JPH09177668A - タンデム式斜板型油圧ポンプ - Google Patents

タンデム式斜板型油圧ポンプ

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JPH09177668A
JPH09177668A JP7350941A JP35094195A JPH09177668A JP H09177668 A JPH09177668 A JP H09177668A JP 7350941 A JP7350941 A JP 7350941A JP 35094195 A JP35094195 A JP 35094195A JP H09177668 A JPH09177668 A JP H09177668A
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shaft
spline
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swash plate
rotor
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Haruo Kokubu
晴雄 国分
Akira Nakayama
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減することにより製造コストを
低減でき、かつ、油圧ポンプ全体の小型化を図る。 【解決手段】 回転軸24Aに設けた穴スプライン27
と回転軸24Bに設けた軸スプライン28とを嵌合させ
ることにより、第1,第2の回転軸24A,24Bをス
プライン結合する。これにより、第1,第2の回転軸2
4A,24Bを連結するためだけの連結部材を不要にす
ることができ、部品点数の削減を図ることができる。ま
た、穴スプライン27に軸スプライン28を嵌合させた
分だけ回転軸24A,24Bの軸方向寸法を短縮化する
ことができ、油圧ポンプ全体を小型化することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械の油圧源として好適に用いられ、単一の
ケーシング内に一対のポンプユニットを備えてなるタン
デム式斜板型油圧ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械に搭載される
油圧機器の油圧源として、それぞれロータと斜板を有す
る第1,第2のポンプユニットが単一のケーシング内に
収容されたタンデム式斜板型油圧ポンプが知られてい
る。
【0003】この種の従来技術によるタンデム式斜板型
油圧ポンプとして、例えば実開平3−73682号公報
には、第1のポンプユニットに結合された回転軸(第1
の回転軸)と第2のポンプユニットに結合された回転軸
(第2の回転軸)とが、連結部材を介して一体的に結合
されたものが開示されている。そして、このようなタン
デム式斜板型油圧ポンプでは、例えば第1の回転軸に連
結されたエンジン等の駆動源を作動させることにより、
第1,第2のポンプユニットが同期して駆動し、各ポン
プユニットの吐出ポートに接続された別々の油圧機器に
対して個別に圧油を供給するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるタンデム式斜板型油圧ポンプでは、第1,
第2の回転軸を結合するためだけの連結部材を設けるこ
とによって部品点数の増加を招くという問題がある。ま
た、第1,第2の回転軸と連結部材とをスプライン結合
すべく、第1,第2の回転軸にそれぞれスプライン加工
を施すと共に、連結部材にもスプライン加工を施す必要
があるために加工費が増大し、その結果、油圧ポンプ全
体の製造コストの上昇を招いてしまうという問題があ
る。
【0005】また、第1の回転軸から第2の回転軸への
トルクの伝達が連結部材を介してなされるため、連結部
材が介在する分だけ軸方向寸法が増大し、油圧ポンプ全
体の小型化を図るのが困難であるという問題がある。
【0006】さらに、第1の回転軸から第2の回転軸に
大きなトルクを伝達するために連結部材の軸径を大きく
した場合には、この連結部材の軸径の増大に伴って第
1,第2の回転軸の軸径も増大し、これに伴ってロータ
等の外径も大きくなってしまう結果、油圧ポンプ全体が
大型化してしまうという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みて
なされたもので、部品点数を削減することにより製造コ
ストを低減でき、かつ、ポンプ全体の小型化を図ること
ができる上に、組立時の作業性をも向上できるようにし
たタンデム式斜板型油圧ポンプを提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、単一のケーシングと、該ケ
ーシング内にそれぞれ設けられたロータと斜板を有する
第1,第2のポンプユニットと、該第1のポンプユニッ
トのロータにスプライン結合され一端側に駆動源が接続
された第1の回転軸と、前記第2のポンプユニットのロ
ータにスプライン結合された第2の回転軸とを有し、前
記第1の回転軸と第2の回転軸とが同一軸線上に連なる
ように結合されたタンデム式斜板型油圧ポンプにおい
て、前記第1の回転軸の他端側には穴スプラインを設
け、前記第2の回転軸の一端側には該穴スプラインに嵌
合する軸スプラインを設け、前記第1の回転軸の他端側
には前記穴スプラインの外周側に位置して第1の軸受が
取付けられる第1の軸受支持部を設け、前記第2の回転
軸の一端側には前記軸スプラインの近傍に位置して第2
の軸受が取付けられる第2の軸受支持部を設ける構成と
したことを特徴としている。
【0009】上記構成によれば、第1の回転軸の他端側
に設けた穴スプラインに、第2の回転軸の一端側に設け
た軸スプラインを嵌合させることにより、第1,第2の
回転軸が同一軸線上に連なるように結合されるから、第
1,第2の回転軸を結合するための連結部材等を不要に
できる。また、穴スプライン内に軸スプラインを嵌合さ
