JPH09157106A - 農薬水性懸濁組成物及び容器入り農薬水性懸濁組成物 - Google Patents
農薬水性懸濁組成物及び容器入り農薬水性懸濁組成物Info
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- JPH09157106A JPH09157106A JP7320743A JP32074395A JPH09157106A JP H09157106 A JPH09157106 A JP H09157106A JP 7320743 A JP7320743 A JP 7320743A JP 32074395 A JP32074395 A JP 32074395A JP H09157106 A JPH09157106 A JP H09157106A
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Abstract
組成物を提供する。 【解決手段】 ポリ容器に充填する農薬水性懸濁組成物
に、(1)エチレンオキサイド付加モル数が20〜60
であるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
エチレンオキサイド付加モル数が20〜60であるポリ
オキシエチレン芳香族多核環エーテル、及びにこれらの
サルフェート、スルホネート及びホスフェートの塩から
なる群から選択される界面活性剤、及び(2)非反応性
シリコーンオイルとを配合する。また、ポリ容器を、非
反応性シリコーンオイルを添加した樹脂材料から成型す
るか、又は反応性シリコーンオイルをグラフト重合した
樹脂材料若しくはこれを配合した樹脂材料から成型す
る。
Description
留付着しない農薬水性懸濁組成物に関する。
が0.1〜5μm 、好ましくは0.5〜3μm 以下の固体農
薬微粒子成分0.5〜70%、界面活性剤1〜10%、無
機及び/又は有機増粘剤0.05〜5%、凍結防止剤3〜
10%、防腐剤0.1〜0.5%、消泡剤0.1〜0.5%、そ
の他必要に応じて、結晶成長防止剤、比重調整剤、分解
防止剤、着色剤、 pH調節剤などの補助添加成分及び水
から成る微粒子農薬の水中懸濁薬剤である。この農薬水
性懸濁組成物は、乳剤等にみられる溶剤臭、引火性、製
剤毒性の増大傾向や、また、粉剤・水和剤等にみられ
る、使用時の粉立ち、計量の不便さ、貯蔵時の固結・ケ
ーキング現象、薬効の低下傾向を改良・改善するものと
してその有用性が近年認められ、多用されつつある。農
薬水性懸濁組成物は、一般に界面活性剤や増粘剤を多量
に含有するために粘度200〜3000cst 、表面張力
30〜45dyn /cm、比重1.1 〜1.5 程度の物性を示
す。一方、農薬水性懸濁組成物は、ポリエチレン( 以
下、PEという)、ポリプロピレン(以下、PPとい
う)、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETとい
う)などの樹脂から、射出成型若しくは中空成型された
100ml 〜10リットルなどの各種サイズの容器に充
填されて製品として市販されている。
場合には、容器内でよく振盪した後、1000〜400
0倍程度の倍率で水で希釈して、散布液とするか、又は
希釈しないで原液のまま各種散布機器により、除草、殺
虫、殺菌若しくは植物成長調節などのために施用され
る。しかしながら、農薬水性懸濁組成物は、一般に、ポ
リ容器内面に付着して流下・剥離することなく、ポリ容
器内にそのまま残留するために、ポリ容器内に充填され
ている農薬水性懸濁組成物の全量を利用することができ
ない。また、安全性の観点から、農薬水性懸濁組成物が
内部に残存しているポリ容器を廃棄処分することはでき
ないため、ポリ容器の洗浄を繰り返す必要が生じる。ま
た、農薬水性懸濁組成物の残存量が判明せず、また、ポ
リ容器内面では付着物が乾燥して固化し、次回使用時に
取り出すことが困難となり、更に取り出したものも、水
への溶解、分散が極めて不良となるため、散布機器で使
用する場合には、そのノズルを閉塞して散布作業に支障
を来す等の種々の問題点が生じる。最近に至って、この
ような問題点を防止する若干の試みがなされている。ま
ず、農薬水性懸濁組成物の粘度を低下させて、残留付着
量を少なくする方法がある。しかしながら、これの方法
では、従来の問題点を充分に解決することにはならず、
農薬水性懸濁組成物自体の長期保存安定性を損なう恐れ
が生じる。一方、ポリ容器の内面に撥水性の強いシラン
や弗素樹脂をコーティングする方法は、PE、PP、P
ET等容器材料が反応基を有しないため、強固な撥水被
膜を形成することができないばかりか、コーティングに
要する費用が多大となって実用的ではない。最近、ポリ
メチルペンテン樹脂(PMP)を容器内壁材質とする多
層ボトルの使用がみられる(特開平7−52935号公
報)がPMP材料が高価であるばかりか多層化する費用
が加算されるために、実用的なポリ容器としては問題を
有するばかりか、必ずしも十分な撥水性を有する訳では
ない。更に、ポリ容器内面に鋭い突起物をつくって、農
薬水性懸濁組成物の付着被膜を破壊し易くする方法(特
開平7−12774号公報)があるが、実用的に有効な
手段とはなっていない。
リ容器内面に残留付着しない農薬水性懸濁組成物、及び
そのような残留付着を生じないように、容器に充填され
た農薬水性懸濁組成物を提供することを目的とする。
性懸濁組成物にポリ容器に対する剥離性を付与する成分
を配合するか、又は農薬水性懸濁組成物を収容する容器
の材料に剥離性(又は撥水性)の優れた成分を予め配合
しておくことにより、上記目的が効果的に改善されるこ
とを見出し、本発明に到達したものである。本発明は、
以下の発明に関するものである。 1.以下の成分: (1)エチレンオキサイド付加モル数が20〜60であ
るポリオキシエチレン(以下、POEと言う)アルキル
フェニルエーテル、エチレンオキサイド付加モル数が2
0〜60であるPOE芳香族多核環エーテル、及びにこ
れらのサルフェート、スルホネート及びホスフェートの
塩からなる群から選択される成分、及び(2)非反応性
シリコーンオイル、を配合したことを特徴とする農薬水
