JPH09199500A - シリコン酸化膜の形成方法 - Google Patents
シリコン酸化膜の形成方法Info
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- JPH09199500A JPH09199500A JP2602496A JP2602496A JPH09199500A JP H09199500 A JPH09199500 A JP H09199500A JP 2602496 A JP2602496 A JP 2602496A JP 2602496 A JP2602496 A JP 2602496A JP H09199500 A JPH09199500 A JP H09199500A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】タイムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性及び経時
絶縁破壊(TDDB)特性に優れ、しかも薄く均一なシ
リコン酸化膜を形成することができる、シリコン酸化膜
の形成方法を提供する。 【解決手段】シリコン酸化膜の形成方法は、加湿酸素を
不活性ガスで希釈した雰囲気中で半導体基板10上にシ
リコン酸化膜11を形成した後、ハロゲン元素を含有す
る不活性ガス雰囲気中でシリコン酸化膜11を熱処理す
る。
絶縁破壊(TDDB)特性に優れ、しかも薄く均一なシ
リコン酸化膜を形成することができる、シリコン酸化膜
の形成方法を提供する。 【解決手段】シリコン酸化膜の形成方法は、加湿酸素を
不活性ガスで希釈した雰囲気中で半導体基板10上にシ
リコン酸化膜11を形成した後、ハロゲン元素を含有す
る不活性ガス雰囲気中でシリコン酸化膜11を熱処理す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板にシリ
コン酸化膜(SiO2膜)を形成する方法に関する。
コン酸化膜(SiO2膜)を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOS型半導体装置の製造においては、
シリコン酸化膜から成るゲート酸化膜を半導体基板の表
面上に形成する必要があり、このシリコン酸化膜の特性
がMOS型半導体装置の信頼性を担っているといっても
過言ではない。従って、シリコン酸化膜には、常に高い
絶縁破壊耐圧が要求される。
シリコン酸化膜から成るゲート酸化膜を半導体基板の表
面上に形成する必要があり、このシリコン酸化膜の特性
がMOS型半導体装置の信頼性を担っているといっても
過言ではない。従って、シリコン酸化膜には、常に高い
絶縁破壊耐圧が要求される。
【0003】シリコン酸化膜から成るゲート酸化膜の形
成方法として、乾燥酸化法及び加湿酸化法を挙げること
ができる。乾燥酸化法は、加熱されたシリコン半導体基
板の表面に十分乾燥した酸素を供給することによって、
シリコン半導体基板の表面にシリコン酸化膜を形成する
方法である。また、加湿酸化法は、水蒸気を含む高温の
キャリアガスをシリコン半導体基板の表面に供給するこ
とによって、シリコン半導体基板の表面にシリコン酸化
膜を形成する方法である。加湿酸化法の一種に、パイロ
ジェニック酸化法がある。この方法は、加湿酸化法の再
現性を高め且つ水量の管理を不要とするために、純粋な
水素を燃焼させて水分を作る方法である。パイロジェニ
ック酸化法は、水に起因した電子トラップを多く含むた
め乾燥酸化法に比べてホットキャリア耐性が劣るもの
の、シリコン酸化膜の絶縁耐圧特性や長期信頼性に優れ
ている。
成方法として、乾燥酸化法及び加湿酸化法を挙げること
ができる。乾燥酸化法は、加熱されたシリコン半導体基
板の表面に十分乾燥した酸素を供給することによって、
シリコン半導体基板の表面にシリコン酸化膜を形成する
方法である。また、加湿酸化法は、水蒸気を含む高温の
キャリアガスをシリコン半導体基板の表面に供給するこ
とによって、シリコン半導体基板の表面にシリコン酸化
膜を形成する方法である。加湿酸化法の一種に、パイロ
ジェニック酸化法がある。この方法は、加湿酸化法の再
現性を高め且つ水量の管理を不要とするために、純粋な
水素を燃焼させて水分を作る方法である。パイロジェニ
ック酸化法は、水に起因した電子トラップを多く含むた
め乾燥酸化法に比べてホットキャリア耐性が劣るもの
の、シリコン酸化膜の絶縁耐圧特性や長期信頼性に優れ
ている。
【0004】HCl、Cl2、CCl4、C2HCl3、C
H2Cl2、C2H3Cl3等の塩素あるいはその他のハロ
ゲン元素を含有する化合物等を含んだ雰囲気中で乾燥酸
化法によってシリコン酸化膜を形成する場合、以下の利
点が得られることが知られている。尚、このような方法
を、以下、塩酸酸化法と呼ぶ。 (A)シリコン酸化膜中のアルカリ金属不純物の中和あ
るいはゲッタリング (B)積層欠陥の減少 (C)短時間に評価される絶縁破壊の指標であるタイム
ゼロ絶縁破壊(Time-Zero Dielectric Breakdown、TZ
DB)特性の向上 (D)チャネル移動度の向上
H2Cl2、C2H3Cl3等の塩素あるいはその他のハロ
ゲン元素を含有する化合物等を含んだ雰囲気中で乾燥酸
化法によってシリコン酸化膜を形成する場合、以下の利
点が得られることが知られている。尚、このような方法
を、以下、塩酸酸化法と呼ぶ。 (A)シリコン酸化膜中のアルカリ金属不純物の中和あ
るいはゲッタリング (B)積層欠陥の減少 (C)短時間に評価される絶縁破壊の指標であるタイム
ゼロ絶縁破壊(Time-Zero Dielectric Breakdown、TZ
DB)特性の向上 (D)チャネル移動度の向上
【0005】一方、形成されたシリコン酸化膜を窒素ガ
スやアルゴンガス等の不活性ガス中で、800〜100
0゜Cで30分程度熱処理すると、シリコン酸化膜とシ
リコン半導体基板の界面において、以下の点が改善され
ることが知られている。 (E)固定電荷の低減 (F)界面準位密度の低減
スやアルゴンガス等の不活性ガス中で、800〜100
0゜Cで30分程度熱処理すると、シリコン酸化膜とシ
リコン半導体基板の界面において、以下の点が改善され
ることが知られている。 (E)固定電荷の低減 (F)界面準位密度の低減
【0006】シリコン酸化膜の長期信頼性の指標とし
て、経時絶縁破壊(Time Dependent Dielectric Breakd