せた分だけ結合された第1,第2の回転軸の軸方向寸法
を短縮化することができる。
【0010】そして、請求項2の発明は、前記第1の軸
受支持部に取付けられる前記第1の軸受は、外輪と、該
外輪と前記第1の軸受支持部との間で転動する転動体と
から構成し、前記第1の軸受支持部を該転動体の転動面
としたことにある。
【0011】上記構成によれば、内輪を持たない第1の
軸受によって第1の軸受支持部が支持されるから、内輪
の分だけ第1の回転軸の外径を大きくして軸強度を確保
しつつ、ケーシング内に占める第1の軸受のスペースを
小さくすることができる。
【0012】また、請求項3の発明は、単一のケーシン
グと、該ケーシング内にそれぞれ設けられたロータと斜
板を有する第1,第2のポンプユニットと、該第1のポ
ンプユニットのロータにロータ結合用スプラインを介し
て結合され一端側に駆動源が接続された第1の回転軸
と、前記第2のポンプユニットのロータ結合用スプライ
ンを介して結合された第2の回転軸とを有し、前記第1
の回転軸と第2の回転軸とが同一軸線上に連なるように
結合されたタンデム式斜板型油圧ポンプにおいて、前記
第1の回転軸の他端側には軸スプラインを設け、前記第
2の回転軸の一端側には該軸スプラインが嵌合する穴ス
プラインを設け、前記第1の回転軸の他端側には前記軸
スプラインの近傍に位置して第1の軸受が取付けられる
第1の軸受支持部を設け、前記第2の回転軸の一端側に
は前記穴スプラインの外周側に位置して第2の軸受が取
付けられる第2の軸受支持部を設けてなり、前記第1の
軸受支持部の外径は、前記軸スプラインの大径軸部以上
で、かつ、前記第1の回転軸に形成されたロータ結合用
スプラインの小径軸部以下となるように設定したことを
特徴としている。
【0013】上記構成によれば、第1の回転軸の他端側
に設けた軸スプラインを第2の回転軸の一端側に設けた
穴スプラインに嵌合させることにより、第1,第2の回
転軸が同一軸線上に連なるように結合されるから、第
1,第2の回転軸を結合するための連結部材等を不要に
できる。また、軸スプラインを穴スプラインに嵌合させ
た分だけ、結合された第1,第2の回転軸の軸方向寸法
を短縮化することができる。さらに、第1の軸受支持部
の外径を軸スプラインの大径軸部以上に設定することに
より、第1の回転軸の軸強度を確保することができる。
また、第1の軸受支持部の外径を第1の回転軸に形成さ
れたロータ結合用スプラインの小径軸部以下に設定する
ことにより、第1のポンプユニットのロータを第1の回
転軸の他端側から挿入して容易に第1の回転軸に結合す
ることができる。
【0014】さらに、請求項4の発明は、前記第1の軸
受支持部に取付けられる前記第1の軸受は内輪と外輪と
の間に転動体を有し、前記第1の軸受の内輪は、その外
径を前記第1の回転軸に形成されたロータ結合用スプラ
インの小径軸部より小径に設定したことにある。
【0015】上記構成によれば、第1の軸受支持部に第
1の軸受の内輪を圧入した状態でも、第1のポンプユニ
ットのロータを第1の回転軸の他端側から挿入すること
により、該第1の回転軸に容易に結合することができ
る。
【0016】そして、請求項5の発明は、前記第2の軸
受支持部に取付けられる前記第2の軸受は、外輪と、該
外輪と前記第2の軸受支持部との間で転動する転動体と
から構成し、前記第2の軸受支持部を該転動体の転動面
としたことにある。
【0017】上記構成によれば、内輪を持たない第2の
軸受によって第2の軸受支持部が支持されるから、内輪
の分だけ第2の回転軸の外径を大きくして軸強度を確保
しつつ、ケーシング内に占める第2の軸受のスペースを
小さくすることができる。
【0018】また、請求項6の発明は、前記第1の回転
軸のロータ結合用スプラインと前記第2の回転軸のロー
タ結合用スプラインとを等しく形成し、かつ、前記第2
の回転軸は、その他端側端面からロータ結合用スプライ
ンまでの外径を該ロータ結合用スプラインの小径軸部よ
りも小さくする構成としたことにある。
【0019】上記構成によれば、第1,第2のポンプユ
ニットのロータを共通化することができ、かつ、第2の
ポンプユニットのロータを第2の回転軸の他端側から挿
入して該第2の回転軸に容易に結合することができる。
【0020】そして、請求項7の発明は、前記第2の回
転軸は、その一端側端面からロータ結合用スプラインま
での外径を該ロータ結合用スプラインの小径軸部よりも
大きくする構成としたことにある。
【0021】上記構成によれば、第2の回転軸の一端側
の外径を大きく形成することにより、第2の回転軸が第
2のポンプユニットを回転駆動するに十分な軸強度を確
保することができる。
【0022】また、請求項8の発明は、前記第2の回転
軸の他端側は第3の軸受によって前記ケーシングに支持
させ、前記第2のポンプユニットは前記ケーシングに取
付けた斜板支持部材を介して斜板を傾転可能に支持する
ことにより該斜板の傾転角に応じて容量が変化する可変
容量型ポンプユニットとして構成し、前記斜板支持部材
には前記第2の回転軸の他端側が挿通される軸挿通穴を
形成し、該軸挿通穴を前記第3の軸受の内輪の外径より
も大きくする構成としたことにある。
【0023】上記構成によれば、第2の回転軸の他端側
に第3の軸受の内輪が圧入された状態でも、斜板支持部
材を第2の回転軸の他端側から容易に着脱することがで
き、組立作業や保守作業等の作業性を向上することがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図15に基づいて詳細に説明する。
【0025】まず、図1ないし図2は本発明の第1の実
施例を示している。
【0026】図において、1はポンプ全体の外殻をなす
ケーシングを示し、該ケーシング1は、段付き円筒状の
ケーシング本体2と、該ケーシング本体2の前側を施蓋
するフロントケーシング3と、ケーシング本体2の後側
を施蓋するリアケーシング4とから構成されている。こ
こで、ケーシング本体2の内部は、その軸方向中間部か
ら前側と後側とが略対称な形状に形成されており、ケー
