JPH09175875A - 樹脂含浸軽量気泡コンクリート - Google Patents

樹脂含浸軽量気泡コンクリート

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JPH09175875A
JPH09175875A JP33842695A JP33842695A JPH09175875A JP H09175875 A JPH09175875 A JP H09175875A JP 33842695 A JP33842695 A JP 33842695A JP 33842695 A JP33842695 A JP 33842695A JP H09175875 A JPH09175875 A JP H09175875A
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lightweight cellular
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布士人 山口
Tomoya Watanabe
智也 渡辺
Masuhiko Nakanishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂の含浸による比重の増加がほとんどな
く、軽量気泡コンクリート本来の軽量性を保ちつつ、強
度、耐水性が高く、透水性が低い樹脂含浸軽量気泡コン
クリートを提供する。 【解決手段】 水溶性樹脂を軽量気泡コンクリートに含
浸させコンクリート内部のアルカリ性によって重合反応
を起こして水不溶性樹脂に変えることにより、樹脂含浸
前後で細孔径分布が実質的に変化しない軽量気泡コンク
リートを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高強度、軽量で、か
つ、非透水性、耐水性に優れた樹脂含浸軽量気泡コンク
リートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】土木建築分野では、不燃、軽量、断熱性
等の利点から軽量気泡コンクリートが多く使用されてき
た。しかし、軽量気泡コンクリートは比較的大きな径の
気泡と微細な径の細孔を多く含むので基材の強度が低
く、また、透水性が大きい等の欠点があった。
【0003】このような問題を解決するために、細孔部
分に樹脂を含浸させ強度を改善させた軽量気泡コンクリ
ートが提案されている(特開平5−105540号公
報、特開平5−294760号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記発明の樹脂含浸軽
量気泡コンクリートは、気泡部までは樹脂が充填されな
いので軽量気泡コンクリートが持つ軽量性、断熱性を損
なわない利点があると思われている。しかし、特開平5
ー105540の方法により樹脂含浸した軽量気泡コン
クリートはその細孔内部が樹脂によってほとんど充填さ
れるので、図2に示すように、特に小さい細孔領域の分
布が大きく変わる。そのため、比重が0.65以上と少
し高くなる。
【0005】そこで本発明は、樹脂の含浸による比重の
増加が少なく、軽量気泡コンクリート本来の軽量性を保
ちつつ、しかも、強度、耐水性が高く、非透水性が高い
樹脂含浸軽量気泡コンクリートを提供しようとするもの
である。
【0006】
【発明を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために鋭意検討を行った結果本発明をなすに至
った。すなわち本発明の第1発明は細孔径分布を実質的
に変えることなく水不溶性樹脂が含浸されていることを
特徴とする軽量気泡コンクリートに関するものである。
【0007】本発明の第2発明の要旨は、第1の発明に
於て水不溶性樹脂による細孔の充填率が1〜50%であ
ることを特徴とする軽量気泡コンクリートである。本発
明の第3発明の要旨は、第1〜2の発明に於て内部の気
泡の壁面が水不溶性樹脂で被覆されていることを特徴と
する軽量気泡コンクリートである。以下、本発明をさら
に詳細に説明する。
【0008】本発明の気泡とは、軽量気泡コンクリート
の成形時に気泡を混入することにより生じる孔で、50
0μm以上のものが多い。本発明において、細孔とは、
自由水が養生の進行と共に抜けていった跡の微細な孔
で、水銀圧入法により細孔径分布を測定することが出来
る。細孔の半径は10nm〜10μmのものが多い。
【0009】水不溶性樹脂による細孔の充填率とは樹脂
充填前の軽量気泡コンクリート内の全細孔の総体積に対
する、樹脂充填プロセス完了後の全細孔中に存在する水
不溶性樹脂の総体積の割合のことであり、水銀圧入法に
より求めた細孔径分布をもとに算出することが出来る。
この充填率は1〜50%が好ましく、更に好ましくは5
〜45%、最も好ましくは15〜40%である。この充
填率が1%より低いと耐水性や強度の向上が少なくなる
