JPH09206906A - 連続鋳造における非定常バルジング検知方法 - Google Patents
連続鋳造における非定常バルジング検知方法Info
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Abstract
鋳造操業の安定性の向上を実現する。 【解決手段】 鋳型内部の湯面レベルと鋳片搬送用代表
ロールのロール反力を計測し、過去の計測値の影響を徐
々に小さくするような正の重み係数を用いた反復方式に
よって該二つの計測値の相関係数を算出し、その算出値
と予め設定した基準値との大小比較により非定常バルジ
ングを検知する。
Description
部の湯面レベルと2次冷却帯での鋳片搬送用代表ロール
のロール反力との相関係数を利用して鋳造中に発生する
非定常バルジングを検知する方法に関する。
と、内部が未凝固の部分の鋳片が2次冷却帯の鋳片搬送
用ロール間で膨らみ、それが該ロールで圧縮されるため
に鋳片内部の溶鋼が押し上げられることにより、該ロー
ル間隔と鋳造速度によって定まる周期を基本周期とした
湯面レベルの変動が発生する。このような湯面レベルの
変動を、一般に非定常バルジングによる湯面レベル変動
と言う。
く変動したときには、鋳型から溶鋼が溢れ出るオーバー
フローの発生や、凝固シェルの成長を阻害する結果ブレ
ークアウトが発生する危険性が増加する。ブレークアウ
トが発生して鋳片内部の未凝固溶鋼が漏出した場合は、
鋳造を停止してブレークアウトを起こした鋳片の排出お
よび溶鋼が付着した鋳片搬送用ロールなどの設備を交換
する必要があり、相当の期間にわたって操業の停止を余
儀なくされる。このため、非定常バルジングによる湯面
レベルの変動抑制対策の確立が望まれている。
メータまたは、渦流センサーなどを先端に取り付けたバ
ルジングセンサーを鋳片搬送用ロール間に挿入して鋳片
表面の変位を計測し、その計測値と基準値との大小を監
視するかまたは、鋳型内部の湯面レベルの変動幅を算出
し、その算出値と基準値との大小を監視することによ
り、非定常バルジングを検知する方法が行われている。
知すると、一般に2次冷却帯の冷却水量を相当増加させ
るかまたは、鋳造速度を相当遅くするため連続鋳造操業
の安定性に大きな影響を与える。そのため非定常バルジ
ングの検知には、高精度なものが要求される。
面温度や鋳片表面の盤上水によってその計測精度が大き
く影響を受けるため、信頼性が低く、僅かに実験用とし
て使用されているのみで、未だ非定常バルジングの高精
度で安定した計測手段は確立されていない。
よって誘引される定在波、鋳造速度の変化、タンディッ
シュの溶鋼重量変化および浸漬ノズル内の凝固物の付着
や剥離などによっても湯面レベルの変動は発生し、それ
らによる湯面レベル変動と非定常バルジングによる湯面
レベル変動との判別は相当に困難であり、操業者の長年
の経験と勘によってその判別が行われているのが現状で
あり、湯面レベルの変動幅を用いた非定常バルジングの
検知精度は、操業者の個人差によって大きく影響を受
け、高精度で非定常バルジングを検知するには、熟練し
た操業者が必要である。
よる湯面レベルの変動現象を用いて、非定常バルジング
を高精度で検知することにより、連続鋳造操業の安定性
の向上を実現することを課題とする。
に本発明は、連続鋳造用鋳型内部の湯面レベルと2次冷
却帯での鋳片搬送用代表ロールのロール反力を計測し、
過去の計測値の影響を徐々に小さくするような正の重み
係数を用いた反復方式によって該二つの計測値の相関係
数を算出し、その算出値と予め設定した基準値との大小
比較により非定常バルジングを検知することを特徴とす
る。
足により発生すると考えられており、発生原因の研究が
各種進められているが、未だその原因は究明されるに至
っていない。そこで、非定常バルジングによる湯面レベ
ルの変動現象を用いて算出した鋳型内部の湯面レベルと
2次冷却帯での鋳片搬送用代表ロールのロール反力( 以
後、単にロール反力と言う) との相関係数によって非定
常バルジングを検知する方法を提案する。
それぞれの平均値と標準偏差を用いて正規化して図2に
示す。図2の上段は定常鋳造時の場合、図2の下段は非
定常バルング発生時の場合であり、それらの図の実線は
湯面レベル、破線はロール反力である。またそれぞれの
図に記入した数値は、それぞれの区間における二つの計
測値の相関係数である。
関関係は定常鋳造時と非定常バルジング発生時とでは明
らかに異なり、定常鋳造時には一定の関係は認められな
いが、非定常バルジング発生時には、明らかな負の相関
関係が認められ、湯面レベルとロール反力の変動には周
期約1.5秒と周期約0.7秒の周期変動が認められ
る。これは、ロール間隔と鋳造速度によって定まる周期
(約1.5秒)を基本周期とし、湯面レベルとロール反
力とのうなり現象によってその2倍波が生じたためと考
えられる。
の相関係数を算出して利用することにより、非定常バル
ジングを精度高く検知できる。すなわち、算出した相関
