JPH09196060A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH09196060A
JPH09196060A JP764696A JP764696A JPH09196060A JP H09196060 A JPH09196060 A JP H09196060A JP 764696 A JP764696 A JP 764696A JP 764696 A JP764696 A JP 764696A JP H09196060 A JPH09196060 A JP H09196060A
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JP
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bearing
radial
fixed
inner ring
hub
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Application number
JP764696A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Hiromitsu Muraki
宏光 村木
Ikunori Sakatani
郁紀 坂谷
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さが低くてコンパクトで、且つ非回転同期
成分の振れを小さくすることができる軸受装置を提供す
る。 【解決手段】 深みぞ玉軸受7の内輪8は軸部材5に軸
受すき間10を介して外挿されている。深みぞ玉軸受7
の外輪9は基台4の内径面に固定され、基台4は軸部材
5に固定されている。内輪8の内径面に設けたラジアル
軸受面12にはヘリングボーン状の動圧発生用の溝8a
が設けられ、該ラジアル軸受面12と軸部材5の外周面
に設けたラジアル外周面5aとにより、ラジアル動圧流
体軸受Rが構成されている。内輪8の外径面には、ハブ
6が固着されている。ハブ6の内径面にはロータ14が
固定され、基台4の外径面にはロータ14にエアギャッ
プを隔てて配設されたステータ15が固定されてスピン
ドルモータ2が構成されており、該モータ2の駆動によ
りハブ6が回転駆動されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁気ディス
ク装置のスピンドルモータに用いられる軸受装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の軸受装置としては、例え
ば図5に示すものが知られている。この軸受装置は、基
台aに固定された軸部材bと磁気ディスク(図示せ
ず。)が搭載されるハブ(回転体)cとの間に軸方向に
互いに離間配置された2個の玉軸受dを備えたもので、
該玉軸受dによって回転するハブcのラジアル荷重とア
キシアル荷重とを支持するものである。ハブcの内径面
にはロータ(マグネット)eが固定され、基台aの外径
面にはロータeにエアギャップを隔てて周対向に配され
たステータfが固定されてスピンドルモータgが構成さ
れており、かかるモータgの駆動によりハブcひいては
磁気ディスクが回転駆動されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、磁気
ディスク装置に対する薄型化及び高密度記録化の要請が
ますます高まっており、該磁気ディスク装置のスピンド
ルモータgの高さを低くすることや非回転同期成分の振
れを小さくすることが求められてる。したがって、スピ
ンドルモータgに組み込まれている2個の玉軸受dに対
しても、高さを低くすることや非回転同期成分の振れを
小さくすることが求められる。
【0004】しかしながら、上記従来の軸受装置におい
ては、非回転同期成分の振れを小さくすることができな
いのが現状であり、したがって、薄型化と非回転同期成
分の振れを小さくするという両方の課題を解決すること
ができず、磁気ディスク装置に対する薄型化及び高密度
記録化の要請に応えることができなかった。ここで、本
発明者等が鋭意検討した結果、スピンドルモータgの非