性懸濁組成物、及び 2.ポリ容器に充填した農薬水性懸濁組成物であって、
前記ポリ容器が、非反応性シリコーンオイルを添加した
樹脂材料から成型されたものであるか、又は反応性シリ
コーンオイルをグラフト重合した樹脂材料若しくはこれ
を配合した樹脂材料から成型したものであり、前記農薬
水性懸濁組成物が、以下の成分(1)及び(2)からな
る群から選択される成分の単独又は混合物を含有するこ
とを特徴とする農薬水性懸濁組成物。 (1)エチレンオキサイド付加モル数が20〜60であ
るPOEアルキルフェニルエーテル、エチレンオキサイ
ド付加モル数が20〜60であるPOE芳香族多核環エ
ーテル、並びにこれらのサルフェート、スルホネート及
びホスフェートの塩からなる群から選択される界面活性
剤、又は/及び(2)非反応性シリコーンオイル。
離性を付与するか、又はその農薬水性懸濁組成物を収容
するポリ容器自体に剥離性を付与するか、又はそれらを
組合せているため、農薬水性懸濁組成物が容易に容器内
面から剥離して流下し、残留することがなく、また使用
直後に容器内に流下して残留したものも容器の強い撥水
性と懸濁剤の強い剥離性のために極めて簡単な洗浄によ
り全量取り出すことができる。また、全量使用しない場
合には容器内面に残留付着しないために使用した懸濁剤
量が容易に読み取ることができ、残存量を直ちに判別す
ることができる。従って、使用後のポリ容器の廃棄も可
能となり、散布作業中のノズル閉塞などのトラブルを生
じない製品が得られる。以下、本発明について詳細に説
明する。農薬水性懸濁組成物に使用される農薬は、特に
限定されるものではなく、水性懸濁液を形成できるもの
である限り、種々の農薬を使用することができる。具体
的には、農薬としては、例えば、殺虫剤や、植調剤、殺
菌剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、除草剤等が挙げられる。具
体的には、殺虫剤、殺ダニ剤や殺線虫剤としては、例え
ば、ビフェントリン、トラロメトリン、ペルメトリン、
ジフルベンズロン、クロルフルアズロン、カルバリル、
チオジカルブ、イミダクロプリド、酸化フェンブタス
ズ、クロフェンテジン、ピリダベン、フェンピロキシメ
ート、ピリミジフェン、オキサミル等の有効成分が挙げ
られる。殺菌剤としては、例えば、8−ヒドロキシキノ
リン銅、イオウ、ブロムコナゾール、ヘキサコナゾー
ル、イプコナゾール、イプロジオン、フルアジナム、メ
プロニル、フルトラニル、オキソリニック酸、ベフラゾ
エート、フラサイド、ペンシクロン等の有効成分が挙げ
られる。除草剤としては、例えば、キノクラミン、ベン
スルフロンメチル、ピラゾスルフロンエチル、イマゾス
ルフロン、ピリブチカルブ、ダイムロン、ブロモブチ
ド、テニルクロール、メトラクロール、ピラゾキシフェ
ン、ベンゾフェナップ、キザロホップエチル、アトラジ
ン、ビフェノックス、ペンディメタリン等の有効成分が
挙げられる。更に、植調剤としては、例えば、イナベン
フィド、ウニコナゾール、パクロブトラゾール等の有効
成分が挙げられる。
m 、好ましくは0.5〜3μm で使用される。また、農薬
粒子は、通常、0.5〜70重量%の濃度で、好ましくは
1〜60重量%の濃度で使用される。本発明で使用され
るPOEアルキルフェニルエーテルは、エチレンオキシ
ド(EO)付加モル数が20〜60、好ましくは25〜
55である。付加モル数が20以上であれば、ポリ容器
に対する農薬水性懸濁組成物の剥離性を大幅に改善す
る。一方、付加モル数が60以内であれば、界面活性剤
の粘度が小さく、取扱い性に優れたものとなり、農薬水
性懸濁組成物の長期保存安定性が向上する(沈降、分
離、ケーキング等が生じ難い)。なお、エチレンオキシ
ドが上記範囲にある限り、少量のブロック状又はランダ
ム状に配置されたプロピレンオキシドの付加モル数を含
有するものでもよい。プロピレンオキシドの付加モル数
は、EO付加モル数の20%以下、好ましくは10%以
下の量である。POEアルキルフェニルエーテルにおけ
るフェニル基のアルキル基は、直鎖状であっても、分岐
状であっても特に制限なく使用することができる。好ま
しいアルキル基としては、炭素数が6〜18、好ましく
は8〜12のアルキル基が使用できる。好ましいアルキ
ル基としては、例えば、オクチル基や、ノニル基、ドデ
シル基等のアルキル基が挙げられる。
香族多核環エーテルは、上記と同様にエチレンオキシド
(EO)付加モル数が20〜60、好ましくは25〜5
5である。芳香族多核環は、ベンゼン環や、ナフチル環
等の芳香族環が、複数結合した環からなる。芳香族多核
環としては、各芳香族環が、単結合によって相互に連結
されたものが好ましい。芳香族多核環としては、例え
ば、ジ又はトリスチリル(もしくはジ又はトリベンジ
ル)フェニル又はフェニルフェニル基等が挙げられる。
本発明においては、更に、上記POEアルキルフェニル
エーテル又はPOE芳香族多核環エーテルのサルフェー
ト、スルホネート又はフォスフェートの塩、例えば、ナ
トリウム、カリウム、アンモニウム又はジもしくはトリ
エタノールアミン塩を使用することができる。上記界面
活性剤は、単独でも、また混合物としても使用すること
ができる。上記界面活性剤は、農薬水性懸濁組成物の重
量に基づいて、通常1〜10重量%、好ましくは2〜7
重量%の量で使用される。本発明においては、上記界面
活性剤とともに、従来より農薬水性懸濁組成物に使用さ
れている他の界面活性剤を併用してもよい。このような
界面活性剤としては、例えば、ノニオン性界面活性剤
や、アニオン性界面活性剤が挙げられる。
的には、ノニオン性界面活性剤としては、例えばPOE
アルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE樹脂
酸エステル、POEモノ(又はジ)アルキルフェニルエ
ーテル及びそのホルマリン縮合物、POEソルビタン
(又は蔗糖)脂肪酸エステル、ソルビタン(又は蔗糖)
脂肪酸エステル、POEジフェニルエーテル、PEG、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリ
マー、POEポリアセチレンエーテル、ポリオキシエチ
