JPH09190054A - 電子写真方法および電子写真装置 - Google Patents

電子写真方法および電子写真装置

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JPH09190054A
JPH09190054A JP8299243A JP29924396A JPH09190054A JP H09190054 A JPH09190054 A JP H09190054A JP 8299243 A JP8299243 A JP 8299243A JP 29924396 A JP29924396 A JP 29924396A JP H09190054 A JPH09190054 A JP H09190054A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 長期に亘って繰り返し使用した時に、帯電性
が低下せず、残留電位が上昇しない、高感度の感光体を
使用する電子写真方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも電荷発生材料と電荷輸送材料
で構成されてなる電子写真感光体に、少なくとも帯電、
露光、現像、転写、クリーニング、除電を繰り返し行う
電子写真方法において、該感光体への一種ないしは複数
の照射光のうち少なくともひとつが、発光ピークを有す
る光については発光半値波長域が該電荷輸送材料の荷電
状態の吸収パーク波長と異なる波長であり、また閾値を
有する連続光であって該閾値より長波長に発光成分を有
する場合は閾値半値波長が該電荷輸送材料の荷電状態の
最長吸収ピーク波長より長波長であり、閾値を有する連
続光であって該閾値より短波長に発光成分を有する場合
は閾値半値波長が該電荷輸送材料の荷電状態の可視域に
おける最短吸収ピーク波長より短波長であることを特徴
とする電子写真方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方法及び
電子写真装置に関し、特に繰り返し使用によっても感光
体の帯電性が低下せず、残留電位が上昇しない、安定性
に優れた電子写真方法及び電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方法としては、カールソンプロ
セスやその他種々の変形プロセスなどが知られており、
複写機やプリンターなどの電子写真装置に広く使用され
ている。これらの電子写真方法では、価格、大量生産
性、無公害性の観点から、有機系の感光材料を用いた有
機感光体が、近年使用されている。
【0003】有機系の感光材料としては、例えばポリビ
ニルカルバゾール(PVK)に代表される光導電性樹
脂、PVK−TNF(2,4,7−トリニトロフルオレ
ノン)に代表される電荷移動錯体型、フタロシアニン−
バインダーに代表される顔料分散型、電荷発生材料と電
荷輸送材料とを組み合わせて用いた機能分離型が知られ
ており、特に機能分離型の有機感光体は、無機感光体に
匹敵する高感度かつ高速応答性を有することから、実用
化の中心にあり、主として可視部から近赤外部に吸収を
持つ電荷発生材料と、主として紫外部に吸収を持つ電荷
輸送材料とを組み合わせた有機感光体が、知られており
かつ有用である。
【0004】機能分離型の有機感光体においては、表面
を帯電した感光体が露光された時、光は透明な電荷輸送
層を透過し、電荷発生層中の電荷発生材料に吸収され
る。電荷発生材料は、光を吸収して電荷担体を発生す
る。発生した電荷担体は電荷輸送層に注入され、帯電に
よって生じている電界に沿って電荷輸送層を移動して、
感光体の表面電荷を中和する。その結果感光体の表面に
静電潜像が形成される。
【0005】しかしながら機能分離型の有機感光体は、
高感度かつ高速応答性を有するものの、繰り返し連続使
用した場合に、帯電性が低下し、残留電位が上昇するこ
とから、耐久性に問題があった。
【0006】一方特開昭55−67778号公報には、
画像露光処理時および除電露光処理時の照射として、電
荷輸送層に吸収される波長域を除いた光を使用すると、
繰り返し使用した場合にも、帯電性の低下が抑制され、
また残留電位上昇が少なくなり、感光特性の経時疲労が
若干改善されることが記載されている。さらに特開昭6
3−4264号公報には、画像露光処理時の感光体への
照射として、電荷発生材料が吸収する最も長波長側にピ
ーク波長を有する光よりさらに長波長の光を使用するこ
とにより、帯電性の低下や残留電位の上昇を防止して、
感光体の耐久性が改善されることが開示されている。し
かしこれらの方法でも、感光体特性の経時変化を十分に
抑えることができず、依然として耐久性に問題があっ
た。
【0007】また特開昭57−8550号公報には、特
定のジスアゾ顔料を用いた感光体において、波長域が4
60〜700nmである光を、露光処理のすべてまたは
一部の露光として使用することにより、感光体の静電疲
労が低減し、良質の画像が得られることが記載されてい
る。しかし上記の技術によっても、感光体の耐久性は不
充分であった。
【0008】上述のような感光体の静電的な疲労現象に
ついては、その原因が明らかでなく、またそれに対して
の決定的な対策が講じられることもなかった。繰り返し
使用時の感光体の疲労現象が、感光体の高耐久化を妨げ
る要因の一つとして残る限り、繰り返し使用によっても
帯電性低下と残留電位の変動を生じない高耐久性かつ高
感度の感光体の使用方法は完成するにいたらない。した
がって、この点に関するより一層の改善が強く望まれて
いた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、長期に亘って繰り返し使用した時に、帯電性が低下
せず、残留電位が上昇しない、高感度の感光体を使用す
る電子写真方法を提供することにある。また本発明の第
二の目的は、長期に亘って繰り返し使用した時に、帯電
性が低下せず、残留電位が上昇しない、高感度の感光体
を使用する電子写真装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、繰り返し使
用によって生ずる感光体の帯電性の低下と露光の際の残
留電位の上昇について、電荷輸送材料の光化学反応およ
び劣化の観点から鋭意検討を進めたところ、機能分離型
の有機感光体において、荷電状態における電荷輸送材料
の光吸収が、感光体の静電疲労(帯電性の低下および残
留電位の上昇)と密接に関係していることを見いだし、
本発明を完成するにいたった。
【0011】すなわち、これまで機能分離型の有機感光
体の静電疲労は、現象的には不可逆な反応として捉えら
れてきたが、これを解析的に調べた研究例は非常に少な
かった。かかる静電現象については、本発明者は、感光
体に使用する材料が有機物である以上、有機材料が関与
する不可逆反応からアプローチすることが妥当であると
考えた。
【0012】前述したように機能分離型の有機感光体に
おいては、表面を帯電した感光体が露光された時、照射
された光は、電荷輸送層の電荷輸送材料には吸収され
ず、電荷発生層の電荷発生材料に吸収される。光を吸収
した電荷発生材料は電荷担体を発生し、この電荷担体は
電荷輸送層に注入され、帯電によって生じている電界に
沿って電荷輸送材料間を移動して、感光体の表面電荷を
中和する。その結果感光体の表面に静電潜像が形成され
る。
【0013】電荷輸送層を電荷が移動する現象は、荷電
状態の電荷輸送物質の分子から近接の非荷電状態(中性
状態)の電荷輸送材料の分子に電荷を渡すホッピング電
導機構に基づいている。さらにこの荷電状態では、電荷
輸送材料が正孔輸送材料であるときはカチオンラジカル
状態であり、電荷輸送材料が電子輸送材料であるとき