シング本体2の前側部分には、大径円筒部5A,小径円
筒部6Aが設けられ、ケーシング本体2の後側部分に
は、大径円筒部5B,小径円筒部6Bが設けられてい
る。
【0027】7は各小径円筒部6A,6Bの間に位置し
てケーシング本体2に設けられた吸込通路、8A,8B
は各小径円筒部6A,6Bの間に位置してケーシング本
体2に設けられた吐出通路をそれぞれ示し、吸込通路7
は後述するポンプユニット10A,10Bの作動時に作
動油タンク(図示せず)から作動油を吸込み、吐出通路
8A,8Bは該各ポンプユニット10A,10Bから吐
出した圧油を、オイルホース等を介して別々の油圧機器
(いずれも図示せず)等に供給するようになっている。
【0028】9は小径円筒部6A,6Bの間に位置して
ケーシング本体2の中心部に形成された軸穴で、該軸穴
9はケーシング本体2の中心部を貫通し、後述する回転
軸24A,24Bが挿通されるようになっている。
【0029】10A,10Bは対をなしてケーシング1
内に設けられた第1,第2のポンプユニットを示してい
る。ここで、各ポンプユニット10A,10Bは同一の
構成を有しているため、以下、ポンプユニット10Aの
構成についてのみ説明し、ポンプユニット10Bの構成
についてはポンプユニット10Aに対応する構成要素に
符号「B」を付してその説明を省略する。
【0030】11Aは小径円筒部6A内に位置してケー
シング本体2に固定された円板状の弁板で、該弁板11
Aにはケーシング本体2に設けられた吸込通路7,吐出
通路8Aと連通する一対のまゆ形切換ポート12A,1
3Aが形成されている。
【0031】14Aは小径円筒部6A内に位置してケー
シング本体2内に配設されたロータで、該ロータ14A
は、その中心部に形成された軸挿通穴内で後述の回転軸
24Aとスプライン結合し、該回転軸24Aと一体的に
回転するようになっている。また、ロータ14Aの後端
面は弁板11Aに摺動可能に密着している。
【0032】15A,15A,…はロータ14Aの周方
向に均等な角度間隔をもって軸方向に穿設された複数の
シリンダで、該各シリンダ15Aは、ロータ14Aの後
端面に開口する連通ポート16Aを介して、弁板11A
のまゆ形切換ポート12A,13Aに連通するようにな
っている。
【0033】17A,17A,…は各シリンダ15A内
に往復動可能に挿嵌されたピストン、18A,18A,
…は該各ピストン17Aのロータ14Aからの突出端側
にそれぞれ揺動自在に連結されたシューを示し、該各シ
ュー18Aは、各ピストン17Aが各シリンダ15A内
を往復動するとき、後述する斜板21A上を環状軌道を
描くように摺動する。
【0034】19Aは各シュー18Aを摺動可能に保持
する環状のリテーナ、20Aはロータ14Aとリテーナ
19Aとの間にばねを介して設けられた球状の外周面を
有する押圧部材を示し、押圧部材20Aは、その外周面
に嵌合したリテーナ19Aを揺動可能に支持し、該リテ
ーナ19Aを介して各シュー18Aを斜板21Aに常時
押圧している。
【0035】21Aは大径円筒部5A内に位置してケー
シング本体2内に傾転可能に設けられた斜板を示し、該
斜板21Aは、フロントケーシング3に取付けられた斜
板支持部材22Aにより傾転可能に支持されている。そ
して、斜板21Aは、その平滑面側を傾転ピストン23
Aに押圧されることにより傾転角を変化させ、これによ
り、各ピストン17Aのストローク量を適宜調整してポ
ンプユニット10Aの容量を可変に制御するようになっ
ている。
【0036】24Aはケーシング1内の前側に位置する
第1の回転軸、24Bはケーシング1内の後側に位置す
る第2の回転軸をそれぞれ示し、回転軸24Aは、その
軸方向中間部に形成されたロータ結合用スプライン25
Aによってロータ14Aにスプライン結合され、フロン
トケーシング3から突出した一端側(前端側)がエンジ
ン等の駆動源(図示せず)に接続されている。また、回
転軸24Bは、その軸方向中間部がロータ14Bにスプ
ライン結合され、リアケーシング4から突出した他端側
(後端側)がパイロットポンプ26の入力軸にスプライ
ン結合されている。
【0037】27は回転軸24Aの他端側に形成された
穴スプライン、28は回転軸24Bの一端側に形成され
た軸スプラインをそれぞれ示し、穴スプライン27内に
軸スプライン28を嵌合させることにより、回転軸24
Aと回転軸24Bとが同一軸線上で連なるようにスプラ
イン結合されている。
【0038】このように、回転軸24Aの他端側に形成
された穴スプライン27と、回転軸24Bの一端側に形
成された軸スプライン28とを嵌合させることにより、
回転軸24Aと回転軸24Bとを連結するためだけの連
結部材等を不要にでき、部品点数の削減を図ることがで
きる。
【0039】29は穴スプライン27の外周側に位置し
て回転軸24Aの他端側に形成された第1の軸受支持
部、30は軸スプライン28の近傍に位置して回転軸2
4Bの一端側に形成された第2の軸受支持部をそれぞれ
示し、軸受支持部29には後述する軸受31が取付けら
れ、軸受支持部30には後述する軸受34が取付けられ
るようになっている。
【0040】31はケーシング本体2の軸穴9と回転軸
24Aの他端側との間に設けられた第1の軸受で、該軸
受31は、軸穴9の内周側に嵌合した外輪32と、転動
体としての複数の円筒ころ33,33,…とからなり、
回転軸24Aの他端側を回転可能に支持している。ここ
で、回転軸24Aに形成された軸受支持部29の外周面
は、軸受31の各円筒ころ33が転動する転動面として
構成されている。
【0041】34はケーシング本体2と回転軸24Bの
一端側との間に設けられた第2の軸受で、該軸受34
は、軸穴9の内周側に嵌合した外輪35と、回転軸24
Bに形成された軸受支持部30の外周側に圧入された内
輪36と、外輪35と内輪36との間に設けられた転動
体としての複数の円筒ころ37,37,…とからなり、
回転軸24Bの一端側を回転可能に支持している。
【0042】このように、回転軸24Aの他端側を支持
する軸受31として内輪のないものを用いることによ
