JPH09169846A - 硬化性組成物及びコーティング剤 - Google Patents
硬化性組成物及びコーティング剤Info
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- JPH09169846A JPH09169846A JP27078096A JP27078096A JPH09169846A JP H09169846 A JPH09169846 A JP H09169846A JP 27078096 A JP27078096 A JP 27078096A JP 27078096 A JP27078096 A JP 27078096A JP H09169846 A JPH09169846 A JP H09169846A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】保存安定性に優れたコーティング剤を得る。
【解決手段】アルコキシシラン、エポキシ基を有するシ
ランカップリング剤、水、有機溶媒及び触媒を配合して
なる組成物であって、かつ、水の含有量がアルコキシシ
ランを理論上40〜75%加水分解縮合可能な量である
ことを特徴とする硬化性組成物。
ランカップリング剤、水、有機溶媒及び触媒を配合して
なる組成物であって、かつ、水の含有量がアルコキシシ
ランを理論上40〜75%加水分解縮合可能な量である
ことを特徴とする硬化性組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化性組成物及び
これを用いたコーティング剤に関し、さらに詳細には、
ガラス、鉄、ステンレス、アルミニウム及びその他の金
属、プラスチック、木材、セメント及びその他の製品の
表面に適用する、高硬度、透明性、密着性、耐薬品性、
耐溶剤性に優れたコーティング剤を供するものである。
これまで、上記性質の改良を目的としたコーティング用
の液状組成物として、例えば国際出願番号PCT/JP
94/02169に記載された、アルコキシシランを特
定方法で加水分解した液状組成物がある。しかしながら
これら従来のコーティング用組成物は、調液から長時間
を経たものは得られる膜特性に劣り、また、得られるコ
ーティング膜の膜厚は薄く、柔軟性が不足するために膜
厚を厚くするとクラックが発生する等の欠点があった。
これを用いたコーティング剤に関し、さらに詳細には、
ガラス、鉄、ステンレス、アルミニウム及びその他の金
属、プラスチック、木材、セメント及びその他の製品の
表面に適用する、高硬度、透明性、密着性、耐薬品性、
耐溶剤性に優れたコーティング剤を供するものである。
これまで、上記性質の改良を目的としたコーティング用
の液状組成物として、例えば国際出願番号PCT/JP
94/02169に記載された、アルコキシシランを特
定方法で加水分解した液状組成物がある。しかしながら
これら従来のコーティング用組成物は、調液から長時間
を経たものは得られる膜特性に劣り、また、得られるコ
ーティング膜の膜厚は薄く、柔軟性が不足するために膜
厚を厚くするとクラックが発生する等の欠点があった。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】以上のような事情に鑑
み、本発明では高硬度、透明性、密着性、耐薬品性、耐
溶剤性、溶液の保存安定性、柔軟性に優れたコーティン
グ剤用組成物を提供することを目的とする。
み、本発明では高硬度、透明性、密着性、耐薬品性、耐
溶剤性、溶液の保存安定性、柔軟性に優れたコーティン
グ剤用組成物を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明に達し
た。すなわち本発明は、アルコキシシラン、エポキシ基
を有するシランカップリング剤、アルコキシシランを理
論上40〜75%加水分解縮合可能な量の水、有機溶媒
及び触媒を配合して得られる硬化性組成物等に存する。
を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明に達し
た。すなわち本発明は、アルコキシシラン、エポキシ基
を有するシランカップリング剤、アルコキシシランを理
論上40〜75%加水分解縮合可能な量の水、有機溶媒
及び触媒を配合して得られる硬化性組成物等に存する。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられるアルコキシシランとしては、通常、