は、アニオンラジカル状態である。
【0014】非荷電状態の電荷輸送材料は、通常可視光
域に光吸収を持たないが、これが荷電状態になった時、
可視光域から近赤外光域にかけて光吸収性を有するよう
になる。カチオンラジカル状態あるいはアニオンラジカ
ル状態の荷電状態は、非荷電状態に比べて、単離できな
いくらいに不安定である。不安定な荷電状態の電荷輸送
材料は、可視光域から近赤外光域にかけて光の吸収を有
することから、繰り返し露光された時に光を吸収して、
電子遷移を起し、徐々に不可逆的に分解反応し、電荷を
輸送する機能が低下する可能性が非常に大きい。
【0015】このような見地から、電荷輸送材料の荷電
状態の光吸収と、電荷輸送材料を用いた機能分離型感光
体の繰り返し使用による帯電性と残留電位の関係につい
て検討を重ね、帯電電位の低下や残留電位の上昇などを
有効に防止することができるという本発明に到達した。
【0016】したがって、本発明は、(1)「少なくと
も電荷発生材料と電荷輸送材料で構成されてなる電子写
真感光体に、少なくとも帯電、露光、現像、転写、クリ
ーニング、除電を繰り返し行う電子写真方法において、
該感光体への一種ないしは複数の照射光のうち少なくと
もひとつが、発光ピークを有する光については発光半値
波長域が該電荷輸送材料の荷電状態の吸収ピーク波長と
異なる波長であり、また閾値を有する連続光であって該
閾値より長波長に発光成分を有する場合は閾値半値波長
が該電荷輸送材料の荷電状態の最長吸収ピーク波長より
長波長であり、閾値を有する連続光であって該閾値より
短波長に発光成分を有する場合は閾値半値波長が該電荷
輸送材料の荷電状態の可視域における最短吸収ピーク波
長より短波長であることを特徴とする電子写真方
法。」、(2)「感光体への照射光の一種ないしは複数
のうち少なくともひとつが、発光ピークを有する光につ
いては発光半値波長域が該電荷輸送材料の荷電状態の吸
収ピーク波長の半値波長域と異なる波長であり、また閾
値を有する連続光であって該閾値より長波長に発光成分
を有する場合は閾値半値波長が該電荷輸送材料の荷電状
態の最長吸収ピークの長波側の半値波長より長波長であ
り、閾値を有する連続光であって該閾値より短波長に発
光成分を有する場合は閾値半値波長が該電荷輸送材料の
荷電状態の可視域における最短吸収ピークの短波側の半
値波長より短波長であることを特徴とする前記(1)に
記載の電子写真方法。」、(3)「感光体への照射光の
一種ないしは複数が、該電荷輸送材料の荷電状態におけ
る吸収光を実質的に含まないことを特徴とする前記
(2)に記載の電子写真方法。」、(4)「感光体への
照射光の一種ないしは複数が可干渉性光であることを特
徴とする前記(1)、(2)又は(3)に記載の電子写
真方法。」、(5)「前記照射光が画像露光、除電露光
の少なくとも一方であることを特徴とする前記(1)、
(2)又は(3)に記載の電子写真方法。」を提供す
る。
【0017】また、本発明は、(6)「少なくとも電荷
発生材料と電荷輸送材料で構成されてなる電子写真感光
体、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリー
ニング手段、除電手段を具備してなる電子写真装置にお
いて、該感光体への露光手段の一種ないしは複数の照射
光のうち少なくともひとつが、発光ピークを有する光に
ついては発光半値波長域が該電荷輸送材料の荷電状態の
吸収ピーク波長と異なる波長であり、また閾値を有する
連続光であって該閾値より長波長に発光成分を有する場
合は閾値半値波長が該電荷輸送材料の荷電状態の最長吸
収ピーク波長より長波長であり、閾値を有する連続光で
あって該閾値より短波長に発光成分を有する場合は閾値
半値波長が該電荷輸送材料の荷電状態の可視域における
最短吸収ピーク波長より短波長であることを特徴とする
電子写真装置。」、(7)「感光体への露光手段の一種
ないしは複数の照射光のうち少なくともひとつが、発光
ピークを有する光については発光半値波長域が該電荷輸
送材料の荷電状態の吸収ピーク波長の半値波長域と異な
る波長であり、また閾値を有する連続光であって該閾値
より長波長に発光成分を有する場合は閾値半値波長が該
電荷輸送材料の荷電状態の最長吸収ピークの長波側の半
値波長より長波長であり、閾値を有する連続光であって
該閾値より短波長に発光成分を有する場合は閾値半値波
長が該電荷輸送材料の荷電状態の可視域における最短吸
収ピークの短波側の半値波長より短波長であることを特
徴とする前記(6)に記載の電子写真装置。」、(8)
「感光体への照射光の一種ないしは複数が、該電荷輸送
材料の荷電状態における吸収光を実質的に含まないこと
を特徴とする前記(7)に記載の電子写真装置。」、
(9)「露光手段の一種ないしは複数が可干渉性光であ
ることを特徴とする前記(6)、(7)又は(8)に記
載の電子写真装置。」を提供する。
【0018】以下に、図面を用いて本発明を詳しく説明
する。図1は、本発明の電子写真方法の1例および電子
写真装置の1例を説明する概略図である。この電子写真
装置は、ドラム状の感光体(1)の上面に、近接しかつ
円周に沿って、反時計方向に、除電露光部(2)、帯電
チャージャ(3)、イレ−サ(4)、画像露光部
(5)、現像ユニット(6)、転写前チャージャ
(7)、転写チャージャ(10)、分離チャージャ(1
1)、分離爪(12)、クリーニング前チャージャ(1
3)、ファ−ブラシ(14)、クリーニンブラシ(1
5)を順次付設してなる。さらに転写紙(9)を、感光
体(1)と転写チャージャ(10)および分離チャージ
ャ(11)の間に送りこむための、レジストロ−ラ
(8)を付設している。感光体(1)は、ドラム状の導
電性支持体とその上面に密着した感光層からなり、反時
計方向に回転する。
【0019】上記の電子写真装置を使用した電子写真方
法においては、感光体(1)は、反時計方向に回転し
て、帯電チャージャ(3)で正または負に帯電され、さ
らにイレ−サ(4)によって、残留トナーが清掃された
後、画像露光部(5)からの露光によって、静電潜像を
感光体(1)上に形成する。
【0020】現像ユニット(6)において、感光体
(1)上にトナ−を付着させて静電潜像を現像し、転写
前チャージャ(7)によって、トナー像の帯電状態を調
整した後、転写チャージャ(10)により転写紙(9)
にトナー像を転写し分離チャージャ(11)によって感
光体(1)と転写紙(9)との静電的付着状態を解消
し、分離爪(12)によって転写紙(9)を感光体
(1)から分離する。転写紙(9)の分離後、クリーニ
ング前チャージャ(13)ファーブラシ(14)および
クリーニンブラシ(15)により感光体(1)表面を清
掃する。このクリーニングは、クリーニングブラシ(1
5)だけで、残存するトナーを除去することにより行う
こともできる。
【0021】感光体に正または負の帯電を施して画像露
光を行った場合、感光体上には正または負の静電潜像が
形成される。これを、負または正に帯電した極性のトナ
ーで現像すれば、ポジ画像が得られるし、逆に正または
負に帯電した極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得
られる。かかる現像には、公知の方法を適用することが
できる。また除電も、公知の方法を適用することによっ
て行うことができる。
【0022】この例においては導電性支持体はドラム状
のものとして示されているが、シート状、エンドレスベ
ルト状のものを使用することができる。クリーニング前
チャージャとしては、コロトロン、スコロトロン、固体
帯電器(ソリッドステートチャージャ)、帯電ローラな
どをはじめとする公知の帯電手段を用いることができ
る。また転写チャージャおよび分離チャージャには、通
