JPH09190868A - サージアブソーバ - Google Patents

サージアブソーバ

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JPH09190868A
JPH09190868A JP254796A JP254796A JPH09190868A JP H09190868 A JPH09190868 A JP H09190868A JP 254796 A JP254796 A JP 254796A JP 254796 A JP254796 A JP 254796A JP H09190868 A JPH09190868 A JP H09190868A
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JP
Japan
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auxiliary electrode
gap
main
main electrode
surge
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Withdrawn
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JP254796A
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English (en)
Inventor
Satoshi Waga
聡 和賀
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギャップが主電極間の中心に位置するサージ
アブソーバは、放電開始時間が長く、応答速度が遅かっ
た。 【解決手段】 基体11の表面の補助電極層12a,1
2bに形成されるギャップ13は、主電極15a、15
b間の中心から一方の主電極(図1では、15a)側に
近づいた位置に形成されており、ギャップ13に近接す
る側の主電極15aが陽極(+極)となっている。サー
ジが印加されされたときに電子が放出される補助電極層
12bのエッジE1と主電極15a(導電層14a)と
の距離が短くなるので、この間で放電に至るまでの過程
で行われる電離衝突の時間(放電開始時間)を短くする
ことができる。よって、印加されたサージが実際に吸収
されるまでの時間を短縮することができる。また、これ
らを例えば基体の表裏に対称に形成することによって、
極性のないサージアブソーバとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路や電子部
品を過渡的な電流又は電圧から保護するためのサージア
ブソーバに係り、特に放電を開始するまでの応答速度を
速めることができ、さらに異なる極性のサージに対応で
きるようにしたサージアブソーバに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のギャップ方式のサージア
ブソーバの構造を示す斜視図、図8は、図7のサージア
ブソーバのギャップ部分の拡大断面図である。このサー
ジアブソーバ1は、ガラス封止体2の内部に、アルミナ
(酸化アルミニウム;Al23)などの絶縁体により形
成された丸棒状の基体3が設けられている。この基体3
の表面に、ギャップ7を介して対向する薄膜状の補助電
極層4a,4bが形成されている。この補助電極層4
a,4bは、非結晶カーボン又はTaSiO2もしくはCr
SiO2などの導電セラミックから形成されるが、これら
は後述する主電極(5a,5b)よりも高抵抗の材料で
ある。ギャップ7は基体3の円周方向全周に沿って直線
状に形成されており、またギャップ7の全長において、
両補助電極層4aと4bの距離は一定である。図8では
ギャップ7の間隔(ギャップ長)をGで示している。
【0003】基体3の両端部には、それぞれの補助電極
層4a,4bに導通する主電極5a,5bが設けられて
いる。この主電極5a,5bは抵抗値の低い金属材料に
よりキャップ状に形成されて、補助電極層4a,4bの
上から基体3の両端部に嵌着されている。両主電極5
a,5bにはリード線6a,6bが接続され、このリー
ド線6a,6bがガラス封止体2の外部に延びている。
ガラス封止体2の内部は100〜500Torr程度の
真空に近い圧力に設定され、この内部にはアルゴン(A
r)、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)などの不活性
ガスが充填されている。
【0004】上記サージアブソーバ1では、主電極5a
と5bとの間にサージが印加されると、ガラス封止体2
の内部で放電が起こりサージを吸収することができるよ
うになっている。例えば、主電極5aを陽極(+極)、
