JPH0920661A - 学習能力向上組成物 - Google Patents

学習能力向上組成物

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JPH0920661A
JPH0920661A JP7168749A JP16874995A JPH0920661A JP H0920661 A JPH0920661 A JP H0920661A JP 7168749 A JP7168749 A JP 7168749A JP 16874995 A JP16874995 A JP 16874995A JP H0920661 A JPH0920661 A JP H0920661A
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JP
Japan
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methylhistidine
anserine
carnosine
food
drink
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JP7168749A
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Masami Harada
雅己 原田
Hajime Nagai
元 永井
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Suntory Ltd
Original Assignee
Suntory Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な学習能力向上組成物の提供。 【解決手段】 アンセリン、カルノシン、バレニン、π
−メチルヒスチジン及びτ−メチルヒスチジンの群から
選ばれた1種以上のイミダゾール化合物を含有してなる
学習能力向上組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンセリン、カル
ノシン、バレニン、π−メチルヒスチジン、又はτ−メ
チルヒスチジンを有効成分とする医薬品又は機能性食品
の組成物、並びにアンセリン、カルノシン、バレニン、
π−メチルヒスチジン及びτ−メチルヒスチジンを実質
上含有しない飲食物に、アンセリン、カルノシン、バレ
ニン、π−メチルヒスチジン及びτ−メチルヒスチジン
の群から選ばれた1種以上のイミダゾール化合物、又は
これを主成分とする抽出物を添加してなる新規な飲食
品、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】様々な精神的活動を行ううえで生じてく
る精神的疲労感は、頭脳作業の能率を下げ、かつ作業の
正確さを著しく損ねることが知られている。近年、産業
界において第三次産業に従事する人口が大きな割合を占
めるようになり精神的疲労感を抱きやすい業務に携わる
人々が増えたこと、及び学習機会の増加等によって恒常
的な精神疲労感を抱く若年層が増えたこと等が大きな問
題となっている。
【0003】このような背景において、覚醒剤や麻薬の
ような危険な薬物を用いて、精神疲労を軽減する人々が
増えていることも大きな社会問題となっている。精神活
動によって生じる疲労感を軽減することによって意識の
高揚をはかり、集中力を増強し、頭脳作業の能率や正確
さを改善し、学習能力を向上させうる安全な薬剤又は飲
食品はこれまで開発されておらず、強く望まれていた。
【0004】一方、アンセリン(β−アラニル−π−メ
チル−L−ヒスチジン)、カルノシン(β−アラニル−
L−ヒスチジン)及びバレニン(β−アラニル−τ−メ
チル−L−ヒスチジン)は、哺乳類、鳥類、爬虫類、両
生類などの筋肉組織中に存在するジペプチドであり、既
に公知の物質である。また、π−メチルヒスチジン及び
τ−メチルヒスチジンは、それぞれアンセリン及びバレ
