JPH09173452A - 注射器保護ケース - Google Patents

注射器保護ケース

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JPH09173452A
JPH09173452A JP7341754A JP34175495A JPH09173452A JP H09173452 A JPH09173452 A JP H09173452A JP 7341754 A JP7341754 A JP 7341754A JP 34175495 A JP34175495 A JP 34175495A JP H09173452 A JPH09173452 A JP H09173452A
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JP
Japan
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syringe
protective case
lid
main body
flange
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Application number
JP7341754A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Sato
光弘 佐藤
Hisao Kawakami
久夫 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Kagaku Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kagaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】予め薬液を封入した注射器が振動や衝撃による
破損が生じないようにし、内部に異物が浸入するのを防
止した注射器保護ケースを提供する。 【解決手段】本体1とこの本体に被せて嵌合する蓋体3
とから注射器保護ケースを構成する。本体1は筒状をな
し開口端に大径部2を設ける。所定量の薬液Pを封止し
た注射器10を注射器保護ケースに収容するとともに、
大径部2に設けた着座面4に注射器のフランジ14を着
座させる。蓋体3の内部でフランジ抑え筒25、28、
35を前記フランジ14に対向させることにより、前記
着座面とフランジ抑え筒25、28で注射器10を宙吊
り状態に保持する。前記大径部2と蓋体3との接合部2
3を封緘手段22で封緘する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め薬液を封入し
た注射器を収容し、主として医家向けにこの注射器を販
売することを目的とした注射器保護ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から注射用薬液はアンプルやバイア
ルに封入されて販売されているのが普通である。そし
て、アンプルを開封し、この開封部に注射針を挿入して
注射用薬液を注射器に移し、さらに注射器内の空気を排
除してから注射を行っていた。また、バイアルの場合に
は、ゴム栓に注射針を刺し注射用薬液を注射器に取り出
してから注射針をゴム栓から抜くようにしている。この
ためにゴム栓には注射針を抜くときに刺し針の穴が再密
封されるだけの弾性をもつものが必要であった。また、
ウイルスによる肝炎やヒト免疫不全ウイルス(HIV)
によるエイズなどの種々のウイルス感染症を防止する必
要から注射針や注射器は使い捨て型が普通である。
【0003】かかる作業は手間がかかり、災害発生時な
どの緊急事態では多数の患者に注射を施す必要があり、
しかも一刻を争うことが多く上記のような手間を省くこ
とが求められる。また、アンプルの場合にはアンプルの
開封時にガラス片が混入したり、バイアルの場合にはゴ
ム栓に刺し針をするときにゴム栓から削片が出るおそれ
があった。そこで、注射器に予め薬液を封入したものが
あれば、開封後に注射針を取り付けるだけで直ちに注射
を行うことができて便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、輸送中に加え
られる振動や衝撃による破損を防止し、さらに注射器の
内部への塵埃などの異物の浸入を防止するために、この
ように予め薬液を封入した注射器を保護ケースに収容す