係数が負の有意差がある場合は非定常バルジング発生時
であり、逆に算出した相関係数が有意差がない場合は定
常鋳造時である。
て、図面に基づいて説明する。図1は本発明の構成を示
したブロック図であり、タンディツシュ1に収納され溶
鋼2はその下に取付けられた浸漬ノズル3を経て一定周
期で上下振動している鋳型4へ注湯される。鋳型4内の
溶鋼2は、図示しない潤滑用の投入パウダが鋳型4の内
壁に沿って流れ込んで形成されたパウダ膜を介して一次
冷却されて図示しない凝固殻を形成し、これを周壁とす
る鋳片6は二次冷却水5によってさらに冷却され、鋳片
搬送用ロール7で支持されてピンチロール8により下方
へ引抜かれていく。
って計測された鋳型4内部の湯面レベルと鋳片搬送用代
表ロールの背面に設置されたロードセル10によって計
測されたロール反力は、A/D変換器11にてアナログ
/ディジタル変換されて相関係数算出器12へ与えられ
る。
らの二つの入力信号を、例えば0.1秒ないし0.2秒
の所定ピッチで取込み、過去の計測値の影響を徐々に小
さくするような1よりも小さい正の重み係数ω[−]を
導入して、以下の手順にて湯面レベルとロール反力との
相関係数を反復方式によって算出し、その算出値を比較
器13へ与える。
10に到達した時点の湯面レベルとロール反力の計測値
をそれぞれの初期値、すなわちL(1)とP(1)と
し、 SL(1)=SP(1)=SLL(1)=SPP(1)=SLP(1)=0 D(1)=1 ……(1) としておく。
算出する。 SL(k+1)=ω×SL(k)+(L(k+1)−L(1)) SP(k+1)=ω×SP(k)+(P(k+1)−P(1)) SLL(k+1)=ω×SLL(k)+(L(k+1)−L(1)) ×(L(k+1)−L(1)) SPP(k+1)=ω×SPP(k)+(P(k+1)−P(1)) ×(P(k+1)−P(1)) SLP(k+1)=ω×SLP(k)+(L(k+1)−L(1)) ×(P(k+1)−P(1)) D(k+1)=ω×D(k)+1 ……(2)
相関係数算出個数に到達しておれば、 AL=SL(k+1)/D(k+1) AP=SP(k+1)/D(k+1) CLL=SLL(k+1)−AL×SL(k+1) CPP=SPP(k+1)−AP×SP(k+1) CLP=SLP(k+1)−AL×SP(k+1) ……(3) などを算出して、過去の計測値の影響を徐々に小さくす
るような正の重み係数を用いた湯面レベルとロール反力
との相関係数Rを R=CLP/(CLL×CPP)0.5 ……(4) で求める。
ベルの計測値[mm]、P(k)は時点kにおけるロール
反力の計測値[ton /cm2 ]、SLは湯面レベルの初期
値からの偏差の重み付き積算値[mm]、SPはロール反
力の初期値からの偏差の重み付き積算値[ton /c
m2 ]、SLLは湯面レベルの初期値からの自乗偏差の
重み付き積算値[mm2 ] 、SPPはロール反力の初期値
からの自乗偏差の重み付き積算値[ton2 /cm4 ]、SL
Pは湯面レベルとロール反力の初期値からの偏差の積の
重み付き積算値[mm×ton /cm2 ]、ALは湯面レベル
の初期値からの偏差の重み付き平均値[mm]、APはロ
ール反力の初期値からの偏差の重み付き平均値[ton /
cm2 ]、CLLは湯面レベルの初期値からの偏差の重み
付き自己分散値[mm2 ] 、CPPはロール反力の初期値
からの偏差の重み付き自己分散値[ton2/cm4 ]、CL
Pは湯面レベルとロール反力の初期値からの偏差の共分
散値[mm×ton /cm2 ]である。
した湯面レベルとロール反力との重みつき相関係数Rと
その予め設定した基準値Rs(負の値をもつ基準値)と
の大小を比較し、 R≦Rs ……(5) の場合には警報器14にて警報を発生し、操業者による
非定常バルジングによる湯面レベルの変動を抑制する適
切な対策、例えば2次冷却帯の冷却水量を相当増加させ
るかまたは、鋳造速度を相当遅くするなどの対策を要求
する。
グが発生した判定された前後の実鋳造データ(湯面レベ
ルとロール反力)を用いて、本発明による非定常バルジ
ングの検知能力を評価した。その結果を図3に示す。
重みつき相関係数とその基準値であり、図の下段はそれ
ぞれの平均値と標準偏差を用いて正規化した湯面レベル
とロール反力の計測値であり、湯面レベルを実線で、ロ
ール反力を破線で示した。ここで、非定常バルジングは
図3上約5秒以降に発生したと事後に判定されている。
また、過去の計測値の影響を徐々に小さくするような正
の重み係数として、本実施例では ω=0.95 ……(6) を用いた。
ジングの検知遅れは約1.5秒程度であり、検知遅れを
最短にした高精度な非定常バルジングの検知が可能であ
ることが判った。
き、非定常バルジングによる湯面レベルの変動現象を用
いた鋳型内部の湯面レベルと鋳片搬送用代表ロールのロ
ール反力との重みつき相関係数によって非定常バルジン
グを検知するので、高精度な検知が可能となり、これに
より2次冷却水量の増加や鋳造速度の低下を行う回数を
