JPH09166590A - 鋼中微量炭素の迅速定量方法 - Google Patents
鋼中微量炭素の迅速定量方法Info
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- JPH09166590A JPH09166590A JP7329132A JP32913295A JPH09166590A JP H09166590 A JPH09166590 A JP H09166590A JP 7329132 A JP7329132 A JP 7329132A JP 32913295 A JP32913295 A JP 32913295A JP H09166590 A JPH09166590 A JP H09166590A
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- Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
- Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋼中の微量炭素を、短時間で簡単な操作で且
つ精度よく分析する。 【解決手段】 燃焼分析法において、試料1の表面積を
1g当たり4cm2 以下として、助燃剤に銅を使用し、高
周波コイル5を用いて加熱時間20秒以上1分以内で酸
素気流中で燃焼させ、酸化炭素ガスを検出する。 【効果】 炭素の検出曲線において試料表面の汚染炭素
と鋼中炭素とが明瞭に分離され、鋼中炭素が精度よく測
定される。
つ精度よく分析する。 【解決手段】 燃焼分析法において、試料1の表面積を
1g当たり4cm2 以下として、助燃剤に銅を使用し、高
周波コイル5を用いて加熱時間20秒以上1分以内で酸
素気流中で燃焼させ、酸化炭素ガスを検出する。 【効果】 炭素の検出曲線において試料表面の汚染炭素
と鋼中炭素とが明瞭に分離され、鋼中炭素が精度よく測
定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼試料中の微量
炭素を迅速且つ正確に定量する分析方法に関する。
炭素を迅速且つ正確に定量する分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄鋼製造業において、製品の高級
化に伴い鋼中に含まれる炭素濃度を極力低くし深絞り性
を向上させた極低炭素鋼が製造されている。これらの製
造過程では、工程管理や品質管理のために、短時間で炭
素濃度を把握する必要があり、微量炭素の迅速な分析が
切に要求されている。この要望に応えるためには、微量
な炭素を精度よく測定すると同時に、複雑な操作を避け
且つ現場で迅速に結果が得られる分析法が不可欠であ
る。
化に伴い鋼中に含まれる炭素濃度を極力低くし深絞り性
を向上させた極低炭素鋼が製造されている。これらの製
造過程では、工程管理や品質管理のために、短時間で炭
素濃度を把握する必要があり、微量炭素の迅速な分析が
切に要求されている。この要望に応えるためには、微量
な炭素を精度よく測定すると同時に、複雑な操作を避け
且つ現場で迅速に結果が得られる分析法が不可欠であ
る。
【0003】鋼中の炭素を分析する方法に、酸素気流中
で助燃剤とともに試料を加熱溶融し炭素を燃焼して一酸
化炭素、二酸化炭素の酸化炭素ガスに変えて抽出し、こ
れを赤外線吸収法や電量滴定法により検出して炭素量を
求める燃焼分析法がある。助燃剤には、銅や錫或いは錫
とタングステンの混合物が使われる。
で助燃剤とともに試料を加熱溶融し炭素を燃焼して一酸
化炭素、二酸化炭素の酸化炭素ガスに変えて抽出し、こ
れを赤外線吸収法や電量滴定法により検出して炭素量を
求める燃焼分析法がある。助燃剤には、銅や錫或いは錫
とタングステンの混合物が使われる。
【0004】微量炭素の分析で問題になるのは、試料表
面に付着している炭素であり、鋼中の炭素に混入すると
測定値を狂わせる。試料表面には、大気中に浮遊する炭
化水素類等の有機炭素が付着したり炭酸ガスが吸着され
