JPH07180592A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JPH07180592A
JPH07180592A JP32813493A JP32813493A JPH07180592A JP H07180592 A JPH07180592 A JP H07180592A JP 32813493 A JP32813493 A JP 32813493A JP 32813493 A JP32813493 A JP 32813493A JP H07180592 A JPH07180592 A JP H07180592A
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JP
Japan
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time
pulse
spill
angle
internal combustion
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Application number
JP32813493A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Ishizaka
一義 石坂
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の回転変動や回転変化の影響を受け
ることなく、余り角度の時間換算を精度良く行って、目
標とする制御量を確実に得る。 【構成】 余り角度を時間換算するためのスピル時パル
ス時間TS2aを求めるに当たり、前回のスピル時期近
傍でのスピル時パルス時間TS2と、前回及び前々回の
それぞれの燃料噴射終了後に瞬時回転数が最高となる時
期近傍に相当する瞬時時間TN13n,TN13oを求
める。瞬時時間TN13oとスピル時パルス時間TS2
との比を回転変動率として設定し、瞬時時間TN13n
にこの回転変動率を乗算して、今回のスピル時パルス時
間を予測する。又、瞬時時間TN13nと瞬時時間TN
13oとの偏差を回転変化量として求め、前記予測した
今回のスピル時パルス時間から、この回転変化量を示す
値を減算することにより、今回の最終的な補正後スピル
時パルス時間TS2aを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジンや
ガソリンエンジン等の内燃機関の制御装置に係り、例え
ばディーゼルエンジンにおいては、燃料噴射量を調整す
るべく、燃料噴射ポンプにおける電磁スピル弁の作動を
制御するための内燃機関の制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば電子制御ディーゼルエン
ジンの燃料噴射ポンプにおいては、そのプランジャのリ
フトに応じて得られる燃料噴射量が所要の目標噴射量と
なるように、電磁スピル弁が制御されてスピルポートが
開かれるようになっている。これにより、プランジャ高
圧室から圧送される燃料を燃料室へ溢流(スピル)さ
せ、燃料の圧送終わり、即ち燃料噴射の終了時期を制御
して、所要の目標噴射量を得るようにしている。
【0003】このような電磁スピル弁では、通常、エン
ジンのクランクシャフトが一定クランク角度回転する毎
に出力されるエンジン回転パルスを利用して、その開閉
制御が行われるようになっている。
【0004】例えば、特開昭62−267547号公報
に開示された技術では、その時々のエンジンの運転状態
に応じて決定される燃料噴射量を得るべく、噴射終了時
期に相当する目標スピル時期に、電磁スピル弁によりス
ピルポートを開放させている。ここで、目標スピル時期
を決定するには、先ずエンジンの運転状態に応じて決定
される燃料噴射量に相当する目標クランク角度としての
目標スピル角度を求める。次に、一定のクランク角度毎
に得られるエンジン回転パルスに基づき、そのエンジン
回転パルスの所定の基準位置から目標スピル角度位置ま
でのパルスカウント数と1パルス分に満たない余り角度
とを求める。そして、その余り角度については、前回の
スピル時期を含む1パルス分の所要時間(スピル時パル
ス時間)に基づいて時間換算するようにしていた。そし
て、その余り角度を時間換算した値と前記パルスカウン
ト数とに基づいて目標スピル時期を決定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では、前回のスピル時期を含む1パルス分の所要時
間、すなわち前回のスピル時パルス時間をそのまま用い
て、今回の目標スピル角度における余り角度を時間換算
するようにしている。このため、エンジン負荷の変化等
によりエンジンの回転変動が大きくなった場合には、前
記スピル時パルス時間の誤差が大きくなる。
【0006】つまり、例えば、今回の目標スピル時期近
傍でのエンジンの瞬時回転数が、前回のスピル時期近傍
での瞬時回転数に比べて落ち込むような場合には、今回
のスピル時パルス時間が前回のスピル時パルス時間に比
べて長くなる。従って、このような回転変動の大きい状
態で求められた前回のスピル時パルス時間に基づいて余
り角度を時間換算した場合には、その時間換算値の誤差
が非常に大きくなり、燃料噴射量制御の精度が悪化する
おそれがあった。又、燃料噴射量制御の精度悪化に起因
して、エンジンの回転変動を更に誘発させて出力低下を
招来したり、サージングが発生したりするというおそれ
もあった。
【0007】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、内燃機関の回転変動や
回転変化の影響を受けることなく、余り角度の時間換算
を精度良く行って、目標とする制御量を確実に得ること
ができる内燃機関の制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、図1に示すように、
内燃機関M1のクランクシャフトM2が一定クランク角
度回転される毎にパルス信号を出力するパルス信号出力
手段M3と、内燃機関M1における燃料噴射量等の制御
量を調整するためのアクチュエータM4と、内燃機関M
1の運転状態を検出する運転状態検出手段M5と、その
検出された運転状態に応じて決定される制御量を得るべ
く、前記アクチュエータM4の作動を制御すべき時期に
相当する目標クランク角度を算出する目標クランク角算
出手段M6と、前記パルス信号出力手段M3からのパル
ス信号に基づき、そのパルス信号の所定の基準位置から
前記目標クランク角算出手段M6により算出された目標
