角が運転状態検出手段により検出された運転状態
に適合した目標変位角となるように駆動手段を制御して
ピストンギヤを前記目標変位角に対応する所定位置に配
置する。
【0014】このように、ピストンギヤを所定位置に配
置する際、制御手段は、予め求められた、内燃機関の運
転状態とその運転状態においてカムシャフトに生じるト
ルクとの関係に基づいて、そのトルクの変動に起因した
ピストンギヤの位置変化を抑制しつつ駆動手段を制御す
る。従って、ピストンギヤのカムシャフト軸方向におけ
る位置がトルク変動に起因して変化してしまうことが抑
制される。
【0015】また、請求項2記載の発明によれば、カム
シャフトの変位角が目標変位角となる位置にピストンギ
ヤを配置するための制御指令値が指令値生成手段によっ
て生成される。また、第1の記憶手段には、少なくとも
カムシャフトの回転角及び前記トルクとの関係に基づい
て予め決定された補正用データが記憶されている。そし
て、補正手段は、カム角検出手段によって検出された回
転角に対応する補正用データを第1の記憶手段から取得
するとともに、その補正用データに基づいて前記制御指
令値に対し前記トルク変動に起因したピストンギヤの位
置変化を抑制するための補正を行う。そして、第1の駆
動制御手段は、この補正がなされた制御指令値に基づい
て駆動手段を制御し、ピストンギヤを目標変位角に対応
する位置に配置する。
【0016】このように、第1の駆動制御手段が駆動手
段を制御する際の制御指令値には、前記トルク変動に起
因したピストンギヤの位置変化を抑制するための補正が
なされているため、ピストンギヤはそのトルク変動によ
る位置変化が抑制された状態で目標変位角に対応する所
定位置に配置される。
【0017】以上のように請求項1及び2記載の発明に
よれば、前記トルク変動に起因したピストンギヤの位置
変化が抑制されるため、例えば、バルブタイミングを変
更する際には円滑なピストンギヤの移動動作が実行さ
れ、また、バルブタイミングを目標値に保持する場合に
は、ピストンギヤが所定位置に安定した状態で保持され
る。
【0018】請求項3記載の発明によれば、請求項1に
記載した発明の作用に加え、第2の記憶手段には、カム
シャフトの回転角と、カムシャフトに生じるトルクの状
態とを対応させて示す判別データが記憶されている。そ
して、判断手段は、カムシャフトにおけるトルクの状態
が、カムシャフトの回転方向と逆方向のトルクが生じる
正トルク領域、及び前記回転方向と同方向のトルクが生
じる負トルク領域のいずれの領域に属するかを、前記カ
ム角検出手段によって検出された回転角と、前記第2の
記憶手段に記憶された判別データとに基づいて判断す
る。更に、第2の駆動制御手段は、前記変位角が前記運
転状態検出手段により検出された運転状態に適合する目
標変位角となるように駆動手段を駆動制御する。この
際、第2の駆動制御手段は、前記判断手段による判断結
果に基づいて、カムシャフトにおけるトルクの状態が前
記両領域のいずれか一方の領域に属する場合にのみ前記
ピストンギヤの移動動作が行われるように駆動手段を制
御する。
【0019】従って、ピストンギヤが移動する際にカム
シャフトに生じているトルクは、正トルク、或いは負ト
ルクのいずれか一方のみとなる。このため、ピストンギ
ヤが移動する際、カムシャフトのトルクによりピストン
ギヤに作用する付勢力は、カムシャフトの軸方向におい
て一方向に限定される。従って、ピストンギヤがカムシ
ャフト軸方向において脈動しながら移動することが抑制
され、同ギヤはカムシャフトの変位角が目標変位角とな
る位置まで円滑に移動する。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、この発明における内燃機関
のバルブタイミング制御装置を自動車のガソリンエンジ
ンシステムに具体化した一実施の形態を図1〜図11を
参照して詳細に説明する。
【0021】図1はこの実施の形態のバルブタイミング
制御装置に係るガソリンエンジンシステムを示す概略構
成図である。内燃機関としてのエンジン1は複数のシリ
ンダ2を備えている。各シリンダ2内にそれぞれ設けら
れたピストン3はクランクシャフト1aの回転に伴っ
て、各シリンダ2内で上下動可能となっている。
【0022】各シリンダ2においてピストン3の上側は
燃焼室4を構成している。各燃焼室4には、それぞれに
対応して点火プラグ5が設けられており、同点火プラグ
5により燃焼室4に導入された混合気が点火される。ま
た、各燃焼室4に対応して設けられた吸気ポート6a及
び排気ポート7aのそれぞれは吸気通路6及び排気通路
7の一部を構成している。各燃焼室4には吸気バルブ8
及び排気バルブ9が対応して設けられ、各バルブ8,9
により各ポート6a,7aはそれぞれ開閉される。これ
らの各バルブ8,9は異なるカムシャフト10,11の
回転に基づいて作動するようになっている。また、各カ
ムシャフト10,11の先端にそれぞれ設けられたタイ
ミングプーリ12,13はタイミングベルト14を介し
てクランクシャフト1aに駆動連結されている。
【0023】エンジン1の運転時には、クランクシャフ
ト1aの回転力がタイミングベルト14及び各タイミン
グプーリ12,13を介して各カムシャフト10,11
に伝達され、各カムシャフト10,11が回転すること
により、各バルブ8,9が開閉駆動される。各バルブ
8,9はクランクシャフト1aの回転に同期して、即ち
各ピストン3の上下動に応じた吸気行程、圧縮行程、爆
発・膨張行程及び排気行程に同期して、所定のタイミン
グで作動可能となっている。
【0024】吸気通路6の入口には、同通路6に取り込
まれる外気を清浄化するエアクリーナ15が設けられ、
また、各吸気ポート6aの近傍には吸気ポート6aへ燃
料を噴射するためのインジェクタ16がそれぞれ設けら
れている。インジェクタ16には、図示しない燃料タン
クから燃料ポンプの動作により所定圧力の燃料が供給さ
れるようになっている。そして、インジェクタ16から
噴射されて吸気通路6に取込まれた燃料と外気との混合
気が、吸気バルブ8が開かれる際に、吸気ポート6aを
通じて燃焼室4へ導入される。また、燃焼室4に導入さ
れた混合気が爆発・燃焼されることにより、ピストン3
及びクランクシャフト等を介してエンジン1の駆動力が
得られる。更に、燃焼室4にて燃焼された既燃焼ガス
は、排気バルブ9が開かれる際に、排気ポート7aから
排気通路7を通じて外部へと排出される。
【0025】吸気通路6の途中には、図示しないアクセ
ルペダルの操作に連動して開閉されるスロットルバルブ
17が設けられている。そして、このスロットルバルブ
17が開閉されることにより、吸気通路6への吸入空気
量が調節される。又、スロットルバルブ17よりも下流