R2 nSi(OR1)4-n(R1,R2はC1〜20のアルキ
ル基、n=1〜3の整数)で表されるアルコキシシラ
ン、例えばテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラプロポキシシランなどのテトラアルコキシシ
ラン類、及び/又はこれらの部分加水分解縮合物である
オリゴマーが用いられる。本発明で用いられるエポキシ
基を有するシランカップリング剤としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば
本発明で用いられるアルコキシシランとしては、通常、
R2 nSi(OR1)4-n(R1,R2はC1〜20のアルキ
ル基、n=1〜3の整数)で表されるアルコキシシラ
ン、例えばテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラプロポキシシランなどのテトラアルコキシシ
ラン類、及び/又はこれらの部分加水分解縮合物である
オリゴマーが用いられる。本発明で用いられるエポキシ
基を有するシランカップリング剤としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば
【0005】
【化1】 (式中、Rは−CH3 又は−C2 H5 を表わす。)等が
挙げられる。
挙げられる。
【0006】シランカップリング剤の配合量は、アルコ
キシシランに対し、重量比で10:1〜1:10程度が
好適に用いられる。本発明で用いられる有機溶媒として
は、アルコール類、グリコール類、炭化水素類、エステ
ル類、ケトン類、エーテル類等のうちの1種または2種
以上を使用する。アルコール類としては具体的にはメタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、nブタ
ノール、イソブタノール、オクタノール等が挙げられ、
グリコール類としてはエチレングリコール、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノn−プロピル
エーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテル
等のグリコール又はその誘導体が挙げられる。
キシシランに対し、重量比で10:1〜1:10程度が
好適に用いられる。本発明で用いられる有機溶媒として
は、アルコール類、グリコール類、炭化水素類、エステ
ル類、ケトン類、エーテル類等のうちの1種または2種
以上を使用する。アルコール類としては具体的にはメタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、nブタ
ノール、イソブタノール、オクタノール等が挙げられ、
グリコール類としてはエチレングリコール、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノn−プロピル
エーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテル
等のグリコール又はその誘導体が挙げられる。
【0007】炭化水素類としてはベンゼン、ケロシン、
トルエン、キシレン等が挙げられ、エステル類としは、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチ
ル、アセト酢酸エチル等が挙げられる。ケトン類として
は、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、アセチルアセトン等が挙げられ、エーテル類と
しては、エチルエーテル、ブチルエーテル、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ジオキサン、フラン、テト
ラヒドロフラン等が使用できる。これらの有機溶媒の添
加方法は特に限定されるものではなく、配合物の種類、
相溶性等により、適宜選ばれるが、本発明においてはア
クリル樹脂との相溶性のより良い配合液を得るために、
新たに溶媒を加えたり、また留去することが好ましい。
トルエン、キシレン等が挙げられ、エステル類としは、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチ
ル、アセト酢酸エチル等が挙げられる。ケトン類として
は、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、アセチルアセトン等が挙げられ、エーテル類と