ていたりする。有機炭素は有機溶媒による洗浄である程
度除去することはできるが、吸着された炭酸ガスは殆ど
除くことができない。
面に付着している炭素であり、鋼中の炭素に混入すると
測定値を狂わせる。試料表面には、大気中に浮遊する炭
化水素類等の有機炭素が付着したり炭酸ガスが吸着され
ていたりする。有機炭素は有機溶媒による洗浄である程
度除去することはできるが、吸着された炭酸ガスは殆ど
除くことができない。
【0005】このように試料表面に付着している炭素は
汚染炭素と言われるが、この汚染炭素は微量であり、鋼
中の炭素量が多い場合には無視することもできる。しか
し、鋼中の炭素量が微量な場合は無視することができ
ず、汚染炭素量を分離し真の鋼中炭素量を求めなくては
ならない。
汚染炭素と言われるが、この汚染炭素は微量であり、鋼
中の炭素量が多い場合には無視することもできる。しか
し、鋼中の炭素量が微量な場合は無視することができ
ず、汚染炭素量を分離し真の鋼中炭素量を求めなくては
ならない。
【0006】従来、この問題に対処する対策が三つあ
る。第一は試料採取時から試料の汚染を避ける対策であ
る。例えば、特開平3−71057号公報には、溶鋼を
真空サンプラーで採取した後、不活性ガスでパージされ
た気密室内で、サンプラーの破砕や試料の切断などの前
処理操作の全てを行い、更に気密室と定量分析装置とを
気密状態で連絡する分析装置が記載されている。しか
し、これは大がかりな設備となり実用的ではない。
る。第一は試料採取時から試料の汚染を避ける対策であ
る。例えば、特開平3−71057号公報には、溶鋼を
真空サンプラーで採取した後、不活性ガスでパージされ
た気密室内で、サンプラーの破砕や試料の切断などの前
処理操作の全てを行い、更に気密室と定量分析装置とを
気密状態で連絡する分析装置が記載されている。しか
し、これは大がかりな設備となり実用的ではない。
【0007】第二は、汚染炭素を除去してから、鋼中の
炭素を測定する対策である。鋼中の炭素は助燃剤の存在
下で酸素気流中で加熱溶融することによって、一酸化炭
素或いは二酸化炭素の酸化炭素ガスとして抽出される。
助燃剤がなく、加熱の程度が試料の溶融にまで至らなけ
れは鋼中の炭素は酸素気流中でも抽出されない。一方、
汚染炭素は酸素存在下で加熱すれば酸化炭素ガスとして
除去することができる。
炭素を測定する対策である。鋼中の炭素は助燃剤の存在
下で酸素気流中で加熱溶融することによって、一酸化炭
素或いは二酸化炭素の酸化炭素ガスとして抽出される。
助燃剤がなく、加熱の程度が試料の溶融にまで至らなけ
れは鋼中の炭素は酸素気流中でも抽出されない。一方、
汚染炭素は酸素存在下で加熱すれば酸化炭素ガスとして
除去することができる。
【0008】上記の考えに基づいて、JIS G 12
11では、事前加熱法を定めている。この方法では、加
熱手段に電気抵抗加熱炉を用い、試料を事前に大気中で
420℃±10℃で5分から10分加熱して汚染炭素を
除去する。この後助燃剤を加えて酸素気流中で燃焼加熱
を行い鋼中炭素を酸化炭素ガスとして抽出し検出器に送
り込む。この方法で含有率3ppm から100ppm の鋼中
の炭素が精度よく分析される。
11では、事前加熱法を定めている。この方法では、加
熱手段に電気抵抗加熱炉を用い、試料を事前に大気中で
420℃±10℃で5分から10分加熱して汚染炭素を
除去する。この後助燃剤を加えて酸素気流中で燃焼加熱
を行い鋼中炭素を酸化炭素ガスとして抽出し検出器に送
り込む。この方法で含有率3ppm から100ppm の鋼中
の炭素が精度よく分析される。
【0009】しかし、この方法では、事前加熱に時間を
要し更に事前加熱とその後の燃焼加熱との間で試料を一
度炉から取り出して助燃剤を添加する等の操作を要し、
分析に要する時間が長くなり工程管理分析には適しな
い。又、事前加熱では加熱温度を狭い範囲に維持する必
要があり、炉内温度コントロールのできる電気抵抗加熱
炉を使用しなければならないが、この炉は炉心管や発熱