ることが必要であった。ガラス製の注射器では特に振動
や衝撃に対して注意を払う必要があった。しかし、未だ
このような要求を満足させる保護ケースが存在しないの
で、予め薬液を収容した注射器は実用化が遅れているの
が現状である。
【0005】本発明は、前記のように予め薬液を封入し
た注射器が振動や衝撃による破損が生じないようにした
注射器保護ケースを提供することを第1の目的とし、さ
らに内部に異物が浸入するのを防止した注射器保護ケー
スを提供することを第2の目的とし、構成を簡単にする
ことにより安価な注射器保護ケースを提供することを第
3の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。 <本発明の要旨>本発明にかかる注射器保護ケースは、
注射針取り付け部にキャップを嵌着した筒体に所定量の
薬液を収容し、前記筒体にピストンを挿通して薬液を封
止してなる注射器を収容する注射器保護ケースであっ
て、一端が開口する筒形の本体と、本体の開口端に被せ
て嵌合する蓋体とからなり、本体は開口端に大径部を有
し、この大径部は注射器の筒体に設けられたフランジが
着座する着座面が形成されており、蓋体は前記フランジ
に対向するフランジ抑え筒を有しており、さらに前記大
径部と蓋体との接合部に封緘手段を設けたものである。
【0007】要は薬液封入済みの注射器を本体の大径部
の着座面と、蓋体に設けたフランジ抑え筒でフランジ部
分を保持して、保護ケース内に前記の注射器を宙吊り状
態に収容するようにした。従って、予め薬液を封入した
注射器は振動や衝撃により破損することはない。また、
保護ケースの内部に異物の浸入が防止される。また、構
成が簡単であって安価となる。
【0008】以下、本発明の構成要素の概要と、そのポ
イントを簡単にまとめる。 〔注射器〕本発明で注射器は従来から存在するものとは
格別新規な構造を有するものではない。すなわち、一端
に注射針取付部を他端にフランジを有し、薬液を収容す
る筒体と、この筒体に挿入されるピストンから構成され
る。筒体は化学的に比較的不活性である点で通常ガラス
を用いる。ガラスにはホウ・ケイ酸ガラス、ソーダライ
ムなどを例示することができる。また、ガラスからアル
カリ溶出量がなく、さらにフッ素化合物により腐食され
ないものが好ましい。
【0009】また、注射器は合成樹脂で製造されること
もある。この場合、合成樹脂にはポリプロピレン(P
P)、ポリエチレン(PE)、メチルペンテン樹脂など
で製造されるが、透明度が優れ、耐熱、耐衝撃性のある
メタクリル樹脂(PMMA)を例示することもできる。
そして、可塑剤、安定剤、着色剤は薬液と化学反応を生
じるおそれがあるので、これらの溶出を極力抑える必要
がある。
【0010】またピストンやピストン棒には筒体の材料
に合わせてガラス製としたり、あるいは合成樹脂製とす
ることができる。ピストンリングは気密保持と薬液の漏
出を防止するものであり、常時薬液と接しているので薬
液と化学反応を起こすこがない弾性材料が好ましい。シ
リコーンゴム製のピストンリングを例示することができ
る。
【0011】〔保護ケースの本体〕本発明で、保護ケー
スの本体は筒形をなし、主として注射器の筒体を収容す
る部分であり、一端が閉塞し他端が開口しており、他端
には注射器の筒体に形成されたフランジが着座する着座
面を形成した大径部を有する。なお、筒形の本体の断面
形状は円形に限らず正六角形など多角形状とすることが
できる。
【0012】保護ケース本体は、内部に収容された注射
器の薬液収容部と薬液表示部を透視できる程度の透明性
があることが好ましい。本発明における透明性とは、光
の透過率が80%以上、ヘイズが10%以下であること
を例示することができる。また、前記のように注射器の
薬液収容部と薬液表示部を透視できる程度であれば半透
明でもよい。
【0013】保護ケース本体には通常、合成樹脂を用い
る。この合成樹脂には、例えば一般用ポリスチレン(G
PPS)、ポリプロピレン(PP)、メタクリル樹脂
(PMMA)、ブタジエン・スチレン共重合体、アクリ
ロニトリル・スチレン(AS)、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)などを例示することができるが、安価
で成形性が優れ、透明性も優れているのでこれらの合成
樹脂の中では一般用ポリスチレン(GPPS)が好まし
い。
