JPH0914720A - 温熱環境制御支援システム - Google Patents

温熱環境制御支援システム

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JPH0914720A
JPH0914720A JP7165961A JP16596195A JPH0914720A JP H0914720 A JPH0914720 A JP H0914720A JP 7165961 A JP7165961 A JP 7165961A JP 16596195 A JP16596195 A JP 16596195A JP H0914720 A JPH0914720 A JP H0914720A
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thermal environment
outside
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Yukio Ishikawa
幸雄 石川
Sakae Konishi
栄 小西
Takeji Hagiwara
武治 萩原
Atsushi Ariyoshi
淳 有吉
Yoshiaki Higuchi
祥明 樋口
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外気を有効に利用して建物に収容された者の快
適性を高める運転モードを予測表示する。 【構成】建物のイベント内容及び日時を取り込み(10
0)、内部発熱量及び自然換気風量を予測演算する(1
10)。自然換気時のET*を予測演算して快適範囲に
あるかを判断し(112、140)、肯定判断のときは
自然換気を表示し(156)、否定判断のときは更に循
環ファン運転を仮定したときのET*を予測演算して快
適範囲にあるかを判断し(142、144)、肯定判断
のときは更に循環ファンを表示し(154)、否定判断
のときは更に送風ファン運転を仮定したときのET*を
予測演算して快適範囲にあるかを判断し(146、14
8)、肯定判断のときは更に循環ファン運転を表示し、
否定判断のときは空調運転を表示する(124)。温熱
環境制御設備の駆動前に的確な運転モードを予測表示で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温熱環境制御支援システ
ムに係り、特に建物内の温熱環境の制御を支援するため
に用いられる温熱環境制御支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物内の温熱環境の制御には、建
物の換気口を開口して建物外の外気を建物内に取り入れ
る自然換気や送風ファン等を駆動して自然換気より多く
外気を取り入れる強制換気及び自然換気や強制換気と併
用して循環ファン等を駆動して建物内に気流を起こして
涼感等を高める気流循環等のパッシブ制御方式と、建物
の換気口を閉口して空気調和機により建物内の温度や湿
度を所望する目標値にするアクティブ制御方式と、の2
つがあった。これら2つの温熱環境制御方式のうちアク
ティブ制御方式は多くの電力等の消費を伴うので、近
年、省エネルギーの観点からパッシブ制御方式とアクテ
ィブ制御方式との双方を備えた温熱環境制御方式が開発
されている。
【0003】ところで、従来のパッシブ制御方式では、
温熱環境制御設備の運転管理者が中央監視盤等で建物内
外の温度や湿度を監視し、運転管理者の経験や技能によ
り建物外の外気を建物内に取り入れることが有効か否か
を判断し、有効と判断したときに外気を取り入れて自然
換気、強制換気、気流循環等を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パッシブ制御方式では、運転管理者の経験や技能により
外気を建物に取り入れるか否かを判断していたので、外
気が有効に働くか否かを精度上的確に予測することは困
難である、という問題点があった。
【0005】また、建物に収容された者が実際に感ずる
体感温度が考慮されないので、自然換気等によって建物
に収容された者が快適かどうかが分からない、という問
題点があった。
【0006】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、外気を有効に利用して建物に収容さ
れた者の快適性と省エネルギー性を高めるために使用す
