JPH09200518A - 網点閾値設定方法および2値データ作成装置 - Google Patents

網点閾値設定方法および2値データ作成装置

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JPH09200518A
JPH09200518A JP8003589A JP358996A JPH09200518A JP H09200518 A JPH09200518 A JP H09200518A JP 8003589 A JP8003589 A JP 8003589A JP 358996 A JP358996 A JP 358996A JP H09200518 A JPH09200518 A JP H09200518A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モアレ縞の発生を防止する。 【解決手段】スーパーセルSを網点セルに分割する際、
ハイライト点中心の網点セルHhに分割するとともに、
シャドゥ点中心の網点セルHsに分割し、ハイライト点
中心の網点セルHhおよびシャドゥ点中心の網点セルH
sのそれぞれの網点セルで画素Pの黒化順序を決める座
標計算の際に、各画素Pの座標に各網点セル毎に異なる
乱数を付加して黒化順序を定め、定めた黒化順序に応じ
て、ハイライト点中心の網点セルHh内の各画素に割り
当てられる閾値0,1,2,3…と、シャドゥ点中心の
網点セルHs内の各画素に割り当てられる閾値N,N−
1,N−2,N−3…を交互に定めている。このように
すれば、原稿画像の濃度が高いとき、ハイライト点中心
の網点セルHh内の黒化画素数とシャドゥ点中心の網点
セルHs内の白抜け画素数とがそれぞれスーパーセル内
の各網点セルにおいて等しくなり、網点セル内の黒化画
素数が周期的に変化することを原因として発生するモア
レ縞の発生を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、網点画像フイル
ムを作成するための画像記録装置等に適用して好適な網
点閾値設定方法および2値データ作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、出力解像度により定まる画素グリ
ッド上にスーパーセルを設定し、設定したスーパーセル
を網点セルに分割し、分割した網点セル内の各画素に対
応して閾値を割り当てて網点閾値を設定する網点生成技
術が知られている。
【0003】このようなスーパーセルに関連して網点を
生成する技術の参考文献としては、例えば、「書名:ポ
ストスクリプト・スクリーニング、著者:ピーター フ
ィンク、発行元:株式会社エムディエヌコーポレーショ
ン、発行日:1994年8月11日、初版第1刷」を挙
げることができる。
【0004】複数の網点セルから構成されるスーパーセ
ルを考えることで、スクリーン線数と網角度をより細か
く変化させることが可能になり、指定されたスクリーン
線数と網角度に、より近い値を選択することができると
いう有利さがある。
【0005】なお、画素グリッドとは、黒化単位である
画素の集合体をいう。したがって、画素グリッドは、画
素が縦横に整然と並んでいる状態をイメージすればよ
い。
【0006】また、網点セルとは、図12Aに示すよう
に、例えば、画素グリッド上の10箇(実際には、画像
の階調に対応して、例えば、256箇等からなる。)の
画素Pから構成されるものであり、図中、一点鎖線で示
すように正方形で表される。なお、網点セルHは、通
常、正方形で表される。
【0007】図12Aは、網角度が(1/3)[有理正
接RT{RT=(1/3)}]の網点セルHを示してい
る。
【0008】図13Aは、網角度が0°(0/3)[有
理正接RT(RT=0)]の網点セルHを示している。
【0009】網点セルHの各画素に割り当てられる閾値
(図示していない。)は、後に詳しく説明するように、
網点セルHの中央から外方に向かって徐々に大きな値が
設定されるようになっているので、網点セルHの中央の
画素Pの黒化順番(黒化順序)が第1番になる。図13
Aにおいては、黒化順番が第1番の画素Pのみが黒化さ
れている様子をハッチングで表している。
【0010】以下の説明に当たって、中央から黒化され
ていく網点セルHは、図13Aに対応して図13Bに示
すように、正方形の中にハッチングを施した丸を描いて
表すこととする。この場合、図12Aに示した網点セル
Hは、図12Bに示すように、同じ網角度分だけ傾けて
表示する。