クランク角度位置までのパルス信号のカウント数とその
パルス信号1つ分に満たない余り角度とを算出する余り
角度算出手段M7と、前記パルス信号出力手段M3から
出力されるパルス信号間の所要時間を、クランクシャフ
トM2が一定クランク角度回転されるのに要する時間に
相当するパルス時間として算出するパルス時間算出手段
M8と、前記余り角度算出手段M7により算出された余
り角度を、前記パルス時間算出手段M8により算出され
たパルス時間に基づいて時間換算する角度時間換算手段
M9と、前記余り角度算出手段M7により算出されたパ
ルス信号のカウント数と前記角度時間換算手段M9によ
る余り角度の時間換算値とから決定されるタイミングで
前記アクチュエータM4の作動を制御する制御手段M1
0とを備えた内燃機関の制御装置において、前記アクチ
ュエータM4の前々回の制御時期終了後に内燃機関M1
の瞬時回転数が最高になる時期近傍でのパルス時間と、
アクチュエータM4の前回の制御時期近傍でのパルス時
間との比を、回転変動率として算出する回転変動算出手
段M11と、その算出された回転変動率と、アクチュエ
ータM4の前回の制御時期終了後に内燃機関M1の瞬時
回転数が最高になる時期近傍でのパルス時間とに基づい
て、前記目標クランク角算出手段M6による今回の目標
クランク角度近傍でのパルス時間を予測するパルス時間
予測手段M12とを設け、その予測されたパルス時間に
基づいて、前記角度時間換算手段M9による余り角度の
時間換算を行うようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0009】又、請求項2に記載の発明では、同じく図
1に示すように、前記パルス時間予測手段M12は、前
回の制御サイクル及び今回の制御サイクルにおける所定
時期でのパルス時間の偏差を回転変化量として求め、そ
の回転変化量に基づいて前記予測したパルス時間を補正
する補正手段M13を含むことを特徴とするものであ
る。
【0010】更に、請求項3に記載の発明では、前記補
正手段M13は、前回の制御サイクル中において、前々
回の制御時期終了後に内燃機関M1の瞬時回転数が最高
になる時期近傍でのパルス時間と、今回の制御サイクル
中において、前回の制御時期終了後に内燃機関M1の瞬
時回転数が最高になる時期近傍でのパルス時間との偏差
を回転変化量として求めることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、図1
に示すように、内燃機関M1のクランクシャフトM2が
回転されると、そのクランクシャフトM2が一定クラン
ク角度回転される毎に、パルス信号出力手段M3からパ
ルス信号が出力される。又、このとき、運転状態検出手
段M5により、内燃機関M1の運転状態が検出される。
そして、その検出された運転状態に応じて決定される制
御量を得るべく、目標クランク角算出手段M6により、
アクチュエータM4の作動を制御すべき時期に相当する
目標クランク角度が算出される。
【0012】一方、前記パルス信号出力手段M3からの
パルス信号に基づき、余り角度算出手段M7により、パ
ルス信号の所定の基準位置から前記目標クランク角度位
置までのパルス信号のカウント数とそのパルス信号1つ
分に満たない余り角度とが算出される。又、パルス時間
算出手段M8により、前記パルス信号間の所要時間がパ
ルス時間として算出される。即ち、このパルス時間は、
クランクシャフトM2が一定クランク角度回転されるの
に要する時間に相当するものである。そして、前記算出
された余り角度が、角度時間換算手段M9により、パル
ス時間に基づいて時間換算される。
【0013】そして、制御手段M10により、前記算出
されたパルス信号のカウント数と前記余り角度の時間換
算値とから決定されるタイミングで前記アクチュエータ
M4の作動が制御される。その結果、内燃機関M1の燃
料噴射量等の制御量が調整される。
【0014】ここで、回転変動算出手段M11により、
前記アクチュエータM4の前々回の制御時期終了後に内
燃機関M1の瞬時回転数が最高になる時期近傍でのパル
ス時間と、アクチュエータM4の前回の制御時期近傍で
のパルス時間との比が、回転変動率として算出される。
そして、その算出された回転変動率と、アクチュエータ
M4の前回の制御時期終了後に内燃機関M1の瞬時回転
数が最高になる時期近傍でのパルス時間とに基づいて、
パルス時間予測手段M12により、今回の目標クランク
角度近傍でのパルス時間が予測される。そして、その予
測されたパルス時間に基づいて、前記角度時間換算手段
M9による余り角度の時間換算が行われる。
【0015】このため、内燃機関M1の負荷の変化等に
より内燃機関M1のクランクシャフトM2の回転変動が
大きくなった場合でも、その変動率を考慮して、今回の
目標クランク角度近傍でのパルス時間が高精度に予測さ
れる。従って、回転変動を考慮して予測されたパルス時
間に基づいて、余り角度が精度良く時間換算され、その
時間換算値の誤差が大きくなることはない。その結果、
内燃機関M1の運転状態に応じた目標とする制御量が確
実に得られる。
【0016】又、アクチュエータM4の制御時期終了後
に内燃機関M1の瞬時回転数が最高になる時期は、瞬時
回転数が最も安定する時期である。このため、今回の目
標クランク角度近傍でのパルス時間の予測に際して、瞬
時回転数が最も安定する時期近傍でのパルス時間を使用
することにより、そのパルス時間をより高精度に予測す
ることができる。
【0017】又、請求項2に記載の発明によれば、同じ
く図1に示すように、パルス時間予測手段M12の補正
手段13により、前回の制御サイクル及び今回の制御サ
イクルにおける所定時期でのパルス時間の偏差が回転変
化量として求められ、その回転変化量に基づいて前記予
測されたパルス時間が補正される。
【0018】このため、内燃機関M1のクランクシャフ
トM2の回転数が大きく変化した場合でも、その変化を
考慮して、前記予測されたパルス時間が補正される。従
って、回転変化を考慮して補正されたパルス時間に基づ
いて、余り角度が更に精度良く時間換算される。
【0019】更に、請求項3に記載の発明によれば、ア
クチュエータM4の制御時期終了後に内燃機関M1の瞬
時回転数が最高になる時期は、制御サイクル中において
瞬時回転数が最も安定する時期である。このため、補正
手段M13により、前回の制御サイクル及び今回の制御
サイクルにおいて、内燃機関M1の瞬時回転数が最も安
定する時期近傍でのパルス時間の偏差が回転変化量とし
て求められ、その回転変化量に基づいて、前記予測され
たパルス時間がより正確に補正される。
【0020】
