JPH102327A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH102327A
JPH102327A JP15240296A JP15240296A JPH102327A JP H102327 A JPH102327 A JP H102327A JP 15240296 A JP15240296 A JP 15240296A JP 15240296 A JP15240296 A JP 15240296A JP H102327 A JPH102327 A JP H102327A
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JP
Japan
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bearing
peripheral surface
dynamic pressure
radial
ball
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JP15240296A
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English (en)
Inventor
Ikunori Sakatani
郁紀 坂谷
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Hiromitsu Muraki
宏光 村木
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高さが低くコンパクトで、且つ組立誤差の影響
がなくて非回転同期成分の振れが小さく、しかも回転に
伴う潤滑流体の飛散の少ない軸受装置を提供する。 【解決手段】外輪部材9と内輪部材8との間に玉10が
配設された玉軸受7を備え、外輪部材9の外周面に設け
たラジアル外周面11を動圧軸受部材4の内周面に設け
たラジアル内周面12に軸受すき間13を介して外挿す
ると共に、ラジアル外周面11ラジアル内周面12との
少なくとも一方に動圧発生用の溝15を設け、内輪部材
8と動圧軸受部材4とを一体に固定した。玉軸受の外周
に動圧軸受を配設したため、軸方向の高さを低くできる
と共に軸受すき間で玉軸受の組立誤差を吸収でき、かつ
玉軸受の潤滑グリースの飛散も動圧軸受でシールされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高さが低くコンパ
クトで、且つ組立誤差の影響を受けにくい軸受装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば磁気ディスク装置のスピン
ドルモータに組み込んで使用される軸受装置として、図
5に示すようなものが知られている。この軸受装置は、
基台aに固定される軸部材bと、図示しない磁気ディス
クが搭載されて回転駆動されるハブcと、軸部材bとハ
ブcとの間に軸方向に互いに離間して配置された2個の
玉軸受dとを備え、その玉軸受dにより回転するハブc
のラジアル加重とアキシアル加重とを支持している。ハ
ブcの内径面にはロータ(マグネット)eが固定され、
基台aの外径面には前記ロータeにエアギャップを隔て
て半径方向対向に配されたステータfが固定されてスピ
ンドルモータgが構成されており、かかるモータgの駆
動によりハブcひいては磁気ディスクが回転駆動される
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、磁気
ディスク装置に対する薄型化及び高密度記録化の要請が
ますます高まっており、これに伴い磁気ディスク装置の
スピンドルモータgの高さを低くすることや非回転同期
成分の振れを小さくすることが求められてる。したがっ
て、スピンドルモータgに組み込まれている2個の玉軸
受dに対しても、高さを低くすることや非回転同期成分
の振れを小さくすることが求められる。しかして、公知
ではないが最近の本発明者等の研究により、スピンドル
モータの非回転同期成分の主な原因は、玉軸受単体の非
回転数同期成分の振れよりも2個の玉軸受の組立誤差に
起因するミスアライメントによる影響が大きいことが判
明した。
【0004】一方、スピンドルモータの軸受装置では、