【0011】図14は、9箇の網点セルH1〜H9で構
成されるスーパーセルSの模式的な構成を示している。
スーパーセルSの4箇所の頂点2〜5は画素Pの頂点に
一致している必要があるが、網点セルH1〜H9のそれ
ぞれが共有する頂点6、7、8等は画素Pの頂点に一致
している必要はない。
【0012】この図14例のスーパーセルSの場合、直
交するxy軸上においてx軸上の画素数をm、y軸上の
画素数をnとした場合、網角度に対応する有理正接RT
は、RT=(n/m)になる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、網点セルH
1〜H9のそれぞれには、例えば、その中心近傍から外
側に向かって螺旋状に画素Pに対応して閾値が、例え
ば、0,1,2,…,255と設定される。
【0014】ここで、画素Pに対応して閾値が設定され
た網点セルH1〜H9を、便宜上、網点セル閾値テンプ
レートという。したがって、画素Pに対応して閾値が設
定されたスーパーセルSをスーパーセル閾値テンプレー
トという。
【0015】簡単のために、今、このスーパーセル閾値
テンプレートが適用される原画像の画素の大きさが網点
セルHの大きさと同一であると考える、いわゆる濃度パ
ターン法による黒化処理を考えるものとする。
【0016】この原画像の画像データ値が、例えば、全
て、網パーセントが100%の値である255に近い値
であった場合、各網点セルH1〜H9はほとんど黒化さ
れた状態になる。
【0017】この場合、上述のように閾値が配列された
各網点セルH1〜H9は、その中心近傍から黒化され、
中心近傍にハイライト点(上例の場合には、値0)が配
されることになるので、ハイライト点中心の網点セル
(または、一般にハイライト側では網点セルの黒化点が
小さいことから小点中心の網点セル)ということとす
る。図12B、図13Bに示した網点セルHもハイライ
ト点中心の網点セルである。
【0018】しかしながら、このようなハイライト点中
心の網点セルH1〜H9から構成されるスーパーセルS
では、各網点セルH1〜H9の頂点2〜8等付近におい
て、周期的に黒化されない画素数、すなわち白抜け画素
数が変動する。具体的かつ極端な例としては、頂点6が
黒化され、頂点7が白抜けとなり、かつ頂点8が黒化さ
れるという状態になる。
【0019】スーパーセルS内では、各網点セルH1〜
H9の黒化画素数はほぼ均一に分布するが、白抜け画素
数は制御されず、各網点セルH1〜H9で周期的に変動
する。これが出力画像上で格子状あるいは縞状のモアレ
となって視認されるという問題があった。これは、網点
の周波数と出力解像度のモアレと考えることができる。
【0020】図15Aは、高網パーセント(シャドゥ
部)出力時に出力画像9上に発生したモアレ縞の具体的
なシミュレーション画像の例を示している。矢印10の
方向にモアレ縞が顕著に現れていることが分かる。な
お、図15A中、符号11を付けた四角形部分が白抜け
部分であり、その他の部分は黒化されている部分であ
る。
【0021】本出願人は、上述のモアレ縞を低減する技
術を特願平7−123922号明細書で提案している。
この技術は、スーパーセルを網点セルに分割する際、ハ
イライト点中心の網点セルに分割するとともに、シャド
ゥ点中心の網点セルに分割し、ハイライト点中心の網点
セル内の各画素に割り当てられる閾値、例えば、0,
1,2,3,…と、シャドゥ点中心の網点セル内の各画
素に割り当てられる閾値、すなわち、N,N−1,N−
2,…を交互に定める技術である(0→N→1→N−1
→……→3→N−3の順で閾値を定めている。)。
【0022】この技術によれば、上述の原因のモアレ縞
を相当低減することができる。しかしながら、この技術
によっても、特に、網点とレーザ光等の走査ピッチに係
る縞状のモアレが目立つ条件の場合には、モアレが見え
る場合があるということが判明した。
【0023】この発明は、この技術を前提としてなされ
たものであり、出力画像上にモアレ縞の発生することの
ない網点閾値設定方法および2値データ作成装置を提供
することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】第1のこの発明は、出力
解像度により定まる画素グリッド上にスーパーセルを設
定し、設定したスーパーセルを網点セルに分割し、分割
した網点セル内の各画素に対応して閾値を割り当てて網
点閾値を設定する網点閾値設定方法において、前記スー
パーセルを網点セルに分割するとき、ハイライト点中心