主電極5bを陰極(−極)とするサージが印加される
と、ギャップ7に電荷が蓄積され放電開始電圧(パッシ
ェン最低電圧)に至るとギャップ7の部分で補助電極層
4aと4bとの間で放電が開始される。この放電が、補
助電極層4aと4bを伝わって主電極5aと5bに及
び、主電極5aと5bの間で陽極側の主電極5aから陰
極側の主電極5bに向かって放電が開始される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のサージアブソー
バは、例えばコンピュータなどでは、デジタル信号のビ
ット反転などによる誤動作を防止するため、電子回路内
における静電気対策用として使用される。したがって、
その要求される応答時間は、コンピュータの動作周波数
が高くなるに連れて短い時間で応答することが要求さ
れ、現在では1nsec以下が求められている。
【0006】しかしながら、上記従来のギャップ方式の
サージアブソーバにおいて、現在市販されているものの
中で応答時間がもっとも短いものでも4nsec程度であ
り、静電気対策用としては使用に適したものではなかっ
た。応答時間がこれ以上短いサージアブソーバを製造で
きない理由は以下に示す通りである。
【0007】このサージアブソーバでは、図8に示すよ
うに、サージ(主電極5aを陽極、主電極5bを陰極と
するサージ)が印加され、所定の電圧に達すると陰極側
の主電極5bと導通する補助電極層4bから放出される
電子と、ガラス封止体2内に充填されている不活性ガス
のガス分子との間で電離衝突が起こる。最初の電離衝突
は、陰極側の補助電極層4bの端部であるエッジEbか
ら放出される電子と、陽極側の補助電極層4aの端部で
あるエッジEa付近のガス分子との間で起こり、これに
よりまずギャップ7をまたいで補助電極層4aと4b間
で放電が開始される(に示す部分)。
【0008】次に、陰極側のエッジEbから放出される
電子は、陽極側の補助電極層4a上のガス分子と電離衝
突する位置を順に、、、……と主電極5aに向か
って移動していく。そして、最終的にエッジEbと陽極
側の主電極5aとの間で直接電離衝突が起こると、陽極
側の主電極5aから陰極側の主電極5bに向かう放電に
発展しサージが吸収される。また、主電極5a側を陰極
(−極)、主電極5b側を陽極(+極)とするサージが
印加された場合にも、前記と同様の原理で今度は陽極側
の主電極5bから陰極側の主電極5aに向かって放電が
発生してサージが吸収される。
【0009】サージが印加され吸収されるまでの応答時
間(T)は、エッジEa,Eb間で電離衝突が開始された
後、主電極5a,5b間に達するまでの時間(Ta:以
下、「放電開始時間」という)と、主電極5aと5b間
での放電時間(Tb)との和(Ta+Tb)によって表わ
される。放電開始時間(Ta)は、電離衝突がエッジEb
から陽極側の主電極5a間に達するまでの時間、すなわ
ちエッジEbと陽極側の主電極5aとの距離により決定
される。また、放電時間Tbは、放電開始時間(Ta)に
比べ極めて短く、主電極5a,5b間の距離やガス圧な
どに関係し、サージアブソーバの寸法によりほぼ一律的
に決定される。したがって、サージアブソーバの応答時
間(T)は、放電開始時間(Ta)に大きく依存し、エ
ッジEbと陽極側の主電極5aとの距離によって決めら
れる。主電極5aと5bとの距離をLとすると、エッジ
Ebと陽極側の主電極5aとの距離はL/2である。
【0010】前記応答時間(T)を短くするためには、
主電極5aと5bの距離Lを短くすればよいが、この距
離は、主電極5aと5b間で生じる放電の開始電圧に関
連しており、この距離Lを単純に短くすることはできな
い。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するための
ものであり、主電極間の距離を変えることなく、放電開
始時間を短縮化して、応答特性を良好にしたサージアブ
ソーバを提供することを目的としている。
【0012】さらに本発明は、主電極に対し異なる極性
のサージが印加されたときに、それぞれの極性に対して
応答時間を短縮できるようにしたサージアブソーバを提
供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるサージアブ
ソーバは、一対の主電極と、それぞれの主電極に導通さ
れる補助電極層と、この補助電極層を電気的に分離する
ギャップとを有し、前記ギャップは主電極間の中心より
も一方の主電極側に近接した位置に形成されていること
を特徴とするものである。
【0014】または、一対の主電極と、一方の主電極に
導通される補助電極層とを有し、この補助電極層と、他
方の主電極に導通する導電層との間、または補助電極層
と他方の主電極との間に、電気的に分離するギャップが
形成されていることを特徴とするものである。
