JPH09197127A - 偏光板 - Google Patents

偏光板

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JPH09197127A
JPH09197127A JP8026188A JP2618896A JPH09197127A JP H09197127 A JPH09197127 A JP H09197127A JP 8026188 A JP8026188 A JP 8026188A JP 2618896 A JP2618896 A JP 2618896A JP H09197127 A JPH09197127 A JP H09197127A
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JP
Japan
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polarizing plate
film
polarizing
plate according
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Application number
JP8026188A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kimura
佳宏 木村
Takamasa Moriyama
隆雅 守山
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光特性に優れ、かつ高温、高湿状態での耐
久性にも優れ、更に各種機能を有する偏光板を提供する
こと。 【解決手段】 機能層/保護層/偏光フィルム/保護層
の構成を有する偏光板において、該偏光フィルムに、8
0℃、90%RHの雰囲気中で200時間放置処理後の
ラマン分光法による励起波長514.5nmのAr+
ーザー照射時の105cm-1及び157cm-1のスペク
トル強度をそれぞれa1及びb1とし、該偏光フィルム放
置処理前の該スペクトル強度をそれぞれa0及びb0とす
る時、(b1/a1)/(b0/a0)>0.7を満足する
ポリビニルアルコール系偏光フィルムを用いた偏光板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種機能層を設け
た偏光板に関し、更に詳しくは、光学特性に優れ、かつ
高温・高湿条件下での耐久性に優れた機能層付き偏光板
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、卓上電子計算機、電子時計、ワー
プロ、自動車や機械類の計器類等に液晶表示装置が用い
られ、これに伴い偏光フィルム或いは該偏光フィルムの
両面に保護層が設けられた偏光板の需要も増大してい
る。特に、精度な計器類には高偏光度、高透過度で耐久
性に優れた偏光フィルムが要求されている。
【0003】現在、知られている代表的な偏光フィルム
の一つにポリビニルアルコール系フイルムにヨウ素を染
色させたものがあり、これはポリビニルアルコールの水
溶液を製膜し、これを一軸延伸させてヨウ素染色する
か、ヨウ素染色した後一軸延伸してから、好ましくはホ
ウ素化合物で耐久化処理を行うことによって製造されて
いるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記如
き従来のポリビニルアルコール系偏光フィルムの場合、
偏光性能については十分良好なものが得られるものの、
最近の技術の高度化に伴い更なる光学性能が要求されて
いる。又、上記偏光フィルムでは高温・高湿時の耐久性
についてはまだまだ満足できるものではなく、更に各種
機能層を有した偏光板においてはまだまだ改善の余地が
残るところである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる問題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、機能層/保護層/
偏光フィルム/保護層の構成を有する偏光板において、
該偏光フィルムに、80℃、90%RHの雰囲気中で2
00時間放置処理後のラマン分光法による励起波長51
4.5nmのAr+レーザー照射時の105cm-1及び
157cm-1のスペクトル強度をそれぞれa1及びb1
し、該偏光フィルム放置処理前の該スペクトル強度をそ
れぞれa0及びb0とする時、(b1/a1)/(b0
0)>0.7を満足するポリビニルアルコール系偏光
フィルムを用いた偏光板が、偏光性能に優れ、かつ高温
・高湿時の耐久性にも優れており、更に(b0/a0)<
1.1を満足するとき、本発明の効果が顕著に得られる
ことを見出し本発明を完成するに到った。
【0006】尚、上記の偏光フィルムの80℃,90%
RHの雰囲気中で200時間放置処理に当たっては、処
理前の偏光フィルムの両面に接着剤としてポリビニルア
ルコール水溶液(塗布乾燥厚み0.01μm)を用い
て、表面がアルカリケン化し中和させた三酢酸セルロー
スフィルム(80μm)を貼着した積層体を試料とし、
該試料を上記の条件で放置処理を行った後、該試料をシ
クロヘキサノン中に20℃で12時間浸漬させて両面の
三酢酸セルロースフィルムを溶解して完全に取り除き、
風乾等により表面付着溶剤を完全に除去した後の偏光フ
ィルム単体のスペクトル強度を放置処理後のスペクトル
強度とした。(上記三酢酸セルロースフィルムの除去に
当たっては、該フィルムを削り取るなどして物理的に除