回転同期成分の振れの主な原因は、玉軸受d単体の非回
転同期成分の振れよりも2個の玉軸受dの組み立て誤差
に起因するミスアライメントによる影響が大きいという
知見を得、かかる知見に基づいて上記課題を解決するに
至った。
【0005】本発明はかかる知見に基づいてなされたも
のであり、高さが低くてコンパクトで、且つ非回転同期
成分の振れを小さくすることができる軸受装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明に係る軸受装置は、外輪部材と内輪部材と
の間に玉が配設された玉軸受を備え、内輪部材の内周面
に設けたラジアル軸受面を軸部材の外周面に設けたラジ
アル外周面に軸受すき間を介して外挿すると共に、ラジ
アル軸受面及びラジアル外周面の少なくとも一方に動圧
発生用の溝を設け、さらに、外輪部材と軸部材とを一体
に固定したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態で
ある軸受装置を説明するための説明的断面図である。図
1は磁気ディスク装置1のスピンドルモータ2に本発明
に係る軸受装置3を組み込んだもので、該軸受装置3
は、基台4に固定された軸部材5と、磁気ディスク(図
示せず。)が搭載されるハブ(回転体)6と、ハブ6を
支持する深みぞ玉軸受7とを備える。玉軸受として配設
した深みぞ玉軸受7は、内輪部材としての内輪8と、外
輪部材としての外輪9と、内輪8と外輪9との間に配設
された複数個の玉11とを備える。内輪8は、外輪9よ
りも軸方向上方に突出形成され、内輪8の内周面に設け
た円筒状のラジアル軸受面12は軸部材5の外周面に設
けた円筒状のラジアル外周面5aに軸受すき間10を介
して外挿されている。また、外輪9は基台4の内径面に
固定されており、これにより、外輪9が基台4を介して
軸部材5と一体に固定されている。
【0008】ラジアル軸受面12にはヘリングボーン状
の動圧発生用の溝8aが設けられており、該ラジアル軸
受面12とラジアル外周面5aとによってラジアル動圧
流体軸受Rが構成されている。ここで、この実施の形態
では、内輪8の材質を軸受鋼又はマルテンサイト系のス
テンレス鋼とし、内輪軌道となる外層部を高周波焼入れ
又はレーザ焼入れによりHRC58以上に硬くすること
によって、内輪8の内径面にあたる内層部を外挿部より
軟らかくしており、これにより、ラジアル軸受面12に
動圧発生用の溝8aをボール転造により容易に塑性加工
できるようにしている。
【0009】内輪8の外輪9から突出する部分の外径面
には、ハブ6が固着されている。ハブ6の内径面にはロ
ータ(マグネット)14が固定され、基台4の外径面に
はロータ14にエアギャップを隔てて周対向に配された
ステータ15が固定されてスピンドルモータ2が構成さ
れており、該モータ2の駆動により、内輪8が転動体で
ある玉11及びラジアル動圧流体軸受Rの流体膜を介し
てハブ6ひいては磁気ディスクと一体となって回転駆動
されるようになっている。なお、かかる駆動時には、動
圧発生用の溝8aのポンピング作用により、軸受すき間
10内の潤滑流体に動圧が発生して、内輪8が軸部材5
に非接触で回転するようになっている。深みぞ玉軸受7
は、ラジアル負荷容量とスラスト負荷容量とを有し、ま
た、ラジアル動圧流体軸受Rはラジアル負荷容量を有す
る。深みぞ玉軸受7への予圧は、モータ2のロータ14
に対するステータ15の軸方向位置を下方又は上方にず
らせることにより、ロータ14に下向き又は上向きの磁
気吸引力を作用させて負荷するようにしている。
【0010】ラジアル軸受面12の軸方向の両端部に
は、軸受すき間10から該両端部にはみ出す潤滑流体を
表面張力により保持するためのテーパ部16が設けられ
ており、これにより、潤滑流体の漏れと周囲への飛散が
防止され、したがって、磁気ディスク装置の磁気ヘッド
とディスク媒体との浮上すき間が小さい場合において
も、潤滑流体の飛散による回転中の磁気ヘッドの損傷を
良好に回避することができる。
【0011】ここで、テーパ部16の軸心に対する角度
θは2°〜45°の範囲が好ましく、2°未満だとテー
パ部16で保持できる余分な潤滑流体の量が少なくな
り、一方、45°より大きいと回転中の遠心力によって