【0015】上記2つの手段において、基体の同じ面に
補助電極層が間隔を開けて平行に設けられており、平行
に設けられた一方の補助電極層により形成されるギャッ
プと、他方の補助電極層により形成されるギャップと
が、互いに異なる主電極側に設けられている構造にでき
る。この場合に、平行に設けられた補助電極層の間隔
が、前記ギャップの間隔(ギャップ長)よりも十分に長
いことが必要である。
【0016】また、基体の表面と裏面に補助電極層がそ
れぞれ設けられており、表面の補助電極層により形成さ
れるギャップと、裏面の補助電極層により形成されるギ
ャップとが、互いに異なる主電極側に設けられている構
造とすることも可能である。
【0017】本発明におけるサージアブソーバは、2つ
の主電極のそれぞれに導通する補助電極層が設けられ、
この補助電極層を電気的に分離するギャップが、一方の
主電極側に近接した位置に設けられている。あるいは一
方の主電極に導通する補助電極層が設けられ、この補助
電極層が他方の主電極に導通する導電層に対してギャッ
プを介して対向し、または補助電極層がギャップを介し
て主電極に対向するものとなっている。
【0018】このサージアブソーバでは、ギャップと一
方の主電極との距離が短くなっているため、ギャップが
接近している側が陽極となるサージが印加されると、陰
極側の補助電極層から放出される電子が陽極側の主電極
または導電層に到達するまでの時間(放電開始時間)を
短くすることができ、サージが印加され放電に至りさら
にサージが吸収されるまでの応答時間を短縮することが
可能となる。ただし、主電極間の距離を十分に長くとる
ことが可能であるため、放電開始電圧などは自由に設定
できる。
【0019】また、基体の表面に2つの平行な補助電極
層を所定の間隔を開けて設け、個々の補助電極層で形成
されるギャップを、それぞれ相違する主電極側に近接さ
せて設けることが好ましい。この場合、サージの陽極側
となる主電極に対し、これに近接しているギャップから
電子が短時間で到達する。ギャップはそれぞれの主電極
に近接されて設けられてるため、いずれの極性のサージ
が印加された場合であっても、放電開始時間を短縮化で
き、応答時間を短縮できる。
【0020】また、基体の表面と裏面のそれぞれに補助
電極層が設けられ、表面側では一方の主電極に近接する
位置にギャップが形成され、裏面側では他方の主電極に
近接する位置にギャップが形成された構造であっても、
異なる極性のサージに対してそれぞれ応答時間を短縮で
きるものとなる。
【0021】本発明のサージアブソーバは、基体の両側
に主電極を設けるとともに、基体に補助電極層を薄膜状
に形成することにより構成できる。あるいは、ブロック
状の補助電極を用い、一対の補助電極を絶縁層を介して
接合してギャップを形成し、このギャップを一方の主電
極に近接させることにより構成でき、あるいはブロック
状の補助電極を、絶縁層を介して主電極に直接に接合し
て、ギャップを形成することも可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明のサージアブソーバの第
1の構成例を示し、(A)は全体構造の斜視図、(B)
は、ガラス封止体内部を示す拡大平面図、(C)は
(B)の側面図である。
【0023】このサージアブソーバ10は、平板状チッ
プの基体11を有している。この基体11は、比較的融
点の高いガラスやAl23などのセラミック材料などに
より形成されている。基体11の表面には、補助電極層
12a,12bが形成され、両補助電極層12aと12
bの間に、ギャップ13が主電極15aと15bの中心
(中心線O−O)よりも主電極15a側に近接した位置
に形成されている。このギャップ13は、基体11の表
面に高抵抗材料の膜を形成した後に、この膜をギャップ
長Gとなる距離で除去することにより形成できる。この
工程はウエットエッチングまたはドライエッチングによ
り行われる。高抵抗材料が非晶質カーボンの場合には、
CF4+O2の混合ガスを用いたドライエッチングなどに
よりギャップ13を加工することが可能である。
【0024】また、基体11の両端部には、補助電極層
12a,12bのそれぞれに導通する導電層14a,1
4bが設けられ、この導電層14a,14bが主電極1
5a,15bに接合されている。導電層14a,14b
は、スパッタリングなどによって形成されており、均一
で平滑な高精度の電極となっている。主電極15a,1
5bは、例えばジメット(銅の表面に酸化銅膜が形成さ
れているもの)により形成されている。この主電極15
a,15bにはリード線16a,16bが接続されてい
る。基体11および主電極15a,15bはガラス封止
体17の内部に収納され、リード線16a,16bは、
ガラス封止体17の外部に突出している。ガラス封止体