レンポリシロキサン等が、またアニオン性界面活性剤と
しては、例えばアルキルサルフェート、アルキルベンゼ
ンスルホネート、アルカンスルホネート、α−オレフィ
ンスルホネート、アルキルナフタレンスルホネート及び
そのホルマリン縮合物、ナフタレンスルホネートホルマ
リン縮合物、フェノール(又はクレゾール)スルホネー
トホルマリン縮合物、ジアルキルスルホサクシネート、
リグニンスルホネート、脂肪酸タウレート、脂肪酸サル
コシネート、POEアルキルエーテルサルフェート(又
はスルホネート又はフォスフェート)塩、POEアルキ
ルフェニルエーテル及びそのホルマリン縮合物のサルフ
ェート(又はスルホネート又はフォスフェート)塩、P
OEジフェニルエーテルサルフェート(又はスルホネー
ト又はフォスフェート)塩、POEポリオキシプロピレ
ンブロックポリマーサルフェート(又はスルホネート又
はフォスフェート)塩等を挙げることができる。その使
用量は、具体的には、通常、5重量%以下、好ましくは
1〜2重量%で使用される。
学構造からみるならば、従来から農薬水性懸濁剤に使用
されている界面活性剤に含まれるものであるが、本発明
者は、POE中のエチレンオキサイド付加モル数を20
〜60に限定することによって、農薬水性懸濁組成物の
ポリ容器に対する剥離性を顕著に増大させることを見い
出したものである。本発明に使用される界面活性剤は、
本発明の農薬水性懸濁組成物の長期保存安定性確保のた
めに、必要に応じて、無機及び有機系増粘剤を併用する
ことができる。有機系増粘剤としてはグアーガム、ロー
カストビーンガム、キサンタンガム、ラムザンガム、ウ
エランガム、タラガム、カラギーナン、アラビアガム、
アルギン酸、ペクチン、ゼラチン、カゼイン、ニカワ等
の天然水溶性高分子や、メチルセルロース、カルボキシ
メチル(又はエチル)セルロース、ヒドロキシエチル
(又はプロピル)セルロース、カルボキシメチル(又は
エチル又はプロピル)スターチ等の半合成水溶性高分子
物質、PVA、PVP、PMA、PA、ポリビニルメタ
クリレート等の合成水溶性高分子物質が適宜使用するこ
とができる。また、無機系増粘剤としては、例えば、ス
メクタイト系粘土鉱物(モンモリロナイト、サポナイ
ト、ヘクトライト、バイデライト、ノントロナイト、ベ
ントナイト等)や、合成シリケート、アルミノ珪酸塩
(ゼオライト、モルデナイト、ホージャサイト、フェラ
イト等も同様に挙げることができる。
応じて、従来より使用されている各種の成分を配合する
ことができる。例えば、凍結防止剤として、例えば、低
級アルコールや、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセリン、ジエチレングリコール等、並びに
無機塩等を使用でき、消泡剤として、脂肪酸、シリコー
ンエマルジョン、シリカ等が使用でき、防腐剤として、
ソルビン酸、デヒドロ酢酸、パラベン類、チアベンダゾ
ール、BIT、チアゾロン等を使用することができる。
この他、必要に応じて、結晶成長抑制剤、ケーキング防
止剤、 pH調整剤、分解防止剤、比重調整剤、着色剤等
の補助添加剤も従来と同様に使用することができる。農
薬水性懸濁組成物を実際に使用する場合には、そこに配
合されている固体農薬の物理化学的特性(水溶解度、融
点、化学的安定性、粉砕性等)と含有率等とを勘案し
て、その構成成分の種類と含有量が選択されるが、本発
明に係る農薬水性懸濁組成物の作成に当ってもこれら従
来の方法に準じて製造することができる。従って、本発
明は、農薬としての除草剤、殺菌剤、殺虫剤、植調剤
等、農薬水性懸濁組成物として製造可能であるものなら
ば全て含まれる。特定の農薬のみに適用され、また特定
の農薬には適用されないというような制限はない。
り、数10μm 以下の平均粒径に粗粉砕された農薬と、
界面活性剤、消泡剤、及び水から成る混合物をビーズミ
ル(例えば、サンドグラインダー、ビスコミル(アイメ
ックス(株)製)、マイティーミル、スーパーミル(井
上製作所製)、アトライター(三井三池製作所製)、ダ
イノミル(W.A.バラコーフェン社製)、パールミル
(アシザワ鉄工(株)等)、ドライスベルケビーズミル
(日本アイリッヒ(株))等に導入し、0.6〜1.0mmの
粒径のビーズ60〜95%とともに回転数500〜30
00rpm で0.5〜1時間程度粉砕して、0.1〜5μm 以
下、好ましくは0.5〜3μm の平均粒径として取り出
す。これに、別途予め無機又は有機系増粘剤、凍結防止
剤、防腐剤、その他を混合したプレミックスを作成して
おき、粉砕液に添加、混合して農薬水性懸濁組成物を作
成するのが代表的な方法であるが、必ずしもこの方法に
限定される必要はなく、目的と条件に応じていか様にも
工夫・変化されてよい。このようにして得られる農薬水
性懸濁組成物の一般的組成と物性については既に述べ
た。本発明で使用される非反応性シリコーンオイルは、
反応性の官能基を有さない、強い疎水性基を有するシリ
コーンオイルであれば、特に制限なく使用することがで
きる。具体的には、非反応性シリコーンオイルとして
は、例えば、ジメチルシリコーンオイル、環状ジメチル
シリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、
メチルスチリル変性シリコーンオイル、アルキル変性シ
リコーンオイル、高級アルコキシ変性シリコーンオイ
ル、高級脂肪酸変性シリコーンオイル、弗素変性シリコ
ーンオイル等を挙げることができる。これら非反応性シ
リコーンオイルは、非反応性のジメチルポリシロキサン
骨格から成るものであり、疎水性の変性基を有するもの
も含まれる。これら非反応性シリコーンオイルの物性、
特に粘度は、剥離性の改善にある程度関連しており、一
般に粘度の小さいものほど剥離性改善効果に優れ、50
00cst 以下、好ましくは2000cst 以下のものが好
ましい。
に制限はないが、農薬水性懸濁組成物に、通常、0.01
〜5重量%、好ましくは0.05〜2重量%で使用され
る。これら非反応性シリコーンオイルは、一般に、既に
述べた農薬水性懸濁組成物の製造方法において、ビーズ
ミルによる粉砕中でも、また増粘剤を含むプレミックス
を混合する過程でも、更に、懸濁剤の最終混合中でも、
