JPH09180169A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH09180169A
JPH09180169A JP7337409A JP33740995A JPH09180169A JP H09180169 A JPH09180169 A JP H09180169A JP 7337409 A JP7337409 A JP 7337409A JP 33740995 A JP33740995 A JP 33740995A JP H09180169 A JPH09180169 A JP H09180169A
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JP
Japan
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magnetic
powder
recording medium
magnetic recording
coating film
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Application number
JP7337409A
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English (en)
Inventor
Kazunori Kubota
和典 久保田
Hiroshi Suzuki
宏 鈴木
Fumio Echigo
文雄 越後
Yukihiro Shimazaki
幸博 島崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性層の厚み及び表面粗さがME型の磁気記
録媒体のそれに匹敵するレベルまで低減し、しかも、優
れた走行性及び耐久性等の機械的時性を有する二層構成
のMP型磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 PETフィルム上に、メチルエチルケト
ン、トルエン、及びシクロヘキサノンの混合溶媒と、ポ
リ塩化ビニル樹脂と、ポリウレタン樹脂と、針状ゲーサ
イト粉末(長軸長:0.10μm、針状比:15)と、粒状酸
化鉄(軸比:1.5 )と、カーボンブラックと、ステアリ
ン酸と、n−ブチルステアレートと、ポリイソシアネー
トとを配合して得られた非磁性塗料の塗膜を形成し、こ
の塗膜上にメチルエチルケトン、トルエン、及びシクロ
ヘキサノンの混合溶媒と、ポリ塩化ビニル樹脂と、ポリ
ウレタン樹脂と、強磁性金属粉末(長軸長:0.08μm、
針状比:10、保磁力:180kA/m、飽和磁荷量0.18
T)とを配合して得られた磁性塗料の塗膜を形成し、磁
場配向、塗膜乾燥、カレンダリングを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に関
し、特に、非磁性層と磁性層とを積層してなる塗布型の
磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ビデオテープ等の磁気記録媒
体としては、非磁性の支持体表面に磁性金属粉末の蒸着
膜を形成してなる蒸着型(これは一般にME(Metal Eva
poration )型と呼ばれており、以下、単にME型と称
す。)と、支持体上に磁性粉末が分散した塗料の塗膜を
形成し、この塗膜を乾燥させてなる塗布型(これは一般
にMP(Metal Particle)型と呼ばれており、以下、単に
MP型と称す。)が知られている。ME型の磁気記録媒
体は、磁性層中に磁性金属粉末が高密度に存在し、か
つ、磁性層の厚みを薄くできることから、高密度記録を
行うことができ、しかも、高域特性の劣化が小さく、高
出力特性が得られるという利点を有している。しかしな
がら、ME型の磁気記録媒体は、磁性金属粉末の蒸着と
いう煩雑な作業を経て製造されるために生産性が低く、
また、磁性層が金属膜であるため酸化されやすく、長期
保存性に劣るという欠点を有している。一方、MP型の
磁気記録媒体は、磁性層が磁性粉末を分散した塗料塗膜
を乾燥することにより得られることから、ME型の磁気
記録媒体に比して生産性及び長期保存性に優れるという
利点を有している。しかしながら、かかるMP型の磁気
記録媒体では、高出力化のために磁性層、すなわち、塗
膜を薄い厚みに形成すると、以下に記すような不具合が
発生してしまう。すなわち、塗膜を薄く形成するために
は、塗布量を少くすること、または濃度の小さい塗料を
用いることが考えられるが、前者の場合は、塗膜が十分
にレベリングされることなく塗膜の乾燥が始まることか
ら、塗膜に筋や欠陥が発生し、歩留まりが著しく低下し
てしまうという不具合を生じ、後者の場合は、塗膜中の
磁性粉末の充填密度が著しく低下し、また、乾燥により
膜中に空隙が生じるため、記録密度が低下したり、膜強
度が著しく低下して記録媒体そのものの強度が低下して
しまうといった不具合を生じる。
【0003】そこで、かかる不具合を解消できるものと
して、支持体表面に非磁性塗料により第1の塗料塗膜を
形成し、この塗料塗膜上に磁性塗料により第2の塗料塗
膜を形成し、これら第1及び第2の塗料塗膜を同時乾燥
させた二層構成のMP型磁気記録媒体、すなわち、支持
体表面に形成された非磁性層上に磁性層が積層した二層
構成のMP型磁気記録媒体が提案されている(例えば特
開昭63−191315号公報)。かかる二層構成のM
P型磁気記録媒体では、非磁性塗料の塗膜上に磁性塗料
の塗膜を形成するので、高濃度の磁性塗料を用いること
により、極端に塗布量を少くすることなく薄い厚みの塗
膜を形成することができ、前記単一の磁性層のみからな
るMP型磁気記録媒体で起こった磁性層に空隙や筋が生
ずるという不具合を解消することができる。また、非磁
性層上に磁性層が積層された構成になるので、非磁性層