磁気ディスク装置の磁気ヘッドとディスク媒体との浮上
すき間が小さいことから、例えばディスク媒体面に潤滑
流体の微小粒子等が存在しても回転中の磁気ヘッドが損
傷を受けるおそれがあり、これを避けるために潤滑流体
の飛散しにくい軸受装置が必要とされている。
【0005】そこで、本発明は、高さが低くコンパクト
で、且つ組立誤差の影響がなく従って非回転数同期成分
の振れが小さい軸受装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る軸受装置は、外輪部材と内輪部材と
の間に玉が配設された玉軸受を備え、前記外輪部材の外
周面に設けたラジアル外周面を動圧軸受部材の内周面に
設けたラジアル内周面に軸受すき間を介して外挿すると
共に、ラジアル外周面とラジアル内周面との少なくとも
一方に動圧発生用の溝を設け、内輪部材と動圧軸受部材
とを一体に固定したことを特徴とする。
【0007】ここで、前記軸受装置の前記ラジアル外周
面とラジアル内周面との少なくとも一方は、軸受すき間
の端部にテーパ部を設けたものとすることができる。ま
た、前記軸受装置は、動圧発生用の溝で発生した前記軸
受すき間内の流体圧を、軸受すき間より半径方向内側で
あって動圧軸受部材と玉軸受との間の箇所を含む圧力室
に伝達して前記玉軸受に予圧を付与することができる。
【0008】本発明に係る軸受装置によれば、玉軸受の
外輪部材の外周に動圧軸受部材を配設したため、軸受装
置の軸方向の高さを低くできる。また動圧軸受部材と外
輪部材とを備えた動圧軸受には非回転数同期成分の振れ
がなく、しかも軸受すき間を有するために組立誤差に起
因するミスアライメントの影響も受けにくいため、本発
明の軸受装置を組み込んだスピンドルモータの非回転数
同期成分の振れを小さくすることができる。
【0009】また、本発明に係る軸受装置にあっては、
玉軸受が動圧軸受部材の内側に位置するため、たとえ玉
軸受から潤滑グリースが飛散しても外側にある動圧軸受
の軸受すき間に保持され、軸受装置の外部への飛散を防
止できる。更に、動圧軸受部材と外輪部材との少なくと
も一方には軸受すき間の端部にテーパ部を設けると、当
該軸受すき間に満たされた潤滑流体が表面張力の作用で
そのテーパ部に保持されるため、軸受装置の回転作動に
伴う潤滑流体の飛散が防止される。従って本発明の軸受
装置を使用すれば、磁気ディスク装置の内部の汚染を防
止できる。
【0010】また、軸受装置に圧力室を設けて玉軸受に
予圧を付与すると、軸受装置の剛性を向上させることが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を参
照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態の断面
図で、磁気ディスク装置のスピンドルモータに本発明に
係る軸受装置1を軸固定で組み込んだものである。すな
わち、底部に円筒状の凸部4aを設けた基台4と、基台
4に固定された軸部材5と、その軸部材5に取り付けら
れてハブ(回転体)6を支持する深みぞ玉軸受(以下、
単に玉軸受という)7とを備えている。玉軸受7は内輪
部材としての内輪8と、外輪部材としての外輪9と、内
輪8と外輪9との間に配設された複数個の玉10とを備
えている。その内輪8の内周面は軸部材5の外径面に嵌
合して一体に固定されている。一方、外輪9は内輪8よ
りも軸方向上方に突出形成され、その突出部分の外径面
に、図示しない磁気ディスクが搭載される外輪固定部材
としてのハブ6が固着されている。また、外輪9の外周
面には、円筒状のラジアル外周面11が設けられてお
り、そのラジアル外周面11に軸受すき間13を介して
対向配置されている基台4の円筒状の凸部4aの内径面
が、ラジアル内周面12とされ、ラジアル内周面12に
はヘリングボーン状の動圧発生用の溝15が設けられて
いる。従って、基台4は動圧軸受部材を構成し、この動
圧軸受部材4は軸部材5を介して内輪部材8に一体に固
定されている。このようにラジアル外周面11とラジア
ル内周面12とによって構成された動圧軸受Rは、軸受
すき間13に充填された例えば潤滑油,グリース,磁性
流体等の潤滑流体で潤滑されている。
【0012】ここで、この実施の形態では、玉軸受の外
輪9の材質を軸受鋼又はマルテンサイト系のステンレス
鋼としてHRC58以上に硬くしている。一方、ラジア
