JPH09157166A - エプスタインバーウィルス早期抗原誘導抑制剤 - Google Patents
エプスタインバーウィルス早期抗原誘導抑制剤Info
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- JPH09157166A JPH09157166A JP7320013A JP32001395A JPH09157166A JP H09157166 A JPH09157166 A JP H09157166A JP 7320013 A JP7320013 A JP 7320013A JP 32001395 A JP32001395 A JP 32001395A JP H09157166 A JPH09157166 A JP H09157166A
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- JP
- Japan
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- epstein
- formula
- barr virus
- epoxy
- early antigen
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 八朔、夏柑等のカンキツ類に含まれる成分中
から、エプスタインバーウイルス早期抗原誘導の抑制作
用を有する活性物質を見出すこと。 【解決手段】 下記の化合物群から選ばれる少なくとも
1種の化合物を有効成分として含有するエプスタインバ
ーウイルス早期抗原誘導抑制剤〔(a)イソインペラト
リン(isoimperatorin)、(b)オーラ
プテン(aurapten)、(c)エポキシオーラプ
テン(epoxyaurapten)、(d)5
[(3,7−ジメチル−6−エポキシ−2−オクテニ
ル)オキシ]プソラレン(5[(3,7−dimeth
yl−6−epoxy−2−octenyl)oxy]
psoralen)〕が、エプスタインバーウイルスに
対して早期抗原の誘導を抑制するのである。また、資源
の有効利用に寄与し、原料の入手が極めて容易であり、
食用に供される成分でもある。
から、エプスタインバーウイルス早期抗原誘導の抑制作
用を有する活性物質を見出すこと。 【解決手段】 下記の化合物群から選ばれる少なくとも
1種の化合物を有効成分として含有するエプスタインバ
ーウイルス早期抗原誘導抑制剤〔(a)イソインペラト
リン(isoimperatorin)、(b)オーラ
プテン(aurapten)、(c)エポキシオーラプ
テン(epoxyaurapten)、(d)5
[(3,7−ジメチル−6−エポキシ−2−オクテニ
ル)オキシ]プソラレン(5[(3,7−dimeth
yl−6−epoxy−2−octenyl)oxy]
psoralen)〕が、エプスタインバーウイルスに
対して早期抗原の誘導を抑制するのである。また、資源
の有効利用に寄与し、原料の入手が極めて容易であり、
食用に供される成分でもある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エプスタインバー
ウィルスの活性化を抑制することで抗発癌プロモーター
活性をもつ、エプスタインバーウィルス早期抗原誘導抑
制剤に関するものである。
ウィルスの活性化を抑制することで抗発癌プロモーター
活性をもつ、エプスタインバーウィルス早期抗原誘導抑
制剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カンキツ類植物から得た精油に
は、オーラプテン,エポキシオーラプテン等の成分が含
まれていることがよく知られている。これらの成分のう
ち、中谷ら(Agric.Biol.Chem.、vo
l.51(2)、419〜423、1987)は、オー
ラプテンが抗菌性を有していることを報告している。ま
た、山田らは(Agric.Biol.Chem.、v
ol.51(4)、1105〜1110、1987)、
オーラプテンとエポキシオーラプテンが抗けいれん性を
有していることを報告している。
は、オーラプテン,エポキシオーラプテン等の成分が含
まれていることがよく知られている。これらの成分のう
ち、中谷ら(Agric.Biol.Chem.、vo
l.51(2)、419〜423、1987)は、オー
ラプテンが抗菌性を有していることを報告している。ま
た、山田らは(Agric.Biol.Chem.、v
ol.51(4)、1105〜1110、1987)、