の厚みを大きくすることにより、磁性層表面が支持体表
面の表面性粗さの影響を殆ど受けず、S/N特性を向上
させることができ、また、高出力化のために磁性層を薄
く形成しても、非磁性層を大きな厚みに形成することに
より記録媒体の強度を高く維持することができるという
利点も有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、磁気記録媒体の
より一層の高性能化が要求されており、前記した二層構
成のMP型磁気記録媒体においても、磁性層のより一層
の薄膜化及び表面平滑化がなされている。しかしなが
ら、二層構成のMP型磁気記録媒体では、磁性層用塗料
塗膜を非磁性層用塗料塗膜上に形成し、これらを同時乾
燥することにより得られるから、非磁性層用塗料塗膜の
膜性状、及び、磁性層用塗料塗膜と非磁性層用塗料塗膜
の界面性状が、磁性層用塗料塗膜の厚みの制御性及び表
面性(乾燥して得られる磁性層の厚み及び表面粗さ)に
大きく影響し、単に、磁性層用塗料塗膜の構成材料及び
物性を検討するだけでは、磁性層をその厚み及び表面粗
さがME型の磁気記録媒体のそれに匹敵するレベルまで
小さくなったものに形成することができない。また、二
層構成のMP型磁気記録媒体は、ME型の磁気記録媒体
に比して記録媒体の強度が高く、走行性、耐久性に優れ
るものであるが、磁性層をより一層薄膜化する場合、記
録媒体の強度を補償するための非磁性層の役割がより大
きくなるため、非磁性層の強度を今まで以上に大きくす
る必要がある。このように、MP型磁気記録媒の更なる
性能向上は、非磁性層(非磁性層用塗料)の物性向上に
かかっているといっても過言ではなく、非磁性層(非磁
性層用塗料)の物性に要求されるレベルが今まで以上に
厳しくなっている。
【0005】本発明は以上のような課題に鑑みてなされ
たものであり、磁性層の厚み及び表面粗さがME型の磁
気記録媒体のそれに匹敵するレベルまで低減し、しか
も、優れた走行性及び耐久性等の機械的特性を有する二
層構成のMP型磁気記録媒体を得ることを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明にかかる磁気記録媒体は、非磁性支持体上
に、第1の結合剤樹脂が溶解し、少くとも針状ゲーサイ
ト粉末、粒子径が0.01〜0.1μmの粒状酸化鉄粉
末、及びカーボンブラックからなる非磁性粉末が分散し
た非磁性塗料の第1の塗膜を形成し、前記第1の塗膜上
に、第2の結合剤樹脂が溶解し、長軸長が0.3μm以
下の強磁性粉末が分散した磁性塗料の第2の塗膜を形成
し、これら第1及び第2の塗膜を同時乾燥することによ
り、前記非磁性支持体上に前記非磁性粉末が前記第1の
結合剤樹脂に分散した厚み1〜3μmの非磁性層と、前
記強磁性粉末が前記第2の結合剤樹脂に分散した厚み
0.5μm以下の磁性層とをこの順に形成したものであ
る。これにより、非磁性塗料には、針状ゲーサイトが形
成するネットワーク構造及びカーボンブラックのチェー
ンストラクチャーによる高粘度化付与作用と、粒状酸化
鉄粉末による低粘度化付与作用とが相乗的に作用して、
この非磁性塗料により形成される第1の塗膜は、この上
に塗工される第2の塗膜との間に波打ちを生じさせるこ
とがない凝集力をもった状態に保持されるとともに、そ
の表面に小粒径の粒状酸化鉄粉が一様に存在することか
ら、第1の塗膜と第2の塗膜の界面が平坦化される。そ
して、この第1の塗膜と第2の塗膜の界面の平坦化と、
磁性塗料に長軸長が0.3μm以下の微粒化された強磁
性粉末が分散していることにより、第2の塗膜を1μm
以下の極薄の厚みに塗工しても、塗膜の厚みが均一にな
り、その表面も平坦化されることになる。この結果、乾
燥後に得られる記録媒体は、非磁性層が針状ゲーサイト
の整列配置とカーボンブラックのチェーンストラクチャ
ーにより高強度を有し、磁性層が長軸長が0.3μm以
下の微粒化された強磁性粉末が均一に存在し、表面の粗
さ(Ra)が0.003〜0.015μmの範囲にある
平坦な表面を有する極薄層(厚み0.5μm以下)にな
る。従って、得られる記録媒体は出力特性及びS/N特
性がME型の磁気記録媒体のそれに匹敵し、かつ、走行
性及び耐久性等の機械的時性が大きく向上したものにな
る。また、非磁性層と磁性層の界面が表面粗さ(Ra)
が0.01μm以下に平坦化されたものとなるので、ノ
イズの少い出力信号が得られるものになる。また、針状
ゲーサイトを安価に入手できるので、磁気記録媒体を低
コストに製造できる。
【0007】前記において、表面粗さ(Ra)は非接触
式表面粗さ測定装置(TOPO−3D:WYKO社製)
により測定したもので、平方根自乗平均である。
【0008】
【発明の実施の形態】針状ゲーサイト粉末は、酸化鉄に
なる前段階の含水酸化鉄であり、一般に、酸化鉄に比し
て、針状比(長軸長/短軸長)及び比表面積が大きく、
また、安価に入手できるものである。本発明において非
磁性塗料の非磁性粉末として使用される針状ゲーサイト
は、その長軸長(粒子径)が0.05〜0.3μmの範
囲にあり、針状比が10〜30の範囲にあるものが好ま
しい。かかる好ましい長軸長と針状比を有することによ
り、針状ゲーサイトは塗料中で良好に分散し、かつ、塗
膜内で容易に整列配置することになり、塗膜表面の平坦
化が一層向上することになる。針状ゲーサイト粉末の長
軸長が前記範囲より小さい場合はスチル寿命が低下する
傾向を示し、大きい場合は非磁性層表面の表面平滑性が
低下し、電磁変換特性が低下する傾向を示す。また、針
状比が前記範囲より小さい場合は整列配置しにくくなり
非磁性層表面の表面平滑性が低下する傾向を示し、大き
い場合は塗料作成時に粒子が折れやすく、折れた場合は
粒子径が不均一になるために塗膜表面の平坦化が困難に
なる。
【0009】また、本発明において非磁性塗料に使用さ
れる粒子径が0.01〜0.1μmの粒状酸化鉄粉末と
は、単結晶粒子に近い微粉末で、その軸比(任意に選択