去する方法も可能である。) 又、上記の放置処理前の偏光フィルムのスペクトル強度
測定において、偏光フィルムの製造上等の都合により、
該偏光フィルムに三酢酸セルロースフィルム等の保護層
が積層されているときは、上記等の方法により該保護層
を剥がして偏光フィルム単体のスペクトル強度を測定す
るのである。(保護層がアクリル系樹脂の場合には、ア
セトン,ベンゼン,トルエン等の溶剤を用いることもあ
る。) 又、本発明では偏光フィルムの両面に保護層が設けられ
たものを「偏光板」と称する。
【0007】
【実施の形態】以下、本発明を具体的に説明する。本発
明の偏光フィルムは、ポリビニルアルコール系樹脂フイ
ルムの一軸延伸フイルムで、該ポリビニルアルコール系
樹脂は通常、酢酸ビニルを重合したポリ酢酸ビニルをケ
ン化して製造されるが、本発明では必ずしもこれに限定
されるものではなく、少量の不飽和カルボン酸(塩、エ
ステル、アミド、ニトリル等を含む)、オレフィン類、
ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸塩等、酢酸ビニル
と共重合可能な成分を含有していても良い。又、ポリビ
ニルアルコール樹脂を酸の存在下でアルデヒド類と反応
させたポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマー
ル樹脂などのいわゆるポリビニルアセタール樹脂及びそ
の他ポリビニルアルコール系樹脂誘導体も挙げられる
が、これらに限定されるものではない。これらのうちで
は、耐熱性が良好であるという点から、高ケン化度で高
重合度のPVAが好ましい。即ち、ケン化度は95モル
%以上が好ましく、更には97モル%以上、特には99
モル%以上であって、重合度は1000以上が好まし
く、更には1000〜10000、特に2000〜50
00のものが実用的であるが、本発明ではこれらに限定
されるものではない。
【0008】上記の偏光フィルムの製造法としては、ポ
リビニルアルコール系樹脂を水又は有機溶媒に溶解した
原液を流延製膜して、延伸してヨウ素染色するか、延伸
と染色を同時に行うかヨウ素染色して延伸した後、ホウ
素化合物処理する方法が挙げられるが、本発明ではホウ
素化合物処理中に延伸を行うことが好ましい。原液調製
に際して使用される溶媒としては例えば水はもちろん、
ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリ
ドン、グリセリン、エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、テトラエチレングリコール、トリメチロールプロ
パン等の多価アルコール、エチレンジアミン、ジエチレ
ントリアミン等のアミン類及びこれらの混合物が用いら
れる。
【0009】上記有機溶媒中には少量例えば5〜30重
量%の水を含有させても差し支えない。原液中のポリビ
ニルアルコールの濃度は4〜50重量%が実用的であ
る。該溶剤を用いて得られたポリビニルアルコール製膜
原液は、キャスト法、押出法等任意の方法で製膜され
る。製膜方式としては乾・湿式製膜法にて、即ち、該溶
液を口金スリットから一旦空気中、又は窒素、ヘリウ
ム、アルゴン等の不活性雰囲気中に吐出し次いで凝固浴
中に導いて未延伸フイルムを形成せしめる。又は口金か
ら吐出された製膜溶液は一旦ローラー、あるいはベルト
コンベアー等の上で溶剤を一部乾燥した後で凝固浴中に
導入しても差し支えない。
【0010】また凝固浴に用いる溶媒には前記ポリビニ
ルアルコール系樹脂の溶剤と混和性を有するもので例え
ばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール
等のアルコール類、アセトン、ベンゼン、トルエン等が
挙げられる。上記の如くして得られるポリビニルアルコ
ール未延伸フイルムは、次ぎに延伸及び染色が施され
る。
【0011】フィルムへの染色、つまり偏光素子の吸着
は、フィルムに偏光素子を含有する液体を接触させるこ
とによって行なわれる。通常はヨウ素−ヨウ化カリの水
溶液が用いられ、ヨウ素の濃度は0.1〜2g/l、ヨ
ウ化カリの濃度は10〜50g/l、ヨウ素/ヨウ化カ
リの重量比は20〜100が適当である。染色時間は3
0〜480秒程度が実用的である。水溶媒以外に水と相
溶性のある有機溶媒を少量含有させても差し支えない。
又必要に応じて、染料を含有させてもよい。
【0012】接触手段としては、浸漬、塗布、噴霧等の
任意の手段が適用出来る。染色の終了したフィルムは、
次いでホウ素化合物中で延伸処理される。延伸は、一軸
方向に2.0倍以上、好ましくは3.0〜7.0倍延伸
することが望ましい。この際、前記と直角方向にも若干
の延伸(幅方向の収縮を防止する程度あるいはそれ以上
の延伸)を行っても差し支えない。ホウ素化合物として
はホウ酸、ホウ砂が実用的である。ホウ素化合物は、水
溶液又は水−有機溶媒混合液の形で濃度0.5〜2モル
/l程度で用いられ、液中には少量のヨウ化カリを共存
させるのが実用上望ましい。
【0013】処理法は、浸漬法が望ましいが勿論塗布
法、噴霧法も実施可能である。又必要に応じて処理中
に、あるいは処理後に延伸操作を行っても良い。尚、該
ホウ素化合物による処理は、ポリビニルアルコール系樹
脂溶液にあらかじめホウ素化合物を添加して製膜するこ
とにより代替することも可能である。このようにして、
本発明に用いられるヨウ素染色されたポリビニルアルコ
ール系偏光フィルムが得られるわけであるが、本発明で
は該フィルムが80℃,90%RHの雰囲気中で200
時間放置処理後のラマン分光法による励起波長514.