ることができる温熱環境制御支援システムを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、建物内で行われるイベント
及び日時に基づいて建物内及び建物外の温熱環境を予測
し、該予測値に基づいて、建物外の温熱環境を建物内の
温熱環境に取り入れたときの建物内温熱環境又は建物に
収容された者が感ずる体感温度を疑似体感温度モデルを
用いて予測演算する演算手段と、前記予測演算値が所定
の条件内にあるかを判断する判断手段と、を備えたこと
を特徴とする。この場合に、更に、前記予測演算値が所
定の条件内にあるときに、建物外の温熱環境を建物内の
温熱環境に取入れ可能であることを表示する表示手段を
備えてもよい。また更に、前記予測演算値が所定の条件
内にあるときに、建物外の温熱環境を建物内の温熱環境
に取り入れるための操作手段を備えてもよい。そして更
に、前記操作手段が前記判断手段の判断結果に応じて自
動的に建物外の温熱環境を建物内の温熱環境に取り入れ
てもよい。
【0008】また、本発明の第2の態様は、建物内の温
熱環境を計測する内部計測手段と、建物外の温熱環境を
計測する外部計測手段と、前記内部計測手段で計測した
建物内の温熱環境と前記外部計測手段で計測した建物外
の温熱環境とに基づいて、建物外の温熱環境を建物内の
温熱環境に取り入れたときの建物内温熱環境又は建物に
収容された者が感ずる体感温度を疑似体感温度モデルを
用いて予測演算する演算手段と、前記予測演算値が所定
の条件内にあるかを判断する判断手段と、を備えてい
る。この場合に、更に、前記予測演算値が所定の条件内
にあるときに、建物外の温熱環境を建物内の温熱環境に
取入れ可能であることを表示する表示手段を備えてもよ
い。また更に、前記予測演算値が所定の条件内にあると
きに、建物外の温熱環境を建物内の温熱環境に取り入れ
るための操作手段を備えてもよい。そして更に、前記操
作手段が前記判断手段の判断結果に応じて自動的に建物
外の温熱環境を建物内の温熱環境に取り入れてもよい。
【0009】そして、上記第1及び第2の態様におい
て、疑似体感温度モデルを、少なくとも建物内の気温、
湿度、気流及び放射温度並びに建物に収容された者の着
衣量及び代謝量をパラメータとしたモデルとしてもよ
い。
【0010】
【作用】本発明の第1の態様によれば、演算手段により
建物内で行われるイベント及び日時に基づいて建物内及
び建物外の温熱環境が予測され、該予測値に基づいて、
建物外の温熱環境を建物内の温熱環境に取り入れたとき
の建物内温熱環境又は建物に収容された者が感ずる体感
温度が疑似体感温度モデルを用いて予測演算される。判
断手段により予測演算値が所定の条件内にあるかが判断
される。このように、イベント及び日時に基づいて建物
外の温熱環境を建物内の温熱環境に取入れ可能かを判断
することができるので、温熱環境制御設備を駆動すべき
か否かの判断を行うことができる。
【0011】この場合に、予測演算値が所定の条件内に
あるときに、建物外の温熱環境を建物内の温熱環境に取
入れ可能であることを表示する表示手段を更に備えれ
ば、表示手段から取入れ可能かの情報を得ることができ
るので、温熱環境制御設備を駆動する前に、建物外の温
熱環境を建物内に取り入れたときに有効に働くか否かを
知ることができる。
【0012】また、建物外の温熱環境を建物内の温熱環
境に取り入れるための操作手段を更に備えれば、予測演
算値が所定の条件内にあるときに、判断手段の判断に従
って建物外の温熱環境を建物内の温熱環境に取り入れる
ことができる。
【0013】この場合に更に、判断手段の判断に従って
操作手段を自動制御すれば、温熱環境制御設備を監視・
管理する要員の数を少なくすることができるので、建物
管理のための人件費を少なくすることができる。
【0014】本発明の第2の態様によれば、内部計測手
段により建物内の温熱環境が計測される。外部計測手段
により建物外の温熱環境が計測される。演算手段により
内部計測手段で計測した建物内の温熱環境と外部計測手
段で計測した建物外の温熱環境とに基づいて、建物外の
温熱環境を建物内の温熱環境に取り入れたときの建物内
温熱環境又は建物に収容された者が感ずる体感温度が疑
似体感温度モデルを用いて予測演算される。判断手段に
より予測演算値が所定の条件内にあるかが判断される。
このように、変動する建物内外の温熱環境を計測して建
物外の温熱環境を建物内の温熱環境に取り入れ可能かを