した2つの軸の軸比)が1.5以下の鋭角的に突出する
形状部分を持たない球状粉や多面体形状の粉からなる粒
状粉末である。この粒状酸化鉄粉末はこの種の非磁性塗
料において従来から非磁性無機質粉末として一般的に使
用されている酸化チタン,酸化スズ,酸化亜鉛等に比し
て、塗料中での分散性が極めて良好で、これを塗料に分
散させることにより、塗料の粘度を低下させることがで
きる。また、塗膜表面に存在することにより、塗膜表面
の凹凸を小さくし、塗膜表面を平坦化させる。
【0010】また、非磁性塗料に使用されるカーボンブ
ラックは、この種の非磁性塗料において従来から非磁性
粉末として一般的に使用されているそれ自体公知のカー
ボンブラックであり、「カーボンブラック便覧」(カー
ボンブラック協会編)を参考にして使用される。ここ
で、カーボンブラックの1次粒子の平均粒径は0.01
5〜0.06μm、好ましくは0.02〜0.03μ
m、比表面積は20〜300m2 /g、好ましくは15
0〜250m2 /g、DBP吸油量は25〜300ml
/100g、好ましくは150〜250ml/100g
である。カーボンブラックの具体例としては、SAF
(Super Abration Furnace),
ISAF(Intermediate SAF),HA
F(HighAbration Furnace),F
F(Fine Furnace),FEF(Fast
Extruding Furnace),GPE(Ge
neral Purpose Furnace),FT
(Fine Thermal),SRF(Semi R
einforcing Furnace),HCC(H
igh Color Channel),HCF(Hi
gh Color Furnace)等を挙げることが
できる。本発明においてカーボンブラックは前記したよ
うな膜強度(非磁性層の強度)の強化作用の他に、膜
(非磁性層)の空隙率、粉体体積率、及び導電性の制御
作用も有する。
【0011】これら針状ゲーサイト粉末、粒状酸化鉄粉
末、及びカーボンブラックの配合比(重量比)は、50
〜95(針状ゲーサイト粉末):1〜40(粒状酸化鉄
粉末):4〜30(カーボンブラック)にするのが好ま
しく、60〜80(針状ゲーサイト粉末):10〜20
(粒状酸化鉄粉末):10〜15(カーボンブラック)
にするのが特に好ましい。針状ゲーサイト粉末の配合量
がこの範囲より少くなると塗膜強度が減少する傾向を示
し、多くなると塗膜の凹凸が多くなる傾向を示す。ま
た、粒状酸化鉄粉末の配合量がこの範囲より少くなると
塗膜の凹凸が多くなる傾向を示し、多くなると塗料の粘
度が減少して、非磁性塗料の塗布上に磁性塗料の塗膜を
形成する際にこれらの界面に乱れが生じやすい傾向を示
す。また、カーボンブラックの配合量がこの範囲より少
くなると塗料の粘度が減少して非磁性塗料の塗布上に磁
性塗料の塗膜を形成する際にこれらの界面に乱れが生じ
やすい傾向を示し、多くなると塗料の粘度が増大し塗工
すじが生じやすい傾向を示す。
【0012】非磁性塗料の結合剤樹脂(バインダー)と
しては、従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又は反
応型樹脂やこれらの混合物が使用される。例えば、塩化
ビニル系共重合体(共重合モノマーとしては、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル等のアルキル(メ
タ)アクリレート、塩化ビニリデンなどは溶剤溶解性を
上げる効果があり好ましい。OH基含有の共重合モノマ
ーとしてのビニルアルコール、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒド
ロキシラウリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシステ
アリル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシエチルアリルエーテル、
ヒドロキシプロピルアリルエーテル、ヒドロキシブチル
アリルエーテル等はポリイソシアネート化合物やエポキ
シ化合物と結合して力学強度が向上し好ましい。その他
マレイン酸、(メタ)アクリル酸、アクリロニトリル、
エチレン、スチレンなど必要に応じて共重合でき
る。);ポリメチルメタクリレートに代表されるアクリ
ル系樹脂(共重合モノマーとしては上記塩化ビニル系共
重合体に用いられるものと同様のものが挙げられ
る。);ニトロセルロース、セルロースアセテートプロ
ピオネート、セルロースアセテートブチレートなどの繊
維素系樹脂;ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブ
チラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリエ
ステルポリウレタン樹脂、ポリエーテルポリウレタン樹
脂、ポリエーテルエステルポリウレタン樹脂、ポリカー
ボネートポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエ
ーテル樹脂、各種ゴム系樹脂等を挙げることができる。
これらの中で塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、繊維
素系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
エーテル樹脂が好ましい。これら各種樹脂は1種または
2種以上が混合されて使用される。塗料中での非磁性粉
末の分散性向上及び乾燥後の非磁性層の耐久性向上のた
めに、前記結合剤樹脂の分子中に以下に例示するような
極性基を導入するのが好ましい。例えば、−COOM,
−SO3 M,−SO4 M,−PO3 2 ,−OPO2
2 ,アミノ基、アンモニウム塩基、−OH,−SH,エ
