JPH09177587A - 燃料噴射制御装置の異常判定装置 - Google Patents
燃料噴射制御装置の異常判定装置Info
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- JPH09177587A JPH09177587A JP33734895A JP33734895A JPH09177587A JP H09177587 A JPH09177587 A JP H09177587A JP 33734895 A JP33734895 A JP 33734895A JP 33734895 A JP33734895 A JP 33734895A JP H09177587 A JPH09177587 A JP H09177587A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】気筒毎に噴射量の補正量が異なっても、全ての
気筒の噴射制御装置に関し高い精度で異常検出を行う。 【解決手段】燃料噴射制御装置及びその異常判定装置は
噴射ノズル4 、各種センサ35,73,74、中央処理装置(CP
U) 及びバックアップRAM を備える。CPU はエンジン運
転状態に応じた基本噴射量を算出するとともに、エンジ
ン回転速度から気筒p毎の回転変動量と全気筒pの回転
変動量の平均値とを求め、これらの偏差が小さくなるよ
うに基本噴射量を補正し、その量の燃料を各噴射ノズル
4から噴射させる。CPU は各噴射ノズル4の使用初期段
階において、気筒p毎の補正量を取り込んで初期データ
としてバックアップRAM に記憶させる。CPU は補正量と
対応する気筒pでの初期データとの偏差を求め、その偏
差が予め定めた異常判定値よりも大きいと、その気筒p
に対応する噴射系構成部品が異常であると判定する。
気筒の噴射制御装置に関し高い精度で異常検出を行う。 【解決手段】燃料噴射制御装置及びその異常判定装置は
噴射ノズル4 、各種センサ35,73,74、中央処理装置(CP
U) 及びバックアップRAM を備える。CPU はエンジン運
転状態に応じた基本噴射量を算出するとともに、エンジ
ン回転速度から気筒p毎の回転変動量と全気筒pの回転
変動量の平均値とを求め、これらの偏差が小さくなるよ
うに基本噴射量を補正し、その量の燃料を各噴射ノズル
4から噴射させる。CPU は各噴射ノズル4の使用初期段
階において、気筒p毎の補正量を取り込んで初期データ
としてバックアップRAM に記憶させる。CPU は補正量と
対応する気筒pでの初期データとの偏差を求め、その偏
差が予め定めた異常判定値よりも大きいと、その気筒p
に対応する噴射系構成部品が異常であると判定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼル機関の
運転状態に応じた量の燃料を、複数の噴射ノズルから対
応する気筒に噴射するようにした燃料噴射制御装置にお
いて、各気筒の噴射制御装置の異常を判定する異常判定
装置に関するものである。
運転状態に応じた量の燃料を、複数の噴射ノズルから対
応する気筒に噴射するようにした燃料噴射制御装置にお
いて、各気筒の噴射制御装置の異常を判定する異常判定
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ディーゼル機関の燃料噴射制
御装置においては、噴射ノズル、燃料噴射ポンプ等の噴
射系構成部品の異常を判定するための異常判定装置が種
々提案されている。例えば、特開平2−5736号公報
には、気筒毎に燃料噴射量を補正するタイプの燃料噴射
制御装置での異常を判定する技術が開示されている。
御装置においては、噴射ノズル、燃料噴射ポンプ等の噴
射系構成部品の異常を判定するための異常判定装置が種
々提案されている。例えば、特開平2−5736号公報
には、気筒毎に燃料噴射量を補正するタイプの燃料噴射
制御装置での異常を判定する技術が開示されている。
【0003】この異常判定装置は、燃料噴射制御装置
が、噴射系構成部品の寸法ばらつきや経時変化に起因す
る気筒毎の噴射量のばらつきを少なくしようとしている
点に着目してなされたものである。すなわち、前述した
各種原因により噴射ノズル毎に流量特性が異なっている
と、気筒毎に燃料噴射量がばらつき、回転変動が気筒毎
に等しくならず不要な振動を引き起こす。また、たとえ
噴射ノズルの噴射量が揃っていても、燃料噴射ポンプの
構成部品にばらつきがあると、気筒毎に噴射量がばらつ
き、不要な振動を引き起こす。そこで、前記燃料噴射制
御装置では、ディーゼル機関の回転速度から気筒毎の回
転変動量と全気筒の回転変動量の平均値とを求め、両者
の偏差が小さくなるように気筒毎の燃料噴射量を気筒毎
補正量FCCB(フューエル・コントロール・フォー・
シリンダバランス)にて増減するようにしている。つま
り、噴射系構成部品による気筒毎の噴射量のばらつき
を、噴射ノズルへの燃料の供給量を増減することによっ
て吸収している。
が、噴射系構成部品の寸法ばらつきや経時変化に起因す
る気筒毎の噴射量のばらつきを少なくしようとしている
点に着目してなされたものである。すなわち、前述した
各種原因により噴射ノズル毎に流量特性が異なっている
と、気筒毎に燃料噴射量がばらつき、回転変動が気筒毎
に等しくならず不要な振動を引き起こす。また、たとえ
噴射ノズルの噴射量が揃っていても、燃料噴射ポンプの
構成部品にばらつきがあると、気筒毎に噴射量がばらつ
き、不要な振動を引き起こす。そこで、前記燃料噴射制
御装置では、ディーゼル機関の回転速度から気筒毎の回
転変動量と全気筒の回転変動量の平均値とを求め、両者
の偏差が小さくなるように気筒毎の燃料噴射量を気筒毎
補正量FCCB(フューエル・コントロール・フォー・
シリンダバランス)にて増減するようにしている。つま
り、噴射系構成部品による気筒毎の噴射量のばらつき
を、噴射ノズルへの燃料の供給量を増減することによっ
て吸収している。
【0004】従って、前記気筒毎補正量FCCBから噴
射ノズルの流量特性を推定し、その推定結果から異常検
出を行うことができる。このような観点から、前記異常
判定装置では、気筒毎補正量FCCBが予め定めた共通
の異常判定値よりも大きくなった場合に、噴射系構成部
品が異常であると判定している。
射ノズルの流量特性を推定し、その推定結果から異常検
出を行うことができる。このような観点から、前記異常
判定装置では、気筒毎補正量FCCBが予め定めた共通
の異常判定値よりも大きくなった場合に、噴射系構成部
品が異常であると判定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した気
筒毎補正量FCCBは気筒毎に異なる。従って、異常判
定値の設定に際しては、噴射系構成部品の正常時に気筒
毎補正量FCCBが最大である気筒でも異常と誤判定し
ないように判定値に余裕を持たせる必要がある。すなわ
ち、異常判定値を、前記気筒での気筒毎補正量FCCB
よりも大きな値にする必要がある。このようにすると、
反面、気筒毎補正量FCCBが少ない気筒では、異常判
定値と同気筒毎補正量FCCBとの差が大きくなり、た
とえ噴射系構成部品の異常によって多くの量の燃料が噴
射されても、異常と判定されないおそれがある。このよ
うに従来技術では異常の検出精度を高めるにも限度があ
り、特にエミッションの悪化を防止するために高い検出
精度が要求されるものには適用困難である。
筒毎補正量FCCBは気筒毎に異なる。従って、異常判
定値の設定に際しては、噴射系構成部品の正常時に気筒
毎補正量FCCBが最大である気筒でも異常と誤判定し
ないように判定値に余裕を持たせる必要がある。すなわ
ち、異常判定値を、前記気筒での気筒毎補正量FCCB
よりも大きな値にする必要がある。このようにすると、
反面、気筒毎補正量FCCBが少ない気筒では、異常判
定値と同気筒毎補正量FCCBとの差が大きくなり、た
とえ噴射系構成部品の異常によって多くの量の燃料が噴
射されても、異常と判定されないおそれがある。このよ
うに従来技術では異常の検出精度を高めるにも限度があ
り、特にエミッションの悪化を防止するために高い検出
精度が要求されるものには適用困難である。
【0006】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、気筒毎に噴射量の補正量が異な
っても、全ての気筒の噴射制御装置に関し高い精度で異
常検出を行うことである。
のであり、その目的は、気筒毎に噴射量の補正量が異な
っても、全ての気筒の噴射制御装置に関し高い精度で異
常検出を行うことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、図1に示すように、多気筒ディーゼル機関
M1の気筒M2毎に設けられた複数の噴射ノズルM3
と、前記ディーゼル機関M1の運転状態を検出する運転
状態検出手段M4と、前記運転状態検出手段M4による
機関運転状態に応じた基本噴射量を算出する基本噴射量
算出手段M5と、前記各気筒M2での燃料の燃焼により
変化する機関回転速度を検出する回転速度検出手段M6
と、前記回転速度検出手段M6による機関回転速度に基
づく気筒M2毎の回転変動量の偏差又は比が小さくなる
ように、前記基本噴射量算出手段M5による基本噴射量
を補正する噴射量補正手段M7とを備え、前記噴射量補
正手段M7による補正後の量の燃料を各噴射ノズルM3
から噴射させるようにした燃料噴射制御装置に用いられ
るものであって、前記各噴射ノズルM3の使用初期段階
において、前記噴射量補正手段M7による気筒M2毎の
補正量を取り込み、初期データとして記憶手段M8に記
憶させる初期データ取り込み手段M9と、前記噴射量補
正手段M7による補正量と、前記記憶手段M8に記憶さ
れた対応する気筒M2での初期データとの偏差又は比を
求め、その偏差又は比が予め定めた異常判定値よりも大
きいと、その気筒M2の噴射制御装置が異常であると判
定する異常判定手段M10とを設けている。
に本発明は、図1に示すように、多気筒ディーゼル機関
M1の気筒M2毎に設けられた複数の噴射ノズルM3
と、前記ディーゼル機関M1の運転状態を検出する運転
状態検出手段M4と、前記運転状態検出手段M4による
機関運転状態に応じた基本噴射量を算出する基本噴射量
算出手段M5と、前記各気筒M2での燃料の燃焼により
変化する機関回転速度を検出する回転速度検出手段M6
と、前記回転速度検出手段M6による機関回転速度に基
づく気筒M2毎の回転変動量の偏差又は比が小さくなる
ように、前記基本噴射量算出手段M5による基本噴射量
を補正する噴射量補正手段M7とを備え、前記噴射量補
正手段M7による補正後の量の燃料を各噴射ノズルM3
から噴射させるようにした燃料噴射制御装置に用いられ
るものであって、前記各噴射ノズルM3の使用初期段階
において、前記噴射量補正手段M7による気筒M2毎の
補正量を取り込み、初期データとして記憶手段M8に記
憶させる初期データ取り込み手段M9と、前記噴射量補
正手段M7による補正量と、前記記憶手段M8に記憶さ
れた対応する気筒M2での初期データとの偏差又は比を
求め、その偏差又は比が予め定めた異常判定値よりも大
きいと、その気筒M2の噴射制御装置が異常であると判
定する異常判定手段M10とを設けている。
【0008】上記発明においては、運転状態検出手段M
4はディーゼル機関M1の運転状態を検出し、回転速度