体の交換頻度が高くこの点でも現場での実用には不適で
ある。
要し更に事前加熱とその後の燃焼加熱との間で試料を一
度炉から取り出して助燃剤を添加する等の操作を要し、
分析に要する時間が長くなり工程管理分析には適しな
い。又、事前加熱では加熱温度を狭い範囲に維持する必
要があり、炉内温度コントロールのできる電気抵抗加熱
炉を使用しなければならないが、この炉は炉心管や発熱
体の交換頻度が高くこの点でも現場での実用には不適で
ある。
【0010】分析所要時間を短縮するために、最初から
助燃剤を用い且つ酸素を流しながら分析する方法も提案
されている。例えば、特開平6−123690号公報に
は、試料の加熱部に導入するガスを切替えられるように
し、最初は不活性ガスを導入して汚染炭素を除去し、そ
の後酸素ガスに切り換えて鋼中炭素を酸化炭素ガスとし
て抽出し検出することが記載されている。この場合、事
前加熱を低温に保つ必要はなく、加熱手段として高周波
加熱装置を用いることもでき短時間で加熱及び燃焼を完
結させることができる。しかし、不活性ガスに混入する
微量の酸素が鋼中炭素の脱炭に作用し分析精度を低下さ
せる。このため、一旦酸素気流中で分析後は系内を完全
に不活性ガス雰囲気に置き換える必要がある。つまり、
測定前の準備に時間がかかり、多数の試料を迅速に繰り
返し分析しなければならない工程管理分析等には適しな
い。
助燃剤を用い且つ酸素を流しながら分析する方法も提案
されている。例えば、特開平6−123690号公報に
は、試料の加熱部に導入するガスを切替えられるように
し、最初は不活性ガスを導入して汚染炭素を除去し、そ
の後酸素ガスに切り換えて鋼中炭素を酸化炭素ガスとし
て抽出し検出することが記載されている。この場合、事
前加熱を低温に保つ必要はなく、加熱手段として高周波
加熱装置を用いることもでき短時間で加熱及び燃焼を完
結させることができる。しかし、不活性ガスに混入する
微量の酸素が鋼中炭素の脱炭に作用し分析精度を低下さ
せる。このため、一旦酸素気流中で分析後は系内を完全
に不活性ガス雰囲気に置き換える必要がある。つまり、
測定前の準備に時間がかかり、多数の試料を迅速に繰り
返し分析しなければならない工程管理分析等には適しな
い。
【0011】第三は、酸化炭素ガスを検出する際に分離
測定する対策である。試料を加熱する途中で未だ鋼試料
が溶融する前に汚染炭素が抽出される。したがって、汚
染炭素は鋼中炭素に先立って検出される。例えば、特開
平3−37566号公報には、試料と助燃剤を試料容器
に入れて蓋を掛け開放率を30%以内として、酸素雰囲
気中に挿入し1100℃から1400℃に加熱し、酸化
炭素ガスを検出する方法が記載されている。蓋があるた
め試料の昇温が緩やかになり、試料が1100℃に達す
る前の時点で検出される酸化炭素ガスは汚染炭素に起因
するもので、その後に検出される酸化炭素ガスは鋼中炭
素に起因するものである。しかし、この方法では、汚染
炭素と鋼中炭素が明確に分離できるかどうかは試料の昇
温速度に大きく影響され、試料容器や蓋によって分析精
度が変動する。加えて、加熱温度を1400℃より高く
することができないので、電気抵抗加熱炉を用いねばな
らず、事前加熱法と同様炉心管や発熱体の交換頻度が高
く現場での実用には不適である。
測定する対策である。試料を加熱する途中で未だ鋼試料
が溶融する前に汚染炭素が抽出される。したがって、汚
染炭素は鋼中炭素に先立って検出される。例えば、特開
平3−37566号公報には、試料と助燃剤を試料容器
に入れて蓋を掛け開放率を30%以内として、酸素雰囲
気中に挿入し1100℃から1400℃に加熱し、酸化
炭素ガスを検出する方法が記載されている。蓋があるた
め試料の昇温が緩やかになり、試料が1100℃に達す
る前の時点で検出される酸化炭素ガスは汚染炭素に起因
するもので、その後に検出される酸化炭素ガスは鋼中炭
素に起因するものである。しかし、この方法では、汚染
炭素と鋼中炭素が明確に分離できるかどうかは試料の昇
温速度に大きく影響され、試料容器や蓋によって分析精
