JPH09165438A - 架橋重合体成形物の補修方法 - Google Patents

架橋重合体成形物の補修方法

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JPH09165438A
JPH09165438A JP34753095A JP34753095A JPH09165438A JP H09165438 A JPH09165438 A JP H09165438A JP 34753095 A JP34753095 A JP 34753095A JP 34753095 A JP34753095 A JP 34753095A JP H09165438 A JPH09165438 A JP H09165438A
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crosslinked polymer
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polymer molded
epoxy
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JP34753095A
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Eiji Yoshida
英次 吉田
Kenko Yamada
建孔 山田
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Teijin Metton KK
Original Assignee
Teijin Metton KK
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Publication date
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 架橋重合体成形物の水周り用途製品におい
て、漏水が発生した場合の補修方法を提供する。 【解決手段】 架橋重合体成形物であって、該架橋重合
体成形物の表面の一部もしくは全部が水または水溶液と
接触する用途の製品において、該架橋重合体成形物に発
生した漏水部を、そのまま、あるいは、FRP部材でオ
ーバーレイし、もしくは強化繊維で覆う等して、ポリウ
レタン系接着剤、エポキシ系接着剤、ビニルエステル系
接着剤または不飽和ポリエステル系接着剤であって硬化
後の引張破壊ひずみが5%以上のもので補修する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタセシス重合触媒系
の触媒成分を含有するメタセシス重合性環状オレフィン
からなるモノマー液A(溶液A)とメタセシス重合触媒
系の活性化剤成分を含有するメタセシス重合性環状オレ
フィンからなるモノマー液B(溶液B)とを混合し、そ
の原料混合液を金型内に注入しその金型内において重合
および架橋反応せしめることによって得られた架橋重合
体成形物(以下、このような架橋重合体成形物を単に架
橋重合体成形物と略す場合がある)の水周り用途製品に
おいて、漏水が発生した場合の補修方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】メタセシス重合触媒系の触媒成分を含有
するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー
液A(溶液A)とメタセシス重合触媒系の活性化剤成分
を含有するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモ
ノマー液B(溶液B)とを混合し、その原料混合液を金
型内に注入しその金型内において重合および架橋反応せ
しめることによって得られた架橋重合体成形物が浄化槽
等の水関連用途に使われることは周知のことである(例
えば特開平7−137070号公報参照)。この架橋重
合体成形物は、破損しにくく、丈夫であるが、万一外か
らの衝撃等で樹脂が破損し漏水が起き始めた場合、それ
を補修する方法は未だ提案されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、メタ
セシス重合触媒系の触媒成分を含有するメタセシス重合
性環状オレフィンからなるモノマー液A(溶液A)とメ
タセシス重合触媒系の活性化剤成分を含有するメタセシ
ス重合性環状オレフィンからなるモノマー液B(溶液
B)とを混合し、その原料混合液を金型内に注入しその
金型内において重合および架橋反応せしめることによっ
て得られた水関連用途向けの架橋重合体成形物の漏水部
を補修する方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記の本発明
の目的を解決するために鋭意研究を進めた結果、漏水部
を、適当な可とう性を持つ接着剤であって、該接着剤が
ポリウレタン系もしくはエポキシ系もしくはビニルエス
テル系もしくは不飽和ポリエステル系である接着剤を塗
布することにより、また必要によっては接着剤が架橋重
合体のクラック(漏水部)内部まで注入できる程度に漏
水部を削り広げ、その部分に該接着剤を注入すること等
により強固な耐漏水性を示す補修ができることを見出だ
し、本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明は、 1. メタセシス重合触媒系の触媒成分を含有するメタ
