JPH09189752A - 光ファイバ電流・磁界センサ - Google Patents

光ファイバ電流・磁界センサ

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JPH09189752A
JPH09189752A JP8000784A JP78496A JPH09189752A JP H09189752 A JPH09189752 A JP H09189752A JP 8000784 A JP8000784 A JP 8000784A JP 78496 A JP78496 A JP 78496A JP H09189752 A JPH09189752 A JP H09189752A
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Eiichi Nagao
栄一 永尾
Keita Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲温度が変化しても出力誤差を殆ど生じる
ことがなく、精度の高い磁界あるいは電流の測定が可能
な光ファイバ電流・磁界センサを得る。 【解決手段】 光の波長850nmの光源と、この光を
直線偏光にする偏光子と、その偏光面をファラデー効果
により回転させる磁気光学素子と、その偏光面を自然旋
光性により45度、ファラデー効果により更に回転させ
るBi12GeO20素子と、この両素子での偏光面の回転
角に対応して光の強度変調を行なう検光子と、光電変換
によりその強度に対応した電気信号を検出する光受信機
と、光源と偏光子との間の第一光ファイバと、検光子と
光受信機との間の第二光ファイバとを備え、両素子の各
光路に平行に作用する磁界の強さを測定するものにおい
て、磁気光学素子のヴェルデ定数とその温度係数を用い
てその光路の長さLを数式により確定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はファラデー効果を
利用して電流、磁界を測定する光ファイバ電流・磁界セ
ンサ、とくに、ファラデー効果を備えた磁気光学素子と
ファラデー効果および自然旋光性を兼ね備えたBi12
eO20素子とを組み合わせ、磁気光学素子の光路の長さ
を特定して温度の変化に対する測定精度を高くすること
に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示すのは特公平4−24665号
公報に掲載された従来の光ファイバ電流・磁界センサの
構成図である。光源1を出射した光は光ファイバ10a
を伝搬し、偏光子2に入射して直線偏光に変わる。この
直線偏光は磁気光学素子3に入射するが、この磁気光学
素子3はファラデー効果と自然旋光性とを兼ね備えてお
り、その光路の長さは自然旋光性による直線偏光の回転
角が45度の感度が最大になる値になっているので、自
然旋光性により偏光面が45度回転し、更に、ファラデ
ー効果により光路に平行に作用する磁界の強さに比例し
て一定角度回転する。この偏光面の自然旋光性とファラ
デー効果とによる回転角Δψ、磁界の強さH、磁気光学
素子3のヴェルデ定数V、自然旋光能θ、光路の長さL
の間に存在する定量的関係は数式1に示す通りである。
【0003】
【数1】
【0004】磁気光学素子3を出射した直線偏光は検光
子4に入射し、磁気光学素子3での偏光面の回転角Δψ
に対応して光の強度変調を受ける。検光子4を出射した
直線偏光は光ファイバ10bを伝搬し、光受信機5に入
射して光電変換され直線偏光の強度、したがって、磁界
の強さHに対応した電気信号として検出される。これに
より磁界の強さを測定することができ、また、その磁界
が電流によるものであれば、その電流の大きさを測定す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ファイバ電流
・磁界センサは以上のように構成されており磁気光学素
子3の光路の長さをその自然旋光性による直線偏光の偏
光面の回転角が45度になる値にするとともに、偏光子
2と検光子4の各光軸を幾何学に互いに垂直または平行
にして感度が最大になるようにしているが、周囲温度が
変化すると、磁気光学素子3のヴェルデ定数と自然旋光
能の変化はその光路の長さの変化に比べて無視できず、
偏光面の回転角が変化して出力誤差が大きくなり、測定
精度が低くなると云う課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光ファイ
バ電流・磁界センサは波長が850nmの光を発する光
源と、この光源からの光を直線偏光にかえる偏光子と、
この偏光子からの直線偏光の偏光面をファラデー効果に
より回転させる磁気光学素子と、偏光子からの直線偏光
