JPH09177780A - 直動転がり案内ユニット装置 - Google Patents

直動転がり案内ユニット装置

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JPH09177780A
JPH09177780A JP7349984A JP34998495A JPH09177780A JP H09177780 A JPH09177780 A JP H09177780A JP 7349984 A JP7349984 A JP 7349984A JP 34998495 A JP34998495 A JP 34998495A JP H09177780 A JPH09177780 A JP H09177780A
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rolling guide
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    • F16C29/0633Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、固定側の軌道レールに対して一対
のスライダを介して可動側の軌道レールを相対移動させ
ると共に、軌道レールの移動に対して一方のスライダを
静止状態に維持してスムースな安定した摺動をさせる直
動転がり案内ユニット装置を提供する。 【解決手段】 可動側の軌道レール1と固定側の軌道レ
ール2の間に、互いに独立して相対移動する一対のスラ
イダ3,4を介在させる。両軌道レール1,2のそれぞ
れのスライダ摺動端に連結部材11,12,13,14
をそれぞれ設け、両スライダ3,4に各連結部材11,
12,13,14に係脱可能にそれぞれ連結される被連
結部9.10,19,20をそれぞれ設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一対の軌道レールに
跨がってそれぞれ相対摺動する一対のスライダから構成
され、作業ロボット、半導体製造装置、搬送装置、精密
工作機械等に適用される直動転がり案内ユニット装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、メカトロ技術の発展が目覚まし
く、当該技術を支える基礎的且つ汎用的な装置として直
動転がり案内ユニットがある。直動転がり案内ユニット
は、現在では、半導体製造装置、検査装置、移載装置、
搬送装置、産業用ロボット等の各技術分野に組み込まれ
て使用されているが、技術の発展と共にその用途は拡大
している。そして、直動転がり案内ユニット自体に対し
ても高精度、高速摺動化、小型化等の要求が益々高まっ
ている。例えば、組立ロボットは、用途の拡大が求めら
れ、大型のものから小型のものまで製作されている。こ
れらの組立ロボットに組み込まれる直動転がり案内ユニ
ットとしては、特に、高精度、高速化、小型化或いはフ
レキシブルな案内に対応できる装置が要求されている。
【0003】従来、実公平6−24575号公報には、
産業ロボットの腕などの工作用機械器具を移動するため
の移送装置が開示されている。該移送装置は、上部トラ
ックレールと下部トラックレールとに跨架して相対移動
するスライダを設け、上部トラックレールと下部トラッ
クレールとの対向する面にラック歯列をそれぞれ形成
し、スライダに両ラック歯列にラック駆動関係に係合す
るピニオンを設けたものである。
【0004】また、テーブル移送装置として、特公昭6
2−11209号公報に開示されたものがある。該テー
ブル移送装置は、ワークを保持して往復動する産業用ロ
ボットのロボットアームに使用されるものであり、ベッ
ド上に平行に取り付けた一対の下位軌道台、該下位軌道
台に軸方向に移動自在に搭載された左右一対で前後2組
のベアリング本体、該ベアリング本体に相対移動可能に
取り付けられた左右一対の上位軌道台、及び該上位軌道
台に取り付けられた可動テーブルから成る。
【0005】また、図12に示された直動転がり案内ユ
ニットが知られている。該直動転がり案内ユニットは、
軌道レール22の長手方向両側面23には軌道溝24が
形成されている。スライダ21は、軌道レール22に跨
架した状態で載置し、軌道レール22の軌道溝24に沿
って循環する転動体27の介在で自在に摺動する。軌道
レール22には、長手方向上面34に隔置して複数個の
取付孔33が形成されている。スライダ21は、軌道レ
ール22に対して相対移動可能なケーシング25、及び
ケーシング25の両端にそれぞれ取り付けたエンドキャ
ップ26を有している。ケーシング25の上部には、他
の機器、部品等を取り付けるためのねじ穴39が形成さ
