JPH09184479A - 両頭ピストン式圧縮機 - Google Patents
両頭ピストン式圧縮機Info
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- JPH09184479A JPH09184479A JP7342759A JP34275995A JPH09184479A JP H09184479 A JPH09184479 A JP H09184479A JP 7342759 A JP7342759 A JP 7342759A JP 34275995 A JP34275995 A JP 34275995A JP H09184479 A JPH09184479 A JP H09184479A
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Landscapes
- Compressor (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮運転時の駆動シャフトの軸線方向及び軸
線と直角方向の振動を低減することができて、動力損失
の少ない両頭ピストン式圧縮機を提供する。 【解決手段】 斜板31のボス部32の一端面32aを
平面状に形成するとともに、対向するシリンダブロック
21の受圧座46を球面状に形成する。このボス部32
と受圧座46との間に、円環状の座金50のみからなる
スラスト軸受部48を介装する。この座金50の両側面
50a、50bを対向する摺接面と対応する形状とす
る。前記球面の半径中心は、斜板31の中心Pとほぼ一
致するようにする。前記ボス部32の他端面32bと、
その端面32bと対向するシリンダブロック22の受圧
座47とに、互いに異径の環状突条51、52を形成
し、それらの間にニードル軸受53を挟持する。
線と直角方向の振動を低減することができて、動力損失
の少ない両頭ピストン式圧縮機を提供する。 【解決手段】 斜板31のボス部32の一端面32aを
平面状に形成するとともに、対向するシリンダブロック
21の受圧座46を球面状に形成する。このボス部32
と受圧座46との間に、円環状の座金50のみからなる
スラスト軸受部48を介装する。この座金50の両側面
50a、50bを対向する摺接面と対応する形状とす
る。前記球面の半径中心は、斜板31の中心Pとほぼ一
致するようにする。前記ボス部32の他端面32bと、
その端面32bと対向するシリンダブロック22の受圧
座47とに、互いに異径の環状突条51、52を形成
し、それらの間にニードル軸受53を挟持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両頭ピストン式圧
縮機に係わり、詳しくはカムプレートの支持構造に関す
るものである。
縮機に係わり、詳しくはカムプレートの支持構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】駆動シャフト上に止着されたカムプレー
トの回転によって両頭ピストンを往復動させる斜板式圧
縮機は、例えば特開平1−134085号公報に開示さ
れている。この種の車輌空調用に供される圧縮機におい
ては、接合された一対のシリンダブロックの軸孔に一対
のラジアル軸受を介して駆動シャフトが回転可能に支持
されている。その両ラジアル軸受間において、カムプレ
ートとしての斜板がボス部を介してその駆動シャフトに
固着されるとともに、そのボス部の両端部とシリンダブ
ロックに形成された受圧座との間にスラスト軸受がそれ
ぞれ介装されている。そして、駆動シャフトの回転と共
動する斜板の回転により、両頭ピストンが往復動されて
冷媒ガスの圧縮が行われる。この圧縮動作にともなって
発生する圧縮反力によって、斜板には回転モーメントが
作用する。この回転モーメントに対抗するために、シリ
ンダブロックを接合固定するための通しボルトの締め付
け軸力によって、前記スラスト軸受に駆動シャフトの軸
線方向の予荷重が作用するように構成されている。
トの回転によって両頭ピストンを往復動させる斜板式圧
縮機は、例えば特開平1−134085号公報に開示さ
れている。この種の車輌空調用に供される圧縮機におい
ては、接合された一対のシリンダブロックの軸孔に一対
のラジアル軸受を介して駆動シャフトが回転可能に支持
されている。その両ラジアル軸受間において、カムプレ
ートとしての斜板がボス部を介してその駆動シャフトに
固着されるとともに、そのボス部の両端部とシリンダブ
ロックに形成された受圧座との間にスラスト軸受がそれ
ぞれ介装されている。そして、駆動シャフトの回転と共
動する斜板の回転により、両頭ピストンが往復動されて
冷媒ガスの圧縮が行われる。この圧縮動作にともなって
発生する圧縮反力によって、斜板には回転モーメントが
作用する。この回転モーメントに対抗するために、シリ
ンダブロックを接合固定するための通しボルトの締め付
け軸力によって、前記スラスト軸受に駆動シャフトの軸
線方向の予荷重が作用するように構成されている。
【0003】図9に示すように、この従来構成における
スラスト軸受部121、122は、斜板123のボス部
124の端面とシリンダブロック125、126の受圧
座127、128とに相互に異径の環状突条129、1
30が形成され、その環状突条129、130間にわた
って転がり軸受131が介在されたものとなっている。
そして、転がり軸受131は、そのアウタレース132
及びインナレース133が駆動シャフト134の軸線方
向荷重に対して弾性変形可能な状態で組み付けられてお
り、駆動シャフト134の軸線方向荷重が吸収されるよ
うになっている。このため、比較的低い予荷重の設定に
よって、転がり軸受131の各レース132、133
と、斜板123のボス部124の端面及びシリンダブロ
ック125、126の受圧座127、128との間に隙
間が発生するのが防止される。そして、圧縮運転時にお
ける駆動シャフト134の軸線と直角方向の振動の発生
が抑制される。
スラスト軸受部121、122は、斜板123のボス部
124の端面とシリンダブロック125、126の受圧
座127、128とに相互に異径の環状突条129、1
30が形成され、その環状突条129、130間にわた
って転がり軸受131が介在されたものとなっている。
そして、転がり軸受131は、そのアウタレース132
及びインナレース133が駆動シャフト134の軸線方
向荷重に対して弾性変形可能な状態で組み付けられてお
り、駆動シャフト134の軸線方向荷重が吸収されるよ
うになっている。このため、比較的低い予荷重の設定に
よって、転がり軸受131の各レース132、133
と、斜板123のボス部124の端面及びシリンダブロ
ック125、126の受圧座127、128との間に隙
間が発生するのが防止される。そして、圧縮運転時にお
ける駆動シャフト134の軸線と直角方向の振動の発生
が抑制される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来構
成では、斜板123のボス部124に対して両側のスラ
スト軸受部121、122が駆動シャフト134の軸線
方向荷重を吸収可能な構成となっているため、その軸線
方向の剛性が不足がちとなる。このため、圧縮運転時に
おける駆動シャフト134の軸線方向の振動が大きくな
ることがあった。この駆動シャフト134の軸線方向の
振動を低減するためには前記予荷重を高く設定する必要
がある。しかし、このように予荷重を高く設定すると、
スラスト軸受部121、122の摺動抵抗が大きくなっ
て動力損失が大きくなるという問題があった。
成では、斜板123のボス部124に対して両側のスラ
スト軸受部121、122が駆動シャフト134の軸線
方向荷重を吸収可能な構成となっているため、その軸線
方向の剛性が不足がちとなる。このため、圧縮運転時に
おける駆動シャフト134の軸線方向の振動が大きくな
ることがあった。この駆動シャフト134の軸線方向の
振動を低減するためには前記予荷重を高く設定する必要
がある。しかし、このように予荷重を高く設定すると、
スラスト軸受部121、122の摺動抵抗が大きくなっ
て動力損失が大きくなるという問題があった。
【0005】一方、図10に示すように、斜板123の
一側のボス部124の端面124aと、その端面124
aに対向するシリンダブロック126の受圧座128の
端面128aとをともに平面状に形成して、そのボス部
124と受圧座128との間にわたって転がり軸受13
1が介在する構成が考えられる。この構成によれば、ス
ラスト軸受部121、122の駆動シャフト134の軸
線方向の支持剛性が向上されて、駆動シャフト134の
軸線方向の振動が低減される。ところが、前記圧縮反力
に基づく回転モーメントによって、転がり軸受131の
レース132、133と、斜板123のボス部124の
端面124a及びシリンダブロック126の受圧座12
8の端面128aとの間に隙間が発生しやすくなるとい
う問題があった。このため、圧縮運転時における駆動シ
ャフト134の軸線と直角な方向の振動が大きくなるこ
とがあった。この駆動シャフト134の軸線と直角な方
向の振動を低減するためには、前記予荷重を高く設定す
る必要がある。しかし、このように予荷重を高く設定す
ると、前記従来構成と同様に動力損失が大きくなるとい
う問題があった。
一側のボス部124の端面124aと、その端面124
aに対向するシリンダブロック126の受圧座128の
端面128aとをともに平面状に形成して、そのボス部
124と受圧座128との間にわたって転がり軸受13
1が介在する構成が考えられる。この構成によれば、ス
ラスト軸受部121、122の駆動シャフト134の軸
線方向の支持剛性が向上されて、駆動シャフト134の
軸線方向の振動が低減される。ところが、前記圧縮反力
に基づく回転モーメントによって、転がり軸受131の
レース132、133と、斜板123のボス部124の
端面124a及びシリンダブロック126の受圧座12
8の端面128aとの間に隙間が発生しやすくなるとい
う問題があった。このため、圧縮運転時における駆動シ
ャフト134の軸線と直角な方向の振動が大きくなるこ
とがあった。この駆動シャフト134の軸線と直角な方
向の振動を低減するためには、前記予荷重を高く設定す
る必要がある。しかし、このように予荷重を高く設定す
ると、前記従来構成と同様に動力損失が大きくなるとい
う問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、圧縮運転時の駆動シャフトの軸線方向及び軸線と
直角方向の振動を低減することができて、しかも動力損
失の少ない両頭ピストン式圧縮機を提供することにあ
る。
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、圧縮運転時の駆動シャフトの軸線方向及び軸線と
直角方向の振動を低減することができて、しかも動力損
失の少ない両頭ピストン式圧縮機を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、一対のシリンダブロッ
ク内に形成されたクランク室内に駆動シャフトと共動す
るカムプレートを備え、そのカムプレートのボス部をス
ラスト軸受部を介して前記シリンダブロックに形成され
た受圧座に支持した両頭ピストン式圧縮機において、少