オーラプテンとエポキシオーラプテンが抗けいれん性を
有していることを報告している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た各成分に関するその他の生理作用については、ほとん
ど検討されていないのが実情である。しかも、ミカンを
はじめ、八朔、夏柑等のカンキツ類は、収穫量が比較的
多く、原料としての利用可能性が大である。そこで、本
発明者らは、八朔、夏柑等のカンキツ類に含まれる成分
中に、エプスタインバーウイルス早期抗原誘導の抑制作
用を有する活性物質が存在しないか模索したのである。
た各成分に関するその他の生理作用については、ほとん
ど検討されていないのが実情である。しかも、ミカンを
はじめ、八朔、夏柑等のカンキツ類は、収穫量が比較的
多く、原料としての利用可能性が大である。そこで、本
発明者らは、八朔、夏柑等のカンキツ類に含まれる成分
中に、エプスタインバーウイルス早期抗原誘導の抑制作
用を有する活性物質が存在しないか模索したのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の実情
に鑑みて、鋭意研究を重ねた結果、下記の化合物群から
選ばれる少なくとも1種の化合物を有効成分として含有
するもの (a)イソインペラトリン(isoimperator
in)、(b)オーラプテン(aurapten)、
(c)エポキシオーラプテン(epoxyaurapt
en)、(d)5[(3,7−ジメチル−6−エポキシ
−2−オクテニル)オキシ]プソラレン(5[(3,7
−dimethyl−6−epoxy−2−octen
yl)oxy]psoralen)が、エプスタインバ
ーウイルスの活性化を抑制すること、すなわちエプスタ
インバーウイルスに対して早期抗原の誘導を抑制するこ
とを新たに見出し、本発明を完成するに至ったのであ
る。
に鑑みて、鋭意研究を重ねた結果、下記の化合物群から
選ばれる少なくとも1種の化合物を有効成分として含有
するもの (a)イソインペラトリン(isoimperator
in)、(b)オーラプテン(aurapten)、
(c)エポキシオーラプテン(epoxyaurapt
en)、(d)5[(3,7−ジメチル−6−エポキシ
−2−オクテニル)オキシ]プソラレン(5[(3,7
−dimethyl−6−epoxy−2−octen
yl)oxy]psoralen)が、エプスタインバ
ーウイルスの活性化を抑制すること、すなわちエプスタ
インバーウイルスに対して早期抗原の誘導を抑制するこ
とを新たに見出し、本発明を完成するに至ったのであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
説明する。本発明に係る化合物(a)から(d)を得る
ための原料としては、入手が容易なことから、例えばカ
ンキツ類の果皮が好ましい。カンキツ類としては、特に
限定されないが、大量に収穫されてジュース等の原料に
供される、例えばミカン,八朔,夏柑等が望ましい。
説明する。本発明に係る化合物(a)から(d)を得る
ための原料としては、入手が容易なことから、例えばカ
ンキツ類の果皮が好ましい。カンキツ類としては、特に
限定されないが、大量に収穫されてジュース等の原料に
供される、例えばミカン,八朔,夏柑等が望ましい。
【0006】上記の化合物(a)から(d)を製造する
にあたっては、八朔,夏柑等の果実を全果搾汁式の搾汁
機、例えばFMC社のインライン搾汁機を用いて搾汁す
る際に排出される果皮を収集しておく。このように収集
された果皮に、常温下、水を添加して生じたエマルジョ
ン液を遠心分離して、果皮油を得る。この果皮油を精製
し、化合物(a)から(d)を得る。これらの化合物
(a)から(d)はいずれも公知であり定性データも知
られているので、カラム等を用いて分離・精製すること
ができる。この精製過程を詳説すると、果皮油の精製は
次のからの操作で行った。 カラムクロマトグラフ法 充填剤:ワコーゲル C−200 展開溶媒:ヘキサン、酢酸エチルを用い、ステップワイ
ズ溶出法で分離・精製 薄層クロマトグラフ法(TLC)による確認 TLC:MERCK Kieselgel 60F254 展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1 発色剤:5%H2 SO4 /EtOH(加熱) 高速液体クロマトグラフ法(HPLC)による分取お
よび精製 TLCの各フラクションの分離条件に合わせて分取し
