JPH09172193A - 薄膜太陽電池 - Google Patents
薄膜太陽電池Info
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- JPH09172193A JPH09172193A JP7331442A JP33144295A JPH09172193A JP H09172193 A JPH09172193 A JP H09172193A JP 7331442 A JP7331442 A JP 7331442A JP 33144295 A JP33144295 A JP 33144295A JP H09172193 A JPH09172193 A JP H09172193A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
- Y02E10/541—CuInSe2 material PV cells
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 保護層を簡略できる生産性に優れた、太陽光
が透明基体から入射する構成の太陽電池において、高い
エネルギー変換効率が得られる太陽電池を提供する。 【解決手段】 透明基体5上にMoあるいはNi等を用
いた櫛形あるいは格子状の形状の電極薄膜6を形成し、
前記金属膜上にCuInSe2等のIb族とIIIa族とVI
a族元素からなるカルコパイライト構造半導体薄膜7を
形成する。前記半導体薄膜上に、CdSあるいはZnO
等の前記半導体薄膜より広い禁制帯幅を有する薄膜8を
堆積し、NiCrあるいはAu等の金属あるいはITO
等の透明導電体薄膜を電極薄膜9として形成する。以上
の薄膜の積層により構成される薄膜太陽電池。
が透明基体から入射する構成の太陽電池において、高い
エネルギー変換効率が得られる太陽電池を提供する。 【解決手段】 透明基体5上にMoあるいはNi等を用
いた櫛形あるいは格子状の形状の電極薄膜6を形成し、
前記金属膜上にCuInSe2等のIb族とIIIa族とVI
a族元素からなるカルコパイライト構造半導体薄膜7を
形成する。前記半導体薄膜上に、CdSあるいはZnO
等の前記半導体薄膜より広い禁制帯幅を有する薄膜8を
堆積し、NiCrあるいはAu等の金属あるいはITO
等の透明導電体薄膜を電極薄膜9として形成する。以上
の薄膜の積層により構成される薄膜太陽電池。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池に関し、
特にそのエネルギー変換効率の向上を図ったものであ
る。
特にそのエネルギー変換効率の向上を図ったものであ
る。
【0002】
【従来の技術】I族、III族とVI族元素からなるカルコパ
イライト構造半導体薄膜としてCuInSe2を光吸収
層に用いた薄膜太陽電池が高いエネルギー変換効率を示
し、光照射等による効率の劣化がないという利点を有し
ていることが報告されている。さらにCuInSe2薄
膜にGaあるいはSを固溶すると禁制帯幅が広がり、太
陽光エネルギーを最も効率よく電気エネルギーに変換で
きる禁制帯幅約1.5eVに設定することが可能であ
る。以下このGaるいはSを固溶したCuInSe 2薄
膜も含めて総称してCISと記述する。CIS薄膜太陽
電池の一つとして、ガラス等の透明絶縁体基板上に透明
導電体膜を形成し、その上にn形窓層とCuInSe2
膜を順に形成した後、金属電極を形成する構成がある。
この構成を以下にスーパストレイト構成と記す。スーパ
ストレイト構成は、光入射側が基板であることから保護
層を簡略でき太陽電池モジュールへのパッケージが容易
である点、製造工程を簡単化できる点等の利点を有して
おり、太陽電池の大面積化や量産化あるいは低コスト化
に優れた構成であることが指摘されている。しかし、こ
の構成におけるCIS薄膜太陽電池のエネルギー変換効
率は6〜7%であり、基体の全面に形成した金属膜上に
CIS薄膜を形成してなるサブストレイト構成の太陽電
池の変換効率15〜17%より大きく劣っている。
イライト構造半導体薄膜としてCuInSe2を光吸収
層に用いた薄膜太陽電池が高いエネルギー変換効率を示
し、光照射等による効率の劣化がないという利点を有し
ていることが報告されている。さらにCuInSe2薄
膜にGaあるいはSを固溶すると禁制帯幅が広がり、太
陽光エネルギーを最も効率よく電気エネルギーに変換で
きる禁制帯幅約1.5eVに設定することが可能であ
る。以下このGaるいはSを固溶したCuInSe 2薄
膜も含めて総称してCISと記述する。CIS薄膜太陽
電池の一つとして、ガラス等の透明絶縁体基板上に透明
導電体膜を形成し、その上にn形窓層とCuInSe2
膜を順に形成した後、金属電極を形成する構成がある。
この構成を以下にスーパストレイト構成と記す。スーパ
ストレイト構成は、光入射側が基板であることから保護
層を簡略でき太陽電池モジュールへのパッケージが容易
である点、製造工程を簡単化できる点等の利点を有して
おり、太陽電池の大面積化や量産化あるいは低コスト化
に優れた構成であることが指摘されている。しかし、こ
の構成におけるCIS薄膜太陽電池のエネルギー変換効
率は6〜7%であり、基体の全面に形成した金属膜上に
CIS薄膜を形成してなるサブストレイト構成の太陽電
池の変換効率15〜17%より大きく劣っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スーパストレイト構成
のCIS太陽電池の変換効率が劣る理由としては、CI
S膜の結晶性の不良が挙げられる。結晶性が劣るCIS
膜では、膜中に欠陥が多く存在する。この欠陥が、キャ
リア拡散長を短くする、あるいはpn接合の拡散電位を
小さくする原因となり、太陽電池の効率を低下させる。
高効率を示すサブストレイト構成の太陽電池のCIS膜
の形成温度は500℃以上である。500℃以上になる
とCIS膜の結晶粒が大きく成長し、良好な結晶性が得
られる。しかし、スーパストレイト構成では形成するC
IS膜の下部にn形窓層あるいは透明導電体膜が存在