添加して十分に均一に混合すれば十分である。添加され
た非反応性シリコーンオイルは、界面活性剤により細か
に懸濁剤中に分散しているが、疎水性のポリ容器内面に
接触すると、速やかに、液中より、容器内面の表面に集
まり、剥離性を示すものと考えられる。一方、本発明で
は、ポリ容器自体に剥離性を付与することにより、本発
明の目的を効果的に達成することができる。具体的に
は、ポリ容器の原料であるPEや、PP、PET等の樹
脂材料に上記非反応性シリコーンオイルを添加するか、
又は反応性シリコーンオイルをグラフト重合させた樹脂
材料もしくはこれを配合したPEや、PP、PET等の
樹脂材料からポリ容器を成型させ、この容器に農薬水性
懸濁組成物を充填することによって、本発明の目的を効
果的に達成することができる。
として実用化されている有用な樹脂としてはPE、P
P、PET等があり、これら樹脂材料は、射出成型又は
中空成型技術によりポリ容器に加工される。PE、P
P、PET等の樹脂材料は、農薬水性懸濁組成物用のポ
リ容器として必ずしも十分な撥水性を有していない。非
反応性シリコーンオイルは、予め加熱溶解した、ポリ容
器の原料であるPE、PP、PET等の樹脂中に、一般
に1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%の量で添
加して使用することができる。反応性シリコーンオイル
は、反応性の官能基を有するシリコーンオイルである。
反応性官能基は、グラフトさせる樹脂との関係で、当業
者には自明である。好ましい反応性シリコーンオイル
は、ジメチルポリシロキサン骨格における側鎖又は主鎖
のメチル基を、例えばエポキシ基、ビニル基、(メタ)
アクリル基等によって変性したシリコーンオイルを挙げ
ることができるが必ずしもこれらに限定する必要はない
ものである。なお、反応性シリコーンオイルを高濃度に
グラフト重合した樹脂材料、又は高濃度に非反応性シリ
コーンオイルを混合した樹脂材料は、マスターバッチま
たはマスターペレットとして、市場において入手可能で
ある。
シリコーンオイルはいずれもジメチルポリシロキサンの
骨格を有するものであって、その具体的な種類や添加割
合も特に限定はない。非反応性シリコーンオイル及び反
応性シリコーンオイルは、一般的に、1000cst 以
上、好ましくは5000cst 以上のものを50重量%以
下、好ましくは5〜30重量%となるように、PE、P
P、PET等の樹脂材料に添加して、通常の射出成型又
は中空成型によってポリ容器に加工されると、得られる
ポリ容器は優れた撥水特性を有する。本発明において
は、特定の界面活性剤と非反応性シリコーンオイルとを
農薬水性懸濁組成物に配合するか、若しくはこれらの一
方又は両者を配合した農薬水性懸濁組成物を、非反応性
シリコーンオイルを配合した又は反応性シリコーンオイ
ルをグラフト重合した樹脂材料、若しくはこれを配合し
た樹脂材料を含有したPE、PP、PET樹脂から成型
したポリ容器に充填することにより、ポリ容器内面に対
して残留付着しない優れた農薬水性懸濁組成物を調製す
ることができる。本発明をどのような組合せで適用する
かは、農薬の種類、含有量、界面活性剤等、補助成分の
種類と含有量、ポリ容器の材質、生産費用などを勘案し
た上で、上適宜採用することができる。
農薬水性懸濁組成物は、通常、−5℃〜40℃の温度で
の長期保存において、沈降分離、粒子成長、ケーキング
等が抑制され、安定である。本発明の農薬水性懸濁組成
物は、水で希釈することなく、もしくは水で希釈するこ
とにより、従来の方法により、使用することができる。
使用においては、農薬水性懸濁組成物は、比較的高粘度
にも拘らず、約1〜2分間以内に容器内壁を流下して最
終的に残留することがない。従って、使用量や残存量の
判断が容易となり、また逆さにしておけば、農薬水性懸
濁組成物全量を使用することができる。更に、ポリ容器
内面の残留付着物の乾燥破片が散布液中に混入して散布
ノズルを塞ぐこともない。更に、取り急ぐ場合には、流
下を待つことなく、水道水等を入れて洗浄すれば、ポリ
容器内面からのすぐれた剥離特性により、簡単にポリ容
器を洗浄することができる。しかも、使用済みポリ容器
は容易に廃棄することができる。
参照しながら、更に詳細に説明する。1.農薬水性懸濁組成物の調製 試料1〜2 ジェットミルで粉砕した殺虫剤ビフェントリン(有効成
分97%、平均粒径9.3μm (以下、ビフェントリン微
粉末という))22g、POE(25モル)トリスチリ
ルフェニルエーテルサルフェートNH4 塩11g、シリ
コーンエマルション(消泡剤)0.5g及び水166gを
予め低速ホモゲナイザーで混合した後、サンドグライン
ダー(アイメックス、1/6G)の粉砕ベッセルに仕込
み、硬質ガラスビーズ400ml (粒径1mm)を入れて
冷却水を通じつつ、2000rpmで40分間粉砕し、次
いでビーズを分離し粉砕液を調製した。一方、上記と同
様にして、但し、ジメチルシリコーンオイル(非反応性
シリコーンオイル、東芝シリコン製TSF451、粘
度:100 cst))0.5g(0.2重量%)を添加して粉
砕液を調製した。これらの粉砕液に予め調整したキサン
タンガム水溶液(キサンタンガム2.0%、プロピレング
リコール50%、プロキセルGXL2%、水46%)2
2gを滴下しつつ均一になるよう混合し、ビフェントリ
ン10%を含有する試料1及び2をそれぞれ205g得
た。
エーテルサルフェートNH4 塩に置換した以外は、上記
試料1及び2の場合と同様にして、試料3〜4を製造し
た。試料5〜6 ビフェントリン微粉末36g、POE(42モル)ジベ
ンジルフェニルフェニルエーテルスルホネートNa塩1
2g、シリコーンエマルション(消泡剤)0.2g及び水
151gを予め混合した後、実施例1と同様に湿式粉砕
し、次いでビーズを分離し、粉砕液を調製した。一方、
上記と同様にして、但し、メチルフェニルシリコーンオ
イル(非反応性シリコーンオイル、東芝シリコン製TS
F437、粘度:22 cst)0.2g(0.5重量%)を添
加して、粉砕液を調製した。これらの粉砕液に予め別途
調製したウエランガム水溶液(ウエランガム2.5%、エ
チレングリコール55%、エチルパラベン2%、水40.
