JPH09165521A - 造膜性の改善された再乳化形粉末樹脂組成物およびこの組成物を用いたバインダー - Google Patents

造膜性の改善された再乳化形粉末樹脂組成物およびこの組成物を用いたバインダー

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JPH09165521A
JPH09165521A JP34992295A JP34992295A JPH09165521A JP H09165521 A JPH09165521 A JP H09165521A JP 34992295 A JP34992295 A JP 34992295A JP 34992295 A JP34992295 A JP 34992295A JP H09165521 A JPH09165521 A JP H09165521A
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JP
Japan
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powdery
powder resin
resin composition
emulsified
resin
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JP34992295A
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Masanori Nonaka
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Hoechst Gosei KK
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Hoechst Gosei KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 造膜性の優れた再乳化形粉末樹脂組成物を提
供する。 【解決手段】 再乳化形粉末樹脂と粉末状のアルキルフ
ェニルエーテル誘導体からなる造膜性の改善された再乳
化形粉末樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】粉末状塗料、繊維壁材、建築
用接着剤に用いられる再乳化形粉末樹脂と粉状のアルキ
ルフェニルエーテル誘導体とからなる粉末樹脂組成物に
関するもので、特殊な粉末状の造膜助剤を配合したこと
により、粉末状樹脂組成物を水と混合して乳化したエマ
ルジョンの造膜性が改善され樹脂本来の性能を発揮する
ことができる。
【0002】
【従来の技術】従来より再乳化形粉末樹脂は、再乳化さ
せ使用するセメント配合剤、粉末状塗料、繊維壁材、接
着剤等に使用されている。これは、施工時に水を混合し
て再乳化させることにより通常の水性エマルジョン系の
塗料や接着剤と同様に使用でき、保存時は水を含まない
ために軽量でかつ腐敗の問題もなく貯蔵性に優れている
ためである。しかしながら、再乳化形粉末樹脂をバイン
ダーとした塗料や接着剤は、通常の水性エマルジョン系
のものに比べ、再乳化粒子の粒子径が大きく造膜時に粒
子の融着が不十分のため造膜性が悪く、低温時に白化し
たり塗膜の強度、耐摩耗性及び耐洗浄性が劣る欠点があ
り、限られた範囲でのみの使用となっていた。造膜助剤
の使用を検討したが通常の造膜助剤は液状であるので粉
状組成物にそのまま配合しておくことは出来ない。した
がって、粉末状組成物に均一に混合するためには粉末状
となし充分混合しておくことが実用上非常に有効であ
る。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者は造膜性改善の
ため鋭意検討の結果、粉末状のアルキルフェニルエーテ
ル誘導体を再乳化形粉末樹脂に配合すると造膜性が著し
く改善され白化の問題や塗膜強度、耐摩耗性、耐洗浄性
が改善されることを見出した、さらにこの粉末組成物は
ブロッキング性がより小さく貯蔵安定性も良好である。
【0004】本発明は、 「1. 再乳化形粉末樹脂と粉末状のアルキルフェニル
エーテル誘導体からなる造膜性の改善された再乳化形粉
末樹脂組成物。 2. 粉末状のアルキルフェニルエーテル誘導体が、ア
ルキルフェニルエーテル誘導体を無機質粉末に吸着させ
て粉末化した粉末である、1項に記載された再乳化形粉
末樹脂組成物。 3. 粉末状のアルキルフェニルエーテル誘導体がポリ
プロピレングリコールアルキルフェニルエーテルおよび
/またはポリエチレングリコールアルキルフェニルエー
テルである、1項または2項に記載された再乳化形粉末
樹脂組成物。 4. 再乳化形粉末樹脂がポリビニルアルコールを保護
コロイドとして乳化重合した合成樹脂エマルジョンを噴
霧乾燥して得た粉末樹脂である、1項ないし3項のいず
れか1項に記載された再乳化形粉末樹脂組成物。 5. 再乳化形粉末樹脂100重量部に粉末状のアルキ
ルフェニルエーテル誘導体を3〜20重量部配合した、
1項ないし4項のいずれか1項に記載された再乳化形粉