潤滑流体が飛散しやすくなる場合がある。回転数が36
00rpmよりも高速の場合には、テーパ部16の軸心
に対する角度θを30°以下にすると潤滑流体の飛散防
止効果がより顕著になる。
【0012】なお、ラジアル動圧流体軸受Rの少なくと
も回転側の軸受面、すなわち、この実施の形態ではラジ
アル軸受面12に潤滑流体をはじく性質を持つはつ潤滑
流体剤を被着しておくと、はつ潤滑流体剤にはじかれた
潤滑流体が毛細管現象により軸受すき間10へ移行して
外部へ飛散しなくなり、軸受すき間10からの潤滑流体
の流出・飛散の防止を確実に行うことができる。具体的
には、例えば潤滑流体にフッ素油を用いる場合には、軸
受面12にはシリコン油を予め被着しておき、潤滑流体
に鉱油や合成油を用いる場合には、軸受面12にはフッ
素油系改質膜を被着しておくとよい。
【0013】また、この実施の形態では、内輪8の上端
面から回転中に振り切られる潤滑流体の飛散をより確実
に防止するために、内輪8の上端面をハブ6の上面より
も軸方向に若干落ち込ませて段差17を設け、これによ
り、段差17に潤滑流体を保持可能にして軸受すき間1
0の潤滑流体がハブ6の上端面へ移行しないようにして
いる。
【0014】このようにこの実施の形態においては、深
みぞ玉軸受7の内輪8の内径面のラジアル軸受面12に
動圧発生用の溝8aを設けている。ラジアル動圧流体軸
受Rの作動時、すなわち内輪8の回転時には、軸受すき
間10は軸方向両端部の圧力が高くなると共に、軸方向
中央部に向かってさらに圧力が高くなる。ラジアル軸受
面12は、軸受すき間10の全体を介してラジアル外周
面5aに支持されるため、従来の軸受装置のように軸方
向に2個の玉軸受を離間配置しなくて済み、この結果、
軸方向の高さが低いコンパクトな軸受装置を提供するこ
とができる。
【0015】また、1個の深みぞ玉軸受7の内輪8の内
径面をラジアル軸受面12としてラジアル動圧流体軸受
Rを構成しているため、従来の軸受装置のように、2個
の玉軸受の組合せに起因するミスアライメントによる非
回転同期成分の振れの増大を防止でき、この結果、スピ
ンドルモータ2の非回転同期成分の振れを小さくするこ
とができる。
【0016】さらに、深みぞ玉軸受7の内輪8はラジア
ル動圧流体軸受Rの流体膜でダンパ支持されるため、外
部衝撃によって玉と軌道に圧痕がつきにくく、したがっ
て、特に可搬形の磁気ディスク装置において耐衝撃性に
優れたものとすることができ、しかも、ハブ6も流体膜
でダンパ支持されるため、回転中の振動を良好に抑制す
ることができる。
【0017】なお、上記実施の形態では、内輪8の材質
を軸受鋼又はマルテンサイト系のステンレス鋼とし、内
輪軌道となる外層部を高周波焼入れ又はレーザ焼入れに
よりHRC58以上に硬くすることによって、内輪8の
内径面にあたる内層部を外層部より軟らかくしてラジア
ル軸受面12に動圧発生用の溝8aをボール転造により
容易に塑性加工できるようにしているが、必ずしもこれ
に限定する必要はなく、例えば、内輪8の材質に浸炭鋼
を用いて内輪軌道及び内輪8の端面のみ浸炭し、その後
の熱処理により外層部及び端面を硬くすることによっ
て、内層部を外層部より軟らかくするようにしてもよ
い。、また、上記実施の形態では、動圧発生用の溝8a
の溝パターンとしてヘリングボーン状のものを採用して
いるが、該溝パターンは特に限定されるものではなく、
溝パターンとして例えばスパイラル状のもの等を採用し
てもよい。
【0018】さらに、上記実施の形態では、動圧発生用
の溝8aを回転側である内輪8のラジアル軸受面12の
みに設けているが、必ずしもこのようにする必要はな
く、動圧発生用の溝8aをラジアル軸受面12及び固定
側である軸部材5のラジアル外周面5aの両方に設けて
もよく、または動圧発生用の溝8aをラジアル外周面5
aのみに設けてもよい。ラジアル外周面5aのみに動圧
発生用の溝8aを設けるようにすると、内輪8は通常の
玉軸受と同じ材質、熱処理で済むというメリットがあ
る。
【0019】そして、ラジアル外周面5aに動圧発生用
の溝8aを設ける場合には、軸部材5の材質としてマル
テンサイト系のステンレス鋼を用いると、熱処理により
硬さを塑性加工可能なHRC40〜50程度に保つこと