ル内周面12となる基台4の円筒状の凸部4aの内径面
は、塑性加工可能なHRC40〜50程度の型さの材質
とし、動圧発生用の溝15をボール転造により塑性加工
している。このように、ラジアル内周面12である基台
4の内径面に動圧発生用の溝15を設けるようにする
と、外輪9は通常の玉軸受と同じ材質,熱処理で済むと
いう利点がある。
【0013】これとは逆に、外輪9の外周面のラジアル
外周面11の方に動圧発生用の溝15を設けてもよい
が、その場合は、外輪9の材質を軸受鋼又はマルテンサ
イト系のステンレス鋼とし、外輪軌道となる内層部は高
周波焼入れ等によりHRC58以上に硬くする一方、ラ
ジアル外周面11となる外層部は塑性加工可能なHRC
40〜50程度に保って動圧発生用の溝15をボール転
造により容易に塑性加工できるようにするとよい。な
お、動圧発生用の溝15をエッチングで加工するように
してもよいが、その場合はコスト高になる。
【0014】前記ハブ6の内径面にはロータ(マグネッ
ト)16がバックヨーク17を介して固定され、基台4
の凸部4aの外径面にはロータ16にエアギャップを隔
てて半径方向対向に配されたステータ18が固定されて
スピンドルモータMが構成されている。このスピンドル
モータMの作動により、玉軸受7の外輪9が玉10及び
動圧軸受Rの流体膜を介してハブ6ひいては磁気ディス
クと一体に回転駆動される。なお、かかる駆動時には、
動圧発生用の溝15のポンピング作用により、軸受すき
間13内の潤滑流体に動圧が発生して、外輪9が基台4
に非接触で回転するようになっている。深みぞ玉軸受7
は、ラジアル負荷容量とスラスト負荷容量とを有し、ま
た、動圧軸受Rはラジアル負荷容量を有する。
【0015】深みぞ玉軸受7への予圧は、スピンドルモ
ータMのロータ16に対するステータ18の軸方向位置
を下方にずらせることにより、ロータ16に下向きの磁
気吸引力を作用させて外輪部材9に下向きの予圧を負荷
するようにしている。
【0016】前記基台の凸部4aの内周面に形成された
動圧軸受Rのラジアル内周面12の軸方向上下の両端部
には、軸受すき間13の中間部から当該両端部にはみ出
す潤滑流体を表面張力により保持するためのテーパ部1
9が設けられている。これにより、潤滑流体の漏れと周
囲への飛散が防止され、また玉軸受7からダストが発生
してもテーパ部19で保持された動圧軸受Rの潤滑流体
により捕捉される。したがって、磁気ディスク装置の磁
気ヘッドとディスク媒体との浮上すき間が小さい場合に
おいても、潤滑流体やダストの飛散による回転中の磁気
ヘッドの損傷を良好に回避することができる。ここで、
前記テーパ部19の軸心に対するテーパ角度θの大きさ
は、2°以上45°未満が好ましい。2°未満と小さい
とテーパ部19で保持できる余分な潤滑流体の量が少な
くなり、一方、45°より大きいと回転中の遠心力によ
って潤滑流体が飛散しやすくなる場合がある。回転数が
3600rpmよりも高速の場合には、テーパ部19の
軸心に対する角度θを30°以下にすると潤滑流体の飛
散防止効果がより顕著になる。
【0017】なお、動圧軸受Rのラジアル外周面11と
ラジアル内周面12との少なくとも一方に潤滑流体をは
じく性質を持つ撥潤滑流体剤を被着しておくと、撥潤滑
流体剤にはじかれた潤滑流体が毛細管現象により軸受す
き間13へ移行して外部へ飛散しなくなり、軸受すき間
13からの潤滑流体の流出・飛散の防止を確実に行うこ
とができる。具体的には、例えば潤滑流体にフッ素油を
用いる場合には、撥潤滑流体剤としてシリコン油を予め
被着しておき、潤滑流体に鉱油や合成油を用いる場合に
は、撥潤滑流体剤としてフッ素油系改質膜を被着してお
くとよい。
【0018】このように本実施の形態においては、玉軸
受7の外輪9の外周面に対向する基台4の内周面である
ラジアル内周面12に、動圧発生用の溝15を設けてお
り、ラジアル動圧流体軸受Rの作動時、すなわち外輪9
の回転時には、軸受すき間13は、テーパ部19より軸
方向内側の箇所では軸方向両端部の圧力が高くなると共
に、軸方向中央部に向かってさらに圧力が高くなる。外
輪9のラジアル外周面11は、軸受すき間13の全体を
介してラジアル内周面12に支持されるため、従来の軸
受装置のように軸方向に2個の玉軸受を離間配置しなく
て済み、この結果、軸方向の高さが低いコンパクトな軸