側には、吸入空気量の脈動を平滑化させるサージタンク
18が設けられている。
【0026】更に、吸気通路6においてエアークリーナ
15の近傍には、吸気温を検出するための吸気温センサ
71が設けられている。スロットルバルブ17の近傍に
は、そのスロットル開度を検出するスロットルセンサ7
2が設けられている。更に、サージタンク18には、同
タンク18に連通して吸気圧力を検出するための吸気圧
センサ73が設けられている。
【0027】一方、排気通路7の途中には排気ガスを浄
化するための三元触媒を内蔵してなる触媒コンバータ1
9が設けられている。又、排気通路7の途中には排気中
の酸素濃度を検出する酸素センサ74が設けられてい
る。また、エンジン1には冷却水温度を検出するための
水温センサ75が設けられている。
【0028】ディストリビュータ21は、イグナイタ2
2から出力される高電圧を、各点火プラグ5をさせるた
めの点火信号として各点火プラグ5へ分配する。従っ
て、各点火プラグ5の点火タイミングはイグナイタ22
からの高電圧出力タイミングにより決定されている。デ
ィストリビュータ28にはカムシャフト11に同期して
回転する図示しないロータが設けられるとともに、その
ロータの回転からエンジン回転数を検出する回転数セン
サ76が設けられている。又、ディストリビュータ21
には、前記ロータの回転に応じてエンジン1のクランク
角基準位置を所定の割合で検出し、その基準信号を出力
する気筒判別センサ77が設けられている。
【0029】更に、クランクシャフト1aの近傍には、
クランク角センサ79が配設されている。クランク角セ
ンサ79はクランクシャフト1aに連結されているロー
タ(図示しない)と、電磁ピックアップ(図示しない)
とから構成されている。そして、このクランク角センサ
79の検出信号と前記気筒判別センサ77の検出信号に
基づいてクランクシャフト1aの回転角が検出されるよ
うになっている。また、吸気側のカムシャフト10の近
傍には、吸気バルブ8のバルブタイミングを検出するた
めのカム角センサ78が配設されており、カム角センサ
78は前記カムシャフト10の連結されたロータ(図示
しない)と電磁ピックアップ(図示しない)とから構成
されている。このカム角センサ78の検出信号と前記気
筒判別センサ77の検出信号に基づいてカムシャフト1
0の回転角(以下、「カム角」という)θが検出される
ようになっている。
【0030】更に、カム角センサ78から出力されるカ
ム角度信号と、前記クランク角センサ79から出力され
るクランク角度信号とに基づいて、クランクシャフト1
aに対する吸気側のカムシャフト10の実変位角VTが
算出される。尚、上記各センサ73,76〜79により
本発明の運転状態検出手段が構成されている。また、カ
ム角センサ78及び気筒判別センサ77により前記カム
角θを検出するためのカム角検出手段が構成されてい
る。これら各センサ71〜79の検出信号は、図1に示
すようにエンジン1の電子制御装置(以下、「ECU」
という)80に対して出力されるようになっている。
尚、このECU80は本発明における制御手段を構成す
るものである。
【0031】吸気側カムシャフト10の先端側には吸気
バルブ8のバルブタイミングを可変にするために油圧に
より駆動される可変バルブタイミング機構(以下、単に
「VVT」という)25が設けられている。
【0032】以下、このVVT25等の構成について説
明する。図2,3は、VVT25及びそれに付随するリ
ニアソレノイドバルブ(以下、「LSV」という)55
の構造を示している。カムシャフト10はジャーナル1
0aにおいて、エンジン1のシリンダヘッド26及びベ
アリングキャップ27により回転可能に支持されてい
る。また、前記ジャーナル10aには、その周方向に延
びる二つの油溝31,32が形成されている。ベアリン
グキャップ27には油路33,34が形成されており、
各油路33,34によりジャーナル10a及び各油溝3
1,32には潤滑油が供給されている。
【0033】この実施の形態では、図1に示すように、
エンジン1に設けられたオイルパン28、オイルポンプ
29及びオイルフィルタ30等によりエンジン1の各部
を潤滑するための潤滑装置が構成されている。エンジン
1の運転に連動してオイルポンプ29が作動されると、
同ポンプ29によりオイルパン28からは潤滑油が吸引
されるとともに吐出される。そして、吐出された潤滑油
はオイルフィルタ30を介してLSV55により前記各
油路33,34へ選択的に圧送され、ジャーナル10a
の潤滑に供されるとともに、各油溝31,32に供給さ
れる。
【0034】VVT25のハウジング36は、略円板状
をなすタイミングプーリ12と、同プーリ12に取り付
けられたカバー35とを備えている。このカバー35
は、有底円筒状をなし、プーリ12の一側面及びカムシ
ャフト10の先端を覆うようにして設けられている。前
記プーリ12はその外周に複数の外歯37を有するとと
もに、その中央にボス38を有している。プーリ12は
ボス38内にカムシャフト10が嵌挿されることによ
り、カムシャフト10に対して相対回動可能に取付けら
れている。また、プーリ12の外歯37には前述したタ
イミングベルト14が掛装されている。
【0035】カバー35の外周にはフランジ39が設け
られ、また、底部中央には孔40が形成されている。フ
ランジ39は複数のボルト41及びピン42により前記
プーリ12の一側面に固定されている。前記孔40には
蓋43が脱着可能に装着されている。また、カバー35
の内周にはヘリカル歯となった複数の内歯35aが形成
されている。
【0036】プーリ12及びカバー35により囲まれた
環状空間44には、円筒状をなすインナキャップ45等
が収容されている。このインナキャップ45はカムシャ
フト10の先端部に、中空ボルト46及びピン47によ
って固定されている。インナキャップ45の周壁45a
はボス38の一部を内包するように配設され、両者4
5,38は相対回動可能となっている。また、前記周壁
45aの外周にはヘリカル歯となった複数の外歯45b
が形成されている。
【0037】前記環状空間44において、カバー35と
インナキャップ45との間にはピストンギヤとしてのリ
ングギヤ48が介在されており、同ギヤ48によりカバ
ー35とカムシャフト10とが連結されている。このリ
ングギヤ48は環状をなし、カムシャフト10の軸方向
に沿って移動可能となっている。リングギヤ48の内外
周には複数の歯48a,48bが形成されており、その
双方がヘリカル歯となっている。そして、リングギヤ4
8の内周に形成された歯48aはインナキャップ45の
外歯45bに、外周に形成された歯48bはカバー35