【実施例】以下、この発明を自動車におけるディーゼル
エンジンの燃料噴射量制御装置に具体化した一実施例
を、図面に基いて詳細に説明する。
【0021】図2はこの実施例における過給機付ディー
ゼルエンジンの燃料噴射量制御装置を示す概略構成図で
あり、図3はその分配型燃料噴射ポンプ1を示す断面図
である。燃料噴射ポンプ1は内燃機関としてのディーゼ
ルエンジン2のクランクシャフト40にベルト等を介し
て駆動連結されたドライブプーリ3を備えている。そし
て、そのドライブプーリ3の回転によって燃料噴射ポン
プ1が駆動され、ディーゼルエンジン2の各気筒(この
場合は4気筒)毎に設けられた各燃料噴射ノズル4に燃
料が圧送されて燃料噴射が行われる。
【0022】燃料噴射ポンプ1において、ドライブプー
リ3はドライブシャフト5の先端に取付けられている。
又、そのドライブシャフト5の途中には、べーン式ポン
プよりなる燃料フィードポンプ(この図では90度展開
されている)6が設けられている。更に、ドライブシャ
フト5の基端側には、外周面に複数の突起を有する円板
状のパルサ7が取付けられている。そして、ドライブシ
ャフト5の基端部は図示しないカップリングを介してカ
ムプレート8に接続されている。
【0023】パルサ7とカムプレート8との間には、ロ
ーラリング9が設けられ、同ローラリング9の円周に沿
ってカムプレート8のカムフェイス8aに対向する複数
のカムローラ10が取付けられている。カムフェイス8
aはディーゼルエンジン2の気筒数と同数だけ設けられ
ている。又、カムプレート8はスプリング11によって
常にカムローラ10に付勢係合されている。
【0024】カムプレート8には燃料加圧用プランジャ
12の基端が一体回転可能に取付けられ、それらカムプ
レート8及びプランジャ12がドライブシャフト5の回
転に連動して回転される。即ち、ドライブシャフト5の
回転力が図示しないカップリングを介してカムプレート
8に伝達されることにより、カムプレート8が回転しな
がらカムローラ10に係合して、気筒数と同数だけ図中
左右方向へ往復駆動される。又、この往復運動に伴って
プランジャ12が回転しながら同方向へ往復駆動され
る。つまり、カムプレート8のカムフェイス8aがロー
ラリング9のカムローラ10に乗り上げる過程でプラン
ジャ12が往動(リフト)され、その逆にカムフェイス
8aがカムローラ10を乗り下げる過程でプランジャ1
2が復動される。
【0025】プランジャ12はポンプハウジング13に
形成されたシリンダ14に嵌挿されており、プランジャ
12の先端面とシリンダ14の内底面との間が高圧室1
5となっている。又、プランジャ12の先端側外周に
は、ディーゼルエンジン2の気筒数と同数の吸入溝16
と分配ポート17が形成されている。又、それら吸入溝
16及び分配ポート17に対応して、ポンプハウジング
13には分配通路18及び吸入ポート19が形成されて
いる。
【0026】そして、ドライブシャフト5が回転されて
燃料フィードポンプ6が駆動されることにより、図示し
ない燃料タンクから燃料供給ポート20を介して燃料室
21内へ燃料が供給される。又、プランジャ12が復動
されて高圧室15が減圧される吸入行程中に、吸入溝1
6の一つが吸入ポート19に連通することにより、燃料
室21から高圧室15へと燃料が導入される。一方、プ
ランジャ12が往動されて高圧室15が加圧される圧縮
行程中に、分配通路18から各気筒毎の燃料噴射ノズル
4へ燃料が圧送されて噴射される。
【0027】ポンプハウジング13には、高圧室15と
燃料室21とを連通させる燃料溢流(スピル)用のスピ
ル通路22が形成されている。このスピル通路22の途
中には、高圧室15からの燃料スピルを調整するアクチ
ュエータとしての電磁スピル弁23が設けられている。
この電磁スピル弁23は常開型の弁であり、コイル24
が無通電(オフ)の状態では弁体25が開放されて高圧
室15内の燃料が燃料室21へスピルされる。又、コイ
ル24が通電(オン)されることにより、弁体25が閉
鎖されて高圧室15から燃料室21への燃料のスピルが
止められる。
【0028】従って、電磁スピル弁23の通電時間を制
御することにより、同弁23が閉弁・開弁制御され、高
圧室15から燃料室21への燃料のスピル調整が行われ
る。そして、プランジャ12の圧縮行程中に電磁スピル
弁23を開弁させることにより、高圧室15内における
燃料が減圧されて、燃料噴射ノズル4からの燃料噴射が
停止される。つまり、プランジャ12が往動しても、電
磁スピル弁23が開弁している間は高圧室15内の燃料
圧力が上昇せず、燃料噴射ノズル4からの燃料噴射が行
われない。又、プランジャ12の往動中に、電磁スピル
弁23の閉弁・開弁の時期を制御することにより、燃料
噴射ノズル4からの噴射終了が調整されて燃料噴射量が
制御される。
【0029】ポンプハウジング13の下側には、燃料噴
射時期を制御するためのタイマ装置(この図では90度
展開されている)26が設けられている。このタイマ装
置26は、ドライブシャフト5の回転方向に対するロー
ラリング9の位置を制御することにより、カムフェイス
8aがカムローラ10に係合する時期、即ちカムプレー
ト8及びプランジャ12の往復駆動時期を変更するため
のものである。
【0030】タイマ装置26は制御油圧により駆動され
るものであり、タイマハウジング27と、同ハウジング
27内に嵌装されたタイマピストン28と、同じくタイ
マハウジング27内一側の低圧室29にてタイマピスト
ン28を他側の加圧室30へ押圧付勢するタイマスプリ
ング31等とから構成されている。そして、タイマピス
トン28はスライドピン32を介してローラリング9に
接続されている。
【0031】タイマハウジング27の加圧室30には、
燃料フィードポンプ6により加圧された燃料が導入され
るようになっている。そして、その燃料圧力とタイマス
プリング31の付勢力との釣り合い関係によってタイマ
ピストン28の位置が決定される。又、タイマピストン
28の位置が決定されることにより、ローラリング9の
位置が決定され、カムプレート8を介してプランジャ1
2の往復動タイミングが決定される。
【0032】タイマ装置26の制御油圧として作用する
燃料圧力を調整するために、タイマ装置26にはタイマ
制御弁(TCV)33が設けられている。即ち、タイマ
ハウジング27の加圧室30と低圧室29とは連通路3
4によって連通されており、同連通路34の途中にTV
C33が設けられている。このTVC33は、デューテ
ィ制御された通電信号によって開閉制御される電磁弁で
あり、同TVC33の開閉制御によって加圧室30内の
