JPH09176381A - ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物を含む、シリカ充填ゴム組成物 - Google Patents

ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物を含む、シリカ充填ゴム組成物

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JPH09176381A
JPH09176381A JP34134296A JP34134296A JPH09176381A JP H09176381 A JPH09176381 A JP H09176381A JP 34134296 A JP34134296 A JP 34134296A JP 34134296 A JP34134296 A JP 34134296A JP H09176381 A JPH09176381 A JP H09176381A
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JP
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acid
silica
rubber
sulfur
trithiodipropionic
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JP34134296A
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Lawson Gibson Wideman
ローソン・ギブソン・ワイドマン
Paul Harry Sandstrom
ポール・ハリー・サンドストロム
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Goodyear Tire and Rubber Co
Original Assignee
Goodyear Tire and Rubber Co
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/37Thiols
    • C08K5/372Sulfides, e.g. R-(S)x-R'

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリカ充填ゴム組成物の物理的性質を改善す
る 【解決手段】 シリカ充填ゴム組成物の物理的性質を改
善する方法であって、 (i)共役ジエンホモポリマー及びコポリマー、天然ゴ
ム、並びに少なくとも1種の共役ジエンと芳香族ビニル
化合物とのコポリマーから選択される少なくとも1種の
硫黄−加硫可能なエラストマー100重量部 (ii)シリカ10〜250phr (iii)ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオ
ン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物0.05〜
10phr を混合することを特徴とする、前記の方法。ジチオジプ
ロピオン酸、トリチオジプロピオン酸及びテトラチオジ
プロピオン酸の混合物のシリカ強化された硫黄加硫可能
なゴムへの添加は加硫物の特性を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジチオジプロピオン
酸、トリチオジプロピオン酸及びテトラチオジプロピオ
ン酸の混合物を含む、シリカ充填されたゴム組成物、並
びにシリカ充填されたゴム組成物の物理的性質を改善す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高い強度及び摩耗抵抗を必要とするゴム
を利用する種々の用途、特にタイヤ及び種々の工業製品
のような用途のために、実質的な量の強化充填剤を含む
硫黄硬化ゴムが利用される。カーボンブラックはそのよ
うな目的のために慣用され、そして硫黄硬化ゴムのため
に通常良好な物理的特性を与えるか高める。粒状シリカ
もしばしば、特にシリカがカップリング剤と組み合わせ
て使用されるときにそのような目的のために使用され
る。場合によってはシリカとカーボンブラックとの組み
合わせがタイヤ用トレッドを含む種々のゴム製品のため
の強化充填剤のために利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、もしシリカがカ
ップリング剤(または本明細書中でときどき使用するよ
うにシリカカップラー)なしで使用されると、カーボン
ブラックはシリカよりもかなり効果的なゴム製品用、特
にゴムタイヤトレッド用の強化充填剤であると考えれる
ということを認識することが重要である。
【0004】実際に、少なくともカーボンブラックとの
比較では、もしシリカがカップリング剤なしで使用され
るなら、シリカをタイヤトレッドを含むほとんどの目的
のためのゴム用強化充填剤とすることができるためのシ
リカ粒子とゴムエラストマーとの間の物理的及び/また
は化学的結合が欠如しているかまたは少なくとも不十分
な程度である傾向がある。そのような欠点を克服するた
めに種々の処理及び手順が工夫されているが、シリカ表
面及びゴムエラストマー分子双方と反応できる化合物、
すなわちそのような技術分野においてカップリング剤と
