JPH09176404A - 耐火性樹脂組成物 - Google Patents
耐火性樹脂組成物Info
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- JPH09176404A JPH09176404A JP33491295A JP33491295A JPH09176404A JP H09176404 A JPH09176404 A JP H09176404A JP 33491295 A JP33491295 A JP 33491295A JP 33491295 A JP33491295 A JP 33491295A JP H09176404 A JPH09176404 A JP H09176404A
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Abstract
形状保持能力を有することにより、顕著な耐火性能を発
現する耐火性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 酢酸ビニルの含有量が10〜50重量%
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体に、リン化合物、
中和処理された熱膨張性黒鉛、及び、無機充填剤を含有
してなり、それぞれの含有量が、前記ポリエチレン系樹
脂100重量部に対して、リン化合物と中和処理された
熱膨張性黒鉛との合計量が20〜200重量部、無機充
填剤が50〜500重量部、中和処理された熱膨張性黒
鉛:リン化合物の重量比が、9:1〜1:9である耐火
性樹脂組成物。
Description
に関する。
耐火性が重要な意味を持っている。近年、樹脂材料の用
途拡大に伴って、建築材料として樹脂材料が広く用いら
れてきており、耐火性能を付与された樹脂材料が求めら
れている。
体が燃え難いばかりではなく、火炎を裏面に回すことが
ない性質等も要求されている。樹脂成分及び有機成分
は、本質的に燃焼又は溶融する性質を有するので、いか
に長時間このような状態にならないか、含有される無機
成分が、いかに長時間脱落しないか等が問題となる。
レフィン樹脂に赤リン又はリン化合物と熱膨張性黒鉛と
を用いて難燃性樹脂組成物を構成する技術が開示されて
いる。このものは難燃性については充分であるが、例え
ば、シート状にして壁の裏打ち材等に使用した場合に
は、耐火、防火試験において脆い灰分だけが残り、残渣
が脱落したり、裏面の温度が260℃以上に上昇してし
まう等の問題点があった。
は、難燃性を有し、しかも燃焼後の残渣が充分な形状保
持能力を有することにより、顕著な耐火性能を発現する
耐火性樹脂組成物を提供することを目的とする。
樹脂組成物を構成するにあたって、酢酸ビニルの含有量
が10〜50重量%であるエチレン−酢酸ビニル共重合
体に、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛、及
び、無機充填剤を含有してなり、それぞれの含有量が、
前記エチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に対し
て、リン化合物と中和処理された熱膨張性黒鉛との合計
量が20〜200重量部、無機充填剤が50〜500重
量部、中和処理された熱膨張性黒鉛:リン化合物の重量
比が、9:1〜1:9であるものとするところに存す
る。以下に本発明を詳述する。
酢酸ビニル共重合体に、リン化合物、中和処理された熱
膨張性黒鉛、及び、無機充填剤を含有してなる。上記エ
チレン−酢酸ビニル共重合体は、従来公知の方法によっ
て得られるものを用いることができる。上記エチレン−
酢酸ビニル共重合体としては、共重合体中に含まれる酢
酸ビニルの量が、10〜50重量%であるものに限定さ
れる。10重量%未満であると、成形したときに脆くな
りすぎ、50重量%を超えると、加熱成形時に遊離酢酸
が発生してくる。
レン−酢酸ビニル共重合体のほか、樹脂成分として、他
の樹脂を添加することができる。上記他の樹脂として
は、例えば、他のポリオレフィン系樹脂が好ましく、な
かでもポリエチレン系樹脂が好ましい。上記ポリエチレ
ン系樹脂としては、例えば、エチレン単独重合体、エチ
レンを主成分とする共重合体、これらの混合物、エチレ
ン−エチレンアクリレート共重合体等が挙げられる。上
記エチレンを主成分とする共重合体としては、例えば、
エチレン部を主成分とするエチレン−αオレフィン共重
合体等が挙げられ、上記αオレフィンとしては、例え
ば、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オ
クテン、1−ブテン、1−ペンテン等が挙げられる。
共重合体には、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒
鉛、及び、無機充填剤が含有される。本発明の耐火性樹
脂組成物の耐火性能は、これら3成分がそれぞれの性質
を発揮することにより発現する。具体的には、加熱時に
熱膨張性黒鉛が膨張断熱層を形成して熱の伝達を阻止す
る。無機充填剤は、その際に熱容量を増大させる。リン
化合物は、膨張断熱層及び充填材の形状保持能力を有す
る。
例えば、赤リン;トリフェニルホスフェート、トリクレ
ジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレ
ジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホ
スフェート等の各種リン酸エステル;リン酸ナトリウ
ム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金
属塩;ポリリン酸アンモニウム類;下記一般式(1)で
