JPH09194941A - 磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方法Info
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- JPH09194941A JPH09194941A JP8002400A JP240096A JPH09194941A JP H09194941 A JPH09194941 A JP H09194941A JP 8002400 A JP8002400 A JP 8002400A JP 240096 A JP240096 A JP 240096A JP H09194941 A JPH09194941 A JP H09194941A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁束密度の非常に高い一方向性電磁鋼板の製
造を目的する。 【解決手段】 C:0.025〜0.080%、Si:
2.5〜4.5%、S≦0、015%、酸可溶性Al:
0.015〜0.040%、N<O、0.010%、そ
の他Mn,Sn,Cr,等を含む電磁鋼スラブを128
0℃以下の温度で加熱熱延後、最終冷延前の鋼板の焼鈍
を2段均熱とし、高温側を1000〜1175℃、低温
側800〜950℃で焼鈍し、次いで400〜550℃
まで20℃/sec 以上の速度で冷却し、この温度域に1
0〜60秒保定した後、自然冷却より速い冷却をし、脱
炭焼鈍から仕上げ焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼板
に窒化処理を行う。
造を目的する。 【解決手段】 C:0.025〜0.080%、Si:
2.5〜4.5%、S≦0、015%、酸可溶性Al:
0.015〜0.040%、N<O、0.010%、そ
の他Mn,Sn,Cr,等を含む電磁鋼スラブを128
0℃以下の温度で加熱熱延後、最終冷延前の鋼板の焼鈍
を2段均熱とし、高温側を1000〜1175℃、低温
側800〜950℃で焼鈍し、次いで400〜550℃
まで20℃/sec 以上の速度で冷却し、この温度域に1
0〜60秒保定した後、自然冷却より速い冷却をし、脱
炭焼鈍から仕上げ焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼板
に窒化処理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気機器の鉄芯とし
て用いられる一方向性電磁鋼板の製造方法に関するもの
で特に、スラブ加熱温度を1280℃以下とする製造プ
ロセス即ちインヒビターを脱炭焼鈍完了以降に作り込む
製造プロセスにおける熱延板焼鈍条件の適正化により極
めて高い磁束密度を有する製品の製造方法に関するもの
である。
て用いられる一方向性電磁鋼板の製造方法に関するもの
で特に、スラブ加熱温度を1280℃以下とする製造プ
ロセス即ちインヒビターを脱炭焼鈍完了以降に作り込む
製造プロセスにおける熱延板焼鈍条件の適正化により極
めて高い磁束密度を有する製品の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一方向性電磁鋼板は、主として変圧器、
発電機その他の電気機器の鉄芯材として用いられ、それ
が有する磁気特性として励磁特性と鉄損特性が良好であ
ることの他、良好な皮膜を有するものでなければならな
い。一方向性電磁鋼板は、二次再結晶現象を利用して圧
延面に{110}面、圧延方向に<001>軸をもつ所
謂ゴス方位を有する結晶粒を発達させることによって得
られる。
発電機その他の電気機器の鉄芯材として用いられ、それ
が有する磁気特性として励磁特性と鉄損特性が良好であ
ることの他、良好な皮膜を有するものでなければならな
い。一方向性電磁鋼板は、二次再結晶現象を利用して圧
延面に{110}面、圧延方向に<001>軸をもつ所
謂ゴス方位を有する結晶粒を発達させることによって得
られる。
【0003】前記二次再結晶現象は、よく知られている
ように、仕上焼鈍過程で生じるが、二次再結晶の発現を
十分なものとするためには、仕上焼鈍過程における二次
再結晶発現温度域まで一次再結晶粒の成長を抑制するA
lN,MnS,MnSe等の微細な析出物、所謂インヒ
ビターを鋼中に存在させる必要がある。従って、電磁鋼
スラブは、インヒビター形成元素、例えばAl,Mn,
S,Se,N等を完全に固溶させるために、1350〜
1400℃といった高温に加熱される。而して、電磁鋼
