JPH09171891A - 電子レンジ - Google Patents
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- JPH09171891A JPH09171891A JP33022695A JP33022695A JPH09171891A JP H09171891 A JPH09171891 A JP H09171891A JP 33022695 A JP33022695 A JP 33022695A JP 33022695 A JP33022695 A JP 33022695A JP H09171891 A JPH09171891 A JP H09171891A
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- Japan
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- radiant heat
- temperature
- heated
- heat sensor
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- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】比較的安価で、周囲温度の変化、サーミスタの
特性の経年変化、集光部の集光力の経年変化によって影
響されないで、被加熱物の温度を高精度に測定して、適
正に被加熱物への加熱が行われる電子レンジを提供す
る。 【解決手段】被加熱物から輻射される赤外線を検出する
輻射熱センサ11によって被加熱物の温度を測定する。
輻射熱センサ11を感温素子を用いたボロメータタイプ
とする。輻射熱センサ11の周囲温度を測定する周囲温
度測定手段を設ける。輻射熱センサの出力を周囲温度測
定手段の出力に基づいて補正する。
特性の経年変化、集光部の集光力の経年変化によって影
響されないで、被加熱物の温度を高精度に測定して、適
正に被加熱物への加熱が行われる電子レンジを提供す
る。 【解決手段】被加熱物から輻射される赤外線を検出する
輻射熱センサ11によって被加熱物の温度を測定する。
輻射熱センサ11を感温素子を用いたボロメータタイプ
とする。輻射熱センサ11の周囲温度を測定する周囲温
度測定手段を設ける。輻射熱センサの出力を周囲温度測
定手段の出力に基づいて補正する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱物から輻射
される赤外線を検出して被加熱物の温度を測定し、その
温度情報に基づいて被加熱物への加熱を制御する電子レ
ンジに関するものである。
される赤外線を検出して被加熱物の温度を測定し、その
温度情報に基づいて被加熱物への加熱を制御する電子レ
ンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱制御機能付きの電子レンジは
被加熱物から輻射される赤外線を検出することにより被
加熱物の温度を測定し、その温度情報に基づいて、被加
熱物への加熱を制御するようになっている。これによ
り、被加熱物への加熱の不足や超過を防ぎ、仕上がった
時点で被加熱物への加熱を終了する。
被加熱物から輻射される赤外線を検出することにより被
加熱物の温度を測定し、その温度情報に基づいて、被加
熱物への加熱を制御するようになっている。これによ
り、被加熱物への加熱の不足や超過を防ぎ、仕上がった
時点で被加熱物への加熱を終了する。
【0003】この赤外線の検出器は様々な種類があり、
主に量子型センサと熱効果型センサに分類される。量子
型センサは半導体の光電効果を利用したもので、測定精
度も高く、応答性も良い反面、検出する光の波長域が狭
いことや常温では使用できないという欠点がある。その
ために量子型センサを電子レンジで赤外線検出器として
使用することは困難である。
主に量子型センサと熱効果型センサに分類される。量子
型センサは半導体の光電効果を利用したもので、測定精
度も高く、応答性も良い反面、検出する光の波長域が狭
いことや常温では使用できないという欠点がある。その
ために量子型センサを電子レンジで赤外線検出器として
使用することは困難である。
【0004】それに対して熱効果型センサは、赤外線を
吸収して熱に変換し、その熱を検出するもので、感度、
応答性ともに量子型センサより劣るが、構造が簡単で機
械的強度も優れており、測定する光の波長域も広く、常
温での使用も可能である。熱効果型センサには、小型の
熱電対を多数直列に接続した熱電堆(サーモパイル)を
用いた熱電堆タイプ、焦電効果を利用した焦電タイプ、
そしてサーミスタの導電率の変化を利用したサーミスタ
ボロメータタイプがある。
吸収して熱に変換し、その熱を検出するもので、感度、
応答性ともに量子型センサより劣るが、構造が簡単で機
械的強度も優れており、測定する光の波長域も広く、常
温での使用も可能である。熱効果型センサには、小型の
熱電対を多数直列に接続した熱電堆(サーモパイル)を
用いた熱電堆タイプ、焦電効果を利用した焦電タイプ、
そしてサーミスタの導電率の変化を利用したサーミスタ
ボロメータタイプがある。
【0005】熱電堆タイプは放射線温度計として広く実
用化されているが、熱電堆素子が高価である。焦電タイ
プでは焦電素子が比較的安価であるが、赤外線を断続的
に照射するようにするチョッパ機構が必要であり、測定
システムが高価になる。サーミスタボロメータタイプは
2個のサーミスタと、被加熱物から輻射される赤外線を
反射、集光する集光部とから構成され、比較的安価であ
る。
用化されているが、熱電堆素子が高価である。焦電タイ
プでは焦電素子が比較的安価であるが、赤外線を断続的
に照射するようにするチョッパ機構が必要であり、測定
システムが高価になる。サーミスタボロメータタイプは
2個のサーミスタと、被加熱物から輻射される赤外線を
反射、集光する集光部とから構成され、比較的安価であ
る。
【0006】サーミスタボロメータは図7に示すように
負特性で特性のそろったサーミスタTH1、TH2と抵