末樹脂組成物。 6. 1項ないし5項のいずれか1項に記載された再乳
化形粉末樹脂組成物からなる塗料用バインダー。 7. 1項ないし5項のいずれか1項に記載された再乳
化形粉末樹脂組成物からなる繊維壁材用バインダー。 8. 1項ないし5項のいずれか1項に記載された再乳
化形粉末樹脂組成物からなる建築用接着剤バインダ
ー。」 に関する。
【0005】本発明に使用する再乳化形の粉末樹脂とし
ては、酢酸ビニル、ベオバ(飽和カルボン酸のビニルエ
ステル、シエル化学株式会社商品名)、プロピオン酸ビ
ニルなどのビニルエステル、アクリル酸アルキルエステ
ルなどのアクリル系単量体、エチレン性不飽和カルボン
酸、エチレン、塩化ビニル、スチレン等を共重合した水
性樹脂エマルジョンを噴霧乾燥したものが用いられる。
再乳化性の面から重合時にポリビニルアルコールなどの
水溶性高分子を保護コロイドとして乳化重合したものが
好ましい。
【0006】噴霧乾燥に際しては、炭酸カルシウム、ク
レー、シリカなどの不活性無機粉末をブロッキング防止
剤として用いることができる。しかしながら過剰に使用
すると造膜性が悪くなり、例えアルキルフェニルエーテ
ル誘導体を配合したとしても造膜性は充分改善されなく
なるので注意する必要がある。これは不活性無機粉末と
アルキルフェニルエーテル誘導体を不活性樹脂粉末が隔
ててしまい、アルキルフェニルエーテル誘導体が樹脂内
部に浸透できないからである。
【0007】造膜性を改善するために配合される粉末状
アルキルフェニルエーテル誘導体とは、ポリプロピレン
グリコールアルキルフェニルエーテル、ポリエチレング
リコールアルキルフェニルエーテル、およびその混合物
を無機キャリア粉末に吸着させたものである。これらは
常温で粉末であり、水に不溶であるので粉末樹脂と混合
しても安定である。水に分散されると、同じ疎水性の樹
脂粒子にくつつき、粒子表面から浸透していくのであ
る。粉末状のアルキルフェニルエーテル誘導体の配合量
は、再乳化形粉末樹脂自体の最低造膜温度により調整さ
れるが、再乳化形粉末樹脂100重量部に対し 3〜2
0重量部が適当である。3重量部より少ないと充分な造
膜改善効果がなく、20重量部より多いと樹脂の性能に
悪影響を及ぼす。
【0008】
【発明の実施の形態】通常造膜性を改善するには、樹脂
組成によりガラス転移温度を低く設定し、樹脂を柔らか
くする内部可塑化を行ったり、造膜助剤や可塑剤を配合
することによって樹脂を柔らかくする外部可塑化の手法
が通常とられるが、いずれも噴霧乾燥する前の水性エマ
ルジョンの状態の時に行うため粉末樹脂が柔らかくなり
ブロッキングして貯蔵安定性が悪くなる傾向が大きい。
そこで、再乳化形粉末樹脂を水性エマルジョンの段階で
可塑化させるのではなく、再乳化させる際及び造膜時に
樹脂の可塑化に働く粉末状のアルキルフェニルエーテル
誘導体を再乳化形粉末樹脂に配合するとかかる問題が解
決されるのである。粉末状のアルキルフェニルエーテル
誘導体と粉末樹脂は粉体の状態では、相互作用がなく単
に粉体が混合されているだけである。ところが水を配合
して撹拌し再乳化させると、アルキルフェニルエーテル
誘導体が粉末樹脂粒子表面から浸透していき、また造膜
時の樹脂粒子が引き合う力によりさらに深く浸透してい
き、樹脂粒子を可塑化させ融着を促進するのである。こ
の作用により造膜性は改善され樹脂本等の性能が引き出
されるのである。
【0009】したがって、アルキルフェニルエーテル誘
導体を粉末化しなければならない。粉末化するためには
アルキルフエノール誘導体をキャリヤーとして作用する
無機質粉末に吸着させることにより粉末化するのである
が、具体的には液状のアルキルフェニルエーテル誘導体
に無機質粉末を加え撹拌し、アルキルフェニルエーテル
誘導体を無機質粉末に吸着させて粉末化するのである。
このようにして粉末化したアルキルフェニルエーテル誘
導体を再乳化形粉末樹脂に配合して樹脂組成物とする。
本発明の再乳化形粉末樹脂組成物は、造膜性が優れてい
るので塗料、繊維壁材、建築用接着剤のバインダーとし
て良好な作用効果を奏する。
【0010】
【実施例】
製造例1 ポリビニルアルコールを保護コロイドとして酢酸ビニル
/ベオバ/ブチルアクリレートを乳化共重合し樹脂エマ
ルジョンを得た。このエマルジョンは濃度50%、最低
造膜温度0℃であった。次いでこの樹脂エマルジョンの
濃度を30%に調整し、スプレードライヤーで抗粘結剤
とともに噴霧乾燥し再乳化形粉末樹脂を得た。
【0011】製造例2 ポリビニルアルコールを保護コロイドとして酢酸ビニル
/ベオバを乳化共重合し樹脂エマルジョンを得た。この
エマルジョンは濃度40%、最低造膜温度16℃であっ
た。次いでこの樹脂エマルジョンの濃度を30%に調整
し、スプレードライヤーで抗粘結剤とともに噴霧乾燥し
再乳化形粉末樹脂を得た。
【0012】実施例1 製造例1で得た再乳化形粉末樹脂100重量部に粉末状
アルキルフェニルエーテル誘導体5.3重量部を配合
し、充分粉体混合し再乳化形粉末樹脂組成物を得た。性
能試験の結果を表1に示す。
【0013】実施例2 製造例1で得た再乳化形粉末樹脂100重量部に粉末状
