JPH09152016A - シザースギヤの位相合わせ用治具 - Google Patents
シザースギヤの位相合わせ用治具Info
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- JPH09152016A JPH09152016A JP31251495A JP31251495A JPH09152016A JP H09152016 A JPH09152016 A JP H09152016A JP 31251495 A JP31251495 A JP 31251495A JP 31251495 A JP31251495 A JP 31251495A JP H09152016 A JPH09152016 A JP H09152016A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高精度な加工を不要とし、組立行程の削減を
図れる治具を提供する。 【解決手段】 本発明は、回転軸1に固定されるメイン
ギヤ2に対しこれに重ね合わされるサブギヤ3が所定の
回転方向に付勢されるシザースギヤ4にあって、それら
ギヤ2,3の歯面2b,3b同士を合わせる位相合わせ
の際に用いられる治具8であって、上記回転軸1にその
径方向に移動自在に螺合されるねじ手段9と、このねじ
手段9に設けられ、その移動により上記サブギヤ3を付
勢方向と反対方向に押し付けて適宜回転させる傾斜状部
材10とを備えたものである。
図れる治具を提供する。 【解決手段】 本発明は、回転軸1に固定されるメイン
ギヤ2に対しこれに重ね合わされるサブギヤ3が所定の
回転方向に付勢されるシザースギヤ4にあって、それら
ギヤ2,3の歯面2b,3b同士を合わせる位相合わせ
の際に用いられる治具8であって、上記回転軸1にその
径方向に移動自在に螺合されるねじ手段9と、このねじ
手段9に設けられ、その移動により上記サブギヤ3を付
勢方向と反対方向に押し付けて適宜回転させる傾斜状部
材10とを備えたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ギヤ間のバックラ
ッシを除去するシザースギヤにあって、これのメインギ
ヤとサブギヤとの位相合わせを行う際に用いられる治具
に関するものである。
ッシを除去するシザースギヤにあって、これのメインギ
ヤとサブギヤとの位相合わせを行う際に用いられる治具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯車伝達機構においてギヤ間に生じるバ
ックラッシを除去し、歯打音即ちラトル音を低減して騒
音の低減を図るシザースギヤが一般的に用いられてい
る。特にこのシザースギヤは、DOHCエンジンのカム
シャフト間を結ぶ歯車伝達機構のうち一方のギヤに採用
されることが多く、これによりエンジンから発生する騒
音が効果的に低減される。
ックラッシを除去し、歯打音即ちラトル音を低減して騒
音の低減を図るシザースギヤが一般的に用いられてい
る。特にこのシザースギヤは、DOHCエンジンのカム
シャフト間を結ぶ歯車伝達機構のうち一方のギヤに採用
されることが多く、これによりエンジンから発生する騒
音が効果的に低減される。
【0003】ここでシザースギヤは、図6に示すよう
に、カムシャフトaに固定されて主に動力伝達を行うメ
インギヤbと、これに相対回転可能に重ね合わされるサ
ブギヤcとの二枚のギヤで構成される。メインギヤbと
サブギヤcとの間にはC形スプリングdによる付勢手段
が設けられ、これにより、互いのギヤb,cは逆転方向
に反発した状態で組み合わされ、サブギヤcはメインギ
ヤbに対し所定の回転方向に付勢される。なお詳しく
は、スプリングdがその両端にて、メインギヤbとサブ
ギヤcとにそれぞれ打ち込まれるピンe,fを圧縮状態
で押圧し、ギヤb,c間の反発力を付与する。g,h
は、サブギヤcの軸方向位置を規制するウェイブワッシ
ャ及びスナップリングである。
に、カムシャフトaに固定されて主に動力伝達を行うメ
インギヤbと、これに相対回転可能に重ね合わされるサ
ブギヤcとの二枚のギヤで構成される。メインギヤbと
サブギヤcとの間にはC形スプリングdによる付勢手段
が設けられ、これにより、互いのギヤb,cは逆転方向
に反発した状態で組み合わされ、サブギヤcはメインギ
ヤbに対し所定の回転方向に付勢される。なお詳しく
