JPH0920106A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ

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JPH0920106A
JPH0920106A JP7169923A JP16992395A JPH0920106A JP H0920106 A JPH0920106 A JP H0920106A JP 7169923 A JP7169923 A JP 7169923A JP 16992395 A JP16992395 A JP 16992395A JP H0920106 A JPH0920106 A JP H0920106A
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JP
Japan
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belt layer
cord
tire
layer
belt
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JP7169923A
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Inventor
Shuji Takahashi
修二 高橋
Yasuo Morikawa
庸雄 森川
Kazuyuki Kabe
和幸 加部
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量性、高速性、乗り心地性を維持しながら
荷重耐久性を改善した空気入りラジアルタイヤの提供。 【解決手段】 トレッド部3のカーカス層2の外側に、
第1ベルト層4dおよび第1ベルト層4dよりも幅の狭
い第2ベルト層4uの順に少なくとも2層のベルト層を
配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、第1ベルト
層4dをタイヤでの強度が12g/d以上、2.25g
/d時の伸度が2.5%以下の有機繊維コードで構成す
ると共に、第2ベルト層4uのエッジ端における第2ベ
ルト層4uのコードと第1ベルト層4dのコードとの間
の距離de とタイヤ赤道面における第2ベルト層4uの
コードと第1ベルト層4dのコードとの間の距離dc
の比de /dc を1.5〜4.0の範囲にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りラジアルタ
イヤに関し、さらに詳しくは、軽量性、高速性、乗り心
地性を維持しながら荷重耐久性を改善した空気入りラジ
アルタイヤ、特に乗用車用空気入りラジアルタイヤに関
する。
【0002】
【従来の技術】ここ数年、空気入りラジアルタイヤを取
り巻く環境は大きく変化している。地球温暖化対策とし
て自動車の排ガス規制強化問題から車両の低燃費化要求
が高まり、タイヤの低転がり抵抗化要求が強まった。こ
のために、タイヤメーカーにおいては、低燃費に寄与の
大きいタイヤの軽量化が重要な技術課題となっている。
また、環境保護の立場から、タイヤのリサイクル性や易
廃棄性の要請も高まりつつある。
【0003】さらに、人に優しい工業製品の要求も高ま
り、自動車の居住性や安全性も大きなニーズとなりつつ
ある。このためにタイヤの振動乗り心地性や低騒音化が
重要な課題となっている。また、安全性の観点からタイ
ヤの耐久性能をさらに向上させることが、タイヤメーカ
ーにとって大きな課題となっている。また、経済性の追
求も益々厳しいものとなっている。
【0004】従来、空気入りラジアルタイヤのベルト材
としては、スチールコードが使用されてきた。これは、
スチールコードが高い引張強度と引張弾性率、曲げ剛性
を有するために、タイヤの操縦安定性を確保する上で好
適な材料であったからである。しかしながら、上記のよ
うな問題に対してはスチールコードを用いる限り抜本的
な解決は出来ない。
【0005】また、タイヤの軽量化にとっては、ベルト
