JPH09151256A - 高分子複合体およびその製造方法 - Google Patents

高分子複合体およびその製造方法

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JPH09151256A
JPH09151256A JP24765296A JP24765296A JPH09151256A JP H09151256 A JPH09151256 A JP H09151256A JP 24765296 A JP24765296 A JP 24765296A JP 24765296 A JP24765296 A JP 24765296A JP H09151256 A JPH09151256 A JP H09151256A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子複合体のマトリックス中に重合させる
剛直性ポリマーを凝集粗大化させることなく、配合量を
増大させる。 【解決手段】 剛直性ポリマーを形成するためのモノマ
ーを複数回に分割して配合し、重合する工程を繰り返
し、最終的に必要な量のモノマーを含む高分子複合体を
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剛直性ポリマーが
屈曲性ポリマーを分子レベルで補強している、高分子複
合体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高分子材料の力学的性能の向上を図るた
め、マトリックス分子中に、分子鎖が一定の剛直性を有
する強化材高分子を微視的に一様に分散させた高分子複
合体が開発されてきたが、上記高分子複合体は基本的
に、マトリックスポリマー中に補強材である剛直性ポリ
マーを、溶媒を用いて均一混合して作製するため、均一
な混合が困難であるとともに、補強材の粗大化による強
度の低下等の問題が発生していた。かかる問題を解決す
る手段として、発明者らは、マトリックスである屈曲性
ポリマーに強化材である剛直性ポリマーを形成するため
のモノマーを、無溶媒、溶融混合状態で重合させること
により、屈曲性ポリマーマトリックス中に、分子直径
0.07μm以下の分子レベルで剛直性ポリマーを微分
散させた分子複合体の製造方法を開発した(特開平6−
145534号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高分子複合体の強度の
向上を図るためには、該複合体中の剛直性ポリマーの配
合量を増やす必要があるが、マトリックス中に剛直性ポ
リマーを与えるモノマーを最初から一度に多量に加える
と、該剛直性ポリマーが凝集粗大化し、分子直径が、所
望の補強効果を得るために必要とされる分子直径の上限
値、即ち、該剛直性ポリマーからなる補強材の長手方向
に垂直に切断した断面直径が0.07μmより大きくな
る。該剛直性ポリマーの分子直径は、上記公開公報(特
開平6−145534号公報)に開示されたとおり、
0.07μmを越えると強度の向上が図れないため、か
かるマトリックス中に剛直性ポリマーを与えるモノマー
を最初から一度に多量に加える方法によっては、剛直性
ポリマーの配合量を増加しても、高分子複合体の強度向
上を図ることができない。そこで、本発明は、剛直性ポ
リマーを多量に配合するに際し、マトリックス中に重合
させる剛直性ポリマーを凝集粗大化させることなく、分
子レベルで分散させ、剛直性ポリマーの配合量増大によ
り補強効果の向上を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
鋭意研究の結果、マトリックス中で、一旦重合し、結晶
化した剛直性ポリマーは、重合前のモノマーあるいは結
晶化に至る前のオリゴマー等に比較して分子移動度が極
端に低くなり、溶融混練重合過程で生じる剛直性ポリマ
ーの凝集粗大化には関与しにくくなることに着目して、
本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、剛直性ポリマーを形成す
るためのモノマーを、屈曲性ポリマーまたは屈曲性ポリ
マーを形成するためのモノマー中に配合して溶融混練に
より重合させる工程を有する高分子複合体の製造方法に
おいて、該剛直性ポリマーを形成するためのモノマーを
複数回に分割して少量ずつ配合し、その都度上記重合工
程を繰り返し、最終的に必要な量のモノマーを配合、重
合させる方法を用いることにより、各重合工程毎に、剛
直性ポリマーを重合、結晶化させ、剛直性ポリマーを凝
集粗大化させることなく、その配合量を増加させる高分
子複合体の製造方法にある。
【0006】本発明ではポリマーを2種類、即ち、屈曲
性ポリマーと剛直性ポリマーとに大別している。本発明
でいう剛直性とは、高分子鎖を構成する結合が強固であ
り、高分子鎖の占有断面積が小さく、かつ高分子鎖が伸
びの小さい分子構造から構成されていることを意味す