抗R1、R2とでブリッジ回路25に組んだものであ
る。そしてサーミスタTH1とサーミスタTH2の中点
と、抵抗R1と抵抗R2の中点に高精度差動増幅回路7
が接続される。
負特性で特性のそろったサーミスタTH1、TH2と抵
抗R1、R2とでブリッジ回路25に組んだものであ
る。そしてサーミスタTH1とサーミスタTH2の中点
と、抵抗R1と抵抗R2の中点に高精度差動増幅回路7
が接続される。
【0007】サーミスタTH1は集光部で集められた赤
外線が照射されるようにし、補償用にサーミスタTH2
はその近傍でその赤外線が照射されないように設けられ
る。定電圧Vが印加され、この時のサーミスタTH1と
サーミスタTH2の中点電圧VT、抵抗R1と抵抗R2
の中点電圧VRとすると、高精度差動の増幅回路7の出
力電圧V2はVTとVRの差を増幅したものになる。
外線が照射されるようにし、補償用にサーミスタTH2
はその近傍でその赤外線が照射されないように設けられ
る。定電圧Vが印加され、この時のサーミスタTH1と
サーミスタTH2の中点電圧VT、抵抗R1と抵抗R2
の中点電圧VRとすると、高精度差動の増幅回路7の出
力電圧V2はVTとVRの差を増幅したものになる。
【0008】サーミスタTH1への赤外線の照射量が多
いほど輻射熱でVTとVRの差が大きくなり、電圧V2
も大きくなる。赤外線の照射量は被加熱物の温度上昇に
よって増加する関係があり、電圧V2は被加熱物温度の
情報として取り扱うことができる。電子レンジは出力電
圧V2があらかじめ設定された電圧に到達することで、
被加熱物への加熱を終了する。
いほど輻射熱でVTとVRの差が大きくなり、電圧V2
も大きくなる。赤外線の照射量は被加熱物の温度上昇に
よって増加する関係があり、電圧V2は被加熱物温度の
情報として取り扱うことができる。電子レンジは出力電
圧V2があらかじめ設定された電圧に到達することで、
被加熱物への加熱を終了する。
【0009】しかしながら、出力される電圧V2は周囲
温度に大きく影響され、それが考慮されなければ、正確
に被加熱物温度が測定されない。特に2個のサーミスタ
の特性のわずかな違いでも、周囲温度の変化によって電
圧V2がずれて、正しい結果が得られなくなる温度ドリ
フトの問題がある。電子レンジでは被加熱物への加熱に
よって周囲温度も被加熱物温度も大きく変動するため
に、サーミスタボロメータは扱いにくくなっている。
温度に大きく影響され、それが考慮されなければ、正確
に被加熱物温度が測定されない。特に2個のサーミスタ
の特性のわずかな違いでも、周囲温度の変化によって電
圧V2がずれて、正しい結果が得られなくなる温度ドリ
フトの問題がある。電子レンジでは被加熱物への加熱に
よって周囲温度も被加熱物温度も大きく変動するため
に、サーミスタボロメータは扱いにくくなっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようにサーミスタ
ボロメータタイプの輻射熱センサで輻射熱を検出する方
法は比較的安価であるが、電子レンジでは使用しにく
い。温度ドリフトを無くすために、極めて特性のそろっ
た2個のサーミスタが使用されれば良いが、そのために
製造上の歩留まりの悪化は避けられない。
ボロメータタイプの輻射熱センサで輻射熱を検出する方
法は比較的安価であるが、電子レンジでは使用しにく
い。温度ドリフトを無くすために、極めて特性のそろっ
た2個のサーミスタが使用されれば良いが、そのために
製造上の歩留まりの悪化は避けられない。
【0011】又、輻射熱センサの出力はμV単位の微小
な電圧であり、これを高精度作動増幅器で高倍率で増幅
するためにS/N比が悪い。又、被加熱物より輻射され
る赤外線量は被加熱物の大きさや形状に関係している。
被加熱物の大きさや形状によって輻射熱センサの出力が
変化し、正確な測定値が得られなくなる問題がある。更
に、サーミスタの特性の経年変化や、集光部の集光力の
経年変化によっても輻射熱センサの出力は変化し、同様
に正確な測定値が得られなくなる可能性もある。
な電圧であり、これを高精度作動増幅器で高倍率で増幅
するためにS/N比が悪い。又、被加熱物より輻射され
る赤外線量は被加熱物の大きさや形状に関係している。
被加熱物の大きさや形状によって輻射熱センサの出力が
変化し、正確な測定値が得られなくなる問題がある。更
に、サーミスタの特性の経年変化や、集光部の集光力の
経年変化によっても輻射熱センサの出力は変化し、同様
に正確な測定値が得られなくなる可能性もある。
【0012】本発明はこのような課題を解決するもの
で、比較的安価で周囲温度の変化、サーミスタの特性の
経年変化、集光部の集光力の経年変化によって影響され
ないで、被加熱物温度を高精度に測定して適正に被加熱
物への加熱が行われる電子レンジを提供することを目的
とする。
で、比較的安価で周囲温度の変化、サーミスタの特性の
経年変化、集光部の集光力の経年変化によって影響され
ないで、被加熱物温度を高精度に測定して適正に被加熱
物への加熱が行われる電子レンジを提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明の第1の構成では、加熱室内に置かれた被加熱
物から輻射される赤外線を検出する輻射熱センサによっ
て前記被加熱物の温度を測定し、その温度情報に基づい
て前記被加熱物への加熱を制御する電子レンジにおい
て、前記輻射熱センサは感温素子を用いたボロメータタ
イプとし、前記輻射熱センサの周囲温度を測定する周囲
温度測定手段を設け、前記輻射熱センサの出力を前記周
囲温度測定手段の出力に基づいて補正するようにしてい
る。
め本発明の第1の構成では、加熱室内に置かれた被加熱
物から輻射される赤外線を検出する輻射熱センサによっ
て前記被加熱物の温度を測定し、その温度情報に基づい
て前記被加熱物への加熱を制御する電子レンジにおい
て、前記輻射熱センサは感温素子を用いたボロメータタ
イプとし、前記輻射熱センサの周囲温度を測定する周囲
温度測定手段を設け、前記輻射熱センサの出力を前記周
囲温度測定手段の出力に基づいて補正するようにしてい
る。
【0014】このような構成によると、前記被加熱物か