傾向を示す。また、50%より大きいと軽量性、断熱性
等の面で軽量気泡コンクリートの特性が低下する傾向を
示す。
【0010】本発明では水不溶性樹脂の含浸前後で軽量
気泡コンクリートの細孔径分布が実質的に変化しないこ
とが特徴である。図1は後述するように本発明の実施例
における樹脂含浸前後の軽量気泡コンクリートの細孔径
分布であるが、本発明に於て細孔径分布が実質的に変化
しないとは図1に示すように細孔径分布曲線のピーク位
置やピーク高さの変化が少なく細孔径分布曲線の形状が
樹脂含浸前後でほぼ維持されていることをいう。例えば
この図1を従来の技術である特開平5ー105540公
報から引用した細孔径分布の変化を示す図2と比較する
と、図2では特に微細な細孔量の変化が大きいのに対し
て図1では細孔径分布曲線の形状が樹脂含浸前後でほぼ
維持されていることがわかる。
【0011】このことにより、断熱性を殆ど損なわない
で強度と非透水性を高めることができることを見いだし
た。この理由は今のところはっきりとはわかっていない
が、細孔径分布が実質的に変化しない形で樹脂が含浸さ
れると、軽量気泡コンクリート内に樹脂が均一に含浸さ
れるので、含浸された樹脂が強度上の弱点部分である気
泡や細孔を効率的に補強することによって強度及び耐水
性を効率的に高めることができるものと考えられる。
【0012】本発明では、軽量気泡コンクリート内部の
気泡の壁面が水に不溶性の樹脂で被覆されていることが
好ましい。気泡の表面が樹脂で被覆されていると、軽量
気泡コンクリート全体の強度、非透水性及び耐水性が改
善される。本発明の軽量気泡コンクリートにおいては、
気泡の表面は樹脂により被覆されているが、気泡も細孔
も樹脂による充填が殆どないので樹脂の含浸による比重
の増加はわずかであり、軽量気泡コンクリートの最大の
特徴である軽量性が殆ど損なわれない。さらに、気泡内
部の空気の量もあまり変わらないので、断熱性も保持さ
れる。
【0013】以上のような樹脂含浸軽量気泡コンクリー
トの製造方法を次に説明する。本発明で使用する軽量気
泡コンクリートの組成は一般に軽量気泡コンクリートと
して用いられるものであれば特に限定されるものではな
い。例えば、セメント、生石灰、珪石、水を主原料と
し、石膏、起泡剤、解砕屑等を必要に応じて添加するこ
とができる。
【0014】気泡の混入方法としては、モルタルスラリ
ーにアルミニウム粉等の起泡剤を混入して発泡させる方
法でもよく、あらかじめ発泡させた気泡をモルタルスラ
リーに混入する方法でも良い。上記の組成の軽量気泡コ
ンクリートの硬化方法は一般に軽量気泡コンクリートの
製造に用いられるものであれば特に限定されるものでは
なく、室温での養生、蒸気養生、オートクレーブ養生、
水中養生、あるいはこれらの組み合わせ等を用いること
ができる。
【0015】軽量気泡コンクリートに含浸させる比較的
低分子量の樹脂は、含浸時は水溶性であることが好まし
く、含浸後、重合して水に不溶性の比較的高分子の樹脂
となるものが好ましい。含浸時に水溶性であればコンク
リートとの親和性に優れ、気泡部だけでなく細孔部の内
壁面に迄均一に含浸することが可能である。さらに、含
浸後のコンクリートとの密着性が良く、軽量気泡コンク
リートの強度向上の効果が大きくなり、その上、密着性
が良好なためにコンクリートとの境界面に欠損ができに
くくなり、この部分への水の浸透を防ぎ、耐水性の向上
にも寄与する。
【0016】また、含浸後重合し、水に不溶となれば、
樹脂の耐水性が向上し、強度が保持される。また、含浸
後に重合するようにすると含浸時の分子量を低くして
も、強度向上の効果が大きい。含浸時の分子量が低い
と、含浸水溶液の粘度が低いので、より均一に浸透し易
い利点がある。含浸に使用する樹脂としては、例えば軽
量気泡コンクリート内部のアルカリ成分によって重合反
応をする比較的低分子量の樹脂を用いることが出来る。
その場合、軽量気泡コンクリートは元来、アルカリ性で
あり、その軽量気泡コンクリート表面に存在するアルカ
リ成分によってのみ重合反応が進行するので、主として
気泡の表面で重合反応が起き、気泡の空間部では殆ど重
合反応が起きない。そのために、気泡部の孔空間部が高
分子量の樹脂で充填されることがない。また、細孔も充
填される割合はわずかである。
【0017】そして、軽量気泡コンクリートに元々含有
されているアルカリ成分を利用して反応が進むので、硬
化剤を特別に添加する必要がなく、そのため、含浸液の
ポットライフを心配する必要もない。さらに、含浸後、
外部から熱、マイクロ波、紫外線等をかける方法に見ら
れる大規模な製造装置は必要なく、これらは、製造上、
非常な利点となる。
【0018】これらの比較的低分子量の樹脂の好ましい
例としては下記(1)式の(a)、(b)または(c)
で表される単量体を任意の割合で組合わせた数平均分子
量100〜500000の樹脂を挙げることができる。
【0019】
【化1】
【0020】[R1r、R2s:水素、ハロゲン、炭素数