ポキシ基等である。ここで、Mは水素原子、アルカリ金
属またはアンモニウムを示し、一つの基の中に複数のM
があるときは互いに同じでも異なっていてもよい。
【0013】非磁性塗料の有機溶媒としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン系;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢酸グリコールモノエチ
ルエーテル等のエステル系;エーテル、グリコールジメ
チルエーテル、グリコールモノエチルエーテル、ジオキ
サン等のグリコールエーテル系;ベンゼン、トルエン、
キシレン等のタール系(芳香族炭化水素);メチレンク
ロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホ
ルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベンゼン等が
使用できる。これらの溶媒は1種または2種以上が混合
されて使用される。
【0014】非磁性塗料には必要に応じて、この分野
(MP型磁気記録媒体)で従来から使用されている潤滑
効果、帯電防止効果、分散効果、可塑効果を有する物質
が配合される。これらの物質には塗料中に溶解する物質
(例えば、界面活性剤、脂肪酸、脂肪酸エステル等),
及び塗料中でそれが有する粒子状の形態を維持したまま
分散する物質(例えば、金属酸化物、金属窒化物、金属
硫化物等)のいずれも含まれる。
【0015】非磁性塗料の製造は、基本的に前記した各
種材料を攪拌により混合する工程と混練工程とからな
る。攪拌機としてはプラネタリーミキサー、ダブルプラ
ネタリーミキサー、ケミカルミキサー等のそれ自体公知
の攪拌機を使用することができる。また、混練機として
は、ニーダ、バンバリーミキサ、単軸スクリュ押出機、
二軸スクリュ混練機等のそれ自体公知の攪拌機を使用す
ることができる。
【0016】磁性塗料の長軸長が0.3μm以下の強磁
性粉としては、強磁性酸化鉄、強磁性二酸化クロム、強
磁性合金粉末等が使用される。強磁性酸化鉄は一般式F
eOxで示した場合のx値が1.33≦x≦1.50の
範囲にある強磁性酸化鉄、すなわち、マグヘマイト(γ
−Fe2 3 ,x=1.50)、マグネタイト(Fe 3
4 ,x=1.33)及びこれらのベルトライド化合物
(FeOx,1.33<x<1.50)である。これら
の強磁性酸化鉄には2価の金属が添加されていても良
い。2価の金属としてはCr,Mn,Co,Ni,C
u,Znなどがあり、上記酸化鉄に対して0〜10at
omic%の範囲で添加される。強磁性二酸化クロムは
CrO2 およびこれにNa,K,Ti,V,Mn,F
e,Co,Ni,Tc,Ru,Sn,Ce,Pbなどの
金属、P,Sb,Teなどの半導体、またはこれらの金
属の酸化物を0〜20wt%添加したCrO2 が使用さ
れる。強磁性合金粉末は金属分が75重量%以上で、金
属分の80重量%以上が少くとも一種の強磁性金属(例
えば、Fe,Co,Ni,Fe−Co,Fe−Ni)で
あり、金属分の20重量%またはそれ以下、好ましくは
0.5〜5重量%がAl,Si,S,Sc,Ti,V,
Cr,Mn,Cu,Zn,Y,Mo,Rh,Pd,A
g,Sn,Sb,Te,Ba,Ta,W,Re,Au,
Hy,Pb,Bi,La,Ce,Pr,Nd,B,Pな
どの組成を有するものであり、少量の水、水酸化物、酸
化物を含む場合もある。これら強磁性粉末のうち強磁性
合金粉末が好適に使用される。強磁性粉末の針状比(長
軸長/短軸長)が5以上の針状粉であるのが好ましく、
針状比が5〜20の範囲にあるのが特に好ましい。かか
る針状比を有することにより、磁性層中での配向性がよ
くなり、磁性層の表面性と角形比が向上する。また、強
磁性粉末の抗磁力(Hc)は120〜280kA/mが
好ましく、170〜210kA/mがより好ましい。
【0017】磁性塗料の結合剤樹脂,有機溶媒は前記磁
性塗料におけるそれと同様のものが使用される。ここ
で、結合剤樹脂への前記した極性基の導入は強磁性粉末
の分散性向上と、乾燥後の磁性層の耐久性向上に役立
つ。また、前記非磁性塗料と同様に、潤滑効果、帯電防
止効果、分散効果、可塑効果、防錆効果、研磨効果等を
有する各種物質を配合することができる。これらの物質
には塗料中に溶解する物質(例えば、界面活性剤、脂肪
酸、脂肪酸エステル等),及び塗料中でそれが有する粒
子状の形態を維持したまま分散する物質(例えば、金属
酸化物、金属窒化物、金属硫化物等)のいずれも含まれ
る。
【0018】磁性塗料の製造は、前記非磁性塗料におけ
るそれと同様に、各種材料を攪拌により混合する工程と
混練工程とからなる。
【0019】本発明では非磁性塗料及び磁性塗料とも
に、結合剤樹脂の重量平均分子量が10000〜100
000であるのが好ましく、20000〜50000で
あるのが特に好ましい。また、結合剤樹脂と有機溶媒と
の溶解度パラメーターの差が5以下であるのが好まし
い。これは、塗料中で相分離することなく樹脂が溶媒に
に溶解させ、ムラのない均質な塗料塗膜が形成されるよ
うにするためである。また、非磁性塗料及び磁性塗料と
もに、結合剤樹脂のガラス転移温度(Tg)が30〜6
0℃に範囲にあり、非磁性塗料の結合剤樹脂のTgより
も磁性塗料の結合剤樹脂のTgが5〜10℃高いのが好
ましい。これは、後述する塗膜乾燥後のカレンダリング
処理において、カレンダリングが有効に作用するためで
ある。これにより、媒体は厚みがより均一化し、表面
(磁性層表面)がより平滑化する。また、非磁性塗料に
おける結合剤樹脂と非磁性粉末全体との重量比は1:1
0〜1:20の範囲にするのが好ましい。この範囲にあ
ることにより、塗料中で非磁性粉末と樹脂とが互いに偏
在することなく混合され、乾燥後の非磁性層の強度及び
表面性のムラが低減する。また、磁性塗料における強磁