常上記の帯電手段を、使用することができるが、図1に
示すように、転写チャージャと分離チャージャを一体化
した帯電器は、効率的で好ましい。クリーニングブラシ
には、ファーブラシ、マグファーブラシなどをはじめと
する公知のものを使用することができる。
【0023】また画像露光部および除電露光部で使用す
る光源としては、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲ
ンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(L
ED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッ
センス(EL)などを使用することができる。本発明に
おいては、通常の光源からの光を、シャープカットフィ
ルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルタ
ー、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温
度変換フィルターなどの各種フィルターを透過させて、
所望の波長域の光のみを照射することができる。かかる
光源等は、図1に図示した前画像露光部、転写前露光
部、クリーニング前露光部などの露光部で使用すること
ができる。
【0024】上記のように本発明の電子写真装置で使用
する感光体は、複数種の露光を受ける。つまり画像露光
部で照射光を受けた電荷輸送材料は、その後例えば除電
露光部で光照射される。すなわち感光体に照射される光
が、荷電状態の該電荷輸送材料が吸収する波長スペクト
ルを含まないか、または荷電状態の該電荷輸送材料が吸
収する波長スペクトルを含まない光の光量が多い程、感
光体の帯電性は低下せず、残留電位も上昇せず、耐久性
が改善されることになる。したがって本発明では、少な
くとも一種の露光部でそのような光が採用され、好まし
くは画像露光部及び/または除電露光部で採用される。
【0025】図2は、本発明の別の電子写真方法例およ
び別の電子写真装置例を説明する概略図を示す。この例
においてベルト状の感光体(21)は、駆動ローラ(2
2a)、(22b)により駆動され、帯電チャ−ジャ
(23)による帯電、画像露光部(24)による画像露
光、現像(図示せず)、転写チャ−ジャ(25)による
転写、クリーニング前露光部(26)によるクリーニン
グ前露光、クリーニングブラシ(27)によるクリーニ
ング、除電露光部(28)による除電露光からなる一連
の画像操作が順次繰り返し行われる。なおこの場合クリ
ーニング前露光部の露光は、感光体(21)の導電性支
持体側より行われる。勿論この場合導電性支持体は、透
光性である。
【0026】以上に図示した電子写真方法および電子写
真装置は、本発明の実施態様を例示するものであって、
もちろん他の実施形態も可能である。例えば図2におい
てクリーニング前露光は、感光層側から行うことができ
るし、また画像露光部および除電露光部の露光を、導電
性支持体側から行うこともできる。
【0027】さらに本発明で採用される照射光は、少な
くとも一種の露光部で用いられる。例えば、この図2の
例においては光照射工程としては画像露光、クリーニン
グ前露光、除電露光が図示されているが、他に、転写前
露光、像露光のプレ露光およびその他公知の光照射工程
又は装置を設けて、少なくとも1つの工程で感光体に本
発明の光照射を行えばよい。特に、画像露光部または除
電露光部でそのような光照射をすることが好ましい。
【0028】以上に示すような本発明の電子写真手段
は、複写装置、ファクシミリ、プリンターなどの装置内
に固定して組み込まれていてもよいが、プロセスカート
リッジの形でそれら装置内に組み込まれてもよい。プロ
セスカートリッジとは、感光体を内蔵し、帯電手段、露
光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電
手段などからなる一連の電子写真方法あるいは電子写真
装置を含んだ一つの装置(部品)で、他の装置に組み込
むことができるものである。
【0029】本発明で使用する荷電発生材料と電荷輸送
材料で構成される電子写真感光体の概念を示す断面図
を、図3に示す。これは、導電性支持体(31)上に、
電荷発生物質と電荷輸送物質を主成分とする単層の感光
層(33)が設けられてなる。図4および図5は、本発
明で使用する別の電子写真感光体の概念を示す断面図で
ある。ここでは導電性支持体(31)上に、電荷発生物
質を主成分とする電荷発生層(35)と電荷輸送物質を
主成分とする電荷輸送層(37)が積層されて感光体が
構成される。
【0030】導電性支持体(31)としては、体積抵抗
1010Ωcm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミ
ニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白
金などの金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸
化物を、蒸着またはスパッタリングにより、フィルム状
もしくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あ
るいは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、
ステンレス等の板およびそれらを素管化後、切削、超仕
上げ、研磨等で表面処理した管等を使用することができ
る。
【0031】次に感光層について説明する。感光層は単
層でも積層でもよいが、説明の都合上、先ず電荷発生層
(35)と電荷輸送層(37)で構成される場合につい
て述べる。電荷発生層(35)は、電荷発生材料を主成
分とする層である。電荷発生材料には、無機および有機
材料が用いられ、その代表例として、モノアゾ顔料、ジ
スアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン系顔料、ペリノ
ン系顔料、キナクリドン系顔料、キノン系縮合多環化合
物、スクアリック酸系染料、フタロシアニン系顔料、フ
タロシアニン系顔料、アズレニウム塩系染料、セレン、
セレン−テルル、セレン−ヒ素合金、アモルファス・シ
リコン等が挙げられ用いられる。
【0032】電荷発生材料は、単独であるいは、2種以
上混合して用いられる。本発明の電荷発生層(35)に
は、バインダー樹脂が併用されることもある。このバイ
ンダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、ポリ
エステル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネー
ト、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラ
ール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリ
スチレン、ポリアクリルアミドなどが用いられる。
【0033】電荷発生層(35)は、電荷発生材料を適
宜バインダー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シク
ロヘキサノン、ジオキサン、2−ブタノン、ジクロルエ
タン等の適当な溶媒を用いてボールミル、アトライタ
ー、サンドミルなどにより分散し、分散液を塗布するこ
とにより形成できる。電荷発生層(35)の膜厚は、
0.01〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.1
〜2μmである。
【0034】電荷輸送層(37)は電荷輸送材料と必要