検出手段M6は、複数の噴射ノズルM3から噴射される
燃料の燃焼により変化する機関回転速度を検出する。基
本噴射量算出手段M5は、前記運転状態に応じた基本噴
射量を算出し、噴射量補正手段M7は前記機関回転速度
に基づく気筒M2毎の回転変動量の偏差又は比が小さく
なるように前記基本噴射量を補正する。そして、噴射量
補正手段M7による補正後の量の燃料が各噴射ノズルM
3から噴射させられる。
4はディーゼル機関M1の運転状態を検出し、回転速度
検出手段M6は、複数の噴射ノズルM3から噴射される
燃料の燃焼により変化する機関回転速度を検出する。基
本噴射量算出手段M5は、前記運転状態に応じた基本噴
射量を算出し、噴射量補正手段M7は前記機関回転速度
に基づく気筒M2毎の回転変動量の偏差又は比が小さく
なるように前記基本噴射量を補正する。そして、噴射量
補正手段M7による補正後の量の燃料が各噴射ノズルM
3から噴射させられる。
【0009】前記のように気筒M2毎に噴射量が補正さ
れる燃料噴射制御装置においては、次のようにして気筒
M2毎の噴射制御装置の異常検出が行われる。初期デー
タ取り込み手段M9は各噴射ノズルM3の使用初期段
階、すなわち同噴射ノズルM3等の噴射系構成部品が経
時変化していない段階において、噴射量補正手段M7に
よる気筒M2毎の補正量を取り込み、これを初期データ
として記憶手段M8に記憶させる。これらの初期データ
は、噴射系構成部品が正常に作動し、目的とする量、あ
るいはそれに近い量の燃料が各噴射ノズルM3から噴射
されたときの値である。この際、構成部品の寸法等のば
らつきにより噴射ノズルM3間で噴射流量がばらついて
いる、又はポンプ等のばらつきで気筒間噴射量が変化し
ていると、前記補正量は気筒M2間で異なる。
れる燃料噴射制御装置においては、次のようにして気筒
M2毎の噴射制御装置の異常検出が行われる。初期デー
タ取り込み手段M9は各噴射ノズルM3の使用初期段
階、すなわち同噴射ノズルM3等の噴射系構成部品が経
時変化していない段階において、噴射量補正手段M7に
よる気筒M2毎の補正量を取り込み、これを初期データ
として記憶手段M8に記憶させる。これらの初期データ
は、噴射系構成部品が正常に作動し、目的とする量、あ
るいはそれに近い量の燃料が各噴射ノズルM3から噴射
されたときの値である。この際、構成部品の寸法等のば
らつきにより噴射ノズルM3間で噴射流量がばらついて
いる、又はポンプ等のばらつきで気筒間噴射量が変化し
ていると、前記補正量は気筒M2間で異なる。
【0010】異常判定手段M10は、そのときの補正量
と対応する気筒M2での初期データとの偏差又は比を求
める。この偏差又は比は各噴射ノズルM3からの噴射流
量の変化に対応している。すなわち、噴射系構成部品の
経時変化等により、噴射流量と噴射ノズルM3の使用初
期段階での流量との差が大きくなるに従い、前記気筒M
2毎の補正量の偏差も大きくなる。そして、異常判定手
段M10はその偏差又は比が予め定めた異常判定値より
も大きいと、その気筒M2の噴射制御装置が異常である
と判定する。
と対応する気筒M2での初期データとの偏差又は比を求
める。この偏差又は比は各噴射ノズルM3からの噴射流
量の変化に対応している。すなわち、噴射系構成部品の
経時変化等により、噴射流量と噴射ノズルM3の使用初
期段階での流量との差が大きくなるに従い、前記気筒M
2毎の補正量の偏差も大きくなる。そして、異常判定手
段M10はその偏差又は比が予め定めた異常判定値より
も大きいと、その気筒M2の噴射制御装置が異常である
と判定する。
【0011】このように異常判定のための補正量の初期
データが気筒M2毎に取り込まれ、しかもそれらの初期
データが各噴射ノズルM3の使用初期段階(正常作動
時)のものである。そして、これらの基準となる初期デ
ータに対する実際の補正量のずれ量に基づき、噴射ノズ
ルM3を含む噴射制御装置の正常・異常の判定が行われ
る。このため、補正量が最大である気筒M2に対応する
噴射系構成部品の正常作動時に異常と誤判定したり、補
正量が最小である気筒M2に対応する噴射系構成部品の
異常時に正常と誤判定したりすることがない。
データが気筒M2毎に取り込まれ、しかもそれらの初期
データが各噴射ノズルM3の使用初期段階(正常作動
時)のものである。そして、これらの基準となる初期デ
ータに対する実際の補正量のずれ量に基づき、噴射ノズ
ルM3を含む噴射制御装置の正常・異常の判定が行われ
る。このため、補正量が最大である気筒M2に対応する
噴射系構成部品の正常作動時に異常と誤判定したり、補
正量が最小である気筒M2に対応する噴射系構成部品の
異常時に正常と誤判定したりすることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図2〜図8に従って説明する。車両には、図2
に示すようなディーゼルエンジン(ディーゼル機関)2
及び燃料噴射ポンプ1が搭載されている。ディーゼルエ
ンジン2は多数の気筒p(例えば4気筒の場合、p=
1,2,3,4)を有している。燃料噴射ポンプ1はデ
ィーゼルエンジン2の気筒p毎に設けられた噴射ノズル
4に燃料を供給するためのものである。燃料噴射ポンプ
1にはドライブシャフト5が回転可能に支持されてお
り、そのシャフト5の先端(図の左端)にドライブプー
リ3が取付けられている。ドライブプーリ3及びディー
ゼルエンジン2のクランク軸40にはベルト等が掛装さ
れており、これらのドライブプーリ3、ベルト等により
クランク軸40の回転がドライブシャフト5に伝達され
る。
の形態を図2〜図8に従って説明する。車両には、図2
に示すようなディーゼルエンジン(ディーゼル機関)2
及び燃料噴射ポンプ1が搭載されている。ディーゼルエ
ンジン2は多数の気筒p(例えば4気筒の場合、p=
1,2,3,4)を有している。燃料噴射ポンプ1はデ
ィーゼルエンジン2の気筒p毎に設けられた噴射ノズル
4に燃料を供給するためのものである。燃料噴射ポンプ
1にはドライブシャフト5が回転可能に支持されてお
り、そのシャフト5の先端(図の左端)にドライブプー
リ3が取付けられている。ドライブプーリ3及びディー
ゼルエンジン2のクランク軸40にはベルト等が掛装さ
れており、これらのドライブプーリ3、ベルト等により
クランク軸40の回転がドライブシャフト5に伝達され
る。
【0013】燃料噴射ポンプ1内において、ドライブシ
ャフト5上にはべーン式ポンプよりなる燃料フィードポ
ンプ(図では90度展開されている)6が設けられてい
る。ドライブシャフト5の基端部(図の右端部)には円
板状のパルサ7が取付けられている。パルサ7の外周面
にはディーゼルエンジン2の気筒数と同数の欠歯が等角
度間隔で形成され、隣接する欠歯の間には所定数の突起
が等角度間隔で形成されている。ドライブシャフト5の
基端部はカップリング(図示略)を介してカムプレート
8に接続されている。
ャフト5上にはべーン式ポンプよりなる燃料フィードポ
ンプ(図では90度展開されている)6が設けられてい
る。ドライブシャフト5の基端部(図の右端部)には円
板状のパルサ7が取付けられている。パルサ7の外周面
にはディーゼルエンジン2の気筒数と同数の欠歯が等角
度間隔で形成され、隣接する欠歯の間には所定数の突起
が等角度間隔で形成されている。ドライブシャフト5の
基端部はカップリング(図示略)を介してカムプレート
8に接続されている。
【0014】パルサ7とカムプレート8との間にはロー
ラリング9が設けられ、同カムプレート8のカムフェイ
ス8aに対向する複数のカムローラ10がローラリング
9の円周に沿って取付けられている。カムフェイス8a
はディーゼルエンジン2の気筒数と同数だけ設けられて
いる。カムプレート8はスプリング11によって付勢さ
れて常にカムローラ10に係合している。
ラリング9が設けられ、同カムプレート8のカムフェイ
ス8aに対向する複数のカムローラ10がローラリング
9の円周に沿って取付けられている。カムフェイス8a
はディーゼルエンジン2の気筒数と同数だけ設けられて
いる。カムプレート8はスプリング11によって付勢さ
れて常にカムローラ10に係合している。
【0015】カムプレート8には燃料加圧用のプランジ
ャ12が取付けられ、これら両部材8,12はドライブ
シャフト5の回転に連動し、一体となって回転する。す
なわち、ドライブシャフト5の回転力が前記カップリン
グを介してカムプレート8に伝達される。この伝達によ
り、カムプレート8が回転しながらカムローラ10に係
合して、気筒数と同数回だけ図中左右方向へ往復動す
る。この往復動にともないプランジャ12が回転しなが
ら同方向へ往復する。つまり、カムプレート8のカムフ
ェイス8aがカムローラ10に乗り上げる過程でプラン
ジャ12が往動(リフト)し、その逆にカムフェイス8
aがカムローラ10を乗り下げる過程でプランジャ12
が復動する。
ャ12が取付けられ、これら両部材8,12はドライブ
シャフト5の回転に連動し、一体となって回転する。す
なわち、ドライブシャフト5の回転力が前記カップリン
グを介してカムプレート8に伝達される。この伝達によ
り、カムプレート8が回転しながらカムローラ10に係
合して、気筒数と同数回だけ図中左右方向へ往復動す
る。この往復動にともないプランジャ12が回転しなが
ら同方向へ往復する。つまり、カムプレート8のカムフ
ェイス8aがカムローラ10に乗り上げる過程でプラン
ジャ12が往動(リフト)し、その逆にカムフェイス8
aがカムローラ10を乗り下げる過程でプランジャ12
が復動する。
【0016】プランジャ12はポンプハウジング13の
シリンダ14に嵌挿されており、そのプランジャ12の
先端面とシリンダ14の内底面との間に高圧室15を形
成している。プランジャ12の先端部外周には、ディー
ゼルエンジン2の気筒数と同数の吸入溝16と分配ポー
ト17とが形成されている。これらの吸入溝16及び分
配ポート17に対応して、ポンプハウジング13には分
配通路18及び吸入ポート19が形成されている。
シリンダ14に嵌挿されており、そのプランジャ12の
先端面とシリンダ14の内底面との間に高圧室15を形
成している。プランジャ12の先端部外周には、ディー
ゼルエンジン2の気筒数と同数の吸入溝16と分配ポー
ト17とが形成されている。これらの吸入溝16及び分
配ポート17に対応して、ポンプハウジング13には分
配通路18及び吸入ポート19が形成されている。
【0017】そして、ドライブシャフト5が回転して燃
料フィードポンプ6が作動することにより、燃料タンク
(図示略)内の燃料が燃料供給ポート20を介して燃料
室21へ供給される。また、プランジャ12が復動して
高圧室15が減圧される吸入行程中に、吸入溝16の一
つが吸入ポート19に連通することにより、燃料室21
内の燃料が高圧室15内へ導入される。一方、プランジ
ャ12が往動して高圧室15が加圧される圧縮行程中に
は、燃料が分配通路18から各噴射ノズル4へ圧送され
る。
料フィードポンプ6が作動することにより、燃料タンク
(図示略)内の燃料が燃料供給ポート20を介して燃料
室21へ供給される。また、プランジャ12が復動して
高圧室15が減圧される吸入行程中に、吸入溝16の一
つが吸入ポート19に連通することにより、燃料室21
内の燃料が高圧室15内へ導入される。一方、プランジ
ャ12が往動して高圧室15が加圧される圧縮行程中に