は、スプリングdがその両端にて、メインギヤbとサブ
ギヤcとにそれぞれ打ち込まれるピンe,fを圧縮状態
で押圧し、ギヤb,c間の反発力を付与する。g,h
は、サブギヤcの軸方向位置を規制するウェイブワッシ
ャ及びスナップリングである。
【0004】そして、シザースギヤiが他方の動力伝達
用ギヤjに噛合されたとき、その他方のギヤjの歯の間
で、メインギヤbとサブギヤcとの歯が相手の歯を離間
方向に押し付けて、バックラッシ即ち隙間を除去する。
用ギヤjに噛合されたとき、その他方のギヤjの歯の間
で、メインギヤbとサブギヤcとの歯が相手の歯を離間
方向に押し付けて、バックラッシ即ち隙間を除去する。
【0005】ところで、このシザースギヤをDOHCエ
ンジンの一方のカムシャフトに適用した場合、双方のカ
ムシャフトのエンジンへの組付時に、予めシザースギヤ
のメインギヤとサブギヤとの位相合わせ、即ちそれらギ
ヤの歯面同士を合わせる作業をしておかなければ、シザ
ースギヤを相手の動力伝達用ギヤに噛み合わせることが
できない。つまりシザースギヤ単体では、メインギヤと
サブギヤとの歯が付勢力で位相ずれを起こしているた
め、その付勢力に抗じた強制力を付加し、位相合わせを
行っておく必要がある。またこれを行わなければ、組付
けに伴う歯面の損傷により異音発生を招く虞がある。同
様に分解時にも、このような位相合わせの必要性が生じ
てくる。
ンジンの一方のカムシャフトに適用した場合、双方のカ
ムシャフトのエンジンへの組付時に、予めシザースギヤ
のメインギヤとサブギヤとの位相合わせ、即ちそれらギ
ヤの歯面同士を合わせる作業をしておかなければ、シザ
ースギヤを相手の動力伝達用ギヤに噛み合わせることが
できない。つまりシザースギヤ単体では、メインギヤと
サブギヤとの歯が付勢力で位相ずれを起こしているた
め、その付勢力に抗じた強制力を付加し、位相合わせを
行っておく必要がある。またこれを行わなければ、組付
けに伴う歯面の損傷により異音発生を招く虞がある。同
様に分解時にも、このような位相合わせの必要性が生じ
てくる。
【0006】よって、これを容易且つ短時間で行うため
の提案が、既に特開平1-164863号公報及び特開平5-2126
81号公報等によってなされている。特にこれらの提案
は、いずれも専用の治具を用いて位相合わせを行うもの
である。
の提案が、既に特開平1-164863号公報及び特開平5-2126
81号公報等によってなされている。特にこれらの提案
は、いずれも専用の治具を用いて位相合わせを行うもの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら従来
の提案にあっては、いずれも治具による位相合わせを行
った後に、メインギヤとサブギヤとをボルトで仮止めす
る行程が生じている。つまり、位相合わせの後、メイン
ギヤとサブギヤとが付勢力ないし反発力で歯ずれを起こ
さぬよう、治具を取り外す前に仮止めを行っている。
の提案にあっては、いずれも治具による位相合わせを行
った後に、メインギヤとサブギヤとをボルトで仮止めす
る行程が生じている。つまり、位相合わせの後、メイン
ギヤとサブギヤとが付勢力ないし反発力で歯ずれを起こ
さぬよう、治具を取り外す前に仮止めを行っている。
【0008】しかしながら、これにあっては、メインギ
ヤとサブギヤとを、側方乃至軸方向から貫通して或いは
串刺し状にしてボルトで結合するため、それらギヤの位
相乃至歯面が合う位置にボルト穴を正確に設けなければ
ならず、加工精度の要求によりコスト高になるという問
題がある。また、その仮止め用ボルトの脱着が必要とな
り、組立行程の増加も招いてしまう。
ヤとサブギヤとを、側方乃至軸方向から貫通して或いは
串刺し状にしてボルトで結合するため、それらギヤの位
相乃至歯面が合う位置にボルト穴を正確に設けなければ
ならず、加工精度の要求によりコスト高になるという問
題がある。また、その仮止め用ボルトの脱着が必要とな
り、組立行程の増加も招いてしまう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転軸に固定
されるメインギヤに対しこれに重ね合わされるサブギヤ
が所定の回転方向に付勢されるシザースギヤにあって、
それらギヤの歯面同士を合わせる位相合わせの際に用い
られる治具であって、上記回転軸にその径方向に移動自
在に螺合されるねじ手段と、このねじ手段に設けられ、
その移動により上記サブギヤを付勢方向と反対方向に押