own、TDDB)特性がある。この経時絶縁破壊は、電
流ストレス又は電圧ストレスを印加した瞬間には破壊し
ないが、ストレス印加後、或る時間経過してからシリコ
ン酸化膜に絶縁破壊が生じる現象である。
て、経時絶縁破壊(Time Dependent Dielectric Breakd
own、TDDB)特性がある。この経時絶縁破壊は、電
流ストレス又は電圧ストレスを印加した瞬間には破壊し
ないが、ストレス印加後、或る時間経過してからシリコ
ン酸化膜に絶縁破壊が生じる現象である。
【0007】加湿酸化法にて形成されたシリコン酸化膜
は、乾燥酸化法にて形成されたシリコン酸化膜よりも経
時絶縁破壊(TDDB)特性が優れている。即ち、加湿
酸化法によって形成されたシリコン酸化膜の方が長期信
頼性が高いといえる。この理由は、シリコン酸化膜中の
−OHや−SiOHXが、経時絶縁破壊(TDDB)特
性の向上に寄与しているためであると考えられている。
は、乾燥酸化法にて形成されたシリコン酸化膜よりも経
時絶縁破壊(TDDB)特性が優れている。即ち、加湿
酸化法によって形成されたシリコン酸化膜の方が長期信
頼性が高いといえる。この理由は、シリコン酸化膜中の
−OHや−SiOHXが、経時絶縁破壊(TDDB)特
性の向上に寄与しているためであると考えられている。
【0008】乾燥酸化法の一種である塩酸酸化法は、タ
イムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性の向上には寄与する
ものの、経時絶縁破壊(TDDB)特性を向上させるこ
とができないという問題がある。また、塩酸酸化法は、
装置や酸化膜形成条件の管理が難しいという問題もあ
る。
イムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性の向上には寄与する
ものの、経時絶縁破壊(TDDB)特性を向上させるこ
とができないという問題がある。また、塩酸酸化法は、
装置や酸化膜形成条件の管理が難しいという問題もあ
る。
【0009】加湿酸化法によって形成されたシリコン酸
化膜は、上述のとおり経時絶縁破壊(TDDB)特性が
優れている。そして、このようなシリコン酸化膜を窒素
ガスやアルゴンガス等の不活性ガス中で熱処理した場
合、上述の(E)、(F)といった改善は認められる
が、タイムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性が塩酸酸化法
によって形成されたシリコン酸化膜よりも低いという問
題がある。
化膜は、上述のとおり経時絶縁破壊(TDDB)特性が
優れている。そして、このようなシリコン酸化膜を窒素
ガスやアルゴンガス等の不活性ガス中で熱処理した場
合、上述の(E)、(F)といった改善は認められる
が、タイムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性が塩酸酸化法
によって形成されたシリコン酸化膜よりも低いという問
題がある。
【0010】絶縁膜を形成した後、例えば塩素を含有す
る反応性ガス雰囲気下で絶縁膜を加熱処理することを特
徴とする絶縁膜形成方法が、例えば特開平3−2196
32号公報に開示されている。この絶縁膜形成方法にお
いては、絶縁膜は赤外線ランプによる急速加熱によって
形成される。即ち、所謂乾燥酸化法により絶縁膜が形成
される。従って、この絶縁膜形成方法によって得られる
シリコン酸化膜の経時絶縁破壊(TDDB)特性は、加
湿酸化法にて得られるシリコン酸化膜の経時絶縁破壊
(TDDB)特性よりも劣っているという問題がある。
また、この絶縁膜形成方法は、絶縁膜形成中に未結合手
等に起因する膜欠陥を低減することを目的としており、
タイムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性や経時絶縁破壊
(TDDB)特性の向上を目的としたものではない。更
に、加熱処理を1000゜C×20秒間の所謂RTA
(Rapid Thermal Annealing)法にて行い、絶縁膜と基
板の界面近傍にSiClXから成るドーピング層を形成
する。
る反応性ガス雰囲気下で絶縁膜を加熱処理することを特
徴とする絶縁膜形成方法が、例えば特開平3−2196
32号公報に開示されている。この絶縁膜形成方法にお
いては、絶縁膜は赤外線ランプによる急速加熱によって
形成される。即ち、所謂乾燥酸化法により絶縁膜が形成
される。従って、この絶縁膜形成方法によって得られる
シリコン酸化膜の経時絶縁破壊(TDDB)特性は、加
湿酸化法にて得られるシリコン酸化膜の経時絶縁破壊
(TDDB)特性よりも劣っているという問題がある。
また、この絶縁膜形成方法は、絶縁膜形成中に未結合手
等に起因する膜欠陥を低減することを目的としており、
タイムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性や経時絶縁破壊
(TDDB)特性の向上を目的としたものではない。更
に、加熱処理を1000゜C×20秒間の所謂RTA
(Rapid Thermal Annealing)法にて行い、絶縁膜と基
板の界面近傍にSiClXから成るドーピング層を形成
する。
【0011】以上のとおり、従来の乾燥酸化法あるいは
加湿酸化法では、タイムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性
及び経時絶縁破壊(TDDB)特性の両方の特性を満足
し得るシリコン酸化膜を形成することができない。
加湿酸化法では、タイムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性
及び経時絶縁破壊(TDDB)特性の両方の特性を満足
し得るシリコン酸化膜を形成することができない。
【0012】そこで、本出願人は、特願平5−8683
6号(特開平6−244173号公報参照)にて、タイ
ムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性及び経時絶縁破壊(T
DDB)特性の両方に優れたシリコン酸化膜の形成方法
を提案した。この方法においては、半導体基板上に加湿
酸化法にてシリコン酸化膜を形成した後、ハロゲン元素
を含有する不活性ガス雰囲気中でこのシリコン酸化膜を
熱処理する。
6号(特開平6−244173号公報参照)にて、タイ
ムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性及び経時絶縁破壊(T
DDB)特性の両方に優れたシリコン酸化膜の形成方法
を提案した。この方法においては、半導体基板上に加湿
酸化法にてシリコン酸化膜を形成した後、ハロゲン元素
を含有する不活性ガス雰囲気中でこのシリコン酸化膜を
熱処理する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】MOS型半導体装置の
高集積化に伴い、ゲート酸化膜の薄膜化が要求されてい
る。例えば、SIA作成の「米国半導体技術ロードマッ
プ」によれば、ゲート長0.18μmのMOS型半導体
装置に必要とされるゲート酸化膜の厚さは4.5nmで
あり、0.13μmのMOS型半導体装置に必要とされ
るゲート酸化膜の厚さは、実に3.4nmと予想されて
いる。
高集積化に伴い、ゲート酸化膜の薄膜化が要求されてい
る。例えば、SIA作成の「米国半導体技術ロードマッ
プ」によれば、ゲート長0.18μmのMOS型半導体
装置に必要とされるゲート酸化膜の厚さは4.5nmで
あり、0.13μmのMOS型半導体装置に必要とされ
るゲート酸化膜の厚さは、実に3.4nmと予想されて
いる。
【0014】このように薄いシリコン酸化膜を形成しよ
うとした場合、乾燥酸化法と比較すると、加湿酸化法で
は酸化速度が早いため、酸化温度を低温にし、しかも酸
化時間を短くしなければならない。しかしながら、酸化
温度の低温化は、シリコン酸化膜の密度を低下させると
いう問題がある。また、酸化時間の短縮化は、シリコン
酸化膜の膜厚の均一化を妨げるという問題がある。従っ
て、加湿酸化法を採用して薄いシリコン酸化膜を形成す
る場合、酸化速度の抑制を図らなければならない。
うとした場合、乾燥酸化法と比較すると、加湿酸化法で
は酸化速度が早いため、酸化温度を低温にし、しかも酸
化時間を短くしなければならない。しかしながら、酸化
温度の低温化は、シリコン酸化膜の密度を低下させると
いう問題がある。また、酸化時間の短縮化は、シリコン
酸化膜の膜厚の均一化を妨げるという問題がある。従っ
て、加湿酸化法を採用して薄いシリコン酸化膜を形成す
る場合、酸化速度の抑制を図らなければならない。
【0015】酸化速度の抑制方法として、希釈乾燥酸化
法あるいは希釈加湿酸化法が知られている。これらの方
法においては、乾燥酸素又は加湿酸素を不活性ガス(主
に窒素ガスやアルゴンガス)で希釈した雰囲気でシリコ
ン酸化膜を形成する。しかしながら、希釈乾燥酸化法も
本質的には乾燥酸化法であるが故に、形成されたシリコ
ン酸化膜は、加湿酸化法にて形成されたシリコン酸化膜
と比較して、リーク電流が多く、経時絶縁破壊(TDD
B)特性が低い等の問題がある。一方、希釈加湿酸化法
は本質的には加湿酸化法であるが故に、乾燥酸化法にて
形成されたシリコン酸化膜と比較して、リーク電流が小
さい等の利点を有するが、タイムゼロ絶縁破壊(TZD
B)特性の一層の向上が望まれている。
法あるいは希釈加湿酸化法が知られている。これらの方
法においては、乾燥酸素又は加湿酸素を不活性ガス(主
に窒素ガスやアルゴンガス)で希釈した雰囲気でシリコ
ン酸化膜を形成する。しかしながら、希釈乾燥酸化法も
本質的には乾燥酸化法であるが故に、形成されたシリコ
ン酸化膜は、加湿酸化法にて形成されたシリコン酸化膜
と比較して、リーク電流が多く、経時絶縁破壊(TDD
B)特性が低い等の問題がある。一方、希釈加湿酸化法
は本質的には加湿酸化法であるが故に、乾燥酸化法にて
形成されたシリコン酸化膜と比較して、リーク電流が小
さい等の利点を有するが、タイムゼロ絶縁破壊(TZD
B)特性の一層の向上が望まれている。
【0016】従って、本発明の目的は、タイムゼロ絶縁
破壊(TZDB)特性及び経時絶縁破壊(TDDB)特
性に優れ、しかも薄く均一なシリコン酸化膜を形成する
ことができる、シリコン酸化膜の形成方法を提供するこ
とにある。
破壊(TZDB)特性及び経時絶縁破壊(TDDB)特
性に優れ、しかも薄く均一なシリコン酸化膜を形成する
ことができる、シリコン酸化膜の形成方法を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のシリコン酸化膜の形成方法は、加湿酸素を
不活性ガスで希釈した雰囲気中で半導体基板上にシリコ
ン酸化膜を形成した後、ハロゲン元素を含有する不活性
ガス雰囲気中で該シリコン酸化膜を熱処理することを特
徴とする。
めの本発明のシリコン酸化膜の形成方法は、加湿酸素を
不活性ガスで希釈した雰囲気中で半導体基板上にシリコ
ン酸化膜を形成した後、ハロゲン元素を含有する不活性
ガス雰囲気中で該シリコン酸化膜を熱処理することを特
徴とする。
【0018】加湿酸素を希釈する不活性ガスは、窒素ガ
ス又はアルゴンガスとすることが好ましい。また、加湿
酸素を、純粋な水素を燃焼させて水分を作る方法である
パイロジェニック法にて得ることが、加湿酸化法の再現
性を高め且つ水量の管理を不要とする上で、好ましい。
ス又はアルゴンガスとすることが好ましい。また、加湿
酸素を、純粋な水素を燃焼させて水分を作る方法である
パイロジェニック法にて得ることが、加湿酸化法の再現
性を高め且つ水量の管理を不要とする上で、好ましい。
【0019】本発明のシリコン酸化膜の形成方法におい
ては、加湿酸素を不活性ガスで希釈した雰囲気中で、半
導体基板を600乃至1200゜C、好ましくは700
乃至1000゜C、更に好ましくは800乃至900゜
Cに加熱した状態で半導体基板を酸化することによって
シリコン酸化膜を半導体基板の表面に形成することが望
ましい。
ては、加湿酸素を不活性ガスで希釈した雰囲気中で、半
導体基板を600乃至1200゜C、好ましくは700
乃至1000゜C、更に好ましくは800乃至900゜
Cに加熱した状態で半導体基板を酸化することによって
シリコン酸化膜を半導体基板の表面に形成することが望
ましい。
【0020】また、熱処理はファーネス(炉)アニール
処理であることが望ましい。熱処理の温度は、600〜
1200゜C、好ましくは700〜1000゜C、更に
好ましくは700〜950゜Cである。また、熱処理の
時間は、5〜60分、好ましくは10〜40分、更に好
ましくは20〜30分である。不活性ガスとしては、窒
素ガス、アルゴンガスを例示することができる。
処理であることが望ましい。熱処理の温度は、600〜
1200゜C、好ましくは700〜1000゜C、更に