に応じてバインダー樹脂とから構成される。電荷輸送層
(37)は、電荷輸送材料及び適宜バインダー樹脂を適
当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥するこ
とにより形成できる。また、必要により可塑剤やレベリ
ング剤等を添加することもできる。
【0035】電荷輸送材料には、正孔輸送材料と電子輸
送材料とがある。電子輸送材料としては、例えば、クロ
ルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テト
ラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−
フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサント
ン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,
8−トリニトロ−4H−インデノ[1,2−b]チオフ
ェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオ
フェン−5,5−ジオキサイド、3,5−ジメチル−
3’,5’−ジターシャリーブチル−4,4’−ジフェ
ノキノンなど公知の電子受容性物質が挙げられる。
【0036】正孔輸送材料としては、オキサゾール誘導
体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モ
ノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、ト
リアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェ
ニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリール
メタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリ
ルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベ
ンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、ブ
タジエン誘導体などその他公知の材料が挙げられ用いら
れる。これらの電荷輸送材料は、単独または2種以上混
合して用いられる。
【0037】必要に応じて使用されるバインダー樹脂と
しては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無
水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート、フェノキシ
樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチル
セルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホ
ルマール、ポリビニルトルエン、アクリル樹脂、シリコ
ーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹
脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性、ま
たは熱硬化性樹脂が挙げられる。
【0038】溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、トルエン、2−ブタノン、モノクロルベンゼ
ン、ジクロルエタン、塩化メチレンなどが用いられる。
電荷輸送層(37)の厚さは、5〜100μmが適当で
ある。本発明において、電荷輸送層(37)中に可塑剤
やレベリング剤を添加してもよい。可塑剤としては、ジ
ブチルフタレート、ジオクチルフタレートなど一般の樹
脂の可塑剤として使用されているものがそのまま使用で
きる。レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイ
ル、メチルフェニルシリコーンオイルなどのシリコーン
オイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポ
リマーあるいはオリゴマーが使用される。
【0039】次に感光層が単層構成(33)の場合につ
いて説明する。この場合も、電荷発生材料と電荷輸送材
料よりなる機能分離型のものが用いられる。すなわち、
電荷発生材料および電荷輸送材料を、必要ならばバイン
ダー樹脂とともに適当な溶剤に溶解ないし分散し、これ
を塗布、乾燥することによって形成できる。また、必要
により、可塑剤やレベリング剤等を添加することもでき
る。また、ピリリウム系染料、ビスフェノールA系ポリ
カーボネートから形成される共晶錯体に正孔輸送材料を
添加した感光層も単層感光層として用いることができ
る。
【0040】本発明の電子写真感光体には、導電性支持
体(31)と感光層との間に下引き層を設けることがで
きる。下引き層には公知のものを用いることができる。
下引き層の膜厚は0〜5μmが適当である。本発明の電
子写真感光体には、感光層保護の目的で、保護層が感光
層の上に設けられることもある。保護層には公知のもの
が公知の方法で設けられる。保護層の厚さは、0.5〜
10μm程度が適当である。
【0041】次に、感光体への照射光と電荷輸送材料の
荷電状態における吸収光との関係について述べる。上述
したように、感光体への光照射工程は、像露光、クリー
ニング前露光、除電露光の他に転写前露光、像露光のプ
レ露光、およびその他公知の工程が知られており、本発
明においても用いることができる。本発明において使用
する感光体への照射光は、基本的に感光層中の電荷発生
材料が吸収する波長域の光成分を含んでいなければなら
ない(さもなければ、光キャリアが発生しない)。従来
は、電荷発生材料が吸収する波長域の光を、いかに効率
よく光照射するかという点に主眼をおいて研究開発がさ
れてきた。しかしながら、電荷輸送材料は荷電状態にお
いては多くの場合、可視光から近赤外領域に光吸収を持
ち、電荷発生材料の光吸収波長と部分的にオーバーラッ
プを生ずる場合がでてくる。したがって、荷電状態の電
荷輸送材料に全く光吸収させずして、電荷発生材料にの
み光吸収させることは、実質上不可能に近い。そこで本
発明においては、電荷輸送材料の荷電状態に吸収させる
光量を低減ないしは極力光吸収させない光照射方法を提
供するものである。言うまでもなく、オーバーラップ部
分がない場合は、その波長域で光照射するのが最良とな
る。図6は、電荷輸送材料の荷電状態の吸収スペクトル
を模式的に示す図である。2つの吸収ピークが波長λA
とλBにある。図7は、感光体に照射する光のスペクト
ル域を模式的に示している。照射光強度のピーク値(I
max)の半値(Imax/2)波長のうち、短波長側を
λ1、長波長側をλ2とする。本発明の電子写真方法にお
いては、図7に示される光を用いて、図6に示される電
荷輸送材料を使用した感光体に光照射を行う場合に、
λ2≦λA、λ1≧λAかつλ2≦λB、λ1≧λB、のい
ずれかの関係において光照射すると良好な結果が得られ
る。図8は感光体に照射する光で閾波長を持つ照射光ス
ペクトル域を模式的に示している。光強度の閾値
(IS)の半値(IS/2)波長をλ3とする。図8の光
を用いて、図6に示される電荷輸送材料を使用した感光
体に光照射を行う場合、本発明の電子写真方法において
はλ3≧λBの関係を保持して光照射すると良好な結果が
得られる。なお、同様な連続光であって、図8とは逆に
閾値よりも短波長側に発光成分を有する場合は、λ3
λAの関係において光照射する方法が本発明であり、良