の網点セルに分割するとともに、シャドゥ点中心の網点
セルに分割し、その際、前記シャドゥ点中心の網点セル
の頂点が前記ハイライト点中心の網点セルの中心に一致
するようにし、前記ハイライト点中心の網点セルおよび
前記シャドゥ点中心の網点セルのそれぞれの網点セルで
画素の黒化順序を決める座標計算の際に、各画素の座標
に各網点セル毎に異なる乱数を付加して黒化順序を定
め、この黒化順序に応じて、前記ハイライト点中心の網
点セル内の各画素に割り当てられる閾値と、前記シャド
ゥ点中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値を
交互に定めたことを特徴とする。
【0025】第2のこの発明は、前記付加する乱数は、
乱数の大きさと付加する網点セルの箇数を制御可能とし
たことを特徴とする。
【0026】第3のこの発明は、前記付加する乱数の大
きさは、前記画素の大きさ以下の大きさとしたことを特
徴とする。
【0027】第4のこの発明は、原画像データをスーパ
ーセル閾値テンプレートと比較して2値データを得る2
値データ作成装置であって、前記スーパーセル閾値テン
プレートが、第1の発明のように作成されていることを
特徴とする。
【0028】この発明によれば、ハイライト点中心の網
点セルおよびシャドゥ点中心の網点セルのそれぞれの網
点セルで画素の黒化順序を決める座標計算の際に、各画
素の座標に各網点セル毎に異なる乱数を付加して黒化順
序を定め、定めた黒化順序に応じて、ハイライト点中心
の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値と、シャド
ゥ点中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値を
交互に定めたことで、出力画像上でモアレ縞が発生する
ことを防止できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて、図面を参照して説明する。なお、以下に参照す
る図面において、上記図12〜図15に示したものと対
応するものには同一の符号を付けてその詳細な説明は省
略するが、必要に応じてこれらの図も参照して説明す
る。
【0030】図1および図2は、この発明の実施の一形
態が適用された画像製版システム31、および画像製版
システム31を構成する2値データ作成装置41の概略
的な構成を示している。
【0031】図1において、写真等の原稿画像32が画
像入力部33に供給されて、その画像入力部33を構成
するイメージスキャナにより、例えば、8ビットのデジ
タル画像データ(以下、単に画像データという。)DA
とされる。この画像データDAに対して画像処理部34
により色補正処理、シャープネス処理等の各種画像処理
が行われて画像データDBが作成される。
【0032】画像データDBは、画像記録部35を構成
する2値データ作成装置41に供給される。
【0033】図2において、2値データ作成装置41に
供給された画像データGは入力ポート42を通じて比較
部43の比較入力に供給される。また、画像データGか
らスーパーセル閾値テンプレート45上のx軸アドレス
とy軸アドレス(x軸とy軸については図14参照)を
表すアドレスAD(x,y)がアドレス計算部44によ
って計算される。スーパーセル閾値テンプレート45
は、その指定されたアドレスADに対応してメモリセル
に格納されている閾値(この場合、8ビットの閾値デー
タ)Aを読み出して比較部43の基準入力に供給する。
実際上、スーパーセル閾値テンプレート45は、例え
ば、ROMであり、読み出し主体はCPUである。
【0034】比較部43では、次の(1)式および
(2)式で示される2値データ化処理を行う。
【0035】 G≧A → 1(黒化) …(1) G<A → 0(白抜け:非黒化) …(2) 比較部43で作成された2値データBは、出力ポート4
6を通じて露光部36(図1参照)に供給される。
【0036】露光部36においては、レーザ光によりフ
イルム上に網点画像が潜像により露光記録されて、網点
画像フイルムFが作成され出力される。
【0037】なお、出力された網点画像フイルムFは現
像された後、刷版、PS版が作成され、このPS版を印
刷機に装着してシート上に画像を転写することで、所望
のハードコピーが得られることになる。
【0038】次に、スーパーセル閾値テンプレート45
に設定される閾値の作成方法について、図3のフローチ
ャートを参照しながら詳しく説明する。