た。 カラム:Waters μBONDASPHERE 5
μ,C18 100Å,カラム寸法 19mmφ×150mm 移動相:メタノール/水=4/1、あるいはメタノール
/水=9/1 流速:7.0ml/min 検出器:UV−VIS検出器(検出波長=254nm) そうして、HPLCより得られたメタノール溶出画分か
ら溶媒を留去することにより、化合物(a)から(d)
をそれぞれ得た。化合物(a)から(d)は、 1H−N
MR、13C−NMR、LC−MS、赤外吸収スペクトル
等により構造決定を行い、上記物質と同定した。
にあたっては、八朔,夏柑等の果実を全果搾汁式の搾汁
機、例えばFMC社のインライン搾汁機を用いて搾汁す
る際に排出される果皮を収集しておく。このように収集
された果皮に、常温下、水を添加して生じたエマルジョ
ン液を遠心分離して、果皮油を得る。この果皮油を精製
し、化合物(a)から(d)を得る。これらの化合物
(a)から(d)はいずれも公知であり定性データも知
られているので、カラム等を用いて分離・精製すること
ができる。この精製過程を詳説すると、果皮油の精製は
次のからの操作で行った。 カラムクロマトグラフ法 充填剤:ワコーゲル C−200 展開溶媒:ヘキサン、酢酸エチルを用い、ステップワイ
ズ溶出法で分離・精製 薄層クロマトグラフ法(TLC)による確認 TLC:MERCK Kieselgel 60F254 展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1 発色剤:5%H2 SO4 /EtOH(加熱) 高速液体クロマトグラフ法(HPLC)による分取お
よび精製 TLCの各フラクションの分離条件に合わせて分取し
た。 カラム:Waters μBONDASPHERE 5
μ,C18 100Å,カラム寸法 19mmφ×150mm 移動相:メタノール/水=4/1、あるいはメタノール
/水=9/1 流速:7.0ml/min 検出器:UV−VIS検出器(検出波長=254nm) そうして、HPLCより得られたメタノール溶出画分か
ら溶媒を留去することにより、化合物(a)から(d)
をそれぞれ得た。化合物(a)から(d)は、 1H−N
MR、13C−NMR、LC−MS、赤外吸収スペクトル
等により構造決定を行い、上記物質と同定した。
【0007】これらの化合物(a)から(d)は、天然
のカンキツ類に含まれており、元来食用に供されるもの
なので、あらためてミカンジュース等の果汁に添加する
場合も問題はない。しかも、香料等と同様に扱えるの
で、ドロップ、カステラなど多種類の食品に添加できる
食品素材として好適である。
のカンキツ類に含まれており、元来食用に供されるもの
なので、あらためてミカンジュース等の果汁に添加する
場合も問題はない。しかも、香料等と同様に扱えるの
で、ドロップ、カステラなど多種類の食品に添加できる
食品素材として好適である。
【0008】一方、アフリカのバーキットリンパ腫患者
由来Bリンパ芽球様細胞(ラジ細胞)に潜在感染してい
るエプスタインバーウィルス(Epstein−Bar
rvirus、以下EBVと略称する)が、n−酪酸ナ
トリウム(以下n−BAと略称する)の存在下、12−
O−テトラデカノイルフォルボール−13−アセテート
(12−O−tetradecanoylphorbo
l−13−acetate、以下TPAと略称する)や
テレオシジン(teleocidin)などの発癌プロ
モーターによって活性化され、早期抗原(Early
Antigen,以下EAと略称する)を誘導するとい
うツァー・ハウゼン博士(zur Hauzen)らの
発見に基づいて、EBV−EA誘導抑制試験法が開発さ
れている。伊藤らは、このEBV−EA誘導抑制試験法
をさらに進め、EAを間接蛍光抗体法で検出することに
よって、この試験方法を確立している。
由来Bリンパ芽球様細胞(ラジ細胞)に潜在感染してい
るエプスタインバーウィルス(Epstein−Bar
rvirus、以下EBVと略称する)が、n−酪酸ナ
トリウム(以下n−BAと略称する)の存在下、12−
O−テトラデカノイルフォルボール−13−アセテート
(12−O−tetradecanoylphorbo
l−13−acetate、以下TPAと略称する)や
テレオシジン(teleocidin)などの発癌プロ
モーターによって活性化され、早期抗原(Early
Antigen,以下EAと略称する)を誘導するとい
うツァー・ハウゼン博士(zur Hauzen)らの
発見に基づいて、EBV−EA誘導抑制試験法が開発さ