なくとも一方のシリンダブロックに形成された受圧座
と、その受圧座に対向する前記スラスト軸受部の外側摺
接面とをそれぞれ対応する球面状に形成したものであ
る。
に、請求項1に記載の発明では、一対のシリンダブロッ
ク内に形成されたクランク室内に駆動シャフトと共動す
るカムプレートを備え、そのカムプレートのボス部をス
ラスト軸受部を介して前記シリンダブロックに形成され
た受圧座に支持した両頭ピストン式圧縮機において、少
なくとも一方のシリンダブロックに形成された受圧座
と、その受圧座に対向する前記スラスト軸受部の外側摺
接面とをそれぞれ対応する球面状に形成したものであ
る。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の両頭ピストン式圧縮機において、前記外側摺接面の
球面の半径中心と、前記カムプレートの中心とがほぼ一
致するようにしたものである。
載の両頭ピストン式圧縮機において、前記外側摺接面の
球面の半径中心と、前記カムプレートの中心とがほぼ一
致するようにしたものである。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の両頭ピストン式圧縮機において、前記カム
プレートのボス部の端面と、前記外側摺接面が球面状を
なすスラスト軸受部の前記ボス部に対向する内側摺接面
とをともに平面状に形成したものである。
は2に記載の両頭ピストン式圧縮機において、前記カム
プレートのボス部の端面と、前記外側摺接面が球面状を
なすスラスト軸受部の前記ボス部に対向する内側摺接面
とをともに平面状に形成したものである。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の両頭ピストン式圧縮機において、前記カム
プレートのボス部の端面と、前記外側摺接面が球面状を
なすスラスト軸受部の前記ボス部に対向する内側摺接面
とをそれぞれ対応する球面状に形成したものである。
は2に記載の両頭ピストン式圧縮機において、前記カム
プレートのボス部の端面と、前記外側摺接面が球面状を
なすスラスト軸受部の前記ボス部に対向する内側摺接面
とをそれぞれ対応する球面状に形成したものである。
【0011】請求項5に記載の発明では、請求項3また
は4に記載の両頭ピストン式圧縮機において、一方側の
前記スラスト軸受部はその外側摺接面が球面状の前記シ
リンダブロックの受圧座に支持されるように形成し、他
方側の前記スラスト軸受部は前記カムプレートのボス部
とシリンダブロックとの間に転がり軸受を介装するとと
もに、駆動シャフトの軸線方向荷重を吸収する緩衝機構
を設けたものである。
は4に記載の両頭ピストン式圧縮機において、一方側の
前記スラスト軸受部はその外側摺接面が球面状の前記シ
リンダブロックの受圧座に支持されるように形成し、他
方側の前記スラスト軸受部は前記カムプレートのボス部
とシリンダブロックとの間に転がり軸受を介装するとと
もに、駆動シャフトの軸線方向荷重を吸収する緩衝機構
を設けたものである。
【0012】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれかに記載の両頭ピストン式圧縮機において、前
記外側摺接面が球面状をなすスラスト軸受部は転がり軸
受を含むものである。
のいずれかに記載の両頭ピストン式圧縮機において、前
記外側摺接面が球面状をなすスラスト軸受部は転がり軸
受を含むものである。
【0013】請求項7に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれかに記載の両頭ピストン式圧縮機において、前
記外側摺接面が球面状をなすスラスト軸受部は滑り軸受
を含むものである。
のいずれかに記載の両頭ピストン式圧縮機において、前
記外側摺接面が球面状をなすスラスト軸受部は滑り軸受
を含むものである。
【0014】請求項8に記載の発明では、請求項7に記
載の両頭ピストン式圧縮機において、前記滑り軸受を円
環状の座金のみから構成したものである。請求項9に記
載の発明では、請求項8に記載の両頭ピストン式圧縮機
において、前記円環状の座金を、その内側摺接面と外側
摺接面とを同一形状の球面をもって形成するとともに、
背中合わせに配置したものである。
載の両頭ピストン式圧縮機において、前記滑り軸受を円
環状の座金のみから構成したものである。請求項9に記
載の発明では、請求項8に記載の両頭ピストン式圧縮機
において、前記円環状の座金を、その内側摺接面と外側
摺接面とを同一形状の球面をもって形成するとともに、
背中合わせに配置したものである。
【0015】請求項10に記載の発明では、請求項9に
記載の両頭ピストン式圧縮機において、前記円環状の座
金の内側摺接面及び外側摺接面の中心側に平坦部を設け
たものである。
記載の両頭ピストン式圧縮機において、前記円環状の座
金の内側摺接面及び外側摺接面の中心側に平坦部を設け
たものである。
【0016】請求項11に記載の発明では、請求項1ま
たは2に記載の両頭ピストン式圧縮機において、前記カ
ムプレートのボス部の端面を球面状に形成して前記スラ
スト軸受部の外側摺接面を構成したものである。
たは2に記載の両頭ピストン式圧縮機において、前記カ
ムプレートのボス部の端面を球面状に形成して前記スラ
スト軸受部の外側摺接面を構成したものである。
【0017】請求項12に記載の発明では、請求項1〜
11のいずれかに記載の両頭ピストン式圧縮機におい
て、前記シリンダブロックには公差調整手段を備えたも
のである。
11のいずれかに記載の両頭ピストン式圧縮機におい
て、前記シリンダブロックには公差調整手段を備えたも
のである。
【0018】従って、請求項1に記載の両頭ピストン式
圧縮機では、両頭ピストンの圧縮動作にともなう圧縮反
力に基づいて、カムプレートに回転モーメントが働く
と、この回転モーメントによりスラスト軸受部がシリン
ダブロックの受圧座の球面に沿って変位する。このスラ
スト軸受部の変位によって、カムプレートに働く回転モ
ーメントが逃がされる。そして、スラスト軸受部の端面
と、カムプレートのボス部の端面及びシリンダブロック
の受圧座の端面との間において、駆動シャフトの軸線と
直角な方向の振動要因となる隙間の発生が防止される。
圧縮機では、両頭ピストンの圧縮動作にともなう圧縮反
力に基づいて、カムプレートに回転モーメントが働く
と、この回転モーメントによりスラスト軸受部がシリン
ダブロックの受圧座の球面に沿って変位する。このスラ
スト軸受部の変位によって、カムプレートに働く回転モ
ーメントが逃がされる。そして、スラスト軸受部の端面
と、カムプレートのボス部の端面及びシリンダブロック
の受圧座の端面との間において、駆動シャフトの軸線と
直角な方向の振動要因となる隙間の発生が防止される。
【0019】請求項2に記載の両頭ピストン式圧縮機で
は、スラスト軸受部の外側摺接面の球面の半径中心とカ
ムプレートの中心とがほぼ一致するように構成されてい
る。言い換えると、スラスト軸受部の変位曲面の中心
と、カムプレートに働く回転モーメントの回転中心とが
ほぼ一致したものとなっている。このため、スラスト軸
受部の変位が滑らかなものとなって、カムプレートに働
く回転モーメントの逃しを確実に行うことができる。
は、スラスト軸受部の外側摺接面の球面の半径中心とカ
ムプレートの中心とがほぼ一致するように構成されてい
る。言い換えると、スラスト軸受部の変位曲面の中心
と、カムプレートに働く回転モーメントの回転中心とが
ほぼ一致したものとなっている。このため、スラスト軸
受部の変位が滑らかなものとなって、カムプレートに働
く回転モーメントの逃しを確実に行うことができる。
【0020】請求項3及び4に記載の両頭ピストン式圧
縮機では、少なくとも一方のスラスト軸受部の内側摺接
面とカムプレートのボス部の端面とは、平面同士あるい
は互いに対応する球面同士でのほぼ全面にわたる接触状
態とすることができる。また、そのスラスト軸受部の外
側摺接面と、シリンダブロックの受圧座とは、互いに対
応する球面同士の接触となっている。このため、駆動シ
ャフトの軸線方向の支持剛性が安定して、駆動シャフト
の軸線方向の振動が低減される。
縮機では、少なくとも一方のスラスト軸受部の内側摺接
面とカムプレートのボス部の端面とは、平面同士あるい
は互いに対応する球面同士でのほぼ全面にわたる接触状
態とすることができる。また、そのスラスト軸受部の外
側摺接面と、シリンダブロックの受圧座とは、互いに対
応する球面同士の接触となっている。このため、駆動シ
ャフトの軸線方向の支持剛性が安定して、駆動シャフト
の軸線方向の振動が低減される。
【0021】請求項5に記載の両頭ピストン式圧縮機で
は、カムプレートのボス部を介して一方側のスラスト軸
受部に働く回転モーメントは、前述のようにシリンダブ
ロックの受圧座の球面に沿ったスラスト軸受部の変位に
よって逃される。また、他方側のスラスト軸受部に働く
回転モーメントは、そのスラスト軸受部に設けられた緩
衝機構によって吸収される。しかも、この緩衝機構は、
両頭ピストン式圧縮機の組み付け時において、各部品の
公差を吸収する機能を兼備している。このため、各部品
の製作精度を厳密に設定する必要がなく、製作上有利で
ある。
は、カムプレートのボス部を介して一方側のスラスト軸
受部に働く回転モーメントは、前述のようにシリンダブ
ロックの受圧座の球面に沿ったスラスト軸受部の変位に
よって逃される。また、他方側のスラスト軸受部に働く
回転モーメントは、そのスラスト軸受部に設けられた緩
衝機構によって吸収される。しかも、この緩衝機構は、
両頭ピストン式圧縮機の組み付け時において、各部品の
公差を吸収する機能を兼備している。このため、各部品
の製作精度を厳密に設定する必要がなく、製作上有利で
ある。
【0022】請求項6に記載の両頭ピストン式圧縮機で
は、前記外側摺接面が球面状をなすスラスト軸受部にお
いて、カムプレートの回転によるカムプレートのボス部
とシリンダブロックの受圧座との間の潤滑は、主に転が
り軸受の転動体の転がり摩擦に支配される。このため、
カムプレートのボス部とシリンダブロックの受圧座との
間の相対回転は、その大部分が転動体を含む摺動面で分
担される。そして、スラスト軸受部の外側摺接面とシリ
ンダブロックの受圧座の端面との間においては、おおよ
そカムプレートの回転モーメントの逃しのみが分担され
る。そして、スラスト軸受部内の各摺動面の役割が分担
されて、局部的な荷重の集中が防止される。
は、前記外側摺接面が球面状をなすスラスト軸受部にお
いて、カムプレートの回転によるカムプレートのボス部
とシリンダブロックの受圧座との間の潤滑は、主に転が
り軸受の転動体の転がり摩擦に支配される。このため、
カムプレートのボス部とシリンダブロックの受圧座との
間の相対回転は、その大部分が転動体を含む摺動面で分
担される。そして、スラスト軸受部の外側摺接面とシリ
ンダブロックの受圧座の端面との間においては、おおよ
そカムプレートの回転モーメントの逃しのみが分担され
る。そして、スラスト軸受部内の各摺動面の役割が分担
されて、局部的な荷重の集中が防止される。
【0023】請求項7及び8に記載の両頭ピストン式圧
縮機では、スラスト軸受部の構成が簡単なものとなっ
て、部品点数を削減することができる。請求項9に記載
の発明によれば、滑り軸受をなす座金の表裏両面が同一
形状となるため、スラスト軸受部の組み付け時における
方向性をなくすことができて、スラスト軸受部の誤組み
付けを防止することができる。
縮機では、スラスト軸受部の構成が簡単なものとなっ
て、部品点数を削減することができる。請求項9に記載
の発明によれば、滑り軸受をなす座金の表裏両面が同一
形状となるため、スラスト軸受部の組み付け時における
方向性をなくすことができて、スラスト軸受部の誤組み
付けを防止することができる。
【0024】請求項10に記載の両頭ピストン式圧縮機
では、滑り軸受をなす座金の内側摺接面の中心側に平坦
部が形成されている。このため、その内側摺接面の平坦
部とカムプレートのボス部の端面とを、平面同士で接触
させることができる。そして、スラスト軸受部の駆動シ
ャフトの軸線方向の支持剛性が安定したものとすること
ができる。
では、滑り軸受をなす座金の内側摺接面の中心側に平坦
部が形成されている。このため、その内側摺接面の平坦
部とカムプレートのボス部の端面とを、平面同士で接触
させることができる。そして、スラスト軸受部の駆動シ
ャフトの軸線方向の支持剛性が安定したものとすること
ができる。
【0025】請求項11に記載の両頭ピストン式圧縮機
では、カムプレートのボス部がほぼ直接的にシリンダブ
ロックの受圧座に支持されて、部品点数を削減すること
ができる。
では、カムプレートのボス部がほぼ直接的にシリンダブ
ロックの受圧座に支持されて、部品点数を削減すること
ができる。
【0026】請求項12に記載の両頭ピストン式圧縮機
では、各部品の公差を調整するための公差調整手段を備
えている。このため、各部品の製作精度を厳密に設定す
る必要がなく、製作上有利である。
では、各部品の公差を調整するための公差調整手段を備
えている。このため、各部品の製作精度を厳密に設定す
る必要がなく、製作上有利である。
【0027】
(第1の実施形態)以下、本発明を具体化した一実施形
態を図1及び図2に基づいて説明する。
態を図1及び図2に基づいて説明する。
【0028】図1に示すように、接合された前後一対の
シリンダブロック21、22の端面には、そのシリンダ
ブロック21、22の外端を閉塞するリヤハウジング2
3及びフロントハウジング24がバルブプレート25、
26を介して接合されている。シリンダブロック21、
22、バルブプレート25、26、リヤハウジング23
及びフロントハウジング24は、通しボルト27により
締め付け固定されている。
シリンダブロック21、22の端面には、そのシリンダ
ブロック21、22の外端を閉塞するリヤハウジング2
3及びフロントハウジング24がバルブプレート25、
26を介して接合されている。シリンダブロック21、
22、バルブプレート25、26、リヤハウジング23
及びフロントハウジング24は、通しボルト27により
締め付け固定されている。
【0029】シリンダブロック21、22の中心軸孔2
1a、22aには、シリンダブロック21、22との間
にラジアル軸受28、29を介して駆動シャフト30が
回転可能に嵌装支持されている。この駆動シャフト30
は、クラッチ等(図示略)を介して車両エンジン等(図
示略)の外部動力源に接続されている。前記駆動シャフ
ト30には、カムプレートとしての斜板31がそのボス
部32を介してシリンダブロック21、22の接合によ
り形成されたクランク室33内で一体回転可能に固着さ
れている。
1a、22aには、シリンダブロック21、22との間
にラジアル軸受28、29を介して駆動シャフト30が
回転可能に嵌装支持されている。この駆動シャフト30
は、クラッチ等(図示略)を介して車両エンジン等(図
示略)の外部動力源に接続されている。前記駆動シャフ
ト30には、カムプレートとしての斜板31がそのボス
部32を介してシリンダブロック21、22の接合によ
り形成されたクランク室33内で一体回転可能に固着さ
れている。
【0030】また、シリンダブロック21、22には、
前後で対となるシリンダボア34が駆動シャフト30を
中心とする等間隔角度位置に配列形成されている。前後
で対となるシリンダボア34内には、両頭ピストン35
が往復動可能に嵌入されている。その両頭ピストン35
と斜板31の前後両面との間には、半球状のシュー3
6、37が介在されている。斜板31の回転動作は、シ
ュー36、37を介することによってシリンダボア34
内における両頭ピストン35の往復動作に変換される。
前後で対となるシリンダボア34が駆動シャフト30を
中心とする等間隔角度位置に配列形成されている。前後
で対となるシリンダボア34内には、両頭ピストン35
が往復動可能に嵌入されている。その両頭ピストン35
と斜板31の前後両面との間には、半球状のシュー3
6、37が介在されている。斜板31の回転動作は、シ
ュー36、37を介することによってシリンダボア34
内における両頭ピストン35の往復動作に変換される。
【0031】前記リヤハウジング23及び前記フロント
ハウジング24内には、その外周側に吐出室38、39
が、中心側に吸入室40、41がそれぞれ環状に区画形
成されている。吐出室38、39は、バルブプレート2
5、26に穿設された吐出ポート25a、26aを介し
て前記シリンダボア34に連通されている。この吐出ポ
ート25a、26aは、吐出弁25b、26bにより開
閉される。また、吸入室40、41は、バルブプレート
25、26に穿設された吸入ポート25c、26cを介
して前記シリンダボア34に連通されている。この吸入
ポート25c、26cは、吸入弁25d、26dにより
開閉される。前記両頭ピストン35が上死点位置から下
死点位置に向かう吸入行程にあるときには、前記吸入弁
25d、26dを開放して吸入室40、41から冷媒ガ
スをシリンダボア34内に吸入する。また、両頭ピスト
ン35が下死点位置から上死点位置に向かう圧縮・吐出
行程にあるときには、シリンダボア34内の冷媒ガスが
所定の圧力まで圧縮された後、吐出弁25b、26bを
押し退けて吐出室38、39に吐出される。
ハウジング24内には、その外周側に吐出室38、39
が、中心側に吸入室40、41がそれぞれ環状に区画形
成されている。吐出室38、39は、バルブプレート2
5、26に穿設された吐出ポート25a、26aを介し
て前記シリンダボア34に連通されている。この吐出ポ
ート25a、26aは、吐出弁25b、26bにより開
閉される。また、吸入室40、41は、バルブプレート
25、26に穿設された吸入ポート25c、26cを介
して前記シリンダボア34に連通されている。この吸入
ポート25c、26cは、吸入弁25d、26dにより
開閉される。前記両頭ピストン35が上死点位置から下
死点位置に向かう吸入行程にあるときには、前記吸入弁
25d、26dを開放して吸入室40、41から冷媒ガ
スをシリンダボア34内に吸入する。また、両頭ピスト
ン35が下死点位置から上死点位置に向かう圧縮・吐出
行程にあるときには、シリンダボア34内の冷媒ガスが
所定の圧力まで圧縮された後、吐出弁25b、26bを
押し退けて吐出室38、39に吐出される。
【0032】前記クランク室33は、シリンダブロック
21、22に形成した吸入通路42、43により吸入室
40、41と連通されている。クランク室33は、シリ
ンダブロック21、22に形成した吸入フランジ(図示
略)を介して外部冷房回路(図示略)に接続されてい
る。さらに、前記吐出室38、39は、シリンダブロッ
ク21、22に形成した吐出通路44、45及び吐出フ
ランジ(図示略)を介して外部冷媒回路に接続されてい
る。
21、22に形成した吸入通路42、43により吸入室
40、41と連通されている。クランク室33は、シリ
ンダブロック21、22に形成した吸入フランジ(図示
略)を介して外部冷房回路(図示略)に接続されてい
る。さらに、前記吐出室38、39は、シリンダブロッ
ク21、22に形成した吐出通路44、45及び吐出フ
ランジ(図示略)を介して外部冷媒回路に接続されてい
る。
【0033】さて、斜板31のボス部32とシリンダブ
ロック21、22の受圧座46、47との間には、スラ
スト軸受部48、49が挟持されている。駆動シャフト
30に作用するスラスト荷重は、このスラスト軸受部4
8、49を介してシリンダブロック21、22で受け止
められる。
ロック21、22の受圧座46、47との間には、スラ
スト軸受部48、49が挟持されている。駆動シャフト
30に作用するスラスト荷重は、このスラスト軸受部4
8、49を介してシリンダブロック21、22で受け止
められる。
【0034】一方側(ここではリヤ側)のスラスト軸受
部48は、次のように形成されている。前記斜板31の
ボス部32の後端面32aは、平面状に形成されてい
る。その後端面32aとスラスト軸受部48を介して対
向するリヤ側のシリンダブロック21の受圧座46の端
面46aは、球面状に形成されている。そして、ボス部
32の後端面32aと受圧座46の端面46aとの間
に、滑り軸受としての円環状の座金50が介在されてい
る。この座金50は、アルミニウム系金属で構成される
シリンダブロック21、22及び斜板31に対して剛性
を有する鉄系金属により構成されている。
部48は、次のように形成されている。前記斜板31の
ボス部32の後端面32aは、平面状に形成されてい
る。その後端面32aとスラスト軸受部48を介して対
向するリヤ側のシリンダブロック21の受圧座46の端
面46aは、球面状に形成されている。そして、ボス部
32の後端面32aと受圧座46の端面46aとの間
に、滑り軸受としての円環状の座金50が介在されてい
る。この座金50は、アルミニウム系金属で構成される
シリンダブロック21、22及び斜板31に対して剛性
を有する鉄系金属により構成されている。
【0035】前記座金50の前記斜板31のボス部32
と対向する内側摺接面50aは、平面状に形成されてい
る。一方、リヤ側のシリンダブロック21の受圧座46
と対向する外側摺接面50bは、前記斜板31の中心P
を中心として所定の半径Rを有する球面Sの一部をなす
ように形成されている。そして、前記シリンダブロック
21の受圧座46の端面46aは、この外側摺接面50
bと対応する球面に形成されている。つまり、前記斜板
31のボス部32の後端面32aと、スラスト軸受部4
8の内側摺接面50aとは、そのほぼ全面にわたる平面
同士の摺接となるように構成されている。また、前記シ
リンダブロック21の受圧座46の端面46aと、スラ
スト軸受部48の外側摺接面50bとは、互いに対応す
る球面同士の摺接となるように構成されている。なお、
斜板31の中心Pとは、斜板31の傾きに沿う厚さ1/
2のところでの仮想断面Aと、駆動シャフト30の中心
軸線Lとの交点のことである。
と対向する内側摺接面50aは、平面状に形成されてい
る。一方、リヤ側のシリンダブロック21の受圧座46
と対向する外側摺接面50bは、前記斜板31の中心P
を中心として所定の半径Rを有する球面Sの一部をなす
ように形成されている。そして、前記シリンダブロック
21の受圧座46の端面46aは、この外側摺接面50
bと対応する球面に形成されている。つまり、前記斜板
31のボス部32の後端面32aと、スラスト軸受部4
8の内側摺接面50aとは、そのほぼ全面にわたる平面
同士の摺接となるように構成されている。また、前記シ
リンダブロック21の受圧座46の端面46aと、スラ
スト軸受部48の外側摺接面50bとは、互いに対応す
る球面同士の摺接となるように構成されている。なお、
斜板31の中心Pとは、斜板31の傾きに沿う厚さ1/
2のところでの仮想断面Aと、駆動シャフト30の中心
軸線Lとの交点のことである。
【0036】また、他方側(ここではフロント側)のス
ラスト軸受部49は、次のように形成されている。前記
斜板31のボス部32の前端面32bと、その前端面3
2bとスラスト軸受部49を介して対向するフロント側
シリンダブロック22の受圧座47の端面47aとに
は、互いに異径となるように環状突条51、52が形成
されている。そして、ボス部32の環状突条51と受圧
座47の環状突条52との間に、転がり軸受としてのニ
ードル軸受53が介在されている。このニードル軸受5
3は、円環状のインナレース53aと、同じく円環状の
アウタレース53bと、それらの間に介在されるニード
ルコロ53cとから構成されている。ここで、圧縮機の
組付時において、各部品の寸法公差を吸収するため、一
対のシリンダブロック21、22には、駆動シャフト3
0の軸線方向に通しボルト27の締め付け軸力による予
荷重が付与されている。この軸線方向荷重は、ニードル
軸受53のインナレース53a及びアウタレース53b
の弾性変形によって吸収される。つまり、フロント側の
スラスト軸受部49が緩衝機構を構成している。
ラスト軸受部49は、次のように形成されている。前記
斜板31のボス部32の前端面32bと、その前端面3
2bとスラスト軸受部49を介して対向するフロント側
シリンダブロック22の受圧座47の端面47aとに
は、互いに異径となるように環状突条51、52が形成
されている。そして、ボス部32の環状突条51と受圧
座47の環状突条52との間に、転がり軸受としてのニ
ードル軸受53が介在されている。このニードル軸受5
3は、円環状のインナレース53aと、同じく円環状の
アウタレース53bと、それらの間に介在されるニード
ルコロ53cとから構成されている。ここで、圧縮機の
組付時において、各部品の寸法公差を吸収するため、一
対のシリンダブロック21、22には、駆動シャフト3
0の軸線方向に通しボルト27の締め付け軸力による予
荷重が付与されている。この軸線方向荷重は、ニードル
軸受53のインナレース53a及びアウタレース53b
の弾性変形によって吸収される。つまり、フロント側の
スラスト軸受部49が緩衝機構を構成している。
【0037】次に、前記のように構成した両頭ピストン
式圧縮機について、その作用を説明する。車両エンジン
等(図示略)の外部動力源により駆動シャフト30が回
転されると、クランク室33内の斜板31が回転され、
シュー36、37を介して複数の両頭ピストン35がシ
リンダボア34内で往復動される。この両頭ピストン3
5の運動により吸入フランジ(図示略)からクランク室
33に導かれた冷媒ガスは、クランク室33から吸入通
路42、43を経て吸入室40、41に導かれる。そし
て、吸入室40、41内の冷媒ガスは、吸入ポート25
c、26cを通ってシリンダボア34内に導かれ、両頭
ピストン35により圧縮された後、吐出ポート25a、
26aを経て吐出室38、39に吐出される。さらに、
吐出室38、39内の圧縮冷媒ガスは、吐出通路44、
45を経て外部冷媒回路をなす凝縮器、膨張弁、蒸発器
(いずれも図示略)に供給され、車両室内の空調に供さ
れる。
式圧縮機について、その作用を説明する。車両エンジン
等(図示略)の外部動力源により駆動シャフト30が回
転されると、クランク室33内の斜板31が回転され、
シュー36、37を介して複数の両頭ピストン35がシ
リンダボア34内で往復動される。この両頭ピストン3
5の運動により吸入フランジ(図示略)からクランク室
33に導かれた冷媒ガスは、クランク室33から吸入通
路42、43を経て吸入室40、41に導かれる。そし
て、吸入室40、41内の冷媒ガスは、吸入ポート25
c、26cを通ってシリンダボア34内に導かれ、両頭
ピストン35により圧縮された後、吐出ポート25a、
26aを経て吐出室38、39に吐出される。さらに、
吐出室38、39内の圧縮冷媒ガスは、吐出通路44、
45を経て外部冷媒回路をなす凝縮器、膨張弁、蒸発器
(いずれも図示略)に供給され、車両室内の空調に供さ
れる。
【0038】さて、図1及び図2に示すように、前記の
ように両頭ピストン35の圧縮動作が行われると、斜板
31には両頭ピストン35を介して圧縮反力Fが働い
て、この圧縮反力Fに基づいて回転モーメントMが発生
する。ここで、リヤ側のスラスト軸受部48の座金50
の外側摺接面50bと、シリンダブロック21の受圧座
46の端面46aとが、前記斜板の中心Pから所定の半
径Rを有する球面Sの一部をなすように形成されてい
る。このため、前記座金50が前記球面Sに沿って変位
可能な状態となっており、その座金50の変位によって
前記回転モーメントMが逃がされる。そして、回転モー
メントMは、ラジアル軸受28によって受け止められ
る。
ように両頭ピストン35の圧縮動作が行われると、斜板
31には両頭ピストン35を介して圧縮反力Fが働い
て、この圧縮反力Fに基づいて回転モーメントMが発生
する。ここで、リヤ側のスラスト軸受部48の座金50
の外側摺接面50bと、シリンダブロック21の受圧座
46の端面46aとが、前記斜板の中心Pから所定の半
径Rを有する球面Sの一部をなすように形成されてい
る。このため、前記座金50が前記球面Sに沿って変位
可能な状態となっており、その座金50の変位によって
前記回転モーメントMが逃がされる。そして、回転モー
メントMは、ラジアル軸受28によって受け止められ
る。
【0039】一方、フロント側のスラスト軸受部49の
ニードル軸受53の2枚のレース53a、53bは、前
述のように駆動シャフト30の軸線方向に弾性変形可能
な状態で支持されている。このため、このフロント側の
スラスト軸受部49では、前記斜板31の回転モーメン
トMは前記2枚のレース53a、53bの弾性変形によ
って吸収される。従って、斜板31に回転モーメントM
が発生しても、スラスト軸受部48、49と、斜板31
のボス部32及びシリンダブロック21、22の受圧座
46、47との間に隙間ができるのが防止される。そし
て、圧縮動作時の駆動シャフト30の軸線と直角な方向
の振動が低減される。
ニードル軸受53の2枚のレース53a、53bは、前
述のように駆動シャフト30の軸線方向に弾性変形可能
な状態で支持されている。このため、このフロント側の
スラスト軸受部49では、前記斜板31の回転モーメン
トMは前記2枚のレース53a、53bの弾性変形によ
って吸収される。従って、斜板31に回転モーメントM
が発生しても、スラスト軸受部48、49と、斜板31
のボス部32及びシリンダブロック21、22の受圧座
46、47との間に隙間ができるのが防止される。そし
て、圧縮動作時の駆動シャフト30の軸線と直角な方向
の振動が低減される。
【0040】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (a) リヤ側のスラスト軸受部48の座金50の外側
摺接面50bと、シリンダブロック21の受圧座46の
端面46aとが、互いに対応する球面状に形成されてい
る。このため、両頭ピストン35の圧縮動作にともなう
圧縮反力Fに基づいて、斜板31に回転モーメントMが
働いても、座金50が前記受圧座46の球面Sに沿って
変位する。そして、前記回転モーメントMが逃がされ
て、スラスト軸受部48の座金50の両摺接面50a、
50bと、斜板31のボス部32の後端面32a及びシ
リンダブロック21の受圧座46の端面46aとの間に
隙間が形成されることが防止される。従って、通しボル
ト27の締め付け軸力による予荷重をそれほど大きく設
定することなく、駆動シャフト30の軸線と直角な方向
の振動を低減することができる。また、スラスト軸受部
48における摺動抵抗が増大することがなく、動力損失
を低減することができる。
ば、以下の効果を奏する。 (a) リヤ側のスラスト軸受部48の座金50の外側
摺接面50bと、シリンダブロック21の受圧座46の
端面46aとが、互いに対応する球面状に形成されてい
る。このため、両頭ピストン35の圧縮動作にともなう
圧縮反力Fに基づいて、斜板31に回転モーメントMが
働いても、座金50が前記受圧座46の球面Sに沿って
変位する。そして、前記回転モーメントMが逃がされ
て、スラスト軸受部48の座金50の両摺接面50a、
50bと、斜板31のボス部32の後端面32a及びシ
リンダブロック21の受圧座46の端面46aとの間に
隙間が形成されることが防止される。従って、通しボル
ト27の締め付け軸力による予荷重をそれほど大きく設
定することなく、駆動シャフト30の軸線と直角な方向
の振動を低減することができる。また、スラスト軸受部
48における摺動抵抗が増大することがなく、動力損失
を低減することができる。
【0041】(b) また、前記球面Sの半径中心と、
斜板31の中心Pとがほぼ一致するように構成されてい
る。このため、スラスト軸受部48の座金50の外側摺
接面50bの変位曲面の中心と、斜板31に働く回転モ
ーメントMの回転中心とがほぼ一致したものとなる。従
って、スラスト軸受部48の変位が滑らかなものとなっ
て、斜板31の回転モーメントMの逃しを確実に行うこ
とができる。そして、駆動シャフト30の軸線と直角な
方向の振動及び動力損失をいっそう確実に低減すること
ができる。
斜板31の中心Pとがほぼ一致するように構成されてい
る。このため、スラスト軸受部48の座金50の外側摺
接面50bの変位曲面の中心と、斜板31に働く回転モ
ーメントMの回転中心とがほぼ一致したものとなる。従
って、スラスト軸受部48の変位が滑らかなものとなっ
て、斜板31の回転モーメントMの逃しを確実に行うこ
とができる。そして、駆動シャフト30の軸線と直角な
方向の振動及び動力損失をいっそう確実に低減すること
ができる。
【0042】(c) スラスト軸受部48の座金50の
内側摺接面50aと、斜板31のボス部32の後端面3
2aとは、平面同士でのほぼ全面にわたる接触状態とな
っている。また、その座金50の外側摺接面50bと、
シリンダブロック21の受圧座46の端面46aとは、
互いに対応する球面同士の接触となっている。このた
め、駆動シャフト30の軸線方向の支持剛性が向上され
て、通しボルト27の締め付け軸力による予荷重をそれ
ほど大きく設定することなく、駆動シャフト30の軸線
方向の振動を低減することができる。また、スラスト軸
受部48における摺動抵抗が増大することがなく、動力
損失を低減することができる。
内側摺接面50aと、斜板31のボス部32の後端面3
2aとは、平面同士でのほぼ全面にわたる接触状態とな
っている。また、その座金50の外側摺接面50bと、
シリンダブロック21の受圧座46の端面46aとは、
互いに対応する球面同士の接触となっている。このた
め、駆動シャフト30の軸線方向の支持剛性が向上され
て、通しボルト27の締め付け軸力による予荷重をそれ
ほど大きく設定することなく、駆動シャフト30の軸線
方向の振動を低減することができる。また、スラスト軸
受部48における摺動抵抗が増大することがなく、動力
損失を低減することができる。
【0043】(d) フロント側のスラスト軸受部49
のニードル軸受53の2枚のレース53a、53bは、
駆動シャフト30の軸線方向荷重に対して弾性変形可能
に支持されて、緩衝手段を構成している。このため、フ
ロント側のスラスト軸受部49に働く斜板31の回転モ
ーメントMは、前記2枚のレース53a、53bが弾性
変形することによって吸収される。従って、駆動シャフ
ト30の軸線と直角な方向の振動の加振力をなす斜板3
1の回転モーメントMが緩和されて、同方向への振動が
低減される。
のニードル軸受53の2枚のレース53a、53bは、
駆動シャフト30の軸線方向荷重に対して弾性変形可能
に支持されて、緩衝手段を構成している。このため、フ
ロント側のスラスト軸受部49に働く斜板31の回転モ
ーメントMは、前記2枚のレース53a、53bが弾性
変形することによって吸収される。従って、駆動シャフ
ト30の軸線と直角な方向の振動の加振力をなす斜板3
1の回転モーメントMが緩和されて、同方向への振動が
低減される。
【0044】しかも、この緩衝手段は、両頭ピストン式
圧縮機の組み付け時において、各部品の公差を吸収する
機能を兼備している。このため、各部品の製作精度を厳
密に設定する必要がなく、製作上有利である。
圧縮機の組み付け時において、各部品の公差を吸収する
機能を兼備している。このため、各部品の製作精度を厳
密に設定する必要がなく、製作上有利である。
【0045】つぎに、本発明の別の実施形態について、
前記第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。 (第2の実施形態)図3に示す第2の実施形態において
は、リヤ側のスラスト軸受部61としてニードル軸受6
2が採用されている。このニードル軸受62は、円環状
のインナレース63と、円環状のアウタレース64と、
それらの間に介在されるニードルコロ65とから構成さ
れている。前記スラスト軸受部61の内側摺接面をなす
インナレース63の一側面63aは、平面状に形成され
ている。また、このスラスト軸受部61の外側摺接面を
なすアウタレース64の一側面64aは、前記斜板31
の中心Pを中心として所定の半径Rを有する球面Sの一
部をなすように形成されている。そして、斜板31のボ
ス部32の後端面32aと、インナレース63の一側面
63aとが、そのほぼ全面にわたって平面同士で摺接さ
れるように構成されている。また、前記シリンダブロッ
ク21の受圧座46の端面46aと、アウタレース64
の一側面64aとが、互いに対応する球面同士で摺接さ
れるように構成されている。
前記第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。 (第2の実施形態)図3に示す第2の実施形態において
は、リヤ側のスラスト軸受部61としてニードル軸受6
2が採用されている。このニードル軸受62は、円環状
のインナレース63と、円環状のアウタレース64と、
それらの間に介在されるニードルコロ65とから構成さ
れている。前記スラスト軸受部61の内側摺接面をなす
インナレース63の一側面63aは、平面状に形成され
ている。また、このスラスト軸受部61の外側摺接面を
なすアウタレース64の一側面64aは、前記斜板31
の中心Pを中心として所定の半径Rを有する球面Sの一
部をなすように形成されている。そして、斜板31のボ
ス部32の後端面32aと、インナレース63の一側面
63aとが、そのほぼ全面にわたって平面同士で摺接さ
れるように構成されている。また、前記シリンダブロッ
ク21の受圧座46の端面46aと、アウタレース64
の一側面64aとが、互いに対応する球面同士で摺接さ
れるように構成されている。
【0046】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (a) 外側摺接面が球面状をなすスラスト軸受部61
として、ニードル軸受62を採用している。このため、
斜板31のボス部32とシリンダブロック21の受圧座
46との間において、斜板31の回転に対する潤滑は、
主にニードル軸受62のニードルコロ65の転がり摩擦
に支配される。よって、斜板31のボス部32とシリン
ダブロック21の受圧座46との間の相対回転は、その
大部分がニードルコロ65の回転によって分担される。
そして、スラスト軸受部61の外側摺接面、すなわちア
ウタレース64の一側面64aとシリンダブロック21
の受圧座46の端面46aとの間の潤滑は、おおよそ斜
板31に働く回転モーメントMによるスラスト軸受部6
1の変位のみが分担される。従って、スラスト軸受部6
1内の各摺動面の役割が分担されて、一部の摺動面への
荷重の集中を防止することができて、スラスト軸受部6
1の耐久性を向上することができる。
ば、以下の効果を奏する。 (a) 外側摺接面が球面状をなすスラスト軸受部61
として、ニードル軸受62を採用している。このため、
斜板31のボス部32とシリンダブロック21の受圧座
46との間において、斜板31の回転に対する潤滑は、
主にニードル軸受62のニードルコロ65の転がり摩擦
に支配される。よって、斜板31のボス部32とシリン
ダブロック21の受圧座46との間の相対回転は、その
大部分がニードルコロ65の回転によって分担される。
そして、スラスト軸受部61の外側摺接面、すなわちア
ウタレース64の一側面64aとシリンダブロック21
の受圧座46の端面46aとの間の潤滑は、おおよそ斜
板31に働く回転モーメントMによるスラスト軸受部6
1の変位のみが分担される。従って、スラスト軸受部6
1内の各摺動面の役割が分担されて、一部の摺動面への
荷重の集中を防止することができて、スラスト軸受部6
1の耐久性を向上することができる。
【0047】(第3の実施形態)図4に示す第3の実施
形態では、リヤ側のスラスト軸受部71としての座金7
2において、その内側摺接面72aと外側摺接面72b
とが、同一形状の球面をもって形成されているととも
に、背中合わせに配置されたものとなっている。そし
て、斜板31のボス部73の後端面73aが、前記座金
72の内側摺接面72aと対応する球面状に形成されて
いる。
形態では、リヤ側のスラスト軸受部71としての座金7
2において、その内側摺接面72aと外側摺接面72b
とが、同一形状の球面をもって形成されているととも
に、背中合わせに配置されたものとなっている。そし
て、斜板31のボス部73の後端面73aが、前記座金
72の内側摺接面72aと対応する球面状に形成されて
いる。
【0048】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (a) スラスト軸受部71の座金72の内側摺接面7
2aと、斜板31のボス部73の後端面73aとは、互
いに対応する球面同士でのほぼ全面にわたる接触状態と
なっている。また、前記第1の実施形態と同様に、その
スラスト軸受部71の座金72の外側摺接面72bと、
シリンダブロック21の受圧座46の端面46aとは、
互いに対応する球面同士の接触となっている。このた
め、駆動シャフト30の軸線方向の支持剛性が安定し
て、通しボルトの締め付け軸力による予荷重をそれほど
大きく設定することなく、駆動シャフト30の軸線方向
の振動が低減される。また、スラスト軸受部71におけ
る摺動抵抗が増大することがなく、動力損失が低減され
る。
ば、以下の効果を奏する。 (a) スラスト軸受部71の座金72の内側摺接面7
2aと、斜板31のボス部73の後端面73aとは、互
いに対応する球面同士でのほぼ全面にわたる接触状態と
なっている。また、前記第1の実施形態と同様に、その
スラスト軸受部71の座金72の外側摺接面72bと、
シリンダブロック21の受圧座46の端面46aとは、
互いに対応する球面同士の接触となっている。このた
め、駆動シャフト30の軸線方向の支持剛性が安定し
て、通しボルトの締め付け軸力による予荷重をそれほど
大きく設定することなく、駆動シャフト30の軸線方向
の振動が低減される。また、スラスト軸受部71におけ
る摺動抵抗が増大することがなく、動力損失が低減され
る。
【0049】(b) スラスト軸受部71をなす座金7
2の表裏両面が同一形状に形成されているため、スラス
ト軸受部71の組み付け時における方向性をなくすこと
ができる。従って、スラスト軸受部71の誤組み付けを
防止することができて、製作上有利である。
2の表裏両面が同一形状に形成されているため、スラス
ト軸受部71の組み付け時における方向性をなくすこと
ができる。従って、スラスト軸受部71の誤組み付けを
防止することができて、製作上有利である。
【0050】(第4の実施形態)図5に示す第4の実施
形態では、リヤ側のスラスト軸受部81としての座金8
2において、その内側摺接面82a及び外側摺接面82
bの中心側に平坦部83が形成されている。そして、斜
板31のボス部32の後端面32aと、座金82の内側
摺接面82aの平坦部83とが、平面同士で接触される
ようになっている。また、座金82の外側摺接面82b
の平坦部83と、シリンダブロック21の受圧座46の
端面46aとが接触しないように、シリンダブロック2
1の中心軸孔21aが拡径されている。
形態では、リヤ側のスラスト軸受部81としての座金8
2において、その内側摺接面82a及び外側摺接面82
bの中心側に平坦部83が形成されている。そして、斜
板31のボス部32の後端面32aと、座金82の内側
摺接面82aの平坦部83とが、平面同士で接触される
ようになっている。また、座金82の外側摺接面82b
の平坦部83と、シリンダブロック21の受圧座46の
端面46aとが接触しないように、シリンダブロック2
1の中心軸孔21aが拡径されている。
【0051】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (a) スラスト軸受部81の座金82の内側摺接面8
2aと、斜板31のボス部32の後端面32aとを、平
面同士で接触させることができる。従って、駆動シャフ
ト30の軸線方向の支持剛性が安定して、通しボルトの
締め付け軸力による予荷重をそれほど大きく設定するこ
となく、駆動シャフトの軸線方向の振動が低減される。
ば、以下の効果を奏する。 (a) スラスト軸受部81の座金82の内側摺接面8
2aと、斜板31のボス部32の後端面32aとを、平
面同士で接触させることができる。従って、駆動シャフ
ト30の軸線方向の支持剛性が安定して、通しボルトの
締め付け軸力による予荷重をそれほど大きく設定するこ
となく、駆動シャフトの軸線方向の振動が低減される。
【0052】(b) スラスト軸受部81をなす座金8
2の表裏両面が同一形状に形成されているため、スラス
ト軸受部81の組み付け時における方向性をなくすこと
ができて、スラスト軸受部81の誤組み付けを防止する
ことができる。しかも、その座金82の内側摺接面82
aと対向する斜板31のボス部32の後端面32aを平
面状に加工するのみでよく、その加工が簡単で製作上有
利である。
2の表裏両面が同一形状に形成されているため、スラス
ト軸受部81の組み付け時における方向性をなくすこと
ができて、スラスト軸受部81の誤組み付けを防止する
ことができる。しかも、その座金82の内側摺接面82
aと対向する斜板31のボス部32の後端面32aを平
面状に加工するのみでよく、その加工が簡単で製作上有
利である。
【0053】(第5の実施形態)図6に示す第5の実施
形態では、斜板31のボス部91の両端面91a、91
bが、ともに平面状に形成されている。その両端面91