好な結果が得られる。一方上述したように、荷電状態の
電荷輸送材料には、電荷発生材料への照射光量を低下さ
せずに、極力光吸収させない方が更に良好な結果が得ら
れる。このような光照射方法は照射光の光半値巾(λ2
−λ1)が小さい場合例えば可干渉性光の場合に、容易
に実現できる。図9は、図6と同様の電荷輸送材料の荷
電状態の吸収スペクトルを示しているが、2つの吸収ピ
ークの半値λa、λb及びλc、λdが定義されている。図
7に示される光を、図9に示される感光体に照射する場
合λ2≦λa、λ1≧λbかつλ2≦λc、λ1≧λd
のいずれかの関係において光照射すると、上述の場合よ
りもさらに良好な結果が得られる。また図8の光を図9
に示される感光体に照射する場合は、λ3≧λdの関係に
おいて光照射すると、上述の場合よりも更に良好な結果
が得られる。なお、同様な連続光であって、図8とは逆
に閾値よりも短波長側に発光成分を有する場合は、λ3
≦λaの関係において光照射する方法が本発明であり、
良好な結果が得られる。また、本発明の吸収光を実質的
に含まないとは、電荷輸送材料の荷電状態に上述した図
7、図8の条件よりもさらに光吸収させないような露光
条件(例えば図9のλbとλcの間の吸収極小の波長に可
干渉性光を照射する)を選ぶことを言い、この状態であ
れば、さらに良好な結果を得ることができる。
【0042】前記荷電状態の電荷輸送物質の光吸収スペ
クトルの測定方法について説明する。感光層または電荷
輸送層の上下面を2つの電極で挾み、電極間に電圧を印
加して暗電流または光電流を流しながら、通常の分光光
度計を使用して透過光吸収あるいは反射光を測定する。
【0043】また、別の簡便なスペクトル測定方法も適
用できる。すなわち、電荷輸送材料を、過塩素酸テトラ
エチルアンモニウム、過塩素酸テトラブチルアンモニウ
ムなどの無関係塩(支持電解質)とともに、アセトニト
リル、塩化メチレン、ジメチルフォルムアミドなどの有
機溶媒に溶解した後電気分解して、カチオンラジカル状
態あるいはアニオンラジカル状態とする。この場合、電
荷輸送材料が、正孔輸送材料の場合は、陽極で酸化して
カチオンラジカル状態とし、電子輸送材料の場合は、陰
極で還元してアニオンラジカル状態とする。この方法
は、溶液状態のカチオンラジカル状態あるいはアニオン
ラジカル状態の電子輸送材料について、通常の分光光度
計を使用して透過光吸収を測定するものである。
【0044】
【実施例】以下に、実施例および比較例を挙げて、本発
明を更に詳しく説明する。なお本発明は、以下の実施例
によって何ら限定されるものではない。また実施例でい
う「部」は、「重量部」を意味する。
【0045】(実施例1)アルミニウム製のシリンダー
の表面上に、次に示す成分からなる下引き層用塗工液、
電荷発生層用塗工液、および電荷輸送層用塗工液を、順
次塗布した後乾燥して、感光体を作製した。 (1)下引き層用塗工液 アルコール可溶性ナイロン 5部 メタノール 50部 イソプロパノール 20部 (2)電荷発生層用塗工液 次の化学構造式で表す電荷発生物質 5部
【0046】
【化1】 ポリビニルブチラール 3部 テトラヒドロフラン 200部 4−メチル−2−ペンタノン 90部 (3)電荷輸送層用塗工液 次の化学構造式で表す電荷輸送物質 8部
【0047】
【化2】 ポリカーボネート 10部 塩化メチレン 80部
【0048】実施例1の電荷発生材料および荷電状態の
電荷輸送材料について、上記した方法にしたがって光の
吸収スペクトルを測定したところ、電荷発生材料の光吸
収の波長域は、400nm〜680nmであった。また
荷電状態(カチオンラジカル状態)の電荷輸送材料の吸
収スペクトルは、図10に示される通りであった。図1
0において、λA=474nm、λB=952nm、λa
=425nm、λb=554nm、λc=840nm、λ
d=1025nmであった。したがって使用した電荷発
生物質の光吸収の波長域から、感光体への照射光は、少
なくとも400nm〜680nmの波長域を含むもので
あることが必要である。
【0049】画像露光部の光源として、タングステンラ
ンプ(白色光)および除電露光部の光源として、タング
ステンランプを使用して、図1に示す電子写真装置を作
製した。さらにそれぞれの光源に波長カット用のフィル
タを組み合わせて、画像露光および除電露光の半値波長
を、λ1=480nm、λ2=940nmとした。また電
子写真装置において、感光体が回転して、画像の電子潜
像が現像ユニットの直前に回転してきたとき、感光体の
表面電位を測定できるよう、感光体の表面に表面電位計
のプローブを挿入した。
【0050】(実施例2〜5および比較例1〜4)実施
例1において、除電露光部の光源に対する、波長カット
用のフィルタを変えたこと以外は、実施例1と同様にし
て電子写真装置を作製した。また電子写真装置におい
て、感光体が回転して、画像の電子潜像が現像ユニット
の直前にきたとき、感光体の露光部分および非露光部分
の表面電位を測定した。これらの結果は表1に、除電露
光の半値波長、1枚複写後の表面電位および10,00
0枚複写後の表面電位として示される。
【0051】
【表1】
【0052】(実施例6〜11)実施例4において、画
像露光部の光源に対して、波長カット用のフィルタを加
えたこと以外は、実施例4と同様にして電子写真装置を
作製し、露光部分及び非露光部分の表面電位を測定し
た。これらの結果は表2に、画像露光の半値波長、除電
露光の半値波長、1枚複写後の表面電位および10,0
00枚複写後の表面電位として示される。
【0053】
【表2】
【0054】(実施例12)実施例10において、除電
露光部の光源を、発光ダイオードに変えたこと以外は、
実施例10と同様にして電子写真装置を作製した。発光
ダイオードはその発光スペクトルとしては、630nm
のピーク波長をもち、半値波長は、610nmおよび6
45nmのものである。表3に、実施例12で測定した
1枚複写後および10,000枚複写後の感光体の表面
電位を示した。
【0055】
【表3】
【0056】(実施例13)実施例12において、画像
露光部の光源を、ヘリウム・ネオンレーザに変え、ポリ
ゴン・ミラーを用いて画像露光を行ったこと以外は、実
施例12と同様にして電子写真装置を作製した。ヘリウ
ム・ネオンレーザの発光波長は、632.8nmであ
る。表3に、実施例13で測定した1枚複写後および1
0,000枚複写後の感光体の表面電位を示した。
【0057】(実施例14)電鋳ニッケル製のベルトの
表面上に、次に示す成分からなる下引き層用塗工液、電
荷発生層用塗工液、および電荷輸送層用塗工液を、順次
塗布した後乾燥して、感光体を作製した。 (1)下引き層用塗工液 二酸化チタン粉末 5部 アルコール可溶性ナイロン 4部 メタノール 50部 イソプロパノール 20部 (2)電荷発生層用塗工液 オキシチタニウムフタロシアニン 4部 ポリビニルブチラール 1部 シクロヘキサノン 150部 テトラヒドロフラン 100部 (3)電荷輸送層用塗工液 次の化学構造式で表す電荷輸送物質 9部
【0058】
【化3】 ポリカーボネート 10部 テトラヒドロフラン 80部
【0059】実施例14の電荷発生物質および荷電状態
の電荷輸送物質について、前記した方法に従って光の吸
収スペクトルを測定したところ、電荷発生物質の光吸収
の波長域は、540nm〜880nmであった。また荷
電状態(カチオンラジカル状態)の電荷輸送物質の吸収
スペクトルは、図11の通りであった。図11におい
て、λA=497nm、λB=1022nm、λb=55
5nm、λc=826nmである。λaは表示不可であ
り、λdは測定不能である。したがって使用した電荷発
生物質の光吸収の波長域から、感光体への露光は、少な
くとも540nm〜880nmの波長域を含むことが必
要である。
【0060】画像露光部の光源として、光の吸収波長が
780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーを用い
て画像露光を行った)を使用し、除電露光部の光源とし
て、タングステンランプを使用して、図2に示す電子写
真装置を作製した。ただしクリーニング前露光は付設し
なかった。さらに除電露光部の光源に、波長カット用の
フィルタを組み合わせて、除電露光の半値波長を、λ1
=510nm、λ2=810nmとした。また電子写真
装置において、感光体が回転して、画像の電子潜像が現
像ユニットの直前にきたとき、感光体の表面電位を測定
できるよう、感光体の表面に表面電位計のプローブを挿
入した。
【0061】(実施例15〜18及び比較例5〜8)実
施例14において、除電露光部の光源に対する、波長カ
ット用のフィルタを変えたこと以外は、実施例14と同
様にして電子写真装置を作製した。また電子写真装置に
おいて、感光体が回転して、画像の電子潜像が現像ユニ
ット(図2に、表示せず)の直前にきたとき、感光体の
露光部分および非露光部分の表面電位を測定した。表4
に、除電露光の半値波長、1枚複写後の表面電位および
10,000枚複写後の表面電位を示した。
【0062】
【表4】
【0063】(実施例19)実施例14において、除電
露光部の光源を、発光ダイオードに変えたこと以外は、
実施例14と同様にして電子写真装置を作製した。発光
ダイオードの発光スペクトルは、840nmのピーク波
長をもち、半値波長は、820nmおよび860nmで
ある。表5に、実施例19で測定した1枚複写後および
10,000枚複写後の感光体の表面電位を示した。 (実施例20)実施例14において、除電露光部の光源
を、発光ダイオードに変えたこと以外は、実施例14と
同様にして電子写真装置を作製した。発光ダイオードの
発光スペクトルは、630nmのピーク波長をもち、半
値波長は、620nmおよび645nmである。表5
に、実施例20で測定した1枚複写後および10,00
0枚複写後の感光体の表面電位を示した。
【0064】
【表5】
【0065】(実施例21)アルミニウム・シリンダー
上に、下記組成の下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工
液、および電荷輸送層用塗工液を、順次塗布・乾燥し
て、積層感光体を作製した。 (1)下引き層用塗工液 アルコール可溶性ナイロン 5部 メタノール 50部 イソプロパノール 20部 (2)電荷発生層用塗工液 次の化学構造式で表す電荷発生物質 5部
【0066】
【化4】 ポリビニルブチラール 2部 テトラヒドロフラン 200部 4−メチル−2−ペンタノン 90部 (3)電荷輸送層用塗工液 次の化学構造式で表す電荷輸送物質 8部
【0067】
【化5】 ポリカーボネート 10部 塩化メチレン 80部
【0068】この感光体に用いた電荷発生材料は、40
0nm〜780nmの光を吸収する。また、この感光体
に使用した電荷輸送材料の荷電状態(カチオンラジカ
ル)の吸収スペクトルを、図12に示す。図12より、
λA=480nm、λB=1264nm、λa=432n
m、λb=522nm、λD=1039nm、λd=15
60nmであることが判る。一方、使用した電荷発生材
料の吸収光波長範囲を考慮に入れると、本積層感光体へ
の照射光は、少なくとも400nm〜780nmの波長
の光を含んでいる必要がある。なお、図12より明らか
なように、使用した電荷輸送材料の荷電状態は550〜
780nmの間の吸収が非常に弱く、この範囲の光照射
は電荷輸送層材料の荷電状態に極力、光を当てずにすむ
ことができる。
【0069】上記の電子写真感光体を図1に示す電子写
真装置に装着し、画像露光光源を460〜640nmの
光(タングステンランプとフィルターの組合せによ
る)、除電光としてタングステンランプと波長カットフ
ィルターを組み合わせて波長域が半値でλ1=530n
m、λ2=1020nmの光が照射できるようにしたプ
ロセスとして、また、現像直前の感光体の表面電位が測
定できるように表面電位計のプローブを挿入した。
【0070】(実施例22〜25および比較例9〜1
2)実施例21における除電光波長域を、波長カットフ
ィルターを変えることにより、表6に示されるものに変
更した以外は、実施例21と同様な電子写真プロセスと
した。実施例21〜25および比較例9〜12の各電子
写真プロセスを用いて、繰り返し複写試験を行い、現像
直前の感光体上の画像露光部と非露光部の表面電位を測
定し、その結果を表6に示した。
【0071】
【表6】
【0072】(実施例26)電鋳ニッケル・ベルト上
に、下記組成の下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工
液、および電荷輸送層用塗工液を、順次塗布・乾燥し
て、積層感光体を作製した。 (1)下引き層用塗工液 二酸化チタン粉末 5部 アルコール可溶性ナイロン 4部 メタノール 50部 イソプロパノール 20部 (2)電荷発生層用塗工液 次の化学構造式で表す電荷発生物質 4部
【0073】
【化6】 ポリビニルブチラール 2部 シクロヘキサノン 150部 テトラヒドロフラン 100部 (3)電荷輸送層用塗工液 次の化学構造式で表す電荷輸送物質 7部
【0074】
【化7】 ポリカーボネート 10部 テトラヒドロフラン 80部
【0075】この感光体に用いた電荷発生材料は、40
0nm〜820nmの光を吸収する。また、この感光体
に使用した電荷輸送材料の荷電状態(カチオンラジカ
ル)の吸収スペクトルを、図13に示す。図13より、
λA=367nm、λB=668nm、λb=374n
m、λC=629nm、λd=695nmであることが判
る(λaは測定不可)。一方、使用した電荷発生材料の
吸収光波長範囲を考慮に入れると、本積層感光体への照
射光は、少なくとも400nm〜820nmの波長の光
を含んでいる必要がある。
【0076】このようにしてなる電子写真感光体を図2
に示す電子写真装置(ただし、クリーニング前露光は無
し)に装着し、画像露光光源を780nmの半導体レー
ザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)、除電光
としてタングステンランプと短波長カットフィルターを
組み合わせて波長域が半値でλ3=700nmの光が照
射できるようにしたプロセスにし、また、現像直前の感
光体の表面電位が測定できるように表面電位計のプロー
ブを挿入した。
【0077】(実施例27、28および比較例13〜1
5)実施例26における除電光波長域を、波長カットフ
ィルターを変えることにより、表7に示されるものに変
更した以外は、実施例26と同様な電子写真プロセスと
した。実施例26〜28および比較例13〜15の各電
子写真プロセスを用いて、繰り返し複写試験を行い、現
像直前の感光体上の画像露光部と非露光部の表面電位を
測定し、その結果を表7に示した。
【0078】
【表7】
【0079】(実施例29)実施例26において、除電
光を810nmに発光ピークをもつ発光ダイオード(発
光半値は790〜830nmの範囲)に変えた以外は、
実施例26と同様な電子写真プロセスとした。
【0080】(実施例30)実施例26において、除電
光をアルゴンイオンレーザー(発光波長は488nm)
に変えた以外は、実施例26と同様な電子写真プロセス
とした。
【0081】(比較例16)実施例26において、除電
光を670nmに発光ピークをもつ発光ダイオード(発
光半値は650〜690nmの範囲)に変えた以外は、
実施例26と同様な電子写真プロセスとした。実施例2