ニンの生合成中間体として知られている。
【0005】これらのジペプチドが今世紀はじめに発見
されて以来、多くの研究がなされ、アンセリンやバレニ
ンは脊椎動物の骨格筋中に1−20mMの濃度範囲で存在
することが報告されている。その含量は筋肉の種類や動
物の年齢とともに変化することが知られているが、その
生理作用については未だ完全には明らかになっていな
い。
【0006】しかしながら、近年になり作用効果の研究
が行われ、特開平1−246218号公報では、L−ア
ンセリンが免疫調節作用を有することが、特開平4−1
6166号公報にはカルノシン、アンセリン及びバレニ
ンの血圧上昇抑制作用を有することが、特公平4−62
299号公報では、カルノシン亜鉛塩が肝障害の予防、
治療剤として有用であることが、また文献(日本生理誌
(1990)52,221−228)には、L−カルノ
シンの肝機能保護作用とストレス関連物質の代謝促進作
用が開示されている。
【0007】さらに特開平4−187067号公報で
は、カルノシン、アンセリン及びバレニンがタンパク質
食品の酸化防止効果を有することが、特公昭63−47
435号公報では、カルノシン、アンセリン及びバレニ
ンを製品含有量で0.1%以上となるように添加し、か
つpHを6.5以上とすることにより製品の呈味を改善す
ることが開示されている。しかしながらアンセリン、カ
ルノシン、バレニン、π−メチルヒスチジン及びτ−メ
チルヒスチジンが学習能力の向上作用を有することは全
く知られていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、安全性の高い学習能力向上剤又は学習能力の向上作
用を有する機能性食品、並びにアンセリン、カルノシ
ン、バレニン、π−メチルヒスチジン及びτ−メチルヒ
スチジンを実質上含有しない飲食物に、アンセリン、カ
ルノシン、バレニン、π−メチルヒスチジン及びτ−メ
チルヒスチジンの群から選ばれた1種以上のイミダゾー
ル化合物、又はこれを主成分とする抽出物を添加してな
る新規な飲食品又は学習能力の向上作用を有する飲食品
を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行なった結果、アンセリン、
カルノシン、バレニン、π−メチルヒスチジン、τ−メ
チルヒスチジンが、過度の精神活動によって生じる疲労
感を予防又は軽減し、意識を高揚し、集中力を増強し、
学習能力における作業の能率及び正確さを改善する効果
を示すことを見い出し、本発明を完成させるに至った。
したがって本発明は、アンセリン、カルノシン、バレニ
ン、π−メチルヒスチジン及びτ−メチルヒスチジンの
群から選ばれた1種以上のイミダゾール化合物を含有し
てなる学習能力向上組成物を提供しようとするものであ
る。
【0010】本発明はまた、アンセリン、カルノシン、
バレニン、π−メチルヒスチジン及びτ−メチルヒスチ
ジンを実質上含有しない飲食物に、アンセリン、カルノ
シン、バレニン、π−メチルヒスチジン及びτ−メチル
ヒスチジンの群から選ばれた1種以上のイミダゾール化
合物、又はこれを主成分とする抽出物を添加してなる新
規な飲食品又は学習能力の向上作用を有する飲食品に関
する。さらにアンセリン、カルノシン、バレニン、π−
メチルヒスチジン、及びτ−メチルヒスチジンを生来的
に実質上含有しない飲食物に、アンセリン、カルノシ
ン、バレニン、π−メチルヒスチジン、及びτ−メチル
ヒスチジン又はこれを主成分とする抽出物を添加するこ
とを特徴とする新規な飲食品又は学習能力の向上作用を
有する飲食品の製造方法に関する。
【0011】
【具体的な説明】本発明において使用するアンセリン、
カルノシン、バレニン、π−メチルヒスチジン及びτ−
メチルヒスチジンは、天然物、例えばカツオ節あるいは
煮干しの製造時に排出される煮汁や、マグロ缶詰の製造
時に排出される煮汁、あるいは廃鶏肉等の安価な原料か