して当業者に公知の化合物がしばしば使用される。例え
ば、そのようなカップリング剤はシリカ粒子と予備混合
若しくは予備反応されることができ、またはゴム/シリ
カ加工若しくは混合段階の間にゴム混合物に添加され得
る。もしカップリング剤及びシリカがゴム/シリカ混合
または加工段階の間にゴム混合物に別々に添加されるの
なら、カップリング剤は次にその場でシリカと結合する
と考えられる。
【0005】詳細には、そのようなカップリング剤は一
般に、シリカ表面と反応可能な構成成分または部分(シ
ラン部)及びゴム特に炭素−炭素二重結合または不飽和
を含む硫黄加硫性ゴムと反応可能な構成成分または部分
とを含むシランから成る。このように、カップラーはシ
リカとゴムとの間の連結橋として働き、そしてそれによ
ってシリカのゴム強化の面を高める。
【0006】一面において、カップリング剤のシランは
明らかにシリカ表面への結合を、多分加水分解を通じて
形成し、そしてカップリング剤のゴム活性成分はゴム自
体と結合する。通常カップラーのゴム反応性の成分は温
度に感受性であり、そしてゴム/シリカ/カップリング
剤混合段階に続く最後のそしてより高い温度の硫黄加硫
段階の間、したがって、カップラーのシラン基がシリカ
と結合した後にゴムと結合する傾向にある。しかし、カ
ップラーの典型的な熱感受性に部分的に起因して、ある
程度の化合または結合は、後の加硫段階以前の初期のゴ
ム/シリカ/カップラー混合段階中にカップラーのゴム
−反応性成分とゴムとの間に起こり得る。
【0007】カップラーのゴム−反応性基成分は、例え
ばメルカプト、アミノ、ビニル、エポキシ、及び硫黄基
のような1以上の基でありことができ、好ましくは硫黄
またはメルカプト部分そしてさらに好ましくは硫黄であ
る。
【0008】多くのカップリング剤がシリカとゴムとの
結合、例えばビス−(3−トリエトキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィドの如きポリスルフィド成分または
構造を含むシランカップリング剤及び/またはポリイソ
プレンゴム並びにシリカとカーボンブラックとの混合
物、において使用されるために教示されており、ここで
シリカはシリカ/カーボンブラック強化充填剤の主成分
であることが必要である。
【0009】他のシリカ及びシリカ強化タイヤトレッド
に関する米国特許は3451458、3664403、
3768537、3884285、3938574、4
482663、4590052、5089554号及び
英国第1424503号を含む。
【0010】米国特許第4513123号は、黄銅メッ
キされた鋼のためのスキム素材として使用するための、
ジチオジプロピオン酸、天然ゴム、または天然及び合成
ゴムのブレンド、30〜80部のカーボンブラック、硫
黄並びに有機−コバルト化合物を含むゴム組成物を開示
する。このゴム組成物はクレー、シリカまたは炭酸カル
シウム、加工及びエキステンダー油、抗酸化剤、硬化促
進剤、硬化活性剤、硬化安定化剤等の充填剤のような他
の添加剤を含むことができる。
【0011】米国特許第5328949号はエラストマ
ー、シリカ、及びジチオジプロピオン酸からなるシリカ
カップラーを含むゴム組成物を開示する。
【0012】米国特許第5130363号はカルボキシ
アルキルオリゴスルフィドを使用することによる、ゴム
加硫物のヒステリシス挙動を改善する方法を開示する。
開示されるカルボキシアルキルオリゴスルフィドの一例
はテトラチオジプロピオン酸である。
【0013】米国特許第5227425号は30〜15
0phrのシリカを含む硫黄加硫可能なゴム組成物の熱
機械的加工を教示する。熱機械的工程は、10秒〜20
分間で130〜180℃へ達した後、これより低い温度
で加硫系を添加することからなる。混合中の熱処理は硫
黄含有有機ケイ素化合物中の硫黄結合を促進して、形成
されつつあるゴムへの結合及びアルコキシ基とシリカと
の付随反応を切り離す。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、硫黄加硫可能
なエラストマーにおける、シリカと、ジチオジプロピオ
ン酸、トリチオジプロピオン酸及びテトラチオジプロピ
オン酸の混合物との使用に関する。
【0015】シリカ充填ゴム組成物の物理的性質を改善
する方法であって、 (i)共役ジエンホモポリマー及びコポリマー、天然ゴ
ム、並びに少なくとも1種の共役ジエンと芳香族ビニル
化合物とのコポリマーから選択される少なくとも1種の
硫黄−加硫可能なエラストマー100重量部 (ii)シリカ10〜250phr (iii)ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオ
ン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物0.05〜
10phr を混合することを含んで成る前記の方法が開示される。
【0016】また、硫黄加硫可能なエラストマー、シリ
カ並びにジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオン
酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物を含んで成る
硫黄加硫可能なゴム組成物が開示される。
【0017】本発明は、オレフィン系不飽和を含む硫黄
加硫可能なゴムまたはエラストマーを加工するために使
