JPH09158960A - 自動クラッチの操作アクチュエータ制御方法 - Google Patents

自動クラッチの操作アクチュエータ制御方法

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JPH09158960A
JPH09158960A JP7316213A JP31621395A JPH09158960A JP H09158960 A JPH09158960 A JP H09158960A JP 7316213 A JP7316213 A JP 7316213A JP 31621395 A JP31621395 A JP 31621395A JP H09158960 A JPH09158960 A JP H09158960A
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clutch
stroke
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stroke characteristic
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Application number
JP7316213A
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English (en)
Inventor
Masanori Kanda
政徳 神田
Yoshiyuki Watanabe
義之 渡辺
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチ操作系の操作荷重−ストローク特性
線の傾斜が緩やかな場合であっても、操作アクチュエー
タを精度良く目標ストロークに変位させる。 【解決手段】 操作アクチュエータを圧力制御用の電磁
弁19と油圧シリンダ15で構成する。ヒステリシスを
含むクラッチ操作系の操作荷重−ストローク特性に対応
する、操作アクチュエータの制御電流−ストローク特性
を求める。クラッチ接続時に、油圧シリンダ15が目標
ストロークに達するまで、クラッチ接続側の制御電流−
ストローク特性線よりも小さい制御電流を電磁弁19に
通電し、油圧シリンダ15が目標ストロークに達したと
ころで、クラッチ接続側の制御電流−ストローク特性線
よりも大きく、かつ、クラッチ遮断側の制御電流−スト
ローク特性線よりも小さい制御電流を電磁弁19に通電
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のエンジン
と変速機との動力伝達部等に適用される自動クラッチに
関し、とりわけ、この自動クラッチの摩擦係合機構を遮
断方向または接続方向にストロークさせる操作アクチュ
エータの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンと変速機の間の動力伝
達部に用いられるクラッチとして、発進時や走行時に運
転者がギヤシフト操作を行うと、操作アクチュエータが
コントローラによる制御により、摩擦係合機構を最適タ
イミングで遮断及び接続するようにした自動クラッチが
従来より開発されている。
【0003】この自動クラッチは、フライホイール、ク
ラッチディスク、プレッシャプレート等から成る摩擦係
合機構と、この摩擦係合機構のプレッシャプレートをク
ラッチ接続方向に付勢するダイヤフラムスプリング等の
プレッシャスプリングと、前記プレッシャプレートをレ
リーズベアリングとレリーズレバーを介してクラッチ遮
断方向及び接続方向にストロークさせる操作アクチュエ
ータとから構成され、この操作アクチュエータのストロ
ーク(停止位置)とその移動速度がコントローラにより
車両の種々の条件に応じた値に制御されるようになって
いる。ただし、前記プレッシャスプリングの反力はレリ
ーズベアリングやレリーズレバーの変位に応じて変化す
るため、操作アクチュエータはそのストロークに応じた
操作荷重をレリーズレバーに付与するように制御され
る。そして、前記操作アクチュエータとしては、例え
ば、電磁弁によって圧力制御される油圧シリンダやエア
シリンダ等が用いられ、電磁弁の通電電流の制御により
操作アクチュエータの操作荷重を調整し、それによって
アクチュエーのストロークを適宜制御するようになって
いる。
【0004】尚、この類似技術は、例えば、実開平2−
124329号公報等に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自動車のクラッチ、特