は、燃料が分配通路18から各噴射ノズル4へ圧送され
る。
【0018】ポンプハウジング13には、高圧室15と
燃料室21とを連通させる燃料溢流(スピル)用のスピ
ル通路22が形成されている。スピル通路22の途中に
は電磁スピル弁23が設けられている。電磁スピル弁2
3はコイル24を有する常開型の弁であり、同コイル2
4が無通電(オフ)の状態では弁体25が開放されて高
圧室15内の燃料が燃料室21へスピルされる。また、
コイル24が通電(オン)させられることにより、弁体
25が閉鎖して高圧室15から燃料室21への燃料のス
ピルが止められる。
燃料室21とを連通させる燃料溢流(スピル)用のスピ
ル通路22が形成されている。スピル通路22の途中に
は電磁スピル弁23が設けられている。電磁スピル弁2
3はコイル24を有する常開型の弁であり、同コイル2
4が無通電(オフ)の状態では弁体25が開放されて高
圧室15内の燃料が燃料室21へスピルされる。また、
コイル24が通電(オン)させられることにより、弁体
25が閉鎖して高圧室15から燃料室21への燃料のス
ピルが止められる。
【0019】従って、電磁スピル弁23の通電時間を変
化させることにより、同弁23が閉弁・開弁制御され、
高圧室15から燃料室21への燃料のスピルが調整され
る。そして、プランジャ12の圧縮行程中に電磁スピル
弁23を開弁させることにより、高圧室15内における
燃料が減圧されて、噴射ノズル4からの燃料噴射が停止
される。つまり、プランジャ12が往動しても、電磁ス
ピル弁23が開弁している間は高圧室15内の燃料圧力
が上昇せず、噴射ノズル4から燃料が噴射されない。プ
ランジャ12の往動中に、電磁スピル弁23の閉弁・開
弁の時期を制御することにより、噴射ノズル4からの燃
料の噴射終了時期が変更されて燃料噴射量が調整され
る。
化させることにより、同弁23が閉弁・開弁制御され、
高圧室15から燃料室21への燃料のスピルが調整され
る。そして、プランジャ12の圧縮行程中に電磁スピル
弁23を開弁させることにより、高圧室15内における
燃料が減圧されて、噴射ノズル4からの燃料噴射が停止
される。つまり、プランジャ12が往動しても、電磁ス
ピル弁23が開弁している間は高圧室15内の燃料圧力
が上昇せず、噴射ノズル4から燃料が噴射されない。プ
ランジャ12の往動中に、電磁スピル弁23の閉弁・開
弁の時期を制御することにより、噴射ノズル4からの燃
料の噴射終了時期が変更されて燃料噴射量が調整され
る。
【0020】ポンプハウジング13の下側には燃料の噴
射時期を変更するためのタイマ装置(図では90度展開
されている)26が設けられている。このタイマ装置2
6は、ドライブシャフト5の回転方向に対するローラリ
ング9の位置を変更することにより、カムフェイス8a
がカムローラ10に係合する時期、すなわちカムプレー
ト8及びプランジャ12の往復駆動時期を変更する。
射時期を変更するためのタイマ装置(図では90度展開
されている)26が設けられている。このタイマ装置2
6は、ドライブシャフト5の回転方向に対するローラリ
ング9の位置を変更することにより、カムフェイス8a
がカムローラ10に係合する時期、すなわちカムプレー
ト8及びプランジャ12の往復駆動時期を変更する。
【0021】タイマ装置26は制御油圧により駆動され
るものであり、タイマハウジング27、同ハウジング2
7内に嵌装されたタイマピストン28、同じくタイマハ
ウジング27内の一側(図の左側)の低圧室29にてタ
イマピストン28を他側(図の右側)の加圧室30へ向
けて付勢するタイマスプリング31等から構成されてい
る。タイマピストン28はスライドピン32を介してロ
ーラリング9に接続されている。
るものであり、タイマハウジング27、同ハウジング2
7内に嵌装されたタイマピストン28、同じくタイマハ
ウジング27内の一側(図の左側)の低圧室29にてタ
イマピストン28を他側(図の右側)の加圧室30へ向
けて付勢するタイマスプリング31等から構成されてい
る。タイマピストン28はスライドピン32を介してロ
ーラリング9に接続されている。
【0022】前記加圧室30には、燃料フィードポンプ
6により加圧された燃料が導入される。そして、その燃
料圧力とタイマスプリング31の付勢力との釣り合い関
係によってタイマピストン28の位置が決定される。こ
れにともないローラリング9の位置が決定され、カムプ
レート8を介してプランジャ12の往復動タイミングが
決定される。
6により加圧された燃料が導入される。そして、その燃
料圧力とタイマスプリング31の付勢力との釣り合い関
係によってタイマピストン28の位置が決定される。こ
れにともないローラリング9の位置が決定され、カムプ
レート8を介してプランジャ12の往復動タイミングが
決定される。
【0023】タイマ装置26の制御油圧として作用する
燃料圧力を調整するために、タイマ装置26にはタイミ
ングコントロールバルブ(TCV)33が設けられてい
る。すなわち、タイマハウジング27の加圧室30と低
圧室29とが連通路34によって連通されており、同連
通路34の途中にTCV33が介在されている。TCV
33は、デューティ制御された通電信号によって開閉制
御される電磁弁であり、同TCV33の開度調整によっ
て加圧室30内の燃料圧力が調整される。そして、その
調整によって、プランジャ12の往復動時期が変更さ
れ、各噴射ノズル4の燃料噴射時期が調整される。
燃料圧力を調整するために、タイマ装置26にはタイミ
ングコントロールバルブ(TCV)33が設けられてい
る。すなわち、タイマハウジング27の加圧室30と低
圧室29とが連通路34によって連通されており、同連
通路34の途中にTCV33が介在されている。TCV
33は、デューティ制御された通電信号によって開閉制
御される電磁弁であり、同TCV33の開度調整によっ
て加圧室30内の燃料圧力が調整される。そして、その
調整によって、プランジャ12の往復動時期が変更さ
れ、各噴射ノズル4の燃料噴射時期が調整される。
【0024】前記ローラリング9の上部には運転状態検
出手段の一部を構成する回転速度センサ35が、パルサ
7の外周面に対向して取付けられている。回転速度セン
サ35は電磁ピックアップコイルよりなり、パルサ7の
外周面に形成された突起が横切る際にそれらの通過を検
出してタイミング信号(エンジン回転パルス)を出力す
る。つまり、回転速度センサ35はディーゼルエンジン
2の所定のクランク角(例えば11.25°CA、CA
はcrank angleの略)毎にパルス信号を出力する。この
回転速度センサ35はローラリング9と一体であるた
め、タイマ装置26の制御動作に関わりなく、プランジ
ャリフトに対して一定のタイミングで基準となる信号を
出力する。
出手段の一部を構成する回転速度センサ35が、パルサ
7の外周面に対向して取付けられている。回転速度セン
サ35は電磁ピックアップコイルよりなり、パルサ7の
外周面に形成された突起が横切る際にそれらの通過を検
出してタイミング信号(エンジン回転パルス)を出力す
る。つまり、回転速度センサ35はディーゼルエンジン
2の所定のクランク角(例えば11.25°CA、CA
はcrank angleの略)毎にパルス信号を出力する。この
回転速度センサ35はローラリング9と一体であるた
め、タイマ装置26の制御動作に関わりなく、プランジ
ャリフトに対して一定のタイミングで基準となる信号を
出力する。
【0025】次に、ディーゼルエンジン2について説明
する。このエンジン2では気筒p、ピストン42及びシ
リンダヘッド43によって、各気筒pに対応する主燃焼
室44がそれぞれ形成されている。また、各主燃焼室4
4に連通する副燃焼室45が各気筒pに対応して設けら
れている。そして、各副燃焼室45には、各噴射ノズル
4から燃料が噴射されるようになっている。各副燃焼室
45には、始動補助装置としての周知のグロープラグ4
6がそれぞれ取り付けられている。
する。このエンジン2では気筒p、ピストン42及びシ
リンダヘッド43によって、各気筒pに対応する主燃焼
室44がそれぞれ形成されている。また、各主燃焼室4
4に連通する副燃焼室45が各気筒pに対応して設けら
れている。そして、各副燃焼室45には、各噴射ノズル
4から燃料が噴射されるようになっている。各副燃焼室
45には、始動補助装置としての周知のグロープラグ4
6がそれぞれ取り付けられている。
【0026】ディーゼルエンジン2にはターボチャージ
ャ48が装着されている。ターボチャージャ48は、排
気管50の途中に配置されたタービン51と、吸気管4
7の途中に配置されたコンプレッサ49と、これらのタ
ービン51及びコンプレッサ49を連結するシャフトと
を備えている。排気管50には、ターボチャージャ48
による過給圧を調節するためのウェイストゲートバルブ
52が設けられている。
ャ48が装着されている。ターボチャージャ48は、排
気管50の途中に配置されたタービン51と、吸気管4
7の途中に配置されたコンプレッサ49と、これらのタ
ービン51及びコンプレッサ49を連結するシャフトと
を備えている。排気管50には、ターボチャージャ48
による過給圧を調節するためのウェイストゲートバルブ
52が設けられている。
【0027】排気管50及び吸気管47は還流管54に
よって連通状態で連結されており、同排気管50内の排
気の一部が還流管54を通過して吸気管47へ還流可能
となっている。還流管54の途中には、排気の還流量
(EGR量)を調節するためのEGRバルブ55が設け
られている。EGRバルブ55のダイヤフラム室に導入
される負圧は、バキュームスイッチングバルブ(VS
V)56によって調整される。VSV56は、オン・オ
フデューティ信号によって制御される。より詳しくは、
デューティ比が増加するとVSV56への電流値が増加
し、EGRバルブ55のダイヤフラム室の負圧が高くな
る。それに応じて還流管54の流路面積が増大し、EG
R量が増加する。
よって連通状態で連結されており、同排気管50内の排
気の一部が還流管54を通過して吸気管47へ還流可能
となっている。還流管54の途中には、排気の還流量
(EGR量)を調節するためのEGRバルブ55が設け
られている。EGRバルブ55のダイヤフラム室に導入
される負圧は、バキュームスイッチングバルブ(VS
V)56によって調整される。VSV56は、オン・オ
フデューティ信号によって制御される。より詳しくは、
デューティ比が増加するとVSV56への電流値が増加
し、EGRバルブ55のダイヤフラム室の負圧が高くな
る。それに応じて還流管54の流路面積が増大し、EG
R量が増加する。
【0028】吸気管47の途中には、アクセルペダル5
7の踏込量に連動して開閉されるスロットルバルブ58
が設けられている。吸気管47には、スロットルバルブ
58に平行してバイパス路59が設けられ、その途中に
バイパス絞り弁60が支持されている。バイパス絞り弁
60は、二つのVSV61,62にて駆動される二段式
のダイヤフラム室を有するアクチュエータ63によって
開閉制御される。バイパス絞り弁60は各種運転状態に
応じて開閉制御される。例えば、バイパス絞り弁60
は、ディーゼルエンジン2のアイドル運転時には騒音振
動等の低減のために半開状態にされ、通常運転時には全
開状態にされ、運転停止時には円滑な停止のために全閉
状態にされる。
7の踏込量に連動して開閉されるスロットルバルブ58