疑似体感温度モデルを用いて体感温度を予測しているの
で、建物に収容された者の快適性を確保することができ
る。
【0015】この場合に、上記表示手段を更に備えれ
ば、表示手段から取入れ可能かの情報を得ることができ
るので、温熱環境制御設備を駆動する前に、建物外の温
熱環境を建物内に取り入れたときに有効に働くか否かを
知ることができる。
【0016】また、上記操作手段を更に備えれば、判断
手段の判断に従って操作手段を操作することができる。
【0017】この場合に更に、判断手段の判断に従って
操作手段を自動制御すれば、温熱環境制御設備を監視・
管理する要員の数を少なくすることができるので、建物
管理のための人件費を少なくすることができる。
【0018】以上の態様において、疑似体感温度モデル
のパラメータを、少なくとも建物内の気温、湿度、気流
及び放射温度並びに建物に収容された者の着衣量及び代
謝量とすれば、顕熱移動のみならず潜熱移動を踏まえた
体感温度を予測演算できるので、建物に収容された者が
感ずる体感温度をより適切に演算することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る温熱環境制御支援システ
ムをアリーナ(建物)に適用した実施例について図面を
参照して説明する。
【0020】図1に示すように、アリーナ60の観客席
はそれぞれ上から上段、中段及び下段の3段になってお
り、アリーナ60内では例えば野球、サッカー等のプロ
スポーツ、コンサート、展示会等の各種のイベントが行
われる。アリーナ60は屋根62を備えている。屋根6
2の上部には、屋根内の空気を排気するための排気口6
4が配置されている。この排気口64は換気口開閉モー
タで開閉される。
【0021】中段観客席の下部にはアリーナ60内に循
環気流を生じさせるための循環ファン48が複数配置さ
れている。アリーナの2階の複数の入口のドアには外気
を取り入れるための給気口66が配置されている。給気
口66は給気口開閉モータで開閉される。また、1階部
分にも外気を取り入れるためのガラリ67が複数設けら
れている。下段で観客席後方上部の位置には空気調和機
52(図2参照)のファンを用いて、外気を送り込むた
めの吹出口が複数配置されている。
【0022】アリーナ60の内部には、アリーナ60内
の温熱環境を制御するためのコントローラ12、アリー
ナ60内の温熱環境を監視するための中央監視盤14が
配置されている。なお、アリーナ60の内部には空気調
和機52が配置されており、アリーナ60内の温熱環境
は空気調和機52を駆動することによっても変えること
ができる。
【0023】アリーナ60の外部にはアリーナ60の外
部の温度、湿度、風速、風向、降雨量、日射量及び騒音
を検出する計測センサA16が配置されている。排気口
64の下方近傍にはアリーナ60の上部の温度、湿度、
輻射、風速及び二酸化炭素濃度を検出する計測センサB
18が配置されている。上段観客席の上部には計測セン
サE24が配置されている。下段観客席の中央上部には
計測センサD22、計測センサF26が配置されてい
る。これら計測センサE24、計測センサD22及び計
測センサF26の検出対象は計測センサB18と同じで
ある。
【0024】図2に示すように、温熱環境制御支援シス
テム10は、コントローラ12、上述した各計測センサ
及び中央監視盤14で構成されている。
【0025】コントローラ12は、コントローラ12の
各構成部の共通路であるバス28を備えている。バス2
8には、CPU30、ROM32、RAM34及びI/
Oインターフェイス36が接続されている。また、バス
28には、排気口開閉モータや給気口開閉モータ等の吸
排気口の開閉モータ46の駆動を制御する自然換気制御
部38、循環ファン48の駆動を制御するための循環フ
ァン制御部40、送風ファン50の駆動を制御するため
の送風ファン制御部42及び空気調和機52の駆動を制
御するための空調機制御部44が接続されている。
【0026】中央監視盤14は、コントローラ12を操
作するためのキーボード58、アリーナ60内の温熱環
境等を表示するディスプレイ56並びにキーボード58
及びディスプレイ56を制御する操作表示制御部54で
構成されている。
【0027】なお、I/Oインターフェイス36は、上
述した各計測センサ16、18、22、24及び26の
他に操作表示制御部56に接続されている。