し、500℃以上の成長温度では、CISとn形窓層あ
るいは透明導電体膜の間で元素の相互拡散が生じ、CI
S膜の結晶性が大幅に劣化する。この相互拡散を防ぐた
めにスーパストレイト構成の場合は、CIS膜の成長温
度を450℃以下にする必要がある。従って、形成した
CIS膜の結晶性はサブストレイト構成の膜より劣るこ
とになる。
のCIS太陽電池の変換効率が劣る理由としては、CI
S膜の結晶性の不良が挙げられる。結晶性が劣るCIS
膜では、膜中に欠陥が多く存在する。この欠陥が、キャ
リア拡散長を短くする、あるいはpn接合の拡散電位を
小さくする原因となり、太陽電池の効率を低下させる。
高効率を示すサブストレイト構成の太陽電池のCIS膜
の形成温度は500℃以上である。500℃以上になる
とCIS膜の結晶粒が大きく成長し、良好な結晶性が得
られる。しかし、スーパストレイト構成では形成するC
IS膜の下部にn形窓層あるいは透明導電体膜が存在
し、500℃以上の成長温度では、CISとn形窓層あ
るいは透明導電体膜の間で元素の相互拡散が生じ、CI
S膜の結晶性が大幅に劣化する。この相互拡散を防ぐた
めにスーパストレイト構成の場合は、CIS膜の成長温
度を450℃以下にする必要がある。従って、形成した
CIS膜の結晶性はサブストレイト構成の膜より劣るこ
とになる。
【0004】スーパストレイト構成の太陽電池の変換効
率を向上させるため、(1)低温で結晶性の優れたCIS
膜を形成する製膜法、(2)高温形成でも相互拡散がほと
んど生じない窓層あるいは透明導電体膜、の2つの研究
が行われている。しかし、現在まで有効な方法が開示さ
れていない。
率を向上させるため、(1)低温で結晶性の優れたCIS
膜を形成する製膜法、(2)高温形成でも相互拡散がほと
んど生じない窓層あるいは透明導電体膜、の2つの研究
が行われている。しかし、現在まで有効な方法が開示さ
れていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、透明基体上に金属あるいは導電体からな
る櫛形あるいは格子状の形状の電極薄膜を形成し、前記
電極薄膜上にIb族とIIIa族とVIa族元素からなるカル
コパイライト構造半導体薄膜を形成することを基本構成
とした薄膜太陽電池を提供する。
め、本発明は、透明基体上に金属あるいは導電体からな
る櫛形あるいは格子状の形状の電極薄膜を形成し、前記
電極薄膜上にIb族とIIIa族とVIa族元素からなるカル
コパイライト構造半導体薄膜を形成することを基本構成
とした薄膜太陽電池を提供する。
【0006】本発明では、薄膜太陽電池として2つの構
成がある。第1の発明は、透明基体と第1層の金属ある
いは導電体からなる櫛形あるいは格子状の形状の電極薄
膜と、第2層のIb族とIIIa族とVIa元素からなるカル
コパイライト構造半導体薄膜と、第3層の金属あるいは
透明導電体からなる電極薄膜から構成される薄膜太陽電
池である。
成がある。第1の発明は、透明基体と第1層の金属ある
いは導電体からなる櫛形あるいは格子状の形状の電極薄
膜と、第2層のIb族とIIIa族とVIa元素からなるカル
コパイライト構造半導体薄膜と、第3層の金属あるいは
透明導電体からなる電極薄膜から構成される薄膜太陽電
池である。
【0007】第2の発明は、透明基体上に第1層の金属
あるいは導電体からなる櫛形あるいは格子状の形状の電
極薄膜と、第2層のIb族とIIIa族とVIa元素からなる
カルコパイライト構造半導体薄膜と、第3層の前記半導
体薄膜より広い禁制帯幅を有する薄膜と、第4層の金属
あるいは透明導電体からなる電極薄膜から構成される薄
膜太陽電池である。
あるいは導電体からなる櫛形あるいは格子状の形状の電
極薄膜と、第2層のIb族とIIIa族とVIa元素からなる
カルコパイライト構造半導体薄膜と、第3層の前記半導
体薄膜より広い禁制帯幅を有する薄膜と、第4層の金属
あるいは透明導電体からなる電極薄膜から構成される薄
膜太陽電池である。
【0008】また、第1と第2の発明において、透明基
体と第1層の電極薄膜の中間層あるいは第1層の電極薄
膜と第2層のカルコパイライト構造半導体薄膜の中間層
に透明薄膜を挿入した構成が好ましく、さらに、Moあ
るいはNiあるいはCuからなる元素のうち少なくとも
一つを含む酸化物あるいは透明絶縁体の少なくとも一つ
からなる薄膜で構成されることが好ましい。
体と第1層の電極薄膜の中間層あるいは第1層の電極薄
膜と第2層のカルコパイライト構造半導体薄膜の中間層
に透明薄膜を挿入した構成が好ましく、さらに、Moあ
るいはNiあるいはCuからなる元素のうち少なくとも
一つを含む酸化物あるいは透明絶縁体の少なくとも一つ
からなる薄膜で構成されることが好ましい。
【0009】また、第2の発明の第3層としては、半導
体あるいは絶縁体あるいは透明導電体のうち少なくとも
一つからなる薄膜で構成されることが好ましい。
体あるいは絶縁体あるいは透明導電体のうち少なくとも
一つからなる薄膜で構成されることが好ましい。
【0010】さらに、本発明では、透明基体の両面に2
つの太陽電池を形成する構成の太陽電池も提供してい
る。すなわち、透明基体上の一方の側に第1の太陽電池
として前記本発明の太陽電池を形成し、もう一方の側に
第1の太陽電池の光吸収層とは異なる光吸収層を用いた
第2の太陽電池を形成して構成される薄膜太陽電池であ
る。
つの太陽電池を形成する構成の太陽電池も提供してい
る。すなわち、透明基体上の一方の側に第1の太陽電池
として前記本発明の太陽電池を形成し、もう一方の側に
第1の太陽電池の光吸収層とは異なる光吸収層を用いた
第2の太陽電池を形成して構成される薄膜太陽電池であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照して説明するが、本発明はここで記述する実施
の形態のみに限定されるものではない。
面を参照して説明するが、本発明はここで記述する実施
の形態のみに限定されるものではない。
【0012】(実施の形態1)図1は本発明の1実施の
形態を示す太陽電池の断面構成(a)と光が入射する方