17の内部は真空に近い低圧であり、ガラス封止体17
の内部にはアルゴン、ネオン、ヘリウムなどの不活性ガ
スが充填されている。
【0025】このサージアブソーバは、図1(B)
(C)に示すように、主電極15a(導電層14a)が
陽極側(+極)、主電極15b(導電層14b)が陰極
側(−極)となる極性のサージを、高速の応答速度で吸
収できるものものとなっている。
【0026】両補助電極層12aと12bの間を電気的
に分離するギャップ13は、主電極15aと15bの中
心(中心線O−O)よりも主電極15a側に近接した位
置に形成されているが、主電極15aよりも導電層14
aの方がギャップ13に近いので、補助電極層12bの
エッジE1と陽極側の導電層14aとの距離L1が放電に
至るまでの距離となっている。あるいは、エッジE1と
主電極15aとの距離が放電に至るまでの距離となって
いる。
【0027】このサージアブソーバ10では、主電極1
5aが陽極で主電極15bが陰極となるサージが印加さ
れると、陰極側の補助電極層12bのエッジE1から放
出される電子とガラス封止体17内に充填されている不
活性ガスのガス分子とが補助電極層12a上で電離衝突
を繰り返す。そして、エッジE1から放出される電子が
導電層14aに達したときに(あるいは主電極15aに
達したときに)、陽極側の主電極15aから陰極側の主
電極15bに向かって放電が開始される。すなわち、電
離衝突が陽極側の主電極15aまで達する時間(Ta)
は、エッジE1と陽極側の導電層14aとの距離L1(ま
たはエッジE1と主電極15aとの距離)に依存する
が、この距離L1が従来よりも短いため、前記の電離衝
突が陽極側の主電極15aまで達する時間(Ta)を短
くできる。
【0028】また、陽極側の主電極15aから陰極側の
主電極15bに向かって放電が到達する時間は、両主電
極15a,15b間の距離が一定なので従来と同じ(T
b)のままであるが、全体としての応答時間T(T=Ta
+Tb)を短縮することが可能となる。また、主電極1
5aと15bの間との距離Lは、従来と同様に一定の距
離を保っているので放電開始電圧を従来と同様に設定で
きる。
【0029】図2は、第2の本発明の構成例を示し、
(A)はガラス封止体内部を示す拡大平面図、(B)は
(A)の側面図である。また同図(C)は変形例を示す
側面図である。図2に示す構成例では、図1で示したも
のよりもさらにギャップ13を主電極15a(導電層1
4a)側に近付け、結果として補助電極12aが削除さ
れた場合を示している。したがって、エッジE2と陽極
側の導電層14aとの距離L2とギャップ13の間隔G
とが同じ距離(L2=G)となっている。この場合に
は、図1に示した第1の構成例よりも、エッジE2と陽
極側の導電層14aとの距離を短く形成したので、電離
衝突が陽極側の主電極15aに達するまでの時間(T
a)をさらに短縮することが可能である。よって、さら
に応答時間の短いサージアブソーバとすることができ
る。
【0030】また図2(C)に示す変形例では、導電層
14aを無くし、陰極側の補助電極層12bを主電極1
5aに直接対向させ、主電極15aと補助電極層12b
との間に電気的に分離するギャップ13が形成されてい
る。この変形例でも、補助電極層12bから放出される
電子による電離衝突が短時間に主電極15aに至り、応
答時間を短縮できる。
【0031】図3は、本発明の第3の構成例を示し、
(A)はガラス封止体内部を示す拡大平面図、(B)は
(A)の側面図、図4は第4の本発明の構成例としてガ
ラス封止体内部を示すものであり、同図(A)は平面
図、(B)は側面図である。図3に示す構成例では、基
体11の表面にそれぞれL字状の補助電極層12aと1
2bが互いに電気的に分離されて平行に形成されてい
る。そして、(イ)および(ロ)で示す2箇所で、補助
電極層12aと12bが微小な隙間で対向するギャップ
13,13が形成されている。また補助電極層12aと
12bの長辺どうしが分離されている距離leと、ギャ
ップ13の間隔(ギャップ長)Gとの関係は、距離le
に比べギャップ長Gが十分に小さな寸法(le>>G)
に形成されている。したがって、補助電極層12aと1
2bの長辺どうしの間で電離衝突が起こることがない。
【0032】図3に示すものでは、主電極15aと15
bにいずれの極性のサージが印加されても、高速に応答
してサージを吸収できるものとなっている。主電極15
a側が陽極で主電極15b側が陰極となるサージが印加
された場合には、補助電極層12bのエッジE3と導電
層14aとの距離が短い(ロ)側での電離衝突に起因し
て放電が開始される。これは、補助電極層12bのエッ
ジE3と導電層14aとの距離として、(ロ)側の距離
L3の方が(イ)側の距離L4に比べて短いためであり、
(ロ)側において導電層14a(または主電極15a)
