JPH09202727A - 溶解性に優れたカプセル粒子 - Google Patents

溶解性に優れたカプセル粒子

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JPH09202727A
JPH09202727A JP32471296A JP32471296A JPH09202727A JP H09202727 A JPH09202727 A JP H09202727A JP 32471296 A JP32471296 A JP 32471296A JP 32471296 A JP32471296 A JP 32471296A JP H09202727 A JPH09202727 A JP H09202727A
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water
weight
capsule
gelatin
capsule particles
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JP32471296A
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English (en)
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Koji Kamei
宏二 亀井
Chitoshi Shigeno
千年 重野
Jun Shida
純 志田
Naoki Katada
直樹 片田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ゼラチンと25℃における溶解度が水10
0gに対して25g以上の水溶性物質を、該ゼラチン1
00重量部に対して該水溶性物質101〜200重量部
となる比率で含有する皮膜を有してなることを特徴とす
る溶解性に優れたカプセル粒子。 【効果】本発明によると、カプセル粒子の成形性を損な
うことなく、水中で溶解して使用する場合の皮膜の溶解
性が大であり、ゼラチンの溶け方や溶け残りから来る不
快感を大きく低減することができるカプセル粒子が提供
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶解性に優れた皮膜
を有するカプセル粒子に関する。更に詳しくは、医薬
品、食品、嗜好品、浴用品、洗浄品分野に利用可能な、
界面活性剤及び油性成分を含有する皮膜溶解性に優れた
カプセル粒子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬品、食品、嗜好品、浴用品、洗浄品
の分野において、その使い易さの点よりゼラチンカプセ
ルが開発されており、皮膜形成体であるゼラチンの他に
グリセリン等の可塑剤を皮膜中のゼラチンに対して10
〜60重量%だけ添加したものが一般的に用いられてい
る。
【0003】ゼラチンカプセルの溶解性を促進する方法
としては、特開平4−145017号公報に、粘土鉱
物、でんぷん、吸水性樹脂等の水膨潤成分を添加するこ
とが開示されている。しかし、これらの添加物は吸湿
性、吸水性は優れているものの水膨潤成分であって、完
全に溶解しないため、皮膜溶解性が充分でないという欠
点があった。
【0004】また、特開昭61−15831号公報には
炭酸水素ナトリウムを添加することが開示されている
が、このカプセル粒子はゼラチンに対する添加量が1〜
20重量%と少なく、酸性条件下でしか機能が発現しな
いという問題があった。
【0005】また、特開平4−178321号公報には
リン酸のナトリウム塩、または縮合リン酸のナトリウム
塩である無機塩を添加することが開示されている。しか
しながら、このカプセル粒子もゼラチンに対する添加量
が0.5〜20重量%と少なく、十分な溶解性は得られ
ていない。
【0006】更に、特開平6−79165号公報には水
溶性多価アルコールおよびその誘導体を親水性高分子体
に対して5〜100重量%添加することが開示されてい
る。しかし、この添加量でも皮膜の溶解性は不十分で良
好な効果は未だ得られていないのが現状であった。
【0007】また、特開平6−55060号公報では、
カプセル中からの水分除去を短時間で行える、親水性有