の内歯35aにそれぞれ噛合されている。この噛合によ
り、リングギヤ48がカムシャフト10の軸方向に移動
すると、同シャフト10はプーリ12に対して相対的に
回転するようになっている。また、プーリ12がタイミ
ングベルト37から伝達される回転駆動力により回転す
ると、リングギヤ48により連結されたカバー35とキ
ャップ45とが一体に回転し、カムシャフト10とカバ
ー35とが一体的に回転する。
【0038】図2,3に示すように、前記環状空間44
はリングギヤ48によって第1及び第2の油圧室49,
50に区画されている。第1の油圧室49はリングギヤ
48の左端とカバー37の底壁との間に位置し、第2の
油圧室50はリングギヤ48の右端とプーリ12との間
に位置している。
【0039】カムシャフト10の内部には第1の油圧室
49に潤滑油による油圧を供給するための油路51が、
同シャフト10の軸方向に沿って形成されている。この
油路51の先端側は、前記中空ボルト46の孔46aを
通じて第1の油圧室49に連通され、基端側は、カムシ
ャフト10の半径方向へ延びる油孔52を介して前記油
溝31に通じている。
【0040】一方、第2の油圧室50に潤滑油による油
圧を供給するために、カムシャフト10の内部には前記
油路51と平行に延びる別の油路53が形成されてい
る。そして、この油路53と第2の油圧室50とは前記
ボス38に形成された油孔54により連通されている。
【0041】上記構成において、油路33、油孔52、
油路51及び孔46a等は、第1の油圧室49に潤滑油
による油圧を供給するための第1の油圧供給通路を構成
している。また、油路34、油路53及び油孔54等
は、第2の油圧室50に潤滑油による油圧を供給するた
めの第2の油圧供給通路を構成している。ここで、両油
圧供給通路の途中に設けられたLSV55は、その開度
がデューティ制御されることにより各油圧室49,50
に供給される油圧を制御するものである。図1には、こ
のLSV55とオイルパン28、オイルポンプ29及び
オイルフィルタ30との接続の関係を示す。
【0042】以下、このLSV55の構成について説明
する。図2,3に示すように、LSV55を構成するケ
ーシング56は、第1〜第5のポート57,58,5
9,60,61を有している。第1のポート57は油路
33に連通され、第2のポート58は油路34に連通さ
れている。また、第3及び第4のポート59,60はオ
イルパン28に連通され、第5のポート61はオイルフ
ィルタ30を介してオイルポンプ29の吐出側に連通さ
れている。ケーシング56の内部には串形のスプール6
2が設けられている。このスプール62は円筒状をなす
4つの弁体62aを有しており、その軸方向に往復動可
能となっている。また、ケーシング56には、スプール
62を図2に示す第1の作動位置と、図3に示す第2の
作動位置との間で移動させるための電磁ソレノイド63
が設けられている。また、ケーシング56内にはスプリ
ング64が設けられており、このスプリング64により
スプール62は第1の作動位置側へ向けて付勢されてい
る。
【0043】図3に示すように、スプリング64の付勢
力に抗してスプール62が第2の作動位置に配置される
と、オイルポンプ29の吐出側と油路33とが連通さ
れ、油路34とオイルパン28とが連通される。その結
果、第1の油圧室49には潤滑油が供給され、リングギ
ヤ48は第2の油圧室50内の油圧に抗して軸方向へ移
動しながら回動する。そして、カムシャフト10とハウ
ジング36との間の相対的な変位角が変化する。ここで
は、カムシャフト10の変位角がプーリ12のそれより
も進む結果、吸気バルブ8のバルブタイミングが進むよ
うになる。
【0044】一方、図2に示すように、スプール62が
第1の作動位置に配置されると、オイルポンプ29の吐
出側と油路34とが連通され、油路33とオイルパン2
8とが連通される。その結果、第2の油圧室50に油圧
が供給され、リングギヤ48は第1の油圧室49内の油
圧に抗して軸方向へ移動しながら回動する。そして、カ
ムシャフト10とハウジング36との間の相対的な変位
角が、上記とは反対の方向へと変化する。ここでは、カ
ムシャフト10の変位角がハウジング36のそれよりも
遅れる結果、吸気バルブ8のバルブタイミングが遅れる
ようになる。
【0045】本実施の形態では、上記のようにVVT2
5を制御することにより、吸気バルブ8のバルブタイミ
ングを連続的(無段階)に変更することができる。次
に、前記ECU80に係る電気的構成について図4に示
すブロック図を参照して説明する。
【0046】図4に示すように、ECU80は中央処理
装置(CPU)81、所定の制御プログラム等が予め記
憶された読み出し専用メモリ(ROM)82、CPU8
1の演算結果を一時的に記憶するためのランダムアクセ
スメモリ(RAM)83及び予め記憶されたデータ等を
保存するためのバックアップRAM84等を備えてい
る。ECU80は、これら各部81〜84と、A/D変
換器を含む外部入力回路85と、外部出力回路86等と
をバス87によって接続した論理演算回路として構成さ
れている。前述した各センサ71〜79は外部入力回路
85に接続されている。また、前述したインジェクタ1
6,イグナイタ22,LSV55は外部出力回路86に
接続されている。
【0047】CPU81は、外部入力回路85を介して
入力される各センサ71〜79の信号を入力値として読
み込み、それらの入力値に基づき燃料噴射量制御、点火
時期制御及びバルブタイミング制御等を実行すべく前記
各部材16,22,55等を制御する。
【0048】尚、燃料噴射量制御とは、エンジン1の運
転状態に応じて算出される目標値に基づき各インジェク
タ16を制御することにより、燃焼室4へ供給される燃
料量を制御することである。点火時期制御とは、エンジ
ン1の運転状態に応じて算出される目標値に基づいてイ
グナイタ22を制御することにより、各点火プラグ5の
点火タイミングを制御することである。バルブタイミン
グ制御とは、エンジン1の運転状態に応じて算出される
デューティ比の値に基づいてLSV55を制御すること
により、VVT25を制御して吸気バルブ8のバルブタ
イミングを制御することである。
【0049】本実施の形態において、前記ROM82に
は、前記バルブタイミング制御時において、前記デュー
ティ比に対して補正を行うための補正用データαが格納
されている。この補正用データαは、カム角θとカムシ
ャフト10に生じるトルクとの関係に基づいて予め決定
されるものである。以下、この補正用データαについて
説明する。
【0050】図5はカム角θとカムシャフト10に生じ
るトルクとの関係を示している。同図に示すように、カ
ムシャフト10にはカム角に応じて「正トルク」及び