用し得る。「オレフィン系不飽和を含む硫黄加硫可能な
ゴムまたはエラストマー」という語句は天然ゴム及びそ
の種々の生及び再生形態並びに合成ゴムを含む意味であ
る。本発明の説明において、用語「ゴム」及び「エラス
トマー」は、他に規定しない限り交換可能に使用でき
る。用語「ゴム組成物」、「配合ゴム」及び「ゴムコン
パウンド」は、種々の成分及び材料とブレンドまたは混
合されたゴムを表すために交換可能に使用され、そして
この用語はゴム混合またはゴム配合技術における当業者
に周知である。代表的な合成ポリマーはブタジエン及び
その同族体及び誘導体、例えばメチルブタジエン、ジメ
チルブタジエン及びペンタジエンの単独重合生成物、並
びにブタジエンまたはその同族体または誘導体と他の不
飽和モノマーとの共重合体である。後者には、ビニルア
セチレンのようなアセチレン類;オレフィン、例えばイ
ソブチレン(イソプレンと共重合してブチルゴムを形成
する);アクリル酸、アクリロニトリル(ブタジエンと
重合してNBSを形成する)、メタクリル酸及びスチレ
ン(後者の化合物はブタジエンと重合してSBRを形成
する)のようなビニル化合物、並びにビニルエステル及
び種々の不飽和アルデヒド、ケトン及びエステル、例え
ばアクロレイン、メチルイソプロペニルケトン及びビニ
ルエチルエーテルがある。合成ゴムの具体例は、ネオプ
レン(ポリクロロプレン)、ポリブタジエン(シス−
1,4−ポリブタジエンを含む)、ポリイソプレン(シ
ス1,4−ポリイソプレンを含む)、ブチルゴム、スチ
レン/イソプレン/ブタジエンゴム、1,3−ブタジエ
ンまたはイソプレンンと他のモノマー例えばスチレン、
アクリロニトリル及びメチルメタクリレートとのコポリ
マー、並びにエチレン/プロピレン/ジエンモノマー
(EPDM)としても既知のエチレン/プロピレンター
ポリマー、特にエチレン/プロピレン/ジシクロペンタ
ジエンターポリマーを含む。好ましいゴムまたはエラス
トマーはポリブタジエン及びSBRである。
【0018】一面において、ゴムは少なくとも2つのジ
エンに基づくゴムのものである。例えば、シス1,4−
ポリイソプレンゴム(天然または合成であるが天然が好
ましい)、3,4−ポリイソプレンゴム、スチレン/イ
ソプレン/ブタジエンゴム、乳化及び溶液重合で誘導さ
れたスチレン/ブタジエンゴム、シス−1,4−ポリブ
タジエンゴム及び乳化重合で製造されたブタジエン/ア
クリロニトリルコポリマーのような、2またはそれ以上
のゴムの組み合わせが好ましい。
【0019】本発明の一面において、約20〜約28%
の結合スチレンの比較的慣用のスチレン含量を有する乳
化重合誘導スチレン/ブタジエン(E−SBR)が使用
でき、またはある用途については、中〜比較的高い結合
スチレン含量、すなわち約30〜約45%の結合スチレ
ン含量を有するE−SBRが使用できる。
【0020】E−SBRについては、約30〜約45の
比較的高いスチレン含量が、タイヤトレッドのけん引
力、スキッド抵抗を高める目的のために有益であると考
えられる。E−SBR自体の存在は、特に溶液重合で製
造されたSBR(S−SBR)の利用と比較して、未硬
化のエラストマー組成物混合物の加工性を高める目的の
ために有益であると考えられる。
【0021】乳化重合で製造されたE−SBRとは、ス
チレンと1,3−ブタジエンとが水性乳化物として共重
合されたことを意味する。このことはそのような技術分
野における当業者に周知である。結合スチレン含量は例
えば約5〜約50%で変化できる。一面において、E−
SBRはE−SBARのようなターポリマーゴムを形成
するために、約2〜約30重量%の結合アクリロニトリ
ルをターポリマー中に含むこともできる。
【0022】約2〜約40重量%の結合アクリロニトリ
ルをコポリマー中に含む乳化重合スチレン/ブタジエン
/アクリロニトリルコポリマーゴムも、本発明において
使用するためのジエンに基づくゴムであると考えられ
る。
【0023】溶液重合スチレン/ブタジエンゴム(S−
SBR)は典型的には約5〜約50、好ましくは約9〜
約36%の範囲の結合スチレン含量を有する。このS−
SBRは有機炭化水素溶媒の存在下で有機リチウム触媒
作用によって便利に製造できる。
【0024】S−SBRを使用する目的は、それがタイ
ヤトレッド組成物中に使用されたときに、より低いヒス
テリシスの結果としてタイヤの転がり抵抗を改善するた
めである。
【0025】3,4−ポリイソプレンゴム(3,4−P
I)は、それがタイヤトレッド組成物中に使用されたと
きに、タイヤのけん引力を高める目的のために有用であ
ると考えられる。3,4−PI及びその使用は米国特許
第5087668号にさらに十分に記述されており、こ
の特許を参照によって本明細書中に組み込む。Tgは、
10℃/分の加熱速度における示差走査熱量計によって
決定できるガラス転移温度である。
【0026】シス1,4-ポリブタジエンゴム(BR)
は、タイヤトレッド耐摩耗性またはトレッドウエアを高
める目的のために有益であると考えられる。このような
BRは例えば1.3−ブタジエンの有機溶液重合によっ
て製造できる。BRは、例えば少なくとも90%のシス
1,4−含量を有することによって便利に特徴づけられ
る。
【0027】シス1,4−ポリイソプレン及びシス1,
4−ポリイソプレン天然ゴムはゴム技術における当業者
に周知である。
【0028】本明細書中において使用され慣用される用
語「phr」は「ゴムまたはエラストマー100重量部