機溶媒を用い抽出する記載があるが、皮膜中から水溶性
物質も除去されてしまい、皮膜が脆くなってしまい、乾
燥工程中の収率が低下するといった問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、皮膜形
成体としてゼラチンを使用した従来のカプセル粒子は溶
解性において依然として問題があり、特に浴用品、洗浄
品の分野においては、その溶け方や溶け残りにより使用
時に不快感を与えたり、使用感を損ねるといった問題が
あった。本発明の目的はかかる問題を解決すべく、皮膜
中にゼラチンに加えて水溶性物質を高配合することによ
り、溶解性の優れたカプセル粒子を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、該カプセル粒子の製造
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは皮膜の溶解
性向上について鋭意研究を重ねた結果、水溶性物質をゼ
ラチンに対して皮膜中で高配合し、皮膜の溶解性を向上
させ、なお且つカプセルの形成も可能にして本発明を完
成させた。
【0010】即ち、本発明の要旨は、(1) ゼラチン
と25℃における溶解度が水100gに対して25g以
上の水溶性物質を、該ゼラチン100重量部に対して該
水溶性物質101〜200重量部となる比率で含有する
皮膜を有してなることを特徴とする溶解性に優れたカプ
セル粒子、(2) 皮膜の形状が継ぎ目のないことを特
徴とする前記(1)記載のカプセル粒子、(3) 水溶
性物質が糖類、無機塩類、及び水溶性アルコール類から
なる群より選ばれる1種、又は2種以上であることを特
徴とする前記(1)又は(2)記載のカプセル粒子、
(4) 水溶性物質が糖類及び/又は水溶性アルコール
類である前記(3)記載のカプセル粒子、(5) 水溶
性物質がサッカロース、ソルビトール及びグリセリンか
らなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特
徴とする前記(4)記載のカプセル粒子、(6) 内容
物として液体を含有する前記(1)〜(5)いずれか記
載のカプセル粒子、(7) 内容物である液体が界面活
性剤及び/又は油性成分を含有する前記(6)記載のカ
プセル粒子、(8) JIS規格K6503の試験法に
よるゼラチンの粘度が、30mPs以下である前記
(1)〜(7)いずれか記載のカプセル粒子、並びに
(9) 皮膜の厚さが0.3mm以下であることを特徴
とする前記(1)〜(8)いずれか記載のカプセル粒
子、(10) 前記(1)〜(9)いずれか記載のカプ
セル粒子の製造方法において、水溶性物質と親水性有機
溶媒を含有する抽出液を用いて、カプセル粒子内の水分
を抽出除去する工程を有することを特徴とする溶解性に
優れたカプセル粒子の製造方法、に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のカプセル粒子は、ゼラチ
ンと25℃における溶解度が水100gに対して25g
以上の水溶性物質を、該ゼラチン100重量部に対して
該水溶性物質101〜200重量部となる比率で含有す
る皮膜を有してなることを特徴とする溶解性に優れたカ
プセル粒子である。
【0012】皮膜中に含有されるゼラチンとしては、カ
プセル粒子の皮膜として用い得るものであれば特に限定
されるものではなく、市販の各種のゼラチンが使用可能
である。なお、本発明におけるゼラチンは、ゼラチンの
不溶化対策としてとられるコハク化やフタル化された、
いわゆるモディファイトゼラチン等を含む広義のゼラチ
ンを指す。
【0013】ゼラチンは、粘度が低い程、溶解性は向上
するが、一方皮膜成形性は低下する。従って、溶解性を
向上させたい場合は、粘度30mPs以下のゼラチン、
好ましくは粘度10〜25mPs、さらに好ましくは1
5〜23mPs、特に好ましくは15〜21mPsのゼ
ラチンを使用することが望ましい。ここで、ゼラチンの
粘度はJIS K6503の5.2粘度の項で規定され
た装置および方法により測定するものを指す。
【0014】皮膜中に含有される水溶性物質としては、
25℃における溶解度が水100gに対して25g以上
であれば特に限定されないが、単糖類、二糖類などの糖
類、無機塩類、水溶性アルコール類が好ましく、単独で