5%)20gを滴下しつつ均一になるよう混合して、ビ
フェントリン17%を含有する試料5〜6をそれぞれ1
98g得た。
ェニルエーテルスルホネートNa塩に置換した以外は、
試料5〜6の場合と同様にして試料7〜8を製造した。試料9〜10 ビフェントリン微粉末62g、POE(35モル)ノニ
ルフェニルエーテルフォスフェートトリエタノールアミ
ン塩8g、リグニンスルホネートNa塩6g、シリコー
ンエマルション(消泡剤)0.5g及び水(123g)を
予め均一になるよう混合した後、実施例1と同様に湿式
粉砕を行ない、次いでビーズを分離し、粉砕液を調製し
た。一方、上記と同様にして、但し、ジメチルシリコー
ンオイル(非反応性シリコーンオイル、信越化学工業製
KF96−100、粘度:100cst)0.2g(1重量
%)を添加して、粉砕液を調製した。これらの粉砕液に
予め別途調製したラムザンガム水溶液(ラムザンガム2.
5%、プロピレングリコール55%、バイオタック2%
及び水40.5%)25gを滴下して均一に混合し、ビフ
ェントリン30%を含有する試料9〜10をそれぞれ2
00g得た。
ートトリエタノールアミン塩の代わりに、POE(15
モル)ノニルフェニルエーテルフォスフェートトリエタ
ノールアミン塩を使用した以外は、試料9〜10の場合
と同様にして試料11〜12を製造した。試料13〜14 ハンマーミルで粗粉砕した8−ヒドロキシキノリン銅
(有効成分96%、平均粒径6.4μm (以下、8−ヒド
ロキシキノリン銅微粉末という))370g、POE
(50モル)トリベンジルフェニルフェニルエーテル7
0g、ナフタリンスルホネートホルマリン縮合物Na塩
40g、シリコーンエマルション(消泡剤)2g及び水
523gを予め均一に混合した後、ダイノミル(W.
A.バッコーフェン社製モデルLDK型)の粉砕ベッセ
ルに導入し、硬質ガラスビーズ720ml (平均粒径1
mm)とともに冷却水を通じつつ3000rpm 、50ml
/分で60分間粉砕し、粉砕液を調製した。一方、上記
と同様にして、但し、環状ジメチルシリコーンオイル
(非反応性シリコーンオイル、信越化学工業製KF99
5、粘度:4 cst)2g(0.2重量%)を添加して、粉
砕液を調製した。これらの粉砕液にキサンタンガム水溶
液95gを滴下しつつ均一になるまで混合して8−ヒド
ロキシキノリン銅35%を含有する試料13〜14をそ
れぞれ1060g得た。
テルの代わりに、POE(16モル)トリベンジルフェ
ニルフェニルエーテルを使用した以外は、試料13〜1
4の場合と同様にして試料15〜16を製造した。試料17〜18 8−ヒドロキシキノリン銅微粉末370g、POE(3
6モル)ドデシルフェニルエーテル70g、リグリンス
ルホネートNa塩40g、シリコーンエマルション(消
泡剤)2g及び水517gを予め均一に混合した後、試
料15〜16の場合と同様にして湿式粉砕を行った。一
方、上記と同様にして、但し、アルキル変性シリコーン
オイル(非反応性シリコーンオイル、信越化学工業製K
F413、粘度:100 cst)2g(0.3重量%)を添
加することによって、粉砕液を調製した。これらの粉砕
液にウエランガム水溶液105gを滴下しつつ混合して
8−ヒドロキシキノリン銅35%を含有する試料17〜
18をそれぞれ100g得た。
に、POE(15モル)ドデシルフェニルエーテルを使
用した以外は、試料17〜18の場合と同様にして試料
19〜20を製造した。試料21〜22 ジェットミルで粉砕したイオウ(有効成分98%、平均
粒径15μm(以下、イオウ微粉末という))420
g、POE(28モル)トリスチリルフェニルエーテル
フォスフェートのカリウム塩60g、シリコーンエマル
ション(消泡剤)2g及び水527gを予め混合した
後、試料13〜14の場合と同様にして湿式粉砕し、粉
砕液を調製した。一方、上記と同様にして、但し、高級
脂肪酸変性シリコーンオイル(非反応性シリコーンオイ
ル、東芝シリコン製TSF411、粘度:200 cst)
2g(1重量%)を添加して、粉砕液を調製した。これ
らの粉砕液にキサンタンガム水溶液120gを滴下しつ
つ混合してイオウ40%を含有する試料21〜22をそ
れぞれ1010gを得た。試料23〜24 POE(28モル)トリスチリルフェニルエーテルフォ
スフェートのカリウム塩の代わりに、POE(12モ
ル)トリスチリルフェニルエーテルフォスフェートのカ
リウム塩を使用した以外は、試料21〜22の場合と同
様にして試料23〜24を製造した。
ア、クニミネ工業製)20g、POE(55モル)ジベ
ンジルフェニルフェニルエーテル60g、ナフタリンス
ルホネートホルマリン縮合物のナトリウム塩30g、シ
リコーンエマルション(消泡剤)2g及び水465gを
予め混合した試料13〜14の場合と同様にして湿式粉
砕を行い、粉砕液を調製した。一方、上記と同様にし
て、但し、弗素変性シリコーンオイル(非反応性シリコ
ーンオイル、信越化学工業製FL−100、粘度:45
0 cst)2g(0.5重量%)を添加して、粉砕液を調製
した。これらの粉砕液にPVA水溶液(PVA分子量1
0万、ケン化度85%の5%、エチレングリコール40
%、プロキセルGXL2%、及び水53%)80gを滴
下しつつ混合して、イオウ40%を含有する試料25〜
26をそれぞれ1015g得た。試料27〜28 POE(55モル)ジベンジルフェニルフェニルエーテ
ルの代わりにPOE(14モル)ジベンジルフェニルフ
ェニルエーテルを使用した以外は、試料25〜26の場
合と同様にして試料27〜28を製造した。
ルフェニルエーテルフォスフェートジエタノールアミン
塩40g、POE(30モル)ノニルフェニルエーテル
40g、シリコーンエマルション(消泡剤)2g及び水
490gを予め均一に混合した後、試料13〜14の場
合と同様にして湿式粉砕を行い、粉砕液を調製した。一
方、上記と同様にして、但し、メチルフェニルシリコー
ンオイル(非反応性シリコーンオイル、東芝シリコン製
TSF431、粘度:100 cst)4g(0.2重量%)
を添加して、粉砕液を調製した。これらの粉砕液にウエ
ランガム水溶液80gを滴下しつつ混合して、イオウ4