材料として比重が7.8のように高いスチールコードを
用いている限り限界がある。リサイクル性や易廃棄性の
観点からも、その殆どが高分子材料からなるタイヤに於
いて金属材料が使用されていることは、例えば用済タイ
ヤの裁断や粉砕にとって極めて煩雑なプロセスを必要と
し、経済的ではない。さらに、スチールコードをベルト
材料として用いた場合には、剛性が高いために振動乗り
心地性や騒音が大きいという問題がある。
【0006】そのうえ、スチールコードは水分による腐
食や接着劣化を起こしやすいという問題があり、タイヤ
の軽量化を行う上でゴム量の低減、即ち薄肉化にとって
極めて不利である。そこで、軽量で高強度・高弾性率の
特性を有する芳香族ポリアミド繊維やビニロン繊維など
の有機繊維をベルト材として用いる試みがなされてい
る。しかしながら、これらの高強度・高弾性率の有機繊
維は、耐圧縮疲労性に劣るため、第1ベルト層および該
第1ベルト層の外側の該第1ベルト層よりも幅の狭い第
2ベルト層の2層からなるベルト構造の空気入りラジア
ルタイヤにおいて、第1ベルト層のコードとして用いた
場合には、第2ベルト層のエッジ端に相当する第1ベル
ト層の箇所で繊維破断が生じるという問題がある。ま
た、これらの有機繊維は、コードゴムとの接着性が悪い
ため、ベルト層のコードとして用いた場合には、そのエ
ッジ端でセパレーションが生じてしまう。これらの問題
を避けるために、ベルト層の全体又はエッジ端をカバー
層で覆ったり、ベルト層の幅方向端部を折り返して折り
曲げたいわゆるフォールデッド構造としているが、充分
ではない。
【0007】例えば、特開昭56−108303号公報
には、スチールベルト層の外側の芳香族ポリアミド繊維
コード層の両端部が折り返されたフォールデッド構造が
開示されている。芳香族ポリアミド繊維コードを用いる
事で従来のスチールコードだけからなるタイヤに比較し
軽量性が得られるが、昨今の軽量化要求に対応するには
限界がある。また、特開昭62−295706号公報で
は同様に、スチールベルト層の外側にビニロン繊維を用
いたコード層からなる両端部が折り返されたフォールデ
ッド構造が開示されているが、前記と同様の問題があ
る。
【0008】さらに、スチールコードを用いないものと
して、芳香族ポリアミド繊維コードを用いた二層ベルト
層において第1ベルト層をベルト両端部で折り返しのあ
るフォールデッド構造として、ベルト層全体をナイロン
等で覆うベルトカバー層を設けたタイヤが特開平5−1
16507号公報で提案されている。しかし、これは軽
量になるもののフォールデッド構造を用いるために新規
の製造設備が必要であるばかりでなく、折り返しの工程
が付加され生産性に劣る結果、経済的ではないという問
題がある。
【0009】一方、折り返し構造を有しない通常の二層
ベルト層のベルト構造で軽量で高強度・高弾性率の炭素
繊維を用いた技術が、特開昭61−222805号公報
で開示されている。ここでは、炭素繊維コードをプライ
間で互いに交差してなる二層ベルト層の上に66ナイロ
ン繊維等からなるベルトカバー層を設けることで、その
耐久性を確保しようとしている。この場合、タイヤの室
内耐久性は向上するが、炭素繊維は価格が高いこと、さ
らに有機繊維に比較し無機繊維であるため耐衝撃性に劣
り、衝撃が加わると脆性破壊を起こしやすいという問題
がある。
【0010】以上のような従来の問題を解決する方法と
して、アラミド繊維(芳香族ポリアミド繊維)を代表と
する高強度・高弾性率有機繊維からなり、操縦性能を損
なわず軽量で生産性、即ち経済性が高く、乗り心地や低
騒音で且つ耐久性の改善された、ベルト構造の検討を実
施し、本発明をなすに至った。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、軽量
性、高速性、乗り心地性を維持しながら荷重耐久性を改
善した空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部の
カーカス層の外側に、第1ベルト層および該第1ベルト
層よりも幅の狭い第2ベルト層の順に少なくとも2層の