または2種以上の混合物として用いることができる。
【0015】具体的には、単糖類としてはグルコース、
ガラクトース、フルクトース、マンノース、ソルビトー
ル、マンニトール、二糖類としてはサッカロース、マル
トース、ラクトース等が挙げられる。
【0016】無機塩類としては特に限定されないが、ア
ルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩が好ましく、具体
的には塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム等が挙げられる。
【0017】水溶性アルコール類としてはグリセリン、
エチレングリコール、ポリエチレングリコール(以下、
PEGと略す)200、PEG300、PEG400、
PEG600等である。
【0018】上記の水溶性物質のうち、糖類及び/又は
水溶性アルコール類を用いることが好ましく、サッカロ
ース、ソルビトール及びグリセリンを単独でまたは2種
以上の混合物として用いることがより好ましい。
【0019】皮膜中におけるゼラチンと水溶性物質の重
量比は、ゼラチン100重量部に対して水溶性物質10
1〜200重量部であり、好ましくは水溶性物質105
〜180重量部であり、より好ましくは水溶性物質10
8〜165重量部、特に好ましくは110〜150重量
部である。重量比が100重量部以下であると皮膜溶解
性の向上は見られるものの、まだ十分な効果ではない。
また、200重量部を越えるとゲル化能が低下しカプセ
ルの形成が困難となる。なお、色素、防腐剤等の物質を
上記した水溶性物質の効果を損なわない程度に適量、皮
膜成分中に添加しても良い。また、皮膜の厚みが均一
で、溶解が一様に進行する点から、皮膜の形状が継ぎ目
のないことが好ましい。
【0020】カプセル粒子の製造方法としては、特に限
定されるものではなく、特公昭61−12698号公報
に開示されているロータリーダイ・ヒートシール法等が
挙げられる。また、より好ましくは継ぎ目のないカプセ
ル粒子の製法として、特公昭36−3700号公報に開
示されている二重ノズルによる製法や特公昭53−39
193号公報や特開平6−55060号公報に開示され
ている三重ノズルによる製法等が挙げられる。
【0021】本発明ではカプセル粒子内の水分と皮膜形
成体との相互作用により、カプセル粒子の流動性、非ケ
ーキング性等の物理性状が悪くなる場合は、カプセル粒
子を乾燥させて粒子中の水分を除去することも可能であ
る。このとき、熱風乾燥法、真空乾燥法、凍結乾燥法等
の公知の乾燥法により必要に応じて粒子内水分濃度を調
整することができ、また後述のように抽出液を用いてカ
プセル粒子内の水分を抽出除去した後乾燥することもで
きる。本発明における該水分濃度は通常25重量%以
下、好ましくは20重量%以下、さらに好ましくは15
重量%以下である。25重量%を超えると粒子表面の粘
着性が高く乾燥粒子として用いる場合好ましくない。
【0022】本発明において、抽出液を用いる方法とし
ては、水溶性物質と親水性有機溶媒を含有する抽出液を
用いてカプセル粒子中の水分の抽出除去を行う方法であ
る。この方法は、上記の他の方法に比べ短時間でカプセ
ル粒子内の水分の除去が可能で、含水率の高いカプセル
に関しては収率良く乾燥可能であるとともに、皮膜表面
の美しい、しわ、凹みの無いカプセル粒子を得ることが
容易となるので好ましい。この方法で水分除去を行う場
合、用いる親水性有機溶媒は、特に限定されるものでは
ないが、メタノール、エタノール、1−プロパノール、
2−プロパノール等の1価アルコール類、アセトン等の
ケトン類等から選択され、これらの1種又は2種以上を
混合して用いてもよい。皮膜中の水溶性物質を水分と共
に抽出除去させないために、使用する親水性有機溶媒に
水溶性物質を添加する。水溶性物質は、前述のものを用
いることができるが、それらの中でもグリセリンとソル
ビトールがより好ましい。添加量は特に限定されない
が、抽出液中1〜50重量%、好ましくは2〜30重量
%、特に好ましくは3〜20重量%である。50重量%
を超えると水分除去が効率良く行われない。1重量%未
満だと皮膜中の水溶性物質が水分と共に抽出除去されて
しまい、皮膜がもろくなってしまう。また、乾燥中のし
わの形成を防止するために、使用する親水性有機溶媒に