【0028】次に、温熱環境制御支援システム10の作
用について図3を参照して説明する。
【0029】まず、ステップ100では、アリーナ60
内で催されるイベントの内容及びイベントの日時を取り
込む。なお、これらイベントの内容及び日時は予めキー
ボード58から入力されRAM34に蓄積されている。
次のステップ102において、例えば排気口64や給気
口66等の開口部の大きさやアリーナ60の容積及び日
射量取入可能率等のアリーナ60独自の建物の特性を表
した補正パラメータをROM32から取り込んで補正量
を演算する。
【0030】次にステップ104において、制御パラメ
ータの一例として後述するET*(イーティースター)
を用いるが、このET*を設定する。ET*の設定で
は、イベント内容から観客人員数、観客の運動量及び機
器発熱量を演算し、イベントの日時から外気温度、外気
湿度、日射量、平均ふく射温度、外気風向風速等の外部
環境値及び観客の着衣量を演算するものである。なお、
イベント内容及び日時と観客人員数等のET*設定値と
の関係は予めROM32に格納されている。 次のステ
ップ106では、当該日の外気温度を予測し、ステップ
108において、イベントが催される日時に応じて予め
設定された外気温度の上限値及び下限値の範囲内かを判
断することによって、外気をアリーナ60内に取り入れ
ることができるか否かを判断する。否定判断のときは、
ステップ124に進む。一方、肯定判断のときは、次の
ステップ110において、観客人員数、観客の運動量及
び機器発熱量から内部発熱量を演算して、内部発熱量と
外部環境値とから開口部を開いたときの自然換気風量を
予測演算する。
【0031】次にステップ112において、自然換気時
のET*を予測演算する。ここで、ET*を一言すれ
ば、温熱環境の主要因である空気温度、放射温度、気
流、湿度、着衣量及び代謝量の6要素を変数とした相対
湿度50%のときの体感温度であるが、詳しくは次の通
りである。
【0032】皮膚表面からの熱損失をQs [W/
2 ]、皮膚表面からの対流をC[W/m 2 ]、皮膚表
面からの放射をR[W/m2 ]、皮膚表面からの蒸発を
S [W/m2 ]とすると、 Qs =C+R+ES ・・・・・・・・(1) C=fclc (tcl−ta ) ・・・・・・・・(2) R=fclr (tcl−tr ) ・・・・・・・・(3) C+R=fcl(hc +hr )(tcl−to ) =fclh(tcl−to ) =h’(ts −to ) ・・・・・・・・(4) ES =ωhe ’(Ps,s −Pa ) ・・・・・・・・(5) なお、tclは着衣外表面温度[°C]、ta は気温[°
C]、hc は人体に対する対流熱伝導率[W/m2 k]
(平均風速をv[m/s]とした場合に、2.38(t
cl−ta 0.25>12.1v0.5 のとき2.38(tcl
−ta 0.25、2.38(tcl−ta 0.25<12.1
0.5 のとき12.1v0.5 )、fclは着衣面積比
[−](Iclをクロ値[clo]とした場合に、Icl
0.5のとき1.00+0.2Icl、Icl>0.5のと
き1.05+0.1Icl)、tr は平均放射温度[°
C]、hr は放射熱伝達率[W/m2 k]、to は皮膚
表面からET*と同じ熱損失を生じさせる作用温度[°
C]、h’は顕熱損失係数[W/m2 °C]、ts は平
均皮膚温度[°C]、ωはぬれ率[−]、Ps,s は温度
s °Cのときの飽和水蒸気圧[kPa]、Pa は水蒸
気圧[kPa]である。
【0033】皮膚表面から環境までの蒸発熱損失係数h
e ’[W/m2 kPa]は、着衣状態を加味したWoo
dcockのim 係数[−]とルイスの係数LR (=1
6.5)[°C/kPa]との関係から次式で表され
る。
【0034】 im R =he ’/h’ ・・・・・・・・(6) ここで、図6に示したように、蒸発熱損失係数he ’を
着衣内外面で分割して考えると、 1/he ’=1/(he cl)+1/he,cl =1/(he cl)+1/(iclR cl) なお、he,clは皮膚表面から着衣外表面までの蒸発熱損
失係数[W/m2 kPa]、iclはOhoiのice係数
[−]、hclは皮膚表面から着衣外表面までの顕熱損失
係数[W/m2 ](クロ値の逆数、1/0.155
cl)である。
【0035】従って、皮膚表面から環境までの顕熱損失
係数h’は、次式の通りとなる。 h’=1/Rt =1/0.155Icl+1/[1/