「負トルク」の状態を周期的に繰り返すトルク変動が生
じていることがわかる。これは、カムシャフト10の回
転に伴ってカムが吸気バルブ8を開閉弁駆動することに
起因するものである。
【0051】即ち、図6(a)に示すように、カムシャ
フト10のカム10aが吸気バルブ8を押し下げる際、
カムシャフト10にはバルブスプリングからのバネ力、
及び吸気バルブ8の慣性力等によってシャフト10の回
転方向(同図において矢印で示す)とは逆方向のトルク
(この方向のトルクを「正トルク」と定義する)が作用
する。
【0052】一方、カムシャフト10が図6(b)に示
す状態となると、前記バネ力及び慣性力等によりカムシ
ャフト10にはその回転方向と同方向のトルク(この方
向のトルクを「負トルク」と定義する)が作用する。
【0053】カムシャフト10が回転すると、その回転
に伴って以上のような、「正トルク」、「負トルク」が
カムシャフト10に対して交互に作用することにより、
同シャフト10には図5に示すようなトルク変動が生じ
ることとなる。また、このトルク変動の大きさは、前述
したバルブスプリングのバネ力、吸気バルブの慣性力の
他、エンジンの運転状態、即ち、吸気圧力、或いはエン
ジン回転数といった諸条件によっても変化するものであ
る。
【0054】本実施の形態では、次の計算式により補正
用データαが求められている。 α=C*SIN{a*(θ−s)}・・・(1) ここで、「C」はカムリフト特性によって決まる定数
を、「θ」はカム角を示し、また、「a」,「s」は補
正用データαを図5に示すようなトルク変動と同期させ
て変化させるようにするための補正値である。この補正
値α,sは、図5に示すようなカム角θとトルクとの関
係が予め実験等により求められ、その関係に基づいて設
定されている。図8は、上記計算式(1)によって求め
られた、カム角θと補正用データαとの関係を示してい
る。前記ROM82には、同図に示すカム角θと補正用
データαとの関係がマップとして予め記憶されている。
尚、補正用データαが記憶されたROM82は本発明に
おける第1の記憶手段を構成するものである。
【0055】次に、上記のように構成されたバルブタイ
ミング制御装置の作用について説明する。図7はバルブ
タイミング制御ルーチン(以下、「(VVT制御ルーチ
ン」という)のフローチャートであり、同ルーチンはE
CU80のCPU81により所定時間毎の定時割り込み
で実行される。
【0056】処理がこのルーチンへ移行すると、ステッ
プ105において、CPU81は各センサ73,76〜
79からの信号に基づき吸気圧力PM、エンジン回転数
NE、カムシャフト10の実変位角VT、及びカム角θ
の値をそれぞれ読み込む。
【0057】続いて、ステップ110において、CPU
81はステップ105にて読み込まれた吸気圧力PM、
エンジン回転数NEに基づきカムシャフトの目標変位角
VTTを算出する。CPU81はこの目標変位角VTT
を図9に示す関数データを参照することにより算出す
る。この関数データにおいて、目標変位角VTTは吸気
圧力PM及びエンジン回転数NEとの関係から求められ
エンジン1の負荷LDと、エンジン回転数NEとの関係
から予め実験等により最適に設定されている。
【0058】その後、ステップ115において、CPU
81はステップ110において算出した目標変位角VT
Tと、実変位角VTとの偏差が所定の基準値β(本実施
の形態では、「3°」とした。)以下であるか否かを判
断する。そして、実変位角VTと目標変位角VTTとの
偏差が基準値βよりも大きい場合(ステップ115が
「NO」の場合)、CPU81はステップ120に移行
する。
【0059】ステップ120において、CPU81は、
ステップ105において読み込んだカム角θに対応する
補正用データαをROM82から取得する。そして、C
PU81はステップ125において、その補正用データ
α、吸気圧力PM、及びエンジン回転数NEから以下に
示す計算式に基づき、補正デューティ比DVTCを算出
する。
【0060】 DVTC=F(PM,NE)*α ・・・(2) ここで、F(PM,NE)は吸気圧力PM及びエンジン
回転数NEを変数とした関数を示し、本実施の形態にお
いては次式によって定義される。
【0061】 F(PM,NE)=K1*PM*NE ・・・(3) K1:比例定数 次に、CPU81はステップ130に移行し、次に示す
計算式に基づいて設定デューティ比DVTSを算出す
る。
【0062】 DVTS=(VTT−VT)*KP+γ ・・・(4) 上式において、KPは比例定数であり、γは保持デュー
ティ比を示す。また、前記ステップ115において、目
標変位角VTTと実変位角VTとの偏差が基準値β以下
である場合(ステップ115が「YES」の場合)に
は、CPU81はステップ115からステップ145に
移行する。そして、ステップ145において、前記設定
デューティ比DVTSを保持制御を実行するための保持
デューティ比γに設定する。ここで、保持制御とは、カ
ムシャフト10の変位角を目標変位角VTTに保持する
ための制御である。尚、本実施の形態において、ステッ
プ130及びステップ145の処理を実行するCPU8
1は、エンジン1の運転状態に適合した目標変位角VT
Tとなる位置にリングギヤ48を配置するための制御指
令値を生成する指令値生成手段に相当する。
【0063】更に、CPU81は、ステップ130或い
はステップ145から、ステップ135に移行し、設定
デューティ比DVTSに対して補正処理を行う。即ち、
CPU81は次式に示すように設定デューティ比DVT
Sに対して前記補正デューティ比DVTCを加えたもの
を、LSV55をデューティ制御するための駆動デュー
ティ比DVTとして設定する。
【0064】 DVT=DVTS+DVTC ・・・(5) そして、CPU81はステップ135において、前記駆
動デューティ比DVTに基づいてLSV55をデューテ
ィ制御する。その結果、VVT25によりカムシャフト
10の変位角が、遅角、或いは進角され、目標変位角V
TTとなるように変更される。尚、本実施の形態におい
て、ステップ135及びステップ140の処理を実行す
るCPU81は補正手段及び第1の駆動制御手段に相当
するものである。
【0065】以上説明したように、VVT制御ルーチン
では、カムシャフト10の実変位角VTが目標変位角V
TTとなるように制御される。そして、ステップ140
の処理を実行した後、CPU81は所定の制御周期を待
ってステップ105からの処理を再開する。
【0066】さて、前記ステップ135において、設定
デューティ比DVTSに対して補正処理がなされ、即
ち、前記計算式(5)に基づいて設定デューティ比DV
TSに対して補正デューティ比DVTCが加えられて駆
