JPH09256880A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JPH09256880A
JPH09256880A JP8066564A JP6656496A JPH09256880A JP H09256880 A JPH09256880 A JP H09256880A JP 8066564 A JP8066564 A JP 8066564A JP 6656496 A JP6656496 A JP 6656496A JP H09256880 A JPH09256880 A JP H09256880A
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JP
Japan
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valve
engine
intake
ecu
rotation speed
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JP8066564A
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English (en)
Inventor
Yukiei Tomita
幸衛 富田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D13/00Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing
    • F02D13/02Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing during engine operation
    • F02D13/0203Variable control of intake and exhaust valves
    • F02D13/0215Variable control of intake and exhaust valves changing the valve timing only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D13/00Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing
    • F02D13/02Controlling the engine output power by varying inlet or exhaust valve operating characteristics, e.g. timing during engine operation
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    • F02D13/0234Variable control of the intake valves only changing the valve timing only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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    • F02D2041/001Controlling intake air for engines with variable valve actuation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】アイドル回転速度制御(ISC)装置により制
御される機関回転速度が過剰となる場合、点火時期制御
による対策とは異なり排気温度を上昇させることなく、
充分な調整レンジをもってアイドル運転時の内燃機関の
回転速度を低減させること。 【解決手段】可変機構(VVT)25はバルブオーバラ
ップを変更するために吸気バルブ8のバルブタイミング
を変更する。アイドル回転速度制御弁(ISCV)24
はバイパス通路23に流れる空気量QAを調整する。回
転速度センサ76は、エンジン回転速度NEを検出す
る。ISCが故障することによりエンジン回転速度NE
が上昇する。電子制御装置(ECU)80は回転速度N
Eが所定値NE1を超えて過剰であるか否かを判断す
る。その判断結果に基づきVVT25を制御することに
より吸気バルブ8が遅角させて負のバルブオーバラップ
を得る。それにより、燃焼室4に取り込まれる吸入空気
量QAが減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関のアイ
ドル運転時に吸気通路を流れる空気量を調整するための
吸気調整手段と、吸気通路及び排気通路のそれぞれに設
けられた吸気バルブ及び排気バルブの開閉特性を可変と
する可変機構とを有する内燃機関に係る。詳しくは、前
記吸気調整手段及び前記可変機構を制御するようにした
内燃機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用内燃機関(エンジン)にお
いて、そのアイドル運転時におけるエンジン回転速度
を、エンジンの温度状態、負荷状態等にかかわらず、所
定の目標値に制御するようにしたアイドル回転速度制御
(ISC)装置がある。一例としてこのISC装置は、
吸気通路におけるスロットルバルブの上流側と下流側と
を連通させるバイパス通路と、この通路を流れる空気量
を調整するための弁(ISCV)と、エンジン回転速度
を検出するためのセンサと、そのセンサの検出値に基づ
きISCVを制御するためのコンピュータとを備える。
スロットルバルブが全閉状態となるエンジンのアイドル
運転時に、コンピュータがISCVを制御することによ
り、吸気通路を流れる空気量が調整され、エンジン回転
速度が調整される。
【0003】しかしながら、ISC装置に何らかの異常
が生じた場合に、実際のエンジン回転速度が所定の目標
値を越えて高くなる、いわゆるオーバランを引き起こす
おそれがある。例えば、ISCVが全開状態で故障する
ことが異常の1つとして挙げられる。オーバランが起き
た場合、その分だけエンジントルクが増えることにな
る。従って、運転者が車両を発進させようとしたときに
は、予想以上の加速感、即ち車両の「飛び出し感」を伴
うことになる。