当たりのそれぞれの物質の重量部数」を意味する。
【0029】ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピ
オン酸及びテトラチオジプロピオン酸の各々の重量%は
変化し得る。一般に、これらの成分の相対重量%は、ジ
チオジプロピオン酸50〜80重量%、トリチオジプロ
ピオン酸10〜30重量%、及びテトラチオジプロピオ
ン酸約5〜約20重量%であり、全ての相対重量%の合
計は100%である。好ましくは、相対重量%は、ジチ
オジプロピオン酸65〜75重量%、トリチオジプロピ
オン酸15〜25重量%、及びテトラチオジプロピオン
酸約10〜約15重量%である。
【0030】本発明において使用されるジチオジプロピ
オン酸、トリチオジプロピオン酸及びテトラチオジプロ
ピオン酸の混合物は、ミルまたはバンバリー内における
もののような慣用の技術によってゴムに加えることがで
きる。混合物の量は、加硫可能な組成物中に存在するゴ
ム及び他の化合物のタイプに依存して広く変化すること
ができる。一般に、使用される混合物の量は約0.05
〜約10.0phrの範囲であり、0.1〜約5.0p
hrの範囲が好ましい。この混合物は好ましくは、シリ
カ及び所望の硫黄含有有機ケイ素カップリング剤ととも
に、ノンプロダクティブ(nonproductive)段階におい
て加えられる。
【0031】取り扱いの容易性のために、ジチオジプロ
ピオン酸、トリチオジプロピオン酸及びテトラチオジプ
ロピオン酸の混合物はそのまま使用でき、または適切な
担体上に付着させることができる。本発明において使用
し得る担体の例はシリカ、カーボンブラック、アルミ
ナ、多孔質けい藻土、シリカゲル及びカルシウムシリケ
ートを含む。
【0032】ゴム組成物は、合理的に高いモジュラス及
び高い引裂抵抗に寄与するのに十分な量のシリカ及びカ
ーボンブラック(もし使用するのであれば)を含むべき
である。シリカ充填剤は10〜250phrの量で添加
できる。好ましくは、シリカは15〜80phrの量で
存在する。カーボンブラックがさらに存在する場合に
は、カーボンブラックの量は(もし使用するのであれ
ば)変化し得る。一般に、カーボンブラックの量は0〜
80phrで変化する。好ましくは、カーボンブラック
の量は0〜40phrの範囲である。
【0033】ゴム組成物がシリカとカーボンブラックの
双方を含む場合には、シリカのカーボンブラックに対す
る重量比は変化し得る。例えば、この重量比は1:5程
度に低いものから、30:1のシリカ:カーボンブラッ
ク重量比でもよい。好ましくはシリカのカーボンブラッ
クに対する重量比は1:3〜5:1である。ここで参照
されるシリカとカーボンブラックとの合計重量は、約3
0phr程度に低くてもよいが、好ましくは約45〜約
90phrである。
【0034】ゴム配合用途において使用される通常採用
されるケイ酸質顔料は本発明のシリカとして使用でき、
このケイ酸質顔料は熱分解法及び沈降ケイ酸質顔料(シ
リカ)を含むが、沈降シリカが好ましい。本発明におい
て好ましくは使用されるケイ酸質顔料は、例えばケイ酸
ナトリウムの如き溶解性シリケートの酸性化によって得
られるもののような沈降シリカである。
【0035】そのようなシリカは、窒素ガスを使用して
測定されたBET表面積、好ましくは約40〜600、
さらに通常的には約50〜約300m2/gを有するこ
とを特徴とする。表面積の測定のBET法はJourn
al of the American Chemic
al Society,第60巻、304頁(1930
年)に記述されている。
【0036】また、シリカは約100〜約400、さら
に通常的には約150〜約300の範囲のジブチルフタ
レート(DBP)吸収値を有することを特徴とする。
【0037】このシリカは、電子顕微鏡によって決定さ
れた、例えば0.01〜0.05ミクロンの範囲の平均
極限粒子サイズを有することが期待されるが、シリカ粒
子はサイズにおいてそれより小さくても、あるいは大き
くてもより。
【0038】種々の商業的に入手できるシリカ、例え
ば、例示のためのみであり限定ではなく210、243
等の名称のHi−Silの商標でPPGインダストリー
ズから商業的に入手できるシリカ、Z1165MP及び
Z165GRの名称でRhone−Poulencから
入手できるシリカ、VN2及びVN3等の名称でDeg
ussa AGから入手できるシリカなどが本発明にお
いて使用のために考慮し得る。
【0039】ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピ
オン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物はシリカ
カップリング剤として機能するが、硫黄加硫可能なゴム
の加工は硫黄含有有機ケイ素化合物の存在下で実施され
得る。
【0040】適した硫黄含有有機ケイ素化合物の例は
式:
【化1】 [式中、Zは
【化2】 (式中、R2は炭素原子数1〜4のアルキル基、シクロ
ヘキシルまたはフェニルであり;R3は炭素原子数1〜
8のアルコキシ、または炭素原子数5〜8のシクロアル
コキシである)よりなる群から選択され、Alkは炭素
原子数1〜18の2価の炭化水素であり、そしてnは2
〜8の整数である]の化合物である。
【0041】本発明に従い、用い得る硫黄含有有機ケイ
素化合物の具体的な例は、3,3′−ビス(トリメトキ