しては、エチルエーテル、ブチルエーテル、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ジオキサン、フラン、テト
ラヒドロフラン等が使用できる。これらの有機溶媒の添
加方法は特に限定されるものではなく、配合物の種類、
相溶性等により、適宜選ばれるが、本発明においてはア
クリル樹脂との相溶性のより良い配合液を得るために、
新たに溶媒を加えたり、また留去することが好ましい。
【0008】有機溶媒の使用量としては、アルコキシシ
ラン100重量部に対し、50〜1000重量部、さら
に望ましくは50〜500重量部が好ましい。用いる有
機溶媒が50重量部未満の場合には組成物は保存安定性
が低下し、ゲル化しやすい。1000重量部を越えると
得られるコーティング膜の塗膜厚さが極端に薄くなる。
ラン100重量部に対し、50〜1000重量部、さら
に望ましくは50〜500重量部が好ましい。用いる有
機溶媒が50重量部未満の場合には組成物は保存安定性
が低下し、ゲル化しやすい。1000重量部を越えると
得られるコーティング膜の塗膜厚さが極端に薄くなる。
【0009】本発明で用いられる触媒としては、例え
ば、塩酸、酢酸、硝酸、ギ酸、硫酸、リン酸などの無機
酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、パラトルエンスルホン
酸、安息香酸、フタル酸、マレイン酸などの有機酸、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、
アンモニア等のアルカリ触媒、有機金属、金属アルコキ
シド、ジブチルスズジラウリレート、ジブチルスズジオ
クチエート、ジブチルスズジアセテート等の有機スズ化
合物、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、
チタニウムテトラキス(アセチルアセトネート)、チタ
ニウムビス(ブトキシ)ビス(アセチルアセトネー
ト)、チタニウムビス(イソプロポキシ)ビス(アセチ
ルアセトネート)、ジルコニウムテトラキス(アセチル
アセトネート)、ジルコニウムビス(ブトキシ)ビス
(アセチルアセトネート)、ジルコニウムビス(イソプ
ロポキシ)ビス(アセチルアセトネート)等の金属キレ
ート化合物、ホウ素ブトキシド、ホウ酸等のホウ素化合
物等が挙げられる。
ば、塩酸、酢酸、硝酸、ギ酸、硫酸、リン酸などの無機
酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、パラトルエンスルホン
酸、安息香酸、フタル酸、マレイン酸などの有機酸、水
酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、
アンモニア等のアルカリ触媒、有機金属、金属アルコキ
シド、ジブチルスズジラウリレート、ジブチルスズジオ
クチエート、ジブチルスズジアセテート等の有機スズ化
合物、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、
チタニウムテトラキス(アセチルアセトネート)、チタ
ニウムビス(ブトキシ)ビス(アセチルアセトネー
ト)、チタニウムビス(イソプロポキシ)ビス(アセチ
ルアセトネート)、ジルコニウムテトラキス(アセチル
アセトネート)、ジルコニウムビス(ブトキシ)ビス
(アセチルアセトネート)、ジルコニウムビス(イソプ
ロポキシ)ビス(アセチルアセトネート)等の金属キレ
ート化合物、ホウ素ブトキシド、ホウ酸等のホウ素化合
物等が挙げられる。
【0010】触媒の含有量は、エポキシ基を有するシラ
ンカップリング剤の該エポキシ基の合計量に対し、0.
05〜2mol%が好適である。触媒の含有量が0.0
5mol%未満の場合には、一般に縮合反応が遅く膜の
硬化が充分でなく、また、2mol%を越えると、残存
エポキシ基の経時的減少が見られ、組成物の安定性が不
良となる。このため、アクリル樹脂と複合化した際の硬
度等の塗膜物性が充分でなくなる可能性がある。本発明
ではアルコキシシランを理論上40〜75%加水分解縮
合可能な量の水を配合する。水の量が40%未満の場合
には、縮合が不充分であり硬度等の塗膜物性が充分でな
い。75%を越えると液の保存安定性が低下し、ゲル化
しやすい。
ンカップリング剤の該エポキシ基の合計量に対し、0.