【0004】特開昭60−156979号公報は、この
種の問題を解決するための「内燃機関の点火時期制御装
置」を開示する。この装置は、エンジンのアイド運転時
にエンジンの回転速度が所定の許容値を越えた場合、エ
ンジンに供給された可燃混合気の点火時期を遅角させる
ことにより、エンジンの出力を減少させる。これによ
り、アイドル運転時における、オーバランの発生を防止
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
装置では、点火時期を遅角させることから、排気ガスの
温度が上昇する傾向にある。その状態が長く続いた場合
には、排気通路に設けられた触媒を熱劣化させるおそれ
がある。一方で、点火時期の制御により調整され得るエ
ンジンのトルクレンジは比較的小さいことから、ISC
Vにより調整されるべきバイパス通路の流量レンジが大
きく設定されたISC装置では、点火時期の遅角制御に
より低減され得るエンジントルクの値に限界がある。そ
のため、上記した車両の飛び出し感を充分に抑えること
ができない。
【0006】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、アイドル運転時にISC装
置により制御される内燃機関の回転速度が過剰となった
場合、点火時期制御による対策とは異なり、排気温度の
上昇を伴うことなく、かつ充分な調整レンジをもって内
燃機関の回転速度を低減することを可能とした内燃機関
の制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、図1に示すように、
燃焼室M1に通じる吸気通路M2及び排気通路M3と、
燃焼室M1と吸気通路M2との間を選択的に開閉するた
めの吸気バルブM4と、同じく燃焼室M1と排気通路M
3との間を選択的に開閉するための排気バルブM5と、
吸気バルブM4及び排気バルブM5の少なくとも一方の
開閉特性を可変とするための可変機構M6と、吸気通路
M2を流れる空気量を調整するための吸気調整手段M7
とを有する内燃機関M8であって、内燃機関M8のアイ
ドル運転時には、回転速度検出手段M9により検出され
る内燃機関M8の回転速度が所定値となるように吸気調
整手段M7を制御するための第1の制御手段M10を備
えた制御装置であって、内燃機関M8のアイドル運転時
に吸気調整手段M7の作動に基づき制御されて、回転速
度検出手段M9により検出される回転速度が所定値を超
えて過剰であるか否かを判断するための判断手段M11
と、回転速度が過剰であることが判断手段M11により
判断されたときに、回転速度が低下するように可変機構
M6を制御するための第2の制御手段M12とを備えた
ことを趣旨とする。
【0008】上記の構成によれば、内燃機関M8のアイ
ドル運転時に、回転速度検出手段M9の検出結果に基づ
き、第1の制御手段M10が吸気調整手段M7を制御す
ることにより、吸気通路M2を通じて燃焼室M1へ流れ
る空気量が調節され、内燃機関M8の回転速度が所定値
となるように制御される。
【0009】ここで、何らかの原因により吸気調整手段
M7又は第1の制御手段M10に不具合が生じ、内燃機
関M8の回転速度が所定値を越えて過剰となった場合に
は、そのことが判断手段M11により判断される。その
判断を受け、第2の制御手段M12が可変機構M6を制
御して吸気バルブM4及び排気バルブM5の少なくとも
一方の開閉特性が変更されることにより、燃焼室M1へ
流れる空気量が調整されて内燃機関M8の回転速度が低
下する。
【0010】従って、燃焼室M1へ流れる空気量の調整
により内燃機関M8の回転速度が低下されることから、
点火時期を遅角制御する場合とは異なり、燃焼室M1か
ら排気通路M3へ排出される排気ガスの温度が上がるこ
とはない。吸・排気バルブの開閉特性を可変機構M6に
よって設定することにより、空気量の調整レンジを比較
的大きく設定することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の内燃機関の制御
装置を自動車のガソリンエンジンシステムに具体化した
1つの実施形態を図2〜図7に基づいて詳細に説明す
る。
【0012】図2はこの実施形態の制御装置に係るガソ
リンエンジンシステムを示す概略構成図である。内燃機
関としてのエンジン1は複数のシリンダ2を備える。各
シリンダ2にそれぞれ設けられたピストン3はクランク
シャフト1aに連結し、各シリンダ2の中で上下動可能
となっている。各シリンダ2において、ピストン3の上
側は燃焼室4を構成する。各燃焼室4のそれぞれに対応
して設けられた点火プラグ5は、燃焼室4に導入された
空気と燃料の混合気を点火する。各燃焼室4に対応して
設けられた吸気ポート6a及び排気ポート7aのそれぞ
れは吸気通路6及び排気通路7の一部を構成する。各燃
焼室4に設けられた吸気バルブ8及び排気バルブ9のそ
れぞれは、各ポート6a,7aを選択的に開閉する。こ
れらのバルブ8,9のそれぞれは異なるカムシャフト1
0,11の回転に基づいて作動する。各カムシャフト1
0,11の先端にそれぞれ設けられたタイミングプーリ
12,13は、タイミングベルト14を介してクランク
シャフト1aに連結される。
【0013】エンジン1の運転時には、クランクシャフ
ト1aの回転力はタイミングベルト14及び各プーリ1
2,13を介して各カムシャフト10,11に伝達す
る。各カムシャフト10,11が回転することにより、
各バルブ8,9が作動する。各バルブ8,9はクランク
シャフト1aの回転に同期して、即ち各ピストン3の上
下動に応じた所定のバルブタイミング及びバルブリフト
量で作動可能となっている。
【0014】吸気通路6の入口に設けられたエアクリー
ナ15は、同通路19に取り込まれる外気を清浄化す
る。各吸気ポート6aの近傍にそれぞれ設けられたイン
ジェクタ16は吸気ポート6aへ向かって燃料を噴射す
る。エンジン1の運転時には、外気がエアクリーナ15
を介して吸気通路6に取り込まれる。このとき、各イン
ジェクタ16が燃料を噴射することにより、その燃料と
外気との混合気が吸入行程において吸気バルブ8により
吸気ポート6aが開かれるときに、燃焼室4に吸入され
る。燃焼室4に吸入された混合気は、点火プラグ5が作
動することにより、爆発・燃焼する。その結果、ピスト
ン3が作動してクランクシャフト1aが回転し、エンジ
ン1に出力が得られる。燃焼後の排気ガスは、排気行程