シシリルプロピル)ジスルフィド、3,3′−ビス(ト
リエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3,
3′−ビス(トリエトキシシリルプロピル)オクタスル
フィド、3,3′−ビス(トリメトキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィド、2,2′−ビス(トリエトキシ
シリルエチル)テトラスルフィド、3,3′−ビス(ト
リメトキシシリルプロピル)トリスルフィド、3,3′
−ビス(トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィ
ド、3,3′−ビス(トリブトキシシリルプロピル)ジ
スルフィド、3,3′−ビス(トリメトキシシリルプロ
ピル)ヘキサスルフィド、3,3′−ビス(トリメトキ
シシリルプロピル)オクタスルフィド、3,3′−ビス
(トリオクトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、
3,3′−ビス(トリヘキソキシシリルプロピル)ジス
ルフィド、3,3′−ビス(トリ−2″−エチルヘキソ
キシシリルプロピル)トリスルフィド、3,3′−ビス
(トリイソオクトキシシリルプロピル)テトラスルフィ
ド、3,3′−ビス(トリ−t−ブトキシシリルプロピ
ル)ジスルフィド、2,2′−ビス(メトキシジエトシ
キシリルエチル)テトラスルフィド、2,2′−ビス
(トリプロポキシシリルエチル)ペンタスルフィド、
3,3′−ビス(トリシクロヘキソキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィド、3,3′−ビス(トリシクロペ
ントキシシリルプロピル)トリスルフィド、2,2′−
ビス(トリ−2″−メチルシクロヘキソキシシリルエチ
ル)テトラスルフィド、ビス(トリメトキシシリルメチ
ル)テトラスルフィド、3−メトキシエトキシプロポキ
シシリル 3′−ジエトキシブトキシシリルプロピルテ
トラスルフィド、2,2′−ビス(ジメチルメトキシシ
リルエチル)ジスルフィド、2,2′−ビス(ジメチル
−sec−ブトキシシリルエチル)トリスルフィド、
3,3′−ビス(メチルブチルエトキシシリルプロピ
ル)テトラスルフィド、3,3′−ビス(ジ−t−ブチ
ルメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、2,
2′−ビス(フェニルメチルメトキシシリルエチル)ト
リスルフィド、3,3′−ビス(ジフェニルイソプロポ
キシシリルプロピル)テトラスルフィド、3,3′−ビ
ス(ジフェニルシクロヘキソキシシリルプロピル)ジス
ルフィド、3,3′−ビス(ジメチルエチルメルカプト
シリルプロピル)テトラスルフィド、2,2′−ビス
(メチルジメトキシシリルエチル)トリスルフィド、
2,2′−ビス(メチルエトキシプロポキシシリルエチ
ル)テトラスルフィド、3,3′−ビス(ジエチルメト
キシシリルプロピル)テトラスルフィド、3,3′−ビ
ス(エチル−ジ−sec−ブトキシシリルプロピル)ジ
スルフィド、3,3′−ビス(プロピルジエトキシシリ
ルプロピル)ジスルフィド、3,3′−ビス(ブチルジ
メトキシシリルプロピル)トリスルフィド、3,3′−
ビス(フェニルジメトキシシリルプロピル)テトラスル
フィド、3−フェニルエトキシブトキシシリル 3′−
トリメトキシシリルプロピルテトラスルフィド、4,
4′−ビス(トリメトキシシリルブチル)テトラスルフ
ィド、6,6′−ビス(トリエトキシシリルヘキシル)
テトラスルフィド、12,12′−ビス(トリイソプロ
ポキシシリルドデシル)ジスルフィド、18,18′−
ビス(トリメトキシシリルオクタデシル)テトラスルフ
ィド、18,18′−ビス(トリプロポキシシリルオク
タデセニル)テトラスルフィド、4,4′−ビス(トリ
メトキシシリル−ブテン−2−イル)テトラスルフィ
ド、4,4′−ビス(トリメトキシシリルシクロヘキシ
レン)テトラスルフィド、5,5′−ビス(ジメトキシ
メチルシリルペンチル)トリスルフィド、3,3′−ビ
ス(トリメトキシシリル−2−メチルプロピル)テトラ
スルフィド、3,3′−ビス(ジメトキシフェニルシリ
ル−2−メチルプロピル)ジスルフィドである。
【0042】好ましい硫黄含有有機ケイ素化合物は3,
3′−ビス(トリメトキシまたはトリエトキシシリルプ
ロピル)スルフィドを含む。最も好ましい硫黄含有有機
ケイ素化合物は3,3′−ビス(トリエトキシシリルプ
ロピル)テトラスルフィドである。従って、上記の式1
において、Zは好ましくは
【化3】 (式中、R3は炭素原子数2〜4のアルコキシであり、
炭素原子数が2であると特に好ましく;Alkは炭素原
子数2〜4の2価の炭化水素であり、炭素原子数が3で
あると特に好ましく;nは3〜5の整数であり、4であ
ると特に好ましい)であるの。
【0043】ゴムコンパウンド中の式Iの硫黄含有有機
ケイ素化合物の量は、使用するシリカの量により変わ
る。一般に、式Iの化合物の量は、シリカ1重量部当た
り、0.01〜1.0重量部である。好ましくは、この
量は、シリカ1重量部当たり、0.05〜0.4重量部
である。より好ましくは、式Iの化合物の量は、シリカ
1重量部当たり、約0.05〜約0.4重量部である。
【0044】ゴム組成物は、例えば種々の硫黄加硫可能
な成分ゴムを、例えば硫黄、活性剤、遅延剤及び促進剤