{(hr +hc )fcl}] 式(1)に、式(2)〜(6)を代入すると、 Qs =h’{(ts +ωim R S,S )+(to +ω
m R a )} ET*は、相対湿度50%で定義されるので、PET*,S
を温度ET*[°C]のときの飽和水蒸気圧[kPa]
とすると、 ET*=to +ωim R (Pa −0.5PET*,S ) で表される。
【0036】このように、ET*は皮膚表面から同じ熱
損失を生じさせる一連の作用温度t o と水蒸気圧Pa
の組合せを単一の温度で表現したものである。従って、
ET*は発汗による蒸発熱損失を考慮しているので、快
適範囲を含んだ暑熱環境や寒冷環境の評価に用いること
ができる。
【0037】次に図3のステップ114では、ET*演
算値が所定の条件内すなわち快適範囲内にあるか否かを
判断する。なお、日時に対応した快適範囲はROM32
にテーブルとして格納されている。肯定判断のときは、
ステップ130に進み、ディスプレイ56で自然換気を
行うように表示する。一方、否定判断のときは、次のス
テップ116で自然換気及び循環ファン運転を仮定した
ときのET*を予測演算し、ステップ118において、
22°C〜22.5°C、絶対湿度0.0042〜0.
012kg/kg’すなわちアリーナ内の温度が22.
9°C〜25.2°C、相対湿度20%〜60%の範囲
にあるかを判断することによって、ET*演算値が所定
の条件内にあるか否かを判断する。肯定判断のときは、
ステップ128に進みディスプレイ56で自然換気を行
うと共に循環ファンを駆動するように表示する。一方、
否定判断のときは、次のステップ120で自然換気、循
環ファン及び送風ファン運転を仮定したときのET*を
予測演算し、ステップ122において、ET*演算値が
所定の条件内にあるか否かを判断する。肯定判断のとき
は、ステップ126に進み自然換気を行なうと共に循環
ファン及び送風ファンを駆動するように表示する。一
方、否定判断のときは、外気を利用しても観客の快適性
を確保できないので、次のステップ124において空調
運転を駆動するように表示して温熱環境制御支援システ
ム10の動作は終了する。
【0038】このように本実施例によれば、温熱環境制
御設備を駆動する前に観客の快適性を確保できる運転モ
ードが表示されるので、運転管理者の経験や技能に頼る
ことなく的確な運転モードで温熱環境制御設備を駆動す
ることができる。このため、例えば冷水を循環して冷房
をする場合のように稼働するまで一定の時間を必要とす
る温熱環境制御設備の準備を逸早く行うことができる。
【0039】また、本実施例ではステップ102で建物
(アリーナ)の条件を補正パラメータで補正しているの
で、アリーナに限らず体育館、工場等のあらゆる建物の
温熱環境制御支援に適用することができる。
【0040】なお、ステップ130で降雨量も併せて検
出し、ステップ132で降雨量があれば否定判断するよ
うにしてもよい。このようにすれば、排気口64から雨
水の侵入を防ぐことができる。
【0041】また、ステップ106及び108を省略し
てもよい。次に、温熱環境制御支援システム10の第2
実施例について図4を参照して説明する。第2実施例は
空調運転モード以外の運転モードで温熱環境制御設備が
稼働しているときに、変動する外気条件及び室内条件に
応じて望ましい運転パターンを表示するものである。な
お、第2実施例の構成は第1実施例の構成と同じであ
る。
【0042】まず、ステップ130において、計測セン
サA16で外気温度を検出し、次のステップ132にお
いて、外気をアリーナ60内に取り入れることができる
か否かを判断する。否定判断のときは、ステップ150
に進む。一方、肯定判断のときは、ステップ134にお
いて、計測センサ16、18、22、24及び26でア
リーナ60内外の温熱環境を検出し、検出データを取り
込んでRAM34に格納すると共に、ディスプレイ56
に取り込んだデータを表示する。このため、運転管理者
はアリーナ60内外の温熱環境を詳細に知ることもでき
る。
【0043】次のステップ136では、異常が発生した
か否かを判断する。この異常には、例えば、風速、温
度、二酸化炭素濃度等のアリーナ内の温熱環境の異常の
他に、アリーナ外部の騒音異常等がある。肯定判断のと
きは、ステップ162において、ディスプレイ56に警
報を表示すると共に、予め定められた基準値からどの程