セシス重合性環状オレフィンからなるモノマー液A(溶
液A)とメタセシス重合触媒系の活性化剤成分を含有す
るメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー液
B(溶液B)とを混合し、その原料混合液を金型内に注
入しその金型内において重合および架橋反応せしめるこ
とによって得られた架橋重合体成形物であって、該架橋
重合体成形物の表面の一部もしくは全部が水または水溶
液と接触する用途の製品において、該架橋重合体成形物
に発生した漏水部を、ポリウレタン系接着剤、エポキシ
系接着剤、ビニルエステル系接着剤または不飽和ポリエ
ステル系接着剤であって硬化後の引張破壊ひずみが5%
以上のもので補修することを特徴とする補修方法、 2. 漏水部をFRP部材(以下「FRP部材」という
場合は「繊維強化プラスチック部材あるいは半硬化FR
P部材」を意味するものとする)でオーバーレイし、該
FRP部材と該架橋重合体成形物とを、ポリウレタン系
接着剤、エポキシ系接着剤、ビニルエステル系接着剤ま
たは不飽和ポリエステル系接着剤であって硬化後の引張
破壊ひずみが5%以上のもので接着することを特徴とす
る上記1記載の補修方法、および 3. 漏水部を強化繊維で覆い、あるいは漏水部に強化
繊維を詰め込み、ポリウレタン系接着剤、エポキシ系接
着剤、ビニルエステル系接着剤または不飽和ポリエステ
ル系接着剤であって硬化後の引張破壊ひずみが5%以上
のもので該強化繊維ごと該漏水部を補修することを特徴
とする上記1記載の補修方法、である。
【0006】本発明は、水用途の代表的な製品である浄
化槽の外、貯水槽、遊戯用具、小型船舶等、各種の架橋
重合体成形物の用途に適用される。
【0007】以下本発明に適用する架橋重合体成形物に
ついて具体的に説明する。本発明に適用される架橋重合
体を形成するためのメタセシス重合性環状オレフィンと
しては、メタセシス重合性シクロアルケン基を分子中に
1〜2個含有するものが使用される。好ましくはノルボ
ルネン骨格を分子中に少なくとも1つ有する化合物であ
る。これらの具体例としては、ジシクロペンタジエン、
トリシクロペンタジエン、シクロペンタジエン−メチル
シクロペンタジエン共二量体、5−エチリデンノルボル
ネン、ノルボルネン、ノルボルナジエン、5−シクロヘ
キセニルノルボルネン、1,4,5,8−ジメタノ−
1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナ
フタレン、1,4−メタノ−1,4,4a,5,6,
7,8,8a−オクタヒドロナフタレン、6−エチリデ
ン−1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,
6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン、6−エチ
リデン−1,4−メタノ−1,4,4a,5,6,7,
8,8a−オクタヒドロナフタレン、1,4,5,8−
ジメタノ−1,4,4a,5,8,8a−ヘキサヒドロ
ナフタレン、エチレンビス(5−ノルボルネン)などを
挙げることができ、これらの混合物も使用することがで
きる。特にジシクロペンタジエンまたはそれを50モル
%以上、好ましくは70モル%以上含む混合物が好適に
用いられる。また、必要に応じて、酸素、窒素などの異
種元素を含有する極性基を有するメタセシス重合性環状
オレフィンを共重合モノマーとして用いることができ
る。
【0008】本発明に適用するモノマー液A(溶液A)
中には、メタセシス重合触媒系の触媒成分が含有されて
いる。かかる触媒成分としては、タングステン、レニウ
ム、タンタル、モリブデンなどの金属のハライドなどの
塩類が用いられるが、特にタングステン化合物が好まし
い。かかるタングステン化合物としては、タングステン
ヘキサハライド、タングステンオキシハライドなどが好
ましく、より具体的にはタングステンヘキサクロライ
ド、タングステンオキシクロライドなどが好ましい。ま
た、有機アンモニウムタングステン酸塩なども用いるこ
とができる。かかるタングステン化合物は、直接モノマ
ーに添加すると、直ちにカチオン重合を開始することが
分かっており好ましくない。従って、かかるタングステ
ン化合物は不活性溶媒、例えばベンゼン、トルエン、ク
ロロベンゼンなどに予め懸濁し、少量のアルコール系化
合物および/またはフェノール系化合物を添加すること
によって可溶化させて使用するのが好ましい。さらに上
述した如き、好ましくない重合を予防するためにタング
ステン化合物1モルに対し、約1〜5モルのルイス塩基
またはキレート化剤を添加することが好ましい。かかる
添加剤としてはアセチルアセトン、アセト酢酸アルキル
エステル類、テトラヒドロフラン、ベンゾニトリルなど
を挙げることができる。また、触媒調製後副生する塩化
水素をトラップする化合物、例えばジシクロペンタジエ
ンなどを加えると触媒の貯蔵安定性は更に増す。
【0009】このように調製した触媒成分をモノマーに
溶解することによりモノマー液A(溶液A)が形成され
る。極性モノマーを用いる場合には、前述の如く、その
ものがルイス塩基である場合があり、上記の如き化合物
を特に加えなくてもその作用を有している場合もある。
このようにして、触媒成分を含むモノマー液A(溶液
A)は、実質上充分な安定性を有することになる。
【0010】一方、本発明に適用するモノマー液B(溶
液B)中には、メタセシス重合触媒系の活性化剤成分が