受装置を提供することができる。
【0019】また、1個の玉軸受7の外輪9の外径面を
ラジアル外周面11としてラジアル動圧流体軸受Rを構
成しているため、従来の軸受装置のように、2個の玉軸
受の組合せに起因するミスアライメントによる非回転同
期成分の振れの増大を防止でき、この結果、スピンドル
モータMの非回転同期成分の振れを小さくすることがで
きる。
【0020】また、特に可搬型の磁気ディスク装置では
玉軸受7の耐衝撃性が問題になるが、本実施形態では玉
軸受7の外輪9は動圧軸受Rの流体膜でダンパ支持され
るため、外部衝撃を受けても玉10と軌道に圧痕がつき
にくい。したがって、特に可搬形の磁気ディスク装置に
おいて耐衝撃性に優れたものとすることができ、しか
も、ハブ6も流体膜でダンパ支持される外輪9に固定さ
れるため、回転中の振動を良好に抑制することができ
る。
【0021】なお、上記の実施形態では、動圧発生用の
溝15の溝パターンとしてヘリングボーン状のものを採
用しているが、該溝パターンは特に限定されるものでは
なく、溝パターンとして例えばスパイラル状のもの等を
採用してもよい。
【0022】さらに、上記の実施形態では、動圧発生用
の溝15を固定側である基台4の内周面のラジアル内周
面12にのみ設けているが、必ずしもこのようにする必
要はなく、動圧発生用の溝15をラジアル内周面12及
び回転側である玉軸受の外輪9のラジアル外周面11の
両方に設けてもよく、または動圧発生用の溝15をラジ
アル外周面11のみに設けてもよい。
【0023】また、上記の実施形態では、玉軸受として
深みぞ玉軸受を採用しているが、これに限定されず、例
えばスラスト玉軸受、4点接触玉軸受等の他の玉軸受を
適宜選択して採用することができ、また、玉軸受の形
式、構造、材質及び熱処理等についても上記実施形態に
限定する必要はなく、適宜変更してもよい。
【0024】次に、図2を参照して本発明の軸受装置の
第2の実施形態について説明する。尚、上述した第1の
実施形態と重複する部分については同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0025】この実施形態は、磁気ディスク装置のスピ
ンドルモータに本発明に係る軸受装置21を軸回転で組
み込んでいる点が上記第1の実施形態と異なる。すなわ
ち、軸部材5は動圧軸受部材であるハブ6の方に固定さ
れており、その軸部材5の外径面に玉軸受7の内輪8の
内周面が嵌合して一体に固定されている。従って、内輪
部材8は軸部材5を介して動圧軸受部材6に一体に固定
されている。一方、外輪9は内輪8よりも軸方向下方に
突出形成され、その突出部分の下端部が外輪固定部材と
しての基台4に一体に固定されている。そして、外輪9
の外径面にスリーブ部材22が固着され、外輪9とスリ
ーブ部材22とによって外輪部材が構成される。スリー
ブ部材22の外周面が動圧軸受Rのラジアル外周面11
とされてヘリングボーン状の動圧発生用の溝15が設け
られ、そして、ラジアル外周面11に軸受すき間13を
介して対向配置されているハブ6の円筒状の凸部6aの
内径面が、動圧軸受Rのラジアル軸受面12とされてい
る。
【0026】また、動圧軸受Rの軸受すき間13の潤滑
流体を表面張力により保持するテーパ部19は、スリー
ブ部材22の外周面であるラジアル外周面11の軸方向
上下の両端部に設けられている。その他の構成は上記第
1の実施形態のものとほぼ同様である。
【0027】この実施形態によれば、外輪9の外径面に
固着されるスリーブ部材22を軟質金属を使用すること
により、スリーブ部材22の外周面に動圧軸受Rの動圧
発生用の溝15を塑性加工で容易に形成することがで
き、外輪9の材質には通常の玉軸受と同じ材質,熱処理
を適用できるという利点がある。
【0028】なお、深みぞ玉軸受7への予圧は、第1の
実施形態と同じくスピンドルモータMのロータ16に対
するステータ18の軸方向位置を下方にずらせることに
より、ロータ16に下向きの磁気吸引力を作用させてい
るが、この場合は玉軸受7の内輪8の方に下向きの力が
働くので、玉軸受7には予圧が負荷される点が第1の実
施形態とは異なる。
【0029】その他の作用・効果は、上記第1の実施形
態の場合と同様である。続いて、図3を参照して本発明
の軸受装置の第3の実施形態について説明する。尚、上