0%を含有する試料29〜30をそれぞれ1020g得
た。試料31〜32 POE(42モル)トリベンジルフェニルエーテルフォ
スフェートジエタノールアミン塩の代わりに、POE
(18モル)トリベンジルフェニルエーテルフォスフェ
ートジエタノールアミン塩を使用した以外は、試料29
〜30の場合と同様にして試料31〜32を製造した。2.ポリ容器の調製 ポリ容器用樹脂材料は、PE(スタフレンE704H、
日本石油化学製)(PE1)、PP(ハイポールB24
0、三井石油化学製)(PP1)、及びPET(ノバペ
ット6010G15の三菱化成製)(PET1)を用い
た。一方、以下の表1に示す非反応性シリコーンオイル
又はグラフト重合体を配合したポリ容器用材料樹脂によ
り、ポリ容器を調製した。ここで、使用した樹脂材料
は、以下の通りである。
PF/TKVF−555型(田原昭栄機工)を使用し、
500ml ボトル金型(高さ184mm、外径73mm、口
部外径44mm、壁厚0.6mm、50g/個)で成型温度2
00/280℃の間で調節した。
いた。 (3−2)剥離試験法 供試試料(農薬水性懸濁組成物)200ml を供試ポリ
容器(500ml )に内面に接触しないように入れて密
栓して静置し、試料の静止液面の位置をサインペン等で
線引きして確認する。ポリ容器を上下に10回強く振盪
した後、元の位置に静止し、懸濁剤全量が流下して元の
静止液面の全線がほぼ出現する時間(分)をはかるとと
もに容器内面への残留付着のないことを確認する。
1〜2分以内であることが実用的に優れている。 (3−3)経時変化試験法 剥離試験の終了した上記ポリ容器をそのまま40℃に6
0日間保持した後、目視により外観(沈降分離の有無)
を観察するとともに、断面直径10mmのガラス棒を静か
に上方より押入してケーキングの有無を検定する。その
後(3−2)と同様に、剥離時間と剥離状態を観察す
る。この場合においても、剥離時間は、通常、4分以
内、好ましくは1〜2分以内であることが実用的に優れ
ている。結果は、以下の評価基準に従った。 (分離性) (ケーキング) ○ 沈降分離がほとんど ケーキングがほとんど ないもの ないもの △ 少量の沈降分離があ 少量のケーキングがあ るが実用的に問題と るもの ならないもの × 沈降分離が多く実用 多量のケーキングがあ 上問題となるもの るもの 4.試験結果 結果は、以下の表2に示す通りである。
懸濁組成物に特定の界面活性剤と非反応性シリコーンオ
イルとを併用して配合することにより、又は非反応性シ
リコーンオイルを配合した樹脂材料又は反応性シリコー
ンオイルをグラフト重合した樹脂材料から形成したポリ
容器に、特定の界面活性剤又は非反応性シリコーンオイ
ルを配合することにより、ポリ容器に対する農薬水性懸
濁組成物の剥離性並びに農薬水性懸濁組成物の経時保存
性が大幅に改善される。
が0.1〜5μm、好ましくは0.5〜3μmの固体農
薬微粒子成分0.5〜70%、界面活性剤1〜10%、
無機及び/又は有機増粘剤0.05〜5%、凍結防止剤
3〜10%、防腐剤0.1〜0.5%、消泡剤0.1〜
0.5%、その他必要に応じて、結晶成長防止剤、比重
調整剤、分解防止剤、着色剤、pH調節剤などの補助添
加成分及び水から成る微粒子農薬の水中懸濁薬剤であ
る。この農薬水性懸濁組成物は、乳剤等にみられる溶剤
臭、引火性、製剤毒性の増大傾向や、また、粉剤・水和
剤等にみられる、使用時の粉立ち、計量の不便さ、貯蔵
時の固結・ケーキング現象、薬効の低下傾向を改良・改
善するものとしてその有用性が近年認められ、多用され
つつある。農薬水性懸濁組成物は、一般に界面活性剤や
増粘剤を多量に含有するために粘度200〜3000c
st、表面張力30〜45dyn/cm、比重1.1〜
1.5程度の物性を示す。一方、農薬水性懸濁組成物
は、ポリエチレン(以下、PEという)、ポリプロピレ
ン(以下、PPという)、ポリエチレンテレフタレート
(以下、PETという)などの樹脂から、射出成型若し
くは中空成型された100ml〜10リットルなどの各
種サイズの容器に充填されて製品として市販されてい
る。
学構造からみるならば、従来から農薬水性懸濁剤に使用
されている界面活性剤に含まれるものであるが、本発明
者は、POE中のエチレンオキサイド付加モル数を20
〜60に限定することによって、農薬水性懸濁組成物の
ポリ容器に対する剥離性を顕著に増大させることを見い
出したものである。本発明に使用される界面活性剤は、
本発明の農薬水性懸濁組成物の長期保存安定性確保のた
めに、必要に応じて、無機及び有機系増粘剤を併用する
ことができる。有機系増粘剤としてはグアーガム、ロー
カストビーンガム、キサンタンガム、ラムザンガム、ウ
エランガム、タラガム、カラギーナン、アラビアガム、
アルギン酸、ぺクチン、ゼラチン、カゼイン、ニカワ等
の天然水溶性高分子や、メチルセルロース、カルボキシ
メチル(又はエチル)セルロース、ヒドロキシエチル
(又はプロピル)セルロース、カルボキシメチル(又は
エチル又はプロピル)スターチ等の半合成水溶性高分子
物質、PVA、PVP、PMA、PA、ポリビニルメタ
クリレート等の合成水溶性高分子物質が適宜使用するこ
とができる。また、無機系増粘剤としては、例えば、ス
メクタイト系粘土鉱物(モンモリロナイト、サポナイ
ト、ヘクトライト、バイデライト、ノントロナイト、べ
ントナイト等)や、合成シリケート、アルミノ珪酸塩
(ゼオライト、モルデナイト、ホージャサイト、フェラ
イト等)も同様に挙げることができる。
り、数10μm以下の平均粒径に粗粉砕された農薬と、
界面活性剤、消泡剤、及び水から成る混合物をビーズミ
ル(例えば、サンドグラインダー、ビスコミル(アイメ
ックス(株)製)、マイティーミル、スーパーミル(井
上製作所製)、アトライター(三井三池製作所製)、ダ
イノミル(W.A.バッコーフェン社製)、パールミル
(アシザワ鉄工(株)等)、ドライスベルケビーズミル
(日本アイリッヒ(株))等に導入し、0.6〜1.0
mmの粒径のビーズ60〜95%とともに回転数500
〜3000rpmで0.5〜1時間程度粉砕して、0.