が設けられている。吸気管47には、スロットルバルブ
58に平行してバイパス路59が設けられ、その途中に
バイパス絞り弁60が支持されている。バイパス絞り弁
60は、二つのVSV61,62にて駆動される二段式
のダイヤフラム室を有するアクチュエータ63によって
開閉制御される。バイパス絞り弁60は各種運転状態に
応じて開閉制御される。例えば、バイパス絞り弁60
は、ディーゼルエンジン2のアイドル運転時には騒音振
動等の低減のために半開状態にされ、通常運転時には全
開状態にされ、運転停止時には円滑な停止のために全閉
状態にされる。
【0029】なお、車両のインストルメントパネル(図
示略)には噴射ノズル4の異常を運転者に知らせるため
の警告ランプ65が組み込まれている。この警告ランプ
65は後述する異常検出の結果として点灯又は消灯させ
られるものである。
示略)には噴射ノズル4の異常を運転者に知らせるため
の警告ランプ65が組み込まれている。この警告ランプ
65は後述する異常検出の結果として点灯又は消灯させ
られるものである。
【0030】そして、上記のように燃料噴射ポンプ1及
びディーゼルエンジン2に設けられた電磁スピル弁2
3、TCV33、グロープラグ46、各VSV56,6
1,62及び警告ランプ65は、電子制御装置(以下単
に「ECU」という)71にそれぞれ接続され、同EC
U71によってそれらの駆動タイミングが制御される。
びディーゼルエンジン2に設けられた電磁スピル弁2
3、TCV33、グロープラグ46、各VSV56,6
1,62及び警告ランプ65は、電子制御装置(以下単
に「ECU」という)71にそれぞれ接続され、同EC
U71によってそれらの駆動タイミングが制御される。
【0031】ディーゼルエンジン2の運転状態を検出す
るために、前述した回転速度センサ35に加えて、以下
の各種センサが設けられている。吸気管47の入口のエ
アクリーナ64の近傍には、吸気温度THAを検出する
吸気温センサ72が取付けられている。
るために、前述した回転速度センサ35に加えて、以下
の各種センサが設けられている。吸気管47の入口のエ
アクリーナ64の近傍には、吸気温度THAを検出する
吸気温センサ72が取付けられている。
【0032】吸気管47には、スロットルバルブ58の
開閉位置からディーゼルエンジン2の負荷に相当するア
クセル開度ACCPを検出するアクセル開度センサ73
が設けられている。吸入ポート53の近傍には、ターボ
チャージャ48によって過給された後の吸気圧力PiM
を検出する吸気圧センサ74が設けられている。これら
のアクセル開度センサ73及び吸気圧センサ74は前述
した回転速度センサ35とともに運転状態検出手段の一
部を構成している。
開閉位置からディーゼルエンジン2の負荷に相当するア
クセル開度ACCPを検出するアクセル開度センサ73
が設けられている。吸入ポート53の近傍には、ターボ
チャージャ48によって過給された後の吸気圧力PiM
を検出する吸気圧センサ74が設けられている。これら
のアクセル開度センサ73及び吸気圧センサ74は前述
した回転速度センサ35とともに運転状態検出手段の一
部を構成している。
【0033】さらに、ディーゼルエンジン2には、その
冷却水温THWを検出する水温センサ75と、クランク
軸40の回転基準位置、例えば特定気筒pの上死点に対
するクランク軸40の回転位置を検出するクランク角セ
ンサ76とが設けられている。トランスミッション(図
示略)には、そのギアの回転によって回されるマグネッ
ト77aによりリードスイッチ77bをオン・オフさせ
て車両速度(車速)SPを検出する車速センサ77が設
けられている。
冷却水温THWを検出する水温センサ75と、クランク
軸40の回転基準位置、例えば特定気筒pの上死点に対
するクランク軸40の回転位置を検出するクランク角セ
ンサ76とが設けられている。トランスミッション(図
示略)には、そのギアの回転によって回されるマグネッ
ト77aによりリードスイッチ77bをオン・オフさせ
て車両速度(車速)SPを検出する車速センサ77が設
けられている。
【0034】上述した各センサ35,72〜77はEC
U71にそれぞれ接続されている。ECU71は各セン
サ35,72〜77の検出信号に基づき、電磁スピル弁
23、TCV33、グロープラグ46及びVSV56,
61,62をそれぞれ制御する。
U71にそれぞれ接続されている。ECU71は各セン
サ35,72〜77の検出信号に基づき、電磁スピル弁
23、TCV33、グロープラグ46及びVSV56,
61,62をそれぞれ制御する。
【0035】次に、前述したECU71の構成につい
て、図3のブロック図に従って説明する。ECU71は
中央処理装置(CPU)81、所定の制御プログラム、
マップ等を予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)
82、CPU81の演算結果等を一時記憶するランダム
アクセスメモリ(RAM)83、予め記憶されたデータ
を保存するバックアップRAM84を備えている。これ
ら各部81〜84と入力ポート85及び出力ポート86
とはバス87によって接続されている。
て、図3のブロック図に従って説明する。ECU71は
中央処理装置(CPU)81、所定の制御プログラム、
マップ等を予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)
82、CPU81の演算結果等を一時記憶するランダム
アクセスメモリ(RAM)83、予め記憶されたデータ
を保存するバックアップRAM84を備えている。これ
ら各部81〜84と入力ポート85及び出力ポート86
とはバス87によって接続されている。
【0036】前述した吸気温センサ72、アクセル開度
センサ73、吸気圧センサ74及び水温センサ75は、
それぞれバッファ88,89,90,91、マルチプレ
クサ92及びA/D変換器93を介して入力ポート85
に接続されている。回転速度センサ35、クランク角セ
ンサ76及び車速センサ77は、波形整形回路95を介
して入力ポート85に接続されている。CPU81は各
センサ35,72〜77の検出信号を入力ポート85を
介して読み込む。
センサ73、吸気圧センサ74及び水温センサ75は、
それぞれバッファ88,89,90,91、マルチプレ
クサ92及びA/D変換器93を介して入力ポート85
に接続されている。回転速度センサ35、クランク角セ
ンサ76及び車速センサ77は、波形整形回路95を介
して入力ポート85に接続されている。CPU81は各
センサ35,72〜77の検出信号を入力ポート85を
介して読み込む。
【0037】また、電磁スピル弁23、TCV33、グ
ロープラグ46、VSV56,61,62及び警告ラン
プ65は、それぞれ駆動回路96,97,98,99,
100,101,102を介して出力ポート86に接続
されている。CPU81は前記入力ポート85を介して
読み込んだ入力値に基づき、電磁スピル弁23、TCV
33、グロープラグ46、VSV56,61,62及び
警告ランプ65を好適に制御する。
ロープラグ46、VSV56,61,62及び警告ラン
プ65は、それぞれ駆動回路96,97,98,99,
100,101,102を介して出力ポート86に接続
されている。CPU81は前記入力ポート85を介して
読み込んだ入力値に基づき、電磁スピル弁23、TCV
33、グロープラグ46、VSV56,61,62及び
警告ランプ65を好適に制御する。
【0038】次に、前記のように構成された本実施の形
態の作用及び効果について説明する。図4のフローチャ
ートはCPU81によって実行される各処理のうち、気
筒毎補正量FCCB(p) を算出するためのルーチンを示
し、図6のフローチャートは燃料噴射量を制御するため
のルーチンを示している。また、図7のフローチャート
は気筒毎補正量FCCB(p) の初期データである初期補
正量BFCCB(p) を記憶するためのルーチンを示し、
図8のフローチャートは噴射ノズル4、燃料噴射ポンプ
1等の噴射系構成部品の異常検出を行うためのルーチン
を示している。
態の作用及び効果について説明する。図4のフローチャ
ートはCPU81によって実行される各処理のうち、気
筒毎補正量FCCB(p) を算出するためのルーチンを示
し、図6のフローチャートは燃料噴射量を制御するため
のルーチンを示している。また、図7のフローチャート
は気筒毎補正量FCCB(p) の初期データである初期補
正量BFCCB(p) を記憶するためのルーチンを示し、
図8のフローチャートは噴射ノズル4、燃料噴射ポンプ
1等の噴射系構成部品の異常検出を行うためのルーチン
を示している。
【0039】図4の気筒毎補正量算出ルーチンでは、C
PU81はまずステップ101において、回転速度セン
サ35から出力されるエンジン回転パルスをもとに、ド
ライブシャフト5(クランク軸40)が所定角度(例え
ば45°CA)回転するのに要した時間ΔTを計測す
る。この時間ΔTから、気筒p(p=1〜4)毎に、ドライブ
シャフト5が45°CA回転する期間の回転速度(瞬時
回転速度)NEi(i=1〜4) を算出する。
PU81はまずステップ101において、回転速度セン
サ35から出力されるエンジン回転パルスをもとに、ド
ライブシャフト5(クランク軸40)が所定角度(例え
ば45°CA)回転するのに要した時間ΔTを計測す
る。この時間ΔTから、気筒p(p=1〜4)毎に、ドライブ
シャフト5が45°CA回転する期間の回転速度(瞬時
回転速度)NEi(i=1〜4) を算出する。
【0040】次に、ステップ102において、前記瞬時
回転速度NEi に基づき気筒p毎の回転変動DNEp を
算出する。例えば、所定の気筒pについて瞬時回転速度
NEi の最大値と最小値との偏差を求め、この偏差を回
転変動DNEp とする。この処理を全ての気筒pについ
て行う。すると、4つの回転変動DNE1 ,DNE2,
DNE3 ,DNE4 が得られる。
回転速度NEi に基づき気筒p毎の回転変動DNEp を
算出する。例えば、所定の気筒pについて瞬時回転速度
NEi の最大値と最小値との偏差を求め、この偏差を回
転変動DNEp とする。この処理を全ての気筒pについ
て行う。すると、4つの回転変動DNE1 ,DNE2,
DNE3 ,DNE4 が得られる。
【0041】続いて、ステップ103において、全気筒
p の回転変動DNEp の平均値WNDLTを算出する。
例えば、全気筒pの回転変動DNE1 ,DNE2 ,DN
E3,DNE4 を加算し、これを「4」で除算すること
によって平均値WNDLTを求める。
p の回転変動DNEp の平均値WNDLTを算出する。
例えば、全気筒pの回転変動DNE1 ,DNE2 ,DN
E3,DNE4 を加算し、これを「4」で除算すること
によって平均値WNDLTを求める。
【0042】ステップ104において、前記平均値WN
DLTと回転変動DNEp との偏差DDNEp を気筒p
毎に算出し、ステップ105において、図5に示すマッ
プを参照して各偏差DDNEp に対応する気筒毎補正量
FCCB(p) を求める。
DLTと回転変動DNEp との偏差DDNEp を気筒p
毎に算出し、ステップ105において、図5に示すマッ
プを参照して各偏差DDNEp に対応する気筒毎補正量
FCCB(p) を求める。