a、91bにスラスト軸受部48、93を介して対向す
るシリンダブロック21、22の受圧座46、92の端
面46a、92aは、組み付けた状態でともに斜板31
の中心Pをほぼ半径中心とする球面Sの一部をなすよう
に形成されている。そして、これらの斜板31のボス部
91と、シリンダブロック21、22の受圧座46、9
2との間には、スラスト軸受部48、93として、外側
摺接面50bが球面状をなす座金50が介装されてい
る。
形態では、斜板31のボス部91の両端面91a、91
bが、ともに平面状に形成されている。その両端面91
a、91bにスラスト軸受部48、93を介して対向す
るシリンダブロック21、22の受圧座46、92の端
面46a、92aは、組み付けた状態でともに斜板31
の中心Pをほぼ半径中心とする球面Sの一部をなすよう
に形成されている。そして、これらの斜板31のボス部
91と、シリンダブロック21、22の受圧座46、9
2との間には、スラスト軸受部48、93として、外側
摺接面50bが球面状をなす座金50が介装されてい
る。
【0054】以上のように構成された本実施形態によっ
ても、斜板31に働く前記回転モーメントを、前記受圧
座46、92の端面46a、92aに沿ったスラスト軸
受部48、93の変位によって逃がすことができる。ま
た、スラスト軸受部48、93の構造が簡単なものとな
って、部品点数を削減することができる。
ても、斜板31に働く前記回転モーメントを、前記受圧
座46、92の端面46a、92aに沿ったスラスト軸
受部48、93の変位によって逃がすことができる。ま
た、スラスト軸受部48、93の構造が簡単なものとな
って、部品点数を削減することができる。
【0055】(第6の実施形態)図7(a)及び(b)
に示す第6の実施形態では、斜板31のボス部101の
両端面101a、101bが、ともに斜板31の中心P
を中心とした球面S状に形成されている。そして、この
ボス部101の両端面101a、101bと、シリンダ
ブロック21、22の受圧座46、92の端面46a、
92aとがほぼ直接的に摺接して、スラスト軸受部10
2、103を構成するするようになっている。つまり、
斜板31のボス部101の両端面101a、101b
が、スラスト軸受部102、103の外側摺接面をなし
ている。
に示す第6の実施形態では、斜板31のボス部101の
両端面101a、101bが、ともに斜板31の中心P
を中心とした球面S状に形成されている。そして、この
ボス部101の両端面101a、101bと、シリンダ
ブロック21、22の受圧座46、92の端面46a、
92aとがほぼ直接的に摺接して、スラスト軸受部10
2、103を構成するするようになっている。つまり、
斜板31のボス部101の両端面101a、101b
が、スラスト軸受部102、103の外側摺接面をなし
ている。
【0056】なお、前記斜板31及びシリンダブロック
21、22は、ともにほぼ同種のアルミニウム系金属で
形成されている。ここで、前記斜板31のボス部101
とシリンダブロック21、22の受圧座46、92との
焼き付きを防止するために、前記ボス部101の両端面
101a、101bには、例えばスズメッキ層等の安定
した摩擦係数を有する物質の層が形成されている。ま
た、前記スラスト軸受部102、103の潤滑は、ボス
部101の両端面101a、101bと、シリンダブロ
ック21、22の受圧座46、92の端面46a、92
aとの間の隙間に、ボス部101の回転により冷媒ガス
中に分散されたミスト状の潤滑油が引き込まれて、油膜
が形成されることによってなされる。
21、22は、ともにほぼ同種のアルミニウム系金属で
形成されている。ここで、前記斜板31のボス部101
とシリンダブロック21、22の受圧座46、92との
焼き付きを防止するために、前記ボス部101の両端面
101a、101bには、例えばスズメッキ層等の安定
した摩擦係数を有する物質の層が形成されている。ま
た、前記スラスト軸受部102、103の潤滑は、ボス
部101の両端面101a、101bと、シリンダブロ
ック21、22の受圧座46、92の端面46a、92
aとの間の隙間に、ボス部101の回転により冷媒ガス
中に分散されたミスト状の潤滑油が引き込まれて、油膜
が形成されることによってなされる。
【0057】また、一対のシリンダブロック21、22
の接合端面の間には、公差調整手段としての円環状をな
すガスケット104が介在されている。図7(b)に示
すように、このガスケット104には、弾性変形可能な
円形エンボス部105が形成されている。そして、円形
エンボス部105が、組み付け時の通しボルト27の締
め付け軸力によって、各部品の組み付け公差に応じて弾
性変形して前記公差が調整されるとともに、クランク室
33内の冷媒ガスの漏れが防止される。
の接合端面の間には、公差調整手段としての円環状をな
すガスケット104が介在されている。図7(b)に示
すように、このガスケット104には、弾性変形可能な
円形エンボス部105が形成されている。そして、円形
エンボス部105が、組み付け時の通しボルト27の締
め付け軸力によって、各部品の組み付け公差に応じて弾
性変形して前記公差が調整されるとともに、クランク室
33内の冷媒ガスの漏れが防止される。
【0058】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (a) 斜板31に働く前記回転モーメントを、前記受
圧座46、92の端面46a、92aに沿った斜板31
のボス部101の変位によって逃がすことができる。従
って、通しボルト27の締め付け軸力による予荷重をそ
れほど大きく設定することなく、駆動シャフト30の軸
線と直角な方向の振動を低減することができる。また、
スラスト軸受部102、103における摺動抵抗が増大
することがなく、動力損失を低減することができる。
ば、以下の効果を奏する。 (a) 斜板31に働く前記回転モーメントを、前記受
圧座46、92の端面46a、92aに沿った斜板31
のボス部101の変位によって逃がすことができる。従
って、通しボルト27の締め付け軸力による予荷重をそ
れほど大きく設定することなく、駆動シャフト30の軸
線と直角な方向の振動を低減することができる。また、
スラスト軸受部102、103における摺動抵抗が増大
することがなく、動力損失を低減することができる。
【0059】(b) 斜板31のボス部101がほぼ直
接的にシリンダブロック21、22の受圧座46、92
に支持されて、スラスト軸受部102、103の構造が
簡単なものとすることができる。従って、部品点数を削
減することができて、製作上有利である。
接的にシリンダブロック21、22の受圧座46、92
に支持されて、スラスト軸受部102、103の構造が
簡単なものとすることができる。従って、部品点数を削
減することができて、製作上有利である。
【0060】(c) 一対のシリンダブロック21、2
2の接合端面には、通しボルト27の締め付け軸力によ
って一部が弾性変形されるガスケット104が介在され
ている。このため、各部品の組み付け公差を調整するす
ることができて、各部品の製作精度を厳密に設定する必
要がなく、製作上有利である。
2の接合端面には、通しボルト27の締め付け軸力によ
って一部が弾性変形されるガスケット104が介在され
ている。このため、各部品の組み付け公差を調整するす
ることができて、各部品の製作精度を厳密に設定する必
要がなく、製作上有利である。
【0061】(第7の実施形態)図8に示す第7の実施
形態では、斜板31のボス部32とシリンダブロック2
1の受圧座46との間に、スラスト軸受部111として
ニードル軸受112及びブッシュ113が介装されてい
る。ニードル軸受112は、円環状のインナレース11
4、同じく円環状のアウタレース115及びニードルコ
ロ116から構成されている。そして、インナレース1
14が斜板31のボス部32の後端面32aに摺接する
ように配置されている。ブッシュ113は、ニードル軸
受112のアウタレース115とシリンダブロック21
の受圧座46の端面46aとの間に介在されている。ブ
ッシュ113の内側面113aは、前記アウタレース1
15と平面同士で摺接するように形成されている。ま
た、外側面113bは、斜板31の中心Pを中心とする
球面Sの一部をなすように形成されており、スラスト軸
受部111の外側摺接面をなしている。
形態では、斜板31のボス部32とシリンダブロック2
1の受圧座46との間に、スラスト軸受部111として
ニードル軸受112及びブッシュ113が介装されてい
る。ニードル軸受112は、円環状のインナレース11
4、同じく円環状のアウタレース115及びニードルコ
ロ116から構成されている。そして、インナレース1
14が斜板31のボス部32の後端面32aに摺接する
ように配置されている。ブッシュ113は、ニードル軸
受112のアウタレース115とシリンダブロック21
の受圧座46の端面46aとの間に介在されている。ブ
ッシュ113の内側面113aは、前記アウタレース1
15と平面同士で摺接するように形成されている。ま
た、外側面113bは、斜板31の中心Pを中心とする
球面Sの一部をなすように形成されており、スラスト軸
受部111の外側摺接面をなしている。
【0062】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (a) 斜板31に働く回転モーメントは、ニードル軸
受112を介してブッシュ113に作用する。そして、
ブッシュ113が前記受圧座46の端面46aに沿って
変位することによって、前記回転モーメントを逃がすこ
とができる。従って、通しボルトの締め付け軸力による
予荷重をそれほど大きく設定することなく、駆動シャフ
ト30の軸線と直角な方向の振動を低減することができ
る。また、スラスト軸受部111における摺動抵抗が増
大することがなく、動力損失を低減することができる。
ば、以下の効果を奏する。 (a) 斜板31に働く回転モーメントは、ニードル軸
受112を介してブッシュ113に作用する。そして、
ブッシュ113が前記受圧座46の端面46aに沿って
変位することによって、前記回転モーメントを逃がすこ
とができる。従って、通しボルトの締め付け軸力による
予荷重をそれほど大きく設定することなく、駆動シャフ
ト30の軸線と直角な方向の振動を低減することができ
る。また、スラスト軸受部111における摺動抵抗が増
大することがなく、動力損失を低減することができる。
【0063】なお、本発明は以下のように変更して具体
化することもできる。 (1) 前記第6の実施形態において、公差調節手段と
してのガスケット104に代えて、例えば各部品の公差
を測定して、その公差を吸収可能な厚さのスペーサを一
対のシリンダブロック21、22の接合端面間に介在し
て、各部品の公差を調整すること。
化することもできる。 (1) 前記第6の実施形態において、公差調節手段と
してのガスケット104に代えて、例えば各部品の公差
を測定して、その公差を吸収可能な厚さのスペーサを一
対のシリンダブロック21、22の接合端面間に介在し
て、各部品の公差を調整すること。
【0064】(2) 前記第6の実施形態において、公
差調節手段としてのガスケット104に代えて、例えば
通しボルト27の締め付け軸力を変化させて、その締め
付け軸力に比例するシリンダブロック21、22の駆動