において排気バルブ9により排気ポート7aが開かれる
ときに、燃焼室4から導出され、排気通路7を通って外
部へ排出される。
【0015】吸気通路6に設けられたスロットルバルブ
17はアクセルペダル(図示しない)の操作に連動して
作動する。このバルブ17の開度が調節されることによ
り、吸気通路6に対する外気の取り込み量、即ち吸入空
気量QAが調節される。スロットルバルブ17の下流側
に設けられたサージタンク18は吸入空気の脈動を平滑
化する。エアクリーナ15の近傍に設けられた吸気温セ
ンサ71は吸気温度THAを検出し、その検出値に応じ
た信号を出力する。スロットルバルブ17の近傍に設け
られたスロットルセンサ72は、同バルブ17の開度
(スロットル開度)TAを検出し、その検出値に応じた
信号を出力する。このセンサ72はスロットルバルブ1
7が全閉の状態になったときに、そのことを示すアイド
ル信号IDSを出力する。サージタンク18に設けられ
た吸気圧センサ73は、同タンク18における吸入空気
の圧力(吸気圧力)PMを検出し、その検出値に応じた
信号を出力する。
【0016】一方、排気通路7の途中に設けられた触媒
コンバータ19は内蔵された三元触媒20により排気ガ
スを浄化する。排気通路7に設けられた酸素センサ74
は排気ガス中の酸素濃度Oxを検出し、その検出値に応
じた信号を出力する。エンジン1に設けられた水温セン
サ74は、エンジン1を冷却するための冷却水の温度
(冷却水温度)THWを検出し、その検出値に応じた信
号を出力する。
【0017】ディストリビュータ21は、イグナイタ2
2から出力される高電圧を、各点火プラグ5を作動させ
るための点火プラグ5へ分配する。従って、各点火プラ
グ5を作動させるタイミングはイグナイタ22が高電圧
を出力するタイミングにより決まる。
【0018】ディストリビュータ21に内蔵されたロー
タ(図示しない)は、クランクシャフト1aに同期して
回転するカムシャフト11により回転させられる。ディ
ストリビュータ21に設けられた回転速度センサ76
は、エンジン回転速度NEをロータの回転に基づいて検
出し、その検出値をパルス信号として出力する。この回
転速度センサ76は本発明の回転速度検出手段を構成す
る。ディストリビュータ21に設けられた気筒判別セン
サ77はクランク角度CAの基準位置GPをロータの回
転に応じて所定の割合で検出し、その所定値を同じくパ
ルス信号として出力する。この実施形態において、エン
ジン1の一連の4行程に対してクランクシャフト1aは
2回転する。クランクシャフト1aが2回転する間に、
回転速度センサ76は30°CAに1パルスの信号を出
力する。気筒判別センサ77は360°CA毎に1パル
スの信号を出力する。
【0019】吸気通路6に設けられたバイパス通路23
は、スロットルバルブ17を迂回して同バルブ17の上
流側と下流側との間を連通させる。バイパス通路23に
設けられたロータリー式のアイドル回転速度制御弁(I
SCV)24は同通路23の開度を調節する。バイパス
通路23及びISCV24は本発明の吸気調整手段を構
成する。ISCV24は、スロットルバルブ17が全閉
となるエンジン1のアイドル運転時等にその運転を安定
させるために作動する。ISCV24は所定の指令信号
に基づき作動することにより、その開度が調節される。
この開度に基づき、バイパス通路23を通じて燃焼室4
に取り込まれる吸入空気量QAが調節され、エンジン回
転速度NEが制御される。従って、エンジン1のアイド
ル運転時には、このISCV24によりスロットルバル
ブ17とは別に吸気通路6の吸入空気量QAが調節され
るのである。
【0020】カムシャフト10に設けられたカムセンサ
78は、カムシャフト10の回転に係る実際の変位角度
(実変位角度)VTを検出し、その検出値に応じた信号
を出力する。このカムセンサ78はカムシャフト10上
に等角度間隔をもって配置された複数の突起と、各突起
に対向可能に配置されたピックアップコイルとを含む。
カムシャフト10が回転して各突起がピックアップコイ
ルを横切ることにより、同コイルが起電力を発生する。
カムセンサ78はその起電力を実変位角度VTを示すパ
ルス信号として出力する。
【0021】タイミングプーリ12に設けられた本発明
の可変機構(以下、「VVT」と書き表す。)25は油
圧により駆動されることにより吸気バルブ8に係るバル
ブタイミングを変更する。即ち、吸気バルブ8のバルブ
タイミングを進めたり遅らせたりする。
【0022】エンジン1に設けられたオイルパン28、
オイルポンプ29及びオイルフィルタ30等はエンジン
1の各部を潤滑するための潤滑装置を構成する。この潤
滑装置はVVT25を駆動するために同VVT25に油
圧を供給する。オイル制御弁(OCV)55はVVT2
5に供給される油圧を調節可能とする。エンジン1の運
転に連動してオイルポンプ29が作動することにより、
オイルパン28から吸い上げられた潤滑油がオイルポン
プ29により吐出される。吐出された潤滑油はオイルフ
ィルタ30を通り、OCV55により選択的に圧送さ
れ、VVT25に供給される。
【0023】自動車に設けられた車速センサ79は自動
車の速度(車速)SPDを検出し、その検出値に応じた
信号を出力する。自動車の運転席に設けられた警告ラン
プ69は、ISCV24の制御に係る異常の有無を運転
者等に報知するために作動する。
【0024】図3はVVT25の構造を示す断面図であ
る。カムシャフト10はシリンダヘッド26に回転可能
に支持されている。カムシャフト10上にはプーリ12
が装着され、同プーリ12はカムシャフト10に対して
相対的に回転可能となっている。プーリ12に固定され
た有底円筒状のカバー35は、その外周にフランジ39
を有し、底部中央に孔40を有する。複数のボルト41
及びピン42はフランジ39をプーリ12の一側面に固
定する。孔40に装着された蓋43は取り外し可能であ
る。カバー35はその内周に内歯35aを有する。
【0025】中空ボルト46及びピン47は、カムシャ
フト10の先端にインナキャップ45を固定する。キャ
ップ45はその外周に外歯45aを有する。カバー35
とキャップ45との間に介装されたリングギア48は、
両者35,45に対して相対的に回転可能となってい
る。リングギア48はその内周と外周に、それぞれヘリ
カルスプラインよりなる内歯48aと外歯48bを有す
る。内歯48aはキャップ45の外歯45aに噛み合