5nmのAr+レーザー照射時の105cm-1及び15
7cm-1のスペクトル強度をa1及びb1とし、該放置処
理前の該スペクトル強度をa0及びb0とした時、(b1
/a1)/(b0/a0)>0.7を満足することが最大
の特徴で、偏光フィルムの製造条件をコントロールする
ことによって上式を満足させることが必要である。
【0014】例えば、原反として高重合度のポリビニル
アルコール系樹脂を選択したり、偏光フィルムの製造時
の延伸工程において垂直方向の延伸を付加したり、2段
階以上の多段階に分けて延伸したり、三酢酸セルロース
フィルム等の保護層を積層後乾燥処理を施したりする方
法等を単独又は適宜組み合わせることによって実現する
ことができるが、これらに限定されるものではない。上
記の放置処理方法及びラマン分光法について更に詳述す
れば、先ず、前述の如き方法で得られた偏光フィルムを
ラマン分光測定器(例えば、日本分光社製,Jasco
NR−1800M)を用いて、励起波長として51
4.5nmのAr+レーザーを照射(出力2mW)し、
この時の105cm-1及び157cm-1のスペクトル強
度a0及びb0を室温で測定(測定時間;16sec×5
回、測定径;200μm、測定モード;後方散乱)す
る。次に上記の如く該偏光フィルムの両面に三酢酸セル
ロースフィルムを貼着後、80℃,90%RHの雰囲気
中で200時間放置した後取り出してシクロヘキサノン
中で該三酢酸セルロースフィルムを剥離した後、上記と
同様にラマン分光測定器により、再度偏光フィルム単体
の105cm-1及び157cm-1のスペクトル強度a1
及びb1を測定するのである。
【0015】上記のスペクトル強度の決定に当たって
は、上記の測定方法により得られたチャートのピークか
らそれぞれのスペクトル強度を読み取るのであるが、該
スペクトル強度の決定は最小自乗法を用いた波形分離法
により行い、その際各ピークは3変数(スペクトル位
置、スペクトル強度、半価幅)を含むローレンツ関数
を、ベースラインは2変数(切片、傾き)を含む直線関
数と仮定して波形分離を行い、各スペクトル強度を決定
するのである。そして、上記のa0、b0、a1及びb1
らなる(b1/a1)/(b0/a0)の値が0.7を越え
る偏光フィルムが本発明で用いられる偏光フィルムであ
り、好ましくは0.7〜1.5である。該値が0.7以
下では、偏光フィルムの耐久性が劣って、本発明の目的
を達し得ない。更に本発明では、上記の(b0/a0)の
値が1.1より少ないとき、即ち(b0/a0)<1.1
の条件を満たすとき、高温・高湿時の耐久性に優れてお
り特に有用である。
【0016】本発明では、上記の如く特定の偏光フィル
ムの両面に保護層が設けられ、更にいずれかの該保護層
の外側に機能層が設けられる。該保護層としては、光学
的透明度と機械的強度に優れたフィルムが用いられ、例
えば酢酸セルロース系フィルム、アクリル系フィルム、
ポリエステル系樹脂フィルム、ポリオレフィン系樹脂フ
ィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリエーテルエ
ーテルケトン系フィルム、ポリスルホン系フィルムが挙
げられるが、三酢酸セルロースフィルム等の酢酸セルロ
ース系フィルムが最も好ましい。又、偏光フィルムと保
護層の貼着に関しては、天然或いは合成ゴム、ウレタン
系樹脂、アクリル系樹脂、ブチラール樹脂、エポキシ系
樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビ
ニルアルコール系樹脂等を主成分とする接着剤ないし粘
着剤等を用いて、風乾法、化学硬化法、熱硬化法、熱溶
融法等により貼着せしめることができる。
【0017】本発明の機能層としては、具体的にはアン
チグレア層、ハードコート層、アンチリフレクション
層、ハーフリフレクション層、反射層、蓄光層、エレク
トロルミネッセンス層などが挙げられ、更に各種2種以
上の組み合わせをすることも可能で、例えば蓄光層と反
射層、蓄光層とハーフリフレクション層、蓄光層と光拡
散層、蓄光層とエレクトロルミネッセンス層、ハーフリ
フレクション層とエレクトロルミネッセンス層、アンチ
グレア層とアンチリフレクション層などの組み合わせが
挙げられる。但し、これらに限定されることはない。
【0018】アンチグレア層とは、偏光板表面への蛍光
灯等の写り込み像を拡散し表示を見やすくしたり、指紋
等の付着を防止するためのもので、具体的には粒子径が
0.1〜20μのシリカビーズ等の無機充填剤やアクリ
ル、スチレン、ジビニルベンゼン、メラミン、ベンゾグ
アナミン等の有機充填剤を配合したメラミン系樹脂、ウ
レタン系樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド系樹脂、シ
リコーン系樹脂等の熱硬化性樹脂や多官能アクリル系の
紫外線或いは電子線等のエネルギー線硬化性樹脂等が用
いられ、保護層表面に、バーコート、ロールコート、グ
ラビアコート、エアナイフコート等の公知の塗工方法に
より塗工される。該アンチグレア層の厚みは1〜20μ
程度である。
【0019】ハードコート層とは、表面硬度をH(鉛筆
硬度)以上にして耐擦傷性を付与するもので、具体的に
はメラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、
アルキッド系樹脂、シリコーン系樹脂等の熱硬化性樹脂
や多官能アクリル系樹脂を主成分とし、紫外線或いは電