【0014】〔保護ケースの蓋体〕本発明で、保護ケー
スの蓋体は本体の開口端に大径部に被せて嵌合し注射器
保護ケースを構成するものである。前記の嵌合には、圧
入によって嵌合することができる。この場合、前記大径
部の内周面に蓋体の外周面を嵌合することも、前記大径
部の外周面に蓋体の内周面を嵌合することもできる。あ
るいは、大径部と蓋体にそれぞれ突条を設け、この突条
同士を弾性的に係合させることもできる。
【0015】さらに、大径部と蓋体とをねじ嵌合するこ
とによって注射器保護ケースを構成することができる。
この場合には、前記大径部の内周面に雌ねじを、蓋体の
外周面に雄ねじを設けるのが好ましいが、その逆に、前
記大径部の外周面に雄ねじを、蓋体の内周面に雌ねじを
設けることもできる。
【0016】この保護ケースの蓋体は前記の保護ケース
の本体と同様に合成樹脂製であるが、本体とは異なる材
料との組み合わせにするのが好ましい。例えば、本体が
ポリプロピレンあるいは特殊透明型ブタジエンースチレ
ン共重合体製の場合には、蓋体には一般用ポリスチレン
(GPPS)あるいはポリプロピレン(PP)を用いた
ものを例示することができる。
【0017】〔フランジ抑え筒〕フランジ抑え筒は、注
射器のフランジと対向するものであり、本体の前記大径
部に形成された着座面と共に注射器を保護ケース内に宙
吊り状態で保持する。このフランジ抑え筒を前記フラン
ジに当接させることが好ましい。しかし、前記フランジ
抑え筒を前記フランジに対して僅少な隙間をあけた状態
で対向させてもよい。フランジ抑え筒には弾性のあるポ
リエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ウレタ
ンゴム、シリコーンゴム等のエラストマー系合成樹脂を
用いるのが好ましい。
【0018】〔封緘手段〕本発明で、前記封緘手段は、
保護ケースの本体と蓋体との接合部に取り付けられるも
のであり、薬液を封入した注射器の安全性を確保するた
めに、保護ケースを一旦開封した後は開封した事実が明
確に残る不正開封防止手段(所謂バージンシール)とす
るのが好ましい。
【0019】封緘手段には、本体と蓋体との接合部に粘
着テープをオーバーラップさせて粘着テープを巻回した
り、収縮性フィルムで蓋体から接合部を覆い、これを加
熱して収縮させて封緘手段とすることができる。あるい
は、収縮製フィルムの代わりにアルミ薄板を用いて封緘
手段を構成することができる。その他、本体と蓋体の接
合部を切れ目を入れて一体成形しておき、使用時に蓋体
を回して切れ目を破って蓋体を本体から分離して開封す
るような封緘手段とすることもできる。
【0020】<本発明における付加的構成要件>本発明
は、前記必須の構成要素からなるが、以下の構成を付加
した上でも、成立する。
【0021】〔第1の付加的構成要素〕前記必須の構成
要素のうち、前記蓋体とは別体のフランジ抑え筒を設け
ることができる(請求項2に対応)。この場合、フラン
ジ抑え筒を蓋体に比べて弾性のあるエラストマー系合成
樹脂の如き弾性材料製とするのが好ましい。フランジ抑
え筒を弾性材料製とするとフランジ抑え筒が注射器のフ
ランジに強く当接しても、フランジに無理な力が作用し
ない。
【0022】〔第2の付加的構成要素〕前記必須の構成
要素のうち、前記接合部(23)における前記大径部
(2)の外周面(2a)と蓋体(3)の外周面(3a)
とは略同一の直径で形成され、ストレートな面を構成す
ることができる(請求項3に対応)。この場合、封緘手
段を取り付ける接合部がストレートな面になるので、封
緘手段の取付が容易になる。
【0023】〔第3の付加的構成要素〕前記必須構成要
素のうち、注射器保護ケースを透明性を有する材料で形
成することができる(請求項4に対応)。注射器保護ケ
ースは、内部に収容された注射器の薬液収容部と薬液表
示部を透視できる程度の透明性があることが好ましい。
本発明における透明性とは、光の透過率が80%以上、
ヘイズが10%以下であることを例示することができ
る。また、前記のように注射器の薬液収容部と薬液表示
部を透視できる程度であれば半透明でもよい。
【0024】〔第4の付加的構成要素〕前記必須構成要
素のうち、保護ケースを遮光性を有する材料で形成する
ことができる(請求項5に対応)。遮光性をもたせるた
めにアンバー、グリーン、グリーンエメラルド、ブラウ
ン、イエローなどで着色することにより、紫外線を遮っ
て薬液の変質を防止する。この場合には、例えば光化学