に電離衝突が及ぶ時間(Ta)が短いからである。しか
も(ロ)側で放電が開始されるまでの放電開始時間が短
くなる。
【0033】反対に主電極15b側が陽極、主電極15
a側が陰極となるサージが印加された場合には、前記と
同様の理由で今度は(イ)側での電離衝突に起因して放
電が開始されることとなる。したがって、極性の異なる
サージが印加された場合でも応答時間を短縮することが
でき、極性を問わない高速応答特性のサージアブソーバ
とすることが可能である。
【0034】図4の第4の構成例は、図3に示した基体
11の表面のみに形成されている補助電極層12aと1
2bを、基体11の表面と裏面にそれぞれ分離して形成
したものに相当している。基体11の表面には、主電極
15aおよび導電層14aに導通する補助電極層12a
1と、主電極15bおよび導電層14bに導通する補助
電極層12b1が形成されているが、両補助電極層12
a1と12b1とを電気的に分離するギャップ13aは、
両主電極15aと15bの中心位置よりも主電極15b
側に近接した位置に形成されている。また、基体11の
裏面には、主電極15aおよび導電層14aに導通する
補助電極層12a2と、主電極15bおよび導電層14
bに導通する補助電極層12b2とが形成されている
が、両補助電極層12a2と12b2の間に形成されたギ
ャップ13bは主電極15a側に近接した位置に形成さ
れている。
【0035】このサージアブソーバでは、主電極15a
が陽極で主電極15bが陰極となる極性のサージが印加
されると、基体11の裏面の補助電極層12b2のエッ
ジから放出される電子の電離衝突が短時間で導電層14
aまたは主電極15aに到達し、主電極15aと15b
間で放電が短時間にて開始される。主電極15aが陰極
で主電極15bが陽極となるサージが印加されると、基
体11の表面にて補助電極層12a1から放出される電
子の電離衝突が短時間で導電層14bまたは主電極15
bに到達し、主電極15aと15bとの放電開始に至る
時間を短縮化できる。
【0036】したがって、図3と図4に示すものは、共
にいずれの極性のサージであっても、短時間に放電を開
始して吸収できるものとなる。また、補助電極層はスパ
ッタリングなどによって薄膜状に形成することが可能で
あり、小型化できる。特に図4に示すものは、基体11
の表裏両面に補助電極層を設けているため、基体11の
幅寸法を小さくでき、小型化が可能である。
【0037】図5は、本発明の第5の構成例を示し、
(A)はガラス封止体内部を示す拡大平面図、(B)は
(A)の側面図、図6は本発明の第6の構成例を示し、
(A)はガラス封止体内部を示す拡大平面図、(B)は
(A)の側面図である。図5に示す構成例では、基体1
1の表面の両側に互いに平行な直線状の補助電極層12
aと12bが形成されている。補助電極層12aは、導
電層14aと導通して形成され、導電層14bとの間
(ニ)にギャップ13が形成されている。同様に補助電
極層12bは、導電層14bと導通して形成され、導電
層14aとの間(ホ)にギャップ13が形成されてい
る。この場合にも図3に示したものと同様に、補助電極
層12aと12bの距離leと、ギャップ13の間隔G
との関係は、le>>Gとなるように形成されている。
【0038】すなわち、図2の第2の構成例で示した補
助電極層が1つの基体11の表面上に並設され、ギャッ
プの位置を互いに相反する主電極側にそれぞれ形成され
たものである。したがって、主電極15a側を陽極、主
電極15b側を陰極とするサージが印加された場合に
は、(ニ)および(ホ)の2箇所で電離衝突が発生する
が、補助電極層12bと陽極側の導電層14aの距離が
短い(ホ)側での電離衝突に起因して放電が開始され
る。これは、図3の第3構成例と同様の理由であり、
(ホ)側の距離L6の方が(ニ)側の距離L5に比べて短
く、電離衝突の時間(Ta)も実質的に短くなるためで
ある。また、逆の極性のサージが印加された場合には、
同様に補助電極層12aと陽極側の導電層14bの距離
が短い(ニ)側での電離衝突に起因して放電が開始され
る。
【0039】なお、図2(C)に示したように、図5の
構成例において、導電層14aと14bを無くし、補助
電極層12aが主電極15bにギャップを介して対向
し、補助電極層12bが主電極15aにギャップを介し
て対向する構造であってもよい。この場合には、補助電
極層のエッジから放出された電子の電離衝突がきわめて
短時間のうちに主電極15aまたは15bに到達するも
のとなる。
【0040】図6に示す第6の構成例は、図5の第5の
構成例で示した補助電極層12a,12bが基体11の
表面と裏面にそれぞれ分けて形成されている。このよう
に形成することにより、第5の構成例と同様に電離衝突
の時間(Ta)を短くすることができ、かつ極性も問わ