にプレッシャスプリングとしてダイヤフラムスプリング
を用いたものの場合、プレッシャスプリングの変位に対
する荷重の増加が、クラッチの遮断領域からクラッチ接
続領域にかけて小さくなる。このため、上記従来の自動
クラッチにおいても、クラッチ操作系の操作荷重−スト
ローク特性線は、図5(A)に示すように、クラッチの
遮断領域からクラッチ接続領域(XD〜Xsetの領域)の
近傍にかけて傾斜が緩やかになっており、これに対応す
る操作アクチュエータの制御電流−ストローク特性線
も、図5(B)に示すように、同領域の傾斜が緩やかに
なっている。
【0006】ところで、上記従来の自動クラッチにおい
ては、クラッチ接続時には、操作アクチュエータの後退
ストロークに伴って制御電流を図5(B)の特性線に沿
うように通電し、目標ストロークに達したところで、上
記特性線上の対応する制御電流値を保持するといった操
作アクチュエータの制御方法を採用している。
【0007】しかし、この操作アクチュエータの制御方
法の場合、操作アクチュエータの制御電流−ストローク
特性線が上述のようにクラッチの遮断領域からクラッチ
接続領域にかけての傾斜が緩やかになるものであること
から、制御電流をこの特性線に沿うように通電しようと
すると、僅かな制御電流の変化によって操作アクチュエ
ータのストロークが大きく変化してしまい、そのため、
操作アクチュエータを精度良く目標ストロークに変位さ
せることは実質上むずかしい。
【0008】そこで本発明は、クラッチ操作系の操作荷
重−ストローク特性線の傾斜が緩やかな場合であって
も、操作アクチュエータを精度良く目標ストロークに変
位させることのできる自動クラッチの操作アクチュエー
タ制御方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1の発明は、摩擦係合機構
と、この摩擦係合機構を接続方向に付勢するプレッシャ
スプリングと、前記摩擦係合機構を遮断方向または接続
方向にストロークさせる操作アクチュエータとを備えた
自動クラッチにおいて、前記操作アクチュエータの操作
荷重に関係する制御電流を制御することにより操作アク
チュエータのストロークを制御する方法であって、ヒス
テリシスを有するクラッチ操作系の操作荷重−ストロー
ク特性に対応した操作アクチュエータの制御電流−スト
ローク特性を予め求めておき、クラッチ接続時に、操作
アクチュエータが目標ストロークに達するまで、クラッ
チ接続側の制御電流−ストローク特性線よりも小さい制
御電流を通電し、操作アクチュエータが目標ストローク
に達したところで、クラッチ接続側の制御電流−ストロ
ーク特性線よりも大きく、かつ、クラッチ遮断側の制御
電流−ストローク特性線よりも小さい制御電流を通電す
るようにした。クラッチ接続時に、クラッチ接続側の制
御電流−ストローク特性線よりも小さい制御電流を通電
した場合には、操作アクチュエータはプレッシャスプリ
ングの力によって接続方向に速やかに変位する。また、
この状態からクラッチ接続側の制御電流−ストローク特
性線よりも大きく、かつ、クラッチ遮断側の制御電流−
ストローク特性線よりも小さい制御電流を通電した場合
には、操作アクチュエータは、クラッチ接続側の制御電
流−ストローク特性線に沿って後退ストロークすること
も、クラッチ遮断側の制御電流−ストローク特性線に沿
って前進ストロークすることもない。ただし、この場
合、制御電流はクラッチ遮断側の制御電流−ストローク
特性線とクラッチ接続側の制御電流−ストローク特性線
の間にある値であれば良いため、多少の誤差を含むこと
が許容される。したがって、操作アクチュエータは目標
ストロークで正確に停止する。
【0010】さらに、請求項2の発明は、ヒステリシス
を有するクラッチ操作系の操作荷重−ストローク特性に
対応した操作アクチュエータの制御電流−ストローク特
性を予め求めておき、クラッチ遮断時に、操作アクチュ
エータが目標ストロークに達するまで、クラッチ遮断側
の制御電流−ストローク特性線よりも大きい制御電流を
通電し、操作アクチュエータが目標ストロークに達した
ところで、クラッチ遮断側の制御電流−ストローク特性
線よりも小さく、かつ、クラッチ接続側の制御電流−ス
トローク特性線よりも大きい制御電流を通電するように
した。クラッチ遮断時に、クラッチ遮断側の制御電流−
ストローク特性線よりも大きい制御電流を通電した場合
には、操作アクチュエータは遮断側に速やかに変位す
る。また、この状態からクラッチ遮断側の制御電流−ス
トローク特性線よりも小さく、かつ、クラッチ接続側の