子線等によるエネルギー線硬化性樹脂やSiO2等の金
属酸化物等が用いられ、保護層表面に形成される。該層
の形成方法としては、樹脂の場合にはバーコート、ロー
ルコート、グラビアコート、エアナイフコート等の公知
の塗工方法が、又金属酸化物の場合には真空蒸着方法が
好適に採用される。該ハードコート層の厚みは1〜20
μ程度である。
【0020】アンチリフレクション層とは、偏光板表面
での外光反射を抑制し表示を見やすくするためのもの
で、具体的にはフッ素系樹脂やSiO2、MgF2、Zr
2、AlO3、TiO2等の金属酸化物等が用いられ、
保護層表面に形成される。該層の形成方法としては、樹
脂の場合にはバーコート、ロールコート、グラビアコー
ト、エアナイフコート等の公知の塗工方法が、又金属酸
化物の場合には真空蒸着方法が好適に採用され、該金属
酸化物は2層以上積層されることが多く、該アンチリフ
レクション層の厚みは0.05〜1μ程度である。又、
アンチリフレクション層とアンチグレア層を組み合わせ
て使用することも有効である。
【0021】ハーフリフレクション層とは、昼間は外光
反射を利用し、夜間はバックライトからの透過光を利用
してディスプレイを表示させて低消費電力化を図るため
のもので、保護層の外側に形成される。具体的には、鱗
片状雲母、二酸化チタン被覆雲母、板状魚鱗箔、六角板
状塩基性炭酸鉛、酸塩化ビスマス等の微細雲母又は真珠
顔料、微小ガラスビーズ、ガラス粉砕粒等のガラス製
品、プラスチックチップ、プラスチック粉砕粒等のプラ
スチック製品等の透明及び/又は半透明粒子を含有した
粘着剤を用いて、(メタ)アクリル系樹脂、アセテー
ト、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリウレタン等
の光学的透明性を有する合成樹脂層を偏光板と貼り合わ
せたり、上記合成樹脂層上に上記透明及び/又は半透明
粒子を被着したフィルムを粘着剤を介して偏光板と貼り
合わせたりする等の方法が採られるが、これに限られる
ものではない。該ハーフリフレクション層付き偏光板は
実用的には液晶パネルの下偏光板として用いられ、ハー
フリフレクション層が下層となるように、即ちハーフリ
フレクション層が設けられていない保護層が液晶パネル
に貼合される。
【0022】反射層とは、昼間に外光反射を利用してデ
ィスプレイを表示させてバックライトを省略するための
もので、具体的には三酢酸セルロース系フィルム等の酢
酸セルロース系フィルム、ポリエチレンテレフタレート
等の基材上にアルミニウム、銀等の高反射率を有する金
属を蒸着し、粘着剤を介して偏光板(一方の保護層)に
貼合される。該反射層付き偏光板は実用的には液晶パネ
ルの下偏光板として用いられ、反射層が下層となるよう
に、即ち反射層が設けられていない保護層が液晶パネル
に貼合される。
【0023】蓄光層とは、昼間に外光を蓄えることで夜
間にはバックライト無しでディスプレイを表示させるこ
とができるためのもので、具体的には、硫化亜鉛、或い
は硫化カルシウムを母体とし、これに賦活剤として銅を
添加し、融剤を混ぜて焼成した緑色の蛍光体がよく用い
られたり、又、該蓄光型の塗料にラジウムやストロンチ
ウム等のα線、β線を放射する元素を微量加えて自ら発
光する発光型の塗料とし用いられる。該蓄光層は偏光板
の片面(一方の保護層)にアクリル樹脂等のバインダー
樹脂とともにコーティングされ、該蓄光層付き偏光板は
実用的には液晶パネルの下偏光板として用いられ、蓄光
層が下層となるように、即ち蓄光層が設けられていない
保護層が液晶パネルに貼合される。又、蓄光層の下層に
反射層を設けたり、蓄光層と偏光板の間にハーフリフレ
クション層を設けたすることも有効である。
【0024】エレクトロルミネッセンス層とは、従来の
バックライトに代わり軽量化、薄膜化が図られるための
もので、実用的には液晶パネルの下偏光板の更に下層に
設けられる。エレクトロルミネッセンス材料としては、
無機材料のものと有機材料のものとがあり、無機材料と
しては硫化亜鉛等の蛍光体粒子が挙げられ、有機材料と
してはトリス(8−キノリノラト)アルミニウム錯体、
ビス(ベンゾキノリノラト)ベリリウム錯体等が挙げら
れる。実際の使用に際しては、エレクトロルミネッセン
ス層の片面(偏光板側)にITO電極を、もう片面に誘
電体層及び背面電極を設けて、ITO電極と背面電極に
電流を通し発光させる。又、エレクトロルミネッセンス
層と偏光板の間に蓄光層又はハーフリフレクション層を
設けたりすることも有効である。
【0025】本発明では、上記の各種機能層を偏光板に
設けること、又、各種機能層を上記の如く種々組み合わ
せて偏光板に設けることで、光学性能に優れ、かつ高
温、高湿の条件下での耐久性に優れた効果を発揮するの
である。
【0026】更に本発明の機能層/保護層/偏光フィル
ム/保護層の構成を有する偏光板において、機能層が設
けられていない保護層側に更にアクリル系粘着剤層が設
けられて、液晶表示装置などのガラス基材に貼着されて
実装に供されるのである。該アクリル系粘着剤として
は、公知のものが用いられ、該アクリル系粘着剤の主成
分であるアクリル系樹脂の構成成分としては、ガラス転
移温度の低く柔らかい主モノマー成分やガラス転移温度
の高く硬いコモノマー成分、更に必要に応じ少量の官能
基含有モノマー成分が挙げられる。
【0027】具体的には、アクリル酸エチル、アクリル
酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ベン
ジル、アクリル酸シクロヘキシル等のアルキル基の炭素
数2〜12程度のアクリル酸アルキルエステルやメタク
リル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタ
クリル酸ベンジル、メタクリル酸シクロヘキシル等のア
ルキル基の炭素数4〜12程度のメタクリル酸アルキル
エステルなど主モノマー成分が挙げられ、前記のコモノ
マー成分としては、アクリル酸メチルやメタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル等の
アルキル基の炭素数1〜3のメタクリル酸アルキルエス
テル、酢酸ビニル、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、スチレンなどが挙げられる。
【0028】前記以外に官能基含有モノマー成分として
は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモノカ
ルボン酸、マレイン酸、フマール酸、シトラコン酸、グ
ルタコン酸、イタコン酸等の多価カルボン酸、及びこれ
らの無水物等のカルボキシル基含有モノマーや2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロ
キシルプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート等やN−メチロールア
クリルアミド等のヒドロキシル基含有モノマー等の他に
(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタク
リレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジ
ルエーテル等が挙げられる。
【0029】かかる官能基含有モノマー成分のうちで、
特にカルボキシル基含有モノマーの使用が好ましい。か
かる主モノマー成分の含有量は、他に含有させるコモノ
マー成分や官能基含有モノマー成分の種類や含有量によ
り一概に規定できないが、一般的には上記主モノマーを
50重量%以上含有させることが好ましい。本発明のア
クリル系樹脂は、主モノマー、コモノマー、更に必要に
応じて官能基含有モノマーを有機溶剤中でラジカル共重
合させる如き、当業者周知の方法によって容易に製造さ
れる。
【0030】前記重合に用いられる有機溶剤としては、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル類、n−プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコールなどの脂肪族アルコール
類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのケトン類などが挙げられる。前記
ラジカル重合に使用する重合触媒としては、通常のラジ
カル重合触媒であるアゾビスイソブチロニトリル、ベン
ゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、クメンハイドロパーオキサイドなどが具体例として
挙げられる。
【0031】上記のアクリル系樹脂は、必要に応じて架
橋剤、カップリング剤(シリコーン、アルミニウム、チ
タン)等の添加剤が0.001〜5重量%配合されて最
終的に本発明の粘着剤となる。該架橋剤としては、イソ
シアネート系化合物、エポキシ系化合物、アルデヒド系
化合物、アミン化合物、金属塩、金属アルコキシド、金
属キレート化合物、アンモニウム塩及びヒドラジン化合
物等が例示される。上記の架橋剤の配合量は、アクリル
系樹脂100重量部に対して0.001〜8重量部程度
である。
【0032】かくして本発明の偏光板は、80℃、90
%RHの雰囲気中で200時間放置処理前後のラマン分
光測定値が、特定の関係を示す偏光フィルムを用い、更
に各種機能層を設けているため、偏光特性に優れ、かつ
高温・高湿状態での耐久性にも優れ、各種機能層の機能
を充分に発揮し、電子卓上計算機、電子時計、ワープ
ロ、自動車や機械類の計器類等の液晶表示装置、サング
ラス、防目メガネ、立体メガネ、表示素子(CRT、L
CD等)用反射低減層等に用いられ、特に自動車や機械
類の計器類等の液晶表示装置に有用である。
【0033】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明の偏光板を更に詳
しく説明する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは
特に断りのない限り重量基準である。又、本発明で言う
偏光度は次式で示される。 〔(H11−H1)/(H11+H1)〕1/2 × 100(%) ここでH11は2枚の偏光フィルムサンプルの重ね合わせ
時において、偏光フィルムの配向方向が同一方向になる
様に重ね合わせた状態で分光光度計を用いて測定した透
過率(%)、H1は2枚のサンプルの重ね合わせ時にお
いて、偏光フィルムの配向方向が互いに直交する方向に
なる様に重ね合わせた状態で測定した透過率(%)であ
る。
【0034】実施例1−(1)〜(7) 平均重合度1700、平均ケン化度99.5モル%のポ
リビニルアルコールを水に溶解し、5.0重量%濃度の