含有されている。この活性剤化成分は、周期律表第I〜
第III族の金属のアルキル化物を中心とする有機金属
化合物、特にテトラアルキル錫、アルキルアルミニウム
化合物、アルキルアルミニウムハライド化合物が好まし
く、具体的には塩化ジエチルアルミニウム、ジ塩化エチ
ルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジオクチ
ルアルミニウムアイオダイド、テトラブチル錫などを挙
げることができる。これら活性化剤成分としての有機金
属化合物を、モノマーに溶解することにより、モノマー
液B(溶液B)が形成される。
【0011】基本的には前記溶液Aおよび溶液Bを混合
し、金型内に注入することによって、架橋重合体成形物
を得ることができるが、上記組成のままでは、重合反応
が非常に早く開始されるので、成形金型に十分流れ込ま
ない間に硬化が起こることもあり、問題となる場合があ
る。従って、活性調節剤を用いることが好ましい。かか
る調節剤としては、ルイス塩基類が一般に用いられ、な
かんずく、エーテル類、エステル類、ニトリル類などが
用いられる。具体例としては安息香酸エチル、ブチルエ
ーテル、ジグライムなどを挙げることができる。かかる
調節剤は一般的に、有機金属化合物の活性化剤の成分の
溶液(溶液B)の側に添加して用いられる。前述と同様
にルイス塩基を有するモノマーを使用する場合には、そ
れに調節剤の役目を兼ねさせることができる。
【0012】本発明に適用する成形物は、基本的には、
前記した溶液Aおよび溶液Bを混合して金型へ注入する
ことにより得ることができる。その際溶液Aおよび溶液
Bを混合することによって形成されるメタセシス触媒系
の触媒活性は、両溶液を混合した時から混合液が流動性
を失うまでの時間で表わすことができる。すなわち、こ
の流動性を失うまでの時間を、両溶液を撹拌機を備えた
ガラス容器中に入れてからその撹拌機の撹拌軸に溶液が
ゲル化して絡み出すまでの時間と定義すれば、本発明の
溶液Aおよび溶液Bは、混合初期の液および環境温度が
30℃である場合に当該混合液が流動性を失う時間が1
〜120秒であることが好ましく、2〜100秒の間で
あることがさらに望ましい。
【0013】本発明に使用される架橋重合体の成形物に
は、実用に当たってその特性を改良または維持するため
にその目的に応じた各種添加剤を更に配合することがで
きる。かかる添加剤はモノマーのメタセシス重合性環状
オレフィンに対して非反応性のものであり、モノマーに
対して溶解性であってもよくまた非溶解性であってもよ
い。添加剤は成形物に対してそれを配合することによっ
て或る機能を改良乃至付与しうるものであればよく、一
般に樹脂の添加剤として使用されているものが使用さ
れ、充填剤、強化剤、酸化防止剤、熱安定剤、顔料、光
安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤、難燃化剤、
発泡剤、軟化剤、粘着付与剤、可塑剤、離型剤、防臭
剤、香料または増量剤が挙げられる。これらは単独のみ
ならず2種以上を組み合せて使用することもできる。こ
のような添加剤は、本発明の架橋重合体が成形された後
は添加することが不可能であるから添加する場合には予
め前述した原料溶液に添加しておく必要がある。
【0014】また、本発明に適用する成形物は、他の重
合体をモノマー溶液状態の時に添加しておいて得ること
ができる。かかる重合体添加剤としてはエラストマー
が、成形物の耐衝撃性を高めることおよび溶液の粘度を
調節する上で効果がある。かかる目的に用いられるエラ
ストマーとしては、スチレン−ブタジエン−スチレント
リブロックゴム、スチレン−イソプレン−スチレントリ
ブロックゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブチ
ルゴム、エチレンプロピレン−ジエン−ポリマー、ニト
リルゴムなど広範なエラストマーを挙げることができ
る。
【0015】これら添加剤成分の配合割合は、その種類
によって左右されるが、配合すべき架橋重合体相に基い
て0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜30重量
%の範囲が適当である。
【0016】本発明が適用される架橋重合体成形物を成
形するための金型の材質としては、スチール、鋳造ある
いは鍛造のアルミニウム、亜鉛合金などの鋳造や溶射、
ニッケルや銅などの電鋳および樹脂などが挙げられる。
また、金型の構造は成形時に金型内に発生する圧力が数
kg/cm2と他の成形方法に比べて極めて低いので簡
単なもので十分であり、従って他の成形方法に比べて安
価に造ることができる。
【0017】次に本発明の補修方法について、図1〜図
4によってモデル的に説明する。図1は、水用途製品の
架橋重合体成形物の一部を切り取った板状体1に切り目
2を入れたものである。切り目2は水用途製品の架橋重
合体成形物に発生したクラック(漏水部)のモデルであ
る。図1において上側の面3は水または水溶液と接触す
る面である。なお、漏水部の補修は、水または水溶液と
接触する面の側でもその反対側でも良いが、説明の都合
上以下の図及び実施例においては、補修はすべて水また
は水溶液と接触する面についてなされている。
【0018】図2は、図1を本願発明に係る方法の一つ
(オーバーレイ用のFRP部材も強化繊維も使用しない
場合)で補修した状態を表す。図2中番号4は図1にお
ける板状体の切り目2の空間および上側の表面に塗布さ