る。この定義にあてはまるものであれば、剛直性といい
得ることができるが、より具体的にこれを表現すると理
論結晶弾性率Ecと破断時における理論強度σbの両方で
表わすことができる。理論結晶弾性率Ecと理論強度σb
cは次のように定義される。
【0007】結晶弾性率Ecの理論値と破断時における
理論強度σbcの求め方:まず、1本の高分子鎖について
考える。断面積S、長さLの高分子鎖に力Fを加える。
このとき△L(=L−L0)伸長したとすると、引張り弾
性率Eは、 E=σn/εn=(F/S)/(△L/L) (1) [式中、Eは引張り弾性率、σnは引張り応力(σn=F/
S)、およびεnは伸び歪みおよびεnは△L/Lを示
す。]
【0008】破断時における理論強度はσbは、 σb=Fmax/S=(k1 D/8)12 /S (2) [式中、Fmaxは応力最大値、Dは結合エネルギーを示
す。]
【0009】次に、高分子の結晶について考えるが、そ
の結晶構造は分子鎖が空間的になるべく密に、かつ規則
正しく配列された状態になっており、長い棒状分子が束
ねられた構造からなっている。従って、式(1)、(2)が
結晶においても成立する。
【0010】表1に、主要な高分子について、結晶弾性
率Ecの理論値を格子力学法に基づいて式(1)より求め
た結果を示す。
【0011】高分子結晶の引張り強度σbcの理論値は式
(2)より計算できるが、より簡便に求める方法として式
(3)を示す。 σbc=(5.68×10-4)/S (3)
【0012】一般に高分子鎖に力を加えると、主鎖中で
最も弱い結合部に応力が集中し、部分で破断する。高分
子を構成する主鎖中の結合の中で最も弱い結合、つまり
最も低い共有結合エネルギーを有するのはC−C結合で
ある。
【0013】従ってC−C結合を含む高分子を引張る
と、この部分で破断すると考えることができるので、C
−C結合の破断エネルギー(D=83Kcal/mol)から、
式(3)が求められる。
【0014】式(3)より求めた理論強度σbcを、表1に
あわせて示す。また、表1には、現在得られている各高
分子の繊維弾性率と強度を示した。このとき、実際の繊
維弾性率および強度(つまり到達値)と理論値の間に差が
ある。実際の高分子は結晶構造と非晶構造からなってい
るため、非晶構造が力学特性に大きな影響を及ぼすため
である。
【0015】
【表1】
【0016】いま結晶構造と非晶構造からなる試料高分
子の引張弾性率をEs、結晶相の弾性率をEc、非晶相の
それをEa、また結晶化度をXcとし、直列力学模型を考
えると、 1/Es=Xc/Ec+(1−Xc)/Ea (4) となる。
【0017】一般にEc》Eaであるから、式(4)は Es≒Ea/(1−Xc) (5) と簡略化される。
【0018】これにより、試料高分子の弾性率は、非晶
相によって大部分が決まり、非晶相の存在が力学物性に
与える寄与は大きく、非晶相の存在が、理論値の達成を
阻害する事がわかる。また、屈曲性高分子であるポリエ
チレンテレフタレート、ナイロン−6や非直線構造のポ
リ(m−フェニレンイソフタルアミド)らは、高分子鎖が
折りたたみ構造をとっており、伸びきり鎖にかえること
が困難であるため、理論値の達成が阻害されている。但
し、本来屈曲性高分子であるポリエチレンは、繊維状結
晶成長法、ゲル紡糸−超延伸法などの物理的手段を駆使
して高分子鎖を伸びきり鎖とすることで表1のような到
達度を得ている。高強度高弾性率高分子の範疇に入るポ
リ(p−フェニレンテレフタルアミド)、ポリ(p−ベン
ズアミド)、ポリ(p−フェニレンベンゾビスチアゾー
ル)(いずれも直線構造伸びきり鎖)の弾性率の到達度は
十分大きいが、強度の到達度は10%内外と小さい。即
ち、未だ、種々の高分子欠陥が解消され得ず、その欠陥
より応力集中して破断を起こす状況がある。これらは分
子構造面からのみならず、物理的な加工法の面からも欠
陥をなくし、強度を少しでも理論値に近づけるための研
究が継続されている。
【0019】以上のように、試料高分子の結晶、伸びき
り鎖、欠陥のない状態という理想構造より求めたものが
理論値であり、本発明で扱う剛直性高分子には、理論値
が高く現段階の到達度も十分大きいものが相当し、これ
はその分子鎖の剛直性が寄与している結果である。
【0020】こうした背景をふまえ、剛直性高分子を力
学物性の観点から指し示すと、現在得られる情報として
の理論結晶弾性率、理論強度、実際の繊維についての引
張弾性率、引張強度の到達度より、次のように示せるで
あろう。
【0021】
【表2】 理論値 到達値 理論結晶弾性率[GPa] 150以上 引張弾性率[GPa] 100以上 理論強度 [GPa] 2.0以上 引張強度 [GPa] 2.0以上
【0022】上記のような剛直性ポリマーの物理的条件
を生かすものの例としては、次の(化1)で示される繰り
返し単位構造を有するポリマーが挙げられる。
【0023】
【化1】
【0024】式中、すべてのベンゼン環には置換基、例