水溶液を得た。該液をポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に流延後、乾燥して膜厚60μのフィルムを得
た。このフィルムを10cm巾に切断しチャックに装着
した。該フィルムをヨウ素0.2g/l、ヨウ化カリ6
0g/lよりなる水溶液中に30℃にて4分間浸漬し
た。ついでホウ酸70g/l、ヨウ化カリ30g/lの
組成の水溶液に55℃にて5分間浸漬すると共に、先ず
2.2倍に延伸し、次いで1.7倍に延伸して、更に
1.5倍に延伸した後、20℃で10秒間水洗し、風乾
で24時間乾燥を行って延伸フィルムを得た。そして、
予め表面をアルカリ処理し酸で中和した三酢酸セルロー
スフィルム(富士写真フィルム(株)製、フジタックF
T−UV80、80μm厚)をポリビニルアルコール接
着剤(3%水溶液、乾燥塗布厚0.01μm)を用いて
該延伸フィルムの両面に貼着後100℃で1分間乾燥さ
せて偏光板を得た。
【0035】次に該偏光板をシクロヘキサノン中に20
℃で12時間浸漬させて該三酢酸セルロースフィルムを
完全に取り除いて偏光フィルムを得た。該偏光フィルム
(20mm×20mm)をラマン分光測定器(日本分光
社製,Jasco NR−1800M)を用いて、励起
波長として514.5nmのAr+レーザーを照射して
本文中に記載の条件にて105cm-1及び157cm-1
のスペクトル強度を室温で測定したところ、37.81
(a0)及び29.88(b0)であった。更に該偏光フ
ィルムの両面に保護層として上記の三酢酸セルロースフ
ィルムを再度ポリビニルアルコール接着剤で上記の方法
と同様に接着して三酢酸セルロース/偏光フィルム/三
酢酸セルロースの3層積層体(偏光板)を得た。次に
該3層積層体を80℃,90%RHの雰囲気中で200
時間放置して処理後の3層積層体を得た後、該積層体を
シクロヘキサノン中に20℃で12時間浸漬させて該保
護層を取り除いて偏光フィルム単体として、同様にラマ
ン分光測定器により、再度該偏光フィルムの105cm
-1及び157cm-1のスペクトル強度を測定したとこ
ろ、30.94(a1)及び28.38(b1)で、これ
らの測定値より(b0/a0)及び(b1/a1)/(b0
/a0)の値を算出すると0.79及び1.16であっ
た。
【0036】上記偏光板の片面に、表1に示す如き機
能層を設けることで本発明の偏光板を得た。該偏光板の
耐久性を調べるために、上記の偏光板を65℃、95%
RHの条件下で500時間放置して、その後の単体透過
率及び偏光度を分光光度計にて測定し、放置処理前の単
体透過率及び偏光度からその単体透過率変化及び偏光度
変化を測定した。
【0037】又、各種機能層付き偏光板の機能性評価を
下記の如き方法により評価した。 (アンチグレア層) 蛍光灯の拡散性 蛍光灯を該偏光板に写し込んだときの該像による表示品
位を下記の基準で評価した。 A・・・蛍光灯の形状が認識できない B・・・蛍光灯の形状が認識できる ヘイズ値変化 該偏光板を上記条件下での放置前後のヘイズ値を測定
し、下記の基準により評価した。 ○・・・放置前後のヘイズ値の変化率が30%未満 ×・・・放置前後のヘイズ値の変化率が30%以上
【0038】(ハードコート層) 耐擦傷性 スチールウールで該偏光板の表面を1kg/cm2で1
0回擦った際のキズの有無を測定し、下記の基準で評価
した。 ○・・・キズなし ×・・・キズあり 表面鉛筆硬度 JIS K 5400に準じて該偏光板の表面硬度を測
定し、下記の基準で評価した。 ○・・・H以上の表面硬度を有する ×・・・H未満の表面硬度を有する
【0039】(アンチリフレクション層) 蛍光灯の写り込み 蛍光灯を該偏光板に写し込んだときの該像による表示品
位を下記の基準で評価した。 A・・・蛍光灯の写り込みにより他の表示が阻害されな
い B・・・蛍光灯の写り込みにより他の表示が阻害される 表面反射率 該偏光板を上記条件下での放置前後の反射率を測定し、
下記の基準で評価した。 ○・・・放置前後の反射率の変化率が30%未満 ×・・・放置前後の反射率の変化率が30%以上
【0040】(ハーフリフレクション層) 夜間及び昼間の実表示品位 夜間及び昼間において、該偏光板の表示を下記の基準に
より評価した。 A・・・夜間及び昼間とも短時間で表記が認識できる B・・・夜間及び昼間とも短時間で表記が認識できない 透過率 該偏光板を上記条件下での放置前後の透過率を測定し、
下記の基準で評価した。 ○・・・放置前後の透過率の変化率が30%未満 ×・・・放置前後の透過率の変化率が30%以上 反射率 該偏光板を上記条件下での放置前後の反射率を測定し、
下記の基準で評価した。 ○・・・放置前後の反射率の変化率が30%未満 ×・・・放置前後の反射率の変化率が30%以上
【0041】(反射層) 昼間の実表示品位 昼間に該偏光板の表示を下記の基準により評価した。 A・・・短時間で表記が認識できる B・・・短時間で表記が認識できない 反射率 該偏光板を上記条件下での放置前後の反射率を測定し、
下記の基準で評価した。 ○・・・放置前後の反射率の変化率が30%未満 ×・・・放置前後の反射率の変化率が30%以上
【0042】(蓄光層) 夜間の実表示品位 夜間に該偏光板の表示を下記の基準により評価した。 A・・・表記が認識可能である B・・・表記が認識不可能である 表面輝度 該偏光板を上記条件下での放置前後の輝度を測定し、下
記の基準で評価した。 ○・・・放置前後の輝度の変化率が30%未満 ×・・・放置前後の輝度の変化率が30%以上