スラブ中に完全に固溶せしめられたインヒビター形成元
素は、熱延板或は最終冷間圧延前の中間板厚の段階で焼
鈍によって、AlN,MnS,MnSeとして微細に析
出せしめられる。
ように、仕上焼鈍過程で生じるが、二次再結晶の発現を
十分なものとするためには、仕上焼鈍過程における二次
再結晶発現温度域まで一次再結晶粒の成長を抑制するA
lN,MnS,MnSe等の微細な析出物、所謂インヒ
ビターを鋼中に存在させる必要がある。従って、電磁鋼
スラブは、インヒビター形成元素、例えばAl,Mn,
S,Se,N等を完全に固溶させるために、1350〜
1400℃といった高温に加熱される。而して、電磁鋼
スラブ中に完全に固溶せしめられたインヒビター形成元
素は、熱延板或は最終冷間圧延前の中間板厚の段階で焼
鈍によって、AlN,MnS,MnSeとして微細に析
出せしめられる。
【0004】特公昭46−23820号公報にはC,A
lを含むことを必須条件とする普通鋼もしくは珪素鋼素
材を用いて{110}<001>方位の二次再結晶粒を
発生させる処理工程において、最終冷延のすぐ前の焼鈍
を750〜1200℃で行った後、Si量に応じて75
0〜950℃以下を急冷することによって好ましいサイ
ズのAlNを鋼板に析出させる方法が、また特開昭50
−15727号公報ではC,Al,Mn,N,Cu等を
含む珪素鋼を熱延し、少なくとも1回の冷間圧延のプロ
セスをとる一方向性電磁鋼板の製造において、最終冷延
前に15秒〜2時間に亘り760〜1177℃で焼鈍
し、927℃以下で且つ400℃以上の温度から少なく
とも260℃程度までは自然冷却よりは早い速度で、最
高温度から927℃以下にして400℃以上の温度まで
は自然冷却よりは遅い速度で冷却する方法が提案されて
いる。
lを含むことを必須条件とする普通鋼もしくは珪素鋼素
材を用いて{110}<001>方位の二次再結晶粒を
発生させる処理工程において、最終冷延のすぐ前の焼鈍
を750〜1200℃で行った後、Si量に応じて75
0〜950℃以下を急冷することによって好ましいサイ
ズのAlNを鋼板に析出させる方法が、また特開昭50
−15727号公報ではC,Al,Mn,N,Cu等を
含む珪素鋼を熱延し、少なくとも1回の冷間圧延のプロ
セスをとる一方向性電磁鋼板の製造において、最終冷延
前に15秒〜2時間に亘り760〜1177℃で焼鈍
し、927℃以下で且つ400℃以上の温度から少なく
とも260℃程度までは自然冷却よりは早い速度で、最
高温度から927℃以下にして400℃以上の温度まで
は自然冷却よりは遅い速度で冷却する方法が提案されて
いる。
【0005】特開昭57−198214号公報において
も同様な提案をしている。これらの方法は、いずれもス
ラブ加熱温度を高温にして析出物を完全に固溶した後に
熱延される一方向性電磁鋼板にのみ適用可能なものであ
る。このようなプロセスを採用する場合、電磁鋼スラブ
は前述のように高温に加熱されるから、溶融スケール
(ノロ)の発生が多量なものとなり、加熱炉補修の頻度
を高めてメインテナンスコストを高くするのみならず設
備稼動率を低下せしめさらに、燃料原単位を高くする等
の問題がある。かかる問題を解決すべく、電磁鋼スラブ
の加熱温度を低いものとし得る一方向性電磁鋼板の製造
方法の研究が進められている。例えば、特公昭61−6
0896号公報には、Mn含有量を0.08〜0.45
%、S含有量を0.007%以下として〔Mn〕〔S〕
積を低くし更にAl,P,Nを含有せしめた電磁鋼スラ
ブを素材とすることにより、スラブ加熱温度を1280
℃未満とし得る製造プロセスが、また特願昭62−29
1975号にはAl,N,B,Ti等を含んだ電磁鋼ス
ラブを1200℃以下の温度で加熱する同様なプロセス
が提案されている。これらの方法はインヒビターを高温
スラブ加熱材のように前工程で調整するものではなく、
冷延以降の後工程で造り込むことを特徴としている。
も同様な提案をしている。これらの方法は、いずれもス
ラブ加熱温度を高温にして析出物を完全に固溶した後に
熱延される一方向性電磁鋼板にのみ適用可能なものであ
る。このようなプロセスを採用する場合、電磁鋼スラブ
は前述のように高温に加熱されるから、溶融スケール
(ノロ)の発生が多量なものとなり、加熱炉補修の頻度
を高めてメインテナンスコストを高くするのみならず設
備稼動率を低下せしめさらに、燃料原単位を高くする等
の問題がある。かかる問題を解決すべく、電磁鋼スラブ
の加熱温度を低いものとし得る一方向性電磁鋼板の製造
方法の研究が進められている。例えば、特公昭61−6