減少でき、操業の安定性の向上が可能となる。
力。
Claims (1)
- 【請求項1】 連続鋳造用鋳型内部の湯面レベルと2次
冷却帯での鋳片搬送用代表ロールのロール反力を計測
し、過去の計測値の影響を徐々に小さくするような正の
重み係数を用い、該二つの計測値の相関係数を反復して
算出し、その算出値と予め設定した基準値との大小比較
により非定常バルジングを検知することを特徴とする連
続鋳造における非定常バルジング検知方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01499996A JP3549318B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 連続鋳造における非定常バルジング検知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01499996A JP3549318B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 連続鋳造における非定常バルジング検知方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09206906A true JPH09206906A (ja) | 1997-08-12 |
| JP3549318B2 JP3549318B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=11876628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01499996A Expired - Fee Related JP3549318B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 連続鋳造における非定常バルジング検知方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3549318B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100368730B1 (ko) * | 1998-09-22 | 2003-03-29 | 주식회사 포스코 | 탕면레벨주파수분석을통한동적벌징진단방법 |
| JP2004500987A (ja) * | 2000-04-18 | 2004-01-15 | コラス ユーケイ リミテッド | 金属の連続鋳造におけるローラの損傷および/または位置合わせ不良の検出 |
| JP2007237208A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Gonda Metal Industry Co Ltd | マグネシウム系金属板材の製造方法、その製造装置、及びマグネシウム系金属化粧板の製造方法 |
| JP2010164431A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Nippon Steel Corp | 表面状態測定装置及び表面状態測定方法 |
| CN109676106A (zh) * | 2019-02-13 | 2019-04-26 | 衡阳镭目科技有限责任公司 | 一种控制连铸结晶器液面波动的方法及装置 |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP01499996A patent/JP3549318B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100368730B1 (ko) * | 1998-09-22 | 2003-03-29 | 주식회사 포스코 | 탕면레벨주파수분석을통한동적벌징진단방법 |
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| JP4892158B2 (ja) * | 2000-04-18 | 2012-03-07 | タタ スティール ユーケー リミテッド | 金属の連続鋳造におけるローラの損傷および/または位置合わせ不良の検出 |
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| CN109676106A (zh) * | 2019-02-13 | 2019-04-26 | 衡阳镭目科技有限责任公司 | 一种控制连铸结晶器液面波动的方法及装置 |
Also Published As
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|---|---|
| JP3549318B2 (ja) | 2004-08-04 |
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