ら抽出・分離・精製されたものであっても、化学的、酵
素的に合成されたものであっても、また微生物によって
産生されたものであってもよい。また本発明のアンセリ
ン、カルノシン、バレニン、π−メチルヒスチジン及び
τ−メチルヒスチジンはD体、L体、DL体のいずれで
あってもよい。なお天然に存在するアンセリン、カルノ
シン、バレニン、π−メチルヒスチジン及びτ−メチル
ヒスチジンは全てL体であるため、飲食品として使用す
る場合にはL体が好ましい。
【0012】本発明のアンセリン、カルノシン、バレニ
ン、π−メチルヒスチジン及びτ−メチルヒスチジン
は、塩の形であってもよく、アンセリン塩、カルノシン
塩、バレニン塩、π−メチルヒスチジン塩、τ−メチル
ヒスチジン塩としては、カルボン酸基に基づく塩と、ア
ミノ基に基づく、薬理学上許容される酸との酸付加塩が
あり、またカルボン酸基とアミノ基の双方に基づく塩が
ある。
【0013】カルボン酸基に基づく塩にはナトリウム、
カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛およびアル
ミニウムのような金属との塩、アンモニウム塩および置
換アンモニウム塩、例えばトリエチルアミンのようなト
リアルキルアミンその他のアミンとの塩があり、アミノ
基に基づく塩には塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、プロピオ
ン酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、マレイン
酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸などの無
機酸、有機酸との塩があるが、これらはそれ自体、公知
の方法により、遊離のアンセリン、カルノシン、バレニ
ン、π−メチルヒスチジン、τ−メチルヒスチジンを化
学量論的に計算された量の、選択された酸または塩基と
反応させることによって製造することができる。またこ
れらは単独で又は組み合わせて使用することができる。
【0014】本発明において、本発明のアンセリン、カ
ルノシン、バレニン、π−メチルヒスチジン及びτ−メ
チルヒスチジンは、必ずしも高純度精製品に限ったこと
はなく、本発明のイミダゾール化合物を主成分とする抽
出物を使用することもできる。本発明のπ−メチルヒス
チジン又はτ−メチルヒスチジンは各々、アンセリン、
バレニンを構成するアミノ酸であり、アンセリンやバレ
ニンと同様の効果を有すると考える。
【0015】ここで本発明のイミダゾール化合物を主成
分とする抽出物とは、例えばカツオ節あるいは煮干しの
製造時に排出される煮汁や、マグロ缶詰の製造時に排出
される煮汁の濃縮液や鶏肉等から常法に従って抽出され
た抽出物、あるいはカツオ節あるいは煮干しの製造時に
排出される煮汁や、マグロ缶詰の製造時に排出される煮
汁等から常法に従って分離された本発明のイミダゾール
化合物を含有する画分等を挙げることができる。
【0016】特にマグロ缶詰の製造時に排出される煮汁
からの画分にはアンセリンやカルノシン、π−メチルヒ
スチジンが豊富に含まれているため好ましい。また鶏肉
等から常法に従って抽出された抽出物にはアンセリンと
カルノシンが豊富に含まれているため好ましい。なお本
発明のイミダゾール化合物を主成分とする抽出物のイミ
ダゾール化合物の含量は2%以上、好ましくは10%以
上、より好ましくは50%以上がよく、特にアンセリン
及び/又はカルノシンの含量は0.2%以上、好ましく
は1%以上、より好ましくは5%以上がよい。
【0017】本発明の学習能力向上組成物には、過度の
精神活動によって生じる疲労感を予防又は軽減し、集中
力を増強し、意識を高揚し、精神活動の能率及び正確さ
を改善することによって学習能力における作業の能率及
び正確さを改善する作用があり、従って本発明の化合物
は、学習能力を向上させる、あるいは精神疲労を予防
し、又は精神疲労からの回復を促進させる、意識を高揚