【0039】まず、網点画像フイルムFの出力条件に対
応する計算上の入力パラメータ(m,n,k,L)を設
定する(ステップS1)。
【0040】パラメータ(m,n,k,L)の決定順序
に特に制限はないが、例えば、まず、網角度(有理正接
RT)に係るパラメータ(m,n)を決める。この場
合、所望の網角度に対して実際に設定可能な網角度は、
図14に示したy軸上の画素数nをx軸上の画素数mで
割った値{(n/m)=有理正接RT}とされる。この
有理正接RT(=n/m)は、スーパーセルSの1辺の
長さLに関連して、所望の網角度に最も近い値になるよ
うに設定される。有理正接RTは、角度をθとすると
き、θ=arctan(n/m)で表される。印刷で用
いられる角度θ=15°を実現するためには、有理正接
RT=n/mとして、n/m=3/11、4/15、7
/26、11/41、15/56、……を使用すればよ
い。
【0041】次に、所望の線数(例えば、後に説明する
図4中、網点セルHの1辺の長さQ)を得るためのスー
パーセルSの1辺の長さLと1箇のスーパーセルSを構
成する網点セルHの数kの組み合わせ(L,k)を出力
解像度を考慮して決める(これらは同時に決まる。)。
【0042】すなわち、スーパーセルSの一辺の長さL
を決めると、スーパーセルSの実際の長さが分かり、パ
ラメータである数kを決めることで、スーパーセルSの
中に入る網点セルHhの箇数が決定され、実質線数、す
なわち、網点セルHの1辺の長さQが決定される。この
実施の形態において、1箇のスーパーセルS中の網点セ
ルHの数kは、k=10としている。
【0043】次に、スーパーセルSを、次の(3)式、
(4)式で定義される直線群により、ハイライト点中心
の網点セルHhに分割する(ステップS2)。
【0044】 nx−my+(p−n)L=0 {p=−(n−1)〜(n−1)}…(3) mx−ny−qL=0 {q=0〜(m+n−1)} …(4) 図4は、1辺の長さがLのスーパーセルSを、(3)
式、(4)式に基づく直線により1辺の長さがQのハイ
ライト点中心の網点セルHhに分割したものを示してい
る。ハイライト点中心の網点セルHh1〜Hh10は、
それぞれ、中央にハッチングした丸で表している。これ
は、上述したように、閾値の小から大への変化に対応し
て黒化が中央から始まることを示している。
【0045】また、ステップS2においては、同じスー
パーセルSをシャドゥ点中心の網点セルHsに分割す
る。
【0046】図5は、スーパーセルSを1辺の長さがQ
のシャドゥ点中心の網点セルHsに分割したものを示し
ている。シャドゥ点中心の網点セルHs1〜Hs10
は、それぞれ、中央の丸以外の部分をハッチングで表し
ている。これは、後に詳しく説明するように、閾値の小
から大への変化に対応して黒化が外側(各網点セルHs
1〜Hs10の外側)から始まることを示している。な
お、シャドゥ点中心の網点セルHs1〜Hs10を区画
分けする直線群は、(3)式において、y=y+(1/
6)Lとした式、(4)式において、y=y+(1/
2)Lとした式で表される。これは、各直線が、結果と
して、x軸方向およびy軸方向に網点セル(Hhまたは
Hs)の長さQの半分Q/2だけずれた直線となる。
【0047】これにより、各シャドゥ点中心の網点セル
Hs1〜Hs10の位置が、各ハイライト点中心の網点
セルHh1〜Hh10の位置を基準として、それぞれ
(3)式の直線の方向に網点セルの長さQの半分Q/2
だけずらされ、かつそのずらされた位置からさらに
(4)式の直線の方向に網点セルの長さQの半分Q/2
だけずらされた位置に移ることになる。
【0048】図6では、分割されたスーパーセルS上に
ハイライト点中心の網点セルHhを実線で描き、これに
重ねてシャドゥ点中心の網点セルHsを点線で描いてい
る。
【0049】図6から分かるように、結果として、シャ
ドゥ点中心の網点セルHsの頂点が、ハイライト点中心
の網点セルHhの中心と一致する。また、模式的に描い
た画素Pの位置から分かるように、各画素Pは、ハイラ
イト点中心の網点セルHhとシャドゥ点中心の網点セル
Hsの各1箇(合計2箇)の網点セルに属する。図6中
の画素Pは、ハイライト点中心の網点セルHh6とシャ
ドゥ点中心の網点セルHs6とに属する。
【0050】そこで、次に、スーパーセルS内の各画素
Pの座標を(x,y)として、各画素(ピクセル)Pが
どのハイライト点中心の網点セルHh1〜Hh10に属
するか、およびどのシャドゥ点中心の網点セルHs1〜
Hs10に属するかを決定する(ステップS3)。