れた本願発明に係る接着剤を表す。図2中他の番号につ
いては図1と共通である。
【0019】接着は架橋重合体成形物のクラック内部ま
で接着剤が十分に進入し、接着剤が架橋重合体成形物と
化学的な親和性を持つことが重要である。接着剤の進入
を容易にするため必要に応じ、このクラック部分を削り
広げたのち接着剤を挿入することが望ましい。このこと
によって、挿入された接着剤が架橋重合体成形物と、そ
のクラック断面部分の広い範囲で確実に接触し、漏水の
再発を防ぐことができる。
【0020】ここで、本発明において使用する接着剤は
ポリウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、ビニルエス
テル系接着剤または不飽和ポリエステル系接着剤であっ
て硬化後の引張破壊ひずみが5%以上のものである。
【0021】一般に、水用途製品は接触する水または水
溶液による水圧の影響を受けやすく、更に土中埋設品に
いたっては土圧の影響を絶えず受けることになる。一
方、メタセシス重合触媒系の触媒成分を含有するメタセ
シス重合性環状オレフィンからなるモノマー液A(溶液
A)とメタセシス重合触媒系の活性化剤成分を含有する
メタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー液B
(溶液B)とを混合し、その原料混合液を金型内に注入
しその金型内において重合および架橋反応せしめること
によって得られた架橋重合体成形物は、通常4〜5%の
引張降伏ひずみと160〜220kgf/mm2の引張
弾性率を有している。このため、同様に水用途品に適用
されるガラス強化不飽和ポリエステル樹脂と比較すると
変形しやすく、継続的にあるいは繰り返して荷重を受
け、変形が継続ないし繰り返されると、架橋重合体成形
物と接着剤の界面に亀裂が生じ、再び漏水を起こす場合
があることが見いだされ、これについて検討の結果、か
かる問題点を解決できる接着剤としては、ポリウレタン
系接着剤、エポキシ系接着剤、ビニルエステル系接着剤
または不飽和ポリエステル系接着剤であって硬化後の引
張破壊ひずみが5%以上のものが適していることが分か
った。ここでいうポリウレタン系接着剤、エポキシ系接
着剤とは、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂が用途
別によって接着剤、補修剤、塗料といろいろな名称で呼
ばれているが、接着機能を持ち 硬化した後の引張破壊
ひずみが5%以上であればどのようなものでもよく、そ
れらの名称にかかわらない。
【0022】この目的のためのポリウレタン系接着剤と
しては、通常ポリウレタン系接着剤として市販されてい
るものを使用することができる。そのポリウレタン系接
着剤の構成要素としては、イソシアネート成分として、
脂肪族イソシアネートのイソホロンジイソシアネート、
水素添加トリレンジイソシアネート、ヘキサヒドロメタ
キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキサジイソシ
アネートなど、芳香族イソシアネートのトリレンジイソ
シアネート(TDI)、3,3´−トリレン−4,4´
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、粗MDI、ポリメリックジフェニルメタン
ジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネ
ート、トリレンダイマー、ナフタレンジイソシアネー
ト、トリス(4−フェニルイソシアネート)チオホスフ
ェート、TDI3量体、メタキシリレンジイソシアネー
ト、トリメチルプロパン−1−メチル−2−イソシアノ
−4−カルバメート、ポリメチレンポリフェニルイソシ
アネート、3,3´−ジメトキシ−4,4´−ジフェニ
ルジイソシアネートおよびジフェニルエーテルトリイソ
シアネートなどを挙げることができる。
【0023】また、ポリオール成分としては、低分子量
ポリオールのエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ポリエーテルポリオールのポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール、ポリエステルポリオールのポリカプロラクト
ン、ジオールと二塩基酸からのポリエステルなどを挙げ
ることができる。
【0024】ポリウレタン系接着剤はこれらの成分が基
本原料であり、更に、接着剤のタイプにより、触媒、安
定剤、顔料、充填剤、粘着付与剤などが添加されてい
る。
【0025】これらの構成要素からなるポリウレタン系
接着剤は使用形態から1液形と2液形の2つのタイプに
分類できる。1液形としては、例えばイソシアネート化
合物と水、NCO基末端のプレポリマーと水などの組み
合わせが挙げられる。2液形としては、例えばイソシア
ネート化合物と合成ゴムポリマーなどとの組み合わせ、
NCO基末端のプレポリマーとポリオールなどの組み合
わせ、イソシアネート化合物とOH基末端の熱可塑性ポ
リマーの組み合わせなどが挙げられる。
【0026】エポキシ系接着剤としては、通常エポキシ
系接着剤として市販されているものを使用することがで
きる。そのエポキシ系接着剤の構成要素としては、主剤
として、ビスフェノール型エポキシ樹脂、フェノール型
エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、グリシジル