ら輻射される赤外線が前記輻射熱センサによって検出さ
れる。前記輻射熱センサが出力する電圧は赤外線量の増
加に従って大きくなる。赤外線量は前記被加熱物の温度
が高くなるに従って増加する。これにより前記輻射熱セ
ンサが出力する電圧は被加熱物温度として処理すること
が可能である。
ら輻射される赤外線が前記輻射熱センサによって検出さ
れる。前記輻射熱センサが出力する電圧は赤外線量の増
加に従って大きくなる。赤外線量は前記被加熱物の温度
が高くなるに従って増加する。これにより前記輻射熱セ
ンサが出力する電圧は被加熱物温度として処理すること
が可能である。
【0015】しかしながら感温素子を用いた当該輻射熱
センサは周囲温度にも反応するので、その出力に周囲温
度成分が含まれている。そこで周囲温度測定手段によ
り、前記輻射熱センサの周囲温度を測定し、その周囲温
度情報に基づいて前記輻射熱センサの出力から周囲温度
成分を除去する。これにより前記被加熱物の温度が高精
度で求まる。この温度情報に基づいて被加熱物の加熱が
制御される。
センサは周囲温度にも反応するので、その出力に周囲温
度成分が含まれている。そこで周囲温度測定手段によ
り、前記輻射熱センサの周囲温度を測定し、その周囲温
度情報に基づいて前記輻射熱センサの出力から周囲温度
成分を除去する。これにより前記被加熱物の温度が高精
度で求まる。この温度情報に基づいて被加熱物の加熱が
制御される。
【0016】又、本発明では上記構成において、更に、
前記輻射熱センサの入射口の方向を可変するように前記
輻射熱センサの位置を制御する制御手段を設け、該制御
手段は前記被加熱物への加熱時に前記輻射熱センサの出
力が最大となる位置に前記輻射熱センサをもたらすよう
にしている。
前記輻射熱センサの入射口の方向を可変するように前記
輻射熱センサの位置を制御する制御手段を設け、該制御
手段は前記被加熱物への加熱時に前記輻射熱センサの出
力が最大となる位置に前記輻射熱センサをもたらすよう
にしている。
【0017】このような構成によると、前記輻射熱セン
サの入射口の方向に前記被加熱物が存しないときは、輻
射熱センサの出力は小さいので、前記入射口の方向に前
記被加熱物が入るように輻射熱センサの位置が自動制御
される。そして、前記輻射熱センサの出力が最大になる
方向が選ばれることにより、前記輻射熱センサの出力
は、前記被加熱物の大きさや形状によらず、被加熱物の
温度のみに関係するようになる。
サの入射口の方向に前記被加熱物が存しないときは、輻
射熱センサの出力は小さいので、前記入射口の方向に前
記被加熱物が入るように輻射熱センサの位置が自動制御
される。そして、前記輻射熱センサの出力が最大になる
方向が選ばれることにより、前記輻射熱センサの出力
は、前記被加熱物の大きさや形状によらず、被加熱物の
温度のみに関係するようになる。
【0018】又、本発明は上記第1の構成において、更
に、前記輻射熱センサは前記感温素子を内蔵する部分
と、入射赤外線を前記感温素子へ導く集光部を有する筐
体を備えており、前記筐体に更に発熱体を設け、それが
加熱することにより前記輻射熱センサの温度を一定に保
つようにしている。
に、前記輻射熱センサは前記感温素子を内蔵する部分
と、入射赤外線を前記感温素子へ導く集光部を有する筐
体を備えており、前記筐体に更に発熱体を設け、それが
加熱することにより前記輻射熱センサの温度を一定に保
つようにしている。
【0019】このような構成によると、発熱体によって
筐体は一定の温度に保持される。そのため、後述する図
3から判るように2つの感温素子を用いて輻射熱センサ
を構成したものにおける感温素子の温度ドリフトが抑え
られることになる。
筐体は一定の温度に保持される。そのため、後述する図
3から判るように2つの感温素子を用いて輻射熱センサ
を構成したものにおける感温素子の温度ドリフトが抑え
られることになる。
【0020】又、本発明は上記各構成において、更に、
被加熱物が置かれる近辺の所定位置に所定発熱温度の発
熱体を設け、その発熱体の発熱温度を前記輻射熱センサ
で測定することにより、前記輻射熱センサの出力に補正
を行うようにする。
被加熱物が置かれる近辺の所定位置に所定発熱温度の発
熱体を設け、その発熱体の発熱温度を前記輻射熱センサ
で測定することにより、前記輻射熱センサの出力に補正
を行うようにする。
【0021】このような構成によると、前記輻射熱セン
サの出力が同じ温度条件でもしだいに変化する経年変化
に対して、補正が行え、測定精度が維持される。
サの出力が同じ温度条件でもしだいに変化する経年変化
に対して、補正が行え、測定精度が維持される。
【0022】又、本発明では上記各構成において、更
に、前記加熱室に空気循環用として設けられた吸気口の
近辺に前記輻射熱センサを取り付けるようにする。
に、前記加熱室に空気循環用として設けられた吸気口の
近辺に前記輻射熱センサを取り付けるようにする。
【0023】このような構成によると、前記被加熱物が
食品の場合、加熱されることによって発生する蒸気、
油、汚物等の量が、前記吸気口近辺では前記加熱室外部
から空気が流入するために少なくなっている。前記吸気
口近辺に前記輻射熱センサが取り付けられることによ
り、前記輻射熱センサは蒸気、油、汚物等をあまり受け
なくなり、前記輻射熱センサの測定精度の悪化が防止さ
れる。
食品の場合、加熱されることによって発生する蒸気、
油、汚物等の量が、前記吸気口近辺では前記加熱室外部
から空気が流入するために少なくなっている。前記吸気
口近辺に前記輻射熱センサが取り付けられることによ
り、前記輻射熱センサは蒸気、油、汚物等をあまり受け
なくなり、前記輻射熱センサの測定精度の悪化が防止さ
れる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1から図
6を用いて説明する。図1に示すように加熱室17にマ
グネトロン19が取り付けられる。マグネトロン19
は、マイクロ波を発生する装置で、マイクロ波の照射に
より被加熱物は加熱される。被加熱物はターンテーブル
15の上に置かれる。
6を用いて説明する。図1に示すように加熱室17にマ