ベルト層を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記第1ベルト層をタイヤでの強度が12g/d以上、
2.25g/d時の伸度が2.5%以下の有機繊維コー
ドで構成すると共に、前記第2ベルト層のエッジ端にお
ける該第2ベルト層のコードと前記第1ベルト層のコー
ドとの間の距離de とタイヤ赤道面における前記第2ベ
ルト層のコードと前記第1ベルト層のコードとの間の距
離dc との比de /dc を1.5〜4.0の範囲にした
ことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、前記第2ベルト層と前記
第1ベルト層との間に、前記第2ベルト層のエッジ端の
内側域から前記第1ベルト層のエッジ端の外側域に亘っ
てタイヤ周方向に対するコード角度が実質的に0°の熱
収縮性繊維コード補強層を配置したことを特徴とする。
このように有機繊維コードで第1ベルト層を構成したた
めに、有機繊維コードをベルト層に用いる従来における
と同様に軽量性、高速性、乗り心地性を維持することが
可能となる。またde /dc を1.5〜4.0の範囲と
したために、換言すればde をdc に比して大きくした
ために、第2ベルト層のエッジ端と第1ベルト層との間
の間隔が広がって、圧縮応力が緩和されるから、第2ベ
ルト層のエッジ端に相当する第1ベルト層の箇所での繊
維破断の発生を防止できると共に、各ベルト層のエッジ
端でのセパレーションを抑えることが可能となり、これ
により荷重耐久性を高めることができる。さらに、第2
ベルト層と第1ベルト層との間に熱収縮性繊維コード補
強層を配置することにより、上記圧縮応力の緩和によっ
て上記の繊維破断を抑制できるだけでなく第1ベルト層
のベルトエッジ端部の変形をより拘束できるので、セパ
レーションをいっそう抑えることも可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の構成
につき詳しく説明する。図1は、本発明の空気入りラジ
アルタイヤの一例の要部を示す一部切り欠き斜視説明図
である。図1において、左右一対のビードコア1の廻り
にタイヤ内側から外側にタイヤ周方向EE′に対するコ
ード角度が70°〜90°のカーカス層2の端部が巻き
上げられており、トレッド部3においてはカーカス層2
の外側に第1ベルト層4dおよび第2ベルト層4uの順
に2層のベルト層がタイヤ周方向EE′にタイヤ1周に
亘って環状に設けられている。第2ベルト層4uの外側
には、タイヤ周方向EE′に対するコード角度が実質的
に0°のナイロンコードなどの熱収縮性有機繊維コード
からなる2枚のベルトカバー層5、5が配置されてい
る。これらのベルトカバー層5、5は配置されなくても
よいが、配置により、高速走行時の遠心力によるタイヤ
半径方向外側への第1ベルト層4dおよび第2ベルト層
4uのそれぞれのエッジ端のせり上がりを防止できるの
で、そのエッジ端でのセパレーションをいっそう抑える
ことが可能となる。
【0015】第1ベルト層4dの外側の第2ベルト層4
uは、図2に示されるように、第1ベルト層4dよりも
幅が狭い。また、第1ベルト層4dおよび第2ベルト層
4uのそれぞれのタイヤ周方向EE′に対するコード角
度は15°〜35°であって、プライ間でコードが互い
に交差している。コード角度が15°未満であると周方
向剛性が強すぎて操縦安定性に問題があると共にタイヤ
作製時にベルト層を切断しにくいだけでなく、ベルト層
成型時の取扱いも困難になるためである。また、35°
を超えるとタイヤ周方向EE′の剛性が低下するので好
ましくない。 第1ベルト層4dは、タイヤでの強度が12g/d
以上、2.25g/d時の伸度が2.5%以下の有機繊
維コードで構成される。
【0016】ここで有機繊維コードを用いるのは、有機
繊維コードは比重がスチールコードに対して大幅に低
く、タイヤの軽量化が達成されるからである。タイヤで
の強度が12g/d未満の場合には、タイヤ強度が不足
する。それを補うためにはベルト層の枚数を増やす必要
があり、生産性、重量、経済性が悪化する。また、2.