させる、集中力を増強させること等に有用であり、医薬
品又は機能性食品、飲食品として用いることができる。
【0018】本発明の学習能力向上組成物を医薬品とし
て用いる場合、投与形態は経口投与または非経口投与が
都合よく行われるものであればどのような剤形のもので
あってもよく、例えば注射液、輸液、散剤、顆粒剤、錠
剤、カプセル剤、腸溶剤、トローチ、内用液剤、懸濁
剤、乳剤、シロップ剤、外用液剤、湿布剤、点鼻剤、点
耳剤、点眼剤、吸入剤、軟膏剤、ローション剤、坐剤等
を挙げることができ、これらを症状に応じてそれぞれ単
独で、または組合わせて使用することができる。これら
各種製剤は、常法に従って目的に応じて主薬に賦形剤、
結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味剤、安定化剤などの医薬
の製剤技術分野において通常使用しうる既知の補助剤を
用いて製剤化することができる。
【0019】本発明の学習能力向上剤の投与量は投与経
路、剤形、症状、年齢、体重などによって異なるが、通
常は成人に対し、経口投与の場合、本発明のイミダゾー
ル化合物の総量として50mg〜5g/日、好ましくは1
00mg〜2g/日、より好ましくは50mg〜2g/日、
さらに好ましくは50mg〜500mg/日である。またア
ンセリン及び/又はカルノシンとして50mg〜5g/
日、好ましくは100mg〜2g/日、より好ましくは5
0mg〜2g/日、さらに好ましくは50mg〜500mg/
日であり、π−メチルヒスチジン及び/又はτ−メチル
ヒスチジンとして75mg〜7.5g/日、好ましくは1
50mg〜3g/日、より好ましくは75mg〜3g/日、
さらに好ましくは75mg〜750mg/日である。
【0020】非経口投与の場合、本発明のイミダゾール
化合物の総量として5mg〜500mg/日、好ましくは1
0mg〜200mg/日、より好ましくは5mg〜200mg/
日、さらに好ましくは5mg〜50mg/日である。またア
ンセリン及び/又はカルノシンとして5mg〜500mg/
日、好ましくは10mg〜200mg/日、より好ましくは
5mg〜200mg/日、さらに好ましくは5mg〜50mg/
日であり、π−メチルヒスチジン及び/又はτ−メチル
ヒスチジンとして7.5mg〜750mg/日、好ましくは
15mg〜300mg/日、より好ましくは7.5mg〜30
0mg/日、さらに好ましくは7.5mg〜75mg/日であ
る。
【0021】本発明の学習能力向上組成物を機能性食品
として用いる場合には、形態としては前述の医薬製剤の
形態でもよいが、アンセリン、カルノシン、バレニン、
π−メチルヒスチジンもしくはτ−メチルヒスチジン又
はこれらを主成分とする抽出物を単独で又は組み合わせ
て、蛋白質(蛋白質源としてはアミノ酸バランスのとれ
た栄養価の高い乳蛋白質、大豆蛋白質、卵白のオリゴペ
プチド、大豆加水分解物等の他、アミノ酸単体の混合物
も使用される)、糖類、脂肪、微量元素、ビタミン類、
乳化剤、香料等とともに配合し、自然流動食、半消化態
栄養食および成分栄養食やドリンク剤等の加工形態とす
ることもできる。
【0022】また本発明の機能性食品は、所要量の本発
明のアンセリン、カルノシン、バレニン、π−メチルヒ
スチジン、τ−メチルヒスチジン又はこれらを主成分と
する抽出物を飲食品原料に加えて、一般の製造法により
加工製造することもできる。その配合量は剤形、食品の
形態性状により異なるが、一般には0.001〜50%
が好ましいが特に限定されるものではない。
【0023】食品の形態としては、固形あるいは液状の
食品ないしは嗜好品、例えばパン、麺類、ごはん、菓子
類(ビスケット、クッキー、ケーキ、キャンデー、チョ
コレート、チューインガム、和菓子)、豆腐およびその
加工品などの農産食品、清酒、薬用酒などの発酵食品、
みりん、食酢、醤油、味噌、ドレッシング、ヨーグル
ト、ハム、ベーコン、ソーセージ、マヨネーズなどの蓄
農食品、かまぼこ、揚げ天、はんぺんなどの水産食品、
果汁飲料、清涼飲料、スポーツ飲料、アルコール飲料、
茶などの飲料等が挙げられる。
【0024】また本発明の機能性食品は、アンセリン、
カルノシン、バレニン、π−メチルヒスチジン、及びτ
−メチルヒスチジンの群から選ばれた1種以上のイミダ
ゾール化合物を含有している天然物から、アンセリン、
カルノシン、バレニン、π−メチルヒスチジン、及びτ
−メチルヒスチジンの群から選ばれた1種以上のイミダ
ゾール化合物を抽出することにより製造することができ
る。このようにして得られた本発明のイミダゾール化合
物を主成分とする抽出物、例えば鶏肉等から常法に従っ
て抽出された抽出物を、前述の医薬製剤の形態で、例え
ばドリンク剤やカプセル剤、顆粒剤として、使用するこ
とができる。
【0025】また本発明のイミダゾール化合物は、ビタ
ミン剤やホルモン剤その他の栄養剤、また微量元素や鉄
化合物と併用することができる。また本発明の機能性食
品は、学習能力を向上させる、あるいは精神疲労を予防
し、又は精神疲労からの回復を促進させる、意識を高揚
させる、集中力を増強させること等を目的として、本発
明のイミダゾール化合物の総量として1日あたり50mg
以上、好ましくは100mg以上、より好ましくは50mg
〜5g、より好ましくは100mg〜2g、より好ましく
は50mg〜2g、さらに好ましくは50mg〜500mgの
範囲で経口摂取されることが望ましい。
【0026】またアンセリン及び/又はカルノシンとし
て1日あたり50mg以上、好ましくは100mg以上、よ
り好ましくは50mg〜5g、より好ましくは100mg〜
2g、より好ましくは50mg〜2g、さらに好ましくは
50mg〜500mgの範囲で経口摂取されることが望まし
い。またπ−メチルヒスチジン及び/又はτ−メチルヒ
スチジンとして1日あたり75mg以上、好ましくは15
0mg以上、より好ましくは75mg〜7.5g、より好ま
しくは150mg〜3g、より好ましくは75mg〜3g、
さらに好ましくは75mg〜750mgの範囲で経口摂取さ
れることが望ましい。
【0027】また本発明の機能性食品は、健康な人への
利用にとどまらず、痴呆症の老人や、医師の指示に基づ
く栄養士の管理下にある患者等に与えることもできる。
本発明のアンセリン、カルノシン、バレニン、π−メチ
ルヒスチジン、τ−メチルヒスチジンは元来生体内に存
在する物質であるため、低毒性で安全性も高いことか
ら、学習能力向上組成物としての意義も大きい。
【0028】本発明のアンセリン、カルノシン、バレニ
ン、π−メチルヒスチジン、及びτ−メチルヒスチジン
を実質上含有しない飲食物に、アンセリン、カルノシ
ン、バレニン、π−メチルヒスチジン、及びτ−メチル
ヒスチジンの群から選ばれた1種以上のイミダゾール化
合物、又はこれを主成分とする抽出物を添加してなる新
規な飲食品において、アンセリン、カルノシン、バレニ
ン、π−メチルヒスチジン、τ−メチルヒスチジンを実
質上含有しない飲食物としては、例えば牛肉、豚肉、鶏
肉、魚肉、鯨肉、蛇肉等の肉類を原料としない飲食物
や、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉、鯨肉、蛇肉等の肉類のエ
キスを使用していない飲食物が挙げられる。
【0029】しかしながら、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉、
鯨肉、蛇肉等の肉類を原料とする飲食物であっても、ア
ンセリン、カルノシン、バレニン、π−メチルヒスチジ
ン、τ−メチルヒスチジンの製品含量が極微量であるた
め、1日摂取量あたりのアンセリン、カルノシン、バレ
ニン、π−メチルヒスチジン、τ−メチルヒスチジンの
総合量が50mg以下のもの、好ましくは100mg以下の
もの、より好ましくは400mg以下のもの、さらに好ま
しくは500mg以下のもの、あるいは1日摂取量あたり