燃料圧力が調整される。そして、その燃料圧力調整によ
って、プランジャ12のリフトタイミングが制御され、
各燃料噴射ノズル4からの燃料噴射時期が調整される。
【0033】前記ローラリング9の上部には、電磁ピッ
クアップコイルよりなるパルス信号出力手段としての回
転数センサ35が、パルサ7の外周面に対向して取付け
られている。この回転数センサ35はパルサ7の外周面
に形成された突起が横切る度にパルス信号を出力する。
そして、このパルス信号から燃料噴射ポンプ1の回転速
度、即ちディーゼルエンジン2におけるクランクシャフ
ト40の時間当たりの回転数を検出するようになってい
る。
【0034】本実施例では、図4に示すように、パルサ
7の外周面の突起7aは、14個を1組としてそれぞれ
等角度(クランク角度にして11.25°CA)間隔で
4組形成され、その合計数が56個となっている。そし
て、隣接する組の突起7a間には、ディーゼルエンジン
2の気筒数と同数の、すなわちこの場合4個の切歯部7
bが90°(クランク角度にして180°CA)という
等角度間隔で形成されている。尚、各切歯部7bを挟ん
で隣接する突起7aと突起7aとの間の間隔は、クラン
ク角にして33.75°CAとなっている。
【0035】そして、ディーゼルエンジン2のクランク
シャフト40の回転に伴いパルサ7が回転されると、回
転数センサ35は、同パルサ7の突起7aが横切る度
に、エンジン回転数NEに相当するタイミング信号、即
ちエンジン回転パルスを出力する。つまり、このエンジ
ン回転パルスは、図7における波形整形後の出力信号で
示すように、パルサ7が突起7aの配設間隔分、すなわ
ち一定のクランク角度(11.25°CA)分回転する
毎に出力される。又、切歯部7bを挟んで隣接する突起
7aと突起7aとの間においては、エンジン回転パルス
の出力間隔が、パルサ7の33.75°CA分の回転角
に対応した間隔となる。尚、以後、切歯部7bが通過さ
れた直後の突起7aに対応して出力されるエンジン回転
パルスを基準位置信号という。又、この回転数センサ3
5は、ローラリング9と一体であるため、タイマ装置2
6の制御動作に関わりなく、プランジャリフトに対して
常に一定のタイミングで基準位置信号を出力する。
【0036】次に、ディーゼルエンジン2について説明
する。図2に示すように、このディーゼルエンジン2で
はシリンダ41、ピストン42及びシリンダヘッド43
によって各気筒毎に対応する主燃焼室44がそれぞれ形
成されている。又、それら各主燃焼室44が、同じく各
気筒毎に対応して設けられた副燃焼室45に連設されて
いる。そして、各副燃焼室45に各燃料噴射ノズル4か
ら噴射される燃料が供給される。又、各副燃焼室45に
は、始動補助装置としての周知のグロープラグ46がそ
れぞれ取付けられている。
【0037】ディーゼルエンジン2には、吸気通路47
及び排気通路48がそれぞれ設けられている。その吸気
通路47には過給機を構成するターボチャージャ49の
コンプレッサ50が設けられ、排気通路48にはターボ
チャージャ49のタービン51が設けられている。又、
排気通路48には、過給圧PiMを調節するウェイスト
ゲートバルブ52が設けられている。周知のようにこの
ターボチャージャ49は、排気ガスのエネルギーを利用
してタービン51を回転させ、その同軸上にあるコンプ
レッサ50を回転させて吸入空気を昇圧させる。これに
よって、密度の高い空気を主燃焼室44へ送り込んで燃
料を多量に燃焼させ、ディーゼルエンジン2の出力を増
大させるようになっている。
【0038】又、ディーゼルエンジン2には、排気通路
48内の排気の一部を吸気通路47の吸気ポート53へ
還流させるエキゾーストガスリサキュレイション通路
(EGR通路)54が設けられている。そして、そのE
GR通路54の途中には、排気の還流量を調節するEG
Rバルブ55が設けられている。このEGRバルブ55
はバキュームスイッチングバルブ(VSV)56の制御
によって開閉制御される。
【0039】更に、吸気通路47の途中には、アクセル
ペダル57の踏込量に連動して開閉されるスロットルバ
ルブ58が設けられている。又、そのスロットルバルブ
58に平行してバイパス通路59が設けられ、同バイパ
ス通路59にはバイパス絞り弁60が設けられている。
このバイパス絞り弁60は、二つのVSV61,62の
制御によって駆動される二段のダイヤフラム室を有する
アクチュエータ63によって開閉制御される。このバイ
パス絞り弁60は各種運転状態に応じて開閉制御される
ものである。例えば、アイドル運転時には騒音振動等の
低減のために半開状態に制御され、通常運転時には全開
状態に制御され、更に運転停止時には円滑な停止のため
に全閉状態に制御される。
【0040】そして、上記のように燃料噴射ポンプ1及
びディーゼルエンジン2に設けられた電磁スピル弁2
3、TCV33、グロープラグ46及び各VSV56,
61,62は、電子制御装置(以下単に「ECU」とい
う)71にそれぞれ電気的に接続され、同ECU71に
よってそれらの駆動タイミングが制御される。本実施例
では、このECU71により、目標クランク角算出手
段、余り角度算出手段、パルス時間算出手段、角度時間
換算手段、制御手段、回転変動算出手段、パルス時間予
測手段及び補正手段が構成されている。
【0041】ディーゼルエンジン2の運転状態を検出す
る運転状態検出手段を構成するセンサとしては、前記回
転数センサ35に加えて、以下の各種センサが設けられ
ている。即ち、吸気通路47の入口に設けられたエアク
リーナ64の近傍には、吸気温度THAを検出する吸気
温センサ72が設けられている。又、スロットルバルブ
58の開閉位置から、ディーゼルエンジン2の負荷に相
当するアクセル開度ACCPを検出するアクセル開度セ
ンサ73が設けられている。吸気ポート53の近傍に
は、ターボチャージャ49によって過給された後の吸入
空気圧力、即ち過給圧PiMを検出する吸気圧センサ7
4が設けられている。更に、ディーゼルエンジン2の冷
却水温THWを検出する水温センサ75が設けられてい
る。又、ディーゼルエンジン2のクランクシャフト40
の回転基準位置、例えば特定気筒の上死点に対するクラ
ンクシャフト40の回転位置を検出するクランク角セン
サ76が設けられている。更に又、図示しないトランス
ミッションには、そのギアの回転によって回されるマグ
ネット77aによりリードスイッチ77bをオン・オフ
させて車両速度(車速)SPDを検出する車速センサ7
7が設けられている。
【0042】そして、ECU71には上述した各センサ
35,72〜77がそれぞれ接続されている。又、EC