れている。ケーシング25及びエンドキャップ26の各
下面には、ケーシング25及びエンドキャップ26とが
軌道レール22に跨がって移動するように凹部30が各
々形成され、軌道レール22の各軌道溝24に対向する
位置における凹部30の対向面にそれぞれ軌道溝29が
形成されている。対向する軌道溝24,29で構成され
る軌道路にはボール等の転動体27が転走するように組
み込まれている。また、ケーシング25から転動体27
が脱落するのを防止するために、保持バンド38が多数
の転動体27を囲むようにケーシング25に設けられて
いる。軌道レール22の長手方向上面34に形成されて
いる取付孔33には、ボルト(図示せず)が挿通され、
ボルトを取付体に形成されたねじ穴に螺入することによ
って軌道レール22をベッド、機台、加工台等の取付体
(図示せず)に固定することができる。
【0006】エンドキャップ26には、転動体27が軌
道レール22との負荷軌道である軌道溝24からすくわ
れる爪、及び転動体27の循環のために転動体27を方
向転換させる方向転換路が両側に形成されている。ま
た、エンドキャップ26には、軌道レール22とスライ
ダ21の長手方向両端部との間のシールを達成する側面
シール37が取り付けられ、軌道レール22とスライダ
21間の摺動面に潤滑剤を供給するためのグリースニッ
プル40が取り付けられている。エンドキャップ26
は、複数の取付孔に貫通させたねじ42等によりケーシ
ング25の両端面に取り付けられる。軌道レール22の
軌道溝24を転走する負荷域の転動体27は、エンドキ
ャップ26内に形成された方向転換路に導かれ、次い
で、ケーシング25の上部に軌道溝29と平行して形成
されたリターン通路孔43に移動し、転動体27は無限
循環路内を転走する。スライダ21に形成した軌道溝2
9と軌道レール22に形成した軌道溝24との間を転走
する負荷された転動体27の転動により、軌道レール2
2とスライダ21とがスムースに相対移動することがで
きる。
【0007】また、図11に示すように、図12に示す
直動転がり案内ユニットをコンパクトに複合化した直動
転がり案内ユニット装置が知られている。図11では図
12に示す部品と同様の部品には同一符号を付し、重複
する説明を省略する。該直動転がり案内ユニット装置
は、一対のスライダ21を背中合わせに一体化した構造
のスライダを一対の軌道レール22に跨架させ、軌道レ
ールを互いに相対移動可能に構成したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなテーブル移送装置は、一方の軌道レールの移動に
従ってスライダが拘束されることなく、軌道レール上を
自由に移動し、例えば、作業ロボットや半導体製造装置
のための移送装置として適用し難いという問題があっ
た。また、軌道レールの移動に伴ってスライダが自由状
態であるため、例えば、移動側の軌道レールに取り付け
られたテーブルの安定性が悪化し、正確な或いは高精度
の移動ができないという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、一対
の直動転がり案内ユニットを一対組み合わせたり又は一
体構造に構成した一対のスライダを介して一方の軌道レ
ールに対して他方の軌道レールを相対摺動させる直動転
がり案内ユニット装置において、一方の軌道レールに対
して他方の軌道レールを高精度に且つ安定して相対移動
させ、半導体製造装置、作業ロボット、搬送装置、精密
工作機械等に適用して好ましい直動転がり案内ユニット
装置を提供することである。
【0010】この発明は、長手方向両側面にそれぞれ延
びる軌道溝をそれぞれ形成した一対の軌道レール、前記
両軌道レールの間に配置されて前記両軌道溝にそれぞれ
対応する軌道溝をそれぞれ備え且つ前記両軌道レールに
跨架して相対摺動すると共に互いに独立して相対移動す
る一対のスライダ、前記両軌道レールのそれぞれのスラ
イダ摺動端にそれぞれ設けられた連結部材、及び前記両
スライダにそれぞれ設けられ且つ前記各連結部材に係脱
可能にそれぞれ連結される被連結部材、から成る直動転
がり案内ユニット装置に関する。
【0011】また、前記連結部材はチャックから構成さ
れ且つ前記被連結部材は前記チャックに係止するフック
や鉤部材の被チャックで構成されているか、又は前記被
連結部材はチャックから構成され且つ前記連結部材は前
記チャックに係止するフックや鉤部材の被チャックで構
成されているものである。
【0012】又は、前記連結部材は先端にローラを備え
たばね部材から構成され且つ前記被連結部材は前記ロー
ラを係止する凹部を備えた係止部材で構成されている
か、又は前記被連結部材は先端にローラを備えたばね部
材から構成され且つ前記連結部材は前記ローラを係止す