し付けて適宜回転させる傾斜状部材とを備えたものであ
る。
されるメインギヤに対しこれに重ね合わされるサブギヤ
が所定の回転方向に付勢されるシザースギヤにあって、
それらギヤの歯面同士を合わせる位相合わせの際に用い
られる治具であって、上記回転軸にその径方向に移動自
在に螺合されるねじ手段と、このねじ手段に設けられ、
その移動により上記サブギヤを付勢方向と反対方向に押
し付けて適宜回転させる傾斜状部材とを備えたものであ
る。
【0010】この構成にあっては、ボルト等のねじ手段
の移動に合わせて傾斜状部材が回転軸の径方向に移動す
る。そしてこのとき、傾斜状部材は移動方向と直交する
方向にサブギヤを押し付けて、付勢方向と反対方向に歯
面同士が合うまで回転させる。こうして位相合わせが終
了するが、特にこの終了時の状態はサブギヤの仮止め状
態に相当するため、このまま相手のギヤと噛み合わせる
ことができて、大巾な作業の簡略化を図れる。また、傾
斜状部材の移動量の調節により、サブギヤの回転位相を
自由に決定できるので、いかなる高精度な加工も不要と
なる。
の移動に合わせて傾斜状部材が回転軸の径方向に移動す
る。そしてこのとき、傾斜状部材は移動方向と直交する
方向にサブギヤを押し付けて、付勢方向と反対方向に歯
面同士が合うまで回転させる。こうして位相合わせが終
了するが、特にこの終了時の状態はサブギヤの仮止め状
態に相当するため、このまま相手のギヤと噛み合わせる
ことができて、大巾な作業の簡略化を図れる。また、傾
斜状部材の移動量の調節により、サブギヤの回転位相を
自由に決定できるので、いかなる高精度な加工も不要と
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の好適な実施の形態を
添付図面に基づいて詳述する。
添付図面に基づいて詳述する。
【0012】図1及び図2は本発明に係る治具を示し、
特にこれらは位相合わせ前の状態を示している。ここで
図示する回転軸即ちカムシャフト1は、DOHCエンジ
ンの2本のカムシャフトのうちの排気側の1本であり、
残りの吸気側カムシャフト(図示せず)は排気側カムシ
ャフト1に隣り合って平行に配置される。これらカムシ
ャフトは歯車伝達機構を介して同期回転され、その入力
はクランク軸からベルト又はチェーン機構を介して吸気
側カムシャフトに伝達される。従って、カムシャフト間
の関係について言えば、吸気側が駆動側、排気側が被駆
動側となる。これらカムシャフトの図中下方に図示しな
いシリンダやピストンが配置される。
特にこれらは位相合わせ前の状態を示している。ここで
図示する回転軸即ちカムシャフト1は、DOHCエンジ
ンの2本のカムシャフトのうちの排気側の1本であり、
残りの吸気側カムシャフト(図示せず)は排気側カムシ
ャフト1に隣り合って平行に配置される。これらカムシ
ャフトは歯車伝達機構を介して同期回転され、その入力
はクランク軸からベルト又はチェーン機構を介して吸気
側カムシャフトに伝達される。従って、カムシャフト間
の関係について言えば、吸気側が駆動側、排気側が被駆
動側となる。これらカムシャフトの図中下方に図示しな
いシリンダやピストンが配置される。
【0013】さて、排気側カムシャフト1の一端にはシ
ザースギヤ4が設けられ、シザースギヤ4は同一の歯形
を有するメインギヤ2とサブギヤ3とから主に構成され
ている。メインギヤ2はカムシャフト1に、圧入等によ
り回転不能、かつ、軸方向移動不能に完全に固定されて
いる。特にメインギヤ2の後面には管部5が突出形成さ
れており、この管部5にサブギヤ3が、カムシャフト1
の大径部1aと挟まれるようにして、相対回転可能に径
方向外側から嵌合されている。
ザースギヤ4が設けられ、シザースギヤ4は同一の歯形
を有するメインギヤ2とサブギヤ3とから主に構成され
ている。メインギヤ2はカムシャフト1に、圧入等によ
り回転不能、かつ、軸方向移動不能に完全に固定されて
いる。特にメインギヤ2の後面には管部5が突出形成さ
れており、この管部5にサブギヤ3が、カムシャフト1
の大径部1aと挟まれるようにして、相対回転可能に径
方向外側から嵌合されている。
【0014】しかしながら、サブギヤ3の相対回転は、
メインギヤ2の溝6に収容されたC形スプリング7によ
って一定範囲に規制される。これは前記同様の構成によ
るもので、つまり溝6内には、メインギヤ2とサブギヤ
3とにそれぞれ打ち込まれるピン(図示せず)も収容さ