U71は各センサ35,72〜77から出力される検出
信号に基づいて、電磁スピル弁23、TCV33、グロ
ープラグ46及びVSV56,61,62等を好適に制
御する。
【0043】次に、前述したECU71の構成につい
て、図5のブロック図に従って説明する。ECU71は
中央処理装置(CPU)81、所定の制御プログラム及
びマップ等を予め記憶した読み出し専用メモリ(RO
M)82、CPU81の演算結果等を一時記憶するラン
ダムアクセスメモリ(RAM)83、予め記憶されたデ
ータを保存するバックアップRAM84等と、これら各
部と入力ポート85及び出力ポート86等とをバス87
によって接続した論理演算回路として構成されている。
ここで、CPU81は演算処理のために、フリーランニ
ングカウント動作を行うようになっている。
【0044】入力ポート85には、前述した吸気温セン
サ72、アクセル開度センサ73、吸気圧センサ74及
び水温センサ75が、各バッファ88,89,90,9
1、マルチプレクサ93及びA/D変換器94を介して
接続されている。同じく、入力ポート85には、前述し
た回転数センサ35、クランク角センサ76及び車速セ
ンサ77が、波形整形回路95を介して接続されてい
る。そして、CPU81は入力ポート85を介して入力
される各センサ35,72〜77等の検出信号を入力値
として読み込む。又、出力ポート86には各駆動回路9
6,97,98,99,100,101を介して電磁ス
ピル弁23、TCV33、グロープラグ46及びVSV
56,61,62等が接続されている。
【0045】そして、CPU81は各センサ35,72
〜77から読み込んだ入力値に基づき、電磁スピル弁2
3、TCV33、グロープラグ46及びVSV56,6
1,62等を好適に制御する。
【0046】次に、前述したECU71により実行され
る燃料噴射量制御の処理動作について、図6〜図10に
従って説明する。先ず、図6に示すフローチャートは、
ECU71により実行される各処理のうち、回転数セン
サ35から入力されるエンジン回転数NEに相当するエ
ンジン回転パルスの立ち上がりで割り込まれる「NE割
り込みルーチン」である。尚、このフローチャートの説
明は、図7のタイムチャートを参照しながら行う。
【0047】処理がこのルーチンへ移行すると、先ず、
ステップ101において、フリーランニングカウント動
作により求められる現在の時刻(今回の割り込み時刻)
NEINから前回の割り込み時刻ZNEINを減算し
て、その結果をパルス時間TNINTとして設定する。
即ち、図7に示すように、前回のエンジン回転パルスの
立ち上がりから今回のエンジン回転パルスの立ち上がり
までに、エンジン2のクランクシャフト40が11.2
5°CA或いは33.75°CAだけ回転されるのに要
した時間(TNINT)を算出する。
【0048】次に、ステップ102において、今回割り
込まれたエンジン回転パルスが基準位置信号であるか否
かを判断する。尚、この判断は、例えば今回の制御周期
にて算出されたパルス時間TNINTが、前回の制御周
期にて算出されたパルス時間TNINTの2倍以上であ
るか否かに基づいて行われる。ここで、今回のパルス時
間TNINTが前回のパルス時間TNINTの2倍以上
でない場合には、今回割り込まれたエンジン回転パルス
が基準位置信号でないと判断して、ステップ103へ移
行する。ステップ103においては、エンジン回転パル
スをカウントするパルスカウンタのカウント値CNIR
Qを「1」インクリメントする。
【0049】続いて、ステップ104において、カウン
ト値CNIRQが「13」であるか否かを判断する。こ
こで、カウント値CNIRQが「13」である場合に
は、ステップ105へ移行して、先に求められたパルス
時間TNINTを、今回の噴射サイクルにおける瞬時時
間TN13nとして設定する。つまり、この瞬時時間T
N13nは、図7に示すように、カウント値CNIRQ
が「12」になってから「13」になるまでに、クラン
クシャフト40が11.25°CAだけ回転されるのに
要したパルス時間TNINTに相当している。又、この
瞬時時間TN13nの位置は、今回のカウント周期中に
おいて、前回の噴射サイクルにおける燃料噴射終了後に
パルス時間TNINTが最小となる時期近傍、即ち前回
の噴射サイクルにおける燃料噴射終了後にエンジン回転
数NEの瞬時回転数が最高となる時期近傍に相当してい
る。
【0050】次に、ステップ106において、現在の時
刻(今回の割り込み時刻)NEINを前回の割り込み時
刻ZNEINとして設定し、その後の処理を一旦終了す
る。一方、前記ステップ102において、今回のパルス
時間TNINTが前回のパルス時間TNINTの2倍以
上である場合には、今回割り込まれたエンジン回転パル
スが基準位置信号であると判断する。つまり、図7に示
すように、カウント値CNIRQが「13」の状態から
「NE割り込みルーチン」が割り込まれると、ステップ
101において算出されるパルス時間TNINTが、前
回のパルス時間TNINTの2倍以上となる。従って、
この場合は、エンジン回転パルスが基準位置信号である
と判断して、ステップ107へ移行する。そして、ステ
ップ107において、今回のカウント周期が終了したも
のとして、新たなカウント周期に移行するべく、カウン
ト値CNIRQを「0」にリセットする。その後、前記
ステップ106へ移行して、現在の時刻(今回の割り込
み時刻)NEINを前回の割り込み時刻ZNEINとし
て設定し、その後の処理を一旦終了する。
【0051】又、前記ステップ104において、カウン
ト値CNIRQが「13」でないと判断した場合には、
ステップ108へ移行する。そして、ステップ108に
おいて、先に求められたパルス時間TNINTが、燃料
噴射終了時期であるスピル時期に相当するスピル時パル
ス時間TS2であるか否かを判断する。ここで、パルス
時間TNINTがスピル時パルス時間TS2でない場合
には、前記ステップ106へ移行する。又、パルス時間
TNINTがスピル時パルス時間TS2である場合に
は、ステップ109において、そのパルス時間TNIN
Tをスピル時パルス時間TS2として設定する。
【0052】尚、本実施例では、図7に示すように、カ
ウント値CNIRQが「4」になってから「5」になる
までの間に、スピル時期が設定されている。つまり、ス
ピル時パルス時間TS2は、カウント値CNIRQが
「4」になってから「5」になるまでに、クランクシャ
フト40が11.25°CAだけ回転されるのに要する
パルス時間TNINTに相当している。又、このスピル
時パルス時間TS2の位置は、パルス時間TNINTが