05〜2mol%が好適である。触媒の含有量が0.0
5mol%未満の場合には、一般に縮合反応が遅く膜の
硬化が充分でなく、また、2mol%を越えると、残存
エポキシ基の経時的減少が見られ、組成物の安定性が不
良となる。このため、アクリル樹脂と複合化した際の硬
度等の塗膜物性が充分でなくなる可能性がある。本発明
ではアルコキシシランを理論上40〜75%加水分解縮
合可能な量の水を配合する。水の量が40%未満の場合
には、縮合が不充分であり硬度等の塗膜物性が充分でな
い。75%を越えると液の保存安定性が低下し、ゲル化
しやすい。
【0011】ここで、水の量は、アルコキシシランを理
論上100%加水分解縮合可能な量の水、すなわちアル
コキシシランの有するアルコキシ基の1/2のモル数の
水、に対する割合で表したものである。これら各成分を
配合して硬化性組成物とするのであるが、好ましい形態
としては、予めアルコキシシランに所定量の水を添加し
加水分解縮合を所望の程度に進めてから、シランカッブ
リング剤を添加する。この場合、得られるコーティング
膜がより高硬度となるためである。なお、触媒及び溶媒
は、通常加水分解縮合反応を行う時点から存在させる。
論上100%加水分解縮合可能な量の水、すなわちアル
コキシシランの有するアルコキシ基の1/2のモル数の
水、に対する割合で表したものである。これら各成分を
配合して硬化性組成物とするのであるが、好ましい形態
としては、予めアルコキシシランに所定量の水を添加し
加水分解縮合を所望の程度に進めてから、シランカッブ
リング剤を添加する。この場合、得られるコーティング
膜がより高硬度となるためである。なお、触媒及び溶媒
は、通常加水分解縮合反応を行う時点から存在させる。
【0012】こうして得られた液状の硬化性組成物をそ
のまま用いてもよいが、好ましくは、更に、カルボキシ
ル基、その無水物基、アルコキシル基の1位又は2位の
炭素原子に酸素、硫黄又は窒素原子が結合したアルコキ
シカルボニル基またはアミノ基のうち少なくとも1種の
官能基を有するアクリル樹脂を配合することにより、一
層優れた特性のコーティング剤を得ることができる。ア
クリル樹脂としては、具体的には、(a)(メタ)アク
リル酸と炭素数が1〜18のアルカノールから得られる
エステル、及び(b)カルボキシル基、その無水物基、
アルコキシル基の1位又は2位の炭素原子に酸素、硫
黄、或いは窒素原子が結合したアルコキシカルボニル
基、またはアミノ基のうち少なくとも1種の官能基を有
するα、β−エチレン性不飽和炭化水素、を必須成分と
するアクリル系共重合体が好ましく使用される。
のまま用いてもよいが、好ましくは、更に、カルボキシ
ル基、その無水物基、アルコキシル基の1位又は2位の
炭素原子に酸素、硫黄又は窒素原子が結合したアルコキ
シカルボニル基またはアミノ基のうち少なくとも1種の
官能基を有するアクリル樹脂を配合することにより、一
層優れた特性のコーティング剤を得ることができる。ア
クリル樹脂としては、具体的には、(a)(メタ)アク
リル酸と炭素数が1〜18のアルカノールから得られる
エステル、及び(b)カルボキシル基、その無水物基、
アルコキシル基の1位又は2位の炭素原子に酸素、硫
黄、或いは窒素原子が結合したアルコキシカルボニル
基、またはアミノ基のうち少なくとも1種の官能基を有
するα、β−エチレン性不飽和炭化水素、を必須成分と
するアクリル系共重合体が好ましく使用される。
【0013】(a)のエステルとしては、例えば、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシ
ルなどが挙げられる。(b)のα、β−エチレン性不飽
和炭化水素としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、メチレンマロン酸、
アコニット酸、シトラコン酸、4−カルボキシスチレ
ン、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン
酸、無水ドデセニルコハク酸、アリルアミン、アリルア
ニリン、N−(メタ)アクリロイルアミン、N−フェニ
ル−N−メタクリロイルアミン、アミノスチレン、アミ
ノメチルスチレン、ジアリルアミン、ビニルイミダゾー
ル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸1−メトキシメチル、(メタ)アクリル
酸フタルイミドメチル、(メタ)アクリル酸β−p−ト