9、30および比較例16の各電子写真プロセスを用い
て、繰り返し複写試験を行い、現像直前の感光体上の画
像露光部と非露光部の表面電位を測定し、その結果を表
8に示した。
【0082】
【表8】
【0083】(実施例31)アルミニウム・シリンダー
上に、下記組成の下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工
液、および電荷輸送層用塗工液を、順次塗布・乾燥し
て、積層感光体を作製した。 (1)下引き層用塗工液 二酸化チタン粉末 5部 アルコール可溶性ナイロン 4部 メタノール 50部 イソプロパノール 20部 (2)電荷発生層用塗工液 次の化学構造式で表す電荷発生物質 5部
【0084】
【化8】 ポリビニルブチラール 3部 テトラヒドロフラン 200部 4−メチル−2−ペンタノン 90部 (3)電荷輸送層用塗工液 次の化学構造式で表す電荷輸送物質 8部
【0085】
【化9】 ポリカーボネート 10部 塩化メチレン 80部
【0086】この感光体に用いた電荷発生材料は、40
0nm〜600nmの光を吸収する。また、この感光体
に使用した電荷輸送材料の荷電状態(カチオンラジカ
ル)の吸収スペクトルを、図14に示す。図14より、
λA1=358nm、λA2=398nmであることがわか
るが、λA1の長波側の半値はλA2にピークを持つ吸収と
オーバーラップするため、λb=439nmとする(λa
は表示不可、λc、λdは存在せず)。一方、使用した電
荷発生材料の吸収光波長範囲を考慮に入れると、本積層
感光体への照射光は、少なくとも400nm〜600n
mの波長の光を含んでいる必要がある。
【0087】上記の電子写真感光体を図1に示す電子写
真装置に装着し、画像露光光源をタングステンランプ
(白色光)、除電光としてタングステンランプと短波長
カットフィルターを組み合わせて波長域が半値でλ3
410nmの光が照射できるようにしたプロセスとし、
また、現像直前の感光体の表面電位が測定できるように
表面電位計のプローブを挿入した。
【0088】(実施例32、33および比較例17)実
施例31における除電光波長域を、波長カットフィルタ
ーを変えることにより、表9に示されるものに変更した
以外は、実施例31と同様な電子写真プロセスとした。
実施例31〜33および比較例17の各電子写真プロセ
スを用いて、繰り返し複写試験を行い、現像直前の感光
体上の画像露光部と非露光部の表面電位を測定し、その
結果を表9に示した。
【0089】
【表9】
【0090】(実施例34)実施例31において、除電
光をアルゴンイオンレーザー(発光波長は514.5n
m)に変えた以外は、実施例31と同様な電子写真プロ
セスとした。実施例31の各電子写真プロセスを用い
て、繰り返し複写試験を行い、現像直前の感光体上の画
像露光部と非露光部の表面電位を測定し、その結果を表
10に示した。
【0091】
【表10】
【0092】(実施例35)電鋳ニッケル・ベルト上
に、次に示す成分からなる下引き層用塗工液、電荷発生
層用塗工液、および電荷輸送層用塗工液を、順次塗布・
乾燥して、積層感光体を作製した。 (1)下引き層用塗工液 二酸化チタン粉末 5部 アルコール可溶性ナイロン 4部 メタノール 50部 イソプロパノール 20部 (2)電荷発生層用塗工液 オキシチタニウムフタロシアニン(Y型結晶形) 4部 ポリビニルブチラール 1部 シクロヘキサノン 150部 テトラヒドロフラン 100部 (3)電荷輸送層用塗工液 次の化学構造式で表す電荷輸送物質 8部
【0093】
【化10】 ポリカーボネート 10部 テトラヒドロフラン 80部
【0094】この感光体に用いた電荷発生材料は、54
0nm〜880nmの光を吸収する。またこの感光体に
使用した電荷輸送材料の荷電状態(カチオンラジカル)
の吸収スペクトルを、図15に示す。図15において、
λA1=534nm、λA2=579nm、λB=1138
nmであることがわかる。図14の場合と同様な取り扱
いにより、λa=483nm、λb=597nm、λc
1026nm、λd=1248nmが定義される。一
方、使用した電荷発生材料の吸収光波長範囲を考慮に入
れると、本積層感光体への照射光は少なくとも540n
m〜880nmの波長の光を含んでいる必要がある。
【0095】このようにしてなる電子写真感光体を図2
に示す電子写真装置(ただし、クリーニング前露光は無
し)に装着し、画像露光光源を780nmの半導体レー
ザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)、除電光
として810nmに発光ピークをもつ発光ダイオード
(発光半値は790〜830nmの範囲)を用いたプロ
セスとし、また、現像直前の感光体の表面電位が測定で
きるように表面電位計のプローブを挿入した。
【0096】(実施例36)実施例35において、除電
光を630nmに発光ピークをもつ発光ダイオード(発
光半値は610〜645nmの範囲)に変えた以外は、
実施例35と同様な電子写真プロセスとした。
【0097】(比較例18)実施例35において、除電
光をタングステンランプ(白色光)に変えた以外は、実
施例35と同様な電子写真プロセスとした。実施例3
5、36および比較例18の各電子写真プロセスを用い
て、繰り返し複写試験を行い、現像直前の感光体上の画
像露光部と非露光部の表面電位を測定し、その結果を表
11に示した。
【0098】
【表11】
【0099】(実施例37)アルミニウム・シリンダー
上に、下記組成の下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工
液、および電荷輸送層用塗工液を、順次塗布・乾燥し
て、積層感光体を作製した。 (1)下引き層用塗工液 アルコール可溶性ナイロン 5部 メタノール 50部 イソプロパノール 20部 (2)電荷発生層用塗工液 次の化学構造式で表す電荷発生物質 5部
【0100】
【化11】 ポリビニルブチラール 3部 テトラヒドロフラン 200部 4−メチル−2−ペンタノン 90部 (3)電荷輸送層用塗工液 次の化学構造式で表す電荷輸送物質 8部
【0101】
【化12】 ポリカーボネート 10部 塩化メチレン 80部
【0102】この感光体に用いた電荷発生材料は、40
0nm〜680nmの光を吸収する。また、この感光体
に使用した電荷輸送材料の荷電状態(カチオンラジカ
ル)の吸収スペクトルを、図16に示す。図16よりピ
ーク波長、λA=403nm、λB=624nm、λc
819nmが定義される。図からλAに対応する半値波
長λb=442nm(λaは測定におよばず)、λBに対
応する半値波長λc=527nm、λd=680nm、λ
cに対応する半値波長λe=771nm、λf=826n
mが得られる。一方、使用した電荷発生材料の吸収光波
長範囲を考慮に入れると、本積層感光体への照射光は、
少なくとも400nm〜680nmの波長の光を含んで
いる必要がある。
【0103】上記の電子写真感光体を図1に示す電子写
真装置に装着し、画像露光光源をタングステンランプ
(白色光)、除電光として670nmに発光ピークを持
つ発光ダイオード(発光半値は650〜690nmの範
囲)を用いたプロセスとし、また、現像直前の感光体の
表面電位が測定できるように表面電位計のプローブを挿
入した。
【0104】(実施例38)実施例37において、除電
光をアルゴンイオンレーザー(発光波長は514.5n
m)に変えた以外は、実施例37と同様な電子写真プロ
セスとした。 (比較例19)実施例37において、除電光を810n
mに発光ピークをもつ発光ダイオード(発光半値は61
0〜645nmの範囲)に変えた以外は、実施例37と