制御電流−ストローク特性線よりも大きい制御電流を通
電した場合には、操作アクチュエータは、クラッチ遮断
側の制御電流−ストローク特性線に沿って前進ストロー
クすることも、クラッチ接続側の制御電流−ストローク
特性線に沿って後退ストロークすることもない。この場
合にも、制御電流はクラッチ遮断側の制御電流−ストロ
ーク特性線とクラッチ接続側の制御電流−ストローク特
性線の間にある値であれば良いため、多少の誤差を含む
ことが許容され、操作アクチュエータは目標ストローク
で正確に停止する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図4に基づいて説明する。
【0012】図1において、1は、自動車のエンジンと
変速機の間の動力伝達部に適用される自動クラッチであ
り、2は、動力の遮断と接続を実際に行う摩擦係合機構
3を含むクラッチ本体部である。このクラッチ本体部2
は、エンジンのクランクシャフト4に結合されたフライ
ホイール5と、このフライホイール5に結合されたクラ
ッチカバー6と、クラッチカバー6内で変速機の入力軸
7にスプライン嵌合されたクラッチディスク8と、フラ
イホイール5と共にこのクラッチディスク8の外周の摩
擦板9を挟圧するプレッシャプレート10と、プレッシ
ャプレート10を前記摩擦板9方向に付勢するプレッシ
ャスプリングとしてのダイヤフラムスプリング11と、
このダイヤフラムスプリング11の内周端をフライホイ
ール5方向に変位させてプレッシャプレート10をクラ
ッチディスク8から離反させるレリーズベアリング12
と、エンジンに結合されたクラッチハウジング13に枢
支され、その回動操作によってレリーズベアリング12
を進退操作させるレリーズレバー14とを備えている。
尚、この実施の形態における摩擦係合機構3は、フライ
ホイール5、クラッチディスク8及びプレッシャプレー
ト10によって構成されている。上記のクラッチ本体部
2は、常態において、ダイヤフラムスプリング11がプ
レッシャプレート10をクラッチディスク8に押し付
け、クランクシャフト4から入力軸7への動力伝達を可
能にしており(以下、この状態をクラッチの接続と呼
ぶ。)、その状態からレリーズベアリング12が前進操
作されると、ダイヤフラムスプリング11によるプレッ
シャプレート10の押し付け力が解除されて、クランク
シャフト4と入力軸7の間の動力伝達が遮断される(以
下、この状態をクラッチの遮断と呼ぶ。)ようになって
いる。
【0013】前記クラッチハウジング13の外側には、
操作アクチュエータを構成する油圧シリンダ15が取り
付けられ、この油圧シリンダ15から延出したピストン
ロッド16の先端が前記レリーズレバー14の基端に結
合されている。この油圧シリンダ15は、供給油圧に応
じてピストンロッド16を進退動作させるものである
が、その油圧経路は、運転者のペダル操作によるマニュ
アル操作系と、コントローラ17の操作による自動操作
系の2系統が設けられている。マニュアル操作系の経路
の途中には電磁開閉弁18が介装されており、この電磁
開閉弁18がコントローラ17からの信号を受けてマニ
ュアル操作系の経路を開閉することにより、マニュアル
操作系の経路と自動操作系の経路の切り換えが行われる
ようになっている。また、自動操作系の経路には供給油
圧を調整するため電磁弁19が介装されており、この実
施の形態においては、油圧シリンダ15とこの電磁弁1
9とによって本発明における操作アクチュエータが構成
されている。そして、本発明にかかる操作アクチュエー
タ制御方法は、自動操作系の経路側に切り換えられた場
合(自動操作モードに切り換えられた場合)にコントロ
ーラ17によって実施されるようになっている。尚、図
面において、20は、クラッチペダルを示し、21は、
このクラッチペダル20に連動するマスターシリンダ、
22は、運転者によってクラッチペダル20が踏み込ま
れたときにオン信号をコントローラ17に出力するクラ
ッチペダル・センサを示す。
【0014】前記自動操作系の油圧経路は、オイルタン
ク23の作動油を供給する供給通路24と、作動油をオ
イルタンク23に戻すドレン通路25とが並列に設けら
れ、これらの通路24,25が、前記油圧シリンダ15
に接続された給排通路26に前記電磁弁19を介して接
続された概略構成となっている。そして、前記供給通路
24には、電動モータ27によって駆動される油圧ポン
プ28と、この油圧ポンプ28による吐出圧を蓄圧する
アキュムレータ29と、アキュムレータ29の圧力を検
出する圧力スイッチ30とが配設されており、アキュム
