JPH0919170A - インバータの過電流保護回路 - Google Patents

インバータの過電流保護回路

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JPH0919170A
JPH0919170A JP7166244A JP16624495A JPH0919170A JP H0919170 A JPH0919170 A JP H0919170A JP 7166244 A JP7166244 A JP 7166244A JP 16624495 A JP16624495 A JP 16624495A JP H0919170 A JPH0919170 A JP H0919170A
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circuit
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JP7166244A
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Inventor
Nobuhiro Kurio
信広 栗尾
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流短絡の発生を高速でかつ確実に検出し、
故障したスイッチング素子以外の正常なスイッチング素
子を保護することにある。 【構成】 オンオフ動作する複数のスイッチング素子を
ブリッジ構成して各スイッチング素子にスナバコンデン
サを含むスナバ回路を並列接続し、各スイッチング素子
に流れる電流を検出する電流検出器を具備したインバー
タにおいて、スイッチング素子のオンオフタイミングを
検出する遷移検出回路1と、遷移検出回路1から出力さ
れるスイッチング素子のオンオフタイミングに基づい
て、スナバコンデンサでの充放電時間より長いタイマー
時間を生成するタイマー回路2と、タイマー回路2によ
り設定されたタイマー時間外で、スイッチング素子に流
れる電流値が所定レベルを超えたことにより過電流検出
回路3から出力される検出信号に基づいて、ゲートブロ
ック回路4からゲートブロック信号を出力させる判定回
路〔AND回路〕5とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインバータの過電流検出
回路に関し、詳しくは、GTO〔ゲート・ターンオフ・
サイリスタ〕等のスイッチング素子をブリッジ構成した
インバータにおいて、スイッチング素子の直流短絡によ
り発生した過電流から、故障した素子以外のスイッチン
グ素子を保護するインバータの過電流保護回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】太陽光発電システム等の系統連系システ
ムに使用され、太陽電池や燃料電池等の直流電源からの
直流を交流変換して負荷に電力を供給するインバータに
は、図4に示すように4つのスイッチング素子〔GT
O〕SW1 〜SW4 をブリッジ構成した、例えば単相P
WMインバータがある。
【0003】このインバータは、具体的に以下の回路構
成を有する。前記各スイッチング素子SW1 〜SW4
スナバ回路SN1 〜SN4 及び還流ダイオードD1 〜D
4 をそれぞれ並列接続し、この並列回路にスイッチング
素子SW1 〜SW4 のターンオン時のdi/dtを抑制
するアノードリアクトルAL1 〜AL4 を直列接続する
ことにより、インバータブリッジを構成する。尚、前記
スナバ回路SN1 〜SN4 は、図4に部分的に示すよう
にスナバダイオードSDとスナバコンデンサSCとを直
列接続し、前記スナバダイオードSDに放電抵抗SRを
並列接続した回路構成を有する。
【0004】このインバータブリッジの直流電源側に
は、直流短絡の発生時にインバータブリッジに流入する
電流を制限するバッファリアクトルBL及び還流ダイオ
ードD B の並列回路が接続され、更に、その短絡電流を
強制的に遮断するヒューズFが設けられる。また、イン
バータブリッジの交流出力側には、例えば、リアクトル
負荷〔完全遅れ負荷〕等の負荷LDが接続される。尚、
図中、CD は直流電源〔図示せず〕の平滑コンデンサで
ある。
【0005】インバータによる交流変換では、インバー
タブリッジを構成するスイッチング素子SW1 〜SW4