向から見た表面(b)の模式図である。ここで、透明基
体1としてNaを含有したソーダライムガラスを用いて
いる。以下に太陽電池の製造工程の一部を述べる。基体
上にMoからなる櫛形形状の電極薄膜2をシャドウマス
クを用いた電子ビーム蒸着法により形成した。形成した
Mo櫛形電極薄膜の膜厚は1μmである。この電極薄膜
上にCuInSe2(CIS)膜3を基板温度550℃
で3元蒸着法により形成した。CIS膜の膜厚は約2μ
mであった。このCIS膜の全面にAuからなる電極薄
膜4を電子ビーム蒸着で約0.5μm形成し、太陽電池
を作製した。サブストレイト構成の太陽電池の電極とし
ては通常Mo膜が用いられている。このMo膜上に基板
温度(あるいは製膜温度)500℃以上でCIS膜を作
製しても、元素の相互拡散がほとんど生じないことがわ
かっている。しかし、Moは金属であり、太陽光をほと
んど反射するため、光が入射する側の電極には用いられ
ていなかった。そこで、本発明ではMo膜を櫛形形状と
して光がCIS膜に直接入射する構成を提供している。
本発明の太陽電池の利点を以下に記す。
形態を示す太陽電池の断面構成(a)と光が入射する方
向から見た表面(b)の模式図である。ここで、透明基
体1としてNaを含有したソーダライムガラスを用いて
いる。以下に太陽電池の製造工程の一部を述べる。基体
上にMoからなる櫛形形状の電極薄膜2をシャドウマス
クを用いた電子ビーム蒸着法により形成した。形成した
Mo櫛形電極薄膜の膜厚は1μmである。この電極薄膜
上にCuInSe2(CIS)膜3を基板温度550℃
で3元蒸着法により形成した。CIS膜の膜厚は約2μ
mであった。このCIS膜の全面にAuからなる電極薄
膜4を電子ビーム蒸着で約0.5μm形成し、太陽電池
を作製した。サブストレイト構成の太陽電池の電極とし
ては通常Mo膜が用いられている。このMo膜上に基板
温度(あるいは製膜温度)500℃以上でCIS膜を作
製しても、元素の相互拡散がほとんど生じないことがわ
かっている。しかし、Moは金属であり、太陽光をほと
んど反射するため、光が入射する側の電極には用いられ
ていなかった。そこで、本発明ではMo膜を櫛形形状と
して光がCIS膜に直接入射する構成を提供している。
本発明の太陽電池の利点を以下に記す。
【0013】1. Mo櫛形電極を用いているため、50
0℃以上の高温でCIS膜を成長させることが可能であ
り、結晶性に優れたCIS膜を提供できる。
0℃以上の高温でCIS膜を成長させることが可能であ
り、結晶性に優れたCIS膜を提供できる。
【0014】2. ソーダライムガラスから直接NaがC
IS膜に拡散する。NaはCIS膜の結晶粒成長を促進
し、キャリア濃度を増加させる効果があるため、太陽電
池に適したCIS膜を提供することができる。
IS膜に拡散する。NaはCIS膜の結晶粒成長を促進
し、キャリア濃度を増加させる効果があるため、太陽電
池に適したCIS膜を提供することができる。
【0015】3. 光がガラスを通して直接CIS膜に入
射するため、通常のサブストレイト構成で問題となる窓
層による短波長の光の減少がなく、広い範囲の太陽光ス
ペクトルを吸収できる。
射するため、通常のサブストレイト構成で問題となる窓
層による短波長の光の減少がなく、広い範囲の太陽光ス
ペクトルを吸収できる。
【0016】4. Moの電極薄膜が櫛形形状であるた
め、ガラス上の全面にMoを被覆した基板において55
0℃以上に加熱した時に応力差によって生じる基板のそ
りがない。
め、ガラス上の全面にMoを被覆した基板において55
0℃以上に加熱した時に応力差によって生じる基板のそ
りがない。
【0017】本実施の形態のCIS膜ではAu電極薄膜
との界面となる膜表面にCuIn3Se5のn形半導体層
が形成されている。従って、内部のp形CISと表面の
n形CuIn3Se5層によりpn接合が形成されてい
る。ガラスを通して入射した光により励起されたキャリ
アはCIS膜中を拡散により移動しpn接合を通して外
部に取り出される。100mW/cm2でAM1.5の疑
似太陽光を照射して電圧−電流特性を測定したところ、
変換効率約9%が得られた。この値は、従来のスーパス
トレイト形太陽電池より高い値となっている。
との界面となる膜表面にCuIn3Se5のn形半導体層
が形成されている。従って、内部のp形CISと表面の
n形CuIn3Se5層によりpn接合が形成されてい
る。ガラスを通して入射した光により励起されたキャリ
アはCIS膜中を拡散により移動しpn接合を通して外
部に取り出される。100mW/cm2でAM1.5の疑
似太陽光を照射して電圧−電流特性を測定したところ、
変換効率約9%が得られた。この値は、従来のスーパス
トレイト形太陽電池より高い値となっている。
【0018】また、櫛形電極薄膜上に絶縁体薄膜である
Al2O3膜をスパッタ法で約0.1μm形成した後に、
前記工程と同様な手法でCIS膜とAu電極薄膜を順次
堆積し、太陽電池を作製した。前記と同様な光を照射し
て太陽電池特性を測定したところ、前記太陽電池より短
絡光電流が5%程度向上した。これは、CISとMoの
界面で消滅する光キャリアが減少したことと、Al2O3
に接したCIS表面での再結合速度がガラスに接したC
IS表面のそれより小さいことによると考えられる。こ
こでは透明絶縁体膜としてAl2O3を用いたが、TiO
2等でも同様な結果が得られた。
Al2O3膜をスパッタ法で約0.1μm形成した後に、
前記工程と同様な手法でCIS膜とAu電極薄膜を順次
堆積し、太陽電池を作製した。前記と同様な光を照射し
て太陽電池特性を測定したところ、前記太陽電池より短
絡光電流が5%程度向上した。これは、CISとMoの
界面で消滅する光キャリアが減少したことと、Al2O3
に接したCIS表面での再結合速度がガラスに接したC
IS表面のそれより小さいことによると考えられる。こ
こでは透明絶縁体膜としてAl2O3を用いたが、TiO
2等でも同様な結果が得られた。
【0019】なお、本実施の形態では、櫛形あるいは格
子状の形状の電極薄膜2としてMoを用いているが、N