ルエンスルホン酸、(メタ)アクリル酸β−p−ニトロ
フェニルチオエチル、(メタ)アクリル酸β−p−メチ
ルチオエチルなどが挙げられる。
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イ
ソブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシ
ルなどが挙げられる。(b)のα、β−エチレン性不飽
和炭化水素としては、例えば、(メタ)アクリル酸、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、メチレンマロン酸、
アコニット酸、シトラコン酸、4−カルボキシスチレ
ン、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン
酸、無水ドデセニルコハク酸、アリルアミン、アリルア
ニリン、N−(メタ)アクリロイルアミン、N−フェニ
ル−N−メタクリロイルアミン、アミノスチレン、アミ
ノメチルスチレン、ジアリルアミン、ビニルイミダゾー
ル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メ
タ)アクリル酸1−メトキシメチル、(メタ)アクリル
酸フタルイミドメチル、(メタ)アクリル酸β−p−ト
ルエンスルホン酸、(メタ)アクリル酸β−p−ニトロ
フェニルチオエチル、(メタ)アクリル酸β−p−メチ
ルチオエチルなどが挙げられる。
【0014】アクリル樹脂の配合量は、通常アルコキシ
シラン及びシランカップリング剤に対する重量比で、
(アルコキシシラン+シランカップリング剤):アクリ
ル樹脂=5:95〜85:15程度である。本発明で得
られるコーティング剤は、溶液の経時変化が少なく、保
存安定性に優れ、高硬度、透明性、密着性、耐薬品性、
耐溶剤性、柔軟性に優れた塗膜を与えることができる。
シラン及びシランカップリング剤に対する重量比で、
(アルコキシシラン+シランカップリング剤):アクリ
ル樹脂=5:95〜85:15程度である。本発明で得
られるコーティング剤は、溶液の経時変化が少なく、保
存安定性に優れ、高硬度、透明性、密着性、耐薬品性、
耐溶剤性、柔軟性に優れた塗膜を与えることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により、更に本発明を詳細に説
明する。なお、実施例における評価は以下の方法により
行なった。 (1)エポキシ基の定量:テトラエチルアンモニウムブ
ロマイド−過塩素酸滴定により行った。すなわち、20
%テトラエチルアンモニウムブロマイド酢酸溶液をエポ
キシ基に対し過剰量加え、クリスタルバイオレットを指
示薬として0.1N過塩素酸酢酸溶液で滴定を行った。 (2)耐酸性:硫酸5%水溶液を膜上に1滴滴下、一昼
夜放置後、水洗して目視で膜の変化を確認した。 (3)耐溶剤性:キシレンを脱脂綿にしみ込ませ、膜面
を100往復拭き、膜の溶出を目視で確認した。
明する。なお、実施例における評価は以下の方法により
行なった。 (1)エポキシ基の定量:テトラエチルアンモニウムブ
ロマイド−過塩素酸滴定により行った。すなわち、20
%テトラエチルアンモニウムブロマイド酢酸溶液をエポ
キシ基に対し過剰量加え、クリスタルバイオレットを指
示薬として0.1N過塩素酸酢酸溶液で滴定を行った。 (2)耐酸性:硫酸5%水溶液を膜上に1滴滴下、一昼
夜放置後、水洗して目視で膜の変化を確認した。 (3)耐溶剤性:キシレンを脱脂綿にしみ込ませ、膜面
を100往復拭き、膜の溶出を目視で確認した。
【0016】実施例1 還流冷却器及び攪拌装置を備えた500mlの四つ口フ
ラスコを用い、市販のテトラメトキシシラン76gに、
メタノール63.2gを加えて攪拌した後、1N塩酸1
g及び水9.8g(テトラメトキシシランを理論上完全
に加水分解縮合する量に対し60%)を加え、還流下、
内温度65℃で3.5時間加水分解縮合反応を行った。
次いでエポキシ基を有する下記のシランカップリング剤
(日本ユニカ製、品番A−187)
ラスコを用い、市販のテトラメトキシシラン76gに、
メタノール63.2gを加えて攪拌した後、1N塩酸1
g及び水9.8g(テトラメトキシシランを理論上完全
に加水分解縮合する量に対し60%)を加え、還流下、
内温度65℃で3.5時間加水分解縮合反応を行った。
次いでエポキシ基を有する下記のシランカップリング剤
(日本ユニカ製、品番A−187)
【0017】