る凹部を備えた係止部材で構成されている。
【0013】或いは、前記連結部材は磁石から構成され
且つ前記被連結部材は前記磁石に吸着する磁性体で構成
されているか、又は前記被連結部材は磁石から構成され
且つ前記連結部材は前記磁石に吸着する磁性体で構成さ
れている。
【0014】又は、前記連結部材は前記軌道レールに揺
動可能に取り付けられた鉤部材から構成され且つ前記被
連結部材は前記鉤部材に設けたばね部材のばね力によっ
て係止するフックで構成されているか、又は前記被連結
部材は前記軌道レールに揺動可能に取り付けられた鉤部
材から構成され且つ前記連結部材は前記鉤部材に設けた
ばね部材のばね力によって係止するフックで構成されて
いる。更に、一方の前記軌道レールに取り付けられた前
記鉤部材は、前記両軌道レールが互いに相対移動するの
に対応して他方の前記軌道レールに設けた突出斜面が前
記鉤部材に設けた当接斜面を押圧することで前記ばね部
材のばね力に抗して前記鉤部材を揺動させ、前記鉤部材
を前記フックとの係止状態を解放するものである。
【0015】また、前記スライダは、一方の前記軌道レ
ールに跨架して摺動する第1スライダ部と、他方の前記
軌道レールに跨架して摺動する第2スライダ部とが互い
に一体に固定して構成されている。
【0016】また、一方の前記軌道レールがベースに固
定されて固定側軌道レールを構成し、他方の前記軌道レ
ールがテーブルを固定した可動側軌道レールを構成して
いるものである。更に、前記テーブルには、前記ベース
に取り付けられたボールねじの回動によって移動するボ
ールナットハウジングが固定されている。
【0017】また、この直動転がり案内ユニット装置に
おいて、一方の前記軌道レールの移動時には、少なくと
も一方の前記スライダが固定側の前記軌道レールに連結
されて静止している。従って、可動側の前記軌道レール
は安定して摺動移動できる。
【0018】この直動転がり案内ユニット装置は、上記
のように構成されているので、一方の前記軌道レールの
移動時には、前記両スライダのそれぞれの前記被連結部
材はいずれかの前記軌道レールのいずれかの前記連結部
材にそれぞれ連結されており、前記スライダが自由に移
動することがなく、前記軌道レールの摺動移動が極めて
スムースに安定する。また、この直動転がり案内ユニッ
ト装置は、一方の軌道レールをベッド、機台等のベース
に固定し、他方の軌道レールにテーブルを取り付けてい
る場合に、テーブルをベースに対して一対のスライダを
介して相対移動させると、両スライダはいずれか一方の
軌道レールに連結されて一体になり、固定した軌道レー
ルに対して何れか一方のスライダが連結されて静止し、
他方のスライダが移動する軌道レールに連結されて移動
し、移動する軌道レールは一対のスライダで安定して支
持されると共に高精度な摺動移動を行うことができる。
【0019】また、この直動転がり案内ユニット装置で
は、移動する軌道レールに取り付けられたテーブルに設
けた作業機器は、一対のスライダを介して固定した軌道
レールに支持され、作業上の負荷等がかかったとして
も、安定した作業運動を行うこができる。即ち、可動側
の軌道レールの先端部に負荷、言い換えれば、モーメン
トが負荷されても、一対のスライダがいずれか一方の軌
道レールにそれぞれ連結部材された状態を維持でき、前
記スライダのこじれ、及び負荷が軽減されると共に、可
動側の軌道レールが摺動する際には、スムースな摺動を
達成でき、耐久性に富んだ長寿命の直動転がり案内ユニ
ット装置を提供できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
による直動転がり案内ユニット装置の実施例を説明す
る。図1はこの発明による直動転がり案内ユニット装置
の一実施例の作動状態を示す説明図、図2はこの発明に
よる直動転がり案内ユニット装置の一実施例の一部を示
す側面図、及び図3は図2の直動転がり案内ユニット装
置の端面図である。
【0021】図1に示すように、この発明による直動転
がり案内ユニット装置は、同一方向に延びる一対の軌道
レール1,2と、両軌道レール1,2間に配置されて軌
道レール1,2に凹部30がそれぞれ跨架して摺動移動
する一対のスライダ3,4とから構成されている。一対
の軌道レール1,2は、長手方向両側面23にそれぞれ
延びる軌道溝24をそれぞれ形成されている。一対のス
ライダ3,4は、軌道レール1,2上を互いに独立して
相対摺動移動するように軌道レール1,2に跨架されて
いる。この実施例では、下側の軌道レール2は、ベッ
ド、機台等のベース(図10の符号28を参照)に固定
されている固定側軌道レールとして説明する。上側の軌
道レール1は、スライダ3,4を介して軌道レール2に
対して摺動移動する可動側軌道レールである。スライダ