的に有害な300〜400nmの紫外線を吸収し、無害
なエネルギーとして散逸させるために紫外線吸収剤を合
成樹脂に添加することができる。また、遮光性をもたせ
たことにより透明性が大幅に低下することのないよう
に、光の透過率が80%以上、ヘイズが10%以下の範
囲で遮光性をもたせることが必要である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0026】
【実施の形態1】第1の実施の形態を図1〜図3を参照
して説明する。 〔実施の形態1の概要〕この実施形態1は、注射器10
の筒体11を収容する円筒形の本体1と、この本体1の
開口側に設けられた大径部2に嵌合されて本体1に被さ
れる蓋体3とから構成される。そして、本体1の大径部
2に設けた着座面4と、蓋体3の嵌合筒25を兼ねたフ
ランジ抑え筒によって、注射器10のフランジ14を挟
んで注射器10を宙吊り状態で保護ケース内に保持する
ものである。また、本体1は特殊透明型ブタジエン・ス
チレン共重合体で製造され、蓋体3は一般用ポリスチレ
ン(GPPS)で製造される。
【0027】〔注射器の説明〕注射器10は薬液Pを封
入した筒体11と、この筒体に挿入されるピストン棒1
3の先端に形成されたピストン17から構成される。こ
の注射器はガラス製である。
【0028】筒体11は先端に小径の注射器取り付け部
12を、さらに後端にはフランジ14を有する。前記注
射器取り付け部12は内部に小穴15が開口しており、
この小穴15はウレタンゴム製のキャップ16によって
封止されている。
【0029】ピストン棒13は図3に示すように断面が
十文字状に形成されていて、先端にピストン17を有し
後端に円板部18を有する。前記ピストン17には小径
の突部19を有し、この突部19にウレタンゴム製のピ
ストンリング20が取り付けられる。突部19には凹凸
部36が設けられ、この凹凸部36によってピストンリ
ング20が離脱しないように強固に取り付けられる。ま
た、ピストンリング20は図4に拡大して示すように、
外周面上に3条の周突条21a、21b、21cが形成
されていて気密保持と筒体11内の薬液Pの漏出を防止
している。
【0030】〔保護ケースの本体の説明〕保護ケースの
本体1は円筒形をなしており、注射器10の筒体11を
収容している。そして、保護ケースは80%以上の光の
透過率をもち、ヘイズが10%以下の透明体であって、
さらにグリーンエメラルドに着色されて遮光性をもって
いる。
【0031】保護ケースの本体1の後端の開口側には注
射器10のフランジ14が着座する着座面4を内側に設
けた大径部2が形成される。さらに本体1の前端には先
端に向かって次第に小径となる円錐部5を経て小円筒部
6に至る。この円錐部5は注射器10を収容するときに
注射器の先端のキャップ16を案内して、注射器10の
本体1への挿入を容易にする。さらに、小円筒部6は閉
塞部7によって閉じられると共に、図2に示すように前
記円錐部5と小円筒部6の外面には放射状に6本のひれ
状部8a〜8fが等間隔に放射状に形成されている。こ
のひれ状部8a〜8fは、保護ケースを横置きしたとき
に大径部2によって保護ケースが斜めになって保護ケー
スが転がるのを防止する。さらに、このひれ状部8a〜
8fを底にして保護ケースを安定的に立てることができ
る。
【0032】〔保護ケースの蓋体の説明〕保護ケースの
蓋体3は前記本体1の大径部2の内周面9に嵌合する嵌
合筒25を有する。この嵌合筒25は段部24を経て蓋
体3の大径外周面3aに達する。また、蓋体3を前記の
ように本体1の大径部2に嵌合したときに、前記段部2
4は大径部2の端面と当接して接合部23を形成する。
【0033】本体1の大径部2の外周面2aと蓋体3の
各外周面3aが同一の直径を有しており、接合部23に
おいてストレートな面を形成する。嵌合筒25は保護ケ
ースに収容された注射器のフランジ14に当接した状態
で対向する。したがって、この嵌合筒25はフランジ1
4を着座させる本体1の着座面4と共に注射器10のフ
ランジ14を挟んで注射器をケース内に保持するのであ
り、フランジ抑え筒を兼ねている。
【0034】〔封緘手段の説明〕封緘手段22は、保護
ケースの本体1と蓋体3の接合部23に形成されたスト
レートな外周面2a,3aに、粘着性テープを端部をオ
ーバーラップさせて巻回することによって図1に示すよ
うに形成される。この場合、粘着性テープを剥がしたな