度が変動する。加えて、加熱温度を1400℃より高く
することができないので、電気抵抗加熱炉を用いねばな
らず、事前加熱法と同様炉心管や発熱体の交換頻度が高
く現場での実用には不適である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、鋼中の
微量炭素を精度よく分析しようとすると、分析所要時間
が長くなり或いは複雑な操作が必要になり、工程分析や
品質管理分析に用いることのできる適当な分析法がなか
った。
微量炭素を精度よく分析しようとすると、分析所要時間
が長くなり或いは複雑な操作が必要になり、工程分析や
品質管理分析に用いることのできる適当な分析法がなか
った。
【0013】この発明はこの問題を解決するためになさ
れたもので、複雑な準備や操作を要することなく迅速に
しかも高い精度で鋼中の微量炭素分析することを目的と
するものである。
れたもので、複雑な準備や操作を要することなく迅速に
しかも高い精度で鋼中の微量炭素分析することを目的と
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の手段は、鋼試料を酸素気流中で助燃剤を用いて加熱燃
焼し試料中の炭素成分を酸化炭素ガスとして、この酸化
炭素ガス濃度から炭素含有率を求める鋼中炭素の燃焼分
析法において、助燃剤として銅を用い、加熱手段として
高周波加熱装置を用い、且つ試料の表面積を試料重量1
g当たり4cm2以下とし加熱時間20秒以上1分以内で
鋼中の炭素を汚染炭素と分離して測定する鋼中微量炭素
の迅速定量方法。
の手段は、鋼試料を酸素気流中で助燃剤を用いて加熱燃
焼し試料中の炭素成分を酸化炭素ガスとして、この酸化
炭素ガス濃度から炭素含有率を求める鋼中炭素の燃焼分
析法において、助燃剤として銅を用い、加熱手段として
高周波加熱装置を用い、且つ試料の表面積を試料重量1
g当たり4cm2以下とし加熱時間20秒以上1分以内で
鋼中の炭素を汚染炭素と分離して測定する鋼中微量炭素
の迅速定量方法。
【0015】助燃剤として一般には銅、錫、タングステ
ン・錫混合剤等が使用されるが、この発明の方法では銅
を用いた場合、汚染炭素と鋼中炭素との分離が最も短時
間で行われる。
ン・錫混合剤等が使用されるが、この発明の方法では銅
を用いた場合、汚染炭素と鋼中炭素との分離が最も短時
間で行われる。
【0016】加熱手段として高周波加熱装置を用いるの
は、高周波電流が主として試料の表面に誘導され、した
がって試料表層で加熱が行われることを利用するためで
ある。又、高周波加熱装置では、電気抵抗加熱炉のよう
に炉心管や発熱体の交換が不要で保守管理が容易であ
る。更に、急速な加熱が容易で短時間で試料を完全に燃
焼させることができる。
は、高周波電流が主として試料の表面に誘導され、した
がって試料表層で加熱が行われることを利用するためで
ある。又、高周波加熱装置では、電気抵抗加熱炉のよう
に炉心管や発熱体の交換が不要で保守管理が容易であ
る。更に、急速な加熱が容易で短時間で試料を完全に燃
焼させることができる。
【0017】高周波加熱では上記のように試料表層で加
熱が行われ、表層から昇温し続いて伝熱により試料内部
が昇温するが、内部が昇温し試料の溶融が始まる以前に
表面の汚染炭素を除去する必要がある。表面積を試料重
量に対して小さくすることによって試料の溶融を遅らせ
ることになり、汚染炭素と鋼中炭素との分離が容易にな
る。又、試料表面積が小さければ汚染炭素量もそれだけ
少ないので、更に分離が容易になる。
熱が行われ、表層から昇温し続いて伝熱により試料内部
が昇温するが、内部が昇温し試料の溶融が始まる以前に
表面の汚染炭素を除去する必要がある。表面積を試料重
量に対して小さくすることによって試料の溶融を遅らせ
ることになり、汚染炭素と鋼中炭素との分離が容易にな
る。又、試料表面積が小さければ汚染炭素量もそれだけ
少ないので、更に分離が容易になる。
【0018】試料の表面積が試料重量1g当たり4cm2
以下であれば、炭素含有率100ppm 以下の微量炭素鋼