3,4は、例えば、図12に示すような直動転がり案内
ユニットのスライダ21が背中合わせに固着され、上側
のスライダ21と下側のスライダ21とが一体構造にそ
れぞれ構成された複合スライダである。スライダ3,4
は、軌道レール1,2の軌道溝24にそれぞれ対応する
軌道溝(図12の符号29を参照)を上下に備えてい
る。スライダ3,4は、図2では、直動転がり案内ユニ
ットにおけるケーシング25とエンドキャップ26とが
示されている。
【0022】この直動転がり案内ユニット装置におい
て、摺動移動する上側の軌道レール1の両側のストロー
ク端即ちスライダ摺動端には、連結部材11,12がそ
れぞれ設けられている。また、ベースに固定されている
下側の軌道レール2の両側のスライダ摺動端には、連結
部材13,14がそれぞれ設けられている。更に、スラ
イダ3の上側には上側の軌道レール1の連結部材11に
係脱可能に連結する被連結部材9が設けられ、また、ス
ライダ3の下側には下側の軌道レール2の連結部材13
に係脱可能に連結する被連結部材19が設けられてい
る。また、スライダ4の上側には上側の軌道レール1の
連結部材12に係脱可能に連結する被連結部材10が設
けられ、また、スライダ4の下側には下側の軌道レール
2の連結部材14に係脱可能に連結する被連結部材20
が設けられている。この実施例では、スライダ摺動端は
軌道レール1,2の両端に相当しているが、使用条件に
よっては、軌道レール1,2の端部から内側の適正な位
置に設定し、その位置に連結部材11,12,13,1
4を設けることができる。例えば、連結部材11,1
2,13,14はチャック等から構成され、また、被連
結部材9,10,19,20はフック、被チャック等か
ら構成されている。
【0023】この直動転がり案内ユニット装置は、上記
のように構成され、次のように作動する。下側の軌道レ
ール2は、地点S3と地点S7との間でベッド、機台等
のベースに固定されている。図1の(A)では、上側の
軌道レール1が最も左側に位置するように摺動移動し、
地点S1と地点S5との間に位置している。この状態で
は、軌道レール2の連結部材13はスライダ3の被連結
部材19と連結し、軌道レール1の連結部材12はスラ
イダ4の被連結部材10と連結している。従って、この
直動転がり案内ユニット装置は、図1の(A)に示す状
態では、スライダ3は軌道レール2に且つスライダ4は
軌道レール1にそれぞれ連結され、外力が掛からない以
上、スライダ3,4は軌道レール1,2上を自由に移動
することはなく、軌道レール1及びスライダ3,4は軌
道レール2に対して安定して静止状態を保持できる。
【0024】図1の(B)では、可動側の軌道レール1
が地点S1から地点S2までモータやボールねじ(図1
0参照)等の外力で摺動移動し、上側の軌道レール1は
地点S2と地点S6との間に位置した状態が示されてい
る。固定側の軌道レール2は移動することなく、地点S
3と地点S7との間に位置している。軌道レール1の摺
動移動する時に、軌道レール1は、スライダ4を引っ張
ることによってスライダ4と一緒になって軌道レール2
に対して相対摺動するが、スライダ3は軌道レール2に
連結されて静止状態を維持する。この状態では、軌道レ
ール2の連結部材13はスライダ3の被連結部材19と
連結状態を維持し、軌道レール1の連結部材12はスラ
イダ4の被連結部材10と連結状態を維持している。従
って、この直動転がり案内ユニット装置は、図1の
(B)に示す状態では、スライダ3は軌道レール2に且
つスライダ4は軌道レール1にそれぞれ連結され、外力
が掛からない以上、スライダ3,4は軌道レール1,2
上を自由に移動することはなく、軌道レール1及びスラ
イダ3,4は軌道レール2に対して安定して静止状態を
保持できる。
【0025】図1の(C)では、上側の軌道レール1が
更に地点S2から地点S3までモータやボールねじ等の
外力で摺動移動し、上側の軌道レール1は地点S3と地
点S7との間に位置した状態が示されている。固定側の
軌道レール2は移動することなく、地点S3と地点S7
との間に位置している。軌道レール1の摺動移動では、
軌道レール1は、スライダ4を引っ張ることによってス
ライダ4と一緒になって軌道レール2に対して相対摺動
するが、スライダ3は軌道レール2に連結されて静止状
態を維持する。この状態では、軌道レール2の連結部材
13はスライダ3の被連結部材19と連結状態を維持
し、軌道レール1の連結部材12はスライダ4の被連結
部材10と連結状態を維持している。更に、軌道レール
2の連結部材11はスライダ3の被連結部材9に連結さ
れ、軌道レール1の連結部材14はスライダ4の被連結
部材20に連結される状態になる。従って、この直動転