1〜20のアルキル基を示す。R1 、R2 は同一であつ
てもよい。 Xit,Yiu:水素、炭素数1〜20のアルキル基、
炭素数2〜20の不飽和炭化水素基、炭素数3〜20の
シクロアルキル基、炭素数5〜20のアリール基、水酸
基、チオール基、エーテル基、ホルミル基、カルボキシ
ル基、アミド基、アシル基、酸無水物基、カルボニル
基、アミノ基、アセト酢酸基、イミノ基、イソシアナト
基、ウレタン基、スルホン酸基、シリル基、シラノール
基、アルコキシシラン基、メチロール基、ピロリドン基
及びこれらの塩、アンモニウム塩、もしくはこれらが結
合した、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20
の不飽和炭化水素基、炭素数3〜20のシクロアルキル
基、炭素数5〜20のアリール基を示す。Xit≠Yi
u r,s,t、u:単量単位中の置換基の重量% 0≦r,s,t,u≦100(t,uは同時に0ではな
い) M:ピラノース環を示す。
【0021】式(a)、(b)、(c)は単量体単位
(i)を表し、Xit,Yiu、R1r、R2sは置換基
を表す。] 具体的には、セルロース、メチルセルロース(MC)、
カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルア
ルコール(PVA)、ポリエチレングリコール(PE
G)、ポリアクリルアミド(PAAM)、ポリアクリル
酸、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリアクリ
ル酸アンモニウム、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニル
ピロリドン、ポリエチレンイミン、アクリル酸ーマレイ
ン酸共重合体、イソブテンーマレイン酸共重合体等をヒ
ドラジン、ジケテン、アセト酢酸エステル、脂肪族、芳
香族、脂環式のジ、トリ、テトラ、ペンタイソシアネー
ト、及びそのアルコール、ヒドラジン付加物、シラン化
合物、アンモニア等のアミン、カルボニル化合物無水酢
酸、の中から選ばれた1種もしくは2種以上と反応させ
官応基の一部を変性した樹脂で、式(1)に示される構
造を有する化合物を挙げることができる。
【0022】好ましい具体的な例を挙げると、PVA、
PEG、PPG、PAAM、セルロース、ポリアクリル
酸とジケテン、アセト酢酸エステル、ヘキサメチレンジ
イソシアネート及びそのアルコール付加物、ジフェニル
メタンジイソシアネート及びそのアルコール付加物、ト
リレンジイシシアネート及びそのアルコール付加物、イ
ソシアヌレート、ビウレット、ヒドラジン、ビニルシラ
ン、アルコキシシラン無水酢酸の中から選ばれた1種も
しくは2種以上を反応させた樹脂を挙げることができ、
1種もしくは2種以上を同時に用いても良い。
【0023】これらの樹脂の分子量は数平均分子量(M
n)で100〜500000の範囲が好ましく、更に好
ましくは500〜200000、最も好ましくは200
0〜100000である。これらの樹脂の反応は、軽量
気泡コンクリート中の水分が減少すると、それだけアル
カリ性が高くなるので、反応を進行させるために、乾燥
することが好ましいが、通常の軽量気泡コンクリート
が、製造後自然乾燥される条件下でも十分反応が進行
し、本発明の樹脂含浸軽量気泡コンクリートが得られ
る。
【0024】上記の水溶性樹脂の製造方法は、通常の簡
便な方法を用いればよく、市販の樹脂を用いても良い。
また、樹脂の変性量は特に制限はないが、変性量が大き
いと水溶性が低下するので、変性樹脂の水に対する溶解
度が0.1%以上である様に変性量を制御することが好
ましい。
【0025】本発明は、上記樹脂のみで製造が可能であ
るが、下記式(2)の化合物を同時に用い架橋をかけ、
水不溶性とすることも可能である。
【0026】
【化2】
【0027】[(Z):炭素数1〜20の飽和、不飽和
炭化水素残基、炭素数3〜20の脂環式炭化水素残基、
トリアジン環残基及びその多量体残基、及びカルシウ
ム、バリウム、マグネシウム、鉄などの金属又はその
塩、水酸化物その他ヒゾラジン等を示す。 R3o、R4p:ーH、−OH、−NH2 、−NHNH
2 、=N−NH2 、−NCO、−NC(O)OR(R=
炭素数1〜20のアルキル基)、−SH、−Si(O
H)v(OR)3−v(v=0,1,2,3、R=炭素
数1〜20のアルキル基) o、p:単量単位中の置換基の重量%、0≦o、p≦1
00、同時に0でない。] 式(2)に示される化合物は、式(1)に示される樹脂
と反応するものであればなにを用いても良いが、例えば
ヒドラジン誘導体、イソシアナート誘導体、珪素誘導
体、アミン誘導体、ウレタン誘導体、アルコール誘導体
が特に有効であり、1種もしくは2種以上を混合して使
用しても良い。
【0028】本発明の製造において、式(2)に示され
る化合物の使用量は、上記樹脂の変性率及び架橋の程度
により変化するが、上記式(1)の樹脂に対して、0.