最大となる時期近傍、即ちエンジン回転数NEの瞬時回
転数が最低となる時期近傍に相当している。
【0053】次に、ステップ110において、瞬時時間
TN13nを、前回の噴射サイクルにおける瞬時時間T
N13oとして設定して、前記ステップ106へ移行す
る。つまり、この瞬時時間TN13oは、前回のカウン
ト周期中において、前々回の噴射サイクルにおける燃料
噴射終了後にパルス時間TNINTが最小となる時期近
傍、即ち前々回の噴射サイクルにおける燃料噴射終了後
にエンジン回転数NEの瞬時回転数が最高となる時期近
傍に相当するものである。
【0054】以上のように、この「NE割り込みルーチ
ン」においては、図7にも示すように、エンジン回転パ
ルスが立ち上がる毎に、前回のエンジン回転パルスの立
ち上がりから今回のエンジン回転パルスの立ち上がりま
でに要した時間をパルス時間TNINTとして求めてい
る。そして、そのパルス時間TNINTのうち、前回の
燃料噴射終了時期であるスピル時期近傍でのパルス時間
TNINTを、前回の噴射サイクルにおけるスピル時パ
ルス時間TS2として設定している。又、その前回の噴
射サイクルにおける燃料噴射終了後にエンジン回転数N
Eの瞬時回転数が最高となる時期近傍でのパルス時間T
NINTを、今回の噴射サイクルにおける瞬時時間TN
13nとして設定している。更に、前々回の噴射サイク
ルにおける燃料噴射終了後にエンジン回転数NEの瞬時
回転数が最高となる時期近傍でのパルス時間TNINT
を、前回の噴射サイクルにおける瞬時時間TN13oと
して設定している。
【0055】そして、これら設定されたスピル時パルス
時間TS2及び瞬時時間TN13n,TN13oが、今
回の噴射サイクルにおける目標スピル時期を予測決定す
るために使用される。
【0056】次に、前述の「NE割り込みルーチン」で
求められたスピル時パルス時間TS2及び瞬時時間TN
13n,TN13oを使用して行われる燃料噴射量制御
の処理動作について説明する。
【0057】図8に示すフローチャートは、ECU71
により実行される各処理のうち、燃料噴射ポンプ1にお
ける燃料噴射量制御のための「メインルーチン」であっ
て、所定時間毎の定時割り込みで実行される。尚、本実
施例では、今回の噴射サイクルにおける瞬時時間TN1
3nが設定された後に、この「メインルーチン」が割り
込まれるものとする。又、このフローチャートの説明
は、図9のタイムチャートを参照しながら行う。
【0058】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ201において、回転数センサ35及びアクセル
開度センサ73等からの各検出信号に基づいて、エンジ
ン回転数NE及びアクセル開度ACCP等をそれぞれ読
み込む。これとともに、「NE割り込みルーチン」で求
められた前回の噴射サイクルにおけるスピル時パルス時
間TS2、今回の噴射サイクルにおける瞬時時間TN1
3n、及び前回の噴射サイクルにおける瞬時時間TN1
3oをそれぞれ読み込む。
【0059】続いて、ステップ202において、先に読
み込まれたエンジン回転数NE及びアクセル開度ACC
P等に基づいて、目標とする燃料噴射量に相当する目標
クランク角度としてのスピル開角度ANGSPVを算出
する。このスピル開角度ANGSPVは、図9に示すよ
うに、基準位置信号の発生時点から、燃料噴射を終了す
るために電磁スピル弁23を開弁(オフ)させて燃料を
スピルする時期(目標スピル時期)までに相当する角度
である。
【0060】そして、ステップ203においては、先に
求められたスピル開角度ANGSPVに基づいて、スピ
ル時期パルス数CANGL及び余り角度θREMをそれ
ぞれ算出する。これらスピル時期パルス数CANGL及
び余り角度θREMは、以下の式(1)に従って求めら
れる。
【0061】 ANGSPV/11.25=CANGL+θREM …(1) つまり、図9に示すように、スピル開角度ANGSPV
をエンジン回転パルス1個分の角度に相当する「11.
25」で除算して、その商をスピル時期パルス数CAN
GLとして設定し、余剰分を余り角度θREMとして設
定するのである。ここで、スピル時期パルス数CANG
Lは、基準位置信号の発生時点からスピル開角度ANG
SPVの直前のエンジン回転パルスまでのパルスカウン
ト数であり、図9ではその数が「4」である。又、余り
角度θREMは、スピル開角度ANGSPVの直前のエ
ンジン回転パルスからスピル開角度ANGSPVまでの
余剰分を角度で示した値であり、エンジン回転パルス1
個分の角度(11.25°CA)に満たないものであ
る。
【0062】次に、ステップ204においては、先に読
み込まれたスピル時パルス時間TS2及び瞬時時間TN
13n,TN13oに基づいて、今回の噴射サイクルに
おける最終的な補正後スピル時パルス時間TS2aを算
出する。この補正後スピル時パルス時間TS2aは、以
下の式(2)に従って求められる。
【0063】 TS2a=K1×TN13n−(TN13n−TN13o)×K2 …(2) ここで、K1=TS2/TN13oである。つまり、前
々回の噴射サイクルにおける燃料噴射終了後にエンジン
回転数NEの瞬時回転数が最高となる時期近傍に相当す
る瞬時時間TN13oと、前回の噴射サイクルにおける
スピル時期近傍に相当するスピル時パルス時間TS2と
の比を、回転変動率K1として設定している。即ち、こ
の回転変動率K1は、前々回の燃料噴射後にエンジン回
転数NEの瞬時回転数が最高となってから、前回の燃料
噴射時エンジン回転数NEの瞬時回転数が最低となるま
での間における、クランクシャフト40の回転変動の程
度を示している。そして、前回の噴射サイクルにおける
燃料噴射終了後にエンジン回転数NEの瞬時回転数が最
高となる時期近傍に相当する瞬時時間TN13nに、こ
の回転変動率K1を乗算している。又、K2は加速時や
減速時等で変化する補正係数であり、例えば図10のマ
ップに示すように、今回読み込まれたエンジン回転数N
Eと前回の制御周期にて読み込まれたエンジン回転数N
Eとの偏差である回転変化ΔNEに応じて決定される。
そして、前述の瞬時時間TN13nと瞬時時間TN13
oとの偏差を、クランクシャフト40の回転変化量に相
当する瞬時時間差として求め、この瞬時時間差に前記補
正係数K2を乗算して補正している。
【0064】つまり、前回の噴射サイクルにおける燃料
噴射終了後にエンジン回転数NEの瞬時回転数が最高と
なる時期近傍に相当する瞬時時間TN13nをベースと
して、その瞬時時間TN13nに回転変動率K1を乗算
する。そして、その乗算した結果から、瞬時時間TN1