【0043】このマップでは、偏差DDNEp が「0」
を含む「a」から「b」の範囲に属しているとき、気筒
毎補正量FCCBが「0」に設定されている。偏差DD
NEp が「a」よりも小さな領域、及び「b」よりも大
きな領域では、同偏差DDNEp が増加するに従い気筒
毎補正量FCCBが減少するように設定されている。別
の表現をすると、気筒毎補正量FCCBは回転変動DN
Ep が平均値WNDLTに近い値のときには「0」であ
り、回転変動DNEp が平均値WNDLTよりも小さく
なるほど大きくなり(FCCB>0)、回転変動DNE
p が平均値WNDLTよりも大きくなるほど小さくなる
(FCCB<0)。図5のマップでは、平均値WNDL
Tより回転の高い気筒pでは気筒毎補正量FCCBを少
なくして回転変動を抑えることを狙っている。そして、
ステップ105で気筒毎補正量FCCB(p) を算出した
後、このルーチンを終了する。
を含む「a」から「b」の範囲に属しているとき、気筒
毎補正量FCCBが「0」に設定されている。偏差DD
NEp が「a」よりも小さな領域、及び「b」よりも大
きな領域では、同偏差DDNEp が増加するに従い気筒
毎補正量FCCBが減少するように設定されている。別
の表現をすると、気筒毎補正量FCCBは回転変動DN
Ep が平均値WNDLTに近い値のときには「0」であ
り、回転変動DNEp が平均値WNDLTよりも小さく
なるほど大きくなり(FCCB>0)、回転変動DNE
p が平均値WNDLTよりも大きくなるほど小さくなる
(FCCB<0)。図5のマップでは、平均値WNDL
Tより回転の高い気筒pでは気筒毎補正量FCCBを少
なくして回転変動を抑えることを狙っている。そして、
ステップ105で気筒毎補正量FCCB(p) を算出した
後、このルーチンを終了する。
【0044】このように気筒毎補正量算出ルーチンによ
ると、ディーゼルエンジン2の気筒p毎の回転変動DN
Ep が求められ、その値と平均値WNDLTとの偏差D
DNEp が求められる。そして、その偏差DDNEp を
小さくする方向へ気筒p毎の燃料噴射量を補正するため
の気筒毎補正量FCCB(p) が求められる。
ると、ディーゼルエンジン2の気筒p毎の回転変動DN
Ep が求められ、その値と平均値WNDLTとの偏差D
DNEp が求められる。そして、その偏差DDNEp を
小さくする方向へ気筒p毎の燃料噴射量を補正するため
の気筒毎補正量FCCB(p) が求められる。
【0045】次に、図6の燃料噴射制御ルーチンについ
て説明する。CPU81はステップ201において、エ
ンジン回転速度NE、アクセル開度センサ73によるア
クセル開度ACCP、吸気圧センサ74による吸気圧力
PiM、気筒毎補正量FCCB(p) 等を読み込む。エン
ジン回転速度NEとしては、例えば前述した気筒毎補正
量算出ルーチンにおけるステップ101での180°C
A間の瞬時回転速度NEi の平均値を用いることができ
る。この場合、(NE1 +NE2 +NE3 +NE4 )/
4をエンジン回転速度NEとして用いる。
て説明する。CPU81はステップ201において、エ
ンジン回転速度NE、アクセル開度センサ73によるア
クセル開度ACCP、吸気圧センサ74による吸気圧力
PiM、気筒毎補正量FCCB(p) 等を読み込む。エン
ジン回転速度NEとしては、例えば前述した気筒毎補正
量算出ルーチンにおけるステップ101での180°C
A間の瞬時回転速度NEi の平均値を用いることができ
る。この場合、(NE1 +NE2 +NE3 +NE4 )/
4をエンジン回転速度NEとして用いる。
【0046】続いて、ステップ202において、ROM
82に記憶されたマップを参照して、前記アクセル開度
ACCP、エンジン回転速度NE等に対応する基本噴射
量QBASEを算出する。ステップ203において、エ
ンジン回転速度NE、吸気圧力PiM等に基づき、ディ
ーゼルエンジン2への吸入空気にて燃焼される噴射燃料
量の最大値である最大噴射量QFULLを算出する。
82に記憶されたマップを参照して、前記アクセル開度
ACCP、エンジン回転速度NE等に対応する基本噴射
量QBASEを算出する。ステップ203において、エ
ンジン回転速度NE、吸気圧力PiM等に基づき、ディ
ーゼルエンジン2への吸入空気にて燃焼される噴射燃料
量の最大値である最大噴射量QFULLを算出する。
【0047】ステップ204において、エンジン回転速
度NEに応じた補正係数K5(0<K5≦1.0)を算
出する。この補正係数K5はエンジン回転速度NEが比
較的高い(1000〜1500rpm)ときのハンチン
グを防止するためのものであり、例えばROM82に記
憶されたマップを参照して求めることができる。
度NEに応じた補正係数K5(0<K5≦1.0)を算
出する。この補正係数K5はエンジン回転速度NEが比
較的高い(1000〜1500rpm)ときのハンチン
グを防止するためのものであり、例えばROM82に記
憶されたマップを参照して求めることができる。
【0048】次に、ステップ205において、前記気筒
毎補正量FCCB(p) と前記補正係数K5との積を前記
ステップ202での基本噴射量QBASEに加算し、噴
射量QBASE1を求める。そして、ステップ206に
おいて、噴射量QBASE1がステップ203での最大
噴射量QFULLよりも小さいか否かを判定する。
毎補正量FCCB(p) と前記補正係数K5との積を前記
ステップ202での基本噴射量QBASEに加算し、噴
射量QBASE1を求める。そして、ステップ206に
おいて、噴射量QBASE1がステップ203での最大
噴射量QFULLよりも小さいか否かを判定する。
【0049】前記判定条件が満たされている(QBAS
E1<QFULL)と、ステップ207でその噴射量Q
BASE1を最終噴射量QFINとして設定し、同判定
条件が満たされていない(QBASE1≧QFULL)
と、ステップ208でその最大噴射量QFULLを最終
噴射量QFINとして設定する。このように、ステップ
206〜208では噴射量QBASE1,QFULLの
うちのいずれか小さい方を選択し、これを最終噴射量Q
FINとして設定する。
E1<QFULL)と、ステップ207でその噴射量Q
BASE1を最終噴射量QFINとして設定し、同判定
条件が満たされていない(QBASE1≧QFULL)
と、ステップ208でその最大噴射量QFULLを最終
噴射量QFINとして設定する。このように、ステップ
206〜208では噴射量QBASE1,QFULLの
うちのいずれか小さい方を選択し、これを最終噴射量Q
FINとして設定する。
【0050】続いてステップ209において、前記最終
噴射量QFINに相当する噴射量指令値Vsを出力す
る。すなわち、噴射量指令値Vsに基づいて電磁スピル
弁23を駆動制御することにより、燃料噴射ポンプ1か
ら噴射ノズル4への燃料供給量を制御する。
噴射量QFINに相当する噴射量指令値Vsを出力す
る。すなわち、噴射量指令値Vsに基づいて電磁スピル
弁23を駆動制御することにより、燃料噴射ポンプ1か
ら噴射ノズル4への燃料供給量を制御する。
【0051】前述したCPU81と、燃料噴射制御ルー
チンにおけるステップ202の処理とは基本噴射量算出
手段に相当する。また、CPU81と、気筒毎補正量算
出ルーチンにおけるステップ101〜105の処理と、
燃料噴射制御ルーチンにおけるステップ205の処理と
は噴射量補正手段に相当する。
チンにおけるステップ202の処理とは基本噴射量算出
手段に相当する。また、CPU81と、気筒毎補正量算
出ルーチンにおけるステップ101〜105の処理と、
燃料噴射制御ルーチンにおけるステップ205の処理と
は噴射量補正手段に相当する。
【0052】次に、図7の初期補正量記憶ルーチンにつ
いて説明する。このルーチンは車両のキースイッチがオ
ン操作されてからオフ操作されるまでの間、所定時間毎
に繰り返し実行される。また、このルーチンの各処理は
カウンタC及びフラグFBFCCに基づいて遂行され
る。カウンタCはディーゼルエンジン2が最初に運転さ
れてから経過した時間を積算するためのものであり、初
期補正量記憶ルーチンの実行回数をカウントし、そのカ
ウント値ITをバックアップRAM84に記憶する。こ
のカウント値ITはディーゼルエンジン2の運転時間に
対応している。
いて説明する。このルーチンは車両のキースイッチがオ
ン操作されてからオフ操作されるまでの間、所定時間毎
に繰り返し実行される。また、このルーチンの各処理は
カウンタC及びフラグFBFCCに基づいて遂行され
る。カウンタCはディーゼルエンジン2が最初に運転さ
れてから経過した時間を積算するためのものであり、初
期補正量記憶ルーチンの実行回数をカウントし、そのカ
ウント値ITをバックアップRAM84に記憶する。こ
のカウント値ITはディーゼルエンジン2の運転時間に
対応している。
【0053】また、フラグFBFCCは各気筒pの気筒
毎補正量FCCB(p) の初期値である初期補正量BFC
CB(p) がバックアップRAM84に記憶されているか
否かを判定するためのものであり、ディーゼルエンジン
2の運転開始時には「0」に設定されており、前記カウ
ント値ITが予め定めた判定値SToよりも大きくなる
と、「1」に切り換えられる。
毎補正量FCCB(p) の初期値である初期補正量BFC
CB(p) がバックアップRAM84に記憶されているか
否かを判定するためのものであり、ディーゼルエンジン
2の運転開始時には「0」に設定されており、前記カウ
ント値ITが予め定めた判定値SToよりも大きくなる
と、「1」に切り換えられる。
【0054】CPU81はまずステップ301でエンジ
ン運転時間の積算処理を行う。より詳しくは、初期補正
量記憶ルーチンが実行される毎に、バックアップRAM
84に記憶されている前回制御周期でのカウント値 に
「1」を加算し、その加算値を今回制御周期でのカウン
ト値ITとして前記バックアップRAM84に記憶させ
る。
ン運転時間の積算処理を行う。より詳しくは、初期補正
量記憶ルーチンが実行される毎に、バックアップRAM
84に記憶されている前回制御周期でのカウント値 に
「1」を加算し、その加算値を今回制御周期でのカウン
ト値ITとして前記バックアップRAM84に記憶させ
る。
【0055】ステップ302においてフラグFBFCC
が「1」であるか否かを判定する。この判定条件が満た
されている(FBFCC=1)と、既に各気筒pの初期
補正量BFCCB(p) がバックアップRAM84に記憶
されていると判断し、そのままこのルーチンを終了す
る。これに対し前記判定条件が満たされていない(FB
FCC=0)と、未だ各気筒pの初期補正量BFCCB
(p) が記憶されていないと判断し、ステップ303へ移
行する。
が「1」であるか否かを判定する。この判定条件が満た
されている(FBFCC=1)と、既に各気筒pの初期
補正量BFCCB(p) がバックアップRAM84に記憶
されていると判断し、そのままこのルーチンを終了す
る。これに対し前記判定条件が満たされていない(FB
FCC=0)と、未だ各気筒pの初期補正量BFCCB
(p) が記憶されていないと判断し、ステップ303へ移
行する。
【0056】ステップ303では前記カウント値ITが
判定値SToよりも大きいか否かを判定する。ここでの
判定値SToは、以下の点を考慮して決定されている。