えばアルキル基、ハロゲン等を有してもよい。このよう
な化学式で表わされる剛直性ポリマーの具体例はポリ(p
−オキシベンゾイル)、ポリ(p−ベンズアミド)、ポリ(p
−フェニレンテレフタルアミド)、ポリアゾメチン、ポ
リ(p−フェニレンピロメリトイミド)、ポリベンゾビス
オキサゾール、ポリベンゾビスチアゾール、ポリベンゾ
オキサゾール等が挙げられる。
【0025】本発明で用いる屈曲性ポリマーは、上記剛
直性ポリマーの範疇に入らない、一般のポリマーが挙げ
られる。そのようなポリマーの例としては、ナイロン
6、ナイロン66、ポリエーテルスルホン、ポリスルホ
ン、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレートな
どのエンジニアリングプラスチックや汎用プラスチック
等が挙げられる。
【0026】また、本発明で用いる剛直性ポリマーを形
成するためのモノマーの具体的な例としては、例えば、
ポリマーがポリ(p−オキシベンゾイル)の場合には、p−
アセトキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸クロリ
ド、p−ヒドロキシ安息香酸フェニル等、ポリ(p−ベン
ズアミド)の場合には、p−アセトアミノ安息香酸、p−
アミノ安息香酸クロリド等が挙げられる。
【0027】上記重合工程としては、無溶媒の溶融混練
を用いてもよい。
【0028】また、高分子複合体を作製するために用い
られる重合材料としては、剛直性モノマーおよび屈曲性
高分子を用いることが好ましい。
【0029】また、複数回に分割して配合した、剛直性
ポリマーを形成するためのモノマーの重合工程において
は、それぞれの重合工程を、重合された剛直性ポリマー
が結晶化するまで、もしくは重合された剛直性ポリマー
のガラス転移温度が溶融重合温度以上になるまで行うこ
とが好ましい。
【0030】上記溶融混練の剪断速度は、2.0〜25
sec-1が好ましく、更には2.0〜13sec-1であ
ることが好ましい。
【0031】また、本発明は、上記製造方法により製造
された、屈曲性ポリマーのマトリックス中に、剛直性ポ
リマーからなる補強材が分子レベルで微分散している高
分子複合体でもある。
【0032】該補強材の長手方向に垂直に切断した断面
直径は、0.07μm以下であることが好ましい。
【0033】
【発明の実施の形態】
(発明の実施の形態1)本発明は、剛直性ポリマーは、
一旦重合させると、分子移動度が極端に小さくなり、そ
の後の剛直性ポリマーの凝集粗大化には寄与しなくなる
といった特徴に着目したものであり、多量の剛直性ポリ
マーの重合を行う場合、該剛直性ポリマー出発物質(R
m)を少量ずつ配合し重合させる工程を複数回繰り返す
ことにより、剛直性ポリマーの凝集粗大化を防止しつつ
多量の剛直性ポリマーを重合した高強度高弾性率高分子
複合体を得るものである。
【0034】図1に本発明の一の実施の形態にかかる工
程図を示す。本発明方法では、まず屈曲性マトリックス
ポリマー(F)に剛直性ポリマー出発物質(Rm)、即
ち剛直性ポリマーを形成するためのモノマーを配合し、
例えば250℃等の温度に保持し、剛直性ポリマー出発
物質(Rm)をマトリックスポリマー(F)に、分子レ
ベルで溶解する。続いて射出成形機や押出機の中で上記
混合物質(Rm/F)を溶融混練することにより、剛直
性ポリマー出発物質(Rm)のみを反応させて結晶化
し、剛直性ポリマー(R)/マトリックスポリマー
(F)からなる高分子複合体を作製する。該溶融混練時
の剪断速度としては、2.0〜25sec-1が好まし
く、更に好ましくは2.0〜13sec-1である。本発
明では、上述の工程を1工程として、該工程で作製した
剛直性ポリマー(R)/マトリックスポリマー(F)を
再び該工程の出発物質であるマトリックスポリマー
(F)として用い、これに剛直性ポリマー出発物質(R
m)を配合して同工程を繰り返し行うことにより、剛直
性ポリマー(R)を凝集粗大化させることなく、最終物
質である剛直性ポリマー(R)/マトリックスポリマー
(F)中の該剛直性ポリマー(R)の配合量の向上を図
る。上記重合工程は、重合された剛直性ポリマーが結晶
化するまで、もしくは重合された剛直性ポリマーのガラ
ス転移温度が溶融重合温度以上になるまで行われる。マ
トリックスポリマー(F)に対する剛直性ポリマー出発
物質(Rm)の配合量は、例えば前者が100に対し、
後者が3〜15重量部程度が好ましい。
【0035】本実施の形態1により作製した高分子複合
体の特性ついて、従来の方法により作製した高分子複合
体と比較して説明する。比較に用いた高分子複合体は下
記の実施例1および比較例1に記載した方法により作製
する。実施例1 屈曲性ポリマーとしてポリエーテルスルホン1.12
g、剛直性ポリマーを形成するモノマーとしてp−アセ
トキシ安息香酸0.124g(重量比90/10)を用
い、ミニチュア射出成形機(MINI−MAX MOL