0896号公報には、Mn含有量を0.08〜0.45
%、S含有量を0.007%以下として〔Mn〕〔S〕
積を低くし更にAl,P,Nを含有せしめた電磁鋼スラ
ブを素材とすることにより、スラブ加熱温度を1280
℃未満とし得る製造プロセスが、また特願昭62−29
1975号にはAl,N,B,Ti等を含んだ電磁鋼ス
ラブを1200℃以下の温度で加熱する同様なプロセス
が提案されている。これらの方法はインヒビターを高温
スラブ加熱材のように前工程で調整するものではなく、
冷延以降の後工程で造り込むことを特徴としている。
【0006】電磁鋼スラブの加熱温度を1280℃以下
の低いものとする本発明の製造プロセスにおいて重要な
ことは、脱炭焼鈍板の結晶組織(平均粒径、粒径分
布)、集合組織の調整と脱炭焼鈍以降のインヒビターの
造り込み(窒化)である。特に、脱炭焼鈍板の結晶組
織、集合組織は製品の磁気特性に大きな影響を及ぼすこ
とが知られており特願平1−001778号では一次再
結晶粒の平均直径を15μm以上、直径の変動係数を
0.6以下にすることを提案している。この組織に影響
を与える因子としては、冷間圧延以前の金属組織及び析
出物のサイズや分散状態、冷延後の焼鈍温度等が挙げら
れるが、これらを左右する工程は、熱延板焼鈍(最終冷
延前焼鈍を含む)と脱炭焼鈍である。本発明者等は熱延
板焼鈍条件の適正化を図ることを狙いとして、特願平3
−281072号公報を提案した。即ち、素材成分から
求めた(酸可溶性Al−27/14N)をAlR(ppm
)とした場合、熱延板焼鈍温度を(1240−2.1
AlR)〜(1310−1.8AlR)の範囲に設定し
180秒以内均熱した後、800℃〜950℃で30秒
〜300秒滞留させ、その後急冷することを特徴とする
ものである。
の低いものとする本発明の製造プロセスにおいて重要な
ことは、脱炭焼鈍板の結晶組織(平均粒径、粒径分
布)、集合組織の調整と脱炭焼鈍以降のインヒビターの
造り込み(窒化)である。特に、脱炭焼鈍板の結晶組
織、集合組織は製品の磁気特性に大きな影響を及ぼすこ
とが知られており特願平1−001778号では一次再
結晶粒の平均直径を15μm以上、直径の変動係数を
0.6以下にすることを提案している。この組織に影響
を与える因子としては、冷間圧延以前の金属組織及び析
出物のサイズや分散状態、冷延後の焼鈍温度等が挙げら
れるが、これらを左右する工程は、熱延板焼鈍(最終冷
延前焼鈍を含む)と脱炭焼鈍である。本発明者等は熱延
板焼鈍条件の適正化を図ることを狙いとして、特願平3
−281072号公報を提案した。即ち、素材成分から
求めた(酸可溶性Al−27/14N)をAlR(ppm
)とした場合、熱延板焼鈍温度を(1240−2.1
AlR)〜(1310−1.8AlR)の範囲に設定し
180秒以内均熱した後、800℃〜950℃で30秒
〜300秒滞留させ、その後急冷することを特徴とする
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の焼鈍において、
熱延板焼鈍後の冷却速度は鋼板の性質(変態相の質、
量、固溶C等)を左右し、冷延、一次再結晶集合組織に
影響を与え延いては製品の磁気特性が大きく変動してく
る。
熱延板焼鈍後の冷却速度は鋼板の性質(変態相の質、
量、固溶C等)を左右し、冷延、一次再結晶集合組織に
影響を与え延いては製品の磁気特性が大きく変動してく
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、特にこの冷却
条件に着目し、適正な冷却条件を求めることで磁束密度
の非常に高い一方向性電磁鋼板を安定して得ることを目
的とするものである。以下本発明を詳細に説明する。本
発明の要旨とするところは下記の通りである。
条件に着目し、適正な冷却条件を求めることで磁束密度
の非常に高い一方向性電磁鋼板を安定して得ることを目
的とするものである。以下本発明を詳細に説明する。本
発明の要旨とするところは下記の通りである。
【0009】重量%でC:0.025〜0.080%、
Si:2.5〜4.5%、S≦0.015%、酸可溶性
Al:0.015〜0.040%、N<0.010%、
Mn:0.050〜0.45%、を含有し残部Fe及び
不可避的不純物からなる電磁鋼スラブを1280℃以下
の温度に加熱した後、熱延し、一回または中間焼鈍を挟
む二回以上の圧延でその最終圧延率を80%以上とし、
次いで脱炭焼鈍、仕上げ焼鈍をする一方向性電磁鋼板の
製造において、最終冷延前の鋼板の焼鈍を2段均熱と
し、その高温側(一次均熱温度)の温度を1000℃〜