25g/d時の伸度が2.5%を超えるとベルト層の周
剛性、曲げ剛性が低下し、操縦性能が低下する。2.2
5g/d時の伸度が2.0%以下がより好ましい。
【0017】尚、タイヤでの強度、2.25g/d時の
伸度は、タイヤよりコードを傷つけない様に採取し、J
IS L 1017 化学繊維タイヤコード試験法に従って、
コード1本の引張強さ・伸び特性を測定することで求め
られる。強度は、測定で得られた引張強さ(gf)をコード
の公称総デニール数で徐したものである。また、2.2
5g/dの伸度とは、上記引張強さ・伸び特性の関係か
ら2.25g/d時の伸度を求めたものである。例え
ば、1500d/2 のコードであれば、2.25×1500
×2=6.75kgf であるから6.8Kgf の荷重時の伸
度を測定する。
【0018】第1ベルト層4dを形成する有機繊維コー
ドは、芳香族ポリアミド繊維コード、ポリ−p−フェニ
レンベンズビスオキサゾール繊維コード(PBO繊維コ
ード)、ポリアリレート繊維コード、ビニロン繊維コー
ドのいずれか或いはいずれかの組合わせからなる。強
度、伸度の点では、芳香族ポリアミド繊維コード、ポリ
−p−フェニレンベンズビスオキサゾール繊維コードが
より好ましい。
【0019】ここで、上記繊維コードは原糸強度として
15g/d以上の特性のものが用いられる。これら原糸
は撚りを付与して用いられる。撚りを付与すると強度が
低下するためにタイヤでの強度を12g/d以上とする
には、原糸として15g/d以上が必要である。ここ
で、ベルト層に用いる繊維コードは一種類でも良いし、
第1ベルト層4dと第2ベルト層4uに用いる繊維の種
類を異なっても何ら問題はない。第2ベルト層4uには
スチールコードを用いてもよい。
【0020】これらの繊維コードは、下記式で表される
撚り係数Kが1000〜2800であるのが好ましい。
1000未満であると疲労性が著しく低下し、タイヤの
耐久性を損なう。また、2800を超えると強度が大幅
に低下しタイヤ強度が低下する。1400〜2200が
より好適である。 K=T√D K:撚り係数 T:撚り数(回/10
cm) D:コードの総デニール数 第2ベルト層4uのエッジ端における第2ベルト層
4uのコードと第1ベルト層4dのコードとの間の距離
e とタイヤ赤道面における第2ベルト層4uのコード
と第1ベルト層4dのコードとの間の距離dc との比d
e /dc を1.5〜4.0の範囲とする。ここで、距離
e 、dc は、図3に示されるように、第2ベルト層4
uのコード10の外周部と第1ベルト層4dのコード1
1の外周部との間の距離である。
【0021】de /dc を1.5〜4.0とするのは、
特に、上記のような高強度・高弾性率の繊維コードは圧
縮疲労性に劣るため、1.5未満であると第2ベルト層
4uのエッジ端直下の第1ベルト層4dの補強コードに
応力集中が起こり容易に破断し、タイヤの耐久性が著し
く低下する。従って、応力を緩和するために1.5以上
が必要である。また、4.0を超えると緩和が大きすぎ
るために操縦性能が悪化する。好ましくは2.0〜3.
5である。
【0022】de /dc 比が1.5〜4.0となるよう
にするには、例えば第1ベルト層4dと第2ベルト層4
uの間に所定厚みのゴムシートを挿入すればよい。ゴム
シートの幅は、第2ベルト層4uのエッジ端より内側
で、好ましくは5mm以上内側の位置から、第1ベルト層
4dのエッジ端の外側で、好ましくは5mm以上の外側の
位置までを覆うように配置する。ゴムシート厚みは均一
でなく、タイヤ赤道面方向に行くにしたがって薄くなっ
たものを用いてもよい。 さらに、図4に示すように、第2ベルト層4uと第
1ベルト層4dとの間に、第2ベルト層4uのエッジ端
の内側域から第1ベルト層4dのエッジ端の外側域に亘
って、タイヤ周方向EE′に対するコード角度が実質的
に0°のナイロン繊維コードのような熱収縮性繊維コー
ド補強層6を配置するとよい。
【0023】ここで、上記補強層6は第2ベルト層4u
のエッジ端より内側に少なくとも5mm以上はいった位置
から、第1ベルト層4dのエッジ端よりタイヤショルダ
ー方向へ少なくとも5mm以上離れた位置までに延在させ
るのがよい。第2ベルト層4uのエッジ端より内側で5
mm未満の場合には、第2ベルト層4uのエッジ端直下で
の第1ベルト層のコード疲労が十分改善されない。ま
た、第1ベルト層4dのエッジ端の外側へ5mm以上延在
させない場合には、第1ベルト層4dのエッジ端でのセ
パレーションが生じやすい。この補強層6は、前記ゴム
シートの代わりとすることができる。 本発明の空気入りラジアルタイヤは、偏平率が70
%以下であるのが好ましい。偏平率が70%以下とは、
上記の有機繊維コードをベルト層に用いる場合、従来の
スチールコードに比較し曲げ剛性が低い。そのため、偏