の偏光面を自然旋光性により45度回転させ、ファラデ
ー効果により更に回転させる酸化物結晶のBi12GeO
20素子と、磁気光学素子およびBi12GeO20素子での
直線偏光の偏光面の回転角に対応して光の強度変調を行
なう検光子と、この検光子からの直線偏光を光電変換し
てその強度に対応した電気信号を検出する光受信機と、
光源と偏光子との間で光を伝送する第一光ファイバと、
検光子と光受信機との間で直線偏光を伝送する第二光フ
ァイバとを備えて磁気光学素子とBi12GeO20素子の
各光路に並行に作用する磁界の強さを測定するものであ
って、Bi12GeO20素子の使用中心温度における自然
旋光能とその温度係数、ならびにヴェルデ定数とその温
度係数は既知であり、また、光源の光の波長が850n
mであるので、Bi12GeO20素子の光路の長さは自然
旋光性による直線偏光の偏光面の回転角を45度にする
ことから一義的に決り、磁気光学素子の使用中心温度に
おけるヴェルデ定数をVo、このヴェルデ定数の温度係
数をαとして、磁気光学素子の光路の長さLを偏光子と
検光子の各光軸が互いに平行なときは L=−0.019/Vo(α−0.039)(mm) とし、互いに垂直なときは L=−0.046/Vo(α+0.039)(mm) とすることにより磁気光学素子とBi12GeO20素子の
各定数が互いに相殺して検光子で直線偏光の強度変調を
行なうときの感度に及ぼす温度の変化の影響が殆どなく
なる。
【0007】また、前記光ファイバ電流・磁界センサで
磁気光学素子をFR−5ガラスからなるものとし、その
光路の長さを1.8mmとすることにより検光子で直線
偏光の強度変調を行なうときの感度に及ぼす温度の変化
の影響が殆どなくなる。
【0008】さらに、前記の光ファイバ電流・磁界セン
サで磁気光学素子を(Cd1-x Mnx )Te(x=0.
1)からなるものとし、その光路の長さを0.1mmと
することにより検光子で直線偏光の強度変調を行なうと
きの感度に及ぼす温度の変化の影響が殆どなくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示す構
成図である。図において、11は波長が850nmの光
を発する光源、12は光源11からの光を直線偏光にか
える偏光子で偏光ビームスプリッタからなり透過光を利
用している。13aはファラデー効果を備えた磁気光学
素子で自然旋光性はなく、ファラデー効果により光路の
長さと光路に平行に作用する磁界の強さに比例して偏光
子12からの直線偏光の偏光面を回転する。13bはフ
ァラデー効果と自然旋光性とを備えた酸化物結晶のBi
12GeO20素子で磁気光学素子13aからの直線偏光の
偏光面を自然旋光性により45度回転させ、更に、ファ
ラデー効果により光路の長さと光路に平行に作用する磁
界の強さに比例して回転させる。14はBi12GeO20
素子13bにおける直線偏光の偏光面の回転角に対応し
てその強度変調を行なう検光子、15は検光子14から
の直線偏光を光電変換してその強度に対応した電気信号
を検出する光受信機、20aは光源11と偏光子12と
の間で光を伝送する第一光ファイバ、20bは検光子1
4と光受信機15との間で直線偏光を伝送する第二光フ
ァイバである。
【0010】実施の形態1は以上のように構成され、光
源11で発した波長850nmの光は第一ファイバ20
aを伝搬し、偏光子12に入射して直線偏光になる。こ
の直線偏光は磁気光学素子13aに入射してファラデー
効果によりその光路に平行に作用する磁界の強さに比例
して偏光面が回転する。磁気光学素子13aを出射した
直線偏光はBi12GeO20素子13bに入射し、自然旋
光性により偏光面が45度回転し、更に、ファラデー効
果によりその光路に平行に作用する磁界の強さに比例し
て回転する。磁気光学素子13aとBi12GeO20素子
13bで偏光面の回転した直線偏光は検光子14に入射
してその偏光面の回転角に対応して強度変調をうける。
なお、偏光子12と検光子14の各光軸は互いに垂直ま
たは平行になっている。検光子14を出射した直線偏光
は第二光ファイバ20bを伝搬し、光受信機15に入射
して光電変換され直線偏光の強度、したがって、磁気光
学素子13aとBi12GeO20素子13bの各光路に平
行に作用する磁界の強さに対応した電気信号として検出
される。これにより磁界の強さを測定することができ
る。
【0011】次に、検光子14で直線偏光の強度変調を
行なうときの感度に及ぼす温度の変化の影響について説
明する。検光子14で強度変調する直線偏光の強度の電
界ベクトル成分Ex,Eyは磁気光学素子13aを経て
Bi12GeO20素子13bから検光子14に入射する直
線偏光の強度を1とし、磁気光学素子13aとBi12