1175℃とし、この温度で180秒以内均熱した後、
低温側(二次均熱温度)800℃〜950℃に30秒以
上300秒以内滞留させ、次いで400℃〜550℃ま
で20℃/sec 以上の速度で冷却し、この温度域に10
秒〜60秒保定した後、自然冷却より速い冷却をし、脱
炭焼鈍から仕上げ焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼板
に窒化処理を施すことにあり、更に上記電磁鋼スラブの
成分組成に、更にSn:0.02〜0.15%、Cr:
0.05〜0.15%を追加的に含有した電磁鋼スラブ
を出発素材とするものである。
Si:2.5〜4.5%、S≦0.015%、酸可溶性
Al:0.015〜0.040%、N<0.010%、
Mn:0.050〜0.45%、を含有し残部Fe及び
不可避的不純物からなる電磁鋼スラブを1280℃以下
の温度に加熱した後、熱延し、一回または中間焼鈍を挟
む二回以上の圧延でその最終圧延率を80%以上とし、
次いで脱炭焼鈍、仕上げ焼鈍をする一方向性電磁鋼板の
製造において、最終冷延前の鋼板の焼鈍を2段均熱と
し、その高温側(一次均熱温度)の温度を1000℃〜
1175℃とし、この温度で180秒以内均熱した後、
低温側(二次均熱温度)800℃〜950℃に30秒以
上300秒以内滞留させ、次いで400℃〜550℃ま
で20℃/sec 以上の速度で冷却し、この温度域に10
秒〜60秒保定した後、自然冷却より速い冷却をし、脱
炭焼鈍から仕上げ焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼板
に窒化処理を施すことにあり、更に上記電磁鋼スラブの
成分組成に、更にSn:0.02〜0.15%、Cr:
0.05〜0.15%を追加的に含有した電磁鋼スラブ
を出発素材とするものである。
【0010】本発明において、出発材料とする電磁鋼ス
ラブの限定理由は以下の通りである。Cはその含有量が
0.025%未満になると二次再結晶粒の発達がわるく
なり、かりに二次再結晶しても製品の磁束密度(B
8 値)が1.80Tに満たない低いものとなる。
ラブの限定理由は以下の通りである。Cはその含有量が
0.025%未満になると二次再結晶粒の発達がわるく
なり、かりに二次再結晶しても製品の磁束密度(B
8 値)が1.80Tに満たない低いものとなる。
【0011】一方、その含有量が0.080%を超えて
多くなりすぎると、脱炭焼鈍時間が長大なものとなり、
生産性を著しく損なう。Siは、その含有量が2.5%
未満になると低鉄損の製品を得難く、一方、Siの含有
量が4.5%は超えて多くなり過ぎると材料の冷間圧延
時に、割れ、破断が多発し、安定した冷間圧延作業を不
可能にする。
多くなりすぎると、脱炭焼鈍時間が長大なものとなり、
生産性を著しく損なう。Siは、その含有量が2.5%
未満になると低鉄損の製品を得難く、一方、Siの含有
量が4.5%は超えて多くなり過ぎると材料の冷間圧延
時に、割れ、破断が多発し、安定した冷間圧延作業を不
可能にする。
【0012】本発明の出発材料の成分系における特徴の
1つは、Sを0.015%以下、好ましくは0.007
%以下とする点にある。従来、公知の技術、たとえば特
公昭40−15644号公報或は特公昭47−2525
0号公報に開示されている技術においては、Sは、二次
再結晶を生起させるに必要な析出物の一つであるMnS
の形成元素として必須であった。前記公知技術におい
て、Sが最も効果を発揮する含有量範囲があり、それは
熱間圧延に先立って行われるスラブの加熱段階でMnS
を固溶できる量として規定されていた。しかしながら、
インヒビターとして(Al,Si)Nを用いる本発明に
おいては、MnSは特に必要としない。むしろ、MnS
が増加することは磁気特性上好ましくない。従って、本
発明においては、Sの含有量は0.015%以下、好ま
しくは0.007%以下である。
1つは、Sを0.015%以下、好ましくは0.007
%以下とする点にある。従来、公知の技術、たとえば特
公昭40−15644号公報或は特公昭47−2525
0号公報に開示されている技術においては、Sは、二次
再結晶を生起させるに必要な析出物の一つであるMnS
の形成元素として必須であった。前記公知技術におい
て、Sが最も効果を発揮する含有量範囲があり、それは
熱間圧延に先立って行われるスラブの加熱段階でMnS
を固溶できる量として規定されていた。しかしながら、
インヒビターとして(Al,Si)Nを用いる本発明に
おいては、MnSは特に必要としない。むしろ、MnS