性粉末と結合剤樹脂との重量比は100:5〜100:
15の範囲にするのが好ましい。この範囲にあることに
より磁性粉末が塗料中で良好に分散し、磁性層表面の平
坦性がより一層向上する。また、最終的に得られる非磁
性層中における前記非磁性粉末(針状ゲーサイト粉末、
粒状酸化鉄粉末、及びカーボンブラック)含むフィラー
全体の含有率、すなわち、非磁性層中でその粒子形状を
保ったまま存在する物質の含有率は60〜80重量%が
好ましく、また、磁性層中における前記強磁性粉末を含
むフィラー全体の含有率、すなわち、磁性層中でその粒
子形状を保ったまま存在する物質の含有率はが80〜9
0重量%であるのが好ましい。これは、非磁性層中にお
けるフィラー全体の含有率が前記範囲より少くなると膜
強度が低下してスチル寿命等が低下する傾向となり、前
記範囲より多くなると非磁性層と磁性層の密着力が弱く
なりスチル寿命等が低下する傾向となるからである。ま
た、磁性層中におけるフィラー全体の含有率が前記範囲
よりも小さくなると、磁性層中の強磁性粉末の占める割
合が小さくなって電磁変換特性が低下する傾向を示し、
前記範囲より多くなると磁性層中の結合剤樹脂の占める
割合が小さくなって表面の平坦性が低下する傾向になる
ためである。
【0020】本発明においては非磁性塗料の極限粘度と
磁性塗料の極限粘度の比を1:0.2〜1:0.8の範
囲にすることが、塗膜重畳時の非磁性塗料の塗膜と磁性
塗料の塗膜の間の波打ちを減少させる上で好ましい結果
をもたらす。特に、非磁性塗料の極限粘度を5〜20cp
oiseの範囲にした場合はより好ましい結果が得られる。
前記結合剤樹脂の重量平均分子量は、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー(GPC)測定装置(島津製作
所製)により測定した値であり、極限粘度はB型粘度計
(トキメック社製)により測定した値である。
【0021】非磁性支持体の素材としてはポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート
等のポリエステル類;ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン類;セルローストリアセテート、セル
ロースダイアセテート、セルロースアセテートブチレー
ト、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロー
ス誘導体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビ
ニル系樹脂;ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミ
ドイミド等のプラスチックの他に用途に応じてアルミニ
ウム、銅、スズ、亜鉛またはこれらを含む非磁性合金な
どの非磁性金属類;ガラス、陶器、磁器などのセラミッ
ク類;紙、バライタまたはポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレンーブテン共重合体などの炭素数2〜10の
α−ポリオレフィン類を塗布またはラミネートした紙な
どの紙類も使用できる。これらの非磁性支持体は使用目
的に応じて透明あるいは不透明であっても良い。また、
非磁性支持体の形態はフィルム、テープ、シート、ディ
スク、カード、ドラム等いずれでも良く、形態に応じて
種々の材料が必要に応じて選択される。これらの非磁性
支持体の厚みはフィルム、テープ、シート状の場合は約
1〜50μm程度、好ましくは1〜30μmである。ま
た、ディスク、カード状の場合は0.5〜10mm程度
であり、ドラム状の場合は円筒状とし、使用するレコー
ダーに応じてその型は決められる。非磁性支持体の表面
粗さ(Ra)は、媒体表面(磁性層の表面)を前記した
表面粗さ(0.003〜0.015μm)にするため
に、0.025μm以下であるのが好ましく、0.02
μm以下であるのがより好ましい。
【0022】本発明では、先ず支持体上に非磁性塗料の
塗膜を形成し、この塗膜が湿潤状態にあるうちに続けて
磁性塗料の塗膜を形成する。この塗膜の形成にはそれ自
体公知の塗工方法を使用できる。例えば、エアードクタ
ーコート、ブレードコート、エアナイフコート、スクイ
ズコート、含浸コート、リバースロールコート、トラン
スファーロールコート、グラビヤコート、キスコート、
スピンコート等を挙げることができる。これらの具体的
な説明は朝倉書店発行の「コーティング工学」253頁
〜277頁(昭和46.3.20発行)に記載されてい
る。
【0023】非磁性塗料の塗膜及び磁性塗料の塗膜の形
成後、磁場配向、塗膜の乾燥、カレンダリングが行わ
れ、最終的な磁気記録媒体が得られる。カレンダリング
処理は、メタルロールとコットンロールまたは合成樹脂
ロール、メタルロールとメタルロール、合成樹脂ロール
と合成樹脂ロールなどの2本のロールの間を通すスーパ
ーカレンダー法によって行なうのが好ましい。合成樹脂
ロールの樹脂としてはエポキシ、ポリイミド等の耐熱性
樹脂が使用される。スーパーカレンダーの条件は約30
0〜600kg/cmのロール間圧力で、約50〜10
0℃の温度で、50〜120m/minの処理速度で行
なうのが好ましい。温度及び圧力がこれらの上限おこえ
ると磁性層、非磁性層、および非磁性支持体に悪影響が
ある。又、処理速度が下限より小さいと、処理操作に時
間がかかり、上限を越えると表面平滑化の効果が得られ
にくくなる。
【0024】カレンダリング処理後の磁気記録媒体にお
ける磁性層の厚みは0.05〜0.5μmにされる。こ
れにより、ME型の磁気記録媒体に匹敵する出力特性が
得られる。磁性層の厚みが0.05μmより小さくなる
と膜の均一性が損なわれ、好ましくない。また、カレン
ダリング処理後の磁気記録媒体全体の厚みは6〜9μm