れている。そして、サブギヤ3の回転により、ピンが離
間してスプリング7を圧縮すると、スプリング7はその
復元力によりメインギヤ2とサブギヤ3とを逆転方向に
反発させ、サブギヤ3をメインギヤ2に対し所定の回転
方向に付勢する。
メインギヤ2の溝6に収容されたC形スプリング7によ
って一定範囲に規制される。これは前記同様の構成によ
るもので、つまり溝6内には、メインギヤ2とサブギヤ
3とにそれぞれ打ち込まれるピン(図示せず)も収容さ
れている。そして、サブギヤ3の回転により、ピンが離
間してスプリング7を圧縮すると、スプリング7はその
復元力によりメインギヤ2とサブギヤ3とを逆転方向に
反発させ、サブギヤ3をメインギヤ2に対し所定の回転
方向に付勢する。
【0015】一方、このシザースギヤ4の位相合わせを
行うための治具8は、ねじ手段としてのボルト9を有し
ている。ボルト9は、傾斜状部材としてのテーパ状部材
10に挿通されてこれを支持すると共に、カムシャフト
1の大径部1a外周に設けられたねじ穴11に螺合され
ている。即ち、ボルト9は、その下部側乃至先端側のね
じ部9aがカムシャフト1の径方向に沿うねじ穴11に
螺合され、その上部側の軸部9bが、テーパ状部材10
の挿通孔12に回転自在に挿通されている。挿通孔12
はねじ部9aより大径に形成されてボルト9を挿抜可能
とする。なお、ボルト9とテーパ状部材10との間には
スプリングワッシャ13と平ワッシャ14とが介設され
る。
行うための治具8は、ねじ手段としてのボルト9を有し
ている。ボルト9は、傾斜状部材としてのテーパ状部材
10に挿通されてこれを支持すると共に、カムシャフト
1の大径部1a外周に設けられたねじ穴11に螺合され
ている。即ち、ボルト9は、その下部側乃至先端側のね
じ部9aがカムシャフト1の径方向に沿うねじ穴11に
螺合され、その上部側の軸部9bが、テーパ状部材10
の挿通孔12に回転自在に挿通されている。挿通孔12
はねじ部9aより大径に形成されてボルト9を挿抜可能
とする。なお、ボルト9とテーパ状部材10との間には
スプリングワッシャ13と平ワッシャ14とが介設され
る。
【0016】テーパ状部材10は、先の挿通孔12を有
するテーパ部15と、テーパ部15からカムシャフト1
或いはエンジン前端側に延出される歯部16とから一体
的に構成される。テーパ部15は、図1に示す如く全体
としてテーパ状に形成されると共に、特にその一側面が
傾斜面17を形成する。傾斜面17は、サブギヤ3の後
側面から突出されるピン18に当接し、詳しくは後述す
るが、テーパ状部材10の移動によりピン18を回転方
向に押し付ける。さらにテーパ部15の後側面には、テ
ーパ状部材10の移動時に、大径部1aの隣りのカム1
9との干渉を防止するための段部20も形成されてい
る。
するテーパ部15と、テーパ部15からカムシャフト1
或いはエンジン前端側に延出される歯部16とから一体
的に構成される。テーパ部15は、図1に示す如く全体
としてテーパ状に形成されると共に、特にその一側面が
傾斜面17を形成する。傾斜面17は、サブギヤ3の後
側面から突出されるピン18に当接し、詳しくは後述す
るが、テーパ状部材10の移動によりピン18を回転方
向に押し付ける。さらにテーパ部15の後側面には、テ
ーパ状部材10の移動時に、大径部1aの隣りのカム1
9との干渉を防止するための段部20も形成されてい
る。
【0017】歯部16は、サブギヤ3の上方を越えてメ
インギヤ2の上方に届く延出長とされ、その先端部には
メインギヤ2と噛み合うべく下方に突出する複数の歯1
0aを有する。この歯10aは当然ながら、メインギヤ
2の歯2a(及びサブギヤ3の歯3a)と同一歯形とさ
れる。
インギヤ2の上方に届く延出長とされ、その先端部には
メインギヤ2と噛み合うべく下方に突出する複数の歯1
0aを有する。この歯10aは当然ながら、メインギヤ
2の歯2a(及びサブギヤ3の歯3a)と同一歯形とさ
れる。
【0018】次に、以上の構成からなる本発明の治具8
について、その作用を説明する。
について、その作用を説明する。
【0019】図1及び図2に示す位相合わせ前の状態に
あって、メインギヤ2の歯面2bとサブギヤ3の歯面3
bとは位置が一致しておらず位相がずれている。そして
このとき、ボルト9は適当な位置までしか螺合されてお
らず、テーパ状部材10は傾斜面17の下端がピン18
に当接した状態で止まっている。