車両の使用開始時には気筒毎補正量FCCB(p) は初期
値のままである。FCCB(p) が学習によって気筒間の
噴射を補正する値に収束するのは、車両の使用開始から
ある程度の時間が経過してから、すなわち、図4の気筒
毎補正量ルーチンが繰り返し行われて気筒毎の回転ばら
つきが学習によって吸収された後である。判定値STo
はこのような事情を考慮して設定されており、気筒毎補
正量FCCB(p) のばらつきが十分に小さな値になるの
に要する時間に対応した値となっている。
判定値SToよりも大きいか否かを判定する。ここでの
判定値SToは、以下の点を考慮して決定されている。
車両の使用開始時には気筒毎補正量FCCB(p) は初期
値のままである。FCCB(p) が学習によって気筒間の
噴射を補正する値に収束するのは、車両の使用開始から
ある程度の時間が経過してから、すなわち、図4の気筒
毎補正量ルーチンが繰り返し行われて気筒毎の回転ばら
つきが学習によって吸収された後である。判定値STo
はこのような事情を考慮して設定されており、気筒毎補
正量FCCB(p) のばらつきが十分に小さな値になるの
に要する時間に対応した値となっている。
【0057】前記ステップ303の判定条件が満たされ
ていない(IT≦STo)と、前述した気筒毎補正量F
CCB(p) のばらつきが未だ大きく、このばらつきを小
さくするためにさらに気筒毎補正量算出ルーチンが繰り
返される必要があると判断し、このルーチンを終了す
る。これに対しステップ303の判定条件が満たされて
いると、車両の使用開始から十分な時間にわたり気筒毎
補正量算出ルーチンが行われ、同使用開始時における気
筒毎補正量FCCB(p) のばらつきが小さくなってい
て、カウンタCのそれ以上のカウント動作が不要である
と判断し、ステップ304で各気筒pの気筒毎補正量F
CCB(p) を読み込み、その値を初期補正量BFCCB
(p) としてバックアップRAM84に記憶する。続い
て、ステップ305においてフラグFBFCCを「0」
から「1」に切り換えてこのルーチンを終了する。
ていない(IT≦STo)と、前述した気筒毎補正量F
CCB(p) のばらつきが未だ大きく、このばらつきを小
さくするためにさらに気筒毎補正量算出ルーチンが繰り
返される必要があると判断し、このルーチンを終了す
る。これに対しステップ303の判定条件が満たされて
いると、車両の使用開始から十分な時間にわたり気筒毎
補正量算出ルーチンが行われ、同使用開始時における気
筒毎補正量FCCB(p) のばらつきが小さくなってい
て、カウンタCのそれ以上のカウント動作が不要である
と判断し、ステップ304で各気筒pの気筒毎補正量F
CCB(p) を読み込み、その値を初期補正量BFCCB
(p) としてバックアップRAM84に記憶する。続い
て、ステップ305においてフラグFBFCCを「0」
から「1」に切り換えてこのルーチンを終了する。
【0058】CPU81と、前述した初期補正量記憶ル
ーチンにおけるステップ301〜305の処理とは初期
データ取り込み手段に相当する。従って、同記憶ルーチ
ンによると、車両の使用開始時にはステップ301〜3
03の処理が繰り返し行われ、カウント値ITがカウン
トアップされ、ディーゼルエンジン2の運転時間が積算
される。フラグFBFCCは「0」のままである。前記
使用開始からある程度の時間にわたりディーゼルエンジ
ン2が作動させられ、カウント値ITが判定値SToを
越えると、ステップ301〜305の処理が順に行わ
れ、その時点の気筒毎補正量FCCB(p) が初期補正量
BFCCB(p) として設定されるとともに、フラグFB
FCCが「0」から「1」に切り換えられる。その次の
制御周期以降はステップ302の判定条件が満たされる
ので、ステップ301,302の処理が繰り返される。
ーチンにおけるステップ301〜305の処理とは初期
データ取り込み手段に相当する。従って、同記憶ルーチ
ンによると、車両の使用開始時にはステップ301〜3
03の処理が繰り返し行われ、カウント値ITがカウン
トアップされ、ディーゼルエンジン2の運転時間が積算
される。フラグFBFCCは「0」のままである。前記
使用開始からある程度の時間にわたりディーゼルエンジ
ン2が作動させられ、カウント値ITが判定値SToを
越えると、ステップ301〜305の処理が順に行わ
れ、その時点の気筒毎補正量FCCB(p) が初期補正量
BFCCB(p) として設定されるとともに、フラグFB
FCCが「0」から「1」に切り換えられる。その次の
制御周期以降はステップ302の判定条件が満たされる
ので、ステップ301,302の処理が繰り返される。
【0059】このように、各噴射ノズル4、燃料噴射ポ
ンプ1等の使用初期段階、すなわち燃料噴射系の構成部
品が経時変化していない段階において、全ての気筒pの
気筒毎補正量FCCB(p) が取り込まれ、初期データと
してバックアップRAM84に記憶させられる。これら
の初期データは、前記噴射系構成部品が正常に作動し、
目的とする量、あるいはそれに近い量の燃料が各噴射ノ
ズル4から噴射されたときの値である。
ンプ1等の使用初期段階、すなわち燃料噴射系の構成部
品が経時変化していない段階において、全ての気筒pの
気筒毎補正量FCCB(p) が取り込まれ、初期データと
してバックアップRAM84に記憶させられる。これら
の初期データは、前記噴射系構成部品が正常に作動し、
目的とする量、あるいはそれに近い量の燃料が各噴射ノ
ズル4から噴射されたときの値である。
【0060】次に、図8の異常検出ルーチンについて説
明する。CPU81はステップ401において、そのと
きの気筒毎補正量FCCB(p)及び初期補正量BFCC
B(p) をそれぞれ読み込む。次いで、ステップ402に
おいて両補正量FCCB(p) ,BFCCB(p) の偏差Δ
FCCB(p) を求め、その絶対値が予め定めておいた異
常判定値ThFCCBよりも大きいか否かを判定する。
この偏差の絶対値|ΔFCCB(p) |は、各噴射ノズル
4の噴射流量の変化に対応している。すなわち、噴射系
構成部品の経時変化等により、その噴射流量と噴射ノズ
ル4等の使用初期段階での流量との差が大きくなるに従
い、前記絶対値|ΔFCCB(p) |も大きくなる。この
ステップ402での判定条件が満たされている(|ΔF
CCB(p) |>ThFCCB)と、噴射系構成部品が異
常であると判断し、その異常を運転者に知らせるべく警
告ランプ65を点灯させるための信号を出力し、ステッ
プ404へ移行する。これに対し、前記判定条件が満た
されていない(|ΔFCCB(p) |≦ThFCCB)
と、噴射系構成部品が正常に作動していると判断し、ス
テップ404へ移行する。
明する。CPU81はステップ401において、そのと
きの気筒毎補正量FCCB(p)及び初期補正量BFCC
B(p) をそれぞれ読み込む。次いで、ステップ402に
おいて両補正量FCCB(p) ,BFCCB(p) の偏差Δ
FCCB(p) を求め、その絶対値が予め定めておいた異
常判定値ThFCCBよりも大きいか否かを判定する。
この偏差の絶対値|ΔFCCB(p) |は、各噴射ノズル
4の噴射流量の変化に対応している。すなわち、噴射系
構成部品の経時変化等により、その噴射流量と噴射ノズ
ル4等の使用初期段階での流量との差が大きくなるに従
い、前記絶対値|ΔFCCB(p) |も大きくなる。この
ステップ402での判定条件が満たされている(|ΔF
CCB(p) |>ThFCCB)と、噴射系構成部品が異
常であると判断し、その異常を運転者に知らせるべく警
告ランプ65を点灯させるための信号を出力し、ステッ
プ404へ移行する。これに対し、前記判定条件が満た
されていない(|ΔFCCB(p) |≦ThFCCB)
と、噴射系構成部品が正常に作動していると判断し、ス
テップ404へ移行する。
【0061】ステップ404では全気筒pに対し異常判
定を行ったか否かを判定する。この判定条件が満たされ
ていない場合には、前述したステップ401〜403の
処理を実行する。この処理によりステップ404の判定
条件が満たされたら、このルーチンを終了する。
定を行ったか否かを判定する。この判定条件が満たされ
ていない場合には、前述したステップ401〜403の
処理を実行する。この処理によりステップ404の判定
条件が満たされたら、このルーチンを終了する。
【0062】前述したCPU81と、異常検出ルーチン
におけるステップ401〜404の処理とは異常判定手
段に相当する。このように本実施の形態では、異常判定
のための初期補正量BFCCB(p) が気筒p毎に取り込
まれ、しかもそれらの初期補正量BFCCB(p) が噴射
系構成部品の使用初期段階(正常作動時)のものであ
る。そして、気筒毎補正量FCCB(p) が監視され、前
記の初期補正量BFCCB(p) に対する実際の気筒毎補
正量FCCB(p) のずれ量に基づき、前記噴射系構成部
品の正常・異常の判定が行われる。気筒毎補正量FCC
B(p) が初期補正量BFCCB(p) から大きくずれた場
合には噴射系構成部品が異常と判定される。前記の自己
診断に際しては、気筒p毎の初期補正量BFCCB(p)
が基準となるので、異常の検出精度が高く、気筒毎補正
量FCCB(p) が最大である気筒pに対応する噴射系構
成部品の正常作動時に異常と誤判定したり、同補正量F
CCB(p) が最小である気筒pに対応する噴射系構成部
品の異常時に正常と誤判定したりすることがない。
におけるステップ401〜404の処理とは異常判定手
段に相当する。このように本実施の形態では、異常判定
のための初期補正量BFCCB(p) が気筒p毎に取り込
まれ、しかもそれらの初期補正量BFCCB(p) が噴射
系構成部品の使用初期段階(正常作動時)のものであ
る。そして、気筒毎補正量FCCB(p) が監視され、前
記の初期補正量BFCCB(p) に対する実際の気筒毎補
正量FCCB(p) のずれ量に基づき、前記噴射系構成部
品の正常・異常の判定が行われる。気筒毎補正量FCC
B(p) が初期補正量BFCCB(p) から大きくずれた場
合には噴射系構成部品が異常と判定される。前記の自己
診断に際しては、気筒p毎の初期補正量BFCCB(p)
が基準となるので、異常の検出精度が高く、気筒毎補正
量FCCB(p) が最大である気筒pに対応する噴射系構
成部品の正常作動時に異常と誤判定したり、同補正量F
CCB(p) が最小である気筒pに対応する噴射系構成部
品の異常時に正常と誤判定したりすることがない。
【0063】このように異常検出の精度が向上すること
から、従来技術とは異なり、気筒毎補正量FCCB(p)
が最大である気筒において、噴射系構成部品の正常時で
あるにもかかわらず異常と誤判定しないように、異常判
定値ThFCCBに余裕を持たせる必要はない。従っ
て、異常判定値ThFCCBを、前記気筒pでの気筒毎
補正量FCCB(p) よりも大きな値に設定した場合の不
具合を解消できる。すなわち、気筒毎補正量FCCB
(p) が少ない気筒pにおいて、噴射系構成部品の異常に
よって多くの量の燃料が噴射された場合、従来技術では
正常と判定するおそれがあるのに対し、本実施の形態で
は異常と判定することができる。そのため、特にエミッ
ションの悪化を防止するために高い検出精度が要求され
る燃料噴射制御装置にも、本実施の形態の技術を好適に
適用できる。