れている。伊藤らは、このEBV−EA誘導抑制試験法
をさらに進め、EAを間接蛍光抗体法で検出することに
よって、この試験方法を確立している。
【0009】そこで、伊藤らのEBV−EA誘導抑制試
験法を用い、化合物(a)から(d)を被検物質として
500μMまでの濃度範囲で供試し、エプスタインバー
ウイルス早期抗原の誘導抑制作用を調べた。その結果、
後述するように、これらの化合物(a)から(d)はエ
プスタインバーウイルス早期抗原の誘導抑制作用を有す
ることが明らかになった。本発明の抑制剤は、経口的ま
たは非経口的に使用するだけでなく、医薬品の組成物と
して使用しても良い。組成物の形状としては、固形ある
いは液状の形態が考えられる。固形の場合は、コーンス
ターチ、乳糖等を用い、ドロップ等の形態にすることが
可能である。液状の場合は、(a)から(d)の物質
は、油性の物質であるため、レシチン等の乳化剤で乳化
し、ジュース等への添加も可能である。本発明の抑制剤
の投与量は、一般成人1日当たり1〜100mg、好ま
しくは10〜50mgの範囲が適当である。
験法を用い、化合物(a)から(d)を被検物質として
500μMまでの濃度範囲で供試し、エプスタインバー
ウイルス早期抗原の誘導抑制作用を調べた。その結果、
後述するように、これらの化合物(a)から(d)はエ
プスタインバーウイルス早期抗原の誘導抑制作用を有す
ることが明らかになった。本発明の抑制剤は、経口的ま
たは非経口的に使用するだけでなく、医薬品の組成物と
して使用しても良い。組成物の形状としては、固形ある
いは液状の形態が考えられる。固形の場合は、コーンス
ターチ、乳糖等を用い、ドロップ等の形態にすることが
可能である。液状の場合は、(a)から(d)の物質
は、油性の物質であるため、レシチン等の乳化剤で乳化
し、ジュース等への添加も可能である。本発明の抑制剤
の投与量は、一般成人1日当たり1〜100mg、好ま
しくは10〜50mgの範囲が適当である。
【0010】
【実施例】引続き、本発明の実施例としてEBV−EA
誘導抑制試験の例を説明する。八朔,夏柑等の果皮油か
ら分離・精製して得た(a)イソインペラトリン、
(b)オーラプテン、(c)エポキシオーラプテン、
(d)5[(3,7−ジメチル−6−エポキシ−2−オ
クテニル)オキシ]プソラレンについて、伊藤らによる
試験法でEBV−EA誘導抑制作用を調べた。まず、上
記の化合物(a)から(d)をジメチルスルホキシド
(以下DMSOと略称する)に溶解させて、1、10、
100、500μM最終濃度の被検物質をそれぞれ調製
する。そして、容量3mlの培養フラスコに、被検物質
(DMSO溶液)5μl、誘導剤としてn−BA(最終
濃度3mM)、発癌プロモーターとしてTPA(最終濃
度50nM)、および、予めRPMI1640培地に1
0%FBS(ウシ血清)と抗生物質を加えて培養してお
いたラジ細胞(5×105個/1.0ml)を加え、全
量が1mlとなるようにする。別途、上記のラジ細胞に
誘導物質(n−BA)とプロモーターTPAのみを加え
た陽性コントロールや、上記のラジ細胞1mlだけのブ
ランクも用意した。これらを5%CO2 中,37℃で4
8時間培養した後、相対細胞密度および細胞生存率を測
定した。ここで、相対細胞密度とは、試験開始時の細胞
密度(5×105 個/1.0ml)を1とした場合の試
験終了時における細胞密度をいう。
誘導抑制試験の例を説明する。八朔,夏柑等の果皮油か
ら分離・精製して得た(a)イソインペラトリン、
(b)オーラプテン、(c)エポキシオーラプテン、
(d)5[(3,7−ジメチル−6−エポキシ−2−オ
クテニル)オキシ]プソラレンについて、伊藤らによる
試験法でEBV−EA誘導抑制作用を調べた。まず、上
記の化合物(a)から(d)をジメチルスルホキシド
(以下DMSOと略称する)に溶解させて、1、10、
100、500μM最終濃度の被検物質をそれぞれ調製
する。そして、容量3mlの培養フラスコに、被検物質
(DMSO溶液)5μl、誘導剤としてn−BA(最終
濃度3mM)、発癌プロモーターとしてTPA(最終濃
度50nM)、および、予めRPMI1640培地に1
0%FBS(ウシ血清)と抗生物質を加えて培養してお
いたラジ細胞(5×105個/1.0ml)を加え、全
量が1mlとなるようにする。別途、上記のラジ細胞に
誘導物質(n−BA)とプロモーターTPAのみを加え
た陽性コントロールや、上記のラジ細胞1mlだけのブ
ランクも用意した。これらを5%CO2 中,37℃で4