好ましくは700〜950゜Cである。また、熱処理の
時間は、5〜60分、好ましくは10〜40分、更に好
ましくは20〜30分である。不活性ガスとしては、窒
素ガス、アルゴンガスを例示することができる。
【0021】本発明のシリコン酸化膜の形成方法におい
ては、不活性ガス雰囲気中に含有されるハロゲン元素と
して、塩素、臭素、フッ素を挙げることができるが、な
かでも塩素であることが望ましい。不活性ガス中に含有
されるハロゲン元素の形態としては、例えば、HCl、
CCl4、C2HCl3、CH2Cl2、C2H3Cl3、Cl
2、Br2、HBr、NF3、SF6を挙げることができ
る。不活性ガス中のハロゲン元素の含有率は、分子又は
化合物の形態を基準として、0.001〜10容量%、
好ましくは0.005〜10容量%、更に好ましくは
0.01〜10容量%である。例えば塩酸ガスを用いる
場合、不活性ガス中の塩酸ガス含有率は0.01〜10
容量%であることが望ましい。
ては、不活性ガス雰囲気中に含有されるハロゲン元素と
して、塩素、臭素、フッ素を挙げることができるが、な
かでも塩素であることが望ましい。不活性ガス中に含有
されるハロゲン元素の形態としては、例えば、HCl、
CCl4、C2HCl3、CH2Cl2、C2H3Cl3、Cl
2、Br2、HBr、NF3、SF6を挙げることができ
る。不活性ガス中のハロゲン元素の含有率は、分子又は
化合物の形態を基準として、0.001〜10容量%、
好ましくは0.005〜10容量%、更に好ましくは
0.01〜10容量%である。例えば塩酸ガスを用いる
場合、不活性ガス中の塩酸ガス含有率は0.01〜10
容量%であることが望ましい。
【0022】半導体基板とは、シリコン単結晶ウエハと
いった半導体基板等、半導体基板そのものだけでなく、
半導体基板上にエピタキシャル層、多結晶層、あるいは
非晶質層が形成されたもの、更には、半導体基板やこれ
らの層に半導体素子が形成されたもの等、シリコン酸化
膜を形成すべき下地を意味する。半導体基板上にシリコ
ン酸化膜を形成するとは、半導体基板の上にシリコン酸
化膜を形成する場合だけでなく、半導体基板の表面にシ
リコン酸化膜を形成する場合を含む。シリコン半導体基
板の作製方法はCZ法、MCZ法、DLCZ法、FZ法
等、如何なる方法であってもよいし、また、予め水素ア
ニールが加えられたものでもよい。
いった半導体基板等、半導体基板そのものだけでなく、
半導体基板上にエピタキシャル層、多結晶層、あるいは
非晶質層が形成されたもの、更には、半導体基板やこれ
らの層に半導体素子が形成されたもの等、シリコン酸化
膜を形成すべき下地を意味する。半導体基板上にシリコ
ン酸化膜を形成するとは、半導体基板の上にシリコン酸
化膜を形成する場合だけでなく、半導体基板の表面にシ
リコン酸化膜を形成する場合を含む。シリコン半導体基
板の作製方法はCZ法、MCZ法、DLCZ法、FZ法
等、如何なる方法であってもよいし、また、予め水素ア
ニールが加えられたものでもよい。
【0023】本発明のシリコン酸化膜の熱処理法は、例
えばMOS型トランジスタのゲート酸化膜、層間絶縁膜
や素子分離領域の形成、トップゲート型若しくはボトム
ゲート型薄膜トランジスタのゲート酸化膜の形成、フラ
ッシュメモリのトンネル酸化膜の形成等、各種半導体装
置におけるシリコン酸化膜の形成に適用することができ
る。
えばMOS型トランジスタのゲート酸化膜、層間絶縁膜
や素子分離領域の形成、トップゲート型若しくはボトム
ゲート型薄膜トランジスタのゲート酸化膜の形成、フラ
ッシュメモリのトンネル酸化膜の形成等、各種半導体装
置におけるシリコン酸化膜の形成に適用することができ
る。
【0024】本発明のシリコン酸化膜の形成方法におい
ては、シリコン酸化膜は加湿酸化法にて形成されるの
で、得られたシリコン酸化膜は経時絶縁破壊(TDD
B)特性に優れる。しかも、ハロゲン元素を含有する不
活性ガス雰囲気中でシリコン酸化膜を熱処理するので、
シリコン酸化膜はタイムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性
に優れている。更には、加湿酸素を不活性ガスで希釈し
た雰囲気中で半導体基板上にシリコン酸化膜を形成する
ので、薄い(特に10nm以下の)シリコン酸化膜を均
一に形成することができる。
ては、シリコン酸化膜は加湿酸化法にて形成されるの
で、得られたシリコン酸化膜は経時絶縁破壊(TDD
B)特性に優れる。しかも、ハロゲン元素を含有する不
活性ガス雰囲気中でシリコン酸化膜を熱処理するので、
シリコン酸化膜はタイムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性
に優れている。更には、加湿酸素を不活性ガスで希釈し
た雰囲気中で半導体基板上にシリコン酸化膜を形成する
ので、薄い(特に10nm以下の)シリコン酸化膜を均
一に形成することができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例に基づき、図1及び図2を参照
して本発明のシリコン酸化膜の形成方法を説明する。
して本発明のシリコン酸化膜の形成方法を説明する。
【0026】(実施例1)実施例1においては、加湿酸
素を不活性ガスで希釈した雰囲気中で半導体基板を酸化
することによって、シリコン基板から成る半導体基板の
表面にシリコン酸化膜を形成した。具体的には、従来の
パイロジェニック法にて得られた加湿酸素を、窒素ガス
から成る不活性ガスで希釈し、かかる雰囲気中で半導体
基板10を酸化することによって、厚さ3nmのシリコ
ン酸化膜11を形成した(図1の(A)参照)。水素ガ
ス/酸素ガス/窒素ガスの流量比を1/1/8とした。
尚、水素ガスと酸素ガスとを1/1に混合し、水素ガス
を燃焼させて水蒸気を生成した後、窒素ガスで希釈す
る。また、シリコン酸化膜形成時の半導体基板の加熱温
度を800゜Cとした。尚、必要に応じて、シリコン酸
化膜の形成前に、半導体基板表面の清浄化(化学薬品や
純水を用いた洗浄、還元ガス雰囲気中での熱処理による
自然酸化膜の除去)を行う。
素を不活性ガスで希釈した雰囲気中で半導体基板を酸化
することによって、シリコン基板から成る半導体基板の
表面にシリコン酸化膜を形成した。具体的には、従来の
パイロジェニック法にて得られた加湿酸素を、窒素ガス
から成る不活性ガスで希釈し、かかる雰囲気中で半導体
基板10を酸化することによって、厚さ3nmのシリコ