同様な電子写真プロセスとした。実施例37、38およ
び比較例19の各電子写真プロセスを用いて、繰り返し
複写試験を行い、現像直前の感光体上の画像露光部と非
露光部の表面電位を測定し、その結果を表12に示し
た。
【0105】
【表12】
【0106】
【発明の効果】本発明の電子写真方法および電子写真装
置によれば、感光体への露光の波長域が、荷電状態の電
荷輸送物質が吸収する波長域を有しないか、または低減
させることで、長期に亘って繰り返し使用した時、感光
体の静電疲労、すなわち帯電電位の低下や残留電位の上
昇などを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真方法および電子写真装置を説
明する概略図の1例である。
【図2】本発明の電子写真方法および電子写真装置を説
明する概略図の別の例である。
【図3】本発明で使用する有機感光体の概念を示す断面
図である。
【図4】本発明で使用する有機感光体の概念を示す別の
断面図である。
【図5】本発明で使用する有機感光体の概念を示すさら
に別の断面図である。
【図6】荷電状態の電荷輸送物質における2つの吸収ピ
ークがある光吸収スペクトルの模式図を示す。
【図7】感光体に照射する2つの吸収ピークを有する光
のスペクトル及びその半値波長を示す摸式図である。
【図8】感光体への照射光における閾波長を持つ発光ス
ペクトル及びその閾値の半値波長を示す摸式図である。
【図9】図6と同様な荷電状態の電荷輸送物質の光吸収
スペクトル及び該スペクトルにおける2つの吸収ピーク
のそれぞれの半値波長を示す模式図である。
【図10】実施例1〜13で使用した荷電状態の電荷輸
送物質の光吸収スペクトルである。
【図11】実施例14〜20で使用した荷電状態の電荷
輸送物質の光吸収スペクトルである。
【図12】実施例21〜25で使用した荷電状態の電荷
輸送材料の光吸収スペクトルである。
【図13】実施例26〜30で使用した荷電状態の電荷
輸送材料の光吸収スペクトルである。
【図14】実施例31〜34で使用した荷電状態の電荷
輸送材料の光吸収スペクトルである。
【図15】実施例35〜36で使用した荷電状態の電荷
輸送材料の光吸収スペクトルである。
【図16】実施例37〜38で使用した荷電状態の電荷
輸送材料の光吸収スペクトルである。
【符号の説明】
1 感光体 2 除電露光部 3 帯電チャージャ 4 イレ−サ 5 画像露光部 6 現像ユニット 7 転写前チャージャ 8 レジストロ−ラ8 9 転写紙 10 転写チャージャ 11 分離チャージャ 12 分離爪 13 クリーニング前チャージャ 14 ファ−ブラシ 15 クリーニンブラシ 21 感光体 22a 駆動ロ−ラ 22b 駆動ロ−ラ 23 帯電チャージャ 24 画像露光部 25 転写チャージャ 26 クリーニング前露光部 27 クリーニンブラシ 28 除電露光部 31 導電性支持体 33 単層の感光層 35 電荷発生層 37 電荷輸送層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電荷発生材料と電荷輸送材料
    で構成されてなる電子写真感光体に、少なくとも帯電、
    露光、現像、転写、クリーニング、除電を繰り返し行う
    電子写真方法において、該感光体への一種ないしは複数
    の照射光のうち少なくともひとつが、発光ピークを有す
    る光については発光半値波長域が該電荷輸送材料の荷電
    状態の吸収ピーク波長と異なる波長であり、また閾値を
    有する連続光であって該閾値より長波長に発光成分を有
    する場合は閾値半値波長が該電荷輸送材料の荷電状態の
    最長吸収ピーク波長より長波長であり、閾値を有する連
    続光であって該閾値より短波長に発光成分を有する場合
    は閾値半値波長が該電荷輸送材料の荷電状態の可視域に
    おける最短吸収ピーク波長より短波長であることを特徴
    とする電子写真方法。
  2. 【請求項2】 感光体への照射光の一種ないしは複数の
    うち少なくともひとつが、発光ピークを有する光につい
    ては発光半値波長域が該電荷輸送材料の荷電状態の吸収
    ピーク波長の半値波長域と異なる波長であり、また閾値
    を有する連続光であって該閾値より長波長に発光成分を
    有する場合は閾値半値波長が該電荷輸送材料の荷電状態
    の最長吸収ピークの長波側の半値波長より長波長であ
    り、閾値を有する連続光であって該閾値より短波長に発
    光成分を有する場合は閾値半値波長が該電荷輸送材料の
    荷電状態の可視域における最短吸収ピークの短波側の半
    値波長より短波長であることを特徴とする請求項1に記
    載の電子写真方法。
  3. 【請求項3】 感光体への照射光の一種ないしは複数
    が、該電荷輸送材料の荷電状態における吸収光を実質的
    に含まないことを特徴とする請求項2に記載の電子写真
    方法。
  4. 【請求項4】 感光体への照射光の一種ないしは複数が
    可干渉性光であることを特徴とする請求項1、請求項2
    又は請求項3に記載の電子写真方法。
  5. 【請求項5】 前記照射光が画像露光、除電露光の少な
    くとも一方であることを特徴とする請求項1、請求項2
    又は請求項3に記載の電子写真方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも電荷発生材料と電荷輸送材料
    で構成されてなる電子写真感光体、帯電手段、露光手
    段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段
    を具備してなる電子写真装置において、該感光体への露
    光手段の一種ないしは複数の照射光のうち少なくともひ
    とつが、発光ピークを有する光については発光半値波長
    域が該電荷輸送材料の荷電状態の吸収ピーク波長と異な
    る波長であり、また閾値を有する連続光であって該閾値
    より長波長に発光成分を有する場合は閾値半値波長が該
    電荷輸送材料の荷電状態の最長吸収ピーク波長より長波
    長であり、閾値を有する連続光であって該閾値より短波
    長に発光成分を有する場合は閾値半値波長が該電荷輸送
    材料の荷電状態の可視域における最短吸収ピーク波長よ
    り短波長であることを特徴とする電子写真装置。
  7. 【請求項7】 感光体への露光手段の一種ないしは複数
    の照射光のうち少なくともひとつが、発光ピークを有す
    る光については発光半値波長域が該電荷輸送材料の荷電
    状態の吸収ピーク波長の半値波長域と異なる波長であ
    り、また閾値を有する連続光であって該閾値より長波長
    に発光成分を有する場合は閾値半値波長が該電荷輸送材
    料の荷電状態の最長吸収ピークの長波側の半値波長より
    長波長であり、閾値を有する連続光であって該閾値より
    短波長に発光成分を有する場合は閾値半値波長が該電荷
    輸送材料の荷電状態の可視域における最短吸収ピークの
    短波側の半値波長より短波長であることを特徴とする請
    求項6に記載の電子写真装置。
  8. 【請求項8】 感光体への照射光の一種ないしは複数
    が、該電荷輸送材料の荷電状態における吸収光を実質的
    に含まないことを特徴とする請求項7に記載の電子写真
    装置。
  9. 【請求項9】 露光手段の一種ないしは複数が可干渉性
    光であることを特徴とする請求項6、請求項7又は請求
    項8に記載の電子写真装置。
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