度異常なのかを数値で表示して、異常を継続して監視す
るために、ステップ130に戻る。一方、肯定判断のと
きは、ステップ138においてRAM34に格納した検
出データを読み出してET*を演算し、次のステップ1
40において、自然循環を行ったときのET*演算値が
所定の条件内か否かを判断する。肯定判断のときは、ス
テップ156において、ディスプレイ56に自然換気を
行うように表示してステップ158に進む。一方、否定
判断のときは、次のステップ142で自然換気及び循環
ファン運転を仮定したときのET*を予測演算し、ステ
ップ144において、ET*演算値が所定の条件内にあ
るか否かを判断する。肯定判断のときは、ステップ15
4において、ディスプレイ56に自然換気を行うと共に
循環ファンを駆動するように表示してステップ158に
進む。一方、否定判断のときは、次のステップ146で
自然換気、循環ファン及び送風ファン運転を仮定したと
きのET*を予測演算し、ステップ148において、E
T*演算値が所定の条件内にあるか否かを判断する。肯
定判断のときは、ステップ152において自然換気を行
なうと共に循環ファン及び送風ファンを駆動するように
表示してステップ158に進む。一方、否定判断のとき
は、次のステップ150において空調運転を駆動するよ
うに表示する。
【0044】次にステップ158では、ディスプレイ5
0に表示する内容が目まぐるしく変わることを防止する
ために、CPU30の内部時計で構成されるタイマをセ
ットし、次のステップ160において、タイムアウトか
否かを判断する。否定判断のときは、タイムアウトとな
るまで待機する。一方、肯定判断のときは、ステップ1
30に戻る。
【0045】このように、本実施例によれば、アリーナ
内外の温熱環境を計測してET*を演算しているので、
変動するアリーナ内外の温熱環境に対応して観客の快適
性を確保できる運転モードを表示することができる。
【0046】また、自然換気、循環ファン、強制換気等
による可感気流による冷暖房効果が期待できるか否かを
判断できるので、全面的に空気調和機に依存することが
なく省エネルギー性を高めることができる。
【0047】また、異常が発生したかを判断しているの
で、内部の温熱環境が自然換気によって快適であって
も、例えばアリーナ内でコンサート等のイベントが開催
されているときに、開口部を閉めて騒音を遮断すること
ができる。
【0048】なお、本実施例では、ステップ142で自
然換気及び循環気流を仮定したときのET*を予測演算
し、ステップ144で自然換気及び循環気流及び強制換
気を仮定したときのET*を予測演算したが、ステップ
138で演算したET*演算値の風速のみを変えて演算
するようにしてもよい。
【0049】また、本実施例ではディスプレイ56に表
示する内容が目まぐるしく変わることを防止するために
タイマをセットしたが、ステップ158及び160を省
略してもよい。このようにすれば、運転管理者は現在好
ましい運転モードを知ることができる。
【0050】次に、温熱環境制御支援システム10の第
3実施例について図5を参照して説明する。第3実施例
は温熱環境制御設備が稼働しているときに、変動する外
気条件及び室内条件に応じて望ましい運転パターンを予
測して表示するものである。なお、第3実施例の構成は
第1実施例の構成と同じである。
【0051】まず、ステップ170では、カウンタA、
B、C、Dをそれぞれ0とする。カウンタAは自然換気
の度数をカウントするものであり、カウンタBは自然換
気及び循環ファン駆動の度数をカウントするものであ
り、カウンタCは自然換気、循環ファン及び送風ファン
駆動の度数をカウントするものであり、カウンタDは空
気調和機駆動の度数をカウントするものである。
【0052】次にステップ172においてタイマをセッ
トする。なお、このタイマの設定時間は、本実施例では
20分に設定されているが、これに限定されるのもでは
ない。次のステップ174では、アリーナ60の外気条
件を各計測センサで検出して、ステップ176で自然換
気時のET*を演算し、ステップ178において、ET
*演算値が所定の条件内にあるか否かを判断する。肯定
判断のときは、ステップ194において、カウンタAの
値に1を加算してステップ196に進む。一方、否定判
断のときは、次のステップ180で自然換気及び循環フ
ァン運転を仮定したときのET*を予測演算し、ステッ
プ182において、ET*演算値が所定の条件内にある