から、従来技術とは異なり、気筒毎補正量FCCB(p)
が最大である気筒において、噴射系構成部品の正常時で
あるにもかかわらず異常と誤判定しないように、異常判
定値ThFCCBに余裕を持たせる必要はない。従っ
て、異常判定値ThFCCBを、前記気筒pでの気筒毎
補正量FCCB(p) よりも大きな値に設定した場合の不
具合を解消できる。すなわち、気筒毎補正量FCCB
(p) が少ない気筒pにおいて、噴射系構成部品の異常に
よって多くの量の燃料が噴射された場合、従来技術では
正常と判定するおそれがあるのに対し、本実施の形態で
は異常と判定することができる。そのため、特にエミッ
ションの悪化を防止するために高い検出精度が要求され
る燃料噴射制御装置にも、本実施の形態の技術を好適に
適用できる。
【0064】本実施の形態は前述した事項以外にも以下
の特徴を有する。 (a)仮に、ディーゼルエンジン2の運転開始時の気筒
毎補正量FCCB(p)を初期補正量BFCCB(p) とし
て用いると、その補正量BFCCB(p) は気筒毎補正量
FCCB(p) が有するばらつきを含んでしまい、異常検
出の精度を損なってしまう。これに対し、本実施の形態
では運転開始時からある程度時間が経過した後、すなわ
ち、カウント値ITが判定値SToを越えた後の気筒毎
補正量FCCB(p) を初期補正量BFCCB(p) として
用いている。このため、気筒毎補正量算出ルーチンの繰
り返しの実行により前記ばらつきが小さくされた気筒毎
補正量FCCB(p) が初期補正量BFCCB(p) とな
る。この点からも異常検出精度の向上を図るうえで有利
である。
の特徴を有する。 (a)仮に、ディーゼルエンジン2の運転開始時の気筒
毎補正量FCCB(p)を初期補正量BFCCB(p) とし
て用いると、その補正量BFCCB(p) は気筒毎補正量
FCCB(p) が有するばらつきを含んでしまい、異常検
出の精度を損なってしまう。これに対し、本実施の形態
では運転開始時からある程度時間が経過した後、すなわ
ち、カウント値ITが判定値SToを越えた後の気筒毎
補正量FCCB(p) を初期補正量BFCCB(p) として
用いている。このため、気筒毎補正量算出ルーチンの繰
り返しの実行により前記ばらつきが小さくされた気筒毎
補正量FCCB(p) が初期補正量BFCCB(p) とな
る。この点からも異常検出精度の向上を図るうえで有利
である。
【0065】(b)ディーゼルエンジン2の作動中に噴
射系構成部品の状態が自動的に診断される。また、診断
のための初期補正量BFCCB(p)も自動的に設定され
る。このため、運転者等が診断のために特別な操作を行
わなくてもすむ。
射系構成部品の状態が自動的に診断される。また、診断
のための初期補正量BFCCB(p)も自動的に設定され
る。このため、運転者等が診断のために特別な操作を行
わなくてもすむ。
【0066】(c)噴射系構成部品が異常の場合には、
その旨を警告ランプ65の点灯によって直ちに運転者に
知らせることができる。 (d)噴射系構成部品の異常検出のために、気筒毎に噴
射量を補正する噴射制御技術を利用している。このた
め、専用のセンサや診断機構を別途に設けなくてもす
む。診断を非常に簡単な構成で行うことができる。
その旨を警告ランプ65の点灯によって直ちに運転者に
知らせることができる。 (d)噴射系構成部品の異常検出のために、気筒毎に噴
射量を補正する噴射制御技術を利用している。このた
め、専用のセンサや診断機構を別途に設けなくてもす
む。診断を非常に簡単な構成で行うことができる。
【0067】なお、本発明は次に示す別の実施の形態に
具体化することができる。 (1)前記実施の形態では、本発明を、燃料噴射ポンプ
1の電磁スピル弁23を作動させることにより燃料噴射
量を制御するタイプの燃料噴射制御装置に具体化した
が、プランジャ上にスピルリングを嵌合し、エンジンの
運転状態に応じてそのスピルリングの位置を変更して燃
料噴射量を制御するようにした燃料噴射制御装置にも具
体化できる。
具体化することができる。 (1)前記実施の形態では、本発明を、燃料噴射ポンプ
1の電磁スピル弁23を作動させることにより燃料噴射
量を制御するタイプの燃料噴射制御装置に具体化した
が、プランジャ上にスピルリングを嵌合し、エンジンの
運転状態に応じてそのスピルリングの位置を変更して燃
料噴射量を制御するようにした燃料噴射制御装置にも具
体化できる。
【0068】(2)前記実施の形態では噴射系構成部品
が異常と判定された場合に警告ランプ65を点灯させる
ようにしたが、これに代えて、その異常発生をダイアグ
ノーシス用データとしてバックアップRAM84に記憶
し、そのデータを車両の点検時、修理時等に読み出され
るようにしてもよい。
が異常と判定された場合に警告ランプ65を点灯させる
ようにしたが、これに代えて、その異常発生をダイアグ
ノーシス用データとしてバックアップRAM84に記憶
し、そのデータを車両の点検時、修理時等に読み出され
るようにしてもよい。
【0069】(3)前記実施の形態では、ディーゼルエ
ンジン2の累積的な使用期間であるエンジン運転時間を
計測し、その計測結果に基づいて噴射ノズル4の使用初
期段階を判断するようにした。これに代えて、ディーゼ
ルエンジンを搭載した車両の累積的な走行距離を計測
し、その計測結果に基づいて前記使用初期段階を判断す
るようにしてもよい。走行距離はトランスミッションの
出力軸や車輪の回転数から算出することができる。
ンジン2の累積的な使用期間であるエンジン運転時間を
計測し、その計測結果に基づいて噴射ノズル4の使用初
期段階を判断するようにした。これに代えて、ディーゼ
ルエンジンを搭載した車両の累積的な走行距離を計測
し、その計測結果に基づいて前記使用初期段階を判断す
るようにしてもよい。走行距離はトランスミッションの
出力軸や車輪の回転数から算出することができる。
【0070】また、エンジン運転時間に代えて、ディー
ゼルエンジン2の回転数の積算値や、燃料噴射量の積算
値を用いてもよい。 (4)本発明は、前記実施の形態とは異なる方法で気筒
毎補正量をFCCB(p) を求めるようにした燃料噴射制
御装置にも適用できる。この方法は、気筒p(p=1〜4)毎
に瞬時回転速度NEi(i=1〜4) を算出し、連続する瞬時
回転速度NEi-1 ,NEiの偏差((NEi-1)−(NE
i))を回転変動量とし、この変動量を小さくする方向
へ気筒p毎の燃料噴射量を補正するための気筒毎補正量
FCCB(p) を求めるものである。従って、前記回転変
動量が正の場合には気筒毎補正量FCCB(p) は燃料噴
射量を減量補正するための値となり、回転変動量が負の
場合には気筒毎補正量FCCB(p) は燃料噴射量を増量
補正するための値となる。
ゼルエンジン2の回転数の積算値や、燃料噴射量の積算
値を用いてもよい。 (4)本発明は、前記実施の形態とは異なる方法で気筒
毎補正量をFCCB(p) を求めるようにした燃料噴射制
御装置にも適用できる。この方法は、気筒p(p=1〜4)毎
に瞬時回転速度NEi(i=1〜4) を算出し、連続する瞬時
回転速度NEi-1 ,NEiの偏差((NEi-1)−(NE
i))を回転変動量とし、この変動量を小さくする方向
へ気筒p毎の燃料噴射量を補正するための気筒毎補正量
FCCB(p) を求めるものである。従って、前記回転変
動量が正の場合には気筒毎補正量FCCB(p) は燃料噴
射量を減量補正するための値となり、回転変動量が負の
場合には気筒毎補正量FCCB(p) は燃料噴射量を増量
補正するための値となる。
【0071】(5)本発明は、瞬時回転速度NEi(i=1
〜4) に基づき、気筒p毎の回転変動量の比が小さくな
るように基本噴射量QBASEを補正するようにした燃
料噴射制御装置にも適用できる。
〜4) に基づき、気筒p毎の回転変動量の比が小さくな
るように基本噴射量QBASEを補正するようにした燃
料噴射制御装置にも適用できる。
【0072】(6)前記実施の形態では、初期補正量B
FCCB(p) と気筒毎補正量FCCB(p) との偏差の絶
対値が異常判定値ThFCCBより大きな場合に噴射系
構成部品が異常であると判定したが、両補正量BFCC
B(p) ,FCCB(p) の比が予め定めた異常判定値より
も大きな場合に異常と判定するようにしてもよい。
FCCB(p) と気筒毎補正量FCCB(p) との偏差の絶
対値が異常判定値ThFCCBより大きな場合に噴射系
構成部品が異常であると判定したが、両補正量BFCC
B(p) ,FCCB(p) の比が予め定めた異常判定値より
も大きな場合に異常と判定するようにしてもよい。
【0073】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、各形態から把握できる請求項以外の技術的思想
について、以下にそれらの効果とともに記載する。 (イ)請求項1に記載の異常判定装置において、前記初
期データ取り込み手段はディーゼル機関の運転開始時か
らの運転時間又は走行距離を積算し、その積算値が予め
定められた判定値よりも大きくなったとき、前記噴射量
補正手段による気筒毎の補正量を取り込むものである燃
料噴射制御装置の異常判定装置。このような構成とする
ことにより、気筒毎の補正量がばらついていても、その
ばらつきを持った値を初期データとして取り込むことが
可能となり、異常検出精度をさらに高めることができ
る。
したが、各形態から把握できる請求項以外の技術的思想
について、以下にそれらの効果とともに記載する。 (イ)請求項1に記載の異常判定装置において、前記初
期データ取り込み手段はディーゼル機関の運転開始時か
らの運転時間又は走行距離を積算し、その積算値が予め
定められた判定値よりも大きくなったとき、前記噴射量
補正手段による気筒毎の補正量を取り込むものである燃
料噴射制御装置の異常判定装置。このような構成とする
ことにより、気筒毎の補正量がばらついていても、その
ばらつきを持った値を初期データとして取り込むことが
可能となり、異常検出精度をさらに高めることができ
る。
【0074】(ロ)上記(イ)に記載の異常判定装置に
おいて、前記判定値は噴射量補正手段による補正量の変
化率が小さくなるのに要する時間に対応した値である燃
料噴射制御装置の異常判定装置。このような構成とする
ことにより、上記(イ)の効果を確実に奏することがで
きる。
おいて、前記判定値は噴射量補正手段による補正量の変
化率が小さくなるのに要する時間に対応した値である燃
料噴射制御装置の異常判定装置。このような構成とする
ことにより、上記(イ)の効果を確実に奏することがで
きる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、各
噴射ノズルの使用初期段階に気筒毎の補正量を取り込ん
で初期データとして記憶しておき、同初期データと補正
量との偏差又は比に基づき異常判定するようにしたの
で、気筒毎に噴射量の補正量が異なっても、全ての気筒
の噴射制御装置に関し高い精度で異常検出を行うことが
できる。
噴射ノズルの使用初期段階に気筒毎の補正量を取り込ん
で初期データとして記憶しておき、同初期データと補正
量との偏差又は比に基づき異常判定するようにしたの
で、気筒毎に噴射量の補正量が異なっても、全ての気筒
の噴射制御装置に関し高い精度で異常検出を行うことが
できる。
【図1】本発明の概念構成図。
