JPH09188729A - 改質ポリプロピレン系樹脂およびその製法 - Google Patents
改質ポリプロピレン系樹脂およびその製法Info
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Abstract
ウンがおこりにくいポリプロピレン系樹脂をうる。 【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂とイソプレン単量
体とラジカル重合開始剤とを溶融混練してうる改質ポリ
プロピレン系樹脂の製法。
Description
樹脂とイソプレン単量体とラジカル重合開始剤とを溶融
混練することによりうる改質ポリプロピレン系樹脂、お
よびその製法に関する。
剛性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などがすぐれたも
のであり、また、安価であることから、フィルム、繊
維、そのほか様々な形状の成形品などの広い範囲の使用
用途を有するものである。
脂は、溶融時の粘度、とくに溶融時の伸長粘度が著しく
低いものであり、そのために、たとえばブロー成形、押
出成形、発泡成形など溶融させた状態の樹脂を大きく変
形させる成形方法においては、適切な成形体に加工しう
る加工条件幅が狭いという問題がある。
おける問題点を改良する方法の一つとして、たとえば、
ポリプロピレン系樹脂にポリエチレンなどを物理的に混
合する方法が広く用いられている。しかしながら、この
方法によれば、加工性を充分に改良するためには多量の
ポリエチレンが必要であり、そのために、このようにし
て改良された樹脂からえられる成形体は剛性が低いもの
となる。
子量のポリマーからなるものを用いる方法もあげられる
が、この様な樹脂は押出成形するばあい、高粘度である
ため押出機への負荷が大きくなるという問題点を有し、
また、溶融状態で樹脂が大きく変形しにくいために、ブ
ロー成形においては、高延伸倍率のものに成形しがた
く、発泡成形においては、高発泡倍率のものに成形しが
たいものである。
崩壊性樹脂であるため、一般にポリマー分子間の架橋剤
として作用しうるラジカル重合開始剤を用いても、ポリ
プロピレン系樹脂のポリマー分子どうしを架橋させ、分
子量を増加させるということは困難である。
て、特開昭62−121704号公報には、特定の酸素
濃度に調節したガス雰囲気下にて、直鎖状の分子構造を
有する半結晶性のポリプロピレン系樹脂に放射線を照射
することによって、このポリプロピレン系樹脂の溶融時
の粘度および抗張力を高める方法が提案されている。前
記特許公報には、この方法により改質されたポリプロピ
レン系樹脂が、そのポリマー分子に長鎖の分岐を有する
構造のものであること、およびこの樹脂がブロー成形、
押出コーティング成形などの成形方法に適したものであ
ることが記載されている。
ピレン系樹脂がこれらの成形方法に適したものである理
由として、この樹脂の溶融状態で測定した伸長粘度が、
歪み量が増加するに従い急激に上昇するものであるとい
うこと、すなわち、この樹脂を溶融状態で引張り変形さ
せるばあいに、伸長歪の増大に従い伸長粘度が増大し、
そして特定の伸長歪の値に達したときを境にして、伸長
粘度が急激に増大するものであるという点があげられて
いる。
ロピレン系樹脂を改質するばあい、放射線を利用するた
めに、用いる装置が大規模で、そしてその装置の構造が
複雑なものになるということが避けられない。また、放
射線照射の工程において、プロピレン系樹脂の分解およ
びゲル化を防ぎ、安定して製品を製造するためには、放
射線の照射量および雰囲気ガスの酸素濃度を厳密に制御
する必要がある。また、このようにして製造条件を厳密
に制御する必要性があるために、目的とする改質ポリプ
ロピレン系樹脂の物性にバリエーションをもたせること
が容易なものでなかった。
な装置を用い、容易な方法により、溶融時の粘度、とく
に溶融時の伸長粘度が高い改質ポリプロピレン系樹脂を
うることにある。
した伸長粘度が、歪み率が増加するに従い急激に上昇す
る、押出成形、発泡成形性、ブロー成形性、真空成形性
にすぐれた改質ポリプロピレン系樹脂をうることにあ
る。
題を解決すべく鋭意検討した結果、ポリプロピレン系樹
脂とイソプレン単量体とラジカル重合開始剤とを溶融混
練することによりえられる改質ポリプロピレン系樹脂の
溶融粘度が過度に低下しておらず、また、この改質ポリ
プロピレン系樹脂はポリプロピレン系樹脂の本来有する
好適な物理的性質が損なわれているものでなく、溶融時
の伸長粘度が高く、加工性が飛躍的に改良されたもので
あることを見出し、本発明を完成するに至った。
脂とイソプレン単量体とラジカル重合開始剤とを溶融混
練してうる改質ポリプロピレン系樹脂の製法に関する。
る改質ポリプロピレン系樹脂に関する。
粘度が、歪み量が増加するに従い急激に上昇する前記改
質ポリプロピレン系樹脂に関する。
脂は、ポリプロピレン系樹脂とイソプレン単量体とラジ
カル重合開始剤とを溶融混練してえられ、溶融時の粘
度、とくに溶融時の伸長粘度が高いので、溶融させた状