のオンオフ動作は、スイッチング素子SW1 とSW4
はSW3 とSW2 がターンオンして負荷LDに電流が流
れる力行モード、スイッチング素子SW2 とSW4 又は
SW1 とSW3 がターンオンし還流ダイオードD2 (D
4 )又はD1 (D3 )が通電して電流が流れる還流モー
ド、スイッチング素子SW1 とSW4 又はSW3 とSW
2 がターンオンし還流ダイオードD1 とD4 又はD3
2 が通電して電流が流れる回生モードの3つのモード
を繰り返すことにより行われる。
【0006】ここで、前記インバータでは、直列接続さ
れたスイッチング素子SW1 とSW 2 、又はSW3 とS
4 が同時にターンオンする直流短絡が発生する。この
スイッチング素子SW1 〜SW4 のオンオフ動作時、最
も問題となるのは還流モード時の直流短絡である。即
ち、例えば、還流モード時にスイッチング素子SW1
故障して短絡破壊すると、それ以外の正常なスイッチン
グ素子SW2 には、負荷LDに流れる還流電流に加えて
バッファリアクトルBLでの還流電流が重畳された短絡
電流が流れ、その短絡電流がスイッチング素子SW2
可制御電流値を超えてスイッチング素子SW2 がそのタ
ーンオフ時に破壊する。
【0007】このように短絡故障したスイッチング素子
SW1 以外の正常なスイッチング素子SW2 まで破壊す
ることになり、これを未然に防止して正常なスイッチン
グ素子SW2 を過電流保護する必要がある。そのため、
スイッチング素子SW1 の短絡故障により発生する短絡
電流を検出してその短絡電流を遮断しなければならな
い。そこで、前記直流短絡発生の有無を監視するために
電流検出器をインバータブリッジに設けるようにしてい
る。この過電流保護は、図4に示すように一つの電流検
出器CTをインバータブリッジの直流電源側に設ける方
式と、図5に示すように各スイッチング素子SW1 〜S
4 に4つの電流検出器CT1 〜CT4 をそれぞれ設け
る方式の二つの方式がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示す
一つの電流検出器CTを使用した過電流保護は、以下の
要領で行われ、還流モード時、例えばスイッチング素子
SW1 が故障して短絡破壊する場合について説明する。
ここで、インバータの内部電力損失がないと仮定する
と、スイッチング素子SW1 の短絡故障が発生するまで
の前記還流モード時には、バッファリアクトルBLには
還流ダイオードDB を介して出力電流ピーク値の還流電
流が流れている。
【0009】図6はスイッチング素子SW2 に流れる電
流を示すが、同図に示すようにスイッチング素子SW1
が故障して短絡破壊するまでは、その故障したスイッチ
ング素子SW1 以外の正常なスイッチング素子SW2
は、スイッチング素子SW4の還流ダイオードD4 から
負荷LDを介して一定の出力電流ピーク値の還流電流
〔図中破線〕が流れる。
【0010】そして、スイッチング素子SW1 の短絡故
障が発生すると、前記スイッチング素子SW2 には、前
述した還流電流に加えて、バッファリアクトルBLでの
出力電流ピーク値の還流電流〔図中破線〕も流れこんで
くる。この時、前記スイッチング素子SW2 に流れる短
絡電流は、バッファリアクトルBLに還流電流が流れて
いたため、そのバッファリアクトルBLにより制限され
ることなく、アノードリアクトルAL1 のみにより制限
されながらそのアノードリアクトルAL1 で決まる急峻
なdi/dtで増加して出力電流ピーク値の二倍〔2×
出力電流ピーク値〕となる。スイッチング素子SW2
流れる短絡電流が〔2×出力電流ピーク値〕に達した後
は、前記バッファリアクトルBLとアノードリアクトル
AL1 により制限されながら、そのバッファリアクトル
BLとアノードリアクトルAL1で決まる緩やかなdi
/dtで増加する。
【0011】従って、この短絡電流を遮断しスイッチン
グ素子SW2 をターンオフして過電流保護するために
は、図6に示すように〔2×出力電流ピーク値〕の短絡
電流がスイッチング素子SW2 の可制御電流値よりも小
さくなるようにその出力電流ピーク値を設定しなければ
ならず、即ち、出力電流ピーク値を可制御電流値の1/
2までに設定する必要がある。
【0012】一方、インバータ容量の増大を図るために
スイッチング素子の電流利用率を向上させる目的から、