eO20素子13bの各光路に平行に作用する磁界の強さ
をH、磁気光学素子13aのヴェルデ定数をV、その光
路の長さをL、Bi12GeO20素子13bのヴェルデ定
数をVr、その自然旋光能をθ、その光路の長さをL
r、偏光子12と検光子14の各光軸のなす角度をψと
してジョーンズベクトル行列を用いて数式2で表わされ
る。
【0012】
【数2】
【0013】検光子14で強度変調した直線偏光の強度
Iは数式3で求められる。
【0014】
【数3】
【0015】数式3で右辺の括弧内の第一項と第二項は
磁界の影響を受けない成分であり、第三項は磁界の影響
を受ける成分である。前者をIdc、後者をIacで表
わし、磁気光学素子13aとBi12GeO20素子13b
の各光路に平行に作用する磁界を交番磁界としてその強
さ(実効値)をH、検光子14で直線偏光の強度変調を
行なうときの感度をηで表わしてη=Iac/Idcで
定義すると数式4が得られる。
【0016】
【数4】
【0017】この感度ηに及ぼす温度の変化の影響につ
いて考察する。温度の変化の影響を受けるものとして磁
気光学素子13aのヴェルデ定数、その光路の長さ、B
12GeO20素子13bのヴェルデ定数、自然旋光能、そ
の光路の長さが考えられるが、磁気光学素子13a、B
12GeO20素子13bのいずれも光路の長さの温度特
性はヴェルデ定数や自然旋光能のそれに比べて無視する
ことができるので、ここでは考慮しないこととする。磁
気光学素子13aの所定温度ならびに使用中心温度にお
けるヴェルデ定数をそれぞれV,Vo、このヴェルデ定
数の温度係数をαとし、Bi12GeO20素子13bの所
定温度ならびに使用中心温度におけるヴェルデ定数をそ
れぞれVr,Vro、このヴェルデ定数の温度係数を
β、同じく所定温度ならびに使用中心温度における自然
旋光能をθ,θo、この自然旋光能の温度係数をγ、所
定温度と使用中心温度との温度差をΔTとすると、V,
Vr,θはそれぞれ数式5、数式6、数式7で表わされ
る。
【0018】
【数5】
【数6】
【数7】
【0019】数式4、数式5、数式6、数式7から近似
的に感度ηの数式8が得られる。
【0020】
【数8】
【0021】数式8の右辺の大括弧内にあるΔTの係数
が感度の温度係数であり、温度が変化するとこれにより
出力誤差を生じる。この感度の温度係数をδで表わし、
偏光子12と検光子14の各光軸が互いに垂直(ψ=π
/2)であるか平行(ψ=0)であるものとすると数式
9が得られる。数式9の右辺の第二項の符号はマイナス
がψ=π/2、プラスがψ=0に対応する。
【0022】
【数9】
【0023】ところで、Bi12GeO20素子13bの自
然旋光性による直線偏光の偏光面の回転角が45度にな
る光路の長さは光源11の光の波長が800nmから9
00nmの範囲にあれば比例関係にあることを実験によ
り確認しており、光の波長が850nmであれば、その
光路の長さLrは4.4mmになる。これについては特
願平7−172130号の願書に添付した明細書にも記
載されている。また、Bi12GeO20素子13bの使用
中心温度におけるヴェルデ定数Vroは雑誌「機能材
料」1983年11月号、第17頁に掲載された値が
0.188min/Oe・cmであり、このヴェルデ定
数の温度係数βは上記の同じ明細書に記載されていて1
65ppm/℃である。さらにBi12GeO20素子13
bの使用中心温度における自然旋光能θoは上記の雑誌
「機能材料」1983年11月号、第17頁に掲載され
ていて9.6deg/minであり、この自然旋光能θ
oの温度係数γは電気学会センサ技術研究会資料(資料
番号ST−92−19,1992年12月10日)「光
ファイバ電圧センサの高精度化」第41頁により−25
0ppm/℃である。これらの各数値を用い、ヴェルデ
定数Vroの単位をmin/Gauss・cm、その温
度係数βの単位を%/℃、自然旋光能θoの温度係数γ
の単位を%/℃に換算したうえ、数式9の感度の温度係
数δをゼロとする磁気光学素子13aの光路の長さLを
求めると、偏光子12と検光子14の各光軸が互いに平
行なときは数式10、また、その各光軸が互いに垂直な
ときは数式11となる。なお、θoLr=π/4であ
る。
【0024】
【数10】
【数11】
【0025】磁気光学素子13aの材料を具体的に決め
ると、数式10または数式11により感度の温度係数δ
がゼロになる光路の長さが決定する。この光路の長さの
磁気光学素子13aを用いれば、周囲温度が変化しても
検光子14で直線偏光の強度変調を行なうときの感度の
温度係数がほぼゼロになって出力誤差は殆どなくなり、
精度の高い磁界の測定が可能になる。
【0026】実施の形態2.実施の形態2は実施の形態