【化2】 を19.0g添加して室温で1日放置し、硬化性組成物
とした。(触媒量はシランカップリング剤のエポキシ基
の合計量に対し、0.13mol%である。) エポキシ基の定量の結果、室温で10日放置後もエポキ
シ基は100%残存しており、目視では溶液の経時変化
は見られず、また、この組成物は50℃で13日間放置
後も透明液状を保っており、経時安定性は良好であっ
た。
とした。(触媒量はシランカップリング剤のエポキシ基
の合計量に対し、0.13mol%である。) エポキシ基の定量の結果、室温で10日放置後もエポキ
シ基は100%残存しており、目視では溶液の経時変化
は見られず、また、この組成物は50℃で13日間放置
後も透明液状を保っており、経時安定性は良好であっ
た。
【0018】実施例2 還流冷却器及び攪拌装置を備えた500mlの四つ口フ
ラスコを用い、市販のテトラメトキシシラン76gに、
メタノール63.2gを加えて攪拌した後、1N塩酸1
g及び水9.8gを加え、内温度65℃で3.5時間加
水分解縮合反応を行った。次に、メチルイソブチルケト
ン101.6gを加えてからトップ温度65〜66℃で
溶媒101.6gを留去し、メタノールをメチルイソブ
チルケトンに置換した。実施例1で用いたシランカップ
リング剤19.0gを添加して室温で1日放置し、硬化
性組成物とした。エポキシ基の定量の結果、室温で10
日放置後もエポキシ基は100%残存していた。また、
この組成物は50℃で13日間放置後も、透明液状を保
っていた。
ラスコを用い、市販のテトラメトキシシラン76gに、
メタノール63.2gを加えて攪拌した後、1N塩酸1
g及び水9.8gを加え、内温度65℃で3.5時間加
水分解縮合反応を行った。次に、メチルイソブチルケト
ン101.6gを加えてからトップ温度65〜66℃で
溶媒101.6gを留去し、メタノールをメチルイソブ
チルケトンに置換した。実施例1で用いたシランカップ
リング剤19.0gを添加して室温で1日放置し、硬化
性組成物とした。エポキシ基の定量の結果、室温で10
日放置後もエポキシ基は100%残存していた。また、
この組成物は50℃で13日間放置後も、透明液状を保
っていた。
【0019】実施例3 還流冷却器及び攪拌装置を備えた500mlの四つ口フ
ラスコを用い、市販のテトラメトキシシラン76gに、
メタノール63.2gを加えて攪拌した後、1N塩酸1
g及び水9.8gを加え、内温度65℃で3.5時間加
水分解縮合反応を行った。次いで実施例1で用いたシラ
ンカップリング剤を19.0g、メタノール46.25
g、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)0.
67g、水1.30gを添加して室温で1日放置し、硬
化性組成物とした。(触媒量はシランカップリング剤の
エポキシ基の合計量に対し、2.6mol%である。) エポキシ基の定量の結果、エポキシ基残存率は、室温放
置4日後で85%、10日後で68%であった。この組
成物は50℃で14日間放置後も、透明液状を保ってい
た。
ラスコを用い、市販のテトラメトキシシラン76gに、
メタノール63.2gを加えて攪拌した後、1N塩酸1
g及び水9.8gを加え、内温度65℃で3.5時間加
水分解縮合反応を行った。次いで実施例1で用いたシラ
ンカップリング剤を19.0g、メタノール46.25
g、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)0.
67g、水1.30gを添加して室温で1日放置し、硬
化性組成物とした。(触媒量はシランカップリング剤の
エポキシ基の合計量に対し、2.6mol%である。) エポキシ基の定量の結果、エポキシ基残存率は、室温放
置4日後で85%、10日後で68%であった。この組
成物は50℃で14日間放置後も、透明液状を保ってい
た。
【0020】比較例1 水の量を13.4g(テトラメトキシシランを理論上完
全に加水分解縮合する量に対し80%)に変更した以外
は実施例1と同様な方法で組成物を調製した。この組成
物は室温放置5日後にゲル化した。 比較例2 テトラメトキシシランオリゴマー(三菱化学(株)製、
商品名「MKCシリケートMS51」、テトラメトキシ
シランの40%加水分解縮合品)19.2gにメタノー
ル26.5g、0.1N塩酸0.33g、水3.74g
(テトラメトキシシランオリゴマーを理論上完全に加水
分解縮合する量に対し113%)を加え、室温で1日放