1〜5μm以下、好ましくは0.5〜3μmの平均粒径
として取り出す。これに、別途予め無機又は有機系増粘
剤、凍結防止剤、防腐剤、その他を混合したプレミック
スを作成しておき、粉砕液に添加、混合して農薬水性懸
濁組成物を作成するのが代表的な方法であるが、必ずし
もこの方法に限定される必要はなく、目的と条件に応じ
ていか様にも工夫・変化されてよい。このようにして得
られる農薬水性懸濁組成物の一般的組成と物性について
は既に述べた。本発明で使用される非反応性シリコーン
オイルは、反応性の官能基を有さない、強い疎水性基を
有するシリコーンオイルであれば、特に制限なく使用す
ることができる。具体的には、非反応性シリコーンオイ
ルとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、環状
ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーン
オイル、メチルスチリル変性シリコーンオイル、アルキ
ル変性シリコーンオイル、高級アルコキシ変性シリコー
ンオイル、高級脂肪酸変性シリコーンオイル、弗素変性
シリコーンオイル等を挙げることができる。これら非反
応性シリコーンオイルは、非反応性のジメチルポリシロ
キサン骨格から成るものであり、疎水性の変性基を有す
るものも含まれる。これら非反応性シリコーンオイルの
物性、特に粘度は、剥離性の改善にある程度関連してお
り、一般に粘度の小さいものほど剥離性改善効果に優
れ、5000cst以下、好ましくは2000cst以
下のものが好ましい。
シリコーンオイルはいずれもジメチルポリシロキサンの
骨格を有するものであって、その具体的な種類や添加割
合も特に限定はない。非反応性シリコーンオイル及び反
応性シリコーンオイルは、一般的に、1000cst以
上、好ましくは5000cst以上のものを50重量%
以下、好ましくは5〜30重量%となるように、PE、
PP、PET等の樹脂材料に添加して、通常の射出成型
又は中空成型によってポリ容器に加工されると、得られ
るポリ容器は優れた撥水特性を有する。本発明において
は、特定の界面活性剤と非反応性シリコーンオイルとを
農薬水性懸濁組成物に配合するか、若しくはこれらの一
方又は両者を配合した農薬水性懸濁組成物を、非反応性
シリコーンオイルを配合した又は反応性シリコーンオイ
ルをグラフト重合した樹脂材料、若しくはこれを配合し
た樹脂材料を含有したPE、PP、PET樹脂から成型
したポリ容器に充填することにより、ポリ容器内面に対
して残留付着しない優れた農薬水性懸濁組成物を調製す
ることができる。本発明をどのような組合せで適用する
かは、農薬の種類、含有量、界面活性剤等、補助成分の
種類と含有量、ポリ容器の材質、生産費用などを勘案し
た上で、適宜採用することができる。
エーテルサルフェートNH4塩に置換した以外は、上記
試料1及び2の場合と同様にして、試料3〜4を製造し
た。試料5〜6 ビフェントリン微粉末36g、POE(42モル)ジベ
ンジルフェニルフェニルエーテルスルホネートNa塩1
2g、シリコーンエマルション(消泡剤)0.2g及び
水151gを予め混合した後、実施例1と同様に湿式粉
砕し、次いでビーズを分離し、粉砕液を調製した。一
方、上記と同様にして、但し、メチルフェニルシリコー
ンオイル(非反応性シリコーンオイル、東芝シリコン製
TSF437、粘度:22cst)1g(0.5重量
%)を添加して、粉砕液を調製した。これらの粉砕液に
予め別途調製したウエランガム水溶液(ウエランガム
2.5%、エチレングリコール55%、エチルパラベン
2%、水40.5%)20gを滴下しつつ均一になるよ
う混合して、ビフェントリン17%を含有する試料5〜
6をそれぞれ198g得た。
ェニルエーテルスルホネートNa塩に置換した以外は、
試料5〜6の場合と同様にして試料7〜8を製造した。試料9〜10 ビフェントリン微粉末62g、POE(35モル)ノニ
ルフェニルエーテルフォスフェートトリエタノールアミ
ン塩8g、リグニンスルホネートNa塩6g、シリコー
ンエマルション(消泡剤)0.5g及び水(123g)
を予め均一になるよう混合した後、実施例1と同様に湿
式粉砕を行ない、次いでビーズを分離し、粉砕液を調製
した。一方、上記と同様にして、但し、ジメチルシリコ
ーンオイル(非反応性シリコーンオイル、信越化学工業
製KF96−100、粘度:100cst)2g(1重
量%)を添加して、粉砕液を調製した。これらの粉砕液
に予め別途調製したラムザンガム水溶液(ラムザンガム
2.5%、プロピレングリコール55%、バイオタック
2%及び水40.5%)25gを滴下して均一に混合
し、ビフェントリン30%を含有する試料9〜10をそ
れぞれ200g得た。
テルの代わりに、POE(16モル)トリベンジルフェ
ニルフェニルエーテルを使用した以外は、試料13〜1
4の場合と同様にして試料15〜16を製造した。試料17〜18 8−ヒドロキシキノリン銅微粉末370g,POE(3
6モル)ドデシルフェニルエーテル70g、リグリンス
ルホネートNa塩40g、シリコーンエマルション(消
泡剤)2g及び水517gを予め均一に混合した後、試
料15〜16の場合と同様にして湿式粉砕を行った。一
方、上記と同様にして、但し、アルキル変性シリコーン
オイル(非反応性シリコーンオイル、信越化学工業製K
F413、粘度:100cst)3g(0.3重量%)
を添加することによって、粉砕液を調製した。これらの
粉砕液にウエランガム水溶液105gを滴下しつつ混合
して8−ヒドロキシキノリン銅35%を含有する試料1
7〜18をそれぞれ100g得た。
に、POE(15モル)ドデシルフェニルエーテルを使
用した以外は、試料17〜18の場合と同様にして試料
19〜20を製造した。試料21〜22 ジェットミルで粉砕したイオウ(有効成分98%、平均
粒径15μm(以下、イオウ微粉末という))420
g、POE(28モル)トリスチリルフェニルエーテル
フォスフェートのカリウム塩60g、シリコーンエマル
ション(消泡剤)2g及び水527gを予め混合した
後、試料13〜14の場合と同様にして湿式粉砕し、粉
砕液を調製した。一方、上記と同様にして、但し、高級
脂肪酸変性シリコーンオイル(非反応性シリコーンオイ