のような硬化助剤、油のような加工添加剤、粘着付与樹
脂を含む樹脂、並びに可塑剤、充填剤、顔料、脂肪酸、
二酸化亜鉛、ワックス、抗酸化剤及びオゾン亀裂防止剤
及びしゃく解剤のような種々の慣用的に使用される添加
材料と混合するような、ゴム配合技術分野において一般
に知られた方法によって配合されるだろうことは本技術
分野の当業者によって容易に理解される。本技術分野に
おける当業者に既知のように、硫黄加硫可能及び硫黄加
硫された材料(ゴム)の予定された用途に依存して、上
記の添加物は選択されそして慣用的な量で普通に使用さ
れる。もし使用されるなら、本発明のための強化タイプ
のカーボンブラックの典型的な量は本明細書中において
前述した。硫黄供与体の代表的な例は元素硫黄(遊離硫
黄)、アミンジスルフィド、高分子ポリスルフィド、ま
たは硫黄オレフィン付加物を含む。好ましくは、硫黄加
硫剤は元素硫黄である。本技術分野の当業者に既知のよ
うに、硫黄加硫剤は0. 5〜8phrの範囲の量で使用
され、1.5〜6の範囲が好ましい。もし使用されるな
ら粘着付与樹脂の量は約0.5〜約10phr、通常約
1〜約5phrを構成する。加工助剤の典型的な量は約
1〜約50phrを構成する。そのような加工助剤は例
えば芳香族、ナフテン系、及び/またはパラフィン系加
工油を含む。抗酸化剤の典型的な量は約1〜約5phr
を構成する。代表的な抗酸化剤は例えばジフェニル−p
−フェニレンジアミン及び例えばバンダービルトラバー
ハンドブック(Vanderbilt Rubber Handbook)(197
8年)の344〜346頁に開示されるような他のもの
であり得る。オゾン亀裂防止剤の典型的な量は約1〜5
phrを構成する。ステアリン酸を含むことができる脂
肪酸の典型的な量は、もし使用するなら約0. 5〜約3
phrを構成する。酸化亜鉛の典型的な量は約2〜約5
phrを構成する。ワックスの典型的な量は約1〜約5
phrを構成する。しばしばマイクロクリスタリンワッ
クスが使用される。しゃく解剤の典型的な量は約0. 1
〜約1phrを構成する。典型的なしゃく解剤は例えば
ペンタクロロチオフェノール及びジベンザミドジフェニ
ルジスルフィドであり得る。
【0045】本発明の一面において、硫黄加硫可能なゴ
ム組成物は次に硫黄硬化または加硫される。
【0046】促進剤は加硫のために要求される時間及び
/または温度を制御するため並びに加硫物の特性を改善
するために使用される。一態様において、単一の促進剤
系、すなわち一次促進剤が使用され得る。一次促進剤は
約0. 5〜約4、好ましくは約0.8〜約2.0phr
の範囲の全量で用いられ得る。他の態様において、一次
及び二次促進剤の組み合わせが使用されることができ、
二次促進剤は約0. 05〜約3phrの、より少ない量
で例えば加硫物の特性を活性化しそして改善するために
使用され得る。これらの促進剤の組み合わせは最終特性
上に相乗効果を生ずると期待され、どちらかの促進剤単
独の使用によって生じたものよりもいくらか良好であ
る。さらに、普通の加工温度においては影響されない
が、通常の加硫温度においては満足な硬化を生ずる遅効
性促進剤も使用され得る。加硫遅延剤も使用し得る。本
発明において使用され得る適切なタイプの促進剤はアミ
ン類、ジスルフィド類、グアニジン類、チオウレア類、
チアゾール類、チウラム類、スルフェンアミド類、ジチ
オカルバメート類及びキサンテート類である。好ましく
は一次促進剤はスルフェンアミドである。もし二次促進
剤が使用されるなら、二次促進剤は好ましくはグアニジ
ン、ジチオカルバメートまたはチウラム化合物である。
【0047】本発明のゴム組成物はメチレン供与体及び
メチレン受容体を含み得る。用語「メチレン供与体」と
は受け取ったメチレン(存在するヒドロキシル基を含む
レゾルシンまたはその等価物)と反応し、そしてその場
で樹脂を生み出すことができる化合物を意味する。本発
明において使用するために適切であるメチレン供与体の
例は、ヘキサメチレンテトラミン、ヘキサエトキシメチ
ルメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン、ラウリル
オキシメチルピリジニウムクロライド、エトキシメチル
ピリジニウムクロライド、トリオキサンヘキサメトキシ
メチルメラミン(そのヒドロキシル基はエステル化また
は部分的にエステル化されていてもよい)、並びにパラ
ホルムアルデヒドのようなホルムアルデヒドのポリマー
を含む。さらにメチレン供与体は一般式:
【化4】 (式中、Xは1〜8の炭素原子を含むアルキルであり、
4,R5,R6,R7及びR8は、水素、1〜8の炭素原
子を有するアルキル及び−CH2OX基より成る群から
独立して選択される)のN−置換オキシメチルメラミン
であることができる。具体的なメチレン供与体はヘキサ
キス−(メトキシメチル)メラミン、N,N',N"−トリ
メチル/N,N',N"−トリメチロールメラミン、ヘキサ
メチロールメラミン、N,N',N”−ジメチロールメラ
ミン、N−メチロールメラミン、N,N'−ジメチロール
メラミン、N,N',N"−トリス(メトキシメチル)メラ
ミン及びN,N',N"−トリブチル−N,N',N"−トリメ
チロール−メラミンを含む。メラミンのN−メチロール
誘導体は既知の方法で製造できる。
【0048】ゴム素材中に存在するメチレン供与体及び
メチレン受容体の量は変化し得る。典型的には、各々存
在するメチレン供与体及びメチレン受容体の量は約0.