001wt%〜20%の範囲で使用する事が好ましく、
0.1〜10%が更に好ましい。本発明の製造における
含浸時の樹脂水溶液の濃度は、0.01wt〜50wt
%が好ましく、0.1wt〜25wt%の範囲で使用す
ることが更に好ましい。最も好ましくは0.5〜10w
t%である。樹脂の濃度が0.01wt%より小さいと
効果が小さく、また50wt%以上の場合は、液の粘度
が上がる原因となり、含浸しにくくなる。
【0029】また、軽量気泡コンクリートに対する樹脂
の含浸量は、0.1wt%〜20wt%の範囲が好まし
く、0.5〜10wt%が更に好ましく、最も好ましく
は1〜5%である。軽量気泡コンクリート中の樹脂量が
0.1wt%以下の場合、軽量気泡コンクリートの防水
性、強度に対する寄与が小さく、20wt%以上では、
強度、非透水性は向上するが、有機成分が多くなる為不
燃性が低下する傾向を示し、またコストも上がる。
【0030】樹脂の含浸時間は、軽量気泡コンクリート
の厚さ又は含浸量によって適宜変えられるが、工業的に
は短い方が好ましく、普通、1分〜1週間、好ましくは
10分〜1日の範囲で選ぶことができる。樹脂を含浸さ
せる方法は特に限定されるものではなく、例えば軽量気
泡コンクリートを樹脂水溶液に含浸する方法、スプレー
等によって吹き付ける方法などを用いることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に実施例を用いて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。 (合成例1)2Lメスフラスコに5%アセト酢酸変性ポ
リビニルアルコール(日本合成社製ゴーセファイマー:
Z−100)100gを計りとり、溶媒としてジメチル
アセトアミド(DMAc)900gをいれ、無水酢酸5
2.4g(10%DMAc溶液)を加えた後100℃に
加熱し5hr反応した。反応液をトルエン中で再沈する
ことにより、5%アセト酢酸ー26%酢酸変性ポリビニ
ルアルコールを105g得た。このポリマーの水への溶
解度は約5%であつた。これをポリマー(A)とする。
尚変性量は通常のヒドロキシル価(OHV)測定法によ
り測定した。
【0032】(合成例2)ヘキサメチレンジイソシアナ
ート(HDI)86.3gを863gのDMAcに溶解
し、そこにメタノール30gを添加し部分ウレタン化物
を合成した。次に合成例1と同様の装置に同様の条件で
ポリビニルアルコールとDMAcをいれ、そこに合成し
た部分ウレタン化物979gを添加し、100℃で2h
r反応した。反応の終点はIRにより確認した。この反
応液をトルエン中で再沈し、合成例1と同様にOHVを
測定することにより、150gの26%ウレタン変性ポ
リビニルアルコールを得た。これをポリマー(B)とす
る。
【0033】(合成例3)1Lメスフラスコに飽水ヒド
ラジン(85%溶液)37.6gとジオキサン75gを
計りとり、そこにイソシアヌレート型ポリイソシアネー
ト(旭化成社製:TPAー100)50.4gとジオキ
サン50.4gの溶液を徐々に添加し、IRでイソシア
ネート基を確認しながら室温で3Hr反応させた。この
反応液から溶媒と未反応ヒドラジンを除去し、40gの
イソシアヌレート型ポリイソシアネートトリヒドラジド
(TPA−Hz)を得た。イソシアネート法によりヒド
ラジン等量を求めたところ、4.5ml/gであつた。
【0034】
【実施例1】珪石53重量部、生石灰7.5重量部、セ
メント37重量部、乾燥石膏2.5重量部、これら固形
分100に対し水72重量部、アルミ粉末0.066重
量部を含有する軽量気泡コンクリートモルタルを型枠に
注入し、3時間蒸気養生後、オートクレーブ養生して得
られたオートクレーブ養生軽量気泡コンクリート(AL
C)成形体を170×40×40の大きさに切断し、5
%アセト酢酸変性ポリビニルアルコールの5%水溶液に
含浸させた。含浸後、樹脂含浸量、曲げ強度(JIS
A6203)、透水性(JIS A6910)を測定し
た。樹脂含浸量は、乾燥時のALC重量に対する重量%
で示した。結果を表1に示す。
【0035】得られたALCは、気泡内部に樹脂が充填