がり案内ユニット装置は、図1の(C)に示す状態で
は、スライダ3,4は軌道レール1,2にそれぞれ連結
され、外力が掛からない以上、スライダ3,4は軌道レ
ール1,2上を自由に移動することはなく、軌道レール
1及びスライダ3,4は軌道レール2に対して安定して
静止状態を保持できる。
【0026】図1の(D)では、上側の軌道レール1が
更に地点S3から地点S4までモータやボールねじ等の
外力で摺動移動し、上側の軌道レール1は地点S4と地
点S8との間に位置した状態が示されている。固定側の
軌道レール2は移動することなく、地点S3と地点S7
との間に位置している。軌道レール1の摺動移動では、
軌道レール1は、スライダ3を押すことによってスライ
ダ3と一緒になって軌道レール2に対して相対摺動する
が、スライダ4は軌道レール2に連結されて静止状態を
維持する。この状態では、スライダ3の被連結部材19
は軌道レール2の連結部材13から離脱し、スライダ4
の被連結部材10は軌道レール1の連結部材12から離
脱するが、軌道レール2の連結部材11はスライダ3の
被連結部材9と連結状態を維持し、軌道レール1の連結
部材14はスライダ4の被連結部材20と連結状態を維
持している。従って、この直動転がり案内ユニット装置
は、図1の(D)に示す状態では、スライダ3は軌道レ
ール1に且つスライダ4は軌道レール2にそれぞれ連結
しており、外力が掛からない以上、スライダ3,4は軌
道レール1,2上を自由に移動することはなく、軌道レ
ール1及びスライダ3,4は軌道レール2に対して安定
して静止状態を保持できる。
【0027】図1の(E)では、上側の軌道レール1が
更に地点S4から地点S5までモータやボールねじ等の
外力で摺動移動し、上側の軌道レール1は地点S5と地
点S9との間に位置した状態が示されている。固定側の
軌道レール2は移動することなく、地点S3と地点S7
との間に位置している。軌道レール1の摺動移動では、
軌道レール1は、スライダ3を押すことによってスライ
ダ3と一緒になって軌道レール2に対して相対摺動する
が、スライダ4は軌道レール2に連結されて静止状態を
維持する。この状態では、軌道レール2の連結部材11
はスライダ3の被連結部材9と連結状態を維持し、軌道
レール1の連結部材14はスライダ4の被連結部材20
と連結状態を維持している。従って、この直動転がり案
内ユニット装置は、図1の(E)に示す状態では、スラ
イダ3は軌道レール1に且つスライダ4は軌道レール2
にそれぞれ連結しており、外力が掛からない以上、スラ
イダ3,4は軌道レール1,2上を自由に移動すること
はなく、軌道レール1及びスライダ3,4は軌道レール
2に対して安定して静止状態を保持できる。
【0028】この直動転がり案内ユニット装置は、上記
作動では、可動側の軌道レール1が図1の左端から右端
への摺動移動が示されているが、可動側の軌道レール1
の逆方向の摺動移動即ち図1の右端から左端への摺動移
動は、上記実施例とは逆の工程を行うことによって達成
できるので、ここでの説明は省略する。
【0029】次に、図4を参照して、この発明による直
動転がり案内ユニット装置の別の実施例を説明する。図
4はこの発明による直動転がり案内ユニット装置の別の
実施例を示す図2のA−A矢視の平面図である。この実
施例は、連結部材と被連結部材との具体的な一例が示さ
れたものである。連結部材13は、先端にローラ51を
備えたばね部材52から構成され、被連結部材9はロー
ラ51を係止する凹部59を備えた係止部材で構成され
ている。勿論、連結部材13と被連結部材9を、上記と
は逆に構成することもできる。連結部材13は、軌道レ
ール2の上面34に設けられ、先端にローラ51を回転
自在に取り付け且つ先端が互いに内方に変位した一対の
ばね部材52から成る。また、被連結部材9は、先端が
突出した張出部60が形成され、根元がローラ51を係
止する凹部59に形成されている。従って、軌道レール
2の連結部材13に対してスライダ3の被連結部材9が
近接すれば、張出部60がローラ51に案内されてばね
部材52の間に嵌まり込み、連結部材13に被連結部材
9がばね力で連結される。また、軌道レール2の連結部
材13に対してスライダ3の被連結部材9が離間すれ
ば、ばね部材52のばね力に抗して張出部60が離脱す
ることに成る。
【0030】次に、図5を参照して、この発明による直
動転がり案内ユニット装置の更に別の実施例を説明す
る。図5はこの発明による直動転がり案内ユニット装置
の更に別の実施例を示す図2のA−A矢視の平面図であ
る。この実施例は、連結部材13は、一対の永久磁石5
3から構成され、被連結部材9は、永久磁石53に吸着
する磁性体で構成されている。勿論、連結部材13と被