8時間培養した後、相対細胞密度および細胞生存率を測
定した。ここで、相対細胞密度とは、試験開始時の細胞
密度(5×105 個/1.0ml)を1とした場合の試
験終了時における細胞密度をいう。
【0011】さらに、塗抹標本を作成し、上咽頭癌患者
血清を用いた間接蛍光抗体法で蛍光を発したEA誘導細
胞の数を蛍光顕微鏡で計測し、以下の(1)式によりE
BV−EA誘導抑制率を求めた。 EBV−EA誘導抑制率(%)={(X−Y)/X}×100 ・・・(1) ここで、 X(%):誘導物質のみを加えた場合(陽性コントロー
ル)の誘導率 Y(%):誘導物質および被検物質を加えた場合の誘導
率 である。また、(1)式中の誘導率X,Yは、次の
(2)式により求めた。 誘導率={蛍光を発している細胞数/全細胞数}×100 ・・・(2) ここでは、全細胞数=約500個である。
血清を用いた間接蛍光抗体法で蛍光を発したEA誘導細
胞の数を蛍光顕微鏡で計測し、以下の(1)式によりE
BV−EA誘導抑制率を求めた。 EBV−EA誘導抑制率(%)={(X−Y)/X}×100 ・・・(1) ここで、 X(%):誘導物質のみを加えた場合(陽性コントロー
ル)の誘導率 Y(%):誘導物質および被検物質を加えた場合の誘導
率 である。また、(1)式中の誘導率X,Yは、次の
(2)式により求めた。 誘導率={蛍光を発している細胞数/全細胞数}×100 ・・・(2) ここでは、全細胞数=約500個である。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】各表中において、数値は2回の試験で得た
値の平均値である。また、n−BAの濃度は3mMであ
る。TPAの濃度は50nMである。そして、IC
50(50%Inhibition Concentra
tion)は、誘導抑制率50%を示すために必要な各
化合物のモル濃度を示す。因みに、発癌プロモーション
を抑制する物質として代表的なβ−カロテンはIC50が
30μM程度であるので、これらの化合物(a)から
(d)はβ−カロテンと同等あるいはそれ以上に抑制活
性があり、添加濃度変化による効能を有する物質といえ
る。すなわち、表1、表2から明らかなように、各化合
物(a)から(d)に関してはいずれも、100μM以
上の濃度で84%以上のEBV−EA誘導抑制活性が認
められ、エプスタインバーウイルス早期抗原誘導抑制剤
としての有用な効果を奏した。また、毒性評価指標とな
る細胞生存率については、いずれのサンプルも94%以
上の良好な値を示した。
値の平均値である。また、n−BAの濃度は3mMであ
る。TPAの濃度は50nMである。そして、IC
50(50%Inhibition Concentra
tion)は、誘導抑制率50%を示すために必要な各
化合物のモル濃度を示す。因みに、発癌プロモーション
を抑制する物質として代表的なβ−カロテンはIC50が
30μM程度であるので、これらの化合物(a)から
(d)はβ−カロテンと同等あるいはそれ以上に抑制活
性があり、添加濃度変化による効能を有する物質といえ
る。すなわち、表1、表2から明らかなように、各化合
物(a)から(d)に関してはいずれも、100μM以
上の濃度で84%以上のEBV−EA誘導抑制活性が認
められ、エプスタインバーウイルス早期抗原誘導抑制剤
としての有用な効果を奏した。また、毒性評価指標とな
る細胞生存率については、いずれのサンプルも94%以
上の良好な値を示した。
【0015】尚、上記した実施例では、一種類毎の化合
物を含有した場合を例示したが、本発明はそれに限定さ
れず、化合物(a)から(d)を2種類以上組み合わせ
て含有する場合であっても相応の効果を奏し得るのはい
うまでもない。
物を含有した場合を例示したが、本発明はそれに限定さ
れず、化合物(a)から(d)を2種類以上組み合わせ
て含有する場合であっても相応の効果を奏し得るのはい
うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、早期
抗原誘導に対する抑制活性が認められ、有用なエプスタ
インバーウイルス早期抗原誘導抑制剤を得ることができ
た。しかも、従来はほとんどが廃棄されていたカンキツ
類の果皮から採取できるので、資源の有効利用に寄与し
得る。また、かかる果皮は工業的にジュース等の製造時
に大量に排出されるので、原料の入手が極めて容易であ
る。そして、元来これらの化合物は果実成分として食用
に供されるものであり、また、種々の食品に健康保持用
素材として添加でき極めて有用である。