らば、その事実が残るように前記粘着テープに目印を付
して不正開封防止手段とする。あるいは、収縮性フィル
ムを大径部2の肩部37から蓋体3の肩部38にかけて
覆い、これを加熱してシュリンク加工によって封緘手段
を形成してもよい。この場合、収縮性フィルムが剥離さ
れていれば開封したことが明らかになる。
【0035】〔実施の形態1の作用・効果〕保護ケース
に滅菌処理を施してから、薬液を封入した注射器10を
保護ケースの本体の開口端に挿入する。次いで保護ケー
スを直立状態にして注射器10のフランジ14を保護ケ
ースの着座面4に着座させる。
【0036】次いで、蓋体3をピストン棒13の上部か
ら前記嵌合筒25を本体1の大径部2の嵌合部となる内
周面9に圧入して、本体1に蓋体3を被せる。すると、
注射器10のフランジ14が本体1の着座面4と蓋体3
の嵌合部となる嵌合筒25に挟まれて、保護ケース内に
宙吊り状態に保持されて収容される。さらに、本体1と
蓋体3との接合部23に形成された略同一径の外周面に
封緘手段22で封緘する。そして、注射器を取り出すに
は、封緘手段22を剥離してから、圧入状態の蓋体3を
外し、この注射器を保護ケースから取り出す。
【0037】本体1は特殊透明型ブタジエン・スチレン
共重合体で製造され、蓋体3は一般用ポリスチレン(G
PPS)で製造されているので、本体1と蓋体3が相互
に食いついて嵌合が強固になされる。さらに本体と蓋体
とは圧入による嵌合状態になっているので、保護ケース
の構造が簡単で、安価に製造できる。
【0038】保護ケースが透明性を有するので、薬液の
状態や薬液の表示を確認して、安全なものを使用するこ
とができる。また、遮光性があるので薬液の変質が防止
される。
【0039】
【実施の形態2】第2の実施の形態を図5から図7を参
照して説明する。 〔実施の形態2の概要〕この実施の形態における注射器
10の構成は前記実施の形態1と同一であり、また保護
ケースの本体1と蓋体3の構成は、実施の形態1とほぼ
同一であるので、実施の形態1と相違する点のみを説明
し、同一の構成部分には同一の符号を付して説明を省略
した。
【0040】〔保護ケースの本体の説明〕保護ケースの
本体1は、前記第1の実施の形態と同様に特殊透明型ブ
タジエン・スチレン共重合体製であり、円筒形をなす。
図5に示すように本体1の下端の閉塞部7には注射器1
0に取り付けたウレタンゴム製のキャップ16が対向し
ている。また、前記閉塞部7の内側には複数のひれ状部
8nが放射状に形成されていて、キャップ16の周囲を
囲んでいる。
【0041】本体1の開口側に複数のリブ30を介して
大径部2が設けられる。この大径部2はピストン棒13
の円板部18にまで達する長さがあり、実施の形態1に
比して長く形成される。そして、図7に拡大して示すよ
うに開口側の外周に周突条26が設けられる。
【0042】〔保護ケースの蓋体の説明〕保護ケースの
蓋体3はポリプロピレン製であり、外円筒部27と内円
筒部28を有する。外円筒部27は内側に本体1の大径
部2に設けた周突条26に係合する周突条29が形成さ
れている。そして、両突条26、29は相互に弾性的に
係合して接合部23を構成する。両突状26、29を係
合した後は離脱不能にするために、本体1側の突条26
の外周Dを蓋体3側の突条29の内周dよりも大きく成
形してある。
【0043】内円筒部28は注射器10のピストン棒1
3を囲むと共に、注射器10のフランジ14の近傍に達
していて、僅かな隙間Sを存して前記フランジ14に対
向して注射器10にフランジのフランジ抑え筒となる。
このために、注射器10は保護ケース内に宙吊り状態で
保持される。
【0044】収縮性フィルムで蓋体3を覆い、さらに本
体1の大径部2にかけて被覆し、これを加熱することに
より図7に示すように封緘手段22を形成する。収縮性
フィルムに代えてアルミ薄板で同一形状の封緘手段を設
けてもよい。さらに、蓋体3は図6に示すように外周面
に正六角形状部39が形成されていて、保護ケースを横
置きしたときに保護ケースが傾斜して転がるのを防止す
る転がり防止部となる。
【0045】〔実施の形態2の作用・効果〕この実施の
形態2によれば、蓋体3と本体1の大径部との嵌合には
蓋体3の外円筒部27の内側の突条29と本体1の大径
部2の外周側の周突条26とを弾性的に係合したので、
本体1と蓋体3との嵌合が強力になり簡単に離脱するこ