iあるいはPtを用いても同様な結果が得られる。以下
の実施の形態においても同様である。また、裏面電極薄
膜4としてAuを用いているが、Al、Ti、Pt等を
用いても同様な結果が得られる。
子状の形状の電極薄膜2としてMoを用いているが、N
iあるいはPtを用いても同様な結果が得られる。以下
の実施の形態においても同様である。また、裏面電極薄
膜4としてAuを用いているが、Al、Ti、Pt等を
用いても同様な結果が得られる。
【0020】(実施の形態2)図2には本発明の他の実
施の形態を示す太陽電池の断面構成(a)と表面(b)
の模式図である。ソーダライムガラスからなる透明基体
5上にMoからなる格子状の電極薄膜6を約1μm堆積
した。その上にGaを固溶したCIS(Cu(In,G
a)Se2)膜7を実施の形態1と同様な3元蒸着法によ
り基板温度550℃で形成した。得られたCIS膜の膜
厚は約2μmであった。このCIS膜上にCISより禁
制帯幅が広いCdS膜8を溶液析出法により約0.5μ
m堆積した後にNiCrとAlの2層(膜厚はそれぞれ
50nmと1μmである)の電極薄膜9を形成して太陽
電池を作製した。
施の形態を示す太陽電池の断面構成(a)と表面(b)
の模式図である。ソーダライムガラスからなる透明基体
5上にMoからなる格子状の電極薄膜6を約1μm堆積
した。その上にGaを固溶したCIS(Cu(In,G
a)Se2)膜7を実施の形態1と同様な3元蒸着法によ
り基板温度550℃で形成した。得られたCIS膜の膜
厚は約2μmであった。このCIS膜上にCISより禁
制帯幅が広いCdS膜8を溶液析出法により約0.5μ
m堆積した後にNiCrとAlの2層(膜厚はそれぞれ
50nmと1μmである)の電極薄膜9を形成して太陽
電池を作製した。
【0021】この太陽電池に実施の形態1と同様な光を
照射して電圧−電流特性を測定した。その結果、変換効
率約12%が得られた。実施の形態1の素子に比べる
と、開放端電圧、短絡光電流、曲線因子がそれぞれ約
1.6倍、0.7倍、1.2倍となった。開放端電圧の増
加と短絡光電流の減少はGaの固溶による禁制帯幅の拡
大とキャリア濃度の増加の効果による。さらに、n形半
導体であるCdS膜の存在が開放端電圧の大幅な増加に
寄与している。これに対し、曲線因子の向上は格子状の
電極による面抵抗の減少と光電流の減少に主に起因して
いる。櫛形の電極構成の場合、多くのキャリアが高抵抗
なガラス側のCIS膜表面を移動することにより実質的
な面抵抗が高くなる。ここに多くの光電流が流れると電
圧降下が増大し、曲線因子が低下する。従って、密な電
極薄膜形状として面抵抗を下げ、さらに、禁制帯幅を拡
大して光起電圧を増加させ、光電流を減少させることに
より曲線因子が改善され、変換効率が向上する。
照射して電圧−電流特性を測定した。その結果、変換効
率約12%が得られた。実施の形態1の素子に比べる
と、開放端電圧、短絡光電流、曲線因子がそれぞれ約
1.6倍、0.7倍、1.2倍となった。開放端電圧の増
加と短絡光電流の減少はGaの固溶による禁制帯幅の拡
大とキャリア濃度の増加の効果による。さらに、n形半
導体であるCdS膜の存在が開放端電圧の大幅な増加に
寄与している。これに対し、曲線因子の向上は格子状の
電極による面抵抗の減少と光電流の減少に主に起因して
いる。櫛形の電極構成の場合、多くのキャリアが高抵抗
なガラス側のCIS膜表面を移動することにより実質的
な面抵抗が高くなる。ここに多くの光電流が流れると電
圧降下が増大し、曲線因子が低下する。従って、密な電
極薄膜形状として面抵抗を下げ、さらに、禁制帯幅を拡
大して光起電圧を増加させ、光電流を減少させることに
より曲線因子が改善され、変換効率が向上する。
【0022】図3には各波長に対する規格化量子効率の
変化を示す。実線には本実施形態の太陽電池の特性を示
し、破線には本実施形態と同様なCIS膜を用いたサブ
ストレイト構成の太陽電池の特性を示している。本実施
形態の太陽電池の方が短波長側の量子効率が高いことが
わかる。これは、直接光がCIS膜に入射するためであ
る。サブストレイト構成ではCIS膜の表面に堆積した
窓層のn形CdS膜を光が通過するため、CdS膜の吸
収端波長0.5μm以下の光は減少する。従って、サブ
ストレイト構成では窓層CdS膜を0.05μm程度の
厚さに薄膜化する必要がある。この時、CIS膜に対す
るCdS膜の被覆性の不完全性から多くのダイオード漏
れ電流が測定される場合がある。ダイオード漏れ電流は
太陽電池の光起電圧を減少させる一因となる。これに対
し、本発明の太陽電池では光はCIS膜に直接入射し、
pn接合の一部を形成するCdS膜は光入射側のCIS
面の裏側となるため、CdS膜の膜厚を厚くすることが
可能である。従って、CdS膜の被覆性が改善され、大
面積でも一様にCIS膜全面を覆うことが可能となり、
太陽電池の品質を向上させることができる。
変化を示す。実線には本実施形態の太陽電池の特性を示
し、破線には本実施形態と同様なCIS膜を用いたサブ
ストレイト構成の太陽電池の特性を示している。本実施
形態の太陽電池の方が短波長側の量子効率が高いことが
わかる。これは、直接光がCIS膜に入射するためであ
る。サブストレイト構成ではCIS膜の表面に堆積した
窓層のn形CdS膜を光が通過するため、CdS膜の吸
収端波長0.5μm以下の光は減少する。従って、サブ
ストレイト構成では窓層CdS膜を0.05μm程度の
厚さに薄膜化する必要がある。この時、CIS膜に対す
るCdS膜の被覆性の不完全性から多くのダイオード漏
れ電流が測定される場合がある。ダイオード漏れ電流は
太陽電池の光起電圧を減少させる一因となる。これに対
し、本発明の太陽電池では光はCIS膜に直接入射し、
pn接合の一部を形成するCdS膜は光入射側のCIS
面の裏側となるため、CdS膜の膜厚を厚くすることが
可能である。従って、CdS膜の被覆性が改善され、大
面積でも一様にCIS膜全面を覆うことが可能となり、
太陽電池の品質を向上させることができる。
【0023】なお、本実施の形態ではCIS膜より禁制