【0043】(エレクトロルミネッセンス層) 夜間の実表示品位 夜間に該偏光板の表示を下記の基準により評価した。 A・・・短時間で表記が認識可能である B・・・短時間で表記が認識不可能である 表面輝度 該偏光板を上記条件下での放置前後の輝度を測定し、下
記の基準で評価した。 ○・・・放置前後の輝度の変化率が30%未満 ×・・・放置前後の輝度の変化率が30%以上
【0044】
【表1】 機能層 機能層の構成 膜厚(μ) 実施例1 (1) AG層 アクリル樹脂中に粒径3μmのシリカフィ 5 ラーを1%配合したものをコート (2) HC層 アクリル樹脂をコート 1 (3) AR層 フッ素系樹脂をコート 0.1 (4) HR層 アクリル樹脂中に二酸化チタン被覆雲母を 10 10%配合したものをコート (5) GR層 PETフィルムに銀を蒸着させたフィルムを 1 積層 (6) 蓄光層 アクリル樹脂中に硫化亜鉛5%と銅5%から 5 なる蓄光材料を配合したものをコート (7) EL層 アクリル樹脂中にビス(ベンゾキノリノライ 5 ト)ベリリウム錯体を5%配合したものPE Tフィルムにコートし、更にITOにより透 明電極を形成したものを積層 注)AG層:アンチグレア層、HC層:ハードコート層、AR層:アンチリフレ クション層、HR層:ハーフリフレクション層、GR層:反射層、EL層:エレ クトロルミネッセンス層、PET:ポリエチレンテレフタレート
【0045】実施例2−(1)〜(7) 実施例1において、平均重合度2600、平均ケン化度
99.5モル%のポリビニルアルコールを用い、延伸工
程において最初の延伸倍率を2倍に変更した以外は、実
施例1と同様の操作を行い、ラマン分光測定器によりa
0、b0、a1及びb1を測定したところ、a0=42.2
3、b0=36.32、a1=27.42、b1=22.
53でこれらの測定値より(b0/a0)及び(b1
1)/(b0/a0)の値を算出すると0.86及び
0.95であった。得られた偏光板の片面に、実施例1
で用いた表1に示す如き機能層を設けることで本発明の
偏光板を得た。該偏光板の耐久性及び機能性について実
施例1と同様に評価した。
【0046】実施例3−(1)〜(7) 実施例1において、平均重合度4000、平均ケン化度
99.5モル%のポリビニルアルコールを用い、延伸工
程において先ず3倍に延伸し、次いで1.7倍に延伸す
る2段のみの延伸処理とし、三酢酸セルロースフィルム
積層後の乾燥温度を60℃に変更した以外は、実施例1
と同様の操作を行い、ラマン分光測定器によりa0
0、a1及びb1を測定したところ、a0=35.27、
0=31.69、a1=39.63、b1=27.05
でこれらの測定値より(b0/a0)及び(b1/a1)/
(b0/a0)の値を算出すると0.90及び0.76で
あった。得られた偏光板の片面に、実施例1で用いた表
1に示す如き機能層を設けることで本発明の偏光板を得
た。該偏光板の耐久性及び機能性について実施例1と同
様に評価した。
【0047】比較例1 実施例1において、延伸処理を5.6倍の1回のみと
し、三酢酸セルロースフィルム積層後の乾燥温度を60
℃に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、ラ
マン分光測定器によりa0、b0、a1及びb1を測定した
ところ、a0=12.15、b0=22.92、a1=1
4.72、b1=18.73でこれらの測定値より(b0
/a0)及び(b1/a1)/(b0/a0)の値を算出す
ると1.89及び0.67であった。得られた偏光板の
耐久性について実施例1と同様に評価した。
【0048】比較例2 実施例1において、平均重合度2600、平均ケン化度
99.5モル%のポリビニルアルコールを用い、延伸処
理を5.1倍の1回のみとし、三酢酸セルロースフィル
ム積層後の乾燥温度を60℃に変更した以外は、実施例
1と同様の操作を行い、ラマン分光測定器によりa0
0、a1及びb1を測定したところ、a0=28.00、
0=38.09、a1=21.06、b1=28.64
でこれらの測定値より(b0/a0)及び(b1/a1)/
(b0/a0)の値を算出すると1.36及び0.62で
あった。得られた偏光板の耐久性について実施例1と同
様に評価した。
【0049】比較例3 実施例1において、平均重合度4000、平均ケン化度
99.5モル%のポリビニルアルコールを用い、延伸処
理を5.1倍の1回のみとし、三酢酸セルロースフィル
ム積層後の乾燥温度を60℃に変更した以外は、実施例
1と同様の操作を行い、ラマン分光測定器によりa0
0、a1及びb1を測定したところ、a0=34.56、
0=41.70、a1=36.41、b1=25.46
でこれらの測定値より(b0/a0)及び(b1/a1)/
(b0/a0)の値を算出すると1.21及び0.58で
あった。得られた偏光板の耐久性について実施例1と同
様に評価した。実施例、比較例の評価結果を表2に示
す。
【0050】