水を添加してもよい。水の添加量は親水性有機溶媒1重
量部に対して通常2.5重量部以内、好ましくは1.0
重量部以内、特に好ましくは0.5重量部以内である。
水を2.5重量部より多く入れると、カプセル粒子が変
形し易くなってしまう。上記の方法は、公知の乾燥等に
よる方法に比べ、皮膜表面もより美しく、しわ、凹みの
無いカプセル粒子のまま、カプセル粒子内の水分除去を
速くすることができる。本発明において、更に皮膜表面
をより美しく、しわ、凹みの無いカプセル粒子のまま、
カプセル粒子内の水分除去を速くするには、カプセル粒
子中の水分が除去されるに従い、親水性有機溶媒中の水
分濃度を順次低下させる手法も適宜選ばれる。更に、乾
燥速度を制御するために親水性有機溶媒に疎水性有機溶
媒を適宜添加してもよく、親水性有機溶媒に水及び疎水
性有機溶媒を添加してもよい。
【0023】水分の抽出温度は通常1〜40℃、好まし
くは5〜30℃、特に好ましくは10〜20℃である。
1℃未満だとカプセル粒子中の水分除去効率が悪く、4
0℃を超えるとカプセル粒子が変形しやすくなってしま
う。親水性有機溶媒の使用量は、未水分除去カプセル粒
子1重量部に対して通常0.5〜50重量部、好ましく
は0.7〜30重量部、特に好ましくは1〜10重量部
である。0.5重量部未満だとカプセル粒子同士の接着
が生じ易く、50重量部より多くなると工業的に効率的
な抽出が行えない。抽出の操作は、公知の固液抽出の操
作が用いられる。抽出の方法は、回分抽出、回分多段抽
出、連続向流抽出等の公知の方法が適宜選ばれる。
【0024】カプセル粒子の内容物としては特に限定さ
れないが、液体であることが好ましく、水に分散、乳
化、溶解するような界面活性剤及び/又は油性成分を含
有した液体であって、界面活性剤が油性成分中に均一分
散または溶解した状態のものであっても良い。
【0025】使用される界面活性剤としては、アニオン
性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面
活性剤および両性界面活性剤の1種または2種以上から
選ばれるものであるが、油に対する溶解性の高い界面活
性剤が好適に選ばれる。界面活性剤を2種以上用いる場
合、油に対する溶解性が低いものでも混合して全体とし
て溶解性があれば良い。
【0026】アニオン性界面活性剤としては特に限定さ
れるものではないが、例えばラウリル硫酸ナトリウム、
ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アン
モニウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、
ステアリン酸ナトリウム、半硬化牛脂肪酸ナトリウム、
半硬化牛脂肪酸カリウム、オレイン酸カリウム、ヒマシ
油カリウム、アルキルナフタレンスルフォン酸ソーダ、
ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルジフェ
ニルエーテルジスルフォン酸ナトリウム、アルキルリン
酸ジエタノールアミン、アルキルリン酸カリウム、ポリ
オキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリ
ウム等が例示される。
【0027】カチオン性界面活性剤としては特に限定さ
れるものではないが、例えばラウリルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムク
ロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ジス
テアリルジメチルアンモニウムクロリド、アルキルベン
ゼンジメチルアンモニウムクロリド、ステアリルアミン
オレエート、ステアリルアミンアセテート、ステアリル
アミン酸等が例示される。
【0028】非イオン性界面活性剤としては特に限定さ
れるものではないが、例えばグリセリン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビ
ット、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ
油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン
脂肪酸エステル等が例示される。
【0029】両性界面活性剤としては特に限定されるも
のではないが、例えばアルキルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルカ
ルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイ
ン、レシチン、ラウリルアミノプロピオン酸、アルキル
ジアミノエチルグリシン等が例示される。
【0030】皮膜の溶解後、内容液が皮膚と接触する場
合等においては、より皮膚刺激性が少ない非イオン性界
面活性剤の1種又は2種以上から選ばれるものが好まし
い。界面活性剤の使用量は、特に限定されるものではな
いが、カプセル粒子内の全油性成分と界面活性剤の重量
比率で、通常49:1〜1:3、好ましくは19:1〜
1.5:1の範囲である。
【0031】油性成分としては特に限定されるものでは
ないが、例えば油脂類、ロウ類、炭化水素類、高級脂肪
酸類、高級アルコール類、エステル類、精油類、シリコ
ーン油類、中鎖脂肪酸トリグリセリド類から選ばれる1
種又は2種以上の混合物が好ましい。
【0032】油脂類としては、大豆油、ヌカ油、ホホバ
油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ
脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク
油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然油脂を水素
添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリド、
2−エチルヘキサン酸グリセリド等の合成トリグリセリ
ド等が挙げられる。ロウ類としては、カルナウバロウ、
鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等が挙げられる。炭化水素
類としては、流動パラフィン、ワセリン、パラフィンマ
イクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラン、
プリスタン等が挙げられる。高級脂肪酸類としては、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。高
級アルコール類としては、ラウリルアルコール、セチル
アルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコー
ル、ラノリンアルコール、コレステロール、2−ヘキシ
ルデカノール等が挙げられる。エステル類としては、オ
クタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリス
チン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミ
チン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステア
リン酸ブチル、オレイン酸デシル等が挙げられる。精油
類としては、例えばハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳
油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ
皮油、ヘルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン
油、ラベンダー油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ
油、ユーカリ油、レモン油、タイム油、ペパーミント
油、ローズ油、セージ油、メントール、シネオール、オ
イゲノール、シトラール、シトロネラール、ボルネオー
ル、リナロール、ゲラーオール、カンファー、チモー
ル、スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン系化
合物等が挙げられる。シリコーン油類としては、ジメチ
ルポリシロキサン等が例示される。中鎖脂肪酸トリグリ
セリド類としては、トリ(カプリル酸カプリン酸)グリ
セリン、トリカプリン酸グリセリン等が例示されるが、
これらに限定されるものではない。