置後、実施例1で用いたシランカップリング剤6.33
gを加え、組成物を調製した。この組成物は50℃、1
日でゲル化した。
全に加水分解縮合する量に対し80%)に変更した以外
は実施例1と同様な方法で組成物を調製した。この組成
物は室温放置5日後にゲル化した。 比較例2 テトラメトキシシランオリゴマー(三菱化学(株)製、
商品名「MKCシリケートMS51」、テトラメトキシ
シランの40%加水分解縮合品)19.2gにメタノー
ル26.5g、0.1N塩酸0.33g、水3.74g
(テトラメトキシシランオリゴマーを理論上完全に加水
分解縮合する量に対し113%)を加え、室温で1日放
置後、実施例1で用いたシランカップリング剤6.33
gを加え、組成物を調製した。この組成物は50℃、1
日でゲル化した。
【0021】比較例3 テトラメトキシシランオリゴマー(三菱化学(株)製、
商品名「MKCシリケートMS51」、テトラメトキシ
シランの40%加水分解縮合品)19.2gにメタノー
ル26.5g、アルミニウムトリス(アセチルアセトネ
ート)0.192g、水4.07g(テトラメトキシシ
ランオリゴマーを理論上完全に加水分解縮合する量に対
し113%)を加え、1日放置後、シランカップリング
剤(日本ユニカ製、品番A−187)6.33gを加
え、組成物を調製した。エポキシ基の定量の結果、エポ
キシ基残存率は、1日後で70%、2日後で50%であ
った。
商品名「MKCシリケートMS51」、テトラメトキシ
シランの40%加水分解縮合品)19.2gにメタノー
ル26.5g、アルミニウムトリス(アセチルアセトネ
ート)0.192g、水4.07g(テトラメトキシシ
ランオリゴマーを理論上完全に加水分解縮合する量に対
し113%)を加え、1日放置後、シランカップリング
剤(日本ユニカ製、品番A−187)6.33gを加
え、組成物を調製した。エポキシ基の定量の結果、エポ
キシ基残存率は、1日後で70%、2日後で50%であ
った。
【0022】比較例4 アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)の代わり
にマレイン酸0.192gを用いた以外は比較例3と同
様の方法で組成物を調製した。エポキシ基の定量の結
果、エポキシ基残存率は、室温放置1日後で40%であ
った。 比較例5 テトラメトキシシランオリゴマー(三菱化学(株)製、
商品名「MKCシリケートMS51」、テトラメトキシ
シランの40%加水分解縮合品)19.2gにメタノー
ル26.5g、アルミニウムトリス(アセチルアセトネ
ート)0.192g、水4.07gを加え、組成物を調
製した。この組成物は50℃で放置11日後にゲル化し
た。
にマレイン酸0.192gを用いた以外は比較例3と同
様の方法で組成物を調製した。エポキシ基の定量の結
果、エポキシ基残存率は、室温放置1日後で40%であ
った。 比較例5 テトラメトキシシランオリゴマー(三菱化学(株)製、
商品名「MKCシリケートMS51」、テトラメトキシ
シランの40%加水分解縮合品)19.2gにメタノー
ル26.5g、アルミニウムトリス(アセチルアセトネ
ート)0.192g、水4.07gを加え、組成物を調
製した。この組成物は50℃で放置11日後にゲル化し
た。
【0023】実施例4 還流冷却器及び攪拌装置を備えた500mlの四つ口フ
ラスコを用い、イソプロピルアルコール70g、メチル
エチルケトン70g、メタクリル酸メチル24g、アク
リル酸エチル27g、メタクリル酸6g、アクリル酸2
−ヒドロキシエチル3g及び2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル2gを加え、65℃で6時間攪拌を行い、
アクリル樹脂溶液を得た。このアクリル樹脂溶液14.
35g及びメチルイソブチルケトン2.85gを、実施
例2で得られた硬化性用組成物10gに加え、コーティ
ング液を得た。アルコキシシランが完全に加水分解縮合
された場合のコーティング液中の不揮発成分を計算によ
り算出すると25%であった。
ラスコを用い、イソプロピルアルコール70g、メチル
エチルケトン70g、メタクリル酸メチル24g、アク
リル酸エチル27g、メタクリル酸6g、アクリル酸2
−ヒドロキシエチル3g及び2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル2gを加え、65℃で6時間攪拌を行い、
アクリル樹脂溶液を得た。このアクリル樹脂溶液14.