が増加することは磁気特性上好ましくない。従って、本
発明においては、Sの含有量は0.015%以下、好ま
しくは0.007%以下である。
【0013】AlはNと結合してAlNを形成するが、
本発明においては、後工程即ち一次再結晶完了後に鋼を
窒化することにより、(Al,Si)Nを形成せしめる
ことを必須としているから、フリーのAlが一定量以上
必要である。そのため、酸可溶性Alとして、0.01
5〜0.040%添加する。Nは0.010%以下にす
る必要がある。これを超えるとブリスターと呼ばれる鋼
板表面の脹れが発生する。また一次再結晶組織の調整が
困難になる。下限は0.0020%がよい。この値未満
になると二次再結晶粒を発達させるのが困難になる。
本発明においては、後工程即ち一次再結晶完了後に鋼を
窒化することにより、(Al,Si)Nを形成せしめる
ことを必須としているから、フリーのAlが一定量以上
必要である。そのため、酸可溶性Alとして、0.01
5〜0.040%添加する。Nは0.010%以下にす
る必要がある。これを超えるとブリスターと呼ばれる鋼
板表面の脹れが発生する。また一次再結晶組織の調整が
困難になる。下限は0.0020%がよい。この値未満
になると二次再結晶粒を発達させるのが困難になる。
【0014】Mnは、その含有量が少な過ぎると二次再
結晶が不安定となり、一方、多過ぎると高い磁束密度を
もつ製品を得難くなる。適正な含有量は、0.050〜
0.45%である。SnとCrは、複合添加で仕上げ焼
鈍後の被膜形成を安定化する。特に、Snは脱炭焼鈍後
の集合組織を改善し、延いては二次再結晶粒を小粒化し
被膜の安定化と相俟って鉄損改善に効果が大きい。Sn
の適量は0.02%〜0.15%でありこれより少ない
と効果が弱く、一方多いと窒化が困難になり二次再結晶
粒が発達しなくなる。
結晶が不安定となり、一方、多過ぎると高い磁束密度を
もつ製品を得難くなる。適正な含有量は、0.050〜
0.45%である。SnとCrは、複合添加で仕上げ焼
鈍後の被膜形成を安定化する。特に、Snは脱炭焼鈍後
の集合組織を改善し、延いては二次再結晶粒を小粒化し
被膜の安定化と相俟って鉄損改善に効果が大きい。Sn
の適量は0.02%〜0.15%でありこれより少ない
と効果が弱く、一方多いと窒化が困難になり二次再結晶
粒が発達しなくなる。
【0015】また、Crの添加量の適量は0.05〜
0.15%でSn添加と相まって仕上げ焼鈍後の被膜形
成の安定化に寄与する。なお、微量のCu,P,Tiを
鋼中に含有せしめることは、本発明の趣旨を損なうもの
ではない。次に、本発明の製造プロセスについて説明す
る。
0.15%でSn添加と相まって仕上げ焼鈍後の被膜形
成の安定化に寄与する。なお、微量のCu,P,Tiを
鋼中に含有せしめることは、本発明の趣旨を損なうもの
ではない。次に、本発明の製造プロセスについて説明す
る。
【0016】電磁鋼スラブは、転炉或は電気炉等の溶解
炉で鋼を溶製し、必要に応じて真空脱ガス処理し、次い
で連続鋳造によって或は造塊後分塊圧延することによっ
て得られ、次いで熱間圧延に先立つスラブ加熱がなされ
る。本発明のプロセスにおいては、スラブの加熱温度は
1280℃以下の低いものとして加熱エネルギの消費量
を少なくするとともに、鋼中のAlNを完全には固溶さ
せずに不完全固溶状態とする。
炉で鋼を溶製し、必要に応じて真空脱ガス処理し、次い
で連続鋳造によって或は造塊後分塊圧延することによっ
て得られ、次いで熱間圧延に先立つスラブ加熱がなされ
る。本発明のプロセスにおいては、スラブの加熱温度は
1280℃以下の低いものとして加熱エネルギの消費量
を少なくするとともに、鋼中のAlNを完全には固溶さ
せずに不完全固溶状態とする。
【0017】また、さらに固溶温度の高いMnSは、上
記スラブ加熱温度では当然のことながら不完全固溶状態
となる。このスラブを熱延して所定の厚みの熱延板を造
る。次に本発明の特徴である熱延板焼鈍について実験結
果に基づいて説明する。C:0.054%、Si:3.
25%、Mn:0.10%、S:0.007%、酸可溶
性Al:0.028%、N:0.0078%、Sn:
0.05%、Cr:0.12%を含有し、残部Fe及び
不可避的不純物からなる電磁鋼スラブを1150℃に加
熱後2.3mmの熱延板にした。この後熱延板焼鈍を次の
条件で行った。
記スラブ加熱温度では当然のことながら不完全固溶状態
となる。このスラブを熱延して所定の厚みの熱延板を造
る。次に本発明の特徴である熱延板焼鈍について実験結
果に基づいて説明する。C:0.054%、Si:3.
25%、Mn:0.10%、S:0.007%、酸可溶
性Al:0.028%、N:0.0078%、Sn:
0.05%、Cr:0.12%を含有し、残部Fe及び
不可避的不純物からなる電磁鋼スラブを1150℃に加
熱後2.3mmの熱延板にした。この後熱延板焼鈍を次の
条件で行った。
【0018】一次均熱温度:950℃〜1200℃ 均熱時間:30秒 二次均熱温度:700℃〜975℃ 滞留時間:120秒 均熱温度域からはほぼ50℃/sec の冷却速度で450
℃の温度まで冷却し、この温度に20秒保持した後10
0℃の温水で冷却した。第1図にこの焼鈍サイクルを示
す。この後酸洗し0.23mmまで冷延し、次いで830
℃の温度で120秒の脱炭焼鈍を湿水素、窒素ガス中で
行った。このあと750℃×30秒の窒化処理を水素、
窒素アンモニアの混合ガス中で行い鋼板の窒素量をほぼ
200ppm に調整した。この後MgOとTiO2 を主成
分とする焼鈍分離剤を塗布し、1200℃×20時間の
仕上げ焼鈍を行った。第2図にこの結果を示す。これか
らB8 :1.94T以上得られる範囲は一次均熱温度1
000℃〜1175℃、二次均熱温度800〜950℃
の範囲である。次に同一材料をもちいて一次均熱温度を
1120℃とし30秒均熱した後900℃に120秒滞
留させた後600℃〜300℃までの温度域の冷却速度
を10〜62℃の範囲で冷却し、この温度域に20秒保
持した後100℃の温水で冷却した。この後上記した方
法で処理を行った結果を図3に示す。
℃の温度まで冷却し、この温度に20秒保持した後10
0℃の温水で冷却した。第1図にこの焼鈍サイクルを示
す。この後酸洗し0.23mmまで冷延し、次いで830
℃の温度で120秒の脱炭焼鈍を湿水素、窒素ガス中で
行った。このあと750℃×30秒の窒化処理を水素、
窒素アンモニアの混合ガス中で行い鋼板の窒素量をほぼ
200ppm に調整した。この後MgOとTiO2 を主成
分とする焼鈍分離剤を塗布し、1200℃×20時間の
仕上げ焼鈍を行った。第2図にこの結果を示す。これか
らB8 :1.94T以上得られる範囲は一次均熱温度1
000℃〜1175℃、二次均熱温度800〜950℃
の範囲である。次に同一材料をもちいて一次均熱温度を
1120℃とし30秒均熱した後900℃に120秒滞
留させた後600℃〜300℃までの温度域の冷却速度
を10〜62℃の範囲で冷却し、この温度域に20秒保
持した後100℃の温水で冷却した。この後上記した方
法で処理を行った結果を図3に示す。
【0019】これからB8 :1.94T以上得られる温
度域は400℃〜550℃で、保定温度域までの冷却速
度は20℃/sec 以上である。なお、室温までの冷却は
100℃の温水で行った。この焼鈍で高いB8 が得られ
る理由については現在のところ次のように考えている。
二次再結晶の方位を含めて、二次再結晶現象に影響する
因子としては一次再結晶組織(平均粒径、粒径分布)、
集合組織、インヒビター強度等がある。
度域は400℃〜550℃で、保定温度域までの冷却速
度は20℃/sec 以上である。なお、室温までの冷却は
100℃の温水で行った。この焼鈍で高いB8 が得られ
る理由については現在のところ次のように考えている。
二次再結晶の方位を含めて、二次再結晶現象に影響する
因子としては一次再結晶組織(平均粒径、粒径分布)、
集合組織、インヒビター強度等がある。
【0020】一次再結晶完了後粒成長にともなって集合
組織、粒径分布に変化が生じる。二次再結晶の核化、粒
成長を容易にするためには一次再結晶組織として粒径は
均一であり一定の大きさ以上であることが望ましい。一
方、集合組織は二次再結晶する方位粒({110}<0
01>方位等)と二次再結晶粒を成長させ易い方位粒
({111}<112>方位等)を適当量得ることが重
要である。これは圧延率を除くと冷間圧延する前の鋼板
の結晶粒径(再結晶率)及び変態相の量、硬さ、固溶C
等が影響する。本発明のプロセスにおいて、冷間圧延以
前にインヒビターが存在する事は一次再結晶粒径の調整
を困難にするため好ましくないが、わずかな存在は避け
る事が出来ない。
組織、粒径分布に変化が生じる。二次再結晶の核化、粒
成長を容易にするためには一次再結晶組織として粒径は
均一であり一定の大きさ以上であることが望ましい。一
方、集合組織は二次再結晶する方位粒({110}<0
01>方位等)と二次再結晶粒を成長させ易い方位粒
({111}<112>方位等)を適当量得ることが重
要である。これは圧延率を除くと冷間圧延する前の鋼板
の結晶粒径(再結晶率)及び変態相の量、硬さ、固溶C
等が影響する。本発明のプロセスにおいて、冷間圧延以
前にインヒビターが存在する事は一次再結晶粒径の調整
を困難にするため好ましくないが、わずかな存在は避け
る事が出来ない。
【0021】1000〜1175℃の一次均熱温度は、
スラブ加熱時に一部固溶したAlNを析出させ、且つ、
一定のサイズに成長させて粒成長の障害を小さくしてい
るものと考えている。前述の一次均熱の現象を確実にす
るために、均熱時間は180秒以内であることが好まし
い。この温度が1000℃より低いか又は1150℃を
超すと微細AlNの存在が多く、一次再結晶粒径調整が