ン酸化膜11を形成した(図1の(A)参照)。水素ガ
ス/酸素ガス/窒素ガスの流量比を1/1/8とした。
尚、水素ガスと酸素ガスとを1/1に混合し、水素ガス
を燃焼させて水蒸気を生成した後、窒素ガスで希釈す
る。また、シリコン酸化膜形成時の半導体基板の加熱温
度を800゜Cとした。尚、必要に応じて、シリコン酸
化膜の形成前に、半導体基板表面の清浄化(化学薬品や
純水を用いた洗浄、還元ガス雰囲気中での熱処理による
自然酸化膜の除去)を行う。
【0027】次に、ハロゲン元素を含有する不活性ガス
雰囲気中でシリコン酸化膜11を熱処理した(図1の
(B)参照)。具体的には、塩酸ガスを0.1容量%含
有する窒素ガス雰囲気中で、850゜C×30分間の熱
処理条件にてシリコン酸化膜を熱処理した。熱処理には
ファーネス装置を用いた。尚、後述する図2に示す酸化
装置において、別に、ハロゲン元素を含有する不活性ガ
スを熱処理炉20に供給する配管を設け、熱処理炉20
内でシリコン酸化膜を熱処理してもよい。
雰囲気中でシリコン酸化膜11を熱処理した(図1の
(B)参照)。具体的には、塩酸ガスを0.1容量%含
有する窒素ガス雰囲気中で、850゜C×30分間の熱
処理条件にてシリコン酸化膜を熱処理した。熱処理には
ファーネス装置を用いた。尚、後述する図2に示す酸化
装置において、別に、ハロゲン元素を含有する不活性ガ
スを熱処理炉20に供給する配管を設け、熱処理炉20
内でシリコン酸化膜を熱処理してもよい。
【0028】その後、公知のCVD技術、フォトリソグ
ラフィ技術及びドライエッチング技術を用いて、シリコ
ン酸化膜11の上にリン・ドープト・ポリシリコンから
成るゲート電極12を形成した(図1の(C)参照)。
こうして、所謂MOSキャパシタを形成した。
ラフィ技術及びドライエッチング技術を用いて、シリコ
ン酸化膜11の上にリン・ドープト・ポリシリコンから
成るゲート電極12を形成した(図1の(C)参照)。
こうして、所謂MOSキャパシタを形成した。
【0029】加湿酸素を不活性ガスで希釈した雰囲気中
で半導体基板を酸化することによってシリコン酸化膜を
形成するための酸化装置の一例を、図2に模式的な断面
図で示す。この酸化装置は、内部で半導体基板を酸化す
るための熱処理炉20と、配管40を介して熱処理炉2
0に接続された水蒸気生成手段30と、配管40に接続
された不活性ガス供給管41から構成されている。
で半導体基板を酸化することによってシリコン酸化膜を
形成するための酸化装置の一例を、図2に模式的な断面
図で示す。この酸化装置は、内部で半導体基板を酸化す
るための熱処理炉20と、配管40を介して熱処理炉2
0に接続された水蒸気生成手段30と、配管40に接続
された不活性ガス供給管41から構成されている。
【0030】熱処理炉20は、処理室21と、処理室2
1の外周に配置されたヒーター22を備えている。処理
室21は、例えば縦型円筒形の石英管を二重に配置した
構造を有する。配管40は、その一端が熱処理炉20の
処理室21に接続され、他端が水蒸気生成手段30の燃
焼室31に接続されている。また、配管40の途中に
は、不活性ガス供給管41が接続されている。
1の外周に配置されたヒーター22を備えている。処理
室21は、例えば縦型円筒形の石英管を二重に配置した
構造を有する。配管40は、その一端が熱処理炉20の
処理室21に接続され、他端が水蒸気生成手段30の燃
焼室31に接続されている。また、配管40の途中に
は、不活性ガス供給管41が接続されている。
【0031】水蒸気生成手段30は、石英から成る燃焼
室31と、この燃焼室31内に挿入された水素ガス供給
管32及び酸素ガス供給管33と、燃焼室31に挿入さ
れる手前の水素ガス供給管32及び酸素ガス供給管33
の外周に配置された加熱手段34から構成されている。
燃焼室31の内部で水素ガスと酸素ガスを反応させて水
蒸気を生成する。生成された水蒸気は途中で不活性ガス
供給管41からの不活性ガス(例えば、窒素ガス)によ
って希釈され、配管40を通じて熱処理炉20に供給さ
れる。
室31と、この燃焼室31内に挿入された水素ガス供給
管32及び酸素ガス供給管33と、燃焼室31に挿入さ
れる手前の水素ガス供給管32及び酸素ガス供給管33
の外周に配置された加熱手段34から構成されている。
燃焼室31の内部で水素ガスと酸素ガスを反応させて水
蒸気を生成する。生成された水蒸気は途中で不活性ガス
供給管41からの不活性ガス(例えば、窒素ガス)によ
って希釈され、配管40を通じて熱処理炉20に供給さ
れる。
【0032】半導体基板10の表面にシリコン酸化膜を
形成する場合、先ず、熱処理炉20の処理室21内に、
石英ボート(図示せず)に保持させた状態の複数の半導
体基板10を収納する。そして、ヒーター22によって
処理室21の内部を所定の温度(例えば800゜C)に
加熱する。
形成する場合、先ず、熱処理炉20の処理室21内に、
石英ボート(図示せず)に保持させた状態の複数の半導
体基板10を収納する。そして、ヒーター22によって
処理室21の内部を所定の温度(例えば800゜C)に
加熱する。
【0033】その後、水蒸気生成手段30の水素ガス供
給管32及び酸素ガス供給管33から、燃焼室31内に
水素ガスと酸素ガスとを1/1の割合で供給する。この
際、加熱手段34によって500゜C程度に加熱された
水素ガスと酸素ガスを燃焼室31に供給する。これによ
って、燃焼室31の内部では、水素ガスと酸素ガスとが
燃焼反応を起こし、水蒸気が生成される。燃焼室31か
らの水蒸気を含むガスは配管40に導入される。また、
不活性ガス供給管41から、例えば窒素ガスから成る不
活性ガスが配管40に導入される。尚、不活性ガスの流
量割合を、水素ガスの8倍とした。これによって、燃焼
室31からの水蒸気を含むガスは、不活性ガスによって
希釈され、熱処理炉20の処理室21内に導入される。
導入された混合ガス(不活性ガスによって希釈されたガ
ス)は、処理室21の外周に配置されたヒーター22に
よって800゜C程度に加熱され、半導体基板10の表
面に供給される。その結果、半導体基板10の表面が酸
化され、シリコン酸化膜11が形成される。
給管32及び酸素ガス供給管33から、燃焼室31内に
水素ガスと酸素ガスとを1/1の割合で供給する。この
際、加熱手段34によって500゜C程度に加熱された
水素ガスと酸素ガスを燃焼室31に供給する。これによ
って、燃焼室31の内部では、水素ガスと酸素ガスとが