い、外歯48bはカバー35の内歯35aに噛み合って
いる。
【0026】カバー35の内部において、リングギア4
8の図面左右両側のそれぞれに形成された第1の油圧室
49と第2の油圧室50は、カムシャフト10の内部に
形成された油路51,53に連通している。
【0027】ベルト14はカムシャフト10のプーリ1
2とクランクシャフト1aのプーリ12とを連結する。
クランクシャフト1aが回転することにより、ベルト1
4等を介してプーリ12が回転する。プーリ12が回転
することにより、リングギア48を介してキャップ45
及びカムシャフト10がプーリ12と一体的に回転す
る。
【0028】ここで、油路51を通じて第1の油圧室4
9に油圧を供給することにより、リングギア48に油圧
力が加わる。その油圧力に基づいて、リングギア48が
カムシャフト10の軸線方向において図面右方へ移動し
ながら回転する。このとき、カムシャフト10とプーリ
12との間で回転位相が相対的に変わる。この場合、カ
ムシャフト10の回転位相がプーリ12のそれよりも進
む。その結果、吸気バルブ8のバルブタイミングの位相
がクランクシャフト1aの回転位相よりも進む。
【0029】この場合、図4(b)に示すように、吸気
バルブ8のバルブタイミングが相対的に進み、吸気行程
におけるバルブオーバラップ(正のバルブオーバラッ
プ)が相対的に大きくなる。このように、第1の油圧室
49に供給される油圧を制御することにより、図3に示
すリングギア48をタイミングプーリ12に接近する終
端位置まで移動させることができる。リングギア48が
その終端位置に達したとき、吸気バルブ8のバルブタイ
ミングが最も進み、バルブオーバラップが最も大きくな
る。
【0030】一方、リングギア48が図面右方へ移動し
た状態において、油路53を通じて第2の油圧室50に
油圧を供給することにより、リングギア48に油圧力が
加わる。その油圧力に基づいて、リングギア48がカム
シャフト10の軸線方向において図面左方へ移動する。
このとき、カムシャフト10とプーリ12との間で回転
位相が上記と反対の方向へ相対的に変わる。この場合、
カムシャフト10の回転位相がプーリ12のそれよりも
遅れる。その結果、吸気バルブ8のバルブタイミングが
クランクシャフト1aの回転位相よりも遅れる。
【0031】この場合、図4(a)に示すように、吸気
バルブ8のバルブタイミングが相対的に遅れ、吸気行程
におけるバルブオーバラップが相対的に小さくなる。こ
の実施形態では、吸気バルブ8のバルブタイミングが相
対的に遅れたときに、吸気バルブ8が開かれる時期と排
気バルブ9が開かれる時期が互いに重ならない状態、即
ち「負のバルブオーバラップ」が得られる。このよう
に、第2の油圧室50に供給される油圧を制御すること
により、図3に示すリングギア48をカバー35に接近
する終端位置まで移動させることができる。リングギア
48が終端位置に達したとき、吸気バルブ8のバルブタ
イミングが最も遅れ、負のバルブオーバラップは最も大
きくなる。
【0032】この実施形態では、油圧室49,50に対
する油圧の供給がOCV55により制御される。ここ
で、第1及び第2の油圧室49,50に対する油圧のバ
ランスを適宜に制御することにより、リングギア48が
図面左方へ移動したり、図面右方へ移動したりする。あ
るいは、その移動ストローク上の中間位置においてリン
グギア48が保持される。これにより、VVT25を適
宜に制御して吸気バルブ8のバルブタイミングを図4
(a)に示す位置から図4(b)に示す位置まで連続的
(無段階)に変更することができる。
【0033】この実施形態では、所要の駆動デューティ
比DVTの値に基づいてOCV55制御することによ
り、バルブタイミングが制御される。このとき、バルブ
タイミングを目標値に一致させるために、OCV55を
制御するためのパラメータとして駆動デューティ比DV
Tが使用される。
【0034】ここで、電子制御装置(ECU)80は、
本発明における判断手段、第1及び第2の制御手段を構
成する。ECU80は前述した各種センサ等71〜79
から出力される信号を入力する。ECU80はそれらの
入力信号に基づき各部材16,22,24,55,69
等を制御する。
【0035】図5にブロック図で示すように、ECU8
0は中央処理装置(CPU)81、読み出し専用メモリ
(ROM)82、ランダムアクセスメモリ(RAM)8
3及びバックアップRAM84等を備える。ECU80
はこれら各部81〜84と、A/D変換器を含む外部入
力回路85と、外部出力回路85等とをバス86により
接続してなる論理演算回路を構成する。この実施形態
で、CPU81はオートインクリメントカウンタを含む
各種カウンタの機能を兼ね備える。ROM82は所定の
制御プログラム等を予め記憶する。RAM83はCPU
81の演算結果等を一時記憶する。バックアップRAM
84は予め記憶されたデータを保存する。前述した各セ
ンサ等71〜79は外部入力回路84に接続される。前
述した各部材16,22,24,55,69は外部出力
回路85に接続される。このECU80は電源用のバッ
テリ(図示しない)から電力の供給を受ける。CPU8
1は外部入力回路84を介して入力される各センサ等7
1〜79の信号を入力値として読み込む。CPU81は
それらの入力値に基づき、燃料噴射量制御、点火時期制
御、バルブタイミング制御、アイドル回転速度制御(I
SC)及びフェイルセーフのための制御を実行するため
に各部材16,22,24,55,69等を制御する。
ROM82はそれら各種制御を実行するためのプログラ
ム等を予め記憶する。
【0036】ここで、燃料噴射量制御とは、エンジン1
の運転状態に応じて算出される目標値に基づき各インジ
ェクタ16を制御することにより、燃料量を制御するこ
とである。点火時期制御とは、エンジン1の運転状態に
応じて算出される目標値に基づきイグナイタ22を制御
することにより、各点火プラグ5の点火タイミングを制
御することである。ISCとは、アイドル運転時にエン
ジン回転速度NEを所定値に収束させるために、ISC
V24の開度を制御することである。バルブタイミング
制御とは、エンジン1の運転状態に応じて算出される駆
動デューティ比DVTの値に基づきOCV55を制御す
ることにより、VVT25を制御して吸気バルブ8のバ
ルブタイミング、延いてはバルブオーバラップを制御す
ることである。フェイルセーフのための制御とは、IS