平率の大きいタイヤに本ベルト構造を適用すると十分な
操縦性能が確保できない。一方、偏平率が小さくなると
スチールコードを用いた場合に剛性が高すぎ、逆に操縦
性が悪くなる。偏平率が70%以下のタイヤに本構造を
用いることで、操縦性能も良好なタイヤの提供が可能と
なる。さらには、35%以上65%以下がより好適であ
る。
【0024】
【実施例】 実施例1 下記仕様のタイヤにつき耐久性能試験および操縦安定性
試験を行った。各試験に使用したタイヤの仕様: タイヤサイズ 195/60R14 91H リム
14×5 1/2 JJ カーカス層 補強コードとして1500d/2のポ
リエステル繊維コードを5cm当たり50本の打ち込み数
で用いた。これをコード角度がタイヤ周方向に対して9
0°となるように一層配置した。 ベルト層 補強コードとして1500dの芳香族
ポリアミド繊維コード(デュポン社製 ケブラー)を二
本用いて下撚り数、上撚り数共に33回/10cmとなる
様に撚りを加えてなる1500d/2のコード(撚り係
数K=1800)を用いたものを、5cmに当たり50本
の打ち込み数で、コード角度がタイヤ周方向に対して2
4°でプライ間で互いに交差するように二層配置した。
ここで、第1層と第2層の間に、種々の厚みのゴムシー
トを挿入した。ここでゴムシートは第2ベルト層エッジ
端からタイヤ赤道方向に10mm、また第1ベルト層のエ
ッジ端を跨いでタイヤショルダー方向に10mmに亘って
挿入した。ベルトカバー層第2ベルト層のトレッド側を
覆う補強コードとして66ナイロン繊維840d/2の
コードを5cm当たり55本の打ち込み数で、そのコード
角度がタイヤ周方向にほぼ0°となるように配置した。タイヤでのコードの引張特性の確認: 新品タイヤからベ
ルト層のコードを採取し、JIS L1017に従って
引張試験を行い、強度と2.25g/d時の伸度を確認
した。耐久試験後の第1ベルト層のコードの強度保持率の測
定: 室内ドラム試験機(直径1707mm)を用いた。J
IS D4230 JATMA規定荷重耐久試験を実施
した。
【0025】耐久試験が終了したタイヤから第1ベルト
層のコードを採取し、当該コードの第2ベルト層のエッ
ジ端直下部にマーキングを行い引張試験を行った。引張
試験での破断は、そのマーク近辺で発生した。この結果
を表1に示す。操縦安定性能試験: 操縦安定性能試験として、室内のコ
ーナリング試験機(直径2500mm)でタイヤのスリッ
プ角を2°付けて、この時の横力を2で割ってCP(コ
ーナリングパワー)を求め、これを代用値とした。 試験条件 空気圧 1.9Kgf/mm2 荷 重 450Kgf 速 度 20km/hr このようにして測定したCPを指数化した結果を表1に
まとめた。指数の大きい方が、操縦安定性能が高い。
【0026】
【表1】
【0027】表1から、de /dc が1.5未満では耐
久試験後のベルトコードの強度が著しく低下している事
がわかる。一方、4.0を超えると操縦安定性が大きく
低下する。また、耐久性と操縦安定性のバランスを考慮
すれば、de /dc は2.5〜3.5がより好ましい事
がわかる。 実施例2 実施例1におけると同じサイズ、同じ仕様で下記項目の
み異なるタイヤを作製した。
【0028】ゴムシートの代わりに66ナイロンコード
840d/2のコードを5cm当たり55本の打ち込み数
のものを用いて本発明にしたがって第1ベルト層と第2
ベルト層の間に埋設した。埋設幅は上記ゴムシートと同
じである。このタイヤにおいてde /dc は2.5であ
った(発明タイヤ7)。また、比較のために、発明タイ
ヤ7と同じサイズ、同じ仕様で下記項目のみ異なるタイ
ヤを作製した。
【0029】ここでは、発明タイヤ7で用いた第1ベル
ト層と第2ベルト層の間に挿入したものと同じものをベ
ルトカバー層として用い、これを第2ベルト層の上部で
且つ、第2ベルト層と第1ベルト層両者のエッジ端を覆
うように配置したものを用いた(比較タイヤ3)。これ
ら、発明タイヤ7、比較タイヤ3及び実施例1の発明タ
イヤ3を用いて実車走行試験を行った。
【0030】3万km走行後にタイヤを回収し、実施例1
と同様にタイヤからベルトコードを50本採取し、引張
試験を行い強度保持率を確認した。比較タイヤ3では、
第1ベルト層のコードで第2ベルト層のエッジ端直下に
一部コード破断が認められ、平均強度保持率は57%と
著しい低下を示した。一方、発明タイヤ3の第1ベルト
層のコードの平均強度保持率は86%と大きく改良され
た。さらに、第1ベルト層と第2ベルト層の間に所定の
方法でベルトカバー層を配置した発明タイヤ7での平均
強度保持率は92%と良好な保持率を示した。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッド部のカーカス層の外側に、第1ベルト層および該