型エポキシ樹脂などを挙げることができ、その硬化剤成
分としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテト
ラミン、N−アミノエチルピペラジン、メタキシリレン
ジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
ン、ポリアミド、パラメンタンジアミン、メタホロンジ
アミン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシ
ル)メタン、2−エチル−4−メチルイミダゾールなど
の脂肪族アミン、メタフェニレンジアミン、4,4´−
ジアミノジフェニルメタン、4,4´−ジアミノジフェ
ニルスルホン、ジシアンジアミドなどの芳香族アミン、
無水フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸無水物、ピロメリ
ット酸無水物などのカルボン酸無水物、チオコール、ア
ルコール、フェノール性水酸基を2個以上含む化合物が
挙げられる。
【0027】エポキシ系接着剤はこれらの成分が基本原
料であり、更に、接着剤のタイプにより、触媒、安定
剤、顔料、充填剤、粘着付与剤などが添加されている。
【0028】ビニルエステル系接着剤はエポキシ基とカ
ルボキシル基との開環付加反応で得られるもので、一般
的には、エポキシ成分としてはビスフェノールA型、ノ
ボラック型、環状脂肪族型、グリシジルエステル型のも
のが挙げられ、酸成分としては、アクリル酸、メタアク
リル酸が挙げられる。ビニルエステル系接着剤の硬化剤
としてはメチルエチルケトンパーオキシド/ナフテン酸
コバルト系、ベンゾイルパーオキシド/ジメチルアニリ
ン系が一般的である。
【0029】ビニルエステル系接着剤はこれらの成分が
基本原料であり、更に、接着剤のタイプにより、触媒、
安定剤、顔料、充填剤、粘着付与剤などが添加されてい
る。
【0030】不飽和ポリエステル系接着剤は、不飽和多
塩基酸、飽和多塩基酸、グリコール類、溶剤・架橋剤を
兼ねるモノマー類,重合促進剤などからなり、不飽和多
塩基酸としては、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸などが挙げられる。飽和多塩基酸としては、無水フタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、エンドメ
チレン無水フタル酸、アジピン酸、セバチン酸、ヘット
酸、テトラブロム無水フタル酸などが挙げられる。グリ
コール類としては、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、1,3ブタンジオー
ル、1,6ヘキサンジオール、水素化ビスフェノール
A、ビスフェノールAプロピレンオキシド付加物、ジブ
ロムネオペンチルグリコール、ペンタエリスリットアリ
ルエーテル、アリルグリシジルエーテルなどが挙げられ
る。硬化後の引張破壊ひずみは不飽和多塩基酸に対する
飽和多塩基酸の比率と相関関係を有する場合が多く一般
にその比率が大きいと硬化後の引張ひずみも大きくな
る。
【0031】不飽和ポリエステル系接着剤はこれらの成
分が基本原料であり、更に、接着剤のタイプにより、触
媒、安定剤、顔料、充填剤、粘着付与剤などが添加され
ている。
【0032】本発明に適用できる接着剤の中で、強度、
硬化後の引張破壊ひずみ、接着性の観点から、ポリウレ
タン系接着剤、エポキシ系接着剤、ビニルエステル系接
着剤がより望ましく、ポリウレタン系接着剤、エポキシ
系接着剤がさらに望ましい。
【0033】図3は、本願発明に係る方法の一つ(オー
バーレイ用のFRP部材を使用した場合)で補修した状
態を表す。この補修方法は漏水開口部が大きい時、ある
いは、補修後再び繰り返し変動荷重を受ける環境下の場
合には、架橋重合体成形物と接着剤との界面でなく、接
着剤そのものが強度的に不十分となり得るため、かかる
場合に、接着剤を塗布した後、FRP部材を補修面にオ
ーバーレイし(図3の5)、該FRP部材と架橋重合体
との界面に同じ接着剤を施し、FRP部材で強度的に補
強するものである。
【0034】図3中番号4は図1における板状体の切り
目2の空間および上側の表面に塗布された本願発明に係
る接着剤を表し、番号5はオーバーレイ用のFRP部材
を表す。図3中他の番号については図1と共通である。
【0035】ここで、上記のFRP部材における強化用
の繊維には、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ナ
イロン繊維、ポリエステル繊維、炭化ケイ素などが挙げ
られ、好ましくはガラス繊維が使われる。また、上記F
RP部材のうち繊維強化プラスチックとしては、主とし
て、繊維強化不飽和ポリエステル等の熱硬化型樹脂、繊
維強化ポリプロピレン等の一般的な熱可塑性樹脂とガラ
ス繊維などの強化繊維からなる構成部材をさし、半硬化
したFRP部材とは繊維強化された不飽和ポリエステル
等の熱硬化型樹脂において熱硬化を完了させずある程度
進行させた状態でとどめた樹脂を指す。なお、この場合
は、補修後にヘアドライヤ等による半硬化したFRP部
材の加熱処理が必要であることはいうまでもない。
【0036】また、図3において使用する接着剤として
は、他の場合と同様、ポリウレタン系接着剤、エポキシ
系接着剤、ビニルエステル系接着剤または不飽和ポリエ
ステル系接着剤であって硬化後の引張破壊ひずみが5%
以上のものが用いられる。