【0051】次に、各網点セルHh、Hs毎に、各画素
Pの黒化順序を決定する(ステップS4)。黒化順序
は、各網点セルHh、Hsに対して、共通のスポット関
数f(u,v)で規定される。スポット関数f(u,
v)は、黒化された網点の形状を規定する関数、すなわ
ち、1箇の網点セルHh、Hs内の画素Pの黒化順番を
表す関数である。この実施の形態において、スポット関
数f(u,v)は、図7に示すuv座標系において、例
えば、(5)式に示すように、各網点セルHh、Hsの
中心座標(0.5,0.5)から黒化部分を円形に太ら
していく関数とする。
【0052】 f(u,v)=(u−0.5)2 +(v−0.5)2 …(5) ここで、変数(座標)u、vは、それぞれ、次の(6)
式、(7)式で与えられる。
【0053】 u=u+rand_u (Hh_n または Hs_n) …(6) v=v+rand_v (Hh_n または Hs_n) …(7) 乱数rand_u、rand_vは、u軸、v軸上の方
向で独立な乱数であることを意味し、したがって、
(6)式、(7)式の右辺の変数u、vに対して独立の
乱数rand_u、rand_vをそれぞれ付加した
(6)式、(7)式の左辺の変数u、vが(5)式の変
数u、vに代入されて、スポット関数f(u,v)の値
が生成される。また、乱数rand_u (Hh_n
または Hs_n)、乱数rand_v (Hh_n
または Hs_n)は、それぞれ、網点セルHh、Hs
の各網点セル毎に異なる値を採る乱数を用いることを示
している。乱数rand_u、rand_vの生成は、
M系列符号を用いて乱数を発生する等、公知のどのよう
な乱数発生方式を用いてもよい。
【0054】なお、乱数rand_u、rand_vの
値の大きさは、任意の大きさに制御可能であり、例え
ば、網点セルHまたは画素Pの大きさに依存して可変す
るように制御することも可能である。ただし、乱数ra
nd_u、rand_vの値が大きすぎると、画像に発
生する図15Aに示した縞状のモアレを解消することは
できるが、その一方、いわゆるざらつき感が目立ってき
て、画像の品質が落ちてくる。
【0055】そこで、縞状のモアレを解消して、このざ
らつき感を目立たせないようにするための乱数rand
_u、rand_vの値の最大値(+方向と−方向)
は、画素Pの大きさ(図6に示す画素Pの対角線の長
さ)以下に定めることが好ましい。そして、網が、いわ
ゆる粗い網である場合には、高線数の細かい網に比較し
て大きな値の乱数rand_u、rand_vにすれば
よい。
【0056】また、乱数rand_u、rand_vを
付加することの可能なスーパーセルSに含まれる網点セ
ルの箇数(Hh_0〜Hh_n または Hs_0〜H
s_n)のうち、何箇の網点セルに乱数rand_u、
rand_vを付加するようにするのかを制御すること
も可能である。すなわち、乱数を付加する網点セルは、
後に説明する閾値の数(N+1)箇のうち、任意の数に
決めればよい。
【0057】なお、スポット関数f(u,v)の各値
は、(6)式、(7)式に基づいて実際に計算してもよ
く、2次元のルックアップテーブルとして準備しておい
てもよい。
【0058】次に、スポット関数f(u,v)で決定さ
れる黒化順序に応じて、スーパーセル閾値テンプレート
45(図2参照)の閾値A(図2参照)を決定する(ス
テップS5)。スーパーセル閾値テンプレート45は、
スーパーセルSと同一の大きさになっており、その意味
で、スーパーセル閾値テンプレート45という。スーパ
ーセル閾値テンプレート45は、各画素位置に対して
1:1に閾値Aが定められたテーブルである。
【0059】図8は、閾値決定のための詳細なフローチ
ャートである。
【0060】この実施の形態において、閾値Aは、値
0,1,…,Nをとるものとする。実際上は、例えば、
0,1,…,255の値をとる。
【0061】そこで、まず、ハイライト点中心の網点セ
ルHh用の閾値Aを閾値HLで表し(A=HL)、シャ
ドゥ点中心の網点セルHsの閾値Aを閾値SDで表して
(A=SD)、それらの初期値として、閾値HL=0、
閾値SD=Nを設定する(ステップS11)。また、網
点セルHhを構成する画素をPh、網点セルHsを構成
する画素をPsで表す。そして、画素Phに閾値HLを
設定する場合には、画素Ph=HL、または、より分か
り易くは、画素Phの位置が座標(x,y)で決まるこ
とを考慮して、画素Ph(x,y)=HLと表す。
【0062】次に、スーパーセル閾値テンプレート45