3nと瞬時時間TN13oとの偏差である瞬時時間差に
補正係数K2を乗算した結果を減算する。その結果、ク
ランクシャフト40の回転変動及び回転変化が考慮され
た補正後スピル時パルス時間TS2aが算出されるので
ある。
【0065】そして、ステップ205において、先に求
められた余り角度θREM及び補正後スピル時パルス時
間TS2aに基づいて、スピル時刻TSPONを算出す
る。即ち、余り角度θREMを補正後スピル時パルス時
間TS2aに基づいて時間換算するのである。このスピ
ル時刻TSPONは以下の式(3)に従って求められ
る。
【0066】 TSPON=(θREM/11.25)×TS2a …(3) その後、ステップ206において、先に求められたスピ
ル時期パルス数CANGL及びスピル時刻TSPONに
基づいて、電磁スピル弁23をオフさせて、燃料噴射ポ
ンプ1からの燃料噴射の終了時期、すなわち燃料噴射量
を制御し、その後の処理を一旦終了する。
【0067】以上説明したようにして、ディーゼルエン
ジン2における燃料噴射量制御が実行される。そして、
この実施例では、余り角度θRAMを時間換算するため
に、単に前回のスピル時期近傍でのスピル時パルス時間
TS2を使用するのではなく、補正後スピル時パルス時
間TS2aを使用している。そして、この補正後スピル
時パルス時間TS2aを求めるに当たり、前回のスピル
時期近傍でのスピル時パルス時間TS2に加えて、前回
及び前々回のそれぞれの燃料噴射終了後にエンジン回転
数NEの瞬時回転数が最高となる時期近傍でのパルス時
間TNINT、即ち瞬時時間TN13n,TN13oを
それぞれ求めている。又、瞬時時間TN13oとスピル
時パルス時間TS2との比を、クランクシャフト40の
回転変動の程度を示す回転変動率K1として設定してい
る。そして、瞬時時間TN13nに、この回転変動率K
1を乗算することにより、クランクシャフト40の回転
変動を考慮した今回のスピル時パルス時間を予測してい
る。
【0068】更に、前記瞬時時間TN13nと瞬時時間
TN13oとの偏差を、クランクシャフト40の回転変
化量に相当する瞬時時間差として求め、この瞬時時間差
に加速時や減速時等で変化する補正係数K2を乗算して
補正している。そして、前記予測した今回のスピル時パ
ルス時間から、この瞬時時間差の補正値を減算すること
により、クランクシャフト40の回転変動及び回転変化
が考慮された、今回の最終的な補正後スピル時パルス時
間TS2aが算出されるのである。
【0069】このため、エンジン負荷の変化等によりク
ランクシャフト40の回転変動や回転変化が大きくなっ
た場合でも、その変動及び変化を考慮して、今回の目標
スピル時期近傍でのスピル時パルス時間TS2aを高精
度に予測して求めることができる。そして、その高精度
に予測されたスピル時パルス時間TS2aに基づいて余
り角度θRAMが時間換算されるので、より高精度なス
ピル時刻TSPONを求めることができる。そして、そ
の高精度なスピル時刻TSPONに基づいて電磁スピル
弁23のオフタイミングが決定されるので、エンジン2
に回転変動や回転変化が生じても、それら変動や変化の
影響をほとんど受けることなく、そのときのエンジン2
の運転状態に応じた目標噴射量を確実に得ることができ
る。従って、燃料噴射量制御の精度を向上させることが
できる。又、燃料噴射量制御の精度が向上されているの
で、エンジン2の回転変動を未然に防止して同エンジン
2の出力低下を抑えたり、サージングの発生を抑えたり
することもできる。
【0070】因みに、前記従来技術のように、余り角度
θRAMを時間換算するために、単に前回のスピル時パ
ルス時間TS2を使用した場合には、図7に示すよう
に、今回のスピル時パルス時間TS2aとの差ΔTS2
を補償することができない。しかしながら、本実施例で
は、前回のスピル時パルス時間TS2と今回のスピル時
パルス時間TS2aとの間に大きな差ΔTS2があって
も、その差ΔTS2にほとんど影響されることなく、今
回のスピル時パルス時間TS2aを精度良く予測して求
めることができるのである。
【0071】又、本実施例では、補正後スピル時パルス
時間TS2aの算出に際して、前回及び前々回のそれぞ
れの燃料噴射終了後にエンジン回転数NEの瞬時回転数
が最高となる時期近傍に相当する瞬時時間TN13n,
TN13oが使用されている。つまり、燃料噴射終了後
にエンジン回転数NEの瞬時回転数が最高となる時期
は、噴射サイクル中において瞬時回転数が最も安定する
時期である。このため、補正後スピル時パルス時間TS
2aの算出に際して、エンジン回転数NEの瞬時回転数
が最も安定する時期近傍に相当する瞬時時間TN13
n,TN13oを使用することにより、その補正後スピ
ル時パルス時間TS2aをより高精度に予測して求める
ことができる。
【0072】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各部の構
成を例えば以下のように変更して具体化することも可能
である。
【0073】(1)前記実施例では、補正後スピル時パ
ルス時間TS2aの算出に際して、燃料噴射終了後にエ
ンジン回転数NEの瞬時回転数が最高となる時期近傍で
のパルス時間TNINT、即ち瞬時時間TN13n,T
N13oを使用したが、噴射サイクル中におけるそれ以
外の時期でのパルス時間TNINTを使用してもよい。
【0074】(2)前記実施例では、ディーゼルエンジ
ン2の燃料噴射量制御に具体化して説明したが、例えば
ガソリンエンジンの目標点火時期近傍のクランク角度を
検出する場合に適用して具体化することもできる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、アクチュエータの前々回の制御時期終了
後に内燃機関の瞬時回転数が最高になる時期近傍でのパ
ルス時間と、アクチュエータの前回の制御時期近傍での
パルス時間との比を、回転変動率として算出し、その算
出された回転変動率と、アクチュエータの前回の制御時
期終了後に内燃機関の瞬時回転数が最高になる時期近傍
でのパルス時間とに基づいて、今回の目標クランク角度
近傍でのパルス時間を予測している。このため、内燃機
関の回転変動の影響を受けることなく、余り角度の時間
換算を精度良く行うことができ、もって目標とする制御
量を確実に得ることができるという優れた効果を発揮す
る。加えて、パルス時間の予測に際して、瞬時回転数が
最も安定する時期近傍でのパルス時間を使用しているの
で、そのパルス時間をより高精度に予測することができ
る。
【0076】又、請求項2に記載の発明によれば、前回