表される化合物等が挙げられる。なかでも、ポリリン酸
アンモニウム類;下記一般式(1)で表される化合物が
好ましい。
6の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、炭素数
6〜16のアリール基を表す。R2 は、水酸基、炭素数
1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数
1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル基、炭
素数6〜16のアリール基、又は、炭素数6〜16のア
リールオキシ基を表す。
ることができるが、耐湿性、混練時に自然発火しない等
の安全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティ
ングしたもの等が好ましい。
例えば、ポリリン酸アンモニウム、メラミン変性ポリリ
ン酸アンモニウム等が挙げられるが、市販のポリリン酸
アンモニウムとしては、例えば、ヘキスト社製「AP4
62」、住友化学工業社製「スミセーフP」が挙げられ
る。
は、例えば、メチルホスホン酸、メチルホスホン酸ジメ
チル、メチルホスホン酸ジエチル、エチルホスホン酸、
プロピルホスホン酸、ブチルホスホン酸、2−メチルプ
ロピルホスホン酸、t−ブチルホスホン酸、2,3−ジ
メチル−ブチルホスホン酸、オクチルホスホン酸、フェ
ニルホスホン酸、ジオクチルフェニルホスホネート、ジ
メチルホスフィン酸、メチルエチルホスフィン酸、メチ
ルプロピルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、ジオ
クチルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸、ジエチル
フェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、ビス
(4−メトキシフェニル)ホスフィン酸等が挙げられ
る。上記リン化合物は、単独で用いても、2種以上を併
用してもよい。
公知の物質であり、天然鱗状グラファイト、熱分解グラ
ファイト、キッシュグラファイト等の粉末を濃硫酸、硝
酸、セレン酸等の無機酸と濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸
塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素等の強
酸化剤とで処理してグラファイト層間化合物を生成させ
たもので、炭素の層状構造を維持したままの結晶化合物
である。
た熱膨張性黒鉛は、更にアンモニア、脂肪族低級アミ
ン、アルカリ金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で
中和する。上記脂肪族低級アミンとしては、例えば、モ
ノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、
エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン等が挙げ
られる。上記アルカリ金属化合物及びアルカリ土類金属
化合物としては、例えば、カリウム、ナトリウム、カル
シウム、バリウム、マグネシウム等の水酸化物、酸化
物、炭酸塩、硫酸塩、有機酸塩等が挙げられる。この中
和処理した熱膨張性黒鉛の具体例としては、例えば、C
A−60S(日本化成社製)等が挙げられる。
性黒鉛の粒度は、20〜200メッシュのものが好まし
い。粒度が200メッシュより細かいと、黒鉛の膨張度
が小さく、望む耐火断熱層が得られず、粒度が20メッ
シュより大きいと、膨潤度が大きいという点では効果が
あるが、樹脂と混練する際、分散性が悪く物性の低下が
避けられない。
に限定されず、例えば、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸
化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウ
ム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト類、
水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミ
ニウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーンナイ
ト、ハイドロタルサイト、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、石膏繊維、ケイ酸カルシウム、タルク、クレー、マ
イカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セ
ピオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、
ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒
化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイ
ト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チ
タン酸カリウム、硫酸マグネシウム「MOS」、チタン
酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデ
ン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁
性粉、スラグ繊維、フライアッシュ、脱水汚泥等が挙げ
られる。なかでも、加熱時に脱水し、吸熱効果のある水
酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニ
ウム等の含水無機物を用いるのが好ましい。
ニル共重合体100重量部に対して、上記リン化合物と
上記中和処理された熱膨張性黒鉛との合計量が20〜2
00重量部、上記無機充填剤が50〜500重量部含有
される。上記リン化合物と上記中和処理された熱膨張性
黒鉛との合計量が20重量部未満であると、充分な耐火
性能が得られず、200重量部を超えると、機械的物性
の低下が大きく、使用に耐えられないので上記範囲に限
定される。上記無機充填剤が50重量部未満であると、
充分な耐火性能が得られず、500重量部を超えると、
機械的物性の低下が大きく、使用に耐えられないので上
記範囲に限定される。
性黒鉛とリン化合物を組み合わせることにより、燃焼時
の膨張性黒鉛の飛散を抑え、形状保持を図るもので、中
和処理された熱膨張性黒鉛が多すぎると、燃焼時に膨張
した黒鉛が飛散し、加熱時に充分な膨張断熱層が得られ
ず、逆にリン化合物が多すぎても、断熱層が充分でな
く、望む効果が得られなくなるため、中和処理された熱
膨張性黒鉛とリン化合物の重量比は中和処理された熱膨
張性黒鉛:リン化合物=9:1〜1:9である。好まし
くは5:1〜1:5、より好ましくは3:1〜1:3で
ある。
囲で、更に、フェノール系、アミン系、イオウ系等の酸
化防止剤、金属害防止剤、帯電防止剤、安定剤、架橋
剤、滑剤、軟化剤、顔料等が添加されてもよい。
を単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ニー
ダーミキサー、ロール等の混練装置を用いて混練するこ
とにより得られる。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
表す)(酢酸ビニル含有量28%、密度=0.95、M
I=6.0)に、中和処理された熱膨張性黒鉛(CA−
60S、日本化成社製)、ポリリン酸アンモニウム(ス
ミセーフP、住友化学社製)、t−ブチルホスホン酸
(和光純薬社製)、水酸化アルミニウム(B703S、
日本軽金属社製)、水酸化マグネシウム(キスマ5B、
協和化学社製)を表1に示した配合割合で、各成分をロ
ールを用いて溶融混練を行い、樹脂組成物を得た。得ら
れた樹脂組成物を140℃でプレスし、耐火性評価に用
いる試験片を作製した。
(CONE2A、アトラス社製)を用いて、照射熱量3
5kW/m2 (水平方向)で行った。評価方法は試験片
(長さ100mm、幅100mm、厚さ3.0mm)に
上記熱量を30分間与えた後、試験片の裏面(加熱面が
表)の温度が260℃以下のものを○、260℃を超え
るものを×とした。結果を表1に示した。
いて、溶融混練を行い、樹脂組成物を得た。得られた樹
脂組成物を実施例1と同様にして試験片を作製し、耐火
性の評価を行った。結果を表1に示した。
9%、密度=0.92、MI=2.5のエチレン−酢酸
ビニル共重合体を表し、EVA3は、酢酸ビニル含有量
6%、密度=0.92、MI=8.5のエチレン−酢酸
ビニル共重合体を表し、LDPEは、密度=0.92、
MI=7.0の低密度ポリエチレンを表す。
は、加熱時に膨張断熱層を形成し、さらにその形状を保
持することにより顕著な耐火性を有しており、耐火建築
用部材として幅広い用途に提供できるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 酢酸ビニルの含有量が10〜50重量%
であるエチレン−酢酸ビニル共重合体に、リン化合物、
中和処理された熱膨張性黒鉛、及び、無機充填剤を含有
してなり、それぞれの含有量が、前記エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体100重量部に対して、リン化合物と中和
処理された熱膨張性黒鉛との合計量が20〜200重量
部、無機充填剤が50〜500重量部、中和処理された
熱膨張性黒鉛:リン化合物の重量比が、9:1〜1:9
であることを特徴とする耐火性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33491295A JPH09176404A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 耐火性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33491295A JPH09176404A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 耐火性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09176404A true JPH09176404A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18282633
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33491295A Pending JPH09176404A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 耐火性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09176404A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-12-22 JP JP33491295A patent/JPH09176404A/ja active Pending
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