されておらず、従来と変わらない外観、断面を示した。
含浸前後の細孔径分布を図1に示す。
【0036】
【実施例2〜4】実施例1と同様なALCサンプルを用
意し、5%アセト酢酸変性ポリビニルアルコール水溶液
の濃度を2.5%、5%、8%として含浸し、40℃で
15時間乾燥した後、同様の物性を測定した。結果を表
1に示す。
【0037】
【比較例1】実施例1と同様なALCサンプルを用意
し、40℃で15時間乾燥した後、実施例1と同様の物
性を評価した。結果を表1に示す。
【0038】
【比較例2】比較例1と同様なALCサンプルを用意
し、ポリビニルアルコールの濃度を、5%で含浸し、4
0℃で15時間乾燥した後、同様の物性を測定した。結
果を表1に示す。
【0039】
【実施例5、6】樹脂として、ポリマー(A)、(B)
を用い、含浸後40℃で15時間乾燥する以外は実施例
1と同様の方法で樹脂含浸処理を施し、物性を測定し
た。その結果を表2に示す。
【0040】
【実施例7】実施例1と同様なサンプルを用意し、5%
アセト酢酸変性ポリビニルアルコールの2.5%水溶液
にTPAーHz2.5%水溶液を4:1の比率で混合し
た液に浸漬させ、40℃で15時間乾燥することによ
り、樹脂含浸ALCを得た。これを実施例1と同様に物
性を測定した。その結果を表2に示す。
【0041】
【実施例8】TPA−Hzの代わりに2.5%アジピン
酸ジヒドラジド(ADH)を5%アセト酢酸変性ポリビ
ニルアルコールに対して11:1で用いる以外は実施例
7と同様の測定をした。その結果を表2に示す。
【0042】
【実施例9】5%アセト酢酸変性ポリビニルアルコール
5%水溶液と5%メチルトリメトキシシラン水溶液を1
0:4の割合で混合し、その液に実施例1と同様のAL
Cサンプルを浸漬させ、40℃で15時間乾燥した。こ
れを実施例7と同様の測定をした。その結果を表2に示
す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明の樹脂含浸軽量気泡コンクリート
は、樹脂の含浸による比重の増加がほとんど無く、軽量
気泡コンクリート本来の軽量性を保ちつつ、強度、耐水
性が高く、透水性が低い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂含浸軽量気泡コンクリートの細孔
径分布。
【図2】従来技術の一例である特開平5ー105540
の実施例により得られた細孔径分布。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の細孔径分布を実質的に変えること
    なく水不溶性樹脂が含浸されていることを特徴とする軽
    量気泡コンクリート。
  2. 【請求項2】 前記水不溶性樹脂による細孔の充填率が
    1〜50%であることを特徴とする請求項1の軽量気泡
    コンクリート。
  3. 【請求項3】 内部の気泡の壁面が水不溶性樹脂で被覆
    されていることを特徴とする請求項1〜2の軽量気泡コ
    ンクリート。
JP33842695A 1995-12-26 1995-12-26 樹脂含浸軽量気泡コンクリート Withdrawn JPH09175875A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014070196A1 (en) * 2012-11-02 2014-05-08 Empire Technology Development Llc Cement slurries having pyranose polymers

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WO2014070196A1 (en) * 2012-11-02 2014-05-08 Empire Technology Development Llc Cement slurries having pyranose polymers

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