か否かを判断する。肯定判断のときは、ステップ192
において、カウンタBの値に1を加算してステップ19
6に進む。一方、否定判断のときは、次のステップ18
4で自然換気、循環ファン及び送風ファン運転を仮定し
たときのET*を予測演算し、ステップ186におい
て、ET*演算値が所定の条件内にあるか否かを判断す
る。肯定判断のときは、ステップ190においてカウン
タCの値に1を加算してステップ196に進む。一方、
否定判断のときは、次のステップ188においてカウン
タDの値に1を加算してステップ196に進む。
【0053】ステップ196では、タイムアウトか否か
を判断する。否定判断のときは、ステップ174に戻
る。一方、肯定判断のときは、次のステップ198にお
いて、カウンタA、B、C、Dの値のうちどれが最も大
きいかを演算する。なお、カウンタ同士の値が同数のと
きには、省エネルギーを図るために、カウンタA、B、
C、Dの値の順に優先する。次にステップ200におい
て、最も大きいカウンタの値に対応した運転モードをデ
ィスプレイ56に表示する。
【0054】このように、本実施例によれば、タイマの
設定時間内でどの運転モードが最も多いかの度数をと
り、次のタイマの設定時間の運転モードを表示するの
で、変動するアリーナの温熱環境を予測することができ
る。
【0055】なお、上記実施例では、疑似体感温度モデ
ルとしてET*を用いたが、SET*(着衣量0.6c
lo、代謝量1.0met、Woodcockのi
m 0.4、静穏気流、平均放射温度=気温としたときの
ET*)やISO−7730として国際規格化されたP
MVを用いることも可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の態
様によれば、イベント及び日時に基づいて建物外の温熱
環境を建物内の温熱環境に取入れ可能かを判断すること
ができるので、温熱環境制御設備を駆動すべきか否かの
判断を行うことができる、という効果を得ることができ
る。
【0057】この場合に、更に表示手段を備えれば、表
示手段から取入れ可能かの情報を得ることができるの
で、温熱環境制御設備を駆動する前に、建物外の温熱環
境を建物内に取り入れたときに有効に働くか否かを知る
ことができる、という効果を得ることができる。
【0058】また、更に操作手段を備えれば、判断手段
の判断に従って操作手段を操作することができる、とい
う効果を得ることができる。
【0059】この場合に更に、判断手段の判断に従って
操作手段を自動制御すれば、温熱環境制御設備を監視・
管理する要員の数を少なくすることができるので、建物
管理のための人件費を少なくすることができる、という
効果を得ることができる。
【0060】本発明の第2の態様によれば、変動する建
物内外の温熱環境を計測して建物外の温熱環境を建物内
の温熱環境に取り入れ可能かを疑似体感温度モデルを用
いて体感温度を予測しているので、建物に収容された者
の快適性を確保することができる、という効果を得るこ
とができる。
【0061】この場合に、更に表示手段を備えれば、表
示手段から取入れ可能かの情報を得ることができるの
で、温熱環境制御設備を駆動する前に、建物外の温熱環
境を建物内に取り入れたときに有効に働くか否かを知る
ことができる、という効果を得ることができる。
【0062】また、更に操作手段を備えれば、判断手段
の判断に従って操作手段を操作することができる、とい
う効果を得ることができる。
【0063】この場合に更に、判断手段の判断に従って
操作手段を自動制御すれば、温熱環境制御設備を監視・
管理する要員の数を少なくすることができるので、建物
管理のための人件費を少なくすることができる、という
効果を得ることができる。
【0064】そして、以上の態様において、疑似体感温
度モデルのパラメータを、少なくとも建物内の気温、湿
度、気流及び放射温度並びに建物に収容された者の着衣
量及び代謝量とすれば、顕熱移動のみならず潜熱移動を
踏まえた体感温度を予測演算できるので、建物に収容さ
れた者が感ずる体感温度をより適切に演算することがで
きる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る温熱環境制御支援システムが適用
される建物の概略を示す断面図である。
【図2】温熱環境制御支援システム10の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】第1実施例の温熱環境制御支援システムの動作