ないサージアブソーバとすることができる。さらに長辺
どうしの距離leとギャップ13の間隔Gの制約(le>
>G)をなくすことができる。
【0041】図6においても、導電層14aと14bを
無くし、補助電極層12a1と主電極15aとの間にギ
ャップが形成され、あるいは補助電極層12b1と主電
極15bとの間にギャップが形成されるものであっても
よい。
【0042】また、本発明は上記構成例に限られるもの
ではなく、サージアブソーバのギャップを一方の主電極
側に近づけて形成することにより、例えば図7に示すよ
うな丸棒状の基体の表面に補助電極層が形成されている
ものでもよく、またはブロック状の補助電極層が絶縁層
を介して接合されたものであっても構成できる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、サージが
印加されて実際に吸収するまでの応答時間を短縮するこ
とができ、かつサージの極性を問わないサージアブソー
バとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサージアブソーバの第1の構成例を示
し、(A)は全体構造の斜視図、(B)は、ガラス封止
体内部を示す拡大平面図、(C)は(B)の側面図、
【図2】第2の本発明の構成例を示し、(A)はガラス
封止体内部を示す拡大平面図、(B)は(A)の側面
図、(C)は変形例を示す側面図、
【図3】第3の本発明の構成例を示し、(A)はガラス
封止体内部を示す拡大平面図、(B)は(A)の側面
図、
【図4】第4の本発明の構成例としてガラス封止体内部
を示すものであり、(A)は平面図、(B)は側面図、
【図5】第5の本発明の構成例を示し、(A)はガラス
封止体内部を示す拡大平面図、(B)は(A)の側面
図、
【図6】図6は第6の本発明の構成例を示し、(A)は
ガラス封止体内部を示す拡大平面図、(B)は(A)の
側面図、
【図7】従来のギャップ方式のサージアブソーバの構造
を示す斜視図、
【図8】図7のサージアブソーバのギャップ部分の拡大
断面図、
【符号の説明】
10 サージアブソーバ 11 基体 12a、12b、12a1、12a2、12b1、12b2
補助電極層 13、13a、13b ギャップ 14a、14b 導電層 15a、15b 主電極 16a、16b リード線 17 ガラス封止体 E エッジ G ギャップ長

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の主電極と、それぞれの主電極に導
    通される補助電極層と、この補助電極層を電気的に分離
    するギャップとを有し、前記ギャップは主電極間の中心
    よりも一方の主電極側に近接した位置に形成されている
    ことを特徴とするサージアブソーバ。
  2. 【請求項2】 一対の主電極と、一方の主電極に導通さ
    れる補助電極層とを有し、この補助電極層と、他方の主
    電極に導通する導電層との間、または補助電極層と他方
    の主電極との間に、電気的に分離するギャップが形成さ
    れていることを特徴とするサージアブソーバ。
  3. 【請求項3】 基体の同じ面に補助電極層が間隔を開け
    て平行に設けられており、平行に設けられた一方の補助
    電極層により形成されるギャップと、他方の補助電極層
    により形成されるギャップとが、互いに異なる主電極側
    に設けられている請求項1または2記載のサージアブソ
    ーバ。
  4. 【請求項4】 基体の表面と裏面に補助電極層がそれぞ
    れ設けられており、表面の補助電極層により形成される
    ギャップと、裏面の補助電極層により形成されるギャッ
    プとが、互いに異なる主電極側に設けられている請求項
    1または2記載のサージアブソーバ。
JP254796A 1996-01-10 1996-01-10 サージアブソーバ Withdrawn JPH09190868A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010092779A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Mitsubishi Materials Corp サージアブソーバ及びその製造方法
JP2011243380A (ja) * 2010-05-17 2011-12-01 Murata Mfg Co Ltd Esd保護装置
JP2018535510A (ja) * 2015-09-25 2018-11-29 エプコス アクチエンゲゼルシャフトEpcos Ag 過電圧保護デバイスおよび過電圧保護デバイスを製造するための方法

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