レータ29の圧力が圧力スイッチ30を通してコントロ
ーラ17によって監視され、その圧力が常に設定範囲内
に維持されるように電動モータ27のオン・オフがコン
トローラ17で制御されるようになっている。したがっ
て、給排通路26の供給圧は常に設定圧力の範囲に維持
されている。尚、図中31は、リリーフ弁を示し、32
は、逆止弁を示す。また、電磁弁19は、給排通路26
に対する供給通路24とドレン通路25の連通面積の割
合を制御電流に応じて可変制御し、それによって給排通
路26の作動油の圧力を制御電流に応じた値に設定する
ようになっている。したがって、自動操作モードに切り
換えられた状態においては、油圧シリンダ15は電磁弁
19の制御電流に応じた操作荷重をレリーズレバー14
に付与する。
【0015】一方、コントローラ17は、図1中33〜
39で示す各種の検出器から信号を入力され、これらの
入力信号に基づいて前記電磁弁19に通電する電流を制
御するようになっている。以下、コントローラ17に入
力信号を出力する33〜39の検出器について説明す
る。
【0016】33は、運転者からクラッチの遮断要求が
入ったときにオン作動し、クラッチの接続要求が入った
ときにオフ作動するギヤシフトレバー・スイッチであ
り、このギヤシフトレバー・スイッチ33は、例えば、
ギヤシフトレバー40の把持位置に接触スイッチを付設
することによって構成される。この場合には、ギヤシフ
トを行うに際して、運転者が最初にギヤシフトレバー4
0を把持するとコントローラ17にオン信号を出力し、
その後ギヤシフトを完了して運転者がギヤシフトレバー
40から手を離すとコントローラ17にオフ信号を出力
する。
【0017】34は、油圧シリンダ15のストローク量
(ピストンロッド16のストローク量)を検出するスト
ロークセンサであり、35は、クランクシャフト4の回
転数を検出する入力回転センサ、36は、変速機側の入
力軸7の回転数を検出する出力回転センサである。スト
ロークセンサ34の検出信号は、コントローラ17にお
いて、クラッチが遮断状態になったことと、クラッチが
半クラッチ(フライホイール5、クラッチディスク8、
プレッシャプレート10の間に滑りが生じている状態)
の直前の状態になったこと等を夫々油圧シリンダ15の
ストローク量を基に判断するのに用いられ、入力回転セ
ンサ35と出力回転センサ36の検出信号は、コントロ
ーラ17において、クラッチの入力側、出力側の回転速
度を比較してクラッチの接続が完了したことを判断する
場合等に用いられる。
【0018】さらに、37は、変速機の現在のギヤポジ
ションと、変速機がギヤシフトを完了したことを検出す
るギヤポジション・センサであり、38は、エンジンの
スロットル開度を検出するスロットルセンサ、39は、
自動車の走行速度を検出する車速センサである。
【0019】また、コントローラ17には、図2(B)
の鎖線で示すような操作アクチュエータ(油圧シリンダ
15、制御弁19)の制御電流−ストローク特性を予め
求め記憶させてある。この制御電流−ストローク特性
は、図2(A)に示すクラッチ操作系の操作荷重−スト
ローク特性に対応するもので、この操作荷重−ストロー
ク特性はレリーズレバー14、レリーズベアリング1
2、プレッシャプレート10等から成るクラッチ操作系
の摩擦に起因したヒステリシスを含んでいる。したがっ
て、図2(B)の鎖線で示す制御電流−ストローク特性
は同様にヒステリシスを含み、クラッチ遮断時とクラッ
チ接続時で対応値が異なっている。つまり、クラッチ接
続時の制御電流−ストローク特性線idownは、クラッチ
遮断時の制御電流−ストローク特性線iupに対して全体
的にほぼifだけ低い制御電流値となっている。
【0020】以下、この自動クラッチの作動を、本発明
にかかる制御方法を含むコントローラの制御を中心に説
明する。マニュアル操作モードでの作動は、クラッチペ
ダルを有する通常一般のクラッチの作動と何等変わると
ころがないため、以下では、マニュアル操作モードでの
作動の説明を省略し、クラッチペダル20の踏み込まれ
ない自動操作モードでの作動のみを説明するものとす
る。
【0021】車両を発進する場合に、ギヤシフトレバー
40をニュートラルから第1速に入れようとして運転者
がギヤシフトレバー40を把持すると、ギヤシフトレバ
ー・スイッチ33からクラッチ遮断信号であるオン信号
がコントローラ17に入力される。すると、コントロー
ラ17は、図3のステップ100においてこの信号を受
け、つづくステップ101において、最大電流i