帯幅の広い薄膜としてn形半導体であるCdS膜を用い
たが、この他には、Zn、Inの酸化物膜、硫化物膜や
セレン化物膜を用いても同様な結果が得られる。さら
に、これらの積層膜を用いることも可能である。
帯幅の広い薄膜としてn形半導体であるCdS膜を用い
たが、この他には、Zn、Inの酸化物膜、硫化物膜や
セレン化物膜を用いても同様な結果が得られる。さら
に、これらの積層膜を用いることも可能である。
【0024】(実施の形態3)図4は本発明の他の実施
の形態を示す太陽電池の断面構成の模式図である。ここ
で、透明基体10として、無アルカリガラスを用いた。
この透明基体上にMoの格子状電極薄膜11を前記実施
の形態と同様な方法で形成した。この格子状電極薄膜上
に約0.2μmの厚さの中間層となる酸化物であるNi
O膜12をスパッタ法で形成した。このNiO膜上にC
u/Inの積層膜を堆積後H2Sガス雰囲気中での熱処理
(硫化法)を行いCuInS2膜13を形成した。この
時の硫化温度は650℃であり、得られたCuInS2
膜の膜厚は約2μmであった。CuInS2膜上に実施
の形態3と同様な方法でCdS膜を、その上にZnO膜
を順次形成し2層構造の窓層膜14を形成した。CdS
とZnO膜ともに膜厚は0.1μmであった。窓層膜1
4上に前記実施の形態3と同様のNiCrとAlからな
る電極薄膜15を堆積した。本実施の形態で用いている
NiO膜は可視域から赤外域の光に対し透光性を有して
おり、かつ導電性も有している。さらに、CuInS2
の高温製膜でも元素の相互拡散を生じない。ただし、導
電率は通常の金属膜等に比べ劣るため格子状のMo電極
薄膜を形成している。また、ここではCuInS2より
広い禁制帯幅を有する窓層としてCdSとZnOの2層
膜を用いている。2層構造を適用することにより、ダイ
オードの漏れ電流を増加させることなくCdS膜の薄膜
化が可能となる。CdS膜を薄膜化することによりCd
による環境汚染を軽減できる。
の形態を示す太陽電池の断面構成の模式図である。ここ
で、透明基体10として、無アルカリガラスを用いた。
この透明基体上にMoの格子状電極薄膜11を前記実施
の形態と同様な方法で形成した。この格子状電極薄膜上
に約0.2μmの厚さの中間層となる酸化物であるNi
O膜12をスパッタ法で形成した。このNiO膜上にC
u/Inの積層膜を堆積後H2Sガス雰囲気中での熱処理
(硫化法)を行いCuInS2膜13を形成した。この
時の硫化温度は650℃であり、得られたCuInS2
膜の膜厚は約2μmであった。CuInS2膜上に実施
の形態3と同様な方法でCdS膜を、その上にZnO膜
を順次形成し2層構造の窓層膜14を形成した。CdS
とZnO膜ともに膜厚は0.1μmであった。窓層膜1
4上に前記実施の形態3と同様のNiCrとAlからな
る電極薄膜15を堆積した。本実施の形態で用いている
NiO膜は可視域から赤外域の光に対し透光性を有して
おり、かつ導電性も有している。さらに、CuInS2
の高温製膜でも元素の相互拡散を生じない。ただし、導
電率は通常の金属膜等に比べ劣るため格子状のMo電極
薄膜を形成している。また、ここではCuInS2より
広い禁制帯幅を有する窓層としてCdSとZnOの2層
膜を用いている。2層構造を適用することにより、ダイ
オードの漏れ電流を増加させることなくCdS膜の薄膜
化が可能となる。CdS膜を薄膜化することによりCd
による環境汚染を軽減できる。
【0025】この太陽電池に前記実施の形態と同様な光
を照射して太陽電池特性を測定した。得られた変換効率
は約12%であった。変換効率は実施の形態2の太陽電
池と同様であるが、曲線因子は約10%増加した。これ
は、透明導電体膜NiOの存在により面抵抗が減少した
ためである。
を照射して太陽電池特性を測定した。得られた変換効率
は約12%であった。変換効率は実施の形態2の太陽電
池と同様であるが、曲線因子は約10%増加した。これ
は、透明導電体膜NiOの存在により面抵抗が減少した
ためである。
【0026】なお、中間層の透明導電体膜12は透明基
体10と格子状の電極薄膜11の間に挿入しても同様な
結果が得られた。また、ここでは、中間層の透明導電体
となる酸化物膜としてNiOを用いたが、MoO2、M
o2O5あるいはCu2Oを用いても同様な結果が得られ
る。さらにNi-Cu-O等の混合酸化物膜でも同様な結
果が得られる。
体10と格子状の電極薄膜11の間に挿入しても同様な
結果が得られた。また、ここでは、中間層の透明導電体
となる酸化物膜としてNiOを用いたが、MoO2、M
o2O5あるいはCu2Oを用いても同様な結果が得られ
る。さらにNi-Cu-O等の混合酸化物膜でも同様な結
果が得られる。
【0027】ここで、実施の形態1〜3においてカルコ
パイライト構造半導体薄膜の作製法を述べているが、本
発明はここで記述した製造方法には限定されない。同様
に、櫛形あるいは格子状の形状の電極薄膜あるいは窓層
膜やもう一つの電極薄膜の作製法も限定されるものでは
ない。さらに、櫛形あるいは格子状の電極もここで記述
した形状に限定されるものではなく、部分的に光が透過
する形状の電極に適用される。
パイライト構造半導体薄膜の作製法を述べているが、本
発明はここで記述した製造方法には限定されない。同様
に、櫛形あるいは格子状の形状の電極薄膜あるいは窓層
膜やもう一つの電極薄膜の作製法も限定されるものでは
ない。さらに、櫛形あるいは格子状の電極もここで記述
した形状に限定されるものではなく、部分的に光が透過
する形状の電極に適用される。
【0028】(実施の形態4)図5には透明基体の両側
に2つの太陽電池を形成した太陽電池の断面構成の模式
図を示す。透明基体16としてソーダライムガラスを用
い、その一方側(図の中では上側)に実施の形態3と同
様なCuInS2膜を光吸収層に用いた第1の太陽電池
を形成する。ただし、ここでは透明基体としてソーダラ
イムガラスを用いているため硫化温度は600℃とし
た。また、下部の透明導電体NiO膜は用いていない。
さらに、光を入射させるために上部の電極20に金属で
はなく透明導電体であるITO膜を用いている。次に、