り、該内輪の分だけ軸受支持部29の外径を大きく設定
することができる。この結果、軸受支持部29を含む回
転軸24Aの軸強度を高めつつ、ケーシング1内に占め
る軸受31のスペースを小さくすることができ、油圧ポ
ンプ全体を小型化することができる。
【0043】38はフロントケーシング3に配設されて
回転軸24Aの一端側を支持する前側軸受を示し、該前
側軸受38は軸受31と共に回転軸24Aをケーシング
1内で回転可能に支持するものである。39はリアケー
シング4に配設されて回転軸24Bの他端側を支持する
後側軸受で、該後側軸受39は軸受34と共に回転軸2
4Bをケーシング1内で回転可能に支持するものであ
る。
【0044】本実施例によるタンデム式斜板型油圧ポン
プは、上述の如き構成を有するもので、エンジン等の駆
動源を作動させて第1,第2の回転軸24A,24Bを
回転駆動すると、第1,第2のポンプユニット10A,
10Bを構成するロータ14A,14Bが同期して回転
する。
【0045】これにより、各斜板21A,21Bに摺接
する各シュー18A,18Bを備えた各ピストン17
A,17Bがロータ14A,14B内で往復動し、この
各ピストン17A,17Bの往復動によって、吸込通路
7から吸込んだ作動油が圧油として吐出通路8A,8B
に吐出し、該各吐出通路8A,8Bに接続された別々の
油圧機器に供給される。
【0046】上述した如く、本実施例のタンデム式斜板
型油圧ポンプによれば、回転軸24Aに設けた穴スプラ
イン27と回転軸24Bに設けた軸スプライン28とを
嵌合させることにより、第1,第2の回転軸24A,2
4Bをスプライン結合する構成としたから、第1,第2
の回転軸24A,24Bを連結するためだけの連結部材
を不要にすることができ、部品点数の削減を図ることが
できる。
【0047】また、回転軸24Aに設けた穴スプライン
27と回転軸24Bに設けた軸スプライン28とを嵌合
させた分だけ、同一軸線上に連なる回転軸24A,24
Bの軸方向寸法を短縮できる結果、油圧ポンプ全体を小
型化することができる。
【0048】さらに、回転軸24Aの他端側を支持する
軸受31として内輪のないものを用いることにより、該
内輪の分だけ軸受支持部29の外径を大きく設定するこ
とができる。この結果、回転軸24Aが、ポンプユニッ
ト10A,10Bを回転駆動するに十分な軸強度を確保
しつつ、ケーシング1内に占める軸受31のスペースを
小さくすることができ、油圧ポンプ全体の小型化を図る
ことができる。
【0049】次に、図3および図4は上述した第1の実
施例に対する2つの変形例を示している。なお、各変形
例において第1の実施例と同一の構成要素には同一の符
号を付し、その説明を省略する。
【0050】まず、図3に示す変形例において、41は
回転軸24Bの一端側を回転可能に支持する第2の軸受
を示し、該軸受41は内輪を持たず、ケーシング本体2
に形成された軸穴9の内周側に嵌合した外輪42と、転
動体としての複数の円筒ころ43,43,…とからなっ
ている。そして、回転軸24Bに形成された軸受支持部
30の外周面が、第2の軸受41の各円筒ころ43が転
動する転動面として構成されている。
【0051】また、図4に示す他の変形例において、5
1は回転軸24Aの他端側を回転可能に支持する第1の
軸受を示し、該軸受51は、ケーシング本体2に形成さ
れた軸穴9の内周側に嵌合した外輪52と、回転軸24
Aの軸受支持部29外周に圧入された内輪53と、外輪
52と内輪53との間に設けられた転動体としての複数
の円筒ころ54,54,…とから構成されている。
【0052】このように構成される各変形例において
も、上述した第1の実施例と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0053】次に図5ないし図13は本発明の第2の実
施例を示している。なお、本実施例では上述した第1の
実施例と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0054】図において、61A,61Bは上述した第
1の実施例による第1,第2の回転軸24A,24Bに
代えて本実施例に適用される第1,第2の回転軸を示
し、回転軸61Aは、その軸方向中間部に形成されたロ
ータ結合用スプライン62Aを介してロータ14Aに結
合され、フロントケーシング3から突出した一端側(前
端側)がエンジン等の駆動源(図示せず)に接続されて
いる。
【0055】また、回転軸61Bは、その軸方向中間部
に形成されたロータ結合用スプライン62Bを介してロ
ータ14Bに結合され、リアケーシング4から突出した
他端側(後端側)がパイロットポンプ26の入力軸にス
プライン結合されている。
【0056】ここで、回転軸61Aに形成されたロータ
結合用スプライン62Aと回転軸61Bに形成されたロ
ータ結合用スプライン62Bとは、径寸法および溝数が
等しくなるように形成されている。これにより、ポンプ
ユニット10Aのロータ14Aとポンプユニット10B
のロータ14Bとを共通化することができ、製造コスト
の低減を図ることができるようになっている。
【0057】63は回転軸61Aの他端側に設けられた
軸スプライン、64は回転軸61Bの一端側に設けられ
た穴スプラインをそれぞれ示し、軸スプライン63を穴
スプライン64内に嵌合させることにより、回転軸61
Aと回転軸61Bとが同一軸線上で連なるようにスプラ
イン結合されている。
【0058】65は軸スプライン63の近傍に位置して
回転軸61Aの他端側に設けられた第1の軸受支持部
で、該軸受支持部65には後述する軸受68が取付けら
れ、該軸受68によって回転軸61Aの他端側が回転可
能に支持されている。
【0059】66は穴スプライン64の外周側に位置し
て回転軸61Bの一端側に設けられた第2の軸受支持部
で、該軸受支持部66には後述する軸受72が取付けら
れ、該軸受72によって回転軸61Bの一端側が回転可
能に支持されている。
【0060】67は回転軸61Bの他端側端面とロータ
結合用スプライン62Bとの間に形成された軸受圧入部