述した第1の実施形態と重複する部分については同一符
号を付してその説明を省略する。
【0030】この実施形態は、磁気ディスク装置のスピ
ンドルモータに本発明に係る軸受装置31を、第1の実
施形態と同じく軸固定で組み込んだものである。基台4
に固定された軸部材5が図1のものより長くなってお
り、その軸部材5の上端部の外径面に玉軸受7の内輪8
の内周面が嵌合して一体に固定されている。一方、外輪
9は内輪8の軸方向の上下両方向に突出して形成され、
僅かに突出した上方の突出部分の外径面が外輪固定部材
としてのハブ6に固着されている。外輪9の外周面には
動圧軸受Rのラジアル外周面11が設けられている。こ
れに対し、そのラジアル外周面11に軸受すき間13を
介して対向配置されている基台4の円筒状の凸部4aの
内径面にはスリーブ部材32が固着され、動圧軸受部材
は基台4とスリーブ部材32とを備えている。そのスリ
ーブ部材32の内周面が動圧軸受Rのラジアル内周面1
2とされて、スパイラル状の動圧発生用の溝15を有し
ている。このようにスリーブ部材32の内周面に動圧発
生用の溝15を設けるようにすると、当該動圧発生用の
溝15を塑性加工で容易に形成できる利点がある。な
お、スリーブ部材32に、無電解ニッケルめっき,PT
FE含有無電解複合ニッケルめっき,クロムめっき,ア
ルマイト処理等の表面処理を施すことにより摺動性を与
えると共に耐摩耗性を向上させると、軸受装置31の起
動時における動圧軸受Rのラジアル外周面11とラジア
ル内周面12との接触による境界潤滑性を向上させるこ
とができる。また、ラジアル外周面11となる外輪外径
面にポリフェニレンサルファイド樹脂やポリアミドイミ
ド樹脂等を主成分とする樹脂コーティングを施すと、ス
リーブ部材32に上記無電解ニッケルめっき等の表面処
理を行わなくても、軸受装置31の起動停止時の境界潤
滑性を向上させることができる。
【0031】また、本実施形態の動圧軸受Rで使用する
潤滑流体は、空気,不活性ガス等の気体を使用している
点及び動圧発生用の溝15は一方向に傾斜させたスパイ
ラル状である点も第1の実施形態と異なる。そのため、
この実施形態の場合の動圧軸受Rには、玉軸受7を介し
てハブ6の回転を非接触で支持する機能の他に、次のよ
うな玉軸受7に対する予圧付与の機能を有する。すなわ
ち、ハブ6が回転すると、スパイラル状の動圧発生用の
溝15の働きで図3の矢符号に示す方向(軸受装置31
の外部から内部に向かう方向)に気体の潤滑流体が流れ
る。その結果、軸受すき間13より半径方向内側であっ
て基台4と玉軸受7との間の個所を含む圧力室33の圧
力が高くなり、ハブ6,外輪9が図の上方に持ち上げら
れて外輪9に上向きの予圧が付与される。
【0032】一方、スピンドルモータMのロータ16に
対するステータ18の軸方向位置は、第1の実施形態の
場合とは逆の上方にずらせてロータ16に上向きの磁気
吸引力を作用させている。これによっても玉軸受7に上
向きの予圧が負荷される。かくして両予圧の負荷が加算
されることから、この実施形態の玉軸受7への予圧は第
1の実施形態のものより大きくできる。
【0033】なお、外輪9に上向きの予圧が作用するの
で、玉軸受7の接触角αは、図3に鎖線で示すようにな
り、接触角αの交点である作用点Aは、動圧軸受R最大
圧力発生部Bから軸方向に大きく離れた位置になる。そ
のため、軸受装置のモーメントを大きくすることができ
るという利点がある。
【0034】その他の構成及び作用効果は第1の実施形
態のものと同様である。更に、図4を参照して本発明の
軸受装置の第4の実施形態について説明する。尚、上述
した第1の実施形態と重複する部分については同一符号
を付してその説明を省略する。
【0035】この軸受装置41は、前記第3の実施形態
における玉軸受7を磁気ディスク装置のスピンドルモー
タに軸回転で組み込んだ例である。すなわち、軸部材5
は動圧軸受部材を構成するハブ6の方に固定されてお
り、その軸部材5の外径面に玉軸受7の内輪8の内周面
が嵌合して一体に固定されている。一方、外輪9は内輪
8よりも軸方向下方に突出形成され、その突出部分の下
端部が基台4に一体に固定されており、その外輪9の外
周面が動圧軸受Rのラジアル外周面11とされている。
そして、ハブ6の下面にハブ6と共に動圧軸受部材を構
成する円筒状のスリーブ部材42の上端が固着され、そ