max(クラッチ遮断側の制御電流−ストローク特性線i
upよりも大きい電流値)を電磁弁19に所定時間Δtup
通電する。このとき、油圧シリンダ15は大きな操作荷
重でもって高速度でピストンロッド16を最大ストロー
クXmax(図4参照。)まで変位させ、レリーズレバー
14、レリーズベアリング12、ダイヤフラムスプリン
グ11を介してプレッシャプレート10をクラッチディ
スク8から速やかに離反させる(クラッチを遮断す
る)。ここで、油圧シリンダ15は、最大ストロークX
maxに達したところで、次の入力があるまで待機する
が、このとき、電磁弁19にはクラッチ遮断側の制御電
流−ストローク特性線iupよりも小さく、かつ、クラッ
チ接続側の制御電流−ストローク特性線idownよりも大
きい電流iup−Δi(ただし、Δi<if)が通電され
る。このような大きさの電流を通電している間は、油圧
シリンダ15は、クラッチ遮断側の制御電流−ストロー
ク特性線iupに沿って前進ストロークすることも、クラ
ッチ接続側の制御電流−ストローク特性線idownに沿っ
て後退ストロークすることもなく、最大ストロークX
maxの状態がそのまま保持される。
【0022】つづいて、運転者がレバー操作を完了して
ギヤシフトレバー40から手を離すと、ステップ102
においてクラッチ接続信号であるオフ信号が取り入れら
れ、コントローラ17は、さらにギヤポジション・セン
サ37からの入力信号を基に変速機内でのギヤ変速が完
了したかどうかを判断して、ギヤ変速が完了していれば
次のステップ103に進む。
【0023】次のステップ103では、カウンタをリセ
ット(N=0に)し、つづく、ステップ104におい
て、クラッチ接続側の制御電流−ストローク特性線i
downよりも小さい電流iを、時間t=t0/(N+1)
(ただし、t0は基準時間を示す。)通電した後に、ス
テップ105において、クラッチ接続側の制御電流−ス
トローク特性線idownよりも大きく、かつ、クラッチ遮
断側の制御電流−ストローク特性線iupよりも小さい電
流idown+Δiを所定微小時間Δtdown通電し、この後
ステップ106において、油圧シリンダ15のストロー
クXが半クラッチ直前の設定ストロークXset以上かど
うかを判断する。このとき、ストロークXがXsetより
も小さいならば、ステップ107に進んでカウンタに1
を加算(N=N+1)してステップ104に戻り、スト
ロークXがXset以下であるならば、ステップ108に
進む。ステップ107からステップ104に戻った場合
には、クラッチ接続側の制御電流−ストローク特性線i
downよりも小さい電流iを通電する時間t=t0/(N
+1)のNの値が1増加することから、この時間tは前
回に比較して半分になり、このループが繰り返されるに
したがって時間tは級数的に減少する。したがって、ス
テップ104からステップ106まで進みステップ10
7から再びステップ104に戻るこのループが繰り返さ
れると、図4に示すように油圧シリンダ15のストロー
ク速度が次第に緩やかになる。このため、油圧シリンダ
15のストロークXは迅速かつ正確に設定ストロークX
setとなる。
【0024】尚、この実施の形態の説明では、ステップ
104において、クラッチ接続側の制御電流−ストロー
ク特性線idownよりも小さい電流iを通電する時間tを
t=t0/(N+1)と設定しているが、この時間t
は、t=t0/(Nk+1)(ただし、kは任意の正の整
数)としても良い。また、このときの通電電流iは一定
の値であっても、図2(B)に示すように上記のループ
の巡回回数に応じて値を変更するようにしても良い。
【0025】ステップ106において、油圧シリンダ1
5のストロークが設定ストロークXsetになり、次のス
テップ108に進む場合には、スロットルセンサ38と
入力回転センサ35からの入力信号を基に現在のエンジ
ントルクを演算し、こうして求めたエンジントルクから
後に用いる時間Δt1及びΔt2の値を決定する。
【0026】そして、ステップ108に進むと、クラッ
チ接続側の制御電流−ストローク特性線idownよりも小
さい電流iを時間Δt1通電し、次のステップ109に
おいて、クラッチ接続側の制御電流−ストローク特性線
downよりも大きく、かつ、クラッチ遮断側の制御電流
−ストローク特性線iupよりも小さい電流iup+Δiを
時間Δt2通電し、さらに次のステップ110におい
て、入力回転センサ35と出力回転センサ36からの入
力信号を基にクラッチの入力側と出力側の回転速度を比
較し、両者の回転速度が一致していなければステップ1