【0033】本発明において、カプセル粒子の重量に対
する皮膜の重量比率である皮膜率は、カプセル粒子の保
存安定性と浴槽中などの水中でのカプセルの溶解性およ
び崩壊性から、通常5〜60重量%、好ましくは10〜
50重量%、さらに好ましくは13〜40重量%であ
る。皮膜率が5重量%未満だとカプセル粒子の保存時に
崩壊し易くなり、60重量%を超えると浴槽中などの水
中でのカプセル粒子の崩壊性および完全溶解性が不良と
なってしまう。
【0034】カプセル粒子の粒子径は特に限定されるも
のではないが、通常0.2mm〜2cmが好ましく、生
産性の観点からは1mm〜2cmがより好ましい。カプ
セル粒子の皮膜厚さは特に限定されないが、皮膜厚さが
0.3mm以下であることが好ましく、0.05〜0.
25であることがより好ましく0.05〜0.2mmで
あることが特に好ましい。ここに言う皮膜厚さとは、公
知の測定技術、例えばマイクロメーター等で測定したも
のである。
【0035】本発明のカプセル粒子は、内容物中に上記
の成分以外に、防腐剤、香料、有機又は無機微粒子等を
含有していてもよい。
【0036】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によ
りなんら限定されるものではない。
【0037】<溶解性の評価方法>30℃の水100g
を入れた100mlビーカーを30℃に保たれた水浴中
に設置し、そこに皮膜重量が0.4〜0.6g分のカプ
セル粒子を投入した。次に、2、4、6、8分経過後、
ビーカー内の上澄液を化学分析用濾紙〔アドバンテック
東洋(株)製、2番(5μm)〕で濾過し、濾紙上の残
存物をビーカーに残存している未溶解分と合わせて、1
20℃、常圧、3時間の条件でビーカー内の残存水を蒸
発させた後、初期のカプセル重量に対して、ビーカー内
に残っている未溶解分の重量比をカプセル残存率とし
て、溶解性の評価とした。 カプセル残存率(%)=X/Y×100 X:乾燥後、ビーカー内に残っている未溶解分の重量 Y:仕込みカプセル粒子の重量
【0038】実施例1 順次増大する直径を有する3重ノズル(最内ノズル径
0.2cm、中間ノズル径0.28cm、最外ノズル径
0.35cm)を有する装置を用いた。トリ(カプリル
酸カプリン酸)グリセリン(ココナードMT花王(株)
製)6重量%とポリオキシエチレンソルビタンオレエー
ト12.6重量%、ソルビタンセスキオレエート1.4
重量%を混合し、そこに水80重量%を投入して得られ
た水性分散体を最内ノズルより流量40.52(g/m
in)で、中間ノズルよりトリ(カプリル酸カプリン
酸)グリセリンを流量25.93(g/min)で、最
外ノズルよりゼラチン(S1154−1,ニッピゼラチ
ン(株)製、粘度39mPs)28.5重量%(対ゼラ
チン緑色3号0.01重量%配合)、塩化マグネシウム
34.2重量%、水37.3重量%の70℃に保った水
溶液(皮膜液)を流量32.57(g/min)で、同
時に10℃に冷却した流動パラフィン中に吐出させて多
層液滴を生成した。そして固液分離後、15℃、20%
RHの条件下で乾燥を行い、内層が界面活性剤と油性成
分からなる単層の液体と外層が継ぎ目のない皮膜を有す
るカプセル粒子を得た。このカプセル粒子は粒子径が
3.3〜3.5mm、皮膜率が37.5〜38.5%、
皮膜厚さが0.205〜0.240mmであった。乾燥
収率は80%であった。乾燥収率は、乾燥によりカプセ
ル皮膜が破損することなく良好な形状を保っているカプ
セル個数の比率をいう。得られたカプセル粒子中の水分
濃度は17重量%であった。尚、水分濃度は赤外線水分
計により測定を行った。
【0039】実施例2 皮膜液の組成として、ゼラチン28.5重量%、PEG
200 34.2重量%、水37.3重量%、流量とし
て32.57(g/min)以外は実施例1と同様の条
件でカプセル粒子を製造し、同様の溶解性評価を行っ
た。このカプセルの粒子径は3.35〜3.5mm、皮
膜率は37.7〜38.5%、皮膜厚さは0.205〜
0.250mmであった。
【0040】実施例3 皮膜液の組成として、ゼラチン28.5重量%、フルク
トース34.2重量%、水37.3重量%、流量として
32.57(g/min)以外は実施例1と同様の条件
でカプセル粒子を製造し、同様の溶解性評価を行った。