前記出力電流ピーク値を可制御電流値の1/2近傍ぎり
ぎりで設定しようとしても、前述した短絡電流に含まれ
る還流電流、即ち、負荷LDから流れ込む一定の出力電
流ピーク値の還流電流が検出できないため、短絡電流が
〔2×出力電流ピーク値〕を超えた時点以降でないと、
短絡電流を検出することができないのでその検出が遅れ
る。その結果、一つの電流検出器CT〔図4参照〕を設
けた場合、短絡電流の検出時点からスイッチング素子S
2 をターンオフさせてその短絡電流を遮断するまでの
時間がなくなる。
【0013】このように出力電流ピーク値を可制御電流
値の1/2ぎりぎりで設定しようとすると、短絡電流を
検出して遮断するまでの時間がなくなるため、出力電流
ピーク値を可制御電流値の1/2よりも余裕をもって小
さく設定しなければならない。そうすると、スイッチン
グ素子の電流利用率が向上せずインバータ容量の増大が
図れない。従って、一つの電流検出器CTを使用した方
式は、インバータ容量の増大という目的を達成するため
には好適な手段ではなかった。
【0014】そこで、もう一方の方式、即ち、4つの電
流検出器CT1 〜CT4 を各スイッチング素子SW1
SW4 にそれぞれ設けた方式では、インバータ容量の増
大を図りスイッチング素子の電流利用率を向上させる目
的から、前記出力電流ピーク値を大きく設定できる。図
7に示すようにスイッチング素子SW2 に流れる短絡電
流は、スイッチング素子SW1 の短絡故障が発生する
と、アノードリアクトルAL1 のみにより制限されなが
らそのアノードリアクトルAL1 で決まる急峻なdi/
dtで増加し、短絡電流の〔2×出力電流ピーク値〕が
可制御電流値を超える。尚、短絡電流が〔2×出力電流
ピーク値〕に達した後は、前述の方式の場合と同様、バ
ッファリアクトルBLとアノードリアクトルAL1 によ
り制限されながら、そのバッファリアクトルBLとアノ
ードリアクトルAL1 で決まる緩やかなdi/dtで増
加する。
【0015】この各スイッチング素子SW1 〜SW4
電流検出器CT1 〜CT4 〔図5参照〕をそれぞれ設け
る方式では、直流短絡の発生時、短絡電流に含まれる還
流電流、即ち、負荷LDから流れ込む一定の出力電流ピ
ーク値の還流電流を検出することができるので、電流検
出器CT2 によりスイッチング素子SW1 の短絡故障
を、短絡電流が可制御電流値及び〔2×出力電流ピーク
値〕を超えない範囲で高速に検出することができる。
【0016】しかし、前述した短絡電流の検出後にスイ
ッチング素子SW2 をターンオフしようとしても、その
検出直後に短絡電流がスイッチング素子SW2 の可制御
電流値に達するので、前記スイッチング素子SW2 のタ
ーンオフが可制御電流を超えて行われるため、スイッチ
ング素子SW2 を破壊してしまうことになる。そのた
め、短絡電流が可制御電流値に達するまでの間に、スイ
ッチング素子SW2 のオンオフ動作が遷移しない状態に
保持してスイッチング素子SW2 をゲートブロックする
必要がある。
【0017】このようにスイッチング素子SW2 をゲー
トブロックしてターンオン状態に保持すれば、そのター
ンオン状態のスイッチング素子SW2 に流すことができ
る電流(サージ順電流)は前記可制御電流値よりも十分
大きいので、短絡電流が短絡故障の検出時点から〔2×
出力電流ピーク値〕を超えた後、ヒューズFによる溶断
でもって前記短絡電流を遮断することができる。
【0018】このようにして、各スイッチング素子SW
1 〜SW4 に電流検出器CT1 〜CT4 をそれぞれ設け
る方式では、故障したスイッチング素子SW1 以外の正
常なスイッチング素子SW2 を破壊することなく、スイ
ッチング素子SW2 の出力電流を大きく設定することが
できてその電流利用率を向上させインバータ容量の増大
を図ることが実現できる。
【0019】しかしながら、各スイッチング素子SW1
〜SW4 に電流検出器CT1 〜CT 4 をそれぞれ設ける
方式であっても、スナバ回路SN1 〜SN4 を有するイ
ンバータでは、スイッチング素子SW1 ,SW2 のオン
オフ時にスナバコンデンサSCでの充放電電流が急峻な
正弦波半波状となり、これが短絡電流の検出値に達する
値となるため、インバータの正常動作時、スイッチング
素子SW1 が短絡故障していないにもかかわらず、スナ
バ回路SN1 ,SN2 におけるスナバコンデンサSCの