の制御サイクル及び今回の制御サイクルにおける所定時
期でのパルス時間の偏差を回転変化量として求め、その
回転変化量に基づいて前記予測したパルス時間を補正す
るようにしている。このため、内燃機関の回転変化の影
響をも受けることなく、余り角度の時間換算を更に精度
良く行うことができるという優れた効果を発揮する。
【0077】更に、請求項3に記載の発明によれば、前
回の制御サイクル中において、前々回の制御時期終了後
に内燃機関の瞬時回転数が最高になる時期近傍でのパル
ス時間と、今回の制御サイクル中において、前回の制御
時期終了後に内燃機関の瞬時回転数が最高になる時期近
傍でのパルス時間との偏差を回転変化量として求めてい
る。このため、回転変化量を求めるに際して、瞬時回転
数が最も安定する時期近傍でのパルス時間を使用するこ
とにより、前記予測したパルス時間をより正確に補正す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念構成図である。
【図2】本発明を具体化した一実施例における過給機付
ディーゼルエンジンの燃料噴射量制御装置を示す概略構
成図である。
【図3】図2の燃料噴射ポンプを拡大して示す断面図で
ある。
【図4】パルサ及び回転数センサを示す部分拡大正面図
である。
【図5】ECUの電気的構成を示すブロック図である。
【図6】ECUにより実行され、エンジン回転パルスの
立ち上がりで割り込まれる「NE割込みルーチン」を説
明するフローチャートである。
【図7】エンジン回転パルスとパルス時間との対応関係
を説明するタイムチャートである。
【図8】ECUにより実行される燃料噴射量制御のため
の「メインルーチン」を説明するフローチャートであ
る。
【図9】エンジン回転パルスと電磁スピル弁の作動との
関係等を示すタイムチャートである。
【図10】回転変化に対する補正係数を予め定めたマッ
プである。
【符号の説明】
1…燃料噴射ポンプ、2…内燃機関としてのディーゼル
エンジン、23…アクチュエータとしての電磁スピル
弁、35…運転状態検出手段を構成するパルス信号出力
手段としての回転数センサ、40…クランクシャフト、
71…目標クランク角算出手段、余り角度算出手段、パ
ルス時間算出手段、角度時間換算手段、制御手段、回転
変動算出手段、パルス時間予測手段及び補正手段を構成
するECU、73…運転状態検出手段を構成するアクセ
ル開度センサ、TNINT…パルス時間、TN13n,
TN13o…瞬時時間、TS2…スピル時パルス時間、
ANGSPV…目標クランク角度としてのスピル開角
度、CANGL…スピル時期パルス数、θREM…余り
角度、TS2a…補正後スピル時パルス時間、TSPO
N…スピル時刻、K1…回転変動率。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフトが一定クラ
    ンク角度回転される毎にパルス信号を出力するパルス信
    号出力手段と、 内燃機関における燃料噴射量等の制御量を調整するため
    のアクチュエータと、内燃機関の運転状態を検出する運
    転状態検出手段と、 その検出された運転状態に応じて決定される制御量を得
    るべく、前記アクチュエータの作動を制御すべき時期に
    相当する目標クランク角度を算出する目標クランク角算
    出手段と、 前記パルス信号出力手段からのパルス信号に基づき、そ
    のパルス信号の所定の基準位置から前記目標クランク角
    算出手段により算出された目標クランク角度位置までの
    パルス信号のカウント数とそのパルス信号1つ分に満た
    ない余り角度とを算出する余り角度算出手段と、 前記パルス信号出力手段から出力されるパルス信号間の
    所要時間を、クランクシャフトが一定クランク角度回転
    されるのに要する時間に相当するパルス時間として算出
    するパルス時間算出手段と、 前記余り角度算出手段により算出された余り角度を、前
    記パルス時間算出手段により算出されたパルス時間に基
    づいて時間換算する角度時間換算手段と、 前記余り角度算出手段により算出されたパルス信号のカ
    ウント数と前記角度時間換算手段による余り角度の時間
    換算値とから決定されるタイミングで前記アクチュエー
    タの作動を制御する制御手段とを備えた内燃機関の制御
    装置において、 前記アクチュエータの前々回の制御時期終了後に内燃機
    関の瞬時回転数が最高になる時期近傍でのパルス時間
    と、アクチュエータの前回の制御時期近傍でのパルス時
    間との比を、回転変動率として算出する回転変動算出手
    段と、 その算出された回転変動率と、アクチュエータの前回の
    制御時期終了後に内燃機関の瞬時回転数が最高になる時
    期近傍でのパルス時間とに基づいて、前記目標クランク
    角算出手段による今回の目標クランク角度近傍でのパル
    ス時間を予測するパルス時間予測手段とを設け、その予
    測されたパルス時間に基づいて、前記角度時間換算手段
    による余り角度の時間換算を行うようにしたことを特徴
    とする内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス時間予測手段は、前回の制御
    サイクル及び今回の制御サイクルにおける所定時期での
    パルス時間の偏差を回転変化量として求め、その回転変
    化量に基づいて前記予測したパルス時間を補正する補正
    手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前回の制御サイクル中
    において、前々回の制御時期終了後に内燃機関の瞬時回
    転数が最高になる時期近傍でのパルス時間と、今回の制
    御サイクル中において、前回の制御時期終了後に内燃機
    関の瞬時回転数が最高になる時期近傍でのパルス時間と
    の偏差を回転変化量として求めることを特徴とする請求
    項2に記載の内燃機関の制御装置。
JP32813493A 1993-12-24 1993-12-24 内燃機関の制御装置 Pending JPH07180592A (ja)

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JP32813493A JPH07180592A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 内燃機関の制御装置

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