とはなく、外部からの異物の浸入を確実に防止する。さ
らに、封緘手段が、蓋体3から取り外されていれば開封
したことの証拠となり不正開封防止手段として作用す
る。その他の作用は前記実施の形態1の場合と同様であ
る。
【0046】
【実施の形態3】第3の実施の形態を図8と図9を参照
して説明する。なお、本実施の形態において前記実施の
形態1及び2と同一の構成部分には同一符号を付して説
明を省略した。
【0047】この実施の形態においては、蓋体と嵌合す
る外円筒部27とフランジ抑え筒となる内円筒部28の
長さには大きな差異がなく、僅かに外円筒部27が長く
形成されたものを示す。本実施の形態においては、本体
1と蓋体3にはいずれも透明なポリプロピレンを用い
た。また、本体1にはグリーンエメラルドの遮光色を施
した。また、本体1の大径部2の肩部37から蓋体3の
肩部38にかけて収縮性フィルムを取り付け、加熱する
ことにより封緘手段22を形成する。この封緘手段は、
前記実施の形態2の場合と同様に不正開封防止手段とな
る。
【0048】そして、図示しないが、本体1は断面が正
六角形に形成してあり、保護ケースを横置きしたときに
保護ケースが転がらないようになっている。
【0049】
【実施の形態4】第4の実施の形態を図10と図11を
参照して説明する。なお、前記各実施の形態と同一の部
分には同一の符号を付して説明を省略した。
【0050】この実施の形態においては、前記実施の形
態2及び3と同様に、蓋体3は外円筒部27とフランジ
抑え筒となる内円筒部28を有する。しかし、外円筒部
27の外周面に雄ねじ31を設けると共に、本体1の大
径部2の内周面に前記雄ねじ31に螺合する雌ねじ32
を形成する。
【0051】内円筒部28は長さが外円筒部27と同一
である。本体1の大径部2に設けた雌ねじ32に蓋体の
雄ねじ31をねじ込むことによって、蓋体3を本体1に
嵌合する。そして、大径部2の先端部33が蓋体3の外
周部の下端部34に当接するまでねじ込む。さらに、前
記大径部2の先端部33と蓋体3の外周部の下端部34
の長さを適宜規定することによって、フランジ抑え筒2
8の移動距離を定めることができる。
【0052】また、蓋体3の外径に比して、本体1の大
径部2の外径が大きいので、接合部23には段差が生じ
るが、本体側の肩部37と蓋体の肩部38との間に収縮
性フィルムを巻回し加熱することによって、不正開封防
止手段となる封緘手段22をシュリンク加工することで
きる。図示しないが、本体1の大径部2の外周面2aを
正多角形状に形成してあり、保護ケースを横置きしたと
きに保護ケースが転がらないようになっている。なお、
本実施の形態においては、本体1をポリプロピレン製と
し、蓋体3を一般用ポリスチレン(GPPS)とした。
このために、ねじ山で相互に食い付きが良好である。
【0053】
【実施の形態5】第5の実施の形態を図12を参照して
説明する。なお、前記各実施の形態と同一の部分には同
一の符号を付して説明を省略した。
【0054】本実施の形態では、本体1の大径部2の外
周面に雄ねじ31を形成し、蓋体3の内周面に前記雄ね
じ31が螺合する雌ねじ32を形成した。本実施の形態
では本体1に特殊透明型ブタジエン・スチレン共重合体
を、蓋体に一般用ポリスチレン(GPPS)を用いた。
さらに、大径部2の開口側の端部33と蓋体3の内端部
34の間には別体のフランジ抑え筒35を組み込んであ
る。このフランジ抑え筒35にはウレタンゴムやエラス
トマー系合成樹脂を用いており、充分な弾性がある。こ
のため、フランジ抑え筒35が注射器10のフランジ1
4に強く当接しても注射器を破損することなく強固に保
持することができる。なお、フランジ抑え筒を蓋体3と
同様に一般用ポリスチレン(GPPS)とし、フランジ
と当接する側のみに弾性のある合成樹脂を取り付けるこ
ともできる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の注射器保
護ケースによれば、以下のような効果を奏する。
【0056】a)薬液封入済みの注射器のフランジ部分
を保持したので、保護ケース内に前記注射器を宙吊り状
態に収容することができ、予め薬液を封入した注射器が
振動や衝撃により破損することがない。
【0057】b)本体と蓋体の係合が密に行われるので
保護ケースの内部に異物が浸入することが確実に防止さ
れる。 c)封緘手段を除去して蓋体を外せば注射器を取り出す