の範囲にするのが好ましく、ヤング率(媒体の形態がテ
ープである場合はテープの走行方向のヤング率)は50
0〜1200kg/mm2 の範囲にあるのが好ましい。
これにより、媒体が高強度になり、記録動作時における
媒体の走行性及び耐久性等が良好になる。ヤング率が5
00kg/mm2 より小さくなると、ヘッド・テープ間
の接触性が低下し、電磁変換特性、スチル寿命等が低下
する傾向を示す。塗膜の乾燥後における非磁性層中のフ
ィラー全体(前記非磁性粉末及び他の添加剤)の含有率
は60〜80重量%が好ましく、磁性層中のフィラー全
体(前記強磁性粉末及び他の添加剤)の含有率は80〜
90重量%が好ましい。非磁性層中のフィラー含有率が
前記範囲の下限を下回ると、非磁性層に十分な強度が得
られず、媒体の走行性及び耐久性が劣悪化する傾向にな
り、上限を越えるとカレンダリング処理時のカレンダが
十分に作用しない傾向になる。磁性層中のフィラー含有
率が前記範囲の下限を下回ると十分な記録密度が得難い
傾向になり、上限を越えると磁性層の耐久性が低下する
傾向になる。また、カレンダリング処理後に得られる最
終的な磁気記録媒体の媒体走査方向(媒体の形態がテー
プである場合はテープの走行方向)における角形比(磁
場796kA/mでの測定値)は0.8以上が好まし
く、0.9以上がより好ましい。また、磁性層の電気抵
抗は10-6〜10-12 Ω/sqの範囲にあるのが好まし
く、10-8〜10-10 Ω/sqの範囲にあるのがより好
ましい。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明をより
具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定され
るものではない。
【0026】(実施例1)磁性層用磁性塗料の作製 強磁性金属粉末 100重量部 (長軸長:0.08μm) (針状比:10) (保磁力:180kA/m) (飽和磁荷量:0.18T) ポリ塩化ビニル樹脂 10.0重量部 (Tg=70℃) ポリウレタン樹脂 5.0重量部 (Tg=30℃) ※結合剤樹脂全体のTgは57℃(調和平均に算出し
た。) メチルエチルケトン (MEK) 12重量部 トルエン 12重量部 シクロヘキサノン 4重量部 上記材料を2軸型連続ニーダーを用いて、一定時間混練
した。得られた混練物に更に以下に示す組成の材料を添
加し、ディゾルバーにて希釈した後、サンドミルにて分
散を行ない、磁性塗料を得た。
【0027】 混練物 143重量部 MEK 93重量部 トルエン 93重量部 シクロヘキサノン 31重量部 MEKの溶解度パラメーター(SP値)は9.27、ト
ルエンのSP値は8.91、シクロヘキサノンのSP値
は9.88であり、調和平均により算出される溶剤全体
のSP値は9.20である。
【0028】非磁性層用非磁性塗料の作成 針状ゲーサイト 98重量部 (長軸長:0.10μm、針状比:15) 粒状酸化鉄 1重量部 (軸比:1.5) カーボンブラック 1重量部 ポリ塩化ビニル樹脂 10重量部 (Tg=70℃) ポリウレタン 10重量部 (Tg=30℃) ※結合剤樹脂全体のTgは50℃ MEK 15重量部 トルエン 15重量部 シクロヘキサノン 5重量部 上記材料を加圧ニーダーを用いて一定時間混練した。得
られた混練物に更に以下に示す組成の材料を添加し、デ
ィゾルバーにて希釈した後、サンドミルにて分散を行な
い、非磁性塗料を得た。
【0029】 混練物 155重量部 MEK 123重量部 トルエン 123重量部 シクロヘキサノン 41重量部 このようにして得られた非磁性塗料全体に対して更に以
下の組成の材料を添加し、ディゾルバーにて撹拌して、
最終的な非磁性塗料を調整した。
【0030】 ステアリン酸 1重量部 n−ブチルステアレート 2重量部 ポリイソシアネート 6重量部 非磁性支持体としての厚さ6μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムの一面に非磁性塗料による塗膜と磁性
塗料による塗膜を順次塗布形成し、未乾燥状態でソレノ
イド磁界処理を施してフィルム走行方向に磁化容易軸を
持つように配向処理し、引き続きスーパーカレンダー法
によるカレンダー処理及び熱硬化処理を施した。カレン
ダー処理の条件はロール間圧力を450kg/cmに
し、温度を80℃した。カレンダー処理後の磁性層の表
面粗さは0.0045μm、非磁性層と磁性層の界面の
表面粗さが0.009μmであった。硬化後の非磁性層
厚みは2.0μm、磁性層厚みは0.2μmであった。
また、ヤング率は1000kg/mm2 であった。この
後、磁気テープを6.35mm幅に切断して最終的な磁
気テープとした。
【0031】(実施例2)非磁性塗料に用いる針状ゲー
サイト粉末として長軸長(粒子径)が0.01μmの針
状ゲーサイト粉末を用いる以外は実施例1と同様にして
磁気テープを作成した。
【0032】(実施例3)非磁性塗料に用いる針状ゲー
サイト粉末として長軸長(粒子径)が1.0μmの針状
ゲーサイト粉末を用いる以外は実施例1と同様にして磁
気テープを作成した。
【0033】(実施例4)非磁性塗料に用いる針状ゲー
サイト粉末として針状比が5(長軸長:0.10μm)
の針状ゲーサイト粉末を用いる以外は実施例1と同様に
して磁気テープを作成した。
【0034】(実施例5)非磁性塗料に用いる針状ゲー
サイト粉末として針状比が50(長軸長:0.10μ
m)の針状ゲーサイト粉末を用いる以外は実施例1と同
様にして磁気テープを作成した。
【0035】(実施例6)非磁性塗料における針状ゲー
サイト粉末、粒状酸化鉄粉末、及びカーボンブラックの
配合量をそれぞれ30重量部、40重量部、30重量部
にした以外は実施例1と同様にして磁気テープを作成し
た。
【0036】(実施例7)非磁性塗料における粒状酸化
鉄粉末およびカーボンブラックの配合量をそれぞれ0.