では、1分以内の加熱時間で汚染炭素と鋼中炭素とは充
分に分離して測定することができる。
以下であれば、炭素含有率100ppm 以下の微量炭素鋼
では、1分以内の加熱時間で汚染炭素と鋼中炭素とは充
分に分離して測定することができる。
【0019】高周波の出力を高めると短い加熱時間で全
炭素を抽出することはできるが、抽出時間が短過ぎる
と、汚染炭素の抽出が終わらないうちに鋼中炭素の抽出
が始まり、両者の分離が困難となる。このため、全炭素
量の抽出に20秒以上の時間をかけて加熱する必要があ
る。
炭素を抽出することはできるが、抽出時間が短過ぎる
と、汚染炭素の抽出が終わらないうちに鋼中炭素の抽出
が始まり、両者の分離が困難となる。このため、全炭素
量の抽出に20秒以上の時間をかけて加熱する必要があ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】極低炭素溶鋼を内径6mmの石英管
を用いて吸い上げた棒状の鋼試料を長さ5mmに切断し、
表面の研磨等の前処理を施さずに、重量1.1gで表面
積が1.5cm 2 の試料を得た。
を用いて吸い上げた棒状の鋼試料を長さ5mmに切断し、
表面の研磨等の前処理を施さずに、重量1.1gで表面
積が1.5cm 2 の試料を得た。
【0021】試料を加熱溶融し炭素を抽出する状況を図
1に示す。試料1を、0.7gの銅助燃剤2とともに磁
器ボート3に入れ、高周波コイル5の中央部に設置した
燃焼管4に挿入し、燃焼管4内に酸素ガスを導入した。
酸素ガスの導出口は検出器6に接続されており、燃焼管
内のガスの炭素量はこの検出器で測定される。
1に示す。試料1を、0.7gの銅助燃剤2とともに磁
器ボート3に入れ、高周波コイル5の中央部に設置した
燃焼管4に挿入し、燃焼管4内に酸素ガスを導入した。
酸素ガスの導出口は検出器6に接続されており、燃焼管
内のガスの炭素量はこの検出器で測定される。
【0022】酸素ガスを2.5リットル/分の割合で導
入しながら、周波数18MHz、出力2.3kWの高周
波で加熱し、炭素を抽出した。
入しながら、周波数18MHz、出力2.3kWの高周
波で加熱し、炭素を抽出した。
【0023】検出された炭素の信号強度を図2に示す。
加熱開始後10秒過ぎに現れた信号は汚染炭素の信号
で、20秒近く経って現れた信号が鋼中炭素の信号であ
る。両方の信号が描く山は明瞭に別れてをおり、汚染炭
素量と鋼中炭素量とを分離して測定することができる。
後の信号が描く山の面積から検量線を用いて鋼中の炭素
濃度を算出し20.4ppm を得た。
加熱開始後10秒過ぎに現れた信号は汚染炭素の信号
で、20秒近く経って現れた信号が鋼中炭素の信号であ
る。両方の信号が描く山は明瞭に別れてをおり、汚染炭
素量と鋼中炭素量とを分離して測定することができる。
後の信号が描く山の面積から検量線を用いて鋼中の炭素
濃度を算出し20.4ppm を得た。
【0024】試料の重量は1g程度が適当であるが、
0.3gから2g程度の試料にこの発明の方法を適用す
ることができる。
0.3gから2g程度の試料にこの発明の方法を適用す
ることができる。
【0025】加熱に用いる高周波の周波数は高い程好ま
しいが、MHz程度であれば充分である。
しいが、MHz程度であれば充分である。
【0026】助燃剤は、汚染炭素の抽出が終わるまで溶
融しない銅がよく、錫は低温で溶融し試料表面を覆って
しまうので、汚染炭素の抽出が遅れ鋼中炭素との分離が
やや難しくなる。
融しない銅がよく、錫は低温で溶融し試料表面を覆って
しまうので、汚染炭素の抽出が遅れ鋼中炭素との分離が
やや難しくなる。
【0027】上記の測定で、助燃剤を銅から錫とタング
ステンの混合剤に変えた場合の検出信号強度曲線を図3
に示す。加熱開始後10秒過ぎに現れた汚染炭素の信号
の山と20秒近く経って現れた鋼中炭素の信号の山とが
裾で重なり、各々の強度を分離して累積することができ
ない。
ステンの混合剤に変えた場合の検出信号強度曲線を図3
に示す。加熱開始後10秒過ぎに現れた汚染炭素の信号