中の未処理画素(閾値の決まっていない画素)で網点セ
ルHh中、黒化順番の最も早い画素Ph(x,y)と、
スーパーセル閾値テンプレート45中の未処理画素で網
点セルHs中、黒化順番の最も遅い画素Ps(x,y)
を選択する(ステップS12)。
【0063】次いで、選択した画素Ph(x,y)と画
素Ps(x,y)とが孤立画素でないことを念のために
確認する(ステップS13)。孤立画素でないかどうか
は、図9に示すように、選択された画素Pを画素P
(x,y)とするとき、その上下左右の4箇の画素P
(x,y+1)、P(x,y−1)、P(x−1,
y)、P(x+1,y)のうちのいずれか1箇の画素
が、閾値Aの決定している画素(閾値Aの決定している
画素を処理画素という。)であれば孤立画素でないと判
断できる。
【0064】ステップS13の判断が成立したとき、選
択した画素Ph(x,y)と画素Ps(x,y)の閾値
Aを、それぞれ画素Ph(x,y)=HL、画素Ps
(x,y)=SDに設定する(ステップS14)。
【0065】次に、閾値Aの決定していない未処理画素
があるかどうかを判断する(ステップS15)。
【0066】未処理画素があった場合には、閾値HL、
SDの値をそれぞれ閾値HL=HL+1(この場合、H
L=1)、閾値SD=SD−1(この場合、SD=N−
1)に変更する(ステップS16)。
【0067】そして、再び、ステップS12の処理から
ステップS16の処理を繰り返して行い、ステップS1
5の判定が成立しなくなるまで、言い換えれば、全ての
画素Ph(x,y)、Ps(x,y)の閾値Aを決定す
る。
【0068】図10は、ステップS5の閾値決定処理に
より、ハイライト点中心の網点セルHhの閾値HLとし
て、この実施の形態の理解を容易にするために、黒化順
番を決めるスポット関数f(u,v)の乱数rand_
u、rand_vがそれぞれゼロ値であると考えた場合
のHL=0,1,2,3まで、シャドゥ点中心の網点セ
ルHsの閾値SDとして、SD=N,N−1,N−2,
N−3まで、それぞれ4点決まった状態のスーパーセル
閾値テンプレート45を模式的に表している。
【0069】図10から分かるように、閾値HL、SD
はハイライト点中心の網点セルHhの中心から、HL=
0,1,2,3と決まっていくとともに、シャドゥ点中
心の網点セルHsの中心からSD=N,N−1,N−
2,N−3と決まっていく。詳しく説明すると、0→N
→1→N−1→……→3→N−3の順で、交互に閾値A
が決まっていく。
【0070】なお、黒化順番を決めるスポット関数f
(u,v)に乱数rand_u、rand_vが付加さ
れた場合のハイライト点中心の網点セルHhの閾値HL
とシャドゥ点中心の網点セルHsの閾値SDがそれぞれ
4点まで決まった状態のスーパーセル閾値テンプレート
45Aを模式的に図11に示す。
【0071】このように交互に閾値Aを決めていった場
合において、閾値A=N/2近傍の値を割り当てると
き、ハイライト点中心の網点セルHh中の画素Ph
(x,y)の位置とシャドゥ点中心の網点セルHs中の
画素Ps(x,y)の位置とが一致した場合には、先に
割り当てられた方の網点セルの画素P(x,y)の位置
を優先して閾値A=N/2近傍の値を割り当てることと
する。
【0072】このような手順によりスーパーセル閾値テ
ンプレート45Aの閾値Aが全て決定される。閾値Aが
決定されたスーパーセル閾値テンプレート45Aは、R
OM等の記憶デバイスに記憶されて、図2に示したよう
な2値データ作成装置41の使用に供される。
【0073】このように上述の実施の形態によれば、ス
ーパーセルSを網点セルHに分割する際、ハイライト点
中心の網点セルHhに分割するとともに、シャドゥ点中
心の網点セルHsに分割し、ハイライト点中心の網点セ
ルHhおよびシャドゥ点中心の網点セルHsのそれぞれ
の網点セルで画素Pの黒化順序を決める座標計算の際
に、各画素Pの座標に各網点セル毎に異なる乱数ran
d_u、rand_vを付加して黒化順序を定め、定め
た黒化順序に応じて、ハイライト点中心の網点セルHh
内の各画素Phに割り当てられる閾値HLと、シャドゥ
点中心の網点セルHs内の各画素Psに割り当てられる
閾値SDを交互に定めている。このため、モアレ縞の現
れやすい原稿画像の濃度が高いとき、言い換えれば、網
パーセントが、例えば、90%程度以上のときを考えた
場合、ハイライト点中心の網点セルHh内の黒化画素数
とシャドゥ点中心の網点セルHs内の白抜け画素数とが
等しくなり、モアレ縞が発生することがなくなるという