充放電電流を短絡電流として誤検出し、スナバコンデン
サSCの充放電電流かスイッチング素子SW1 の故障に
よる短絡電流かを判別出来ないという問題があった。
【0020】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、直流短絡の発
生を高速で検出し、その直流短絡のみを確実に検出して
故障したスイッチング素子以外の正常なスイッチング素
子を保護し得るインバータの過電流保護回路を提供する
ことにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、制御信号によりオンオ
フ動作する複数のスイッチング素子をブリッジ構成して
各スイッチング素子にスナバコンデンサを含む構成から
なるスナバ回路を並列接続し、各スイッチング素子に流
れる電流を検出する電流検出器を具備したインバータに
おいて、前記制御信号に基づくスイッチング素子のオン
オフタイミングを検出する遷移検出回路と、その遷移検
出回路から出力される前記スイッチング素子のオンオフ
タイミングに基づいて、前記スナバ回路のスナバコンデ
ンサでの充放電時間より長いタイマー時間を生成するタ
イマー回路と、そのタイマー回路により設定されたタイ
マー時間外で、前記スイッチング素子に流れる電流値が
所定レベルを超えたことにより過電流検出回路から出力
される検出信号に基づいて、ゲートブロック回路からゲ
ートブロック信号を出力させる判定回路とを具備したこ
とを特徴とする。
【0022】
【作用】本発明では、各スイッチング素子に流れる電流
を検出する電流検出器を具備したインバータを前提とす
ることにより、直流短絡の発生時、スイッチング素子に
流れる短絡電流に含まれる還流電流、即ち、負荷LDか
ら流れ込む一定の出力電流ピーク値の還流電流を検出す
ることができるので、スイッチング素子の短絡故障を、
短絡電流が可制御電流値を超えない範囲で高速に検出で
きる。
【0023】また、タイマー回路によりスナバ回路のス
ナバコンデンサでの充放電時間より長いタイマー時間を
設定し、スイッチング素子のオンオフ時での前記スナバ
コンデンサの充放電電流値を短絡電流と誤検出すること
なく、判定回路からの出力に基づいて前記短絡電流のみ
を確実に検出する。
【0024】この短絡電流の検出により、故障したスイ
ッチング素子以外の正常なスイッチング素子をゲートブ
ロックして破壊することなく、スイッチング素子の出力
電流を大きく設定し得る。
【0025】
【実施例】本発明に係るインバータの過電流保護回路の
実施例を図1乃至図3に示して説明する。尚、図4乃至
図7と同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省
略する。
【0026】本発明の過電流保護回路は、図5に示すよ
うに制御信号によりオンオフ動作する複数のスイッチン
グ素子〔GTO〕SW1 〜SW4 をブリッジ構成して各
スイッチング素子SW1 〜SW4 にスナバコンデンサS
C〔図4参照〕を含む構成からなるスナバ回路SN1
SN4 を並列接続し、各スイッチング素子SW1 〜SW
4 に流れる電流を検出する4つの電流検出器CT1 〜C
4 を具備したインバータを前提とし、以下、このイン
バータに適用した実施例について詳述する。
【0027】尚、図5は、各スイッチング素子SW1
SW4 に対応させて4つの電流検出器CT1 〜CT4
設けた場合を示すが、3つの電流検出器を具備したイン
バータであってもよい。即ち、負荷に1つの電流検出器
を設け、スイッチング素子SW1 とSW3 〔又はSW2
とSW4 〕に2つの電流検出器をそれぞれ設け、電流検
出器を設けていない側のスイッチング素子SW2 とSW
4 〔又はSW1 とSW 3 〕に流れる電流については、負
荷LDと、スイッチング素子SW1 とSW3 〔又はSW
2 とSW4 〕の2つの電流検出器に基づく演算処理から
算出するようにすればよい。
【0028】図1はインバータブリッジを構成する4つ
のスイッチング素子SW1 〜SW4のうち、スイッチン
グ素子SW1 ,SW2 についての過電流保護回路を示
し、他のスイッチング素子SW3 ,SW4 についての過
電流保護回路は同一回路構成を有するために図示省略す
る。
【0029】本発明の過電流保護回路は、図1に示すよ
うに前記制御信号S2 ,S3 に基づくスイッチング素子