【0037】FRP部材でオーバーレイする場合には、
ポリウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、ビニルエス
テル系接着剤、もしくは不飽和ポリエステル系接着剤を
架橋重合体製品のクラック部に深く進入させず、図3の
4の部分(図1の2の切れ目)に接着剤が存在しない状
態であっても、FRP部材と架橋重合体製品とが十分に
接着していれば問題はない。この時、接着強度を上げる
ため、架橋重合体成形物の表面をサンディングすると一
層接着強度が改善される。
【0038】図4は、本願発明に係る方法の一つ(漏水
部を強化繊維で覆い接着剤で強化繊維ごと接着する場
合)で補修した状態を表す。この補修方法は、強化繊維
を直接補修部分に当て、その部分に接着剤を塗って一度
に接着と補強体とを同時に作る方法であり、オーバーレ
イ用のFRP部材を取り付けにくいでこぼこの大きい表
面における補修や、オーバーレイ用のFRP部材を接着
することのできない開口部(図1における切り目2の様
なもの)を補修するのに適している。
【0039】図4中番号6は図1における板状体の切り
目2の空間および上側の表面3に塗布された本願発明に
係る接着剤を表し、番号7は強化繊維を表している。補
修は、接着剤を表面3に塗布する前に強化繊維を直接補
修部分に当て、その部分に接着剤を塗って一度に接着と
補強体とを同時に作る方法によるが、その他の方法であ
っても差し支えない。
【0040】ここで、上記の強化繊維には、ガラス繊
維、炭素繊維、アラミド繊維、ナイロン繊維、ポリエス
テル繊維、炭化ケイ素などが使用できる。好ましくはガ
ラス繊維が使われ、接着剤には、他の場合と同様、ポリ
ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、ビニルエステル
系接着剤または不飽和ポリエステル系接着剤であって硬
化後の引張破壊ひずみが5%以上のものが用いられる。
この時、接着強度を上げるため、架橋重合体成形物の表
面をサンディングすると一層接着強度が改善される。
【0041】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を説明する。な
お、実施例は説明のためのものであって、本発明はこれ
らに限定されるわけではない。
【0042】[参考例1] (モノマー液の調製) (イ) 溶液Aの調製 六塩化タングステン28重量部を窒素気流中下で乾燥ト
ルエン80重量部に添加し、次いでt−ブタノール1.
3重量部をトルエン1重量部に溶解した溶液を加え1時
間攪拌し、次いでノニルフェノール18重量部およびト
ルエン14重量部よりなる溶液を添加し5時間窒素パー
ジ下攪拌した。さらにアセチルアセトン14重量部を加
えた。副生する塩化水素ガスを追い出しながら窒素パー
ジ下に一晩攪拌を継続し、重合用触媒溶液を調製した。
【0043】次いで、精製ジシクロペンタジエン(純度
99.7重量%、以下同様)95重量部、精製エチリデ
ンノルボルネン(純度99.5重量%、以下同様)5重
量部よりなるモノマー混合物に対し、エチレン含有70
モル%のエチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネ
ン共重合ゴム3重量部、酸化安定剤としてエタノックス
702を2重量部を加えた溶液に上記重合用触媒溶液を
タングステン含量が0.01モル/リットルになるよう
に加えて触媒成分を含有するモノマー液(溶液A)を調
製した。
【0044】(ロ) 溶液Bの調製 精製ジシクロペンタジエン95重量部、精製エチリデン
ノルボルネン5重量部よりなるモノマー混合物に対し、
エチレン含有70モル%のエチレン−プロピレン−エチ
リデンノルボルネン共重合ゴム3重量部を溶解した溶液
に、トリオクチルアルミニウム85、ジオクチルアルミ
ニウムアイオダイド15、ジグライム100のモル割合
で混合調製した重合用活性化剤混合溶液をアルミニウム
含量が0.03モル/リットルになる割合で添加し、活
性化剤成分を含有するモノマー液B(溶液B)を調製し
た。
【0045】[参考例2] (成形)成形には図5に示す浄化槽の上下の部品形状を
彫り込んだアルミニウム金型を使用した。該浄化槽部品
の寸法は次のとおりであった。 A=390mm B=520mm C=490mm D=340mm E=520mm F=2260mm G=950mm H=800mm I=260mm J=1140mm
【0046】この金型をキャビティー型90℃、コア型
60℃に加熱し金型を閉じた後、この中へRIM成形機
を利用してミキシングヘッド中で等量の溶液Aと溶液B
を衝突混合し注入した。液注入充填後2分で金型を開き
5分後に架橋重合品を取り出した。
【0047】[参考例3] (亀裂発生テスト)参考例2で得られた架橋重合体成形
物の上下の浄化槽部分をフランジ部を介しボルトと接着
剤で固定して評価用製品とした。該製品の通常の使用形
態においては、浄化槽内部にあらかじめFRP製仕切り
板3枚をボルトおよび接着剤で固定するが、ここではク
ラックが発生しやすいように以下のようにした。
【0048】以下、図6によって本発明の評価に使用し
た劣化促進用の設備を示す。なお、図6は理解を容易に
するため、浄化槽を半分に切った断面図で示してある。
【0049】(1)浄化槽の槽側部の壁面の変形の度合
いを大きくするために、図6の浄化槽にはFRP仕切り
板を使用しなかった。
【0050】(2)予め、浄化槽側部壁面に、3cmX