を示し、該軸受圧入部67には後述する後側軸受77が
圧入され、該後側軸受77によって回転軸61Bの他端
側が回転可能に支持されている。
【0061】68はケーシング本体2と回転軸61Aの
他端側との間に設けられた第1の軸受で、該軸受68は
図7中に示すように、軸穴9の内周側に嵌合した外輪6
9と、回転軸61Aに形成された軸受支持部65の外周
側に圧入された内輪70と、外輪69と内輪70との間
に設けられた転動体としての複数の円筒ころ71,7
1,…とからなり、回転軸61Aの他端側を回転可能に
支持している。
【0062】ここで、図6および図9中に示すように、
軸受支持部65の外径D1は、軸受支持部66の外径D
2以下(D1≦D2)に形成され、さらに、軸スプライ
ン63の大径軸部径D3以上で、かつ、ロータ結合用ス
プライン62Aの小径軸部径D4以下(D3≦D1≦D
4)となるように設定されている。なお、ロータ14A
の中心部に形成された軸挿通穴は、ロータ結合用スプラ
イン62Aの大径軸部よりも大きい穴径D0を有してい
る。これにより、回転軸61Aがポンプユニット10
A,10Bを回転駆動するための大きなトルクを伝達す
るに十分な軸強度を確保することができ、かつ、後述す
る組立作業時において、ポンプユニット10Aのロータ
14Aを回転軸61Aの他端側から挿入し、ロータ結合
用スプライン62Aに結合することができるようになっ
ている。
【0063】また、軸受68を構成する内輪70の外径
D5は、軸受支持部66の外径D2以下(D5≦D2)
に形成され、さらに回転軸61Aに形成されたロータ結
合用スプライン62Aの小径軸部径D4よりも小径(D
5<D4)となるように設定されている。これにより、
組立作業時において、回転軸61Aの軸受支持部65に
軸受68の内輪70を圧入した状態でも、ポンプユニッ
ト10Aのロータ14Aを回転軸61Aの他端側から挿
入し、ロータ結合用スプライン62Aをロータ14Aに
結合することができるようになっている。
【0064】さらに、図8中に示すように、回転軸61
Bの他端側に形成された軸受圧入部67の外径D6は、
回転軸61Bに形成されたロータ結合用スプライン62
Bの小径軸部径D7よりも小径(D6<D7)となるよ
うに設定されている。これにより、組立作業時におい
て、ポンプユニット10Bのロータ14Bを回転軸61
Bの他端側から挿入し、ロータ結合用スプライン62B
に結合することができるようになっている。
【0065】72はケーシング本体2の軸穴9と回転軸
61Bの一端側との間に設けられた第2の軸受で、該軸
受72は、軸穴9の内周側に嵌合した外輪73と、転動
体としての複数の円筒ころ74,74,…とからなり、
回転軸61Bの一端側を回転可能に支持している。ここ
で、回転軸61Bに設けられた軸受支持部66の外周面
は、軸受72の各円筒ころ74が転動する転動面として
構成されている。
【0066】ここで、図8中に示すように、回転軸61
Bの一端側端面からロータ結合用スプライン62Bまで
の間は軸受支持部66の外径D2と同径に形成され、該
軸受支持部66の外径D2は、回転軸61Bに形成され
たロータ結合用スプライン62Bの小径軸部径D7より
も大きく(D7<D2)なるように設定されている。こ
のように、回転軸61Bの一端側の外径を可及的に大き
く形成することにより、回転軸61Bがポンプユニット
10Bを回転駆動するに十分な軸強度を確保することが
できる。
【0067】75は第1の実施例による斜板支持部材2
2Bに代えて本実施例に適用される斜板支持部材を示
し、該斜板支持部材75はリアケーシング4に取付けら
れ、ポンプユニット10Bの容量を可変とすべく、斜板
21Bを傾転可能に支持するもので、その中心部には回
転軸61Bの他端側が挿通される軸挿通穴76が形成さ
れている。
【0068】77は上述した第1の実施例による後側軸
受39に代えて本実施例に適用される第3の軸受として
の後側軸受を示し、該後側軸受77は、リアケーシング
4に取付けられた外輪78と、回転軸61Bの軸受圧入
部67に圧入された内輪79と、外輪78と内輪79と
の間に設けられた複数の円筒ころ80,80,…とから
構成されている。
【0069】ここで、斜板支持部材75に形成された軸
挿通穴76の穴径D8は、後側軸受77を構成する内輪
79の外径D9よりも大きく(D8>D9)なるように
形成されている。これにより、回転軸61Bの軸受圧入
部67に後側軸受77の内輪79が圧入された状態で、
斜板支持部材75を軸挿通穴76を通じて回転軸61B
の他端側から着脱できるようになっている。
【0070】本実施例によるタンデム式斜板型油圧ポン
プは上述の如き構成を有するもので、その基本的作動に
ついては上述した第1の実施例と格別差異はない。
【0071】然るに本実施例では、主として組立時の作
業性を向上できる点で第1の実施例とは異なっており、
以下、その組立作業について説明する。
【0072】まず、図10に示すように、回転軸61A
の一端側に前側軸受38を圧入し、該前側軸受38を回
転軸61Aと共にフロントケーシング3に取付けた後、
斜板支持部材22Aをフロントケーシング3に取付け
る。そして、ロータ14A、斜板21A等を組付けたポ
ンプユニット10Aを回転軸61Aの他端側から挿入
し、ロータ14Aを回転軸61Aのロータ結合用スプラ
イン62Aに結合することにより、フロントケーシング
3側の組立体を形成する。
【0073】このとき、回転軸61Aの他端側に設けた
軸受支持部65には、軸受68の内輪70が焼きばめ等
によって圧入されているが、該内輪70の外径D5は、
回転軸61Aに形成されたロータ結合用スプライン62
Aの小径軸部径D4よりも小径(D5<D4)に設定さ
れ、かつ、ロータ14Aに形成された軸挿通穴は、ロー
タ結合用スプライン62Aの大径軸部よりも大きい穴径
D0を有しているから、軸受支持部65に内輪70を圧
入した状態でロータ14Aを回転軸61Aの他端側から
挿入し、ロータ結合用スプライン62Aに結合すること