第1ベルト層よりも幅の狭い第2ベルト層の順に少なく
とも2層のベルト層を配置した空気入りラジアルタイヤ
において、前記第1ベルト層をタイヤでの強度が12g
/d以上、2.25g/d時の伸度が2.5%以下の有
機繊維コードで構成すると共に、前記第2ベルト層のエ
ッジ端における該第2ベルト層のコードと前記第1ベル
ト層のコードとの間の距離de とタイヤ赤道面における
前記第2ベルト層のコードと前記第1ベルト層のコード
との間の距離dcとの比de /dc を1.5〜4.0の
範囲にしたために、軽量性、高速性、乗り心地性を維持
しながら荷重耐久性を改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りラジアルタイヤの一例の要部
を示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】本発明の空気入りラジアルタイヤのベルト構造
の一例を示す子午線方向断面説明図である。
【図3】図2のベルト構造の要部を示す断面説明図であ
る。
【図4】本発明の空気入りラジアルタイヤのベルト構造
の他例を示す子午線方向断面説明図である。
【符号の説明】
1 ビードコア 2 カーカス層 3 トレッ
ド部 4d 第1ベルト層 4u 第2ベルト層 5 ベル
トカバー層 6 熱収縮性繊維コード補強層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02G 3/48 D02G 3/48 D07B 1/02 D07B 1/02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド部のカーカス層の外側に、第1
    ベルト層および該第1ベルト層よりも幅の狭い第2ベル
    ト層の順に少なくとも2層のベルト層を配置した空気入
    りラジアルタイヤにおいて、前記第1ベルト層をタイヤ
    での強度が12g/d以上、2.25g/d時の伸度が
    2.5%以下の有機繊維コードで構成すると共に、前記
    第2ベルト層のエッジ端における該第2ベルト層のコー
    ドと前記第1ベルト層のコードとの間の距離de とタイ
    ヤ赤道面における前記第2ベルト層のコードと前記第1
    ベルト層のコードとの間の距離dc との比de /dc
    1.5〜4.0の範囲にした空気入りラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記有機繊維コードは芳香族ポリアミド
    繊維コード、ポリ−p−フェニレンベンズビスオキサゾ
    ール繊維コード、ポリアリレート繊維コード、ビニロン
    繊維コードからなる群から選ばれる少なくとも1種のコ
    ードである請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記第2ベルト層と前記第1ベルト層と
    の間に、前記第2ベルト層のエッジ端の内側域から前記
    第1ベルト層のエッジ端の外側域に亘ってタイヤ周方向
    に対するコード角度が実質的に0°の熱収縮性繊維コー
    ド補強層を配置した請求項1又は2記載の空気入りラジ
    アルタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記熱収縮性繊維コード補強層がナイロ
    ン繊維コードからなる請求項3記載の空気入りラジアル
    タイヤ。
JP7169923A 1995-07-05 1995-07-05 空気入りラジアルタイヤ Pending JPH0920106A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002526311A (ja) * 1998-10-02 2002-08-20 ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン ラジアルタイヤクラウン補強体
KR20030080384A (ko) * 2002-04-08 2003-10-17 금호산업주식회사 경사지게 벨트가 적층된 레디얼 타이어
US20090120550A1 (en) * 2005-06-30 2009-05-14 Jean Coue Tire For Heavy Vehicles
WO2011016215A1 (ja) * 2009-08-05 2011-02-10 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP2011031843A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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