のアンセリン及び/又はカルノシンの含量が50mg以下
のもの、好ましくは100mg以下のもの、より好ましく
は400mg以下のもの、さらに好ましくは500mg以下
のものは、本発明のアンセリン、カルノシン、バレニ
ン、π−メチルヒスチジン、τ−メチルヒスチジンを実
質上含有しない飲食物に含まれる。
【0030】また本発明の新規な飲食品の範疇には、ア
ンセリン、カルノシン、バレニン、π−メチルヒスチジ
ン、及びτ−メチルヒスチジンを実質上含有しない飲食
物以上に、アンセリン、カルノシン、バレニン、π−メ
チルヒスチジン、及びτ−メチルヒスチジンの群から選
ばれた1種以上のイミダゾール化合物を含有するように
抽出された抽出物も含まれる。
【0031】本発明の新規な飲食品は、所要量の本発明
のアンセリン、カルノシン、バレニン、π−メチルヒス
チジン、τ−メチルヒスチジン又はこれらを主成分とす
る抽出物を飲食品原料に加えて、一般の製造法により加
工製造することができる。その配合量は剤形、食品の形
態性状により異なるが、一般には0.001〜50%が
好ましいが特に限定されるものではない。飲食品の形態
としては前述の医薬製剤の形態でも、また前述の機能性
食品の形態であってもよい。
【0032】また本発明の新規な飲食品は、アンセリ
ン、カルノシン、バレニン、π−メチルヒスチジン、及
びτ−メチルヒスチジンの群から選ばれた1種以上のイ
ミダゾール化合物を含有している天然物から、常法に従
って1日摂取量あたりのアンセリン、カルノシン、バレ
ニン、π−メチルヒスチジン、τ−メチルヒスチジンの
総量が50mgより多く、好ましくは100mgより多く、
より好ましくは400mgより多く、さらに好ましくは5
00mgより多くなるように、アンセリン、カルノシン、
バレニン、π−メチルヒスチジン、及びτ−メチルヒス
チジンの群から選ばれた1種以上のイミダゾール化合物
を含有するように抽出することにより製造することがで
きる。
【0033】また本発明の飲食品は、学習能力を向上さ
せる、あるいは精神疲労を予防し、又は精神疲労からの
回復を促進させる、意識を高揚させる、集中力を増強さ
せること等を目的として、前述の機能性食品の摂取量に
ならって経口摂取することができる。
【0034】
【実施例】以下実施例により、本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例1. 健康な男子大学生16名に対して、1本あた
りアンセリンを150mgおよびカルノシンを50mg含有
する鶏肉エキス(BRAND′S TRADITION
AL ESSENCE OF CHICKEN;Cerebo
s Pacific Ltd .)を1日1回2本、1週間飲用した場
合と、これらのイミダゾール化合物を含有しないゼラチ
ン水溶液(プラセボ)を1日1回2本、1週間飲用した
場合とで、計算力試験および短期記憶力試験を実施し、
自覚される精神的疲労感、活力感等の比較を行なった。
また、計算力試験および短期記憶力試験の能率と正確さ
に与える影響を比較した。
【0035】計算力試験には、1枚40問の2桁あるい
は3桁の加算、減算課題からなる計算課題40枚(計
1,600問)を用いた。1枚に1分間の制限時間が設
けられており40分間の作業課題とした。短期記憶力試
験には、数列記憶課題を用いた。9桁の数列を5秒間呈
示し、それを被験者に記憶させ、直後に制限時間5秒間
で再生、記述させた。数列記憶課題は1問9点満点と
し、20問連続で実施した。自覚される精神的疲労感、
活力感等は「気分状態尺度Profile of Mood State(POM
S) 」を用いて評価した。この評価法は気分を表わす6
5項目のことばに対して5段階尺度で評定する質問紙
で、「緊張」「抑圧」「高揚」「活力」「疲労」「動
揺」及び「優しさ」の7つの要因ごとに解析ができる特
徴をもっている。
【0036】図1に計算課題直後の気分状態スコアーの
変化を示す。プラセボ飲用時には、40分間の計算とい