あって、メインギヤ2の歯面2bとサブギヤ3の歯面3
bとは位置が一致しておらず位相がずれている。そして
このとき、ボルト9は適当な位置までしか螺合されてお
らず、テーパ状部材10は傾斜面17の下端がピン18
に当接した状態で止まっている。
【0020】この状態からボルト9を締め付けていく
と、テーパ状部材10がカムシャフト1の径方向中心側
に移動して、次第にカムシャフト1に接近するようにな
る。
と、テーパ状部材10がカムシャフト1の径方向中心側
に移動して、次第にカムシャフト1に接近するようにな
る。
【0021】すると、この移動に合わせて、傾斜面17
がピン18上を摺動し、テーパ状部材10の移動方向と
直交する回転方向にピン18を押し付け、上記スプリン
グ7の付勢力に抗じて、サブギヤ3を付勢方向と反対方
向に回転させる。そしてさらにテーパ状部材10を移動
させていくと、図3及び図4に示すように、互いの歯面
2b,3bが一致するようになり、位相合わせが終了す
ることになる。
がピン18上を摺動し、テーパ状部材10の移動方向と
直交する回転方向にピン18を押し付け、上記スプリン
グ7の付勢力に抗じて、サブギヤ3を付勢方向と反対方
向に回転させる。そしてさらにテーパ状部材10を移動
させていくと、図3及び図4に示すように、互いの歯面
2b,3bが一致するようになり、位相合わせが終了す
ることになる。
【0022】かかる治具8は特に、この終了時の状態
で、カムシャフト1の組付けをそのまま行える点に一つ
の特徴がある。即ち、この状態では治具8自体が仮止め
を行っており、この治具8が取り付けられた状態でカム
シャフト1をシリンダヘッドに載せ、吸気側カムシャフ
トのギヤとの噛み合わせを行うことができる。このよう
に、位相合わせと仮止めとを同時作業、同行程とするこ
とができ、これによって組立行程を削減でき、作業の効
率化、容易化を図ることができる。
で、カムシャフト1の組付けをそのまま行える点に一つ
の特徴がある。即ち、この状態では治具8自体が仮止め
を行っており、この治具8が取り付けられた状態でカム
シャフト1をシリンダヘッドに載せ、吸気側カムシャフ
トのギヤとの噛み合わせを行うことができる。このよう
に、位相合わせと仮止めとを同時作業、同行程とするこ
とができ、これによって組立行程を削減でき、作業の効
率化、容易化を図ることができる。
【0023】またこのとき、噛み合わせが不可能な程に
若干位相がずれている場合は、噛み合わせが可能になる
まで、必要最低限だけ再度位相合わせを行えばよい。こ
のように、仮止め状態で再調節ができる点もかかる治具
8の特徴である。
若干位相がずれている場合は、噛み合わせが可能になる
まで、必要最低限だけ再度位相合わせを行えばよい。こ
のように、仮止め状態で再調節ができる点もかかる治具
8の特徴である。
【0024】なお、この噛み合わせは、図5に示すよう
に、メインギヤ2のマーク21が刻まれた一対の歯2a
の間に、吸気側カムシャフトのギヤ22のマーク23が
刻まれた歯22aを噛合させることにより行う。
に、メインギヤ2のマーク21が刻まれた一対の歯2a
の間に、吸気側カムシャフトのギヤ22のマーク23が
刻まれた歯22aを噛合させることにより行う。
【0025】さらに、かかる治具8には以下の特徴があ
る。エンジンの組立時においては、カムシャフトの位相
をクランク軸の位相に対し予め設定された値に合わせな
ければバルブタイミングが狂ってしまう。そこでここで
は、所定気筒のピストン、即ちエンジンの最も前端に位
置する#1ピストンが上死点にあるときに、このときの
クランク角を基準として上記マーク21,23が合うよ
うに噛み合わせが行われている。
る。エンジンの組立時においては、カムシャフトの位相
をクランク軸の位相に対し予め設定された値に合わせな
ければバルブタイミングが狂ってしまう。そこでここで
は、所定気筒のピストン、即ちエンジンの最も前端に位
置する#1ピストンが上死点にあるときに、このときの
クランク角を基準として上記マーク21,23が合うよ
うに噛み合わせが行われている。
【0026】特にこのとき、治具8は図1乃至図4に示
す如く、気筒(シリンダ)の反対側(図中上方)に取り
付けられて、近くのシリンダヘッドやカムシャフト、バ
ルブスプリング等の動弁系部品に干渉せず、直立するよ
うになっている。即ち、#1ピストンが上死点にあると
きに、カムシャフト1のねじ穴11は気筒の反対側に臨