を示す流れ図である。
【図4】第2実施例の温熱環境制御支援システムの動作
を示す流れ図である。
【図5】第3実施例の温熱環境制御支援システムの動作
を示す流れ図である。
【図6】建物に収容された者の皮膚表面、着衣、環境へ
の潜熱移動を示す概念図である。
【符号の説明】
10 温熱環境制御支援システム 16 計測センサA(外部計測手段) 18 計測センサB(内部計測手段の一部) 30 CPU(演算手段、判断手段) 32 ROM(演算手段、判断手段) 34 RAM(演算手段、判断手段) 56 ディスプレイ(表示手段) 58 キーボード(操作手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有吉 淳 愛知県名古屋市中区錦一丁目18番22号 株 式会社竹中工務店名古屋支店内 (72)発明者 樋口 祥明 千葉県印旛郡印西町大塚1丁目5番 株式 会社竹中工務店技術研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物内で行われるイベント及び日時に基
    づいて建物内及び建物外の温熱環境を予測し、該予測値
    に基づいて、建物外の温熱環境を建物内の温熱環境に取
    り入れたときの建物内温熱環境又は建物に収容された者
    が感ずる体感温度を疑似体感温度モデルを用いて予測演
    算する演算手段と、 前記予測演算値が所定の条件内にあるかを判断する判断
    手段と、 を備えたことを特徴とする温熱環境制御支援システム。
  2. 【請求項2】 前記予測演算値が所定の条件内にあると
    きに、建物外の温熱環境を建物内の温熱環境に取入れ可
    能であることを表示する表示手段を更に備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の温熱環境制御支援システム。
  3. 【請求項3】 前記予測演算値が所定の条件内にあると
    きに、建物外の温熱環境を建物内の温熱環境に取り入れ
    るための操作手段を更に備えたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の温熱環境制御支援システム。
  4. 【請求項4】 前記操作手段は、前記判断手段の判断結
    果に応じて自動的に建物外の温熱環境を建物内の温熱環
    境に取り入れることを特徴とする請求項3に記載の温熱
    環境制御支援システム。
  5. 【請求項5】 建物内の温熱環境を計測する内部計測手
    段と、 建物外の温熱環境を計測する外部計測手段と、 前記内部計測手段で計測した建物内の温熱環境と前記外
    部計測手段で計測した建物外の温熱環境とに基づいて、
    建物外の温熱環境を建物内の温熱環境に取り入れたとき
    の建物内温熱環境又は建物に収容された者が感ずる体感
    温度を疑似体感温度モデルを用いて予測演算する演算手
    段と、 前記予測演算値が所定の条件内にあるかを判断する判断
    手段と、 を備えた温熱環境制御支援システム。
  6. 【請求項6】 前記予測演算値が所定の条件内にあると
    きに、建物外の温熱環境を建物内の温熱環境に取入れ可
    能であることを表示する表示手段を更に備えたことを特
    徴とする請求項5に記載の温熱環境制御支援システム。
  7. 【請求項7】 前記予測演算値が所定の条件内にあると
    きに、建物外の温熱環境を建物内の温熱環境に取り入れ
    るための操作手段を更に備えたことを特徴とする請求項
    5又は請求項6に記載の温熱環境制御支援システム。
  8. 【請求項8】 前記操作手段は、前記判断手段の判断結
    果に応じて自動的に建物外の温熱環境を建物内の温熱環
    境に取り入れることを特徴とする請求項7に記載の温熱
    環境制御支援システム。
  9. 【請求項9】 前記疑似体感温度モデルは、少なくとも
    建物内の気温、湿度、気流及び放射温度並びに建物に収
    容された者の着衣量及び代謝量をパラメータにしたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の
    温熱環境制御支援システム。
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