Cの異常により所定値を越えて過剰になった回転速度N
EをVVT25を制御して低下させることである。IS
Cにおける異常として、例えばISCV24が開き状態
で固定されて動作しなくなることが挙げられる。
【0037】次に、ISCの処理内容について説明す
る。図6は、「ISCルーチン」を示すフローチャート
である。ECU80はこのルーチンを所定の時間間隔を
もって周期的に実行する。
【0038】ステップ100において、ECU80は各
センサ72,76,79からの信号に基づきアイドル信
号IDS、エンジン回転速度NE及び車速SPDの値を
それぞれ読み込む。
【0039】ステップ110において、ECU80はア
イドル信号IDSの入力が有るか否かを判断する。アイ
ドル信号IDSの入力がない場合、スロットルバルブ1
7が開かれており、エンジン1が加速運転状態か定常運
転状態にあることから、ECU80はこのルーチンを一
旦終了する。アイドル信号IDSの入力がある場合、ス
ロットルバルブ17が全閉状態であることから、ECU
80は処理をステップ120へ移行する。このステップ
110の処理を実行するECU80は、スロットルバル
ブ17が全閉状態であることを判断するための判断手段
に相当する。
【0040】ステップ120において、ECU80は車
速SPDが「0」であるか否かを判断する。車速SPD
が「0」でない場合、自動車が走行中であることから、
ECU80はこのルーチンを一旦終了する。車速SPD
が「0」である場合、自動車が停止中であり、且つスロ
ットルバルブ19が全閉状態であり、エンジン1がアイ
ドル運転状態にあると判断されることから、ECU80
は処理をステップ130へ移行する。この実施形態で
は、ステップ120の処理を実行するECU80は、自
動車が停止している否かを判断するための判断手段に相
当する。更に、ステップ110,120の処理を実行す
るECU80は、エンジン1がアイドル運転状態にある
か否かを判断するための判断手段に相当する。
【0041】ステップ130において、ECU80はエ
ンジン回転速度NEが所定値NE1を超えて過剰である
か否かを判断する。即ち、ECU80は、アイドル運転
時に、エンジン回転速度NEを所定の目標値TNEに収
束させるためにISCを実行する。ここで、エンジン回
転速度NEが所定値NE1を超えて過剰であるというこ
とは、ISCV24の制御に何らかの異常があるものと
考えられる。その一つとして、ISCV24が開き状態
で固定されることが挙げられる。従って、エンジン回転
速度NEが所定値NE1以下である場合、ECU80は
処理をステップ160へ移行する。エンジン回転速度N
Eが所定値NE1よりも大きい場合、ISCV24が開
き状態で固定され、ISCが異常であることから、EC
U80は処理をステップ140へ移行する。この実施形
態で、ステップ110,120,130の処理を実行す
るECU80は、アイドル運転時にISCV24の作動
に基づき制御されるエンジン回転速度NEが所定値NE
1を超えて過剰であるか否かを判断するための本発明の
判断手段に相当する。
【0042】ステップ130から移行してステップ16
0において、ECU80は後述する異常フラグXFRS
が「1」であるか否かを判断する。このフラグXFRS
は、ISCに係る異常の発生の有無を示すものである。
このフラグXFRSが「0」の場合、ISCV24が正
常に作動し、ISCが正常であるものとして、ECU8
0は処理をステップ170へ移行する。このフラグXF
RSが「1」の場合、ISCが異常であるものとして、
ECU80はその後の処理を一旦終了する。
【0043】ステップ160から移行してステップ17
0において、ECU80は警告ランプ69を消灯する。
ステップ180において、ECU80は現在のエンジン
回転速度NEの値から所定の目標値TNEを差し引いた
値を偏差値ΔNEとして算出する。この実施形態で、ス
テップ180の処理を実行するECU80は、エンジン
回転速度NEの偏差値ΔNEを算出するための算出手段
に相当する。
【0044】ステップ190において、ECU80は偏
差値ΔNEに基づき、ISCV24の開度を制御するこ
とにより、エンジン回転速度NEを目標値TNEに収束
させる。この実施形態で、ステップ180,190の処
理を実行するECU80は、アイドル運転時のエンジン
回転速度NEが所定の目標値TNEになるようにISC
V24を制御するための本発明の第1の制御手段に相当
する。ステップ134の処理を終了した後、ECU80
はその後の処理を一旦終了する。
【0045】ステップ130から移行してステップ14
0において、ISCが異常であることから、ECU80
は異常フラグXFRSを「1」に設定する。ステップ1
50において、ECU80はこのフラグXFRSの値を
異常データとしてバックアップRAM84に記憶する。
バックアップRAM84に記憶された異常データは、必
要に応じて同RAM83から読み出すことができる。更
に、ECU80は運転者に、その異常の発生を報知する
ために警告ランプ69を点灯させ、このルーチンを一旦
終了する。この実施形態で、ステップ140,150の
処理を実行するECU80は、ISCの異常を記録する
ための記録手段に相当し、ISCの異常を報知するため
の報知手段に相当する。
【0046】次に、バルブタイミング制御の処理内容に
ついて説明する。図7は、「バルブタイミング制御ルー
チン」を示すフローチャートである。ECU80はこの
ルーチンを所定の時間間隔をもって周期的に実行する。
【0047】ステップ200において、ECU80は各
センサ72,73,76,78,79からの信号に基づ
きスロットル開度TA、吸気圧力PM、エンジン回転速
度NE及び実変位角度VTの値をそれぞれ読み込む。
【0048】ステップ210において、ECU80は前
述した「ISCルーチン」により設定される異常フラグ
XFRSの値を読み込む。ステップ220において、E
CU80は異常フラグXFRSが「1」であるか否かを
判断する。異常フラグXFRSが「0」である場合、I
SCV24が正常であることから、ECU80は処理を
ステップ221へ移行する。異常フラグXFRSが
「1」である場合、ISCが異常であることから、EC
U80は処理をステップ230へ移行する。
【0049】ステップ220から移行してステップ22
1において、ECU80は今回読み込まれた各種パラメ