燃焼反応を起こし、水蒸気が生成される。燃焼室31か
らの水蒸気を含むガスは配管40に導入される。また、
不活性ガス供給管41から、例えば窒素ガスから成る不
活性ガスが配管40に導入される。尚、不活性ガスの流
量割合を、水素ガスの8倍とした。これによって、燃焼
室31からの水蒸気を含むガスは、不活性ガスによって
希釈され、熱処理炉20の処理室21内に導入される。
導入された混合ガス(不活性ガスによって希釈されたガ
ス)は、処理室21の外周に配置されたヒーター22に
よって800゜C程度に加熱され、半導体基板10の表
面に供給される。その結果、半導体基板10の表面が酸
化され、シリコン酸化膜11が形成される。
【0034】(実施例2)実施例2においては、水素ガ
ス/酸素ガス/窒素ガスの流量比を1/1/16とした
点が、実施例1と異なる。シリコン酸化膜形成時の半導
体基板の加熱温度、ハロゲン元素を含有する不活性ガス
雰囲気中でのシリコン酸化膜の熱処理条件は、実施例1
と同様とした。
ス/酸素ガス/窒素ガスの流量比を1/1/16とした
点が、実施例1と異なる。シリコン酸化膜形成時の半導
体基板の加熱温度、ハロゲン元素を含有する不活性ガス
雰囲気中でのシリコン酸化膜の熱処理条件は、実施例1
と同様とした。
【0035】(比較例)比較例においては、ハロゲン元
素を含有する不活性ガス雰囲気中でシリコン酸化膜を熱
処理する代わりに、窒素ガスのみから成る不活性ガス雰
囲気中でシリコン酸化膜を熱処理した点が、実施例1と
異なる。シリコン酸化膜を形成する際の水素ガス/酸素
ガス/窒素ガスの流量比は、実施例1と同様に、1/1
/8とした。また、シリコン酸化膜形成時の半導体基板
の加熱温度は実施例1と同様とした。更には、不活性ガ
スのみの雰囲気中でのシリコン酸化膜の熱処理条件も、
実施例1と同様とした。
素を含有する不活性ガス雰囲気中でシリコン酸化膜を熱
処理する代わりに、窒素ガスのみから成る不活性ガス雰
囲気中でシリコン酸化膜を熱処理した点が、実施例1と
異なる。シリコン酸化膜を形成する際の水素ガス/酸素
ガス/窒素ガスの流量比は、実施例1と同様に、1/1
/8とした。また、シリコン酸化膜形成時の半導体基板
の加熱温度は実施例1と同様とした。更には、不活性ガ
スのみの雰囲気中でのシリコン酸化膜の熱処理条件も、
実施例1と同様とした。
【0036】経時絶縁破壊(TDDB)特性を以下の方
法で評価した。1枚の半導体基板10に50個のMOS
キャパシタを作製した。また、シリコン酸化膜11の上
に形成したゲート電極12の面積を0.1mm2とし
た。図3に模式的に図示する回路を作り、シリコン酸化
膜11に一定の Fowler-Nordheim 電流(J=0.1A
/cm2)を注入する定電流TDDB法により、絶縁破
壊に至るまでにシリコン酸化膜11中を流れた総電荷量
[所謂クーロンブレイクダウン(QBD)]を測定した。
ここで、QBDは、J(A/cm2)と、絶縁破壊に至る
までの時間tBDの積(QB D=J×tBD)によって求めら
れる。
法で評価した。1枚の半導体基板10に50個のMOS
キャパシタを作製した。また、シリコン酸化膜11の上
に形成したゲート電極12の面積を0.1mm2とし
た。図3に模式的に図示する回路を作り、シリコン酸化
膜11に一定の Fowler-Nordheim 電流(J=0.1A
/cm2)を注入する定電流TDDB法により、絶縁破
壊に至るまでにシリコン酸化膜11中を流れた総電荷量
[所謂クーロンブレイクダウン(QBD)]を測定した。
ここで、QBDは、J(A/cm2)と、絶縁破壊に至る
までの時間tBDの積(QB D=J×tBD)によって求めら
れる。
【0037】実施例1、比較例1及び比較例に基づき作
製したMOSキャパシタのQBD測定から得られた不良率
(偶発故障期間から真性故障期間に移行する時点におけ
る不良率)を表1に示す。
製したMOSキャパシタのQBD測定から得られた不良率
(偶発故障期間から真性故障期間に移行する時点におけ
る不良率)を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】実施例1及び実施例2は、比較例と較べて
不良率が大幅に低下している。これは、ハロゲン元素を
含有する不活性ガス雰囲気中でシリコン酸化膜を熱処理
することによって、シリコン酸化膜中にハロゲン原子
(具体的には、塩素)が導入され、その結果、経時絶縁
破壊(TDDB)特性の劣化の原因となる金属不純物が
除去され、あるいは又、Siの不対結合の終端がなされ
たためと推定される。
不良率が大幅に低下している。これは、ハロゲン元素を
含有する不活性ガス雰囲気中でシリコン酸化膜を熱処理
することによって、シリコン酸化膜中にハロゲン原子
(具体的には、塩素)が導入され、その結果、経時絶縁
破壊(TDDB)特性の劣化の原因となる金属不純物が
除去され、あるいは又、Siの不対結合の終端がなされ
たためと推定される。
【0040】以上、本発明を好適な実施例に基づき説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。パイロジェニック法の条件や熱処理の条件、シリ
コン酸化膜の厚さ、不活性ガスの種類、ハロゲン元素の
種類や形態は例示であり、適宜変更することができる。
加湿酸化法として、酸素等のキャリアガスに水蒸気を混
ぜあるいは乾燥酸素を水バブラに通す従来の加湿酸化法
を採用することもできる。
したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。パイロジェニック法の条件や熱処理の条件、シリ
コン酸化膜の厚さ、不活性ガスの種類、ハロゲン元素の
種類や形態は例示であり、適宜変更することができる。
加湿酸化法として、酸素等のキャリアガスに水蒸気を混
ぜあるいは乾燥酸素を水バブラに通す従来の加湿酸化法
を採用することもできる。
【0041】シリコン酸化膜は、単層から構成されてい
ても、複数層から構成されていてもよい。シリコン酸化
膜が複数層から構成されている場合、いずれかの層が本
発明のシリコン酸化膜の形成方法によって形成されてい
ればよい。また、残りの層は、塩酸酸化法を含む乾燥酸
化法、加圧酸化法、分圧酸化法、希釈酸化法、低温酸化
法、RTP(急速熱処理による酸化法)などの従来の酸
化法から形成することができる。
ても、複数層から構成されていてもよい。シリコン酸化
膜が複数層から構成されている場合、いずれかの層が本
発明のシリコン酸化膜の形成方法によって形成されてい
ればよい。また、残りの層は、塩酸酸化法を含む乾燥酸
化法、加圧酸化法、分圧酸化法、希釈酸化法、低温酸化
法、RTP(急速熱処理による酸化法)などの従来の酸
化法から形成することができる。
【0042】図2に示した酸化装置は例示であり、適宜
設計変更することができる。例えば、図4に示す酸化装
置においては、不活性ガス供給管41の外周に、加熱手
段42が配設されている。この加熱手段42によって、
不活性ガス供給管41を通過する不活性ガスを、例えば
800゜C程度に加熱することができる。このため、配
管40内では不活性ガスによって水蒸気が冷却されるこ
となく不活性ガスと混合され、この混合ガス(不活性ガ
スによって希釈されたガス)が熱処理炉20に供給され
る。従って、水蒸気中に含まれている不純物が粒子(パ
ーティクル)として析出することを防ぐことができる。
その結果、熱処理炉20では、気体のみで構成された混
合ガス中で半導体基板10の熱処理が行われ、粒子(パ
ーティクル)が半導体基板10の表面に付着することな
く、シリコン酸化膜を形成することが可能となる。更
に、熱処理炉20に供給される混合ガスは熱処理温度で
ある800゜C程度に保たれるため、半導体基板10が
混合ガスによって冷却されることが防止できる。従っ
て、熱処理炉20の内部では、半導体基板10の配置位
置によるシリコン酸化膜の成長速度のばらつきを抑えた
酸化処理を行うことができる。
設計変更することができる。例えば、図4に示す酸化装
置においては、不活性ガス供給管41の外周に、加熱手
段42が配設されている。この加熱手段42によって、
不活性ガス供給管41を通過する不活性ガスを、例えば
800゜C程度に加熱することができる。このため、配
管40内では不活性ガスによって水蒸気が冷却されるこ
となく不活性ガスと混合され、この混合ガス(不活性ガ
スによって希釈されたガス)が熱処理炉20に供給され
る。従って、水蒸気中に含まれている不純物が粒子(パ
ーティクル)として析出することを防ぐことができる。
その結果、熱処理炉20では、気体のみで構成された混
合ガス中で半導体基板10の熱処理が行われ、粒子(パ
ーティクル)が半導体基板10の表面に付着することな
く、シリコン酸化膜を形成することが可能となる。更
に、熱処理炉20に供給される混合ガスは熱処理温度で
ある800゜C程度に保たれるため、半導体基板10が
混合ガスによって冷却されることが防止できる。従っ
て、熱処理炉20の内部では、半導体基板10の配置位
置によるシリコン酸化膜の成長速度のばらつきを抑えた
酸化処理を行うことができる。
【0043】図5に示した酸化装置では、水蒸気生成手
段30の燃焼室31に不活性ガス供給管41が接続され
ている。それ故、燃焼室31では、不活性ガスの存在下
で水素ガスと酸素ガスの燃焼反応が進行し、水蒸気と不
活性ガスの混合ガスが形成される。従って、水蒸気は混
合ガスに含まれた状態で、冷却されることなく、熱処理
炉20に供給される。その結果、混合ガス中に含まれて
いる不純物が粒子(パーティクル)として析出すること
を防ぐことができる。従って、熱処理炉20では、気体
のみで構成された混合ガス中で半導体基板10の熱処理
が行われ、粒子(パーティクル)を付着させることなく
シリコン酸化膜を形成することが可能になる。また、混
合ガスは、燃焼反応によって生成され、反応熱によって
所定の温度に加熱されているので、熱処理炉20の内部
では、半導体基板10の配置位置によるシリコン酸化膜
の成長速度のばらつきを抑えた酸化処理を行うことがで
きる。
段30の燃焼室31に不活性ガス供給管41が接続され
ている。それ故、燃焼室31では、不活性ガスの存在下
で水素ガスと酸素ガスの燃焼反応が進行し、水蒸気と不
活性ガスの混合ガスが形成される。従って、水蒸気は混
合ガスに含まれた状態で、冷却されることなく、熱処理
炉20に供給される。その結果、混合ガス中に含まれて
いる不純物が粒子(パーティクル)として析出すること
を防ぐことができる。従って、熱処理炉20では、気体
のみで構成された混合ガス中で半導体基板10の熱処理
が行われ、粒子(パーティクル)を付着させることなく
シリコン酸化膜を形成することが可能になる。また、混
合ガスは、燃焼反応によって生成され、反応熱によって
所定の温度に加熱されているので、熱処理炉20の内部
では、半導体基板10の配置位置によるシリコン酸化膜
の成長速度のばらつきを抑えた酸化処理を行うことがで
きる。
【0044】図6に示した酸化装置では、不活性ガス供
給管41が、加熱手段34より上流の水素ガス供給管3
2に接続されている。これによって、図5に示した酸化
装置と同様に、燃焼室31では、不活性ガスの存在下で
水素ガスと酸素ガスの燃焼反応が進行し、水蒸気と不活
性ガスの混合ガスが形成される。尚、不活性ガス供給管
41を、加熱手段34より上流の酸素ガス供給管33に
接続してもよい。このような構成にすることによって、
図5に示した酸化装置と同様に、混合ガス中に粒子(パ
ーティクル)が析出することを防止することができる。
給管41が、加熱手段34より上流の水素ガス供給管3
2に接続されている。これによって、図5に示した酸化
装置と同様に、燃焼室31では、不活性ガスの存在下で
水素ガスと酸素ガスの燃焼反応が進行し、水蒸気と不活
性ガスの混合ガスが形成される。尚、不活性ガス供給管
41を、加熱手段34より上流の酸素ガス供給管33に
接続してもよい。このような構成にすることによって、
図5に示した酸化装置と同様に、混合ガス中に粒子(パ
ーティクル)が析出することを防止することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明のシリコン酸化膜の形成方法によ
って形成されるシリコン酸化膜は、従来の加湿酸化法あ
るいは乾燥酸化法の一種である塩酸酸化法と比較して、
優れたタイムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性及び経時絶
縁破壊(TDDB)特性を有している。また、加湿酸素
を不活性ガスで希釈した雰囲気中で半導体基板上にシリ
コン酸化膜を形成するので、酸化速度を抑制することが
でき、均一で薄いシリコン酸化膜を確実に且つ容易に形
成することができる。
って形成されるシリコン酸化膜は、従来の加湿酸化法あ
るいは乾燥酸化法の一種である塩酸酸化法と比較して、
優れたタイムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性及び経時絶
縁破壊(TDDB)特性を有している。また、加湿酸素
を不活性ガスで希釈した雰囲気中で半導体基板上にシリ
コン酸化膜を形成するので、酸化速度を抑制することが
でき、均一で薄いシリコン酸化膜を確実に且つ容易に形
成することができる。
【図1】本発明のシリコン酸化膜の形成方法を説明する
ための、半導体基板等の模式的な一部断面図である。
ための、半導体基板等の模式的な一部断面図である。
【図2】加湿酸素を不活性ガスで希釈した雰囲気中で半
導体基板を酸化することによってシリコン酸化膜を形成
するための酸化装置の一例の模式的な断面図である。
導体基板を酸化することによってシリコン酸化膜を形成
するための酸化装置の一例の模式的な断面図である。
【図3】経時絶縁破壊(TDDB)特性の評価のために
使用した回路の模式図である。
使用した回路の模式図である。
【図4】加湿酸素を不活性ガスで希釈した雰囲気中で半
導体基板を酸化することによってシリコン酸化膜を形成
するための酸化装置の別の例の模式的な断面図である。
導体基板を酸化することによってシリコン酸化膜を形成
するための酸化装置の別の例の模式的な断面図である。
【図5】加湿酸素を不活性ガスで希釈した雰囲気中で半
導体基板を酸化することによってシリコン酸化膜を形成
するための酸化装置の更に別の例の模式的な断面図であ
る。
導体基板を酸化することによってシリコン酸化膜を形成
するための酸化装置の更に別の例の模式的な断面図であ
る。
【図6】加湿酸素を不活性ガスで希釈した雰囲気中で半
導体基板を酸化することによってシリコン酸化膜を形成
するための酸化装置の更に別の例の模式的な断面図であ
る。
導体基板を酸化することによってシリコン酸化膜を形成
するための酸化装置の更に別の例の模式的な断面図であ
る。
10・・・半導体基板、11・・・シリコン酸化膜、1
2・・・ゲート電極、20・・・熱処理炉、21・・・
処理室、22・・・ヒーター、30・・・水蒸気生成手
段、31・・・燃焼室、32・・・水素ガス供給管、3
3・・・酸素ガス供給管、34・・・加熱手段、40・
・・配管、41・・・不活性ガス供給管、42・・・加
熱手段
2・・・ゲート電極、20・・・熱処理炉、21・・・
処理室、22・・・ヒーター、30・・・水蒸気生成手
段、31・・・燃焼室、32・・・水素ガス供給管、3
3・・・酸素ガス供給管、34・・・加熱手段、40・
・・配管、41・・・不活性ガス供給管、42・・・加
熱手段
Claims (8)
- 【請求項1】加湿酸素を不活性ガスで希釈した雰囲気中
で半導体基板上にシリコン酸化膜を形成した後、ハロゲ
ン元素を含有する不活性ガス雰囲気中で該シリコン酸化
膜を熱処理することを特徴とするシリコン酸化膜の形成
方法。 - 【請求項2】加湿酸素を希釈する不活性ガスは、窒素ガ
ス又はアルゴンガスであることを特徴とする請求項1に
記載のシリコン酸化膜の形成方法。 - 【請求項3】加湿酸素をパイロジェニック法にて得るこ
とを特徴とする請求項2に記載のシリコン酸化膜の形成
方法。 - 【請求項4】加湿酸素を不活性ガスで希釈した雰囲気中
で、半導体基板を600乃至1200゜Cに加熱した状
態で半導体基板を酸化することによってシリコン酸化膜
を半導体基板の表面に形成することを特徴とする請求項
1に記載のシリコン酸化膜の形成方法。 - 【請求項5】熱処理はファーネスアニール処理であるこ
とを特徴とする請求項1に記載のシリコン酸化膜の形成
方法。 - 【請求項6】熱処理は600乃至1200゜Cの温度で
行われることを特徴とする請求項5に記載のシリコン酸
化膜の形成方法。 - 【請求項7】不活性ガス雰囲気中に含有されるハロゲン
元素は塩素であることを特徴とする請求項1に記載のシ
リコン酸化膜の形成方法。 - 【請求項8】前記塩素は塩酸の形態であり、不活性ガス
雰囲気中に含有される塩酸濃度は0.01乃至10容量
%であることを特徴とする請求項7に記載のシリコン酸
化膜の形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2602496A JPH09199500A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | シリコン酸化膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2602496A JPH09199500A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | シリコン酸化膜の形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09199500A true JPH09199500A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=12182143
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2602496A Pending JPH09199500A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | シリコン酸化膜の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09199500A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024214391A1 (ja) * | 2023-04-13 | 2024-10-17 | パナソニックホールディングス株式会社 | Iii族窒化物結晶の製造装置 |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP2602496A patent/JPH09199500A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024214391A1 (ja) * | 2023-04-13 | 2024-10-17 | パナソニックホールディングス株式会社 | Iii族窒化物結晶の製造装置 |
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