困難になり高B8 材が得られ難くなる。二次均熱温度及
びこの温度域からの冷却速度は一定サイズ、一定量の変
態相と固溶Cを確保し、適正な一次再結晶集合組織を得
る上に重要であり、この二次均熱温度の範囲は、前述の
効果を得るために800〜950℃であり、また、その
温度での滞留時間は30秒以上300秒以内である。
スラブ加熱時に一部固溶したAlNを析出させ、且つ、
一定のサイズに成長させて粒成長の障害を小さくしてい
るものと考えている。前述の一次均熱の現象を確実にす
るために、均熱時間は180秒以内であることが好まし
い。この温度が1000℃より低いか又は1150℃を
超すと微細AlNの存在が多く、一次再結晶粒径調整が
困難になり高B8 材が得られ難くなる。二次均熱温度及
びこの温度域からの冷却速度は一定サイズ、一定量の変
態相と固溶Cを確保し、適正な一次再結晶集合組織を得
る上に重要であり、この二次均熱温度の範囲は、前述の
効果を得るために800〜950℃であり、また、その
温度での滞留時間は30秒以上300秒以内である。
【0022】この冷却過程の冷却条件を詳細に検討した
結果、前述した如く二次均熱温度域から400℃〜55
0℃までの冷却速度を20℃/sec 以上とし、この温度
域に10秒から60秒保持した後自然冷却より速い速度
で冷却することによって優れた磁気特性の電磁鋼板が安
定して得られることを見いだしたのである。これは、2
0℃/sec 以上の冷却速度と400℃〜550℃の保定
との組み合わせにより冷延前の鋼板の組織(変態相の硬
さ及び固溶Cの量)を調整し、脱炭焼鈍後に好ましい一
次再結晶集合組織を得ているものと考えている。
結果、前述した如く二次均熱温度域から400℃〜55
0℃までの冷却速度を20℃/sec 以上とし、この温度
域に10秒から60秒保持した後自然冷却より速い速度
で冷却することによって優れた磁気特性の電磁鋼板が安
定して得られることを見いだしたのである。これは、2
0℃/sec 以上の冷却速度と400℃〜550℃の保定
との組み合わせにより冷延前の鋼板の組織(変態相の硬
さ及び固溶Cの量)を調整し、脱炭焼鈍後に好ましい一
次再結晶集合組織を得ているものと考えている。
【0023】この保定温度は冷却速度が非常に速い場合
は高めに、遅い場合は低めに採るのがよい。保定時間
は、10秒より短くても、また60秒より長くても効果
が小さい。400℃〜550℃の温度域から室温までの
冷却速度は固溶Cの確保と言う点から自然冷却より速い
速度がよい。
は高めに、遅い場合は低めに採るのがよい。保定時間
は、10秒より短くても、また60秒より長くても効果
が小さい。400℃〜550℃の温度域から室温までの
冷却速度は固溶Cの確保と言う点から自然冷却より速い
速度がよい。
【0024】冷間圧延は、高いB8 を得るために80%
以上とする。脱炭焼鈍は脱炭を行う他に一次再結晶組織
の調整及び皮膜形成に必要な酸化層を生成させる役割が
ある。これは、通常800℃〜900℃の温度域で湿水
素、窒素の混合ガス中で行う。
以上とする。脱炭焼鈍は脱炭を行う他に一次再結晶組織
の調整及び皮膜形成に必要な酸化層を生成させる役割が
ある。これは、通常800℃〜900℃の温度域で湿水
素、窒素の混合ガス中で行う。
【0025】脱炭焼鈍後は窒化能のある薬剤、例えばM
nN,CrN等を添加したMgO,TiO2 を含む焼鈍
分離剤を塗布した後1100℃以上の温度で仕上げ焼鈍
を行う。また、脱炭焼鈍後にNH3 等の窒化能のあるガ
スを含んだ雰囲気中で650℃〜850℃の温度で短時
間焼鈍を行って窒化した後、公知の焼鈍分離剤を塗布し
公知の仕上げ焼鈍を行うことも本発明の効果を更に助長
することから効果的である。
nN,CrN等を添加したMgO,TiO2 を含む焼鈍
分離剤を塗布した後1100℃以上の温度で仕上げ焼鈍
を行う。また、脱炭焼鈍後にNH3 等の窒化能のあるガ
スを含んだ雰囲気中で650℃〜850℃の温度で短時
間焼鈍を行って窒化した後、公知の焼鈍分離剤を塗布し
公知の仕上げ焼鈍を行うことも本発明の効果を更に助長
することから効果的である。
【0026】以下実施例について述べる。
【0027】
【実施例】C:0.056%、Si:3.5%、Mn:
0.10%、P:0.025%、S:0.009%、酸
可溶性Al:0.028%、N:0.0075%、S
n:0.07%、Cr:0.12%を含有し、残部Fe
及び不可避的不純物からなる電磁鋼スラブを1150℃
に加熱後2.5mmの熱延板にした。この後熱延板焼鈍を
次の条件で行った。
0.10%、P:0.025%、S:0.009%、酸
可溶性Al:0.028%、N:0.0075%、S
n:0.07%、Cr:0.12%を含有し、残部Fe
及び不可避的不純物からなる電磁鋼スラブを1150℃
に加熱後2.5mmの熱延板にした。この後熱延板焼鈍を
次の条件で行った。
【0028】 一次均熱温度:1100℃、 均熱温度:60秒 二次均熱温度:900℃、 滞留時間:120秒 二次均熱温度からは、ほぼ62℃/sec の冷却速度で5
00℃の温度まで冷却し、この温度に保定なし、5
秒、15秒、30秒、の4水準の保持をした後、1
00℃の温水で冷却した。この後酸洗し0.30mmまで
冷延した。冷延にあたってはパス間で200℃×5min.