むように位置が定められている。
す如く、気筒(シリンダ)の反対側(図中上方)に取り
付けられて、近くのシリンダヘッドやカムシャフト、バ
ルブスプリング等の動弁系部品に干渉せず、直立するよ
うになっている。即ち、#1ピストンが上死点にあると
きに、カムシャフト1のねじ穴11は気筒の反対側に臨
むように位置が定められている。
【0027】よってカムシャフト1を、治具8を取り付
けたまま組付けることができ、一方治具8の再調節、取
り外しも上方から簡単に行えるようになる。これによっ
ても作業の一層の容易化が図れる。
けたまま組付けることができ、一方治具8の再調節、取
り外しも上方から簡単に行えるようになる。これによっ
ても作業の一層の容易化が図れる。
【0028】特にバルブ挟み角の小さいエンジンでは、
シザースギヤ等の直径も小さく、さらに全長短縮と軽量
化とのニーズから余分なスペースが殆どないため、この
構成は非常に有利となる。
シザースギヤ等の直径も小さく、さらに全長短縮と軽量
化とのニーズから余分なスペースが殆どないため、この
構成は非常に有利となる。
【0029】なおこれは、他の気筒のピストン位置を基
準にしても、或いは下死点位置を基準にしてもよい。
準にしても、或いは下死点位置を基準にしてもよい。
【0030】さらに、位相合わせを、テーパ状部材10
の傾斜面17を利用して行うので、ボルト9或いはテー
パ状部材10の径方向の移動量調節で回転位相を任意に
調節でき、これによって傾斜面17の角度やピン18の
位置を正確とする高精度な加工が不要となり、製作コス
トの低減を図ることが可能となる。
の傾斜面17を利用して行うので、ボルト9或いはテー
パ状部材10の径方向の移動量調節で回転位相を任意に
調節でき、これによって傾斜面17の角度やピン18の
位置を正確とする高精度な加工が不要となり、製作コス
トの低減を図ることが可能となる。
【0031】加えて、位相合わせの際に歯部16がメイ
ンギヤ2に噛合するため、テーパ状部材10の移動時の
ガタつきを防止でき、作業性も向上する。なおテーパ状
部材10の安定がとれれば歯部16を省略することもで
きる。
ンギヤ2に噛合するため、テーパ状部材10の移動時の
ガタつきを防止でき、作業性も向上する。なおテーパ状
部材10の安定がとれれば歯部16を省略することもで
きる。
【0032】ここでテーパ状部材10にあって、傾斜面
17の反対側に位置する他方の傾斜面24は上記の場合
には用いられないが、これは付勢方向が逆の別のシザー
スギヤに対応できるようにしたもので、これによって汎
用性にも富む。また、テーパ状部材10の移動ストロー
クに対する回転位相量は、傾斜面17,24の角度変更
によって任意に設定できる。
17の反対側に位置する他方の傾斜面24は上記の場合
には用いられないが、これは付勢方向が逆の別のシザー
スギヤに対応できるようにしたもので、これによって汎
用性にも富む。また、テーパ状部材10の移動ストロー
クに対する回転位相量は、傾斜面17,24の角度変更
によって任意に設定できる。
【0033】以上、本発明は上記形態に限らず様々な変
形が可能で、ピン18の代わりに、サブギヤ3に突起を
一体形成してこれを押し付けるようにしても構わない。
形が可能で、ピン18の代わりに、サブギヤ3に突起を
一体形成してこれを押し付けるようにしても構わない。
【0034】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
る。
【0035】(1) 位相合わせを傾斜状部材の移動に
より行うため、高精度な加工が不要となり製作コストを
低減できる。
より行うため、高精度な加工が不要となり製作コストを
低減できる。
【0036】(2) 位相合わせと仮止めとを同時作
業、同行程とすることができ、組立行程の削減により作
業の効率化、容易化を図ることができる。
業、同行程とすることができ、組立行程の削減により作
業の効率化、容易化を図ることができる。
【0037】(3) 治具を取り付けたままカムシャフ
トが組付け可能となって、作業の一層の容易化が図れ
る。
トが組付け可能となって、作業の一層の容易化が図れ
る。
【図1】本発明に係る治具の位相合わせ前の状態を示す
図2のA−A線断面図である。
図2のA−A線断面図である。
【図2】本発明に係る治具の位相合わせ前の状態を示す
半断面側面図である。
半断面側面図である。
【図3】本発明に係る治具の位相合わせ後の状態を示す