シャフト30の軸線方向の変形量を変化させて、各部品
の公差を調整すること。
差調節手段としてのガスケット104に代えて、例えば
通しボルト27の締め付け軸力を変化させて、その締め
付け軸力に比例するシリンダブロック21、22の駆動
シャフト30の軸線方向の変形量を変化させて、各部品
の公差を調整すること。
【0065】以上のように構成しても、簡単な構成で各
部品の組み付け公差を調整することができる。 (3) 前記第2〜第4、第7の実施形態において、リ
ヤ側のスラスト軸受部61、71、81、111及びリ
ヤ側のシリンダブロック21の受圧座46の構成を、フ
ロント側のスラスト軸受部49及びフロント側のシリン
ダブロック22の受圧座47にも採用すること。
部品の組み付け公差を調整することができる。 (3) 前記第2〜第4、第7の実施形態において、リ
ヤ側のスラスト軸受部61、71、81、111及びリ
ヤ側のシリンダブロック21の受圧座46の構成を、フ
ロント側のスラスト軸受部49及びフロント側のシリン
ダブロック22の受圧座47にも採用すること。
【0066】(4) 前記(3)項において、例えば前
記第6の実施形態の記載のガスケット104、(1)項
あるいは(2)項に記載の公差吸収手段を採用するこ
と。以上のように構成しても、斜板31に働く回転モー
メントを、球面状の受圧座46の端面46aに沿ったス
ラスト軸受部61、71、81、111の変位によって
逃がすことができる。従って、通しボルト27の締め付
け軸力による予荷重をそれほど大きく設定することな
く、駆動シャフト30の軸線と直角な方向の振動を低減
することができる。
記第6の実施形態の記載のガスケット104、(1)項
あるいは(2)項に記載の公差吸収手段を採用するこ
と。以上のように構成しても、斜板31に働く回転モー
メントを、球面状の受圧座46の端面46aに沿ったス
ラスト軸受部61、71、81、111の変位によって
逃がすことができる。従って、通しボルト27の締め付
け軸力による予荷重をそれほど大きく設定することな
く、駆動シャフト30の軸線と直角な方向の振動を低減
することができる。
【0067】(5) スラスト軸受部の内側摺接面及び
外側摺接面上に、冷媒ガス中に分散された潤滑油ミスト
を引き込むための溝を設けること。 (6) スラスト軸受部の外側摺接面と対向するシリン
ダブロックの受圧座の端面上に、冷媒ガス中に分散され
た潤滑油ミストを引き込むための溝を設けること。
外側摺接面上に、冷媒ガス中に分散された潤滑油ミスト
を引き込むための溝を設けること。 (6) スラスト軸受部の外側摺接面と対向するシリン
ダブロックの受圧座の端面上に、冷媒ガス中に分散され
た潤滑油ミストを引き込むための溝を設けること。
【0068】(7) スラスト軸受部の内側摺接面と対
向する斜板のボス部の端面上に、冷媒ガス中に分散され
た潤滑油ミストを引き込むための溝を設けること。以上
のように構成すれば、スラスト軸受部の内側摺接面及び
外側摺接面と、それらと対向するボス部あるいは受圧座
の端面と間への潤滑油の導入及び保持を、容易に行うこ
とができる。そして、スラスト軸受部の潤滑性が向上さ
れて、スラスト軸受部における摺動抵抗がいっそう低減
されるとともに、同スラスト軸受部の耐久性が向上され
る。
向する斜板のボス部の端面上に、冷媒ガス中に分散され
た潤滑油ミストを引き込むための溝を設けること。以上
のように構成すれば、スラスト軸受部の内側摺接面及び
外側摺接面と、それらと対向するボス部あるいは受圧座
の端面と間への潤滑油の導入及び保持を、容易に行うこ
とができる。そして、スラスト軸受部の潤滑性が向上さ
れて、スラスト軸受部における摺動抵抗がいっそう低減
されるとともに、同スラスト軸受部の耐久性が向上され
る。
【0069】(8) 本発明をウェーブカムプレートタ
イプの両頭ピストン式圧縮機において具体化すること。
なお、特開平4−148082号公報には、片頭ピスト
ン式の揺動斜板式圧縮機において、ハウジング受圧部と
後方側スラスト転がり軸受との間に可動座板を介装し
て、そのハウジング受圧部の端面と可動座板とを球面に
よって密合させて、駆動シャフトに作用するスラスト荷
重を支持する構成が開示されている。この従来構成で
は、前記球面は駆動シャフトに作用する曲げモーメント
により前記転がり軸受に負荷される偏荷重を吸収可能な
曲率をなすように形成されている。ところで、この従来
構成が解決しようとする課題は、前記転がり軸受にかか
る偏荷重を吸収して荷重の平均化を図ることとなってい
る。この従来構成の作用は、前記可動座板が前記球面に
沿って揺動変位することにより前記偏荷重が吸収され
て、前記転がり軸受のころとレースとの点接触が防止さ
れるとしている。そして、この従来構成の効果は、この
転がり軸受の耐久性が向上されるとしている。従って、
前記公報に記載の発明は、その解決しようとする課題、
作用及び効果において、本発明と全く異なるものであ
る。
イプの両頭ピストン式圧縮機において具体化すること。
なお、特開平4−148082号公報には、片頭ピスト
ン式の揺動斜板式圧縮機において、ハウジング受圧部と
後方側スラスト転がり軸受との間に可動座板を介装し
て、そのハウジング受圧部の端面と可動座板とを球面に
よって密合させて、駆動シャフトに作用するスラスト荷
重を支持する構成が開示されている。この従来構成で
は、前記球面は駆動シャフトに作用する曲げモーメント
により前記転がり軸受に負荷される偏荷重を吸収可能な
曲率をなすように形成されている。ところで、この従来
構成が解決しようとする課題は、前記転がり軸受にかか
る偏荷重を吸収して荷重の平均化を図ることとなってい
る。この従来構成の作用は、前記可動座板が前記球面に
沿って揺動変位することにより前記偏荷重が吸収され
て、前記転がり軸受のころとレースとの点接触が防止さ
れるとしている。そして、この従来構成の効果は、この
転がり軸受の耐久性が向上されるとしている。従って、
前記公報に記載の発明は、その解決しようとする課題、
作用及び効果において、本発明と全く異なるものであ
る。
【0070】つぎに、上記実施形態によって把握される
技術的思想を述べる。 (1) 前記ボス部の端面に安定した摩擦係数を有する
物質の層を設けた請求項11に記載の両頭ピストン式圧
縮機。
技術的思想を述べる。 (1) 前記ボス部の端面に安定した摩擦係数を有する
物質の層を設けた請求項11に記載の両頭ピストン式圧
縮機。
【0071】このように構成した場合、ほぼ同種のアル
ミニウム系金属で形成された斜板31のボス部101の
両端面101a、と、シリンダブロック21、22の受
圧座46、92の端面46a、92aとの焼き付きを防
止することができる。
ミニウム系金属で形成された斜板31のボス部101の
両端面101a、と、シリンダブロック21、22の受
圧座46、92の端面46a、92aとの焼き付きを防
止することができる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば以
下の優れた効果を奏する。請求項1に記載の発明によれ
ば、カムプレートのボス部が、スラスト軸受部を介して
球面状のシリンダブロックの受圧座に支持されている。
このため、カムプレートに働く回転モーメントが、シリ
ンダブロックの受圧座の球面に沿ったスラスト軸受部の
変位によって逃がされる。そして、スラスト軸受部の端
面と、カムプレートのボス部の端面及びシリンダブロッ
クの受圧座の端面との間に隙間が形成されるのが防止さ
れる。従って、通しボルトの締め付け軸力による予荷重
をそれほど大きく設定することなく、駆動シャフトの軸
線と直角な方向の振動を低減することができる。また、
スラスト軸受部における摺動抵抗が増大することがな
く、動力損失を低減することができる。
下の優れた効果を奏する。請求項1に記載の発明によれ
ば、カムプレートのボス部が、スラスト軸受部を介して
球面状のシリンダブロックの受圧座に支持されている。
このため、カムプレートに働く回転モーメントが、シリ
ンダブロックの受圧座の球面に沿ったスラスト軸受部の
変位によって逃がされる。そして、スラスト軸受部の端
面と、カムプレートのボス部の端面及びシリンダブロッ
クの受圧座の端面との間に隙間が形成されるのが防止さ
れる。従って、通しボルトの締め付け軸力による予荷重
をそれほど大きく設定することなく、駆動シャフトの軸
線と直角な方向の振動を低減することができる。また、
スラスト軸受部における摺動抵抗が増大することがな
く、動力損失を低減することができる。
【0073】請求項2に記載の発明によれば、スラスト
軸受部の変位曲面の中心と、カムプレートに働く回転モ
ーメントの回転中心とがほぼ一致したものとなる。この
ため、スラスト軸受部の変位が滑らかなものとなって、
カムプレートに働く回転モーメントの逃しを確実に行う
ことができる。
軸受部の変位曲面の中心と、カムプレートに働く回転モ
ーメントの回転中心とがほぼ一致したものとなる。この
ため、スラスト軸受部の変位が滑らかなものとなって、
カムプレートに働く回転モーメントの逃しを確実に行う
ことができる。
【0074】請求項3及び4に記載の発明によれば、駆
動シャフトの軸線方向の支持剛性が安定して、通しボル
トの締め付け軸力による予荷重をそれほど大きく設定す
ることなく、駆動シャフトの軸線方向の振動を低減する
ことができる。
動シャフトの軸線方向の支持剛性が安定して、通しボル
トの締め付け軸力による予荷重をそれほど大きく設定す
ることなく、駆動シャフトの軸線方向の振動を低減する
ことができる。
【0075】請求項5に記載の発明によれば、一方側の
スラスト軸受部はシリンダブロックの受圧座に対して球
面で支持されている。また、他方側のスラスト軸受部に
は、駆動シャフトの軸線方向荷重を吸収する緩衝機構が
設けられている。このため、一方側のスラスト軸受部に
働く回転モーメントは、シリンダブロックの受圧座の球
面に沿ったスラスト軸受部の変位によって逃される。ま
た、他方側のスラスト軸受部に働く回転モーメントは、
緩衝機構によって吸収される。従って、駆動シャフトの
軸線と直角な方向の振動の加振力をなすカムプレートの
回転モーメントが緩和されて、同方向への振動が低減さ
れる。しかも、この緩衝手段により組み付け時の各部品
の公差を吸収することができて、各部品の製作精度を厳
密に設定する必要がなく、製作上有利である。
スラスト軸受部はシリンダブロックの受圧座に対して球
面で支持されている。また、他方側のスラスト軸受部に
は、駆動シャフトの軸線方向荷重を吸収する緩衝機構が
設けられている。このため、一方側のスラスト軸受部に
働く回転モーメントは、シリンダブロックの受圧座の球
面に沿ったスラスト軸受部の変位によって逃される。ま
た、他方側のスラスト軸受部に働く回転モーメントは、
緩衝機構によって吸収される。従って、駆動シャフトの
軸線と直角な方向の振動の加振力をなすカムプレートの
回転モーメントが緩和されて、同方向への振動が低減さ
れる。しかも、この緩衝手段により組み付け時の各部品
の公差を吸収することができて、各部品の製作精度を厳
密に設定する必要がなく、製作上有利である。
【0076】請求項6に記載の発明によれば、外側摺接
面が球面状をなすスラスト軸受部内に転動体が介在され
る。このため、カムプレートのボス部とシリンダブロッ
クの受圧座との間の相対回転は、その大部分が転動体を