のスリーブ部材42の内周面が動圧軸受Rのラジアル内
周面12とされて非対称のヘリングボーン状の動圧発生
用の溝15を有している。この動圧軸受Rの潤滑流体に
は空気,不活性ガス等の気体が使用される。そして、軸
受すき間13より半径方向内側であって動圧軸受部材
6,42と外輪固定部材4との間の空間が圧力室43と
して形成されている。
【0036】この軸受装置の場合は、動圧軸受Rの動圧
発生用の溝15は非対称のヘリングボーン溝であると共
に、ハブ6が回転すると図4の矢符号に示す方向(軸受
装置31の外部から内部に向かう方向)に気体の潤滑流
体が流れる。その結果、ハブ6と玉軸受7との間の空間
に形成された圧力室43の圧力が高くなり、ハブ6,内
輪8が図の上方に持ち上げられて外輪9に下向きの予圧
が付与されると共に、動圧軸受Rのラジアル剛性を向上
することができる。
【0037】その他の構成及び作用効果は上記第3の実
施形態のものと同様である。なお、上述した軸部材5
と、基台4とを一つの部材で構成して動圧軸受部材と
し、該動圧軸受部材を直接内輪部材に固定してもよい。
また、軸部材5とハブ6とを一つの部材で構成して動圧
軸受部材とし、該動圧軸受部材を直接内輪部材に固定し
てもよい。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る軸
受装置では、従来の軸受装置のように軸方向に2個の玉
軸受を離間配置しなくて済むため、軸方向の高さが低い
コンパクトな軸受装置となり、しかも、2個の玉軸受の
組合せに起因するミスアライメントによる非回転同期成
分の振れの増大を防止できるので、スピンドルモータ等
の非回転同期成分の振れを小さくすることができるとい
う効果が得られる。
【0039】また、本発明の第1,第2の実施形態に係
る軸受装置の如くに、動圧軸受のラジアル外周面とラジ
アル内周面との少なくとも一方の端部にテーパ部を設け
ることにより、軸受すき間内の潤滑流体をそのテーパ部
での表面張力の作用で捕捉することができて、回転時の
潤滑流体の飛散が抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軸受装置の第1の実施形態の断面図で
ある。
【図2】本発明の軸受装置の第2の実施形態の断面図で
ある。
【図3】本発明の軸受装置の第3の実施形態の断面図で
ある。
【図4】本発明の軸受装置の第4の実施形態の断面図で
ある。
【図5】従来の軸受装置の断面図である。
【符号の説明】
1 軸受装置 4 基台(動圧軸受部材) 5 軸部材 6 ハブ(動圧軸受部材) 7 深みぞ玉軸受(玉軸受) 8 内輪(内輪部材) 9 外輪(外輪部材) 10 玉 11 ラジアル外周面(動圧軸受の) 12 ラジアル内周面 13 軸受すき間 15 動圧発生用の溝 19 テーパ部 21 軸受装置 22 スリーブ部材 31 軸受装置 33 圧力室 41 軸受装置 43 圧力室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪部材と内輪部材との間に玉が配設さ
    れた玉軸受を備え、前記外輪部材の外周面に設けたラジ
    アル外周面を動圧軸受部材の内周面に設けたラジアル内
    周面に軸受すき間を介して外挿すると共に、ラジアル外
    周面とラジアル内周面との少なくとも一方に動圧発生用
    の溝を設け、内輪部材と動圧軸受部材とを一体に固定し
    たことを特徴とする軸受装置。
JP15240296A 1996-06-13 1996-06-13 軸受装置 Pending JPH102327A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018168764A1 (ja) * 2017-03-15 2018-09-20 株式会社ニッセイ 差動減速機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018168764A1 (ja) * 2017-03-15 2018-09-20 株式会社ニッセイ 差動減速機
JP2018155265A (ja) * 2017-03-15 2018-10-04 株式会社ニッセイ 差動減速機

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