このカプセルの粒子径は3.3〜3.5mm、皮膜率は
37.2〜38.3%、皮膜厚さは0.200〜0.2
35mmであった。
【0041】実施例4 皮膜液の組成として、ゼラチン28.5重量%、サッカ
ロース34.2重量%、水37.3重量%、流量として
32.57(g/min)以外は実施例1と同様の条件
でカプセル粒子を製造し、同様の溶解性評価を行った。
このカプセルの粒子径は3.3〜3.5mm、皮膜率は
37.4〜38.9%、皮膜厚さは0.200〜0.2
45mmであった。
【0042】実施例5 ゼラチンの種類をS000404−4(ニッピゼラチン
(株)製、24mPs)に変更し、皮膜液の組成とし
て、ゼラチン28.5重量%、グリセリン3.8重量
%、サッカロース28.5重量%、水39.2重量%、
流量として21.23(g/min)以外は実施例1と
同様の条件でカプセル粒子を製造し、同様の溶解性評価
を行った。このカプセルの粒子径は3.35〜3.5m
m、皮膜率は26.8〜28.0%、皮膜厚さは0.1
45〜0.175mmであった。
【0043】実施例6 ゼラチンの種類をS000404−4(ニッピゼラチン
(株)製、24mPs)に変更し、皮膜液の組成とし
て、ゼラチン22.5重量%、グリセリン3.0重量
%、サッカロース33.8重量%、水40.7重量%、
流量として21.77(g/min)以外は実施例1と
同様の条件でカプセル粒子を製造し、同様の溶解性評価
を行った。このカプセルの粒子径は3.3〜3.5m
m、皮膜率は27.2〜28.7%、皮膜厚さは0.1
40〜0.170mmであった。
【0044】実施例7 皮膜液の組成として、ゼラチン28.5重量%、ソルビ
トール3.8重量%、サッカロース28.5重量%、水
39.2重量%、流量として14.00(g/min)
以外は実施例1と同様の条件でカプセル粒子を製造し、
同様の溶解性評価を行った。このカプセルの粒子径は
3.3〜3.5mm、皮膜率は19.6〜20.4%、
皮膜厚さは0.090〜0.125mmであった。
【0045】実施例8 ゼラチンの種類をAP−100(新田ゼラチン(株)
製、19mPs)に変更し、皮膜液の組成として、ゼラ
チン28.5重量%、ソルビトール3.8重量%、サッ
カロース28.5重量%、水39.2重量%、流量とし
て14.00(g/min)以外は実施例1と同様の条
件でカプセル粒子を製造し、同様の溶解性評価を行っ
た。このカプセルの粒子径は3.3〜3.5mm、皮膜
率は19.0〜20.3%、皮膜厚さは0.080〜
0.130mmであった。
【0046】実施例9 ゼラチンの種類をAP−100(新田ゼラチン(株)
製、19mPs)に変更し、皮膜液の組成として、ゼラ
チン28.5重量%、グリセリン3.8重量%、サッカ
ロース28.5重量%、水39.2重量%、流量として
33.59(g/min)以外は実施例1と同様の条件
でカプセル粒子を製造し、同様の溶解性評価を行った。
このカプセルの粒子径は3.3〜3.5mm、皮膜率は
37.4〜38.0%、皮膜厚さは0.205〜0.2
40mmであった。
【0047】実施例10 ゼラチンの種類をAP−100(新田ゼラチン(株)
製、19mPs)に変更し、皮膜液の組成として、ゼラ
チン28.5重量%、グリセリン3.8重量%、サッカ
ロース28.5重量%、水39.2重量%、流量として
14.00(g/min)以外は実施例1と同様の条件
でカプセル粒子を製造し、同様の溶解性評価を行った。
このカプセルの粒子径は3.3〜3.5mm、皮膜率は
19.5〜20.8%、皮膜厚さは0.085〜0.1
30mmであった。
【0048】比較例1 皮膜液の組成として、ゼラチン36.0重量%、グリセ
リン18.0重量%、水46.0重量%、流量として3
7.81(g/min)以外は実施例1と同様の条件で
カプセル粒子を製造し、同様の溶解性評価を行った。こ
のカプセルの粒子径は3.3〜3.5mm、皮膜率は3
7.1〜38.6%、皮膜厚さは0.200〜0.23
0mmであった。
【0049】比較例2 皮膜液の組成として、ゼラチン30.0重量%、グリセ
リン4.0重量%、サッカロース24.0重量%、水4
2.0重量%、流量として22.26(g/min)以
外は実施例5と同様の条件でカプセル粒子を製造し、同
様の溶解性評価を行った。このカプセルの粒子径は3.