08に戻り、一致したならばステップ111に進む。こ
こで、ステップ110からステップ108に戻るループ
が繰り返されると、図4に示すように油圧シリンダ15
のストロークが次第に減少するが、このストロークの減
少の割合、つまりストローク速度は予め決定した時間Δ
1及びΔt2の値に依存する。そして、このとき油圧シ
リンダ15のストロークが減少するにしたがって摩擦係
合機構3のプレッシャプレート10が次第にクラッチデ
ィスク8に押し付けられて行き、摩擦係合機構3の滑り
が次第に少なくなる。
【0027】そして、ステップ110でクラッチの入力
側と出力側の回転速度が一致して次のステップ111に
進むと、電磁弁19に通電する制御電流の値を0にし、
クラッチ接続のためのすべての制御を終了する。
【0028】この実施の形態の場合、クラッチ接続時
に、ステップ104とステップ108において制御電流
iと時間tを設定することによって各ループでの目標ス
トロークが決まるが、このときの制御電流iは共にクラ
ッチ接続側の制御電流−ストローク特性線idownよりも
小さいため、いずれの場合にも油圧シリンダ15は目標
ストロークに向かって迅速に変位する。そして、いずれ
の場合にも目標ストロークに達すると、夫々の次のステ
ップ105,109において、クラッチ接続側の制御電
流−ストローク特性線idownよりも大きく、かつ、クラ
ッチ遮断側の制御電流−ストローク特性線iupよりも小
さい電流idown+Δiを通電するため、その時点で油圧
シリンダ15は正確、かつ確実に停止する。即ち、クラ
ッチ接続側の制御電流−ストローク特性線idownよりも
大きく、かつ、クラッチ遮断側の制御電流−ストローク
特性線iupよりも小さい電流idown+Δiを通電する
と、油圧シリンダ15はクラッチ接続側の制御電流−ス
トローク特性線idownに沿って後退ストロークすること
も、また、クラッチ遮断側の制御電流−ストローク特性
線iupに沿って前進ストロークすることもないため、油
圧シリンダ15は目標ストロークに達したその時点で停
止し、しかも、idown+Δiの値は、クラッチ遮断側の
制御電流−ストローク特性線iupとクラッチ接続側の制
御電流−ストローク特性線idownの間の電流値であれば
多少の誤差があっても油圧シリンダ15のストロークを
停止させることができるため、油圧シリンダ15の停止
は正確、かつ確実なものとなる。
【0029】また、同様にクラッチ遮断時には、目標ス
トロークXmaxに達するまで、クラッチ遮断側の制御電
流−ストローク特性線iupよりも大きい制御電流imax
を通電し、目標ストロークXmaxに達した時点で、クラ
ッチ遮断側の制御電流−ストローク特性線iupよりも小
さく、かつクラッチ接続側の制御電流−ストローク特性
線idownよりも大きい制御電流iup−Δiを通電するた
め、油圧シリンダ15は目標ストロークXmaxまで迅速
に変位し、目標ストロークXmaxにおいて正確、かつ確
実に停止する。
【0030】ところで、以上では車両の発進時について
説明したが、車両走行時におけるギヤチェンジの際にも
ほぼ同様の制御が行われる。ただし、この場合にはステ
ップ108とステップ109での通電時間Δt1,Δt2
の値が車速センサ39やギヤポジション・センサ37等
の入力信号を加味させれて決定される。
【0031】尚、本発明の実施の形態は以上で説明した
ものに限るものではなく、例えば、操作アクチュエータ
は、電磁弁19を介さずに油圧シリンダ15の油圧を直
接油圧ポンプで制御する構成としたり、電動モータで構
成するようにしても良い。また、上記の実施の形態にお
いて油圧シリンダに代えてエアシリンダを用いることも
可能である。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、ヒステ
リシスを有するクラッチ操作系の操作荷重−ストローク
特性に対応した操作アクチュエータの制御電流−ストロ
ーク特性を予め求めておき、クラッチ接続時に、操作ア
クチュエータが目標ストロークに達するまで、クラッチ
接続側の制御電流−ストローク特性線よりも小さい制御
電流を通電し、操作アクチュエータが目標ストロークに
達したところで、クラッチ接続側の制御電流−ストロー
ク特性線よりも大きく、かつ、クラッチ遮断側の制御電
流−ストローク特性線よりも小さい制御電流を通電する
ようにしたため、クラッチ操作系の操作荷重−ストロー
ク特性線の傾斜が緩やかな場合であっても、操作アクチ
ュエータをクラッチ接続側の目標ストロークに精度良く
変位させることができる。