2mmの幅で深さ2mmの、浄化槽壁を貫通しない(く
さび形の)傷を、図6中に番号14〜20で示すように
7個所入れた。
【0051】(3)浄化槽の70%まで中に水を入れた
後、絶対圧力18±5kgf/cm2(飽和温度197
℃)の蒸気注入配管11を使用して浄化槽底付近に注入
し、蒸気の吹き込みによる振動を与えつつ、中の水が8
0℃になるようにして、所定期間維持した。
【0052】(4)上記(3)の処置を施した後亀裂の
発生を観察した。最初のテスト開始1ヶ月後には、浄化
槽の傷14〜20のすべての部分に1cm〜2cmの長
さの壁を貫通した亀裂が入り漏水が起こった。
【0053】[実施例1]上記(4)の最初のテスト開
始1ヶ月後の亀裂発生ののち、浄化槽内部の温水を排出
し、傷14について、前記図2に示す方法で傷部分の全
体が接着剤で覆われるようにして亀裂の補修をした。こ
こで接着剤としてエポミックT−1243(エポキシ
系:三井石油化学工業株式会社製)を使用した。その
後、再び、上記亀裂発生テスト(3)を繰り返し1ケ月
後に漏水の有無の状況を観察したが、その部分には漏水
は発生しなかった。なお、別途、硬化後のエポミックT
−1243の引張破壊ひずみをインストロン式万能試験
機による引張試験で求めた結果、12%であった。
【0054】[実施例2]接着剤としてアラルダイトラ
ピッド(エポキシ系:チバガイギー株式会社製)を使用
し、傷15について亀裂を補修した他は、実施例1と同
じ条件で補修処置後、上記亀裂発生テストの(3)を実
施したところ、7日目で再び補修部から漏水が始まっ
た。そこで、再度アラルダイトラピッドで補修後、前記
図3に示す方法で傷の上に5cmX3cmX3mmのF
RP部材(不飽和ポリエステル)をオーバーレイして補
修表面を補強した。FRP部材と架橋重合体成形物との
界面には、ビニルエステル系接着剤(ユピカ8250P
T:日本ユピカ株式会社製)を塗った。その後もう一度
上記亀裂発生テストの(3)を実施し1ケ月まで漏れチ
ェックをしたが、漏れは発生しなかった。なお、別途、
硬化後のアラルダイトラピッドの引張破壊ひずみをイン
ストロン式万能試験機による引張試験で求めた結果、6
%であった。
【0055】[実施例3]接着剤としてタナベエピコー
トンTP−50(エポキシ系:田辺化学工業株式会社
製)を使用し、傷16について亀裂を補修した他は、実
施例1と同じ条件で補修処置後、上記亀裂発生テスト
(3)を実施し、1ケ月まで漏れチェックをしたが、漏
れは発生しなかった。なお、別途、硬化後のタナベエピ
コートンTP−50の引張破壊ひずみをインストロン式
万能試験機による引張試験で求めた結果、12%であっ
た。
【0056】[実施例4]接着剤としてペンギンシール
952(1液ウレタン系:サンスター技研株式会社製)
を使用し、傷17について亀裂を補修した他は、実施例
1と同じ条件で補修処置後、上記亀裂発生テスト(3)
を実施したところ、4日目で、再び、補修部から漏水が
始まった。そこで、再度、ペンギンシール952で補修
後、前記図3に示す方法で傷の上に5cmX3cmX3
mmのFRP部材(不飽和ポリエステル)をオーバーレ
イして補修表面を補強した。FRP部材と架橋重合体と
の界面には、ウレタン系接着剤(マイティグリップ30
00:日本合成ゴム株式会社製)を塗った。その後、も
う一度上記亀裂発生テスト(3)を実施し、1ケ月まで
漏れチェックをしたが、漏れは発生しなかった。なお、
別途、硬化後のペンギンシール952の引張破壊ひずみ
をインストロン式万能試験機による引張試験で求めた結
果、100%以上であった。
【0057】[実施例5]接着剤としてマイティグリッ
プ3000(2液ウレタン系:日本合成ゴム株式会社
製)を使用し、傷18について亀裂を補修した他は、実
施例1と同じ条件で補修処置後、上記亀裂発生テスト
(3)を実施し、1ケ月まで漏れチェックをしたが、漏
れは発生しなかった。なお、別途、硬化後のマイティグ
リップ3000の引張破壊ひずみをインストロン式万能
試験機による引張試験で求めた結果、100%以上であ
った。
【0058】[実施例6]接着剤としてビニルエステル
系接着剤(ユピカ8250PT:日本ユピカ株式会社
製)を使用し、傷19について亀裂を補修した他は、実
施例1と同じ条件で補修処置後、上記亀裂発生テスト
(3)を実施したところ、6日目で再び補修部から漏水
が始まった。そこで、再度、ユピカ8250PTで補修
後、前記図3に示す方法で傷の上に5cmX3cmX3
mmのFRP部材(不飽和ポリエステル)をオーバーレ
イして補修表面を補強した。FRP部材と架橋重合体成
形物との界面には、ユピカ8250PTを塗った。その
後、もう一度上記亀裂発生テスト(3)を実施し1ケ月
まで漏れチェックをしたが、漏れは発生しなかった。な
お、別途、硬化後のユピカ8250PTの引張破壊ひず
みをインストロン式万能試験機による引張試験で求めた
結果、5.1%であった。
【0059】[比較例]接着剤として硬化後の引張破壊
ひずみが2%のポリエステル系接着剤を使用し、傷20
について亀裂を補修した他は、実施例1と同じ条件で補
修処置後、上記亀裂発生テスト(3)を実施したとこ
ろ、2日目で再び補修部から漏水が始まった。
【0060】そこで、再度、同じ2%のポリエステル系
接着剤で補修後、前記図3に示す方法で傷の上に5cm
X3cmX3mmのFRP部材(不飽和ポリエステル)
をオーバーレイして補修表面を補強した。FRP部材と
架橋重合体との界面には、同じく硬化後の引張破壊ひず
