JPH09187840A - フランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方法 - Google Patents
フランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方法Info
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- JPH09187840A JPH09187840A JP5010096A JP5010096A JPH09187840A JP H09187840 A JPH09187840 A JP H09187840A JP 5010096 A JP5010096 A JP 5010096A JP 5010096 A JP5010096 A JP 5010096A JP H09187840 A JPH09187840 A JP H09187840A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】熱伸縮などによって本体樹脂ライニング層とフ
ランジ樹脂ライニング層との界面で剥離などが発生しな
いフランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方法を提供す
る。 【解決手段】鋼管本体11と、この鋼管本体11の端部
に設けられたフランジ12と、鋼管本体11の内壁面を
管端近傍まで被覆する本体樹脂ライニング層2とを有す
るフランジ付き鋼管1に、フランジ面12から本体樹脂
ライニング層2に到るフランジ樹脂ライニング層を射出
成形によって形成するフランジ付き樹脂ライニング鋼管
の製造方法である。加熱手段33を備えた成形ピン31
をフランジ付き鋼管1の本体樹脂ライニング層2の端部
に嵌合するまで挿入し、加熱手段33によって加熱され
た成形ピン31によって本体樹脂ライニング層2の端部
を樹脂溶融温度近傍まで加熱した状態でフランジ樹脂ラ
イニング層を射出成形する。
ランジ樹脂ライニング層との界面で剥離などが発生しな
いフランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方法を提供す
る。 【解決手段】鋼管本体11と、この鋼管本体11の端部
に設けられたフランジ12と、鋼管本体11の内壁面を
管端近傍まで被覆する本体樹脂ライニング層2とを有す
るフランジ付き鋼管1に、フランジ面12から本体樹脂
ライニング層2に到るフランジ樹脂ライニング層を射出
成形によって形成するフランジ付き樹脂ライニング鋼管
の製造方法である。加熱手段33を備えた成形ピン31
をフランジ付き鋼管1の本体樹脂ライニング層2の端部
に嵌合するまで挿入し、加熱手段33によって加熱され
た成形ピン31によって本体樹脂ライニング層2の端部
を樹脂溶融温度近傍まで加熱した状態でフランジ樹脂ラ
イニング層を射出成形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管端に接合用のフ
ランジを有するフランジ付き鋼管の内面から管端フラン
ジ面にかけて樹脂をライニングしてフランジ付き樹脂ラ
イニング鋼管を製造する方法に関する。
ランジを有するフランジ付き鋼管の内面から管端フラン
ジ面にかけて樹脂をライニングしてフランジ付き樹脂ラ
イニング鋼管を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管本体の端部にフランジが一体に設け
られた配管材として用いられるフランジ付き鋼管には、
その耐食性等を高めることを目的として、鋼管本体の内
面から管端フランジ面にかけて樹脂をライニングしたも
のがある。このようなフランジ付き樹脂ライニング鋼管
を製造する際、管端部の内面からフランジ面にかけて樹
脂が存在しない部分ができると、使用時にその部分から
腐食が進行するおそれがある。そのため、製造に当たっ
ては、鋼管の内面については言うに及ばず、その管端部
内面からフランジ面にかけても樹脂が途切れることなく
存在するようにライニング層を形成する必要がある。
られた配管材として用いられるフランジ付き鋼管には、
その耐食性等を高めることを目的として、鋼管本体の内
面から管端フランジ面にかけて樹脂をライニングしたも
のがある。このようなフランジ付き樹脂ライニング鋼管
を製造する際、管端部の内面からフランジ面にかけて樹
脂が存在しない部分ができると、使用時にその部分から
腐食が進行するおそれがある。そのため、製造に当たっ
ては、鋼管の内面については言うに及ばず、その管端部
内面からフランジ面にかけても樹脂が途切れることなく
存在するようにライニング層を形成する必要がある。
【0003】そこで、従来においては、鋼管よりも長い
樹脂管を鋼管内に挿入するとともに、膨張させて鋼管内
面をライニングした後、その樹脂管の端部を鋼管の管端
フランジ面に沿って鍔返する方法(例えば特開昭49−
99370号公報参照)、あるいは樹脂管を膨張させる
と同時にフランジ部も一体に膨張成形する方法(たとえ
ば、特開昭54−29382号公報参照)等によってフ
ランジ付き樹脂ライニング鋼管を製造している。
樹脂管を鋼管内に挿入するとともに、膨張させて鋼管内
面をライニングした後、その樹脂管の端部を鋼管の管端
フランジ面に沿って鍔返する方法(例えば特開昭49−
99370号公報参照)、あるいは樹脂管を膨張させる
と同時にフランジ部も一体に膨張成形する方法(たとえ
ば、特開昭54−29382号公報参照)等によってフ
ランジ付き樹脂ライニング鋼管を製造している。
【0004】しかし、上記のような鍔返し加工を用いる
従来の製造方法は、フランジ付き鋼管内に挿入された内
面ライニング用の樹脂管の端部を加熱・軟化させた後、
その部分を上述のように鍔返し加工して管端フランジ面
に密着させるものである。そのため、熱可塑性樹脂のう
ちでも例えば硬質塩化ビニル樹脂のように比較的伸びが
よくて加工性に優れる樹脂に対しては適用できるが、エ
ンジニアリングプラスチックと呼ばれる高融点で伸びに
くい樹脂、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、
ポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリエーテル
エーテルケトン(PEEK)等の樹脂に対しては適用が
できないか又は極めて困難である。
従来の製造方法は、フランジ付き鋼管内に挿入された内
面ライニング用の樹脂管の端部を加熱・軟化させた後、
その部分を上述のように鍔返し加工して管端フランジ面
に密着させるものである。そのため、熱可塑性樹脂のう
ちでも例えば硬質塩化ビニル樹脂のように比較的伸びが
よくて加工性に優れる樹脂に対しては適用できるが、エ
ンジニアリングプラスチックと呼ばれる高融点で伸びに
くい樹脂、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、
ポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリエーテル
エーテルケトン(PEEK)等の樹脂に対しては適用が
できないか又は極めて困難である。
【0005】このため、従来においてフランジ付き鋼管
の鋼管本体内面から管端フランジ面までの部分を樹脂で
ライニングする場合には、上述のような鍔返し加工や接
着剤の使用が可能な樹脂しか使用できず、それだけライ
ニング用樹脂の種類ひいては製品の性能面で制限を受け
るという問題があった。
の鋼管本体内面から管端フランジ面までの部分を樹脂で
ライニングする場合には、上述のような鍔返し加工や接
着剤の使用が可能な樹脂しか使用できず、それだけライ
ニング用樹脂の種類ひいては製品の性能面で制限を受け
るという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の出願
人は、つぎのようなフランジ付き樹脂ライニング鋼管の
製造方法を先に提案している(特願平5−276793
号)。すなわち、この製造方法は、図9に示すように、
まず、鋼管本体101の端部にフランジ102が一体に
設けられ、鋼管本体101の内面に本体樹脂ライニング
層104が形成されたフランジ付き鋼管100を用意す
る。なお、本体樹脂ライニング層104は、鋼管本体1
01内面に接着剤103を塗布したのち、鋼管本体10
1より少し短い合成樹脂管を鋼管本体101内へ挿入
し、接着剤103を介して鋼管本体101と合成樹脂管
とを接着一体化することで形成されるようになってい
る。
人は、つぎのようなフランジ付き樹脂ライニング鋼管の
製造方法を先に提案している(特願平5−276793
号)。すなわち、この製造方法は、図9に示すように、
まず、鋼管本体101の端部にフランジ102が一体に
設けられ、鋼管本体101の内面に本体樹脂ライニング
層104が形成されたフランジ付き鋼管100を用意す
る。なお、本体樹脂ライニング層104は、鋼管本体1
01内面に接着剤103を塗布したのち、鋼管本体10
1より少し短い合成樹脂管を鋼管本体101内へ挿入
し、接着剤103を介して鋼管本体101と合成樹脂管
とを接着一体化することで形成されるようになってい
る。
【0007】つぎに、本体樹脂ライニング層104の内
径と略同径の成形ピン105を、本体樹脂ライニング層
104の先端部に嵌合するように鋼管本体101の端部
から挿入し、さらにフランジ付き鋼管100の端部に射
出成形用金型106をセットする。そして、ヒータ10
9によって鋼管本体101の外部から加熱して本体樹脂
ライニング層104の端部を軟化点近傍まで昇温させた
のち、図10に示すように所定温度に加熱溶融させた樹
脂をキャビティ107内に注入して冷却固化させること
により、鋼管本体101の端部内面からフランジ102
面にかけて射出成形によって本体樹脂ライニング層10
4と連結一体化したフランジ樹脂ライニング層108を
形成するようになっている。
径と略同径の成形ピン105を、本体樹脂ライニング層
104の先端部に嵌合するように鋼管本体101の端部
から挿入し、さらにフランジ付き鋼管100の端部に射
出成形用金型106をセットする。そして、ヒータ10
9によって鋼管本体101の外部から加熱して本体樹脂
ライニング層104の端部を軟化点近傍まで昇温させた
のち、図10に示すように所定温度に加熱溶融させた樹
脂をキャビティ107内に注入して冷却固化させること
により、鋼管本体101の端部内面からフランジ102
面にかけて射出成形によって本体樹脂ライニング層10
4と連結一体化したフランジ樹脂ライニング層108を
形成するようになっている。
【0008】この方法によれば、内面ライニング用樹脂
管の端部を鍔返し加工する必要がない。従って、例えば
上述のPPS等のエンジニアリングプラスチックのよう
に、寸法安定性、耐熱性、耐薬品性等の点で優れた物性
を有しながら鍔返し加工や接着剤の使用が困難であった
ためにライニング素材として利用できなかった樹脂をも
使用できることとなり、ひいては当該樹脂のもつ物性を
活かした性能に優れた各種のフランジ付き樹脂ライニン
グ鋼管の製造が可能となると言う優れた効果を奏する。
管の端部を鍔返し加工する必要がない。従って、例えば
上述のPPS等のエンジニアリングプラスチックのよう
に、寸法安定性、耐熱性、耐薬品性等の点で優れた物性
を有しながら鍔返し加工や接着剤の使用が困難であった
ためにライニング素材として利用できなかった樹脂をも
使用できることとなり、ひいては当該樹脂のもつ物性を
活かした性能に優れた各種のフランジ付き樹脂ライニン
グ鋼管の製造が可能となると言う優れた効果を奏する。
【0009】しかしながら、先に本出願人が提案した上
記製造方法では、つぎのような問題が残っていた。すな
わち、上記製造方法の場合、フランジ樹脂ライニング層
108を射出成形するにあたり、まず、鋼管本体101
の外部から加熱し本体樹脂ライニング層104の端部を
軟化点近傍まで昇温させることによって、本体樹脂ライ
ニング層104とフランジ樹脂ライニング層108との
界面での密着性をより向上させるようにしているのであ
るが、鋼管本体101の外部からの加熱のため、加熱不
十分になり、界面での密着性が不均一になる恐れがあ
る。
記製造方法では、つぎのような問題が残っていた。すな
わち、上記製造方法の場合、フランジ樹脂ライニング層
108を射出成形するにあたり、まず、鋼管本体101
の外部から加熱し本体樹脂ライニング層104の端部を
軟化点近傍まで昇温させることによって、本体樹脂ライ
ニング層104とフランジ樹脂ライニング層108との
界面での密着性をより向上させるようにしているのであ
るが、鋼管本体101の外部からの加熱のため、加熱不
十分になり、界面での密着性が不均一になる恐れがあ
る。
【0010】そして、このように両ランニング層10
4,108の界面での融着が部分的にでも不十分である
と、樹脂の熱伸縮によって両者の界面で剥離が生じ、十
分な防食効果が発揮できなくなる恐れがある。本発明
は、このような事情に鑑みて、本体樹脂ライニング層と
フランジ樹脂ライニング層との接合性に優れ、熱伸縮な
どによって本体樹脂ライニング層とフランジ樹脂ライニ
ング層との界面で剥離などが発生しないフランジ付き樹
脂ライニング鋼管の製造方法を提供することを目的とし
ている。
4,108の界面での融着が部分的にでも不十分である
と、樹脂の熱伸縮によって両者の界面で剥離が生じ、十
分な防食効果が発揮できなくなる恐れがある。本発明
は、このような事情に鑑みて、本体樹脂ライニング層と
フランジ樹脂ライニング層との接合性に優れ、熱伸縮な
どによって本体樹脂ライニング層とフランジ樹脂ライニ
ング層との界面で剥離などが発生しないフランジ付き樹
脂ライニング鋼管の製造方法を提供することを目的とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1の発明にかかるフランジ付き樹脂ラ
イニング鋼管の製造方法(以下、「請求項1の製造方
法」と記す)は、鋼管本体と、この鋼管本体の端部に設
けられたフランジと、鋼管本体の内壁面を管端近傍まで
被覆する本体樹脂ライニング層とを有するフランジ付き
鋼管に、フランジ面から前記本体樹脂ライニング層に到
るフランジ樹脂ライニング層を射出成形によって形成す
るフランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方法であっ
て、加熱手段を備えた成形ピンを前記フランジ付き鋼管
の本体樹脂ライニング層の端部に嵌合するまで挿入し、
加熱手段によって加熱された成形ピンによって本体樹脂
ライニング層の端部を樹脂の溶融温度近傍まで加熱した
状態でフランジ樹脂ライニング層を射出成形する構成と
した。
るために、請求項1の発明にかかるフランジ付き樹脂ラ
イニング鋼管の製造方法(以下、「請求項1の製造方
法」と記す)は、鋼管本体と、この鋼管本体の端部に設
けられたフランジと、鋼管本体の内壁面を管端近傍まで
被覆する本体樹脂ライニング層とを有するフランジ付き
鋼管に、フランジ面から前記本体樹脂ライニング層に到
るフランジ樹脂ライニング層を射出成形によって形成す
るフランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方法であっ
て、加熱手段を備えた成形ピンを前記フランジ付き鋼管
の本体樹脂ライニング層の端部に嵌合するまで挿入し、
加熱手段によって加熱された成形ピンによって本体樹脂
ライニング層の端部を樹脂の溶融温度近傍まで加熱した
状態でフランジ樹脂ライニング層を射出成形する構成と
した。
【0012】一方、請求項2の発明にかかるフランジ付
き樹脂ライニング鋼管の製造方法(以下、「請求項2の
製造方法」と記す)は、上記請求項1の製造方法の構成
に加えて、成形ピンを本体樹脂ライニング層の端部に嵌
合させるとともに、成形ピンに摺動自在に外嵌されたス
ライドピンの端面を、本体樹脂ライニング層の端面に密
着させた状態で、本体樹脂ライニング層の端部を樹脂溶
融温度近傍まで加熱したのち、スライドピンを後退さ
せ、フランジ樹脂ライニング層を射出成形するようにし
た。
き樹脂ライニング鋼管の製造方法(以下、「請求項2の
製造方法」と記す)は、上記請求項1の製造方法の構成
に加えて、成形ピンを本体樹脂ライニング層の端部に嵌
合させるとともに、成形ピンに摺動自在に外嵌されたス
ライドピンの端面を、本体樹脂ライニング層の端面に密
着させた状態で、本体樹脂ライニング層の端部を樹脂溶
融温度近傍まで加熱したのち、スライドピンを後退さ
せ、フランジ樹脂ライニング層を射出成形するようにし
た。
【0013】他方、請求項3の発明にかかるフランジ付
き樹脂ライニング鋼管の製造方法(以下、「請求項3の
製造方法」と記す)は、上記請求項1の製造方法または
請求項2の製造方法の構成に加えて、本体樹脂ライニン
グ層の成形ピンを嵌合させる部分の内周面に所定ピッチ
で凹部を形成するようにした。
き樹脂ライニング鋼管の製造方法(以下、「請求項3の
製造方法」と記す)は、上記請求項1の製造方法または
請求項2の製造方法の構成に加えて、本体樹脂ライニン
グ層の成形ピンを嵌合させる部分の内周面に所定ピッチ
で凹部を形成するようにした。
【0014】又、請求項4の発明にかかるフランジ付き
樹脂ライニング鋼管の製造方法(以下、「請求項4の製
造方法」と記す)は、上記請求項2の製造方法の構成に
加えて、スライドピンが、先端部の外周面に、本体樹脂
ライニング層の端部内周部に食い込ますことができるね
じ形成部が設けられたものからなり、そのスライドピン
のねじ形成部を本体樹脂ライニング層の端部の内周部に
ねじ切りを行うようにして食い込ませ、その状態で本体
樹脂ライニング層の端部を樹脂溶融温度近傍まで加熱し
たのち、そのねじ形成部を本体樹脂ライニング層の端部
の内周部に形成したねじ部から外れるように周方向に回
転させつつスライドピンを後退させ、フランジ樹脂ライ
ニング層を射出成形する構成とした。
樹脂ライニング鋼管の製造方法(以下、「請求項4の製
造方法」と記す)は、上記請求項2の製造方法の構成に
加えて、スライドピンが、先端部の外周面に、本体樹脂
ライニング層の端部内周部に食い込ますことができるね
じ形成部が設けられたものからなり、そのスライドピン
のねじ形成部を本体樹脂ライニング層の端部の内周部に
ねじ切りを行うようにして食い込ませ、その状態で本体
樹脂ライニング層の端部を樹脂溶融温度近傍まで加熱し
たのち、そのねじ形成部を本体樹脂ライニング層の端部
の内周部に形成したねじ部から外れるように周方向に回
転させつつスライドピンを後退させ、フランジ樹脂ライ
ニング層を射出成形する構成とした。
【0015】上記構成において、鋼管本体に樹脂ライニ
ング層を設ける方法としては、特に限定されないが、た
とえば、鋼管本体の内周面に接着剤を塗布したのち、鋼
管本体より短い合成樹脂管を鋼管本体内に挿入して鋼管
本体と一体化する方法が挙げられる。また、鋼管本体と
合成樹脂管との接合一体化に際しては、合成樹脂管を鋼
管本体内に挿入後、鋼管本体を縮径するか、合成樹脂管
を拡径することが好ましい。
ング層を設ける方法としては、特に限定されないが、た
とえば、鋼管本体の内周面に接着剤を塗布したのち、鋼
管本体より短い合成樹脂管を鋼管本体内に挿入して鋼管
本体と一体化する方法が挙げられる。また、鋼管本体と
合成樹脂管との接合一体化に際しては、合成樹脂管を鋼
管本体内に挿入後、鋼管本体を縮径するか、合成樹脂管
を拡径することが好ましい。
【0016】ライニング層を形成する樹脂としては、塩
化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポ
リエチレン、架橋ポリエチレン、ポリブテン、フェニレ
ンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケト
ン(PEEK)、フッ素樹脂(例えば、PVDF)等が
挙げられる。
化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポ
リエチレン、架橋ポリエチレン、ポリブテン、フェニレ
ンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケト
ン(PEEK)、フッ素樹脂(例えば、PVDF)等が
挙げられる。
【0017】溶融温度近傍とは、樹脂の種類によっても
異なるが、一般に、樹脂の溶融温度±20℃程度が好ま
しく、溶融温度より低めの方が樹脂の外形が変化せず外
観に優れ、また、成形ピンとの離型性に優れるため−1
5〜−5℃がより好ましい。因に、両樹脂ライニング層
が塩化ビニル樹脂−塩化ビニル樹脂の場合、加熱温度
は、160〜200℃程度が好ましい。
異なるが、一般に、樹脂の溶融温度±20℃程度が好ま
しく、溶融温度より低めの方が樹脂の外形が変化せず外
観に優れ、また、成形ピンとの離型性に優れるため−1
5〜−5℃がより好ましい。因に、両樹脂ライニング層
が塩化ビニル樹脂−塩化ビニル樹脂の場合、加熱温度
は、160〜200℃程度が好ましい。
【0018】また、フランジ付き鋼管とは、フランジが
鋼管本体の両端に設けられているものだけではなく、鋼
管本体のいずれか一端のみに設けられているものも含ま
れる。さらに、上記構成に加えて、本管樹脂ライニング
層の端縁を段状またはテーパ状に切り欠いておくことが
好ましい。
鋼管本体の両端に設けられているものだけではなく、鋼
管本体のいずれか一端のみに設けられているものも含ま
れる。さらに、上記構成に加えて、本管樹脂ライニング
層の端縁を段状またはテーパ状に切り欠いておくことが
好ましい。
【0019】段状に切り欠く場合、段部の平行部の長さ
は5mm以上とすることが好ましい。また、段の厚みは本
体樹脂ライニング層の厚みによって異なるが、本体樹脂
ライニング層の厚みが2mm以下の場合はその肉厚の半分
以上が好ましく、本体樹脂ライニング層の厚みが2mmを
越える場合は、その肉厚の半分を越えない範囲で1〜3
mm程度が好ましい。
は5mm以上とすることが好ましい。また、段の厚みは本
体樹脂ライニング層の厚みによって異なるが、本体樹脂
ライニング層の厚みが2mm以下の場合はその肉厚の半分
以上が好ましく、本体樹脂ライニング層の厚みが2mmを
越える場合は、その肉厚の半分を越えない範囲で1〜3
mm程度が好ましい。
【0020】また、テーパ状に切り欠く場合は、鋼管本
体側から本体樹脂ライニング層の内壁面に向かってテー
パを60°以下、特に45°以下にすることが好まし
い。
体側から本体樹脂ライニング層の内壁面に向かってテー
パを60°以下、特に45°以下にすることが好まし
い。
【0021】さらに、請求項3の製造方法の構成におい
て、凹部は、溝状に連続していても、島状に点在してい
ても構わない。また、溝状にする場合、螺旋状に連続し
ていても構わないし、管軸方向に所望ピッチで並んでい
ても構わない。
て、凹部は、溝状に連続していても、島状に点在してい
ても構わない。また、溝状にする場合、螺旋状に連続し
ていても構わないし、管軸方向に所望ピッチで並んでい
ても構わない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照しつつ詳しく説明する。図1〜図4は、本発明
の製造方法の1つの実施の形態を工程順にあらわしてい
る。この製造方法をその工程順に説明すると、以下のと
おりになる。
面を参照しつつ詳しく説明する。図1〜図4は、本発明
の製造方法の1つの実施の形態を工程順にあらわしてい
る。この製造方法をその工程順に説明すると、以下のと
おりになる。
【0023】図1に示すように、まず、テーパ状に切り
欠かれた切欠部21を両端縁に有する本体樹脂ライニン
グ層2を鋼管本体11の内面に一体に設けられたフラン
ジ付き鋼管1を用意する。なお、本体樹脂ライニング層
2は、鋼管本体11の両端にフランジ12,12をそれ
ぞれ一体に設けたフランジ付き鋼管1を用意し、このフ
ランジ付き鋼管1の鋼管本体11内面に接着剤13を塗
布したのち、本体樹脂ライニング層2となる合成樹脂管
(図示せず)をフランジ付き鋼管1の鋼管本体11内に
挿入し、接着剤を介して接合一体化する方法で得られ
る。また、切欠部21は、あらかじめ合成樹脂管の端縁
を切り欠いて形成しておいても構わないし、鋼管1と接
合一体化したのち、切り欠くようにしても構わない。
欠かれた切欠部21を両端縁に有する本体樹脂ライニン
グ層2を鋼管本体11の内面に一体に設けられたフラン
ジ付き鋼管1を用意する。なお、本体樹脂ライニング層
2は、鋼管本体11の両端にフランジ12,12をそれ
ぞれ一体に設けたフランジ付き鋼管1を用意し、このフ
ランジ付き鋼管1の鋼管本体11内面に接着剤13を塗
布したのち、本体樹脂ライニング層2となる合成樹脂管
(図示せず)をフランジ付き鋼管1の鋼管本体11内に
挿入し、接着剤を介して接合一体化する方法で得られ
る。また、切欠部21は、あらかじめ合成樹脂管の端縁
を切り欠いて形成しておいても構わないし、鋼管1と接
合一体化したのち、切り欠くようにしても構わない。
【0024】図2に示すように、射出成形型3をフラン
ジ12にセットするとともに、射出成形型3の成形ピン
31をフランジ付き鋼管1の内側に挿入し、成形ピン3
1の先端部を本体樹脂ライニング層2の端部に嵌合させ
るとともに、成形ピン31に摺動自在に嵌挿されたスラ
イドピン32の先端面32aを切欠部21に密着させ
る。
ジ12にセットするとともに、射出成形型3の成形ピン
31をフランジ付き鋼管1の内側に挿入し、成形ピン3
1の先端部を本体樹脂ライニング層2の端部に嵌合させ
るとともに、成形ピン31に摺動自在に嵌挿されたスラ
イドピン32の先端面32aを切欠部21に密着させ
る。
【0025】すなわち、スライドピン32の先端面32
aは、切欠部21と同じ角度のテーパ面となっている。
aは、切欠部21と同じ角度のテーパ面となっている。
【0026】成形ピン31内に設けられた加熱手段とし
てのカートリッジヒータ(以下、「ヒータ」とのみ記
す)33によって成形ピン31およびスライドピン32
を本体樹脂ライニング層2を形成する樹脂の溶融温度近
傍まで加熱して本体樹脂ライニング層2の端部を溶融状
態あるいは溶融状態に近い状態にする。本体樹脂ライニ
ング層2を溶融温度近傍まで加熱したのち、図3に示す
ようにスライドピン32を後退させ、形成されたキャビ
ティ34内に溶融樹脂を射出してフランジ樹脂ライニン
グ層5を成形する。
てのカートリッジヒータ(以下、「ヒータ」とのみ記
す)33によって成形ピン31およびスライドピン32
を本体樹脂ライニング層2を形成する樹脂の溶融温度近
傍まで加熱して本体樹脂ライニング層2の端部を溶融状
態あるいは溶融状態に近い状態にする。本体樹脂ライニ
ング層2を溶融温度近傍まで加熱したのち、図3に示す
ようにスライドピン32を後退させ、形成されたキャビ
ティ34内に溶融樹脂を射出してフランジ樹脂ライニン
グ層5を成形する。
【0027】冷却後、射出成形型3を取外し、図4に示
すフランジ付き樹脂ライニング鋼管Aを得る。このフラ
ンジ付き樹脂ライニング鋼管Aの製造方法は、以上のよ
うに、フランジ樹脂ライニング層5を射出成形するにあ
たり、成形ピン31によって本体樹脂ライニング層2の
端部を溶融状態あるいは溶融状態に近い状態にするた
め、キャビティ34内に射出された溶融樹脂と本体樹脂
ライニング層2の端部とがよく馴染み、フランジ樹脂ラ
イニング層5と本体樹脂ライニング層2とが界面におい
てしっかりと接合一体化される。
すフランジ付き樹脂ライニング鋼管Aを得る。このフラ
ンジ付き樹脂ライニング鋼管Aの製造方法は、以上のよ
うに、フランジ樹脂ライニング層5を射出成形するにあ
たり、成形ピン31によって本体樹脂ライニング層2の
端部を溶融状態あるいは溶融状態に近い状態にするた
め、キャビティ34内に射出された溶融樹脂と本体樹脂
ライニング層2の端部とがよく馴染み、フランジ樹脂ラ
イニング層5と本体樹脂ライニング層2とが界面におい
てしっかりと接合一体化される。
【0028】また、本体樹脂ライニング層2の端部が成
形ピン31に内蔵されたヒータ33によって直接加熱さ
れるため、全体にわたってほぼ均一に加熱される。した
がって、フランジ樹脂ライニング層5と本体樹脂ライニ
ング層2とが、全体にわたって均一に融着され、熱伸縮
によって界面で剥離などを起こすことがなくなり、常に
十分な強度や耐蝕性を備えたフランジ付き樹脂ライニン
グ鋼管Aを提供することができる。
形ピン31に内蔵されたヒータ33によって直接加熱さ
れるため、全体にわたってほぼ均一に加熱される。した
がって、フランジ樹脂ライニング層5と本体樹脂ライニ
ング層2とが、全体にわたって均一に融着され、熱伸縮
によって界面で剥離などを起こすことがなくなり、常に
十分な強度や耐蝕性を備えたフランジ付き樹脂ライニン
グ鋼管Aを提供することができる。
【0029】しかも、スライドピン32によって本体ラ
イニング層2の端面からも加熱されるため、加熱時間が
短縮でき、生産性に優れている。勿論、本体樹脂ライニ
ング層2を形成したのち、鋼管本体11の未ライニング
部分内面からフランジ12面に到る部分に対して別途射
出成形によりフランジ樹脂ライニング層5を形成するの
で、鋼管本体11の内面から管端のフランジ12面にか
けて樹脂ライニング層が途切れることなく形成される。
従って、従来のように鋼管の内面ライニング用樹脂管の
端部を鍔返し加工したり、あるいは樹脂管に接着剤を介
して樹脂製短管を接着した上でその端部を鍔返し加工し
たりしなくても、鋼管本体11内面から管端のフランジ
12面まで確実に樹脂がライニングされることとなり、
鍔返し加工や接着剤の使用が困難な高融点で伸びにくい
樹脂を用いた場合でもフランジ付き樹脂ライニング鋼管
の製造が可能となる。
イニング層2の端面からも加熱されるため、加熱時間が
短縮でき、生産性に優れている。勿論、本体樹脂ライニ
ング層2を形成したのち、鋼管本体11の未ライニング
部分内面からフランジ12面に到る部分に対して別途射
出成形によりフランジ樹脂ライニング層5を形成するの
で、鋼管本体11の内面から管端のフランジ12面にか
けて樹脂ライニング層が途切れることなく形成される。
従って、従来のように鋼管の内面ライニング用樹脂管の
端部を鍔返し加工したり、あるいは樹脂管に接着剤を介
して樹脂製短管を接着した上でその端部を鍔返し加工し
たりしなくても、鋼管本体11内面から管端のフランジ
12面まで確実に樹脂がライニングされることとなり、
鍔返し加工や接着剤の使用が困難な高融点で伸びにくい
樹脂を用いた場合でもフランジ付き樹脂ライニング鋼管
の製造が可能となる。
【0030】言い換えると、フランジ付き樹脂ライニン
グ鋼管のライニング素材として、ポリフッ化ビニリデン
(PVDF)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の優
れた物性を有する樹脂を利用することができ、それだけ
性能面(例えば寸法安定性)でも優れた製品が得られる
ことになる。
グ鋼管のライニング素材として、ポリフッ化ビニリデン
(PVDF)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の優
れた物性を有する樹脂を利用することができ、それだけ
性能面(例えば寸法安定性)でも優れた製品が得られる
ことになる。
【0031】図5および図6は本発明にかかるフランジ
付き樹脂ライニング鋼管の製造方法の別の実施の形態を
あらわしている。この製造方法をその工程順に説明する
と、以下のとおりになる。
付き樹脂ライニング鋼管の製造方法の別の実施の形態を
あらわしている。この製造方法をその工程順に説明する
と、以下のとおりになる。
【0032】図5に示すように、まず、両端部の内周面
に凹部としての螺旋溝71が形成された本体樹脂ライニ
ング層7を鋼管本体61の内面に一体に設けられたフラ
ンジ付き鋼管6を用意する。なお、本体樹脂ライニング
層7は、鋼管本体61の両端にフランジ62(図では片
側しかあらわれていない)をそれぞれ一体に設けたフラ
ンジ付き鋼管6を用意し、このフランジ付き鋼管6の鋼
管本体61内面に接着剤を塗布したのち、本体樹脂ライ
ニング層7となる合成樹脂管(図示せず)をフランジ付
き鋼管6の鋼管本体61内に挿入し、接着剤を介して接
合一体化する方法で得られる。また、螺旋溝71は、あ
らかじめ合成樹脂管の端部内周面に形成しておいても構
わないし、鋼管6と接合一体化したのち、形成するよう
にしても構わない。
に凹部としての螺旋溝71が形成された本体樹脂ライニ
ング層7を鋼管本体61の内面に一体に設けられたフラ
ンジ付き鋼管6を用意する。なお、本体樹脂ライニング
層7は、鋼管本体61の両端にフランジ62(図では片
側しかあらわれていない)をそれぞれ一体に設けたフラ
ンジ付き鋼管6を用意し、このフランジ付き鋼管6の鋼
管本体61内面に接着剤を塗布したのち、本体樹脂ライ
ニング層7となる合成樹脂管(図示せず)をフランジ付
き鋼管6の鋼管本体61内に挿入し、接着剤を介して接
合一体化する方法で得られる。また、螺旋溝71は、あ
らかじめ合成樹脂管の端部内周面に形成しておいても構
わないし、鋼管6と接合一体化したのち、形成するよう
にしても構わない。
【0033】図6に示すように、射出成形型8をフラン
ジ62にセットするとともに、射出成形型8の成形ピン
81をフランジ付き鋼管6の内側に挿入し、成形ピン8
1の先端部を本体樹脂ライニング層7の螺旋溝71が形
成された部分に嵌合させる。すなわち、成形ピン81の
周壁が螺旋溝71の両側に設けられたねじ山72に密着
する。
ジ62にセットするとともに、射出成形型8の成形ピン
81をフランジ付き鋼管6の内側に挿入し、成形ピン8
1の先端部を本体樹脂ライニング層7の螺旋溝71が形
成された部分に嵌合させる。すなわち、成形ピン81の
周壁が螺旋溝71の両側に設けられたねじ山72に密着
する。
【0034】成形ピン81内に設けられたヒータ82に
よって成形ピン81を本館樹脂ライニング層7を形成す
る樹脂の溶融温度近傍まで加熱して本体樹脂ライニング
層7の端部を溶融状態あるいは溶融状態に近い状態にす
る。
よって成形ピン81を本館樹脂ライニング層7を形成す
る樹脂の溶融温度近傍まで加熱して本体樹脂ライニング
層7の端部を溶融状態あるいは溶融状態に近い状態にす
る。
【0035】本体樹脂ライニング層7を溶融温度近傍ま
で加熱したのち、キャビティ83内に溶融樹脂を射出し
てフランジ樹脂ライニング層9を成形する。冷却後、射
出成形型8を取外し、図4に示すフランジ付き樹脂ライ
ニング鋼管Aを得る。
で加熱したのち、キャビティ83内に溶融樹脂を射出し
てフランジ樹脂ライニング層9を成形する。冷却後、射
出成形型8を取外し、図4に示すフランジ付き樹脂ライ
ニング鋼管Aを得る。
【0036】この製造方法では、図5に示すように、本
体樹脂ライニング層7の端部内周面に螺旋溝71が形成
されており、成形ピン81の周壁が幅の狭いねじ山72
の頂部にのみ当たる。したがって、成形ピン81からの
熱がねじ山72に容易に伝わり、本体樹脂ライニング層
7の端部がより速く溶融状態あるいは溶融状態に溶融状
態になる。すなわち、加熱時間が短縮でき、生産性を向
上させることができる。
体樹脂ライニング層7の端部内周面に螺旋溝71が形成
されており、成形ピン81の周壁が幅の狭いねじ山72
の頂部にのみ当たる。したがって、成形ピン81からの
熱がねじ山72に容易に伝わり、本体樹脂ライニング層
7の端部がより速く溶融状態あるいは溶融状態に溶融状
態になる。すなわち、加熱時間が短縮でき、生産性を向
上させることができる。
【0037】図7および図8は本発明にかかるフランジ
付き樹脂ライニング鋼管の製造方法の更に別の実施の形
態をあらわしている。 まず、図1に示すようなテーパ状に切り欠かれた切
欠部21を両端縁に有する本体樹脂ライニング層2を鋼
管本体11の内面に一体に設けられたフランジ付き鋼管
1を用意する。
付き樹脂ライニング鋼管の製造方法の更に別の実施の形
態をあらわしている。 まず、図1に示すようなテーパ状に切り欠かれた切
欠部21を両端縁に有する本体樹脂ライニング層2を鋼
管本体11の内面に一体に設けられたフランジ付き鋼管
1を用意する。
【0038】 図7に示すように、射出成形型9をフ
ランジ12にセットする。射出成形型9は成形ピン91
にスライドピン92が摺動自在且つ周方向に回転自在に
外嵌されている。スライドピン92は、先端部の外周面
に、ライニング付き樹脂ライニング管1の本体樹脂ライ
ニング層2の端部内周部に食い込ますことができるねじ
形成部921が設けられている。
ランジ12にセットする。射出成形型9は成形ピン91
にスライドピン92が摺動自在且つ周方向に回転自在に
外嵌されている。スライドピン92は、先端部の外周面
に、ライニング付き樹脂ライニング管1の本体樹脂ライ
ニング層2の端部内周部に食い込ますことができるねじ
形成部921が設けられている。
【0039】射出成形型9の成形ピン91をフランジ付
き鋼管1の内側に挿入する。スライドピン91を時計周
り方向に回転させつつそのねじ形成部921を本体樹脂
ライニング層2の端部の内周部にねじ切りを行うように
食い込ませる。その状態にて成形ピン91内に設けられ
たヒーター911によって本体樹脂ライニング層2の端
部を樹脂の溶融温度近傍まで加熱して、本体樹脂ライニ
ング層2の端部を溶融状態あるいは溶融状態に近い状態
にする。
き鋼管1の内側に挿入する。スライドピン91を時計周
り方向に回転させつつそのねじ形成部921を本体樹脂
ライニング層2の端部の内周部にねじ切りを行うように
食い込ませる。その状態にて成形ピン91内に設けられ
たヒーター911によって本体樹脂ライニング層2の端
部を樹脂の溶融温度近傍まで加熱して、本体樹脂ライニ
ング層2の端部を溶融状態あるいは溶融状態に近い状態
にする。
【0040】 次に、図8に示すように、スライドピ
ン92を、そのねじ形成部を本体樹脂ライニング層2の
端部の内周部に形成したねじ部から外れる半時計周り方
向の周方向に回転させつつ後退させる。その後、キャビ
ティ93内に溶融樹脂を射出してフランジ樹脂ライニン
グ層を形成する。 冷却後、射出成形型9を取外し、フランジ付き樹脂
ライニング鋼管を得る。
ン92を、そのねじ形成部を本体樹脂ライニング層2の
端部の内周部に形成したねじ部から外れる半時計周り方
向の周方向に回転させつつ後退させる。その後、キャビ
ティ93内に溶融樹脂を射出してフランジ樹脂ライニン
グ層を形成する。 冷却後、射出成形型9を取外し、フランジ付き樹脂
ライニング鋼管を得る。
【0041】
【実施例】以下に、本発明を、その実施例を用いてより
詳しく説明する。 (実施例1)呼び径50Aで、1.5mmの厚みを有し、
端部に1.2mmの深さの螺旋溝71が形成された塩化ビ
ニル樹脂からなる本体樹脂ライニング層7を備えたフラ
ンジ付き鋼管6を用意し、射出成形型8をセットした。
詳しく説明する。 (実施例1)呼び径50Aで、1.5mmの厚みを有し、
端部に1.2mmの深さの螺旋溝71が形成された塩化ビ
ニル樹脂からなる本体樹脂ライニング層7を備えたフラ
ンジ付き鋼管6を用意し、射出成形型8をセットした。
【0042】なお、射出成形型8の成形ピン81は、セ
ットする前に予め内蔵されたヒータ82によって表面温
度が200〜230℃になるように加熱しておいた。そ
して、本体樹脂ライニング層7の端部を成形ピン81に
よって15秒以上加熱したのち、キャビティ内に溶融樹
脂を射出してフランジ樹脂ライニング層9を形成した。
ットする前に予め内蔵されたヒータ82によって表面温
度が200〜230℃になるように加熱しておいた。そ
して、本体樹脂ライニング層7の端部を成形ピン81に
よって15秒以上加熱したのち、キャビティ内に溶融樹
脂を射出してフランジ樹脂ライニング層9を形成した。
【0043】得られたフランジ付き樹脂ライニング鋼管
Aは、フランジ樹脂ライニング層5と本体樹脂ライニン
グ層2とが均一にしっかりと融着されており、熱伸縮に
よって界面で剥離などを起こすことがなかった。
Aは、フランジ樹脂ライニング層5と本体樹脂ライニン
グ層2とが均一にしっかりと融着されており、熱伸縮に
よって界面で剥離などを起こすことがなかった。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかるフランジ
付き樹脂ライニング鋼管の製造方法よれば、前述の本出
願人が先に提案したフランジ付き樹脂ライニング鋼管の
製造方法と同様にフランジ付き鋼管の内面から管端フラ
ンジ面にわたる部分をライニングする場合に、フランジ
付き鋼管の内面を樹脂でライニングした後、その鋼管の
管端部に対して射出成形により樹脂ライニング層を形成
するので、内面ライニング用樹脂管の端部を鍔返し加工
したり、その樹脂管に接着剤を介して樹脂製の短管を接
合した上でその短管の端部を鍔返し加工したりする必要
がない。
付き樹脂ライニング鋼管の製造方法よれば、前述の本出
願人が先に提案したフランジ付き樹脂ライニング鋼管の
製造方法と同様にフランジ付き鋼管の内面から管端フラ
ンジ面にわたる部分をライニングする場合に、フランジ
付き鋼管の内面を樹脂でライニングした後、その鋼管の
管端部に対して射出成形により樹脂ライニング層を形成
するので、内面ライニング用樹脂管の端部を鍔返し加工
したり、その樹脂管に接着剤を介して樹脂製の短管を接
合した上でその短管の端部を鍔返し加工したりする必要
がない。
【0045】従って、この種のフランジ付き樹脂ライニ
ング鋼管を製造する場合において、例えば上述のPPS
等のエンジニアリングプラスチックのように、寸法安定
性、耐熱性、耐薬品性等の点で優れた物性を有しながら
鍔返し加工や接着剤の使用が困難であったためにライニ
ング素材として利用できなかった樹脂をも使用できるこ
ととなり、ひいては当該樹脂のもつ物性を活かした性能
の優れた各種のフランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造
が可能となる。
ング鋼管を製造する場合において、例えば上述のPPS
等のエンジニアリングプラスチックのように、寸法安定
性、耐熱性、耐薬品性等の点で優れた物性を有しながら
鍔返し加工や接着剤の使用が困難であったためにライニ
ング素材として利用できなかった樹脂をも使用できるこ
ととなり、ひいては当該樹脂のもつ物性を活かした性能
の優れた各種のフランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造
が可能となる。
【0046】しかも、本体樹脂ライニング層の端部を鋼
管本体の外部から加熱手段によって樹脂軟化温度近傍ま
で加熱してから、フランジ樹脂ライニング層となる溶融
樹脂を射出するようにしたので、射出樹脂の温度と圧力
によって軟化した本体樹脂ライニング層の端部と、溶融
樹脂とがよく馴染み、フランジ樹脂ライニング層と本体
樹脂ライニング層とが界面においてよりしっかりと接合
一体化されるため、熱伸縮によって本体樹脂ライニング
層とフランジ樹脂ライニング層との界面で剥離などを起
こすことがなくなり、常に十分な強度や耐蝕性を備えた
フランジ付き樹脂ライニング鋼管を提供することができ
る。
管本体の外部から加熱手段によって樹脂軟化温度近傍ま
で加熱してから、フランジ樹脂ライニング層となる溶融
樹脂を射出するようにしたので、射出樹脂の温度と圧力
によって軟化した本体樹脂ライニング層の端部と、溶融
樹脂とがよく馴染み、フランジ樹脂ライニング層と本体
樹脂ライニング層とが界面においてよりしっかりと接合
一体化されるため、熱伸縮によって本体樹脂ライニング
層とフランジ樹脂ライニング層との界面で剥離などを起
こすことがなくなり、常に十分な強度や耐蝕性を備えた
フランジ付き樹脂ライニング鋼管を提供することができ
る。
【0047】さらに、請求項2および請求項3の製造方
法によれば、本体樹脂ライニング層の端部をより速く加
熱することができ、生産性を向上させることができる。
法によれば、本体樹脂ライニング層の端部をより速く加
熱することができ、生産性を向上させることができる。
【0048】さらに、請求項4の製造方法によれば、本
体樹脂ライニング層の端部の内周面を確実に溶融するこ
とができ、融着面積も増えるため、本体樹脂ライニング
層と射出成形された樹脂との界面が融着一体化され、そ
の融着強度は母材強度に近くなる。そのため、熱伸縮に
より界面からの剥離を起こすことがなく、更に強度と耐
蝕性とを兼ね備えたフランジ付き樹脂ライニング鋼管を
提供することができる。
体樹脂ライニング層の端部の内周面を確実に溶融するこ
とができ、融着面積も増えるため、本体樹脂ライニング
層と射出成形された樹脂との界面が融着一体化され、そ
の融着強度は母材強度に近くなる。そのため、熱伸縮に
より界面からの剥離を起こすことがなく、更に強度と耐
蝕性とを兼ね備えたフランジ付き樹脂ライニング鋼管を
提供することができる。
【図1】本発明にかかるフランジ付き樹脂ライニング鋼
管の製造方法の1つの実施の形態を工程順にあらわす図
であって、そのフランジ付き鋼管の内面に本体樹脂ライ
ニング層を形成した状態の断面図である。
管の製造方法の1つの実施の形態を工程順にあらわす図
であって、そのフランジ付き鋼管の内面に本体樹脂ライ
ニング層を形成した状態の断面図である。
【図2】本発明にかかるフランジ付き樹脂ライニング鋼
管の製造方法の1つの実施の形態を工程順にあらわす図
であって、図1の本体樹脂ライニング層が形成されたフ
ランジ付き鋼管に射出成形型をセットした状態の断面図
である。
管の製造方法の1つの実施の形態を工程順にあらわす図
であって、図1の本体樹脂ライニング層が形成されたフ
ランジ付き鋼管に射出成形型をセットした状態の断面図
である。
【図3】本発明にかかるフランジ付き樹脂ライニング鋼
管の製造方法の1つの実施の形態を工程順にあらわす図
であって、図2の射出成形型のスライドピンを後退さ
せ、溶融樹脂を射出させる前の状態をあらわす断面図で
ある。
管の製造方法の1つの実施の形態を工程順にあらわす図
であって、図2の射出成形型のスライドピンを後退さ
せ、溶融樹脂を射出させる前の状態をあらわす断面図で
ある。
【図4】図1〜図3の工程を経て得られるフランジ付き
樹脂ライニング鋼管の断面図である。
樹脂ライニング鋼管の断面図である。
【図5】本発明にかかるフランジ付き樹脂ライニング鋼
管の製造方法の他の実施の形態を工程順にあらわす図で
あって、そのフランジ付き鋼管の内面に本体樹脂ライニ
ング層を形成した状態の断面図である。
管の製造方法の他の実施の形態を工程順にあらわす図で
あって、そのフランジ付き鋼管の内面に本体樹脂ライニ
ング層を形成した状態の断面図である。
【図6】本発明にかかるフランジ付き樹脂ライニング鋼
管の製造方法の他の実施の形態を工程順にあらわす図で
あって、図5の本体樹脂ライニング層が形成されたフラ
ンジ付き鋼管に射出成形型をセットした状態の断面図で
ある。
管の製造方法の他の実施の形態を工程順にあらわす図で
あって、図5の本体樹脂ライニング層が形成されたフラ
ンジ付き鋼管に射出成形型をセットした状態の断面図で
ある。
【図7】本発明にかかるフランジ付き樹脂ライニング鋼
管の製造方法の更に他の実施の形態を工程順にあらわす
図であって、そのフランジ付き鋼管の内面に本体樹脂ラ
イニング層を形成した状態の断面図である。
管の製造方法の更に他の実施の形態を工程順にあらわす
図であって、そのフランジ付き鋼管の内面に本体樹脂ラ
イニング層を形成した状態の断面図である。
【図8】本発明にかかるフランジ付き樹脂ライニング鋼
管の製造方法の他の実施の形態を工程順にあらわす図で
あって、図7の本体樹脂ライニング層が形成されたフラ
ンジ付き鋼管に射出成形型をセットした状態の断面図で
ある。
管の製造方法の他の実施の形態を工程順にあらわす図で
あって、図7の本体樹脂ライニング層が形成されたフラ
ンジ付き鋼管に射出成形型をセットした状態の断面図で
ある。
【図9】先に提案したフランジ付き樹脂ライニング鋼管
の製造方法における射出成形前の状態をあらわす断面図
である。
の製造方法における射出成形前の状態をあらわす断面図
である。
【図10】図7の射出後の状態をあらわす断面図であ
る。
る。
A フランジ付き樹脂ライニング鋼管 1 フランジ付き鋼管 11 鋼管本体 12 フランジ 2 本体樹脂ライニング層 3,9 射出成形型 31,91 成形ピン 32,92 スライドピン 33 カートリッジヒータ(加熱手段) 5 フランジ樹脂ライニング層 6 フランジ付き鋼管 61 鋼管本体 62 フランジ 7 本体樹脂ライニング層 71 螺旋溝(凹部) 8 射出成形型 81 成形ピン 82 カートリッジヒータ(加熱手段) 921 ねじ形成部
Claims (4)
- 【請求項1】 鋼管本体と、この鋼管本体の端部に設け
られたフランジと、鋼管本体の内壁面を管端近傍まで被
覆する本体樹脂ライニング層とを有するフランジ付き鋼
管に、フランジ面から前記本体樹脂ライニング層に到る
フランジ樹脂ライニング層を射出成形によって形成する
フランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方法であって、
加熱手段を備えた成形ピンを前記フランジ付き鋼管の本
体樹脂ライニング層の端部に嵌合するまで挿入し、加熱
手段によって加熱された成形ピンによって本体樹脂ライ
ニング層の端部を樹脂溶融温度近傍まで加熱した状態で
フランジ樹脂ライニング層を射出成形することを特徴と
するフランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方法。 - 【請求項2】 成形ピンを本体樹脂ライニング層の端部
に嵌合させるとともに、成形ピンに摺動自在に外嵌され
たスライドピンの端面を、本体樹脂ライニング層の端面
に密着させた状態で、本体樹脂ライニング層の端部を樹
脂溶融温度近傍まで加熱したのち、スライドピンを後退
させ、フランジ樹脂ライニング層を射出成形する請求項
1に記載のフランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方
法。 - 【請求項3】 本体樹脂ライニング層が、成形ピンを嵌
合させる部分の内周面に、所望ピッチで凹部を備えてい
る請求項1または請求項2に記載のフランジ付き樹脂ラ
イニング鋼管の製造方法。 - 【請求項4】 スライドピンが、先端部の外周面に、本
体樹脂ライニング層の端部内周部に食い込ますことがで
きるねじ形成部が設けられたものからなり、そのスライ
ドピンのねじ形成部を本体樹脂ライニング層の端部の内
周部にねじ切りを行うようにして食い込ませ、その状態
で本体樹脂ライニング層の端部を樹脂溶融温度近傍まで
加熱したのち、そのねじ形成部を本体樹脂ライニング層
の端部の内周部に形成したねじ部から外れるように周方
向に回転させつつスライドピンを後退させ、フランジ樹
脂ライニング層を射出成形する請求項2に記載のフラン
ジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5010096A JPH09187840A (ja) | 1995-11-06 | 1996-03-07 | フランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-287329 | 1995-11-06 | ||
| JP28732995 | 1995-11-06 | ||
| JP5010096A JPH09187840A (ja) | 1995-11-06 | 1996-03-07 | フランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09187840A true JPH09187840A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=26390536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5010096A Pending JPH09187840A (ja) | 1995-11-06 | 1996-03-07 | フランジ付き樹脂ライニング鋼管の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09187840A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100428733B1 (ko) * | 2001-04-20 | 2004-04-29 | 주식회사 대명 | 폐합성수지를 이용한 도관 성형장치 |
| CN104309057A (zh) * | 2014-08-19 | 2015-01-28 | 成都贝根管道有限责任公司 | 用于衬塑复合钢管法兰密封端面的衬塑方法 |
| CN114017548A (zh) * | 2021-11-23 | 2022-02-08 | 山东国能实业有限公司 | 一种输送气体用无卤低烟低毒复合管及其加工方法和应用 |
| CN114033523A (zh) * | 2021-10-31 | 2022-02-11 | 东风商用车有限公司 | 一种发动机的气阀导管及其制造方法 |
-
1996
- 1996-03-07 JP JP5010096A patent/JPH09187840A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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