グネトロン19が取り付けられる。マグネトロン19
は、マイクロ波を発生する装置で、マイクロ波の照射に
より被加熱物は加熱される。被加熱物はターンテーブル
15の上に置かれる。
【0025】ターンテーブル15は加熱動作中に回転を
続け、被加熱物は回転されながら加熱される。被加熱物
が食品の場合には、蒸気、油、汚物等が発生する。この
蒸気等が加熱室17内にこもらないように、吸気口20
より加熱室17外部の空気が矢印29の向きの入れられ
る。これはマグネトロン19の冷却送風が利用される。
加熱室17の上壁面に、開口21が吸気口20付近に設
けられ、輻射熱センサ11が取り付けられる。
続け、被加熱物は回転されながら加熱される。被加熱物
が食品の場合には、蒸気、油、汚物等が発生する。この
蒸気等が加熱室17内にこもらないように、吸気口20
より加熱室17外部の空気が矢印29の向きの入れられ
る。これはマグネトロン19の冷却送風が利用される。
加熱室17の上壁面に、開口21が吸気口20付近に設
けられ、輻射熱センサ11が取り付けられる。
【0026】吸気口20付近では加熱室17外部の空気
が矢印29の向きに流入することにより被加熱物から発
生する蒸気、油、汚物等の量が少なくなっている。これ
により、蒸気、油、汚物等によって輻射熱センサ11の
測定精度の悪化が防止される。輻射熱センサは筐体12
の内部に被加熱物より照射される赤外線を反射、集光す
る凹面鏡13と、その赤外線が照射されるサーミスタT
H1と、その赤外線が照射されないようになっている補
償用のサーミスタTH2を設けたものである。
が矢印29の向きに流入することにより被加熱物から発
生する蒸気、油、汚物等の量が少なくなっている。これ
により、蒸気、油、汚物等によって輻射熱センサ11の
測定精度の悪化が防止される。輻射熱センサは筐体12
の内部に被加熱物より照射される赤外線を反射、集光す
る凹面鏡13と、その赤外線が照射されるサーミスタT
H1と、その赤外線が照射されないようになっている補
償用のサーミスタTH2を設けたものである。
【0027】尚、2個のサーミスタTH1、TH2は負
特性で、ほぼ特性のそろったサーミスタである。凹面鏡
13は赤外線の集光量が被加熱物の大きさや形状に影響
されないように視野角を絞り、ターンテーブル15の半
径軸を見る方向に合わせる。例えば、視野角14度であ
れば、距離200mmで領域直径50mmとなる。これによ
り、矢印30のように視野角領域入る部分だけの赤外線
を反射、集光し、感度が安定するようになる。
特性で、ほぼ特性のそろったサーミスタである。凹面鏡
13は赤外線の集光量が被加熱物の大きさや形状に影響
されないように視野角を絞り、ターンテーブル15の半
径軸を見る方向に合わせる。例えば、視野角14度であ
れば、距離200mmで領域直径50mmとなる。これによ
り、矢印30のように視野角領域入る部分だけの赤外線
を反射、集光し、感度が安定するようになる。
【0028】しかし、被加熱物は様々な大きさや形状が
あり、ものによっては凹面鏡13の視野領域にあまり入
らない場合がある。そこで、加熱中に支軸22を軸にし
てカム機構14によって筐体12の傾きを変化させる。
この時、凹面鏡13の視野領域がターンテーブル15の
半径軸上を移動して、輻射熱センサ11の出力が最大に
なる方向に固定する。これにより視野領域に被加熱物が
入る。
あり、ものによっては凹面鏡13の視野領域にあまり入
らない場合がある。そこで、加熱中に支軸22を軸にし
てカム機構14によって筐体12の傾きを変化させる。
この時、凹面鏡13の視野領域がターンテーブル15の
半径軸上を移動して、輻射熱センサ11の出力が最大に
なる方向に固定する。これにより視野領域に被加熱物が
入る。
【0029】輻射熱センサ11の出力は被加熱物の温度
によって決まり、温度測定が正確になる。又、筐体12
には発熱体16が取り付けられ、輻射熱センサ11は一
定に温度に保たれる。
によって決まり、温度測定が正確になる。又、筐体12
には発熱体16が取り付けられ、輻射熱センサ11は一
定に温度に保たれる。
【0030】周囲温度が安定することにより、サーミス
タTH1とサーミスタTH2の間に温度差が発生するの
が防止され、輻射熱センサの出力が安定する。又、サー
ミスタTH1、TH2の周囲温度が一定でも、凹面鏡1
3の温度が変動すれば、凹面鏡13から輻射される赤外
線量が変化してしまい、輻射熱センサ11の出力が変動
する。発熱体16によってサーミスタTH1とTH2と
凹面鏡13は一定の温度に保たれ、このようなノイズ発
生が抑えられる。
タTH1とサーミスタTH2の間に温度差が発生するの
が防止され、輻射熱センサの出力が安定する。又、サー
ミスタTH1、TH2の周囲温度が一定でも、凹面鏡1
3の温度が変動すれば、凹面鏡13から輻射される赤外
線量が変化してしまい、輻射熱センサ11の出力が変動
する。発熱体16によってサーミスタTH1とTH2と
凹面鏡13は一定の温度に保たれ、このようなノイズ発
生が抑えられる。
【0031】被加熱物へ加熱中であっても、輻射熱セン
サ11の温度が一定になることで、輻射熱センサ11の
出力の温度ドリフトが防止される。更に、発熱温度が一
定の発熱体18がターンテーブル15横のレンジコーナ
ー部に設けられる。電子レンジが使用されていない時
に、例えば使用後2時間経過後に、発熱体18が発熱す
る。その温度を輻射熱センサ11で測定することによ
り、サーミスタTH1、TH2の特性の経年変化、凹面
鏡13の集光力の経年変化に伴う輻射熱センサ11の出
力変化に補正を行う。
サ11の温度が一定になることで、輻射熱センサ11の
出力の温度ドリフトが防止される。更に、発熱温度が一
定の発熱体18がターンテーブル15横のレンジコーナ
ー部に設けられる。電子レンジが使用されていない時
に、例えば使用後2時間経過後に、発熱体18が発熱す
る。その温度を輻射熱センサ11で測定することによ
り、サーミスタTH1、TH2の特性の経年変化、凹面
鏡13の集光力の経年変化に伴う輻射熱センサ11の出
力変化に補正を行う。
【0032】次に輻射熱センサ11の内部回路及び被加