ータTA,PM,NEの値に基づき、VVT25を制御
するための目標変位角度VTTの値を算出する。ECU
80は、この算出を、目標変位角度VTT、吸気圧力P
M及びエンジン回転速度NEをパラメータとして予め設
定された関数データを参照することにより行う。この関
数データにおいて、エンジン1のアイドル運転時には、
吸気バルブ8と排気バルブ9とのバルブオーバラップが
ゼロとなるように、目標変位角度VTTの値が設定され
ている。その他、各パラメータTA,PM,NEの値に
応じた、即ちエンジン1の運転状態に応じた最適な目標
変位角度VTTの値が得られるように関数データが設定
されている。この実施形態で、ステップ221の処理を
実行するECU80は、エンジン1の運転状態に応じた
バルブタイミングに係る目標変位角度VVTを算出する
ための算出手段に相当する。
【0050】ステップ222において、ECU80は以
下の計算式に従い、OCV55を制御するための駆動デ
ューティ比DVTの値を算出する。 DVT=(VTT−VT)*KP ここで、「KP」は定数であり、目標変位角度VTTと
実変位角度VTとの差を駆動デューティ比DVTの値に
換算するための値に相当する。この実施形態で、ステッ
プ222の処理を実行するECU80は、バルブタイミ
ング制御に係る目標値をOCV55を制御するための指
令値に換算するための換算手段に相当する。
【0051】ステップ222から移行してステップ28
0において、ECU80は今回算出された駆動デューテ
ィ比DVTの値に基づきOCV55をデューティ制御
し、VVT25を制御することにより、吸気バルブ8の
バルブタイミングを調整する。この結果、ISCの正常
時には、エンジン1の運転状態に応じたバルブオーバラ
ップが得られる。この実施形態で、ステップ280の処
理を実行するECU80は、所要の指令値に基づきVV
T25を制御するための制御手段に相当する。
【0052】ステップ220から移行してステップ23
0において、ECU80は今回読み込まれた吸気圧力P
Mの値に基づき、エンジン1の負荷の大きさを反映した
吸入空気量QAを算出する。この吸入空気量QAは吸気
圧力PMとの関係から予め実験的に定められている。こ
の実施形態で、ステップ230の処理を実行するECU
80は、エンジン1の負荷の大きさを算出するための算
出手段に相当する。
【0053】ステップ240において、ECU80は算
出された吸入空気量QAの値が所定値α(例えば「20
リットル/秒」)以下であるか否かを判断する。吸入空
気量QAが所定値αよりも大きい場合、エンジン1の負
荷がある程度大きいものとして、ECU80はその後の
処理を一旦終了する。ここで、エンジン1の負荷が大き
い場合、自動車を発進させる際に比較的大きな出力がエ
ンジン1に要求され、エンジン回転速度NEが低下する
ことになる。このため、自動車の発進時における予想以
上の加速感、つまりは「飛び出し感」を生じることはな
い。吸入空気量QAが所定値α以下である場合、エンジ
ン1の負荷が比較的小さいものとして、ECU80は処
理をステップ250へ移行する。この実施形態で、ステ
ップ240の処理を実行するECU80は、エンジン1
の負荷が所定値よりも小さいか否かを判断するための判
断手段に相当する。
【0054】ステップ250において、ECU80はエ
ンジン回転速度NEの値が所定値NE2(例えば、「5
50rpm」)よりも大きいか否かを判断する。ここ
で、所定値NE2とは、その値よりもエンジン回転速度
NEが低くなったときに、エンジンストールが発生する
ことのある値である。エンジン回転速度NEが所定値N
E2以下の場合、自動車の発進時に「飛び出し感」を伴
うおそれがないことから、ECU80はその後の処理を
一旦終了する。エンジン回転速度NEが所定値NE2よ
りも大きい場合、自動車の発進時に「飛び出し感」を伴
うおそれがあることから、それを防ぐために、ECU8
0は処理をステップ260へ移行する。この実施形態
で、ステップ250の処理を実行するECU80は、I
SCの異常時にエンジン回転速度NEがエンジンストー
ルに至るおそれのある値であるか否かを判断するための
判断手段に相当する。
【0055】ステップ250から移行してステップ26
0において、ECU80は算出された吸入空気量QAの
値に基づき、ISC異常時におけるバルブタイミングに
係る目標変位角度VTTFを算出する。ECU80は、
この算出を、吸入空気量QA及び目標変位角度VTTF
をパラメータとして予め設定された関数データを参照す
ることにより行う。この実施形態で、ISC異常時に、
ECU80はエンジン回転速度NEが低下するようにV
VT25を制御する。アイドル運転時には、前述した負
のバルブオーバラップが得られるようにVVT25を制
御することにより、燃焼室4に取り込まれる実質的な空
気量QAが減少する。それによって、エンジン回転速度
NEを低下させることができる。従って、この実施形態
では、吸入空気量QAの大きさに応じた負のバルブオー
バラップが得られるように、関数データにおいて目標変
位角度VTTFの値が設定されている。この関数データ
はROM82に予め記憶されている。この実施形態で、
ステップ260の処理を実行するECU80は、ISC
異常時にバルブタイミング制御に使用される目標値を算
出するための算出手段に相当する。
【0056】ステップ270において、ECU80は今
回算出された目標変位角度VTTFの値に基づき駆動デ
ューティ比DVTを算出する。ECU80は、この算出
を、目標変位角度VTTF及び駆動デューティ比DVT
をパラメータとして予め設定された関数データを参照す
ることにより行う。この関数データはROM82に予め
記憶されている。この実施形態で、ステップ270の処
理を実行するECU80は、バルブタイミング制御に係
る目標値をOCV55を制御するための指令値に換算す
るための換算手段に相当する。
【0057】ステップ270から移行してステップ28
0において、ECU80は今回算出された駆動デューテ
ィ比DVTの値に基づきOCV55をデューティ制御
し、VVT25を制御することにより、吸気バルブ8の
バルブタイミングを調整する。この結果、ISCの異常
時には、吸入空気量QAの大きさに応じた負のバルブオ
ーバラップが得られ、燃焼室4に取り込まれる空気量Q
Aが低減されることから、エンジン回転速度NEが低下