の山と20秒近く経って現れた鋼中炭素の信号の山とが
裾で重なり、各々の強度を分離して累積することができ
ない。
【0028】抽出時間を過度に短縮しようとして、高周
波の出力を高め20秒に満たない時間で炭素の抽出を行
った場合の検出信号強度曲線を図4に示す。この場合も
分離が困難である。
波の出力を高め20秒に満たない時間で炭素の抽出を行
った場合の検出信号強度曲線を図4に示す。この場合も
分離が困難である。
【0029】
【実施例】管の径を変えて極低炭素溶鋼を吸い上げ棒状
試料とし、これを適当な長さに切断し、表面積を変えた
ほぼ1gの試料について、鋼中炭素濃度を測定した。測
定については同一鋼種について5回の測定を行い平均値
を測定値とし、標準偏差σから相対的再現精度Cvを求
めて評価するとともに、前述のJIS G 1211に
よる事前加熱法で測定した値を標準値としてこれとの差
を求め評価した。
試料とし、これを適当な長さに切断し、表面積を変えた
ほぼ1gの試料について、鋼中炭素濃度を測定した。測
定については同一鋼種について5回の測定を行い平均値
を測定値とし、標準偏差σから相対的再現精度Cvを求
めて評価するとともに、前述のJIS G 1211に
よる事前加熱法で測定した値を標準値としてこれとの差
を求め評価した。
【0030】その他の測定条件及び測定結果並びに評価
結果を表1に示す。
結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】発明の実施例では、再現精度Cvは2%か
ら3%であったが、比較例では5%から8%とバラツキ
が大きかった。比較例については、N0. 6、7は比表面
積が4.0cm2/g より大きく、N0. 8は助燃剤としてタ
ングステンと錫を用い、N0.9は高周波出力を高め加熱
時間を20秒未満としたものである。
ら3%であったが、比較例では5%から8%とバラツキ
が大きかった。比較例については、N0. 6、7は比表面
積が4.0cm2/g より大きく、N0. 8は助燃剤としてタ
ングステンと錫を用い、N0.9は高周波出力を高め加熱
時間を20秒未満としたものである。
【0033】又、標準値との差の相対値も、実施例では
3%以内であったが、比較例では4%から11%と大き
かった。
3%以内であったが、比較例では4%から11%と大き
かった。
【0034】
【発明の効果】以上述べてきたように、この発明によれ
ば、鋼中炭素の燃焼分析法において、助燃剤に銅をもち
い、1g当たり4cm2 以下の表面積の微量炭素鋼試料を
高周波加熱により20秒乃至1分間加熱する。試料が溶
融する前に表面の汚染炭素が除去されるので、分析時間
が短くても鋼中成分の炭素が分離して精度よく測定され
る。しかも、装置の保守・維持が容易で工程分析や品質
管理分析に適している。このように、分析時間を短縮し
且つ精度が高く更に保守の容易な分析法を実現したこの
発明の効果は大きい。
ば、鋼中炭素の燃焼分析法において、助燃剤に銅をもち
い、1g当たり4cm2 以下の表面積の微量炭素鋼試料を
高周波加熱により20秒乃至1分間加熱する。試料が溶
融する前に表面の汚染炭素が除去されるので、分析時間
が短くても鋼中成分の炭素が分離して精度よく測定され
る。しかも、装置の保守・維持が容易で工程分析や品質
管理分析に適している。このように、分析時間を短縮し
且つ精度が高く更に保守の容易な分析法を実現したこの
発明の効果は大きい。
【図1】この発明の方法を説明するための試料加熱部の
概念図である。
概念図である。
【図2】この発明の方法による汚染炭素と鋼中炭素とが
分離された炭素信号強度の曲線図である。
分離された炭素信号強度の曲線図である。
【図3】助燃剤が不適切で、汚染炭素と鋼中炭素との分
離が不十分な炭素信号強度の曲線図である。
離が不十分な炭素信号強度の曲線図である。
【図4】急速過ぎる加熱で、汚染炭素と鋼中炭素との分
離が不十分な炭素信号強度の曲線図である。
離が不十分な炭素信号強度の曲線図である。