効果が達成される。
【0074】図15Bは、図15Aに対応して作成され
たこの実施の形態が適用された、高網パーセント出力の
ときのシミュレーション画像9′である。図15Bにお
いて、符号11′を付けた四角形部分が白抜け部分であ
り、その他の部分は黒化されている部分である。図15
Bからモアレ縞が発生していないことが理解される。
【0075】なお、この発明は上述の実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0076】例えば、図4に示した傾き0°のスーパー
セルに対しての適用以外に、図14に示した傾いたスー
パーセルSに対しても適用できる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、スーパーセルを網点セルに分割する際、ハイライト
点中心の網点セルに分割するとともに、シャドゥ点中心
の網点セルに分割し、ハイライト点中心の網点セルおよ
びシャドゥ点中心の網点セルのそれぞれの網点セルで画
素の黒化順序を決める座標計算の際に、各画素の座標に
各網点セル毎に異なる乱数を付加して黒化順序を定め、
定めた黒化順序に応じて、ハイライト点中心の網点セル
内の各画素に割り当てられる閾値と、シャドゥ点中心の
網点セル内の各画素に割り当てられる閾値を交互に定め
ている。このため、原稿画像の濃度が高いとき、言い換
えれば、網パーセントが、例えば、90%程度以上のと
きを考えた場合、ハイライト点中心の網点セル内の黒化
画素数とシャドゥ点中心の網点セル内の白抜け画素数と
がそれぞれスーパーセル内の各網点セルにおいて等しく
なり、モアレ縞が発生することがなくなるという効果が
達成される。
【0078】なお、先行技術との関係で本発明の特徴を
比較すれば、モアレを解消するために乱数を使用する先
行技術としては、例えば、特公平6−57049号公報
「網点形成方法」に公表された技術(第1の先行技
術)、特開平6−30250号公報「マルチセル閾値ア
レイによるデジタルハーフトーン化においてドットサイ
ズを調整する方法」に公表された技術(第2の先行技
術)および特開平7−38755号公報「中間調スクリ
ーン形成器、中間調スクリーン及びその形成方法」に公
表された技術(第3の先行技術)がある。
【0079】これら第1〜第3の先行技術は、閾値テン
プレート内の閾値配列を決定するときに、乱数を使用す
る点で本発明と類似する。
【0080】しかしながら、第1の先行技術は、単位網
点領域を所定数のエレメントからなる分割領域に分割し
各分割領域毎にずれ量として乱数を設定する方式であ
り、第2の先行技術は、スポット関数に供給される座標
の計算において、オフセットベクトルを導入し、このオ
フセットベクトルを乱数発生機で発生させる方式であ
り、第3の先行技術は、座標計算の際にランダム位相ベ
クトルを導入する方式であるが、それぞれには、本発明
の特徴部分の一部である、スーパーセルを網点セルに分
割するときに、ハイライト点中心の網点セルに分割する
とともに、シャドゥ点中心の網点セルに分割し、その
際、シャドゥ点中心の網点セルの頂点がハイライト点中
心の網点セルの中心と一致させることを何も示唆してい
ない。
【0081】なお、これら第1〜第3の先行技術にかか
る発明に開示されている乱数発生を、本発明に適用する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態が適用された画像製版
システムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1例の画像製版システムを構成する2値デー
タ作成装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図3】スーパーセル閾値テンプレートの閾値決定のア
ルゴリズムを示すフローチャートである。
【図4】ハイライト点中心の網点セルに分割されたスー
パーセルの構成を示す図である。
【図5】シャドゥ点中心の網点セルに分割されたスーパ
ーセルの構成を示す図である。
【図6】画素の存在位置の定義の説明に供される図であ
る。
【図7】スポット関数の説明に供される図である。
【図8】閾値決定の詳細なアルゴリズムを示すフローチ
ャートである。
【図9】閾値の決定されていない未処理画素の説明に供
される図である。
【図10】閾値が設定された閾値テンプレートの例を示
す図である。
【図11】付加された乱数に応じて閾値が設定された閾
値テンプレートの例を示す図である。