熱物の温度を測定する方法について説明する。図2に示
すように輻射熱センサ11において、被加熱物より輻射
された赤外線を受けるサーミスタTH1と、補償用にサ
ーミスタTH2を直列に接続し、それを抵抗R1と抵抗
R2を直列に接続したものと並列に接続することで、ブ
リッジ回路25に組む。
熱物の温度を測定する方法について説明する。図2に示
すように輻射熱センサ11において、被加熱物より輻射
された赤外線を受けるサーミスタTH1と、補償用にサ
ーミスタTH2を直列に接続し、それを抵抗R1と抵抗
R2を直列に接続したものと並列に接続することで、ブ
リッジ回路25に組む。
【0033】ブリッジ回路25に抵抗R3、PNPトラ
ンジスタ部5、NPNトランジスタ部6を接続し、回路
全体に電源電圧Vが掛けられる。サーミスタTH1とサ
ーミスタTH2の中点VTと、抵抗R1と抵抗R2の中
点電圧VRの差は高精度差動増幅回路7で増幅され、輻
射熱センサ11から電圧V2として出力される。この電
圧V2は、マイコン4に入力され、A/D変換器26で
ディジタル信号に変換されてRAM2に記憶される。
ンジスタ部5、NPNトランジスタ部6を接続し、回路
全体に電源電圧Vが掛けられる。サーミスタTH1とサ
ーミスタTH2の中点VTと、抵抗R1と抵抗R2の中
点電圧VRの差は高精度差動増幅回路7で増幅され、輻
射熱センサ11から電圧V2として出力される。この電
圧V2は、マイコン4に入力され、A/D変換器26で
ディジタル信号に変換されてRAM2に記憶される。
【0034】又、ブリッジ回路25と抵抗R3の中点電
圧V1は、輻射熱センサ11より出力される。この電圧
V1はマイコン4に入力され、A/D変換器27でディ
ジタル信号に変換されてRAM1に記憶される。輻射熱
センサ11の特性データはあらかじめ調べられ、ハード
的出力手段8に組み込まれている。出力された特性デー
タはE2ROM9に記憶される。演算処理部3は電圧V
1、電圧V2、特性データを入力し、被加熱物温度を算
出する。
圧V1は、輻射熱センサ11より出力される。この電圧
V1はマイコン4に入力され、A/D変換器27でディ
ジタル信号に変換されてRAM1に記憶される。輻射熱
センサ11の特性データはあらかじめ調べられ、ハード
的出力手段8に組み込まれている。出力された特性デー
タはE2ROM9に記憶される。演算処理部3は電圧V
1、電圧V2、特性データを入力し、被加熱物温度を算
出する。
【0035】マイコン4に操作部23から加熱指示が与
えられると、演算処理部3はターンテーブル15及びマ
グネトロン19を動作して、被加熱物への加熱が開始さ
れる。I/O出力10よりHighレベルとLowレベ
ル信号が周期的に交互に出力される。加熱中にカム機構
14が演算処理部3によって制御されて、輻射熱センサ
11の出力が最大になる位置に輻射熱センサ11の視野
領域が移動する。
えられると、演算処理部3はターンテーブル15及びマ
グネトロン19を動作して、被加熱物への加熱が開始さ
れる。I/O出力10よりHighレベルとLowレベ
ル信号が周期的に交互に出力される。加熱中にカム機構
14が演算処理部3によって制御されて、輻射熱センサ
11の出力が最大になる位置に輻射熱センサ11の視野
領域が移動する。
【0036】演算処理部3は被加熱物温度を算出し、あ
らかじめ決められた設定温度に到達すると、ターンテー
ブル15及びマグネトロン19の動作を停止して、被加
熱物への加熱を終了する。又、被加熱物への加熱終了
後、2時間後に所定発熱温度の発熱体18が発熱し、そ
の温度を同様に輻射熱センサ11で測定することにより
輻射熱センサ11の特性の経年変化が調べられ、E2R
OM9に記憶される。
らかじめ決められた設定温度に到達すると、ターンテー
ブル15及びマグネトロン19の動作を停止して、被加
熱物への加熱を終了する。又、被加熱物への加熱終了
後、2時間後に所定発熱温度の発熱体18が発熱し、そ
の温度を同様に輻射熱センサ11で測定することにより
輻射熱センサ11の特性の経年変化が調べられ、E2R
OM9に記憶される。
【0037】I/O出力10よりHighレベル信号と
Lowレベル信号が周期的に交互に出力される。I/O
出力に接続されたPNPトランジスタ部5及びNPNト
ランジスタ部6は、その信号によってオン、オフ動作を
する。Highレベル信号の場合には輻射熱センサ11
は輻射熱を検出するモードになり、被加熱物温度を表す
電圧V2がRAM2に記憶される。
Lowレベル信号が周期的に交互に出力される。I/O
出力に接続されたPNPトランジスタ部5及びNPNト
ランジスタ部6は、その信号によってオン、オフ動作を
する。Highレベル信号の場合には輻射熱センサ11
は輻射熱を検出するモードになり、被加熱物温度を表す
電圧V2がRAM2に記憶される。
【0038】これを<センサモード>と呼ぶことにす
る。一方、Lowレベル信号の場合には、輻射熱センサ
11は周囲温度を測定するモードになり、輻射別センサ
11から電圧V1が出力され、RAM1に記憶される。
これを<周囲温度モード>と呼ぶことにする。このよう
に<センサモード>と、<周囲温度モード>が交互に繰
り返される。
る。一方、Lowレベル信号の場合には、輻射熱センサ
11は周囲温度を測定するモードになり、輻射別センサ
11から電圧V1が出力され、RAM1に記憶される。
これを<周囲温度モード>と呼ぶことにする。このよう
に<センサモード>と、<周囲温度モード>が交互に繰
り返される。
【0039】例えば、HighレベルとLowレベルの
切り替えを0.5秒間隔で行えば、1秒経過するたびに
<センサモード>の電圧V2と<周囲温度モード>の電
圧V1に基づいて演算処理部3は被加熱物の温度を算出
する。これを<演算モード>と呼ぶことにする。以下、
各モードについて説明する。
切り替えを0.5秒間隔で行えば、1秒経過するたびに
<センサモード>の電圧V2と<周囲温度モード>の電
圧V1に基づいて演算処理部3は被加熱物の温度を算出
する。これを<演算モード>と呼ぶことにする。以下、
各モードについて説明する。