SW1 〜SW4 のオンオフタイミングを検出する遷移検
出回路1と、その遷移検出回路1から出力される前記ス
イッチング素子SW1 〜SW 4 のオンオフタイミングに
基づいて、前記スナバ回路SN1 〜SN4 のスナバコン
デンサSCでの充放電時間より長いタイマー時間tm
〔図2参照〕を生成するタイマー回路2と、そのタイマ
ー回路2により設定されたタイマー時間外で、前記スイ
ッチング素子SW1 〜SW4 に流れる電流値が所定レベ
ルを超えたことにより過電流検出回路3から出力される
検出信号S6 に基づいて、ゲートブロック回路4からゲ
ートブロック信号を出力させる判定回路〔AND回路〕
5とを具備する。
【0030】尚、制御装置からの信号S1 に基づいて、
デッドタイム生成回路6により、後述するようにスイッ
チング素子SW1 ,SW2 をオンオフさせる制御信号S
2 ,S3 を前記遷移検出回路1及びゲートブロック回路
4に出力する。また、前記判定回路5の出力をラッチす
るラッチ回路7を設け、そのラッチ回路7の出力をゲー
トブロック回路4に送出する。このラッチ回路7は必ず
しも必要なものではなく、判定回路5の出力をそのまま
ゲートブロック回路4に送出するようにしてもよい。
【0031】以下、還流モード時、スイッチング素子S
1 が故障して短絡破壊し、その短絡故障したスイッチ
ング素子SW1 以外のスイッチング素子SW2 を破壊か
ら保護する場合について図2及び図3を参照しながら説
明する。
【0032】まず、図2の場合、制御装置からの信号S
1 に基づいて、デッドタイム生成回路6では、スイッチ
ング素子SW1 をターンオンからターンオフへ遷移させ
る制御信号S2 を生成すると共に、前記スイッチング素
子SW1 のターンオフからデッドタイムtd 経過した時
点でスイッチング素子SW2 をターンオフからターンオ
ンへ遷移させる制御信号S3 を生成する。これら制御信
号S2 ,S3 によりスイッチング素子SW1 ,SW2
オンオフ動作する。
【0033】一方、遷移検出回路1では、前記制御信号
2 におけるスイッチング素子SW 1 のターンオンから
ターンオフへの遷移を検出すると共に、制御信号S3
おけるスイッチング素子SW2 のターンオフからターン
オンへの遷移を検出する。この遷移検出回路1の検出出
力に基づいて、タイマー回路2では、スナバコンデンサ
SC〔図4参照〕での充放電時間より長いタイマー時間
tm を生成する。尚、このタイマー時間tm では、タイ
マー回路2の出力S4 をオフ状態とする。
【0034】ここで、スイッチング素子SW1 ,SW2
のオンオフ時にスナバコンデンサSCでの充放電電流が
急峻な正弦波半波状となり〔図2のS5 参照〕、これが
過電流検出値に達する値となる。このようにスナバコン
デンサSCの充放電電流値が過電流検出値を超えると、
過電流検出回路3により前記スナバコンデンサSCの充
放電電流が検出され、その検出信号S6 が出力される。
この過電流検出回路3の検出出力S6 とタイマー回路2
の出力S4 を判定回路〔AND回路〕5に入力している
ため、前記タイマー時間tm 内で、スナバコンデンサS
Cの充放電電流による過電流検出回路3の検出出力があ
っても、判定回路5から出力されずスナバコンデンサS
Cの充放電電流を過電流として誤検出することはない。
【0035】その後、スイッチング素子SW1 がその制
御信号S3 とずれて故障し短絡破壊すると、スイッチン
グ素子SW2 に流れる短絡電流は、アノードリアクトル
AL 1 のみにより制限されながらそのアノードリアクト
ルAL1 で決まる急峻なdi/dtで増加して可制御電
流値を超える。各スイッチング素子SW1 〜SW4 に電
流検出器CT1 〜CT4 をそれぞれ設けた方式では、ス
イッチング素子SW2に流れる短絡電流に含まれる還流
電流、即ち、負荷LDから流れ込む一定の出力電流ピー
ク値の還流電流を検出することができるので、スイッチ
ング素子SW1の短絡故障を、短絡電流が可制御電流値
を超えない範囲で高速に検出することができる。
【0036】即ち、前記短絡電流の急峻な増加により過
電流検出回路3で短絡電流が過電流検出値を超えたこと
を検出し、その過電流検出回路3の検出出力S6 が判定
回路5に入力される。一方、この時、スイッチング素子
SW2 がオン状態を保持して遷移がないため、タイマー