【0033】また、請求項2の発明は、ヒステリシスを
有するクラッチ操作系の操作荷重−ストローク特性に対
応した操作アクチュエータの制御電流−ストローク特性
を予め求めておき、クラッチ遮断時に、操作アクチュエ
ータが目標ストロークに達するまで、クラッチ遮断側の
制御電流−ストローク特性線よりも大きい制御電流を通
電し、操作アクチュエータが目標ストロークに達したと
ころで、クラッチ遮断側の制御電流−ストローク特性線
よりも小さく、かつ、クラッチ接続側の制御電流−スト
ローク特性線よりも大きい制御電流を通電するようにし
たため、クラッチ操作系の操作荷重−ストローク特性線
の傾斜が緩やかな場合であっても、操作アクチュエータ
をクラッチ遮断側の目標ストロークに精度良く変位させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態を示す全体概略構成
図。
【図2】同実施の形態を示す制御電流−ストローク特
性、操作荷重−ストローク特性図。
【図3】同実施の形態を示すフローチャート。
【図4】同実施の形態を示すタイミングチャート。
【図5】従来の技術を示す制御電流−ストローク特性、
操作荷重−ストローク特性図。
【符号の説明】
1…自動クラッチ、 3…摩擦係合機構、 11…ダイヤフラムスプリング(プレッシャスプリン
グ)、 15…油圧シリンダ(操作アクチュエータ)、 19…電磁弁(操作アクチュエータ)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦係合機構と、この摩擦係合機構を接
    続方向に付勢するプレッシャスプリングと、前記摩擦係
    合機構を遮断方向または接続方向にストロークさせる操
    作アクチュエータとを備えた自動クラッチにおいて、前
    記操作アクチュエータの操作荷重に関係する制御電流を
    制御することにより操作アクチュエータのストロークを
    制御する方法であって、ヒステリシスを有するクラッチ
    操作系の操作荷重−ストローク特性に対応した操作アク
    チュエータの制御電流−ストローク特性を予め求めてお
    き、クラッチ接続時に、操作アクチュエータが目標スト
    ロークに達するまで、クラッチ接続側の制御電流−スト
    ローク特性線よりも小さい制御電流を通電し、操作アク
    チュエータが目標ストロークに達したところで、クラッ
    チ接続側の制御電流−ストローク特性線よりも大きく、
    かつ、クラッチ遮断側の制御電流−ストローク特性線よ
    りも小さい制御電流を通電するようにしたことを特徴と
    する自動クラッチの操作アクチュエータ制御方法。
  2. 【請求項2】 摩擦係合機構と、この摩擦係合機構を接
    続方向に付勢するプレッシャスプリングと、前記摩擦係
    合機構を遮断方向または接続方向にストロークさせる操
    作アクチュエータとを備えた自動クラッチにおいて、前
    記操作アクチュエータの操作荷重に関係する制御電流を
    制御することにより操作アクチュエータのストロークを
    制御する方法であって、ヒステリシスを有するクラッチ
    操作系の操作荷重−ストローク特性に対応した操作アク
    チュエータの制御電流−ストローク特性を予め求めてお
    き、クラッチ遮断時に、操作アクチュエータが目標スト
    ロークに達するまで、クラッチ遮断側の制御電流−スト
    ローク特性線よりも大きい制御電流を通電し、操作アク
    チュエータが目標ストロークに達したところで、クラッ
    チ遮断側の制御電流−ストローク特性線よりも小さく、
    かつ、クラッチ接続側の制御電流−ストローク特性線よ
    りも大きい制御電流を通電するようにしたことを特徴と
    する自動クラッチの操作アクチュエータ制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013083516A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Bosch Corp 位置検出センサ、これを備えたクラッチアクチュエータ、およびこれを備えたクラッチ装置
JP2014108642A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Aisin Seiki Co Ltd 車両用駆動制御装置および車両用駆動装置の制御方法

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