する。この実施形態で、ステップ260〜280の処理
を実行するECU80は、ISCの異常時に、エンジン
回転速度NEが低下するようにVVT25を制御するた
めの本発明の第2の制御手段に相当する。ステップ28
0の処理を終了した後、ECU80はその後の処理を一
旦終了する。
【0058】以上説明したように、この実施形態の構成
によれば、エンジン1のアイドル運転時には、スロット
ルバルブ17が全閉状態となることから、ECU80は
エンジン回転速度NEを制御するために、ISCV24
開度を調整し、バイパス通路23を流れる空気量を調整
する。これによって、燃焼室4に取り込まれる空気量Q
Aが調整され、エンジン回転速度NEが所定の目標値に
調整される。
【0059】ここで、何らかの原因によりISCV24
が開き状態で固定され、ISCが異常となった場合に
は、燃焼室4に取り込まれる吸入空気量QAは増大した
ままの状態となり、エンジン回転数NEが所定値を越え
て過剰に上昇する。このとき、ECU80は、その過剰
なエンジン回転速度NEの値からISCV24の異常を
判断し、エンジン回転速度NEを低下させるために、両
バルブ8,9の開閉特性の一つであるバルブオーバラッ
プを調整する。即ち、ECU80はISC異常時におけ
る吸入空気量QAを吸気圧力PMに基づいて算出し、そ
の値に応じた目標変位角度VTTFの値を算出する。更
に、ECU80は、その目標変位角度VTTFの値に応
じた駆動デューティ比DVTの値を算出する。ECU8
0はこの駆動デューティ比DVTの値に基づいてOCV
55を制御し、VVT25を制御することにより、負の
バルブオーバラップの大きさを調整し、エンジン回転速
度NEを低下させる。
【0060】従って、この実施形態では、燃焼室4に取
り込まれる空気量QAの調整によってエンジン回転速度
NEを低下させていることから、点火時期を遅角制御す
る場合とは異なり、燃焼室4から排出される排気ガスの
温度が上昇することはない。このため、ISC異常時に
触媒コンバータ19の三元触媒20が大きな熱負荷を受
けることがなく、その熱劣化を未然に防止することがで
きる。
【0061】この実施形態では、両バルブ8,9のバル
ブオーバラップの可変範囲をVVT25により機械的に
設定していることから、燃焼室4に取り込まれる空気量
QAの調整レンジを比較的大きく設定することが可能と
なる。このため、ISC異常時に、充分な調整レンジを
もってエンジン回転速度NEを低減させることができ
る。この結果、自動車を発進させたときの「飛び出し
感」を抑えることができる。
【0062】この実施形態では、ISCの異常時に、運
転席に設けられた警告ランプ69が点灯する。従って、
異常の発生を運転者等に知らせることができ、その異常
に対して運転者が早めに対処することができる。
【0063】この実施形態では、ISCの異常が検出さ
れたときに、異常フラグXFRSの値が異常データとし
てバックアップRAM84に記憶される。このため、自
動車の点検時等に作業者が必要に応じてバックアップR
AM84の異常データを読み出すことにより、ISCの
異常に関する履歴を確認することができる。
【0064】尚、この発明は次のような別の実施形態に
具体化することもできる。以下の別の実施形態でも、前
記実施形態と同等の作用及び効果を得ることができる。 (1)上記実施形態では、エンジン1のアイドル運転時
にバイパス通路23に設けたISCV24の開度を制御
することにより、エンジン回転速度NEを所定の値へ収
束させるようにした。これに対して、バイパス通路23
及びISCV24を省略し、アイドル運転時にスロット
ルバルブ17をステップモータにより駆動させて、エン
ジン回転速度NEを制御するようにしてもよい。
【0065】(2)上記実施形態では、ロータリー式の
ISCV24とバイパス通路23とにより吸気調整手段
を構成した。ロータリー式のISCV24に代えて、バ
イメタル式のISCVをバイパス通路23に設けてもよ
い。バイメタル式のISCVはヒートコイルを含み、ヒ
ートコイルが加熱されることにより、ISCVの開度が
大きくなり、バイパス通路23に取り込まれる空気量が
増大する。 (3)上記実施形態では、バルブの開閉特性として吸気
バルブ8のバルブタイミングを変更するようにした。そ
れに対して、排気バルブ9のバルブタイミングのみを変
更するようにしてもよく、両バルブ8,9のバルブタイ
ミングを変更してもよい。また、吸気バルブ8又は排気
バルブ9のバルブリフト量を変更するようにしてもよ
い。これらの構成により、エンジン回転速度NEを変更
するために燃焼室4に吸入される空気量QAを広範囲に
調節することができる。
【0066】(4)上記実施形態では、タイミングプー
リ12及びタイミングベルト14を介してクランクシャ
フト1aの回転力をカムシャフト10に入力させるよう
な動弁機構を構成した。。これに対して、タイミングプ
ーリ12をスプロケットに置き換え、タイミングベルト
14をチェーンに置き換えて動弁機構を構成してもよ
い。
【0067】(5)上記実施形態では、インナキャップ
45とカバー35との間に両者45,35に対して噛合
するリングギア48を備えたVVT25を用いた。これ
に対して、本発明をロータリ式の可変機構に具体化して
もよい。即ち、ロータリー式の可変機構は、ベーンを有
するロータがカムシャフトに固定され、そのロータの外
周にカムシャフト及びロータに対して相対回転可能なハ
ウジングが設けられる。ロータの回転方向において、ベ
ーンの両側にそれぞれ油圧室が形成され、ベーンをその
始動位置又は終動位置において係止するロックピンが設
けられる。
【0068】(6)上記実施形態では、第1及び第2の
油圧室49,50に供給する油圧を制御することによ
り、吸気バルブのバルブタイミングを連続的(無段階)
に変更可能とした。これに対し、第1及び第2の油圧室
49,50に供給する油圧を段階的に制御し、吸気バル
ブのバルブタイミングを段階的に変更可能としてもよ
い。
【0069】(7)上記実施形態では、吸気バルブ8を
遅角させて、負のバルブオーバラップを得ることによ
り、ISCの異常により上昇したエンジン回転速度NE
を低下させるようにした。それに対して、吸気バルブ8
のバルブタイミングを進角させてバルブオーバラップを
最大とすることにより、ISCの異常によって上昇した
エンジン回転速度NEを低下させるようにしてもよい。
この場合、エンジン1の排気行程において、吸気バルブ