のエイジングを行いながら冷延した。次いで、840℃
の温度で150秒の脱炭焼鈍を湿水素、窒素ガス中で行
った。このあと750℃×30秒の窒化処理を水素、窒
素アンモニアの混合ガス中で行い、鋼板の窒素量をほぼ
200ppm に調整した。この後MgOとTiO2 を主成
分とする焼鈍分離剤を塗布し、1200℃×20時間の
仕上げ焼鈍を行った。この結果を表1に示す。
00℃の温度まで冷却し、この温度に保定なし、5
秒、15秒、30秒、の4水準の保持をした後、1
00℃の温水で冷却した。この後酸洗し0.30mmまで
冷延した。冷延にあたってはパス間で200℃×5min.
のエイジングを行いながら冷延した。次いで、840℃
の温度で150秒の脱炭焼鈍を湿水素、窒素ガス中で行
った。このあと750℃×30秒の窒化処理を水素、窒
素アンモニアの混合ガス中で行い、鋼板の窒素量をほぼ
200ppm に調整した。この後MgOとTiO2 を主成
分とする焼鈍分離剤を塗布し、1200℃×20時間の
仕上げ焼鈍を行った。この結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1に示したように、本発明の範囲の条件
では非常に優れた磁気特性を有する一方向性電磁鋼板が
得られた。
では非常に優れた磁気特性を有する一方向性電磁鋼板が
得られた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、最終冷延前の鋼板
の焼鈍を2段均熱とし、次いで適正な冷却条件を採用す
ることにより磁束密度の非常に高い一方向性電磁鋼板を
安定して製造することが可能となる。
の焼鈍を2段均熱とし、次いで適正な冷却条件を採用す
ることにより磁束密度の非常に高い一方向性電磁鋼板を
安定して製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による熱延板焼鈍の焼鈍サイク
ルを示したものである。
ルを示したものである。
【図2】図2は、一次均熱温度と均熱時間、二次均熱温
度と滞留時間との関係における磁束密度(B8 )の影響
を示したものである。
度と滞留時間との関係における磁束密度(B8 )の影響
を示したものである。
【図3】図3は、二次均熱温度900℃から保温までの
冷却速度と保定温度との関係における磁束密度(B8 )
の影響を示したものである。
冷却速度と保定温度との関係における磁束密度(B8 )
の影響を示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 郁雄 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1−1 新日 本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 黒木 克郎 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地の59 日鐵プラント設計株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%でC:0.025〜0.080
%、Si:2.5〜4.5%、S≦0.015%、酸可
溶性Al:0.015〜0.040%、N<0.010
%、Mn:0.050〜0.45%、を含有し残部Fe
及び不可避的不純物からなる電磁鋼スラブを1280℃
以下の温度に加熱した後、熱延し、一回または中間焼鈍
を挟む二回以上の冷間圧延でその最終圧延率を80%以
上とし、次いで脱炭焼鈍、仕上げ焼鈍をする一方向性電
磁鋼板の製造において、最終冷延前の鋼板の焼鈍を2段
均熱とし、その高温側の温度を1000℃〜1175℃
とし、この温度で180秒以内均熱した後、低温側80
0℃〜950℃に30秒以上300秒以内滞留させ、次
いで400℃〜550℃まで20℃/sec 以上の速度で
冷却し、この温度域に10秒〜60秒保定した後、自然
冷却より速い冷却を施し、脱炭焼鈍から仕上げ焼鈍の二
次再結晶開始までの間に鋼板に窒化処理を行うことを特
徴とする磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 重量%でC:0.025〜0.080
%、Si:2.5〜4.5%、S≦0.015%、酸可
溶性Al:0.015〜0.040%、N<0.010
%、Mn:0.050〜0.45%、Sn:0.02〜
0.15%、Cr:0.05〜0.15%、を含有し残
部Fe及び不可避的不純物からなる電磁鋼スラブを出発
素材とする請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8002400A JPH09194941A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8002400A JPH09194941A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09194941A true JPH09194941A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11528200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8002400A Withdrawn JPH09194941A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09194941A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018505962A (ja) * | 2014-12-18 | 2018-03-01 | ポスコPosco | 方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
| CN117701835A (zh) * | 2024-02-06 | 2024-03-15 | 包头威丰新材料有限公司 | 一种取向硅钢的高温退火冷却工艺及装置 |
-
1996
- 1996-01-10 JP JP8002400A patent/JPH09194941A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018505962A (ja) * | 2014-12-18 | 2018-03-01 | ポスコPosco | 方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
| US10851431B2 (en) | 2014-12-18 | 2020-12-01 | Posco | Grain-oriented electrical steel sheet and manufacturing method therefor |
| CN117701835A (zh) * | 2024-02-06 | 2024-03-15 | 包头威丰新材料有限公司 | 一种取向硅钢的高温退火冷却工艺及装置 |
| CN117701835B (zh) * | 2024-02-06 | 2024-06-04 | 包头威丰新材料有限公司 | 一种取向硅钢的高温退火冷却工艺及装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030401 |