35〜3.5mm、皮膜率は27.1〜27.9%、皮
膜厚さは0.140〜0.165mmであった。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】実施例11 順次増大する直径を有する3重ノズル(最内ノズル径
0.2cm、中間ノズル径0.28cm、最外ノズル径
0.35cm)を有する装置を用いた。トリ(カプリル
酸カプリン酸)グリセリン(ココナードMT花王(株)
製)6重量%とポリオキシエチレンソルビタンオレエー
ト12.6重量%、ソルビタンセスキオレエート1.4
重量%を混合し、そこに水80重量%を投入して得られ
た水性分散体を最内ノズルより流量40.52(g/m
in)で、中間ノズルよりトリ(カプリル酸カプリン
酸)グリセリンを流量25.93(g/min)で、最
外ノズルよりゼラチン(S1154−1,ニッピゼラチ
ン(株)製、粘度39mPs)28.5重量%(対ゼラ
チン緑色3号0.01重量%配合)、塩化マグネシウム
34.2重量%、水37.3重量%の70℃に保った水
溶液(皮膜液)を流量32.57(g/min)で、同
時に10℃に冷却した流動パラフィン中に吐出させて多
層液滴を生成した。そして固液分離後、エタノール75
重量%、グリセリン5重量%、水20重量%の10℃の
抽出液100重量部中に50重量部のカプセルを30分
間浸漬して水分を抽出除去し、その後15℃、20%R
Hの条件下で通気型ドラム乾燥を行い、内層が界面活性
剤と油性成分からなる単層の液体と外層が継ぎ目のない
皮膜を有するカプセル粒子を得た。このカプセル粒子は
粒子径が3.4〜3.6mm、皮膜率が37.7〜3
8.6%、皮膜厚さが0.213〜0.257mmであ
った。乾燥収率は98%であった。乾燥収率は、乾燥に
よりカプセル皮膜が破損することなく良好な形状を保っ
ているカプセル個数の比率をいう。得られたカプセル粒
子中の水分濃度は12重量%であった。また、得られた
カプセルの皮膜表面は美しく、しわ、凹みは無いもので
あった。
【0053】
【発明の効果】本発明によると、カプセル粒子の成形性
を損なうことなく、水中で溶解して使用する場合の皮膜
の溶解性が大であり、ゼラチンの溶け方や溶け残りから
来る不快感を大きく低減することができるカプセル粒子
が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片田 直樹 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼラチンと25℃における溶解度が水1
    00gに対して25g以上の水溶性物質を、該ゼラチン
    100重量部に対して該水溶性物質101〜200重量
    部となる比率で含有する皮膜を有してなることを特徴と
    する溶解性に優れたカプセル粒子。
  2. 【請求項2】 皮膜の形状が継ぎ目のないことを特徴と
    する請求項1記載のカプセル粒子。
  3. 【請求項3】 水溶性物質が糖類、無機塩類、及び水溶
    性アルコール類からなる群より選ばれる1種、又は2種
    以上であることを特徴とする請求項1又は2記載のカプ
    セル粒子。
  4. 【請求項4】 水溶性物質が糖類及び/又は水溶性アル
    コール類である請求項3記載のカプセル粒子。
  5. 【請求項5】 水溶性物質がサッカロース、ソルビトー
    ル及びグリセリンからなる群より選ばれる1種又は2種
    以上であることを特徴とする請求項4記載のカプセル粒
    子。
  6. 【請求項6】 内容物として液体を含有する請求項1〜
    5いずれか記載のカプセル粒子。
  7. 【請求項7】 内容物である液体が界面活性剤及び/又
    は油性成分を含有する請求項6記載のカプセル粒子。
  8. 【請求項8】 JIS規格K6503の試験法によるゼ
    ラチンの粘度が、30mPs以下である請求項1〜7い
    ずれか記載のカプセル粒子。
  9. 【請求項9】 皮膜の厚さが0.3mm以下であること
    を特徴とする請求項1〜8いずれか記載のカプセル粒
    子。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9いずれか記載のカプセル
    粒子の製造方法において、水溶性物質と親水性有機溶媒
    を含有する抽出液を用いて、カプセル粒子内の水分を抽
    出除去する工程を有することを特徴とする溶解性に優れ
    たカプセル粒子の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001089362A (ja) * 1999-09-27 2001-04-03 Sansho Iyaku Kk 被包粒状物質及びその製造方法
JP2002028473A (ja) * 2000-07-18 2002-01-29 Ogawa & Co Ltd 皮膜が気密化されたマイクロカプセルの製造方法
JP2002326030A (ja) * 2001-05-02 2002-11-12 Ogawa & Co Ltd 非架橋ゼラチンカプセルの皮膜架橋防止方法
WO2006011592A1 (ja) * 2004-07-30 2006-02-02 Wakunaga Pharmaceutical Co., Ltd. カプセル皮膜用組成物、カプセル皮膜、及びこれを用いたカプセル剤
CN100518723C (zh) 2004-07-30 2009-07-29 涌永制药株式会社 胶囊皮膜用组合物、胶囊皮膜及使用其的胶囊剂

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