【表2】 耐久試験前 耐久試験後 機能層の評価 偏光度 偏光度 偏光度変化 (%) (%) (%) 実施例1 (1) 99.9 98.8 −1.1 A ○ − (2) 99.9 98.8 −1.1 ○ ○ − (3) 99.9 98.8 −1.1 A ○ − (4) 99.9 98.8 −1.1 A ○ ○ (5) 99.9 98.8 −1.1 A ○ − (6) 99.9 98.8 −1.1 A ○ − (7) 99.9 98.8 −1.1 A ○ − 実施例2 (1) 99.9 99.1 −0.8 A ○ − (2) 99.9 99.1 −0.8 ○ ○ − (3) 99.9 99.1 −0.8 A ○ − (4) 99.9 99.1 −0.8 A ○ ○ (5) 99.9 99.1 −0.8 A ○ − (6) 99.9 99.1 −0.8 A ○ − (7) 99.9 99.1 −0.8 A ○ − 実施例3 (1) 99.9 99.3 −0.6 A ○ − (2) 99.9 99.3 −0.6 ○ ○ − (3) 99.9 99.3 −0.6 A ○ − (4) 99.9 99.3 −0.6 A ○ ○ (5) 99.9 99.3 −0.6 A ○ − (6) 99.9 99.3 −0.6 A ○ − (7) 99.9 99.3 −0.6 A ○ − 比較例1 99.8 77.1 −22.7 − − − 〃 2 99.9 81.3 −18.6 − − − 〃 3 99.8 85.6 −14.2 − − − 注)表中、機能層の評価〜は上記各々の評価方法によるものである。
【0051】
【発明の効果】本発明の偏光板は、80℃、90%RH
の雰囲気中で200時間放置処理前後のラマン分光測定
値が、特定の関係を示す偏光フィルムを用い、更に各種
機能層を設けているため、偏光特性に優れ、かつ高温・
高湿状態での耐久性にも優れ、各種機能層の機能を充分
に発揮し、電子卓上計算機、電子時計、ワープロ、自動
車や機械類の計器類等の液晶表示装置、サングラス、防
目メガネ、立体メガネ、表示素子(CRT、LCD等)
用反射低減層等に用いられ、特に自動車や機械類の計器
類等の液晶表示装置に有用である。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能層/保護層/偏光フィルム/保護層
    の構成を有する偏光板において、該偏光フィルムに、8
    0℃、90%RHの雰囲気中で200時間放置処理後の
    ラマン分光法による励起波長514.5nmのAr+
    ーザー照射時の105cm-1及び157cm-1のスペク
    トル強度をそれぞれa1及びb1とし、該偏光フィルム放
    置処理前の該スペクトル強度をそれぞれa0及びb0とす
    る時、(b1/a1)/(b0/a0)>0.7を満足する
    ポリビニルアルコール系偏光フィルムを用いることを特
    徴とする偏光板。
  2. 【請求項2】 (b0/a0)<1.1を満足するポリビ
    ニルアルコール系偏光フィルムを用いることを特徴とす
    る請求項1記載の偏光板。
  3. 【請求項3】 機能層がアンチグレア層であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の偏光板。
  4. 【請求項4】 機能層がハードコート層であることを特
    徴とする請求項1又は2記載の偏光板。
  5. 【請求項5】 機能層がアンチリフレクション層である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の偏光板。
  6. 【請求項6】 機能層がハーフリフレクション層である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の偏光板。
  7. 【請求項7】 機能層が反射層であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の偏光板。
  8. 【請求項8】 機能層が蓄光層であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の偏光板。
  9. 【請求項9】 機能層がエレクトロルミネッセンス層で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の偏光板。
  10. 【請求項10】 機能層がアンチグレア層とアンチリフ
    レクション層からなることを特徴とする請求項1又は2
    記載の偏光板。
  11. 【請求項11】 機能層が蓄光層と反射層からなること
    を特徴とする請求項1又は2記載の偏光板。
  12. 【請求項12】 機能層が蓄光層とハーフリフレクショ
    ン層からなることを特徴とする請求項1又は2記載の偏
    光板。
  13. 【請求項13】 機能層が蓄光層と光拡散層からなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の偏光板。
  14. 【請求項14】 機能層が蓄光層とエレクトロルミネッ
    センス層からなることを特徴とする請求項1又は2記載
    の偏光板。
  15. 【請求項15】 機能層がハーフリフレクション層とエ
    レクトロルミネッセンス層からなることを特徴とする請
    求項1又は2記載の偏光板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000258606A (ja) * 1999-03-09 2000-09-22 Fuji Photo Film Co Ltd 防眩性反射防止フィルムおよび画像表示装置
WO2009154050A1 (ja) * 2008-06-17 2009-12-23 日東電工株式会社 偏光板及びその製造方法

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