1重量部、針状ゲーサイト粉末の配合量を99.8重量
部にした以外は実施例1と同様にして磁気テープを作成
した。
【0037】(実施例8)非磁性塗料における粒状酸化
鉄の配合量を0.1重量部、針状ゲーサイト粉末の配合
量を69.9重量部、カーボンブラックの配合量を30
重量部にした以外は実施例1と同様にして磁気テープを
作成した。
【0038】(実施例9)非磁性塗料におけるカーボン
ブラックの配合量を0.1重量部、針状ゲーサイト粉末
の配合量を69.9重量部、粒状酸化鉄の配合量を30
重量部にした以外は実施例1と同様にして磁気テープを
作成した。
【0039】(実施例10)非磁性塗料における非磁性
粉末全体の配合量を100重量部、結合剤樹脂の配合量
を5重量部にした以外は実施例1と同様にして磁気テー
プを作成した。
【0040】(実施例11)非磁性塗料における非磁性
粉末全体の配合量を100重量部、結合剤樹脂の配合量
を30重量部にした以外は実施例1と同様にして磁気テ
ープを作成した。
【0041】(実施例12)磁性塗料の強磁性粉末とし
て針状比が4の強磁性粉末を使用した以外は実施例1と
同様にして磁気テープを作成した。
【0042】(実施例13)カレンダー条件を100k
g/cmのロール間圧力、50℃の処理温度にした以外
は実施例1と同様にして磁気テープを作成した。
【0043】(実施例14)磁性塗料の強磁性粉末とし
て針状比が4の強磁性粉末を使用した以外は実施例1と
同様にして磁気テープを作成した。
【0044】(実施例15)非磁性層の厚みを0.5μ
mにした以外は実施例1と同様に磁気テープを作成し
た。
【0045】(実施例16)磁性塗料の結合剤樹脂とし
てTgが70℃のポリ塩化ビニルを10重量部、Tgが
70℃のポリウレタン樹脂を5重量部(結合剤樹脂全体
のTgは70℃)用いる以外は実施例1と同様にして磁
気テープを作成した。
【0046】(実施例17)磁性塗料の結合剤樹脂とし
てTgが50℃のポリ塩化ビニルを10重量部、Tgが
−40℃のポリウレタン樹脂を5重量部(結合剤樹脂全
体のTgは20℃)を用いる以外は実施例1と同様に磁
気テープを作成した。
【0047】(実施例18)磁性塗料及び非磁性塗料の
結合剤樹脂としてブチルゴム単体を20重量部(SP値
7.8)使用し、有機溶剤としてメタノール単体(SP
値14.5)用いた以外は実施例1と同様にして磁気テ
ープを作成した。
【0048】(比較例1)非磁性塗料において、粒状酸
化鉄を添加せず、カーボンブラックの配合量を10重量
部、針状ゲーサイト粉末の配合量を90重量部にした以
外は実施例1と同様にして磁気テープを作成した。
【0049】(比較例2)非磁性塗料において、カーボ
ンブラックを添加せず、粒状酸化鉄の配合量を10重量
部、針状ゲーサイト粉末の配合量を90重量部にした以
外は実施例1と同様にして磁気テープを作成した。
【0050】以上の実施例及び比較例において塗料粘度
をトキメック社製のB形粘度計(4号ローター、60r
pm)で測定した。
【0051】このようにして作成された実施例及び比較
例の磁気テープについて磁性層の表面粗さと、磁性層と
非磁性層の界面の表面粗さを測定するとともに、電磁変
換特性(出力、エラーレート)及びスチル寿命について
評価試験を行った。電磁変換特性及びスチル寿命の評価
は、DVC−Proビデオテープレコーダー(AG−D
750:松下電器産業株式会社製)を用い記録波長0.
48μmにて行った。なお、スチル寿命は一時停止モー
ドで検波出力が初期から−6dB低下した時の時間を測
定した。この結果が下記の表1である。
【0052】
【表1】
【0053】表中、出力は実施例1の磁気テープの出力
を基準にした時のこれからの低下量で示している。ま
た、表面粗さは磁性層表面の値である。
【0054】実施例1の磁気記録テープは磁性層表面及
び磁性層と非磁性層の界面の表面平滑性が極めて良好
で、電磁変換特性及びスチル寿命のいずれにおいても優
れ、また、耐久性も優れたものであった。
【0055】実施例2の磁気記録テープは、表面平滑
性、電磁変換特性は良好であるが、針状ゲーサイト粉末
の粒子径が極度に小さいことにより、実施例1の磁気記
録テープに比してスチル寿命が短いものであった。
【0056】実施例3の磁気記録テープは、スチル寿命
は長いが実施例1の磁気記録テープに比して表面平滑性
が悪く電磁変換特性が悪化した。
【0057】実施例4の磁気記録テープは、スチル寿命
は長いが実施例1の磁気記録テープに比して表面平滑性
が悪く電磁変換特性が悪化した。また、スチル寿命が若
干短くなった。
【0058】実施例5の磁気記録テープは、磁性塗料の
作製時に針状ゲーサイト粉末が折れてしまい粒子径が不
均一になったために、実施例1の磁気記録テープに比し
て表面平滑性が悪くなり、結果として、電磁変換特性が
悪化し、スチル寿命が短くなった。
【0059】実施例6の磁気記録テープは、非磁性層の
塗布方向の強度が低下し、実施例1の磁気記録テープに
比してスチル寿命が短くなった。
【0060】実施例7の磁気記録テープは、非磁性塗料
の塗料粘度が小さくなり、非磁性塗料の塗膜上に上層塗
料の塗膜を形成した時に両塗膜間の界面に若干の乱れが
生じたため、実施例1の磁気記録テープに比して表面平
滑性が悪くなり電磁変換特性が悪化した。また、スチル
寿命が若干短くなった。
【0061】実施例8の磁気記録テープは、非磁性塗料
の塗料粘度が大きくなり、これの塗膜に若干の塗工すじ
が生じたため、実施例1の磁気記録テープに比して表面
平滑性が悪くなり電磁変換特性が悪化した。また、スチ
ル寿命が若干短くなった。
【0062】実施例9の磁気記録テープは、非磁性塗料
の塗料粘度が小さくなり過ぎ、非磁性塗料の塗膜上に上
層塗料の塗膜を形成した時に両塗膜間の界面に若干の乱
れが生じたため、実施例1の磁気記録テープに比して表
面平滑性が悪くなり電磁変換特性が悪化した。また、ス
チル寿命が若干短くなった。
【0063】実施例10の磁気記録テープは、非磁性塗
料の分散性が低下しこれの塗膜に若干の塗工すじが生じ
たため、実施例1の磁気記録テープに比して表面平滑性
が悪くなり、結果として、電磁変換特性が悪化し、スチ
ル寿命が短くなった。
【0064】実施例11の磁気記録テープは、非磁性塗
料中に未吸着の結合剤樹脂が生じたために、カレンダー
処理した際に若干の結合剤樹脂が非磁性層の表面に浮き
でることとなり、その結果、磁性層とヘッド間のスペー
シングロスが大きくなって電磁変換特性が悪化した。
【0065】実施例12の磁気記録テープは、磁性層中
の強磁性粉末の磁化容易軸が反転し易くなり、実施例1
の磁気記録テープに比して電磁変換特性が悪化し、スチ
ル寿命が短くなった。
【0066】実施例13の磁気記録テープは、磁性層の
表面粗さが15.3nm(0.153μm)になり、実
施例1の磁気記録テープに比して電磁変換特性が悪化し
た。また、スチル寿命が若干短くなった。