含む摺動面で分担される。そして、スラスト軸受部の外
側摺接面とシリンダブロックの受圧座の端面との間にお
いては、おおよそカムプレートの回転モーメントの逃し
のみが分担される。そして、スラスト軸受部内の各摺動
面の役割が分担されて、局部的な荷重の集中が防止され
て、スラスト軸受部の耐久性を向上することができる。
面が球面状をなすスラスト軸受部内に転動体が介在され
る。このため、カムプレートのボス部とシリンダブロッ
クの受圧座との間の相対回転は、その大部分が転動体を
含む摺動面で分担される。そして、スラスト軸受部の外
側摺接面とシリンダブロックの受圧座の端面との間にお
いては、おおよそカムプレートの回転モーメントの逃し
のみが分担される。そして、スラスト軸受部内の各摺動
面の役割が分担されて、局部的な荷重の集中が防止され
て、スラスト軸受部の耐久性を向上することができる。
【0077】請求項7及び8に記載の発明によれば、ス
ラスト軸受部の構成が簡単なものとなって、部品点数を
削減することができて、製作上有利である。請求項9に
記載の発明によれば、滑り軸受をなす座金の表裏両面が
同一形状となるため、スラスト軸受部の組み付け時にお
ける方向性をなくすことができて、スラスト軸受部の誤
組み付けを防止することができて、製作上有利である。
ラスト軸受部の構成が簡単なものとなって、部品点数を
削減することができて、製作上有利である。請求項9に
記載の発明によれば、滑り軸受をなす座金の表裏両面が
同一形状となるため、スラスト軸受部の組み付け時にお
ける方向性をなくすことができて、スラスト軸受部の誤
組み付けを防止することができて、製作上有利である。
【0078】請求項10に記載の発明によれば、その内
側摺接面の平坦部とカムプレートのボス部の端面とを、
平面同士で接触させることができる。従って、スラスト
軸受部の駆動シャフトの軸線方向の支持剛性が安定した
ものとすることができる。
側摺接面の平坦部とカムプレートのボス部の端面とを、
平面同士で接触させることができる。従って、スラスト
軸受部の駆動シャフトの軸線方向の支持剛性が安定した
ものとすることができる。
【0079】請求項11に記載の発明によれば、カムプ
レートのボス部がほぼ直接的にシリンダブロックの受圧
座に支持されて、部品点数を削減することができて、製
作上有利である。
レートのボス部がほぼ直接的にシリンダブロックの受圧
座に支持されて、部品点数を削減することができて、製
作上有利である。
【0080】請求項12に記載の発明によれば、各部品
の製作精度を厳密に設定する必要がなく、製作上有利で
ある。
の製作精度を厳密に設定する必要がなく、製作上有利で
ある。
【図1】 第1の実施形態の圧縮機を示す断面図。
【図2】 斜板に働く回転モーメントに関する説明図。
【図3】 第2の実施形態の圧縮機の要部を示す部分断
面図。
面図。
【図4】 第3の実施形態の圧縮機の要部を示す部分断
面図。
面図。
【図5】 第4の実施形態の圧縮機の要部を示す部分断
面図。
面図。
【図6】 第5の実施形態の圧縮機の要部を示す部分断
面図。
面図。
【図7】 (a)は第6の実施形態の圧縮機の要部を示
す部分断面図、(b)はシリンダブロックの接合端面の
近傍を拡大して示す部分断面図。
す部分断面図、(b)はシリンダブロックの接合端面の
近傍を拡大して示す部分断面図。
【図8】 第7の実施形態の圧縮機の要部を示す部分断
面図。
面図。
【図9】 従来の圧縮機の要部を示す部分断面図。
【図10】 従来の圧縮機の要部を示す部分断面図。
21、22…シリンダブロック、30…駆動シャフト、
31…カムプレートとしての斜板、32、73、91、
101…ボス部、32a…ボス部の端面としての前端
面、32b、73a…ボス部の端面としての後端面、3
3…クランク室、35…両頭ピストン、46、47、9
2…受圧座、48、49、61、71、81、93、1
02、103、111…スラスト軸受部、50、72、
82…座金、50a、72a、82a…内側摺接面、5
0b、72b、82b…外側摺接面、51、52…緩衝
機構を構成する環状突条、53…緩衝機構を構成するニ
ードル軸受、62、112…転がり軸受としてのニード
ル軸受、63a…内側摺接面をなすインナレースの一側
面、64a…外側摺接面をなすアウタレースの一側面、
83…平坦部、91a、91b…ボス部の端面としての
両端面、101a、101b…外側摺接面をなすととも
にボス部の端面としてのボス部の両側面、104…公差
調整手段としてのガスケット、113b…外側摺接面を
なすブッシュの外側面、P…カムプレートの中心として
の斜板の中心、R…球面の半径、S…球面。
31…カムプレートとしての斜板、32、73、91、
101…ボス部、32a…ボス部の端面としての前端
面、32b、73a…ボス部の端面としての後端面、3
3…クランク室、35…両頭ピストン、46、47、9
2…受圧座、48、49、61、71、81、93、1
02、103、111…スラスト軸受部、50、72、
82…座金、50a、72a、82a…内側摺接面、5
0b、72b、82b…外側摺接面、51、52…緩衝
機構を構成する環状突条、53…緩衝機構を構成するニ
ードル軸受、62、112…転がり軸受としてのニード
ル軸受、63a…内側摺接面をなすインナレースの一側
面、64a…外側摺接面をなすアウタレースの一側面、
83…平坦部、91a、91b…ボス部の端面としての
両端面、101a、101b…外側摺接面をなすととも
にボス部の端面としてのボス部の両側面、104…公差
調整手段としてのガスケット、113b…外側摺接面を
なすブッシュの外側面、P…カムプレートの中心として
の斜板の中心、R…球面の半径、S…球面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中本 昭 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (12)
- 【請求項1】 一対のシリンダブロック内に形成された
クランク室内に駆動シャフトと共動するカムプレートを
備え、そのカムプレートのボス部をスラスト軸受部を介
して前記シリンダブロックに形成された受圧座に支持し
た両頭ピストン式圧縮機において、 少なくとも一方のシリンダブロックに形成された受圧座
と、その受圧座に対向する前記スラスト軸受部の外側摺
接面とをそれぞれ対応する球面状に形成した両頭ピスト
ン式圧縮機。 - 【請求項2】 前記外側摺接面の球面の半径中心と、前
記カムプレートの中心とがほぼ一致するようにした請求
項1に記載の両頭ピストン式圧縮機。 - 【請求項3】 前記カムプレートのボス部の端面と、前
記外側摺接面が球面状をなすスラスト軸受部の前記ボス
部に対向する内側摺接面とをともに平面状に形成した請
求項1または2に記載の両頭ピストン式圧縮機。 - 【請求項4】 前記カムプレートのボス部の端面と、前
記外側摺接面が球面状をなすスラスト軸受部の前記ボス
部に対向する内側摺接面とをそれぞれ対応する球面状に
形成した請求項1または2に記載の両頭ピストン式圧縮
機。 - 【請求項5】 一方側の前記スラスト軸受部はその外側
摺接面が球面状の前記シリンダブロックの受圧座に支持
されるように形成し、他方側の前記スラスト軸受部は前
記カムプレートのボス部とシリンダブロックとの間に転
がり軸受を介装するとともに、駆動シャフトの軸線方向
荷重を吸収する緩衝機構を設けた請求項3または4に記
載の両頭ピストン式圧縮機。 - 【請求項6】 前記外側摺接面が球面状をなすスラスト
軸受部は転がり軸受を含む請求項1〜5のいずれかに記
載の両頭ピストン式圧縮機。 - 【請求項7】 前記外側摺接面が球面状をなすスラスト
軸受部は滑り軸受を含む請求項1〜5のいずれかに記載
の両頭ピストン式圧縮機。 - 【請求項8】 前記滑り軸受を円環状の座金のみから構
成した請求項7に記載の両頭ピストン式圧縮機。 - 【請求項9】 前記円環状の座金を、その内側摺接面と
外側摺接面とを同一形状の球面をもって形成するととも
に、背中合わせに配置した請求項8に記載の両頭ピスト
ン式圧縮機。 - 【請求項10】 前記円環状の座金の内側摺接面及び外
側摺接面の中心側に平坦部を設けた請求項9に記載の両
頭ピストン式圧縮機。 - 【請求項11】 前記カムプレートのボス部の端面を球
面状に形成して前記スラスト軸受部の外側摺接面を構成
した請求項1または2に記載の両頭ピストン式圧縮機。 - 【請求項12】 前記シリンダブロックには公差調整手
段を備えた請求項1〜11のいずれかに記載の両頭ピス
トン式圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7342759A JPH09184479A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 両頭ピストン式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7342759A JPH09184479A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 両頭ピストン式圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09184479A true JPH09184479A (ja) | 1997-07-15 |
Family
ID=18356281
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7342759A Pending JPH09184479A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 両頭ピストン式圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09184479A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010138709A (ja) * | 2008-12-09 | 2010-06-24 | Sanden Corp | 流体機械のための締結装置及び流体機械 |
| JP2015516042A (ja) * | 2012-05-02 | 2015-06-04 | ヌオーヴォ ピニォーネ ソチエタ レスポンサビリタ リミタータNuovo Pignone S.R.L. | 往復圧縮機のための回転弁および関連する方法 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP7342759A patent/JPH09184479A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010138709A (ja) * | 2008-12-09 | 2010-06-24 | Sanden Corp | 流体機械のための締結装置及び流体機械 |
| JP2015516042A (ja) * | 2012-05-02 | 2015-06-04 | ヌオーヴォ ピニォーネ ソチエタ レスポンサビリタ リミタータNuovo Pignone S.R.L. | 往復圧縮機のための回転弁および関連する方法 |
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