う過度の精神活動によって疲労感の増加、活力の低下、
高揚感の低下が認められたが、これに対してアンセリ
ン、カルノシン含有物の飲用時には疲労感増加の有意な
抑制、活力低下の抑制、高揚感の有意な増加が認められ
た。これはアンセリン、カルノシン含有物が過度の精神
活動による疲労感を有効に軽減し、集中力を増強する抗
精神疲労効果を示したことを意味している。
【0037】図2に数列記憶課題直後の気分状態スコア
ーの変化を示す。プラセボ飲用時には、連続20問の数
列記憶という過度の精神活動によって疲労感の増加およ
び活力の低下が認められたが、これに対してアンセリ
ン、カルノシン含有物の飲用時には疲労感増加の抑制、
活力低下の有意な抑制、高揚感の増加、緊張感の有意な
増加が認められた。これはアンセリン、カルノシン含有
物が過度の精神活動による疲労感を有効に軽減し、集中
力を増強する抗精神疲労効果を示したことを意味してい
る。
【0038】図3に計算課題の回答数を示す。アンセリ
ン、カルノシン含有物の飲用時はブラセボ飲用時と比較
して回答数が増加したが、これはアンセリン、カルノシ
ン含有物が集中力を増強し学習能力における作業効率を
向上させたことを示している。図4に計算課題の正答数
を示す。アンセリン、カルノシン含有物の飲用時は、ブ
ラセボ飲用時と比較して正答数が増加したが、これはア
ンセリン、カルノシン含有物が集中力を増強し学習能力
における作業の正確さを向上させたことを示している。
【0039】図5に計算課題の誤答率を示す。アンセリ
ン、カルノシン含有物の飲用時は、ブラセボ飲用時と比
較して誤答率が低下したが、これはアンセリン、カルノ
シン含有物が集中力を増強し学習能力における作業の正
確さを向上させたことを示している。図6に数列記憶課
題前半10問の平均得点を示す。アンセリン、カルノシ
ン含有物の飲用時は、ブラセボ飲用時と比較して平均得
点が増加したが、これはアンセリン、カルノシン含有物
が集中力を増強し学習能力における作業の正確さを向上
させたことを示している。
【0040】実施例2.マグロ缶詰製造時に排出する煮
汁の濃縮液を分子量10000で分別する限外濾過膜で
処理し、低分子画分の清澄液を得た。希塩酸を用いて清
澄液のpHを2.2に調製した後、この液をベックマン
社、MM81タイプイオン交換樹脂を充填したカラムに
流し、アンセリン、カルノシンを吸着させた。その後カ
ラムを57℃に保温した状態で、0.4Nクエン酸ナト
リウム液を流し、アンセリン及びカルノシンを含有する
画分を得た。これを凍結乾燥し乾燥物を得た。この乾燥
物についてアミノ酸分析計によりアンセリンあるいはカ
ルノシン、π−メチルヒスチジンの含量を測定したとこ
ろそれぞれ41%、12%、5%であった。
【0041】実施例3.乳糖50部、蔗糖39.8部、
トラガントガム5部、ペパーミント0.2部を混合し、
これに実施例2で得られた乾燥物をイミダゾール化合物
換算で5部を蒸留水3.5部に溶解した溶液を加え、よ
く練り合わせた。次に澱粉を散布したガラス板上に上記
の練合物をめん棒で伸展して厚さ約5mmのシート状とし
て後、型で打ち抜き、乾燥してトローチとした。
【0042】実施例4.小麦粉100部にカルノシン2
部、蔗糖4部、食塩1.1部、脱脂粉乳2部、イースト
3部、イーストフード0.8部、水67.2部を加えて
捏ねた後、更に油脂5部を加えよく捏ねた。28℃で9
0分間の第一次発酵を行った。その後、パンチングを行
い、28℃、20分間の第二次発酵を行った後、成形型
に詰めて190℃で30分焼き製造した。焼き上がり後
のパンの物性についてカルノシンを加えずに製造したパ
ンと比較した結果、風味、食感ともに差は認められなか
った。
【0043】実施例5.豚肉80部に、BRAND′S
TRADITIONAL ESSENCEOF CH
ICKEN(Cerebos Pacific Ltd .)をアンセリンと
カルノシンの合計量換算で2部、亜硝酸ナトリウム0.