1と同じ構成であって、磁気光学素子13aに鉛ガラス
の一種のFR−5ガラスを用いたものである。FR−5
ガラスの使用中心温度におけるヴェルデ定数Voとその
温度係数αは雑誌「機能材料」1983年11月号、第
17頁に掲載された数値からそれぞれ、0.11min
/Os・cm,−2730ppm/℃である。ヴェルデ
定数Voの単位をmin/Gauss・cm、その温度
係数の単位を%/℃に換算して偏光子12と検光子14
の各光軸を互いに垂直にすると数式11により感度の温
度係数δをゼロとする磁気光学素子13aの光路の長さ
Lは1.8mmとなる。この光路の長さのFR−5ガラ
スからなる磁気光学素子13aを用いれば、周囲温度が
変化しても検光子14で直線偏光の強度変調を行なうと
きの感度の温度係数がほぼゼロになって出力誤差は殆ど
なくなり、精度の高い磁界の測定ができる。
【0027】実施の形態3.実施の形態3も実施の形態
1と同じ構成であって、磁気光学素子13aに(Cd
1-x Mnx )Te(x=0.1)を用いたものである。
(Cd1-x Mnx )Te(x=0.1)の使用中心温度
におけるヴェルデ定数Voとその温度係数αはTech
nical Digest of The 9th S
ensor Symposium,1990.pp55
〜58,“Fiber−OpticMagnetic−
Field Sensor Using(Cd1-x Mn
x )Te Single Crystal”p.56に
掲載された数値からそれぞれ3.3min/Gauss
・cm,−1630ppm/℃である。ヴェルデ定数V
oの単位をmin/Gauss・cm、その温度係数の
単位を%/℃に換算して偏光子12と検光子14の各光
軸を互いに垂直すると数式11により感度の温度係数δ
をゼロとする磁気光学素子13aの光路の長さLは0.
1mmとなる。この光路の長さの(Cd1-x Mnx )T
e(x=0.1)からなる磁気光学素子13aを用いれ
ば、周囲温度が変化しても検光子14で直線偏光の強度
変調を行なうときの感度の温度係数がほぼゼロになって
出力誤差は殆どなくなり、精度の高い磁界の測定ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 従来の光ファイバ電流・磁界センサの構成図
である。
【符号の説明】
11 光源 12 偏光子 13a 磁気光学素子 13b Bi12
eO20素子 14 検光子 15 光受信機 20a 第一光ファイバ 20b 第二光フ
ァイバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長が850nmの光を発する光源、前
    記光源からの光を直線偏光にかえる偏光子、前記偏光子
    からの直線偏光の偏光面をファラデー効果により回転さ
    せる磁気光学素子、前記偏光子からの直線偏光の偏光面
    を自然旋光性により45度回転させ、ファラデー効果に
    より更に回転させる酸化物結晶のBi12GeO20素子、
    前記磁気光学素子および前記Bi12GeO20素子での直
    線偏光の偏光面の回転角に対応して光の強度変調を行な
    う検光子、前記検光子からの直線偏光を光電変換してそ
    の強度に対応した電気信号を検出する光受信機、前記光
    源と前記偏光子との間で光を伝送する第一光ファイバ、
    前記検光子と前記光受信機との間で直線偏光を伝送する
    第二光ファイバを備え、前記磁気光学素子と前記Bi12
    GeO20素子の各光路に並行に作用する磁界の強さを測
    定する光ファイバ電流・磁界センサにおいて、前記磁気
    光学素子の使用中心温度におけるヴェルデ定数をVo、
    このヴェルデ定数の温度係数をαとして、前記磁気光学
    素子の光路の長さLを前記偏光子と前記検光子の各光軸
    が互いに平行なときは L=−0.019/Vo(α−0.039)(mm) とし、前記偏光子と前記検光子の各光軸が互いに垂直な
    ときは L=−0.046/Vo(α+0.039)(mm) とする光ファイバ電流・磁界センサ。
  2. 【請求項2】 磁気光学素子はFR−5ガラスからな
    り、その光路の長さを1.8mmとする請求項1に記載
    の光ファイバ電流・磁界センサ。
  3. 【請求項3】 磁気光学素子は(Cd1-x Mnx )Te
    (x=0.1)からなり、その光路の長さを0.1mm
    とする請求項1に記載の光ファイバ電流・磁界センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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