ことができるから、注射を迅速に施すことが可能とな
り、構成も簡単で安価である。
【0058】また、付加的構成要素により、 d)フランジ抑え筒を前記蓋体と別体とすることによ
り、蓋体の材料と異なる材料製とすると、フランジ抑え
筒を蓋体に比べて弾性のある材料を用いることができ
る。あるいは、フランジ抑え筒のフランジ側のみに弾性
材料を取り付けることにより、フランジ抑え筒をフラン
ジと弾性的に当接させてフランジを破損することなく注
射器を確実に保持することができる。
【0059】e)接合部における前記大径部の外周面と
蓋体の外周面とを略同一の直径で形成すると、大径部と
蓋体の外周面がストレートになるので、封緘手段の取付
が確実、容易になる。
【0060】f)保護ケースを透明性を有する材料で形
成すると、注射器内の薬液の状態や、薬液の表示を確認
することができるので安全性を確保することができる。 g)保護ケースを遮光性を有する材料で形成すると、薬
液の変質が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の断面図であり、図2の
II−II線に断面を示す。
【図2】図1の矢印IIから見た保護ケースの底面図であ
る。
【図3】図1のII−II線による断面図である。
【図4】図1のピストンロッド部分の部分拡大断面図で
ある。
【図5】実施の形態2の断面図である。
【図6】図5の矢印VIから見た保護ケースの平面図であ
る。
【図7】図5の円VIIで囲まれた部分の拡大断面図であ
る。
【図8】実施の形態3の要部の断面図である。
【図9】図8の円IXで囲まれた部分の拡大断面図であ
る。
【図10】実施の形態4の要部の断面図である。
【図11】図10の円XIで囲まれた部分の拡大断面図で
ある。
【図12】実施の形態5の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 大径部 2a 大径部の外周面 3 蓋体 3a 蓋体の外周面 4 着座面 7 閉塞部 8 転がり防止部(ひれ状部) 9 嵌合部 10 注射器 11 筒体 12 注射針取り付け部 14 フランジ 16 キャップ 17 ピストン 22 封緘手段 23 接合部 25 フランジ抑え筒 28 フランジ抑え筒 31 雄ねじ 32 雌ねじ 35 フランジ抑え筒

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注射針取り付け部(12)にキャップ
    (16)を嵌着した筒体(11)に所定量の薬液(P)
    を収容し、前記筒体(11)にピストン(17)を挿通
    して薬液(P)を封止してなる注射器(10)を収容す
    る注射器保護ケースであって、一端が開口する筒形の本
    体(1)と、本体(1)の開口端に被せて嵌合する蓋体
    (3)とからなり、本体(1)は開口端に大径部(2)
    を有し、この大径部(2)は注射器(10)の筒体(1
    1)に設けられたフランジ(14)が着座する着座面
    (4)が形成されており、蓋体(3)は前記フランジ
    (14)に対向するフランジ抑え筒(25、28)を有
    しており、さらに前記大径部(2)と蓋体(3)との接
    合部(23)に封緘手段(22)を設けたことを特徴と
    する注射器保護ケース。
  2. 【請求項2】 前記蓋体(3)とは別体のフランジ抑え
    筒(35)を設けた請求項1記載の注射器保護ケース。
  3. 【請求項3】 前記接合部(23)における前記大径部
    (2)の外周面(2a)と蓋体(3)の外周面(3a)
    とは略同一の直径で形成され、ストレートな面を構成し
    た請求項1記載の注射器保護ケース。
  4. 【請求項4】 透明性を有する材料で形成された請求項
    1記載の注射器保護ケース。
  5. 【請求項5】 遮光性を有する材料で形成された請求項
    1又は4記載の注射器保護ケース。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8657793B2 (en) 2011-09-30 2014-02-25 Becton Dickinson France, S.A.S Space saving plunger cap and rod assembly
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