連結部材9を、上記とは逆に構成することもできる。ま
た、連結部材13と被連結部材9とは、永久磁石53の
磁力以上の引張力が働けば離脱できるものである。
【0031】次に、図6〜図9を参照して、この発明に
よる直動転がり案内ユニット装置の他の実施例を説明す
る。図6はこの発明による直動転がり案内ユニット装置
の別の実施例の一部を示す側面図、図7は図6の直動転
がり案内ユニット装置の端面図、図8は図6の直動転が
り案内ユニット装置の作動状態の一態様を示す説明図、
及び図9は図6の直動転がり案内ユニット装置の作動状
態の別の態様を示す説明図である。
【0032】この実施例では、連結部材11,13は、
チャックを構成する鉤部材31,32から構成され、被
連結部材9,19は鉤部材31,32に係止するフック
35,36で構成されている。軌道レール1には、その
下面に鉤部材31の取付部材41が設けられ、また、軌
道レール2には、その上面に鉤部材32の取付部材44
が設けられている。鉤部材31,32は、取付部材4
1,44に設けたピン即ち枢支軸56に揺動自在に取り
付けられている。軌道レール1には、鉤部材31の揺動
を制限するストッパ57が設けられると共に、鉤部材3
1をストッパ57にばね力で当接させるスプリング54
が設けられている。また、軌道レール2には、及び鉤部
材32の揺動を制限するストッパ58が設けられると共
に、鉤部材32をストッパ58にばね力で当接させるス
プリング55が設けられている。更に、鉤部材31,3
2の腕部には、取付部材41,44の突出斜面61,6
2に突き当たってスプリング54,55のばね力に抗し
て揺動させられる当接斜面63,64が形成されてい
る。上記実施例では、軌道レール1,2に設けた連結部
材11,13は、軌道レール1,2の上面と下面に設け
ているが、その側面に設け且つそれに対応させてスライ
ダ3,4に被連結部材9,19を設けることもでき、場
合によっては、図示のように直接取り付けることなく、
ブラケット等の部材を介在させて取り付けてもよいもの
である。
【0033】図6には、軌道レール1,2は図1の
(C)に示すように両者が同一位置に静止している場合
が示されており、鉤部材31,32がフック35,36
にそれぞれ係止した状態が示されている。図8には、軌
道レール1が軌道レール2に対して移動している図1の
(A)及び(B)に示す状態が示されており、鉤部材3
1がフック35から離脱し、鉤部材32がフック36に
係止した状態が示されている。更に、図9には、軌道レ
ール1が軌道レール2に対して移動している図1の
(D)及び(E)に示す状態が示されており、鉤部材3
2がフック36から離脱し、鉤部材31がフック35に
係止した状態が示されている。
【0034】この実施例では、軌道レール1が軌道レー
ル2に対して図1の(C)の位置から図1の(A)及び
(B)に示す状態の左方向に移動する場合には、軌道レ
ール2の取付部材44の突出斜面62が軌道レール1に
取り付けられた鉤部材31の当接斜面63を押し上げ、
鉤部材31はスプリング54のばね力に抗して枢支軸5
6を中心に左回りに旋回させる。そこで、図8に示すよ
うに、鉤部材31とフック35との係止状態を解除さ
れ、連結部材11と被連結部材9とが離脱され、軌道レ
ール1は軌道レール2に対して左方向に摺動することが
できる。一方、鉤部材32はスプリング55のばね力で
ストッパ58に突き当たっており、鉤部材32はフック
36に係止した状態を維持している。
【0035】また、軌道レール1が軌道レール2に対し
て図1の(C)の位置から図1の(D)及び(E)に示
す状態の右方向に移動する場合には、軌道レール1の取
付部材41の突出斜面61が軌道レール2に取り付けら
れた鉤部材32の当接斜面64を押し下げ、鉤部材32
はスプリング55のばね力に抗して枢支軸56を中心に
右回りに旋回させる。そこで、図9に示すように、鉤部
材32とフック36との係止状態が解除され、連結部材
13と被連結部材19とが離脱され、軌道レール1は軌
道レール2に対して右方向に摺動することができる。一
方、鉤部材31はスプリング54のばね力でストッパ5
7に突き当たっており、鉤部材31はフック35に係止
した状態を維持している。
【0036】次に、図10を参照して、この発明による
直動転がり案内ユニット装置の他の実施例を説明する。
図10はこの発明による直動転がり案内ユニット装置の
適用例を示す斜視図である。この実施例は、この発明の
直動転がり案内ユニット装置を一対使用して、ベッド2
8上でテーブル47を移動させる直動テーブル装置に適
用したものである。この実施例の直動テーブル装置は、
上記直動転がり案内ユニット装置をベッド28上に所定
の間隔に隔置して並列に配置されたものであり、一対の