回路2からの出力S4 ではタイマー時間tm が存在しな
いので、前記判定回路5からの出力がラッチ回路7でラ
ッチされ、そのラッチ回路7からの出力S7 に基づくゲ
ートブロック回路4からの出力により、スイッチング素
子SW2 がゲートブロックされオン状態に保持される。
【0037】このようにしてスイッチング素子SW2
ゲートブロックされているため、短絡電流がその後急峻
に増加して可制御電流値を超えても、前記スイッチング
素子SW2 が破壊することはなく、バッファリアクトル
BLとアノードリアクトルAL1 により制限されなが
ら、そのバッファリアクトルBLとアノードリアクトル
AL1 で決まる緩やかなdi/dtで増加した後、ヒュ
ーズFによる溶断でもって前記短絡電流を遮断すること
ができる。
【0038】次に、図3の場合、制御装置からの信号S
1 に基づいて、デッドタイム生成回路6では、スイッチ
ング素子SW1 をターンオンからターンオフへ遷移させ
る制御信号S2 を生成すると共に、前記スイッチング素
子SW1 のターンオフへの遷移からデッドタイムtd 経
過した時点でスイッチング素子SW2 をターンオフから
ターンオンへ遷移させ、更に、制御装置からの信号S1
によりターンオンからターンオフへ遷移させる制御信号
3 を生成する。尚、スイッチング素子SW2のターン
オフへの遷移により前記スイッチング素子SW1 の制御
信号S2 では、デッドタイムtd 経過した時点でターン
オフからターンオンへ遷移する。
【0039】一方、遷移検出回路1では、制御信号S2
におけるスイッチング素子SW1 のターンオンからター
ンオフへの遷移を検出すると共に、制御信号S3 におけ
るスイッチング素子SW2 のターンオフからターンオン
への遷移とターンオンからターンオフへの遷移とを検出
する。この遷移検出回路1の検出出力に基づいて、タイ
マー回路2では、スナバコンデンサSCでの充放電時間
より長いタイマー時間tm を生成する。尚、スイッチン
グ素子SW2 の制御信号S3 は、前述したように二回の
遷移が存在するため、これによりタイマー回路2の出力
4 では、二倍のタイマー時間2tm が連続して形成さ
れる。
【0040】スイッチング素子SW1 のターンオフ時、
図2の場合と同様、スナバコンデンサSCでの充放電電
流が急峻な正弦波半波状となり〔図3のS5 参照〕、こ
れが過電流検出値に達する値となり、このスナバコンデ
ンサSCの充放電電流が過電流検出回路3により検出さ
れ、その検出信号S6 が出力される。しかし、この過電
流検出回路3の検出出力S6 とタイマー回路2の出力S
4 に基づく判定回路〔AND回路〕5の出力により、前
記タイマー時間tm 内に、スナバコンデンサSCの充放
電電流が存在するため、前記スナバコンデンサSCの充
放電電流を短絡電流として誤検出することはない。
【0041】その後、スイッチング素子SW1 が制御信
号S3 のタイミングと同時に故障して短絡破壊すると、
スイッチング素子SW2 に流れる短絡電流は、アノード
リアクトルAL1 のみにより制限されながらそのアノー
ドリアクトルAL1 で決まる急峻なdi/dtで増加し
て可制御電流値を超える。そして、過電流検出回路3で
短絡電流が過電流検出値を超えたことを検出し、その過
電流検出回路3の検出出力S6 が判定回路5に入力さ
れ、前述した図2の場合と同様、スイッチング素子SW
1 の短絡故障を、短絡電流が可制御電流値を超えない範
囲で高速に検出することができる。
【0042】ここで、スイッチング素子SW2 はオンし
ているため、スナバコンデンサSCがその放電を完了す
るまで、前記スイッチング素子SW2 をターンオフする
ことができない。従って、スイッチング素子SW2 は、
スナバコンデンサSCの放電が完了するまでの最小限の
時間を最小オンタイムtw として制約を受けターンオフ
しないため、この最小オンタイムtw 中にはスイッチン
グ素子SW2 がオン状態を保持して遷移しない。
【0043】一方、タイマー回路2からの出力S4 によ
る二倍のタイマー時間2tm が経過した時点で、前記判
定回路5からの出力がラッチ回路7でラッチされ、その
ラッチ回路7からの出力S7 に基づくゲートブロック回
路4からの出力により、スイッチング素子SW2 がゲー
トブロックされオン状態が保持される。尚、前記スイッ
チング素子SW2 の最小オンタイムtw はスナバコンデ