下部の第2の太陽電池として、実施の形態2と同じ構成
のCIS太陽電池を作製する。ただし、光吸収層22は
Gaを固溶していないCISである。これは、上部のC
uInS2太陽電池で吸収されない赤外光を下部のCI
S太陽電池で広く吸収するためにCISの禁制帯幅を狭
くする必要があるためである。実際の製造工程では窓層
19とCuInS2膜あるいは窓層23とCIS膜との
元素の相互拡散を防ぐため第1と第2の太陽電池の光吸
収層CuInS2膜18とCIS膜22を形成した後に
両面に窓層19と23を形成している。
に2つの太陽電池を形成した太陽電池の断面構成の模式
図を示す。透明基体16としてソーダライムガラスを用
い、その一方側(図の中では上側)に実施の形態3と同
様なCuInS2膜を光吸収層に用いた第1の太陽電池
を形成する。ただし、ここでは透明基体としてソーダラ
イムガラスを用いているため硫化温度は600℃とし
た。また、下部の透明導電体NiO膜は用いていない。
さらに、光を入射させるために上部の電極20に金属で
はなく透明導電体であるITO膜を用いている。次に、
下部の第2の太陽電池として、実施の形態2と同じ構成
のCIS太陽電池を作製する。ただし、光吸収層22は
Gaを固溶していないCISである。これは、上部のC
uInS2太陽電池で吸収されない赤外光を下部のCI
S太陽電池で広く吸収するためにCISの禁制帯幅を狭
くする必要があるためである。実際の製造工程では窓層
19とCuInS2膜あるいは窓層23とCIS膜との
元素の相互拡散を防ぐため第1と第2の太陽電池の光吸
収層CuInS2膜18とCIS膜22を形成した後に
両面に窓層19と23を形成している。
【0029】この太陽電池の上部の第1の太陽電池側か
ら光を入射すると、CuInS2の光吸収端波長0.85
μm以下の光で第1の太陽電池は発電する。波長0.8
5μm以上の光はCuInS2太陽電池を透過し、第2
のCIS太陽電池に入射する。この入射した赤外域の光
のうちCISの光吸収端波長1.2μm以下の光でCI
S太陽電池が発電する。従って、太陽光スペクトルの広
い範囲の光を電気エネルギーの変換に用いることができ
る。このような2つの異なる禁制帯幅の光吸収層を有す
る太陽電池を積層したタンデム構成はいくつか報告され
ているが、2つの太陽電池を貼り合わせる際の接着剤、
2つの太陽電池の位置合わせあるいは電力取り出し端子
の問題等があった。これに対し、本発明の構成は2つの
太陽電池を一つの透明基体の両側に形成するため前記問
題がほとんど解決される。
ら光を入射すると、CuInS2の光吸収端波長0.85
μm以下の光で第1の太陽電池は発電する。波長0.8
5μm以上の光はCuInS2太陽電池を透過し、第2
のCIS太陽電池に入射する。この入射した赤外域の光
のうちCISの光吸収端波長1.2μm以下の光でCI
S太陽電池が発電する。従って、太陽光スペクトルの広
い範囲の光を電気エネルギーの変換に用いることができ
る。このような2つの異なる禁制帯幅の光吸収層を有す
る太陽電池を積層したタンデム構成はいくつか報告され
ているが、2つの太陽電池を貼り合わせる際の接着剤、
2つの太陽電池の位置合わせあるいは電力取り出し端子
の問題等があった。これに対し、本発明の構成は2つの
太陽電池を一つの透明基体の両側に形成するため前記問
題がほとんど解決される。
【0030】この太陽電池に疑似太陽光を照射した時の
変換効率は第1のCuInS2太陽電池で約10%、第
2のCIS太陽電池で約6%であり、全変換効率は約1
6%であった。第1のCuInS2太陽電池の変換効率
が実施の形態3のそれより低いのはCdS膜を通して光
が入射するため、CdSの光吸収端波長0.5μmより
短い波長領域の光の入射が減少するためである。また第
2のCIS太陽電池の変換効率が実施の形態2のそれよ
り低いのは、光のフォトン数が少ない赤外域の光でのみ
発電しているためである。
変換効率は第1のCuInS2太陽電池で約10%、第
2のCIS太陽電池で約6%であり、全変換効率は約1
6%であった。第1のCuInS2太陽電池の変換効率
が実施の形態3のそれより低いのはCdS膜を通して光
が入射するため、CdSの光吸収端波長0.5μmより
短い波長領域の光の入射が減少するためである。また第
2のCIS太陽電池の変換効率が実施の形態2のそれよ
り低いのは、光のフォトン数が少ない赤外域の光でのみ
発電しているためである。
【0031】なお、本発明では第1と第2の太陽電池と
もに光吸収層にカルコパイライト構造半導体を用いてい
るが、例えば、上部の第1の太陽電池にはCISより禁
制帯幅が広いCdTeあるいはa−Siを光吸収層に用
いた太陽電池を適用しても良い。この場合、CdTeと
a−Siの製膜温度を考慮して製造工程を決める必要が
ある。CISの製膜温度に対し、CdTeは同じかそれ
より高く、a−Siは低い。従って、CdTeを用いる
場合は第1のCdTe太陽電池を先に作製し、a−Si
を用いる場合は第2のCIS太陽電池を先に作製する必
要がある。
もに光吸収層にカルコパイライト構造半導体を用いてい
るが、例えば、上部の第1の太陽電池にはCISより禁
制帯幅が広いCdTeあるいはa−Siを光吸収層に用
いた太陽電池を適用しても良い。この場合、CdTeと
a−Siの製膜温度を考慮して製造工程を決める必要が
ある。CISの製膜温度に対し、CdTeは同じかそれ
より高く、a−Siは低い。従って、CdTeを用いる
場合は第1のCdTe太陽電池を先に作製し、a−Si
を用いる場合は第2のCIS太陽電池を先に作製する必
要がある。
【0032】なお、本発明のカルコパイライト構造半導
体薄膜としては、実施の形態1〜4において記述された
ものに限定されない。例えば、禁制帯幅の広い材料であ
るCuGaSe2、CuGaS2、CuAlSe2や、禁
制帯幅の狭い材料であるAgInTe2やCuInTe2
やそれら全ての固溶体を光吸収層に用いた太陽電池にも
適用できる。
体薄膜としては、実施の形態1〜4において記述された
ものに限定されない。例えば、禁制帯幅の広い材料であ