図4のB−B線断面図である。
図4のB−B線断面図である。
【図4】本発明に係る治具の位相合わせ後の状態を示す
半断面側面図である。
半断面側面図である。
【図5】カムシャフトのギヤ同士の噛み合い状態を示す
部分正面図である。
部分正面図である。
【図6】一般的なシザースギヤを示す斜視図である。
1 カムシャフト(回転軸) 2 メインギヤ 2b,3b 歯面 3 サブギヤ 4 シザースギヤ 8 治具 9 ボルト(ねじ手段) 10 テーパ状部材(傾斜状部材) 11 ねじ穴
Claims (2)
- 【請求項1】 回転軸に固定されるメインギヤに対しこ
れに重ね合わされるサブギヤが所定の回転方向に付勢さ
れるシザースギヤにあって、それらギヤの歯面同士を合
わせる位相合わせの際に用いられる治具であって、上記
回転軸にその径方向に移動自在に螺合されるねじ手段
と、該ねじ手段に設けられ、その移動により上記サブギ
ヤを付勢方向と反対方向に押し付けて適宜回転させる傾
斜状部材とを備えたことを特徴とするシザースギヤの位
相合わせ用治具。 - 【請求項2】 上記回転軸がエンジンのカムシャフトで
あり、該カムシャフトが上記ねじ手段を螺合させるねじ
穴を有し、該ねじ穴が、上記カムシャフトの上記エンジ
ンへの組付状態において、所定気筒のピストンが上死点
又は下死点にあるときに気筒の反対側に臨まされる請求
項1記載のシザースギヤの位相合わせ用治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31251495A JPH09152016A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | シザースギヤの位相合わせ用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31251495A JPH09152016A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | シザースギヤの位相合わせ用治具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09152016A true JPH09152016A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18030146
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31251495A Pending JPH09152016A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | シザースギヤの位相合わせ用治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09152016A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003172432A (ja) * | 2001-12-06 | 2003-06-20 | Nsk Ltd | 組み合わせ式やまば歯車の組立方法及び組立装置並びに位相測定方法及び測定装置 |
| JP2009191998A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Nissan Motor Co Ltd | シザーズギア機構及びシザーズギア機構の仮止め方法 |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP31251495A patent/JPH09152016A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003172432A (ja) * | 2001-12-06 | 2003-06-20 | Nsk Ltd | 組み合わせ式やまば歯車の組立方法及び組立装置並びに位相測定方法及び測定装置 |
| JP2009191998A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Nissan Motor Co Ltd | シザーズギア機構及びシザーズギア機構の仮止め方法 |
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