軌道レール2,6がベッド28上に固定され、スライダ
3,4,7,8を介在して一対の軌道レール1,5が軌
道レール2,6に対して摺動可能に設けられている。軌
道レール2,6にはテーブル47が固定されている。軌
道レール1には連結部材11,12が設けられ、軌道レ
ール2には連結部材13,14が設けられ、軌道レール
5には連結部材15,16が設けられ、更に、軌道レー
ル6には連結部材17,18が設けられている。また、
スライダ3,4,7,8には、連結部材11,12,1
3,14,15,16,,17,18に係合する被連結
部材(図示せず)がそれぞれ設けられている。
【0037】この実施例の直動テーブル装置では、テー
ブル47の移動は、テーブル47に固定されたボールナ
ットハウジング46がベース28に取り付けられたボー
ルねじ45が駆動モータ48によって回動されることに
よって行なわれる。ボールねじ45は、ベッド28に隔
置して取り付けられた一対の支持部材50,65の間で
回動自在に支持されている。駆動モータ48は、カップ
リング49を介してボールねじ45を回転させるように
構成されている。ボールねじ45が駆動モータ48によ
って回転させられると、ボールナットハウジング46に
設けられたボールねじナット(図示せず)がボールねじ
45に沿って移動し、従って、ボールナットハウジング
46に固定されたテーブル47が移動する。
【0038】この直動テーブル装置は、上記のように構
成されているので、コンパクトな構造に構成でき、ベッ
ド28に対してテーブル47が上下の軌道レール1と2
及び5と6が最小に重なり合う部分を除いて、軌道レー
ル1,2,5,6の軸方向に最大ストロークを得ること
ができる。また、テーブル47の先端に負荷が存在して
も、スライダ3,4及び7,8は、それぞれ軌道レール
1と2及び5と6の重なり合う部分のそれらの両端部に
配設されるので、安定した直動テーブル装置を提供でき
る。
【0039】
【発明の効果】この発明による直動転がり案内ユニット
装置は、以上のように構成されているので、次のような
効果を有する。即ち、この直動転がり案内ユニット装置
は、上記のように構成されているので、この直動転がり
案内ユニット装置を使用して、半導体製造装置、作業ロ
ボット或いは精密工作機械等に適用される直動テーブル
装置を提供することができ、テーブルの高速摺動化、コ
ンパクト化或いはフレキシブルな案内装置を構成するこ
とができる。即ち、この直動転がり案内ユニット装置
は、一方の軌道レールを固定し、固定側の軌道レールに
対して一対のスライダを介して可動側の軌道レールを滑
らかに且つ高精度に案内させることができ、しかも、相
対移動する二つの軌道レールは、一対のスライダを介在
して滑らかに且つ高精度に安定して摺動移動される。従
って、この直動転がり案内ユニット装置は、厳しい精度
が求められる半導体製造装置、工作機械や組立ロボット
等が要求する高精度及び高速化に対応することができ
る。
【0040】また、この直動転がり案内ユニット装置に
よれば、相対移動体を構成するための部品点数を低減
し、連結部材と被連結部材との存在によって一方のスラ
イダは静止状態を維持して可動側の軌道レールが固定側
の軌道レールに対して摺動移動でき、1つの軌道レール
と1つのスライダとの移動体の慣性力を最小限に抑える
ことができ、可動側の軌道レールに固定されたテーブル
を移動させようとする制御や操作に対するテーブルのレ
スポンスを向上させることができる。更に、軌道レール
及びスライダは、テーブルを移動させるための単に相対
移動の中間部材として利用されているのみならず、直動
転がり案内ユニット装置全体としては、コンパクトな構
造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による直動転がり案内ユニット装置の
一実施例の作動状態を示す説明図である。
【図2】この発明による直動転がり案内ユニット装置の
一実施例の一部を示す側面図である。
【図3】図2の直動転がり案内ユニット装置の端面図で
ある。
【図4】この発明による直動転がり案内ユニット装置の
別の実施例を示す図2のA−A矢視の平面図である。
【図5】この発明による直動転がり案内ユニット装置の
更に別の実施例を示す図2のA−A矢視の平面図であ
る。
【図6】この発明による直動転がり案内ユニット装置の
別の実施例の一部を示す側面図である。
【図7】図6の直動転がり案内ユニット装置の端面図で
ある。
【図8】図6の直動転がり案内ユニット装置の作動状態
の一態様を示す説明図である。
【図9】図6の直動転がり案内ユニット装置の作動状態
の別の態様を示す説明図である。
【図10】この発明による直動転がり案内ユニット装置
の適用例を示す斜視図である。