1phr〜10.0phrの範囲である。好ましくは各
々存在するメチレン供与体及びメチレン受容体の量は約
2.0phr〜5.0phrの範囲である。
【0049】メチレン供与体のメチレン受容体に対する
重量比は変化し得る。一般に、この重量比は約1:10
〜約10:1の範囲である。好ましくはこの重量比は約
1:3〜約3:1である。
【0050】ゴム組成物の混合はゴム混合技術における
当業者に既知の方法によって達成できる。例えば、成分
を典型的に少なくとも2つの段階、すなわち少なくとも
1つのノンプロダクティブ段階及びこれに続くプロダク
ティブ混合段階において典型的に混合される。硫黄加硫
剤を含む最終の硬化剤は典型的にはプロダクティブ混合
段階と通常呼ばれる最終段階において混合され、ここで
は混合は典型的には先のノンプロダクティブ混合段階よ
りも低い温度または最終温度で起こる。ゴム、シリカ、
ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオン酸及びテ
トラチオジプロピオン酸の混合物並びにカーボンブラッ
ク(使用する場合)を1以上のノンプロダクティブ段階
において混合する。用語「ノンプロダクティブ」及び
「プロダクティブ」はゴム混合技術における当業者に周
知である。ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオ
ン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物、加硫可能
なゴム及び一般にシリカの一部、並びに硫黄−含有有機
ケイ素化合物(使用する場合)を含む硫黄加硫可能なゴ
ム組成物は熱機械的混合工程にふされるべきである。熱
機械的混合工程は一般には140℃〜190℃のゴム温
度を生じるために適切な時間、ミキサーまたは押出機内
での機械的動作から成る。熱機械的動作の適切な時間は
操作条件並びに成分の容積及び特性の関数として変化す
る。例えば、熱機械的動作は1〜20分である。
【0051】本発明のゴム組成物の加硫は一般に約10
0℃〜200℃の範囲の慣用温度で実施される。好まし
くは加硫は約110℃〜180℃の範囲の温度で実施さ
れる。プレスまたは金型内での加熱、過熱水蒸気若しく
は熱空気での加熱または塩浴内での加熱のような通常の
加硫方法のいずれでも使用し得る。
【0052】硫黄加硫された組成物を加硫して、本発明
のゴム組成物は種々の目的のために使用できる。例え
ば、この硫黄加硫されたゴム組成物はタイヤ、ベルトま
たはホースの形態であり得る。タイヤの場合には、種々
のタイヤ成分のために使用できる。このようなタイヤは
このような技術分野における当業者に既知で容易に明ら
かである種々の方法によって構築され、付形され、成形
されそして硬化される。好ましくは、このゴム組成物は
タイヤのトレッド内に使用される。理解されるように、
タイヤは乗用車用タイヤ、航空機タイヤ、トラックタイ
ヤ等であることができる。好ましいタイヤは乗用車用タ
イヤである。タイヤはまたラジアルまたはバイアスであ
ることができるが、ラジアルが好ましい。
【0053】本発明は以下の実施例を参照することによ
ってより良く理解され、実施例において部数及び百分率
は他に示さない限り重量による。
【0054】以下の実施例は本発明を例示するために提
示され、本発明を限定するものではない。
【0055】硬化特性は、150℃の温度及び11ヘル
ツの振動数で操作されたモンサントオシレーティングデ
ィスクレオメーターを使用して決定した。オシレーティ
ングディスクレオメーターの説明は、Robert
O.Ohm編のバンダービルトラバーハンドブック(コ
ネチカット州ノルウォーク、Vanderbilt C
ompany Inc.)1990年、第554〜55
7頁に見いだすことができる。この硬化メーターの使用
及び曲線からの標準化された値の読み取りはASTM
D−2084に規定されている。オシレーティングディ
スクレオメーターで得られた典型的な硬化曲線は、バン
ダービルトラバーハンドブックの1990年版の555
頁に示されている。
【0056】このようなオシレーティングディスクレオ
メーターにおいて、配合されたゴム試料を一定の振幅の
振動剪断動作にふす。加硫温度においてローターを振動
させるのに必要な、試験すべき素材中に埋め込まれた振
動ディスクのトルクを測定する。この硬化試験を使用し
て得られた値は、ゴムまたは配合処方中の変化が非常に
容易に検出できるので、非常に重要である。速い硬化速
度を有することが通常有利であることは明白である。
【0057】本発明は以下の実施例を参照することによ
ってより良く理解され、実施例において部数及び百分率
は他に示さない限り重量による。
【0058】
【実施例I】ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオン酸及びテ
トラチオジプロピオン酸の混合物び製造 3リットルの丸底フラスコに44g(1.38モル)の
硫黄、110g(0.45モル)の硫化ナトリウム・9
水和物及び900mLの蒸留水を装填した。フラスコを
窒素で清掃し、そして撹拌しながら90℃に加熱してポ
リスルフィド溶液を得た。これとは別の反応を4リット
ルビーカー中で行い、ここでは77.3g(0.93モ
ル)の炭酸水素ナトリウムを500mLの蒸留水と共に
装填し、そして100g(0.92モル)の3−クロロ
プロピオン酸を少しずつ加えたとき二酸化炭素が発生し
た。3−クロロプロピオン酸塩の溶液を次にゆっくりと
ポリスルフィドの85〜90℃の溶液に撹拌しながら加
えた。1/2時間の添加時間の間、温度を85〜90℃
に維持した。フラスコを撹拌しながらゆっくりと室温に
冷却した(約1/2時間)。硫黄の黄色沈殿24gを、
吸引濾過によってクロロプロピオン酸塩水溶液から除い
た。得られた澄明な水溶液を塩酸のゆっくりとした添加
によって約6のpHに滴定して白色の生成物を得て、こ
れを吸引濾過し、そして60℃において真空乾燥した。
90℃において溶融する白色粉末107gを回収した。
小分子GPC及びマススペクトル分析は白色粉末がジチ
オジプロピオン酸、トリチオジプロピオン酸及びテトラ
チオジプロピオン酸の混合物であることを示した。成分
の各々の重量%はジチオジプロピオン酸69.7%、ト
リチオジプロピオン酸18.1%及びテトラチオジプロ
ピオン酸12.2%であった。
【0059】
【実施例II】この実施例において、実施例1において
製造したジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオン
酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物を。商業的に
入手できるシリカカップリング剤であるビス−(3−ト
リエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドとの比較
において評価した。
【0060】表1及び2に示した物質を含むゴム組成物
をBRバンバリー(登録商標)ミキサー中で、3つの別
々の添加段階、すなわち2つのノンプロダクティブ混合