DER CS−183MMX、Custom Scie
ntific Instruments.INC.)に
て、250℃で10分間溶融重合し、ポリエーテルスル
ホン/ポリオキシベンゾイル(重量比90/10)複合
体を得る。次に、該複合体にp−アセトキシ安息香酸
0.081gを加えて、該ミニチュア射出成形機にて、
250℃で10分間、2回目の溶融重合を行い、ポリエ
ーテルスルホン/ポリオキシベンゾイル(重量比85/
15)複合体を得る。更に、該複合体にp−アセトキシ
安息香酸0.075gを加えて、該ミニチュア射出成形
機にて、250℃で10分間、3回目の溶融重合を行
い、逐次重合により最終的にポリエーテルスルホン/ポ
リオキシベンゾイル(重量比80/20)複合体を得
る。
【0036】比較例1 当初より、屈曲性ポリマーとしてポリエーテルスルホン
1.12g、剛直性ポリマーを形成するモノマーとして
p−アセトキシ安息香酸0.28g(重量比80/2
0)をミニチュア射出成形機(MINI−MAX MO
LDER CS−183MMX、Custom Sci
entific Instruments.INC.)
にて、250℃で30分間溶融重合し、1回の重合工程
でポリエーテルスルホン/ポリオキシベンゾイル(重量
比80/20)複合体を得る。
【0037】上記方法により作製した複合体は、透過型
電子顕微鏡観察により、分散した剛直性ポリマーの長手
方向に垂直な断面の粒径を測定し、平均値を求めて各複
合体の分散粒径を求めた。また、これらの複合体は、上
記ミニチュア射出成形機によって、テストピース金型に
射出成形し、引張試験用サンプルとし、以下の条件で、
引張試験を行った。引張試験の条件 引張試験機:MINI−MAX TENSILE TE
STER CS−183TE、Custom Scie
ntific Instruments.INC. 引張速度:0.566cm/min.、ひずみ速度:
0.629/min. 評線間距離:0.899cm 試験片断面積:(0.1587/2)2×πcm2 測定温度:22℃ 実施例1および比較例1の高分子複合体の、分散粒径お
よび引張強度の比較結果を表3、4に、透過型電子顕微
鏡写真を図4、5に示す。
【表3】
【表4】 表3からわかるように、実施例1では、剛直性ポリマー
の凝集粗大化が抑制され分子直径が69nmとなり、
0.07μm以下に抑えられているのに比べ、従来方法
を用いた比較例1では、分子粒径が198nmとなり、
剛直性ポリマーの凝集粗大化が起こっていることがわか
る。表4では、実施例1の引張強度が比較例1より高く
なっており、剛直性の配合量が同じ(重量比:ポリエー
テルスルホン/ポリオキシベンゾイル=80/20)で
あっても、凝集粗大化を抑えた実施例1の方が補強効果
に優れていることがわかる。
【0038】(発明の実施の形態2)図2に、本発明の
他の実施の形態を示す。即ち、本発明は、実施の形態1
の工程の出発物質の1つであるマトリックスポリマー
(F)の代わりに数平均分子量20,000以下、特に
好ましくは10,000以下のポリマーを用いることに
よっても実施可能である。
【0039】(発明の実施の形態3)図3に、本発明の
他の実施の形態を示す。即ち、本発明は、実施の形態1
の工程の出発物質の1つであるマトリックスポリマー
(F)の代わりに、該マトリックスポリマー出発物質
(Fm)中にマトリックスポリマー(F)を溶解したも
のを用いることによっても実施可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、マトリックスに剛直性
ポリマーを多量に配合する場合においても、該剛直性ポ
リマーを凝集粗大化させることなく分子レベルで分散さ
せ、剛直性ポリマーの配合量増大による補強効果と、分
子レベルでの補強効果の相乗効果により、高分子複合体
の高強度、高弾性率化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一の実施の形態にかかる工程図を示
す。
【図2】 本発明の他の実施の形態にかかる工程図を示
す。
【図3】 本発明の他の実施の形態にかかる工程図を示
す。
【図4】 実施例1の高分子複合体の透過型電子顕微鏡
写真を示す。
【図5】 比較例1の高分子複合体の透過型電子顕微鏡
写真を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】破断時における理論強度はσbは、 σb=Fmax/S=(k1 D/8)1/2 /S (2) [式中、Fmaxは応力最大値、Dは結合エネルギーを示
す。]
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】上記方法により作製した複合体は、透過型
電子顕微鏡観察により、分散した剛直性ポリマーの長手
方向に垂直な断面の粒径を測定し、平均値を求めて各複
合体の分散粒径を求めた。また、これらの複合体は、上
記ミニチュア射出成形機によって、テストピース金型に