【0040】<センサモード>I/O出力10よりHi
ghレベル信号が出力される時のモードである。Hig
hレベル信号により、NPNトランジスタ部6はオンに
なり、PNPトランジスタ部5もオンになる。これによ
りブリッジ回路25に定電圧Vが印加される。サーミス
タTH1は被加熱物から輻射された赤外線が照射され、
その照射熱によりその電気抵抗がわずかに減少する。
ghレベル信号が出力される時のモードである。Hig
hレベル信号により、NPNトランジスタ部6はオンに
なり、PNPトランジスタ部5もオンになる。これによ
りブリッジ回路25に定電圧Vが印加される。サーミス
タTH1は被加熱物から輻射された赤外線が照射され、
その照射熱によりその電気抵抗がわずかに減少する。
【0041】そのためにサーミスタTH1とサーミスタ
TH2の中点電圧VTはわずかに上昇する。その電圧V
Tと抵抗R1と抵抗R2の中点電圧VRの差を高精度差
動増幅器7で増幅することにより、その出力電圧V2も
上昇する。この電圧V2は被加熱物から輻射される赤外
線量の増加によって上昇し、被加熱物から輻射される赤
外線量は、被加熱物の温度の上昇によって増加する。こ
れにより、電圧V2は被加熱物温度を表す量として処理
できる。
TH2の中点電圧VTはわずかに上昇する。その電圧V
Tと抵抗R1と抵抗R2の中点電圧VRの差を高精度差
動増幅器7で増幅することにより、その出力電圧V2も
上昇する。この電圧V2は被加熱物から輻射される赤外
線量の増加によって上昇し、被加熱物から輻射される赤
外線量は、被加熱物の温度の上昇によって増加する。こ
れにより、電圧V2は被加熱物温度を表す量として処理
できる。
【0042】<周囲温度モード>I/O出力10よりL
owレベル信号が出力される時のモードである。Low
レベル信号により、NPNトランジスタ部6はオフにな
り、PNPトランジスタ部5もオフになる。これによ
り、抵抗R3とブリッジ回路25に対して電源電圧Vが
掛けられる。
owレベル信号が出力される時のモードである。Low
レベル信号により、NPNトランジスタ部6はオフにな
り、PNPトランジスタ部5もオフになる。これによ
り、抵抗R3とブリッジ回路25に対して電源電圧Vが
掛けられる。
【0043】サーミスタTH1、TH2の抵抗値をそれ
ぞれRTH1、RTH2とする。輻射熱センサ11の周
囲温度が上昇すると、抵抗値RTH1、RTH2はどち
らも減少する。この時の抵抗値RTH1、RTH2は周
囲温度によって決まり、次のサーミスタの基本式に従
う。
ぞれRTH1、RTH2とする。輻射熱センサ11の周
囲温度が上昇すると、抵抗値RTH1、RTH2はどち
らも減少する。この時の抵抗値RTH1、RTH2は周
囲温度によって決まり、次のサーミスタの基本式に従
う。
【0044】
【数1】
【0045】ここで、Bはサーミスタに固有の定数、R
Sは温度TS℃時の抵抗値、Rは温度T℃時の抵抗値であ
る。
Sは温度TS℃時の抵抗値、Rは温度T℃時の抵抗値であ
る。
【0046】周囲温度が上昇すると、サーミスタの抵抗
値RTH1、RTH2が下がり、ブリッジ回路25全体
の抵抗値は下がる。これにより、抵抗R3とブリッジ回
路の中点電圧V1は下降する。このように電圧V1は周
囲温度を表す。周囲温度Tはこれを逆に解くと求められ
る。
値RTH1、RTH2が下がり、ブリッジ回路25全体
の抵抗値は下がる。これにより、抵抗R3とブリッジ回
路の中点電圧V1は下降する。このように電圧V1は周
囲温度を表す。周囲温度Tはこれを逆に解くと求められ
る。
【0047】
【数2】
【0048】即ち、サーミスタの抵抗値Rが与えられる
と周囲温度Tが求められる。本実施形態では、サーミス
タTH1とサーミスタTH2の特性がほとんど同じであ
ることを利用して、それぞれの抵抗値RTH1、RTH
2の平均を取って周囲温度Tを算出する。これにより、
より正確に周囲温度Tが求められる。そこで、式(2)
に次の値を代入する。
と周囲温度Tが求められる。本実施形態では、サーミス
タTH1とサーミスタTH2の特性がほとんど同じであ
ることを利用して、それぞれの抵抗値RTH1、RTH
2の平均を取って周囲温度Tを算出する。これにより、
より正確に周囲温度Tが求められる。そこで、式(2)
に次の値を代入する。
【0049】 RS=RSTH1+RSTH2 ・・・(3) R =RTH1+RTH2 ・・・(4) B =(BTH1+BTH2)/2 ・・・(5)
【0050】ここで、RSTH1は温度TS℃時のサーミス
タTH1の抵抗値、RSTH2は温度TS℃時のサーミスタ
TH2の抵抗値、BTH1はサーミスタTH1のB定数、
BTH2はサーミスタTH2のB定数、RTH1は測定時のサ
ーミスタTH1の抵抗値、RTH2は測定時のサーミスタ
TH2の抵抗値である。図2に示す回路において、RT
H1+RTH2は電源電圧Vと電圧V1を用いて次式の
ように表される。
タTH1の抵抗値、RSTH2は温度TS℃時のサーミスタ
TH2の抵抗値、BTH1はサーミスタTH1のB定数、
BTH2はサーミスタTH2のB定数、RTH1は測定時のサ
ーミスタTH1の抵抗値、RTH2は測定時のサーミスタ
TH2の抵抗値である。図2に示す回路において、RT
H1+RTH2は電源電圧Vと電圧V1を用いて次式の
ように表される。
【0051】
【数3】
【0052】このように、演算処理部3はRAM1に記
憶されたV1を入力することによって直ちに周囲温度を
算出できる。
憶されたV1を入力することによって直ちに周囲温度を
算出できる。
【0053】<演算モード>1秒経過するたびに、演算
処理部3は周囲温度を表す電圧V1と、被加熱物温度を
表す電圧V2と、E2ROM9に記憶された特性データ
とを入力して被加熱物温度を求める。
処理部3は周囲温度を表す電圧V1と、被加熱物温度を
表す電圧V2と、E2ROM9に記憶された特性データ
とを入力して被加熱物温度を求める。
【0054】被加熱物がない時の電圧V2はBTH1=B
TH2の場合には、図3に示すVAのように、周囲温度に
対して一定に出力される。しかし、互いにB定数値がわ
ずかでもずれている場合には、電圧V2はVB、VCの