02部、食塩2部、ピロリン酸ナトリウム0.3部、ア
スコルビン酸ナトリウム0.006部、蔗糖1部を加
え、10℃で72時間塩漬の後、調味料、香辛料を加え
カッティングし、練り肉を調製した。この練り肉をケー
シングに詰めた後、常法に従いソーセージを製造した。
このソーセージを官能検査した結果、BRAND′S
TRADITIONALESSENCE OF CHI
CKENを加えずに製造したソーセージと比較して、色
調、風味、食感ともに差は認められなかった。
【0044】実施例6.合成したアンセリンを用いて下
記の処方で常法により顆粒剤を製造した。 アンセリン 20部 乳糖 34部 とうもろこし澱粉 45部 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1部
【0045】実施例7.ビタミンC20g、硫酸第一鉄
10g、グラニュー糖40g、コーンスターチと乳糖の
等量混合物30gに、実施例2で得た抽出物を50g加
えて混合した。混合物を100等分して袋に詰め、1袋
1.5gの学習能力の向上作用を有するスティック状機
能性食品100袋を製造した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1において、計算課題を課した
直後の気分状態スコアーに対するアンセリン及びカルノ
シンの効果を示す。
【図2】図2は、実施例1における、数列記憶課題を課
した直後の気分状態スコアーに対するアンセリン及びカ
ルノシンの効果を示す。
【図3】図3は、実施例1における、計算課題の回答数
に対するアンセリン及びカルノシンの効果を示す。
【図4】図4は、実施例1における、計算課題の正答数
に対するアンセリン及びカルノシンの効果を示す。
【図5】図5は、実施例1における、計算課題の誤答率
に対するアンセリン及びカルノシンの効果を示す。
【図6】図6は、実施例1における、数列記憶課題前半
10問の平均得点に対するアンセリン及びカルノシンの
効果を示す。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンセリン、カルノシン、バレニン、π
    −メチルヒスチジン及びτ−メチルヒスチジンの群から
    選ばれた1種以上のイミダゾール化合物を含有してなる
    学習能力向上組成物。
  2. 【請求項2】 医薬品である、請求項1記載の学習能力
    向上組成物。
  3. 【請求項3】 機能性食品である、請求項1記載の学習
    能力向上組成物。
  4. 【請求項4】 前記の機能性食品が、50mg〜5g/日
    のイミダゾール化合物を摂取できるような形態の機能性
    食品である、請求項3に記載の学習能力向上組成物。
  5. 【請求項5】 前記イミダゾール化合物が、アンセリン
    及び/又はカルノシンである請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の学習能力向上組成物。
  6. 【請求項6】 アンセリン、カルノシン、バレニン、π
    −メチルヒスチジン及びτ−メチルヒスチジンを実質上
    含有しない飲食物に、アンセリン、カルノシン、バレニ
    ン、π−メチルヒスチジン及びτ−メチルヒスチジンの
    群から選ばれた1種以上のイミダゾール化合物、又はこ
    れを主成分とする抽出物を添加してなる新規な飲食品。
  7. 【請求項7】 学習能力の向上作用を有する飲食品であ
    る、請求項6に記載の飲食品。
  8. 【請求項8】 50mg〜5g/日のイミダゾール化合物
    を摂取できるような形態であることを特徴とする請求項
    6又は7記載の飲食品。
  9. 【請求項9】 アンセリン、カルノシン、バレニン、π
    −メチルヒスチジン及びτ−メチルヒスチジンを実質上
    含有しない飲食物に、アンセリン、カルノシン、バレニ
    ン、π−メチルヒスチジン及びτ−メチルヒスチジンの
    群から選ばれた1種以上のイミダゾール化合物、又はこ
    れを主成分とする抽出物を添加することを特徴とする新
    規な飲食品の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記飲食品が学習能力の向上作用を有
    する飲食品である、請求項9に記載の飲食品の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記飲食品が50mg〜5g/日のイミ
    ダゾール化合物を摂取できるような形態の飲食品であ
    る、請求項9又は10に記載の方法。
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