動デューティ比DVTが設定されている。この補正デュ
ーティ比DVTCは、前述した各計算式(1)〜(4)
から明らかなように、カムシャフト10に生じるトルク
変動と同期して変化するとともに、その大きさは吸気圧
力PM及びエンジン回転数NEに応じて変化するもので
ある。
【0067】図10において実線は、吸気圧力PM及び
エンジン回転数NEを一定とした場合における、駆動デ
ューティ比DVTとカム角θとの関係を、カムシャフト
10の変位角を進角させる場合、遅角させる場合、及び
目標変位角VTTに保持する場合の各場合についてそれ
ぞれ示している。また、同図において点線は、前記補正
処理を行わない場合における駆動デューティ比とカム角
θとの関係を本実施の形態に対する比較例として示して
いる。
【0068】比較例においては、カムシャフト10の変
位角を進角、遅角させる場合、或いは保持する場合のい
ずれも場合においても、駆動デューティ比DVTは一定
である。
【0069】これに対して、本実施の形態における駆動
デューティ比DVTは、カム角θに応じて図5に示すカ
ムシャフト10のトルク変動と同様の周期で変動してい
る。このように、駆動デューティ比DVTがカム角θに
応じて変動することにより、リングギヤ48の位置に対
して、同シャフト10のトルク変動が影響することを抑
制することができる。
【0070】カムシャフト10の変位角を進角させる場
合を例として詳細に説明すると、図5、図10の区間A
において、カムシャフト10のトルクが「正トルク」と
なると、駆動デューティ比DVTは一時的に増大してい
る。ここで、カムシャフト10に生じた「正トルク」
は、同シャフト10の変位角を遅角させるように、換言
すればリングギヤ48をカムシャフト10の先端側(図
2,3において左側)に付勢するように作用する。一
方、駆動デューティ比DVTが一時的に増加すると、こ
の増加分はカムシャフト10の変位角を進角させるよう
に、換言すればリングギヤ48をカムシャフト10の基
端側(図2,3において右側)に付勢するように作用す
る。従って、前記「正トルク」によってリングギヤ48
に生じる付勢力は、駆動デューティ比DVTが一時的に
増加することにより打ち消される。
【0071】また、図5、図10の区間Bにおいて、カ
ムシャフト10のトルクが「負トルク」となると、駆動
デューティ比DVTは一時的に減少している。ここで、
カムシャフト10に生じた「負トルク」は、同シャフト
10の変位角を進角させるように、換言すればリングギ
ヤ48をカムシャフト10の基端側に付勢するように作
用する。一方、駆動デューティ比DVTが一時的に減少
すると、この減少分はカムシャフト10の変位角を見掛
け上、遅角させるように、換言すればリングギヤ48を
カムシャフト10の先端側(図2,3において左側)に
付勢するように作用する。従って、前記「負トルク」に
よってリングギヤ48に生じる付勢力は、駆動デューテ
ィ比DVTが一時的に減少することにより打ち消され
る。
【0072】その結果、リングギヤ48はカムシャフト
10に生じたトルク変動による位置変化が抑制された状
態で、カムシャフト10の目標変位角に対応する位置に
まで円滑に移動することができる。以上、カムシャフト
10の変位角を進角させる場合について説明したが、本
実施の形態では、同変位角を遅角させる場合、或いは目
標変位角にその変位角を保持する場合も同様に、前記ト
ルク変動によるリングギヤ48の位置変化が抑制され
る。
【0073】また、カムシャフト10に生じるトルク変
動の大きさは、例えば、吸気圧力PM或いはエンジン回
転数NEといったエンジン1の運転状態によっても変化
するものである。本実施の形態では、上記計算式
(2),(3)より明らかなように、前記補正デューテ
ィ比DVTCの大きさを吸気圧力PM及びエンジン回転
数NEに応じて変更するようにしたため、前記トルク変
動によるリングギヤ48の位置変化をより確実に抑制す
ることができる。
【0074】図11は前述したVVT制御ルーチンによ
って、カムシャフト10の変位角を実変位角VT1 から
目標変位角VTT1 まで進角させた場合における、前記
変位角の時間的変化を示している。同図において、実線
は前述したステップ135における補正処理を行った場
合、点線は同補正処理を行わない場合における前記変位
角を示している。同図に示すように、補正処理を行わな
い場合には、カムシャフト10の変位角はトルク変動の
影響を受けて変動しながら目標変位角VT1 にまで変化
していることがわかる。また、目標変位角VT1 に対し
て安定せず、同変位角VTT1 を中心値として変動して
いることがわかる。
【0075】これに対して補正処理を行った場合には、
前述したようにカムシャフト10のトルク変動の影響が
抑制されているため、カムシャフト10の変位角は円滑
に変更されるとともに、目標変位角VTT1 となった状
態を安定して維持していることがわかる。
【0076】以上、説明した本実施の形態は以下の特徴
を有するものである。 (a)本実施の形態によれば、カムシャフト10のトル
ク変動によるリングギヤ48の位置変化を抑制すること
ができる。従って、カムシャフト10の変位角を変更す
る場合には、リングギヤ10を円滑に移動させることが
でき、また、前記変位角を目標変位角に保持する場合に
は、リングギヤ48を目標変位角に対応する位置に安定
して保持することができる。その結果、バルブタイミン
グ制御において、前記トルク変動に起因してバルブタイ
ミング制御における制御性が悪化してしまうことを防止
することができる。
【0077】(b)本実施の形態では、カム角θと、カ
ムシャフト10に生じるトルクとの関係に基づいて決定
された補正用データαがROM82に記憶され、その補
正用データαに基づいて駆動デューティ比DVTが決定
されている。従って、バルブタイミングを制御する際、
カムシャフト10に生じるトルク変動を予め見越した制
御を行うことができ、同トルク変動に起因したリングギ
ヤ48の位置変化をより確実に抑制することができる。
【0078】(c)本実施の形態では、前記補正処理を
行うことによって、駆動デューティ比DVTをカムシャ
フト10のトルク変動と同期して変化させるとともに、
その大きさを吸気圧力PM或いはエンジン回転数NEに
応じて変化させている。従って、前記トルク変動による
リングギヤ48の位置変化をより確実に抑制することが
できる。
【0079】(d)カムシャフト10の変位角を目標変
位角VTTに保持する場合において、前記トルク変動に
起因したリングギヤ48の不要な移動動作が抑制され
る。従って、その移動動作に伴ってリングギヤ48の内
外歯48a,48bが磨耗してしまうことを防止するこ