ようにドリフトして出力される。BTH1>BTH2の場合に
は、電圧V2はVBのように出力され、BTH1<BTH2の
場合には、電圧V2はVCのように出力される。
TH2の場合には、図3に示すVAのように、周囲温度に
対して一定に出力される。しかし、互いにB定数値がわ
ずかでもずれている場合には、電圧V2はVB、VCの
ようにドリフトして出力される。BTH1>BTH2の場合に
は、電圧V2はVBのように出力され、BTH1<BTH2の
場合には、電圧V2はVCのように出力される。
【0055】電圧V2の被加熱物温度特性を図4に示
す。周囲温度がある温度一定で、BTH1≠BTH2の場合、
VA’のように出力されたとしても、多少でも周囲温度
変化があれば、電圧V2はVB’、VC’のようにドリ
フトして出力される。このような不具合を解消するた
め、演算処理部3は次のように補正する。電圧V2は図
5に示すように基本的に被加熱物温度から周囲温度を引
いた値に比例する特性を示す。これにより周囲温度補正
式(7)を立てる。
す。周囲温度がある温度一定で、BTH1≠BTH2の場合、
VA’のように出力されたとしても、多少でも周囲温度
変化があれば、電圧V2はVB’、VC’のようにドリ
フトして出力される。このような不具合を解消するた
め、演算処理部3は次のように補正する。電圧V2は図
5に示すように基本的に被加熱物温度から周囲温度を引
いた値に比例する特性を示す。これにより周囲温度補正
式(7)を立てる。
【0056】 (被加熱物温度)=a×V2+b+(周囲温度) ・・・(7) ここで、a,bは定数である。周囲温度は電圧V1に基
づいて前述したような方法で算出される。更に、図3に
示すVB’,VC’のような温度ドリフトは、その勾配
を考慮して補正される。即ち、電圧V2は次式のように
補正され、その後に周囲温度補正式(7)に代入され
る。
づいて前述したような方法で算出される。更に、図3に
示すVB’,VC’のような温度ドリフトは、その勾配
を考慮して補正される。即ち、電圧V2は次式のように
補正され、その後に周囲温度補正式(7)に代入され
る。
【0057】 V2→V2−(Δ周囲温度)×(温度ドリフト勾配)×(増幅率)・・・(8) ここで、Δ周囲温度はある一定時間の間隔での周囲温度
の変化分、増幅率は高精度差動増幅回路7の増幅率であ
る。温度ドリフト勾配はあらかじめ調べられ、ハード的
出力手段8に組み込まれている。この補正は輻射熱セン
サ11から出力された電圧V2から、ある一定時間の間
隔での温度ドリフトの増加を引くという補正である。通
常温度ドリフト勾配は微小な値であり、有効な補正であ
る。
の変化分、増幅率は高精度差動増幅回路7の増幅率であ
る。温度ドリフト勾配はあらかじめ調べられ、ハード的
出力手段8に組み込まれている。この補正は輻射熱セン
サ11から出力された電圧V2から、ある一定時間の間
隔での温度ドリフトの増加を引くという補正である。通
常温度ドリフト勾配は微小な値であり、有効な補正であ
る。
【0058】このように、電圧V1と、電圧V2と、Δ
周囲温度と、温度ドリフト勾配と、定数a,bが与えら
れることにより、演算処理部3は、周囲温度補正及びB
定数の製造ばらつき補正をする。図6に示すように、補
正によって電圧V2と被加熱物温度は一義的に決まり、
高精度の温度測定ができる。又、図1に示すように、輻
射熱センサ11に発熱体16が設けられ、輻射熱センサ
11の温度をある一定の温度に保つことにより、温度ド
リフトが抑えられるようにしている。
周囲温度と、温度ドリフト勾配と、定数a,bが与えら
れることにより、演算処理部3は、周囲温度補正及びB
定数の製造ばらつき補正をする。図6に示すように、補
正によって電圧V2と被加熱物温度は一義的に決まり、
高精度の温度測定ができる。又、図1に示すように、輻
射熱センサ11に発熱体16が設けられ、輻射熱センサ
11の温度をある一定の温度に保つことにより、温度ド
リフトが抑えられるようにしている。
【0059】更に、サーミスタTH1、TH2の特性の
経年変化や凹面鏡13の集光力の経年変化は、発熱温度
一定の発熱体18を利用して補正する。補正された特性
データはE2ROM9に記憶される。例えば、所定発熱
温度の測定でも、凹面鏡13の表面に油が付着して集光
力が低下し、輻射熱センサ11の出力が小さくなる場合
が考えられる。
経年変化や凹面鏡13の集光力の経年変化は、発熱温度
一定の発熱体18を利用して補正する。補正された特性
データはE2ROM9に記憶される。例えば、所定発熱
温度の測定でも、凹面鏡13の表面に油が付着して集光
力が低下し、輻射熱センサ11の出力が小さくなる場合
が考えられる。
【0060】この場合には感度が低下しているので、定
数aを小さな値に変更すればよい。このように被加熱物
への加熱中に被加熱物の温度が正確に測定されることに
より、被加熱物があらかじめ決められた設定温度になっ
た時点で自動的に被加熱物への加熱が終了することによ
って、加熱の不足や超過を防ぎ、被加熱物は適度な温度
状態に仕上がる。
数aを小さな値に変更すればよい。このように被加熱物
への加熱中に被加熱物の温度が正確に測定されることに
より、被加熱物があらかじめ決められた設定温度になっ
た時点で自動的に被加熱物への加熱が終了することによ
って、加熱の不足や超過を防ぎ、被加熱物は適度な温度
状態に仕上がる。
【0061】
<請求項1の効果>比較的安価で、被加熱物の温度が高
精度に測定される。この測定された被加熱物温度に基づ
いて被加熱物への加熱が制御され、被加熱物は適度な温
度状態に加熱される。又、非接触温度測定器として電子
レンジ以外にも幅広く応用できる。
精度に測定される。この測定された被加熱物温度に基づ
いて被加熱物への加熱が制御され、被加熱物は適度な温
度状態に加熱される。又、非接触温度測定器として電子
レンジ以外にも幅広く応用できる。
【0062】<請求項2の効果>輻射熱センサの出力が
最大となり、S/N比が良くなる。又、被加熱物の形状
や大きさによらず、正確に被加熱物が測定される。
最大となり、S/N比が良くなる。又、被加熱物の形状