8が開かれる期間が長くなり、少量の既燃ガスが吸気通
路7へ押し出され、再び燃焼室4へ戻ることにより内部
EGR量が大きくなる。これにより、エンジン1の出力
が低下し、ISCV24の故障により上昇したエンジン
回転速度NEを充分に低減させることができる。
【0070】或いは、エンジン回転速度NEの上昇レベ
ルに応じてバルブオーバラップを最大にすることと、負
のバルブオーバラップを得ることとを選択することによ
り、エンジン回転速度NEを低下させてもよい。即ち、
エンジン回転速度NEが所定値NE3以上に上昇してい
る場合には、バルブオーバラップを最大とし、エンジン
回転速度NEよりも低い場合には、負のバルブオーバラ
ップを得るようにする。
【0071】更に、上記実施形態には、特許請求の範囲
に記載した技術的思想に係る次の実施態様が含まれるこ
とを、以下にその効果と共に記載する。 (イ)請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
前記開閉特性は吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも
一方のバルブタイミングを変更することにより、調整さ
れるバルブオーバラップであることを特徴とする内燃機
関の制御装置。
【0072】この構成によれば、吸気バルブ及び排気バ
ルブの少なくとも一方のバルブタイミングを進角させた
り遅角させたりしてバルブオーバラップを調整すること
により、吸気通路に供給される空気量が低減されたり、
燃焼室内の内部EGRが増加する。それにより、内燃機
関の回転速度を低減することができる。
【0073】(ロ)前記(イ)項に記載の内燃機関の制
御装置において、前記バルブタイミングを変更すること
により、負のバルブオーバラップを得ることを特徴とす
る内燃機関の制御装置。
【0074】この構成によれば、吸気通路に供給される
空気量が低減される。それにより、内燃機関の回転速度
を低減することができる。 (ハ)前記(イ)項に記載の内燃機関の制御装置におい
て、前記バルブタイミングを変更することにより、バル
ブオーバラップを最大とすることを特徴とする内燃機関
の制御装置。
【0075】この構成によれば、燃焼室の内部EGRが
増加する。それにより、内燃機関の回転速度を低減する
ことができる。
【0076】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、内燃機
関のアイドル運転時に吸気調整手段の作動に基づき制御
されて回転速度検出手段により検出される回転速度が所
定値を超えて過剰であるか否かを判断するための判断手
段と、回転速度が過剰であることが判断手段により判断
されたときに、回転速度が低下するように可変機構を制
御するための第2の制御手段とを備えている。
【0077】従って、何らかの原因により吸気調整手段
又は第1の制御手段に不具合が生じ、内燃機関の回転速
度が所定値を越えて過剰となった場合には、第2の制御
手段が可変機構を制御して吸気バルブ及び排気バルブの
少なくとも一方の開閉特性が変更されることにより、燃
焼室へ流れる空気量が調整されて内燃機関の回転速度が
低下する。燃焼室へ流れる空気量の調整により内燃機関
の回転速度が低下されることから、点火時期を遅角制御
する場合とは異なり、燃焼室から排気通路へ排出される
排気ガスの温度が上がることはない。吸・排気バルブの
開閉特性を可変機構によって設定することにより、空気
量の調整レンジを比較的大きく設定することが可能とな
る。
【0078】それにより、ISC装置によって制御され
る内燃機関の回転速度が過剰となった場合、点火時期制
御による対策とは異なり排気温度の上昇を伴うことな
く、装置に充分な調整レンジをもってアイドル運転時の
内燃機関の回転速度を低減することができるという効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本的な概念構成を示す概念構成
図。
【図2】 ガソリンエンジンシステムを示す概略構成
図。
【図3】 VVTを示す断面図。
【図4】 バルブオーバラップの変化を示す説明図。
【図5】 ECUの構成を示すブロック図。
【図6】 「ISCルーチン」を示すフローチャート。
【図7】 「バルブタイミング制御ルーチン」を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、4…燃焼室、6…吸気
通路、7…排気通路、8…吸気バルブ、9…排気バル
ブ、23…バイパス通路、24…アイドル回転速度制御
弁(ISCV)(23,24は本発明の吸気調整手段を
構成する。)、25…可変機構(VVT)、76…回転
速度検出手段としての回転速度センサ、80…ECU
(80は判断手段、第1及び第2の制御手段を構成す
る。)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室に通じる吸気通路及び排気通路
    と、前記燃焼室と前記吸気通路との間を選択的に開閉す
    るための吸気バルブと、同じく前記燃焼室と前記排気通
    路との間を選択的に開閉するための排気バルブと、前記
    吸気バルブ及び前記排気バルブの少なくとも一方の開閉
    特性を可変とするための可変機構と、前記吸気通路を流
    れる空気量を調整するための吸気調整手段とを有する内
    燃機関であって、前記内燃機関のアイドル運転時には、
    回転速度検出手段により検出される前記内燃機関の回転
    速度が所定値となるように前記吸気調整手段を制御する
    ための第1の制御手段を備えた制御装置であって、 前記内燃機関のアイドル運転時に前記吸気調整手段の作
    動に基づき制御されて、前記回転速度検出手段により検
    出される回転速度が前記所定値を超えて過剰であるか否
    かを判断するための判断手段と、 前記回転速度が過剰であることが前記判断手段により判
    断されたときに、前記回転速度が低下するように前記可
    変機構を制御するための第2の制御手段とを備えたこと
    を特徴とする内燃機関の制御装置。
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Cited By (7)

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