とができる。
【0080】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態について図12,13を参照し
て説明する。本実施の形態においてVVT25、LCV
55、ECU80等の構成については、前述した第1の
実施の形態と同様であるため、以下、第1の実施の形態
との相違点を中心にして本実施の形態について説明す
る。
【0081】本実施の形態において、第2の記憶手段と
しての前記ROM82には、カムシャフトのカム角θ
と、同シャフトに生じるトルク変動状態との関係を示す
判別データが図13に示すようなマップとして記憶され
ている。この判別データは、予め実験等により求められ
た、カム角θと、カムシャフト10におけるトルクとの
関係に基づいて決定されるものであり、カムシャフトに
作用するトルクが前述した「正トルク」或いは「負トル
ク」のいずれの状態にあるかを判別するためのデータで
ある。CPU81はこの判別データに基づいて、カムシ
ャフト10に生じたトルク変動に起因したリングギヤ4
8の位置変化を抑制しつつバルブタイミング制御を行
う。以下、この制御について詳細に説明する。
【0082】図12は本実施の形態におけるVVT制御
ルーチンを示すフローチャートである。このVVT制御
ルーチンは、ECU80のCPU81により所定時間毎
の定時割り込みで実行される。
【0083】本実施の形態において、図12に示すステ
ップ205〜ステップ215までの処理は、図7に示す
第1の実施の形態でのVVT制御ルーチンにおけるステ
ップ105〜ステップ115までの処理と同様である。
CPU81はステップ210からステップ215に移行
すると、実変位角VTと目標変位角VTTとの偏差が基
準値β以下であるか否かを判断する。そして、CPU8
1はその偏差が基準値βより大きいと判断すると、ステ
ップ220に移行する。
【0084】ステップ220において、CPU81はカ
ム角θに対応する判別データを前記ROM82から読み
込む。そして、CPU81はステップ225に移行し、
同ステップ225において実変位角VTを目標位相角V
TTに一致させるためには、バルブタイミングを進角さ
せるかべき、或いは遅角させるべきかの判断を行う。そ
して、進角させるべきであると判断した場合(ステップ
225が「YES」の場合)、CPU81はステップ2
30に移行する。
【0085】ステップ230において、CPU81は、
カム角θ及びステップ220において読み込んだ判別デ
ータに基づき、現在、カムシャフト10に生じているト
ルクが「負トルク域」にあるか否かを判断する。そし
て、そのトルクが「負トルク域」にはない、即ち「正ト
ルク域」にあると判断した場合(ステップ230におい
て「NO」の場合)、CPU81はステップ260に移
行して駆動デューティ比DVTを保持デューティ比γに
設定してステップ240に移行する。また、カムシャフ
ト10に生じているトルクが「負トルク域」にあると判
断した場合(ステップ230において「YES」の場
合)、CPU81はステップ235に移行する。
【0086】一方、前記ステップ225において、遅角
させるべきであると判断した場合(ステップ225が
「NO」の場合)、CPU81はステップ250に移行
する。そして、CPU81はステップ250において、
カム角θ及び前記判別データに基づき、現在、カムシャ
フト10に生じているトルクが「正トルク域」にあるか
否かを判断する。そして、そのトルクが「正トルク域」
にはない、即ち、「負トルク域」にあると判断した場合
(ステップ250において「NO」の場合)、CPU8
1はステップ255に移行して駆動デューティ比DVT
を前記保持デューティ比γに設定して次のステップ24
0に移行する。また、カムシャフト10に生じているト
ルクが「正トルク域」にあると判断した場合(ステップ
250が「YES」の場合)、CPU81はステップ2
35に移行する。尚、本実施の形態において、前記ステ
ップ230及びステップ250の処理を行うCPU81
は、判断手段に相当する。
【0087】上記ステップ230或いはステップ250
からステップ235に移行すると、CPU81は次の計
算式に基づいて駆動デューティ比DVTを算出する。 DVT=(VTT−VT)*KP+γ ・・・(6) KP:ゲインに相当する比例定数 また、前記ステップ215において、カムシャフト10
の実変位角VTと目標変位角VTTとの偏差が基準値β
以下であると判断した場合(ステップ215において
「YES」の場合)、CPU81はステップ265に移
行する。そして、ステップ265において、CPU81
は駆動デューティ比DVTを、前記保持デューティ比γ
に設定する。
【0088】そして、前記各ステップ235,260,
255,265からステップ240に移行すると、CP
U81は駆動デューティ比DVTに基づきLSV55を
制御し、カムシャフト10の実変位角VTと目標変位角
VTTとの偏差が減少するように実変位角VTを変更す
る。尚、ステップ240において、駆動デューティ比D
VTが保持デューティ比γに設定されている場合、CP
U81は、カムシャフト10の変位角を目標変位角VT
Tに保持する制御を行い、前述したような実変位角VT
の変更を行わない。そして、CPU81はステップ24
0における処理を実行した後、所定の制御周期を待っ
て、ステップ205からの処理を再開する。尚、本実施
の形態において、ステップ240の処理を行うCPU8
1は第2の駆動制御手段に相当する。
【0089】以上説明したように、本実施の形態におけ
るVVT制御ルーチンによれば、カムシャフト10の変
位角を進角させる場合、同シャフト10に生じているト
ルクが前記「負トルク域」にある時にのみ、LSV55
が制御されて変位角が変更される。また、カムシャフト
10の変位角を遅角させる場合には、同シャフト10に
生じているトルクが「正トルク域」にある時にのみ、L
SV55が制御されて変位角が変更される。
【0090】このように、本実施の形態では、カムシャ
フト10に生じるトルクが「正トルク」或いは「負トル
ク」のいずれか一方である場合にのみ、リングギヤ48
を移動させバルブタイミングの変更を実行する。従っ
て、リングギヤ48を移動させてバルブタイミングを変
更する際、カムシャフト10のトルクにより、同シャフ
ト軸方向においてリングギヤ48に作用する付勢力は一
方向に限定される。従って、リングギヤ48を移動させ
る際、その移動動作における脈動の発生が抑制されるよ
うになり、同リングギヤ48をカムシャフト10の変位
角が目標変位角となる位置まで円滑に移動させることが
できる。
【0091】また、本実施の形態において、例えば、カ
ムシャフト10の変位角を進角させる場合、カムシャフ