抗原誘導に対する抑制活性が認められ、有用なエプスタ
インバーウイルス早期抗原誘導抑制剤を得ることができ
た。しかも、従来はほとんどが廃棄されていたカンキツ
類の果皮から採取できるので、資源の有効利用に寄与し
得る。また、かかる果皮は工業的にジュース等の製造時
に大量に排出されるので、原料の入手が極めて容易であ
る。そして、元来これらの化合物は果実成分として食用
に供されるものであり、また、種々の食品に健康保持用
素材として添加でき極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C07D 407/12 303:04 311:20) (72)発明者 村上 明 兵庫県尼崎市南塚口町5−14−20−103 (72)発明者 小清水 弘一 奈良県奈良市法蓮山添西町856−10
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の化合物群から選ばれる少なくとも
1種の化合物を有効成分として含有するエプスタインバ
ーウイルス早期抗原誘導抑制剤。 (a)イソインペラトリン(isoimperator
in) 【化1】 (b)オーラプテン(aurapten) 【化2】 (c)エポキシオーラプテン(epoxyaurapt
en) 【化3】 (d)5[(3,7−ジメチル−6−エポキシ−2−オ
クテニル)オキシ]プソラレン(5[(3,7−dim
ethyl−6−epoxy−2−octenyl)o
xy]psoralen) 【化4】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7320013A JPH09157166A (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | エプスタインバーウィルス早期抗原誘導抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7320013A JPH09157166A (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | エプスタインバーウィルス早期抗原誘導抑制剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09157166A true JPH09157166A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18116783
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7320013A Pending JPH09157166A (ja) | 1995-12-08 | 1995-12-08 | エプスタインバーウィルス早期抗原誘導抑制剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09157166A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007132893A1 (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-22 | Arkray, Inc. | Mcp-1の発現抑制剤、それを用いた炎症性疾患の改善剤、医薬品、サプリメント、食品、飲料および食品添加剤 |
| WO2011108499A1 (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-09 | 株式会社エリナ | オーラプテン類縁化合物を有効成分とする骨芽細胞分化促進剤、骨形成促進用医薬組成物及び保健機能食品 |
| US8802723B2 (en) | 2005-01-21 | 2014-08-12 | Arkray, Inc. | Metabolic syndrome-improving agent and medicine, supplement, functional food and food additive containing the same |
-
1995
- 1995-12-08 JP JP7320013A patent/JPH09157166A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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