ンサSCの放電時定数で決まり、通常、その最小オンタ
イムtw は二倍のタイマー時間2tm よりも大きくな
る。
【0044】このようにしてスイッチング素子SW2
ゲートブロックされているため、短絡電流がその後急峻
に増加して可制御電流値を超えても、前記スイッチング
素子SW2 が破壊することはなく、バッファリアクトル
BLとアノードリアクトルAL1 により制限されなが
ら、そのバッファリアクトルBLとアノードリアクトル
AL1 で決まる緩やかなdi/dtで増加した後、ヒュ
ーズFによる溶断でもって前記短絡電流を遮断すること
ができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、各スイッチング素子に
流れる電流を検出する電流検出器を具備したインバータ
を前提とすることにより、直流短絡の発生時、スイッチ
ング素子の短絡故障を、短絡電流が可制御電流値を超え
ない範囲で高速に検出することができる。また、タイマ
ー回路によりスナバコンデンサでの充放電時間より長い
タイマー時間を設定し、スイッチング素子のオンオフ時
での前記スナバコンデンサの充放電電流値を短絡電流と
誤検出することなく、判定回路からの出力に基づいて前
記短絡電流のみを確実に検出する。更に、この短絡電流
の検出により、短絡故障したスイッチング素子以外の正
常なスイッチング素子をゲートブロックして破壊するこ
となく、スイッチング素子の出力電流を大きく設定し得
るので、その電流利用率を向上させインバータ容量の増
大を図ることが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインバータの過電流保護回路の一
実施例を示す回路ブロック図
【図2】図1の過電流保護回路の各部での出力信号の一
例を示すタイムチャート
【図3】図1の過電流保護回路の各部での出力信号の他
例を示すタイムチャート
【図4】4つのスイッチング素子をブリッジ構成したイ
ンバータにおいて、一つの電流検出器を具備した例を示
す回路図
【図5】4つのスイッチング素子をブリッジ構成したイ
ンバータにおいて、各スイッチング素子に電流検出器を
それぞれ設けた例を示す回路図
【図6】図4のインバータにおいて、直流短絡が発生し
た場合でのスイッチング素子に流れる電流を示す特性図
【図7】図5のインバータにおいて、直流短絡が発生し
た場合でのスイッチング素子に流れる電流を示す特性図
【符号の説明】
1 遷移検出回路 2 タイマー回路 3 過電流検出回路 4 ゲートブロック回路 5 判定回路 SW1 〜SW4 スイッチング素子 SN1 〜SN4 スナバ回路 SC1 〜SC4 スナバコンデンサ CT1 〜CT4 電流検出器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号によりオンオフ動作する複数の
    スイッチング素子をブリッジ構成して各スイッチング素
    子にスナバコンデンサを含む構成からなるスナバ回路を
    並列接続し、各スイッチング素子に流れる電流を検出す
    る電流検出器を具備したインバータにおいて、 前記制御信号に基づくスイッチング素子のオンオフタイ
    ミングを検出する遷移検出回路と、その遷移検出回路か
    ら出力される前記スイッチング素子のオンオフタイミン
    グに基づいて、前記スナバ回路のスナバコンデンサでの
    充放電時間より長いタイマー時間を生成するタイマー回
    路と、そのタイマー回路により設定されたタイマー時間
    外で、前記スイッチング素子に流れる電流値が所定レベ
    ルを超えたことにより過電流検出回路から出力される検
    出信号に基づいて、ゲートブロック回路からゲートブロ
    ック信号を出力させる判定回路とを具備したことを特徴
    とするインバータの過電流保護回路。
JP7166244A 1995-06-30 1995-06-30 インバータの過電流保護回路 Pending JPH0919170A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2016173216A1 (zh) * 2015-04-30 2016-11-03 华为技术有限公司 一种数字电源保护电路及装置

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