【図11】従来の直動転がり案内ユニット装置を示す一
部破断の斜視図である。
【図12】従来の直動転がり案内ユニットを示す斜視図
である。
【符号の説明】
1,2,5,6 軌道レール 3,4,7,8 スライダ 9,10,19,20 被連結部材 11,12,13,14,15,16,17,18 連
結部材 23 側面 24,29 軌道溝 28 ベッド 31,32 鉤部材 35,36 フック 41,44 取付部材 45 ボールねじ 46 ボールナットハウジング 47 テーブル 48 駆動モータ 51 ローラ 52 ばね部材 53 永久磁石 54,55 スプリング 57,58 ストッパ 59 凹部 61,62 突出斜面 63,64 当接斜面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向両側面にそれぞれ延びる軌道溝
    をそれぞれ形成した一対の軌道レール、前記両軌道レー
    ルの間に配置されて前記両軌道溝にそれぞれ対応する軌
    道溝をそれぞれ備え且つ前記両軌道レールに跨架して相
    対摺動すると共に互いに独立して相対移動する一対のス
    ライダ、前記両軌道レールのそれぞれのストローク端に
    それぞれ設けられた連結部材、及び前記両スライダにそ
    れぞれ設けられ且つ前記各連結部材に係脱可能にそれぞ
    れ連結される被連結部材、から成る直動転がり案内ユニ
    ット装置。
  2. 【請求項2】 前記連結部材はチャックから構成され且
    つ前記被連結部材は前記チャックに係止するフックや鉤
    部材の被チャックで構成されているか、又は前記被連結
    部材はチャックから構成され且つ前記連結部材は前記チ
    ャックに係止するフックや鉤部材の被チャックで構成さ
    れている請求項1に記載の直動転がり案内ユニット装
    置。
  3. 【請求項3】 前記連結部材は先端にローラを備えたば
    ね部材から構成され且つ前記被連結部材は前記ローラを
    係止する凹部を備えた係止部材で構成されているか、又
    は前記被連結部材は先端にローラを備えたばね部材から
    構成され且つ前記連結部材は前記ローラを係止する凹部
    を備えた係止部材で構成されている請求項1に記載の直
    動転がり案内ユニット装置。
  4. 【請求項4】 前記連結部材は磁石から構成され且つ前
    記被連結部材は前記磁石に吸着する磁性体で構成されて
    いるか、又は前記被連結部材は磁石から構成され且つ前
    記連結部材は前記磁石に吸着する磁性体で構成されてい
    る請求項1に記載の直動転がり案内ユニット装置。
  5. 【請求項5】 前記連結部材は前記軌道レールに揺動可
    能に取り付けられた鉤部材から構成され且つ前記被連結
    部材は前記鉤部材に設けたばね部材のばね力によって係
    止するフックで構成されている請求項1に記載の直動転
    がり案内ユニット装置。
  6. 【請求項6】 一方の前記軌道レールに取り付けられた
    前記鉤部材は、前記両軌道レールが互いに相対移動する
    のに対応して他方の前記軌道レールに設けた突出斜面が
    前記鉤部材に設けた当接斜面を押圧することで前記ばね
    部材のばね力に抗して前記鉤部材を揺動させ、前記鉤部
    材を前記フックとの係止状態を解放する請求項5に記載
    の直動転がり案内ユニット装置。
  7. 【請求項7】 前記スライダは、一方の前記軌道レール
    に跨架して摺動する第1スライダ部と、他方の前記軌道
    レールに跨架して摺動する第2スライダ部とが互いに一
    体に固定して構成されている請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の直動転がり案内ユニット装置。
  8. 【請求項8】 一方の前記軌道レールがベースに固定さ
    れて固定側軌道レールを構成し、他方の前記軌道レール
    がテーブルを固定した可動側軌道レールを構成する請求
    項1〜7のいずれか1項に記載の直動転がり案内ユニッ
    ト装置。
  9. 【請求項9】 前記テーブルには、前記ベースに取り付
    けられたボールねじの回動によって移動するボールナッ
    トハウジングが固定されている請求項8に記載の直動転
    がり案内ユニット装置。
  10. 【請求項10】 一方の前記軌道レールの移動時には、
    少なくとも一方の前記スライダが固定側の前記軌道レー
    ルに連結されて静止している請求項1〜9のいずれかの
    1項に記載の直動転がり案内ユニット装置。
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