により、動圧発生用の溝8aをボール転造により塑性加
工することができる。また、軸部材5の材質に快削黄
銅、アルミニウム合金等の軟質金属を用いて動圧発生用
の溝8aの形成の際の塑性加工を容易にしてもよい。さ
らに、軸部材5と基台4を軟質なアルミニウム合金で一
体に製作して動圧発生用の溝8aの形成の際の塑性加工
を容易にしてもよく、あるいは多少コスト高になるが、
軸部材5の材質としてステンレス鋼等の焼入れ可能なも
のを用いて熱処理等により硬くしておき、動圧発生用の
溝8aをエッチング加工で形成するようにしてもよい。
【0020】さらに、上記実施の形態では、玉軸受とし
て深みぞ玉軸受を採用しているが、これに限定されず、
例えばスラスト玉軸受、4点接触玉軸受等の他の玉軸受
を適宜選択して採用することができ、また、玉軸受の形
式、構造、材質及び熱処理等についても上記実施の形態
に限定する必要はなく、適宜変更してもよい。次に、図
2を参照して本発明の第2の実施の形態である軸受装置
について説明する。尚、上述した第1の実施の形態と重
複する部分については同一符号を付してその説明を省略
する。
【0021】図2は磁気ディスク装置20のスピンドル
モータ21に本発明に係る軸受装置22を組み込んだも
ので、該軸受装置22は、基台23に固定された軸部材
24と、磁気ディスク(図示せず。)が搭載されるハブ
(回転体)25と、ハブ25を支持する深みぞ玉軸受2
6とを備える。玉軸受として配設された深みぞ玉軸受2
6は、外輪29と、内輪27及び該内輪27の内径面に
固着されたスリーブ28と、外輪29と内輪27との間
に配設された複数個の玉11とを備える。ここで、外輪
29は本発明の外輪部材を構成し、内輪27及びスリー
ブ28は本発明の内輪部材を構成する。内輪27の内径
面には、スリーブ28が外輪29より上方に突出して固
着され、スリーブ28の内径面に設けた円筒状のラジア
ル軸受面31は軸部材24の外周面に設けた円筒状のラ
ジアル外周面5aに軸受すき間30を介して外挿され、
また、スリーブ28の外輪29から突出する部分の外周
面にはハブ25が固着されている。外輪29は基台23
の内径面に固定されており、これにより、外輪29が基
台23を介して軸部材24と一体に固定されている。
【0022】ラジアル軸受面31にはヘリングボーン状
の動圧発生用の溝8aが設けられており、該ラジアル軸
受面31とラジアル外周面5aとによりラジアル動圧流
体軸受Rが構成されている。ここで、この実施の形態で
は、スリーブ28の材質を加工性と摺動性に優れた快削
黄銅やりん青銅等の軟質金属とし、ラジアル軸受面31
への塑性加工による動圧発生用の溝8aの形成を容易に
すると共に、起動時の接触による境界潤滑性を向上させ
ている。なお、深みぞ玉軸受26への予圧は、モータ2
1のロータ14とステータ15との間に作用する軸方向
の磁気吸引力に加えて、ハブ25に外輪29に対向して
固着した磁石32と強磁性体である外輪29との間に作
用する軸方向の磁気吸引力とを併用しているが、これに
限定されず、使用条件によってはどちらか一方の磁気吸
引力を作用させるようにしてもよい。なお、磁石32と
強磁性体の部材の設置場所は、基台23とハブ25とが
吸引する方向であればどの位置でもよい。また、基台2
3とハブ25とに磁石をそれぞれ設置する場合は、磁石
と磁石との軸方向の吸引力による深みぞ玉軸受26への
予圧でもよく、軸方向の反発力による予圧でもよい。
【0023】また、この実施の形態では、ラジアル動圧
流体軸受Rから潤滑流体が磁気ディスク装置内に飛散す
るのを確実に防止するために、ハブ25の上面をアルミ
ニウムシート等の遮蔽板33により覆っている。すなわ
ち、遮蔽板33によりラジアル動圧流体軸受Rの上端側
から磁気ディスク装置内に潤滑流体が飛散するのを防止
すると共に、深みぞ玉軸受26に内蔵されるシールド板
またはゴムシール(共に図示せず。)によってラジアル
動圧流体軸受Rの下端側から磁気ディスク装置内に潤滑
流体が飛散するのを防止して、磁気ディスク装置内への
潤滑流体の飛散を確実に防止している。なお、その他の
構成及び作用効果は上述した第1の実施の形態とほぼ同
一なのでその説明を省略する。
【0024】次に、図3を参照して本発明の第3の実施