みが2%のポリエステル系接着剤を塗った。その後、も
う一度上記亀裂発生テスト(3)を実施したところ、3
日目で再び補修部から漏水が始まった。
【0061】
【発明の効果】本願発明に係る補修方法を水用途関連の
架橋重合体成形物の補修に適用することによって、ある
いは、係る補修方法を組み合わせて適用することによ
り、万一漏水が発生することがあっても、当該補修によ
って、漏水を止め、当該架橋重合体成形物を引き続き使
用することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における接着方法を示すための、クラッ
クをモデル的に表す切り目を入れた板状体を示す。
【図2】本発明における接着方法を示すための、クラッ
クをモデル的に表す切り目を入れた板状体を接着剤のみ
で補修する例を示す。
【図3】本発明における接着方法を示すための、クラッ
クをモデル的に表す切り目を入れた板状体を接着剤とオ
ーバーレイ用のFRP部材で補修する例を示す。
【図4】本発明における接着方法を示すための、クラッ
クをモデル的に表す切り目を入れた板状体を接着剤と強
化繊維で補修する例を示す。
【図5】本発明の評価に使用した浄化槽の上槽部品と下
槽部品を示すものであり、は正面図、は側面図を示
す。
【図6】本発明の評価に使用した熱劣化促進用の設備を
示す。
【符号の説明】
1 架橋重合体成形物の一部を切り取った板状体 2 架橋重合体成形物の一部を切り取った板状体の切
り目 3 架橋重合体成形物の一部を切り取った板状体の上
側の面 4 本願発明に係る接着剤 5 オーバーレイ用FRP部材 6 本願発明に係る接着剤 7 強化繊維 8 浄化槽上槽部 9 フランジ 10 浄化槽下槽部 11 蒸気注入配管 12 液面 13 土面 14〜20浄化槽側部壁面に付けられた傷

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタセシス重合触媒系の触媒成分を含有
    するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー
    液A(溶液A)とメタセシス重合触媒系の活性化剤成分
    を含有するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモ
    ノマー液B(溶液B)とを混合し、その原料混合液を金
    型内に注入しその金型内において重合および架橋反応せ
    しめることによって得られた架橋重合体成形物であっ
    て、該架橋重合体成形物の表面の一部もしくは全部が水
    または水溶液と接触する用途の製品において、該架橋重
    合体成形物に発生した漏水部を、ポリウレタン系接着
    剤、エポキシ系接着剤、ビニルエステル系接着剤または
    不飽和ポリエステル系接着剤であって硬化後の引張破壊
    ひずみが5%以上のもので補修することを特徴とする補
    修方法。
  2. 【請求項2】 漏水部を繊維強化プラスチック部材ある
    いは半硬化FRP部材でオーバーレイし、該繊維強化プ
    ラスチック部材あるいは半硬化FRP部材と該架橋重合
    体成形物とを、ポリウレタン系接着剤、エポキシ系接着
    剤、ビニルエステル系接着剤または不飽和ポリエステル
    系接着剤であって硬化後の引張破壊ひずみが5%以上の
    もので接着することを特徴とする請求項1記載の補修方
    法。
  3. 【請求項3】 漏水部を強化繊維で覆い、あるいは漏水
    部に強化繊維を詰め込み、ポリウレタン系接着剤、エポ
    キシ系接着剤、ビニルエステル系接着剤または不飽和ポ
    リエステル系接着剤であって硬化後の引張破壊ひずみが
    5%以上のもので該強化繊維ごと該漏水部を補修するこ
    とを特徴とする請求項1記載の補修方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003018705A1 (en) * 2001-08-23 2003-03-06 Dow Global Technologies Inc. Method for repairing fuel tanks
JP2005237801A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Duskin Co Ltd マットの耳部の修理方法
JP2005271247A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Toray Ind Inc Frpの補強・補修方法
FR2874020A1 (fr) * 2004-08-04 2006-02-10 Electricite De France Procede de reparation in situ d'une zone pouvant comprendre une fissure a la surface d'une enceinte
FR2874019A1 (fr) * 2004-08-04 2006-02-10 Electricite De France Procede automatise de reparation in situ d'une zone pouvant comprendre une fissure a la surface d'une enceinte

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