態の樹脂を大きく変形させる成形方法に供するばあいで
も、ドローダウンがおこりにくいなど、加工性が著しく
改良されているものである。
樹脂は、通常、溶融状態で測定した伸長粘度が、歪み量
が増加するに従い急激に上昇するという特性を有するも
のである。
させる成形方法の例としては、ブロー成形、押出コーテ
ィング成形、発泡成形、真空成形、圧空成形などの方法
があげられる。
粘度が、歪み量が増加するに従い急激に上昇する特性
(以下、「特定の伸長粘度特性」ということもある)に
ついて、つぎに説明する。
ば、直径3mm程度のストランド状の樹脂成形体をサン
プルとし、このサンプルの両端をロータリークランプで
はさみ、このサンプルが完全に溶融する温度(たとえ
ば、本発明における改質ポリプロピレン系樹脂のばあ
い、通常180℃程度)にこのサンプルの温度を維持
し、このサンプルを一定の歪み速度で伸長させ、チャッ
ク間に生じる応力の測定を経時的に行ない、応力とその
時のサンプルの断面積との関係より、伸長粘度を求める
方法があげられる。
ロットする。このとき、伸長粘度が、測定時間の経過に
従って(歪み量が大きくなるに従って)、しだいに大き
くなり、ある測定時間のとき(ある歪み量のとき)か
ら、それまでに比べ伸張粘度の増加率が急激に増大する
ものが、特定の伸長粘度特性を有するものであるといえ
る。
に伸長粘度の対数をとってえた測定時間と伸長粘度との
関係を表わす曲線において、該曲線の測定初期における
伸長粘度が測定時間の経過に従って比較的緩やかに上昇
している部分から引出した直線の傾きに対して、伸長粘
度が測定時間の経過に従って最も急激に上昇している部
分から引出した直線の傾きが1.2倍以上、なかんづく
1.5倍以上であることが好ましい。また、この値の上
限は制限されないが、通常、本発明の改質ポリプロピレ
ン系樹脂の製法によれば、この値が最高20倍程度の改
質ポリプロピレン系樹脂が製造できる。
直線の傾きは、つぎの式: Δ(logηe)/Δ(logt) により求める(ここで、ηeは伸張粘度(ポイズ)、t
は測定時間(秒)を表わす)。
する改質ポリプロピレン系樹脂は、通常、この伸長粘度
の測定において、測定時間の経過(歪み量の増大)につ
れて、その伸長粘度が低くなる測定領域が存在せず、測
定試料が最終的に、あたかもゴムが切れるように弾性的
に破壊する。
ン系樹脂のばあい、一般に、測定時間の経過(歪み量の
増大)と共に伸長粘度が増大するものの、急激な伸長粘
度の増大はほとんど観察されない。また、多くのばあ
い、測定試料が破断する直前にその伸長粘度が低下する
現象がみられ、続いて塑性的に破断する。
リプロピレン系樹脂の伸長粘度と測定時間との関係を示
す。この図は、改質ポリプロピレン系樹脂を直径3m
m、長さ180mmの円柱形のロッドに成形し、180
℃のもと、歪み速度0.05/秒で伸長させたときの伸
長粘度(対数)と測定時間(対数)との関係を示すもの
である。
示す曲線の測定初期の平坦部(伸長粘度が測定時間の経
過に従って、比較的緩やかに上昇している部分)から引
きだした直線の傾きと、この曲線において伸長粘度が測
定時間の経過に従って最も急激に上昇している部分から
引きだした直線の傾き(図中の( )内に、それぞれ
の傾きの値を示す)との関係から、前記伸長粘度が、歪
み率が増加するに従い急激に上昇していることが判る。
れるものではなく、ポリプロピレン系樹脂が実質的に溶
融する温度以上であり、ポリプロピレン系樹脂が熱分解
を開始する温度未満である温度範囲から任意に選んでよ
く、通常170〜250℃の範囲で設定することが好ま
しい。また、歪み速度条件は、一般に0.01〜0.5
/秒の範囲で設定することが好ましい。
の範囲内にあり、かつ前記歪み速度条件の範囲内にある
任意の1点の測定条件にて認められる樹脂であれば、通
常、これら測定温度および歪み速度条件のすべての範囲
内の測定条件での測定において、この特定の伸長粘度特
性が認められる。
リプロピレン系樹脂(以下、このポリプロピレン系樹脂
のことを「原料ポリプロピレン系樹脂」ということもあ
る)とイソプレン単量体とラジカル重合開始剤とを樹脂
が溶融する温度のもとで混練することによりえられる。
プロピレンの単独重合体、プロピレンとほかの単量体と
のブロック共重合体またはプロピレンとほかの単量体と
のランダム共重合体などの結晶性の重合体があげられ、
剛性が高く、安価であるという点からは前記ポリプロピ
レン単独重合体が好ましく、剛性および耐衝撃性がとも
に高いという点からは前記プロピレンとほかの単量体と
のブロック共重合体であることが好ましい。前記原料ポ
リプロピレン系樹脂がプロピレンとほかの単量体とのブ
ロック共重合体またはプロピレンとほかの単量体とのラ
ンダム共重合体であるばあい、ポリプロピレン系樹脂の
特徴である高結晶性、高い剛性および良好な耐薬品性を
保持する点から、含有されるプロピレン単量体成分が全
体の75重量%以上であることが好ましく、全体の90
重量%以上であることがさらに好ましい。
プロピレンと共重合しうるほかの単量体としては、エチ
レン、α−オレフィン、環状オレフィン、ジエン系単量
体およびビニル単量体よりなる単量体の群から選ばれた
1種または2種以上の単量体があげられる。また、この
単量体としてはプロピレンと共重合しやすく、安価であ
る点から、エチレン、α−オレフィンまたはジエン系単
量体が好ましい。
フィンの例としては、ブテン−1、イソブテン、ペンテ
ン−1、3−メチル−ブテン−1、ヘキセン−1、3−
メチル−ペンテン−1、4−メチル−ペンテン−1、
3,4−ジメチル−ブテン−1、ヘプテン−1、3−メ
チル−ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1などの
炭素数が4〜12のα−オレフィンがあげられる。ま
た、前記のプロピレンと共重合しうる環状オレフィンの
例としては、シクロペンテン、ノルボルネン、1,4,
5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,8,8a−
6−オクタヒドロナフタレンなどがあげられる。また、
前記のプロピレンと共重合しうるジエン系単量体の例と
しては、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−エチリ
デン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、メチ
ル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オク
タジエンなどがあげられる。また、前記のプロピレンと
共重合しうるビニル単量体の例としては、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、無水マレ
イン酸、スチレン、メチルスチレン、ジビニルベンゼン
などがあげられる。
テン−1が安価である点から、さらに好ましい。
(重量平均分子量)は工業的に入手しやすいという点か
ら、5万〜200万の範囲内にあることが好ましく、安
価であるという点から、10万〜100万の範囲内にあ
ることがさらに好ましい。
に応じて、ほかの樹脂またはゴムを本発明の効果を損な
わない範囲内で添加してもよい。前記ほかの樹脂または
ゴムとしては、たとえばポリエチレン;ポリブテン−
1、ポリイソブテン、ポリペンテン−1、ポリメチルペ
ンテン−1などのポリα−オレフィン;プロピレン含有
量が75重量%未満のエチレン/プロピレン共重合体、
エチレン/ブテン−1共重合体、プロピレン含有量が7
5重量%未満のプロピレン/ブテン−1共重合体などの
エチレンまたはα−オレフィン/α−オレフィン共重合
体;プロピレン含有量が75重量%未満のエチレン/プ
ロピレン/5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体
などのエチレンまたはα−オレフィン/α−オレフィン
/ジエン系単量体共重合体;エチレン/塩化ビニル共重
合体、エチレン/塩化ビニリデン共重合体、エチレン/
アクリロニトリル共重合体、エチレン/メタクリロニト
リル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン/アクリルアミド共重合体、エチレン/メタクリルア
ミド共重合体、エチレン/アクリル酸共重合体、エチレ
ン/メタクリル酸共重合体、エチレン/マレイン酸共重
合体、エチレン/アクリル酸エチル共重合体、エチレン
/アクリル酸ブチル共重合体、エチレン/メタクリル酸
メチル共重合体、エチレン/無水マレイン酸共重合体、
エチレン/アクリル酸金属塩共重合体、エチレン/メタ
クリル酸金属塩共重合体、エチレン/スチレン共重合
体、エチレン/メチルスチレン共重合体、エチレン/ジ
ビニルベンゼン共重合体などのエチレンまたはα−オレ
フィン/ビニル単量体共重合体;ポリブタジエン、ポリ
イソプレンなどのポリジエン系共重合体;スチレン/ブ
タジエンランダム共重合体などのビニル単量体/ジエン
系単量体ランダム共重合体;スチレン/ブタジエン/ス
チレンブロック共重合体などのビニル単量体/ジエン系
単量体/ビニル単量体ブロック共重合体;水素化(スチ
レン/ブタジエンランダム共重合体)などの水素化(ビ
ニル単量体/ジエン系単量体ランダム共重合体);水素
化(スチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合
体)などの水素化(ビニル単量体/ジエン系単量体/ビ
ニル単量体ブロック共重合体);アクリロニトリル/ブ
タジエン/スチレングラフト共重合体、メタクリル酸メ
チル/ブタジエン/スチレングラフト共重合体などのビ
ニル単量体/ジエン系単量体/ビニル単量体グラフト共
重合体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリア
クリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エチ
ル、ポリアクリル酸ブチル、ポリメタクリル酸メチル、
ポリスチレンなどのビニル重合体;塩化ビニル/アクリ
ロニトリル共重合体、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、アクリロニトリル/スチレン共重合体、メタクリル
酸メチル/スチレン共重合体などのビニル系共重合体な
どがあげられる。
ほかの樹脂またはゴムの添加量は、この樹脂の種類また
はゴムの種類により異なり、前述のように本発明の効果
を損なわない範囲内にあればよいものであるが、通常、
25重量%程度以下であることが好ましい。
は必要に応じて、酸化防止剤、金属不活性剤、燐系加工
安定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、蛍光増白剤、金
属石鹸、制酸吸着剤などの安定剤、または架橋剤、連鎖
移動剤、核剤、滑剤、可塑剤、充填材、強化材、顔料、
染料、難燃剤、帯電防止剤などの添加剤を本発明の効果
を損なわない範囲内で添加してもよい。
(各種の添加材料を含むばあいもある)は粒子状のもの
であってもペレット状のものであってもよく、その大き
さや形はとくに制限されるものではない。
ム、安定剤および/または添加剤)を用いるばあいは、
この添加材料は予め原料ポリプロピレン系樹脂に添加さ
れているものであっても、このポリプロピレン系樹脂を
溶融するときに添加されるものであってもよく、また改
質ポリプロピレン系樹脂を製造したのちに適宜の方法で
この改質ポリプロピレン系樹脂に添加されるものであっ
てもよい。
リプロピレン系樹脂とイソプレン単量体とこのイソプレ
ン単量体に共重合可能なほかのビニル単量体とラジカル
重合開始剤とを溶融混練することにより製造されてもよ
い。
のビニル単量体としては、たとえば塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ア
クリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニル、アクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、ア
クリル酸金属塩、メタクリル酸金属塩;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリ
ル酸グリシルなどのアクリル酸エステル;メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステア
リル、メタクリル酸グリシルなどのメタクリル酸エステ
ルなどがあげられる。
に共重合可能なほかのビニル単量体とを併用するばあ
い、イソプレン単量体に共重合可能なほかのビニル単量
体の添加量が、イソプレン単量体100重量部に対し
て、100重量部以下であることが好ましく、平均して
75重量部以下であることがさらに好ましい。イソプレ
ン単量体に共重合可能なほかのビニル単量体の添加量が
前記の範囲を超えると、この改質ポリプロピレン系樹脂
のストランドを押し出し成形する際に、良好なストラン
ドが形成できず、好適なペレットをえることができない
ばあいがある。
加量(イソプレン単量体とこのイソプレン単量体に共重
合可能なほかのビニル単量体とを併用するばあいは、そ
の合計添加量)は、原料ポリプロピレン系樹脂100重
量部に対して、0.1〜100重量部であることが好ま
しく、1〜50重量部であることがさらに好ましい。前
記ビニル単量体の量が前記の範囲より少ないばあい、目
的とする改質ポリプロピレン系樹脂が特定の伸長粘度特
性をもたないばあいがあり、一方前記の範囲を超えるば
あいは、ポリプロピレン系樹脂の耐熱性や剛性などの特
徴を損なう傾向がある。
過酸化物またはアゾ化合物などがあげられる。前記ラジ
カル重合開始剤としては、メチルエチルケトンパーオキ
サイド、メチルアセトアセテートパーオキサイドなどの
ケトンパーオキサイド;1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ブタンなどのパーオキシケタール;パーメタンハイ
ドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブ
チルハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼン
ハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ドなどのハイドロパーオキサイド;ジクミルパーオキサ
イド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキサン、α,α´−ビス(t−ブチルパーオ
キシ−m−イソプロピル)ベンゼン、t−ブチルクミル
パーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キシン−3などのジアルキルパーオキサイド;ベンゾイ
ルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイド;ジ
(3−メチル−3−メトキシブチル)パーオキシジカー
ボネート、ジ−2−メトキシブチルパーオキシジカーボ
ネートなどのパーオキシジカーボネート;t−ブチルパ
ーオキシオクテート、t−ブチルパーオキシイソブチレ
ート、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチルパ
ーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t
−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキ
サン、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパ
ーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシイソ
フタレートなどのパーオキシエステルなどの有機過酸化
物の1種または2種以上があげられる。これらのうち、
とくに水素引き抜き能が高いものが好ましく、そのよう
なラジカル重合開始剤としては、たとえば1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
シクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチル
パーオキシ)ブタンなどのパーオキシケタール;ジクミ
ルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)ヘキサン、α,α´−ビス(t−
ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、t−
ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3などのジアルキルパーオキサイ
ド;ベンゾイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキ
サイド;t−ブチルパーオキシオクテート、t−ブチル
パーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシラウ
レート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチ
ルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピル
カーボネート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾ
イルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセ
テート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−
ブチルパーオキシイソフタレートなどのパーオキシエス
テルなどの1種または2種以上があげられる。
ポリプロピレン系樹脂が溶融時に大きく弾性変形しやす
く、かつ経済的であるという点から、原料ポリプロピレ
ン系樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の
範囲内にあることが好ましく、0.5〜5重量部の範囲
内にあることがさらに好ましい。
プレン単量体、ラジカル重合開始剤およびそのほか添加
される材料の混合や溶融混練の順序および方法はとくに
制限されるものではなく、たとえば、原料ポリプロピレ
ン系樹脂、イソプレン単量体、ラジカル重合開始剤およ
び必要に応じて添加されるそのほかの添加材料を混合し
たのち溶融混練してもよいし、原料ポリプロピレン系樹
脂を溶融混練したのち、これにイソプレン単量体、ラジ
カル重合開始剤および必要に応じて添加されるそのほか
の添加材料を同時にあるいは別々に、一括してあるいは
分割して混合し、溶融混練してもよい。
により異なるが、通常、130〜400℃であること
が、原料ポリプロピレン系樹脂が充分に溶融し、かつ熱
分解せず、充分な伸長粘度特性をうることができるとい
う点で好ましい。また溶融混練の時間(ラジカル重合開
始剤および芳香族ビニル単量体を混合してからの時間)
は、一般に30秒間〜60分間である。
ール、コニーダー、バンバリーミキサー、ブラベンダ
ー、単軸押出機、2軸押出機などの混練機、2軸表面更
新機、2軸多円板装置などの横型攪拌機またはダブルヘ
リカルリボン攪拌機などの縦型攪拌機など高分子材料を
適宜の温度に加熱しえ、適宜の剪断応力を与えながら混
練しうる装置があげられる。これらのうち、とくに単軸
または2軸押出機が生産性の点から好ましい。また、各
々の材料を充分に均一に混合するために、前記溶融混練
を複数回繰返してもよい。
とえば、ブロー成形、押出コーティング成形、発泡成
形、真空成形、圧空成形など溶融させた状態の樹脂を大
きく変形させる成形方法にも好適に供することができ
る。
するが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
い。
て、改質ポリプロピレン系樹脂またはポリプロピレン系
樹脂(未改質のポリプロピレン系樹脂)の、溶融状態で
測定した伸長粘度と測定時間(歪み量)との関係はつぎ
の方法により測定した。
リプロピレン系樹脂のペレットを直径3mmのオリフィ
スを設けたキャピログラフに充填し、200℃で溶融さ
せたのち、押し出して長さ180mm程度のストランド
状のサンプルとする。このサンプルを用いて、東洋精機
(株)製のメルテンレオメーターを用いて180℃、歪
み速度0.05/秒で、伸長粘度と測定時間(歪み量)
との関係を測定する。このとき、伸長粘度の測定は、応
力を、電荷結合素子(CCD)で測定したサンプルの断
面積で割って求める。すなわち、伸長粘度はつぎの式:
る改質ポリプロピレン系樹脂の伸長粘度と測定時間との
関係を示す)において、測定開始直後から約10秒間ま
では緩やかな傾きで伸長粘度が上昇しているが、それ以
降、急激に伸長粘度が上昇している。この急激に伸長粘
度が上昇している部分の傾き(伸長粘度が測定時間の経
過に従って、最も急激に上昇している部分から引き出し
た直線の傾き)の測定初期の曲線の平担部の傾き(伸長
粘度が測定時間の経過に従って、比較的緩やかに上昇し
ている部分から引き出した直線の傾き)に対する比率
(以下、「特定の伸長粘度の比」ということもある)を
求める。
ーブレンD501、230℃でのメルトインデックス
0.4g/10分)100重量部と、イソプレン単量体
5重量部と、α,α´−ビス(ジ−t−ブチルパーオキ
シ−m−イソプロピル)ベンゼン(日本油脂(株)製、
パーブチルP、1分間半減期温度175℃)1重量部と
をブレンドした状態で、(株)日本製鋼所製の2軸押出
機(LABOTEX)に供給して、改質ポリプロピレン
系樹脂をえた。
プであり、シリンダーの孔径が32mmφであり、最大
スクリュー有効長(L/D)が25.5である。この2
軸押出機のシリンダー部の設定温度を200℃とし、フ
ィード部の設定温度を160℃にして加熱し、スクリュ
ーの回転速度は各軸とも100rpmに設定した。
状態で測定した伸長粘度と測定時間(歪み量)との関係
を図1に示す。また、この改質ポリプロピレン系樹脂の
特定の伸長粘度の比は5.0であった。
およびラジカル重合開始剤の表1に記載の量を用いたほ
かは実施例1と同様にして、改質ポリプロピレン系樹脂
をえた。
長粘度の比を実施例1と同様の方法で測定した。その結
果を表1に示す。
ーブレンH501、230℃でのメルトインデックス
3.5g/10分)の溶融状態で測定した伸長粘度と歪
み量との関係を求めた。その結果を図2に示す。
にして、ポリプロピレン系樹脂の改質を試みたが、溶融
粘度が極度に低下し、ストランドに成形することができ
なかった。
溶融時の伸長粘度が高いものであり、また、そのために
ドローダウンがおこりにくいものである。したがって、
本発明の改質ポリプロピレン系樹脂は、ブロー成形、押
出コーティング成形、発泡成形などの成形方法を用いる
成形体の材料としても好適に用いることができ、また、
これらの成形方法を用いるばあいでも、成形条件を幅広
い条件範囲の中から選択することができる。
耐薬品性、耐衝撃性、耐熱性、電気絶縁性などが良好な
ものである。
溶融状態で測定した伸長粘度と測定時間(歪み量)との
関係を示す。
状態で測定した伸長粘度と測定時間(歪み量)との関係
を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂とイソプレン単量
体とラジカル重合開始剤とを溶融混練してうる改質ポリ
プロピレン系樹脂の製法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の製法によりえられる改
質ポリプロピレン系樹脂。 - 【請求項3】 溶融状態で測定した伸長粘度が、歪み量
が増加するに従い急激に上昇する請求項2記載の改質ポ
リプロピレン系樹脂。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00259996A JP3623585B2 (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 改質ポリプロピレン系樹脂およびその製法 |
| DE69726557T DE69726557T2 (de) | 1996-01-10 | 1997-01-06 | Verfahren zur Herstellung von modifiziertem Polypropylenharz und daraus hergestellter Schaum |
| KR1019970709986A KR100476824B1 (ko) | 1996-01-10 | 1997-01-06 | 개질폴리프로필렌계수지,상기수지로이루어지는발포체및이들의제법 |
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-
1996
- 1996-01-10 JP JP00259996A patent/JP3623585B2/ja not_active Expired - Lifetime
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