るCuGaSe2、CuGaS2、CuAlSe2や、禁
制帯幅の狭い材料であるAgInTe2やCuInTe2
やそれら全ての固溶体を光吸収層に用いた太陽電池にも
適用できる。
【0033】
【発明の効果】本発明の薄膜太陽電池によれば、生産性
に優れた、透明基体から太陽光が入射するスーパストレ
イト構成の太陽電池の変換効率を向上させることができ
る。本発明の太陽電池の構成では、櫛形あるいは格子状
の形状の電極薄膜を用いることによりカルコパイライト
構造半導体薄膜を高温で製膜することが可能となり、太
陽電池の性能に大きな影響を与える結晶性を向上させ、
欠陥を減少させることができる。また、太陽光が透明基
体を通して直接光吸収層であるカルコパイライト構造半
導体薄膜に入射するため、広い波長範囲の太陽光を吸収
できる。従って、太陽電池の変換効率を向上させること
が可能となる。
に優れた、透明基体から太陽光が入射するスーパストレ
イト構成の太陽電池の変換効率を向上させることができ
る。本発明の太陽電池の構成では、櫛形あるいは格子状
の形状の電極薄膜を用いることによりカルコパイライト
構造半導体薄膜を高温で製膜することが可能となり、太
陽電池の性能に大きな影響を与える結晶性を向上させ、
欠陥を減少させることができる。また、太陽光が透明基
体を通して直接光吸収層であるカルコパイライト構造半
導体薄膜に入射するため、広い波長範囲の太陽光を吸収
できる。従って、太陽電池の変換効率を向上させること
が可能となる。
【0034】また、本発明の太陽電池の構成において、
光吸収層となるカルコパイライト構造半導体薄膜の上に
前記半導体薄膜より広い禁制帯幅を有する薄膜を形成す
ることにより光起電圧を向上させることができる。さら
に、透明基体と櫛形あるいは格子状の形状の電極薄膜の
中間層、または櫛形あるいは格子状の形状の電極薄膜と
カルコパイライト構造半導体薄膜の中間層に前記半導体
薄膜を形成するに際し必要となる製膜温度のもとでも前
記半導体薄膜との元素の相互拡散が生じない透明導電体
薄膜を用いると、面抵抗が減少し、太陽電池の性能を示
す一つである曲線因子が改善される。この透明導電体膜
としてはNiあるいはMoあるいはCuのうち少なくと
も一つを含む酸化物が適している。さらに、前記中間層
として透明絶縁体膜を用いると透明基体あるいは櫛形形
状の電極薄膜との接触面であるカルコパイライト構造半
導体表面のキャリアの再結合速度を低減することがで
き、光電流が増加する。
光吸収層となるカルコパイライト構造半導体薄膜の上に
前記半導体薄膜より広い禁制帯幅を有する薄膜を形成す
ることにより光起電圧を向上させることができる。さら
に、透明基体と櫛形あるいは格子状の形状の電極薄膜の
中間層、または櫛形あるいは格子状の形状の電極薄膜と
カルコパイライト構造半導体薄膜の中間層に前記半導体
薄膜を形成するに際し必要となる製膜温度のもとでも前
記半導体薄膜との元素の相互拡散が生じない透明導電体
薄膜を用いると、面抵抗が減少し、太陽電池の性能を示
す一つである曲線因子が改善される。この透明導電体膜
としてはNiあるいはMoあるいはCuのうち少なくと
も一つを含む酸化物が適している。さらに、前記中間層
として透明絶縁体膜を用いると透明基体あるいは櫛形形
状の電極薄膜との接触面であるカルコパイライト構造半
導体表面のキャリアの再結合速度を低減することがで
き、光電流が増加する。
【0035】また、本発明の2つの太陽電池を透明基体
の両側に形成する構成では、2つの太陽電池において、
異なる禁制帯幅の光吸収層を用いることにより、広い波
長範囲の太陽光を有効に電気エネルギーに変換すること
が可能となり、2つの太陽電池を合わせた全変換効率が
増加する。本発明の構成は、2つの太陽電池の貼り合わ
せのための接着あるいは位置合わせあるいは電力取り出
し端子の問題が解消される利点がある。
の両側に形成する構成では、2つの太陽電池において、
異なる禁制帯幅の光吸収層を用いることにより、広い波
長範囲の太陽光を有効に電気エネルギーに変換すること
が可能となり、2つの太陽電池を合わせた全変換効率が
増加する。本発明の構成は、2つの太陽電池の貼り合わ
せのための接着あるいは位置合わせあるいは電力取り出
し端子の問題が解消される利点がある。
【0036】以上により、高い変換効率が得られる生産
性に優れた太陽電池を提供できる。
性に優れた太陽電池を提供できる。
【図1】本発明の1実施の形態による太陽電池の構成を
示す模式図 (a)は断面構造 (b)はガラス面から見た表面構造
示す模式図 (a)は断面構造 (b)はガラス面から見た表面構造
【図2】本発明の1実施の形態による太陽電池の構成を
示す模式図 (a)は断面構造 (b)はガラス面から見た表面構造
示す模式図 (a)は断面構造 (b)はガラス面から見た表面構造
【図3】本発明の太陽電池の光波長に対する量子効率の
変化を示す図
変化を示す図
【図4】本発明の1実施の形態による太陽電池の構成を
示す模式図 (a)は断面構造 (b)はガラス面から見た表面構造
示す模式図 (a)は断面構造 (b)はガラス面から見た表面構造
【図5】本発明の1実施例である太陽電池の構成を示す
断面模式図
断面模式図
1 透明基体(ソーダライムガラス) 2 櫛形形状の電極薄膜(Mo) 3 Ib族とIIIa族とVIa族元素からなるカルコパイラ
イト構造半導体薄膜(CuInSe2) 4 電極薄膜(Au) 5 透明基体(ソーダライムガラス) 6 格子状の電極薄膜(Mo) 7 Ib族とIIIa族とVIa族元素からなるカルコパイラ
イト構造半導体薄膜(Cu(In,Ga)Se2) 8 カルコパイライト構造半導体薄膜(Cu(In,G
a)Se2)より広い禁制帯幅を有する薄膜(CdS) 9 電極薄膜(NiCr/Al) 10 透明基体(無アルカリガラス) 11 格子状の電極薄膜(Mo) 12 中間層となる透光性と導電性を有する酸化物薄膜
(NiO) 13 Ib族とIIIa族とVIa族元素からなるカルコパイ
ライト構造半導体薄膜(CuInS2) 14 カルコパイライト構造半導体薄膜(CuIn