アルキルフェニルエーテル誘導体11重量部を配合し、
充分粉体混合し再乳化形粉末樹脂組成物を得た。
【0014】実施例3 製造例2で得た再乳化形粉末樹脂100重量部に粉末状
アルキルフェニルエーテル誘導体10重量部を配合し、
充分粉体混合し再乳化形粉末樹脂組成物を得た。
【0015】実施例4 製造例2で得た再乳化形粉末樹脂100重量部に粉末状
アルキルフェニルエーテル誘導体20重量部を配合し、
充分粉体混合し再乳化形粉末樹脂組成物を得た。
【0016】比較例1 製造例1で得た再乳化形粉末樹脂をそのまま用いた。
【0017】比較例2 製造例1で得た再乳化形粉末樹脂をそのまま用いた。
【0018】
【表1】
【0019】評価 ◎ 最低造膜温度(MFT)測定試験:各再乳化形粉末
樹脂組成物100重量部に水100重量部を撹拌しなが
ら徐々に添加し、粉末樹脂が再乳化したエマルジョンを
得た。これを温度勾配をつけたSUS板上に300μm
のアプリケーターで塗布し乾燥させ、連続被膜になる温
度を測定する。 ◎ 低温造膜性試験:各再乳化形粉末樹脂組成物100
重量部に水100重量部を撹拌しながら徐々に添加し、
粉末樹脂が再乳化したエマルジョンを得た。これを透明
なガラス板上に300μmのアプリケーターで塗布し5
℃で乾燥させる。被膜の面を上にしてガラス板を新聞紙
にのせて活字が判読できるかどうか確認する。 ○ …… 判読可能 × …… 判読不可能
【0020】
【発明の効果】本発明はアルキルフェニルエーテルを無
機質粉末に吸着させ粉末状として再乳化形粉末樹脂に配
合したので貯蔵安定性も良く、使用時に水を加えるだけ
で造膜性に優れたエマルジョンを形成する効果が奏され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 171/00 JFW C09J 171/00 JFW 201/00 JAW 201/00 JAW //(C08L 101/00 71:02)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再乳化形粉末樹脂と粉末状のアルキルフ
    ェニルエーテル誘導体からなる造膜性の改善された再乳
    化形粉末樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 粉末状のアルキルフェニルエーテル誘導
    体が、アルキルフェニルエーテル誘導体を無機質粉末に
    吸着させて粉末化した粉末である、請求項1に記載され
    た再乳化形粉末樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 粉末状のアルキルフェニルエーテル誘導
    体がポリプロピレングリコールアルキルフェニルエーテ
    ルおよび/またはポリエチレングリコールアルキルフェ
    ニルエーテルである、請求項1または2に記載された再
    乳化形粉末樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 再乳化形粉末樹脂がポリビニルアルコー
    ルを保護コロイドとして乳化重合した合成樹脂エマルジ
    ョンを噴霧乾燥して得た粉末樹脂である、請求項1ない
    し3のいずれか1項に記載された再乳化形粉末樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】 再乳化形粉末樹脂100重量部に粉末状
    のアルキルフェニルエーテル誘導体を3〜20重量部配
    合した、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された
    再乳化形粉末樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    された再乳化形粉末樹脂組成物からなる塗料用バインダ
    ー。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    された再乳化形粉末樹脂組成物からなる繊維壁材用バイ
    ンダー。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    された再乳化形粉末樹脂組成物からなる建築用接着剤バ
    インダー。
JP34992295A 1995-12-13 1995-12-13 造膜性の改善された再乳化形粉末樹脂組成物およびこの組成物を用いたバインダー Pending JPH09165521A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005298690A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Asahi Glass Co Ltd 塗料用含フッ素樹脂組成物および塗料の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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