1 試料 2 銅助燃剤 3 磁器ボート 4 燃焼管 5 高周波コイル 6 検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋吉 孝則 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 望月 正 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼試料を酸素気流中で助燃剤を用いて加
熱燃焼し試料中の炭素成分を酸化炭素ガスとして、この
酸化炭素ガス濃度から炭素含有率を求める燃焼分析法に
おいて、助燃剤として銅を用い、加熱手段として高周波
加熱装置を用い、且つ試料の表面積を試料重量1g当た
り4cm2 以下とし加熱時間20秒以上1分以内で鋼中の
炭素を汚染炭素と分離して測定することを特徴とする鋼
中微量炭素の迅速定量方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7329132A JPH09166590A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 鋼中微量炭素の迅速定量方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7329132A JPH09166590A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 鋼中微量炭素の迅速定量方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09166590A true JPH09166590A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18217990
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7329132A Pending JPH09166590A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 鋼中微量炭素の迅速定量方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09166590A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113640338A (zh) * | 2020-04-27 | 2021-11-12 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种铝质复合脱氧剂中氮含量的检测方法 |
| WO2023112679A1 (ja) * | 2021-12-14 | 2023-06-22 | 株式会社堀場テクノサービス | 元素分析方法及び元素分析装置 |
| WO2023120490A1 (ja) * | 2021-12-21 | 2023-06-29 | Jfeスチール株式会社 | 炭化物中炭素の定量方法 |
-
1995
- 1995-12-18 JP JP7329132A patent/JPH09166590A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113640338A (zh) * | 2020-04-27 | 2021-11-12 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种铝质复合脱氧剂中氮含量的检测方法 |
| WO2023112679A1 (ja) * | 2021-12-14 | 2023-06-22 | 株式会社堀場テクノサービス | 元素分析方法及び元素分析装置 |
| WO2023120490A1 (ja) * | 2021-12-21 | 2023-06-29 | Jfeスチール株式会社 | 炭化物中炭素の定量方法 |
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