や大きさによらず、正確に被加熱物が測定される。
【0063】<請求項3の効果>2個の感温素子を用い
て輻射熱センサを構成したものにおける感温素子の温度
ドリフトが抑えられ、測定の精度が向上する。
て輻射熱センサを構成したものにおける感温素子の温度
ドリフトが抑えられ、測定の精度が向上する。
【0064】<請求項4の効果>輻射熱センサの出力
が、同じ温度条件でもしだいに変化する経年変化に対し
て補正が行え、測定精度が維持される。
が、同じ温度条件でもしだいに変化する経年変化に対し
て補正が行え、測定精度が維持される。
【0065】<請求項5の効果>輻射熱センサは被加熱
物より発生する蒸気、油、汚物等をあまり受けなくな
り、蒸気、油、汚物等によって測定精度が悪化するのが
防止される。
物より発生する蒸気、油、汚物等をあまり受けなくな
り、蒸気、油、汚物等によって測定精度が悪化するのが
防止される。
【図1】本発明の一実施形態の電子レンジの断面図。
【図2】その基本回路図。
【図3】その温度ドリフトを示す特性図。
【図4】その被加熱物温度特性図。
【図5】その(被加熱物温度−周囲温度)−出力電圧特
性図。
性図。
【図6】ドリフト補正後の被測定物温度と出力電圧との
関係図。
関係図。
【図7】従来の電子レンジにおけるサーミスタボロメー
タの回路図。
タの回路図。
1 RAM 2 RAM 3 演算処理部 4 マイコン 7 高精度差動増幅器 9 E2ROM 10 I/O出力 11 輻射熱センサ 12 筐体 13 凹面鏡 14 カム機構 16 発熱体 17 加熱室 18 発熱体 19 マグネトロン TH1 サーミスタ TH2 サーミスタ
Claims (5)
- 【請求項1】加熱室内に置かれた被加熱物から輻射され
る赤外線を検出する輻射熱センサによって前記被加熱物
の温度を測定し、その温度情報に基づいて前記被加熱物
への加熱を制御する電子レンジにおいて、前記輻射熱セ
ンサは感温素子を用いたボロメータタイプとし、前記輻
射熱センサの周囲温度を測定する周囲温度測定手段を設
け、前記輻射熱センサの出力を前記周囲温度測定手段の
出力に基づいて補正するようにしたことを特徴とする電
子レンジ。 - 【請求項2】前記輻射熱センサの入射口の方向を可変す
るように前記輻射熱センサの位置を制御する制御手段を
設け、該制御手段は前記被加熱物への加熱時に前記輻射
熱センサの出力が最大となる位置に前記輻射熱センサを
もたらすことを特徴とする請求項1に記載の電子レン
ジ。 - 【請求項3】前記輻射熱センサは前記感温素子を内蔵す
る部分と、入射赤外線を前記感温素子へ導く集光部とを
有する筐体を備えており、前記筐体に更に発熱体を設
け、それが加熱することにより前記輻射熱センサの温度
を一定に保つようにしたことを特徴とする請求項1に記
載の電子レンジ。 - 【請求項4】被加熱物が置かれる近辺の所定位置に所定
発熱温度の発熱体を設け、その発熱体の発熱温度を前記
輻射熱センサで測定することにより、前記輻射熱センサ
の出力に補正を行うようにしたことを特徴とする請求項
1又は請求項2又は請求項3に記載の電子レンジ。 - 【請求項5】前記加熱室に空気循環用として設けられた
吸気口の近辺に前記輻射熱センサを取り付けたことを特
徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項
4に記載の電子レンジ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33022695A JPH09171891A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 電子レンジ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33022695A JPH09171891A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 電子レンジ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09171891A true JPH09171891A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18230273
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33022695A Pending JPH09171891A (ja) | 1995-12-19 | 1995-12-19 | 電子レンジ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09171891A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11118156A (ja) * | 1997-10-17 | 1999-04-30 | Toshiba Corp | 電子レンジ |
| JP2002094333A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-03-29 | Ge Yokogawa Medical Systems Ltd | 温度補償方法、増幅装置および磁気共鳴撮影装置 |
-
1995
- 1995-12-19 JP JP33022695A patent/JPH09171891A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11118156A (ja) * | 1997-10-17 | 1999-04-30 | Toshiba Corp | 電子レンジ |
| JP2002094333A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-03-29 | Ge Yokogawa Medical Systems Ltd | 温度補償方法、増幅装置および磁気共鳴撮影装置 |
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