の形態である軸受装置について説明する。尚、上述した
第1の実施の形態と重複する部分については同一符号を
付してその説明を省略する。図3は磁気ディスク装置4
0のスピンドルモータ41に本発明に係る軸受装置42
を組み込んだもので、該軸受装置42は、基台43に固
定された軸部材44と、磁気ディスク(図示せず。)が
搭載されるハブ(回転体)45と、ハブ45を支持する
スラスト玉軸受46とを備える。このように玉軸受とし
てスラスト負荷容量を有するスラスト玉軸受46を用い
ることにより、アキシアル負荷能力を高めている。スラ
スト玉軸受46は、外輪49と、内輪47及び該内輪4
7の内径面に固着されたスリーブ48と、外輪49と内
輪47との間に配設された玉11とを備える。ここで、
外輪49は本発明の外輪部材を構成し、内輪47及びス
リーブ48は本発明の内輪部材を構成する。スリーブ4
8の内周面に設けた円筒状のラジアル軸受面51は軸部
材44の外周面に設けたラジアル外周面5aに軸受すき
間50を介して外挿され、また、内輪47の外径面には
ハブ45が固着されている。スラスト玉軸受46の外輪
(外輪部材)49は基台43の内径面に固定されてお
り、これにより外輪49が基台43を介して軸部材44
と一体に固定されている。
【0025】ラジアル軸受面51にはヘリングボーン状
の動圧発生用の溝8aが設けられており、該ラジアル軸
受面51とラジアル外周面5aとによってラジアル動圧
流体軸受Rが構成されている。また、ヘリングボーン状
の動圧発生用の溝8aは軸方向に2箇所接続して設けら
れており、これによりモーメント荷重に対する剛性を高
めている。ここで、この実施の形態では、第2の実施の
形態と同様に、スリーブ48の材質を加工性と摺動性に
優れた快削黄銅やりん青銅等の軟質金属とし、ラジアル
軸受面51への塑性加工による動圧発生用の溝8aの形
成を容易にすると共に、起動時の接触による境界潤滑性
を向上させている。
【0026】ハブ45の外周部にはロータ(マグネッ
ト)52が固定され、基台43の外周部にはロータ52
にエアギャップを隔てて軸方向に対向するステータ53
が固定されてスピンドルモータ41が構成されており、
該モータ41の駆動によりハブ45ひいては磁気ディス
クが回転駆動されるようになっている。そして、モータ
41として軸方向対向形を用いることにより、アキシア
ル方向の磁気吸引力を高めて輸送時にハブ45が軸部材
44から抜け落ちないようにしている。
【0027】また、軸部材44との嵌め合い面となるハ
ブ45の内周面の互いに180°離間した位置には、ハ
ブ45を軸受に組み立て後に外部から軸受すき間50に
潤滑流体を注射器(マイクロシリンジ)で充填するため
の溝状の貫通路54が2箇所設けられている。なお、そ
の他の構成及び作用効果は上述した第1の実施の形態と
ほぼ同一なのでその説明を省略する。
【0028】次に、図4を参照して本発明の第4の実施
の形態である軸受装置について説明する。この実施の形
態の軸受装置は軸回転タイプのものである。なお、上述
した第1の実施の形態と重複する部分については同一符
号を付してその説明を省略する。図4は磁気ディスク装
置60のスピンドルモータ61に本発明に係る軸受装置
62を組み込んだもので、該軸受装置62は、基台63
に内輪65が固着された深みぞ玉軸受64を備える。玉
軸受として配設された深みぞ玉軸受64は、外輪70
と、内輪65及び該内輪65の内径面に固着されたスリ
ーブ66と、外輪70と内輪65との間に配設された複
数の玉11とを備える。ここで、外輪70は本発明の外
輪部材を構成し、内輪65及びスリーブ66は本発明の
内輪部材を構成している。スリーブ66の内周面に設け
た円筒状のラジアル軸受面71は、ハブ67に固着され
た軸部材68の外周面に設けた円筒状のラジアル外周面
5aに軸受すき間69を介して外挿されている。また、
ハブ67の内径面には外輪70が固着されており、これ
により外輪70がハブ67を介して軸部材68と一体に
固定されている。
【0029】ラジアル軸受面71にはヘリングボーン状
の動圧発生用の溝8aが設けられており、該ラジアル軸
受面71とラジアル外周面5aとによってラジアル動圧