【図2】ディーゼルエンジン及び燃料噴射ポンプの概略
構成図。
構成図。
【図3】ECUの電気的構成を示すブロック図。
【図4】気筒毎補正量算出ルーチンを説明するフローチ
ャート。
ャート。
【図5】偏差と気筒毎補正量との関係を規定したマップ
を示す特性図。
を示す特性図。
【図6】燃料噴射制御ルーチンを説明するフローチャー
ト。
ト。
【図7】初期補正量記憶ルーチンを説明するフローチャ
ート。
ート。
【図8】異常検出ルーチンを説明するフローチャート。
2…ディーゼルエンジン(ディーゼル機関)、4…噴射
ノズル、35…運転状態検出手段の一部を構成するとと
もに、回転速度検出手段を構成する回転速度センサ、7
3…運転状態検出手段の一部を構成するアクセル開度セ
ンサ、74…運転状態検出手段の一部を構成する吸気圧
センサ、81…CPU、84…記憶手段としてのバック
アップRAM、NE…エンジン回転速度、QBASE…
基本噴射量、p…気筒、DNEp …回転変動、WNDL
T…平均値、DDNEp …偏差、BFCCB(p) …初期
データとしての初期補正量、ΔFCCB(p) …偏差、T
hFCCB(p) …異常判定値。
ノズル、35…運転状態検出手段の一部を構成するとと
もに、回転速度検出手段を構成する回転速度センサ、7
3…運転状態検出手段の一部を構成するアクセル開度セ
ンサ、74…運転状態検出手段の一部を構成する吸気圧
センサ、81…CPU、84…記憶手段としてのバック
アップRAM、NE…エンジン回転速度、QBASE…
基本噴射量、p…気筒、DNEp …回転変動、WNDL
T…平均値、DDNEp …偏差、BFCCB(p) …初期
データとしての初期補正量、ΔFCCB(p) …偏差、T
hFCCB(p) …異常判定値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 364 F02D 45/00 364Q (72)発明者 日高 茂樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装 株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 多気筒ディーゼル機関の気筒毎に設けら
れた複数の噴射ノズルと、 前記ディーゼル機関の運転状態を検出する運転状態検出
手段と、 前記運転状態検出手段による機関運転状態に応じた基本
噴射量を算出する基本噴射量算出手段と、 前記各気筒での燃料の燃焼により変化する機関回転速度
を検出する回転速度検出手段と、 前記回転速度検出手段による機関回転速度に基づく気筒
毎の回転変動量の偏差又は比が小さくなるように、前記
基本噴射量算出手段による基本噴射量を補正する噴射量
補正手段とを備え、前記噴射量補正手段による補正後の
量の燃料を各噴射ノズルから噴射させるようにした燃料
噴射制御装置に用いられるものであって、 前記各噴射ノズルの使用初期段階において、前記噴射量
補正手段による気筒毎の補正量を取り込み、初期データ
として記憶手段に記憶させる初期データ取り込み手段
と、 前記噴射量補正手段による補正量と、前記記憶手段に記
憶された対応する気筒での初期データとの偏差又は比を
求め、その偏差又は比が予め定めた異常判定値よりも大
きいと、その気筒の噴射制御装置が異常であると判定す
る異常判定手段とを設けた燃料噴射制御装置の異常判定
装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33734895A JPH09177587A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 燃料噴射制御装置の異常判定装置 |
| DE1996624549 DE69624549T2 (de) | 1995-12-25 | 1996-12-24 | Fehlerüberwachungsvorrichtung für ein Brennstoffeinspritzsteuerungssystem |
| EP19960120868 EP0781912B1 (en) | 1995-12-25 | 1996-12-24 | Apparatus for determining malfunctioning of fuel injection control system |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33734895A JPH09177587A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 燃料噴射制御装置の異常判定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09177587A true JPH09177587A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18307786
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33734895A Pending JPH09177587A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 燃料噴射制御装置の異常判定装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0781912B1 (ja) |
| JP (1) | JPH09177587A (ja) |
| DE (1) | DE69624549T2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008241708A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-10-09 | Delphi Technologies Inc | 車両診断装置および方法 |
| JP2017505400A (ja) * | 2014-01-27 | 2017-02-16 | ヴァルツィラ・スウィッツァランド・リミテッド | ヂーゼルエンジンの噴射制御装置及び噴射装置の故障を検知する方法 |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3092552B2 (ja) * | 1997-09-16 | 2000-09-25 | トヨタ自動車株式会社 | 圧縮着火式内燃機関 |
| FR2795819B1 (fr) * | 1999-07-02 | 2001-09-21 | Renault | Procede de controle du couple d'un moteur a combustion interne |
| DE10009065A1 (de) * | 2000-02-25 | 2001-09-13 | Bosch Gmbh Robert | Verfahren und Einrichtung zur Steuerung einer mehrzylindrigen Brennkraftmaschine |
| US7647915B2 (en) * | 2007-04-23 | 2010-01-19 | Gm Global Technology Operations, Inc. | System for controlling fuel injectors |
| GB2531155A (en) * | 2015-09-21 | 2016-04-13 | Gm Global Tech Operations Llc | Method of identifying a faulty fuel injector in an internal combustion engine |
| CN111997771A (zh) * | 2020-08-27 | 2020-11-27 | 重庆潍柴发动机有限公司 | 一种多点喷射电控发动机的单缸功率自动修正方法 |
| CN112282952B (zh) * | 2020-10-30 | 2022-08-05 | 潍柴动力股份有限公司 | 发动机燃烧故障判定方法及装置 |
| CN114687859A (zh) * | 2022-03-29 | 2022-07-01 | 武汉理工大学 | 一种发动机做功不均匀补偿方法、装置、设备及存储介质 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3336028C3 (de) * | 1983-10-04 | 1997-04-03 | Bosch Gmbh Robert | Einrichtung zur Beeinflussung von Steuergrößen einer Brennkraftmaschine |
| JPS6125947A (ja) * | 1984-07-16 | 1986-02-05 | Nippon Denso Co Ltd | 燃料噴射量修正制御方法 |
| JPH0586956A (ja) * | 1991-09-27 | 1993-04-06 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関の失火検出装置 |
| DE4335700A1 (de) * | 1993-10-20 | 1995-04-27 | Bosch Gmbh Robert | Verfahren und Vorrichtung zur Funktionsüberwachung eines Sensors |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP33734895A patent/JPH09177587A/ja active Pending
-
1996
- 1996-12-24 EP EP19960120868 patent/EP0781912B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-12-24 DE DE1996624549 patent/DE69624549T2/de not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008241708A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-10-09 | Delphi Technologies Inc | 車両診断装置および方法 |
| JP2017505400A (ja) * | 2014-01-27 | 2017-02-16 | ヴァルツィラ・スウィッツァランド・リミテッド | ヂーゼルエンジンの噴射制御装置及び噴射装置の故障を検知する方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0781912A2 (en) | 1997-07-02 |
| EP0781912B1 (en) | 2002-10-30 |
| DE69624549D1 (de) | 2002-12-05 |
| DE69624549T2 (de) | 2003-06-18 |
| EP0781912A3 (en) | 1999-06-02 |
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