ト10にはリングギヤ48の移動により図6(b)にお
いて時計回り方向の回転が生じるが、この回転の方向
は、同シャフト10に生じる「負トルク」の方向と一致
している。また、カムシャフト10の変位角を遅角させ
る場合には、リングギヤ48の移動により図6(a)に
おいて反時計回り方向の回転が生じるが、この回転の方
向は、同シャフト10に生じる「正トルク」の方向と一
致している。
【0092】このように、本実施の形態では、リングギ
ヤ48の移動に伴うカムシャフト10の回転の方向と、
同シャフト10に生じるトルクの方向とが一致した場合
にのみ、バルブタイミングの変更が実行される。従っ
て、リングギヤ48の移動が前記トルクにより阻害され
てしまうことが抑制され、その移動の際における駆動力
が低減される。
【0093】以上説明した本実施の形態は、以下の特徴
を有するものである。 (a)本実施の形態によれば、リングギヤ48を移動さ
せる際に、トルク変動に起因した脈動が生じることを抑
制することができるため、リングギヤ10を円滑に移動
させてカムシャフト10の変位角を変更することが可能
となる。その結果、前記トルク変動に起因したバルブタ
イミング制御における制御性の悪化を防止することがで
きる。
【0094】(b)本実施の形態では、リングギヤ48
の移動に伴うカムシャフト10の回転の方向と、同シャ
フト10に生じるトルクの方向とが一致させてバルブタ
イミングの変更を行うようにしたため、リングギヤ48
の移動が前記トルクにより阻害されてしまうことを抑制
することができるとともに、その移動の際における駆動
力を低減することができる。従って、カムシャフト10
の変位角変更動作を容易なものとすることができる。
【0095】尚、前述した各実施の形態は以下に示すよ
うに構成の一部を適宜変更して実施することができる。 (1)第1の実施の形態では、カムシャフト10の変位
角を目標変位角VTTへ変更する場合(図7においてス
テップ115が「NO」の場合)、及び同変位角を目標
変位角に保持する場合(ステップ115が「YES」の
場合)のいずれの場合においても、ステップ135にお
ける補正処理を行うようにしたが、いずれか一方の場合
にのみ前記補正処理を行うようにしてもよい。
【0096】(2)第1の実施の形態において、補正デ
ューティ比DVTCは、上記計算式(1)〜(3)に示
すように、補吸気圧力PM、エンジン回転数NE、及び
カム角θをパラメータとして決定されるものであった
が、このパラメータは前記吸気圧力PM、エンジン回転
数NE、及びカム角θの組み合わせに限定されるもので
はない。例えば、カム角θとエンジン回転数NEをパラ
メータとしてもよく、また、計算式(2)における関数
F(PM,NE)を定数とし、補正デューティ比DVT
Cがカム角θのみによって定められるようにしてもよ
い。
【0097】(3)第1の実施の形態において、補正デ
ューティ比DVTCは、計算式(2),(3)に示すよ
うに吸気圧力PM及びエンジン回転数NEに対して線形
的に変化するよう設定されているが、カムシャフト10
に実際に生じるトルク変動により適応した制御がなされ
るように、計算式(3)に示す関数F(PM,NE)を
変更してもよい。同様に、補正用データαを求める計算
式(1)を適宜変更してもよい。
【0098】(4)前記各実施の形態では、吸気バルブ
8のバルブタイミングのみを可変とするVVT25を設
けたが、排気バルブ9のバルブタイミングのみを可変と
するVVT25や、吸気バルブ8及び排気バルブ9の双
方のバルブタイミングをそれぞれ可変とするVVT25
を設けることもできる。
【0099】以上、本発明を具体化した各実施の形態に
ついて説明したが、各実施の形態から把握できる技術的
思想についてその効果とともに記載する。 (イ)請求項3に記載した内燃機関のバルブタイミング
制御装置において、第2の駆動制御手段は、判断手段に
よる判断結果に基づき、前記カムシャフトにおけるトル
クの方向と、前記ピストンギヤの移動動作に伴うカムシ
ャフトの回転の方向とが一致した状態で前記ピストンギ
ヤの移動動作が行われるように前記駆動手段を駆動制御
するものであること。
【0100】上記(イ)のバルブタイミング制御装置に
よれば、第2の駆動制御手段は、カムシャフトの変位角
が運転状態検出手段により検出された運転状態に適合す
る目標変位角となるように駆動手段を駆動制御する。こ
の際、第2の駆動制御手段は、判断手段による判断結果
に基づき、前記カムシャフトにおけるトルクの方向と、
前記ピストンギヤの移動動作に伴うカムシャフトの回転
の方向とが一致した状態で前記ピストンギヤの移動動作
が行われるように駆動手段を駆動制御する。このよう
に、カムシャフトにおけるトルクの方向と、前記ピスト
ンギヤの移動動作に伴うカムシャフトの回転の方向とを
一致させるようにしたため、ピストンギヤを駆動手段に
よって移動させる際の駆動力を低減することができ、カ
ムシャフトにおける変位角の変更動作を容易なものとす
ることができる。
【0101】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1又
は2記載の発明によれば、カムシャフトに生じるトルク
変動により同シャフトの軸方向におけるピストンギヤの
位置が変化してしまうことを抑制することができる。従
って、例えば、バルブタイミングを変更する際には円滑
なピストンギヤの移動動作が実行され、また、バルブタ
イミングを目標値に保持する場合には、ピストンギヤを
所定位置に安定した状態に保持することができるように
なる結果、前記トルク変動に起因してバルブタイミング
制御装置における制御性が悪化してしまうことを防止す
ることができる。
【0102】特に、請求項2記載の発明によれば、第1
の駆動制御手段がカム角検出手段によって検出された回
転角に対応する補正用データを第1の記憶手段から取得
し、その補正用データに基づき、移動制御指令値に対し
てトルク変動によるピストンギヤの位置変化を抑制する
ための補正を行うようにしたため、トルク変動の影響を
より確実に抑制する補正を移動制御指令値に対して行う
ことができる。
【0103】請求項3記載の発明によれば、請求項1に
記載した発明の効果に加え、第2の駆動制御手段は、判
断手段の判断結果に基づき、カムシャフトにおけるトル
クの状態が正トルク領域或いは負トルク領域のいずれか
一方の領域に属する場合にのみピストンギヤの移動動作
が行われるよう駆動手段を制御する。即ち、ピストンギ
ヤが移動する際に、カムシャフトに生じるトルクは正ト
ルク、或いは負トルクのいずれか一方のみであり、カム
シャフトからピストンギヤに作用する回転力は一方向の
みに限定される。従って、ピストンギヤの移動動作にお