流体軸受Rが構成されている。また、ヘリングボーン状
の動圧発生用の溝8aは軸方向に2箇所接続して設けら
れており、これによりモーメント荷重に対する剛性を高
めている。ここで、この実施の形態では、第2の実施の
形態と同様に、スリーブ66の材質を加工性と摺動性に
優れた快削黄銅やりん青銅等の軟質金属とし、ラジアル
軸受面71への塑性加工による動圧発生用の溝8aの形
成を容易にすると共に、起動時の接触による境界潤滑性
を向上させている。
【0030】ハブ67の外周部にはロータ(マグネッ
ト)72が固定され、基台63の外周部にはロータ72
にエアギャップを隔てて軸方向に対向するステータ73
が固定されてスピンドルモータ61が構成されており、
該モータ61の駆動により軸部材68と外輪70がそれ
ぞれ転動体である玉11及びラジアル動圧流体軸受Rの
流体膜を介してハブ67ひいては磁気ディスクと一体と
なって回転駆動されるようになっている。その他の構成
及び作用効果は上述した第1の実施の形態とほぼ同一な
のでその説明を省略する。
【0031】なお、上述した軸部材5,24,44と、
基台4,23,43とを一つの部材で構成して軸部材と
し、該軸部材を直接外輪部材に固定してもよい。また、
軸部材68とハブ67とを一つの部材で構成して軸部材
とし、該軸部材を直接外輪部材に固定してもよい。
【0032】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
では、従来の軸受装置のように軸方向に2個の玉軸受を
離間配置しなくて済むため、軸方向の高さが低いコンパ
クトな軸受装置となり、しかも、2個の玉軸受の組合せ
に起因するミスアライメントによる非回転同期成分の振
れの増大を防止できるので、スピンドルモータ等の非回
転同期成分の振れを小さくすることができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である軸受装置を説
明するための説明的断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態である軸受装置を説
明するための説明的断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態である軸受装置を説
明するための説明的断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態である軸受装置を説
明するための説明的断面図である。
【図5】従来の軸受装置を説明するための説明的断面図
である。
【符号の説明】
3…軸受装置 5…軸部材 5a…ラジアル外周面 7…深みぞ玉軸受(玉軸受) 8…内輪(内輪部材) 8a…動圧発生用の溝 9…外輪(外輪部材) 10…軸受すき間 11…玉 12…ラジアル軸受面 28,48,66…スリーブ(内輪部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪部材と内輪部材との間に玉が配設さ
    れた玉軸受を備え、内輪部材の内周面に設けたラジアル
    軸受面を軸部材の外周面に設けたラジアル外周面に軸受
    すき間を介して外挿すると共に、ラジアル軸受面及びラ
    ジアル外周面の少なくとも一方に動圧発生用の溝を設
    け、さらに、外輪部材と軸部材とを一体に固定したこと
    を特徴とする軸受装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008041427A1 (en) * 2006-09-29 2008-04-10 Thk Co., Ltd. Rolling bearing, shaft rotating mechanism using the rolling bearing, linear actuator using the rolling bearing
US8353630B2 (en) * 2007-10-09 2013-01-15 Hgst, Netherlands B.V. Fluid dynamic bearing with a labyrinth seal

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