段階及び1つのプロダクティブ混合段階を使用して製造
した。最初のノンプロダクティブ段階は4分間、または
ゴム温度が160℃に達するまでの時間混合した。第2
のノンプロダクティブ段階は160℃で7分間混合し
た。プロダクティブ段階は120℃の堆積物(dum
p)温度が達成されるまで混合した。
【0061】このゴム組成物をここで試料1〜3と同定
する。試料1及び2を、ジチオジプロピオン酸、トリチ
オジプロピオン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合
物を使用しない対照とみなす。
【0062】試料を約150℃で約18分間硬化した。
【0063】表2は硬化した試料1〜3の挙動及び物理
的特性を示す。
【0064】結果から、ジチオジプロピオン酸、トリチ
オジプロピオン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合
物の使用は、対照より高いモジュラス、より高い硬度特
性及びより低いDin摩耗値を生じた。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【実施例III(対照)】本試験において、実施例II
の試料2において使用した商業的に入手できるカップリ
ング剤との比較においてジチオプロピオン酸を評価し
た。
【0068】表3及び表4に示した物質を含むゴム組成
物をBRバンバリー(登録商標)ミキサー中で、3つの
別々の添加段階、すなわち2つの別々のノンプロダクテ
ィブ混合段階及び1つのプロダクティブ混合段階を使用
して製造した。種々の段階における混合時間及びゴム温
度は実施例IIと同じであった。
【0069】全ての3つの試料は対照とみなされるが、
ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオン酸及びテ
トラチオジプロピオン酸の混合物の使用(実施例IIの
試料3)と、ジチオプロピオン酸単独の使用(実施例I
IIの試料6)との間でなされる相対的比較のために製
造した。3つの添加剤以外は、実施例II及び実施例I
IIの全ての試料の加工条件及び全ての材料は同じであ
り、すなわち実施例IIの試料1は実施例IIIの試料
4と同一であり、そして実施例IIの試料2は実施例I
IIの試料5と同一である。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】実施例IIの試料3から分かるように、ジ
チオジプロピオン酸、トリチオジプロピオン酸及びテト
ラチオジプロピオン酸の混合物はシランカップラー(試
料2)と比較して低いDin摩耗値(低い程良好)を生
じた。しかし、ジチオプロピオン酸単独の使用(実施例
IIIの試料6)はシランカップラー(試料5)と比較
して高いDin摩耗値(低い程良好)を生じた。
【0073】ある代表的な態様と詳細とを本発明を例示
する目的のために示したきたが、本技術分野における当
業者には、本発明の精神または範囲から逸脱することな
く種々の変更及び修正がこの中でなし得ることは明らか
であろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 ポール・ハリー・サンドストロム アメリカ合衆国オハイオ州44278,トール マッジ,ミルトン・ドライブ 96

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカ充填ゴム組成物の物理的性質を改
    善する方法であって、(i)共役ジエンホモポリマー及
    びコポリマー、天然ゴム、並びに少なくとも1種の共役
    ジエンと芳香族ビニル化合物とのコポリマーから選択さ
    れる少なくとも1種の硫黄−加硫可能なエラストマー1
    00重量部 (ii)シリカ10〜250phr (iii)ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオ
    ン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物0.05〜
    10phr を混合することを特徴とする前記の方法。
  2. 【請求項2】 前記混合物が(i)ジチオジプロピオン
    酸50〜80重量%、(ii)トリチオジプロピオン酸
    10〜30重量%、及び(iii)テトラチオジプロピ
    オン酸5〜20重量%から成る、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 硫黄−加硫可能なエラストマー、シリ
    カ、並びにジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオ
    ン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物を含んで成
    る、硫黄−加硫可能なゴム組成物。
  4. 【請求項4】 ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロ
    ピオン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物が0.
    05〜10.0phrの量で存在する、請求項3に記載
    の組成物。
  5. 【請求項5】 ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロ
    ピオン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物が、
    (i)ジチオジプロピオン酸50〜80重量%、(i
    i)トリチオジプロピオン酸10〜30重量%、及び
    (iii)テトラチオジプロピオン酸5〜20重量%か
    ら成る、請求項3に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 硫黄加硫剤の存在下で、請求項3の組成
    物を100〜200℃の範囲の温度に加熱することによ
    って製造されることを特徴とする、硫黄加硫されたゴム
    組成物。
  7. 【請求項7】 タイヤ、ベルトまたはホースの形態にあ
    る、請求項6に記載の硫黄加硫されたゴム組成物。
JP34134296A 1995-12-20 1996-12-20 ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物を含む、シリカ充填ゴム組成物 Pending JPH09176381A (ja)

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JP34134296A Pending JPH09176381A (ja) 1995-12-20 1996-12-20 ジチオジプロピオン酸、トリチオジプロピオン酸及びテトラチオジプロピオン酸の混合物を含む、シリカ充填ゴム組成物

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