ける脈動の発生を抑制することができ、ピストンギヤを
目標変位角に対応する所定位置まで円滑に移動させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るガソリンエンジンシス
テムを示す概略構成図。
【図2】 VVT及びLSVの構造等を示す断面図。
【図3】 VVT及びLSVの構造等を示す断面図。
【図4】 ECU等の構成を示すブロック図。
【図5】 カム角とカムシャフトのトルク値との関係を
示す図。
【図6】 カムシャフトに生じるトルクの方向を説明す
るための断面図。
【図7】 第1の実施の形態における「VVT制御ルー
チン」を示すフローチャート。
【図8】 カム角と補正用データとの関係を示す図。
【図9】 目標変位角に係る関数データを示す図。
【図10】 カム角と駆動デューティ比との関係を示す
図。
【図11】 カムシャフトの変位角における時間的変化
を示す図。
【図12】 第2の実施の形態における「VVT制御ル
ーチン」を示すフローチャート。
【図13】 カム角と判別データとの関係を示す図。
【符号の説明】
1…エンジン(内燃機関)、1a…クランクシャフト
(出力軸)、8…吸気バルブ(バルブ)、10…カムシ
ャフト、12…タイミングプーリ(回転体)、35a…
内歯(回転体側の内歯)、45b…外歯(カムシャフト
側の外歯)、48…リングギヤ(ピストンギヤ)、48
a…内歯(ピストンギヤの内歯)、48b…外歯(ピス
トンギヤの外歯)、49…第1の油圧室、50…第2の
油圧室(49,50等は駆動手段を構成する)73…吸
気圧センサ、76…回転数センサ、77…気筒判別セン
サ、78…カム角センサ、79…クランク角センサ(7
3,76〜79は運転状態検出手段を構成し、78、7
9はカム角検出手段を構成する)、81…CPU(制御
手段、指令値生成手段、補正手段、第1及び第2の駆動
制御手段、判断手段を構成する)、82…ROM(第1
及び第2の記憶手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の機関本体に回動可能に支持さ
    れたバルブ駆動用カムシャフトと、 前記カムシャフトの一端部に設けられ、前記内燃機関の
    クランクシャフトに駆動連結された回転体と、 前記カムシャフトと前記回転体との間に介在され、内周
    に設けられた歯が前記カムシャフト側の外歯に噛合され
    るとともに外周に設けられた歯が前記回転体側の内歯に
    噛合され、且つ、内外周に設けられた歯の少なくとも一
    方がヘリカル歯であるピストンギヤと、 前記カムシャフトの変位角を変更すべく前記ピストンギ
    ヤをカムシャフトの軸方向に移動させる駆動手段と、 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 前記変位角が前記運転状態検出手段により検出された運
    転状態に適合する目標変位角となるように前記駆動手段
    を制御する制御手段とを備えた内燃機関のバルブタイミ
    ング制御装置であって、 前記制御手段は、予め求められた、内燃機関の運転状態
    とその状態においてカムシャフトに生じるトルクとの関
    係に基づいて、そのトルクの変動に起因した前記ピスト
    ンギヤの位置変化を抑制しつつ前記駆動手段を制御する
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記運転状態検出手段は、 少なくともカムシャフトの回転角を検出するカム角検出
    手段を有し、 前記制御手段は、 前記変位角が内燃機関の運転状態に適合する目標変位角
    となる位置に前記ピストンギヤを配置するための制御指
    令値を生成する指令値生成手段と、 少なくとも前記回転角と前記トルクとの関係に基づいて
    予め決定された補正用データが記憶されている第1の記
    憶手段と、 前記カム角検出手段によって検出された回転角に対応す
    る補正用データを前記第1の記憶手段から取得し、その
    補正用データに基づいて、前記指令値生成手段によって
    生成された制御指令値に対して前記トルク変動に起因し
    たピストンギヤの位置変化を抑制するための補正を行う
    補正手段と、 前記補正手段により補正された制御指令値に基づいて前
    記駆動手段を駆動制御する第1の駆動制御手段とを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記運転状態検出手段は、 少なくともカムシャフトの回転角を検出するカム角検出
    手段を有し、 前記制御手段は、 前記回転角と、カムシャフトにおけるトルクの状態とを
    対応させて示す判別データが記憶された第2の記憶手段
    と、 カムシャフトにおけるトルクの状態が、カムシャフトの
    回転方向と逆方向のトルクが生じる正トルク領域、及び
    前記回転方向と同方向のトルクが生じる負トルク領域の
    いずれの領域に属するかを、前記カム角検出手段によっ
    て検出された回転角と、前記第2の記憶手段に記憶され
    た判別データとに基づいて判断する判断手段と、 前記変位角を前記運転状態検出手段により検出された運
    転状態に適合する目標変位角に変更する際、前記判断手
    段による判断結果に基づいて、カムシャフトのトルク状
    態が前記両領域のいずれか一方の領域に属する場合にの
    み前記ピストンギヤの移動動作が行われるように前記駆
    動手段を駆動制御する第2の駆動制御手段とを含むこと
    を特徴とする請求項1記載の内燃機関のバルブタイミン
    グ制御装置。
JP30597495A 1995-11-24 1995-11-24 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Pending JPH09144571A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009209849A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Nissan Motor Co Ltd バルブタイミング制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009209849A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Nissan Motor Co Ltd バルブタイミング制御装置

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