【図12】図12Aは、傾けられた網点セルと画素との
関係の説明に供される図、図12Bは、傾けられた網点
セルの説明に供される図である。
【図13】図13Aは、傾いていない網点セルと画素と
の関係の説明に供される図、図13Bは、傾いていない
網点セルの説明に供される図である。
【図14】スーパーセルの構成の説明に供される図であ
る。
【図15】15Aは、高網パーセントのときの、モアレ
縞が発生している場合の説明に供される従来技術に係る
図、15Bは、高網パーセントのときの、モアレ縞が発
生していない場合の説明に供されるこの発明に係る図で
ある。
【符号の説明】
41…2値データ作成装置 45、45A…スーパーセル閾値テンプレート A…閾値(閾値データ) B…2値データ F…網点画像フイルム G…画像データ H…網点セル HL…ハイライト点中心の網点セル用の閾値 Hh…ハイライト点中心の網点セル Hs…シャドゥ点
中心の網点セル P…画素 S…スーパーセル SD…シャドゥ点中心の網点セル用の閾値

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力解像度により定まる画素グリッド上に
    スーパーセルを設定し、設定したスーパーセルを網点セ
    ルに分割し、分割した網点セル内の各画素に対応して閾
    値を割り当てて網点閾値を設定する網点閾値設定方法に
    おいて、 前記スーパーセルを網点セルに分割するとき、ハイライ
    ト点中心の網点セルに分割するとともに、シャドゥ点中
    心の網点セルに分割し、その際、前記シャドゥ点中心の
    網点セルの頂点が前記ハイライト点中心の網点セルの中
    心に一致するようにし、 前記ハイライト点中心の網点セルおよび前記シャドゥ点
    中心の網点セルのそれぞれの網点セルで画素の黒化順序
    を決める座標計算の際に、各画素の座標に各網点セル毎
    に異なる乱数を付加して黒化順序を定め、 この黒化順序に応じて、前記ハイライト点中心の網点セ
    ル内の各画素に割り当てられる閾値と、前記シャドゥ点
    中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値を交互
    に定めたことを特徴とする網点閾値設定方法。
  2. 【請求項2】前記付加する乱数は、乱数の大きさと付加
    する網点セルの箇数を制御可能としたことを特徴とする
    請求項1記載の網点閾値設定方法。
  3. 【請求項3】前記付加する乱数の大きさは、前記画素の
    大きさ以下の大きさとしたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の網点閾値設定方法。
  4. 【請求項4】原画像データをスーパーセル閾値テンプレ
    ートと比較して2値データを得る2値データ作成装置に
    おいて、 前記スーパーセル閾値テンプレートが、 出力解像度により定まる画素グリッド上にスーパーセル
    を設定し、設定したスーパーセルを網点セルに分割し、
    分割した網点セル内の各画素に対応して閾値を割り当て
    て網点閾値を設定する場合において、 前記スーパーセルを網点セルに分割するとき、ハイライ
    ト点中心の網点セルに分割するとともに、シャドゥ点中
    心の網点セルに分割し、その際、前記シャドゥ点中心の
    網点セルの頂点が前記ハイライト点中心の網点セルの中
    心に一致するようにし、 前記ハイライト点中心の網点セルおよび前記シャドゥ点
    中心の網点セルのそれぞれの網点セルで画素の黒化順序
    を決める座標計算の際に、各画素の座標に各網点セル毎
    に異なる乱数を付加して黒化順序を定め、 この黒化順序に応じて、前記ハイライト点中心の網点セ
    ル内の各画素に割り当てられる閾値と、前記シャドゥ点
    中心の網点セル内の各画素に割り当てられる閾値を交互
    に定めるように作成されていることを特徴とする2値デ
    ータ作成装置。
  5. 【請求項5】前記付加する乱数は、乱数の大きさと付加
    する網点セルの箇数を制御可能としたことを特徴とする
    請求項4記載の2値データ作成装置。
  6. 【請求項6】前記付加する乱数の大きさは、前記画素の
    大きさ以下の大きさとしたことを特徴とする請求項4ま
    たは5記載の2値データ作成装置。
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