ができる。従って、ロータ14Aを回転軸61Aのロー
タ結合用スプライン62Aに結合した後に、軸受支持部
65に軸受68の内輪70を圧入する場合に比して、そ
の作業性を向上することができる。
【0074】次に、図11に示すように、軸受68,7
2、弁板11A,11Bおよび傾転ピストン23A,2
3B等が取付けられたケーシング本体2側の組立体に、
上述の回転軸61A、ポンプユニット10A等が組付け
られたフロントケーシング3側の組立体を組付ける。
【0075】一方、図12に示すように、ロータ14
B、斜板21B等が取付けられたポンプユニット10B
を回転軸61Bの他端側から挿入し、ロータ14Bを回
転軸61Bのロータ結合用スプライン62Bに嵌合させ
る。そして、回転軸61Bの軸受圧入部67に後側軸受
77の内輪79を圧入すると共に、リアケーシング4に
後側軸受77の外輪78、各円筒ころ80および斜板支
持部材75等を組付けた後、リアケーシング4に組付け
られた各円筒ころ80と回転軸61Bに圧入された内輪
79とを組付け、リアケーシング4側の組立体を形成す
る。
【0076】このとき、回転軸61Bの他端側に設けた
軸受圧入部67の外径D6は、ロータ結合用スプライン
62Bの小径軸部径D7よりも小径(D6<D7)に設
定され、かつ、ロータ14Bに形成された軸挿通穴は、
ロータ結合用スプライン62Bの大径軸部よりも大きい
穴径D0を有しているから、ロータ14Bを回転軸61
Bの他端側から挿入して容易にロータ結合用スプライン
62Bに結合することができる。
【0077】また、斜板支持部材75に形成された軸挿
通穴76の内径D8は、回転軸61Bに圧入された後側
軸受77の内輪79の外径D9よりも大きく(D8>D
9)形成されているから、回転軸61Bの軸受圧入部6
7に内輪79を圧入すると共に、リアケーシング4に後
側軸受77の外輪78、各円筒ころ80および斜板支持
部材75を組付けた状態で、後側軸受77の各円筒ころ
80と内輪79との組付けを軸挿通穴76を通じて容易
に行うことができる。
【0078】そして、図13に示すように、ポンプユニ
ット10A等が組付けられたケーシング本体2側の組立
体と、回転軸61A等が組付けられたフロントケーシン
グ3側の組立体と、ポンプユニット10B、回転軸61
B等が組付けられたリアケーシング4側の組立体とを組
付けることにより、図5に示すタンデム式斜板型油圧ポ
ンプが組立てられる。
【0079】そして、組立てられたタンデム式斜板型油
圧ポンプに対する保守、点検作業を行う場合には、ま
ず、リアケーシング4をケーシング本体2から取外す。
このとき、リアケーシング4には斜板支持部材75が固
定され、該斜板支持部材75とリアケーシング4との間
には回転軸61Bの他端側を支持する後側軸受77が取
付けられているが、斜板支持部材75に形成された軸挿
通穴76の内径D8は、後側軸受77の内輪79の外径
D9よりも大きく(D8>D9)形成されている。
【0080】このため、後側軸受77の内輪79を回転
軸61Bの軸受圧入部67に圧入したまま、軸挿通穴7
6を介してリアケーシング4、斜板支持部材75、後側
軸受77の外輪78および各円筒ころ80を容易に取外
すことができ、回転軸61Bの他端側に圧入された軸受
全体を取外す場合に比して、保守、点検時の作業性を向
上することができる。
【0081】次に、図14および図15は上述した第2
の実施例に対する2つの変形例を示している。なお、各
変形例において第2の実施例と同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0082】まず、図14に示す変形例において、81
は回転軸61Aの他端側を回転可能に支持する第1の軸
受を示し、該軸受81は内輪を持たず、ケーシング本体
2に形成された軸穴9の内周側に嵌合した外輪82と、
転動体としての複数の円筒ころ83,83,…とからな
り、回転軸61Aに形成された軸受支持部65の外周面
が、軸受81の各円筒ころ83が転動する転動面として
構成されている。
【0083】そして、軸受支持部65の外径D1は、回
転軸61Bに設けられた軸受支持部66の外径D2以下
(D1≦D2)に形成され、さらに、軸スプライン63
の大径軸部径D3以上で、かつ、ロータ結合用スプライ
ン62Aの小径軸部径D4以下(D3≦D1≦D4)に
設定されている。
【0084】また、図15に示す他の変形例において、
91は回転軸61Bの一端側を回転可能に支持する第2
の軸受を示し、該軸受91は、ケーシング本体2に形成
された軸穴9の内周側に嵌合した外輪92と、回転軸6
1Bの軸受支持部66外周に圧入された内輪93と、外
輪92と内輪93との間に設けられた転動体としての複
数の円筒ころ94,94,…とから構成されている。
【0085】そして、この例においても、軸受支持部6
5の外径D1は、回転軸61Bに設けられた軸受支持部
66の外径D2以下(D1≦D2)に形成され、さらに
軸スプライン63の大径軸部径D3以上で、かつ、ロー
タ結合用スプライン62Aの小径軸部径D4以下(D3
≦D1≦D4)に設定されている。
【0086】このように構成される各変形例において
も、上述した第2の実施例と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0087】なお、前記各実施例および変形例では、ポ
ンプユニット10A,10Bとして、斜板21A,21
Bの傾転角に応じて容量が変化する可変容量型の油圧ポ
ンプを適用した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限
るものではなく、定容量型の油圧ポンプを適用してもよ
い。
【0088】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、第1の回転軸の他端側に設けた穴スプラインと第
2の回転軸の一端側に設けた軸スプラインとを嵌合させ
て、第1,第2の回転軸を同一軸線上に連なるように結
合することにより、第1,第2の回転軸を結合するため