ル、東芝シリコン製TSF411、粘度:200cs
t)2g(0.2重量%)を添加して、粉砕液を調製し
た。これらの粉砕液にキサンタンガム水溶液120gを
滴下しつつ混合してイオウ40%を含有する試料21〜
22をそれぞれ1010gを得た。試料23〜24 POE(28モル)トリスチリルフェニルエーテルフォ
スフェートのカリウム塩の代わりに、POE(12モ
ル)トリスチリルフェニルエーテルフォスフェートのカ
リウム塩を使用した以外は、試料21〜22の場合と同
様にして試料23〜24を製造した。
ア、クニミネ工業製)20g、POE(55モル)ジベ
ンジルフェニルフェニルエーテル60g、ナフタリンス
ルホネートホルマリン縮合物のナトリウム塩30g、シ
リコーンエマルション(消泡剤)2g及び水465gを
予め混合した試料13〜14の場合と同様にして湿式粉
砕を行い、粉砕液を調製した。一方、上記と同様にし
て、但し、弗素変性シリコーンオイル(非反応性シリコ
ーンオイル、信越化学工業製FL−100)粘度:45
0cst)5g(0.5重量%)を添加して、粉砕液を
調製した。これらの粉砕液にPVA水溶液(PVA(分
子量10万、ケン化度85%)5%、エチレングリコー
ル40%、プロキセルGXL2%、及び水53%)80
gを滴下しつつ混合して、イオウ40%を含有する試料
25〜26をそれぞれ1015g得た。試料27〜28 POE(55モル)ジベンジルフェニルフェニルエーテ
ルの代わりにPOE(14モル)ジベンジルフェニルフ
ェニルエーテルを使用した以外は、試料25〜26の場
合と同様にして試料27〜28を製造した。
ルフェニルエーテルフォスフェートジエタノールアミン
塩40g、POE(30モル)ノニルフェニルエーテル
40g、シリコーンエマルション(消泡剤)2g及び水
490gを予め均一に混合した後、試料13〜14の場
合と同様にして湿式粉砕を行い、粉砕液を調製した。一
方、上記と同様にして、但し、メチルフェニルシリコー
ンオイル(非反応性シリコーンオイル、東芝シリコン製
TSF431、粘度:100cst)2g(0.2重量
%)を添加して、粉砕液を調製した。これらの粉砕液に
ウエランガム水溶液80gを滴下しつつ混合して、イオ
ウ40%を含有する試料29〜30をそれぞれ1020
g得た。試料31〜32 POE(42モル)トリベンジルフェニルエーテルフォ
スフェートジエタノールアミン塩の代わりに、POE
(18モル)トリベンジルフェニルエーテルフォスフェ
ートジエタノールアミン塩を使用した以外は、試料29
〜30の場合と同様にして試料31〜32を製造した。2.ポリ容器の調製 ポリ容器用樹脂材料は、PE(スタフレンE704H、
日本石油化学製) (PE1)、PP(ハイポールB2
40、三井石油化学製) (PP1)、及びPET(ノ
バペット6010G15の三菱化成製) (PET1)
を用いた。一方、以下の表1に示す非反応性シリコーン
オイル又はグラフト重合体を配合したポリ容器用材料樹
脂により、ポリ容器を調製した。ここで、使用した樹脂
材料は、以下の通りである。
Claims (2)
- 【請求項1】 以下の成分: (1)エチレンオキサイド付加モル数が20〜60であ
るポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、エチ
レンオキサイド付加モル数が20〜60であるポリオキ
シエチレン芳香族多核環エーテル、及びにこれらのサル
フェート、スルホネート及びホスフェートの塩からなる
群から選択される界面活性剤、及び(2)非反応性シリ
コーンオイル、を配合したことを特徴とする農薬水性懸
濁組成物。 - 【請求項2】 ポリ容器に充填した農薬水性懸濁組成物
であって、 前記ポリ容器が、非反応性シリコーンオイルを添加した
樹脂材料から成型されたものであるか、又は反応性シリ
コーンオイルをグラフト重合した樹脂材料もしくはこれ
を配合した樹脂材料から成型したものであり、 前記農薬水性懸濁組成物が、以下の成分(1)及び
(2)からなる群から選ばれる成分の単独又は混合物を
含有することを特徴とする農薬水性懸濁組成物。 (1)エチレンオキサイド付加モル数が20〜60であ
るポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、エチ
レンオキサイド付加モル数が20〜60であるポリオキ
シエチレン芳香族多核環エーテル、並びにこれらのサル
フェート、スルホネート及びホスフェートの塩からなる
群から選択される成分、又は/及び(2)非反応性シリ
コーンオイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32074395A JP3600670B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 農薬水性懸濁組成物及び容器入り農薬水性懸濁組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32074395A JP3600670B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 農薬水性懸濁組成物及び容器入り農薬水性懸濁組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JPH09157106A true JPH09157106A (ja) | 1997-06-17 |
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ID=18124802
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32074395A Expired - Fee Related JP3600670B2 (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | 農薬水性懸濁組成物及び容器入り農薬水性懸濁組成物 |
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1995
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