【0067】実施例14の磁気記録テープは、カレンダ
ー処理時に磁性層にカレンダーが有効に作用せず、結果
として、実施例1の磁気記録テープに比して表面平滑性
が悪くなり電磁変換特性が悪化した。また、スチル寿命
が若干短くなった。
【0068】実施例15の磁気記録テープは、カレンダ
ー処理時に非磁性層がつぶれず、その塗すじが影響し、
実施例1の磁気記録テープに比して表面平滑性が悪くな
り電磁変換特性が悪化した。また、スチル寿命が若干短
くなった。
【0069】実施例16の磁気記録テープは、実施例1
の磁気記録テープに比してテープの剛性が低下し、ヘッ
ド・テープ間の接触性が悪くなり、結果として、電磁変
換特性が悪化し、スチル寿命が短くなった。
【0070】実施例17の磁気記録テープは、磁性塗料
及び非磁性塗料において結合剤樹脂の凝集が生じ、実施
例1の磁気記録テープに比して表面平滑性が悪くなり、
結果として、電磁変換特性が悪化し、スチル寿命が短く
なった。
【0071】比較例1の磁気記録テープは、非磁性塗料
の塗料粘度が大きくなり、これの塗膜に塗工すじが生
じ、しかも、塗膜表面の平滑性が悪化したため、実施例
1の磁気記録テープに比して磁性層及び非磁性層の表面
平滑性が大きく悪化し、結果として、電磁変換特性が劣
悪になり、スチル寿命が短くなった。
【0072】比較例2の磁気記録テープは、非磁性塗料
の塗料粘度が減少し、非磁性塗料の塗膜上に上層塗料の
塗膜を形成した時に両塗膜間の界面に大きな乱れが生じ
たため、実施例1の磁気記録テープに比して磁性層及び
非磁性層の表面平滑性が大きく悪化し、電磁変換特性が
劣悪になり、スチル寿命が短くなった。
【0073】以上の結果から、本発明にかかる磁気記録
テープが優れた性能を有し、特に実施例1で作成した磁
気記録テープが極めて優れた性能を有することを確認で
きた。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非磁性層が針状ゲーサイトの整列配置とカーボンブラッ
クのチェーンストラクチャーにより高強度を有し、磁性
層が長軸長が0.3μm以下の微粒化された強磁性粉末
が均一に存在し、表面の粗さ(Ra)が0.003〜
0.015μmの範囲にある平坦な表面を有する極薄層
(厚み0.5μm以下)からなる、出力特性、S/N特
性、及び記録密度がME型磁気記録媒体のそれに匹敵
し、かつ、走行性及び耐久性等の機械的時性に優れた高
性能のMP型磁気記録媒を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島崎 幸博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に、第1の結合剤樹脂が
    溶解し、少くとも針状ゲーサイト粉末、粒子径が0.0
    1〜0.1μmの粒状酸化鉄粉末、及びカーボンブラッ
    クからなる非磁性粉末が分散した非磁性塗料の第1の塗
    膜を形成し、この第1の塗膜上に、第2の結合剤樹脂が
    溶解し、長軸長が0.3μm以下の強磁性粉末が分散し
    た磁性塗料の第2の塗膜を形成し、これら第1及び第2
    の塗膜を同時乾燥することにより、前記非磁性支持体上
    に前記非磁性粉末が前記第1の結合剤樹脂に分散した厚
    み1〜3μmの非磁性層と、前記強磁性粉末が前記第2
    の結合剤樹脂に分散した厚み0.5μm以下の磁性層と
    をこの順に形成した磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 針状ゲーサイト粉末が長軸長が0.05
    〜0.3μm、針状比(長軸長/短軸長)が10〜30
    の針状ゲーサイトである請求項1に記載の磁気記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 針状ゲーサイト粉末、粒状酸化鉄粉末、
    及びカーボンブラックの配合量比(重量比)が50〜9
    5:4〜40:1〜30である請求項1に記載の磁気記
    録媒体。
  4. 【請求項4】 粒状酸化鉄粉末の軸比が1.5以下であ
    る請求項1に記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 非磁性塗料における第1の結合剤樹脂と
    非磁性粉末全体との配合量比(重量比)が1:10〜
    1:50である請求項1に記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 強磁性粉末の針状比が5以上である請求
    項1に記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 磁性層の表面粗さ(Ra)が0.003
    〜0.015μmであり、非磁性層と磁性層の界面の表
    面粗さ(Ra)が0.01μm以下である請求項1に記
    載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 第2の結合剤樹脂のガラス転移点(T
    g)が第1の結号剤樹脂のそれよりも5〜10℃大きい
    請求項1に記載の磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】 非磁性塗料及び磁性塗料における結合剤
    樹脂と溶剤の溶解度パラメーター(SP値)の差が5以
    下である請求項1に記載の磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 非磁性層中の非磁性粉末を含むフィラ
    ー全体の含有率が60〜80重量%であり、磁性層中の
    磁性粉末を含むフィラー全体の含有率が80〜90重量
    %である請求項1に記載の磁気記録媒体。
  11. 【請求項11】 記録媒体全体の厚みが6〜9μmであ
    り、ヤング率が500〜1200kg/mm2 である請
    求項1に記載の磁気記録媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1504824A1 (en) * 2003-08-08 2005-02-09 Chien-Tu Tseng A flexible film product capable of radiating far infrared rays

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1504824A1 (en) * 2003-08-08 2005-02-09 Chien-Tu Tseng A flexible film product capable of radiating far infrared rays

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