だけの連結部材等を不要にできる。この結果、部品点数
を削減できる上に、連結部材に対する機械加工も不要に
できるから、製造コストを大幅に低減することができ
る。
【0089】また、第1の回転軸に設けた穴スプライン
に第2の回転軸に設けた軸スプラインを嵌合させた分だ
け、結合された第1,第2の回転軸の軸方向寸法を短縮
化することができ、油圧ポンプ全体の小型化を図ること
ができる。
【0090】請求項2の発明によれば、第1の軸受支持
部を第1の軸受の転動体が転動する転動面として構成す
ることにより、第1の軸受の内輪を不要にできる分だけ
第1の軸受支持部の外径を大きくすることができる。こ
の結果、第1の回転軸が第1,第2のポンプユニットを
回転駆動するに十分な軸強度を確保しつつ、第1の軸受
がケーシング内で占めるスペースを小さくすることがで
き、油圧ポンプを一層小型化することができる。
【0091】請求項3の発明によれば、第1の回転軸の
他端側に設けた軸スプラインと第2の回転軸の一端側に
設けた穴スプラインとを嵌合させて、第1,第2の回転
軸が同一軸線上に連なるように結合することにより、第
1,第2の回転軸を結合するためだけの連結部材等を不
要にできる。この結果、部品点数を削減できる上に、連
結部材に対する機械加工も不要にできるから、製造コス
トを大幅に低減することができる。
【0092】また、第1の回転軸に設けた軸スプライン
を第2の回転軸に設けた穴スプラインに嵌合させた分だ
け、結合された第1,第2の回転軸の軸方向寸法を短縮
化することができ、油圧ポンプの小型化を図ることがで
きる。さらに、第1の軸受支持部の外径を軸スプライン
の大径軸部以上に設定することにより、第1の回転軸の
軸強度を確保することができ、駆動源からの大きなトル
クを第1,第2のポンプユニットに伝達することができ
る。また、第1の軸受支持部の外径を第1の回転軸に形
成されたロータ結合用スプラインの小径軸部以下に設定
することにより、組立時において第1のポンプユニット
のロータを第1の回転軸の他端側から挿入して容易に第
1の回転軸に結合することができ、組立時の作業性を大
幅に向上できる。
【0093】請求項4の発明によれば、第1の軸受支持
部に取付けられる第1の軸受の内輪の外径を、第1の回
転軸に形成されたロータ結合用スプラインの小径軸部よ
りも小径に設定することにより、組立時において、第1
の軸受支持部に第1の軸受の内輪を圧入したまま、第1
のポンプユニットのロータを第1の回転軸の他端側から
挿入して該第1の回転軸に結合することができる。従っ
て、第1のポンプユニットのロータを第1の回転軸に結
合した後に、第1の軸受支持部に第1の軸受の内輪を圧
入する場合に比して、組立時の作業性を向上することが
できる。
【0094】請求項5の発明によれば、第2の軸受支持
部を第2の軸受の転動体が転動する転動面として構成す
ることにより、第2の軸受の内輪を不要にできる分だけ
第2の軸受支持部の外径を大きくすることができる。こ
の結果、第2の回転軸が第2のポンプユニットを回転駆
動するに十分な軸強度を確保しつつ、第2の軸受がケー
シング内で占めるスペースを小さくすることができ、油
圧ポンプ全体を一層小型化することができる。
【0095】請求項6の発明によれば、第1の回転軸の
ロータ結合用スプラインと第2の回転軸のロータ結合用
スプラインとを等しく形成することにより、第1,第2
のポンプユニットのロータを共通化することができ、製
造コストを大幅に低減することができる。
【0096】また、第2の回転軸の他端側端面からロー
タ結合用スプラインまでの外径を、ロータ結合用スプラ
インの小径軸部よりも小さくすることにより、第2のポ
ンプユニットのロータを第2の回転軸の他端側から挿入
して該第2の回転軸に結合することができ、組立時の作
業性を向上することができる。
【0097】請求項7の発明によれば、第2の回転軸の
一端側端面からロータ結合用スプラインまでの外径を、
ロータ結合用スプラインの小径軸部よりも大きくするこ
とにより、第2の回転軸の軸強度を確保することがで
き、第2のポンプユニットを回転駆動するに十分な軸強
度を確保することができる。
【0098】請求項8の発明によれば、第2のポンプユ
ニットの斜板を支持する斜板支持部材に形成した軸挿通
穴を、第2の回転軸の他端側を支持する第3の軸受の内
輪の外径よりも大きくすることにより、第2の回転軸の
他端側に第3の軸受の内輪が圧入された状態で、斜板支
持部材を第2の回転軸の他端側から着脱することがで
き、組立時や保守、点検時の作業性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるタンデム式斜板型
油圧ポンプを示す縦断面図である。
【図2】図1中の第1,第2の回転軸の結合部分を拡大
して示す断面図である。
【図3】第1の実施例に対する変形例を示す図2と同様
位置の断面図である。
【図4】第1の実施例に対する他の変形例を示す図2と
同様位置の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例によるタンデム式斜板型
油圧ポンプを示す縦断面図である。
【図6】図5中の第1のポンプユニット等を拡大して示
す断面図である。
【図7】図5中の第1,第2の回転軸の結合部分を拡大
して示す断面図である。
【図8】図5中の第2のポンプユニット等を拡大して示
す断面図である。
【図9】図5中の第1,第2の回転軸、各軸受等を示す
外観図である。
【図10】フロントケ−シングに第1のポンプユニット
等を組付ける状態を示す断面図である。
【図11】第1のポンプユニット等が組付けられたフロ
ントケーシングをケーシング本体に組付ける状態を示す
断面図である。
【図12】リアケーシングに第2のポンプユニット等を
組付ける状態を示す断面図である。
【図13】第2のポンプユニット等が組付けられたリア
ケーシングをケーシング本体に組付ける状態を示す断面
図である。
【図14】第2の実施例に対する変形例を示す図7と同
様位置の断面図である。
【図15】第2の実施例に対する他の変形例を示す図7