S2)より広い禁制帯幅を有する薄膜(CdS/ZnO) 15 電極薄膜(NiCr/Al) 16 透明基体(ソーダライムガラス) 17 第1の太陽電池の格子状の電極薄膜(Mo) 18 第1の太陽電池のIb族とIIIa族とVIa族元素か
らなるカルコパイライト構造半導体薄膜(CuIn
S2) 19 第一の太陽電池のカルコパイライト構造半導体薄
膜(CuInS2)より広い禁制帯幅を有する薄膜(C
dS/ZnO) 20 透明導電体薄膜(ITO) 21 第2の太陽電池の格子状の電極薄膜(Mo) 22 第2の太陽電池のIb族とIIIa族とVIa族元素か
らなるカルコパイライト構造半導体薄膜(CuInSe
2) 23 第2の太陽電池のカルコパイライト構造半導体薄
膜(CuInSe2)より広い禁制帯幅を有する薄膜
(CdS) 24 電極薄膜(NiCr/Al)
イト構造半導体薄膜(CuInSe2) 4 電極薄膜(Au) 5 透明基体(ソーダライムガラス) 6 格子状の電極薄膜(Mo) 7 Ib族とIIIa族とVIa族元素からなるカルコパイラ
イト構造半導体薄膜(Cu(In,Ga)Se2) 8 カルコパイライト構造半導体薄膜(Cu(In,G
a)Se2)より広い禁制帯幅を有する薄膜(CdS) 9 電極薄膜(NiCr/Al) 10 透明基体(無アルカリガラス) 11 格子状の電極薄膜(Mo) 12 中間層となる透光性と導電性を有する酸化物薄膜
(NiO) 13 Ib族とIIIa族とVIa族元素からなるカルコパイ
ライト構造半導体薄膜(CuInS2) 14 カルコパイライト構造半導体薄膜(CuIn
S2)より広い禁制帯幅を有する薄膜(CdS/ZnO) 15 電極薄膜(NiCr/Al) 16 透明基体(ソーダライムガラス) 17 第1の太陽電池の格子状の電極薄膜(Mo) 18 第1の太陽電池のIb族とIIIa族とVIa族元素か
らなるカルコパイライト構造半導体薄膜(CuIn
S2) 19 第一の太陽電池のカルコパイライト構造半導体薄
膜(CuInS2)より広い禁制帯幅を有する薄膜(C
dS/ZnO) 20 透明導電体薄膜(ITO) 21 第2の太陽電池の格子状の電極薄膜(Mo) 22 第2の太陽電池のIb族とIIIa族とVIa族元素か
らなるカルコパイライト構造半導体薄膜(CuInSe
2) 23 第2の太陽電池のカルコパイライト構造半導体薄
膜(CuInSe2)より広い禁制帯幅を有する薄膜
(CdS) 24 電極薄膜(NiCr/Al)
Claims (7)
- 【請求項1】透明基体と第1層の金属あるいは導電体か
らなる櫛形あるいは格子状の形状の電極薄膜と、第2層
のIb族とIIIa族とVIa元素からなるカルコパイライト
構造半導体薄膜と、第3層の金属あるいは透明導電体か
らなる電極薄膜から構成される薄膜太陽電池。 - 【請求項2】透明基体上に第1層の金属あるいは導電体
からなる櫛形あるいは格子状の形状の電極薄膜と、第2
層のIb族とIIIa族とVIa元素からなるカルコパイライ
ト構造半導体薄膜と、第3層の前記半導体薄膜より広い
禁制帯幅を有する薄膜と、第4層の金属あるいは透明導
電体からなる電極薄膜から構成される薄膜太陽電池。 - 【請求項3】透明基体と第1層の電極薄膜の中間層ある
いは第1層の電極薄膜と第2層のカルコパイライト構造
半導体薄膜の中間層に透明薄膜を挿入した構成からなる
請求項1または2記載の薄膜の太陽電池。 - 【請求項4】中間層がMoあるいはNiあるいはCuか
らなる元素のうち少なくとも一つを含む酸化物薄膜であ
る請求項3記載の薄膜太陽電池。 - 【請求項5】中間層が透明絶縁体からなる薄膜で構成さ
れる請求項4記載の薄膜太陽電池。 - 【請求項6】半導体あるいは絶縁体あるいは透明導電体
のうち少なくとも一つからなる薄膜を第3層の薄膜に用
いる請求項2記載の薄膜太陽電池。 - 【請求項7】透明基体上の一方の側に請求項1〜6記載
の第1の太陽電池を形成し、もう一方の側に前記第1の
太陽電池の光吸収層とは異なる光吸収層を用いた第2の
太陽電池を形成して構成される薄膜太陽電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7331442A JPH09172193A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 薄膜太陽電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7331442A JPH09172193A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 薄膜太陽電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09172193A true JPH09172193A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18243712
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7331442A Pending JPH09172193A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 薄膜太陽電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09172193A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2009041657A1 (ja) | 2007-09-28 | 2009-04-02 | Fujifilm Corporation | 太陽電池用基板および太陽電池 |
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-
1995
- 1995-12-20 JP JP7331442A patent/JPH09172193A/ja active Pending
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