射出成形し、引張試験用サンプルとし、以下の条件で、
引張試験を行った。引張試験の条件 引張試験機:MINI−MAX TENSILE TE
STER CS−183TE、Custom Scie
ntific Instruments.INC. 引張速度:0.566cm/min.、ひずみ速度:
0.629/min. 評線間距離:0.899cm 試験片断面積:(0.1587/2)2×πcm2 測定温度:22℃ 実施例1および比較例1の高分子複合体の、分散粒径お
よび引張強度の比較結果を表3、4に、透過型電子顕微
鏡写真を図4、5に示す。
【表3】
【表4】 表3からわかるように、実施例1では、剛直性ポリマー
の凝集粗大化が抑制され分散粒径が69nmとなり、
0.07μm以下に抑えられているのに比べ、従来方法
を用いた比較例1では、分散粒径が198nmとなり、
剛直性ポリマーの凝集粗大化が起こっていることがわか
る。表4では、実施例1の引張強度が比較例1より高く
なっており、剛直性の配合量が同じ(重量比:ポリエー
テルスルホン/ポリオキシベンゾイル=80/20)で
あっても、凝集粗大化を抑えた実施例1の方が補強効果
に優れていることがわかる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/10 LQK C08L 71/10 LQK 81/06 LRF 81/06 LRF 101/00 LSY 101/00 LSY

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛直性ポリマーを形成するためのモノマ
    ーを、屈曲性ポリマーまたは屈曲性ポリマーを形成する
    ためのモノマー中に配合して溶融混練により重合させる
    工程を有する高分子複合体の製造方法において、 該剛直性ポリマーを形成するためのモノマーを複数回に
    分割して配合し、その都度上記重合工程を繰り返すこと
    により、最終的に必要な量のモノマーを配合し、重合さ
    せることを特徴とする高分子複合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記重合工程が、無溶媒の溶融混練で行
    なわれることを特徴とする請求項1記載の高分子複合体
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記重合工程に用いる材料が、剛直性モ
    ノマーおよび屈曲性高分子であることを特徴とする請求
    項1または2のいずれか1つに記載の高分子複合体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 複数回に分割して配合した、剛直性ポリ
    マーを形成するためのモノマーの重合工程において、そ
    れぞれの重合工程を、重合された剛直性ポリマーが結晶
    化するまで、もしくは重合された剛直性ポリマーのガラ
    ス転移温度が溶融重合温度以上になるまで行うことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の高分子複
    合体の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記溶融混練の剪断速度が2.0〜25
    sec-1であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1つに記載の高分子複合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記溶融混練の剪断速度が2.0〜13
    sec-1であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1つに記載の高分子複合体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載された方法により製造さ
    れ、屈曲性ポリマーのマトリックス中に、剛直性ポリマ
    ーからなる補強材が分子レベルで微分散していることを
    特徴とする高分子複合体。
  8. 【請求項8】 上記補強材の長手方向に垂直に切断した
    断面直径が、0.07μm以下であることを特徴とする
    請求項7記載の高分子複合体。
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JP2008506823A (ja) * 2004-07-21 2008-03-06 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 超枝分かれしたポリエステルおよび/またはポリカーボネートを含有するポリアルキレンアリレートを製造するため連続的方法

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