と同様位置の断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 10A 第1のポンプユニット 10B 第2のポンプユニット 14A,14B ロータ 21A,21B 斜板 24A,61A (第1の)回転軸 24B,61B (第2の)回転軸 25A,25B,62A,62B ロータ結合用スプラ
イン 27,64 穴スプライン 28,63 軸スプライン 29,65 (第1の)軸受支持部 30,66 (第2の)軸受支持部 31,51,68,81 (第1の)軸受 33,74 円筒ころ(転動体) 34,41,72,91 (第2の)軸受 75 斜板支持部材 76 軸挿通穴 77 後側軸受(第3の軸受)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一のケーシングと、該ケーシング内に
    それぞれ設けられたロータと斜板を有する第1,第2の
    ポンプユニットと、該第1のポンプユニットのロータに
    スプライン結合され一端側に駆動源が接続された第1の
    回転軸と、前記第2のポンプユニットのロータにスプラ
    イン結合された第2の回転軸とを有し、前記第1の回転
    軸と第2の回転軸とが同一軸線上に連なるように結合さ
    れたタンデム式斜板型油圧ポンプにおいて、 前記第1の回転軸の他端側には穴スプラインを設け、前
    記第2の回転軸の一端側には該穴スプラインに嵌合する
    軸スプラインを設け、前記第1の回転軸の他端側には前
    記穴スプラインの外周側に位置して第1の軸受が取付け
    られる第1の軸受支持部を設け、前記第2の回転軸の一
    端側には前記軸スプラインの近傍に位置して第2の軸受
    が取付けられる第2の軸受支持部を設ける構成としたこ
    とを特徴とするタンデム式斜板型油圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記第1の軸受支持部に取付けられる前
    記第1の軸受は、外輪と、該外輪と前記第1の軸受支持
    部との間で転動する転動体とから構成し、前記第1の軸
    受支持部を該転動体の転動面としてなる請求項1に記載
    のタンデム式斜板型油圧ポンプ。
  3. 【請求項3】 単一のケーシングと、該ケーシング内に
    それぞれ設けられたロータと斜板を有する第1,第2の
    ポンプユニットと、該第1のポンプユニットのロータに
    ロータ結合用スプラインを介して結合され一端側に駆動
    源が接続された第1の回転軸と、前記第2のポンプユニ
    ットのロータ結合用スプラインを介して結合された第2
    の回転軸とを有し、前記第1の回転軸と第2の回転軸と
    が同一軸線上に連なるように結合されたタンデム式斜板
    型油圧ポンプにおいて、 前記第1の回転軸の他端側には軸スプラインを設け、前
    記第2の回転軸の一端側には該軸スプラインが嵌合する
    穴スプラインを設け、前記第1の回転軸の他端側には前
    記軸スプラインの近傍に位置して第1の軸受が取付けら
    れる第1の軸受支持部を設け、前記第2の回転軸の一端
    側には前記穴スプラインの外周側に位置して第2の軸受
    が取付けられる第2の軸受支持部を設けてなり、前記第
    1の軸受支持部の外径は、前記軸スプラインの大径軸部
    以上で、かつ、前記第1の回転軸に形成されたロータ結
    合用スプラインの小径軸部以下となるように設定したこ
    とを特徴とするタンデム式斜板型油圧ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記第1の軸受支持部に取付けられる前
    記第1の軸受は内輪と外輪との間に転動体を有し、前記
    第1の軸受の内輪は、その外径を前記第1の回転軸に形
    成されたロータ結合用スプラインの小径軸部より小径に
    設定してなる請求項3に記載のタンデム式斜板型油圧ポ
    ンプ。
  5. 【請求項5】 前記第2の軸受支持部に取付けられる前
    記第2の軸受は、外輪と、該外輪と前記第2の軸受支持
    部との間で転動する転動体とから構成し、前記第2の軸
    受支持部を該転動体の転動面としてなる請求項3または
    4に記載のタンデム式斜板型油圧ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記第1の回転軸のロータ結合用スプラ
    インと前記第2の回転軸のロータ結合用スプラインとを
    等しく形成し、かつ、前記第2の回転軸は、その他端側
    端面からロータ結合用スプラインまでの外径を該ロータ
    結合用スプラインの小径軸部よりも小さくする構成とし
    てなる請求項3,4または5に記載のタンデム式斜板型
    油圧ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記第2の回転軸は、その一端側端面か
    らロータ結合用スプラインまでの外径を該ロータ結合用
    スプラインの小径軸部よりも大きくする構成としてなる
    請求項3,4,5または6に記載のタンデム式斜板型油
    圧ポンプ。
  8. 【請求項8】 前記第2の回転軸の他端側は第3の軸受
    によって前記ケーシングに支持させ、前記第2のポンプ
    ユニットは前記ケーシングに取付けた斜板支持部材を介
    して斜板を傾転可能に支持することにより該斜板の傾転
    角に応じて容量が変化する可変容量型ポンプユニットと
    して構成し、前記斜板支持部材には前記第2の回転軸の
    他端側が挿通される軸挿通穴を形成し、該軸挿通穴を前
    記第3の軸受の内輪の外径よりも大きくする構成として
    なる請求項3,4,5,6または7に記載のタンデム式
    斜板型油圧ポンプ。
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