35g及びメチルイソブチルケトン2.85gを、実施
例2で得られた硬化性用組成物10gに加え、コーティ
ング液を得た。アルコキシシランが完全に加水分解縮合
された場合のコーティング液中の不揮発成分を計算によ
り算出すると25%であった。
【0024】このコーティング液をガラス板(70mm
×150mm×2mm)に500μmアプリケーターを
用いて塗布し、150℃、2時間乾燥を行ったところ、
ひび、剥離のない透明な塗膜が得られ、塗膜の平均膜厚
は25μmであった。鉛筆硬度試験の結果2〜3Hであ
り、耐酸性、耐溶剤性は良好であった。また、アルコキ
シシランが完全に加水分解縮合された場合の膜中のアク
リル樹脂成分を算出したところ63%であった。
×150mm×2mm)に500μmアプリケーターを
用いて塗布し、150℃、2時間乾燥を行ったところ、
ひび、剥離のない透明な塗膜が得られ、塗膜の平均膜厚
は25μmであった。鉛筆硬度試験の結果2〜3Hであ
り、耐酸性、耐溶剤性は良好であった。また、アルコキ
シシランが完全に加水分解縮合された場合の膜中のアク
リル樹脂成分を算出したところ63%であった。
【0025】比較例6 実施例4で得られたアクリル樹脂溶液11.18gを比
較例5で得られた組成物10gに加え、実施例4と同様
の方法で塗布を行った。液中の不揮発成分は25%、膜
中のアクリル樹脂成分は63%(いずれも計算値)であ
った。得られた塗膜(平均膜厚25μm)には細かいひ
びが目視で確認された。
較例5で得られた組成物10gに加え、実施例4と同様
の方法で塗布を行った。液中の不揮発成分は25%、膜
中のアクリル樹脂成分は63%(いずれも計算値)であ
った。得られた塗膜(平均膜厚25μm)には細かいひ
びが目視で確認された。
【0026】
【発明の効果】本発明により、保存安定性に優れた液状
の硬化性組成物を得る。
の硬化性組成物を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥海 傑 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 アルコキシシラン、エポキシ基を有する
シランカップリング剤、水、有機溶媒及び触媒を配合し
てなる組成物であって、かつ、水の含有量がアルコキシ
シランを理論上40〜75%加水分解縮合可能な量であ
ることを特徴とする硬化性組成物。 - 【請求項2】 触媒の含有量がエポキシ基を有するシラ
ンカップリング剤の有するエポキシ基の合計量に対し
0.05〜2mol%であることを特徴とする請求項1
記載の硬化性組成物。 - 【請求項3】 予めアルコキシシランに水を添加し加水
分解縮合してからエポキシ基を有するシランカップリン
グ剤を配合することを特徴とする請求項1又は2記載の
硬化性組成物。 - 【請求項4】 カルボキシル基、その無水物基、アルコ
キシル基の1位又は2位の炭素原子に酸素、硫黄又は窒
素原子が結合したアルコキシカルボニル基、及びアミノ
基のうち少なくとも1種の官能基を有するアクリル樹脂
を請求項1〜3のいずれかに記載の硬化性組成物に配合
してなるコーティング剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27078096A JPH09169846A (ja) | 1995-10-17 | 1996-10-14 | 硬化性組成物及びコーティング剤 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-268299 | 1995-10-17 | ||
| JP26829995 | 1995-10-17 | ||
| JP27078096A JPH09169846A (ja) | 1995-10-17 | 1996-10-14 | 硬化性組成物及びコーティング剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09169846A true JPH09169846A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=26548252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27078096A Pending JPH09169846A (ja) | 1995-10-17 | 1996-10-14 | 硬化性組成物及びコーティング剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09169846A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6719836B2 (en) | 2000-09-25 | 2004-04-13 | Sigma Coatings B.V. | Water-based two component protective coating compositions |
| JP2015526531A (ja) * | 2012-05-22 | 2015-09-10 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | 多孔質無機酸化物被膜を製造するための組成物および方法 |
-
1996
- 1996-10-14 JP JP27078096A patent/JPH09169846A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6719836B2 (en) | 2000-09-25 | 2004-04-13 | Sigma Coatings B.V. | Water-based two component protective coating compositions |
| JP2015526531A (ja) * | 2012-05-22 | 2015-09-10 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | 多孔質無機酸化物被膜を製造するための組成物および方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050308 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050726 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |